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最低おとこ

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  • 1:

    この世に産まれて21年。
    あたしの人生の中で革命を起こしたあんたとの出会い-。
    沢山の人と出会ってきた中で最も最悪な男。
    そして、最も愛した人ー。

    2008-07-28 16:21:00
  • 76:

    またひとつ、この最低男の痛さを痛感した出来事となった。
    なんとか事は収まり、時刻は午前4時をまわっていた。最後になって気付いた。今日は月一回の同級生が集まる日だったらしく、最後に一人ずつマイクが回っていき、何故か終わりの挨拶をしていた。何の会やねん!!早く帰りたいねん。挨拶なんかいらんから。大体、人数多すぎやし一人一人どんだけ話長いねん!!って思っていた矢先、ラストを占めるのはやっぱりこの男。晃だった…。って一番話長いのあんたやん。軽く1人で20分はしゃべってますけど…。えっ…まだしゃべるんかいっっ!

    2008-08-07 00:35:00
  • 77:

    あたしは横で聞いていて自分の辛抱強さを心底、褒めてあげたくなった。あたしってこんな長時間、自分の気持ちを押し殺し、常にポーカーフェイスでおれる子やったんやね。この男の調子のいい演説も黙って聞いていてあげることができる。あたしって偉い…。

    2008-08-07 00:41:00
  • 78:

    疲れた…。究極に疲れた。なのに晃はあたしの家の下に着いた瞬間、「もう限界…」とか言って寝やがった。意味が分からない。限界なのはあたしの方。時刻は午前6時。そりゃそうやろ。あんたは、一通り暴れてお酒も浴びるくらい飲んだんやから、眠気も襲うやろ。だけどあたしは3泊4日の旅行帰りでその上、約7時間程、自分を偽って拘束されててん。あんたに今ここで寝られたら一体、あたしはどうしたらいいの??この状況はやばいと思い、寝かかる晃を起こしたが、手応えなし。おまけに「俺、ちょっと、ここで休んで帰るから帰っていいよ」なんて言ってきた。その言葉を聞いたあたしは、とまどいつつもすかさず帰った。
    シャワーを浴びて寝ようとしたその時、晃を家の下に残したまま帰宅してから大体、1時間ぐらい経った頃だった。携帯が鳴った。「晃」あっ起きてんや。そう思ったあたし。白々しく「やっと起きたぁん?!もういきなり寝だすからびっくりしたわぁ」と言って携帯に受けると、寝起きの晃の声。「俺、寝てた。」「うん、だから寝てたって。」「今どこ?」「家やけど」「そうなん。起きた瞬間、一瞬どこか分からんかったし。びっくりしたわ。今から帰るわぁ」「うん。気付けて帰りやぁ」良かった…。置いていったこと何か突っ込まれると思ったけど普通やった。あたしは、その日疲れ切った体をようやく、休めることができ、自分のベット程幸せな場所はないと思いました。

    2008-08-07 12:59:00
  • 79:

    そんな感じで毎回、晃のペースに乗せられていたあたし。夜の仕事をしていたあたしにとって世間で言う朝はあたしにとって夜中であり、学校の休みの日は大体、昼過ぎか夕方に起床していた。なのにこの男ときたら、毎朝8時頃に電話してきやがる。しかも携帯に受けるまで。睡眠を妨害されて機嫌が悪く酒やけしたあたしの寝起きの声はさぞかし強烈だっただろうに。懲りもせず毎日そのモーニングコールは続いた。慣れというものは怖いもので、初めはかなりそのモーニングコールがうざかったあたしも晃のことが気になり始めた頃にはいつもある電話がなかった日は不安にさえなった。
    社長との交際も順調に進んでいたはずだったのに、晃のことが気になり始めてからなぜか社長に対して冷たくなってしまったあたし。それはどんどんエスカレートして、話すのさえ嫌になってしまった。この時、自分の要領の悪さに気づき嫌気がさした。あれだけ好きだった社長のことが、今じゃお金にしか見えなくなっている自分がいた。好きじゃないのに好きとは言えないあたしはかなり態度に出てしまっていて、家まで借りてもらった矢先にはもう、笑うことさえ苦痛になっていた。やばい…。このままやったらあかん。晃がひとり身ならまだしも、あいつにはあたしの他に、彼女が居てる。このままじゃどつぼにはまっていく一方じゃないか。そんな自分の気持ちとは裏腹にどうしても行動が伴わないあたし。社長と居ても、晃と居てもあたしの未来なんてない。だからその場をうまくやりきって楽しもうと思っていた。言うまでもなく、晃の方にはあたしにとってのメリットなんてひとつもなかった。なのにあたしはどんどん晃にはまっていってしまっていた。

    2008-08-07 13:29:00
  • 80:

    晃の言うことはいつもいっちょ前で恋愛について語り出したら右にでるものはいない。あたしは会うたび愛を語られ、電話ですら毎日、2時間近く討論し、なのに帰る家はお互い違う人の元だった。あたしは、社長の借りてくれた家へ―。晃は彼女と同棲しているマンションへ―。馬鹿らしい。そう思いながらも晃の話に耳を傾けてしまう自分…。ある日いつもの様にホテルに誘ってきた晃。あたしはセックスを断る為の様々な言い訳を使い通してしまっていた為、今回ばかりは断る理由が見付からずさすがにやばいと思った。すると晃も「もう今日こそは断る言い訳なんかないやろ。」と言ってきた。確かに…。だけど聞き分けの悪いあたし。「いやぁ…。なんかまだ恥ずかしいし今日はもう疲れてるし今度せぇへん?」と無理も承知で最後のあがきをしてみた。晃の顔を見てびっくり!えっ…。泣いてる?見てはいけないものを見てしまった様な気がしたあたしは、おそるおそるもう一度見直してみた。細い目からぽろぽろと零れ落ちる涙を確認。さすがのあたしもこれにはビビった。その涙を見た瞬間、今日こそやられる、そう確信した。

    2008-08-07 13:50:00
  • 81:

    お前は女優か!!いや、男優か!!って突っ込たくなる程、突然ポロポロと悲しそうに涙を流す晃。まるであたしが泣かしてしまった様な申し訳ない感覚に陥った。あたし、そこまで悪いことしたか?すると晃は涙を流しながらこう言った。「なんかお前の気持ちわからん。俺一応、お前の彼氏やんな?なんか毎回誘うたびそんなけ嫌がられたら本間自信なくすし、ショックやねん。」あたしはだんだん可哀想になってきて「ごめんな。そんなふうに思ってたとか全然わからんかった。ただ本間に嫌とかじゃなくて、なんか恥ずかしいだけやねん。」と、またまた思ってもないことを口に出してしまった。だけどこれはあたしの優しさ。ってゆうことにしとこう…。そんな突然のあり得ないやりとりの中、ホテルに向かった。

    2008-08-09 19:06:00
  • 82:

    今日こそやられてしまう…。とうとうこの日がきたかとあたしは内心、怯えていた。付き合ってからセックスをするまで、これだけ長い期間を置いたのは初めてで、これだけ断り続けたのも初めて。一応値打ちをこいといて、「たいしたことなかった」なんて思われたらどうしようなんてことを考えてビクビクしてしまう。こんなふうにセックスをするだけでこれだけ勇気がいるものなのかと生まれて初めての感情に戸惑った。

    2008-08-09 19:20:00
  • 83:

    初体験は13歳。初体験の時でさえあたしは全然、余裕だった。ドキドキすらしなかった。終わった瞬間、こんなものか。ちょっと大人になった気分♪となぜか喜ぶ自分がキモかった。そんなあたしが初めて異性と身体を交えることに、緊張している。世間で言う青春時代の男女はこんな感じなのかなと思ったら、初めて知る感情に出会えたことに嬉しく思った。

    2008-08-09 19:32:00
  • 84:

    名無しさん

    気まずっ(笑)

    2008-08-12 00:36:00
  • 85:

    名無しさん

    FUCK ME!って言うたらんかい

    2008-08-12 01:57:00
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