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ナンバー1

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  • 1:

    ◆8x8z91r9YM

    「一夜の夢見せます」

    2006-01-11 00:11:00
  • 2:

    ◆8x8z91r9YM

    クラブ『7』
    関西最大の広さと従業員の多さが売り。しかも男前揃い。なんとそのビルまるごとその店関係。真っ白な5階建てのリッチな通称セブンビルは観光スポットにもなっていた。
    ホストするなら7でやりたい だの、どうせ金つかって飲むなら7で使うとかまぁそんな感じ。

    2006-01-11 00:22:00
  • 3:

    ◆8x8z91r9YM

    ゴールデンでもしっかり特集されたりワイドショーや雑誌、ラジオなど今や日本一といってもいいくらい名前が電波に乗って暴走しているのだ。

    この話はすべて架空です。

    2006-01-11 00:27:00
  • 4:

    ◆8x8z91r9YM

    7ビルの説明。1FBRAND‐SHOP「7」会員様専門店★2FCLAB「7」一般客専用★3FCLAB「7」一般客専用★4F CLAB「7」VIP有名人や芸能人専用 ★5F STADIO「7」雑誌撮影、店用ポスター撮影、パネル撮影スタジオ・従業員専用美容室

    2006-01-11 00:38:00
  • 5:

    ◆8x8z91r9YM

    HOME PAGE∞
    【7】
    当店は18歳未満お断わり。 あなたは18歳以上ですか?
    YES・NO

    2006-01-11 00:43:00
  • 6:

    ◆8x8z91r9YM

    カチッ。YESにクリックした。
    すると画面に7の文字がくるくる回転しながらホームページに入っていく。

    2006-01-11 00:45:00
  • 7:

    名無しさん

    見てるし頑張ってねぇo(^-^)o

    2006-01-11 00:49:00
  • 8:

    ◆8x8z91r9YM

    薄っぺらいパソコンの光だけが暗い外からの明かりを遮断した部屋を照らす。
    カチッ…カチッ…
    クリックする音が響く。画面には妖艶に頬笑むNO1が映っていた。

    2006-01-11 00:51:00
  • 9:

    ◆8x8z91r9YM



    ―――ヒカル―――

    2006-01-11 00:53:00
  • 10:

    ◆8x8z91r9YM


    がやがや。
    深夜二時。ホスト通りと言われるこの道はあらゆるホストクラブが所狭しと並んでいて今の時間が一番活気づいている。
    クラブ7もこの通りにどかんと建っている。

    2006-01-11 00:57:00
  • 11:

    ◆8x8z91r9YM

    ライトアップされた7ビルはまるで夢の世界のような雰囲気を漂わせている。その入り口前には警備員二人が厳しい表情で立ち構える。前を通り過ぎるほかの店のホストや女達は毎回通り過ぎる度に美しいビルを見上げる。そして騒ぐ。

    2006-01-11 01:01:00
  • 12:

    ◆8x8z91r9YM

    夜遊びサイトで叩くホストも数知れず。色々な噂はいつも台風並み。
    渦の中にいつもいる幻のホスト。
    そのお方は。。

    2006-01-11 01:06:00
  • 13:

    名無しさん

    2006-01-11 01:17:00
  • 14:

    ◆8x8z91r9YM

    「あっ!さっき通り過ぎたのって7のヒカルじゃない!?」お水二人の女が通り過ぎた男を指差しながらそう言った。
    ほかの店のホストもみんな振り返って男を見る。
    男の香水の香りだけが歩いた道にほのかに残り風に消える。

    2006-01-11 01:17:00
  • 15:

    ◆8x8z91r9YM

    書き込みありがとうございます。
    今日はここまでです。よかったら書き込みよろしくです。
    BY・7

    2006-01-11 01:21:00
  • 16:

    ◆8x8z91r9YM

    もう少し書きます。

    2006-01-11 02:10:00
  • 17:

    名無しさん

    「いらっしゃいませ」ドアマンがお客さまをお迎えする。
    「一名様ご来店です。」扉を開けて店内入り口に立っている席案内のボーイに伝えると笑顔でお客さまに一礼してからホール内に向かって声を張り上げながら歩く。「いらっしゃいませぇ!!!」その声を聞き店内のホスト達が一斉に声をあげた。
    「いらっしゃいませぇ!ようこそ7へ!!!」

    2006-01-11 02:16:00
  • 18:

    名無しさん

    〔ヒカルはまだか?〕席移動や店内を見回るチーフの声がインカムに流れる。ホール内に立っているボーイとドアマン、席案内のボーイの耳に入る。
    ヒカルの出勤時間は2時半。まだあと5分程余裕があるがもうすでに二階店内三階店内四階店内にぞろぞろと口座客や新規指名客が揃いだしている。

    2006-01-11 02:26:00
  • 19:

    名無しさん

    チーフはそれぞれの階店内に一人ずついて合計三人いる。ホストはまず出勤すると二階にあるオフィスに行ってタイムカードを押す決まりだがヒカルはまだ出勤していないようすだ。
    二階のドアマンがインカムを流す〔ヒカルさんはまだお見えになりません。〕
    チーフはそれを聞きながら店内の客の座ってるボックスのホストの接客態度や客の態度を見渡す。

    2006-01-11 02:34:00
  • 20:

    ◆8x8z91r9YM

    二階ボックス40席 。白を基調としていてミラーボールがくるくる回っている。巨大DJブースがあって騒がしい。
    三階ボックス40席。 黒を基調としている。二階程騒がしくなくどちらかといえば落ち着いている。
    四階ボックス15席。水が基調とされていて壁や仕切りの壁に水が流れていてホールの真ん中に白いグランドピアノが置かれてあり交替で生演奏されている。

    2006-01-11 02:42:00
  • 21:

    ◆8x8z91r9YM

    セット料金。二階フロア・二時間3000円。延長一時間2000円。
    三階フロア・二時間5000円。延長一時間2000円
    四階フロア・一時間20000円。延長一時間10000円

    2006-01-11 02:48:00
  • 22:

    ◆8x8z91r9YM

    TAX料金.無料。
    指名料1000円。同伴料1000円。
    イベント料金平常と同。営業時間24時‐8時。最終入店7時。ラストオーダー7時(ボトル、シャンパン、ワインのみ、8時まで) 口座替えは店長かチーフに言えば気軽にできます。

    2006-01-11 02:54:00
  • 23:

    ◆8x8z91r9YM

    ボトル★、ブランデー。ウイスキー20000〜。焼酎10000〜。シャンパン15000〜ワイン20000〜
    カクテル各種1000〜。ソフトドリンク1000〜。フードなどもそろえております。詳しくはメニューを御覧下さい。
    新規のお客様。三時間飲み放題4000円。指名料無料。
    支払いは現金、カードでお願いします。場合によっては身分証明ご提示願いますが御了承下さい。

    2006-01-11 03:02:00
  • 24:

    ◆8x8z91r9YM

    当店は女性会員様専用店です。(会員様同伴男性のご来店は除く。)男性のみのご来店はご遠慮ください。
    未成年もご遠慮ください。
    オーナー桜井若。

    2006-01-11 03:06:00
  • 25:

    名無しさん

    「へぇ。しっかりしてんやん。さすがやなぁ」メニュー表と料金表を見ながら新規二人客の一人がそう言った。
    「何飲まれますか?飲み放題ですけど」席についてるホストアキが笑顔で言うともう一人の女が「うちら焼酎水割り。」そう言って火のついたタバコを吸った。

    2006-01-11 03:12:00
  • 26:

    ◆8x8z91r9YM

    「あっ、レモンも入れてほしい…ねぇねぇヒカルって人は?!」パネルBOOKを持ったまま店内をキョロキョロする新規二人客。まぁ日常茶飯事な光景。
    「ヒカルさんは、もうそろそろ出勤してくると思いますよ★指名されますか?」アキは片手を上げてオーダーの書いた紙をボーイに渡しながら笑顔でパネルを持ったどう見ても細客そうな女を見た。

    2006-01-11 11:45:00
  • 27:

    ◆8x8z91r9YM

    「う〜ん。。どうしよっかなぁ…なぁエルちゃん誰か指名する?」「えっ?うち?杏ちゃんは?ヒカルって人指名するん?」エルに杏って名前ね…アキは二人の名前を記憶した。杏は姫系で全身ディアマンテ。
    エルはどちらかといえばカジュアル。二人供興味本意だろう。

    2006-01-11 11:51:00
  • 28:

    ◆8x8z91r9YM

    二人はパネル見ながらこそこそ楽しそうに見ている。エル「ねぇあたしアキラって人見てみたい★」エルがアキにそう言った。「いいですよ★じゃあアキラさん呼びます?何人か呼んで見てから最後に指名決めてもらっても全然構わないんで」それを聞いて杏が「じゃああたしヒカル君にする!」

    2006-01-11 11:57:00
  • 29:

    ◆8x8z91r9YM



    「おはようございます!」ビル前の警備員二人が挨拶する。
    「おはよう」笑顔でそう答えてビルの中を歩いて行った。香水の香りがほのかに残り風に消えていった。

    2006-01-11 12:01:00
  • 30:

    ◆8x8z91r9YM

    〔ヒカルさんただ今ビルに入りました〕
    警備員からインカムが流れると同時にチーフが動いてキャッシャーまで行きドアを開けた。中は4畳くらいの広さで監視カメラのモニターやレジがある。壁に白いボードがありそれぞれ階の指名の名前と入店時間が書いてある。指名ホストの名前かいた磁石が今いる席のところに置かれてある。

    2006-01-11 12:07:00
  • 31:

    ◆8x8z91r9YM

    キャッシャーには専属で二人がいる。レジがありここで二階店内のお金扱っている三階と四階にも同じキャッシャーがある。モニターがついてるのは二階だけ。

    2006-01-11 12:13:00
  • 32:

    ◆8x8z91r9YM

    「ヒカル今何席かぶり?」ボードを見ながら部屋にいた上田に聞く。
    「今のとこ…30です。」その間にもインカムが流れ続けている。 「先にヒカルをそっちに向かわすと三階の吉沢チーフに伝えてくれ。あとレイを二階に戻すように」そう言ってまたホールに戻った。

    2006-01-11 12:18:00
  • 33:

    ◆8x8z91r9YM

    レジ前に座る上田が内線で三階フロアに伝える『ヒカルさんそちらに回しますんでレイさんこちら二階にお願いします』すぐさま返答『了解しましたぁ。あっ吉沢チーフからアキさんを回してほしいとのことです』『了解しましたぁ』すぐボード前に立つ荒川がインカムで〔アキさん三階に回してください〕と流した。

    2006-01-11 12:24:00
  • 34:

    ◆8x8z91r9YM

    「おはようございます!」ドアマンが一礼する。「おはよう」笑顔で答えてドアマンの肩を二回叩いた。
    ドアを開けると席案内ボーイがヒカルの姿を見て挨拶。ヒカルは一礼してから店内に入った。

    2006-01-11 12:29:00
  • 35:

    ◆8x8z91r9YM

    広い店内でもヒカルは圧倒的なオーラがありかなり目立つ。客達が化粧直ししだしたり香水を振り出したりするのだ。オフィスに迎うヒカルにチーフが近づく。すれ違うホストやボーイがヒカルに挨拶していく。

    2006-01-11 12:33:00
  • 36:

    ◆8x8z91r9YM



    「うわぁ!本物やん!ばりかっこいいやん!」先程の杏とエルがヒカルの姿を見たあと騒いでいる。アキが席をはずした後エルが呼んだアキラが席に付いている。「ヒカル呼んだんですか?」アキラが杏に聞くとエルが「うん★何か芸能人みたいやね」アキラが笑う。
    「オーラすごいやろ?あそこだけヒカルのまわりだけ何か違うからなぁ★」それを聞いて杏とエルはうなずいた。「けど何かサイトで放置覚悟で行くべしって書いてあったけど何分くらいついてくれんの?」

    2006-01-11 12:41:00
  • 37:

    ◆8x8z91r9YM

    「この階にヒカルがいる時やったらちょくちょく付くとは思うよ?けど忙しいからなぁ☆」
    杏「そっかぁ他の階もあるもんなぁ…ってかさぁ本間すごい綺麗なビルやし男前ばっかようこんな揃えたもんやんなぁ!アキラ君も最初にいた人も他の席の人もかっこいい。うわさ以上って感じやわ」

    2006-01-11 12:46:00
  • 38:

    ◆8x8z91r9YM

    店内はまだ空席はあるがほぼ満席に近い状態でとても活気がある。二階の客層は比較的若い。

    「ヒカルさんおはようございます」オフィスに入ってきたのはユウだ。この店でNO3。客からの電話を受けるためオフィスに入ってきたのだ。「おはよう」ヒカルが答えると同時にユウはオフィスの端に行き電話を受けだした。

    2006-01-11 13:11:00
  • 39:

    ◆8x8z91r9YM

    広いオフィスには仮眠できるスペースや従業員のタイムカードやロッカー、指名数と売り上げ数のグラフ、パソコンスペースや風俗雑誌、全身鏡やいくつものソファなど色いろある。ヒカルはチーフが去った後ロッカーに財布を入れて鍵をかけた。

    2006-01-11 13:16:00
  • 40:

    ◆8x8z91r9YM

    グラフを一瞬たりとも見ず携帯をすぐさまマナーにして部屋を出て二階フロアを出て非常口から階段を使い三階に行き三階のドアマンがヒカルに一礼してから扉を開けた。
    席案内の下村が一礼する。二階と違い静かな雰囲気。すぐさま吉沢チーフがヒカルの元へ行き歩きながら耳打ちする。「このフロアは30分だけとりあえずまわってくれ。1・4・8・33・38・24を5分ずつ回って二階フロア新規についてから四階フロアに移動。二階に新規結構いるからなとにかく早く席に付け」

    2006-01-11 13:31:00
  • 41:

    ◆8x8z91r9YM

    ヒカルは一日何度も階段を使って往復を繰り返す。一つの席に5分程度しか一回につけないが何度かは付くようにしたりしている。仕事中トイレに行ってる間客から来たメールに返信したり電話したりしている。
    シャンパンが下りればその席に移動してシャンパンコールの真ん中にいる。

    2006-01-11 13:39:00
  • 42:

    ◆8x8z91r9YM

    彼を目標にしているホストがどのくらいいて、彼に抱かれたい女がどれくらいいて、彼の彼女になりたい女がどれくらいいるのかは今はもうわからない。数えきれない。
    彼はブランドのような存在。

    2006-01-11 13:43:00
  • 43:

    ◆8x8z91r9YM

    決して枕せず客とも付き合わない。同伴やアフタ〜はもうかれこれ一年くらいしていない。それでも客はヒカルを指名しつづける。
    何故彼がこれほどまでに人気がありずっとトップを走り続けていられるかは本人さえわからない。ヒカルという名前だけが彼を追い抜かし暴走して止めれない。気付いた時にはもうとまらなくなっていた。

    2006-01-11 13:48:00
  • 44:

    ◆8x8z91r9YM

    「掴めない人」
    彼の客は口を揃えてこう言う。生活感がまったくなく想像できないらしい。
    彼の人気のもうひとつ「香り」香水はオーダーして作ってるもの。決してくどくなく、無臭でもない。ほのかに残るその香り。似たような香りの香水はあるけど彼の香りではない。

    2006-01-11 13:53:00
  • 45:

    ◆8x8z91r9YM

    従業員でさえ彼を掴めないでいた。
    彼のプライベートを知ってる人は唯一口の固いオーナーくらいだろうか。

    2006-01-11 13:56:00
  • 46:

    ルナ

    わぁ?リアルタイムだぁ??

    2006-01-11 13:58:00
  • 47:

    ◆8x8z91r9YM

    「失礼します」ヒカルが二階に移動して一番に付いたのはエルと杏の席だった。その瞬間二人は固まった。アキラが「おうっ、ヒカル!杏ちゃんとこっちがエルちゃんで、杏ちゃんが呼んだんだ」二人は恥ずかしそうにひそひそ笑っていた。杏の隣にヒカルが座って杏の顔を覗き込んで
    「ヒカルです。初めまして」
    やさしく微笑みながらそう言うと杏はヒカルの目を見てからまたすぐそらした。

    2006-01-11 14:03:00
  • 48:

    ◆8x8z91r9YM

    それを見てヒカルはまた微笑み、向かいに座るエルにも笑顔で「初めましてヒカルです。ようこそ7へ」そう言うとエルが照れながら「めっちゃめっちゃ綺麗ですね!同じ人間とは思えない…」そう言うとアキラとヒカルが笑った。
    アキラ「ヒカルは宇宙人!コリン星から来ました☆」ヒカル「ははは!」杏とエルも笑った。

    2006-01-11 14:07:00
  • 49:

    ◆8x8z91r9YM

    アキラとヒカルは同じ年で入店も同じ日。
    「ええっ?!二人とも25に見えない!21くらいに見える!ありえへん!アタシ達の方が年下?肌とかめっさ綺麗やん」エルが驚く。
    会話しはじめて5分くらいたった頃チーフがヒカルを呼んだ。
    「ヒカルさんお願いします」その声を聞きヒカルが杏の目を見て「呼ばれちゃった…ごめんちょっとだけ失礼しますよかったら指名して…」微笑みながらそう言いエルにも挨拶して名刺を渡し席を立った。

    2006-01-11 14:16:00
  • 50:

    ◆8x8z91r9YM

    ルナさんありがとうございます。休憩します。
    BY.7

    2006-01-11 14:17:00
  • 51:

    名無しさん

    2006-01-11 14:25:00
  • 52:

    ◆8x8z91r9YM

    ヒカルが去った後、杏がすぐヒカルを指名した。
    エルはそのままアキラを指名した。
    ヒカルは次々と接客をこなし閉店を迎えた。最後の客は三階フロアの「ヒロミお待たせ。会計おわった?」ソープで働く23のヒロミだ。ヒロミは笑顔で「うん☆いこっかぁ」そう言って立ち上がる。ヒカルがさりげなくヒロミのカバンを持ち歩きだした。店内に他に客はいなくラストだった。
    ヒカル「ありがとうございましたぁ」そう言うと店内のホストが『ありがとうございましたぁ!おやすみなさい!』そう声を張り上げた。

    2006-01-11 17:24:00
  • 53:

    ◆8x8z91r9YM

    カチッ。 …カチッカチッ
    ∞先月ランキング∞
    1位ヒカル・2位レイ・3位ユウ・4位マコト・5位アキラ

    2006-01-11 17:40:00
  • 54:

    ◆8x8z91r9YM

    ホームページ画面の右上の『7』の文字がくるくる回転している。
    一位のヒカルをクリックすると、画面が変わりヒカルの写真とプロフィール画面になる。

    2006-01-11 17:43:00
  • 55:

    ◆8x8z91r9YM

    写真のヒカルは妖艶に頬笑んでいる。
    プロフィール
    名前・ヒカル  8月7日25才AB型 身長187センチ58キロ
    好きな色∞ 嫌いな色∞ 好きな食物∞  嫌いな食物∞

    2006-01-11 17:49:00
  • 56:

    ◆8x8z91r9YM

    残りの項目すべて『∞』の文字になっている。


    「ヒカル、飯行かないか?」アキラが二階の真ん中のボックスに座りながらタバコを吸うヒカルに声をかけた。店内に残ってるホストがその様子を見ていた。

    2006-01-11 17:52:00
  • 57:

    ◆8x8z91r9YM

    ヒカルの隣に座りアキラもタバコに火を付けて煙をゆっくり吸い込み吐き出し煙の向こうのヒカルを見るとヒカルは携帯でメールをしている。
    「営業熱心やなぁ☆」アキラがそう言うとヒカルは少し微笑み「どうも」そう答えた。「たまにはお前も飯食おうや☆」アキラがそう言うとヒカルはタバコを吸った後

    「そうだな…じゃあ行くか」

    2006-01-11 17:57:00
  • 58:

    名無しさん

    おもろい!!

    2006-01-11 17:58:00
  • 59:

    名無しさん

    店内にいた従業員と役職が驚いた。ヒカルは二年勤めているが誘いを了解したのは初めての事。
    店長「さすがアキラやなぁ!ははっ」その声を聞きヒカルが微笑みタバコを吸った。

    2006-01-11 18:06:00
  • 60:

    ◆8x8z91r9YM

    「いや…いつも眠いから帰りますけど、今日は腹へってるし別に体元気な日ならいつでも行きますよ」ヒカルが店長にそう言うと店長がなるほどな、と笑った。
    店長「あっ、そうそうヒカル来週月曜取材の後、雑誌グラビアはいったから夜10時に五階スタジオ。白スーツ持ってきてくれな。じゃぁみんなおつかれさん」店長が四階河山チーフと店を出ていく。
    「おつかれさまでぇす」店内ホストやボーイが挨拶する。

    2006-01-11 18:22:00
  • 61:

    ◆8x8z91r9YM



    「お前さぁ休みの日とか何してんの?」アキラと二人タクシーに乗ってアキラがおすすめだというご飯屋で食事してるとアキラがいきなりそう言った。

    2006-01-11 19:01:00
  • 62:

    ◆8x8z91r9YM

    「休み?…寝て終わりやで?アキラは?」ヒカルがそう答えながら魚を食べる。
    焼き魚定食を頼んだけどヒカルには似合わない。アキラはヒカルの食事姿がやけに新鮮だった。
    「オレは客と会ったりする時がほとんど…ヒカルって本間掴めんわぁ…」

    2006-01-11 19:06:00
  • 63:

    ◆8x8z91r9YM

    「へぇ。そうなんやぁ…ってかオレ普通やし。掴めないとか言われてもなぁ」
    店内には、漁師さんらしきおじさんがカウンターで朝から酒を飲みおかみさんと話をしている。
    「まぁそうやねんけどヒカルってごっついオーラあるよなぁ」アキラがそう言うとヒカルが笑いながら「何やねんオーラって笑。普通や」そう答えた。

    2006-01-11 19:11:00
  • 64:

    ◆8x8z91r9YM

    アキラ「お前ってどんなんタイプなん?」ヒカル『タイプ?…あげまん』 「彼女おらんの?」『何か仕事みたいやから質問ばっかやめてくれよ…』アキラはさっきから質問ばかりしていた。
    「悪い悪い」軽くあやまる。ヒカルは基本的にあまり自分の事を話さないでどちらかと言えば聞き役のようだ。

    2006-01-11 19:17:00
  • 65:

    ◆8x8z91r9YM

    食事中もヒカルの携帯はマナーに関わらず常にテーブルの上で振動していた。「お前毎日そんな調子?ずっと鳴ってるやん」
    「ごめんうるさいなぁ。毎日こんな感じ…もう慣れた」携帯をスーツの胸ぽけに直した。

    2006-01-11 19:21:00
  • 66:

    ◆8x8z91r9YM

    休憩します。書き込みありがとうっす。

    2006-01-11 19:22:00
  • 67:

    名無しさん

    がんばってくださぃ??

    2006-01-11 19:38:00
  • 68:

    名無しさん

    2006-01-11 19:50:00
  • 69:

    ◆8x8z91r9YM



    水曜日夜七時。8チャンネルで二時間ホスト特集が始まった。 『日本のホスト四天王〜夜の王』四人の有名ホストがそれぞれ一人三十分ずつ特集で流される番組。もちろんそのうちの一人ヒカルが関西代表として出ている。

    2006-01-11 21:53:00
  • 70:

    ◆8x8z91r9YM

    ヒカルは八時から流されて、ヒカルがブラン官に出た瞬間から夜遊びサイトのホストのスレが狂ったように動き回り、ついにはパンクしはじめた。
    ブラン官の中にいるヒカルは、店のヒカルのままで妖艶さもオーラも他の三人とは比べものにならない。

    2006-01-11 21:58:00
  • 71:

    ◆8x8z91r9YM

    ドキュメンタリー形式で流れる間あいだにインタビューが何回か流れた。画面右に質問が文字で出されヒカルのアップや横顔が映る。
    ―あなたにとってホストとは?―
    『僕にとってホストとは…自分の一部ですかね…ホストだからどうとかは全くなくてこだわりもありません』そう言いながらヒカルは頬笑む。

    2006-01-11 22:04:00
  • 72:

    ◆8x8z91r9YM

    ―あなたにとってお客さまとは?―
    『お客さまとは…神様です笑。…ははっ、う〜んある意味僕の一部ですかね。大切です』
    ―あなたにとってNO1とは?―
    『プレッシャーであり、誇りでもあります。何がよくてこうなったのかは分かりませんが、やっぱ嬉しいですね正直』

    2006-01-11 22:08:00
  • 73:

    ◆8x8z91r9YM

    ヒカルのプライベートは流されなかった。店でのヒカルや雑誌撮影の最中のヒカルが流されてる間ナレーションがはいったりしてヒカル特集は終わった。

    ピッ
    テレビが消えた。遮断された真っ暗な部屋にパソコンの画面の明かりだけが照らされる。

    2006-01-11 22:17:00
  • 74:

    ゆう

    よんでますぅ がんばって?サイね

    2006-01-11 22:17:00
  • 75:

    名無しさん

    おもしろい!

    2006-01-11 22:27:00
  • 76:

    ◆Ci3UmwhFqY

    あぁ

    2006-01-11 22:39:00
  • 77:

    ◆8x8z91r9YM

    ドコモ電波最悪なんでこっちにします。

    2006-01-11 22:42:00
  • 78:

    名無しさん

    2006-01-11 22:47:00
  • 79:

    ◆8x8z91r9YM

    カチャカチャ
    パソコンをいじる。CLUB 7のホームページを開いてクリックした。

    2006-01-11 22:51:00
  • 80:

    ◆8x8z91r9YM

    ヒカルのページに入ると何枚もの写真が画面に出てきて見たい写真をクリックすると写真が大きくなった。

    2006-01-11 22:55:00
  • 81:

    ◆8x8z91r9YM

    ∞7∞

    【HIKARU STORY】ENTER?

    2006-01-11 22:58:00
  • 82:

    ◆8x8z91r9YM

    なりたかったわけじゃない。
    守りたかったわけじゃない。


    気付いたら抜け出せなくなっていたんだ。

    2006-01-11 23:01:00
  • 83:

    ◆8x8z91r9YM

    あの日。そう今から2年前オレはこの世界に足をつっこんだ。当時23才。ホスト暦0年。オレを面接したのが

    「初めまして店長の黒川と申します。よろしく」店長の黒川さん。第一印象はかっこいいし貫禄あるなぁ…とかそんなんだった。

    2006-01-11 23:06:00
  • 84:

    ゆち

    読んでます?最後までがんばってくださいね??ファイトー??

    2006-01-11 23:34:00
  • 85:

    名無しさん

    二階フロアには店長と僕しかいなく、貫禄と言葉の重みに僕は固まった。

    「それでもここで働きたいか?」

    店長はまっすぐ僕を見つめそう言った。

    2006-01-11 23:45:00
  • 86:

    ◆8x8z91r9YM

    キーッ。バタン。
    「はよーございます…あっ面接中っすか?」見たことある人がそう言いながら入ってきた。店長が笑顔になった。
    「みつる早いじゃないか?同伴か?」薄い色つきのブランドのサングラスをしたみつるという人が店長の横に座って「はい。映画行ってきやす。。おっ、おっとこまえやん!君いくつ?」

    2006-01-11 23:51:00
  • 87:

    ◆8x8z91r9YM

    何なんだこの人?第一印象はそうだった。
    見た目とギャップありすぎ。「23です…」僕がそう答えるとみつるさんはサングラスしたまま僕をじぃっとみつめ


    「ひかる」そう言った。

    2006-01-11 23:54:00
  • 88:

    ◆8x8z91r9YM

    「おい!まだ入店決まってないんやぞ?」店長がみつるさんにそう言うとみつるさんは笑いながら
    「大丈夫っすよ!君やる気あるやろ?」僕は「…はい」そう答えるとみつるさんは手を前に出してきて僕との手をぎゅっと握った。
    「オレを追い抜かしてくれな。…ヒカル」

    2006-01-12 00:00:00
  • 89:

    ◆8x8z91r9YM

    そうこの人が伝説を作り上げてきた

    「ナンバー1 みつる」

    そうオレの今でも憧れの人。オレの中のナンバー1。オレの名前の名付け親。

    2006-01-12 00:04:00
  • 90:

    ?紫乃?

    Real Time?頑張って下さいねッッ?ずっと応援してます?

    2006-01-12 00:05:00
  • 91:

    名無しさん

    2006-01-12 00:05:00
  • 92:

    ◆8x8z91r9YM

    今なら分かる
    あの時のみつるさんの言葉の意味。
    同じ所に立った今なら分かる王座に座り続ける事の意味。

    あの時の僕は何も分かっていなかった。知らなすぎたんだ。

    2006-01-12 00:07:00
  • 93:

    名無しさん

    2006-01-12 00:14:00
  • 94:

    ◆8x8z91r9YM

    新人ミーティング。アキラと僕だけ。入店初日のホストが店長から店での決まりを教えてくださる。もちろん手のひらサイズのノートにきっちり記入して覚えるのが大原則。

    2006-01-12 01:05:00
  • 95:

    ◆8x8z91r9YM

    罰金から記入。当欠10000。遅刻一時間2000円。無欠30000円。
    賞金同伴15回5万。10回3万。皆勤賞はなし。
    入店祝金5万。売り上げ100万〜50%歩合。それ以下は一律月給20万。

    2006-01-12 01:22:00
  • 96:

    ◆8x8z91r9YM

    店則。
    他のホスト口座客が自分口座に変わっても、自分口座客が他ホスト口座に変わっても、客、ホストを攻めない。
    お客様は店のお客さまである事を忘れない事。自分口座暦が長くても店のお客様。
    テーブルマナーは疎かにしない。足は組まない。

    2006-01-12 01:28:00
  • 97:

    ◆8x8z91r9YM

    他にも色々細かい事を記入した。このノートは顧客ノートとして使用する事になった。入店祝金は今日一日働いた後もらえるらしい。ありがたい話だ。
    店長の話の後にテーブルマナーをトシヤさんに教えてもらった。座り方〜グラスの拭き方など色々細かく教えてくださった。入店〜一週間までは先輩方と一緒に席を回るらしくその間に見て覚えろと言われた。

    2006-01-12 02:28:00
  • 98:

    名無しさん

    スーツやシャツネクタイは三ヶ月目までは店からレンタルしてもらえる。靴は一階のブランドショップから格安で分割で買った。そして説明が終わるとそのまま僕とアキラは五階に連れていかれて美容師さんに髪を染めてもらいカットされセットしてもらい、そのままパネル用に撮影してもらった。

    2006-01-12 02:35:00
  • 99:

    ◆8x8z91r9YM

    今日はここまでです。書き込みありがとうです。

    2006-01-12 02:37:00
  • 100:

    名無しさん

    2006-01-12 02:59:00
  • 101:

    ◆8x8z91r9YM

    僕は初対面の人が苦手だ。それをすっかり忘れていた。
    最初の一週間は特に話さなくても先輩達がいたから何とか乗り越えれた。僕の外見は女性受けするらしいからお客さんからも何か気に入られたりしていた。

    2006-01-12 08:47:00
  • 102:

    ◆8x8z91r9YM

    指名は今のとこ0。アキラは、新規二人から指名もらっていた。
    僕より後に入ってきた新人はいなくて、今のとここの店で指名客がいないのは僕だけ…。よく考えてみれば僕女の人自体未確認飛行物体並みに理解できない。

    2006-01-12 08:51:00
  • 103:

    ◆8x8z91r9YM

    僕は何故かミツルさんの席によく付かせてもらった。ミツルさんは次から次へと話題が出てくるし、何といってもオーラがある。
    どうやったらああなれんやろ…。先輩のいいとこを盗めと言われてもミツルさんと僕は真逆すぎる。

    2006-01-12 08:56:00
  • 104:

    ◆8x8z91r9YM

    僕の最大の欠点が店長にばれるにはそう時間はかからなく、ついに僕が入店して三週間目にして雷を落とされた。

    「お前なめとんかぁぁ?!」ガンッ!!テーブルを店長が蹴った。
    店のオフィス。営業真っ最中の中僕は店長に呼ばれた。客からのクレームが立て続けに出ていたからだ。
    理由は『つまらない』そんなん知らないってば…。。

    2006-01-12 09:01:00
  • 105:

    ◆8x8z91r9YM

    「仕事を何やと思ってんや?!入って三週間指名0おまけに酒弱くて、接客できへん?プロ意識あるんか?!お客さんの話題についてもいけず勉強しようともせんと金だけもらう気なんか?!」
    「すいません」
    僕がそう謝ると店長は台風が去った後のように静かになりタバコを吸いながらソファに座り髪をかきあげて僕にこう言った。

    「やる気がないなら今すぐ辞めてくれ。悔しかったら数字だして売り上げあげろ…あと二週間で指名五人。無理ならくびだ」

    2006-01-12 09:09:00
  • 106:

    ◆8x8z91r9YM

    オフィスに店長と二人きり。
    壁に貼ってある指名グラフを初めて気にした時ミツルさんの凄さがやっと分かった気がした。

    少しだけ分かった気がした。

    2006-01-12 09:17:00
  • 107:

    ◆8x8z91r9YM

    祝い金なんて普通出ないらしいが、やっと祝い金の意味が分かった。
    勉強するための金なんだ。
    僕のこの店での余命二週間。逃げたくはなかった。もともとやり始めたらとことんいく性格。ぼくをやる気にさせたのは店長の「悔しかったら数字を出せ」という言葉。

    やってやるよ。どうせならミツルさん抜かしてみせる。

    2006-01-12 09:23:00
  • 108:

    ◆8x8z91r9YM

    僕の中で火がついた。
    もともとAB型特有のポーカーフェイス。やる気があっても分かってはもらえない。。影で頑張るしかないな
    まずコンビニ行ってファッション雑誌を4冊買って寝る時間削り隅々まで読んだ。次はツタヤに行き流行の歌を借りまくった。心理学の本も買ったし血液型の本も買った。
    店では、お客さんの付けてるアクセやブランドに注目した。

    2006-01-12 09:30:00
  • 109:

    ◆8x8z91r9YM

    自然とお客さんの誕生日や血液型や趣味、好きなアクセメーカー、ブランド、など細かくノートにまとめるようになった。
    部屋にはってあるカレンダーに誕生日を記入するくせもついてきた。

    思ったより『女』という生きものは理解しやすいなぁと思い始めた頃自分指名は五人を越えていた。

    2006-01-12 09:34:00
  • 110:

    ◆8x8z91r9YM

    二週間で指名20人。

    これにはみんな驚いていた。そりゃ店長にもほめられたしアキラにもほめられた。

    けど満足いかないんだよ。僕の目標は伝説のミツルさんを抜かす事。それだけなんだ。

    2006-01-12 09:38:00
  • 111:

    ◆8x8z91r9YM

    あの頃は必死だった。正直自分でもこんなにハマりこむなんて思わなかった。

    寝る時間なんてほとんどなかったし給料のほとんど客への投資に使ってた。

    なぁアキラ、本当の俺は誰よりも弱っちくて小さい奴なんだよ。ただポーカーフェイスなだけ。

    2006-01-12 09:46:00
  • 112:

    ◆8x8z91r9YM

    カチャ…カチャカチャ…

    パソコン画面に7ホームページが映っていた。

    2006-01-12 09:49:00
  • 113:

    名無しさん

    2006-01-12 09:55:00
  • 114:

    ◆8x8z91r9YM

    ヒカルの何枚もの写真が画面に表れ、二枚目の写真を
    カチッ
    クリックした。

    画面に大きくクリックされた写真が映る。。

    2006-01-12 10:14:00
  • 115:

    ◆8x8z91r9YM



    ピッピッピ…パシャ
    「はい!OKでぇす!お疲れさまでしたぁ!」
    月刊ホスト雑誌の撮影が終わった。

    2006-01-12 10:19:00
  • 116:

    ◆8x8z91r9YM

    入店して二ヵ月目、初めての雑誌撮影。「ありがとうございました」僕はカメラマンとアシスタントさんに頭を下げた。
    「すいません。あのアンケート書いてもらってもよろしいですか?」アシスタントさんがそう言って僕に白い一枚の紙を差し出してきた。「…はい」受け取って用紙を見るとなんだか色々書き込みしなきゃだめみたいだ。
    「書けるとこだけで構わないんで…」笑顔でそう言われ僕も笑顔で答えた。

    2006-01-12 10:24:00
  • 117:

    ◆8x8z91r9YM

    月刊ホストセブンアンケート
    店名〔クラブ7〕名前〔ヒカル〕誕生日〔8月7日〕血液型〔AB〕型 出身地〔∞〕身長〔178〕?体重〔58〕? 好きな女性のタイプ〔∞〕趣味〔∞〕

    僕はヒカルというもう一人の自分を不思議な人間にしたかった。まったく違う人間に。だから∞という文字を書いた。

    2006-01-12 10:34:00
  • 118:

    ◆8x8z91r9YM

    入店して二ヵ月。月売り上げ200万。ランキング13位。二ヵ月にしては異例の売り上げらしい。
    ミツルさんの先月売り上げ2000万。全然かなわない…。ボックス数も多いから自然と売り上げは上がりやすくなるが、今の僕じゃまだまだだな…指名グラフが気になる日々。焦りすら僕からは感じれないそうだ。そんなにポーカーフェイスなのかなぁ。

    2006-01-12 10:42:00
  • 119:

    ◆8x8z91r9YM

    ミツルさんはほぼ毎日同伴してアフターをしていた。雑誌、テレビでひっぱりだこ。グラビアでかっこよく決めた顔が王座を物語る。
    7ビルの吹き抜けになってるホールにミツルさんのポスターがでっかく貼られてあり凄さを更に物語る。

    2006-01-12 10:47:00
  • 120:

    ◆8x8z91r9YM

    いつか、僕もこうなるんだ!秘かに思っていた。
    雑誌やポスターを見るたび仕事に熱が入る。

    2006-01-12 10:54:00
  • 121:

    ◆8x8z91r9YM



    「初めまして!新人のミツルです!」
    ―――?!―――
    オフィスで吸っていたタバコを思わず落として急いで拾った。

    2006-01-12 11:08:00
  • 122:

    ◆8x8z91r9YM

    俺の視界に入ってきたそこには似ても似付かない若い新人がキラキラした目をしながら真剣な顔で俺を見ていた。
    憧れの眼差し…。「ヒカルさんと同じ店で働けるなんて感激です!」新人ミツルはそんな事を言った。
    「ありがとう…よろしく…」

    2006-01-12 11:11:00
  • 123:

    ◆8x8z91r9YM

    オフィスに入ってきたアキラが俺と新人ミツルを見て笑った。
    「おっ、ミツル今日から頑張れよ!チーフが呼んでたで?」アキラがそう言うとミツルは「はいっ!失礼します!」そう言ってオフィスを出ていった。

    2006-01-12 11:16:00
  • 124:

    ◆8x8z91r9YM

    「びっくりしたでぇ!名前」アキラが携帯をいじりながらそう言った。
    俺はタバコを消し立ち上がってからアキラを見た。「誰が名前付けた?」そう言うと「ん?店長やろ?…期待されとんちゃうか?」そうアキラが答えた。
    よりによってミツルさんの名前使うなんて…器が違いすぎるだろ…そう思いながら店内に戻った。

    2006-01-12 11:21:00
  • 125:

    ◆8x8z91r9YM

    俺の憧れて止まない人。

    初恋に似たときめき、嫉妬。

    俺がミツルさんに出会って半年で初めてミツルさんの弱い姿を見た。

    2006-01-12 11:38:00
  • 126:

    ◆8x8z91r9YM



    「おつかれさまでしたぁ!お先しつれいします」そう言って僕は店を出た。今日で半年がたった。一時程の勢いはないけどランキングとうとう五位になった。あともう少しだな。
    そう考えながらビルを出て晴れた冬の朝の道を歩いていた。飲み屋帰りの女とホストが歩いていた。アフターかぁ…ごくろうさん…

    2006-01-12 11:45:00
  • 127:

    ◆8x8z91r9YM

    「あっ、7のヒカルやん!かっこいい」
    通り過ぎた女二人が小さい声でそう言った。
    最近になってやっと騒がれたりするようになった。気持ちがいいもんだな。…うん。雑誌のグラビアにも出るようになってちょっとはミツルさんに近づいたよなぁ。

    2006-01-12 11:49:00
  • 128:

    ◆ySXglZk3OM

    2006-01-12 12:00:00
  • 129:

    ◆8x8z91r9YM

    いつも行くコンビニにその日も行った。
    何気なく飲料水売場である一人の大学生らしき女の子が
    ドサドサッ…「きゃっ」僕とぶつかってカバンを落とした。女の子が落ちて床にちらばった物を急いで拾う姿に「あっ、すいません!」僕は慌てて床に転がった教科書やノートを拾って渡した。

    2006-01-12 13:19:00
  • 130:

    ◆8x8z91r9YM

    薄いメイクの女の子の目が合った。「すいません。ありがとうございました」控えめな笑顔で僕の手から教科書とノートを取りカバンに直して一礼してペットボトルのジュースを手に取りレジに行った。
     なんかすっげぇ新鮮。。彼女から朝の匂いがした。僕は…夜の匂いがする…

    これが彼女との出会いだった。

    2006-01-12 13:23:00
  • 131:

    ◆8x8z91r9YM

    ふと思えば恋愛…まったくしてない…。店と家の往復だなぁ。私服買ったのいつやろう…タクシーに乗りながら外を歩く人達をサングラス越しに見る。

    仕事で必要な物にお金をかけてるけど、プライベートな時間にお金をかけていない。貯金をこつこつしているし実家に仕送りもしている。

    2006-01-12 13:28:00
  • 132:

    ◆8x8z91r9YM

    彼女…ほしいな。…ブランドとか興味ないさっきのコンビニにいた子みたいな人がいいなぁ…手料理食べたいなぁ…。
    はぁ…。
    ぼぉっと考えてる間僕の携帯は胸ポケットで絶えず震動しては止み、また震動の繰り返し。
    ほっといてほしい時もあるのに…

    2006-01-12 13:35:00
  • 133:

    ◆8x8z91r9YM

    気付かないうちに、気持ちに余裕が少し出てきていて、プライベートの事まで考えれるようになった。
    半年という間ひたすらに仕事の事だけ考えていた。ちょっとは成長できてんのやなぁ。

    2006-01-12 13:48:00
  • 134:

    ◆8x8z91r9YM

    僕は北国で生まれた。
    それを知ってるのは店長とオーナーくらいだ。
    ヒカルという人間は出身はお客さんには神戸と言ってある。もちろん何を聞かれても答えれるように調べまくった。
    まだ一度も足を運んだ事はないけど…そのうち行くよ…面倒だけどね。

    2006-01-12 14:03:00
  • 135:

    ◆8x8z91r9YM

    人から言われる
    ――綺麗な顔――

    鏡に映る自分の顔をじぃっと見て変な顔をして自分で吹き出した。「はははっ!」こんな姿絶対見せれないよな。客は僕の便したりする姿が想像できないらしい。普通にしますよ。

    2006-01-12 14:06:00
  • 136:

    ◆8x8z91r9YM

    作り上げたヒカルという人間から、

    芹沢 海―せりざわ うみ―という人間に変わる。芹沢海は、面倒くさがりで人に興味があまりない。寝るのが大好き。

    2006-01-12 14:10:00
  • 137:

    名無しさん

    ヒカルという人間は
    妖艶に微笑み目を見つめるのが得意。
    女心をよくわかっていて、物知りだけど嫌味がない。オーダーした香水はヒカルに変身するための道具。 
    芹沢海は、面倒臭がり。その一言でまとめれる。

    2006-01-12 14:17:00
  • 138:

    ◆8x8z91r9YM

    分かってる、一息つく時間作るべきだって。
    本当の僕を見てくれる誰かがいなくて気貼りっぱなしじゃいつかヒカルに居場所とられて、芹沢海がいなくなってしまうって。
    そうはなりたくないんだ。

    2006-01-12 14:27:00
  • 139:

    ◆8x8z91r9YM



    「ヒカル?どないしたん?」寿司屋のカウンター。客と食事中僕はついぼぉっとしてしまった…いかんいかん!ヒカルヒカルヒカルヒカル!!気持ちを切り替えてお客の顔を見て「うまいなぁ」そう言うと客は微笑んだ。

    2006-01-12 14:34:00
  • 140:

    ◆8x8z91r9YM

    この客明美はもともとはミツルさん口座。僕口座になってから一ヵ月が経った。チーフいわくホスト狂いらしい。ソープで働きホストに貢のが好きらしい。

    「そうや!ヒカルに教えたるわ!ミツルの事」耳元で明美は得意気にそう言った。「いいよ…そういうのは人に言っちゃだめやで?」僕からの制止を聞こうとせず明美は

    「ミツルなぁ春菜って彼女おんねん」そう言って酒を飲んだ。僕は驚いて明美の顔を見た。

    2006-01-12 14:41:00
  • 141:

    ◆8x8z91r9YM

    「え?春菜?」僕はつい聞き返してしまった。
    「そやで、大学生のお嬢さん☆調べて分かったんやけどな、ヒカル知らんかったん…って店則で決まってるしミツル自分の事隠すタイプやもんな、分かるわけないか」

    2006-01-12 14:45:00
  • 142:

    名無しさん

    「夜遊びで今春菜が話題やで笑!まぁヒカルにだけ教えるけどうちが書き込みして写メのせてん!うちがヒカルを一番にしたるからな」
    「調べたって…どうやって?」「は?そんなん探偵使ったに決まってんやん笑。常識常識♪」
    こいつ…頭おかしい…寒気がした。本気で恐くなった。

    2006-01-12 14:50:00
  • 143:

    ◆8x8z91r9YM

    ダメだ…平常心平常心!
    話題を変えなきゃ。
    「そろそろ出よっか…」そう言うと明美は時計を見て「本間やぁ!もうこんな時間…いこっか」そう言って会計した。

    2006-01-12 14:54:00
  • 144:

    ◆8x8z91r9YM

    休憩します。
    書き込みよろしくっす

    2006-01-12 15:02:00
  • 145:

    名無しさん

    2006-01-12 15:28:00
  • 146:

    名無しさん

    ぉもしろぃ?

    2006-01-12 17:45:00
  • 147:

    ◆8x8z91r9YM

    この事は黙っておくべきか…店長に相談すべきか…
    この世界には、〔つきもの〕だよな…そんな事でミツルさんが潰されるわけない。これでつぶされたら例え本当の事だとしても所詮その程度。

    うん。そうだ。そうだよな

    2006-01-12 17:45:00
  • 148:

    名無しさん

    書いて((+_+))気になる(。・_・。)ノ

    2006-01-12 17:52:00
  • 149:

    ◆8x8z91r9YM

    明美は三階フロアで飲む。一度一緒に席まで行くとヘルプが来て、二階のオフィスに行く。
    オフィスにはNO2のリュウジさんが居て僕は挨拶した。
    「おはようございます」「おぅ。おはよう…同伴か?」りゅうじさんは携帯をいじりながらそう言った。
    「はい。明美さんです」「そうか…今月同伴頑張ってんな☆」

    2006-01-12 18:31:00
  • 150:

    ◆8x8z91r9YM

    「明美には気つけろよ」ぽんっ
    ソファから立ち上がりそう言って僕の肩に手を置いてからリュウジさんがドアを開けてオフィスを出ようとした時「おぅっ!りゅうじぃ☆おっはぁ」ミツルさんが入ってきた。
    「はよぉございまぁす」リュウジさんはそう言って店内に戻りオフィスに僕とミツルさんだけになった。

    2006-01-12 18:35:00
  • 151:

    ◆8x8z91r9YM

    「おはようございます」ミツルさんに挨拶するとミツルさんは笑顔で「おぅっ!おはよう☆久々やなぁ話すんの」そう言いながらロッカーにミツルさんはコートとサングラス、エルメスのカバンを入れてから香水をふった。
    やっぱかっこいいなぁ。華があるよな。
    「はい。あの…ミツルさん…」僕がそう言うと鍵をかけた後ソファに座ったミツルさんが「ん?…何?」そう言った。

    2006-01-12 18:40:00
  • 152:

    ◆8x8z91r9YM

    「明美さん…の事で」「ん?明美の事?あぁ口座変えしてはったなぁ☆何?お前気にしてたんか?」
    タバコを吸いながらそう言って笑った。
    「そんな事いちいち気にしてたらなぁ仕事やってられへんぞぉ笑!気にすんな気にすんな笑☆」カチャ
    チーフが入ってきた「ヒカル!早く三階に行け」そう言ってドアをしめた。

    2006-01-12 19:08:00
  • 153:

    ◆8x8z91r9YM

    そう言われ僕がオフィスを出ようとした時。
    「お前はいずれ俺より遥かにすごくなる…客が口座お前にするのなら俺は本望や」ミツルさんがそう言った。
    「えっ?」振り返った時ミツルさんの横顔が淋しそうに見えた。

    2006-01-12 20:16:00
  • 154:

    ◆8x8z91r9YM

    王座を譲る時期はそう遠くない。
    ミツルさんはあの時確信したんやと思う。
    夜遊びの一件でつぶされたんじゃなく、俺に注目しはじめた雑誌やテレビ。そう…いつまでも華麗に咲き続けてはいけない。

    2006-01-12 20:22:00
  • 155:

    ◆8x8z91r9YM

    ホスト雑誌だけじゃなく、ファッション雑誌にまで出ていたりもした。
    僕が入店したのはその後。だから直接ものすごさを知らないけど、店のオフィスにある雑誌や、入店三ヶ月までレンタルされるスーツを見れば何となくは分かる。

    2006-01-12 20:32:00
  • 156:

    名無しさん

    2006-01-12 20:38:00
  • 157:

    ◆8x8z91r9YM


    あの日は三月月末なのに雪が降った。さらさらの粉雪。
    入店して7ヵ月。とうとう俺はトップになった。

    2006-01-12 20:40:00
  • 158:

    ◆8x8z91r9YM

    売り上げ俺2500万 ミツルさん2000万。
    俺はうれしかった。店長からほめられた。ミツルさんからもほめてもらえた。
    けど、別れもおとずれた。

    2006-01-12 20:44:00
  • 159:

    ◆8x8z91r9YM

    オーナーが花束を持って二階店内に入ってきた。店内にいたホストも役職もボーイも総立ち。オーナーを見たのは二度目だった。

    店内に緊張がはしる。

    一体何が始まるんだ?

    2006-01-12 20:47:00
  • 160:

    ◆8x8z91r9YM

    「みんな今月もよう働いてくれたなぁ!ごくろうさん。おっ、ヒカル一位おめでとさん!ははっ」周りから拍手され俺はオーナーに一礼した。
    「ミツルもおつかれさんやったな…ほれ、受け取れ」オーナーからミツルさんにでっかい花束が渡された。何で花束なんやろ?

    2006-01-12 20:52:00
  • 161:

    ◆8x8z91r9YM

    「みんなミツルは今日で7を辞める」
    ―――?!―――

    オーナーの言葉に動揺する従業員。役職の人達はうなずいていた。

    2006-01-12 20:55:00
  • 162:

    ◆8x8z91r9YM

    「ミツル…今まで本間によう頑張ってくれたな…お前は俺の自慢やし誇れる人間や…」オーナーが優しく微笑みミツルさんの肩に手を置くと、あのミツルさんが涙を流し「5年間本当にお世話になりました!」深く頭を下げた。それにつられ涙を流す従業員がつぎつぎに拍手しだした。

    2006-01-12 21:00:00
  • 163:

    名無しさん

    2006-01-12 22:45:00
  • 164:

    ◆8x8z91r9YM

    俺は…俺には…やっと掴めたと思った地位がこの指からするりと涙も誘わず擦り抜けていく…そんな気がした。
     ミツルさんから握手され「今日からお前がうちの看板だ」そう言われた。たかが半年たらずの俺が「看板」?3年間ずっと2位だったリュウジさんはどうなるんだよ? ふと視線を感じて見てみるとリュウジさんと目が合った

    恨みのこもった目。

    2006-01-12 22:58:00
  • 165:

    ◆8x8z91r9YM

    そう

    本当の王座に座る大変さはあの瞬間から始まった。

    全てが始まった。

    2006-01-12 23:01:00
  • 166:

    ◆8x8z91r9YM

    その日の夜、夜遊びサイトがパンクしたらしい。
    告知もせず、辞めたミツルさんの話題。
    それは俺も正直不思議だった。普通前もって告知して最後はぱぁっとパーティするもんだとばかり思っていた。
    ミツルさんは嵐のように突然現われ伝説をつくり、幻のようにキラキラしたまま7から姿を消した。

    2006-01-12 23:06:00
  • 167:

    ◆8x8z91r9YM

    明美さんは自分がミツルさんを潰したと自慢気に話していたが、そんなわけはあるわけがない。
    ばかばかしすぎて真剣に聞いてられへん。
    ミツルさんの大量の口座客は見事に散らばった。俺口座になった客もいればリュウジさんやふみやさん口座にした客もいるし、他の店に流れた客もいた。

    2006-01-12 23:10:00
  • 168:

    ◆8x8z91r9YM

    俺は、いきなり消えた目標。
    正直腑抜けした。入り口に貼られるランキングの一位の所に妖艶に微笑む自分を見てもしっくりこない。
    ビルの中の吹き抜けにかけられた巨大ポスターはすぐに撤去されたみたいで何だか心に穴があいたみたいだった。

    2006-01-12 23:15:00
  • 169:

    ◆8x8z91r9YM

    オフィスのロッカーも指名グラフからも『ミツル』という名前がなくなり、ミツルさんがよく座っていたオフィスのソファは冷たくただそこにあった。

    俺…何やってんやろ。

    2006-01-12 23:20:00
  • 170:

    ◆8x8z91r9YM



    なぁ、ヒカル?
    お前本間に俺をぬいたな!

    2006-01-12 23:23:00
  • 171:

    ◆8x8z91r9YM

    昼間のホスト街。7ビルの前で立ち止まるスーツ姿の男がいた。
    「裕二?どうしたの?」女が振り返り男の元へ駆け寄ると男は微笑み「ほら、ここが7ビル!春菜初めて見るやろ?」指差した。
    目の前にどかんと立ち構える7ビルを見上げ春菜は
    「うん!初めて!へぇすごいやん!ここで裕二一番やったんやなぁ」そう言うと裕二が笑った。
    「そう!伝説のホスト、ミツル!ははっ」

    2006-01-12 23:30:00
  • 172:

    ◆8x8z91r9YM



    【MITSURU STORY】ENTER?

    YES

    2006-01-12 23:33:00
  • 173:

    名無しさん

    「はぁ?日本初?俺そ〜いうの興味ないんで」土曜の夜の三の宮のショットバーでいきなり黒スーツ二人に声かけられた。
    「興味なくていいから一度見て決めてくれ!ビルは大阪にあるから迎えに来させるし」名刺を渡された。
    桜井若。わか?変な名前やな笑!
    これがオーナーとの出会いやった。

    2006-01-13 00:09:00
  • 174:

    ◆8x8z91r9YM

    黒服二人去った後、連れが俺のもとに来た。
    「何あいつら?これもんか?」「いや…何か来月からオープンするクラブの従業員をスカウトしにわざわざ大阪から神戸にきたらしい」名刺を破ろうとしたけど、何かジーパンの後ろポケットに入れた。

    2006-01-13 00:13:00
  • 175:

    ◆8x8z91r9YM

    ホストなんて俺には向いてない。第一ばばぁとやらなあかんのやろ?
    無理!どついてまいそうやわ。しかもただでさえチャラチャラしとんのにや、仕事までチャラチャラ…って俺今何もしとらんやんけ仕事。

    2006-01-13 00:15:00
  • 176:

    ◆8x8z91r9YM

    何しても長く続かない。気付けば中卒。職歴パチンコ。って職歴ちゃうやんけ!女は好きやけどデブとぶっ細工は嫌い。ふらふらしながら、もう二十歳になってもた。お先真っ暗。今日が大事。ははっ、俺ってきもっ

    2006-01-13 00:23:00
  • 177:

    ◆8x8z91r9YM

    朝方家に帰る。俺ん家団地。
    オカンは、朝っぱらからガミガミ俺にどなってきたから壁パンチ!あ〜あ。また壁に穴あいてもた。きったねぇ。鏡に映る自分の顔。自分で脱色した髪に、あごにはひげ生やして、黒い肌。う〜んサーファー!

    2006-01-13 00:28:00
  • 178:

    名無しさん

    ジーパンのポケットから名刺を出して布団に寝転がりながら名刺を眺める。
    …ホストねぇ…日本初ねぇ…ビル全部が店で…来月オープン…大阪の寮…う〜ん


    寝よっ!

    2006-01-13 00:33:00
  • 179:

    名無しさん



    「でっかぁぁ!!」お迎えのベンツにもびびったが、ビルの外観にもびびった。「白いし!」俺がビルの外で叫んでると迎えに来てくれた、セバスチャン←俺が今つけた名前。がくすくす笑いながら「さぁ、中入りましょう」そう行って俺をビルの中に入れた。

    2006-01-13 00:46:00
  • 180:

    ◆8x8z91r9YM

    そう。結局来てしまった。電話先でオーナーはなんだか喜んでいた。俺ごときに喜ぶ意味が全く分からない。
    ビルは新しい匂いがした。何かわくわくする。このビルの中で働きたくなってきたぜ!

    2006-01-13 00:49:00
  • 181:

    ◆8x8z91r9YM

    チ〜ン。
    二階に付いた。うおっ!何かテレビで見たことあるようなでっかい扉やんけ!エレベーターを降りて扉の前まで行くとセバスチャンがばかデカイ扉を開けた。俺、シンデレ〜ラ?!

    2006-01-13 00:55:00
  • 182:

    ◆8x8z91r9YM

    真っ白なばかデカイ部屋の真ん中にオーナーと男前が二人いた。
    「どうぞ」セバスチャンがそう言う。俺は真っ白な中に入っていく。そしてそこにいる男前二人と目が合う。

    2006-01-13 00:58:00
  • 183:

    名無しさん

    なぁ、ヒカル
    お前の名前決めたのには理由があったんやぞ。
    ヒカルって名前の理由。

    2006-01-13 01:06:00
  • 184:

    ◆8x8z91r9YM

    今日はここまで。書き込みよかったらしてください!スレあがってたらかなりうれしいんで!
    >>1-200

    2006-01-13 01:09:00
  • 185:

    名無しさん

    ぉもしろぃですね♪これからもどん?書いちゃってくださぃ☆続きが早く読みたいでぇす〇(*≧∀*)ο

    2006-01-13 02:02:00
  • 186:

    名無しさん

    ミツルがL|なくなった時こっちまで寂∪くなリまし+ニ(;_;)読んでるので頑張って下さL|☆★

    2006-01-13 02:28:00
  • 187:

    ???

    読んでます??
    あんまり書き込みすると読む時邪魔になるかなって思って…?完結までぜーったい読むんで頑張って下さいね?楽しみにしてます? 今一番はまってます???

    2006-01-13 03:30:00
  • 188:

    あや

    カナリ好きです???

    2006-01-13 03:33:00
  • 189:

    名無しさん

    へたやなー…

    2006-01-13 03:41:00
  • 190:

    名無しさん

    続き楽しみ?
    頑張って最後まで書いてね(p′V`★)

    2006-01-13 03:45:00
  • 191:

    ?紫乃?

    毎日読ませてもらってます??完全にハマってます??場面背景が浮かんで来るのがよく分かります?頑張って下さいッッ??

    2006-01-13 07:07:00
  • 192:

    ◆8x8z91r9YM


    「来月のオープンまで今日から研修するから、とにかくこのノートとこの研修本を毎日持って来てきっちり頭に叩きこむこと!」入店が決まった次の日俺は大阪にある寮に引っ越した。
    寮って言ってもごっついマンション。オーナーの所有するマンションらしく地方から来た100人近い奴が住むらしい。マンションの門前に警備員二人、門をくぐるなんかごっつい庭と噴水。そして一階がごっつい広いロビーになっとって、二階にジム、三階事務所。

    ってかさぁこんな男前ばっかりよう集めたなぁ…。俺いっちゃんぷ〜やんけ。

    2006-01-13 11:54:00
  • 193:

    ◆8x8z91r9YM

    「今ここ二階フロアにいるのは50人。地方や神戸東京からオーナーや私黒川が、スカウトした素人。三階に50人地方で売れてたホスト。四階に20人。ここ大阪で売れてたホスト。全部で120人!同じように研修するからよろしく」えぇっ?!ひゃっひゃっ120人?!おっとこまえが?!
    俺絶対指名なんか無理やん。

    2006-01-13 12:07:00
  • 194:

    ◆8x8z91r9YM

    研修本とやらをぺらぺらめくってみてびびった。
    これホストちゃうでぇ!学校?!字ばっかやん( ̄□ ̄;)!!わぁぁぁ!
    めくってもめくっても字まみれ。最初にオーナーの歴史みたいなんが書いてあって芸能界やあらゆる業界と交流してるらしくなんかごっつい人やって事がわかった。
    勉強嫌いやのになぁ〜今から一ヵ月近く研修かよ…はぁ。

    2006-01-13 12:13:00
  • 195:

    ◆8x8z91r9YM

    なんか店長さんとやらが、ひたすらべらべらしゃべっていて、おきょうに聞こえてきたぁぁ。
    「はぁ…」ため息をついたのは俺じゃなく隣に座ってる奴。
    そいつと目が合った。

    そう、それがヒカルや。のちに俺と売り上げ競う事になる奴!ははっ☆なっつかすぃ〜

    2006-01-13 12:17:00
  • 196:

    ◆8x8z91r9YM

    一時間程何か店長がひたすら、話して、その後一時間研修本を読む時間と自由時間が設けられ、俺は隣にいたため息ついた奴に話し掛けた。
    「どっから来たんすか?」「俺?東京だけど…そっちは?」何か俺とは雰囲気全くちがうくて、綺麗な顔してる
    「神戸です☆あっ、ミツルって名前なんで!二十歳です!よろしく!」俺がそういうとそいつは微笑み

    「同じ年☆俺ヒカルです!よろしく」俺とヒカルは握手した!かっかっかっけぇぇぇ!かっこよすぎぃ!

    2006-01-13 12:25:00
  • 197:

    ◆8x8z91r9YM

    その後いろんな奴と仲良くなり知らないうちに10人くらいでわいわい話したりしていた。みんな男前!身長だってみんなほぼ180近くある。
    研修本は遊び半分で適当に目を通した程度。へへっ☆

    その日はとりあえず顔合わせ程度で夕方まで店にいて寮に帰った。店から少し離れた所にあって送迎車が何台も何人かずつ積んでマンションまで送ってくれた。

    2006-01-13 12:34:00
  • 198:

    名無しさん

    研修の間は朝晩食事付き。マンション八階の食堂というかレストランみたいな店で決められたメニューを食べるらしい。昼は店で出される弁当だってよ。
    このマンションごっつすぎ!
    あっ、九階はスーツ屋とエステがあり、エステ入店三ヶ月まで無料。脱毛とかもやってるらしい。
    食事は栄養を考えたメニューが出されとにかく飲み物は水。朝はココア。甘いのが嫌いな奴は水。

    2006-01-13 12:43:00
  • 199:

    ◆8x8z91r9YM

    次の日から10人ずつグループを決められ研修がはじまった。
    人間ドックにもいきました。
    俺の自慢のヒゲは見事に剃り落とされ、髪は栗色に染められ何か雑誌に出てくる流行りの髪型にされ、眉毛も髪の色に合わせ染められた。爪はエステできれいに整えられ日が経つにつれなんだか俺は男前みたいになってきた。

    2006-01-13 12:48:00
  • 200:

    ◆8x8z91r9YM

    毎日二時間ジムで運動もさせられ、わっけのわからん女性雑誌や心理学の本とかも読まされた。
    話し方の特訓、接客の心得、おしぼりの渡し方、あっ、歯医者にも通わされた。親不知ぬいたで!虫歯も治した!

    2006-01-13 12:52:00
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