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いつもアンタは―…?

スレッド内検索:
  • 1:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    http://bbs.yoasobiweb.com/test/mread.cgi/yomimono/1136618946/l5

    2006-03-10 03:25:00
  • 2:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    >>782からの続きです?
    それでは書いていきたいと思います?〃

    2006-03-10 03:27:00
  • 3:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    長い沈黙のあと―…
    涼は顔を上げ視線を外す事なくあたしの目だけを見つめていた。
    「誰に何言われたって俺の気持ちは変わらん。」
    その一点張り―。
    じゃああたしはどうしたらいいんやろ??

    2006-03-10 03:32:00
  • 4:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    思わず笑ってしまうぐらいまっすぐ涼―。
    見た目とは正反対…               
    でもそんなまっすぐすぎる涼にあたしは曳かれてん。            アンタの辛い過去も知ってる―…暇さえあれば2人でよく語り合ったなあ。

    2006-03-10 03:44:00
  • 5:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    あんな風にあたしが自分の辛かった過去を心から人に話せたのもその辛さを知ってるのも全部アンタだけ―…
    親とか妹にさえも話した事なかったあたしの夢―…―知ってるのもアンタだけ―…
    ううん。世界中どこ探したってあたしの辛かった過去もあたしの夢を知ってる人はもういない―。

    2006-03-10 03:48:00
  • 6:

    さぇ

    始めからずっ?と読んでるょぉ??がんばってねぇ???

    2006-03-10 04:23:00
  • 7:

    あい

    続き気になるよぉ?

    2006-03-10 12:25:00
  • 8:

    2006-03-10 15:07:00
  • 9:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    ―…こんなにも辛くて―…切なくて……寂しくて―‥ボロボロになるなら――。 
    あたし達は出会わない方が良かったんだ。
    ――何度思っただろうか。            
    現実から逃げたかった―。だけど―…真実は一つだけなんだ。
    《どんな涼であろうと今のあたしは涼が大好きなんだ》

    2006-03-11 04:01:00
  • 10:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    これだけは絶対に秘めておきたかった。
    だけど――…
    きっといつか来るんだ。
    きっといつかその日が―。あたしは涼を思うと歯痒くてたまらなかったんだ。

    2006-03-11 04:11:00
  • 11:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    精一杯の笑顔で言った―。あたしちゃんと笑えてた?            
    「―…真麻―そこまで大事にしてくれてありがとう
    だけど涼…………一つだけ聞いてほしい。
    アンタは間違ってると思うから。

    2006-03-11 04:15:00
  • 12:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    ―‥あの時の事、覚えてる??」         
    わかってるよ…?
    誰だって一つや二つぐらい思い出したくない過去はあるもの。
    もちろんそれはアンタにも――。あの日あの時、あの場所でのこと―…

    2006-03-11 04:21:00
  • 13:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    落ち着いた様子で涼はゆっくりと頷いた。
    思い出したくないであろうその話をこれからする事にちょっと罪悪感を感じた。
    「―‥ゴメン…なさい。しっかり聞いてほしい―…」
    あたしの声も自然と震えていた。         

    2006-03-11 04:32:00
  • 14:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    『―…犯人見つかったよ。』
    涼は一瞬驚いた表情を見せた。          
    「…知ってる。」
                
    え??なんで???

    2006-03-11 10:13:00
  • 15:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    なあ―…。
    アンタがああなってしもたん…アンタの…大事な彼女の彼氏のせいやん一。
    そんなんアンタがかわいそすぎるやん…。
    アンタ生死、彷徨ってんで?

    2006-03-11 10:25:00
  • 16:

    ?山っこ?

    ずーと応援してます?頑張ってね??

    2006-03-11 10:29:00
  • 17:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    『俺、不器用やねん。浮気とか無理やし!二人を同時に好きになれる人の気がわからんわ〜』
    そう言えば―…アンタ言ってたな。        
    でも本間に涼はその通りやった。
    馬鹿正直なぐらい一途で一回好きになってしまうとまわりが全く見えなくなるタイプ?‥
    でもな、それは普通のようで普通じゃないねんで??平気で人を傷つけたり騙したり…愛のない恋愛をできる人だっているんやから。

    2006-03-11 10:33:00
  • 18:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    でも―…今になっても時々思う。
    あんなに、一途にあたしを愛してくれてたのに
    あの日を境にアンタの中にあたしはいなくなったんだ。
    そんなもろいもんなんかな―…?って。所詮、あたしは涼にとって何やったんやろ―…?って。

    2006-03-11 10:42:00
  • 19:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    涼は今笑ってる―…?
    鮮明に残る涼の記憶。  
    あれからどれぐらい月日が流れたんだろう。
    でも…まだあたしの時間は止まったまま。
    逢いたいよ―…

    2006-03-11 10:47:00
  • 20:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    あの時の涼の顔も忘れられない。
    『…裕也やろ?』って―
                
    ゆっくり涼はあたしに話してくれたんだ。
    辛いのはあたしだけじゃなかったんだって思った。

    2006-03-11 10:49:00
  • 21:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    「俺あの日、タバコ買いに店出た。
    携帯片手に誰かにメールしとってんな確か―…
    でも後ろから足音が聞こえて振り返った瞬間、ドーンっていう衝撃を感じた。
    一瞬なにが起きたんか、理解できひんかった。あんまりにもいきなりの事で痛みとか覚えてない。俺はその場に倒れこんでもて眠くなってきた。

    2006-03-11 11:02:00
  • 22:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    なんか頭が冷たいねん。
    頭触ったら、真っ赤な血が手についてた。
    あ〜俺死ぬんやな…って。ごめんなって思った。
    眠くなって意識が遠退いていく中、俺は裕也の姿をはっきり見た。

    2006-03-11 11:07:00
  • 23:

    名無しさん

    2006-03-11 15:32:00
  • 24:

    名無しさん

    あげ?

    2006-03-11 22:26:00
  • 25:

    名無しさん

    あげ?

    2006-03-12 10:52:00
  • 26:

    名無しさん

    2006-03-12 13:45:00
  • 27:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    最初はあまりの衝撃で俺の目が、おかしなった思った。よう飯食いに連れてったし、《涼さん涼さん》って―…
    血がベットリついた手でうろたえながらも何回も目こすって見ても見えるのはそれはやっぱり裕也の姿で間違いなかった――。」
    初めて見る、涼のこれほどまでの哀しげな表情…。

    2006-03-13 02:58:00
  • 28:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    ―…神様―……って
    《残酷》やな。                 
    涼からあたしの記憶を奪ったくせに
    なんで裕也の記憶は奪わへんの?―。
    神様なんか―‥疫病神。

    2006-03-13 03:05:00
  • 29:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    涼があの時の事…
    ここまで、鮮明に覚えてるなんて。
    きっと一生忘れる事はないやろう―…
    涼はこの先、《傷ついた心》を一生背負っていくんだ―…
    神様の―…意地悪。

    2006-03-13 03:13:00
  • 30:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    でも―…涼は、裕也の犯行だとわかってながら、
    警察から取り調べを受けても裕也をかばって何も口開かんかってんて。
    アホ………………
    なんで?……………

    2006-03-13 03:28:00
  • 31:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    理由は―…
    今もわからないまま。
    でもなんか涼らしい―。             
    あの時、裕也の事かばった理由…いつか教えてね。

    2006-03-13 03:33:00
  • 32:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    あたしに話してくれた事、嬉しかった。
    でも涙堪えんの大変大変‥。           
    涼の辛さをせめて半分でも背負ってあげれたらな―…

    2006-03-13 03:42:00
  • 33:

    名無しさん

    終わり?

    2006-03-13 18:00:00
  • 34:

    名無しさん

    あげ

    2006-03-13 20:49:00
  • 35:

    名無しさん

    まだですか?

    2006-03-14 03:07:00
  • 36:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    あげてくださッてる方?
    ありがとうございマス?
    遅くなッてゴメンナサィ?
    まだ終わりじゃないデス?更新します??

    2006-03-14 15:18:00
  • 37:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    なんか無意識にあたしは、幸せだった頃に戻ってる時があった。
    無意識に涼と過ごしたあの家に帰ろうとしていたり…            
    「今日ご飯何が食べたい〜?」って電話しそうになってたり…
    起きて隣を見た時いるはずのない涼を探してたり―…

    2006-03-14 21:15:00
  • 38:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    そんな自分がおかしくて笑ける―…
    言葉にならへん感情で押し潰されそうになって
    意味もなく泣いて泣いて…            
    体は痩せ細っていく―
    ってより、やつれた感じ?

    2006-03-14 21:19:00
  • 39:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    一方通行のままで、伝わらない悔しさ―…
    《真実》――。
    無力な自分…大嫌い。

    2006-03-14 21:23:00
  • 40:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    あたしの腕を引っ張って、無理矢理、涼の店に連れて行こうとする優―…
    「逃げたら負けや」って。「絶対後悔するで」って。            
    あたしと同じ年なのに何才も年上のような大人びた優に押され、しぶしぶ店に入るあたしと優。
    気が向いた時にしか入ってなかったキャバの仕事もそろそろレギュラーで入らないとな―…

    2006-03-15 01:55:00
  • 41:

    名無しさん

    頑張って下さい?

    2006-03-15 03:04:00
  • 42:

    名無しさん

    書いて??

    2006-03-15 09:25:00
  • 43:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    はじめの生活に戻った。
    優もいつも一緒―。
    仕事が終われば、優は親指を立て後ろを指す。
    《行くで》って意味―…
    たまにおせっかい…だけどそんな優が大好き。

    2006-03-15 10:35:00
  • 44:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    だけど変わらない。涼の店の前につくと足がすくむ。優に後押しされながら中に入る―。
    真麻がいる事はわかってる。決まってカウンター。 
    やっぱ彼氏がホストやと誰だって不安やろ?―
    涼はそれもわかってる。 店に呼んで席につけなくても実際目で見る事によってちょっとでも安心させて、でもお金は一円も出させへん。

    2006-03-15 10:47:00
  • 45:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    涼らしい―…。
    あたしもそうしてもらってたっけ……
    あたしらが入ると真麻は涼をやたらと呼ぶ。
    あたしらの指名は橘さん。橘さんは唯一、すべて事情を知ってる人やから心おきなく本音でぶつかれる。
    いろいろ話も聞いてくれた。

    2006-03-15 11:19:00
  • 46:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    この頃、真麻は平気であたしに言うようになってきた。           
    「必要なくなったら涼あげるから」
    「涼って本間、真麻の事しか見えてなさすぎてかわいそうなってくる」

    2006-03-15 11:27:00
  • 47:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    だけど涼の前だとガラリと人を変える。
    彼女というより可愛がられる妹を演じてるのが見てるだけでわかった―…
    それを見るたび何度も席を立って行ってしまいそうになると橘さんが決まって、
    「あゆみちゃん!」って腕をつかんで引き止めてくれた。

    2006-03-15 15:33:00
  • 48:

    名無しさん

    がんばれ!

    2006-03-15 16:28:00
  • 49:

    名無しさん

    早く読みたい!!
    巻きで書いてや

    2006-03-16 01:11:00
  • 50:

    名無しさん

    ↑そんなん言いなや。主も忙しいんじゃないん?ちょっとずつやけど更新ちゃんとしてくれてるやん?

    2006-03-16 02:02:00
  • 51:

    名無しさん

    2006-03-16 03:26:00
  • 52:

    名無しさん

    こんなドラマみたぃな話が本間にあるんゃ? 切なすぎです?でもあゆみちゃんゎ強いなぁって思う?応援してます頑張って下さいネ?

    2006-03-16 07:44:00
  • 53:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    更新遅すぎでゴメンナサィ?
    >>54さん?強くなんてないですょ??
    でも嬉しいデス?
    皆さんありがとうございます??更新します?

    2006-03-16 15:29:00
  • 54:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    なるべく見ないようにしてた―…
    でも自然と目がいってしまうのは何でかな…
    橘さんや優もそれをわかってかあたしの気を反らすように話し続けてくれてた。            
    真麻が自分と被って仕方がなかった。

    2006-03-16 15:57:00
  • 55:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    そんな毎日が続く中あたしにとって、ドン底に突き落とされるような事実を知る事になった。      
    裕也が事件の犯行を認めた―…
    警察の捜査も日がたつにつれ、新たな事実がわかったと連絡が入ってきた。
    裕也の逮捕が確定した―。

    2006-03-16 16:01:00
  • 56:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    従業員が殺人未遂事件を起こしたホストクラブなんて間違いなく、営業なんてしていられない―…。
    でも、関西では5本いや3本の指には入るであろう大箱ホストクラブ。
    裏では汚いドロドロした金が動く。
    従業員でさえ、その事実を知らない。だから広まる事もなく大沙汰にもなってないのも事実。
    裕也は飛んだ―…。誰もがそう思っている。

    2006-03-16 16:10:00
  • 57:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    だけど、なんといっても裕也は《No.2》
    逮捕後も裕也のお客さん達は裕也を求めて、来ては橘さんが事情を説明しては口座代えをしてもらったり、帰ってもらう始末。
    悪くない橘さんまでバックが悪いから裕也は飛んだとかわけのわからない理由をつけられ文句を言われてるのを見た。
    だけど橘さんは愚痴ひとつこぼさずいつも笑ってた。

    2006-03-16 16:18:00
  • 58:

    あゆみ ◆KTB2DakzNY

    あたしは裕也の逮捕の事実を伝えるため、
    「ちょっと真麻貸してな」って笑顔で涼に言ってカウンターにいる真麻を呼んで外へ出した。
    あいかわらずふてこい真麻―…          
    喧嘩ごし―。

    2006-03-16 16:24:00
  • 59:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    「あんた…今裕也とはどうしてるん?」
    『はぁ?裕也?いきなり何?あゆ姉になんの関係?』思ったとおりの返答。  
    「あんた知ってんやろ?…なんでそんなケロッと涼に接してられるん?」
    『裕也が涼、やった事やろ?知らんわけないやん♪』

    2006-03-16 16:29:00
  • 60:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    はあ…?…コイツ…なんで笑ってるん?
    なぜか一瞬ほころんだ真麻に無性に腹が立った。
    「あんた……本間最低やわ。」
    『なんとでも言って♪真麻の背中には、その大きい財布がついてるから笑ってられるわ』

    2006-03-16 16:35:00
  • 61:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    最後には財布扱い―…
    いつか涼が言ってた事。
    涼が真麻を助けた事実… 
    なにを真麻をここまでしたんやろ…?

    2006-03-16 16:38:00
  • 62:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    「あんなあ…実はなぁ裕也に涼をあぁするように頼んだん真麻やねん♪」
    言葉は確かに聞き取れたけど―。
    一瞬その意味がわからなかった。
    真麻が裕也に…―真麻が‥?

    2006-03-16 16:42:00
  • 63:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    返す言葉が見つからない。            
    時間が止まった感じ―…

    2006-03-16 16:43:00
  • 64:

    名無しさん

    2006-03-16 21:29:00
  • 65:

    麻由利

    頑張ってね?

    2006-03-17 00:20:00
  • 66:

    名無しさん

    2006-03-17 01:04:00
  • 67:

    名無しさん

    真麻も捕まれ

    2006-03-17 03:42:00
  • 68:

    名無しさん

    ↑ほんまソレ?

    2006-03-17 05:06:00
  • 69:

    ●コビト●

    夜中の03時くらLlに?から読んで今ここまで読み終わりました(゜_ц)。*:゜何回も泣Llて涙流しまくりました(T^T)ほんまにこんなことってあるんですね…完結するまで頑張ってくださLl!!

    2006-03-17 07:24:00
  • 70:

    名無しさん

    真麻がしゃべってるのを録音して涼に聞かせたら?

    2006-03-17 12:27:00
  • 71:

    あい

    アゲアゲ?

    2006-03-17 16:53:00
  • 72:

    更新楽しみにしてます

    2006-03-17 17:26:00
  • 73:

    あゆみ ◆KTB2DakzNY

    更新します??

    2006-03-17 22:41:00
  • 74:

    名無しさん

    更新しないの?

    2006-03-17 23:08:00
  • 75:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    涼が真麻を見つめる幸せそうな笑顔―。        
    見ててわかるよ…。
    真麻しか見えてない事事ぐらい―。
    でも、あたしの気持ちは届かないの?
    ううん。そうじゃない―…傷つかないで……

    2006-03-17 23:23:00
  • 76:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    この頃、あたしの体はもうボロボロやった。
    増えていく腕の切り傷―…精神状態。
    優はそんなあたしをいつも気遣ってくれて、あたしのために泣いてくれた。
    涼を忘れる事ができたらどれだけ楽やろう―。

    2006-03-17 23:29:00
  • 77:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    それでもあたしは自分のために働き続けた。
    働いてないと、狂ってしまいそうやったから―…  
    だけどお客さんの前では、【No1のあゆみ】でいつづけた。
    弱い自分が嫌やった。

    2006-03-17 23:33:00
  • 78:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    だけど優にはすべてお見通しやったみたい―。
    あたしのちょっとした変化も優は気付いてた。
    営業が終わり、いつも通り着替えを済ませタクシーが通る大通りまで出る。

    2006-03-17 23:37:00
  • 79:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    「なあ…あゆみ…。ウチ、そんな頼りないかな?」
    いきなりの優の言葉―…
    『えっ?』驚きを隠せず、聞き返した。
    「ウチがあんたの力になるのは無理な事なん?‥」 
    あたしは言葉を返せずにいた。

    2006-03-17 23:40:00
  • 80:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    だけど優の言いたい事はすぐわかった。
    どうしても言えずにいた―…。
    《最低な妹》やけど、心のどっかであの事実を話す事によって優に真麻の事を悪く思ってほしくないなんて矛盾した感情があったんだ。

    2006-03-17 23:43:00
  • 81:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    でも……真麻は、真麻でしかないんだ。
    隠さない―‥
    自分が大好きだった人を傷つけられようとしているのにそれでも妹の事を想ってしまう自分が嫌だった。
    悔しかった―…

    2006-03-17 23:46:00
  • 82:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    『優…あんな………隠してるつもりはないねん――。ただ…………』
    不思議そうな顔で見る優。『うっ、ううん。ごめんな…あんな…』
    言葉はへただけど、すべて優に話した。

    2006-03-17 23:50:00
  • 83:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    優はいきなりあたしの腕をつかみ歩いてきた道とは逆に走りだした。
    引っ張られながら何分か歩いた先は涼の店だった―…

    2006-03-17 23:53:00
  • 84:

    ぴょ ◆NHeynzfKCY

    リァルかなぁ?ずぅっと読んでるょ?頑張ってゃぁ(^O^)v

    2006-03-17 23:55:00
  • 85:

    名無しさん

    今日は終わりですか?

    2006-03-18 01:12:00
  • 86:

    名無しさん

    あゆみさんへ
    カキコミ終わる時言ってもらいたいです(>_

    2006-03-18 05:28:00
  • 87:

    名無しさん

    めちゃいつも楽しみによんでます☆

    2006-03-18 06:05:00
  • 88:

    名無しさん

    同じく楽しみに読んでます?頑張って下さい?

    2006-03-18 06:39:00
  • 89:

    名無しさん

    2006-03-18 13:53:00
  • 90:

    名無しさん

    2006-03-18 19:48:00
  • 91:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    何も言わず無言でエレベーターのボタンを押す優―。
    「ちょっ、ちょっと!優…」わけがわからずあたしは腕をガッチリ捕む優の手を振り切った。
    『……』優はそそくさとエレベーターに乗り込んでしまった。
    「ちょっと優!待ってぇや!」次はあたしが優の腕をつかんだ。

    2006-03-19 03:59:00
  • 92:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    ―‥
    エレベーターのドアが閉まる…             
    『とりあえず涼君に会い…。』
    エレベーターの中で優が言った。
    あっという間に店の階に着くとドアが開き、またそこには大きなドアがある。

    2006-03-19 04:04:00
  • 93:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    一瞬、足が立ちすくんだ―。
    だけど優があたしの前にいてくれたから、あたしは強くなれる気がした。
    優がドアを開くー…
    「いらっしゃいませ〜」という大きな声が響いた。

    2006-03-19 04:07:00
  • 94:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    ちょうど涼がドアの前にいるのが見えた。
    店は大盛況で満席―。
    「店の中でもなんやしな」と優があたしに言った。
    優は前にいる涼を呼び、いったんドアの外に出た。

    2006-03-19 04:11:00
  • 95:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    ドアを閉めると大音量で流れていたトランスやテクノの音が消え、店を一歩出ると嘘のように静まりかえっていた。
    「涼君、忙しいのにゴメンな…。お願いがあって来てんけど店おわった後、30分だけ時間ない??」
    ハキハキした優に押されながらあたしは涼を前にして何も言えずにいた。

    2006-03-19 04:18:00
  • 96:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    『…ん〜ごめん!アフター入ってるわ』
    そんな涼の言葉にも引き下がらない優。
    「そっか…ゴメンな。でも、本間に大事な話があんねんやん…。」
    優のこういうところ―…あたしにとってはめちゃめちゃ羨ましかった。

    2006-03-19 04:22:00
  • 97:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    一瞬、困った顔をした涼やったけど優の顔を見てか、『…わかった!…ん〜と、じゃあ…今、店満席やし……』
    「っええで!どっかで時間潰してるし、また連絡ちょうだい。ゴメンな。本間無理言って…」
    なんで、いっつもこの子…あたしにこんな尽くしてくれんねやろ‥‥。?
    素直に嬉しかった。

    2006-03-19 04:27:00
  • 98:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    「ほんじゃあね♪」
    『おうっ。気つけて』
    結局、あたしは下を向いたまま何も言えずじまいだった。          
    こんなときも涼は自分もエレベーターに乗り込み、下まで送ってくれようとした。
    だけど今日は客じゃないしそれに店の中では従業員が走り回ってる。

    2006-03-19 04:32:00
  • 99:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    あたしらもすぐエレベーターに乗り込み、涼を店に返した。
    …ふぅ〜。
    笑顔でため息をつく優。
    あたしはなぜか優に謝りたくなった。

    2006-03-19 04:35:00
  • 100:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    「…優…ゴメンなあ。」
    聞こえてないフリをする優―。
    《ゴメン》の意味は……こんな弱いあたしでゴメンって意味…。
    あたしがもっと強くならないと―。

    2006-03-19 04:38:00
  • 101:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    それからあたし達は、カラオケに入った。
    時間なんて忘れて、2人ではしゃぎまくった。
    こんな一瞬の間だけ…涼の事を考えずにいられる。
    その一瞬があたしにとっては《幸せ》だったんだ。

    2006-03-19 04:41:00
  • 102:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    歌って踊って笑いまくってた。
    考えたくなかった―…。
    涼の事も、真麻の事も。
    …―汚い人間関係―…
    ばからしい。

    2006-03-19 04:44:00
  • 103:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    楽しい時間はなんでこんなにも過ぎるのが早いんだろう―…
    時計をみると、そろそろどの店も営業が終わりだす時間。
    あたし達は涼からの連絡をひたすら待った。
    あたしの心臓の鼓動は優にも聞こえてしまいそうなぐらい早く、激しく鳴り響いていた―…

    2006-03-19 04:47:00
  • 104:

    名無しさん

    2006-03-19 07:52:00
  • 105:

    ?しぉり?待ってる?

    2006-03-20 14:29:00
  • 106:

    名無しさん

    書く気ないんやったら削除依頼だしたろか?

    2006-03-20 19:31:00
  • 107:

    名無しさん

    勝手に出せや

    2006-03-20 21:07:00
  • 108:

    名無しさん

    2006-03-20 23:39:00
  • 109:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    更新します?

    2006-03-21 10:47:00
  • 110:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    時計を見ると時間はもう昼を回っていた。
    優の携帯に涼からの着信。心臓の鼓動が早まるのが自分でもわかった。
    隣で話す優を見ながら涼の顔が浮かぶ―…
    …笑ってる。

    2006-03-21 10:56:00
  • 111:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    「はぁ〜い。じゃあまた!」
    電話を切ると優は
    「今から近くまで来るって」と言い、目の前のベンチに座りに行った。
    さっきまでのテンションはどこにいったん?って位あたしのテンションは低かった。
    「本間あんたわかりやすいな!大丈夫やで。」っていう優の声に後押しされながらほんのちょっと元気になれた。

    2006-03-21 11:03:00
  • 112:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    だって―…優―…がここまでするのって初めてやもん。           
    今まで嫌な事や悩み事があると優に話したりしてたけど‥本間に初めて。
    きっとこの後、なにかあるやろなあ―。
    そんなあたしの予感は見事に的中した。

    2006-03-21 11:06:00
  • 113:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    優に電話がかかってきてから少しして遠くに涼の姿が見えた。
    きっと近くにいたんやろう―…
    大きくなっていく涼の姿に軽く深呼吸をした。

    2006-03-21 11:11:00
  • 114:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    優も涼の姿に気付き、あたしは優に手を持たれ二人で涼のいる方向に歩き出した。
    久しぶり?…でもないか…

    2006-03-21 11:14:00
  • 115:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    「ごめんな!忙しいのに〜」『うん。えぇで。気にしやんといて!』
    そんな優と涼のやりとりを聞きながらあたしは涼の顔を見れずにいた。
    今―…涼はどんな顔してんねやろ…?
    笑ってんのかな?…

    2006-03-21 14:49:00
  • 116:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    涼も優が話があるなんて、よっぽどの事じゃないと言わない事ぐらいわかってたんやろう―‥
    「…ん〜ほんじゃあ…優んちいけるし!」
    優が言った。
    本来の一途で馬鹿正直な涼ならたとえ、どんな関係であっても《女》の家なんて絶対行かないけどこの時だけは違った。

    2006-03-21 14:59:00
  • 117:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    一瞬―…どことなく重い空気が流れたような気がした。
    でも涼は「……いいで。」としぶしぶ了承した。
    優んちに迎う途中、誰一人として口を開く事はなかった。
    あたしはその場から逃げ出したくてたまらなかった。弱虫¨¨―…

    2006-03-21 15:03:00
  • 118:

    名無しさん

    楽しみにしてます?頑張って下さい?

    2006-03-21 15:07:00
  • 119:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    優の家に着き、テーブルを囲むように座った。
    優が飲み物を取りに行ってる間、なぜかあたしも涼も俯いたままだった。

    2006-03-21 15:26:00
  • 120:

    アゲ??

    2006-03-22 07:29:00
  • 121:

    名無しさん

    ァゲ???

    2006-03-23 08:20:00
  • 122:

    ?シォリ?キニナルゥゥゥ??

    2006-03-23 11:16:00
  • 123:

    ?

    早く書いて?

    2006-03-23 22:53:00
  • 124:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    遅くなりました?
    待っててくださった方すいません??
    更新します??

    2006-03-24 01:28:00
  • 125:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    優が戻ってきて、軽く笑いを交えた世間話をしていた。
    話が途切れた瞬間一番先に口を開いたのはやっぱり優やった。
    優はまるで「大丈夫」と言うかのようにテーブルの下であたしの手をぎゅっと握ってくれた。

    2006-03-24 01:33:00
  • 126:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    「涼、あんな…気悪くさしたらゴメンやで。ウチの話聞いてな。」
    涼をじっと見つめ視線を外さない優…
    涼は俯いたまま、無言で返事をした。

    2006-03-24 01:41:00
  • 127:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    「あゆみのこの傷見てみ…」
    優はいきなりずっと隠してたあたしの腕の傷を涼に見せるためあたしの腕を掴んだ。
    「…やっ」
    あたしはとっさに拒んでしまったが我にかえり、服の裾をまくり涼に見せた。
    なんとでも思われたっていい。これがあたしの現実――。

    2006-03-24 01:48:00
  • 128:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    ゆっくり顔を上げ、あたしの腕を見つめる涼―。一瞬驚いた表情を見せたけど涼は無造作にあたしの腕の傷をなぞった。
    え…?!
    その涼はなんとなく幸せだった頃の涼に見えた気がした

    2006-03-24 01:52:00
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