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━続・傷跡━
-
1:
理都
完結まで、宜しくお願いします?
━傷跡━初めからはこちらです→http://bbs.yoasobiweb.com/test/mread.cgi/yomimono/1133335290/-52006-01-04 03:52:00 -
401:
理都
「電話?俺?」
『うん…。あたしじゃないわ。』
龍二の携帯が、鳴った。 【カチャ―】「もしもし?」
「…はい。えっ………!?マジ!?健輔君!?」
2006-01-20 08:45:00 -
402:
理都
その名前に……一瞬、驚いた。【健輔君】といえば、千葉に住んでるという龍二の学生時代の先輩。
そう、那智さんの―――‥
《龍?久しぶりやな…。》「…健輔君、めっちゃ久しぶりっすね〜!!元気でした!?あれからすぐ、千葉帰ったんすか!?」
《…おう。相変わらず、マスオしてるわ。笑》
2006-01-20 08:53:00 -
403:
理都
「ははっ、お魚くわえた鬼嫁〜っ♪っすね。笑」
《…それゆうなよ。笑》
「で、どうしたんすか?電話なんて珍しいっすね!」《あぁ……うん。》
そういえば、彼もあの時、那智さんに協力するって言ってたうちの一人。一体、何の用なんやろう――‥?
2006-01-20 09:00:00 -
404:
理都
《那智の事………やねん、けど…な。》 「‥‥‥‥‥‥。」
《おい、龍二…?聞いてるか?》
「あ……はい。」
お願い。これ以上‥‥‥ 思い出させないで――?
2006-01-20 09:09:00 -
405:
理都
《恨まんといて……やって欲しいねん。アイツの事》「‥‥‥‥‥。」
《アイツもな、色々抱え込んでたねん。昔から、強がりな奴やった…やろ?だから、後輩にカッコつけて、誰にも弱音見せれずにあんな結果になってもて……》
「――――え?」
2006-01-20 09:17:00 -
406:
理都
「あんな結果って……那智さん、東京で成功してないんですか?」
《――東京?》
《え‥‥‥まさか龍二、お前……まだ知らんのか?》「え?」
《ニュースや新聞は!?お前……まだ見てへんの?》2006-01-20 09:25:00 -
407:
理都
「……ニュース?新聞?」《マジ‥‥‥で。今朝の、新聞ある?》
「いや、うち新聞とってないんで。ってか…いったい何なんすか?ニュースとかって……那智さんに、何かあったんすか!?」
《…………。》
「もしもし!?健輔君?」
2006-01-20 09:30:00 -
408:
理都
《那智は………今朝、死んだで。》
「――――は?」
《テレビにも、新聞にも…載っとった。ビルの上から飛び降りた…ねん。》
「何―――言ってんすか。健輔君…それは――‥冗談になってないっすよ!笑」
2006-01-20 09:39:00 -
409:
理都
《………冗談やったら、ええのに…な。残念ながら…事実やわ。》
「うそ―――でしょ?」
《龍二…今から俺が話すこと、良く聞いてくれ。お前、那智の未収の話は…聞いてたよな?》
「――――‥。」
2006-01-20 09:47:00 -
410:
理都
《そのうち二人は一緒に住むようになって、そんな日々が、四年近く続いてた。やけど…な、やっぱり那智も【ホスト】やから、営業もせなアカンし、店にいたら自分以外の女に優しくする那智の姿を、毎晩見る。レナちゃんは、精神的に病んでいって医者に鬱病を診断された。那智はそれを心配して…【ホスト】を辞めるって言ったねん。それで一度、神戸の店を辞めた。ミナミに変わったって聞いたやろ?》
「……はい。」
《那智にとったら、レナちゃんの為にした事やった。神戸ではナンバー争いするぐらい波に乗ってた自分を捨てて、女との、レナちゃんとの生活を取ったんやから。やけど…レナちゃんは怒ったねん。勝手に辞めたことを。「アンタが辞めたら、あたしの…四年間はどうなるん?那智…思い出して?夢を諦めんとって!」鬱病で飯もろくに食えんくなって痩せ細っていく体、やけど、レナちゃんは毎晩那智を説得した。》
2006-01-20 10:30:00 -
411:
理都
《それから…約一ヵ月後、那智は復帰したねん。ミナミで新しいスタートをきった。やけど、レナちゃんの事を想ったら今までみたいに営業が出来んくて…売り上げは上がらん一方やった。それを見ていたレナちゃんは、辞めていた風俗をまた始めた。「あたしが…なんとかせなアカン!!那智を助けれるのは、あたししかおらん。」前と同じ生活の繰り返し。やけど、変わった事が一つ‥‥。自分でも気付かへんうちに精神的に追い詰められてたレナちゃんは、鬱病から、【自殺未遂】を頻繁にするようになった。》
「……自殺…未遂?」
2006-01-20 10:46:00 -
412:
理都
《簡単に言ったら…リストカットやな。分かるよな?レナちゃんの腕に日に日に増える【傷】を、那智は、見てみぬフリするしか出来んかった。レナちゃんは、自分の夢を…応援してくれとったから。那智の隣で、レナちゃんはいっつも笑ってた。アイツは絶対【涙】を見せへん…那智がいっつも言ってたわ。やけど…》「…健輔…くん?」
《……ズッ、…ははっ、悪いな。続き、話すわな。》
《…やけど、ある日、いつも通り仕事後に那智の店に来とったレナちゃんが、仕事から家に帰るとおらへんかった。那智はすぐに地元の連れや、俺んとこに電話してきたけど…俺は千葉におったし探す事とか出来ひんかったねん。》
2006-01-20 11:00:00 -
413:
理都
《でも、何日経ってもレナちゃんは姿を現さんくて、心配で……とりあえず、俺もそっちに戻った。お前と三人で会った時や。》
「‥‥あぁ、あの日。」
《お前が帰った後に、那智に詳しい事情を聞いた…。やけど、レナちゃんが何処におるかはさっぱり見当がつかんかったねん。残ったのは…レナちゃんの給料日までに溜まった、大量に残る店の未収だけ――‥。》
2006-01-20 11:16:00 -
414:
理都
「未収……って、那智さんが言ってた…。」
《そう、エースである客が飛んだ。それが…レナちゃんの未収や。やけど、俺らも那智自身も、レナちゃんが急に飛んだ理由が分からんかった。昨日までは、あんなに笑っとったのに…。そう考えとったある日、レナちゃんから一本の電話が鳴った。「那智?早くこっち来て!」「…お前、何処にいるねん!?」「東京!アンタの夢叶える為に、先にこっちで働いてるよ!」レナちゃんは、嬉しそうに言った。東京で家も借りたから、待ってるって…。》「とう…きょう…?」
2006-01-20 11:26:00 -
415:
理都
《……那智の夢や。東京でナンバー1のホストになる事。聞いた事あるやろ?》「…はい。」
《やから…那智は、店を飛んだ。レナちゃんが待ってる東京に行く為に。事情を知ってる俺は、アイツに協力した。やけど、龍二……お前は自分を慕ってくれてる可愛い後輩や。那智も、お前にだけはほんまの事を話せへんかった…。情けない姿を、見せたくなかったんやろな。》
「―――‥。」
2006-01-20 11:36:00 -
416:
理都
《やけど、東京に行ったアイツは……夢やったホストにはならへんかった。》
「え…?」
《今度こそ、ずっとレナちゃんの傍におってやりたかったんやろな。那智は、慣れへん昼の仕事を始めて、レナちゃんの事も、二度と働かさへんかった。》
「――それ…で…?」
2006-01-20 11:42:00 -
417:
理都
《……それで、レナちゃんは、どうしても、納得いかんかったんやろな。那智の夢を叶える為に東京まで来たのに、自分がアイツの夢を邪魔をしてる。自分がいたらアカン!……そう、思ったんかも知れへんな。レナちゃんは、那智に別れを告げた。【好きな人】が出来たから――って。》
「好きな―…人?」
《最初は…な、那智もレナちゃんが自分の為に無理してるんやと思って、そんなん話も聞かへんかった。》
2006-01-20 11:51:00 -
418:
理都
《やけど、レナちゃんは…那智が止めていた風俗を、また自ら始めた。仕事後はホストクラブを渡り歩いて朝まで、帰ってこーへん。那智は何度も止めたけど、聞く耳すら持たへんレナちゃんは……そのまま落ちていく一方やったねん。》
「―――‥。」
《サイトにはレナちゃんの名前がいろんなスレで目についとった。【○○の本カノは○○のレナやで!】【○○とラブホから出てくるとこ見た!】金回りがいいと思って疑ったら、ついには…パパの存在まで出てくる始末やった。》
2006-01-20 12:06:00 -
419:
理都
《立場……逆転ってとこやな。那智は、どんどん病んでいった。飯はもちろん、仕事にも行けんくなった。「女なんかいらんわ!」くらい、昔みたいに強気で開き直れたら良かった…ん…やけどな。ホストを辞めたアイツは、一人の男としてほんまにレナちゃんが全てやったから……。相変わらず帰ってこーへんレナちゃんから、メールが入った。【もう別れよ。】昨日の夜やった…。那智の…ズッ…おっちゃんから電話が……あったんは。》
「――――っ‥‥。」
2006-01-20 12:17:00 -
420:
理都
中途半端_?なトコですみません。仕事なので、中断します??
2006-01-20 12:18:00 -
422:
名無しさん
ぁ|+〃?
2006-01-20 19:29:00 -
423:
か
ぎゃー気になる?
2006-01-21 02:29:00 -
424:
名無しさん
???????????????
2006-01-21 09:28:00 -
425:
名無しさん
おまじない?
http://bbs.yoasobiweb.com/test/mread.cgi/uranai/1137594585/l52006-01-21 12:23:00 -
426:
名無しさん
前から気になってたんゃけどこれ実話ですかぁ?
2006-01-21 14:17:00 -
427:
名無しさん
http://bbs.yoasobiweb.com/test/mread.cgi/uranai/1137594585/l5
2006-01-21 17:14:00 -
428:
名無しさん
実話って書いてたやん
2006-01-22 04:58:00 -
429:
理都
かチャン、遅くなりました?頑張りますね!?
431サン、都合上、住んでる地名、年令(私以外)などは少し変えています。あとは実話です。記憶が曖昧なセリフ部分は、微妙ですが…2006-01-22 13:56:00 -
430:
理都
「‥‥‥‥那智さんが…、自分か…ら?」
《……アイツも、お前にはほんまに悪い事したって、金返しといてくれ…って。俺…預かってるから。》
ソンナンアリエヘンヤロ。
2006-01-22 14:54:00 -
431:
はな
一気によんぢゃった?頑張ってちょ?
2006-01-22 17:02:00 -
432:
名無しさん
????????????????????????
2006-01-22 17:28:00 -
433:
あ
おーい
2006-01-23 00:49:00 -
434:
理都
はなチャン、ありがとう!?読んで頂けて嬉しいです?頑張るので、宜しくお願いします??
438サン、あサン、ありがとう!更新遅くなってごめんなさい?今から仕事まで書いていきます?2006-01-23 11:16:00 -
435:
理都
アリエルワケ・・・ナイ
「……だって、那智さ……んは……………」
那智サンハ―――――‥‥
2006-01-23 11:20:00 -
436:
理都
《…………そう……やな。アイツが言ってた…ズッ…一番弱い、人間や。…一番弱くて…なりたくないもんに……なってもたんやな》
一番弱い、人間――――。
那智‥‥さん‥‥
2006-01-23 11:29:00 -
437:
理都
――――――――――――――――――――――――《おい龍二っ☆もーすぐ始まんで!!集会!》
《…えー?マジ?んでぇ、今日はぁ誰が仕切るん?》《今日はな、那智さん来てるみたいやねん!!》
《………えっ!!?それほんまなん?》
2006-01-23 11:41:00 -
438:
理都
《ほんまやって!すげぇやろっ?健輔くんと一緒に来るみたいやわ〜☆》
那智さん来るんや―――‥
《……久々やな。緊張するわ。》
《確かにな〜!笑…なんせ我らの、総長やからな!》
2006-01-23 11:46:00 -
439:
名無しさん
????????????????????????
2006-01-23 11:51:00 -
440:
理都
――【那智さん】は、
当時、ここらの若いもんを裏で率いてる頭。言えば、族の総長…やった。
そんな那智さんに憧れてるヤツらは少なくなくて、俺も直哉も、そのうちの一人やった。那智さんが直接、集会に参加する事はほとんどなくて…やけど、なぜか皆那智さんについていく。あの゛不思議なオーラ ゛に、俺らは完全に引き付けられてた。《最後までこの人についていきたい。》那智さんは、そういう力を…持つ人やった。
2006-01-23 11:57:00 -
441:
理都
《お疲れさまっすーーーー!!!》
黒を探すのが難しい程、カラフルな頭をした集団…。胡散臭い集団が、声を揃えて一斉に挨拶をする。
《あ、お疲れぇー。》
それに笑顔で応える男前。やっぱり那智さんは、カッコイイわ…!!!!
2006-01-23 12:03:00 -
442:
理都
《んじゃぁーえーっと、集会始めまぁーす。》
そっから淡々と夜の海岸で集会が始まり、その週にあった事や…他の族の情報などを、各自報告し合う。
はっきり言って、俺はそんなもんどーだって良かった。俺の目標は、【那智】という人間。
ただ一人やったから。
2006-01-23 12:09:00 -
443:
理都
《んー…まぁ、あんまり顔出してない俺が言う事やないんやけどぉ。仲間は、大切に。》
全員が、彼の言葉に、耳を傾ける――。
《今、こうやって自分がこの場所にいれる事…。仲間あってこその、自分やと思って欲しい。》
《コホン…もちろん、仲間だけじゃない。一番に感謝せなあかんのは、もちろん自分の【親】や。》
2006-01-23 12:27:00 -
444:
理都
すみません。一回中断します???
2006-01-23 12:32:00 -
445:
名無しさん
????????????????????????
2006-01-23 17:42:00 -
446:
理都
《腹立つ事もある。筋違いな事もある。やけどぉ…どんな事があっても【親】だけは大切にして欲しい。》
【親】――――、か。
俺には…難しい話やな。
《ぇーってな感じで俺の教訓はなぁ、》
2006-01-23 22:45:00 -
447:
理都
《男ならぁー、人前で涙を見せるな!女を泣かすな!親を泣かすな!マジでこの三つやからぁ…。》
《ー‥‥ぁーあとねぇ、これ最悪。 自殺する奴。》
自殺……?
2006-01-23 23:01:00 -
448:
理都
《親から与えられた命、なんやと思ってるん?自殺なんか親不孝な事する人間はぁ…一番弱い人間やわ。そんなんには、なりたくないやん?》
《…みんな覚えとけぇー。腕に傷ある奴らもいるけどさぁ、お前らがそうやって自分傷つけたり、何気なく過ごした今日は、誰かが必死で夢見た゛明日 ゛やねん――。分かるよな?》
2006-01-23 23:20:00 -
449:
名無しさん
????????????????????????
2006-01-23 23:30:00 -
450:
理都
《聡、単車乗って、コケんなよ。》
《…あ、はいっ!》
《…順平、シンナーは止めとけ。分かったな?》 《…………ハ…イ。》
《お前らぁ、みぃーんな命粗末にするなよー!!俺からは以上でっす。はい、健ちゃんバトンタッチ☆》
2006-01-23 23:51:00 -
451:
理都
那智さんの、【口癖】だった。
《命、粗末にするなよ!》《俺は、弱い人間だけにはなりたくないねん!》
影でいつも、恐いもんなしの俺等の事…心配してた。
《…自分が、龍二って子?健輔と゛タイマン ゛張ったってほんまなん?笑》2006-01-24 00:10:00 -
452:
理都
え――?俺、那智さんに、話し掛けられてる・・!?
《……あ、ハイ。タイマンってか…1.2発殴り合っただけっすけど。》
直接会話するんとか初めてやし…。うっわ‥‥ヤバイマジ緊張やん!
《そーなんやぁ。健輔とやり合うなんて、なかなかいい根性してるやん☆自分、気に入ったわ。笑》
《え…?》2006-01-24 00:18:00 -
453:
理都
《龍二、お前はビッグになるよ。》
《ビッグ…?俺が…?》
《お前は…俺と同じ匂いがするわ☆三月に俺等おらんくなっても、頑張れよ。》
那智さん達は…今年でこの学校を卒業する――。
2006-01-24 00:27:00 -
454:
理都
《おいっ…おい…龍二!!お前、今那智さんに話かけられてなかった!?》
《あ…おう直哉。マジ…緊張して鳥肌立ったわ。》 《相変わらずオーラすごいもんなぁ。あの人だけは…ほんまの天性やなっ!》
那智さん、あなたはそれくらい俺等の 憧れでした。
2006-01-24 01:35:00 -
455:
名無しさん
????????????????????????
2006-01-24 03:18:00 -
456:
名無しさん
ぁげ??
2006-01-24 11:55:00 -
457:
名無しさん
????????????????????????
2006-01-24 20:19:00 -
458:
ぁぃ
がンばッτ(・?・?)?
早く続き読み+ニぃ?2006-01-25 18:49:00 -
459:
理都
あげてくれた方、ありがとうございます?
ぁぃチャン、ありがとう??今から遅れた分、たくさん更新?しますね???2006-01-25 20:56:00 -
460:
理都
《―――…し?…もしもし龍二?…聞こえるか!?》「――え? あ…ボーッとしてました。」
《……今日、通夜があんねん。那智のから預かったお金、その時に渡すから。》
「……。」
2006-01-25 21:48:00 -
461:
理都
「健輔くん…その女、は?那智さん追い込んだ女は…今何処にいるんすか?」 《…。レナちゃんか?レナちゃんは、実家に帰ってるんちゃう…かな。》
「……実家?そいつ、いったい何なんすか?那智さん殺したん…そいつやないすかっ!!!」
許されへん――――…。
2006-01-25 22:04:00 -
462:
理都
「そいつ、とっ捕まえて、責任取らせましょうよ。」《責任…?》
「風俗、してるんでしょ?慰謝料でも何でもぶん取ってそんなくそ女…ボロボロにしてやったらいいやないすか!!」
《……。》
2006-01-25 22:13:00 -
463:
理都
《……喜ぶと思うか?》 「…え?」
《那智が、そんな事して…喜ぶと思うか?》
「……。」
《龍二、昨日おっちゃんから電話があった時な……》2006-01-25 23:10:00 -
464:
名無しさん
????????????
2006-01-26 00:00:00 -
465:
名無しさん
遅いなぁ
2006-01-26 00:18:00 -
466:
理都
《すぐに、新幹線で駆け付けたんや、俺も。けど、誰よりも…那智の所に先に着いてる子がおった。
……レナちゃんやった。》
「―――‥。」
《…レナちゃんは、何も言わずにただ、那智の傍で…手を握っててん。那智が息を引き取ってからも、涙一つ… 見せへんかった。》
2006-01-26 02:00:00 -
467:
理都
《龍二、分かるか…? 人の心なんてな、そいつにしか分からへんねん。いや、自分自身でさえ…分からへん時もあるくらいや。レナちゃんの真意…なんてな、誰にも分からへんねん。》
ヒトノココロ――――?
那智さん…
2006-01-26 02:10:00 -
468:
理都
「…健輔く…ん、俺は…俺は…… いったい、どうしたら?」
《…辛いのは分かる。みんな一緒や。やけどな龍二、人を憎むのは間違ってる。少なくとも那智は…レナちゃんを憎んだりしてないはずやで?お前にだって、分かるやろ?》
「……。」
2006-01-26 02:32:00 -
469:
理都
エラーが多すぎるので、明日の朝一に更新します??
読んでくださった方、ありがとうございました???2006-01-26 03:07:00 -
470:
理都
《那智の分まで…俺等は強く生きるしか、ないんちゃうか?》
「そう……すね。」 《今日、来いよ。》
「…。」
《んじゃあ、夜に…な。》「………ハイ。」
2006-01-26 11:22:00 -
471:
理都
【カチャ――】
『……。』
《一体、何があったん?》とは、ただならない雰囲気からか、聞けなかった。
「…ちょっと、外行ってくるわ。」
『え…?外、大雨やで?』2006-01-26 11:27:00 -
472:
理都
あたしの言葉も聞かず、龍二は立ち上がると、そのまま玄関へと、迎う。 『…傘は?』
「いらん…わ。」
【ガチャン―】
玄関の扉が、ゆっくりと閉まる。
…。2006-01-26 11:31:00 -
473:
理都
どうしよう…。
【―ピッ】
龍二が置いていった携帯電話を開き、着信履歴を、画面に映す。
『……。』
【プップップッ…プルルルルル―】あたしは、発信ボタンを押して、゛彼 ゛へとかける。2006-01-26 11:39:00 -
475:
名無しさん
更新いっぱいするとかゆーてたのに全然やん。しかも更新遅いから全然内容分からんくなる。
2006-01-26 16:41:00 -
476:
理都
482サン、皆様。
申し訳ないです。早起きして、更新しようと思ったのですが…すみません?
事情があって仕事を掛け持ちし始めたので、寝る時間があまりなくて更新がどんどん遅れてしまい、本当にご迷惑おかけします?少しずつになりますが、どうぞ見守って頂けたら…嬉しく思います。
2006-01-26 23:38:00 -
477:
名無しさん
????????????
2006-01-26 23:56:00 -
478:
あい
仕事τ"大変ゃのレニゴメンね?小説楽∪みレニ∪τるカラゆっくりτ"も[|[|カラ頑張っτなぁ(・?・?)?
2006-01-27 00:36:00 -
479:
まや
ゆっくりでィィょ??
2006-01-27 01:11:00 -
480:
知香
『後悔……か……』
『ん?』『ぁっ、なんでもないよ』
私の頭の中は混乱していた。あの子を見殺しにするという罪悪感と助けてあげる優越感に揺れ動いていた…たくさんの言葉を思い出した。陸や千春さんや、りぃ達の言葉を…
一体自分がどうしたいのかわからない。。2006-01-27 02:10:00 -
481:
名無しさん
↑え?????????
2006-01-27 02:19:00 -
482:
名無しさん
レィン?やん?笑
2006-01-27 02:20:00 -
483:
名無しさん
誰?書くとこ間違ってるやろ…。(笑)
2006-01-27 02:44:00 -
484:
理都
『ハイ……』
『け、健輔くん?理都。』『あっ、おう』
何故か聞きたい気持ちはイッパイやのに言葉がでない…『い、一体どしたん?なんかあった?龍二すごい顔でウチでていった…』
『ぇ……』『………』
その日龍二は帰ってこなかった2006-01-27 06:39:00 -
485:
知香
すみません?
2006-01-27 06:40:00 -
486:
名無しさん
????????????????????????????????????しおり?
2006-01-27 07:18:00 -
487:
理都
…龍二はマタ那智さんの事で深い悲しみの中に埋もれて行った…何だか胸騒ぎがおさまらない…
健輔君に全てを聞いた。 ━━神様…どうして…?もぅこれ以上あの人がキズつかないよに祈ってきたのに…どうして、何も叶えてはくれないの…?━━━━━2006-01-27 08:53:00 -
488:
理都
もし願いが叶っていたなら、あんなことにならずに済んだのに…
運命はあまりにも厳しすぎるよ。あたしがどんなに頑張っても運命を換える事は出来ない。
━━━出来なかった━━━2006-01-27 08:54:00 -
489:
名無しさん
なんでレインの主がでてきたんゃろ?
2006-01-27 09:48:00 -
490:
理都
491、494、495、
私じゃありません!!??ビックリしました………。
2006-01-27 11:31:00 -
491:
理都
あいチャン、まやチャン、優しい言葉をかけてくれて本当にありがとうございます??
本当に少しずつで申し訳ないですが…?どうぞ、お付き合い下さい(。_。*?)2006-01-27 11:35:00 -
492:
理都
知香サン、気にしないで下さいね???
では、480からの続きになります!仕事まで書いていきます!
2006-01-27 11:38:00 -
493:
理都
《…もしもし?》
『……あっ…あの、突然すみません。私――‥』
きっと、これから【何か】が起きる。
胸騒ぎは、あたしの鼓動を確実に… 速めていった。
2006-01-27 11:43:00 -
494:
理都
健輔くんから、゛全て ゛の真相を聞いた。
こんな事が、 本当に起こっていいのだろうか。
『…待ってよ。まるで、昼ドラやん☆』
笑ってしまう。言葉が見つからないから、現実を叩きつけられたあたしは‥‥ この場で笑うしかない。
2006-01-27 11:49:00 -
495:
理都
【ガチャンッ――】
ダンダンダンダンダンッッ――。玄関のドアを乱暴に閉め、突っ掛けのまま、階段を駈け降りる。
『……はぁ…はぁっ。』
2006-01-27 11:53:00 -
496:
理都
雨は、降り止む事を知らない。
ザーザーザーザーザーザー…
目を掠めてみる。
゛彼の姿 ゛ に、あたしは切れた息が、止まりそうになる。
胸が… 締め付けられる。2006-01-27 11:58:00 -
497:
理都
『……じ、龍二ぃ!!!』
マンションの入り口から、擦れた声で、叫ぶ。
傘もささずに、道路の真ん中で、立ちすくむ彼からの返答は――‥ない。
『なぁ…っ、そんなとこおったらぁ…風邪ひくでぇ?早くこっち…入りよっ…』2006-01-27 12:02:00 -
498:
理都
【ザーザーザーザーザーザー】 雨の音だけが… 二人だけの空間に、響いていく。
『なぁ龍二ぃーっ…?聞こえてるんー!?』
「…。」
2006-01-27 12:05:00 -
499:
名無しさん
????????????
2006-01-27 12:12:00 -
500:
理都
「……なぁ理都、那智さん自殺… したんやって。」
ザーザーザーザーザーザー‥
『……うん。聞いたよ。』
ザーザーザーザーザーザー‥2006-01-27 12:12:00 -
501:
理都
「付き合ってた女に…裏切られて、ビルから…飛び降りたんやて。」
『…うん。』
「信じられる…か?」
『え?』
2006-01-27 12:18:00 -
502:
理都
「そんな話……簡単に、信じられるか?」
『―――‥。』 龍二…。
「俺は… 無理や。信じられへん。那智さんが…自分から死ぬなんて、ありえへんねん …。」2006-01-27 12:22:00 -
503:
理都
『…そうかも知れへんな。やけど、事実、 やで?』
受け止めたくない気持ちは痛い程…分かる。だけど、受け止めなければ――
受け止めなければいけない現実だって、生きていれば仕方のない事やから…
2006-01-27 12:28:00 -
504:
理都
「事実…? 事実って何やねん?なぁ…?どこに、そんな証拠があんねん…?」
『…証拠なんてないわ。やけど、今日の夜に那智さんのお通夜行われるんやろ?アンタも…行くんやろ?』逃げたって、仕方ない。
辛くても、向き合わなければダメやで…龍二…。
2006-01-27 12:36:00 -
505:
理都
「―――…ねん」
『え?』
「―――お前に、何が分かんねん。えぇ?」
『……龍…二?』
2006-01-27 12:45:00 -
506:
理都
「那智さんの事…何もしらんお前にっ…一体、何が分かるってゆーねん!?教えてくれや…なぁ、理都!?お前には・・お見通しか?いっつもいっつも、全部分かったような顔して…コレも、最初っから分かってたんか?那智さんがっ…自殺する事も――…分かってたっ……ゆうんか?」
ガシャン―。
2006-01-27 12:56:00 -
507:
理都
音が―――、した。
今度は、前と違って、 大きな音。
きっと、修復できないような…何かが壊れる―、音。
2006-01-27 13:00:00 -
508:
理都
「なぁ…理都。教えてくれや? こーゆう事、か?お前がいつも言ってた、《人を信じる事》ってのは……こーゆう結果の、事か?」
「那智さんが信じた女は、最期までっ…… 涙一つ…流さんかった――。」
2006-01-27 13:10:00 -
509:
理都
《これ俺の教訓〜!みんな良く聞けぇ〜☆》
《男ならぁ…人前で涙を見せるなっ!女を泣かすな!親を泣かすな!この三つやからなぁ!守れぇ〜!笑》
《お前等…強くなれよ☆》
2006-01-27 13:22:00 -
510:
理都
那智さん俺…………一つも守れてないっすよ。
ザーザーザーザーザーザー
2006-01-27 13:25:00 -
511:
理都
『……っ。りゅ‥‥じ。』
【雨】は、彼を濡らす。
宥めるように。全てを…思い知らすように。
2006-01-27 13:34:00 -
512:
理都
ザーザーザーザーザーザー‥
立ち尽くしたままの彼の頬からはその雫が、悲しい程に… 流れ、落ちていた。
2006-01-27 13:39:00 -
513:
名無しさん
おもろいけどこの男うっとしいなぁ笑
なに自分ばっか被害者ぶってんって感じやな
リツちゃんすごいなぁ。。。がんばってね☆2006-01-27 13:42:00 -
514:
理都
―?。途中、どなたかが続きを書かれていますが… 私が遅いせいでややこしくなってしまいすみません?仕事から帰ったら、続きを書きます。2006-01-27 13:44:00 -
515:
名無しさん
?の理都さんが書いたんじゃないの?リアルタイムだと思って読んでたのになんだかショック
2006-01-27 13:49:00 -
516:
理都
520サン、読んで頂いてありがとうございます!すごく嬉しいです☆(*^_^*)
522サン、500〜519までは、私本人が更新しました。書き方が悪かったですね。すみません(>_2006-01-27 14:35:00 -
517:
理都
ザーザーザーザーザーザー…
『…らん…わからん…』 龍二はひたすら、大粒の雫をこぼし言い続けた…
『りゅう…じ……』
人を信じるということ。それは、こんな結末なんかじゃない…違うよ…龍二……2006-01-27 14:39:00 -
518:
理都
一体どれだけ時間が経っただろう…
『なぁ、龍二…中入ろう』
「………」2006-01-27 14:43:00 -
519:
理都 ◆ds6WHwWvxk
↑上の方、誰ですか?
トリップ付けます。
続きはちゃんとあるので、なりすますのは、やめて下さい…????2006-01-27 14:48:00 -
520:
名無しさん
コメントするなら書けッッ?
2006-01-27 15:12:00 -
521:
名無しさん
????????????
2006-01-27 16:52:00 -
522:
名無しさん
????????????????????????????????????????しおり????
2006-01-27 17:09:00 -
523:
名無しさん
偽ぅざぃ∪??
2006-01-27 17:30:00 -
524:
まや
どっからがりっちゃんか全く分からんくなった?
2006-01-27 20:59:00 -
525:
名無しさん
491、494、495、524、525が偽もω???書き方ちゃぅから分かる∪なッ???
2006-01-27 21:23:00 -
526:
名無しさん
あんた偉そうになんなん(笑)
2006-01-27 22:55:00 -
527:
532
ごめωなさぃ???偽もωに対∪てゅッたねω???
2006-01-27 22:59:00 -
528:
???
しおり?
2006-01-28 00:07:00 -
529:
533
534さんごめん?
2006-01-28 00:08:00 -
531:
か
すべて更新おそいからやん(笑)
2006-01-28 01:54:00 -
532:
名無しさん
本間やわ。遅すぎやろ。間に偽者も入ってるから余計話分からんようになってるし。本間更新遅い
2006-01-28 02:39:00 -
533:
名無しさん
文句ゆーなら読むな
2006-01-28 02:47:00 -
534:
名無しさん
本人が言ってる事とやってる事矛盾してるからやん。いっぱい更新しますって言いながら全然やし、できひんなら最初から言うなって感じ
2006-01-28 04:39:00 -
535:
まや
そんなのりっちゃんだって都合があんねんから仕方ない事やん!それを責めるのはおかしいわ。そりゃうちだって続き早くよみたいなって思うけどりっちゃんだって働いてるやろし寝る時間だっているしその時間を裂いてまで更新してくれてるねんからうちら読み手は待ってたらいいやん。。
てか偉そうにすんません?2006-01-28 05:39:00 -
536:
ミコ
そうそう 別にここに書くのが仕事なんじゃないしね?いっぱい更新するつもりで書いてても、途中で急に用事できて書けなくなっちゃう時だってあるやろし?うちらは「読んでやってる」わけじゃなくて「読むことを楽しんでる」んやから。だから待ち遠しい気持ちもあるけど、楽しさを与えてくれる人を批判するもんじゃありません?
2006-01-28 05:47:00 -
537:
名無しさん
????????????
2006-01-28 05:51:00 -
538:
まや
ミコちゃんのゆぅ通りだよ?
りっちゃん頑張ってネッ??2006-01-28 06:47:00 -
539:
理都 ◆ds6WHwWvxk
皆様ごめんなさい。遅くなって、申し訳ないです…。まやチャン、ミコチャン、本当にありがとう?? 待って下さってる皆様には、ご迷惑おかけします?
完結まで頑張りますので、どうか見守って下さい。 お願いします…
2006-01-28 07:48:00 -
540:
理都 ◆ds6WHwWvxk
龍二は、その晩、迎えにきた直哉と一緒に、那智さんの実家に行った。
あたしは家で待っていたけど、胸騒ぎは…治まる事はなかった。雨に打たれる中で見た龍二の目は、あの日と同じ目をしていたから。
初めてあたしに手を出したあの日と、同じ―――‥。
2006-01-28 07:56:00 -
541:
名無しさん
http://pr3.cgiboy.com/S/4179572
2006-01-28 07:58:00 -
542:
理都
翌日、葬儀も無事に終わりまた、今まで通りの生活が始まった。…が、相変わらず、お金は無かった。
那智さんの事があってから口数が、減ってしまった彼は、より一層、働く事から遠ざかってしまった気がする…。
『あたし、買い物行ってくるから。』2006-01-28 08:10:00 -
543:
理都
【カチャン】
返ってこない答えをあえて待たないように、少し足早に―、部屋を出る。
『…はぁ。』
ため息が出る。先の見えない未来に、追い打ちをかけるように覆い被さった深い闇に… あたしは完全に、参っていた。2006-01-28 08:25:00 -
544:
理都
重い足取りで、もうすっかり馴染みのついた、スーパーへ迎う。一通り買い物を済ませると…いつもの場所へ、足を運ぶ。
『いらっしゃいませ。』 レース付きの可愛いらしい制服を着た店員さんが笑顔で、挨拶を、する。
あたしは゛目的のモノ ゛だけを、しっかりとトレイの上に乗せると、なんとなく下を向いたまま…すぐに会計を済ませた。
2006-01-28 08:37:00 -
545:
理都 ◆ds6WHwWvxk
↑トリップ忘れました?
2006-01-28 08:53:00 -
546:
名無しさん
????????????
2006-01-28 09:04:00 -
547:
名無しさん
はよかけや
2006-01-28 14:01:00 -
548:
理都 ◆ds6WHwWvxk
本当に、すみません…。
今日は遅くまで仕事で、明日の休みに一日かけて更新しますので、長い目で見て頂きたいです…。こんな主でごめんなさい。
2006-01-28 14:15:00 -
549:
せな
頑張れ??
2006-01-28 14:42:00 -
550:
名無しさん
荒らしていい?遅いからうっとしぃねん
2006-01-28 18:04:00 -
551:
名無しさん
↑そんなんぃぃなゃ?
2006-01-28 18:39:00 -
552:
ちLl?
うっとかったらみやンかったらLlLlンぢゃなLlン?テカ書けトカゆうてる人等何様?理由ゆうて謝ってってしてはるやン。事情トカ仕事トカありはるンやからまっとったらLlLlやン。遅くても書Llてくれはるンやから。
2006-01-28 18:44:00 -
553:
さぁ
りつちゃん??ユックリ頑張ってね?
2006-01-28 20:39:00 -
554:
名無しさん
完結いつ?楽しいケド早く完結してくれなうずうずする?
2006-01-29 00:30:00 -
555:
名無しさん
ややこいゆーてんねんから主も誰かが書いたやつ削除依頼だしたら解決するのに!
2006-01-29 02:29:00 -
556:
りか
?初?
りつチャン?うん?分かったぁ??楽しみに待ってるなぁ??でもせっかくの休みやねんからゆっくり休んでねー???2006-01-29 05:42:00 -
557:
名無しさん
今日やすみなんちゃうんか!はよかけやぱちこきが!
2006-01-29 13:48:00 -
558:
名無しさん
↑そんな言い方しやんでいーやん。早く読みたい気持ちもわかるけど主サンの都合もあんねんし。それにまだ今日一日終わったわけちゃうんやし、パチこき違うやん〜時間あいたら書いてくれるんちゃう?!
2006-01-29 15:20:00 -
559:
名無しさん
いやでも今日一日かけてかくゆうてたで?本間にできもせんことゆわんでほしい。期待さすだけさしてって思てまうやん。
2006-01-29 16:11:00 -
560:
理都 ◆ds6WHwWvxk
ごめんなさい。夜勤明けだったので、今起きました。今から、書いていきます。色々かばってくれた方々、本当にありがとうございました。そうおっしゃってくれる方がいるだけで…… 私は、書いてて良かったと思えます。ありがとう。
2006-01-29 16:15:00 -
561:
理都 ◆ds6WHwWvxk
家に帰ると、掃除、溜まっていた洗濯を済ませて、夕食の準備をする。
「…お前、またそれ?」 龍二が言う。怪訝そうに、見つめるその先には、袋に入った固い、フランスパンが、あった。
『あ、うん…。好きやからさ。』
あたしは、その場を取り繕うような、笑顔で答えた。
2006-01-29 16:33:00 -
562:
理都
「…ふーん。」
そう言いながら、お皿の中の、レンジアップしただけの料理を食べる、龍二。 『最近、そんなんばっかでごめんね。』
冷凍食品ばかりも…いい加減、飽きてくるよね。
「…別に。しゃーないやん。」
2006-01-29 16:40:00 -
563:
名無しさん
なにその態度?かばってくれた人にだけとかおかしない?りっちゃんのことみんなしらんねやしましてや夜勤やったとかわからんやんか。今日一日かけてどーのゆうたん自分ちゃうの?それについて指摘されてることにたいして一言ないん?と思うんやけど。
2006-01-29 16:44:00 -
564:
理都
「お前も、コレ食えよ。」小皿に取り分け、あたしの前に、置く。それだけ言うと、龍二は黙ったまま、淡々と箸を、口に運んだ。 『ありがとう…。』
あたしは、彼が取ってくれた目の前のものを、ゆっくりと口に運ぶ。
レンジアップで油が濃縮された゛ソレ゛は、受け入れ態勢が整っていない空っぽの胃の中で、ジンワリと…消化不良したままだった。
2006-01-29 16:52:00 -
565:
理都 ◆ds6WHwWvxk
570サン、そうですね。ごめんなさい。私の中の《一日かけて》 というのは、起きてからという意味だったので… 発言の矛盾で、度々不快な思いをさせてしまい、すみませんでした。
2006-01-29 16:56:00 -
566:
理都 ◆ds6WHwWvxk
お金は、もうすぐ底をつく。
あれ以来、微妙な距離感があるあたし達の時間は、そのまま《一週間》が過ぎていった。
「…遊びに行ってくるわ。今日、遅なるから。」
お気に入りのジャケットを羽織ながら、龍二が言う。2006-01-29 17:14:00 -
567:
理都 ◆ds6WHwWvxk
『…あ、うん。分かった。気を付けてな。』
最近は、こういう事も、増えた。 今までほとんどと言う程、遊びに行ってなかった龍二は、その我慢の腹いせ? のように、夜遅くまで遊びに行って、度々帰ってこなかった。
「あ…風呂の水だけ張っとって。朝、入るから。」
2006-01-29 17:36:00 -
568:
名無しさん
570だまって?うざいって。なんやかんやゆうてよんでんのやったらだまっときや。りっちゃんにも都合あんねん!
2006-01-29 17:45:00 -
569:
理都
『…うん、分かった。行ってらっしゃい。』
それでも、良かった。あたしは、それでも、嫌な気なんて一つもしなかった。 あたし達は、今までお互いに、我慢をしてきたから。相手の気持ちも、自分の事のように理解できる。
アンタの心に出来た傷は、そんな事じゃ埋まらへんやろうけど… あたしに出来る事は、もう、《こんなこと》しかないよ。
2006-01-29 17:47:00 -
570:
理都 ◆ds6WHwWvxk
【ジャーーーーーーーーーーー】
風呂場に行き、浴槽に、水を溜める。―出ようとした時、ふと、鏡に映る自分が目に、入った。
『―――。』
言葉を失った。と、同時に『はぁぁ……』深い、ため息をついた。目の下には、クマが出来て、頭はボサボサ、顔もやつれていて、自分の【不細工さ】に…情けなくなった。
2006-01-29 18:02:00 -
571:
理都
最近、まともに食べたのはいつだろう…。そう考えると、その場に白く立ちこめていく熱気に、少し、フラっとした。
アンタが、笑っていられればいい。そう、思ってたねん。アンタとあたしは、繋がってるから… どんなに苦しくても、あたしは、あたしのままでいるよ――?
2006-01-29 18:12:00 -
572:
理都 ◆ds6WHwWvxk
そう、思ってた。
そう、思ってたのに…。
弱すぎたね。あたしも、アンタも。 負ける事が、恐かった。強がってばかりのあたし達は、すれ違い、せっかく拾い集めたカケラでさえも… 少しずつ落としていってしまうんだね。
2006-01-29 18:18:00 -
573:
理都 ◆ds6WHwWvxk
『どーゆう事?』
龍二の携帯が、鳴った。ディスプレイに表れたのは、聞いた事のない、女の名前だった。
「…連れやって。」
バツの悪そうな顔をして、彼が、言う。
《女の名前は全部、消したんじゃなかったん――?》…だけど、言わない。2006-01-29 18:25:00 -
574:
理都 ◆ds6WHwWvxk
あたしは、疑わない。
空っぽになってしまった龍二とあたしを繋ぐものは、【信頼】でしかないから。
『そっか…電話、鳴ってるやん。早く出たりやぁ。』あたしは、笑顔で言った。
「…。」2006-01-29 18:35:00 -
575:
理都 ◆ds6WHwWvxk
次の日も、龍二は「出かけてくる」と、言ったまま、朝まで帰ってこなかった。あたしは、彼が寝てる間に買い物に行って、夕食の材料を買う。《今日は、久々にハンバーグでも作ろうかな…。》値段が張るのは承知だったけど、なんとなく自分で作りたい―。そんな気分だった。
2006-01-29 18:49:00 -
576:
理都
「…今日は、晩までには帰ってくるわ。」
『また、出かけるん?』 「おう。連れとブラブラするだけやけど。」
《連れとブラブラ、か。》『…分かった。じゃあ、ご飯作って待っとくわ!気を付けてな☆』
「……。」
2006-01-29 19:08:00 -
577:
理都 ◆ds6WHwWvxk
『龍二?どうしたん?』 あたしの言葉に返事をしない龍二。なんか、様子がおかしい。
「…なん?」
『え?』
「……お前、なんなん?なんでそんなん言えるん?」
2006-01-29 19:17:00 -
578:
理都 ◆ds6WHwWvxk
『ど…ゆこと?』 突然の言葉に、パニックになる。
「……文句一つ言わんと、なんで笑ってられるねん。俺は、毎晩遊び歩いてるねんぞ?」
――そんな事を言われるなんて、 思ってもみなかった。《なんで笑ってられるねん》か。あたしの笑顔…引きつってなかった?
2006-01-29 19:30:00 -
579:
名無しさん
リアルタイムでみてます?頑張って?
2006-01-29 19:46:00 -
580:
理都 ◆ds6WHwWvxk
575サン、ありがとうございます??
586サン、リアルタイムで読んで頂いてありがとうございます?今からご飯食べるので、食べたら続き書きますね!2006-01-29 19:51:00 -
581:
ちょん
頑張れ?なにげにずっとミテて初かき??気になるぅ?頑張って完結してね??
2006-01-29 19:52:00 -
582:
?美愛?
りッチャン??めっちゃ見てるで??頑張ってなぁ????りッチャンのペースでね?ぁたぃゎ、どこまででもつぃてぃくぜッッ(?ε?)?
2006-01-29 20:08:00 -
583:
名無しさん
????????????
2006-01-29 20:34:00 -
584:
理都 ◆ds6WHwWvxk
ちょんチャン、初カキ?してくれてありがとう?すごく嬉しいです?
?美愛?チャン、ありがとう? 頑張るので、どうぞ最後までお付き合い下さい?m(*o_o)m
590サン、ありがとう!?2006-01-29 21:01:00 -
585:
ちょん
更新してくださぁい?
2006-01-29 21:07:00 -
586:
理都 ◆ds6WHwWvxk
『だって…さっ、連れやろ?浮気してるんやないんやし、問題ないやん。』
あたしは、精一杯、笑顔を作った。気付いて欲しい。だけど、見破られないように――。
「……そっか。分かった。んなら、行ってくるわ。」2006-01-29 21:08:00 -
587:
理都 ◆ds6WHwWvxk
「じゃあな。…戸締まりちゃんとしとけよ。」 【ガチャン―――】
――――…。
なんで、そんな事言うん?今更、そんな事… 言わんとってよ。笑ってないと、あたしが笑っていないと、アンタは――‥一人で涙を流されへんやろ? 強がりなアンタやから、一緒になって泣いてたら《こんな事で泣くな》って怒るやろ?
2006-01-29 21:19:00 -
588:
理都 ◆ds6WHwWvxk
それが、伝わらへんの―?なぁっ…あたしは、間違ってるん―――?
合挽きミンチをボールに入れる、自然と、それを捏ねる手に力が入る。何が正しくて、何が正しくないのかなんて、そんな事、誰が決めるの?分からないよ…。『――‥。』あたしには、分からないよ――。
2006-01-29 21:36:00 -
589:
理都 ◆ds6WHwWvxk
冷たいフローリングの上で携帯が、振動する。
【先、食べといて。今日も遅なるわ。】
――メール受信。
あたしは、テーブルに並べた料理に、一つ一つ、ラップをかける。
2006-01-29 21:48:00 -
590:
理都 ◆ds6WHwWvxk
『…掃除でも、するか。』あたしは、掃除機を引っ張り出してきて、部屋に掃除機をかけた。
【ウィーーーーーーーーン】
かけ終わると、そのままクローゼットの整理をした。『…うわ!コレめっちゃ懐かしいやぁん。』
クローゼットからは、付き合い始めた頃に二人で撮った写真が、何枚か、出てきた。あれから二年。写真なんて…最近、撮ってないなぁ。
2006-01-29 22:04:00 -
591:
理都 ◆ds6WHwWvxk
休憩します。お風呂入ってきます!
2006-01-29 22:50:00 -
592:
まや
りっちゃん待ってるよ??
2006-01-30 00:04:00 -
594:
???
頑張れ?
2006-01-30 00:48:00 -
595:
理都 ◆ds6WHwWvxk
まやチャン、600サン、???チャン、本当にありがとぉ??
頑張って書きますね??
2006-01-30 00:56:00 -
596:
理都 ◆ds6WHwWvxk
『あ……コレ。』
手に取った小さいピンクのアルバム。付き合った頃に作った、《二人専用》の、プリクラ帳だ。
『こんな所にあったんや…。』
ページをめくると、なんだか懐かしくて、すごく昔の事のような気がした。龍二と、プリクラを最後に撮ったのは…一年記念日の日。プリクラの中の二人は、笑っていた。仲良く手を繋いで、とても幸せそうに――笑っていた。
2006-01-30 01:11:00 -
597:
理都 ◆ds6WHwWvxk
部屋にある置き鏡を見る。【ニコッ。】
顔が引きつる…。気付いていなかっただけ?
あたし、いつからこんな顔してたっけ?
写真の中のあたしは、あんなに輝いているのにな…
2006-01-30 01:23:00 -
598:
理都 ◆ds6WHwWvxk
龍二、あたしは、どうしたらいい?那智さんの事があってから、また心を閉ざしてしまったアンタを、どうしたら救えるん?
早く、気付いて。あたしの本当の気持ち。アンタを想う、あたしのキモチ…
壊れてしまう前に、どうか早く、気付いて……
2006-01-30 01:34:00 -
599:
理都 ◆ds6WHwWvxk
♪〜♪〜♪
――着信:龍二――
突然、鳴りだした指定着信音に我に返った。
『…はい。』
《おう、理都かー?》 『今、何処にいるん?何時に帰ってくる?』2006-01-30 01:44:00 -
600:
ちょん
みてるよ?頑張れ?
2006-01-30 01:47:00