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シンデレラ

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  • 1:

    ちぃ

    2004.5/3。晴天。
    見上げれば青い空。綺麗なブルーの宙に、白やピンクの花がフワフワと舞っている。
    『おめでとー!』
    次々に友人達から向けられる、お祝いの言葉。様々な過去を経て私はここに立っている。赤く紅く…何処までも続きそうなバージンロードの上に。眩しいほどに輝く純白のドレスに包まれて。この光は罪さえも柔らかく包んでくれる…。私な、アンタの魔法にかけられて、綺麗になったよ。

    2005-12-09 13:41:00
  • 2:

    ちぃ

    運命の2004年、5月3日。
    うちは、その日花嫁になった。うちにはモッタイないくらいの真っ白で繊細で綺麗なドレスに身を包んで…。
    子供の頃から憧れてた、お姫さまみたいなドレス。この一生に一度日の為に、シンプルだけど女性らしく誰もがハッとするような華のあるドレスを選んだ。ブーケも、3本の百合の花を白いリボンをあしらうだけのシンプルなブーケをオーダーした。この日の為に濃いブラウンにまでトーンダウンさせた髪は綺麗にアップにされて、パールのネックレスにイヤリングが、可憐とゆう言葉が似合わん私をソレらしくしてくれる。

    2005-12-09 14:17:00
  • 3:

    ちぃ

    2番の誤字訂正
    ×=一生に一度日の為に
    ○=一生に一度の日の為に
    です(*_*)スミマセン。

    2005-12-09 14:21:00
  • 4:

    ちぃ

    ヘアメイクも終わり、『さぁ、準備が出来ましたよ。ご新郎様も喜ばれるでしょうね。とっても綺麗です!』
    ヘアメイク担当のお姉さんにそういわれ、うちは鏡越しに『ありがとう』と持ち前の明るい笑顔を振り撒いた。実は王子さまは、このウェディングドレスをまだ見てない。ドレス担当のお姉さんとの企みで、彼に内緒で選んだから。

    2005-12-09 14:31:00
  • 5:

    ちぃ

    カーテン越しにコツコツと靴が鳴る音が聞こえる、少し緊張してるみたいな足音やった。
    準備が出来た姫を王子が迎えにやって来た。靴の音がカーテンの前に止まる。担当のお姉さんに説明されてるらしかった。(うわぁ…めっちゃドキドキしてきたぁ。カーテン開いたら何て言おう??『似合う?』とか?いやいやちゃうなぁ…『どぅ?』一緒やん…アカン思い付かんわぁ)と頭を左右に振りながらアタフタしていると、シャッと勢い良くカーテンが開いた。

    2005-12-09 14:41:00
  • 6:

    ちぃ

    一瞬、2人の時間が止まったような気がした。
    王子さまは黒の上下でピシッと決めてた。肩まで伸びた癖のある金髪を頭半分までコーンロウにして、もう半分を癖っ毛の髪質を生かして爆発させた頭。ちょっとオモチャっぽい服や髪型が似合う個性的な王子さまは、今日の門出の日も彼らしさを突っ走っていた。いつでも【私達らしく】これが2人のモットー。

    2005-12-09 14:54:00
  • 7:

    ちぃ

    むしろ彼は、私の変身ぶりに驚きを隠せんようやった。『おしとやかに……!』なぁんて、言われても出来ひんし、似合わないのが普段の私やもん。そんな普段の大魔王ぶりから一転して、手をちゃんと前で重ねて、ちょこんと礼儀正しく、彼に一礼した私。あん時の、目ぇ飛びだすんちゃうか!?ってくらいの西○きよしさん並に驚いた顔を思い出すだけで吹き出してしまう(^。^;)

    2005-12-09 15:02:00
  • 8:

    ちぃ

    でも、うちが一礼し終えた後には、照れが交じった泣き出しそうな顔で『…綺麗だね』って言うてくれた。アンタ、人前でそんな照れ臭いこと言えん人やのにね。うちも嬉しくって『おおきに!アンタも格好いいで』って伝えると、顔を真っ赤にして照れてた。『関西弁の明るくて可愛らしいご新婦さまで新婦様も幸せですね』っとお姉さん達に言われて、更に真っ赤になった顔で『ハイッ!』とハニかんでた。(なんや今日ってゆう日が夢見たいやわ…)うちは、窓越しに、産まれ育った街ではない街の空を見て、そう思っていた。

    2005-12-09 15:11:00
  • 9:

    ちぃ

    うちが産声をあげて生まれた街は、大阪。
    都会でもなく田舎でもない平凡な下町で、金持ちでもなく貧乏でもない普通の家庭で育った。家族構成は、お父ちゃんと、お母ちゃんと、甘えたでちょっとマザコン気味の3歳離れた可愛い弟とうちの4人家族。見た目は仲良しこよしの普通の家族やったけど、うちが物心ついた時には家庭内のドロドロのぬかるみが見え隠れしてた。

    2005-12-09 15:20:00
  • 10:

    ちぃ

    そん時は、えらいうちも小さかったから良く分からんかったけど、良く覚えてる光景がある。アレはうちが幼稚園の年少さんやった時かなぁ。。。うちが幼稚園で使ってる粘土と粘土板を持ってかえってきて、遊んでた時の事。住んでたアパートの風呂場から、発狂したお母ちゃんの声と、怒鳴り散らしてるお父ちゃんの声が、うちの耳を通過していった。気になってトコトコ歩いていったら、お母ちゃんがキラキラ光るもんを手にもって暴れてる姿が、お父ちゃんが立ってる隙間から見えた。(お母ちゃん何してるのん?)うつむきながら近寄ると、お父ちゃんが『好きにせぇ!!』と小さいウチに気付かずに、6畳間の畳の部屋でテレビを見ながら酒をあおり始めた。更にうつむいて風呂場にやるとお母ちゃんが背中むけてしゃがみこんでた。

    2005-12-09 15:32:00
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