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歌舞伎町で嵐?

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  • 1:

    亜美◆O57ekZTKi6

    あたしの名前は瑠璃。歌舞伎町でホステスをしている。東京生まれ東京育ちの都会っ子だ。                   この前、運命の出会いをしたの。しびれるくらいの。そんな瑠璃の恋愛の話。

    2006-09-12 00:07:00
  • 71:

    亜美◆O57ekZTKi6

    今日は幸せだった。透のこともっと知りたい。透ともっと話したい。                 だけど…そうするにはお金がいる。あたしと透の間にはホストと客、つまりお金という厚い厚い壁が立ちふさがっている。                  お金、稼がなきゃ………!            本当はそんなの嫌だった。お金で繋がれた透とあたし。だけどしょうがない。しょうがないのだ。

    2006-12-25 21:42:00
  • 72:

    亜美◆O57ekZTKi6

    家に帰り、お酒を抜くために熱いお風呂に入った。その日は疲れたのかすぐに眠りが訪れた。                              夢を見た。温かい夢だった。誰かに大切そうに抱き締められる夢。あたしを壊れ物のように扱ってくれるあなたは誰ーーーー?                 気が付いたら夕方だった。ーーーー!ヤバイ!遅刻する!あたしは急いで化粧をすませ、髪の毛は簡単に一つにまとめ家を飛び出した。プリンセスに美容師さんがいてくれてよかった…。     なんとか電車に乗り、プリンセスに着いた。      「おはようございまーす!」「あっ瑠璃!遅いじゃーん!昨日どうだった〜?」セットを済ませたらしい愛が駆け寄ってきた。「昨日?あぁ、キング?超楽しかった!」「え〜よかったね〜!んじゃ早くセット行って来なよ!」「うん!」                あたしはエレベーターで上の階まであがり、美容師さんにカールハーフアップを頼んだ。              セットを済ませピンクの貸しドレスに着替え、待機席に行った。そこには愛がすでにスタンバイしていた。

    2006-12-25 21:57:00
  • 73:

    亜美◆O57ekZTKi6

    「愛〜今日予定ある?」予定とはつまり、客が来てくれる?ということだ。  「ないよ〜。瑠璃は?」「ない〜…。呼べる客なんていないし…。うちらヤバイよねぇ。」「ヤバイ〜。でもプリンセスなら新規もガッツリ来るでしょ。」「そうだよね。よし!新規掴もう!そんでB指入れてもらおう!」「うん!頑張ろうね!」              気合いが入ったあたし達は軽く化粧直しをして呼ばれるのを待った。

    2006-12-25 22:05:00
  • 74:

    亜美◆O57ekZTKi6

    この頃は、ただひたむきだった。ひたすら前を向いていた。すべてうまくいくと信じていた。                  ねぇ、見てくれてる?この頃、あたしバカだったよね。でも真剣だったんだよ。今よりずっと楽しかったーーーー。ね、笑ってもいいよ。あたし、輝くために何でも犠牲にできると思ってたんだ。浅はかだよね……。

    2006-12-25 22:11:00
  • 75:

    亜美◆O57ekZTKi6

    「瑠璃さんお願いします。」ボーイが呼びにきた。「新規のお客さまです。」「ハイ!」来たーーーー。新規だ!掴まなきゃ!                   「こんばんわぁ。失礼しまーす☆」「どうぞー。」若い客だった。スーツを着ていて、いかにも会社帰りという感じ。「お仕事帰りですか?」「うん。そうだよー。疲れちゃってさー癒されに来たんだー。」「そうなんだ。瑠璃で癒せるかわかんないけど頑張るねっ。」「なんか明るいねー。」「そう?いっつもこんな感じだよー。」       客と他愛ない話で盛り上がり、結構いい感じ?と思った。「ねぇ、なんか喉乾いちゃった。」「いいよ飲んでも。」「ほんとー?!やったねー!お願いしまーす。」あたしはビールを頼んだ。

    2006-12-25 22:28:00
  • 76:

    亜美◆O57ekZTKi6

    「いただきまーす!乾杯☆」「どうぞー。」あたしはビールを半分ほど飲んだ。 その時ボーイが来た。「瑠璃さんお願いします。」つまり、指名交渉をしろってこと。「ねー時間なんだって。どーする?」自信があった。なぜなら会話もスムーズだったしドリンクもご馳走してくれたから。     「うーんと……ごめん、色んな女の子見てみたいんだ。」「そ…っか。わかった!じゃあ行くね!」「うん、ごめんね。」「いいよー気にしないで!じゃあねー!」笑顔で席を後にした。            だが、席を離れた瞬間悔しさで一杯になった。なんで?なんで指名くれないの?なにが足りないの?               待機席に戻ると、愛がケータイをいじっていた。「あ、おかえりー。どうだった?」「だめだった…。」「ちょっとー瑠璃顔恐いよー?大丈夫?」「大丈夫…。」

    2006-12-25 22:41:00
  • 77:

    亜美◆O57ekZTKi6

    ポン。その時急に後ろから軽く頭をたたかれた。振り替えると河本が立っていた。「…河本さん。」「気にすんなって。運が悪かっただけだよ。」「え…見てたの?」「俺はいっつもホール見てるから。」「そっか…。」あたしは力なく笑った。「気にしなくていーよ。もともとあの客、指名する気なんかないよ。」「そう…なの?」「見てなよ。今着いてる女の子も帰ってくるから。」「うん…。あ、河本さん、励ましてくれてありがとうございます。」「そんなのいーよ笑。あ、涼でいいから。ここの人たちみんなそう呼ぶから。それから、敬語やめよう。俺も使わないようにするし。」「あ……はい。じゃないや、うん。」      ポン。また軽くあたしの頭をたたくと、涼は行ってしまった。

    2006-12-25 22:57:00
  • 78:

    亜美◆O57ekZTKi6

    「ちょっと何あれー!?いつのまにあの格好いいボーイさんと仲良くなっちゃってんの!?ずるい〜!!」愛が食い付いてきた。「や…ちょっと色々あってさ。」「何よ〜愛も涼って呼びたいよ〜!!」「笑。呼んだらいーじゃん。」あたしは少し得意げに行った。  その時、さっきの客に着いていた女の子が帰ってきた。           あ……。涼の言ってたこと、ほんとになった……。

    2006-12-25 23:02:00
  • 79:

    亜美◆O57ekZTKi6

    「瑠璃さん、新規だよ。頑張ってきな。」涼が後ろから近づいてきて言った。「………あ、あたしのことも瑠璃って呼んで。じゃ、頑張ってくる!」「…わかった。」                     新規に着かされたのは団体客だった。すでにできあがっている。「おじゃましまーす!」あたしは団体客全員に聞こえるように言った。「おっ!来た来た!座って座ってー。」「失礼しまー…ちょっと!!」客の手があたしのおしりを触った。「いいからいいから。指名入れてあげるからねっ。」「……っ。」それから客は腰に手を回し、おしりから腰にかけて嫌らしい手つきでなで回してきた。「ちょ……!」「指名、ほしいでしょ?」       我慢すれば指名が入る。あたしは耐えようと決めた。            「お姉ちゃん名前なんてゆーの?」「る、瑠璃です。」

    2006-12-25 23:31:00
  • 80:

    亜美◆O57ekZTKi6

    「瑠璃ちゃんかぁ〜。よろしくね!」言うと同時におしりをグッと掴んできた。ーーーーその時だ。「お客さん!困ります!」ーーーー涼だった。          「なんだよ!なんにもしてないよ!」「見てましたから。代金置いて出ていってください。」「ーーーーっ!こんなとこ二度と来るか!皆の前で恥かかせやがって!」客は万札をテーブルに叩きつけ、店を後にした。残った他の客はざわついていた。

    2006-12-25 23:36:00
  • 81:

    亜美◆O57ekZTKi6

    「瑠璃、おいで。」涼はあたしの手を引き、更衣室まで連れていった。    「大丈夫…?」「だ、大丈夫…。」「俺がちゃんと見てるから。ちゃんと守るから…。」        えっ……。「涼…?」「それだけっ。じゃっ。」バタン。涼は出ていってしまった。           涼……もしかして………。

    2006-12-25 23:43:00
  • 82:

    ?

    前の小説から読んでまぁす??完結まで楽しみにしてます?続き気にナル??

    2006-12-26 09:47:00
  • 83:

    亜美◆O57ekZTKi6

    そのあと、あたしも何もなかったように更衣室を出た。           それからは新規に着く暇もなく、ひたすらヘルプまわりをし、夜は更けていった。            「あ〜疲れたぁ。」「愛も〜!今日は真っすぐ帰りなよ?」「うん…わかった。」あたし達は送迎車に乗り込んだ。                    家に着き、鞄のなかの整理をした。        「…あっ!嘘ぉ…。」化粧ポーチをプリンセスに忘れてしまったのだ。あれがなきゃ、明日出勤できないじゃん!あたしは急いでプリンセスに電話をした。

    2006-12-26 22:49:00
  • 84:

    亜美◆O57ekZTKi6

    「もしもし。あの、瑠璃ですけど、化粧ポーチを忘れてしまって…。」「あ、じゃあスタッフの誰か手が空いてる人に届けさせます。履歴書の住所で間違いありませんね?」「はい。」「じゃ、10分後くらいに着くように行かせますから。」「ありがとうございます。」「じゃ、お疲れさまです。」「お疲れさまでーす。」ピッ。ラッキー!よかった!               あたしはスウェット上下に着替え、呑気に客とメールをしていた。        ピンポーン。ピンポーン。   「あ、はーい!今あけます!」ガチャッ「わっ……!びっくりしたぁ!」来てくれたのは涼だったのだ。「これ…。忘れ物。」「ありがとー!良かった!これがないと外に出れないんだー笑」「そんなにスッピンひどいの?笑」「ひどいってもんじゃないからぁ〜。笑」「見せてよ。」「は!?」「今から化粧とってみて。」「いや〜!なんでよ?」「見たいから。」涼はニヤっと笑った。

    2006-12-26 23:07:00
  • 85:

    亜美◆O57ekZTKi6

    「やだ!絶対やだからね!」「お願い!お願いー!」手を合わせて懇願された。「プッ。キャラじゃないじゃん涼。」「うるさい笑。てかほんとに見たいんだって!一生のお願い!」「ん……もぉ…。わかったよっ!」あたしの負け。     「落とすの時間かかるから上がって待ってて?」「いいの?」「いいよ!減るもんじゃないし!」あたしは部屋に涼を招き入れた。 「じゃ、待っててね。」そう言い残しあたしはお風呂場に入った。付けまつげをとり、メイクオフオイルでくるくると化粧を落としていった。顔を水で洗い、すっかりすっぴんになってしまった。そうだ、あたしってこんな顔してたよね……。「あのー!やっぱやなんだけど!」あたしは涼に聞こえるよう大きい声で叫んだ。「だめー!今そっち行くから!」「えっ!?ちょ、待って待って待ってー!!」ガチャッ。          「なんだ……可愛いじゃん。」え……、今何て言った?

    2006-12-26 23:33:00
  • 86:

    亜美◆O57ekZTKi6

    「可愛いーよ。自信持ちな。」ポン。涼はあたしの頭の上手をにおいた。「え、あ、はい笑」      「じゃ、俺帰るよ。」「うん。わかった。気を付けてね。」「ん。ばいばーい。」「ばいばーい!」ガチャン。           「プッ。まさかスッピンなるなんて思ってなかったぁ。まいーや。」       透の前では絶対スッピンになんかなれないな…。               次の日ーーーー。目が覚めるとすっかり夕暮れ時だった。「さ、用意しよっと♪」 化粧も済ませ、いつものように髪をくくり、家を出た。

    2006-12-27 00:05:00
  • 87:

    亜美◆O57ekZTKi6

    「おはようございまーす!」愛はまだ来てないみたいだし先セットいっちゃおーっと。あたしはドレスに着替え、三階へと向かった。              「巻き巻きにしてサイドにして!」「あ〜はいはい。」            髪の毛も完成し、下に降り、待機席で愛が来るのを待った。

    2006-12-27 00:11:00
  • 88:

    亜美◆O57ekZTKi6

    ?さん?レスありやす??風嬢VS風嬢から読んでくれてたんですね?メチャ嬉しい??顔ニヤけちゃいます??中途な感じですが今日ゎここまでです?

    2006-12-27 00:15:00
  • 89:

    ななみ

    久しぶりに見たら進んでる?
    完結までゆっくり頑張ってください??

    2006-12-27 18:02:00
  • 90:

    亜美◆O57ekZTKi6

    「おっはよ〜♪」「あ〜愛おはよう。」「瑠璃今日早かったんだねー」「うん。やる気まんまんだって!」「愛も!頑張ろーね!じゃあたし着替えてセット行ってくる〜」「はーい。」              それからしばらく一人で携帯を触っていた。    「あの…。」急に綺麗なキャストの一人に声をかけられた。「はい…?」「瑠璃さんですよね、あたし愛羅です。」「あ、はい。何であたしの名前知って…。」「あの、あたしも透担当なんだ。」「えっ!?ウソぉ?」「ホント。こないだキングにいたでしょ?あたしもいたの。」

    2006-12-27 19:34:00
  • 91:

    名無しさん

    気になる木

    2006-12-29 02:52:00
  • 92:

    亜美◆O57ekZTKi6

    ななみさん?96さん?レスぁりやす??       やっと今年の仕事が終わりました??今から寝るまでダラダラ更新しまぁす??

    2006-12-30 22:58:00
  • 93:

    亜美◆O57ekZTKi6

    「そーなんですか…。」「瑠璃さん、いきなりだけどあたし透のこと好きなの。だから…もし透のこと好きなら諦めてほしいの。」「な、なんであたしが諦めなきゃなんないの?」「やっぱり瑠璃さん透のこと好きなんだ。」「好きだよ?でも諦めないから。あたし、ここで稼いで透に認められるように頑張りたいの。だから悪いけど、諦めれない。」「じゃ、あたし達ライバルね。」「そうだね。それでもいいよ。」その時、ボーイが近づいて来て愛羅に告げた。「愛羅さん、指名はいりましたのでお願いします。」「わかった。」  愛羅はヒールをカツカツ鳴らし行ってしまった。                なによ…あれ……。ライバルって何……?                  「瑠璃〜どう?この髪型〜」愛がスキップしてやって来た。「あ、うん…。」「何その反応!ちゃんと見てよね〜!」

    2006-12-30 23:15:00
  • 94:

    亜美◆O57ekZTKi6

    「愛、愛羅さんって知ってる?」「愛羅さんってNo.3の?」「え!?No.3?!」「そぉだよー。愛羅さんっていったらこの店じゃ有名だよー。瑠璃知らないのー?」「知らなかった…。」 No.3がライバル…。手強すぎ!あたしなんて入ったばっかのペーペーなのにライバルだなんて…。                   その時、涼が近づいてきた。「瑠璃、新規だよ。頑張れ。」「え!うん、頑張る!」

    2006-12-30 23:20:00
  • 95:

    亜美◆O57ekZTKi6

    「こんばんわ〜失礼しますー。」いつものように笑顔で隣に座った。     「君どっかで会ったことない!?」「え?」あたしは客の顔をじっと見つめた。「うーん…ごめん、わかんないや。」「まぁいいや!名前何ていうの?」「瑠璃!」「瑠璃ちゃんか〜なんか瑠璃ちゃんとは仲良くできそう!」「ほんとー?仲良くしよーよ!」「うん☆」           それからその客とは芸能人について話が弾んだ。「俺はアユよりクーチャンだね。」「えぇ!?絶対アユだって!可愛さが全然違うよ!格が違う!」「瑠璃ちゃんわかってないね〜。俺が女の色気について今からみっちり教えてあげるよ!」「え〜でもそろそろ女の子交替なんだけど…。」「瑠璃ちゃんに指名入れてあげるよ!話すことまだまだあるし。」「え……!!ホントにいいの!?」「何、指名がそんなに嬉しいの?」「うん…!!あたし、プリンセスに来て初指名だよ!!」「ほんとにー!?」「うん、ほんとだよ。ありがとー!じゃあ、ボーイさんに伝えるね!お願いしまーす!」

    2006-12-30 23:35:00
  • 96:

    名無しさん

    気になる気になる木〜♪

    2007-01-04 17:01:00
  • 97:

    名無しさん

    マジいいとこで…

    2007-01-05 05:47:00
  • 98:

    名無しさん

    早く書いてよ??いっつも放置やん??

    2007-01-05 11:46:00
  • 99:

    名無しさん

    あげ?

    2007-01-05 13:39:00
  • 100:

    亜美◆O57ekZTKi6

    ボーイが来てくれ、指名だということを伝えた。               涼が来てくれれば、いいとこ見せれたのにな…。  あたしは残念に思った。             それからその客はクーチャンについて延々一時間話し、最後にいいちこのフラスコを入れてくれた。初指名、初ボトルだった。                    あたしは程よく酔いつつ、客を送り出した。ドレスのままで外に出たら初冬の風があたしを震え上がらせた。            「今日はほんっとにありがとう!」「全然!俺も楽しかったし!ありがとう、瑠璃ちゃん。」「気を付けて帰ってね!」「うん!ばいばーい!」

    2007-01-09 22:09:00
  • 101:

    亜美◆O57ekZTKi6

    待機席に戻ると愛が営業電話をかけていた。    「お願い!愛を助けると思って店にきて〜!愛このままじゃ給料ヤバイんだって!え〜…わかった。うん、ばいばい…。」                  愛が電話を切り大きなため息を吐いた。「まただめだった…。あれ、瑠璃いたんだ。おかえりぃ。」「ただいま。聞いてよー初指名ゲットしちゃったぁ。」「えーマジで!?いいなぁ〜!」

    2007-01-09 22:31:00
  • 102:

    亜美◆O57ekZTKi6

    「いいでしょ〜。」あたしは得意になった。                            その日、他にも新規についたがあたしはなぜか好調でもう一本指名をもらうことができた。                   「じゃあねーお疲れぇ。」「はーい。ばいばーい。」愛と送りの車のなかで別れ、あたしは家に帰った。             家のソファに座り、タバコに火を点けた。

    2007-01-09 22:42:00
  • 103:

    亜美◆O57ekZTKi6

    細く長く煙を吐き出した。            その時携帯が鳴った。  ♪♪♪着信・透♪♪♪  あたしは急いで通話ボタンを押した。「も、もしもし!」「あー瑠璃?今何してんのー?」「今帰ってきたトコ…。仕事だったから。「そんなんやぁ。あんなぁ、明日同伴しぃひん?」「えっ?同伴?」「うん、そー。嫌?」「全っ然!嫌じゃないよ!行く!」「ほんまぁ笑 ほんじゃあ、12時にマクドの前でいい?」「いいよ!」「ほんなら明日なー。ばいばーい。」「ばいばい…。」ツーツーツー。                 明日…ほんとはあたしも仕事なんだけどな。だけど、せっかくの透からの誘いだ。断るバカはいない。

    2007-01-09 22:50:00
  • 104:

    亜美◆O57ekZTKi6

    101さん?102さん?103さん?104さん?更新遅くてほんとにごめんなさい?今から電車に乗ってる間書いていきますね?

    2007-01-11 18:14:00
  • 105:

    亜美◆O57ekZTKi6

    あたしはプリンセスに電話をかけた。         「あ、もしもし、瑠璃ですけど…。」「おーどうした?」声で涼であるということがすぐにわかった。  「明日なんだけど…ちょっと行けなくなっちゃって。悪いんだけどお休みほしくて…。」「あ、そーなの?わかったー。じゃ、明後日からまた頑張ろうな!」「うん、じゃあね。」「はーいバイバイ。」ピッ。               ………あーあ。休んじゃった。                      ホストとの同伴っていったい何するもんなんだろ。お金いっぱいかかるのかなぁ…。

    2007-01-11 18:23:00
  • 106:

    亜美◆O57ekZTKi6

    あたしは財布の中を見た。今日の日払いと合わせて6万円…。もっと稼ぎたいのになぁ……あーあ。               あたしはそれからお風呂を溜め、明日の同伴に向けて半身浴をした。

    2007-01-11 18:26:00
  • 107:

    亜美◆O57ekZTKi6

    次の日ーーー。      あたしはジーパンにロンTにヒールに薄手のトレンチを羽織り、マクド前で透を待っていた。 「まだ5分前だもんな…。」はーっ。吐き出した息が微かに白い。      「あ、瑠璃ー♪」遠くから手を振る透の姿が見えた。「透ー!ひさしぶり!」「おー一週間ぶりぐらいちゃう?さ、行こ行こ♪」「どこ行くの?」「いいとこ☆」そうしてあたしは透と並んであるいた。透と歩いてると女たちの視線がすごかった。羨望の眼差しって言うんだろうな、こういうの。

    2007-01-11 18:33:00
  • 108:

    亜美◆O57ekZTKi6

    土曜日ということもあり、歌舞伎町はホストのキャッチやお水風の女、酔っ払いなどでごった返していた。   「俺から離れんなや。」そう言って透はあたしの手を取った。        ドキッ………。

    2007-01-11 18:36:00
  • 109:

    亜美◆O57ekZTKi6

    「透、大丈夫なの?お客さんに見られない?」「大丈夫大丈夫♪」      この時、透はやけにご機嫌で、あたしまで何だか嬉しくなったのを覚えてる。 「ここ。」着いた先は一件のフランス料理屋だった。              ここってあたしが払うのかな!?どうなんだろう…。「あの、透、あたしあんまりお金無いんだけど…。」「あー、この店?当たり前やけど俺払うって!」「え、そうなの?!普通客が払わない?」「ホストは違うよ。一応男だしね。」「そうなんだ…。」あたしは正直ホッとした。

    2007-01-11 20:23:00
  • 110:

    亜美◆O57ekZTKi6

    軽く注文を済ませ、あたし達はビールを頼んだ。   「あ、そういえば。こないだね、職場で絡まれたんだけど…。透、愛羅さんって知ってる?」「え?愛羅ってプリンセスの?」「そう。」「え、瑠璃プリンセスなん?」「え、言わなかったっけ?」「あーそうなんや。はいはい。愛羅知ってんで。俺の客やで。」「やっぱり?こないだね、愛羅さんに透のこと諦めてって言われたんだぁ。」透はニヤっとイタズラっぽい顔をした。   「……で、諦めるん?笑」「え!?いや、あの………諦めません笑」「アッハハハ!かわいい笑。」かわいいだなんて…………。あたしは顔が熱くなるのを感じた。

    2007-01-11 21:08:00
  • 111:

    亜美◆O57ekZTKi6

    料理が届き、あたしたちはおいしいフレンチに舌鼓をうった。          「おいしーい!」「やろ?ここ結構雰囲気いい感じやから好きやねん。」   ビールも飲みおわり、あたしはいい感じに酔った。  「ーーーさ、そろそろ出よか。」「うん。」会計は透が現金で払った。「ごちそうさまでーす。」「はーい。」「ほんなら店行こかぁ〜。」「はーい。」透は再びあたしの手を取り、店まで話しながらゆっくり歩いた。

    2007-01-11 21:37:00
  • 112:

    亜美◆O57ekZTKi6

    「いらっしゃいませぇ〜!」           午前2時ーーー。ホストクラブキングは大勢の客で賑わっていた。           「飲みもんどーする?」「あ、どうしよ…。」「結構長い時間いてくれるんやったらボトル卸したほうが安いで。」「そうなの?一番安いのでいくら?」「ジンロで15000円。」「ふーん……。じゃ、それにしよっかな。」「わかった♪じゃ、取ってくるから待っててな。」クシャ。透はあたしの髪をなでてから行ってしまった。           初ボトル。初同伴。今日は初めてずくしだな。    「おまたせ〜!はい初ボトル!」「おお〜。」「じゃ、ネックに名前書いてや〜。」「オッケィ〜。」      あたしは、ネックに透☆瑠璃と書いた。

    2007-01-11 21:54:00
  • 113:

    亜美◆O57ekZTKi6

    それから透がジンロで水割りを作ってくれた。    「何に乾杯するの?」「えーっと、ほんなら瑠璃との初同伴に〜」「カンパーイ!!」あたし達はグラスを合わせた。 「どう?初ボトルは。」「超いい感じ☆」あたし達は笑って話して、また笑って…それを繰り返した。            そのうちに透は指名がかぶったみたいで、他の席に行ってしまい、あたしはヘルプと飲んでいたのだが、お酒の強くないあたしはすぐに酔っ払ってしまった。「だめ!もう飲めない!」「なに、もうだめなの?でもシュワシュワがまだ出てないじゃん!」ヘルプが言った。「なぁに?シュワシュワ?」「そう?シャンパンのこと☆今こっそり卸したら透さん喜ぶよ〜!」「………いくら?」「一番安いカフェパって酒が20000円♪」「あたし60000円しか持ってないんだけどたりる!?」「たりるよ!じゅーぶん!」「じゃ、一本だけ…。」「ありやーす!!!6番テーブル瑠璃姫からカフェドパリ頂きやした〜!!」急にヘルプが大きい声で叫んだ。            カフェパが持って来られ、氷で冷やされていく。               そうしてるうちに透が戻ってきた。「瑠璃どーしたん!?」「へへ。卸しちゃった♪」「大丈夫なん!?」「大丈夫!」

    2007-01-11 22:28:00
  • 114:

    名無しさん

    早くかいてよぉ??

    2007-01-15 23:11:00
  • 115:

    名無しさん

    あげ

    2007-01-16 05:02:00
  • 116:

    亜美◆O57ekZTKi6

    「オーソドックスに布袋でいいやんな?」透があたしにほほ笑みながら聞いた。「布袋?あの布袋?なんでもいーよっ。」「よっしゃ。」             まもなくして爆音で布袋が流れた。「飲んで飲んで飲んで飲んで飲んで飲んで飲んで〜♪」透が一気する。「きゃ〜かっこいい!!」「お次は瑠璃ちゃん♪」透から瓶を手渡されあたしも一気。焼酎でだいぶ回ってたのにコールに押され、たくさん飲んでしまった。

    2007-01-18 21:35:00
  • 117:

    亜美◆O57ekZTKi6

    コールが終わりホストたちが去っていった。「ちょ〜楽しかったぁ!」「ほんまかぁ!良かった良かった〜。ほんまありがとぉなぁ。」「全っ然いいよっ!」それから1〜2時間はキングにいた。             「ほんまに今日はありがとぉな。」「こっちこそありがとう!また来るね。」「あっ忘れもん…」……………………チュッ。                             ………え?…ってマジ!?透があたしの頬に軽いキスをしたのだ。「びっくりしたぁ〜もぉ〜!!」「今日のお礼♪んじゃあ気ぃつけてな!」「うん!ばいばーい!」あたし上気する頬を押さえながらキングを後にした。その時だったーーー。 「瑠璃……。」振り返るとそこにいたのは涼だった。ものすごく顔が赤くなるのがわかった。見られてた………!!あたしは下を向いて黙りこんだ。「なぁ!何今の!?おまえホストなんかに行ってんのか!?……ちょー来いっっ!!!」「痛っはなしてよ涼!」「いいから来いっ!!」

    2007-01-18 23:08:00
  • 118:

    亜美◆O57ekZTKi6

    遅れてしまってホントに申し訳ないです?今からまた書いていきますので良かったら見てやってください??

    2007-01-18 23:37:00
  • 119:

    亜美◆O57ekZTKi6

    連れてこられたのは一件のマンションだった。「ちょ…ここどこ…?」「俺んち。」          涼はスーツを脱ぎシャツを脱ぎ、上半身があらわになった。「りょ、涼?」「何ビビってんの笑。着替えるだけだから。つか見ないで?エッチ。」「は、はい。」あたしは下を向いた。   なんで部屋なんか連れてこられちゃったのぉ!?も〜ヤダ…。        「もういいよ。普通にしてて。俺コーヒー入れるから。」「へ?コーヒー?」「うん、ちょっと待って。コーヒー飲んだら説教だからな。」「………。」説教………。

    2007-01-18 23:57:00
  • 120:

    名無しさん

    何でまた中断なん?

    2007-01-19 03:30:00
  • 121:

    亜美◆O57ekZTKi6

    コト。あたしの前にコーヒーが置かれた。「あ、ありがと…。」涼があたしの前に座り口を開いた。「……で、ハマってんの?あいつに。」「ハマってるってゆーか…別に大金使ってるわけでもないし…。」「必死で指名交渉して必死で酒飲んで、その金でホスト遊び?」涼は冷たい目で言い放った。「………。だって…、一目惚れだったんだもん。しょーがないじゃん…。」「俺、この世界にいて色んな女を見てきたけど、せっかく綺麗に着飾ってプリンセスで働いてたのに、ホストにハマって風俗に落ちてった女を何人も見てるから言ってるんだけど。」「あたしはそんなことしないよ!!」「いや、そのうち未収するようになって、プリンセスの給料じゃ払えなくなっていくのがオチ。」

    2007-01-19 12:46:00
  • 122:

    亜美◆O57ekZTKi6

    「透はあたしに未収なんかさせないよ!」「ハハッ。ホストなんだから未収の一つや二つ、させるに決まってんじゃん。」「もぉ!涼うるさいッ!余計なおせっかいだよっ!!」                   シーン。涼は黙り込んだ。「あっ…ごめ…涼…。」「瑠璃本気?その透って男に。」「……ほ、本気……。」「あ、そ。じゃ、もう帰ったら?」涼は立ち上がった。「せいぜい頑張ることだな。」涼はあたしを見下ろして言った。      「かっ帰るし!別にあたしの人生なんだから、これからはほっといてよね!」あたしもまけじと言い返した。その時ーーーー。     グイッ。                     え……。                    涼はあたしをキツく抱き締めた。

    2007-01-19 13:07:00
  • 123:

    亜美◆O57ekZTKi6

    「ちょ、涼…!」「心配だからほっとかない。」「え?」「これからも反対し続けるから。瑠璃は俺が守って言ったじゃん…。」「涼…。」ぎゅーッ。抱き締める力が強くなる。「く、苦しいよ!」パッ。そして急にその手を離した。「送る。」涼は笑って言った。「う、うん…。」                 それから涼は車を出してくれ、あたしは家まで送ってもらった。                   「じゃ、今日ちゃんと来いよ。」「うん。行く。」「じゃ。」「うん、ばいばい。」

    2007-01-19 13:17:00
  • 124:

    名無しさん

    しおり(?▽?)?

    2007-01-19 18:21:00
  • 125:

    亜美◆O57ekZTKi6

    家に入り簡単にシャワーを浴び、あたしはすぐ眠りについた。                      透…どんなに周りに反対されてもあたしは透が好きだよ。                      ピピピピピピピピ!!  「ん〜!もう!」バン!目覚ましを叩いて止め、あたしは起き上がった。カバンから鏡をとりだし覗くと顔がパンパンにむくんでいた。「うっわ…ひど…。」昨日飲み過ぎた。       本当は休みたいところだけど涼と約束してしまった以上行くしかない。

    2007-01-19 21:39:00
  • 126:

    亜美◆O57ekZTKi6

    あたしはむくんだ顔を隠すためいつもより念入りに化粧をした。髪は後ろに束ねいつも通り帽子をかぶってサングラスをかけた。                その時。♪♪♪着信・愛♪♪♪          ピッ。「はい!」「あ〜もしもしぃ。愛だけどぉ、今から出勤?」「うん、ちょうど家出るとこだよ。」「昨日何で来なかったの?愛待ってたんだけど!」「あー…ごめん、キング行ってたぁ。」「は!?マジで言ってんの!?瑠璃大丈夫なの!?」「えっ、何が?」「お金だよ!せっかく指名とってもホストに使ってちゃ意味ないじゃん!」

    2007-01-19 21:51:00
  • 127:

    名無しさん

    130→さゆみ?

    おっ?リアルタイム??
    最後まで頑張って下さい(ノ´∀`*)??

    2007-01-19 21:58:00
  • 128:

    亜美◆O57ekZTKi6

    「意味なくないよ!あたしは、透のためにキャバ嬢やってるんだもん。」「なにそれ〜!もう愛知らないからね!てゆうか愛今日同伴だし!」「え!マジで!」「うん。毎日毎日営業電話してたかいあったよ〜。」「よかったじゃん!じゃあ遅れてくるんだよね?」「うん。後から行く。」「わかったぁ。じゃあ、店でね!」「うん、ばいばい!」「はーい。」ピッ。    愛同伴か…。なんかあたしだけ置いてかれてる気がする…。透にハマるのもいいけど、仕事ちゃんとしなきゃキングにも行けないわけだし、頑張るしかない!

    2007-01-19 21:59:00
  • 129:

    亜美◆O57ekZTKi6

    さゆみちゃん?レスありがとうございます?今お風呂に浸かりながら書いてるんです?頑張りますね??

    2007-01-19 22:01:00
  • 130:

    亜美◆O57ekZTKi6

    あたしは早足で出勤した。            「おはよーございまぁす。」「あ、おはよう。」涼がグラスを拭く手を止め、笑顔で返してきた。「あ、涼…おはよ。」「ちゃんと来れたじゃん。えらいね。」「あ、うん!」なんか恥ずかしい。昨日抱き締められたからかな…。あたしは更衣室に行き着替えた。   「あ、瑠璃さんおはよう。」振り返ると、愛羅がいた。「あ、愛羅さん…。今日同伴じゃないんだ。」「うん。たまには早く来るのもいいかなと思って。ね、それより、昨日キング行ってたでしょ?」「え!?何で知って…。」「あたしも仕事終わってから行ったから。カフェパ卸してたよね。」「あ…うん…。」「透にそんな安い酒飲ませて悪いと思わないの?」え……。

    2007-01-19 22:10:00
  • 131:

    亜美◆O57ekZTKi6

    「透はね、No.1になるべき人なんだよ?そんな人に席ついてもらってカフェパ一本なんて、なめてる。」「でも…透喜んでくれたよ。」「喜んでるフリに決まってるでしょ。」頭がぐるぐる回る。そうなの…?透…。

    2007-01-19 22:15:00
  • 132:

    さゆみ

    しおり?

    2007-01-20 18:09:00
  • 133:

    亜美◆O57ekZTKi6

    「通うのはいいけどもっとお金落としてあげてよね。じゃ。」バタン!愛羅は出ていってしまった。    あたしは茫然と立ち尽くした。悔しい………!!!!            透の為にもっと、もっと頑張らなきゃ……!    あたしも更衣室を後にした。

    2007-01-20 19:26:00
  • 134:

    亜美◆O57ekZTKi6

    セットに行き、いつも通り接客した。「こんばんわぁ!瑠璃です!」「お〜。こんばんわぁ。座り座り!」「ありがとうございまーす!」           にこやかに接客し、あたしはよく笑い、よく喋り、よく聞いた。プリンセスで接客をするうちにだんだん自分のキャラができてきていた。             底抜けに明るく、客に対して献身的な女。それがあたし。          「よし!瑠璃ちゃんに指名!」「ほんとにー!?ありがとうございます!」  そんな日が続き、あたしはいつの間にか、プリンセスでのB指No.1になっていた。

    2007-01-20 19:36:00
  • 135:

    名無しさん

    またぁ書いてないしぃ??????????????

    2007-01-22 15:35:00
  • 136:

    名無しさん

    待ちましょう。

    2007-01-23 04:15:00
  • 137:

    さゆみ

    ここまで読みますた??

    2007-01-25 00:23:00
  • 138:

    名無しさん

    続きないん?

    2007-02-13 07:54:00
  • 139:

    名無しさん

    主サン書いて??
    お願いします??

    2007-02-15 02:24:00
  • 140:

    みーこ

    風女vs風女から読んでるよ?続き気になるからアゲ?

    2007-02-19 21:33:00
  • 141:

    名無しさん

    早く書いてよ

    2007-02-20 02:02:00
  • 142:

    名無しさん

    オモロシイ?更新待ってます??

    2007-02-20 07:18:00
  • 143:

    名無しさん

    ★しおり★

    2007-02-20 15:12:00
  • 144:

    名無しさん

    2007-02-21 05:58:00
  • 145:

    ?あぁちん?

    風俗vs風俗カラよんでます?めちゃ気になるんでかいてください?

    2007-02-27 14:52:00
  • 146:

    名無しさん

    続き書いてほしい?

    2007-03-20 11:35:00
  • 147:

    名無しさん

    おもしろぃ?

    2007-04-02 18:03:00
  • 148:

    名無しさん

    この主小説向いてないわ

    2007-04-06 00:52:00
  • 149:

    名無しさん

    まだ??

    2007-04-06 22:57:00
  • 150:

    名無しさん

    呆れますわ

    2007-04-07 01:36:00
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