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危険な好奇心

スレッド内検索:
  • 1:

    コピペ

    少し長い話ですが、暇な方、読んでください。

    2008-11-26 16:30:00
  • 2:

    名無しさん

    小学校の頃、学校の裏山の奥地に俺達は秘密基地を造っていた。

    2008-11-26 16:34:00
  • 3:

    名無しさん

    秘密基地っつっても結構本格的で、複数の板を釘で打ち付けて、雨風を妨げる3畳ほどの広さの小屋。

    2008-11-26 16:37:00
  • 4:

    名無しさん

    放課後にそこでオヤツ食べたり、エロ本読んだり、まるで俺達だけの家のように使っていた。

    俺と慎と淳と犬2匹(野良)でそこを使っていた。

    2008-11-26 16:42:00
  • 5:

    名無しさん

    小5の夏休み、秘密基地に泊まって遊ぼうと言うことになった。

    各自、親には『○○の家に泊まる』と嘘をつき、小遣いをかき集めてオヤツ、花火、ジュースを買って。修学旅行よりワクワクしていた。

    2008-11-26 16:47:00
  • 6:

    名無しさん

    夕方の5時頃、学校で集合し、裏山に向かった。

    山に入ってから1時間ほど登ると俺達の秘密基地がある。

    2008-11-26 16:50:00
  • 7:

    名無しさん

    基地の周辺は2匹の野良犬(ハッピー♂タッチ♂)の縄張りでもある為、基地に近くなると、どこからともなく2匹が尻尾を振りながら迎えに来てくれる。

    俺達は2匹に『出迎えご苦労!』と頭を撫でてやり、うまい棒を1本ずつあげた。

    2008-11-26 16:56:00
  • 8:

    名無しさん

    基地に着くと、荷物を小屋に入れ、まだ明るかったのですぐそばにある大きな池で釣りをした。

    2008-11-26 16:59:00
  • 9:

    名無しさん

    まあ釣れるのはウシガエルばかりだが。(ちなみに釣ったカエルは犬の餌)

    2008-11-26 17:01:00
  • 10:

    名無しさん

    釣りをしていると、徐々に辺りが暗くなりだしたのて、俺達は花火をやりだした。

    俺達よりも2匹の野良の方がハシャいでたが。

    2008-11-26 17:04:00
  • 11:

    名無しさん

    結構買い込んだつもりだったが、30分もしないうちに花火も尽きて、俺達は一旦小屋に入った。

    2008-11-26 17:08:00
  • 12:

    名無しさん

    夜の秘密基地というのは皆初めてで、山の奥地ということで街灯もなく、月明かりのみ。

    聞こえるのは虫の鳴き声だけ。

    2008-11-26 17:11:00
  • 13:

    名無しさん

    簡易ライト1本の薄明るい小屋に3人、最初は皆で菓子を食べながら好きな子の話、先生の悪口など喋っていたが、静まり返った小屋の周囲から、時折聞こえてくる『ドボン!』(池に何かが落ちてる音)や

    『ザザッ!』(何かの動物?の足音?)に俺達は段々と怖くなって来た。

    2008-11-26 17:18:00
  • 14:

    名無しさん

    しだいに、

    『今、なんか音したよな?』

    『熊いたらどーしよ!?』

    2008-11-26 17:21:00
  • 15:

    名無しさん

    などと、冗談ではなく本気で怖くなりだしてきた。

    時間は夜の9時、小屋の中は蒸し暑く、蚊もいて、眠れるような状況ではなかった。

    2008-11-26 17:23:00
  • 16:

    名無しさん

    それよりも山の持つ独特の雰囲気に俺達は飲まれてしまい、皆、来たことを後悔していた。

    2008-11-26 17:26:00
  • 17:

    名無しさん

    明日の朝までどう乗り切るか俺達は話し合った。

    結果、小屋の中は蒸し暑く、周囲の状況も見えない(熊の接近等)為、山を降りることになった。

    もう内心、一時も早く家に帰りたい!と、俺は思っていた。

    2008-11-26 17:33:00
  • 18:

    名無しさん

    懐中電灯の明かりを頼りに足元を照らし、少し早歩きで俺達は下山し始めた。

    5分ほどはハッピーとタッチが俺達の周りを走り回っていたので心強かったが、少しすると2匹は小屋の方に戻っていった。

    普段、何度も通っている道でも夜は全く別の空間にいるみたいだった。

    2008-11-26 17:39:00
  • 19:

    名無しさん

    幅30センチほどの獣道を足を滑らさぬよう、皆、無言で黙々と歩いていった。

    そのとき、慎が俺の肩を後ろから掴み『誰かいるぞ!』と小さな声で言ってきた。

    2008-11-26 17:44:00
  • 20:

    名無しさん

    俺達は瞬間的にその場に伏せ、電灯を消した。

    耳を澄ますと確かに足音が聞こえる。

    『ザッ、ザッ、』

    2008-11-26 17:48:00
  • 21:

    名無しさん

    これ2ちゃんの怖い話のやつやんな

    2008-11-26 19:44:00
  • 22:

    名無しさん

    続きお願いします

    2008-11-26 20:58:00
  • 23:

    名無しさん

    幽霊系?

    2008-11-27 01:26:00
  • 24:

    名無しさん

    二本足で茂みを進む音。

    その音の方を目を凝らして、その何者かを探した。

    2008-11-27 01:48:00
  • 25:

    名無しさん

    俺達から2、30メートル離れた所の茂みに、その何者かは居た。

    懐中電灯を片手に、もう一方の手に長い棒のようなものを持ち、その棒で茂みを掻き分け、山を登っているようだった。

    2008-11-27 02:06:00
  • 26:

    名無しさん

    俺達は始め恐怖したが、その何かが、『人間』であること。  

    また相手か『一人』であることから、それまでの恐怖心はなくなり俺達の心は、幼い『好奇心』で満たされていた。

    2008-11-27 02:17:00
  • 27:

    名無しさん

    俺が『あいつ、何者だろ?尾行する?』と呟くと2人は『もちろん』と言わんばかりの笑顔を見せた。

    微かに見える何者かの懐中電灯の明かりと草を掻き分ける音を頼りに、俺達は慎重に慎重に後を着けだした。

    2008-11-27 02:21:00
  • 28:

    名無しさん

    その何者かは、その後20分ほど山を登り続けて立ち止まった。

    俺達はその後方30メートルの所に居たので、そいつの性別はもちろん、様子等は全くわからない。

    2008-11-27 02:25:00
  • 29:

    名無しさん

    微かな人影を捕らえる程度。

    そいつは立ち止まってから背負っていた荷物を降ろし、何かゴソゴソしていた。

    2008-11-27 02:28:00
  • 30:

    名無しさん

    『アイツ1人で何してんだろ?クワガタでも捕りに来たんかなあ?』と俺は言った。

    『もっと近づこうぜ!』と慎が言う。

    2008-11-27 02:31:00
  • 31:

    名無しさん

    俺達は枯葉や枝を踏まぬよう、摺り足で、身を屈ませながから、ゆーっくりと近づいた。

    頭の中でその何者かにどんな悪戯をしてやろう考えながら、ニヤニヤしながら。

    その時、

    2008-11-27 02:35:00
  • 32:

    名無しさん

    一瞬何が起きたか解らず、淳と慎の方を振り返った。

    すると淳が指をさし、
    『アイツや!アイツ、なんかしとる!』と。

    2008-11-27 02:46:00
  • 33:

    名無しさん

    俺はその何者かの様子を見た。

    『コン!コン!コン!』

    何かを木に打ち付けていた。

    2008-11-27 02:48:00
  • 34:

    名無しさん

    いや、手元は見えなかったが、それが【呪いの儀式】というのはすぐにわかった。

    2008-11-27 05:21:00
  • 35:

    名無しさん

    と言うのも、この山は昔から【わら人形】に纏わる話がある。

    あくまで都市伝説的な噂だと、その時までは思っていたが。

    2008-11-27 06:45:00
  • 36:

    名無しさん

    俺は怖くなり『逃げよ!』と言ったが
    慎が『あれやっとるの女や。よー見てみ。』と小声で言いだし、

    淳が『どんな顔か見たいやろ?もっと近くで見たいやろ?』と悪ノリし出し、慎と淳はドンドンと先に進み出した。

    2008-11-27 07:00:00
  • 37:

    名無しさん

    俺はイヤだったが、ヘタレ扱いされるのもイヤなんで渋々2人の後を追った。

    その女との距離が縮まるたびに『コン!コン!』以外に聞こえてくる音があった。

    2008-11-27 07:04:00
  • 38:

    名無しさん


    いや、音というか、

    女はお経?のような事を呟いていた。

    2008-11-27 07:06:00
  • 39:

    名無しさん

    少し迂回して、俺達はその女の斜め後方8メートルほどの木の陰に身を隠した。

    その女は肩に少し掛かるぐらいの髪の長さで、痩せ形、足元に背負って来たリュックと電灯を置き、写真?のような物に釘を次々と打ち込んでいた。

    2008-11-27 07:14:00
  • 40:

    名無しさん

    すでに6〜7本打ち込まれていた。

    その時、

    『ワン!』

    2008-11-27 07:15:00
  • 41:

    名無しさん

    俺達はドキッとして振り返った、そこにはハッピーとタッチが尻尾を振ってハァハァ言いながら
    『なにしてるの?』と言わんような顔で居た。

    2008-11-27 07:18:00
  • 42:

    名無しさん

    次の瞬間、慎が、

    『わ゙ぁー!!』

    と変な声を大出しながら走り出した。

    2008-11-27 07:20:00
  • 43:

    名無しさん

    振り返ると、
    鬼の形相をした女が片手に金づちを持ち、

    『ア゙ーッ!』みたいな奇声を上げ、こちらに向かって走って来ていた。

    2008-11-27 07:23:00
  • 44:

    名無しさん

    俺と淳もすぐさま立ち上がり慎の後を追い走った。

    が、俺の左肩を後ろから鷲掴みされ、すごい力で後ろに引っ張られ、俺は転んだ。

    2008-11-27 07:26:00
  • 45:

    名無しさん

    仰向けに転がった俺の胸に『ドスっ』と衝撃が走り、俺はゲロを吐きかけた。

    何が起きたか一瞬解らなかったが、転んだ俺の胸に女が足で踏みつけ、俺は下から女を見上げる形になっていた。

    2008-11-27 07:32:00
  • 46:

    名無しさん

    女は歯を食いしばり、見せ付けるように歯軋りをしながら『ンッ〜ッ』と何とも形容しがたい声を出しながら、俺の胸を踏んでいる足を左右にグリグリと動かした。

    痛みはなかった。もう恐怖で痛みは感じなかった。

    2008-11-27 07:40:00
  • 47:

    名無しさん

    女は小刻みに震えているのが解った。

    恐らく興奮の絶頂なんだろう。

    俺は女から目が離せなかった。

    2008-11-27 07:42:00
  • 48:

    名無しさん



    離した瞬間、頭を金づちで殴られると思った。

    2008-11-27 07:44:00
  • 49:

    コピペ

    2008-11-27 07:48:00
  • 50:

    名無しさん

    そんな状況でも、いや、そんな状況だったからだろうか、女の顔はハッキリ覚えている。

    年齢は40ぐらいだろうか、少し痩せた顔立ち、目を剥き、少し受け口気味に歯を食いしばり、小刻みに震えながら俺を見下す。

    俺にとってはその状況が、10分?20分?全く覚えていない。

    2008-11-27 09:13:00
  • 51:

    名無しさん

    女が俺の事を踏み付けながら、背を曲げ、顔を少しずつ近付けてきた、その時、タッチが女の背中に乗り掛かった。

    女は一瞬焦り、俺を押さえていた足を踏み外し、よろめいた。

    そこにハッピーも走ってきて、女にジャレついた。

    2008-11-27 09:18:00
  • 52:

    名無しさん

    恐らく、2匹は俺達が普段遊んでいるから人間に警戒心が無いのだろう。

    俺はその隙に慌てて起きて走り出した。

    『早く!早く!』と離れたところから慎と淳がこちらを懐中電灯で照らしていた。俺は明かりに向かい走った。

    2008-11-27 09:23:00
  • 53:

    名無しさん

    『ドスっ』

    後ろで鈍い音がした。

    俺には振り返る余裕も無く走り続けた。

    2008-11-27 09:26:00
  • 54:

    名無しさん

    慎と淳と俺が山を抜けた時には0時を回っていた。

    足音は聞こえなかったが、あの女が追い掛けて来そうで、俺達は慎の家まで走って帰った。

    2008-11-27 09:30:00
  • 55:

    名無しさん

    慎の家に着き、俺は何故か笑いが込み上げて来た。

    極度の緊張から解き放たれたからだろうか?

    しかし淳は泣き出した。

    2008-11-27 09:33:00
  • 56:

    名無しさん

    ワンコが〜?

    2008-11-27 11:12:00
  • 57:

    コピペ

    俺は『もう、あの秘密基地2度と行けへんな。あの女が俺ら探してるかもしれんし。』と言うと


    淳は泣きながら
    『アホ!!朝になって明るくなったら行かなアカンやろ!』と言い出した。

    2008-11-27 22:02:00
  • 58:

    名無しさん

    俺がハァ?と思っていると、慎が俺に

    『お前があの女から逃げれたの、ハッピーとタッチのおかげやぞ!お前があの女に後ろから殴られそうなとこ、ハッピーが飛び付いて、代わりに殴られよったんや!』

    2008-11-27 22:14:00
  • 59:

    名無しさん

    すると淳も泣きながら、

    『あの女、タッチのことも・タッチ・・うっ・・』

    と号泣しだした。

    2008-11-27 22:17:00
  • 60:

    名無しさん

    後から慎に聞くと、走り出した俺を後ろから殴ろうとしたとき、ハッピーが女に飛び付き、頭を金づちで殴られた。

    女は尚も俺を追い掛けようとしたが、足元にタッチがジャレついてきて、タッチの頭も金づちで殴った。

    そして女は一度俺らの方を見たが、追い掛けてこず、ひたすら2匹を殴り続けていた。

    2008-11-27 22:22:00
  • 61:

    名無しさん



    俺達はひたすら逃げた。

    2008-11-27 22:23:00
  • 62:

    名無しさん

    慎も朝になれば山に入ろうと言った。

    もちろん俺も同意した。

    しかし、そこには、さらなる恐怖が待っていた。

    2008-11-27 22:25:00
  • 63:

    名無しさん

    はぁー(;´・`)=3
    めっちゃドキドキする!続き楽しみに待ってます!

    2008-11-27 23:09:00
  • 64:

    名無しさん

    ハッピーとタッチがかわいそうすぎる?

    2008-11-28 01:30:00
  • 65:

    コピペ

    興奮の為、明け方まで眠れず、朝から昼前まで仮眠を取り、俺達は山へ向かった。

    皆、あの『中年女』に備え、バット、エアガンを持参した。

    山の入口に着いたが、慎が『まだアイツがいるかもしれん』と言うので、いつもとは違うルートで山に入った。

    2008-11-28 04:30:00
  • 66:

    名無しさん

    昼間は山の中も明るく、蝉の鳴き声が響き渡り、昨夜の出来事など嘘のような雰囲気だ。

    が、『中年女』に出くわした地点に近づくにつれ緊張が走り、俺たちは無言になり、足取りも重くなった。

    少しずつ昨日の出来事が鮮明に思い出す地点に差し掛かった。

    2008-11-28 04:34:00
  • 67:

    名無しさん

    バットを握る手は緊張で汗まみれだ。

    例の木が見えた。

    女が何かを打ち付けていた木だ。

    2008-11-28 04:36:00
  • 68:

    名無しさん

    少し近づいて俺達は言葉を失った。

    木には小さな女の子(4、5歳くらいの女の子?)の写真に無数の釘が打ち付けられていた。

    いや、驚いたのはそれではない。その木の根元にハッピーの変わり果てた姿が。

    2008-11-28 04:39:00
  • 69:

    名無しさん

    舌を垂らし、身体中が血塗れで、眉間に1本、釘が刺されていた。

    俺達は絶句し、近づいて凝視することが出来なかった。

    蝿や見たことのない虫がたかっており、生物の『死』の意味を俺達は初めて知った。

    2008-11-28 04:42:00
  • 70:

    名無しさん

    俺はハッピーの変わり果てた姿を見て、今度中年女に会えば、次は俺がハッピーのように・・・・と思い、すぐにでも家に帰りたくなった。

    その時、淳が、
    『タッチ・・、タッチの死体が無い!タッチは生きてるかも!』と言い出した。

    2008-11-28 04:54:00
  • 71:

    名無しさん

    すると慎も、

    『きっとタッチは逃げ延びたんだ!きっと基地にいるはず!』

    と言い出した。

    2008-11-28 04:56:00
  • 72:

    名無しさん

    俺もタッチだけは生きてぃて欲しい。

    と思い、3人で秘密基地へと走り出した。

    秘密基地が見える場所まで走ってきたが、慎が急に立ち止まった。

    2008-11-28 05:37:00
  • 73:

    名無しさん

    俺と淳は『中年女!?』と思い、慌てて身を伏せた。

    黙って慎の顔を見上げると、慎は、

    『なんだ・・あれ・・?』と基地を指差した。

    2008-11-28 05:42:00
  • 74:

    名無しさん

    俺と淳はゆっくり立ち上がり、基地を眺めた。

    何か基地に違和感があった。何か・・・。

    基地の屋根に何か・・ついている・・・。

    2008-11-28 05:44:00
  • 75:

    コピペ

    2008-11-28 05:44:00
  • 76:

    コピペ

    少しずつ近づいていくと、

    基地の中に昨夜忘れていた淳の巾着袋(淳はいつもこれに菓子を入れて持ち歩いている)が、
    基地の屋根に無数の釘で打ち付けてあるではないか!

    2008-11-28 05:48:00
  • 77:

    名無しさん

    俺達は驚愕した。

    【この秘密基地、あの中年女にバレたんだ!】

    慎が恐る恐る、バットを握り締めながら基地に近づいた。

    2008-11-28 05:51:00
  • 78:

    名無しさん

    俺と淳は少し後方でエアガンを構えた。

    基地の中に中年女がいるかもしれない。

    慎はゆっくりとドアノブに手を掛けると同時に、すばやく扉を引き開けた。

    2008-11-28 05:54:00
  • 79:

    名無しさん



    『うわっ!!』

    2008-11-28 05:55:00
  • 80:

    名無しさん

    慎は何かに驚き、その場に尻餅を付きながら、ズルズルと俺達のもとに後退りをしてきた。

    俺と淳は何に慎が怯えているのか解らず、とりあえずエアガンを構えながら基地の中をゆっくりと覗いた。

    そこには変わり果てたタッチの死体があった。

    2008-11-28 05:59:00
  • 81:

    名無しさん

    『うわっ!!』

    俺と淳も慎と同じような反応をとった。

    やはりタッチも眉間に五寸釘が打ち込まれていた。

    2008-11-28 06:01:00
  • 82:

    名無しさん

    俺はその時、思った。

    あの中年女は変態だ!

    いや、キチ○いだ!

    2008-11-28 06:03:00
  • 83:

    名無しさん

    まともな人間が、こんなことをしないだろう。

    とてつもない人間に関わってしまったと、昨夜、この山に来た事を、心から後悔した。

    2008-11-28 06:05:00
  • 84:

    名無しさん

    しばらく3人でタッチの死体を見て呆然としていたが、慎が小屋の中を指差し、

    『おい!!あれ・・・』

    俺と淳は黙りながら静かに慎が指差す方向を覗き込んだ。

    2008-11-28 06:08:00
  • 85:

    名無しさん

    基地の中・・壁や床板に何か違和感が・・・・

    何か・・彫ってある・・


    近づいてよーく見てみた。

    2008-11-28 06:12:00
  • 86:

    名無しさん



    『淳呪殺淳呪殺淳呪殺淳呪殺淳呪殺淳呪殺淳呪殺淳呪殺淳呪殺淳呪殺淳呪殺淳呪殺淳呪殺淳呪殺淳呪殺淳呪殺淳呪殺淳呪殺淳呪殺淳呪殺淳呪殺淳呪殺淳呪殺淳呪殺淳呪殺淳呪殺淳呪・・』

    2008-11-28 06:15:00
  • 87:

    名無しさん

    名前バレたの?!
    めちゃ続き気になる〜

    2008-11-29 09:38:00
  • 88:

    名無しさん

    怖ッッ!!(ノ><)ノ
    続き待ってます☆

    2008-11-29 12:04:00
  • 89:

    コピペ

    2008-11-30 07:37:00
  • 90:

    名無しさん

    無数に釘で淳・呪・殺と壁や床に彫ってあった。

    淳は『えっ??・・・』

    と目が点、というか、固まっていた。

    2008-11-30 07:43:00
  • 91:

    名無しさん

    いや、俺達も驚いた。
    なぜ名前がバレているのか。

    その時慎が、
    『淳の巾着や!巾着に名前書いてるやん!』

    2008-11-30 07:46:00
  • 92:

    名無しさん

    俺は目線を屋根に打ち付けられた巾着に持っていった。そこには確かに

    【5年3組○○淳】

    と、書かれてある。

    2008-11-30 07:51:00
  • 93:

    名無しさん

    淳は泣き出した。

    俺も慎も泣きそうだった。

    学年と組、名前が、中年女にバレてしまったのだ。

    2008-11-30 07:54:00
  • 94:

    名無しさん

    もう逃げられない。

    俺や慎のこともすぐにバレてしまう。

    頭が真っ白になった・・。

    2008-11-30 07:56:00
  • 95:

    名無しさん



    俺達はみんなハッピーやタッチのように眉間に釘を打ち込まれ、殺される・・・

    2008-11-30 07:58:00
  • 96:

    名無しさん

    慎が言った
    『警察に言おう!もうダメだよ、逃げられないよ!』

    俺はパニックになり
    『警察なんかに言ったら、基地の事とか、昨日の夜、嘘着いてここに来た事バレて親に怒られるやろ!』

    2008-11-30 08:07:00
  • 97:

    名無しさん

    と、冷静さを欠いたことを言った。

    いや、
    当時は何よりも親に怒られるのが一番怖いと思っていたのもあるが・・。

    2008-11-30 08:10:00
  • 98:

    名無しさん

    ただ、淳はずっと泣いたまま、『ッヒック…ヒック…』

    掛ける言葉が何も見つからなかった。

    淳は無言で打ち付けられた巾着を引きちぎり、ポケットにねじ込んだ。

    2008-11-30 08:13:00
  • 99:

    名無しさん

    俺達は会話が無くなり、とりあえず山を降りた。

    淳は泣いたままだった。

    俺は今もどこからか中年女に見られてる気がしてビクビクしていた。

    2008-11-30 10:29:00
  • 100:

    名無しさん

    山を降りると慎が

    『もうこの山に来るのは辞めよう。しばらく近づかんかったら、あの中年女も俺らの事も忘れよるやろ』

    と言った。

    2008-11-30 10:34:00
  • 101:

    名無しさん

    俺が
    『そやな、んで、この事は俺らだけの秘密にしよ!誰かに言ってるのがアイツにバレたら、俺ら殺されるかもしれん。』

    慎は頷いたが淳は相変わらず腕で涙を拭いながら泣いていた。

    2008-11-30 10:49:00
  • 102:

    名無しさん


    その日は各自、家に帰り、その後の夏休みは3人で会うことは無かった。

    2008-11-30 11:18:00
  • 103:

    名無しさん

    その2週間後の新学期、登校すると、淳の姿が無かった。

    慎は来ていたので、慎と2人で『もしかして淳、あの女に・・・・』

    と思い、学校帰りに2人で淳の家を訪ねた。

    2008-11-30 13:51:00
  • 104:

    名無しさん

    呼び鈴を押すと、明るい声で『はあーい』と淳の母親が出てきた。

    『淳は?』と聞くと、

    おばさんが『わざわざお見舞いありがとね、あの子部屋に居るから上がって。』と言われ、俺と慎は淳の部屋へ向かった。

    2008-11-30 13:56:00
  • 105:

    名無しさん

    『淳、入るぞ!』と淳の部屋に入ると、淳はベッドで横になりながら漫画を読んでいた。

    意外と平気そうな淳を見て俺と慎は少し安心した。

    2008-12-02 14:31:00
  • 106:

    名無しさん

    慎『何で今日休んだん?』

    俺『心配したぞ!風邪け?』

    淳『・・・・』

    2008-12-02 14:34:00
  • 107:

    名無しさん

    淳は無言のまま漫画を閉じて、俯いていた。
    そこにおばさんが菓子とジュースを持ってきて、

    『この子、10日くらい前からずっとジンマシンが引かないのよ。』と言って、
    『駄菓子の食べ過ぎじゃないのー?』と続けた。

    2008-12-02 14:42:00
  • 108:

    名無しさん

    笑いながらおばさんは部屋を出ていった。

    俺と慎も笑って、

    『何だよ!脅かすなよー、ジンマシンかよ!拾い食いでもしたんだろ?』とおどけたが、淳は俯いたままで笑わない。

    2008-12-02 15:08:00
  • 109:

    名無しさん

    慎が『淳?どうした?』と尋ねると淳は無言でTシャツを脱いだ。

    背中に赤い斑点。

    確かにジンマシンだった。

    2008-12-02 15:13:00
  • 110:

    名無しさん

    俺は『ジンマシンなんて薬塗ってたら治るやん。』と言うと、

    淳が、

    『これ、あの女の呪いや・・・』と言いながら背中を見せてきた。

    2008-12-02 16:19:00
  • 111:

    名無しさん

    確かに背中にも無数にジンマシンがある。

    慎が『何で呪いやねん。もう忘れろ!』と言うと

    淳は『右の脇腹見てみろや!』と少し声を荒げた。

    2008-12-02 16:23:00
  • 112:

    名無しさん

    更新されてる?楽しみに読んでまぁす☆

    2008-12-02 17:14:00
  • 113:

    名無しさん

    右の脇腹・・・・

    確かにジンマシンが一番酷い場所だったが、なぜ『呪い』に結び付けるかが解らなかった。

    すると淳が『よく見ろよ!これ、顔じゃねーか!』

    2008-12-02 17:56:00
  • 114:

    名無しさん


    よく見て俺と慎は驚いた。

    確かに直径5センチ程の、人、いや、女の顔のように皮膚がただれて腫れあがっている。

    2008-12-02 18:00:00
  • 115:

    名無しさん

    俺と慎は『気にしすぎだろ?確かに顔に見えないことも無いけど。』

    と言ったが、

    『どー見ても顔やんけ!俺だけやっぱり呪われてるんや!』と言った。

    2008-12-02 18:05:00
  • 116:

    名無しさん

    俺と慎は淳に掛ける言葉が見つからなかった。
    と言うより淳の雰囲気に圧倒された。

    いつもは温厚で優しい淳が・・少し病んでいる。

    2008-12-02 18:10:00
  • 117:

    名無しさん

    青白い顔に覇気の無い目、きっと精神的に追い詰められているのだろう。

    急に淳の家に居づらくなり、俺と慎は帰ることにした。

    帰り道、俺は慎に『あれ、どー思う?呪いかな?』と聞いた。

    2008-12-02 18:15:00
  • 118:

    名無しさん

    慎は『この世に呪いなんてあらへん!』と言い、
    なぜかその言葉に俺が勇気づけられた。

    それから3日過ぎた。依然、淳は学校には来なかった。

    2008-12-02 18:32:00
  • 119:

    名無しさん

    俺も慎も淳に電話がしづらく、淳の様子がわからなかった。

    ただクラスの先生が『淳君は風疹でしばらくお休み』と言っていたので少し安心していた。

    2008-12-02 18:36:00
  • 120:

    名無しさん

    しかし、この頃から学校で奇妙な噂が流れ始めた。

    【学校の通学路に、トレンチコートにサンダル履きのおばさんが、児童を一人一人睨むように顔を凝視してくる】
    という噂が。

    2008-12-02 18:41:00
  • 121:

    名無しさん

    その噂を聞いた放課後、俺は激しく動揺した。

    何故なら俺は唯一、間近で顔を見られている。

    慎に相談した。

    2008-12-02 18:44:00
  • 122:

    名無しさん

    慎は
    『大丈夫!夜やったし見えてないって!それにあの日見られたとしても、もう忘れてるって!』

    と、俺を落ち着かせる為か、意外と冷静だった。

    2008-12-02 18:47:00
  • 123:

    名無しさん

    何よりも嫌だったのが、俺と慎は通学路が全くの正反対。

    俺と淳は近所なのだが、淳は休んでいる為、俺は一人で帰らなければいけない。

    俺は慎に『しばらく一緒に帰ろうよ!俺、怖い。』と頼み込んだ。

    2008-12-02 18:51:00
  • 124:

    名無しさん

    慎は少し呆れた顔をしていたが、『淳が来るまでやぞ!』と言ってくれた。

    その日から、帰りは俺の家まで慎が付き添ってくれることになった。

    その日は学校で噂の【トレンチコートの女】(推定・中年女)には会わなかった。

    2008-12-02 19:00:00
  • 125:

    名無しさん


    次の日も、その次の日も会わなかった。

    2008-12-02 19:03:00
  • 126:

    名無しさん


    しかし、学校では相変わらず【トレンチコートの女】の噂は囁かれていた。

    2008-12-02 19:06:00
  • 127:

    名無しさん

    慎と一緒に下校することになり5日目、俺達は久しぶりに淳の見舞いに行くことにした。

    お土産に給食のオレンジゼリーを持っていった。

    2008-12-02 19:09:00
  • 128:

    名無しさん

    淳の家に着き、呼び鈴を押した。いつもの様におばさんが明るく出てきて、俺達を中に入れてくれた。

    淳は相変わらず元気が無かった。

    2008-12-02 19:11:00
  • 129:

    名無しさん

    ジンマシンはだいぶ消えていたが、淳本人は

    『横っ腹の顔の部分が日に日に大きくなっていってる。』と言っていたが、俺と慎には全くわからなかった。

    むしろ、前回見たときよりはマシになっているように見えた。

    2008-12-02 19:15:00
  • 130:

    名無しさん

    淳は精神的に大きなショックを受けているのだろう。

    俺達は学校で流れている【トレンチコートの女】の噂は淳には言わなかった。

    2008-12-02 19:18:00
  • 131:

    名無しさん

    怖いー?

    2008-12-02 21:34:00
  • 132:

    名無しさん

    帰る間際に淳のおばさんが俺達の後を追いかけて来て、『淳、クラスで苛めにでもあっているの?』と不安げな顔で聞いてきた。

    2008-12-03 08:19:00
  • 133:

    名無しさん

    俺達は否定したが、本当の理由を言えないことに少し罪悪感を感じた。

    2008-12-03 08:21:00
  • 134:

    名無しさん

    更新嬉しい?
    ありがとう?

    2008-12-03 09:41:00
  • 135:

    名無しさん

    更新ってもコピペやし、本サイトには完結まで載ってるやん

    2008-12-03 16:43:00
  • 136:

    名無しさん

    せやし名前がコピペなんやろ

    2008-12-03 20:00:00
  • 137:

    名無しさん

    コピペでも、主さんがここに載せてくれてるから読めてるんやし、更新楽しみに待ってます☆

    2008-12-04 05:02:00
  • 138:

    コピペ

    それから3日後、

    その日は珍しく内藤と佐々木と俺と慎の4人で一緒に下校した。

    内藤は体がデカく、佐々木はチビ。実写版のジャイアンとスネ夫みたいな奴ら。

    2008-12-07 20:29:00
  • 139:

    名無しさん

    もう俺と慎の中では『中年女』は風化しつつあった。

    学校で噂の『トレンチコートの女』が実在したとしても、全くの別人に思えて来ていた。

    その日は駅前にガチャガチャをしに行こうという話しになり、いつもと違う道を歩いていた。

    2008-12-07 20:33:00
  • 140:

    名無しさん


    これが間違いだった。

    2008-12-07 20:35:00
  • 141:

    名無しさん

    楽しく4人で話しながら歩いていると、

    佐々木が『あ、あれトレンチコートの女じゃねえ?』

    内藤『うわっ!ほんまや!きもっ!』と言い出した。

    2008-12-07 20:38:00
  • 142:

    名無しさん

    俺はトレンチコートの女の方をゆっくりと見た。

    心の中で《どうか別人であってくれ!》と願った。

    トレンチコートの女は、スーパーの袋を片手に持ち、まだ残暑の残るアスファルトの道で、ただ、突っ立っていた。

    2008-12-07 20:46:00
  • 143:

    名無しさん

    女は微動たりせず、俯いたままで、全く表情がわからない。

    慎は警戒しているのか、小声で俺達に『目、合わせるなよ!』と言ってきた。

    少しずつ、女との距離が縮まっていく。緊張が走った。

    2008-12-07 20:51:00
  • 144:

    名無しさん

    女との距離が5メートル程になったとき、女は突然に顔を上げ、俺達4人の顔を凝視してきた。

    そして、その次に俺達の胸元に目線が移ってきたのがわかった。

    …名札を確認している!

    2008-12-07 20:55:00
  • 145:

    名無しさん

    俺は焦った。

    平常心を保つのに必死だった。

    一瞬見た顔で、あの日の出来事がフラッシュバックし、心臓が口から出そうになった。

    2008-12-07 20:58:00
  • 146:

    名無しさん


    間違いない!

    中年女だ!

    2008-12-07 21:00:00
  • 147:

    名無しさん

    俺は、いつ襲い掛かられるかとビクビクしながら俯き、歩き過ぎた。

    どれくらい時間が経ったのだろう。いや、ほんの数秒が永遠に感じられた。

    2008-12-07 21:03:00
  • 148:

    名無しさん

    内藤が『あの目ぇ見たけ?あれ完全にイッてるで!』と笑った。

    佐々木も『この糞暑いのにあの格好!ぷっ!』と馬鹿にしていた。

    俺と慎は笑えなかった。

    2008-12-07 21:06:00
  • 149:

    名無しさん

    佐々木が続けて言った

    『やべっ、聞こえたかな?まだ見てやがる!』

    俺は咄嗟に振り返った。

    2008-12-07 21:09:00
  • 150:

    名無しさん



    中年女と目が合った…

    2008-12-07 21:10:00
  • 151:

    名無しさん

    まるで蝋人形のように無表情な『中年女』の顔が、ニヤっと、凄く厭らしい微笑みに変わった。

    背筋が凍るとはこの事か…

    俺は生まれて初めて、恐怖によって、少し小便が漏れた。

    2008-12-07 21:15:00
  • 152:

    名無しさん

    バレたのか?俺の顔を思い出したのか?バレたなら何故襲って来ないのか?

    俺の頭はひたすらその事だけがグルグル巡っていた。

    内藤が『うわーっ!まだこっち見てるぜ!?佐々木!お前が言った悪口聞かれたぜ!俺知らねーっ!』とおどけていた。

    2008-12-07 21:22:00
  • 153:

    名無しさん

    わーいo(^-^o)
    更新うれしい☆

    2008-12-08 03:43:00
  • 154:

    名無しさん

    これYahoo!とかで検索かけたら全部見れるよ

    2008-12-08 04:48:00
  • 155:

    名無しさん

    2ちゃんねるにもあるよ?

    2008-12-08 06:15:00
  • 156:

    名無しさん

    マジ恐かった

    2008-12-08 06:29:00
  • 157:

    名無しさん

    やばいやばいやばい

    2010-05-24 01:57:00
  • 158:

    名無しさん

    最後どうなる系

    2010-06-02 11:37:00
  • 159:

    名無しさん

    悪夢は終わってはいなかった・・・系

    2010-06-03 09:23:00
  • 160:

    名無しさん

    怖い度何パーセント?

    2010-06-04 10:48:00
  • 161:

    名無しさん

    お化け的な怖さ0。
    人格精神異常の怖さ80。

    不気味な怖さ20。

    2010-06-04 13:07:00
  • 162:

    名無しさん

    背筋凍る…めちゃくちゃ恐い。見んかったらよかった(;_;)

    2010-06-14 05:57:00
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