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1:
涼
旧掲示板作品です。
2005-06-02 17:03:00 -
491:
涼
水商売ならいいのか。あたしはまた電話しますと言って電話を切り、今度は求人誌を開いてセクキャバを探し、面接の段取りを組んだ。ユウの時にセクキャバで審査は通ったんだからいけるはずだ。
面接に受かり、次の日から働く事になった。2005-06-30 03:04:00 -
492:
涼
………だるい!!!
初日の感想はそれ。もとから責められるのは好きではない。舐められるのが気持ち悪い。風俗の時は“あたし責め派なの”的なノリで客にはほとんど責めさせなかった。そしてキスも嫌いだ。客とするのなんてまっぴらごめんだ。でもセクキャバではキスと舐める事しか客は出来ないから、スケベ心丸だしでキスをしてくるし、胸にむさぼりつく。あぁ気持ち悪い……
審査が通ったら辞めよう。借りてしまえばこっちのもんだ。2005-06-30 03:06:00 -
493:
涼
サラ金会社から在籍確認をされるから、名前を覚えてもらえるように三日ほど勤め、四日目に申し込みに行った。在籍確認は余裕で出来た。あとは実家への在籍確認だ。携帯が鳴った。
『審査が通りましたので今から引き落としが可能になります』
丁寧なお姉さんの声。あたしはテンションがあがった。さっそく引き出す。これで未収が払える。せっかく店の借金がなくなったのに、また借金を背負う羽目になった。2005-06-30 03:07:00 -
494:
涼
お金をおろしてからは気が楽になって、友達とご飯を食べに行った。店長から携帯が鳴りっぱなしだ。出るわけがない。もう出勤する気なんてないのだから。次の日の昼になっても店長からの電話はなり続けた。やりすぎだろ……と思い仕方なしに電話に出て辞めることを言った。なんだかんだ言っているがうるさいので切り、着信拒否にした。
2005-06-30 03:08:00 -
495:
涼
やっぱりセクキャバは合わない。あたしは風俗向きだ。と思ったが、本番屋にいた時の稼ぎを考えると、バックを引かれていたから少なかった物の、引かれていなければ相当な稼ぎだ、ということに気づいてしばらくどこにも入らなかった。
ずっと卓の家にいてしばらくしたころ、あの本番屋の頃に寮で一緒に住んでいた子から電話が鳴った。2005-06-30 03:09:00 -
496:
涼
『あの家、明後日までに空にしてってゆってるから涼ちん一緒に荷造り行こう』
明後日までに空にってまた、この人たちは相変わらずむちゃくちゃだ。由美は一足先に荷物をほぼ持っていったらしい。色をかけられていたホストにホイホイだまされてまたどこかの本番屋にいると聞いた。そこでもまたバンスしたらしく、監獄のような生活をしているらしい。あたしは誠ちゃんの家に住む事になったので荷物を箱詰めして宅急便で送った。女三人で住んで物で溢れかえっていた家はもぬけの空になった。2005-06-30 03:10:00 -
497:
涼
あたしは誠ちゃんの家で仕事もせず毎日過ごした。久しぶりに何もしないでいい毎日が続いた。お金がなくなったら援交して、食いつないだ。元からインドア派なのでどこにも遊びに行かず引きこもりみたいな日々をすごした。
誠ちゃんの家には誠ちゃんの友達秀が住み着いていた。誠ちゃんと同じ店で働いていた子なのであたしも仲良かった。しかも誠ちゃんはろくに帰ってこなくて毎日秀と一緒だった。これじゃ誰が彼氏かわからない。2005-06-30 03:11:00 -
498:
涼
忙しすぎる毎日から離れだらだら過ごすのも半月もすれば飽きてきた。やることのない毎日は退屈で仕方なかった。仕事しよう。家にあったヘブンをぱらぱらめくり、適当に探して、入店した。毎日秀に見送られ、帰って来ると笑顔で秀が迎えてくれた。たまに一緒にスロットに行ったりして、可愛い弟ができたみたいだった。
2005-06-30 03:12:00 -
499:
涼
来月には出て行けよ、と誠ちゃんに言われたのは月半ばだった。元から一人が好きな誠ちゃんは誰かが家にいるのが嫌らしい。嫌だといっても聞きそうにないので承諾した。普通のカップルならありえないんだろうが、現役時代も店で会うのを除けば二ヶ月に一回くらいしかあわなかったから、違和感がなかった。
幸い入店した店がマンヘルだったので店泊して暮らすことにした。2005-06-30 03:13:00 -
500:
涼
休みの日にブラブラ真美と商店街を歩いていたらキャッチしてくるのは《えっ・・・》と言わんばかりのレベルの男ばかりだった。お金を払って不細工となんか飲みたくない。元から面食いだし、シカトして歩き続けた。
『なぁなぁどこ行くん?』2005-06-30 03:14:00 -
501:
涼
とりあえず顔を確認してみた。・・・めっちゃ男前やん・・・あたしは固まった。これがあたしと龍の出会いだった。しばらくそこで話をして番号を交換した。二人でキャッチしてきたが真美をキャッチしたほうは真美が気に食わないらしく真美の番号をゲットできなかった。
わがままな真美に振り回されもう一度商店街を引き返す。雨が降ってきた。引っかけを渡りきって商店街に駆け込むとそこに龍がたっていた。でも気づいてなさそうだったので声をかけなかった。すると向こうから近づいてきた。2005-06-30 03:15:00 -
502:
涼
『店来る気になったんかぁ?』
いやいやそういう訳じゃ・・・と思ったが雨で人通りもなく、寒い外にいるのはかわいそうだな、と思い幸い余裕もあったので真美を説得して店に行った。
初回料金で十分楽しめたし、何より龍はホストっぽくなくて話しやすかったし、なんといっても顔がタイプだった。これまでも誠ちゃんと付き合いながら時折キャッチで店に行ったりしていたが久々のヒットだった。2005-06-30 03:16:00 -
503:
涼
あたしはどんどん龍に惹かれた。仕事が終わると毎日龍の店へ行った。店泊していたから龍の店から家まですぐだったし、なかなかに稼げたので毎日遊べた。別に誠ちゃんと会うわけじゃないし、ばれないしいいや。龍にどんどんはまっていった。
会わないから疑われることもない。稼ぎも使った額も、誠ちゃんには把握できない。旦那が出張中の人妻みたいな気分だった。龍は毎日メールをくれたし電話もくれたし、やさしかった。客って楽だな、と思った。この頃になると、《人を本気で好きになるのってしんどい》と思い始めていた。お金でつながった関係のほうが楽。客であればつなぎとめようと、金を使わそうと、優しくしてくれる。居心地いいし、楽だし。性根まで腐ってきたようだ。2005-06-30 03:17:00 -
504:
涼
あたしは日替わりで遊ぶ店を変えていたが、龍にはまってからはほとんど龍の店でだけ遊んだ。よく通ってた店の誰かがラストだとか、誕生日だとか言う日以外は毎日行った。よそに行った日でも、ラストまではいずに、一時間だけでも龍の店に行った。頼まれればシャンパンも卸した。ボトルだって入れた。一晩で何十万も使った日もあった。龍のために毎日働いた。そうすれば、優しくしてもらえるから・・・
2005-06-30 03:18:00 -
505:
涼
でも龍の店は基本的にヘルプとあたしがそりが合わなくて、長居するにはちょっとしんどかった。龍がついていればいいがヘルプだけだとしゃべる気にもなれなかった。もちろん気の会う子もいたが、それは店の中でたった一人、しかもナンバーに入っている子だったのでそんなにいうほどヘルプには来ないし、龍がいなければつまらない空間だった。誠ちゃんの店ほど従業員の教育がしっかりしていないのもまた、面白くない原因だった。あたしは龍についてほしいがために、お金を使った。太客になれば大事にしてくれるだろう。そう思ったからだった。
2005-06-30 03:20:00 -
506:
涼
太客になれたのか、そうじゃないのかはよくわからないが龍は優しかった。本気になったらしんどい、そう思っているはずなのに、お金で割り切ったほうが楽だと思っているのに、あたしはだんだん本気で龍のことが好きになってきた。信じたって無駄、相手はホストなんだから。頭ではそう思っていても、心がうまくコントロールできない。
2005-06-30 03:20:00 -
507:
涼
龍と付き合いたい。龍の彼女になりたい。そんな思いが日に日に強くなっていく。歯止めをかけようと思ってもきかない。好きだけど、好きになりたくない。龍が売り上げのために優しいのはわかっているけど、心のどこかでは、そうじゃないと思いたかった。
2005-06-30 03:21:00 -
508:
涼
誠ちゃんが優しかったのは最初だけ。後はほんとにヒモみたいになっていた。彼氏なんだかヒモなんだかわからない。でも、付き合いが長いので情もある。龍のことが好きでも、誠ちゃんの事は切れないでいた。最初の頃の優しさが、忘れられない。愛されてると実感できたあの頃が、続いているとは到底思えないような関係でも、続いていると思いたかった。
2005-06-30 03:22:00 -
509:
涼
誠ちゃんは酔っ払ったときくらいしか電話をかけてこない。そんなときには決まって、好きだよ、と言う。その言葉が本音だと信じたい。誠ちゃんにとってあたしは必要なんだって思いたい。でも、誠ちゃんはけしてそんなことを口に出してはくれないし、酔ってなければ電話さえない。誰がどう見たって、この状況は、あたしのことを好きだとは思えない。
2005-06-30 03:24:00 -
510:
涼
だから代わりに誰か、必要としてくれる人がほしい。お金のためでもいいから優しくしてほしい。誠ちゃんはお金はせびるけど、このごろではまったく優しくなかった。あたしの中で、龍と付き合いたい気持ちが膨らんでいく。
ある日、めったに酒を飲まないあたしが飲まされ、酔っ払った。あたしは龍にからんだ。《いつになったら付き合ってくれんの?》《どうしたら彼女になれるの?》立派な痛客だ。酔っていても、記憶をなくすことはなく、覚えているから余計に嫌だったが、酔うと止められなかった。思いが溢れて、吐き出してしまう。2005-06-30 03:25:00 -
511:
涼
酔った勢いに乗って、帰りのエレベーターで龍に抱きついた。龍も酔っていたからか、あたしを抱きしめてくれた。嬉しくて仕方なかった。店では何もできないけど、エレベーターなら誰も見ていない。その瞬間だけは、あたしだけの龍だ。
一度自分の思いをぶつけてしまったら、しらふでもいえるようになった。この頃から、龍とけんかすることが増えた。二、三日に一回は軽いけんかをし、二週間に一回くらい大喧嘩をした。2005-06-30 03:27:00 -
512:
涼
軽いノリで『付き合って』と言ってみたりもした。『そんな簡単に言うなよ〜』と流されて終わった。軽く言うんじゃ、伝わらない。今度は真剣に言ってみた。【正直お前より使ってる人もおるし、その人に申し訳ないから無理】という返事が返ってきた。お金で決まるのか!?と思うと腹が立った。ホストらしい返しだな、とも思った。
2005-06-30 03:28:00 -
513:
涼
その人が使う額は、あたしには到底及ばないような額だった。無理に決まっている。
あたしと、龍の喧嘩はいつも何気ない会話から突然始まる。だから、あたしは喧嘩の内容は覚えていても、何から喧嘩になったかが思い出せない。龍はあたしの一個下だったがあたしも龍も子供だしB型だしで、お互い子供だった。大概はあたしが折れた。でも、どうにも納得いかないときは意地でも折れなかった。真剣に話せば話すほど、どっちも引かない。2005-06-30 03:29:00 -
514:
涼
『じゃぁお前は何のために店に来てるん?何をしに来てるん?』
喧嘩の中で言われた。やっぱり、何から喧嘩になったか、覚えていない。でも、そのときすごくいらいらしてたのは覚えている。
『そんなこと聞いてどうすんの?聞いて、あんたなんか変わるん?答えによって、変わるんか?』
言いたくなかった。言ったら龍を困らせることくらい、わかっていた。2005-06-30 03:30:00 -
515:
涼
『なんやねん、言えや。はよ言えや。』
口調が怖い。こっちは気遣って言わないでおこうとしてるのに。龍を困らせたくない。そう思ってるから言わないのに。あたしの中で何かか切れた。2005-06-30 03:32:00 -
516:
涼
『あんたに会いに来てんねんやんけ!しんどいやろうし、外で会われへんから、店にこな、会われへんから、店に来て金使ってでも会いたいから来てんねんやんけ!これ聞いて、あんたはどうするん?なんか変わるんか?困ったやろ?だから言いたくないっつってんやんか!』
龍はびっくりした顔をして、そして、はぁ…とため息をついた。ほら、やっぱり困った。思ったとおりだ。だから言いたくなかったのに。2005-06-30 03:34:00 -
517:
涼
『だから、色とか使われへんって言ってるやんけ。お前が思ってるよりホストの仕事ってしんどいねんぞ?ここまで上がってくるのに、俺は楽してきたわけじゃない。正直辞めたいけど、辞められへんから働いてんねん!』龍が声を荒げた。
しかも答えがなんだか噛み合っていない。誰も外で遊べとは言ってないし、今まで楽してきたとも言っていない。ホストの仕事が楽だとも…2005-06-30 03:36:00 -
518:
涼
思い出した、喧嘩のはじめはあたしが【あんたのエースより使ったら、あんたなんて言って付き合うん断るんやろうね】と言ったからだ。あたしは、お金を断る基準にされたことが気に食わなかった。そして、そんなことで断っておいて、店に来る意味を聞いてくる龍に腹が立ったんだ。
2005-06-30 03:37:00 -
519:
涼
あたしが怒ったところで付き合ってくれるとは思わない。ただ、ああいえば、本当の断る理由が聞けるかもと思ったからだ。
『お前より使う人がおるから付き合われへんって言うんやったら、そいつと付き合ってんのかって話しになるやん』
『俺は、今すぐには無理やけど、お前といっぱい約束してるやん。絶対守るっていったやん。お金で付き合うかどうかを決めてるんじゃない』2005-06-30 03:38:00 -
520:
涼
お金の話を出したのは、彼女がいるってなったら客が切れるかもしれないと言う意図からだったらしいが、あたしはそこまでわからなかった。龍は、何で今ホストをしているかを話してくれた。しかも、泣きながら。正直焦ったが、うれしかった。そして、言いたくないことまでいわなければならない状況を作った自分を反省した。
2005-06-30 03:39:00 -
521:
涼
『お前の好きにしたらいいよ。もう、こんでもいいし。』
嫌われたかもしれない。
あたしと龍は、喧嘩の後いつも筆談をするのがお決まりだった。お互い、意地っ張りで素直に謝ったりできないからいつもあたしがノートに書いて、龍にペンと一緒に渡す。そのまま、紙の上で会話する。あたしはいつものように、ノートとペンを取り出した。龍はわかったのか、隣で黙って書き終えるのを待っていた。2005-06-30 03:42:00 -
522:
涼
紙の上でなら、あたしは素直になれる。言いたくないことまで言わせてごめんね、系の事を、ノートの半分くらいまで使って書いた。
“もう、あんなに困らせへんから、切るとかやめてな?”恐る恐る書いて、龍に渡した。龍はタバコをくわえたまま笑った。
“切るとか何やねん笑 考えすぎやって”と返ってきた。ほっとした。2005-06-30 03:43:00 -
523:
涼
中身を知らなきゃ付き合えない、と言うのは前から言われていたのだが、あたしは【付き合いながら知っていけばいいやん】と思うタイプだったので、どうもほかの理由があるような気がしてならなかった。
でも、もう今日みたいに、龍にあんな思いをさせちゃいけない。あんまり素直になりすぎるのも問題だな、と思った。2005-06-30 03:44:00 -
524:
涼
龍は、あたしのことは特別だと言う。
毎日連絡することなんてないと。ほかの客には三日にいっぺんだったりして普通だと。
外で会うのだって、みんな断っている。でも、お前とは約束してるやろ?だから、特別だ、と。2005-06-30 03:45:00 -
525:
涼
二回、あたしの友達が龍の先輩だから、4人でご飯を食べに行ったことはある。龍からすれば、断れる状況なのに行ったんだから、お前は特別だ、と。
特別だとは言ってくれても、付き合ってはくれない。もどかしかった。そんなに特別なら、付き合ってくれればいいのに、といつも思っていた。
あたしの頭は毎日龍でいっぱいだった。誠ちゃんのことなんて全く考えなかった。2005-06-30 03:47:00 -
526:
涼
その日、あたし真美とバーに向かった。昼近くまで開いているそのバーは料理もおいしくよく真美といっていた。その日は、あたしの友達もいて3人で飲んでいた。話の流れからそこのバーテンの子二人とカラオケに行くことになった。
それからしばらくあたしは龍の店にも行かずに、夜はすぐに寝ていた。
日曜日、仕事の後に真美とよく行くカフェでまったりしていた。二人ともまっすぐ家に帰るのはなんだか好きじゃなくていつも寄り道して帰っていた。2005-06-30 03:48:00 -
527:
涼
龍専用の着メロがなった。日曜日なのに?と思いながら電話に出る。
『おはよう・・・』寝起きなのか、声が重い。
『おはよ〜、どしたん??日曜やのに』
『お前さぁ・・・好きな男出来たやろ』
は???????2005-06-30 03:49:00 -
528:
涼
『なにゆーてんの?何のことか全くわからん笑 ネタ?』
『セブンの男とカラオケ行ったやろ』
何で知ってんねん…ってかカラオケ行っただけで好きな人???
『行ったけど…二人じゃないで?5人やで?』
『え、そうなん?』
明らかに声のトーンが変わった。二人で行ったとでも思っていたのか?てかそもそも誰に聞いたんだ?あの二人と顔見知りだとは思えないし…カラオケに行っただけで好きな人だと思っているとも思えない。2005-06-30 03:50:00 -
529:
涼
略
明らかに声のトーンが変わった。二人で行ったとでも思っていたのか?てかそもそも誰に聞いたんだ?あの二人と顔見知りだとは思えないし…カラオケに行っただけで好きな人だと思っているとも思えない。
2005-06-30 03:51:00 -
530:
涼
『俺今日営業行こうかどうしようか迷ってんねん』
明らかにいつもの龍とは違う。龍はそんなことで悩まない。たとえ誘われても、行かないと即決するはずだ。なんとなく【行かないで】と言って欲しいんだろうなと思った。2005-06-30 03:53:00 -
531:
涼
次の日、店に行くとデッキを忘れたらしい。
『も〜明日こそ持ってきいや?』
『終わったら電話するから。待ってて。』
びっくりした。初めて言われた。待ってるって事は、店が終わった後に会うって事だ。(当たり前だけど)
絶対、バーテンの子とカラオケに行ったのが関係してるんだと思った。あの時カラオケ行ったことが、こんな形で幸福に変わるなんて思っても見なかった。2005-06-30 03:55:00 -
532:
名無しさん
おぉ?い?
2005-07-05 00:17:00 -
533:
涼
連絡が来るのを待って、合流した。明るいところで見る龍もかっこよかった。デッキをもらって、ゲーセンに寄って、お昼ご飯を食べて帰った。ほんの2時間ほどだったけど楽しくて、幸せな時間だった。
しばらくは喧嘩もなく、穏やかな毎日だった。毎日は店に行かなかったけど、週4日くらいは行っていた。2005-07-05 00:22:00 -
534:
涼
土曜日に、誠ちゃんと会うことになった。何ヶ月ぶりだろう。しかも、服が欲しいとわがままを言うので、例のバーテンの子に頼んで着なくなった服を譲ってもらって、それを渡す為だった。
2005-07-05 00:23:00 -
535:
涼
デートと呼ぶには程遠い。しかも、ブランドのものばかり欲しがったので、ただでもらうわけにも行かず、買い取ったのだ。結構な額になった。
“服くれるときにしゃぁなしであそんだる”と言われていた。前々から思っていた【こいつはあたしのことを好きなのか?】と言う疑問が増長する。2005-07-05 00:24:00 -
536:
涼
真美といつものように仕事終わり二人で歩いていた。店にいたときから、誠ちゃんのことを話していた。どうしても気になる。お金が目当てだとしか思えない。物をあげる代償に会うという事は、あたしのことを好きなわけではない、と肯定するのに十分だった。
何時にするかも決めていないのに、昼から何度も電話をかけているが出なかったから、真美とビクドンに入りまたかけた。やっぱりでない。ハンバーグを食べながらどうなんだろう、とずっと真美と討論していると電話がなった。誠ちゃんだった。2005-07-05 00:25:00 -
537:
涼
『明日何時にすんの?』
『服もらってくれた?』
あたしと会うのが目的じゃないのは、明らかになった。服のためだ。あたしは、服のついでだ。悲しさと、怒りがこみ上げた。2005-07-05 00:26:00 -
538:
涼
『あたしはあんたのなんなん?』長年積もった疑問を、思い切ってぶつけた。
『は?なんやねんそれ??』
『金目当てじゃないの?物とか、お金が欲しいから付き合ってんの?』言ってしまった。どうなるだろう。
『もうお前、そんなん言うんやったら別れよ。』
別れる・・・???2005-07-05 00:33:00 -
539:
涼
昔の誠ちゃんなら“誤解させたんやったらごめん、違うで?”と言ってくれていた。やっぱり、もうあたしのことなんてとっくに好きじゃなかったんだ。物やお金をくれるから、この人はあたしと別れなかったんだ。
2005-07-05 00:34:00 -
540:
涼
『そんなんで別れようって言うんなら、あんたやっぱり涼の事なんか好きじゃなかったんな?』
『勝手にそう思っとけや!!』
『何で違うって言ってくれへんの?怒るって事は違うんやろ?』
『俺はそんなんよう言わんのじゃ!もう勝手にどうとでも思っとけや!お前俺の事半分くらい信用してへんかったやろ。いや、半分以上か・・・』2005-07-05 00:35:00 -
541:
涼
大事なところで、大事なことをこの人は言わない。別れてもいいと思っていた。龍のことが好きだから。でも、涙がこぼれた。
『ほかのやつに大事にしてもらえや。俺以外の男と付き合ったら、お前の望むようなやつおるやろ。付き合う相手が俺じゃなかったら、お前は幸せなれるんちゃうけ』
もう、戻れないんだ。と直感で思った。2005-07-05 00:36:00 -
542:
涼
『俺がホストやめんかったらよかった。そしたらお前もそんなこと気にせんかったやろ。“ホストやししゃぁない”って思ってくれたやろ。俺はホストしてから考え方変わってもうた。辞めへんかったらお前ともずっと付き合っていけたかもな』
そんなことを言われたのは初めてだった。2005-07-05 00:37:00 -
543:
涼
『俺、今まで一年以上女と続いたことなかった。お前が初めてやってんで。あんまりあわへんかったんもお前は、あたしやから会わんかったとか思ってるかも知れんけどみんなそうやってんから。誰かと付き合って、幸せなって俺を見返したらいいねん』
もう、誠ちゃんの心は決まってしまったようだった。
否定してくれない誠ちゃんに腹が立った。2005-07-05 00:38:00 -
544:
涼
また、同じ過ちを繰り返した。誠ちゃんの態度は、もうずっと前から、はじめのうちとは変わっていた。
剛のときと同じ、最初のころの姿にしがみついてたあたしが悪い。
この人なら、あたしを愛してくれると思った。
ずっとそばにいるといった言葉は本当だと思いたかった。
ずっとそばにいてほしかった。2005-07-05 00:39:00 -
545:
涼
『自分のした悪いことはいつか自分に返ってくるねんで』
いつだったか真美に言われた言葉を思い出した。2005-07-05 00:40:00 -
546:
涼
バーテンの子にもらった服は男物でサイズがでかいしあたしが着る訳にもいかない。しかも新品ではないからほかの人にあげるのも気が引ける。本人に返すなんてもってのほかだ。仕方なしに服を渡すのと、置きっぱなしの荷物を取りにいくため次の日誠ちゃんの家に行く約束をした。
2005-07-05 00:42:00 -
547:
涼
誠ちゃんの着信で目が覚めた。
お風呂に入って用意をしていたら『遅いからスロット行ってくる』と電話がかかってきた。昨日別れ話をした、いや、別れた事などまるでなかったかのように。
結局、思いつきで行ったスロットが出たらしく、会うのは夜中になった。家につくと、10分くらいして、啓太が来た。啓太はあたしの友達の元彼だ。四人でよく遊んだ。それにしてもなんと間の悪いときに来るのか。2005-07-05 00:43:00 -
548:
涼
別にやり直したいとは思わなかったけど、あたしは誠ちゃんの本当の気持ちが知りたかった。それを、話したかったけど恥ずかしがりの誠ちゃんが、啓太の前で本音など言うわけもなく、またあたしも啓太の前で本音をさらけ出すことはできない。
2005-07-05 00:44:00 -
549:
涼
3人で前みたいにテレビを見ながらしゃべる。本当にこいつは昨日の事を覚えているのだろうか??あたしたちは、こんなあっさり終わってしまっていいのか?寝起きだったから、まさか覚えてないのか???いろんなことが頭を駆け巡る。
『そういや涼ちん最近美紀と連絡取ってんの??』美紀というのは啓太の元かの、つまりあたしの友達だ。2005-07-05 00:45:00 -
550:
涼
『あぁ、今日電話したよ。』
『何はなしたん??』
『誠ちゃんと別れる事になったぁ〜って。』
『えぇ!?!?』
誠ちゃんは啓太にも話していなかったようだ。しかも、啓太が驚いてるのを見て
『別れる事になっちゃった』と軽く言った。
覚えていた・・・2005-07-05 00:46:00 -
551:
涼
略
『別れる事になっちゃった』と軽く言った。
覚えていた・・・2005-07-05 00:47:00 -
552:
涼
啓太がいる前ではどっちも本音で話はできない。ちょうどあいのりがやっていたので話題はそこに集中した。そんな話をしに来たんじゃない・・・誠ちゃんの気持ちを聞きに来たのに・・・
誠ちゃんは啓太の好きな子にいらん事を言って、なんやかんやあったらしく、それどころじゃなかった。あたしはたくさんの荷物を持って、タクシーで帰ることにした。もう、諦めた。気持ちを聞いたら、変に離れられなくなるような気がした。好きだったことを確認しても、誠ちゃんの心はもうあたしには返ってこないだろう。2005-07-05 00:48:00 -
553:
涼
家のすぐそばにタクシー乗り場があるので、そこまで持っていくのは重いから持って行ってと頼んだら、面後くさいといわれた。しかも、啓太が『俺が持ってったるわ。優しいやろ笑』と言って持ってくれた。『お前啓太に乗り換えたら?』・・・笑えねぇよ・・・。どーゆー神経してんだ こいつ・・・
2005-07-05 00:52:00 -
554:
涼
タクシー乗り場にタクシーはいなかった。片田舎なんだから仕方ないか・・・三人でタクシーを待った。なぜかその間、あたしは啓太とばかりしゃべっていた。
『もう涼ちんとあわへんのかなぁ・・・』何でお前が寂しそうにそれを言う!?あたしは誠ちゃんからその言葉がほしかった。言ってくれないのも・・・わかっていた。
2005-07-05 00:53:00 -
555:
涼
通りがかったタクシーを止め最後のさよなら。貸りてた金は、返す、といっていたから一回は会うだろうが、それもいつになるやら・・・最後だけど、涙は出なかった。
啓太が『ばいばい』と言った。誠ちゃんは何も言わず、啓太の後ろからあたしを見ていた。
2005-07-05 00:55:00 -
556:
涼
最後になると思っていたのに、玄関横の棚にまだたくさん荷物があったのを思い出した。う〜ん…電話しにくい…でも仕方ない。
『もしもし?玄関横の荷物忘れたわ…』
『また……取りに来たらええやん?』2005-07-05 00:57:00 -
557:
涼
恥ずかしそうな声だった。真意はよくわからないが、あたしはたぶんもう誠ちゃんのところには戻らない。あたしの為でもあるけど、誠ちゃんの為でもある。価値観が変わった理由はホストを始めたからと言ってもあたしが望む物を全て与えていなければ、あそこまで歪まなかったはずだ。金で人は変わる。剛の時に実感したはずなのに。同じ事を繰り返してしまった。今更気づいたって遅い…植え付けられた妙な価値観はそうそう変わらないだろう…ごめんね誠ちゃん……
2005-07-05 00:58:00 -
558:
涼
あたしはこの頃になると店舗を変え、今度はホテヘルにいた。真美が先にそこに入って、真美の薦めで入った。なかなか回転も良く、スタッフとも仲良くやって楽しい仕事時間だった。
『優花ちゃん、予約のお客さん来たよ。ホームページでの予約やってんけど…めっちゃ若い子やで!まだ10代ちゃうか??』
へぇ珍しいな〜と思いながら化粧直しを終わらせエレベーターの前に立つ。2005-07-05 00:59:00 -
559:
涼
『お待たせいたしました。優花ちゃんでお待ちのお客さま!行ってらっしゃいませ!』
『初めましてぇ〜優花で……す』
目の前に立っていたのは剛だった。
いやいや…なんでコイツがここに!?気づかない振りをして他人と言い通そうかと思ったが無理がある。2005-07-05 01:00:00 -
560:
涼
『なんでココわかったん…?』
『適当にエロサイト見てて…いろんな店のホームページ見てたら載ってたから…すげぇ会いたくなって…』
よくもまぁあんな別れ方をしたのに来れたな…てかエロサイト見てたとかあっさり言うなよ…2005-07-05 01:01:00 -
561:
涼
『俺らってやっぱ別れたん??』
寝ぼけているのか!?別れたあの日からもう一年半経っている。
『えっ、どんだけ経ってると思ってんの!?別れてないんやったら連絡もするやろ?ずっとしてないって事は別れたんやで??まさか別れてないってずっと思ってたん??』
『あんな風に最後になって…ほんま後悔してんねん…しかも風俗してるとかめっちゃショックやし…』2005-07-05 01:02:00 -
562:
涼
ショックやし、と言われても隠してただけでずっと前からあたしは風俗嬢だ。さんざん好き放題しといて今更なんなんだ。彼氏が欲しい気持ちは正直あったけどこいつだけはごめんだ。またあんな思いはしたくない。あたしは今度こそ、ちゃんとあたしを愛してくれる人と付き合いたい。
2005-07-05 01:03:00 -
563:
涼
『風俗してるのショックやったら涼とは付き合っていけやんよ。知らんかったやろうけど涼もうこの業界五年目やから』
『前みたいには…なられへん?』
話を聞け!と言うか、なれるわけがない。自分のした事考えてみろ!!と言いたかった。でも悲しそうな顔の剛にそんな事は言えない。2005-07-05 01:04:00 -
564:
涼
そこから延々戻ってきてと言われ続けた。今までのあたしなら、寂しさから戻っているかもしれない。でも今のあたしには龍がいる。片思いで、辛くてしんどいけどほんとに龍が好きだった。
ピピピピピ…タイマーが終わりを告げる。いくら元彼でも今はタイマーに従うしかない。再会はおしまい。2005-07-05 01:05:00 -
565:
涼
『よろしかったらまたいらしてくださいね』
思いっきり営業用の声で言い、剛に背を向けた。そしてもう二度と会わないことを願った。
2005-07-05 01:06:00 -
566:
涼
剛は限りある【嫌いになって別れた】人なのであたしが好きだった頃の気持ちに戻ることはない。はぁ、テンション下がった…時計を見ると12時過ぎ。龍に電話をしてみよう♪
『はぁい?どしたん?』
優しい龍の声。特に用事はなかったからちょっとだけ喋ってすぐ切った。わずかでも声が聞けたことが嬉しい。もうすぐ龍の先輩のイベントがある。それまでは少し店に行くのを控えようと思っていた。智也以来の久しぶりすぎる片思い。どうしていいかわからない。それもまた、楽しかった。ドキドキするってこーゆー事だな〜と思った。2005-07-05 01:07:00 -
567:
涼
龍の先輩のイベントの日が来た。あたしは友達のバーに寄ってから行った。いろんな人からすごく慕われている先輩の最後の日だ。どうせ混んで放置になるだろうからいいや、と思って朝方行った。
2005-07-05 01:08:00 -
568:
涼
案の定、店の前にはすごいスタンドの数。店内は人で溢れ返っていた。隅っこの席に座る。もう、主役の先輩はベロベロだ。龍が来た。
・・・・・真っ赤。2005-07-05 01:09:00 -
569:
涼
龍も酔っていた。嫌な予感がする。案の定シャンパンの話になった。卸したくないといっていたけど、こいつは酔うと厄介なので言うことを聞くしかなかった。別に、そんなに切羽詰っていたわけでもないし、ラストくらい祝ってあげたかった。でも、みんな酔ってるから、ロゼを二本にしようと言う話になった。
2005-07-05 01:14:00 -
570:
涼
あたしもドンペリやクリュグのあの酸っぱい味がネクターを入れてもどうも苦手なので承知した。
テーブルの周りにみんなが集まってくる。2005-07-05 01:16:00 -
571:
涼
『まぁたまた続いて涼ちゃんからっ!!ピンドンいただきましたぁ〜〜っ♪』
コールが始まる。集まってきた中に、先輩の姿はなかった。まぁ、あれだけ飲んでるし、仕方ないか。二本目が空になる寸前に先輩は来た。
『それでは最後は卓也君の一気〜〜♪』
先輩は瓶を持っていたが、それを横からジンが取り上げ、飲み干した。2005-07-05 01:17:00 -
572:
涼
『ではでは、最後に卓也君のために、ピンドン二本!降ろしてくれた涼ちゃんに一言!!』
『・・・・・飲みたりひん』
『主役の卓也君もこう言ってますし!どうでしょう、涼ちゃん??』
周りではもう一本もう一本と言っている。そんなに予算はない。しかし、断れる状況ではない…あたしのほうにマイクが向けられる。こんな状況で、無理ですだなんて言える奴いるのか?そんな人がいるならうらやましい…なんてことを一瞬で考えた。でも、空気を壊すわけには行かない。2005-07-05 01:18:00 -
573:
涼
『まだまだ飲め〜っ♪』
『ピンドンもう一本いただきましたぁ〜っ!!!』
結局そのまま合計5本がおりた。2005-07-05 01:20:00 -
574:
涼
三本目を降ろす前に、横にいる龍に『こんな状況じゃ断られへんやんけ』といったが、龍も酔っ払っているし、ごめん、だけで終わった。あたしも飲んだし、酔いが回ってきた。
五本卸したことは別にかまわない。ちょっときついけど。何が納得いかないって、飲みたりひん、と言ったくせに、卓也は三本目にしか口をつけなかった。シャンパンコールが終わる頃には、姿さえなかった。2005-07-05 01:22:00 -
575:
涼
コールが終わって、静かになった店内。横にいるのは困惑した表情の龍。
『ごめん、こんないくなんて思ってなかった…』
『思ってなかったっつーかな、あの状況で断るんは無理やろ!なぁ。あんなけ盛り上がられて、どうかな?言われて、無理ですなんて言えると思うか??』
酔いが回っていたせいもあり、またなかなかきつい言葉を吐いた。2005-07-05 01:25:00 -
576:
涼
『だからごめんってゆうてるやんけ!!どうしたらええねん?卓也さん連れてきて謝らしたらええんか?被った奴連れて来て謝らせたらええんか?』
『そんなことせんでいい!!』
あたしの言葉も聴かず、龍は卓也のほうへ向かった。あんな怒った顔をしている時はやばい。
ばか!!!!!!
あたしは走って龍を追いかけた。2005-07-05 01:29:00 -
577:
涼
『いいっていってるやろ!!!!』叫びながら龍の手を引き連れ戻す。
『あほか!?そんなこと本人にゆう奴がおるか!!最後の日にそんな事言われたら卓也がどんな気になるかわかって言おうとしてんのか?涼は、それが納得いかんかったってゆうただけ!!卓也に謝ってほしいなんて思ってない!!』
『煽り止めれへんかった俺が悪かった…ごめんな?機嫌直して?』
あたしに怒鳴られてちょっと正気を取り戻したかいつものやさしい龍に戻った。2005-07-05 01:42:00 -
578:
涼
潤んだ龍の目が子犬みたいでかわいかった。
『もう怒ってないよ。涼も叫んだら落ち着いたし。』
『そっか、よかった。ほんまごめんな?』
ちょっと待っててな、と言い、龍は違う客の席へ行った。2005-07-05 01:46:00 -
579:
涼
いつものごとく放置プレイ。あたしはズケズケものを言うからここのヘルプから怖がられていた。形だけ、席にはつくものの黙ったままの子も多かった。別に無理に飲ませたりはしない。ただ、面白くない喋りにはなんとも冷たい反応をしていたと思う。そのせいか普段から誰もヘルプに来なかった。だから、誰もついてなくてももう慣れっこだ。ボーっと携帯を眺めて暇をつぶす。
2005-07-05 02:11:00 -
580:
涼
シャンパンコール連発だったのでよその席を眺めたり、お客さんの表情を見たり、よその席で接客している龍を見たり。満席なだけにどこを見てても飽きなかった。
ふっと龍に目をやる。今まで被ったことのないお客さんだった。2005-07-05 02:15:00 -
581:
涼
薄暗い店内で、あたしは目が悪いからよく見えなかったけど若い子ではなさそうだ。視線がテーブルに釘付けになった。
そのお客さんと龍は向かい合って座っていた。手をつないで喋っている。ファミレスによくいる、料理が来るまでの間テーブルの上で手をつないでるカップルのように。2005-07-05 02:16:00 -
582:
涼
仕事なんだから。酔っているし、別に手をつなぐことにそんなたいした意味があるとは思えない。接客中に無下にやめてくださいとも言えないだろう。気にしない気にしない。
そうは思っていても気になる。視線はそこにばかり行くようになった。
まだ繋いでいる。まぁ、繋いでいると言うより、龍の手をお客さんが一方的に持っていると言った感じだが。他の席を見ようと思っても、気になる。まだ繋いでいる。落ち着かない。さっきからもうタバコは消しては付けて、消してはつけての繰り返し。2005-07-05 02:17:00 -
583:
涼
龍が席を立った。違う子が同じ位置でヘルプにつく。そのお客さんはその子の手も、同じようにした。ただのスキンシップが好きな人か…??ちょっと落ち着いた。
2005-07-05 02:18:00 -
584:
涼
龍が伝票を持ってそこの席に戻ってきた。もう帰るんだ。
お客さんが席を立つ。龍が前を歩く。お客さんは前を歩く龍の手に手を伸ばし、手を繋いだ。
『ありあ〜っす!!!』と響く声が、すごく遠くで聞こえたような気がした。2005-07-05 02:19:00 -
585:
涼
手を繋いだ・・・今度は、ほんとにちゃんとしっかりと。あたしの席の真横を通ったときに。それは偶然だろうけど・・・顔はどっちかと言うと老けていた。30代にも見えそうなくらいに。
でも、確かに今、手を繋いであの人は出て行った。2005-07-05 02:21:00 -
586:
涼
あたしだって、龍と手を繋ぎたいのに。繋いだことないのに。店の中でそんなことをしたらいけないって思ってるからしないのに。なんで????あれは誰?
そればっかりが頭の中を駆け巡る。ショックで倒れそうなくらいだ。それと同時に、龍にものすごく腹が立ってきた。2005-07-05 02:22:00 -
587:
涼
『ただいま〜♪』
『仲いいねんな』とぶっきらぼうに答えた。
『へ?なにが??』きょとんとしている。
『手、繋いで帰ってたやろ?席でもずっと繋いでたよな。』
『あぁ、あの人いつもやで。しゃあないねん。嫌とか言えへんし。』
『ふーん』
なにがしゃぁないねん・・・だんだん怒りのほうが大きくなってきた。2005-07-05 02:23:00 -
588:
涼
略
『ふーん』
なにがしゃぁないねん・・・だんだん怒りのほうが大きくなってきた。
2005-07-05 02:24:00 -
589:
涼
『使うときはめっちゃ使う人やし、嫌とか言えへん』
また金!?あたしと、前に同じような経過で喧嘩になったことを覚えてないんだろうか。
『あ〜そう。悪かったね、細客で』
龍の一言で、切れモードのスイッチが完璧に入った。その一言で、龍の切れモードのスイッチも入った。2005-07-05 02:29:00 -
590:
涼
『は!?なにがやねん。あの人は主任のお客さんの枝で俺指名にしてくれた人やねん!主任のお客さんも俺の事気に入ってて、あの人らは一人じゃこーへんねん。二人とも使うときは使うから俺があの人の機嫌を損ねたら主任のお客さんも切れるねん!!それであの人切れたら、俺主任の売り上げどうやって責任取ったらいいねん!?』
『だから、結局金やろ?使うから文句いわへん、拒否らへん。そうやろ?』
『お前何が言いたいねん!?』
卓也に直接言いに行く、と言ったときと同じ本気で切れている顔になった。2005-07-05 02:30:00 -
591:
涼
『手を繋ぐのも金次第、ってことやろ?どうせあたしは誰の枝でもないですよ。』
『は?俺が繋ぎたくて繋いでんちゃうわ!!』
『お前の気持ちがどうやったかなんか知るか!繋いだってゆーことには変わらんやろーが!』
『なんでやねん。気持ち入ってへんねんぞ!?』2005-07-05 02:31:00 -
592:
涼
『入ってるも入ってないも関係ないわ!!どっちみち繋いだのは事実やんけ!!』
『気持ち入ってへんのに羨ましいんか?』
『羨ましいよ!?涼だって手繋ぎたいよ?』
『気持ち入ってなくてもか!?』2005-07-05 02:32:00 -
593:
涼
『お前、涼が本気で好きで店来てるって知ってるやんな!?』
『知ってるよ。』
『ほんなら考えたら簡単ちゃうんか?自分のことを好きな女が、他の女とて繋いでるの見て普通におれると思うか!?』
『だからしゃぁないやんけ!好きでやってんちゃうわ俺だって!!』2005-07-05 02:33:00 -
594:
涼
『涼も同じ条件にしたらええんか?なぁ。涼の友達で、金持ってる子であんたより上の人間指名さして金使わすわ。涼と一緒じゃなきゃその子はこーへん。そうなったら、あんた涼とも手繋ぐか?』
『なんでそうなんねん・・・』
『主任の売り上げのためってゆうたやんけ!』
お互いいろんな意味でバチ切れていた。2005-07-05 02:35:00 -
595:
涼
『仕事やろ!何でわからへんねん!!』
そう言うとはぁ、とため息をついて龍は席を立った。よその席でやっているシャンパンコールのおかげで周りには会話は聞こえない。
思い返すと、相当むちゃくちゃなことをいっている気がする。・・・いや、言ってるな、確実に。2005-07-05 02:39:00 -
596:
涼
でも、本当にショックだった。あたしだって、手を繋ぎたかった。この頃からあたしは今まで以上に人を好きになっていた。龍のことをこんなにも好きになるなんて。手を繋いでたくらいでこんなにも取り乱すなんて。また、龍に迷惑をかけてしまった…
2005-07-05 02:42:00 -
597:
涼
そうは思うのだが、容易に気持ちの整理はつかなかった。もし、席に戻ってきたらごめんねって言おう。そう思っているのに、苛立ったままだった。どうしても、売り上げの話を出されたのが気に食わない。だから要約すれば、お金を使ってればいいってことじゃないのか!?あんな言い方やとそうしか聞こえへんし…
龍も苛立っているのがわかるのかなかなか帰ってこない。2005-07-05 02:44:00 -
598:
涼
放置されて、周りは楽しそうであたしは一人でぽつんと座っていた。龍が戻ってきたら謝ろうと思っているのに。。。戻ってこない。やっと戻ってきたと思ったらひとことめは『いつまでそんな不機嫌なん?』かちんときた。
『機嫌悪いの見たくないんやったらどっかよその席行ってりゃいいやろ!!!!』
あぁ、こんな事言うつもりじゃなかったのに。謝ろうと思ってたのに・・・2005-07-05 02:45:00 -
599:
涼
『なんやねんそれ。わかったわ、どっかいくわ』
行っちゃった・・・よその席で楽しそうにしゃべる龍。あたしはまたぽつんと一人。よほどショックだったんだろう。顔を見るとイライラした。どうしても、金の話を出されたのがまだ納得いかない。納得いく説明がほしかった。また龍が戻ってきた。2005-07-05 02:46:00 -
600:
涼
『お前、絶対誤解してるって・・・日曜あけといて?ゆっくり話しよ。』
お誘いだ。嬉しかった。あたしのことを気にかけてくれてる。売り上げのためでもよかった。龍と一緒にいれるなら。2005-07-05 02:47:00 -
601:
涼
単純なあたしはその一言で機嫌が直った。日曜、龍と一緒に居れる嬉しさが勝ったんだろう。そこからは喧嘩する事もなく、普通にいれた。昼前になってもイベントはまだ続いていた。人情が厚いのか、どんどん仕事を終えた同業が集まってくる。いい加減あたしは疲れてきたので帰ることにした。
2005-07-05 02:47:00 -
602:
涼
『日曜、絶対やで♪』
『おう☆わかってるよ』
そんなやり取りをして帰るころにはもうすっかり機嫌は直って、日曜が楽しみで仕方なかった。われながらなんと単純な・・・(−−;2005-07-05 02:49:00 -
603:
涼
えらいことになった未収を考えてそこからは店には行かなかった。それでも龍は毎日メールや電話をくれた。なんでもないやり取り。営業してくるわけでもなく、友達同士のようなメール。まぁ、あんな未収の後では心配性の龍はあたしを店に呼ぶことはできないだろうとも思ったけど。
2005-07-05 02:50:00 -
604:
涼
しかし、日曜の約束は果たされなかった。土曜日が予想外に忙しかったらしく、龍はつぶれたらしい。それでも連絡をちゃんとしてきてくれた。覚えててくれたんだ。嬉しかった。
誠ちゃんと別れてからはあたしの気持ちは全部が龍に向かっていった。今までいろんな人にばら撒いていた好きという感情が、すべて龍に向いた。何年ぶりかの片思い。手に入らないもどかしさ。あいまいな龍の態度。すべてが重くのしかかってくる。
誠ちゃんと別れてなかったときの“安定”がなくなって、実るかどうかもわからない片思いはあたしの心に大きな闇を作っていく。2005-07-05 02:51:00 -
605:
涼
“今おる客めっちゃだるいねんたすけて”
仕事が終わって家にいるとそんなメールが来た。あらあらかわいそうに。と思って“はいはい、しゃーなしな笑”とメールを返し店に向かった。
店に入るとちらほらお客さんがいた。2005-07-05 02:52:00 -
606:
涼
案内されて席に座る。う〜んやっぱりあたしの席には誰も来ない。というか何人かはまだキャッチに出ているらしく、いつもより従業員が少なかった。ボーっと向かいの席でしゃべっている龍を見る。座ってる位置からしてヘルプをしているらしい。
ず〜っとみて手も面白くないのでカチカチ携帯をいじっていた。2005-07-05 02:53:00 -
607:
涼
『どうした〜ん、そんな暗い顔して・・・って涼!?』
放置されてる客だと思いヘルプしに来たつもりだったらしい。気づけよ。
しばらくしゃべって席を立って、龍が向こうから『涼、あげる♪』と何かを投げてきた。受け止めるとそれは小さなプーさんだった。『これも!』と今度は袋を投げてきた。中には小さなディズニーのぬいぐるみが入っていた。2005-07-05 02:54:00 -
608:
涼
『どうしたん!?こんなようけ。』『ユーフォーキャッチャーで取れた。』『あんたは何が欲しかったん?』『俺は別になんもいらん。』
あたしがディズニー好きって言ったから?なんて都合のいいことを考えながら一人で喜んでいた。
2005-07-05 02:55:00 -
609:
涼
店はちょっとクーラーが効きすぎていて寒かった。寒い、と言うと龍はクーラーを切ってきてくれた。それでもまだ寒かったので上着を貸してと頼んだら、もうすぐ寒くなくなるからと言われた。
そういわれたので我慢していたら、よその席で自分のジャケットを貸していた。それがなんだかあまりにもショックで放心状態になった。些細なことだとはわかっている。たかが上着だ。でも。。。なんだか崖から突き落とされたくらいショックだった。2005-07-05 02:56:00 -
610:
涼
もう、珍しくついたヘルプの言うことなんてちっとも耳に入らなくてボーっとしていた。トイレに行こう、と思い席を立った拍子に壁からわずかに出ていた釘に手がぶつかり、手の甲に出ている血管が切れ“ぷくっ”と小さく膨らんだ。どうしてだかわからないが、それがすごく面白かった。
2005-07-05 02:57:00 -
611:
涼
何度も何度も釘に手の甲をぶつける。ぷくぷくと小さな膨らみは増えていく。楽しい。無我夢中になった。やがて手の甲はぷくぷくだらけになり全体的に紫色を帯びてきた。ちょっと冷静になると、痛い。でも、ただ単に面白かった。痛いことで、凹んでた気持ちが楽になった気がした。何度も何度もやったので同じところにも何度かヒットし相当痛くなってきた。もう、手の甲にはできない。
2005-07-05 02:58:00 -
612:
涼
体に一つ傷を作る度に少し落ち着くような気がした。リストカットをする人の気持ちが少し解った気がした。グラスを割って切ろうかとも思った。でもそんな事をしたら、たかだかジャケットごときで龍の心に大きな傷を作ってしまう気がしてやめた。ミミズ腫れは意外に傷も深かったらしく少しだが全部の傷から血が流れた。慌てておしぼりで拭き、トイレのごみ箱に捨てた。店は忙しくなってきてヘルプはいつものように来ないし、龍も忙しそうに動き回って帰ってこなかったので誰にもばれずにすんだ。
2005-07-05 02:59:00 -
613:
涼
ラストになっても帰ってこない。照明がつき伝票を持った龍が帰って来た。
『ごめんなっ忙しくて…ってお前その腕!?どしたん?誰にやられたん!?』
誰にやられたんって店で誰がこんな事人の客にすんねん…と思いながら黙って自分で自分を指差した。2005-07-05 03:00:00 -
614:
涼
『自分でやったん!?なんで??』
真剣に心配している龍。ありがとう。でも今あたし笑えない。
『明るくなったらこれ目立つねぇ』
龍は黙ったままだった。
送りだしをしてもらい外に出る。2005-07-05 03:01:00 -
615:
涼
『外で見たら一層目立つなぁ…お客さんびっくりしちゃう…』
おい!と呼ぶ声がする。大好きな龍の優しい声…
『おい!涼?ほんまに大丈夫なんか?なぁ?』
うつむいたままのあたしに必死に話し掛ける龍。
ごめんね…心配させてごめんね…2005-07-05 03:02:00 -
616:
涼
『これ、猫に引っ掻かれたって言ったらお客さん納得するかなぁ?』
『いや、無理やろ…じゃなくて!!』
あたしは龍に背を向け歩き出した。
『振り向くくらいしろって!おい!涼!』
遠くで聞こえる龍の声。ごめんね…2005-07-05 03:03:00 -
617:
涼
今喋ったら嫉妬丸出しの言葉を食ってかかって龍にぶつけてしまう。疲れている龍を余計に疲れさせてしまう。優しい龍はきっと涼がこんな事したのは自分のせいだと自分を責める。そんな思いはさせたくない。やってしまったのは衝動…自分で自分を抑える為…些細な嫉妬で困らせたくなくて…。目に見えて大袈裟に残ってしまったから心配かけちゃったけど…今口をきかないのはあたしなりの優しさなんだよ…そぅ思いながら一度も振り返らずに帰った。
2005-07-05 03:04:00 -
618:
涼
次の日も店に行った。ソフトドリンクとセットだけだったから安くあがった。でも…龍の事を気にしすぎているあたしがいた。もぅいなくなってしまいたかった。悩んでも答えはでないのに悩んでしまう。龍の些細な行動で底辺までテンションが墜ちる。焦点も合わさずに座っているあたしは相当恐かっただろう。話し掛けても答えなかったしぼーっと煙草を吸うだけ。焦点を合わさずに座っている時以外は常に妙な事にハマッて没頭していた。煙草の箱の回りのビニールを綺麗に裂いたり、吸い殻の中の葉を全部掻き出したり、氷を積み上げてみたり。
2005-07-05 03:05:00 -
619:
涼
このままじゃ自分が壊れてしまう…被害妄想が酷すぎるので店にしばらく行かないでおこうと思った。最近毎日つるんでいる恵里とカラオケ行ったりマンキ行ったりとりあえずホストに行かずに過ごした。恵里は最初あたしが自分で付けた傷を見て怒っていたが一度龍に会ってみたいと言い出した。一人で店に行くよりは恵里が居てくれた方があたしとしても楽だ。
『今日初回の子連れていくね〜♪』
久し振りに龍に会う。ドキドキした。2005-07-05 03:07:00 -
620:
涼
恵里には役職の彼氏が居た。あたしが腕を傷だらけにした数日後恵里は腕に切り傷を無数に付けてあたしの前に現れた。彼氏と喧嘩して衝動的にグラスの破片でやったらしい。
『あんたがあんなんしてアホやなって思ったけど、痛くしたら落ち着くもんなんやなぁ〜』
恵里は笑ってそう言った。『付き合ってても辛いときはあるけど片思いなんやったらあんたの方が辛いこと多いやろうし、でもあんたも龍に会いたいやろぉ?』そんなこんなで店に着いた。2005-07-05 03:07:00 -
621:
涼
『おはよう♪』
龍は笑顔であたし達を出迎えてくれた。
恵里の彼氏の話をしたり、初回の恵里が居るのでヘルプもたくさんついた。今日は変な被害妄想せずにすみそうだな〜なんて思っていた。
『龍くんは涼と遊んだりせぇへんの?』
彼氏と仕事の後には大概会う恵里が不思議そうに龍に聞いた。2005-07-05 03:09:00 -
622:
涼
『俺は寝たいからなぁ仕事の後は。好きでもない奴と遊んでもしんどいだけやしな。好きやったら付き合ってるし』
あぁ今日は何もなく終わると思ったのに…。
泣き出してしまった。言葉でハッキリそんな事を言われては…遠くで恵里と龍の声が聞こえる。2005-07-05 03:10:00 -
623:
涼
好きやったら付き合ってる…当たり前だけど“今付き合っていない”=“好きではない”。わかっていたけど…目の前で本人からそんな言葉を聞いては…もぅ顔をあげるのも嫌だった。ふと横に人の気配を感じる。龍が横に来た。
2005-07-05 03:12:00 -
624:
涼
『泣くなって…でもそぅやろ?好きやったら付き合うやろ?』………とどめですか!?
『そんな何回も言わんでいいわ!!!』
龍におしぼりを投げつける。何回も言わないで。あたしが一番望んでいることをそんな簡単に否定しないで。傷をエグらないでよ…
『涼?なきやんで?俺の気持ちは何回もゆってるやん?』
毎回“お前の事は真剣に考えてる”って曖昧なくせに……2005-07-05 03:13:00 -
625:
涼
『先はわからんやん?好きになるかもしれんやんか。』
……なんだそりゃ。下手くそな慰め。今好きじゃないのはもぅわかったよ……無性に腹が立った。何の相づちも打たず龍の話を聞いていたがどんどんみじめになってくる。
『もういいってば!!好きじゃないのはよくわかったから何回も言わんとってって!!!黙って!!』
BGMがタイミング悪く途切れた。あたしの声が店に響く。…恥ずかしい……2005-07-05 03:14:00 -
626:
涼
『好きじゃない奴と遊んでも楽しくないって俺ゆうたやろ?でも俺お前と遊んだやん?なんでお前はそれをプラスにとらへんねや!?俺が営業せえへんの知ってるやろ!?でもお前とは遊んだやん。それは他とは違うって事じゃないんか?』
何かと言えばすぐそれ。一回遊んだのはそんなに大したことなのか!?2005-07-05 03:15:00 -
627:
涼
『だから別に楽しくなかったんやろ?好きじゃない奴と遊んだから。』
『お前な…好きじゃない奴やったら俺がそんなんしーひん事わかってるやろ!?普通に断る奴やって知ってるやろ!?』
だからなんでそう曖昧なんだよ何もかも……“好きじゃない奴とは遊ばない、でもお前とは遊んだ”からと言って“好き”だとは言ってはくれない。どないやねん!!泣きながら心の中でつっこんだ。掴みにくい。今まであんまり片思いをしていないから、相手を知ろうとかおもわなかったからか、読めない。こんなわかりにくい人は初めてだ。やっぱり誰より龍が好きなんだなと実感した。2005-07-05 03:15:00 -
628:
涼
『泣きやんで?ごめんな。恵理ちゃんにゆうたんは本音は本音やけどお前の事じゃないで?営業トーク♪』なんの!?今まで何回か友達を連れていった。龍がいいと言った子もいた。でも龍はダブル口座を嫌がった。つじつま合ってねぇよ……
『あんたダブル口座いっつも嫌って言うてるやん!!恵理に営業トークなんかしたってしゃあないやろ!?あんたの口座にはならんのやから。』
『ホストとしての意見って事や!そーゆー意味の営業とちゃうわ!』2005-07-05 03:17:00 -
629:
涼
席を外してた恵理が帰ってきた。
『仲直りした?』
あたしはまだ泣きっ面だった。重ね塗りしたマスカラがボロボロだ。
『今笑わせるから!』と言ってあたしの耳元で『ふとんがふっとんだ』
…笑ってしまった。下らないにも程がある使い古されたダジャレ。あたしはなぜかいつも大受けしてしまう。
『笑ったやろ?なっコレこいつにしか通じひんけど必殺やねん♪』
何を言って笑ったのかわかっていない恵理はキョトンとしていた。2005-07-05 03:20:00 -
630:
涼
略
『笑ったやろ?なっコレこいつにしか通じひんけど必殺やねん♪』
何を言って笑ったのかわかっていない恵理はキョトンとしていた。
2005-07-05 03:23:00 -
631:
涼
もぅ時間は閉店間際だった。あの後あたしはまだいくつかしょうもないダジャレを言われ完璧に泣き止んでいた。前に龍がこの面白くないダジャレを言ったのはお客さんと手を繋いであたしと大喧嘩した時だった。
『なんで涼笑ったん?』不思議そうに恵里が龍に聞く。こそっと龍が恵里に耳打ちした。恵里は呆れ返った顔で“なんでそんなんで笑えんの!?”と言っていた。
『これは俺の涼の機嫌直す最終手段やからなあ(笑)前大喧嘩したとき5時間くらいコイツ機嫌直らんかって、めっちゃテンパッてシャレゆったらウケたから♪』と、龍は何だか嬉しそうだった。2005-07-05 03:24:00 -
632:
涼
チェックをして店を出る。もぅ明るいミナミの町を歩きながら恵里からあたしが泣き出したときの話を聞いた。
『龍くんめっちゃ焦ってたから、恵里が席外したるからちゃんと話しぃ、恵里が戻って来た時に涼がまだ泣いてたら許さへんでってゆうたんやで☆』それで恵里が戻って来た時龍はギョッとしてたのか。2005-07-05 03:26:00 -
633:
涼
『掴みにくい人やなぁ…』やっぱり恵里から見ても掴みにくいようだ。
『あれじゃぁ涼が毎日テンション上がったり下がったりすんのわかるわぁ』と恵里は笑っていたが、あたしからしたら笑い事ではない。
『でも良い方に向かいそうやね☆』……マジで?2005-07-05 03:27:00 -
634:
涼
とりあえず未収が終わったら一旦引いてみようということになった。恵里は“あの人絶対引いたらスグ落とせるタイプ”だと言い切った。龍の気にしぃな性格からして引けば気にかけるのは確実だが、それが駆け引きだったとバレたら気まずい。とりあえず何にせよ、全ては未収が終わったら、という事で仕事まで寝ようと二人でマンキに行った。“泣いてごめん”系の内容のメールを作りながら、恵里がいたお陰で意外な龍の一面も見れたしな…と、二人とも意地っ張りで喧嘩したらなかなかどっちも謝らない、て話していた時の事を思い出した。
2005-07-05 03:28:00 -
635:
涼
『俺もお前も謝らへんよなぁ〜(笑)』
『なんでょ、涼謝るやんかぁ!?』
『お前いっつもメールか紙に書いてでしか謝らへんやんけ(笑)俺が謝っても許してくれへん方が多いし』2005-07-05 03:29:00 -
636:
涼
そう、あたしはごめんなさいを口で言うのが苦手だ。何故か謝れない。見抜かれていた。も些細な事だがとても嬉しかった。段々あたしの性格を掴んでくれてる。龍の性格はあたしからして掴みにくいが、他人からはあたしも“掴みにくい”とよく言われる。なんだか解ってくれたような気がして嬉しかった。そんな事を思いながらメールを作っているといつの間にか寝てしまっていた。
2005-07-05 03:30:00 -
637:
涼
ハッ、と気がつくともう夜だった。慌ててシャワーを浴び支度をして出勤。なんでかどうにも最近暇だ。なんとか数日で10万貯まったので入金しに行った。それを何度か繰り返していたが、タイミング悪くこんな時に大金を返さないといけない相手から連絡があったりする。しかもそこから二、三日物凄く暇な日が続いた。店の子達もスウェット持参で待機室でくつろぐ気満々だ。あたしも一緒になってプレステをしたりDVDを見たり、のんびり過ごした。たまには暇な日だってある、とのんきに構えていたがそんな日が続いた。やばい!?締日が近づいてくる。
2005-07-05 03:31:00 -
638:
涼
龍の店にも行かず、どこにも遊びに行かなかったがこのペースでは確実にヤバい。サラ金は延滞しているのでどこも貸してはくれないだろう。残りの額を締日までの日数で割っても、もぅなんとかなる金額ではなくなっていた。やばいやばいやばい!!!焦りだけが募る。昼から出勤したりもしたが相変わらず暇だった。給料日だというのに客足は普段と変わらず、給料日だからと出勤してくる女の子も多くて下手したら普段を下回るくらいの勢いだった。なんとか残りを10万代まで減らしてはいたが、締日に残りを綺麗にする事は出来ない。とうとう締日が来てしまった。
2005-07-05 03:32:00 -
639:
涼
『こぼれるん?なんぼくらい?』
龍は、もしもしも言わずいきなり話し出した。どうしよう。
『まだわからんねんけど…こぼれるんやったら全額こぼれるし、こぼれへんかも知れへんし、まだわからへんねん…』2005-07-05 03:34:00 -
640:
涼
自分の客の金融屋なんかにもみんな電話したが、なんと間の悪いことに出張に行っていたり、電話に出なかったりで、お金のアテがなかった。一人の客が、出張には行ってるけど、大阪の知り合いに聞いてみてあげるから、と返事待ちをしている状態だった。返事はいつになるかわからないし貸してもらえる保証もない。はっきりしたことは何もいえなかった。出勤しても未収分全額を稼げないことだけが、はっきりしていた。
2005-07-05 03:35:00 -
641:
涼
『まぁ、しゃぁないし…どうなるかまた電話してな。』そういって電話は切れた。
出勤してみるものの、また暇だ。給料日後なのになんでだ?何のための給料日やねん!!とぶつけようのない怒りがたまっていく。客からの電話もない。違う客は、予定を繰り上げれそうだったら早朝大阪に帰るようにするよ、と言っていたが朝方になっても電話はなかった。客なんて妻帯者がほとんどだ。朝4時や5時に電話をかけるわけには行かない。どうしようどうしよう・・・結局知り合いに聞いてみると言った人も、無理だった。2005-07-05 03:37:00 -
642:
涼
6時ごろ、龍からの電話が鳴った。
『どうなりそう?』
『ごめん、無理っぽい・・・』
『わかった、忙しいからまたかけるな。』
2005-07-05 03:37:00 -
643:
涼
一瞬で電話は終わった。うちに恵理が泊まりに来ていて、二人でもう寝ようとしたときだった。あたしは何とかして早くお金作らなきゃ・・・と思っていたのでなかなか寝付けなかったがふと見ると恵理はもう寝ていた。ソファでごろんと横になり、寝ようとしても夜中緊張状態だったせいか眠れない。ボーっとしていると、龍からのメールが来た。何だろう、と思いメールを開いた瞬間、携帯はあたしの手からゴトッと音を立てフローリングの床に転がり落ちた。入っていたメールの内容は目を疑うものだった。
2005-07-05 03:38:00 -
644:
涼
拾い上げて、震える手でメールを読み返す。《お前のこと好きやし来月払うの信用してるから無理せんでええで。給料なくても何とかがんばるから》
2005-07-05 03:39:00 -
645:
涼
好きって、好きって・・・・!?!?!?頭はパニックだ。未収こぼしたのに好きって!?!?それが手なのか何なのかわからないし、《好き》だと言われたのは初めてだ。一度寝たら起きない恵理は起こしても、ん〜〜・・・と言うだけだった。あわてて真美に電話をするが出ない。誰か、何とかして、話聞いて〜〜!!!かけまくって5回目くらいにやっと真美が出た。話すと真美もびっくりしていた。電話を切っても、あたしはずっと興奮状態だった。好きって・・・そればっかりが頭をかけめぐる。
2005-07-05 03:40:00 -
646:
涼
どういう意味なんだろう?頭にはハテナが大量発生していた。いつの間にか寝てしまっていて、3時ごろ恵理に起こされた。
『あんたなんか朝大騒ぎしてた?』
うすうす起きかけてたが恵理の言葉にはっとなって一瞬で目が覚めた。もう一度メールを読み返す。夢じゃない。本当に、好きだと今日見ても入っている。2005-07-05 03:41:00 -
647:
涼
とりあえず恵理と、ぶらぶらしにミナミへ出た。仕事に行って、夜中はいつものカフェでまったりだ。
『何で、龍好きとか入れてきたんかなぁ?』あたしは多分今日恵理に何十回と、この質問をしている。
『だから龍くんにどういう意味なんって聞きって何回も言ってるやろ〜』恵理は呆れ顔だ。
聞いてなんて返ってくるのか。ある意味怖い。でも、今までの龍との関係よりは一歩前に進んだような気はする。でもやっぱり・・・聞くのは怖い。2005-07-05 03:42:00 -
648:
涼
『もぉ、携帯貸して!恵理がきいたるわ!!』
恵理があたしの携帯をさっと奪い取った。
『!!!!!涼自分で聞くからぁ〜〜』
恐る恐る龍にメールを打った。《昨日のメール、どういう意味?》
返事が来るまでの数分が何時間にも思える。何度も問い合わせをしてしまう。あぁ、恐い・・・・2005-07-05 03:44:00 -
649:
涼
♪♪♪♪来た!!!!!!開けるのが恐い。意を決してボタンを押す。《人間としてってことやで》でた〜!曖昧!ものすごく曖昧。ちょっとムッとしたあたしの顔を見て恵理は何々??と興味しんしんだ。その曖昧な答えに腹が立った。一人で大騒ぎして馬鹿みたいじゃないか。と思い《あ〜そう》と返した。
2005-07-05 03:46:00 -
650:
涼
すると《お前意味わかってる?つまり客じゃなく真剣に考えてるってゆうことやで?》・・・うーんこれまた返しにくい・・・恵理のほうに画面を向け“どうしたらいい?”という顔で見てみた。恵理はまたもやあたしから携帯を奪い《それは客じゃなくて女として見てるって意味にとっていいの?》と打ってあたしに返してきたのでそのまま送信した。すると《ちゃんと見てるよ。まえからゆうてるやん》と返ってきた。確かに前から言われてはいるけど・・・そこから一歩も進んでない。まぁ“好き”と一度きりでもいわれただけ進歩したのかな・・・
2005-07-05 03:48:00 -
651:
涼
遅れながら、少しずつ未収入金をして、ちょっと飲んだり・・・とチョコチョコ顔は合わせていた。好きと言ったからって、龍はなんら変わりないようだった。またしてもあたしが一人で有頂天だったみたいでむなしくなった。
2005-07-05 03:51:00 -
652:
涼
そんなある日、あたしの客電が止まってしまった。客電と、龍の携帯は同じ機種なのでメールに絵文字を入れたいがために龍とは客電でいつも連絡を取っていた。もう片方の電話で龍に電話をかける。『はい』と誰かわからない様子だったが、もしもし?と言うとすぐにあたしだとわかってくれた。そんな些細なことがうれしい。片思いだから余計かもしれない。しかしその日から二日、龍から連絡がなかった。三日目に、痺れを切らしてかけてみた。『ハァ…ハァ…はい・・・』なんだか様子が変だ。後ろでは大音量のトランスや従業員の声が聞こえているので店にはいるらしい。
2005-07-05 03:53:00 -
653:
名無しさん
?
2005-07-05 04:45:00 -
654:
涼
『はい?』『あんな・・・病院いくからついてきて。。。』・・・は!?!?!?わかった、ととりあえず返事をすると、お前んちの下着いたら電話するから。と言って電話は切れた。
病院着いてきて??何であたし??またしても頭はパニックだ。あわてて化粧を直し用意をする。しんどいときに、ただの客になんてそんなこと頼まへんよな??近いからか??(あたしの家から龍の店まで歩いて5分ほど)いろいろ考えていたら、余計こんがらがりそうだった。その反面、ちょっと期待もしていた。2005-07-05 08:10:00 -
655:
涼
『着いた・・・』と電話がかかってきた。下へ降りると真っ赤な顔で龍が立っていた。タクシーを拾い病院へ行く。病院に電話して、保険証がないけどいけますかって聞いたから、と龍の指定した病院へ向かった。
一つ目に行った救急病院は、先ほど電話した安田ですけど・・・と言っても『そんな電話かかってきてないですよ?』と言われてしまった。どうやら龍は、店の人にその病院を強く薦められ、そればっかりが記憶に残ってしまったようだ。2005-07-05 08:11:00 -
656:
涼
とはいえただの風邪。『診てもらえないですか?保険証はないですけど。。。』と言ったら『診れないことはないんですが…今いる当直医が研修医でしかも専門が整形外科なんですがいいですか?』…それはちょっと・・・いくら医者麻酔科と歯科以外は全分野診れるとは言っても研修医じゃぁな・・・と言うことで龍が電話したほうの病院へ向かった。
2005-07-05 08:28:00 -
657:
涼
そっちの病院は何も言わなかったが、またしても内科医ではなかった。診察室に入ったと思ったら五分と経たずすぐに出てきてびっくりした。しかも、医者に『専門じゃないからね〜薬だけ出すわ』と言われたらしい。診ろよ!診ないなら診察室入らんでええやんけ。。。しかも看護師もタメ口で喋って来るしでなんとも感じ悪かった。
2005-07-05 08:30:00 -
658:
涼
会計のときにお金貸して、と言われ何で自分が連れてこられたかがわかったような気がした。給料は!?と思ったが、あたしが未収をこぼしたせいでお金がないんだ、と気づいたのであわてて口をつぐんだ。でも、お金なら代表にだって借りれるはず。病気のときにまでへこんで迷惑かけたくない、と言う思いから無理やりプラス思考にもっていった。
龍を家まで送り、あたしも家に帰る。病院ついてきてとか、なんだか彼女みたいでちょっとうれしかった。2005-07-05 08:32:00 -
659:
涼
しかしそこから一ヶ月ほどあたしは店に行かなかった。と言うより行けなかった。風邪っぽい体調がいつまでも良くならず、仕事の後にいくら寝ても疲れが取れない。飲みに行く元気がなかった。龍からの連絡も、店に行ってた頃より少なくなった。龍があたしと付き合えない理由を《まだお前の事よく知らないから》と言ったのはもう何ヶ月前になるんだろう…その為にあたしの事を知ろうと努力をしてくれているようには見えない。遊びに行ったりして中身を見ないと付き合えないと言ったのは龍だ。しかし一回しか遊んだ覚えはない。
2005-07-05 08:33:00 -
660:
涼
未収の件はあたしを信用しているらしくガタガタ言わないけど、連絡もないし、だんだんはぐらかされているんじゃないかと思いだしてきた。思い返せば全てが曖昧だ。《先の事はわからんし》とか《客として見てるんじゃない》とか…具体的な事って何一つない!!……気付くの遅いかも……絶対はぐらかされてるんだ…確かめずにはいられなくなった。『今日一万入金して一時間だけ飲むわ』とメールを入れ、店に向かった。
2005-07-05 08:33:00 -
661:
涼
席に座りいつものように何気ないはなしをする。
『なぁ、もぅ冬やし寒いしィィ加減淋しいし彼氏なってよー。』
話がイキナリ飛ぶのはあたしならいつもの事。別に不自然じゃなかったはず。何て返答してくるのかドキドキしながら待つ……2005-07-05 08:35:00 -
662:
涼
『なんやー?また急に。どないしたん?』
……チーン……
はぐらかされた。好きだとずっと言ってきたし、付き合いたいとも言っていた。なにも急に言ったわけではない。この人に、あたしと付き合う気はない…。2005-07-05 08:36:00 -
663:
涼
まだるっこしいと言うかもどかしいと言うか…何とも言えない関係をハッキリさせたかった。あたし的には一世一代の賭だった。返事次第では諦めるつもりだった…
結果は諦める事になった。もぅこの人を追い掛けても無理だ。あたしには手が届かない。《男》としてじゃなく《ホスト》として見よう。そう決めた。
実は他に気になってる人がいた。龍にはない、男らしさに惹かれかけていた。龍との関係をハッキリさせたくなったのは、その人の事があるからかもしれない。2005-07-05 08:37:00 -
664:
涼
あたしは誰かに愛されていたい。あたしもあなたに愛をあげるから、あたしにも愛をちょうだい……二ヶ月近くも彼氏がいない。淋しくてどうしようもなかった。あたしにとって恋愛は麻薬。愛されてると実感したくて仕方がない。龍はあたしのものにはならない…もう諦めなきゃ。楽しかった事もいっぱいあった。いっぱい喧嘩もしたけど、愛はひとかけらさえ貰えなかった。彼女じゃないんだから当然だ…諦めたら楽になれる。そしてあたしに愛をくれる人を探そう。
2005-07-05 08:38:00 -
665:
涼
〜完結〜
2005-07-05 08:38:00 -
666:
コピペ人
コピペ終了( ´ー`)フゥー...
コピペしながら思ったけど、文章表現が豊かだと思いました。
☆厄介物語☆頑張って下さい2005-07-05 08:44:00 -
675:
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あぼ~ん -
676:
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あぼ~ん -
677:
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あぼ~ん -
678:
名無しさん
そんなん言わんでも…まぁ恋愛依存症かなとは思うけど、女は多かれ少なかれそんなとこあるやん
2005-08-05 16:56:00 -
679:
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あぼ~ん -
680:
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あぼ~ん -
681:
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あぼ~ん -
682:
BLACK LOVE
なんで会うたびに金渡してんの?早く気付けょ???かっこぃぃとかならまだしもブサイクなんゃろ????まぢ金の無駄無駄無駄??
2005-08-06 00:34:00 -
683:
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あぼ~ん -
684:
涼
終わってだいぶたってからェラィ事なってますね…?
上の方々はなんだかんだ言いながら最後まで読んで下さったょぅで…お目汚し大変失礼致しました?
ちなみに…不細工だったのは大ちゃんのみですょ。だから大ちゃんには貢いでません笑 今となっては親に払わせた事など反省しております。そぅカッカしなぃでください。そして、出来ればそのような内容は胸の内に秘めておくか、友達に言う等、今後このような場には書かないで頂きたいです。2005-08-12 11:22:00 -
685:
名無しさん
ぁげ
2005-08-13 15:52:00 -
686:
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あぼ~ん -
687:
名無しさん
691〜698 てどういう意味があるの?
2005-08-13 17:06:00 -
689:
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あぼ~ん