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━続・傷跡━
-
1:
理都
完結まで、宜しくお願いします?
━傷跡━初めからはこちらです→http://bbs.yoasobiweb.com/test/mread.cgi/yomimono/1133335290/-52006-01-04 03:52:00 -
280:
理都
龍二が最近おかしいのは、心に余裕がないからだと、思ってた。
イライラしたり、何にでも突っ掛かったり。
あたしは、それを理解してるから。
いつも、彼の言葉に笑って答えてた。
2006-01-17 00:14:00 -
281:
理都
『……痛っ。』
…………治まってたのに。
………胃が、痛い。
……痛くて、倒れそうや。
2006-01-17 00:19:00 -
282:
理都
あたしは、そのままキッチンの床に、座り込んだ。
気付かなかった。
2006-01-17 00:22:00 -
283:
理都
気付いて、いなかった。
余裕がなくなってるのは、アタシ―――?
2006-01-17 00:25:00 -
284:
理都
略何度も、すみません。 気を付けます。2006-01-17 00:26:00 -
285:
理都
「…おいっ!お前何してるん?」
『え‥‥?』
キッチンに入ってきた龍二の声で、我に返った。
『あ…ごめん。コーヒー飲んでたら、また胃が痛くなって。』2006-01-17 00:30:00 -
286:
理都
「胃…?治ったんやなかったん?ってか、コーヒー俺らのも入れてや。」
『あ、うん…分かった。』
「俺の砂糖いらんから。」
あたしは、食器棚からカップを二つ取出し、お湯を注いだ。2006-01-17 00:36:00 -
287:
理都
「おう、サンキュー☆りぃ気きくやんっ!」
『コーヒーしかないですけど…。』
「えーよえーよ。ちょうどコーヒー飲みたい気分やったし。笑」
―――光輝くんは、思ってるより嫌な人ではないのかもしれない…。2006-01-17 00:41:00 -
288:
理都
なんやろう。
見た目だけで判断するわけじゃないけど、話し方とか雰囲気とか。
一見、すごく【軽薄そう】に見える。
だけど、本当は、違うのかもしれない…ふと思った。
2006-01-17 00:46:00 -
289:
名無しさん
???????????????
2006-01-17 01:31:00 -
290:
理都
「ってか、光輝くんコレ見て下さいよっ!めちゃくちゃ渋なぃっすか!?」
「おぉー…☆なかなかえぇホイル使っとんなぁ!」
その後、龍二と光輝くんは専門雑誌を見ながら、車の話でだいぶ盛り上がってる様子やった。
車とか…分からんしな。2006-01-17 02:11:00 -
291:
理都
車に詳しくないあたしは、いまひとつ二人の話に入り切れず… 一人で、携帯のテトリスをする事にした。
《♪ピロ〜ピロ♪》
テトリス独特の音楽が、部屋に響く………。
「っつか、何!?誰よ? テトリスやってんの。笑」
2006-01-17 02:20:00 -
292:
理都
『……えっ!?』
「お前、隅の方で音だけしてるし。淋しいって。笑」――声をかけてきたのは、光輝くん。
『あ、だって、話いまいち分からへんから…。』 「…あぁ!悪い悪い。話夢中になってもてたなぁ。車は男のロマンやからなっ。話し始めたら…そのまま日変わってまうわ。笑」
『……どんだけやねん。』あたしは、思わず大袈裟な光輝くんの言葉に、笑ってしまった。2006-01-17 02:42:00 -
293:
理都
「そういや龍、あのお前の元カノよ。メール返ってこんねんけど。笑」
―あ、カヨちゃんの事や。
「…えぇ!マジっすか!?アイツ〜今から電話して言いますわ。」
「いや、せんでええって。忙しいゆうとったし、しゃーないやろ。」2006-01-17 02:49:00 -
294:
理都
「でも…光輝くん、気に入ってたんちゃいます!?」「…気に入ってたってか、まぁ、確かにええ子はええ子そうやったけどな。向こう学生やし、色々事情もあるやろうしなぁ。」
カヨちゃん… やっぱりメール返してなかったんや。
「事情あったって、メールくらい返せますって。俺、カヨに言いますわ!」2006-01-17 02:55:00 -
295:
理都
『ちょっ…龍二っ!?やめときぃな!』
……カヨちゃんにだって、考えがあるんやし。
「はぁ?なんでやねん。メールくらい返せるやろ。」『……カヨちゃんの学校、めっちゃ進学校やろ?やから勉強とか…大変かも知れへんやんっ。』
「アイツ、そんな優等生ちゃうから。ちょぉ理都、電話取ってや。」2006-01-17 03:04:00 -
296:
理都
『やめぇなっ!カヨちゃんの気持ちも……考えたら?アンタ…なんか知らんけどすごいエラそうよな!?元カノやからって、そんな態度取るもんちゃうやろ?』
龍二のカヨちゃんに対する態度は…始めから、どうも不信感が取り払えない。
「お前、いきなりなんやねん?…何、突っ掛かってきてるん?」
2006-01-17 03:12:00 -
297:
理都
『……突っ掛かってるワケちゃうわ。』
だって、カヨちゃんに対する龍二は‥‥‥‥すごく、【嫌な男】に見えるから。
「…おいおい、お前ら喧嘩すんなって!りぃもそない怒んな…?なっ? 龍、俺が電話せんでえぇ言っとんやからせんでえぇねん。」2006-01-17 03:21:00 -
298:
名無しさん
???????????????????
2006-01-17 06:28:00 -
299:
名無しさん
ぁげ???
2006-01-17 09:34:00 -
300:
名無しさん
????????????
2006-01-17 15:36:00 -
301:
理都
「………光輝くんが、そう言うなら。俺はいぃんすけどねっ!」
‥‥‥良かった。
2006-01-17 19:58:00 -
302:
理都
光輝くんが間に入ってくれたおかげで、その場のゴタゴタは悪化せずに済んだ。
「そうぃや…りぃお前マジで誰かおらんの!?モテへん俺に紹介してやぁ〜笑」気まずい空気を掻き消すように、光輝くんが、笑いながら言った。
『…えっ?……いやいや、寄り取りみどりでしょ?あたしの友達まで手出さないで下さいよ。笑』
少しホッとしたあたしは、それを返すように笑顔で答えた。2006-01-17 20:16:00 -
303:
理都
「……なぃっすわぁ〜。 部長っ…!!それはなぃっすわぁ〜!!」
『いや、それ…何?ってか誰?笑』
「・・・紹介してよ。笑 俺、真剣に一年くらい女おらんねんて〜なぁ龍!?」
光輝くんが、龍二を見て言った。2006-01-17 20:27:00 -
304:
理都
「…えっ!?あぁ、そぅっすね。沙奈さん…以来っすもんね。一年っすね〜!」
「おぅ。…ってか、何ボーっとしてんねん。ちゃんと起きてんか?笑」
「えっ?起きてますって。ほら、めちゃめちゃ目ぇパッチリっすよ。」
「…パッチリやな。笑 ならもっと話に入ってこぃって。 」2006-01-17 21:12:00 -
305:
理都
「あ…はい、了解っす。」
―――――ん??
なんか、今、龍二と… 目が合った気がする。
たまたまかな‥‥?
2006-01-17 21:16:00 -
306:
理都
「ってな、ワケやから。りぃちゃんヨロシクな。笑」
『えっ…?(゚□゚;ノ)ノ』 「今の話、聞いてたやろ〜?ほんまに一年おらんねんて…。出会いもないし!」『ん…ん〜〜〜〜〜〜。』
《彼氏欲しい》って言ってる子は何人かいたし、紹介してもいいかな?って、思った。光輝くんは、ほんまに悪い人やなさそうやし。
2006-01-17 21:27:00 -
307:
理都
『じゃあ…あたしの後輩でもいーですか?』
「えっ!マジで!?紹介してくれんの?」
《ア・ン・タが…言ったんやろε=(´c_` )》
『…うん。 五つも年下で良ければ。笑』2006-01-17 21:37:00 -
308:
理都
「マっジで〜!!さっすがりぃやなっ☆年下好きやから全然OKっ!!ノープロブレム!!笑 」
『……あっそう。笑』
「でっでっ、どんな子よ?可愛い?美人!?一途っ?性格えぇ!?」
『………(;-_-+』2006-01-17 21:46:00 -
309:
理都
部屋に、笑い声が響く。
その笑い声に【彼】の声がなかったこと――。
あたしは… 気付いていなかった。
2006-01-17 22:18:00 -
311:
???
しおり?
2006-01-17 22:50:00 -
312:
理都
『なぁ、龍二!!アンタ、一回会った事あるよなぁ?あたしの後輩のマリコ☆』
確か、前にコンビニで会ってみんなで話したよな…。
『龍二?聞いとんっ!?』
2006-01-18 00:28:00 -
313:
理都
「何?聞いてなかったわ」
『……なんで、さっきからテレビばっか見とん?』 あたしらの話、聞いてなかったんや――。
「は?別に。おもろい番組やっとうからやん。」
『……そうなんや。』
「なんや〜?次は、龍二がスネよんかいなっ。…お前ら似たもんやなぁ。笑」2006-01-18 00:35:00 -
314:
理都
「いや、マジそんなん…ちゃいますて。」
龍二は苦笑いしながら、またすぐに体を、テレビの方へ向き直してしまった。
なんなんやろ・・・。
まぁ、いっか。2006-01-18 00:39:00 -
315:
理都
『じゃあ、マリコにメールしとくんで。アドレス教えて下さい。』
「あ、俺の〜?オッケイオッケイ!ちょっと待ってやぁ〜♪」
ピピッピピッピ―。
「…ややこいから、赤外線でそっち送るわなぁ。笑」そう言うと光輝くんは、自分の携帯を前に差し出してきたので、『あ、はい。』あたしも、同じように携帯を取り出した。2006-01-18 00:46:00 -
316:
理都
『あ、来た来た!!』
「お〜いったかぁ?これで完璧やなっ!あとはぁぁ、姫ヨロシクぅ!」
『誰が姫やねん…。笑』
あたしは、赤外線で送られてきた光輝くんのアドレスを、ひとまず登録する事にした。
ピピピピッピ―‥。2006-01-18 00:51:00 -
317:
名無しさん
??????????????
2006-01-18 01:37:00 -
319:
理都
『よし、完了。』
「お〜う!サンキュゥ!」光輝くんは、ニコニコしながら言った。
『マリコはかわいーい後輩やねんから、泣かしたら許しませんよっ。』
あたしが、それに釘を刺すように言う。
「…お、おう!笑 そのかわいーい後輩に、仲良くしてって言っとってな!」2006-01-18 09:08:00 -
320:
理都
『仕方なぃなぁ〜。笑 分かりましたっ☆あっ、その代わりぃ――』
「……………理都。」
《もしメールが来なかったら、龍二の携帯に電話してきてください…!!》 ――言い掛けた、時だった。
2006-01-18 09:18:00 -
321:
理都
『……あっ、龍二!?どないしたん?』
龍二が突然、名前を呼んだ。
「コーヒー、おかわり入れてきてや。」
『えっ…?あ、うん!』
あたしはその場を立ち上がり、龍二のカップを手に取ると、台所へ向かった。2006-01-18 09:23:00 -
322:
理都
『光輝くんはぁーいりますかぁぁ!?』
台所から、部屋に向かって叫ぶ。
「えー?…あぁ、コーヒーまだあるからいらんわぁ!サンキュゥ!!笑」
『はぃはぁーぃ☆』
コポコポコポ‥‥‥ あたしは、お湯を湧かしおえると、持ってきたカップにゆっくりと注いだ。2006-01-18 09:28:00 -
323:
理都
『はい、お待たせぇ!』 カップを、ベッドに寝転がっていた龍二に、手渡す。「…おう、さんきゅ。あとさ――」『あっ!!マリコからメール返ってきた〜!』
「――――‥。」
「えっ!?マジでぇー!!やたら早いなぁ。笑 で、返事はぁ!?」
『彼氏おらんしメールならOKやって☆』
2006-01-18 09:43:00 -
324:
理都
「…………理都、」
「おっさすがマリコやぁぁん〜!」『いきなし呼び捨てするなよ。笑』
――気付かなかった。
―――【彼の声】、に。
2006-01-18 14:30:00 -
325:
理都
悪気があった、ワケじゃない。
仲良くしていた、ワケじゃない。
それでもあたし、笑ってた
だって、アンタの――― 【友達】やから。
2006-01-18 14:40:00 -
326:
理都
「おい理都っ!!!!!」
――――ビクッッ―――――
え・・・・・?
――。―――突然の声に、一瞬、驚いた。 『…何?どうしたん?』
2006-01-18 14:52:00 -
327:
理都
「これ、砂糖入ってんねんけど。」
【カチャン―】
龍二が、カップをテーブルに置く。
『えっ…マジで?ごめん』まったく気付いてなかったわ……。2006-01-18 14:57:00 -
328:
名無しさん
????????????????????????
2006-01-18 15:01:00 -
329:
理都
「おいおい…お前、ビックリするやんけ。笑 龍も、砂糖くらいえぇやん。」
『龍二ごめんな…光輝くんのと、間違えたわ。』
光輝クンノト間違エタワ―
2006-01-18 15:13:00 -
330:
理都
――その瞬間、やった。
【!!グシャッッッ――――】
っ・・・・・・・!!
2006-01-18 15:20:00 -
331:
理都
何が起きたのか、分からなかった。
ただ、座っていたあたしの足元には………タウンページくらいの分厚い車の専門雑誌が、落ちていた。
2006-01-18 15:24:00 -
332:
理都
『痛…………………。』
額を触ると、生温い感覚。
触った指を顔の前に持ってくると、想像通りの鮮やかな赤い、色をしていた。
2006-01-18 15:27:00 -
333:
理都
「お……おい、りい大丈夫かっ!?ちょっ…龍!?お前何してんねんっ!?」
光輝くんの声が、遠くで、聞こえる。
赤い色は、あたしの目まで降りてきて、 流れた―。
2006-01-18 15:35:00 -
334:
理都
まるで、【涙】のように。
「お前さぁ、朝からふてこいねん………。いい加減にしとけよ?」
2006-01-18 15:38:00 -
335:
理都
恐らく、このタウンページくらいの本が、あたしの顔に飛んできたんだろう。
運悪く【角】が、当たっちゃったな………
「……っつか、話聞いとんかいや?黙っとらんと何かしゃべれや!?」2006-01-18 15:45:00 -
336:
理都
『ごめんな。コーヒーさっきので…切らしてもてん。すぐ、駅まで買いに行ってくるわ。』
「お…おいっ!?りい待てって!?お前、その顔じゃ外出れんて!!」
『……大丈夫ですよ。もーすぐ血止まると思うし。』
―あたしは、財布を持ってその場を、立ち上がった。2006-01-18 15:51:00 -
337:
理都
光輝くんは玄関まで来て、あたしの腕を、引っ張る。
「お前…………いっつも、こんな事されてんか?」
『…そんなワケないですよ。今日は、たまたま機嫌が悪いんやと思います☆』
不安そうな表情の光輝くんに、あたしは、笑顔で答えた。
2006-01-18 15:59:00 -
338:
理都
【ガチャン―――】
外に出たあたしは、階段までの廊下を、振り返らずに真っすぐに歩いた。
タンタンタンタンタン‥‥‥‥
下に着いて、マンションのポストの前に――、立つ。
2006-01-18 16:05:00 -
339:
理都
反射して映る自分の顔を見て、驚いた。
血は思ったよりたくさん出ていて…
あたしの顔は、【吸血鬼】みたいになっていた。
『ひっどい顔‥‥‥。』
2006-01-18 16:19:00 -
340:
理都
さすがに外は歩けそうになかったので、先に、マンションのトイレに入って顔を洗う事にした。
【キュッキュッッ――‥】
もう一度、鏡を見る。
2006-01-18 16:23:00 -
341:
理都
自然と、涙は出なかった。
額にくっきりと残った【傷跡】を、鏡越しに、他人を見るように――‥眺める。
2006-01-18 16:29:00 -
342:
理都
『ぶっさいくぅ……!』 あまりにもマヌケな自分の姿に、思わず、笑ってしまった。 あたしは、その傷を前髪で隠した。人から、見えないように。自分から、見えないように……。
あたしは、こんな事じゃ負けへん。
2006-01-18 16:40:00 -
343:
理都
こんな【傷跡】くらいで、弱音なんか…吐かへん。
アンタの【心の傷】に比べたら、こんなんかすり傷みたいなもんやから。
だからね、ほら
あたし、まだ笑えてるよ?
2006-01-18 16:54:00 -
344:
理都
アンタの【傷跡】が消えるまでは、強くいるから。
誰よりも、強くいるから…
2006-01-18 18:19:00 -
345:
名無しさん
休憩とか終わるんなら教えて
2006-01-18 20:20:00 -
346:
理都
349サン、了解しました。
今日はまだ少し、書いていきます!
2006-01-18 20:39:00 -
347:
理都
あたしは、そのままコンビニに行きコーヒーの粉と、バンドエイドを買った。 コンビニ袋をぶら下げながら、帰り道に、財布の中を覗く―‥。『はぁ‥‥。』ため息が、出る。
お金はどんどん無くなってきて、すぐにでも、底を尽きそうだった…。
『何日‥‥‥持つかな。』
2006-01-18 20:46:00 -
348:
理都
通り慣れた道に夏の面影は残らず、季節は代わり、 すっかりと秋だった。
『あ、柿や…。』
ふと上を見上げると、近所の家の庭に、柿の実がなってるのを見つけた。
こんな都会でも…変わらず草木は生きてるんやな。
2006-01-18 21:07:00 -
349:
理都
汚い空気、汚い世の中、 生き物は、それでも、懸命に生きている。
尊い生命を、守るため。 それは、私達人間も同じ。みんな、あらゆる傷みや苦しみを抱えながらも…明日に期待して、生きている。
だから、そう 本当に悲しいのは、諦めてしまう事‥‥でしょ?
2006-01-18 21:23:00 -
350:
理都
あたしは、負けない。負けたくない。自分自身に、過去なんかに……。 未来を変えれるのは、現在を生きてるからなんだ。 最期まで、笑っていたい。
まだ、諦めたくないよ……
2006-01-18 21:46:00 -
351:
理都
あたしはそのまま家に帰った。帰ると、光輝くんの姿はなかった。
『……ただいま。』
テレビを見ている龍二に、声をかける。返答はない。【パカ―‥】
買ってきたバンドエイドを開け、額にゆっくりと貼る。《いたた………。》
額にバンドエイドって・・こんなん小学生以来やな。2006-01-18 21:54:00 -
352:
理都
鏡に映るさっきよりもマヌケな姿に、思わず情けなくなった。
「………俺は、謝らへんからな。」
テレビの画面を凝視しながら、龍二が、呟く。
『いーよ。別に。』
あたしは、それだけ言うと買ってきた袋を持ちキッチンに行き、今度は、砂糖無しのコーヒーを入れた。2006-01-18 21:58:00 -
354:
理都
龍二があんな事をした理由は分かってる。
凡そあたしが、光輝くんと仲良くした事が気に入らなかったんだろう。
コポコポコポ‥‥‥ ヤカンから吹き出る白い湯気はモヤモヤとその場を埋め尽くし、まるで、あたしの心の中みたいだった。
2006-01-18 22:05:00 -
355:
理都
ここで休憩します。2006-01-18 22:06:00 -
356:
理都
352の、季節は代わり×
季節は変わり◎
の間違いです?スミマセン??2006-01-18 22:52:00 -
357:
???
頑張って?
2006-01-18 22:59:00 -
359:
名無しさん
頑張れ?
2006-01-19 00:35:00 -
360:
名無しさん
まだ読んでないけどどんな内容?
2006-01-19 00:52:00 -
361:
名無しさん
簡単に説明できません
2006-01-19 01:31:00 -
362:
名無しさん
いつまで休憩?
2006-01-19 03:10:00 -
363:
名無しさん
簡単じゃなくていいから説明せよ?
2006-01-19 06:54:00 -
364:
名無しさん
よめやうざいな
2006-01-19 08:27:00 -
365:
名無しさん
彼氏彼女の同棲生活の話。
2006-01-19 09:23:00 -
366:
理都
???チャン、363サン、応援?ありがとう!??
364サン、内容は、感想スレにも書いたのですが…
人間の弱さや、強さ。それに常に交わる【信じる心】の意味…を一応テーマに書いています。2006-01-19 11:00:00 -
367:
理都
365サン、ありがとう!?
366サン、すみません?今から少し更新?しますね?
369サン、ありがとうございます!?2006-01-19 11:03:00 -
368:
理都
あたしは、彼を信じてた。
きっと思い出してくれる。
きっと、失った【感情】を取り戻してくれる。
2006-01-19 11:19:00 -
369:
理都
その為ならあたし、
何だってできる―――‥。
ずっとそう、思ってた。
2006-01-19 11:21:00 -
370:
理都
その日、結局龍二は口を開こうとせず、あたしのいれた砂糖なしのコーヒーも、飲まなかった。
2006-01-19 11:25:00 -
371:
理都
チュンチュンチュン‥‥
翌朝、目が覚めたら――、龍二の姿はなかった。
『…どこ行ったんやろ。』テーブルの上には、山のような冷凍食品のカスが転がってる。
2006-01-19 11:30:00 -
372:
理都
『…あっ』と思って、財布の中を見る――‥と、中身は昨日と同じままだった。
《……お金も持たんと、どこ行ったんかな。》
あたしは、とりあえずテーブルの上を綺麗にして、顔を洗うと、今のうちに洗濯を干す事した。2006-01-19 11:34:00 -
373:
理都
『うっわー…めっちゃいい天気やなぁ。』
秋晴れってこの事だろう!そう思うくらい、今日の空は青く、綺麗だった。
そう、まるで…彼と出会ったあの日のような。
2006-01-19 11:38:00 -
374:
理都
パンパンパンパンッ――
布団を叩く音だけが、朝日を浴びるマンションのベランダに、響いた。
『……さて、今日のご飯はどーするかな!』
スリッパを脱いで部屋の中に戻ると、あたしは着ていたスウェットを脱いで、出かける服装に着替えた。2006-01-19 11:48:00 -
375:
理都
【カチャン―。】
マンションを出て、いつも通り、買い物に行く。鍵は《いつもの場所》に入れる。変わらない毎日。 そう、変わる事のない毎日だった。
あんな事が、起こるまでは―――‥。
2006-01-19 11:57:00 -
376:
理都
仕事なので、ここまでで休憩します??2006-01-19 11:59:00 -
377:
名無しさん
りっちゃんいつもええとこでじらしすぎやがな??
Sめぇ??笑2006-01-19 12:08:00 -
378:
りり
読んでます♪♪頑張ってね☆ミ次から感想スレにします!!スィマセン↓
2006-01-19 13:24:00 -
379:
か
じらすねぇ?
2006-01-19 16:21:00 -
380:
名無しさん
2006-01-19 18:51:00