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最低おとこ

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  • 1:

    この世に産まれて21年。
    あたしの人生の中で革命を起こしたあんたとの出会い-。
    沢山の人と出会ってきた中で最も最悪な男。
    そして、最も愛した人ー。

    2008-07-28 16:21:00
  • 91:

    もちろん晃は拒否した。なのにあたしは強引に晃に泊まっていくように指示した。数分間そんなやりとりをしたのち晃は折れた。疲れていたあたし達はすぐ眠りについた。ダブルベッドのフカフカの布団。気持ち良かった。

    2008-08-26 22:22:00
  • 92:

    ドキドキドキ・・・やばい!!この状況かなりやばいぞ・・・!息をこらえて様子を伺う。ガンッ!という音が何度も繰り返し聞こえてきた。あたしは咄嗟に1年ほど前、社長のマンションでドアのチェーンを壊して乗り込んできた元嫁のことを思い出した。女の力でできたんやから男の力で壊せないはずがない・・・。家の合鍵を持っていた社長は、チャイムで反応がないのを確認して安易に鍵を使い開けることが出来た。だけどあたしは合鍵を持たれていることを考え、あらかじめチェーンも掛けていた。(お願い…。早く諦めて!)あたしは心の中でそう何度も唱えた。

    2008-08-29 15:44:00
  • 93:

    「誰?」そう聞いてきた晃。と同時に、下から声が聞こえてきた。「おーい!新!!開けろ―!!」あたしは小声で答えた。「社長やで。このまま静かにしといて」し〜んと静まり返る部屋で社長の声とドンドンドンッッという雑音だけが鳴り響いた。最後に、ドンッッ!バサッッ!という音が聞こえて静かになった。あたしは一瞬、チェーンが外されたのだと思い、固まった。もうこの世の終わりだとさえ思った。しばらく息を殺した。

    2008-08-29 15:53:00
  • 94:

    あや

    ひゃぁく

    2008-08-29 18:36:00
  • 95:

    最近のあたしの異変に気付いてか前みたいに買い物に連れて行ってくれなくなった社長。じゅうたんやカーテンはすべてオーダー。生活に必要な電化製品や家具なども新品でほぼ揃えてくれていたので家に居る分には全く不自由しなかったけれど、1人で居るには寂しすぎた。キッチン道具や食器なんてあっても全くといっていいほど使わなかったし例え料理を作ったとしてもこの家では一緒に食べる相手なんて居ない。だから余計あたしは晃と一緒に過ごす時間が長かったんだと思う。夜中に1人でこの家に帰ってきた時なんかは1人で住むには広すぎて怖かった。玄関に入ったとき、2階に繋がる階段を見てまず思う。(上に誰かおったらどうしよう…。)そしてすかさず電気をすべて付けて2階に上がる。2階の電気とテレビ、クーラーもすべて付けてまた思う。(1階に誰か隠れていたらどうしよう…。)そんな気持ちになって動揺していたらヒューズが飛んで折角付けた電気やテレビがすべて消えてしまって真っ暗。ますます動揺して1階のヒューズを戻しにいくなんて行為を繰り返したことが何度かあった。見た目が可愛くて選んだこの家。ここに決めたことを何度後悔したことか分からない。多分、あたしが普通にしていたら毎日でも社長は会いに来てくれただろう。だけどあたしはそれが嫌で、二人になるのが嫌で晃と一緒に帰らない日はしょっちゅう従妹を家に呼んでは泊まらせていた。

    2008-09-02 13:44:00
  • 96:

    社長のことが好きだった頃なら、いつでも会えるようにと借りてくれたこの家に居る間、あたしは幸せに満ちていただろう…。社長もきっとそのつもりでいたから借りてくれたんだと思う。だけどあたしはそんな思いを180度裏切った。ほとんど家には帰っていないし帰ったと思ったら必ずと言っていいほど従妹がセットで付いていた。社長の居場所なんてない。何か少しでも気に障るようなことをしようものならあたしはきつく当たり散らしたし、理不尽なこともかなりぶつけていた。

    2008-09-02 13:52:00
  • 97:

    社長に車の免許を取らせてもらったあたしは運転に慣れるまではと軽を乗らされていた。もちろん、名義はあたしじゃない。なのにあたしは平気で路中を繰り返し、駐車違反の紙は捨てていた。何度駐金を切られたか分からない。

    2008-09-02 15:32:00
  • 98:

    そしてその報いはきた。真昼間、あたしは眠りについていた。もちろん隣には従妹が…。疲れ果てていた体が熟睡状態に入ろうとしたその時…。ぺシッッ!!何かがおでこに当たって目覚めた。睡眠を邪魔されたあたしはそいつの正体を突き詰めた瞬間、睨みを利かした。

    2008-09-09 12:39:00
  • 99:

    名無しさん

    あげ?

    2008-09-09 23:34:00
  • 100:

    「何!?」機嫌の悪い声でそう言った。「何ちゃうわ!これ見てみぃ!」そう言って黄色い紙を見せつけてきた。私は一瞬見ただけで駐禁のものだと分かった。「朝からこの車の名義の奴から電話かかってきて警察に起訴するって言われたらしいわ。自分で何回いかれたか分かってるか?駐禁の罰金だけで30万や。もういい加減にしろよ」社長が早口でそいう言った。睡眠を妨害されて機嫌の悪いあたし。「そんなん知らんわ」一言そう告げた。

    2008-09-18 12:17:00
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