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売れっ子ホステスの恋【コピペ】

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  • 1:

    本スレが無駄に上がるし読みにくいのでコピペします。
    純粋に沙恵ちゃんの小説読みたい人だけ見てほしいです。
    感想、しおりのスレはまた別で作るのでここには何も書かないで下さい。
    お願いします。

    2005-09-12 20:22:00
  • 2:

    ――ここは大阪北新地。。。――亜希はここから新しい生活をスタートさせる。。

    2005-09-12 20:23:00
  • 3:

    原田亜希。現在20歳。17歳からこの世界を知り18歳でここに来た。ミナミ、キタ、十三、神戸、奈良、そしてまたキタと、店を点々としながらたくさんの経験をして、最後に辿り着いたのは北新地だった。
    「今日はダイスケと山ちゃんと豊やな。よしっ☆」スケジュール帳を見ながらHEPに向かって歩いていた。すると急に香水の香りがし、右を向くと黒服の男が爽やかに微笑んでいた。。
    スカウトマン『やっと気付いてくれた?(笑)』亜希『はぁ?あんた誰?』スカウトマン『ははっ!ひどいなぁ(笑)さっきから声かけてたのにぃー。なぁ、新地のクラブで働く気ない?』

    2005-09-12 20:24:00
  • 4:

    「新地っ!?」亜希『いや、興味ない。今の店で十分やしなぁ。』スカウトマン『今キャバクラやろ?自分みたいに清潔感ある綺麗な子がキャバクラなんてもったいないわ。安い時給で週6で、しかも長時間働いてたら正直しんどくない?』
    「…確かに・・・。」亜希『結構です。あたし今でも普通に?1やし。時給も結構貰ってるから。』スカウトマン『けどキャバクラやろ?自分みたいな子がキャバクラ止まりやなんて残念やわぁ。もっと上目指そうと思わん?もっと金ほしくない?』

    2005-09-12 20:24:00
  • 5:

    そのスカウトマンは名前だけ聞くと『いってらっしゃい☆』と手を振り去って行った。
    東通りを歩いている間も、亜希はずっと名刺を見ていた。店に入りドレスに着替えるときも、スカウトマンの言葉と名刺が頭から抜けない。。『キャバクラ止まりやなんて残念。』『時給も結構あげれるしノルマもない。』『もっと上目指そうと思わんの?』
    「確かにこの店も飽きたしなぁ。金もそんな貰ってへんし。。新地行ってみたい。けど恐いなぁ。。今後の為にも連絡だけしとこっかな。」

    2005-09-12 20:27:00
  • 6:

    そして亜希は従業員にバレない様に名刺を隠しながらメモリーに登録した。
    『さっきナビオ前で声かけられた亜希です。少しだけ新地に興味あるんで色々教えて下さい。』
    山本さんにメールを送った。すると5分も経たないうちに返事が来た。『亜希ちゃんよろしくね。今週中にでも、ゆっくり話しよっか。』「えっ!今週中?…木曜なら予定ないし…、いっかぁー。」『分かりました。では木曜、6時に〇〇喫茶店で。』
    自分でも驚く程、物事が早く進んだ。亜希はただ「新地行きたい」という気持ちが優先し、自分の身に降り掛かる不幸など考えてもいなかった。

    2005-09-12 20:28:00
  • 7:

    ――そして木曜日。――
    ついに山本と会う日がやって来た。亜希は早く喫茶店に行くとサンドイッチを食べながら携帯をいじり、山本が来るのを待っていた。。。山本『遅くなってごめんなぁ。』亜希『いえ。あたしもたまたま早く来ただけですから。』
    素っ気ない返事をすると、山本は笑いながらウエイトレスにコーヒーを頼み、亜希の向かいの席に腰掛けた。。山本『うちで働く気になった?』亜希『まだそこまで思わないです。ただ新地がどんなんか気になっただけ。』

    2005-09-12 20:29:00
  • 8:

    亜希『あの…、お店見学さしてもらっていぃですかね?(*^_^*)』 山本『おうっ!かまへんよっ。』山本の嘘臭い言葉を信じ、すでに亜希の決心は固まってしまった。「あたし新地で働くっ!立派なホステスになって、ガッツリ儲けたんねんっ♪世の中銭やっ!銭ゼニぃ!」 山本が喫茶店の会計を済ませ、亜希達は北新地へと足を運んだ。
    山本『亜希ちゃん、どうぞっ。』『club 咲良』と書かれた白くて大きな扉が開いた。。
    亜希『うわぁーっ☆すっごい!』目の前に広がる光景に、亜希は目を輝かせた。

    2005-09-12 20:33:00
  • 9:

    天井に大きく輝くシャンデリア。西洋チックなオブジェ。白と黒で統一された店内。カラオケなどは無く、店の真ん中でお爺さんがほほ笑みながらグランドピアノを演奏している。そんな雰囲気に圧倒され、亜希は口を開けたまま言葉が出ないでいた。。山本『どう?ここ気に入った?』亜希『あのっ…えっとぉ……。』ママ『あらっ!あんたが亜希ちゃん?山本から話は聞いてるよ。ほんまに清潔感ある子やねぇ!私こうゆう子好きやわ。歳はいくつ?』

    2005-09-12 20:34:00
  • 10:

    ママ『…ププッッ!あはははっ!(笑)あんた面白い!うちおいでよ。』亜希『でも今働いてる所あるし』ママ『辞めてからでいぃからさぁ。なぁ、うちおいでよっ。ねっ?』ママがジリジリと詰め寄って来る。亜希自身ここで働く気はなかったが、直感で「この人に逆らったらあかん気がする。。」と思い、しばらく考えた後『はい。』と返事をした。。

    2005-09-12 20:37:00
  • 11:

    そうしてあっという間に書き物を済ませ、ママの一方的な意見で来月の21日から働く事になった。。。亜希『そろそろ仕事なんで…。』ママ『…?あっ!そうやんな。遅くなってごめんねぇ。山本、お店まで送ってあげなさい。亜希ちゃん、来月楽しみにしてるねっ。。』亜希『あ・・・は、はいっ。。』

    2005-09-12 20:38:00
  • 12:

    愛想笑いをして店を出ると、急に全身の力が抜けた。「疲れた…」山本『はははっ!緊張したぁ?』亜希『はい。。何か仕事行く前から精神使いすぎたかもしらん。』山本『そっかぁー。けどママ、亜希ちゃんの事めっちゃ気に入ってるで☆あんなご機嫌に面接したん初めてちゃうかなぁ?』
    亜希『まじで?』山本『うん!』亜希の中で複雑に絡んでいたモヤモヤが、少しだけ溶けた気がした。。「ママが気に入ってくれてるんなら、、行ってみてもいぃかなぁ。」

    2005-09-12 20:39:00
  • 13:

    ――それから一ヵ月後・・・――ついに初出勤の日がやって来た。亜希は山本に言われた通り指定された美容院で髪をセットしてもらい、先週買ったばかりのドレスを着て店へ向かった。。
    亜希『おはようございまぁす…』扉を開けて挨拶をしてみた。だが返事が聞こえて来ない。。「早く来過ぎたかなぁ?」
    亜希『おはようございますっ!』もう一度大きな声で言ってみた。『おはようございまぁーすっ。』山本ではない、別の男の声がした。恐る恐る中へ入ってみると、、客席にボトルを置いてる黒服が見えた。。

    2005-09-12 20:40:00
  • 14:

    まだ22歳ぐらいだろうか。一瞬『ホストか!?』と思う程綺麗な顔をしている。スタイルもいいので、スーツ姿がよく似合っていた。。
    亜希『あっ、あのぉ…。はじめましてっ。今日から入った亜希です。よろしくお願い致しますっ!』『今日から来る18歳ってお前かぁー。俺チーフの前田なぁ。前田圭司。ちょっと手伝ってやぁーっ。』「はぁ!?何であたしが手伝わなあかんのよぉ。。けどまぁ新人やし…素直に言う事聞いとこっ。」

    2005-09-12 20:41:00
  • 15:

    それを聞いて亜希は自分が持ってる限りの知識で話をしようとネタを考えていた。。。
    亜希『終わりましたよぉーっ。』圭司『ありがとぉ。これ飲み。』圭司が無表情で差し出したのは、ゲストグラスに並々と注がれたオレンジジュースだった。
    亜希『何でオレンジなんですか?』圭司『お子ちゃまはジュースでえぇねん。黙って飲んどけやぁー。』亜希『はぁーっ?子供扱いしやんといてくださいよ。』
    圭司『どっから見てもガキやん(笑)ほらっ!ストローも付けたるから早よ飲めって。他の奴出勤して来たら飲まれへんで!』

    2005-09-12 20:43:00
  • 16:

    亜希『まじで!いただきます!』亜希は飲めなくなる事に焦り、急いでストローをくわえると一生懸命吸い込んだ。。
    圭司『プッ・・・!はははっ!』 亜希のリアクションを見て、急に圭司が声を上げて笑い出した。
    亜希『…プハッ!何がそんなにおもろいんですかぁ!?』
    圭司『今言うたん嘘やでぇ(笑)』亜希『もぉーっ。ほんま冗談キツイっすわぁ(>_

    2005-09-12 20:44:00
  • 17:

    そして何より仕草がとても色っぽい。女の亜希でも惚れ惚れする程、全てが完璧だった。
    結香『結香です。亜希ちゃん、よろしくねっ☆分からん事あったら何でも気ぃ使わんと聞いてな?』亜希『はっ・・・はいぃぃ。。』ギクシャクしながらも何とか挨拶を終え圭司がいる所へ戻って行った。圭司『結香さんうちの?1やで』 亜希『やっぱりなぁー。あの色気はただ者じゃないと思ったぁ。』結香『同伴行ってきます。10分頃来るから。いつものワイン用意しといて。』
    圭司『はい!』亜希『いってらっしゃいませっ!』

    2005-09-12 20:47:00
  • 18:

    結香を見送ると、圭司がせっせとワインの用意を始めた。
    亜希『それ、どこの席に持って行くん?〇〇銀行さんのとこぉ?』圭司『VIPやで。▲▽不動産の会長。うちの一番デカイお客さん。』亜希『まじで・・・?結香さん、そんな人と同伴して来るんや!』圭司『結香さんの客やからな。』「結香さん……素敵すぎる‥!」ほんの数分しか会っていないのに、亜希の頭の中に「結香さん〓デキる女」とインプットされていた。それと同時に「結香さんみたいになりたい」と、憧れを抱いた。それ程結香に魅かれていったのだ。

    2005-09-12 20:48:00
  • 19:

    『おはようございまぁーすっ。』7時50分頃、次々にホステスさんが出勤して来た。その度に亜希は丁寧に挨拶をしていき、まだ接客もしていないのに常にニコニコ笑っていた。「ほっぺた疲れた…。。」待機席でほっぺをマッサージしていた。。桃『亜希ちゃんハムスターみたい☆』 向かいに座っていた桃が亜希の仕草に笑って指差している。
    それから桃と亜希はすぐに仲良くなり、マネージャーに呼ばれるまでずっと喋っていた。。。
    桃は21歳で、すごく可愛らしい顔をしている。口調は少しギャルっぽく、ショッキングピンクのドレスがよく似合っていた。。

    2005-09-12 20:49:00
  • 20:

    歳が近いのもあってかどんどん会話も弾み、亜希達は番号交換をした。。
    桃『うちには敬語禁止なぁ☆で、うち本名「恵」やから。そっちで登録しといてっ♪普通に「めぐ」って呼んでくれていぃし。出勤前にご飯行ったりしようやぁー。』亜希『うんっ!あたしも「亜希」でいぃよっ。よろしくねぇっ。』桃『おうっ☆よろしくなぁー!』マネージャー『桃、亜希ちゃん、◇◆化粧品さんの所着いて。桃、ちゃんとサポートしたってや。』
    桃『はぁい☆亜希っ!行こっ。』桃が笑顔で亜希の手を繋ぎ、ご機嫌に待機席を立った。

    2005-09-12 20:50:00
  • 21:

    桃『あっちのハゲが社長で、その横のデブが営業部長な。社長は化粧品誉めたら喜ぶわぁ。営業部長は肌の相談とかしたら調子乗って喋りだすから黙って『ハイ。ハイ。』言うとき?いっつも発売前の試供品いっぱいくれるから好かれたら得やで。じゃっ☆行くかぁー。』黙って頷くと桃はニッコリ笑って舌を出した。桃に手を引かれ、客席へと歩いていく。。
    桃『社長っ☆部長っ☆お久しぶりですぅ!お隣失礼させていただきます。社長、ニューフェイスの亜希ちゃんですっ。可愛らしいでしょ?』

    2005-09-12 20:51:00
  • 22:

    亜希『はっ…!はじめましてっ。亜希という者です。えっと、、どうぞよろしくお願い致します。』友里子『プッ…!ははははっっ!かぁわいぃーっ☆上がってるぅ。亜希ちゃん、歳いくつ?』
    亜希『じゅうっ……はちです。』社長『18ぃ!?わしの娘より下やんけ!わっかいなぁーっ。。。』亜希『ありがとうございます。』桃『亜希っ☆部長の隣座らしてもらい?部長っ☆亜希ちゃんっ♪』部長『俺最近欲求不満やから触るでぇ(笑)〃』
    そんな冗談に笑いながら部長の隣に座り、桃に言われた通り化粧品の話をした。

    2005-09-12 20:53:00
  • 23:

    すると2人ともすごく喜んでくれ、会話も弾み、亜希自身もだんだん楽しくなってきていた。
    マネージャー『亜希さん、お願いします。』楽しい雰囲気の中急にマネージャーに呼ばれた。チェンジの合図だ。社長『何やぁ。もう行くんか?』亜希『はいぃー。あたしも離れたくないんですけどねぇー。。。』友里子『初めてやから挨拶廻りするんよっ。亜希ちゃん早くっ。』社長『そうかぁ。また来いよ。』亜希『はいっ!失礼しまぁす!』社長と部長に乾杯し、グラスを持ったまま小走りでマネージャーの所へ行った。

    2005-09-12 20:54:00
  • 24:

    マネージャー『グラスなんか持って来んでいぃよ。前田が片付けるから。次会長の席行こか。結香さんのお客さんやから粗相のない様にね』「え"っ!即効会長の席ぃ!?」 亜希『あ、、はいっ。』
    会長の席、VIPルームは個室になっており、中にはカラオケが設置されている。マネージャーに連れられ扉の前に来ると、女の人の歌声がかすかに聞こえて来た。きっと結香さんだろう。。。
    マネージャー『失礼しますっ!ニューフェイスの亜希さんです!』
    マネージャーの大きい通る声がVIPルームに響き、全員が亜希に注目した。

    2005-09-12 20:55:00
  • 25:

    ヤクザっぽい顔をした人、そしてその隣もヤクザっぽい。その間に赤ワインを飲みながら優雅に座る結香さん。その向かいでは葵さんが山口百恵を熱唱している。まるでミ〇ミの帝王に出て来る様な光景。。。亜希はその光景に体が硬直した。結香『亜希ちゃん、どうぞっ。』結香が微笑みながら手招きする。亜希は一瞬逃げたくなったが「これも仕事の為っ!」と、ゆっくり前へ進んだ。
    結香『会長、新人の亜希ちゃん。まだ18歳やから色々教えてあげてね。お酒の味も食事の味も。。』

    2005-09-12 20:56:00
  • 26:

    葵さんが亜希にワインを差し出す。亜希はワインを飲んだ事がなく、グラスに注がれた真っ赤なワインをじっと見つめていた。「これが55万かぁ…。おいしいんかな?」
    亜希『はっ…はじめましてっ。いただきますっ。』
    震える手でグラスを持ち会長らと乾杯すると、少しだけワインを口に含んだ。。「う"っ!まずっ!!」 かなり味が濃くて苦い。しかも常温のせいか喉越しが悪く、飲むに飲めない。亜希は覚悟を決めて、薬を飲む様に目をつぶって一気に飲み込んだ。「うえっ……。。」

    2005-09-12 21:00:00
  • 27:

    結香『どう?おいしいやろぉ?』亜希『はいっ!こんなおいしいの、生まれて初めてですぅっ!!』会長『そうかぁ。お前酒飲みやのぅ。ようさん飲めよぉー。』
    亜希『はいっ!いただきます!』今度は息を止めて半分くらいまで飲み込んだ。しばらくすると頭がガンガンし、目の前が霞み始めた。「やばい…頭痛いって。けど、接客しないと。会長やしな…。。」葵『あははぁーっ。会長ぉーっ。あたしぃ、よっぱらったいまったぁー(私酔っ払いました)。』

    2005-09-12 21:01:00
  • 28:

    葵さんもかなり酔ってしまっている。水割りを作ろうとしているが、視点が定まらないのかたくさんこぼしている。。
    亜希『葵さんっ!あたしやるんで代わって下さい。』ズキズキ痛む頭を押さえながら右手を差し出す。すると葵さんは席を外し、従業員用トイレへ走って行った。そのまま葵さんが帰って来る事はなく、ワインもたっぷり残ったまま…。亜希は仕方なくワインを飲み続けた。。 『亜希さん、お願いしますっ。』マネージャーに呼ばれ、会長らに挨拶すると、壁伝いに歩いて部屋を出た。。

    2005-09-12 21:02:00
  • 29:

    マネージャー『亜希ちゃん大丈夫?』 亜希『ごめんなさい……。結構きてます・・・。う"えっっ!!』 急に吐き気が襲い、その場にうずくまって口を強く押さえた。。。マネージャー『前田っ!ちょっと亜希ちゃん頼むわ。亜希ちゃん、トイレで少し休憩しときぃ?』
    亜希は首を縦に振ると、マネージャーと圭司に支えられて従業員用トイレまで歩いた。すると圭司も一緒にトイレに入って来て、亜希の背中をずっと擦っていてくれた。。
    圭司『亜希、大丈夫か?お前初日から飛ばすなやぁ。』

    2005-09-12 21:03:00
  • 30:

    亜希『ごめっ…ごめんなさい。』圭司『もうっ。アホぉーっ。(笑)』圭司は優しく微笑んで亜希の頭を撫でた。「圭ちゃん、、結構いぃとこあるやん。」トイレに顔をうずめながら圭司の優しさに浸っていた。。
    圭司『んっ。水飲んでスッキリしろ』亜希『うん。。あいやとぉ…。』まだ意識がはっきりしないまま、震える手でグラスを受け取ろうとした。だが、グラスの位置が分からなくてグラスを受け取れない。。
    圭司『もうっ。世話やけんなぁ。飲ましたるから口開けろっ!!』亜希『あーんっ。。』

    2005-09-12 21:04:00
  • 31:

    亜希は冗談っぽく口を開けた。。グラスを口元に持って来てくれると思っていた。だが、その予想は大きくはずれた。。
    圭司『亜希、、こっち向け。。』亜希が不思議そうに圭司の方を見ると、圭司が水を口に含んだのが見え、だんだん圭司の顔が近くなってきた。。そしてゆっくりと圭司の唇が触れ、亜希の顔が上を向く状態になった。すると、少しずつ水が亜希の喉を通っていった。「…っ!?今、キスしたやんな?」圭司『うまかったかぁー?(笑)』イタズラに笑う圭司。亜希はまだ何が起こったのか分からない。

    2005-09-12 21:06:00
  • 32:

    亜希『・・・・・コクンッ……。。』亜希は酔っ払いながらも小さく頷いた。するとまた圭司の顔が近づいて来る。今度ばかりはキスしようとしているのがハッキリと分かった。亜希『ちょっ、、!あかんっ!』圭司『さっきもしたのに何であかんの?俺の事嫌いなん?』
    亜希『嫌いとか…、そんなんじゃないねん。圭ちゃんとあたし初対面やのに何でこんな事するん?』すると圭司は亜希のおでこにそっとキスして、こう答えた。。。
    圭司『好きになったから……。』

    2005-09-12 21:07:00
  • 33:

    亜希『嘘やろ!?こんなときに冗談言わんといてよ!ばぁーか!』圭司『俺は本気やねんけどなぁ』「はぁっ!?!」亜希は圭司のその言葉を聞いて一気に酔いが覚めた。「こいつ何言うてんの!?」亜希『あ…、ありえへんって!』圭司『何がなん?好きになってんからしゃあないやん。あかん?』亜希『あかんに決まってるやん!あたし圭ちゃんみたいなチャラ男一番嫌いやねんっ!出てってや!』圭司『はいはい。分かりました』圭司は大きなため息をつくと、ゆっくりと立ち上がりトイレを出て行った。。

    2005-09-12 21:08:00
  • 34:

    「圭ちゃんのアホぉ!ヤリチン圭司っ!馬鹿男!あんな奴…知らんっ。」心の中でそうぼやきながら胸をきつく押さえた。心臓の鼓動がやけに激しい。鏡に映る自分の顔を見てみると、泣いてもいないのに顔だけ真っピンクだった。そっと唇に触れると、まだ圭司の感触が残っている気がした。。
    ふと水が飲みたくなりグラスに目をやる。そこには圭司の手形と口を付けた跡がほのかに残っていた。そっとグラスを持つと、亜希は何を思ったのか圭司が口を付けた跡から水を飲んだ。。

    2005-09-12 21:10:00
  • 35:

    亜希『―ゴクッゴクッ…―プハァっ!』亜希は何を思ったのか、その水を無我夢中で飲み干した。そしてグラスをぼんやり眺めた。圭司の唇の跡に重なる様に、亜希のグロスが付いている。それを指で拭き取りながらため息をついた。。
    「あたし…何やってんねやろ。」桃『―ドンドンドンッ―(ドアを叩く音)亜希ぃ!!開けてぇーっ!!』 桃がトイレのドアを勢い良く叩いた。そっとドアを開けると、桃はかなり焦った表情でトイレへ飛び込んで来た。。
    桃『ちょっ!もう限界っ!オシッコさしてぇ!』すると桃は目の前に亜希が居るにも関わらず用を足し始めた。。

    2005-09-12 21:11:00
  • 36:

    桃『はぁーっ。極楽じゃあー☆』亜希『桃…あたし外出とくわ。』桃『えぇよえぇよっ☆全然気にせぇへんしぃ(*^_^*)てか、亜希はもう大丈夫なん?あんたの姿見ぃひんと思ったら全身真っ赤っ赤で前田とマネージャーに担がれてんねんもん。ほんまびっくりしたわ!』亜希『ははっ…(苦笑)ちと飛ばし過ぎたわぁ(;^_^Aもう平気やで』桃『そかっ!今日ママ休みで良かったなぁー。ママおってこの時間に酔ってたら怒られるからなぁー。』亜希『嘘ぉ!てかママ休みなん?』桃『うんっ。店には急用って言うてるけど、どうせまたホスト行ってんねんやろなぁー。』

    2005-09-12 21:13:00
  • 37:

    桃『けどママ毎日前田ん家来て、女の気配ないか探りに来るんやってぇ。亜希、、ママがおるときは絶対前田と会話したらあかんで!じゃないとほんまに取り返しつかん事なるから。。分かったぁっ!?』亜希『う…ん。分かったぁー。』亜希は軽いショックを受け、桃の忠告に空返事をした。。
    話が終わり桃と一緒にトイレを出ると、圭司がグランドピアノの横に立って店内を見渡していた。ときどき灰皿を替えたりミネラルを交換したりと、自分の仕事を難なくこなしていく。。そんな姿を見て亜希の頬がまた赤くなる。。。

    2005-09-12 21:17:00
  • 38:

    亜希はその赤面した顔を圭司に見られるんじゃないかと思い、少し俯き加減に歩いた。すると、入り口の所でマネージャーと山本が笑いながら話をしているのが見えた。
    山本『あっ!亜希ちゃん。初日から酔っ払ってるんやって?(笑)』亜希『おはようございます!はいぃ。緊張してるせいかすぐ酔っ払っちゃって…(;^_^A』
    山本『ははっ!そうかぁー。まぁ今日は初日やしママもおらへんから酔ってもかまわんけど、今日は挨拶廻りしなあかん事と自分をどんどん売り出していく事は頭に入れといて。もう大丈夫そうやな。。じゃあ2番の〇〇証券さん行こか。』

    2005-09-12 21:18:00
  • 39:

    山本は亜希をマネージャーに任せると、亜希に営業スマイルの様な作り笑顔を見せて店を出て行った。山本がいつも外にいるのはスカウトと客待ち、そして外を歩いている店に来た事のあるお客さんを捕まえる為。そうマネージャーが教えてくれた。。 ほどよく酔いも覚め大きく深呼吸すると、大きな目をパチリと開けてマネージャーを見ながらコクンッと頷いた。「スタンバイOK!」の合図なのだ。マネージャーはこのやる気に満ちた顔が大好きなのか、嬉しそうに微笑んで亜希の背中を軽く押した。。

    2005-09-12 21:19:00
  • 40:

    亜希『失礼しまぁす。。』
    ゆっくりと挨拶し、さっきと同じ様に笑顔で接した。するとマネージャーから「帰る時間」の合図。着替えを済ませて店を後にした。
    「はぁ……。今日は疲れたな。」電車に揺られながら大きなため息をついた。。そのとき――。。。「―ブーッ!ブーッ!―【着信☆O9O‥☆】」知らない人からの着信。「はぁ?誰ぇ!?」キャバクラを辞めてすぐに携帯は替えた。今の番号を知っているのはキャバクラ時代の太客と友達・家族・あとは山本ぐらいだ。初日というのもあり、店の客には一切番号を教えていない。

    2005-09-12 21:20:00
  • 41:

    「どうせエロサイトか何かの迷惑電話やろ。ほっとこ……。」亜希は眉間にしわを寄せて軽く舌打ちすると、そのまま携帯を閉じてバッグの中に放り投げた。だが、その番号からの着信は亜希が家に着くまで延々と鳴り続けた。。。呆れた亜希は、一発文句を言ってやろうと意を決して電話に出てみた。。亜希『はい。もしもし。誰ぇ?』『俺や俺っ。』「はぁっ!!?」亜希『あんたなぁ、さっきから何やねん!ほんっまあんた失礼やなぁ!かけて来てんから名前ぐらい名乗れや!!』『前田圭司…。』「けっ…、けっ…、圭ちゃん?」亜希は驚きの余り電話を切った。

    2005-09-12 21:21:00
  • 42:

    「―ブーッ!ブーッ!―」
    圭司からの着信が続く。亜希は震える手で通話ボタンを押してみた。亜希『もしもし。』
    圭司『お前何で電話切んねん!』亜希『ごめん。びっくりして。』圭司『どんな言い訳やねん(笑)』亜希『だってほんまやもん。てか何であたしの番号知ってるん?』亜希『入店書見たっ☆』
    受話器の向こうから、圭司のキャラではありえない様な可愛らしい声がした。。

    2005-09-12 21:22:00
  • 43:

    亜希『人の入店書勝手に見たん!?圭ちゃん最っ低!(笑)』
    圭司『うちの店な、中の人間はいつでもホステスに連絡できる様に番号知っとかなあかんねん。店長から聞いてないん?』
    亜希『そんなん知らんしぃー!』圭司『まぁええやん♪これで俺らいつでも連絡取れるし(*^_^*)』 亜希『別に圭ちゃんと連絡取らんでいいし。あたし山本さんに入れてもらってんから山本さんにしか連絡せぇへんし!』
    圭司『お前、店長辞めんの知らんのかぁ?』

    2005-09-12 21:23:00
  • 44:

    亜希『はぁ!!?知らんでっ!いつ辞めるん?てか、山本さん辞めたら誰があたしの面倒見るん?』圭司『来月の20日やで。さぁー?たぶんマネージャーやろ。マネージャーばり自己中やし人の話ほんま聞かんでぇ!まぁせいぜい頑張れや(笑)』亜希『あんたもほんま自己中!』圭司『番号ぐらい別にええやんけ。情報提供したってんからありがたく思え!――あ。また後でかけるわ。。』

    2005-09-12 21:24:00
  • 45:

    『圭ーっ!!――プーップーッ――』亜希『えっ!?圭ちゃ……。。』「切れたし。」画面を見ながらゆっくりと切ボタンを押した。だが、亜希は最後に聞こえた女性の声を聞き逃さなかった。。少し酒焼けしたハスキーな声…。一ヵ月前に聞いたあの声。。そう、咲良ママだ‥。

    2005-09-12 21:25:00
  • 46:

    「!!?」携帯のバイブが激しく鳴りだし、驚いて適当なボタンを押した。。「通話中…01・02・03」しばらく何も喋れないでいると、圭司のダルそうな声が聞こえた。 圭司『もーしもぉーしっ!!!』亜希『あっはいっ!もしもし!』

    2005-09-12 21:26:00
  • 47:

    圭司『お前もしかして寝てた?』亜希『う、うん。そんなとこ。』圭司『そっか。ごめんな。てか、ほんっまあのババアうざいって!』「やっぱり咲良ママかぁ……。。」亜希『ババアって、お母さん?』 亜希は桃から聞いた事を隠して、圭司を試す様に質問した。。
    「圭ちゃん、ちゃんと言うかな」圭司『ん?あぁ。そう。いきなり家来てなぁ。ほんっまウザイわ。』

    2005-09-12 21:27:00
  • 48:

    亜希『そっかぁ・・・・。。。』やはり圭司は本当の事を言わなかった。自分がママのヒモだっていう事、ママと深い関係だという事を知られたくないのだろう。。それから亜希は、複雑な気持ちで圭司の話を聞いていた。。
    圭司『うちのおかんスナックで働いててなぁ、酔っ払ったらよく俺ん家来よるねん。ビールとか勝手に持って来るし。まぁ酒には困らんけど食い物持って来いってなぁ(笑)』亜希『はは…っ。そうやねぇ。』

    2005-09-12 21:28:00
  • 49:

    圭司の口から出る言葉が全て嘘に聞こえてならない。我慢できなくなった亜希は、覚悟を決めてある質問をしてみる事にした。
    亜希『圭ちゃん、あんなぁ、今日桃に『ママがおるときは圭ちゃんと絶対喋ったらあかんっ!』って言われてんけど、何かあるんっ?』圭司『……。ごめん。もう全部言うてまうわ。。俺…ママに飼われてんねん。さっき来たんもママや。』亜希『うん。分かってたよ…。』圭司『やんなぁ…。。』

    2005-09-12 21:29:00
  • 50:

    亜希『何で嘘ついたん?』
    圭司『いろんな奴に知られたらヤバイやん。しかもお前と今日会ったばっかやし。まだ知る必要ないと思って。。桃もほんま喋りやなぁ。まぁ、知られてもうたからには何か罰を与えなあかんなぁ(笑)』亜希『そんなんされんでも黙っとくし…。』
    圭司『最近の若い子は信用できひんからなぁー。』
    亜希『はぁ?他の子と一緒にすんなや!てか、あんただって十分若いやん。あんたの方が恐いわ。』

    2005-09-12 21:29:00
  • 51:

    圭司『じゃあ、もしお前が喋ったらどうする?』
    亜希『そのときは…、、罰受けたろうやんけ!』
    圭司『その言葉覚えとけよっ?』亜希『分かった。覚えとくわ。』亜希は少しリキんでそう答えた。。亜希の悪い癖【挑発されたらすぐに乗ってしまう所】。まだ若いせいか、ヤンキーっ気が抜けていないのが原因か。今回も亜希は圭司の挑発にまんまと乗ってしまった。。これがのちに、亜希にとってひどい後悔をする事になる。。

    2005-09-12 21:31:00
  • 52:

    それから約一ヵ月後――。。。
    だいぶ仕事にも慣れ、同伴・ホステス同士のコミュニケーション・接客、自分の客も呼べる様になっていた。初日以来ママは一日たりとも休む事はなく、店内で圭司と会話をする事はなかった。唯一話をするのは仕事終了後の電話だけ。。この一ヵ月間、圭司は毎日電話をかけてくれた。最初は店内の話だけだったのが、今では朝まで世間話をする仲にまで発展していった。。

    2005-09-12 21:31:00
  • 53:

    圭司『亜希ぃ、今度の三連休何か用事あるんかぁ?』
    亜希『別に何もないけどぉー?』圭司『じゃあ買い物行かんっ?』亜希『そんなんママにバレるやん』 圭司『あいつ明日から別の店のママと旅行行くねやん。絶対バレへんって。』亜希『……ほんまぁ?』圭司『ほんまっ!俺も久しぶりに羽伸ばしたいし、たまには付き合えやぁーっ(笑)』
    亜希『…しゃあないなぁー(笑)』圭司『よっしゃ!ほんなら夕方家まで迎えに行くから、詳しい場所教えといてや。またメールしてきて。』

    2005-09-12 21:32:00
  • 54:

    ある普通の木曜日。急に圭司からのお誘いが来た。。この一ヵ月間で成長したのは仕事面だけではなく、圭司への恋心も確実に育っていたのだ。。仕事中のクールでかっこいい圭司も好きだが、プライベートでの電話でたまに出す甘い声や、嫌味のない優しさに亜希は魅かれていったのだ。。

    2005-09-12 21:34:00
  • 55:

    「めぐ(桃)誘って洋服買いに行こっかなぁ。。めぐセンスいいし。」 (ここからは『桃』→『めぐ』に変更します?ややこしくてごめんなさい?)
    亜希はすぐに携帯を開き、めぐにメールを送った。めぐは前職に某有名ブランドのSHOP店員をした経験があり、いつもオシャレな格好をしている。亜希もめぐも好きな洋服の系統が同じなので、数週間前から『一緒に買い物行こっ☆』と喋っていたのだ。。

    2005-09-12 21:37:00
  • 56:

    「♪〜♪【新着メール☆めぐ☆】」 『全然OKゃでっ★ぢゃぁ土曜の夕方ミナミ集合なぁ(*^_^*)亜希に男前紹介しちゃるっ♪(笑)でゎまた明日ねぇ☆』
    「男前とかいらんしぃー!(笑)」めぐのメールに頬笑みながらメールを返信し、土曜日の事や圭司とのデートの事を考えながら眠った。。。

    2005-09-12 21:38:00
  • 57:

    そしてついに土曜日――。。
    「♪〜♪【着信☆めぐ☆】」昼間から亜希のベッドの上で携帯の着信音が鳴り響く。亜希はその着信音に驚き、まだ意識がはっきりしない中電話に出た。。
    亜希『はい。めぐ、おはよ…。』めぐ『もしかして今起きたぁ?』亜希『うん…。今何時ぃ?』
    めぐ『5時半ですけどぉーっ。』 亜希『えっ…、、えぇーっ!?』

    2005-09-12 21:39:00
  • 58:

    驚いて部屋の時計を見ると、確かに午後5時半だった。。あたたかい季節だったので夕方とはいえまだ外は明るく、亜希はてっきり『まだ昼だ』と油断して眠りこけていたのだ。。
    亜希『ほんまごめん!今どこ?』めぐ『もうミナミやしぃーっ!!』 亜希『ですよねぇ…(汗)』 めぐ『早くこおぉぉぉいっ!!』亜希『はいぃー。すんませぇん』急いで電話を切り、家中をバタバタ駆け回りながら素早く支度を済ませた。

    2005-09-12 21:40:00
  • 59:

    猛ダッシュで自転車を漕ぎながら、片手に携帯を持ってめぐに電話をかけた。めぐはそんなに怒っていない様子で、誰かとケラケラ笑いながら電話を続けていた。
    約35分――。やっとの事でミナミに着いた。めぐはなぜかアメ村のマクドに居るらしく、亜希は汗をダラダラとかきながら早歩きで商店街を通り抜けた。。
    店員『いらっしゃいませ!こちらでお召し上がりですか?』
    マクドの店員が笑顔で接客するのを適当にあしらい、アイスレモンティーだけ注文すると、そそくさとめぐの居る2階へと足を運んだ。。

    2005-09-12 21:42:00
  • 60:

    めぐ『亜希ぃ!おはよぉーっ☆』奥の席に座っていためぐが亜希の存在に気付き、片手にポテトを持ったまま笑顔で駆け寄って来た。。亜希『めぐ、ほんまごめんなぁ』めぐ『かまへんかまへんってぇ♪めぐのお気に紹介するわぁー☆』するとめぐは亜希の腕を掴んで奥の席へと引っ張って行った。
    めぐ『紹介するわっ。亜希ぃ☆』背を向けて座っていた二人の男がめぐの声と共に振り返る。。
    亜希『あっ…、どうも。はじめまして。』愛想笑いをしながら軽く挨拶を済ませ、めぐの隣の席に座った。。

    2005-09-12 21:44:00
  • 61:

    めぐ『めぐの向かいが芳樹、亜希の向かいが達也なぁ。二人とも男前やろ?(*^_^*)達也ぁー?亜希めっちゃ可愛いやろっ?』
    まるで合コンの幹事の様にハイテンションで喋り続けるめぐを見て苦笑いしながら二人の顔を交互によく見つめてみた。。「確かに…。どっちもめっちゃ男前やん・・・。。」芳樹は色黒で体格も良くスポーツマンっぽい感じ。今で言う『もこみち』似。めぐの好きそうなタイプだ。達也は芳樹とは対照的に、どちらかというと色白で細く、丁度いい具合に絞まった体格をしている。

    2005-09-12 21:45:00
  • 62:

    顔も申し分なく、成宮君と氷川きよしを混ぜた感じのややジャニーズっぽい顔で、ジャニ顔好きの亜希はすぐに達也を気に入った。
    「達也はあたしの事何て言うんやろ?」少し緊張しながらじっと達也を見つめる。。
    達也『ばり可愛いやんっ!俺こうゆう子好きやってぇ!』
    「まっ・・・まじっすかぁっ!」めぐ『やろっ?めぐのお気に♪』芳樹『えっ?お気には俺じゃなかったん?(笑)』

    2005-09-12 21:46:00
  • 63:

    芳樹がめぐに上目遣いをしながら少し口角を上げて質問する。。。めぐ『そんなん芳樹が一番に決まってるやぁんっ(*^_^*)もうっ!芳樹のばかぁっ(^ε^)-☆Chu!!』達也『おまえらイチャつくなや!』 めぐ『ごめぇーんっ☆…あーっ!もうこんな時間や!亜希、買い物行こっ☆芳樹♪今日行くから。』めぐが芳樹の耳元で囁くといそいそと片付けを始めて席を立った。めぐ『芳樹っ☆達也っ☆またねぇー!ばいばぁい♪』

    2005-09-12 21:47:00
  • 64:

    めぐが満面の笑みと大きな声でそう叫ぶ後ろで、亜希は黙って手を振り、その場を後にした。。
    亜希『あの二人、何してる人?』めぐ『見ての通りホストやでぇ。』 亜希『そうなん?!芳樹君は何となく分かるけど、達也なんか全然ホストっぽくないやん。』
    めぐ『それが達也のいい所やん。たまにはホスト離れしたホストおる方が何か嬉しいやんっ☆何色にも染まってないってゆうか。何か達也みたいな子見てたら、自分色に染めたくなってくるねんなぁー(笑)』

    2005-09-12 21:48:00
  • 65:

    めぐ『けど、めぐには芳樹がおるからぁ☆達也は亜希に任せる!』亜希『はぁ?何であたしなん?』めぐ『だって亜希男の気配ないし、もったいないねんもん。。謙虚で素直やし一緒におって飽きひんもん。顔もめぐに似てて可愛いしっ♪(笑)』
    亜希『それって誉めてんの…?』めぐ『まぁーねっ☆』
    そう言いながらめぐは可愛らしく舌を出した。。確かにめぐと亜希は『姉妹』と間違えられるくらい似ている。真ん丸い猫っぽい目に少しふっくらしたアヒル唇。雰囲気は違うが、従業員も間違える程似ているのだ。

    2005-09-12 21:49:00
  • 66:

    店内では、めぐが『黒ギャル』亜希が『白ギャル』と呼ばれ、お客さんには『オセロ』と言われている。
    そんな会話をしながら買い物を済ませ、両手にたくさんの紙袋を持ちながら、ひっかけ橋に向かって商店街を歩いた。たくさん歩いたのもあり、小腹の空いた二人は居酒屋で軽く食事をとる事にした。

    2005-09-12 21:50:00
  • 67:

    めぐ『あいっ!おつかれぇー!』亜希『おつかれぇ!乾杯っ!!』二人で景気良く中ジョッキで乾杯。そして二人共腰に手を当て、一気に飲み干した。男より男前なめぐと亜希。。
    亜希『ぶはぁーっ!やばいっ!』めぐ・亜希『ばぁりうまいっ☆』亜希『・・?』めぐ『…プッッ!』口の周りに泡を付けたまま、二人で大爆笑。それから会話が弾み、馬鹿笑いしながら延々と世間話が続いた。。

    2005-09-12 21:51:00
  • 68:

    亜希『まじで?!いいのぉー?』めぐ『うんっ!かまへんでぇ☆』亜希『やったっ♪じゃあ行く!』亜希は嬉しさのあまりめぐに抱きついた。
    ――めぐの家到着――
    亜希『おじゃましまぁーすっ…。わぁっ!でっかい部屋ぁーっ!』部屋に入るなり亜希は歓喜の声を上げた。。部屋は色々と物が多く、結構ゴチャゴチャしているのだが、それさえも感じられない程の広い空間だ。。。
    めぐ『まぁ、ゆっくりしいや。』めぐは適当に荷物を置くと、ベッドの向かいにある一人用のソファーにあぐらをかいて腰掛けた。

    2005-09-12 21:53:00
  • 69:

    亜希がベッドにこしを下ろすと、お尻が包み込まれる様にふんわりとした。そんなベッドの感触に驚きながらタバコに火を付ける。
    めぐ『あ"ーっ!疲れたぁっと!』めぐは大きく伸びをすると、コンポのリモコンを持ってスイッチを入れた。。ノリの良いトランスが程よく流れる中、二人でファッションショーをしたり一緒にお風呂に入ったりと、楽しく過ごしていた。。
    亜希『そういえば、めぐ芳樹君に『今日行くから。』て言うてなかった?ホストやろ?どうするん?』 めぐ『うんっ!行くよぉー。。』

    2005-09-12 21:54:00
  • 70:

    コピペファイター ◆6yi2cSL8uQ

    コピペ完了。沙恵ちゃん、もしよかったらここに続き書いて下さいな。
    感想としおりのスレも作っておきます。

    2005-09-12 21:58:00
  • 71:

    名無しさん

    コィツのスレどんだけぁんねん?全部削除依頼出します

    2005-09-12 23:10:00
  • 72:

    名無しさん

    さぇこっちに書きまてん?無意味でつから???

    2005-09-14 22:14:00
  • 73:

    沙恵 ◆eaKeHjOiO2

    コピペファイターさん?本当にゎざゎざぁりがとぅござぃます?
    だけど、沙恵はどっちのスレに更新したらぃぃのかなぁ?
    めっちゃ迷ってるんですが…?

    2005-09-16 02:39:00
  • 74:

    名無しさん

    2005-10-08 16:29:00
  • 75:

    名無しさん

    2005-10-08 16:33:00
  • 76:

    名無しさん

    非常にキモィ

    2005-10-08 17:00:00
  • 77:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 78:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 79:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 80:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
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