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MESSENGER
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1:
◆p49SjSsAGY
フィクションで作成しています。
2009-10-07 05:04:00 -
21:
◆p49SjSsAGY
母が玄関まで追い掛けてきて、何度か広告をカバンに入れようとしてきたが手で振り払っていた。というかしつこい。「華?いいから持っておくだけでも持ってなさい!いつまでもバイトなんてしてらんないのよ?」「分かってるよそんな事…とにかくそんな怪しい会社に面接なんて行かないからね?平日に休みとって職安でも行くから!じゃあ行ってきます!」
2009-10-08 07:36:00 -
22:
◆p49SjSsAGY
結局広告は母の手に、私はそのまま無理やりに近い感じで家を出た。外はからっと暑く日差しの照り返しがやけに強くて、頭上に広がる空は雲1つなかった。昼過ぎから更に暑くなりそう…
2009-10-08 07:39:00 -
23:
◆p49SjSsAGY
車を発進させてすぐ東に向かうか西に向かうか迷った。「んー西でいっかな」車内に流れる曲を聞きながら、適当に行き当たりばったりでいいかという答えがでたので西に向かう事にした。夕食に間に合うように帰宅すればいいし、今日はかなり遠出してみよう。
2009-10-08 07:42:00 -
24:
◆p49SjSsAGY
正午過ぎ、とりあえず来た事がない田舎にやってきた。私がすんでいる所なんて、ここから比べたら都会だなと思う。築何十年だろう古い一戸建てが細い道路を挟むように建ち並んでる道を走り抜けると、田んぼが両側に広がりその向こうに山々が見え、民家がぽつんぽつんと建っているだけの道に出た。小さな川が日差しに反射してキラキラと輝いている。2009-10-09 15:27:00 -
25:
◆p49SjSsAGY
車も少なく、人が道を歩いていなくてなんだか絵はがきの中に飛び込んだような気分になったので車を適当に停めて下車した。ドアを開けると、むわっと暑くて蝉が鳴きわめいているのに何故か心地よくてその場で背伸びをした。右を見ても左を見ても車も人もいなく、ただ川の流れる音と蝉の声だけが響き渡っている。
2009-10-09 15:31:00 -
26:
◆p49SjSsAGY
景色を見てるだけで別に落ち込むような事なんてないのに、なんか心が軽くなるような気分になっていく。空気がおいしいって…こういう事なんだろうな。住むと不便そうだけど、旅行とかなら来たい場所だなここは。
2009-10-09 17:16:00 -
27:
◆p49SjSsAGY
ぼぉっと川の流れを見ていた。それが何分くらいかは分からないけれど川にまるで吸い込まれるように、私は時間を忘れ見入っていたが、背後から聞こえてきた草履を摺る音がして川から視線をそらした。
2009-10-09 17:18:00 -
28:
◆p49SjSsAGY
「暑いねぇ…」にこりと微笑み私の隣に立ち止まったのは、小柄なお婆さんだった。両手を腰に回して川に視線を向けて頭を二回深くうなずかせた。「暑いですね」無視するわけにもいかず答えると、お婆さんは私の顔を見て微笑んだ。「旅行ですかな?」ゆっくりとした口調で話し掛けてくるお婆さんは、初対面にも関わらずどこか懐かしい感じもした。
2009-10-09 17:23:00 -
29:
◆p49SjSsAGY
「いぇ、今日は仕事が休みだったので遠出しようと思って…」「そうですか…あなたみたいな若くて綺麗な人がこんな田舎にわざわざ」たまたま通りかかっただけで、別にここに来たくてきたわけではないなんて言えずにうなずいた。お婆さんはまた川に視線を向ける。
2009-10-09 18:09:00 -
30:
◆p49SjSsAGY
「あの…お婆さんはこの近くにお住まいなんですか?」「へぇ。その道をずぅっと歩いた所にある小さな家に1人で住んでんよ」お婆さんは、道の先を指差したので私はそちらを見ると、小さく家が見えた。お婆さんの足だと10分はかかるだろう。
2009-10-09 18:13:00