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1:
梢 ◆VE2vvcSGSs
その当時、あたしは風俗で働いていた。何年か付き合っていた人とも別れ、ひたすら仕事に励んでいた。
そんな頃の、お話デス…2005-09-10 02:23:00 -
2:
梢 ◆VE2vvcSGSs
あたしは家出をした。厳しい両親がうっとうしくて、ただただ、自由になりたかったから。
2005-09-10 02:26:00 -
3:
梢 ◆VE2vvcSGSs
その時付き合っていた男は、あたしの後を追って来た。仕事はしない、ギャンブルばっかり、嘘付きで、すぐ暴力を振るう奴だった。
2005-09-10 02:28:00 -
4:
梢 ◆VE2vvcSGSs
慣れない都会で、淋しかったのもあり、何ヶ月かは、一緒に過ごした。しかし限界が来て、別れた。その頃あたしは、キャバクラで働いていた。
2005-09-10 02:31:00 -
5:
梢 ◆VE2vvcSGSs
あたしに残ったのは、家出してからの生活費、付き合ってた彼のパチンコ代、家を借りる為に借りた、何十万の借金だった。
悩んだあげく、あたしは風俗に移った。2005-09-10 02:34:00 -
6:
梢 ◆VE2vvcSGSs
知人にばれるのが、1番恐かったあたしは、デリヘルを選んだ。初めてのお客は、今でもはっきり覚えている。70歳くらいのおじいさんで、イカない分、抱き合ってキスするのが、とても好きな人だった。
2005-09-10 02:38:00 -
7:
梢 ◆VE2vvcSGSs
綺麗に洗えば、とりあえずは舐められる。抜けば終わり…そう思っていたあたしにとって、その1時間ほどは、苦痛で苦痛で溜まらなかった。
2005-09-10 02:41:00 -
8:
梢 ◆VE2vvcSGSs
初めて体験で働いた日は、確か土曜だった。1件終わり、『やっぱ無理かも…』と思っていたが、次から次へと、お客につかされた。結局4人ほどついて、あたしの手に、3万くらいのお金が乗る。
2005-09-10 02:44:00 -
9:
梢 ◆VE2vvcSGSs
あたしの中で、何かが飛んだ。2005-09-10 02:46:00 -
10:
梢 ◆VE2vvcSGSs
それまでのあたしは、キャバクラで日払いは5千円まで!と決められていた中で、どうにか生活していた。ろくに指名も取れず、対した給料でもなかったし、初めての風俗で手にしたお金に、あたしの迷いは吹っ飛んだ。
2005-09-10 02:50:00 -
11:
梢 ◆VE2vvcSGSs
1ヵ月ほど、休みも取らずに働いた。おかげで借金は、あと少しで完済だ。嫌だった仕事も、やっていくうちに慣れた。…というか、何かが麻痺した。
2005-09-10 02:53:00 -
12:
梢 ◆VE2vvcSGSs
キャバクラでは全くだったのに、この仕事では、信じられないほど、指名があった。知らないうちに、お店のNO1にまでなっていた。
2005-09-10 02:56:00 -
13:
梢 ◆VE2vvcSGSs
元々、浪費家のあたしは、パチンコに行ったり、大量の買い物をしたり、エステにも行った。貯金なんか、1円もなかった。
2005-09-10 02:59:00 -
14:
梢 ◆VE2vvcSGSs
生活も落ち着いて、何となく淋しかったあたしは、たまたま送られて来た、出会い系に登録した。
そこで、正人と出会った。2005-09-10 03:01:00 -
15:
梢 ◆VE2vvcSGSs
正人は同い年で、医大生だった。写メを交換して、毎日何回もメールをした。たまに電話もした。仕事ばっかりのあたしは、だんだん正人からの連絡が、唯一の癒しになっていった。
2005-09-10 03:06:00 -
16:
梢 ◆VE2vvcSGSs
正人メール『俺、そろそろ梢に、会って話してみたいかも!』別に写メも交換しているし、電話で話した感じも、かなり気が合う。あたしはすぐさま、『いいで!いつにする?』と返事した。
2005-09-10 03:09:00 -
17:
梢 ◆VE2vvcSGSs
そうして2日後に、正人と会う約束をした。梅田のエスト前で待ち合わせ。
あたしは新しい服を買い、エステにも行き、ウキウキで準備をした。2005-09-10 03:13:00 -
18:
名無しさん
愛したあなたへを書いてた梢さんですか?
2005-09-10 03:17:00 -
19:
梢 ◆VE2vvcSGSs
18の名無しサン→そぅです!知っててくれて、すごぃ嬉しぃ(〃▽〃)初カキコも、ぁりがとぅござぃます!今まだ仕事?ゃけど、また夜更新します!
2005-09-10 20:37:00 -
20:
りか
18改めりかにします☆ゃっぱり愛したあなたへを書いてた梢さんだったんですね前作ずっとみてました。新作もこれから楽しみに見ます。頑張って書いて?さい。
2005-09-10 21:11:00 -
21:
梢 ◆VE2vvcSGSs
りかサン→前作も読んでくれてたなんて…感激デス!!これは勇と別れてからの話になります。またヨロシクね♪少しだけ更新します。
2005-09-11 02:11:00 -
22:
梢 ◆VE2vvcSGSs
そして待ち合わせの日。
エストに着き、周りをキョロキョロ見渡す。『梢ちゃん?』…いきなり声をかけられた。
緩いパーマのかかった髪。クリクリの目。…正人だ!2005-09-11 02:15:00 -
23:
梢 ◆VE2vvcSGSs
お互い写メを交換していた為、けっこう簡単に分かった。
東通りにある、居酒屋へ向かう。…こんなデートみたいな感じ、久しぶりかも。2005-09-11 02:19:00 -
24:
梢 ◆VE2vvcSGSs
歩いている間は、軽く自分達の事を話し合って、お店に着いてからは、自分達の過去を話した。同い年という事もあり、すごく会話は弾んだ。
…でもあたしは、仕事の事は、キャバクラと嘘を付いた。2005-09-11 02:24:00 -
25:
梢 ◆VE2vvcSGSs
正人は別に、『俺の連れにもおるわ〜』と、対して気にも止めなかったようだ。…良かった。
別に好きとかまではいかないけど、毎日仕事ばっかりで、つまらないし、満たされなかった。少し正人を気にいっている、あたしがいた。2005-09-11 02:28:00 -
26:
りか
勇クンと別れてからの話なんですか?また小説の楽しみができました
2005-09-11 02:33:00 -
27:
梢 ◆VE2vvcSGSs
りかサン→昨日は混んでて、エラーが続くし、寝てしまったょ…すぐカキコくれてたのに〜( ̄▽ ̄;)そぅ、勇と別れてからの話デス♪
2005-09-11 20:44:00 -
28:
梢 ◆VE2vvcSGSs
あっという間に時間は、夜中の2時になっていた。…電車ないし、どうするんやろう?正人『え〜!もうこんな時間?』梢『電車ないやん。どうするん?』正人『梢はもう帰りたい?』梢『あたしは仕事夜からやし、大丈夫やで』正人『ほな朝まで遊ぼっ!』
2005-09-11 20:48:00 -
29:
梢 ◆VE2vvcSGSs
そしてあたし達は、お店を出た。…何するねんろ?少しの期待。正人『俺あんま金ないし、とりあえずゲーセンでも行こか?』…ゲーセンかよ。と思いつつも、正人に付いて行った。
2005-09-11 20:53:00 -
30:
名無しさん
??
2005-09-11 20:59:00 -
31:
梢 ◆VE2vvcSGSs
ゲーセンに着き、何やかんやと、30分ほど遊ぶ。…正直ダルイ。そんなあたしに気付いたのか、正人は『梢?しんどいか?』と、聞いてきた。梢『…ちょっと』正人『ごめんなぁ、俺に付き合わして…』
2005-09-11 20:59:00 -
32:
梢 ◆VE2vvcSGSs
あたしは別に、タクシーで帰れる。ただ正人はお金がないやろうし、放って帰るのは申し訳ないので、一緒に残ったけど…。前の彼氏と別れてから、もう大分エッチをしていない。何となく、欲求不満だったのかな。
2005-09-11 21:05:00 -
33:
梢 ◆VE2vvcSGSs
ただでも、自分がホテル代を出してまで、行きたくはなかった。別にカラオケとかでもいいから、人目を気にせずゆっくり出来て、座れる所が良かった。ゲーセンなんて、今のあたしにとっては、小学生のたまり場やろ…て感じだった。
2005-09-11 21:11:00 -
34:
梢 ◆VE2vvcSGSs
正人は『とりあえず出よか』と言い、あたし達はゲーセンを後にする。正人『俺な、後1万もないねん。もし足りんかったら、梢出してくれる?』さっきのお店では、正人が出してくれた。梢『ええよ』正人『ほなホテルでも行って、ゆっくりしよか?』
2005-09-11 21:20:00 -
35:
梢 ◆VE2vvcSGSs
嬉しい気持ちがバレないように、少し間をあけて、『…うん』と答えた。
夜中やのに、東通りは混んでいる。…自然とあたし達は、手を繋いだ。あたしはやばいくらいに、ドキドキしている。無言のまま、ホテルに到着した。2005-09-11 21:24:00 -
36:
梢 ◆VE2vvcSGSs
正人はあたしの事、どう思ってんねんろう…ワガママな女?軽い女?今日で終わりになるんかなぁ…
そんな事を考えながら、部屋に着いた。2005-09-11 21:28:00 -
37:
梢 ◆VE2vvcSGSs
正人『梢、しんどいんやったら、早く横なり〜。朝なったら、俺起こしたるさかいに』梢『えっ?』正人『酔ってしんどいんやろ?』…そんな風に、伝わってたんや。正人と目を合わせ、何秒かの沈黙…プッ!あたしは吹出してしまった。
2005-09-11 21:32:00 -
38:
梢 ◆VE2vvcSGSs
正人は???という顔をしている。正人『えっ?もしかして、帰りたかった?俺こんなとこ連れてきて、勘違い?』と、あたふたしている。正人『さっきからずっと無言やし、俺の事だるなってる?』…たまらずあたしは、爆笑した。
2005-09-11 21:37:00 -
39:
梢 ◆VE2vvcSGSs
訳が分からない、という顔をしている正人。梢『そんなんちゃうで!少しはしんどかったけど!』笑って言う。正人『うざがられてない?』梢『ないない!』正人『良かったぁ…』やっと正人の顔に、笑顔が戻った。
2005-09-11 21:41:00 -
40:
りか
夜ゎずっとェラーばっかでカキコ___?しにくぃですよね??無理せず梢さんのペースで書いてねっ?
2005-09-11 22:09:00 -
41:
梢 ◆VE2vvcSGSs
りかサン?ドコモやったんゃ?絵文字使ぇるなっ??何か思ぃ出しながらゃし、かなりペース遅ぃと思ぅケド、何とか頑張って書くねぇ?応援本間嬉しぃデス????
2005-09-11 22:15:00 -
42:
梢 ◆VE2vvcSGSs
それからあたし達は、無料のビールとおつまみを頼み、また話し出した。梢『本間さっきはごめんなぁ』正人『勘違い?とかって、まぢで焦ったし!』梢『ちゃうねん。ゲーセンとか慣れてないし!あ、あともう年やし、立ってんのしんどいねん!』正人『同い年やし!まだハタチやん!』
2005-09-11 22:20:00 -
43:
梢 ◆VE2vvcSGSs
梢『でもなぁ、夜働くようなって、めっきり老けた気するわぁ』…それは本当にそうだった。見た目は今ドキでも、不健康な生活やし、お金がある分、歩く事なんて、絶対しない。電車も乗らない。今日もあたしの中では、歩いた方だった。
2005-09-11 22:25:00 -
44:
梢 ◆VE2vvcSGSs
正人『いつも何して遊んでるん?』梢『え〜、ブラブラ買い物したり…パチンコしたり…』正人『パチンコするん?あかんで!負けるし!』…正人パチンコ嫌いなんやぁ。でも前の男みたいに、ハマってる奴よりかはいいかぁ。
2005-09-11 22:29:00 -
45:
梢 ◆VE2vvcSGSs
正人『友達とかとは遊ばんの?お店の子とか』…あたしはデリヘルやし、他の女の子なんか知らない。梢『あんまないなぁ』と言っておいた。正人『まぁオッサン相手に話してばっかやから、老けた気するんちゃう!』…話してるんじゃなくって、抜いてるんやけどね。梢『かなぁ…』
2005-09-11 22:33:00 -
46:
梢 ◆VE2vvcSGSs
正人『俺さぁ、メールの時から、キャバクラの事聞いてて、正直いいように思ってなかってん。俺の連れも、キャバクラ行き出して、めっちゃ派手なったし、俺にも飲みに来い!とか言いよるし。梢もお客さん探してんのかなぁ、とか思ってさぁ…』
2005-09-11 22:38:00 -
47:
梢 ◆VE2vvcSGSs
梢『そんなんはないわぁ!』…言える訳がない。正人『安心したぁ!電話で話してたらめっちゃ気合うし、会いたいなぁ、て思ってもうて、会ったら会ったで、話してたら楽しいしさぁ。お店行くお客さんの気持ちわかるわぁ。俺誘われたら、行ってまうかもやわ。てか金あったら、1回行ってみたいわ』…正人がお金なくて良かった。
2005-09-11 22:52:00 -
48:
梢 ◆VE2vvcSGSs
正人『でも俺の連れとか、愚痴ばっか言うてるねんやん。ゆうほど稼げへんし、指名とか同伴とか、ノルマあるんやろ?だから俺に手伝って!て言いよるねん。梢はメールでも、買い物行っていっぱい服買ったとか、エステ行ってるとか、そんな稼いでるん?』…やばい。デリヘルの事は、言いたくない。梢『その娘学生?』正人『そやで、一緒の大学』梢『あたしはそれ1本やし、その娘よりは稼いでるんちゃう』
2005-09-11 23:01:00 -
49:
梢 ◆VE2vvcSGSs
正人『そっか!何か梢カッコイイな!俺の連れとはえらい違いや!』梢『てか、その娘の話ばっかやん!何かあるん?』…少し気になったし、話も変えたかったので聞いてみた。
2005-09-11 23:05:00 -
50:
梢 ◆VE2vvcSGSs
正人『俺が医者なったら、梢指名で飲みに行くわ!』梢『いつの話やねん!』二人で笑った。…少しの沈黙の後、正人は真剣な顔で言った。正人『俺なぁ、本間勉強大変やし、彼女とかいらんねやん…てか出来ても、絶対時間とか作れへんし…彼女に悪いやん?』…めっちゃショックだった。
2005-09-11 23:27:00 -
51:
梢 ◆VE2vvcSGSs
梢『そんな大変なんやぁ』正人『多分医大行ってる奴にしか、わからへんわぁ』…何となくカチンときた。梢『全然遊んでないん?』正人『大学の連れとは遊ぶけどな』梢『何がそんな大変なん?』正人『とりあえず勉強ついていくんに必死やし、レポートめっちゃ多いし』梢『そっかぁ。頑張ってな!』…何だか虚しくなってきた。
2005-09-11 23:48:00 -
52:
梢 ◆VE2vvcSGSs
ボーッとしていたあたしに、正人『でもな、やっぱり彼女欲しいとか、思ってまう事もあるやん。なぁ、梢は、俺の事理解してくれる?』梢『え?』正人『何か同じ大学内で付き合うとかは、俺嫌やねんか。だからって合コンとかしても、やっぱ遊べへんとか、嫌言われるし。梢なら理解してくれそうやから』
2005-09-11 23:55:00 -
53:
梢 ◆VE2vvcSGSs
あたしはすごく嬉しくて、梢『夢の為に頑張ってるんやもん!少しくらいは、好きやったら我慢しな!』と言った。正人は改まって、『じゃあ俺と、付き合ってくれる?』と聞いた。梢『うん!』
こうしてあたし達は、付き合う事になったのだ。2005-09-11 23:58:00 -
54:
梢 ◆VE2vvcSGSs
正人は、『メールや電話で、すごい癒されてたし、会ったらタイプやし、やばいなぁと思ってん』と笑った。…あたしと同じ事、思っててくれたんや。そうしてベッドへ行き、あたし達は結ばれた。
2005-09-12 00:02:00 -
55:
梢 ◆VE2vvcSGSs
毎日お客さんにされているのに…全く違う。心から気持ちがいい。あたしはいっぱい、正人に甘えた。そしていっぱい、正人に尽くした。正人はずっと、『梢、お前やばいって。可愛すぎ。その声だけで、いきそうなるから!』とか『お前うますぎ。そんなされたら、出てまうし!』とか言っていた。
2005-09-12 00:08:00 -
56:
梢 ◆VE2vvcSGSs
あたしがデリヘルをして、学んだ事を、惜しみなく出した。デリヘルのオーナーが、良く言っていた。『男は目で見て…耳で聞いて…それでだいぶん早く抜けるから』まぁ男の感情を盛り上げて、早く抜く為なのだが。あたしは2ヵ月ほどの仕事の中で、男の興奮を煽る、術を覚えた。そして多少のテクニックも覚えた。
2005-09-12 00:17:00 -
57:
梢 ◆VE2vvcSGSs
そうしてあたしの中に入って来た正人は、早々に果てた。正人『ごめん、早くて』と言いながら、とても満足そうだった。梢『いいよ、あたしも気持ち良かった!』と言って、ほっぺにチュウをした。正人はあたしをギュッと抱きしめた。…これが客なら、指名くれるな。なんて思った。
2005-09-12 00:23:00 -
58:
梢 ◆VE2vvcSGSs
寝るまでの間も、少し話した。正人は『頑張って梢に会う時間作るし、二人で頑張ろな!』と言ってくれた。あたしは精いっぱい、理解ある女を演じた。正人『さすがキャバクラとかで働いてるから、男の気持ちよう分かってるな!』と言っていた。
2005-09-12 00:26:00 -
59:
梢 ◆VE2vvcSGSs
仕事はキャバクラ…嘘を付いたままだった。まぁいっか。寝る前に、正人『なぁ、もう1回していい?』と言って来たので、あたしは受け入れた。あたしは今でもだが、求められる事が、とても嬉しい。正人もすごく満足そうで、あたしは仕事が、こんな形で役に立ったな、なんて思っていた。
2005-09-12 00:33:00 -
61:
梢 ◆VE2vvcSGSs
しばらく寝て、朝の9時には起きて、ホテルを後にした。正人は大学に行くから。正人『またメールするな!』と言い、別れた。あたしは正人が見えなくなってから、タクシーで家に帰って、仕事の時間まで寝た。
2005-09-12 01:39:00 -
62:
梢 ◆VE2vvcSGSs
アラームの音で目が覚める。夕方6時。あたしはたいてい、7時から出勤していた。正人からの連絡はない。出会い系やし、何となく不安なまま、仕事の仕度をした。7時になり、携帯が鳴る。『家の下着きましたよ。今日は鈴木さんです』お店からの電話だった。
2005-09-12 01:44:00 -
63:
梢 ◆VE2vvcSGSs
下に降りて行き、車に乗り込む。梢『おはようございまーす』鈴木さん『おはよう。予約入ってるし、守口市に向かうわな』…守口市と言えば、正人の住んでいる所。鈴木さんには良く乗っていて、仲も良かったので、梢『あんな、あたし昨日、彼氏出来てん。守口市に住んでやるねんけどな』と、笑って言った。
2005-09-12 01:49:00 -
64:
梢 ◆VE2vvcSGSs
鈴木さん『どうする?玄関あけて、彼氏立っとったら?』梢『ないない!お金ないし!』そんな冗談を言いながら、あたしは鈴木さんに、梢『なぁ、仕事キャバクラて言ってんねん。本間の事言った方がええかなぁ?』と、何気に聞いてみた。鈴木さんは、『そんなん言う必要ないわ!だって借金返したら、さっさとやめるねんろ?』
2005-09-12 01:57:00 -
65:
梢 ◆VE2vvcSGSs
あたしは、初めての仕事の日のドライバーさんが、鈴木さんだった。だから仕事をする訳を、話していた。あたしは『3ヵ月でやめる』と言っていて、鈴木さんは、『そう言って、みんなダラダラしてまうねん』と、言っていた。
2005-09-12 02:01:00 -
66:
梢 ◆VE2vvcSGSs
鈴木さん『でも最近は稼いでるやろ?借金減った?』梢『後ちょっと』鈴木さん『ほな彼氏も出来たし、もうすぐあがるんかなぁ?』…あたしは少し考えて、梢『どうせなら貯金するわ』と言った。…あんなに嫌だった仕事なのに、もう何の抵抗もなくなっていた。むしろもっと稼ぎたい!と思うようになっていた。鈴木さん『最初と言うてる事違う〜』と、笑っていた。
2005-09-12 02:06:00 -
67:
梢 ◆VE2vvcSGSs
そうしているうちに、お客さんの家に着く。ドキドキしながら、インターホンを押した。客『はい』ホッ…正人じゃない。まぁありえないけど。そのお客さんは、2時間で取ってくれた。新規のお客さんやのに、有り難い話だ。最初の1時間ほどは、話をして過ぎていった。お客さん『えっ?もう半分過ぎてるやん!俺いっつもこうやねん…』
2005-09-12 02:12:00 -
68:
梢 ◆VE2vvcSGSs
梢『いつもって…よう呼んでるんや!』お客『えっ?』二人で笑いながら、後の1時間も、何なく過ぎていった。プレイ中、少しだけ正人の顔が浮かんだが、考えないようにした。お客『あおいちゃん!(あたしの源氏名)また呼ぶわな!』梢『待ってます!今日はありがとう!』そう言って、あたしは家を出た。
2005-09-12 02:17:00 -
69:
梢 ◆VE2vvcSGSs
デリヘルをして、色んなお客さんがいたが、こんな風に、話している時間が長いのは、良くある事だ。部屋が汚くて、不潔な感じの人、後は乱暴で、痛い事をしてくる人、そんなお客さん以外の時は、意外に楽しくやっていた。だから今、仕事に対しての抵抗が、全くと言っていいほど、無くなったんだと思う。
2005-09-12 02:25:00 -
70:
りか
この話ゎ今現在の話ですかぁ?梢さん今ぃくつですか?ぃろんな経験してますよね?私も最近まで夜やってました?
2005-09-12 02:46:00 -
71:
梢 ◆VE2vvcSGSs
りかサン?カキコぁりがと??ぁたしはもぅ、25歳デス?今は夜ぁがってるし、大阪にもぃません??勇と別れてカラ、まだ大阪にいた頃の話で、前の小説は、1年前くらぃに地元に戻って来て、たまたま勇に出会ったから、書ぃた話だょ??
2005-09-12 03:52:00 -
72:
梢 ◆VE2vvcSGSs
お客さんの家を出て、メールを開くと、正人からだった。『仕事中かなぁ?さっきまで研究室おって、今帰って来た(>__
2005-09-12 03:58:00 -
73:
梢 ◆VE2vvcSGSs
ドライバーさんの車に乗り込むと、鈴木さん『お疲れ〜!今日女の子少ないらしくて、忙しいで〜』と言われた。梢『え〜!頑張って稼ぐわ!』と、笑って言ったら、携帯が鳴った。正人だ!ドライバーさんに、黙ってて、と頼んで、電話に出る。
2005-09-12 04:03:00 -
74:
梢 ◆VE2vvcSGSs
梢『もしもーし』正人『ごめんなぁ、仕事中に…』梢『ええよ、今は大丈夫やし』正人『いや、何となく、声聞きたかっただけやねん…』梢『めっちゃしんどいやろ?今日は早く寝いや!』正人『電話切ったら、きっと速攻寝てまうわ!話せて良かったぁ。仕事頑張りなぁ!』梢『うん!おやすみっ!』
2005-09-12 04:08:00 -
75:
梢 ◆VE2vvcSGSs
たった1分ほどの電話だが、正人に愛されてるなぁ…と、嬉しくなった。その反面、『仕事頑張り!』という言葉に、嘘を付いている申し訳なさで、いっぱいになった…
結局その日は、全部で4本ついた。長いコースが多く、移動も大変だった為、家に着いたのは、朝の6時だった。2005-09-12 04:14:00 -
76:
梢 ◆VE2vvcSGSs
3日ほど過ぎた。あたしは稼いだお金を全て、借金の返済にあてた。残りわずかだった借金が、0になった。
正人とは、メールや電話だけだったが、順調だったし、2日後には、またデートの約束をした。2005-09-12 04:19:00 -
77:
りか
梢サン??サィなんだぁ?ぉ姉サンですね?今ゎ地元なんですね?今ゎ彼氏サンとかぃます?毎回カキコ_?してゴメンナサイ?迷惑なってたらゴメンナサイ
2005-09-12 04:35:00 -
78:
れのぁ
迷惑に決まってるゃろ?
他にも読んでンねん?途中雑談入ったら読みにくい 書き終えてカラとか他にスレたてたら?しょーみ邪魔?2005-09-12 06:38:00 -
79:
梢 ◆VE2vvcSGSs
りかc?ぁたしはりかcが、前の小説も今の小説も、読んでくれてる事が、めっちゃ嬉しぃし、ぁたしが説明不足な分、聞ぃてくれて、分かった上で読んでくれるんも嬉しぃし??これからも頑張って書くし、読んでくれると嬉しぃな???
れのぁサン?読んでくれて、ぁりがとぅござぃます??読みにくぃトカ、他に読んでくれてる人の事、考ぇてなくって、ごめんなさぃ??でも書ぃてる側としては、何の反応もナィと不安なるし、カキコは本間に励みになるから、良かったらまた、そんなカキコ下さぃ??2005-09-13 02:27:00 -
80:
梢 ◆VE2vvcSGSs
そしてデートの日。
夕方またエスト前で待ち合わせて、二人で手を繋いでブラブラする。恋人っぽい!
ご飯も食べて、終電の時間が近付く…まだ別れたくないなぁ、と思っていると、正人『なぁ、俺ん家来る?』…すごく嬉しくて、梢『うん!行ってみたい!』と、張り切って答えた。2005-09-13 02:35:00 -
81:
梢 ◆VE2vvcSGSs
正人『俺朝から大学あるし、その時間に起きなアカンけどええか?』梢『うん』…あたしは正人が、少しでも長くいたいと思ってくれてる、その気持ちが嬉しかった。二人で電車に揺られ、正人の家に向かう。ずっと手を繋ぎながら、正人の肩にもたれ掛かる。目が合っては、照れくさくって、目をそらした。…幸せやなぁ。
2005-09-13 02:42:00 -
82:
梢 ◆VE2vvcSGSs
最寄駅に着いて、コンビニに寄って、飲み物とお菓子を買った。歩いて5分ほどで、正人の住むマンションに着いた。正人は実家も大阪だが、大学の近くで、一人暮らしをしている。
初めて入る、正人の家…梢『お邪魔しまぁす』正人『彼女が来たん、初めてやわ!』そんな言葉が、すごく嬉しい。2005-09-13 02:47:00 -
83:
梢 ◆VE2vvcSGSs
その日はテレビを見ながら、ずっとイチャイチャした。幸せ過ぎて、怖いくらいだった。この幸せが、ずっと続きますように…そんな事を思いながら、眠りについた。
次の日の朝、正人が大学に行くのに合わせて、あたしも家を出て、自分の家へと帰った。2005-09-13 02:52:00 -
84:
梢 ◆VE2vvcSGSs
どんどん正人にはまっていってる…自分でも分かった。最初は出会い系やし、疑ったりもした。でも正人も、真剣にあたしと、付き合ってくれてると思う。あたしは最初、あんまりはまらんとこう…と思っていた。理由は3つ。1つ目は、前彼の時に、好きになりすぎて、周りが見えなくなったりしたから、またそんな風になるのが、嫌だったから。
2005-09-13 02:59:00 -
85:
梢 ◆VE2vvcSGSs
2つ目は、あたしは物分かりのいい女を、演じなければいけなかったから。本間のあたしは、すごく独占欲が強い。本間は毎日だって会いたい。好きになればなるほど、その思いは強くなる。でも付き合う前に、正人の忙しさは聞いてるし、分かった上で付き合ったから。うざい事は言いたくなかった。
2005-09-13 03:05:00 -
86:
梢 ◆VE2vvcSGSs
そして3つ目は、あたしがしている、仕事の事。嘘をついて、悪いとは思いながらも、今のあたしは、ノリに乗って稼いでいた。今さら風俗の仕事以外に、お金的に、あたしを満たすものなんてない。正人を好きになればなるほど、罪悪感でいっぱいになるし、仕事にも何らかの影響を、及ぼすだろう。
2005-09-13 03:11:00 -
87:
梢 ◆VE2vvcSGSs
正人が好き…でもこれ以上ははまらんとこう…周りが見えるだけの、冷静さを持ちながら、ワガママも言わかいくらいの、気持ちの余裕も持ちながら、仕事を続けて、ある程度のお金を貯めよう。100万ほど貯まったら、昼間の仕事に戻って、新たな気持ちで、正人とやって行けたらいい…
2005-09-13 03:17:00 -
88:
梢 ◆VE2vvcSGSs
そんな気持ちとは裏腹に、正人はあたしに、『会いたい』と、毎日メールを送って来た。『仕事終わってからやと、遅くなるよ?』と送っても、『連絡くれたら起きるし、家来て欲しい』と返って来た。正人に必要とされてる事が嬉しくて、あたしは仕事終わりに、毎日正人の家へ寄った。
2005-09-13 03:24:00 -
89:
梢 ◆VE2vvcSGSs
お店が忙しくても、お構いなしに、適当な時間であがって、ドライバーさんに、正人の家の近所まで、送ってもらう。お店からも、だんだん良く思われてないのが、ひしひしと伝わった。干されているのか、お客さんにもあまり付けてもらえなくなり、一気に稼げなくなった。
2005-09-13 03:30:00 -
90:
梢 ◆VE2vvcSGSs
でも別に、それでも良かった。言っても、他の仕事をするよりは、十分稼げている。正人と会えば会うほど、どんどん好きになって、仕事が苦痛になってきていた。他の人のを舐めながら、何してるんやろう…と、涙が出そうになったり、責められながら、正人以外にされている事に、耐えられなくなったりした。
2005-09-13 03:38:00 -
91:
梢 ◆VE2vvcSGSs
もう仕事やめようかな…と思った頃だった。その日もあたしは、仕事終わりに、正人の家へ寄っていた。正人『あんな、もうすぐテストあるから、今みたいに会えんようになる…』梢『えっ?どれくらい?』正人『テスト終わるまで…』…淋しそうな顔をしているあたしに、正人は続けた。『単位落としたないし、真剣勉強したいねん。会えへん分、出来るだけ連絡するし。分かって欲しい』
2005-09-13 03:44:00 -
92:
梢 ◆VE2vvcSGSs
…そんな風に言われたら、『分かった』としか言えなかった。正人『明日休み取れる?参考書買いたいし、付いて来てくれん?』当分会えなくなるから、正人なりに、気使ってくれてるのかな…梢『分かった!仕事休み取るわ!』そうして次の日に、正人と会う約束をした。
2005-09-13 19:01:00 -
93:
梢 ◆VE2vvcSGSs
またエスト前で待ち合わせ。参考書を買った後、適当にブラブラして、映画を見る事にした。そう、『冷静と情熱の間』だ。正人はアクション系が見たかったらしいが、その当時すごく宣伝していたので、あたしは『絶対これ!』と、半ば無理矢理決めたのだった。
2005-09-13 19:05:00 -
94:
梢 ◆VE2vvcSGSs
話の内容は、あんまりしっかり覚えていない。愛して合ってる男女が、何らかの理由で、離れてしまった。そして、『10年後もお互い好きだったら、〇〇で会いましょう』と、約束をする。全く別の人生を歩んでいた二人が、10年後には、約束を守り、約束の場所で会う。そんな話だった。
2005-09-13 19:11:00 -
95:
梢 ◆VE2vvcSGSs
映画を見終えて、梢『期待はずれもいいとこやわ!』と、怒っているあたしに反して、正人は『え〜!めっちゃ良かったやん。俺もあんな恋愛したいわ〜!』と、とても満足そうだった。…10年も離れてて、それでも好きなんて、ありえなくないか?あたしには、理解出来なかった。
2005-09-13 19:15:00 -
96:
梢 ◆VE2vvcSGSs
そしてその日は、ご飯を食べて、お互い家に帰った。正人はレポートがあるから、『帰ってからせなあかん』と言っていたし、9時頃には、梅田を後にした。
家に帰って、ひたすらボーッとした。…こんな時間に、家でゆっくりするなんて、いつぶりだろうか。…淋しい。お金もなかったし、明日からは、仕事に励もうと思った。また正人が落ち着くまでは、仕事に専念しよう…2005-09-13 19:21:00 -
97:
梢 ◆VE2vvcSGSs
そして何日かは、夕方くらいから出勤して、朝方まで働いた。家にいるのが淋しいから。お金が欲しいから。
正人はまめにメールをくれた。『今から大学行ってくる!』とか、『今帰って来た!』とか、『今から寝る!』とか。遅くまで研究室にいたり、家に帰ってからも、勉強しているみたく、本当に忙しそうだった。2005-09-13 19:27:00 -
98:
梢 ◆VE2vvcSGSs
あたしも頑張らな…と思う反面、仕事は本当に苦痛だった。今までは、正人に会える!と思って、何とかこなして来たが、会えない分、どれだけ正人が好きで、あたしの支えになっていたかを、思い知らされた。
2005-09-13 19:31:00 -
99:
梢 ◆VE2vvcSGSs
客『本名何て言うん?』…お前に関係ないやろ?客『彼氏は幸せ者やな〜』…どこが?お前にこんな事されてんのに?客『もっとキスして抱き合いたい!』…さっさと抜いて、終わらせろよ!客『なぁ?しよう?』…させてくれって、頼むならまだしも。何偉そうに言ってるん?する訳ないやん?…とにかく全てがイライラした。
2005-09-13 19:38:00 -
100:
梢 ◆VE2vvcSGSs
正人に会いたい…
その日は仕事も暇で、待機の時間が、とても長かった。まだメールもないし、きっと大学にいるんだろう。あたしは思いきって、正人に電話をしてみた。
テストで忙しいと言われてからは、自分からの電話は、控えていた。2005-09-18 01:59:00 -
101:
梢 ◆VE2vvcSGSs
プルルルル…何度かコールが鳴り、もう切ろうかな…と思った所で、正人は出た。正人『はい』…かなりだるそうに。梢『ごめん。忙しかった?』正人『まだ大学おるし。後でかける』ガチャッ…あたしの返事を聞く間もなく、電話は切られた。
2005-09-18 02:04:00 -
102:
梢 ◆VE2vvcSGSs
かけんかったら良かった…。電話を切られた後、そうとう凹んだ。正人が忙しい時に、自分が暇やからって電話して…うっとうしいとか思われたらどうしよう…
しばらく凹んでいると、お客さんの予約が入ったので、そっちへ向かった。2005-09-18 02:09:00 -
103:
梢 ◆VE2vvcSGSs
梢『こんばんわ!』玄関に入ると、その男は無表情のまま、あたしの頭の先から足のつま先までを、品定めするように、じろりと見て、『50分で』と言った。1番短いコースだ。情けない気持ちになりながら、家へあがるなり、客『風呂入ろか』と言われる。少しくらいゆっくりしいひんの?と、イライラしながらも従った。
2005-09-18 02:18:00 -
104:
梢 ◆VE2vvcSGSs
そこからは、『あおい』になりきった。あたしは梢じゃない。今は風俗嬢のあおい。ただがむしゃらに、仕事をした。終わった後に、客が言った。『あおいちゃん、なかなか良かったし、また呼ぶわな!』…嬉しくも何ともない。余計にイライラした。
2005-09-18 02:23:00 -
105:
梢 ◆VE2vvcSGSs
その当時のデリヘルは、まだピンクチラシがまかれていた頃で、50分は8000円。あたしのバックは、50%の4000円だ。改めて虚しくなった。最初の嫌だった衝撃も、何日かで吹っ飛んで、仕事は仕事。なんて思っていた。むしろ人より稼いでいる事が、誇りにさえ思った。
2005-09-18 02:28:00 -
106:
梢 ◆VE2vvcSGSs
なのに今は、ただただ虚しかった。正人に会いたい…会いたい…会いたい…思えば思うほど、仕事が嫌になった。
そろそろ潮時かも知れない。初めて本気で、風俗をあがろうと思った。2005-09-18 02:32:00 -
107:
梢 ◆VE2vvcSGSs
プルルルル…携帯が鳴った。━正人だ!梢『もしもし!』正人『おう!さっきごめんなぁ…まだ大学おったし、周りもいっぱいおったし』梢『ううん!こっちこそ、忙しい時にごめん…』正人『ええよ!梢からの電話久しぶりやし!最近俺からばっかやし、ちょっと嬉しかったし(笑)』梢『気使てんねん!』そんな話を5分ほどして、電話を切った。
2005-09-18 02:38:00 -
108:
梢 ◆VE2vvcSGSs
優しい正人の声。正人は最後にいつも、『仕事頑張れよ』と言う。あたしは正人を騙してる…このままじゃあかん。本間にあかん。もう今日であがろう…そう心に決めた。
その日は本当に暇で、さっきの1件しか、まだ行っていない。もう帰ろうかな?思った時だった。2005-09-18 02:43:00 -
109:
りか
?しぉり?
梢サン元気カナ??私ゎ仕事でばて気味です2005-09-20 21:48:00 -
110:
梢 ◆VE2vvcSGSs
りかサン?元気は元気ゃけど、仕事が忙しくって、更新なか?出来ません??遅ぃとは思ぅけど、これからも読んでくれると、嬉しぃです??
2005-09-21 02:37:00 -
111:
梢 ◆VE2vvcSGSs
プルルルル…ドライバーさんの携帯が鳴る。ドライバー『はい、わかりました。今から向かいます』…どうやら仕事が入ったらしい。仕事は嫌、でもあたしには、全く貯金がない。今日であがるなら、少しくらいは客に付かないと、今後の生活が大変だ。
そして車を走らせる事、10分。客のマンションに到着した。2005-09-21 02:43:00 -
112:
梢 ◆VE2vvcSGSs
部屋に向かい、インターホンを押す。…何度か押したが、出て来る気配がない。ガチャッ…ドアの鍵が開いていたので、梢『こんばんは〜』大声で言った。客『あがっておいで』…部屋の奥から聞こえた。何や、いるなら出て来いよ。そう思いながら、部屋へと入って行った。
2005-09-21 02:48:00 -
113:
梢 ◆VE2vvcSGSs
殺風景な部屋。その中に、すごく大きな水槽があり、中には大きな亀がいた。梢『お邪魔します…』客『ああ、50分な』…また50分。今日はツイてない。
その男は40歳くらいで、茶色の髪に、鼻の下の髭。いかにもガラが悪そうで、サラリーマンという感じではなかった。2005-09-21 02:55:00 -
114:
梢 ◆VE2vvcSGSs
客『風呂さっき入ったし、自分も入って来てるやろ?だからええやろ?』…それは困る。しかしその男は、引くテンションで話し続ける。客『やりたい事あるし、早くしようか…』梢『えっ、でも…』客『いいから、早く服脱いで』
…この仕事をして、3ヵ月が過ぎようとしていた。…そして初めて感じた思い。『この人何か怖い…』2005-09-21 03:02:00 -
115:
梢 ◆VE2vvcSGSs
言われるままに服を脱いだ。…さっさと抜いて、帰ればいい。そう自分に言い聞かせた。男も自分の服を脱ぎ、ベッドへ腰掛けて、男『こっちおいで』と言った。男の元へ向かい、梢『どうしたらいい?』と聞いた。男『まず四つん這いになって』…何となく、今までの客とは違う雰囲気の男に、あたしは黙って従った。
2005-09-22 03:18:00 -
116:
梢 ◆VE2vvcSGSs
男『顔は撮らんから…』カシャッ…言い終わるよりも先に、カメラのシャッターを押す音がした。梢『えっ?』男『動くな!』男は声をあらげて、もう1枚写真を撮った。…確かに後ろからで、顔が映る訳ではない。でもだからって…梢『そういうん…困るんですけど…』男『は?何があかんねん?別に顔は撮ってないし、ええやろが!』
2005-09-22 03:25:00 -
117:
名無しさん
気になるからアゲます
2005-09-22 23:56:00 -
118:
梢 ◆VE2vvcSGSs
名無しサン→読んでくれて、ぁりがとぅござぃます♪今から少し更新します♪
2005-09-23 00:52:00 -
119:
梢 ◆VE2vvcSGSs
梢『それでも困ります…』男『はぁ?大人しく言う事聞いとったらええねん!あんまりグダグダ言うたら、こっちも何するかわからんで?』…怖い。今までの客とは違う。…携帯は離れた所にある、かばんの中だ。…かろうじて店に電話出来ても、助けが来るまでに、何をされるかわからない。逃げようとも考えたが、あたしは裸だ。
2005-09-23 00:58:00 -
120:
梢 ◆VE2vvcSGSs
必死で色々考えた。でも逃げようがない。梢『顔は絶対映さんといて…』諦めて、力なく言った。男はあたしのアソコを開いたり、指を入れたりしながら、何枚か写真を撮っていた。ようやく男が言った。男『そろそろ抜こか…』そう言うと同時に、あたしのアソコに、男のモノが入って来た。梢『いやっ!』バックからだったので、前に逃げるようにして抜いた。
2005-09-23 01:05:00 -
121:
梢 ◆VE2vvcSGSs
怖いのをこらえて、男を睨み付けて言った。梢『それは絶対嫌!』バチッ…男がグーで、あたしの左頬を殴った。男『ゴチャゴチャ言うと、殺してまうぞ?』…従うしかない。瞬間的にそう思った。死ぬくらいなら、やられた方がまし…逃げられる訳もないし、この男がやめる訳がない。これ以上抵抗したら、もっと殴られる…
2005-09-23 01:12:00 -
122:
梢 ◆VE2vvcSGSs
恐怖でいっぱいの中、必死で男の機嫌を損ねないように、ただただ終わるのを待った…男はあたしの上に乗り、正常位の状態で、挿入している部分を写真に撮っていた…何枚か撮り、男はカメラを置く。そして激しく腰を振り、あたしの中で果てた…
2005-09-23 01:18:00 -
123:
梢 ◆VE2vvcSGSs
梢『え…』男はあたしから離れ、男『シャワーしておいで』と言った。あたしは無言で服を着て、梢『もう時間やし、失礼します』と言って、部屋を逃げるようにして出た。男は撮った写真を見返しながら、終わったあたしには興味なさ気に、チラリとあたしを見ただけだった。
2005-09-23 01:24:00 -
124:
梢 ◆VE2vvcSGSs
部屋を出た瞬間、こらえていた涙が溢れ出した…怖かった。本間にこのまま殺されたら、どうしようかと思った。そして悔しかった。あんな男に、入れられた。しかも中で出された。どうしよう…妊娠してたら…
マンションの下でうずくまりながら泣いた。時間より早く出て来たので、ドライバーさんはまだいなかった。何分かボーッとしていると、ドライバーさんが来た。2005-09-23 01:32:00 -
125:
梢 ◆VE2vvcSGSs
車に乗り込むなり、ドライバー『どうしたん?』と、いつもと様子の違うあたしに聞いた。さっきまでは、声を殺して泣いていたが、やっと助けが来て、車に乗った安心感からか、あたしは声を出して、気が狂ったように泣いた…ただ事ではないと思ったドライバーさんは、無言であたしを、事務所まで連れて行ってくれた。
2005-09-23 01:37:00 -
126:
梢 ◆VE2vvcSGSs
事務所の下から、ドライバー『あおいチャンが、泣きながら戻って来たんで、連れて来ました』と連絡を入れた。店長が周りにバレるのに気を使ってか、下まで降りて来てくれて、車の中で、あたしは泣きながら、事情を話した。店長はイライラした様子で、『何で電話してこうへんねん!』と言った…あたしは言い返す気もなかった。
2005-09-23 01:43:00 -
127:
梢 ◆VE2vvcSGSs
何分か話して、店長とドライバーさんと3人で、その客の家へ向かう事になった。怖いけど、このままでは気が済まない。
客には向かう前に、電話を入れたようで、家に着くとすぐに、部屋に通され、話し合いが始まった。2005-09-23 01:47:00 -
128:
梢 ◆VE2vvcSGSs
あたしはまだ頭がパニックなのと、客がまた目の前にいる恐怖で、話はしっかり覚えていない。しかし撮った写真は、全て消してもらった。(デジカメです)
店長『本番行為は禁止ですし、しかも中出しされたみたいで、どうしてくれるんですか?』と言う言葉に、客『どこでもやってるやろ?』と言いながら、財布から1万を出して、あたしに差し出した。2005-09-23 01:54:00 -
129:
梢 ◆VE2vvcSGSs
はっ?何このお金…呆然としているあたしに、店長は『とりあえずもらっとけ』と言った。あたしはどうしようもなく、乱暴に客の手から、お金を奪い取った。
これで話終わったん?全く納得いかないまま、客の部屋を出た。2005-09-23 01:58:00 -
130:
梢 ◆VE2vvcSGSs
部屋を出るなり、店長が言った。店長『お前あいつの目見て、ポン中やわからんのか?一目見て、やばいな思たら、すぐ出て来たらええやろ?』…何であたしが責められるん?無言のあたしに、店長は続けた。店長『その1万で、明日病院行って来い。事情話したら、ピルくれるから』(ピルには、72時間以内に飲むと、妊娠を防ぐ効果があります)
2005-09-23 02:10:00 -
131:
梢 ◆VE2vvcSGSs
そして店長を店まで送り、あたしは家に送ってもらった。帰り道にドライバーさんは、『客も許せへんし、店長もおかしい』と、怒ってくれていた。あたしは黙って聞いていた。
家に帰って来たのは、夜中の3時頃だった。2005-09-23 02:16:00 -
132:
梢 ◆VE2vvcSGSs
読んでくれてる人いるのかなぁ…(´〜`;)
今日はここまでにします★2005-09-23 02:20:00 -
133:
かおり
読んでます★頑張って?
2005-09-23 02:50:00 -
134:
りか
ぃつも楽しみに呼んでますよ☆梢さんの小説好きです
2005-09-23 02:58:00 -
135:
名無しさん
あげ?
2005-09-23 06:41:00 -
136:
?
コノ小説?かなりぉもしろぃデス???これからも頑張って書いてください???シォリ??
2005-09-23 10:21:00 -
137:
?みずき?
読ωでます??
更新楽∪みに∪てるωでッ頑張ッて?さぃ???2005-09-23 11:13:00 -
138:
なつみ
私もデリヘルをしていて同じようなめにあい店側に同じような対応にあいました…
気持ちすごくわかります。2005-09-23 19:56:00