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  • 1:

    名無しさん

    今日パパにママが天国に行ったっていってたけどママいつ戻ってくるの?5歳のお誕生日までにかえってきてね りさより

    2005-12-27 00:05:00
  • 51:

    名無しさん

    部屋は暗い 目を懲らしりさの見ている『なにか』を見た。 だんだん目が暗やみに慣れてその『なにか』が真由美だとわかった。 倒れている!!っそう思った瞬間俺は身動きができなくなっていた

    2005-12-28 19:49:00
  • 52:

    名無しさん

    …血…真由美の体の下には大量の血が…   そして腕に血の塊みたいなものを抱いている。生々しい血がついたその塊は人間の形をしていた

    2005-12-28 19:54:00
  • 53:

    名無しさん

     俺は真由美のそばに駆け寄り意識を確認した。こんな時どうしたらいいのかわからない。 情けなかった…  息が弱々しく吐かれている。「あ…かちゃんが」小さな声で真由美が言った。

    2005-12-28 20:01:00
  • 54:

    名無しさん

    …早すぎる。あまりにも早すぎた出産は真由美の体から血と体力を奪った。 しっかり母親に抱かれた小さな体はピクリとも動かない 細長い木の枝のような手足がダランと垂れ下がっていた

    2005-12-28 20:12:00
  • 55:

    名無しさん

    それからは頭に霧がかかったようにモヤモヤしてあまり思い出せない。でもおまえの顔はしっかりと目に焼き付いている…   真由美は産み落とした子供の顔を愛しそうに見ていた。その顔はとても

    2005-12-28 20:22:00
  • 56:

    名無しさん

     美しかったんだ。

    2005-12-28 20:24:00
  • 57:

    ティァラ

    ぇ!!??完結..??

    2005-12-29 10:22:00
  • 58:

    りえ

    りえゃん?およよ??完結じゃないやんなぁ?頑張れ?

    2005-12-29 15:58:00
  • 59:

    ティァラさんりえさん!完結ではないですよ☆変な所で区切ってごめんなさい。まだ続くので読んでもらえたらうれしいです☆

    2005-12-29 17:43:00
  • 60:

    名無しさん

    その夜りさと寄り添って寝た。 りさを抱き締めると体のぬくもりを感じる …この子は生きている…そう思ったら安心した。「おやすみパパ!また明日ね」 「おやすみ。」

    2005-12-29 18:00:00
  • 61:

    名無しさん

    3月22日 今日から仕事に行く。 りさは幼稚園が春休みなんでとなりの内村さんに預かってもらう事にした 会社に着くとみんなが声をかけてくる ヒソヒソとこっちを見ながら耳打ちしてるやつもいる。 珍しいか?妻と子をいっぺんに失ったやつが!哀れに思うのか?『大変だね』『なんでも力になる』その言葉は同情だろ?だったらお前たちが変わってくれ!この悲しみを背負ってくれ! …なんて心の中で思う 自分が少しずつ壊れていくのがわかってきた。

    2005-12-29 18:27:00
  • 62:

    名無しさん

    2005-12-29 18:49:00
  • 63:

    名無しさん

    ただ黙々と仕事を続けた。何も考えないように…今ここで考えてしまったら暴れてしまいそうだ。 休んでる間にずいぶん溜まっていた書類に目を通す 仕事を終え家路に急ぐ、リサの顔を見てほっとした…。早く家に帰ろう。今日は一段とつかれた

    2006-01-28 09:24:00
  • 64:

    名無しさん

    3月23日 今日も会社に行くと考えたら気分が悪くなる。出勤すると同時に哀れな者を見るような目付きに変わる…。 あぁ、本当に気分が悪くなってきた… 昼休みに部長に早退すると告げ家に逃げ帰ってきてしまった

    2006-01-28 09:32:00
  • 65:

    名無しさん

    りさがご飯を食べない。真由美の作ったのが食べたいと口を尖らせる。…たもっていた理性がなくなった… こんな小さな子供にまであたってしまうなんて… りさが怯えるように俺を見る… ごめん。ごめん、りさ。泣かないでくれ、りさを抱き締めながら自分の弱さを責める。俺は情けなくて泣けてきた

    2006-01-29 00:16:00
  • 66:

    名無しさん

    3月24日 昨日の事に反省し、今日はりさと朝から遊ぶ。こんなにはしゃいでるりさを見るのは久しぶりだな…よく三人でしていたなぁ、俺が怪獣でりさが正義の味方。そして真由美は怪獣に襲われるお姫さま。でも、もう姫はいない。 今回からは二人だけでしないとな。

    2006-01-29 00:26:00
  • 67:

    名無しさん

    その後りさに天国はどんな所か教えてあげた。とてもきれいで、何をしていても楽しくて、みんな羽が生えて自由に飛び回れる そんな幻想話をりさが目をキラキラさせて聞いている…。俺もお前がそんな所にいると信じたい。子供と幸せに暮らしていると信じたい。

    2006-01-29 00:33:00
  • 68:

    名無しさん

    2006-01-29 01:46:00
  • 69:

    名無しさん

    3月25日 りさが熱を出して寝込んでしまった。昨日ハシャギ過ぎたかな…? 「…ママ」寝ながら泣いている 幼い子供が母親を求めている。こうゆう時、父親は自分の無力さを知るんだ。

    2006-01-29 04:06:00
  • 70:

    名無しさん

    頑張って下さい…??

    2006-01-29 04:37:00
  • 71:

    ありがとうございます☆

    2006-01-30 05:04:00
  • 72:

    名無しさん

    最後まで読みます?がんばってね

    2006-01-31 04:06:00
  • 73:

    名無しさん

    3月26日 りさの具合はマシになってきた。きょうはずっとそばにいてあげよう…。寝顔を見ていると心が少し和らいだ感じがした。この子のために強くならなくては… りさには俺しかいないのに情けないな…。寝言でりさが「ママ…」と囁いた気がした。また胸が締め付けられる…弱いな俺は。そのあとはただただ寝顔を見つめていた 愛しい真由美と俺の子供。守っていかなくてはいけない

    2006-02-24 17:12:00
  • 74:

    名無しさん

    3月27日 熱がなくなったので買い出しに行く。りさにせがまれシールを買ってあげた 手をつないで迷子にならないように見張っていたが気がつくと…いない!!急いで探すとぽつんと立っている。怒ろうとしたがりさの視線の先には親子が仲良く買い物をしている …口には出さないが寂しいのだろう…昔はよく三人で買い物に来ていたっけ。その親子が俺たち家族と重なって見えた。平凡で幸せそうな家族 りさの手を握りその親子が通り過ぎるのを二人でぼーっと見ていた。

    2006-02-24 17:23:00
  • 75:

    泣けるわ

    2006-02-24 23:48:00
  • 76:

    ありがとうございます!

    2006-02-25 02:56:00
  • 77:

    名無しさん

    3月28日 朝りさに便箋がほしいと言われ近くのコンビニへ。ピンク色のかわいらしい便箋を買った 「ママにお手紙かくんだぁ」そう言って無邪気に笑う 俺も笑い返そうとしたが顔の筋肉が硬くなったように不自然になる。夕方になり、りさがどこからか帰ってきた。 どこに遊びに行ったのか聞くと不機嫌そうに頬を膨らましている。「ママのいるところの住所わかない…」ヨレヨレになったピンクの便箋をしっかり持っていた。パパもわからないんだ…腰を屈めりさと同じ目線にすると、うつむいた顔は真っ赤になり涙を浮かべていた。こうゆう時はどうするべきだったのだろう…寝るときまであまり口を開かない。明日どこかに連れていこう。すこしは機嫌が治るかもしれない。

    2006-02-25 03:15:00
  • 78:

    名無しさん

    3月29日 りさにどこへ行きたいか尋ねると「風船がほしい!」と。…風船?。…あぁ1ヵ月前ぐらいにデパートで買ってあげたやつだな! 早く早くと急かすりさの顔はうれしそうだったので、もう昨日の事はわすれたんだろう 「あれがいい!」屋上に上ると愛想のいい定員さんが風船の束を持っている。銀色のハート型の風船を買い、百円で動く乗り物にふたりで乗り込んだ。はしゃいだりさの顔を見て自然に俺も楽しくなる 子供の笑顔を見ると癒されるな。今日は俺のほうがたしゃいでるのかもしれない。

    2006-02-25 18:42:00
  • 79:

    名無しさん

    3月30日 目が覚めてるのに体が動かない…あの日から目が覚めると同時に真由美の姿を無意識に探す…俺の休みの日には真由美のほうが起きるのが遅かった。 ダブルベットなのに隅のほうで手足を絡ませながら寝ている二人。目が覚めると俺の腕の中で眠っているお前がいて…それがあまりまえで…お前がいない今の現実はいつあたりまえになるのだろう。 真由美が寝ていた場所に腕を回す… まだぬくもりが残っている気がした。

    2006-02-25 19:14:00
  • 80:

    名無しさん

    めちゃ泣ける?悲しすぎるよ…
    一気に読んだけど辛すぎます。産まれて2ヶ月の娘いるけど…絶対にいなくなったりしない。改めて思った。
    完結するまで頑張ってください。無理はしないで…あたしも完結するまで読み続けます?

    2006-02-25 19:33:00
  • 81:

    名無しさん

    2006-02-25 20:40:00
  • 82:

    ありがとうございます。一時期更新できなかったのですが完結まで頑張ります。読んでくださるみなさん最後までお付き合いお願いします。

    2006-02-25 21:55:00
  • 83:

    名無しさん

    3月31日 連続で休んだせいで仕事が山のようにある。りさに遅くなるからと電話を入れ大急ぎで目を通す。同僚やら上司やら気をつかってくるのにも慣れてきた。 仕事が終わったのは九時…りさはちゃんの寝ているだろうか…タクシーに乗り込み一秒でも早く家に帰りたかった …りさの眠っているのを確認し遅い夕食を食べる。ビールを三本飲み干し戸棚からアルバムを取り出した …素面で写真をみるのがどうしてもできない

    2006-02-25 22:22:00
  • 84:

    名無しさん

    付き合った頃のから合わせると7冊にもなったアルバムを1ページ1ページ見ていく…。いろんな場所にデートに行ったなぁ 唯一行ってないのはディズニーランドぐらいか? 行きたいけどカップルで行くと別れるって言うからなぁ〜…真由美はそう言いながらパンフレットを眺めていた。じゃあ子供が生まれたら三人で行こうよ!そう約束したっけ…その約束は…もう果たせないな

    2006-02-25 22:32:00
  • 85:

    名無しさん

    3冊目に目を通すとりさが起きてきた。膝のうえにりさを乗せ一緒にアルバムを見た 赤ん坊の頃と比べると随分大きくなったもんだ…ちいさいね〜かわいいねぇとりさが自分の写真を見て笑う。 もし順調に育って弟が生まれたならこんなふうに笑うのだろう。その光景が目に浮かんだ

    2006-02-25 22:49:00
  • 86:

    名無しさん

    4月1日 りさと風呂に入るとママは空にいるのかと聞かれた。その言葉で心臓の鼓動が早くなるのを感じた すこし間をおき…そうだよと窓を開け星を見た ママは空にいるなんていつまで通用するのか… 昔に死んだ人が星になるって聞いたのを思い出し、りさにママは星になったと話してあげる。 きーらきーらひかーるぅー…りさが歌いだしたので俺も口ずさむ。 よーぞーらーのーほーしーよぉー…浴槽はよく声が響き二人で星を眺めながら、のぼせるまで歌い続けた

    2006-02-25 23:12:00
  • 87:

    名無しさん

    りさを寝かせ…寝室の隣の扉を開ける。葬式が終わった日に入ったのが最後だったな 小さなベットにタンス玩具なのが配置よく並べられているこの部屋は 生まれてくる子供のために用意したものだった。タンスの上には布に包まれた箱が二つ並べてある …一つの箱の布をとり、箱を開けた。震えている自分の手はその箱の中身を取出した

    2006-02-25 23:21:00
  • 88:

    名無しさん

    その中身を口に運ぶ。  ガリっ…噛んだ瞬間、鳥肌がたった。それは石みたいな砂を噛んだときみたいな感触…ひとかけらを飲み込むと同時に涙が溢れでる そしてその場で泣き崩れた。涙は枯れることはない。嗚咽を洩らしながらその箱を抱き締めた

    2006-02-25 23:28:00
  • 89:

    名無しさん

     その箱の中身は真由美。骨になった真由美。肉体がない真由美。もう生きてはいない真由美。 …俺は真由美の遺骨の欠片を食べた…。頭が狂ったのかもしれない。骨を自分の中にいれたらずっと一緒にいれる気がして…どんな形でもいいお前と一緒にいたい!!その夜は狂ったように泣いた。お前が果てしなく遠く感じる…

    2006-02-25 23:35:00
  • 90:

    名無しさん

    そして俺は…死ぬことを選択しようとおもった

    2006-02-25 23:36:00
  • 91:

    名無しさん

    4月2日 夢をみた。まわりが真っ暗な部屋にいる。自分はこれから起こるであろう事態を想定している。体は何かに押さえられて身動きができない。というか体はどこにあるのだろう?手があった場所にはなんの感触もない。自分の意識だけがそこにある…いや…意識?そんなものもないのかもしれない。自分はいったいなんなんだろう? とてつもない恐怖が襲い掛かる。なにもない世界とはこういうものなのか…?なにもない世界……それは死。死を選んだ自分はこういうふうになるのか…?

    2006-02-26 02:28:00
  • 92:

    名無しさん

    時間さえないのだろう……その時誰かの声がした…  はっと気付くと誰かの姿がぼんやりと見えた。…りさか…目の前にはにっこり微笑んだりさがいた。夢か…手は汗ばんでいる 死はあんな感じなのか?真由美もあんな所にいるのか?

    2006-02-26 02:36:00
  • 93:

    名無しさん

       限界だ…

    2006-02-26 02:40:00
  • 94:

    名無しさん

    おれも逝かなくては…真由美のいる所へ

    2006-02-26 02:42:00
  • 95:

    名無しさん

    4月3日 最初にするべき事はなんだろう…?遺書?俺の遺書なんて誰が読むんだ…? すべてが馬鹿らしい。この世に未練なんかない まゆみがいないこの世界なんていらない あぁ待っていてくれ…もうすぐそっちに行くからな。…重い腰をあげ、服を着替えた

    2006-02-26 02:49:00
  • 96:

    名無しさん

    その時、扉が開いた りさがこっちを見ている。「どこかいくの?」 着替えを終えるまで口を開けなかった。「…ママの…ママの所に行くんだよ」絞りでた声は擦れている。りさの表情はいっきに変わり「りさも!!りさも行きたい!!ママに逢いたい!!」と飛び付いてきた。「ダメだ!!!」…!とっさに出た声の大きさに自分がびっくりする

    2006-02-26 02:56:00
  • 97:

    名無しさん

    「どおして!?イヤ!!ママに逢いたい!!」服を破りそうな勢いでりさは俺の体にしがみ付く 「ママの所に行くには…痛かったり苦しかったりするんだよ?」  「いいよ…パパ。りさいい子にするから。痛くても苦しくても我慢できるよ?」 その言葉を聞いて膝が震えてきた。りさを思わず抱き締める…涙が頬をながれ、叫びにも似た声をだした。そしてりさも力強く抱きついてきた。

    2006-02-26 03:07:00
  • 98:

    名無しさん

    「ママァ〜!!」泣き叫ぶりさの声を聞き俺は悟った。 …この子は知っている…さらに腕に力を込めて小さい体を抱き締めた

    2006-02-26 03:09:00
  • 99:

    名無しさん

     …この子は、母親が死んだことを知っている…

    2006-02-26 03:10:00
  • 100:

    名無しさん

     パパはりさにも負けないくらい泣き虫さんだっ。パパの顔を見ると顔中ビチャビチャで鼻水なんてビヨーンって伸びてる! パパの泣いてるところ見ちゃたらりさも泣きたくなっちゃうよ…パパとギュッてしてからどのくらい経ったのかな?すごい疲れちゃって眠たくなってきた

    2006-02-26 04:26:00
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