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━続・傷跡━
-
1:
理都
完結まで、宜しくお願いします?
━傷跡━初めからはこちらです→http://bbs.yoasobiweb.com/test/mread.cgi/yomimono/1133335290/-52006-01-04 03:52:00 -
300:
名無しさん
????????????
2006-01-17 15:36:00 -
301:
理都
「………光輝くんが、そう言うなら。俺はいぃんすけどねっ!」
‥‥‥良かった。
2006-01-17 19:58:00 -
302:
理都
光輝くんが間に入ってくれたおかげで、その場のゴタゴタは悪化せずに済んだ。
「そうぃや…りぃお前マジで誰かおらんの!?モテへん俺に紹介してやぁ〜笑」気まずい空気を掻き消すように、光輝くんが、笑いながら言った。
『…えっ?……いやいや、寄り取りみどりでしょ?あたしの友達まで手出さないで下さいよ。笑』
少しホッとしたあたしは、それを返すように笑顔で答えた。2006-01-17 20:16:00 -
303:
理都
「……なぃっすわぁ〜。 部長っ…!!それはなぃっすわぁ〜!!」
『いや、それ…何?ってか誰?笑』
「・・・紹介してよ。笑 俺、真剣に一年くらい女おらんねんて〜なぁ龍!?」
光輝くんが、龍二を見て言った。2006-01-17 20:27:00 -
304:
理都
「…えっ!?あぁ、そぅっすね。沙奈さん…以来っすもんね。一年っすね〜!」
「おぅ。…ってか、何ボーっとしてんねん。ちゃんと起きてんか?笑」
「えっ?起きてますって。ほら、めちゃめちゃ目ぇパッチリっすよ。」
「…パッチリやな。笑 ならもっと話に入ってこぃって。 」2006-01-17 21:12:00 -
305:
理都
「あ…はい、了解っす。」
―――――ん??
なんか、今、龍二と… 目が合った気がする。
たまたまかな‥‥?
2006-01-17 21:16:00 -
306:
理都
「ってな、ワケやから。りぃちゃんヨロシクな。笑」
『えっ…?(゚□゚;ノ)ノ』 「今の話、聞いてたやろ〜?ほんまに一年おらんねんて…。出会いもないし!」『ん…ん〜〜〜〜〜〜。』
《彼氏欲しい》って言ってる子は何人かいたし、紹介してもいいかな?って、思った。光輝くんは、ほんまに悪い人やなさそうやし。
2006-01-17 21:27:00 -
307:
理都
『じゃあ…あたしの後輩でもいーですか?』
「えっ!マジで!?紹介してくれんの?」
《ア・ン・タが…言ったんやろε=(´c_` )》
『…うん。 五つも年下で良ければ。笑』2006-01-17 21:37:00 -
308:
理都
「マっジで〜!!さっすがりぃやなっ☆年下好きやから全然OKっ!!ノープロブレム!!笑 」
『……あっそう。笑』
「でっでっ、どんな子よ?可愛い?美人!?一途っ?性格えぇ!?」
『………(;-_-+』2006-01-17 21:46:00 -
309:
理都
部屋に、笑い声が響く。
その笑い声に【彼】の声がなかったこと――。
あたしは… 気付いていなかった。
2006-01-17 22:18:00 -
311:
???
しおり?
2006-01-17 22:50:00 -
312:
理都
『なぁ、龍二!!アンタ、一回会った事あるよなぁ?あたしの後輩のマリコ☆』
確か、前にコンビニで会ってみんなで話したよな…。
『龍二?聞いとんっ!?』
2006-01-18 00:28:00 -
313:
理都
「何?聞いてなかったわ」
『……なんで、さっきからテレビばっか見とん?』 あたしらの話、聞いてなかったんや――。
「は?別に。おもろい番組やっとうからやん。」
『……そうなんや。』
「なんや〜?次は、龍二がスネよんかいなっ。…お前ら似たもんやなぁ。笑」2006-01-18 00:35:00 -
314:
理都
「いや、マジそんなん…ちゃいますて。」
龍二は苦笑いしながら、またすぐに体を、テレビの方へ向き直してしまった。
なんなんやろ・・・。
まぁ、いっか。2006-01-18 00:39:00 -
315:
理都
『じゃあ、マリコにメールしとくんで。アドレス教えて下さい。』
「あ、俺の〜?オッケイオッケイ!ちょっと待ってやぁ〜♪」
ピピッピピッピ―。
「…ややこいから、赤外線でそっち送るわなぁ。笑」そう言うと光輝くんは、自分の携帯を前に差し出してきたので、『あ、はい。』あたしも、同じように携帯を取り出した。2006-01-18 00:46:00 -
316:
理都
『あ、来た来た!!』
「お〜いったかぁ?これで完璧やなっ!あとはぁぁ、姫ヨロシクぅ!」
『誰が姫やねん…。笑』
あたしは、赤外線で送られてきた光輝くんのアドレスを、ひとまず登録する事にした。
ピピピピッピ―‥。2006-01-18 00:51:00 -
317:
名無しさん
??????????????
2006-01-18 01:37:00 -
319:
理都
『よし、完了。』
「お〜う!サンキュゥ!」光輝くんは、ニコニコしながら言った。
『マリコはかわいーい後輩やねんから、泣かしたら許しませんよっ。』
あたしが、それに釘を刺すように言う。
「…お、おう!笑 そのかわいーい後輩に、仲良くしてって言っとってな!」2006-01-18 09:08:00 -
320:
理都
『仕方なぃなぁ〜。笑 分かりましたっ☆あっ、その代わりぃ――』
「……………理都。」
《もしメールが来なかったら、龍二の携帯に電話してきてください…!!》 ――言い掛けた、時だった。
2006-01-18 09:18:00 -
321:
理都
『……あっ、龍二!?どないしたん?』
龍二が突然、名前を呼んだ。
「コーヒー、おかわり入れてきてや。」
『えっ…?あ、うん!』
あたしはその場を立ち上がり、龍二のカップを手に取ると、台所へ向かった。2006-01-18 09:23:00 -
322:
理都
『光輝くんはぁーいりますかぁぁ!?』
台所から、部屋に向かって叫ぶ。
「えー?…あぁ、コーヒーまだあるからいらんわぁ!サンキュゥ!!笑」
『はぃはぁーぃ☆』
コポコポコポ‥‥‥ あたしは、お湯を湧かしおえると、持ってきたカップにゆっくりと注いだ。2006-01-18 09:28:00 -
323:
理都
『はい、お待たせぇ!』 カップを、ベッドに寝転がっていた龍二に、手渡す。「…おう、さんきゅ。あとさ――」『あっ!!マリコからメール返ってきた〜!』
「――――‥。」
「えっ!?マジでぇー!!やたら早いなぁ。笑 で、返事はぁ!?」
『彼氏おらんしメールならOKやって☆』
2006-01-18 09:43:00 -
324:
理都
「…………理都、」
「おっさすがマリコやぁぁん〜!」『いきなし呼び捨てするなよ。笑』
――気付かなかった。
―――【彼の声】、に。
2006-01-18 14:30:00 -
325:
理都
悪気があった、ワケじゃない。
仲良くしていた、ワケじゃない。
それでもあたし、笑ってた
だって、アンタの――― 【友達】やから。
2006-01-18 14:40:00 -
326:
理都
「おい理都っ!!!!!」
――――ビクッッ―――――
え・・・・・?
――。―――突然の声に、一瞬、驚いた。 『…何?どうしたん?』
2006-01-18 14:52:00 -
327:
理都
「これ、砂糖入ってんねんけど。」
【カチャン―】
龍二が、カップをテーブルに置く。
『えっ…マジで?ごめん』まったく気付いてなかったわ……。2006-01-18 14:57:00 -
328:
名無しさん
????????????????????????
2006-01-18 15:01:00 -
329:
理都
「おいおい…お前、ビックリするやんけ。笑 龍も、砂糖くらいえぇやん。」
『龍二ごめんな…光輝くんのと、間違えたわ。』
光輝クンノト間違エタワ―
2006-01-18 15:13:00 -
330:
理都
――その瞬間、やった。
【!!グシャッッッ――――】
っ・・・・・・・!!
2006-01-18 15:20:00 -
331:
理都
何が起きたのか、分からなかった。
ただ、座っていたあたしの足元には………タウンページくらいの分厚い車の専門雑誌が、落ちていた。
2006-01-18 15:24:00 -
332:
理都
『痛…………………。』
額を触ると、生温い感覚。
触った指を顔の前に持ってくると、想像通りの鮮やかな赤い、色をしていた。
2006-01-18 15:27:00 -
333:
理都
「お……おい、りい大丈夫かっ!?ちょっ…龍!?お前何してんねんっ!?」
光輝くんの声が、遠くで、聞こえる。
赤い色は、あたしの目まで降りてきて、 流れた―。
2006-01-18 15:35:00 -
334:
理都
まるで、【涙】のように。
「お前さぁ、朝からふてこいねん………。いい加減にしとけよ?」
2006-01-18 15:38:00 -
335:
理都
恐らく、このタウンページくらいの本が、あたしの顔に飛んできたんだろう。
運悪く【角】が、当たっちゃったな………
「……っつか、話聞いとんかいや?黙っとらんと何かしゃべれや!?」2006-01-18 15:45:00 -
336:
理都
『ごめんな。コーヒーさっきので…切らしてもてん。すぐ、駅まで買いに行ってくるわ。』
「お…おいっ!?りい待てって!?お前、その顔じゃ外出れんて!!」
『……大丈夫ですよ。もーすぐ血止まると思うし。』
―あたしは、財布を持ってその場を、立ち上がった。2006-01-18 15:51:00 -
337:
理都
光輝くんは玄関まで来て、あたしの腕を、引っ張る。
「お前…………いっつも、こんな事されてんか?」
『…そんなワケないですよ。今日は、たまたま機嫌が悪いんやと思います☆』
不安そうな表情の光輝くんに、あたしは、笑顔で答えた。
2006-01-18 15:59:00 -
338:
理都
【ガチャン―――】
外に出たあたしは、階段までの廊下を、振り返らずに真っすぐに歩いた。
タンタンタンタンタン‥‥‥‥
下に着いて、マンションのポストの前に――、立つ。
2006-01-18 16:05:00 -
339:
理都
反射して映る自分の顔を見て、驚いた。
血は思ったよりたくさん出ていて…
あたしの顔は、【吸血鬼】みたいになっていた。
『ひっどい顔‥‥‥。』
2006-01-18 16:19:00 -
340:
理都
さすがに外は歩けそうになかったので、先に、マンションのトイレに入って顔を洗う事にした。
【キュッキュッッ――‥】
もう一度、鏡を見る。
2006-01-18 16:23:00 -
341:
理都
自然と、涙は出なかった。
額にくっきりと残った【傷跡】を、鏡越しに、他人を見るように――‥眺める。
2006-01-18 16:29:00 -
342:
理都
『ぶっさいくぅ……!』 あまりにもマヌケな自分の姿に、思わず、笑ってしまった。 あたしは、その傷を前髪で隠した。人から、見えないように。自分から、見えないように……。
あたしは、こんな事じゃ負けへん。
2006-01-18 16:40:00 -
343:
理都
こんな【傷跡】くらいで、弱音なんか…吐かへん。
アンタの【心の傷】に比べたら、こんなんかすり傷みたいなもんやから。
だからね、ほら
あたし、まだ笑えてるよ?
2006-01-18 16:54:00 -
344:
理都
アンタの【傷跡】が消えるまでは、強くいるから。
誰よりも、強くいるから…
2006-01-18 18:19:00 -
345:
名無しさん
休憩とか終わるんなら教えて
2006-01-18 20:20:00 -
346:
理都
349サン、了解しました。
今日はまだ少し、書いていきます!
2006-01-18 20:39:00 -
347:
理都
あたしは、そのままコンビニに行きコーヒーの粉と、バンドエイドを買った。 コンビニ袋をぶら下げながら、帰り道に、財布の中を覗く―‥。『はぁ‥‥。』ため息が、出る。
お金はどんどん無くなってきて、すぐにでも、底を尽きそうだった…。
『何日‥‥‥持つかな。』
2006-01-18 20:46:00 -
348:
理都
通り慣れた道に夏の面影は残らず、季節は代わり、 すっかりと秋だった。
『あ、柿や…。』
ふと上を見上げると、近所の家の庭に、柿の実がなってるのを見つけた。
こんな都会でも…変わらず草木は生きてるんやな。
2006-01-18 21:07:00 -
349:
理都
汚い空気、汚い世の中、 生き物は、それでも、懸命に生きている。
尊い生命を、守るため。 それは、私達人間も同じ。みんな、あらゆる傷みや苦しみを抱えながらも…明日に期待して、生きている。
だから、そう 本当に悲しいのは、諦めてしまう事‥‥でしょ?
2006-01-18 21:23:00 -
350:
理都
あたしは、負けない。負けたくない。自分自身に、過去なんかに……。 未来を変えれるのは、現在を生きてるからなんだ。 最期まで、笑っていたい。
まだ、諦めたくないよ……
2006-01-18 21:46:00 -
351:
理都
あたしはそのまま家に帰った。帰ると、光輝くんの姿はなかった。
『……ただいま。』
テレビを見ている龍二に、声をかける。返答はない。【パカ―‥】
買ってきたバンドエイドを開け、額にゆっくりと貼る。《いたた………。》
額にバンドエイドって・・こんなん小学生以来やな。2006-01-18 21:54:00 -
352:
理都
鏡に映るさっきよりもマヌケな姿に、思わず情けなくなった。
「………俺は、謝らへんからな。」
テレビの画面を凝視しながら、龍二が、呟く。
『いーよ。別に。』
あたしは、それだけ言うと買ってきた袋を持ちキッチンに行き、今度は、砂糖無しのコーヒーを入れた。2006-01-18 21:58:00 -
354:
理都
龍二があんな事をした理由は分かってる。
凡そあたしが、光輝くんと仲良くした事が気に入らなかったんだろう。
コポコポコポ‥‥‥ ヤカンから吹き出る白い湯気はモヤモヤとその場を埋め尽くし、まるで、あたしの心の中みたいだった。
2006-01-18 22:05:00 -
355:
理都
ここで休憩します。2006-01-18 22:06:00 -
356:
理都
352の、季節は代わり×
季節は変わり◎
の間違いです?スミマセン??2006-01-18 22:52:00 -
357:
???
頑張って?
2006-01-18 22:59:00 -
359:
名無しさん
頑張れ?
2006-01-19 00:35:00 -
360:
名無しさん
まだ読んでないけどどんな内容?
2006-01-19 00:52:00 -
361:
名無しさん
簡単に説明できません
2006-01-19 01:31:00 -
362:
名無しさん
いつまで休憩?
2006-01-19 03:10:00 -
363:
名無しさん
簡単じゃなくていいから説明せよ?
2006-01-19 06:54:00 -
364:
名無しさん
よめやうざいな
2006-01-19 08:27:00 -
365:
名無しさん
彼氏彼女の同棲生活の話。
2006-01-19 09:23:00 -
366:
理都
???チャン、363サン、応援?ありがとう!??
364サン、内容は、感想スレにも書いたのですが…
人間の弱さや、強さ。それに常に交わる【信じる心】の意味…を一応テーマに書いています。2006-01-19 11:00:00 -
367:
理都
365サン、ありがとう!?
366サン、すみません?今から少し更新?しますね?
369サン、ありがとうございます!?2006-01-19 11:03:00 -
368:
理都
あたしは、彼を信じてた。
きっと思い出してくれる。
きっと、失った【感情】を取り戻してくれる。
2006-01-19 11:19:00 -
369:
理都
その為ならあたし、
何だってできる―――‥。
ずっとそう、思ってた。
2006-01-19 11:21:00 -
370:
理都
その日、結局龍二は口を開こうとせず、あたしのいれた砂糖なしのコーヒーも、飲まなかった。
2006-01-19 11:25:00 -
371:
理都
チュンチュンチュン‥‥
翌朝、目が覚めたら――、龍二の姿はなかった。
『…どこ行ったんやろ。』テーブルの上には、山のような冷凍食品のカスが転がってる。
2006-01-19 11:30:00 -
372:
理都
『…あっ』と思って、財布の中を見る――‥と、中身は昨日と同じままだった。
《……お金も持たんと、どこ行ったんかな。》
あたしは、とりあえずテーブルの上を綺麗にして、顔を洗うと、今のうちに洗濯を干す事した。2006-01-19 11:34:00 -
373:
理都
『うっわー…めっちゃいい天気やなぁ。』
秋晴れってこの事だろう!そう思うくらい、今日の空は青く、綺麗だった。
そう、まるで…彼と出会ったあの日のような。
2006-01-19 11:38:00 -
374:
理都
パンパンパンパンッ――
布団を叩く音だけが、朝日を浴びるマンションのベランダに、響いた。
『……さて、今日のご飯はどーするかな!』
スリッパを脱いで部屋の中に戻ると、あたしは着ていたスウェットを脱いで、出かける服装に着替えた。2006-01-19 11:48:00 -
375:
理都
【カチャン―。】
マンションを出て、いつも通り、買い物に行く。鍵は《いつもの場所》に入れる。変わらない毎日。 そう、変わる事のない毎日だった。
あんな事が、起こるまでは―――‥。
2006-01-19 11:57:00 -
376:
理都
仕事なので、ここまでで休憩します??2006-01-19 11:59:00 -
377:
名無しさん
りっちゃんいつもええとこでじらしすぎやがな??
Sめぇ??笑2006-01-19 12:08:00 -
378:
りり
読んでます♪♪頑張ってね☆ミ次から感想スレにします!!スィマセン↓
2006-01-19 13:24:00 -
379:
か
じらすねぇ?
2006-01-19 16:21:00 -
380:
名無しさん
2006-01-19 18:51:00 -
382:
???
しおり?
2006-01-19 19:25:00 -
383:
名無しさん
?????????????????
2006-01-19 19:29:00 -
384:
名無しさん
???
2006-01-19 19:56:00 -
385:
理都
381サン、遅くなってスミマセン?眠たくなるまで頑張って更新?するので、良ければ読んで下さいね??
りりチャン、ありがとう☆久しぶりに、りりチャンからのカキ見て嬉しかったです!あと、場所は気にしないでねm(*o_o)m
かチャン、ありがとう!?2006-01-20 00:16:00 -
386:
理都
???チャン、しおりありがとう??
あげてくれた皆様、ありがとうございました!
今から出来るトコまで更新?しますので、良ければ読んでやって下さい?
2006-01-20 00:18:00 -
387:
理都
現実ってね、時にものすごく曖昧で
近いようで、それは、あまりに遠く感じる。
目を閉じれば、昨日までの景色が、ほら… こんなにも繊細に浮かぶのに。
2006-01-20 00:29:00 -
388:
理都
目を背けてしまいたい。 あんな事が起きなければ、まだ、笑っていれた?
あんな事がなければ、まだ無かった事に出来たのに―――――‥。
2006-01-20 00:36:00 -
389:
理都
―その日は、雨だった。
ザーザーザーザー…
昨日までの、目を掠めるくらいの秋晴れとは打って変わって、外はどしゃぶり。『……雨って、久しぶりやん。』
2006-01-20 00:41:00 -
390:
理都
『龍二ぃー、傘あったっけ?』
あたし達二人は相変わらずで――、
あの日、結局音沙汰もなく夜中に帰ってきた龍二は、一言も゛ごめん ゛とは…言わなかった。
「傘?折畳みが、クローゼットにあるかも。」2006-01-20 00:48:00 -
391:
理都
『マジー?見てみるわ。買い物行かなあかんし。』
【ザーザーザーザー】
降り止みそうにない大雨。傘なかったら、こりゃキツイしな…。
「ってか…金あるん?」2006-01-20 00:53:00 -
392:
理都
『え?……あぁ、あと何千円かなら残ってるで。』
ついに、【万札】をきってしまった――。
「…そうなんや。っつか、お前、それ飽きひんの?」龍二が、あたしの手元を見て言った。 あたしの手元には、食べかけの【フランスパン】が、握られてる。2006-01-20 00:59:00 -
393:
理都
『あぁ、コレ…?うん、なんか慣れた!!』
あたしは、自分で言って、笑いながら答えた。
気付いたら、スーパーの帰りにいつも゛ソコ ゛に寄るようになっていた。匂いに釣られるのもあったけどなんせ、これだけであたしの【食費】は二日浮く…。
ここ最近は、油っぽい冷凍食品もやめて、゛コレ ゛しか食べていなかった。2006-01-20 01:07:00 -
394:
理都
すみません!
睡魔に襲われてきたので、明日の朝一に、急いで続き書きます。本当に、少なくてごめんなさい?
2006-01-20 01:10:00 -
395:
名無しさん
ほぉ〜い?お疲れさん?
また朝なぁ〜?2006-01-20 03:09:00 -
396:
名無しさん
???????????????
2006-01-20 03:31:00 -
397:
理都
「ってか、お前……ちょっと痩せた?」
――――――。
『…えっ!!?ほんまに?それ誉め言葉!?痩せたとか嬉しいわぁ。笑』
「何……言ってんねん。そんなんばっか食ってるからやん。ちゃんと食えよ。」2006-01-20 08:06:00 -
398:
理都
『食べてるって〜!ほら、冷凍食品って…食べ過ぎたら体に悪そうやん?笑 パンならそんな事ないし☆』
自分でも、気付いていた。
「…そっか、ほんま理都はパン好きやな。パンってそんなうまい!?」
2006-01-20 08:18:00 -
399:
理都
体調は、あまり良くない。
体重は…少しずつ減っている、こと。
『うん、おいしいで☆龍二も食わず嫌いせんと、食べてみたらいいのに〜!笑』
――それでも、あたしは、笑って答える。 今日も、そして明日も。
2006-01-20 08:29:00 -
400:
理都
こんな事が、起きるまではきっと――――‥。
【♪〜♪〜♪】
『…あれ?』突然、部屋に鳴り響いた、機械音。
2006-01-20 08:34:00