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-華物語-

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  • 1:

    五つの朱い糸で綴じられた物語

    2008-11-20 00:31:00
  • 13:

    彼がトレーにお金を入れた時、私は偶然にも見てしまった。それを見た瞬間、私の体中に電流のような衝撃が走った。見間違いではない。確かに見たそれは…

    私の右手薬指に嵌めている指輪と全く同じ、彼の右手薬指で光っている指輪だった…。

    2008-12-05 03:23:00
  • 14:

    名無しさん

    読んでます☆
    おもしろそう?
    更新楽しみ♪

    2008-12-05 14:44:00
  • 15:

    >>14さん
    読んでくれて有難うございます。短篇にするつもりがかなり話が膨らんでしまって長編になりそうです?更新遅くなるかもしれませんが、頑張って書きます?

    2008-12-06 14:21:00
  • 16:

    一瞬、彼も私の指輪に気付いたような気がした。彼の右手と私の右手。不思議な感覚に襲われながらも、彼はどこか平然としているように見えた。
    「有難う」
    一言だけ私にそう告げると、彼は店を出て行った。私は妙な胸騒ぎとその不思議な感覚からしばらくの間抜け出すことができなかった。

    2008-12-06 14:29:00
  • 17:

    指輪を見る度に思い出すのは、彼の事。同じ指輪をしていたのは単なる偶然?でも、嵌めていた指の位置まで同じだった。彼は明らかに私の指輪に気付いていたはず。最後まで私と目を合わせる事はなかったけれど、私の手に視線を落としていたことは確かだったから。

    2008-12-06 14:36:00
  • 18:

    それから一週間後、また彼は私の前に現れた。先週と全く同じ金曜日の夕方、同じ服装で。グレーのカットソーの上に黒のカーディガン、黒いパンツ。そして右手薬指にはあの指輪…。
    あの時と同じトーンでやはり彼は「JOKERを」と告げた。私は自分の指先が細かく震えているのを感じながらJOKERを一箱取り出す。彼はトレーにお金を置き、JOKERを受けとると何事もなかったように店を出て行く。私はその後姿をただ見つめることしかできなかった。

    2008-12-06 15:01:00
  • 19:

    彼が店を出た後、ふと私は煙草のケースに目を移した。驚いた。JOKERは先週から一つも減っていない。もともとあまり売れる煙草ではなかったので入れ替わりも少なく、買っていく人もあまりいない。つまり、この一週間でJOKERを買ったのは彼だけだったのだ。

    2008-12-06 15:06:00
  • 20:

    それから毎週金曜日の夕方、彼はJOKERを買いに店に来た。決まって言うことは「JOKERを」と「有難う」の二言だけ。そして必ず代金はきっちり一箱分を用意して出していた。服装はその時によって違っていたが黒以外を着ることがなく、時々あるトレードマークのようなものが見えることがあった。

    2008-12-06 15:17:00
  • 21:

    そのマークは一言で表すとまるで土星のような…輪の中心に球体があり、その球体の上には十字架というデザインだった。彼はいつもどこかにそのマークが入った服を着ていた。ある時はセーターの左胸、またある時はジャケットのボタン、シャツの衿。

    2008-12-06 23:26:00
  • 22:

    きっと彼の好きなブランドのシンボルなんだろう。黒い服に鮮やかな色で刺繍されたシンボルマークは印象に残るものだったが、私はそれぐらいにしかそのマークの事を気にしていなかった。

    2008-12-06 23:35:00
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