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最低おとこ

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  • 1:

    この世に産まれて21年。
    あたしの人生の中で革命を起こしたあんたとの出会い-。
    沢山の人と出会ってきた中で最も最悪な男。
    そして、最も愛した人ー。

    2008-07-28 16:21:00
  • 66:

    「よっしゃ!」晃がそう言って、空気が一変して変わり、いつもの話口調に戻った。あたしは、「またなんでいきなりそんなこと言い出したん?」と問いただした。
    「今な会社の社長と話してて言われてん。好きな女出来たら今までの自分を押しつけても通用せえへん。本間に人のこと好きになったら、そいつの為に人間変われるもんやでって。まわりにどんなふうに思われようが女ボケするんは、恥ずかしい事じゃないねんってそんな話してたら俺なんかめっちゃ胸痛くなってきて早くこの気持ちお前に伝えたくて電話してん。また詳しいことは会って話すわ。明日帰って来んねんやろ?」
    「うん。明日やで」そう答えたあたしに晃は「ほんじゃぁ明日迎えに行くわ。何時にどこ行ったらいい?」あたしは嬉しくて思わず、テンションがあがってしまった。「本間に?!7時過ぎに神戸空港やけどいける?」「おう。ほんじゃあまた明日な」

    2008-08-06 13:56:00
  • 67:

    電話を切って店に戻ったあたしのテンションは言うまでもなく、更に上がっていて一緒に来ていた友達にもかなり分かりやすい奴だと思われたに違いなかった。この時の出来事を今になってもまだ言われるくらいだから。
    ただ問題がひとつ。行きは関空までお客さんに送ってもらい、帰りはまた別の人に神戸空港まで迎えを頼んでいたあたしは、次の日慌てて断りの電話を入れた。その人は今日、あたしのことを迎えに行くために仕事まで休んだのだと言う。あたしは心底、申し訳なく思ったが、やっぱり晃を取った。

    2008-08-06 14:05:00
  • 68:

    神戸空港まで迎えに来てくれた晃。少し緊張した。スーツにロングコートを羽織った若干、きめてきた感の漂う彼の姿を見てキモ可愛く思えた。車の中で土産話を聞かせてやろうと思っていたのに、あたしの話なんてどうでもよさそうに「そんな話よりお前と俺の話のことの方が大事やねん」と主張する晃に対し、やっぱりおもんない奴と心の中で思いつつ笑顔を作った。
    大阪に着いたあたし達は、鉄板焼き屋でご飯を食べ旅行帰りで疲れているあたしをよそに友達に電話を掛ける晃。嫌な予感がした。そしてその嫌な予感は的中した。何かにつけては友達を呼び宴会をしたがる彼。やっぱり今日も宴会。カラオケに着いてびっくり。1・・2・・3・・えっ・・!20人近くいてるじゃないですか?!しかも全員男じゃないですか・・・。

    2008-08-06 14:21:00
  • 69:

    きまづい…。何度か会ったことのある顔ぶれも数人居たけれど、人見知りなあたし。しかも一応、彼氏の友達なこともあって必要以上に馴れ馴れしくなんてできない。見渡すかぎり男だらけの中にぽつんと女が一人。ぜんっぜん楽しくないんですけど!!

    2008-08-06 23:14:00
  • 70:

    早く帰りたい…。
    次々に画面に映し出される曲名と頼まれるお酒。付いていけない…。酔いがまわってきたのか見るからにテンションの上がる男軍達…。あぁしんどい…眠い…。

    2008-08-06 23:21:00
  • 71:

    テンションの上がる男軍達を対象にどんどんテンションが落ちていくあたし。
    だけど、ポーカーフェイスなあたし。なんてことない澄ました顔をして座っていた。すると突然、喧嘩をし始めた晃。どこからともなく飛んでくるお酒のしぶき。グラスが何個も重なってテーブルから落ちた。見事な音とともに割れた。立派な男の図体が交じりあいテーブルとともに崩れ落ちた。

    2008-08-06 23:28:00
  • 72:

    何が起こったのか。どうしてこうなったのか。突然の出来事に、理解に苦しむあたし。ふと晃の方に目を向けた。やばい…。完璧いっちゃってる。見た瞬間思った。だって目が虚ろやもん。なのに、威圧感をかなり放っていて手に負えない感じがした。もう、人間凶器ですやん。どっちかって言ったら人間通り越して猛獣ですやん…。名前も顔も知らない晃の友達が寄ってきて、あたしに一言。「どうにかしてやあいつ…頼むわ」えっ?!どうにかしてって言われてもあたし女やし!男のあんたらでも止められへんもんどうやって止めろ言うねん。あんな猛獣。大体、なんであいつが暴れてんのかもわからんし…。

    2008-08-06 23:42:00
  • 73:

    もう、何が何だかわからずグラスは飛んでくるわ、グラスの中に入っていたのであろうお酒が飛び散ってそこらじゅう濡れてるわで、ガラスの破片とこぼれたお酒で足場がなく、一番安全だと悟ったのか数人の男軍がいつのまにかあたしの周りを囲んでいた。

    2008-08-06 23:50:00
  • 74:

    みか

    主さんつづきかぃてぇ????

    おもしろすぎる??

    2008-08-07 00:08:00
  • 75:

    君ら男なんやったら自分の連れが猛獣に変身した時くらい人間に戻したれよ。なんて思いつつ、あたしの鞄にしぶきがかかって若干、濡れたのを見たときはキレそうになった。壁ぎわに隠れていた男からも一言。「どうにかしてくれ…。」…お前がどうにかしろっっ!!あたしは避難しつつ事が納まるのを気長に待つことにした。だけど…まじでありえへんこの男。あたしおるん忘れてんちゃうぞ。あたしになんか被害あったらどないしてくれんねん!!って心の中はイライラMAX。

    2008-08-07 00:24:00
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