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*ピエロ*
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1:
◆pdSlmz1VDI
――今この瞬間。
あたしはただ笑いたいだけ。笑ってて欲しいだけ。夢もないし、特に飛び抜けたモンもない。ハイでもなくローでもなく,ただ一定のテンションを保つコトって何よりも難しい。雨も降りゃ虹も出る。
――きっと人生、笑ったモン勝ち。2006-05-20 06:33:00 -
2:
◆pdSlmz1VDI
━━清香〈キヨカ〉?歳。
至って普通のいわゆる最近の若者。栗色の胸までの髪に、長〜い前髪に黒メッシュのストレートヘアーが定着してる。
好きな色は黒と白。ソレ以外の色の服は滅多に着ない。化粧は濃いめ。今日も目の周りを茶色く囲んで、いざ、出勤――。
2006-05-21 03:12:00 -
3:
◆pdSlmz1VDI
『おはよーキヨちゃぁん!』
キャバクラ「PIERO」。ここで働いてそろそろ3ヶ月が経つ。と言ってもミテコ時代に夜をやってた経験はあるし、小さい箱だし、どうってコトなく仕事をこなしていた。
『キヨ、2人来てるわ。待ち長かったカラ急いで!』
店長があたしの肩を叩く。『はぃは〜ぃ。』2006-05-21 03:21:00 -
4:
◆pdSlmz1VDI
更衣室に入り、チャッチャと着替えをしてると女の子に話しかけられた。
『キヨ、おはよッ!今日彼氏くるね〜ん♪そん時キヨも着いてやッ。』
当店?1のルミちゃんだ。 『そうな〜ん?仕事場に連れてくんな〜ッこのッ!笑』なんて肩を叩くと嬉しそうなルミちゃん。
《恋する乙女って感じ〜》2006-05-21 03:33:00 -
5:
◆pdSlmz1VDI
あたしはさほど気に止めず自分の客の席につく。
『ごめぇん!待ったぁ?』『キヨカぁ、電話出てやぁ!それやったらこんなまたんのに〜!』『ご〜めぇ〜んッ亮チャン!』
あたしは基本、客電しない。ていうか携帯見ない。
この人、亮チャンはここ最近週4ペースで通ってくれてるアキバ系。そして、鉄道マニア!しかも、ホンモノ駅員さん!2006-05-21 03:42:00 -
6:
◆pdSlmz1VDI
《コノ人多分キヨと電車乗りたいんやろーなぁ。》
ウン、絶対そうや。ほんでもって痴漢プレィとかしたいんやろーなぁトカひとり考えてみる。
『でなぁ、キヨちゃん〜………』亮チャンの会話なんてそっちのけ。
キャバクラは苦じゃない。あたしは常に何かを考えてまうタイプやから、ある意味向いてる。客がキモい事ゆってても、頭ン中でひとり妄想しては笑ってる、つまり、バーチャル接客。2006-05-21 03:50:00 -
7:
◆pdSlmz1VDI
お触りだってヘッチャラ。むしろこっちから触るしボディタッチ激しいし。
チナミにあたしは意識がなくてもハタから見れば「色営」らしい。そんなつもりナイねんけどな。ただあたしは笑って欲しくて、笑わせたくて、「スキ」ってゆう素振りしてるだけ。
ルミちゃんがよく言うのは、『キヨはキャバ嬢とゆうよりホストやね。』
自分でも思う。あたしホストならルミちゃん抜ける。笑2006-05-21 03:59:00 -
8:
◆pdSlmz1VDI
亮チャンが帰ると言いだした。『え〜!!嫌やぁまだバイバイしたくない〜!!』
『ごめんね、今日手持ち少ないんよ。』亮チャン苦笑い。《ま・しゃーないか。》亮チャンの腕を離し、
『わかったよぉ。』なんて下を向く。亮チャンはチェックを済まし、送り出し。
エレベーター前で亮チャンがボソッと言う。
『…帰りたくないな、俺。』2006-05-21 04:07:00 -
9:
◆pdSlmz1VDI
淋しそうにでっかいリュックを抱き締め俯く40歳アキバ系―。
『も〜!!またすぐ会えるやろ〜!キヨだって離れたくナイんやでぇ〜!?』
あたしはそう言って亮チャンに抱きつき、クリンクリンの天パ頭をクシャクシャしてあげる。
これはオキマリ。こうすると亮チャンは笑ってくれるから。
《にしてもまぁぢクリクリ〜、マリリンモンロー笑》2006-05-21 04:14:00 -
10:
◆pdSlmz1VDI
『ありがとキヨカ。笑 また明日行くからね。』
『わあい♪』
と、そんなやり取りをしてたら、エレベーターが開いた。『えッ!!』《ン…?》その声に気付き、あたしは亮チャンの肩からヒョコッと顔を出しエレベーターの中を見た。
『ぁ。』中には複数の黒服に身を包んだホスト達。
《あ〜…。》2006-05-21 04:20:00 -
11:
◆pdSlmz1VDI
明らかビックリした顔でこっちを見てる彼らに、
『いらっしゃいませー♪どうぞこちらでーす。』と店の扉を開け、
『3名様ご来店でーす!どうぞ。ごめんね、亮チャン、ありがとう♪』と亮チャンをエレベーターに乗せ見送った。
『バィバ〜ィ♪』手を振った時、ひとりのホストと目が合った。2006-05-21 04:26:00 -
12:
◆pdSlmz1VDI
その時、何かビビッと電撃が走った。《えッ…》
『いらっしゃいませー!』彼らが店に入った後、独り言を言う。
『かっけぇ…笑 てかめさタイプやぁ。』
茶色い髪にスラッとした背丈。色白で、なんともセクシーな感じの男の子。2006-05-21 04:32:00 -
13:
◆pdSlmz1VDI
《やっぱホストは男前やの〜》なんて思い店に戻ると、化粧直ししてるルミちゃん。
『キヨ!あの真ん中の人やで♪見たやろ?』
あらまあ、とっても嬉しそう。笑
『カッチョええがな♪笑 てかキヨ、ルミちゃんの彼ピの右の人めさんこタイプ〜。』なんて一応女の子らしく報告なんてしてみると。
『周クン?んな周クンつきいや♪』やと。2006-05-21 04:40:00 -
14:
◆pdSlmz1VDI
《ラッキ〜♪男前と喋れる〜♪笑》
あたしだって女だ。男前大好き♪そんな感じで席につく。
『初めましてぇ〜、キヨカです。』席に着くなりホスト達が声を揃える。
『さっきの子ぉやぁ!笑』『あ、さっきの子でぇす♪キヨカでぇす〜♪笑』そんなこんなで男前な彼に名刺を渡した。
『キヨカでぇす。』2006-05-21 04:46:00 -
15:
◆pdSlmz1VDI
『あ、周介です!』とニッコリ笑う彼。『いやん♪たまらん〜♪笑 実は周クン、逆指名で来ちゃいましたぁー笑』なんてゆってみる。
『何それ!笑 やめてよ。ベッピンさんにそんなんゆわれたら俺通ってまうやん。笑』『う〜れ〜し〜い〜♪笑』
《さすがホスト。笑》トークも軽快やし、リップサービス嬉しいですやん♪笑2006-05-21 04:53:00 -
16:
◆pdSlmz1VDI
そんなあたしらのやり取りを見てルミちゃんがすかさず言う。
『周クン!ルミの一番仲良しのキヨやで♪可愛いやろ?笑 色られたらアカンで!笑 』
『色とかやめて!笑 俺ハマッてまうから!んま恐い。笑』と、手をパーにする周クン。
『可愛い〜♪笑 もっとキヨに顔見せて〜♪』
『キヨちゃんやり手やな!笑』と、ルミちゃんの彼氏も大爆笑。和む和む。2006-05-21 05:00:00 -
17:
◆pdSlmz1VDI
しばらく皆で楽しく喋ってだんだんと一対一の会話。『キヨちゃんいくつ?』
『キヨ?19。』『俺より3つも下やん!』
『てことは周クン22?』『ウン、オッサンって?うるさい。笑』『キヨオッサン好きやで♪』そう笑うと、顔を手で隠し叫びだす周クン。
『も〜!!まぢ無理!笑 やめてってば!笑』
ルミちゃん達も笑ってる。2006-05-21 05:09:00 -
18:
◆pdSlmz1VDI
周クンは、ちょっと困った様に笑う。その顔を見ると、なんか自分が子供に感じる気がした。
《まぁ年下やけどさ。》
その後しばらくして指名が入り喋ってると、あたしの客が来たから、あたしはしばらく席を離れた。
『ごめんね、周クン。』
客が被るのは基本避けてる。他の客に接客してる姿は見せたくない。2006-05-21 05:23:00 -
19:
◆pdSlmz1VDI
『来てくれたんや〜♪』
――この客には特に。
『…忙しそうやん。』『たまたまやん♪のぶチャン何飲む?』
この人、のぶチャン。職業とびの24歳。ちょっとイカちい兄チャン。羽振りはいいけど嫉妬焼きのちょい輩入ってて、指名が被ると半端なく機嫌悪いし、ちょいダルイ。『…あれホストやろ?何しに来てるん?』2006-05-21 05:29:00 -
20:
◆pdSlmz1VDI
『ん〜??普通に飲みにやで?』《出た出た〜笑》
自分以外の客にイチャモンつけたがる人。
『仕事中ちゃうんかいな。チャラけた奴らやな。』《もうダルイ?。笑》わざと聞こえる様な声で言うのぶチャン。
『も〜!キヨと飲んでるのに他の人の話やめて!』のぶチャンの手を握る。
あ〜あ〜笑。ルミちゃんの彼氏見てるやん。笑ってるやん。笑 《ダルイ〜笑》2006-05-21 05:36:00 -
21:
◆pdSlmz1VDI
結局のぶチャンは周クン達に嫌味かの様に3時間ぐらいいた。《いつもワンチェックの癖に〜笑》
送り出した後、急いで周クン達の席に戻る。
『ごめんなぁ〜!あの人いっつも被ったらあんなやねんかぁー笑。』『そんなけキヨチャンの事好きやって事でしょ!笑』なんて皆笑う。
『ただいま♪』周クンの膝をポンッと叩く。『おかえり♪笑』と、頭を叩き返してくる周クン。《癒される〜笑♪》2006-05-21 05:43:00 -
22:
◆pdSlmz1VDI
周クンに寄り掛かった時、黒のカッターシャツのパッカリ開いた胸元から香水のいい匂いがした。
『周クンってエロカッコいいよね。』『めさ流行乗ってるやん俺。笑』
笑ったらもっとセクシーやし。『そそられるわぁ…笑。』『キヨチャンやろ!笑』周クンが笑うと、なんかつられて笑ってしまう。なんか不思議なオーラがある。
多分、ただの男前じゃない。そんな気する。。2006-05-21 07:32:00 -
23:
◆pdSlmz1VDI
《久しぶりに喋り呑まれてるカモ。。》あたしは人の話はちゃんと聞いてるけど、常に頭では考えてるからいつもマイペースな接客が出来てた。
――この人に会うまでは。2006-05-21 07:36:00 -
24:
◆pdSlmz1VDI
例えば、お金トカ、恋愛。
それにオシャレとか美味しいモン食べてる時。買い物トカ。
何でもその人なりの「シアワセ」と「コンプレックス」、劣等感と優越感。色々ある中であたしは、ただ笑っていたいといつも思った。
例えばダレかと腹抱えて爆笑してる時。それがあたしの生きる意味でやとさえ思った。2006-05-21 08:05:00 -
25:
◆pdSlmz1VDI
『ありがとーね。』
結局周クン達はラストまでいて、たくさんのシャンパンやボトルを派手に開けて帰った。
帰り際、あたしは周クンと番号を交換して。
2006-05-21 21:06:00 -
26:
◆pdSlmz1VDI
周クン達が帰って着替えてる時、ベロンベロンになったルミちゃんが絡んできた。
『キヨぉ〜!周クンと番号交換してたやんなぁ〜??』《うわ、酒くちゃいッ。笑》ルミちゃんは飲めない癖に自ら飲んじゃう、しかも酒癖が悪いちょっと痛子。『ウン、したよー。てかルミちゃんくせえー笑』
するとルミちゃんはあたしの手を握り真剣な顔をした。2006-05-21 21:10:00 -
27:
◆pdSlmz1VDI
『キヨ。店は絶対行ったらあかんで!!』『へ?そおなん?今度暇やったら行ってみよ思てたしぃ。』
《何や?》ルミちゃんは続ける。
『周クンな、主任やねんかぁ。初めて優の店行った時な、ルミ周クンついてんけど、あの人めっちゃ色かけてくんねやんかぁ。』
《ウ〜ン?》――色?ピンとこんなぁ。。周クンはそんな安いホストではない、と、思うけどな。2006-05-21 21:17:00 -
28:
◆pdSlmz1VDI
『キヨ、タイプゆうてたやん?うまい事ひっぱられるで。だから絶対行ったらあかん!』とまぁ、オカンの様にゆってくるルミちゃんに、『わかたぁ〜オカン〜!笑』と抱きついて答えた。
『ホンマにわかってんの〜!?笑 あんたはホンマに子供やねんからぁッ!!』
『ハハ〜ん♪』 あたしは基本人の話は右から左。信用してない訳じゃナィけどさ。2006-05-21 21:22:00 -
29:
◆pdSlmz1VDI
ルミちゃんは、小さくて可愛くて女の子らしい女の子だった。「ホスト」と言う名の彼氏、「優クン」の事が好きで好きで仕方ないって感じだった。だからあたしは口出しはしない。
――つもりだった。2006-05-21 21:31:00 -
30:
ゆぅ
気になるっ?
2006-05-22 00:19:00 -
31:
◆pdSlmz1VDI
ねぇ周クン。
人を好きになるのって本能やんね?じゃぁその本能って一体何なんやろう?
周クン。あたしはきっと周クンの容姿や性格に恋したんじゃない。
今思えば、ただただ、"本能"で惹き付けられた。ソレ以上も、ソレ以下でもなく。2006-05-22 02:01:00 -
32:
◆pdSlmz1VDI
――この日。
あたしは出会ってしまった。イヤ、やっと出会えたのかも――。。
そしてやっと"本気"で笑えたのかもしれない。2006-05-22 02:06:00 -
33:
◆pdSlmz1VDI
周クンという人に出会ったこの日。あたしの人生が、周りをとりまく人たちとの糸が、こんがらがる大波乱の幕開けだった。
まだ見ぬ未来も、どうしようもない過去さえも、この人が塗り替えてくれたから。
あの傷だらけの日々さえ、愛しく思えるよ――。2006-05-22 02:14:00 -
34:
◆pdSlmz1VDI
「[タイトル];キヨカおはよ☆o(^-^)o
仕事終わったぁ!ちゃんと用意できてるか?今から〇〇まで迎え行くから、もうそろそろ家出とけよ☆
美味い鍋屋見つけたしそこ行こう(~o~)/
FROM:のぶ 」2006-05-22 02:29:00 -
35:
◆pdSlmz1VDI
『うわ〜ヤバス?!遅刻ぅ〜!!笑』━ガチャンッ━
ひとり慌てて玄関の鍵を締め、非常階段を掛け下りタクを拾う。━バタンッ━
『オッチャン!とりあ大通り出てえ〜ッ!』『ハイヨ。姉チャン仕事遅刻やろ?笑』気さくな運チャンがミラー越しで笑う。『あたり〜!笑 てか同伴やねぇん。だからダッシュでお願ぁい!』
今日は月1恒例ののぶチャンと同伴の日。この日はいつものぶチャンはオーラス♪《はよつけはよつけ〜!!》2006-05-22 02:38:00 -
36:
◆pdSlmz1VDI
毎月この日だけはのぶチャンの為に他のお客さんの予定を作らない。
《オーラスで途中輩られたりしたら大変やもん。笑》たまにはのぶチャンもいい気分で飲ませてあげたいし。
『のぶチャン待ったぁ〜!?』『お前相変わらず遅刻やな。笑』『ごめす〜♪笑』
軽く腕を組んで店に迎う。あらま、のぶチャン機嫌よさげ♪笑2006-05-22 02:45:00 -
37:
◆pdSlmz1VDI
のぶチャンお薦めの鍋屋に入った。『うまそぉ〜♪』
隣に座って適当にイチャついて適当に食った後、ちょっとマッタリしてた時。
『なぁ、アレこないだキヨ指名しとった奴ちゃうん?』『えぇ?』のぶチャンの視線の先を見る。《ァッ!》2006-05-23 04:01:00 -
38:
◆pdSlmz1VDI
『ホンマやぁ。』周クンや。同伴中かな?女の子といる。『んまチャラけた奴やなぁ』と相変わらず文句たれるのぶチャン。《わかった?笑》『のぶチャンそろそろ行くぅ?』『せやな。』『んなキヨトイレ済ます〜♪』
そう言ってトイレに立った。2006-05-24 02:11:00 -
39:
◆pdSlmz1VDI
《あ〜マヂ腹いっぱい。》なんて思いながらトイレのドアを開けた時――。
見ちゃいけないモノを見てしまった。『えッッ!』
━バタンッ━あたしは思わずドアを閉めた。思いっきり。そしてのぶチャンの元へダッシュ!笑
『あれ?早いな。』2006-05-24 02:15:00 -
40:
◆pdSlmz1VDI
『入ってたから店でするッ。笑』『?そうか。んないこか。』そう言って会計を済まし店に向かった。
あたしの胸はバクバクゆってる。《…何やアレ!笑》
今さっきトイレで見たモノ…それは周クン。しかも女と。しかもキス…してた。しかも個室のトイレ。…………………
鍵しめろよぉ!笑2006-05-24 02:21:00 -
41:
◆pdSlmz1VDI
しかもなんてゆうか…
生々しぃ。笑 あのセクシーなエロカッコイイ周クンが、女の腰に手ぇ回してた。
《…ヤバス。エロス。笑》しかもでもどっちかゆうたら女カラ行ってた感じやし…。笑うわぁこっちがニヤける。笑周クンあたしって気付いてたよな――?
久しぶりのドキドキ。自分がした訳でもないのに。2006-05-24 02:29:00 -
42:
◆pdSlmz1VDI
『キヨカ?お前なんか顔キモイぞ。笑 はよ行ってや?』『っせぃ!笑 行くわ』店長にそんなん言われながらあたしはのぶチャンの席につき接客してた。
『とりあえずドンペリ!』
《お、きた。笑》キヨを独り占め出来てのぶチャンご機嫌。笑 『ありがと〜♪』2006-05-24 02:37:00 -
43:
◆pdSlmz1VDI
喋って飲んで気付けば2時。ラスト延長かなと思った頃『いらっしゃいませー!!』客が入った。《え?》
入り口を見る。周クンや――。ルミちゃんの彼氏と二人。《うわぁ〜…笑》
『スイマセン。キヨカさんの方指名が被っちゃうんで…』2006-05-24 02:46:00 -
44:
◆pdSlmz1VDI
『しらんやんけ!』
店長が交渉始めるけど、案の定ダダをこねるのぶチャン。《だるいわ〜泣》
結局のぶチャンはヘルプがつくのがイヤで帰った。
《チクショウ!笑》スネてたのを宥めるのがめんどくさくて軽くホッペにキス。
『んまごにめんね。』あたしは結構こうゆう奴だ。2006-05-24 02:53:00 -
45:
◆pdSlmz1VDI
『ごめん!キヨちゃん。俺きたから帰ったよね?あの人。』席に着くなり両手を顔の前にあてて謝る周クン。《可愛ッ♪笑》『気にすんなぁ♪キヨ周クンと喋りたかったも〜ん。』『ホンマ素敵やなキヨちゃん!笑』向かいに座るルミちゃんの彼氏、【優クン】が笑う。
『優クンう〜るさい〜!』2006-05-25 06:35:00 -
46:
◆1pKdxKNrNo
しばらくまた前の様に4人で話した後、自然に2;2になる。『周クン♪さっきキヨ見たで?笑』ニマニマ笑ってゆってみた。『やっぱり。笑キヨちゃんやったか!俺確かめに来たんやで?"鍋屋のトイレ覗いたんキヨちゃん?"って。笑』テレ隠しの様に笑う周クンは今日もなんてゆうか…セクシー。笑
2006-05-25 06:42:00 -
47:
◆pdSlmz1VDI
『覗かれるん嫌やったら鍵しめなさぁ〜ぃ!!笑』と、肩を叩いてみる。『はぁぃ。笑ごめん。てか、てか!"うわ〜色ホス〜!"とか思った!?』必死な周クン。《萌え〜笑》『ウウン!"いいな〜お客さん"って!笑』『…キヨちゃんのが色やな。笑』周クンがそう言って2人笑った。"この人可愛いな〜♪"あたしはまだこの時、周クンのコトそれ位にしか思ってなかった。なかったのにね――。。
2006-05-25 06:49:00 -
48:
◆pdSlmz1VDI
――それから、?週間に数回、周クンと優クンが店に通う様になった。そしてだんだん周クンと仲良くなってきた頃、ひとつめの事件は起きた。
『いらっしゃいませー!!』ある日の店での出来事。この日、ルミちゃんが当欠だった――。
『アレッ!優クンやぁ〜』2006-05-25 06:55:00 -
49:
◆pdSlmz1VDI
優クンが店に来た。
『ひとり〜?』待機中だったあたしは優クンに話し掛けた。『おう。周介今日店休みやね〜ん!残念か?笑』『残念〜!!笑 でも優クンも今日ルミちゃんいてないよ?』《てか休んでるん何でしらんねやぁ?》すると優クンが『マヂ?んなキヨちゃんついてや♪いいやろ?』と言ってきたので、店長に一声かけて優クンの席についた。2006-05-25 07:02:00 -
50:
◆pdSlmz1VDI
『何飲みたい?』ニッコリ笑って聞いてくる優クン。
優クンは優しめの周クンとは違ってどっちかいうと強めな感じ。笑 周クンの栗色のサラ毛とは対象的に黒髪にトコロドコロにメッシュの入った髪を立たせてる。顔もキリッとしてる方で、何もかも周クンと[正反対]な感じ。
『わ〜い♪キヨカシオレ〜♪笑』と上げようとした手を捕まれた。2006-05-25 07:10:00 -
51:
◆pdSlmz1VDI
『ルミの男やから気ぃ遣ってるやろ?いいで、何でも好きなモン飲みや。』《…。》捕まれた手をさりげなく離し、笑顔で答える。
『だってルミちゃんに悪いも〜ん♪笑』すると優クンはあたしの耳元でこう囁いた。
『…キヨちゃんって先輩とか遠慮なく蹴落とせるタイプやろ?笑 めちゃ腹グロそやもんなぁ?』2006-05-25 07:17:00 -
52:
◆pdSlmz1VDI
《……―。》あたしは笑顔で答える。『どうかな?笑』そう一言。すると優クンはボーイに手招きし、ルイを卸させた。『ありやッすー!!』
その瞬間、店の女の子達の視線があたしに集まった。《……。》あたしは優クンに『ありがと♪』とニッコリ笑いかけた。周クンはあたしの手を握り、また耳元で言う。『なぁ、俺キヨちゃんに指名変えしていい?笑』2006-05-25 07:24:00 -
53:
◆pdSlmz1VDI
あたしのキライな香水の匂い。《何やっけこれ…。》血の気が引く。
軽く交わし、話を逸らしてその日は終わった。
《…どゆつもりやね〜ん…。》【優クン】なんか厄介な奴っぽいな――。
【優クン】[club SHINE]の?1・・・コイツがこれから始まるゲームの幕を引いた。2006-05-25 07:31:00 -
54:
◆pdSlmz1VDI
――昔、大親友が言ってた。
『ピエロみたいに生きたくない?ずーっと笑ってんの!失恋とか、なんか色々嫌なコトあっても、ひたすら笑うねん。笑ってたらなんかどうでもよくならへん?』
――確か、そんな感じの台詞。笑いながら――。2006-05-25 07:35:00 -
55:
名無しさん
めっちゃおもろいやん?頑張れ(´∀`)ノ???
2006-05-25 17:51:00 -
56:
名無しさん
ぁげ?
2006-05-27 14:10:00 -
57:
うリ?
あLナ゙?>з
2006-05-27 21:55:00 -
58:
◆hjeX5VxSgg
カキコくれてる方ありがとうございます。マイペース更新ですが良かったら覗きにきて下さいね。
2006-05-28 01:44:00 -
59:
◆hjeX5VxSgg
━三咲清香(ミサキキヨカ)━
3人兄弟の真ん中、長女。2つ上の兄がひとり、1つ下の妹がひとり。
―13歳冬―母親が家を飛び出した。―14歳夏―父親が再婚。ママ母【玲香】はあたしが気に入らず、よく殴ったりご飯を与えなかったり、いわゆる"虐待"をされていた記憶がある。父親も元々暴力的な奴だったから助けを求める訳もなく、ママ母の連れ子と男の取り合いになったりして、散々な中学時代を過ごす。2006-05-28 03:55:00 -
60:
◆hjeX5VxSgg
―15歳、春―
学校も先輩とモメたり、だるかったりで楽しくないし、家庭環境もだんだんと悪化して、なんかすべてに嫌気が刺したとゆうか馬鹿らしくなって卒業間近、親友【アヤ】と家を出る。そして人生初の夜の世界。はじめに選んだのは〔セクキャバ〕。オッサンに体触られるのは気色悪かったけど金の為に耐えた。イヤ、「自分達で生きて行く」そう一緒に決めたアヤと一緒だったからきっと耐えれた。2006-05-28 04:04:00 -
62:
◆hjeX5VxSgg
―そして17になってすぐ―一気にドン底に落ちる。
アヤがシャブにハマッた。
当時のアヤの彼氏【直也】コイツがアヤをシャブ漬けにした。アヤはコイツの為なら何でもした。風俗に移り、本番に飛ばされ、しまいには売られそうになった。あたしは助ける術がなかった。2006-05-28 04:15:00 -
63:
◆hjeX5VxSgg
『清香ゴメンな?アヤ家出るわ。清香にコレ以上迷惑かけれん。』
いつもチャラけててヘラヘラしてたアイツの真剣な言葉。"迷惑"?何を水くさいコトゆうてんねん。うちらいっつも一緒やったやん。一緒にここまでやってきたんやん。
離れてしまったら終わりだと思った。あたしはアヤが離れて行くのが怖かった。2006-05-28 04:21:00 -
64:
◆hjeX5VxSgg
〔うちらずっと一緒やで〕
あたしは自らシャブに手を出した。アヤを止めれない。アイツと別れさせるコトも出来ない。なら、いっそのコト―――。
何も怖くなかった、本気で。一緒なら堕ちていける。"アホ"とゆわれようがどうでもよかった。この時、周りなんて関係なかった。うちらには。2006-05-28 04:25:00 -
65:
◆hjeX5VxSgg
―薬に染まりつつあったある日―。うちらの人生が変わる再会をした。
まだ仕事が行けてたあたしは当時勤めてた店で2人分の生活費と薬代を稼ぐ為、必死で働いていた。
『え…清香!?』2006-05-28 04:29:00 -
66:
◆hjeX5VxSgg
そこに新規で入ってきた客。【翔太】彼は中学時代、あたしの義理の妹【まゆか】とあたしが必死になって取り合って結局はまゆかの方に行った男。そしてあたしとアヤの"これから"を変えた男。
2006-05-28 04:34:00 -
67:
◆hjeX5VxSgg
アレは確かあたしの誕生日の前日だった。今になって思うコト。
―翔太、あの日のアンタとの再会はうちらにとってか幸か不幸か、それは未だにわからへんけど。
もしアレがプレゼントなら、もっとわかりやすくして欲しかった。白か黒か。中途半端は楽なようで一番ダルイ。2006-05-28 04:42:00 -
68:
◆hjeX5VxSgg
明らかに顔が死んでたんだろうあたしに彼は言った。『頼むから辞めて…』と。『関係ないやん。』
あたしは翔太の事が死ぬ程好きだった。初めて付き合ったのもキスしたのも、体を重ねたのも全部彼だった。「結婚しよな。」
幼ながらの約束も、あたしは強く信じていた。
"翔太とずっと一緒にいるんだ"と――。2006-05-28 04:48:00 -
69:
◆hjeX5VxSgg
だからこそ、翔太がまゆかの元へ行った裏切りがあたしの中ではとてつもなくデカイもので、ずっと許せずにいた。それ以来、彼氏どころか好きな人さえいなかったあたし。
そんな時に偶然の再会――あれだけ許さないと決めていたのに、実際この時、あたしの心は揺れていた。2006-05-28 04:52:00 -
70:
◆hjeX5VxSgg
だからこそ、翔太がまゆかの元へ行った裏切りがあたしの中ではとてつもなくデカイもので、ずっと許せずにいた。それ以来、彼氏どころか好きな人さえいなかったあたし。
そんな時に偶然の再会――あれだけ許さないと決めていたのに、実際この時、あたしの心は揺れていた。
《ゴメン。アヤ――》2006-05-28 04:52:00 -
71:
◆hjeX5VxSgg
ある日、気になってたコトを聞いてみた。
『アンタ毎日来てるけど金どっから湧いてくんの?』
『貯金やでぇ〜』そうサラリと答えるその笑顔に、あたしは胸が締め付けられた。翔太の家の事情をあたしは知ってる。家だってゆったら悪いけどホントお化け屋敷みたいで。。
『アホちゃう。もったいな。』『清香が薬辞めたら俺も通うんやめるわぁ。笑』
《……―。》本当に歯がゆかった。2006-05-28 05:02:00 -
72:
◆hjeX5VxSgg
あたしは考えていた。
"翔太あたしが薬やめたらヨリ戻すつもりなんかな?"
"あたしのせいで金なくなる…。"たかが十代の貯金なんてキャバ通ってたらすぐ消えるんは目に見えてる。ィヤ、もうないかも…。
案の定、翔太は毎月の給料まで手を出してたみたいだ。"どうしよ…。"
あたしの前に漠然と広がる何か――。2006-05-28 05:08:00 -
73:
◆hjeX5VxSgg
決めた。「薬辞めよう。」あたしは辞めれる自信があった。そんな量してないし。何より翔太――。
問題はアヤ…。絶対自分の意思では辞めないし、直也とも別れないだろう――。そんな事は百も承知であたしは強行手段を取った。はじめからこうすれば良かったのかもしれない。一度は諦めて自分まで染まろうとした。でももう一度…もう一度頑張ってみよう。このままじゃアカン。アヤだってわかってるハズやんな――?2006-05-28 05:14:00 -
74:
◆hjeX5VxSgg
でもそんな想いも簡単に打ち砕かれた。〔現実って甘くない。〕
『ドコ!?ドコやったかゆえやぁ!!』―ガシャーン―!ハサミを持って暴れまくるアヤ。『アカンってアヤ!もうやめよや!?頑張ろうや?!』
『黙れや!!お前だって一緒なってやってたやんけ!!はよ出せや!!!』あたしは薬とゆう薬を全部捨てた。せめてこの家の中だけでも…そうする以外方法がなかった。2006-05-28 05:20:00 -
75:
◆hjeX5VxSgg
『辞めるんやったら一人で辞めろや!!アヤまで巻き込むな!!』『そんなんゆうな!!一緒に辞めよゆうてんねん!』ガリガリの体で怒り狂うアヤ。アカン。ちょっと前まで落ち着いてたのに目もイッてるし顔ヤバィ…。
『清香は翔太んとこ行きたいんやろ!?さっさと行けや!!アヤなんかほっといたいーやんけ!』2006-05-28 05:25:00 -
76:
◆hjeX5VxSgg
怒鳴り散らし壁にハサミを突き刺すアヤ。可愛くてよくモテてたアヤ。この時、あたし初めてアンタの事〔コワイ〕と思った。。
今でも鮮明に覚えてる。
あの場面――。2006-05-28 05:27:00 -
77:
◆hjeX5VxSgg
『ぅ゛ッ…ぅッ!グスッ…』
座り込み泣き出すアヤと、その前にへたり込むあたし。その時、運悪くあたしの携帯が鳴った。アヤがそれを奪い画面を見て、携帯を投げつけてきた。
『ぃッ…!』それが顔にあたり、拾い上げ画面を見た。
【着信:翔太】2006-05-28 05:32:00 -
78:
◆hjeX5VxSgg
『はよ出えや。』『いいって。』『出ろって早く!!』アヤはそう怒鳴り壁にあたしを押さえつけてきた。
━ドンッ━!《―…!!》
あたしは体が硬直し、動けない。目の前には狂った顔でハサミの刃をつきつけるアヤ…。《嘘やろ――…》この時、あたしの中の何かが崩れた。
『マジかよ…アヤ…。』
涙が頬を伝う。2006-05-28 05:37:00 -
79:
◆hjeX5VxSgg
アヤも泣いてる。鼻水も垂れてた。
『マジやし…もう出てってや…清香には翔太がおるしぅッ…アヤには直也がおるしさっ…ヒック!』
『だからアカンて直也は!』そう言った瞬間だった。
――グサッ――
胸に激痛が走った。2006-05-28 05:41:00 -
80:
◆hjeX5VxSgg
あたしは一瞬何が起きたかわからなかった。でも自分の上半身を見てすぐにわかった。血……。アヤがハサミをふりかざしたのだ。あたしの胸に。
『……ッ…』胸を押さえるあたしの背中を押すアヤ。『…ウザイねん!!はよ出ていけ!はよ!お前だって結局見捨ててどっか行くんやんけ!…アヤとおったらこんなんなんねん!!殺されたくなかったら今すぐ消えてくれ…ッ!!!』2006-05-28 05:46:00 -
81:
◆hjeX5VxSgg
―その後、気が付けばあたしは走っていた。血で滲むシャツを押さえて、無我夢中で走っていた。
━ドクンドクンッ━!心臓の音がおさまらない。
《アヤ…ハサミ…てか…血……ッ。……翔太…ぁ…!》携帯、置いてきた…。ふと辺りを見渡す。《公衆…!》近くの公園でへたり込んで震える手でポケットをあさった。『何でやねん…ッ』財布も小銭も何もない――…2006-05-28 05:52:00 -
82:
◆hjeX5VxSgg
『ど…しよッ…ヒクッ!』
切れたシャツから血がポタポタ垂れてくる。痛い、イタイ…!『……アヤ…ッ』あたしはひとり泣いた。何か糸が切れた様に泣きじゃくった。『ゥッ…ァッ…ヒック…!!ぅう〜…!』本気で泣いたらこんなに声がでるんやって知った瞬間だった。2006-05-28 05:57:00 -
83:
◆hjeX5VxSgg
その後、あたしはタクをひろい震えながら地元へ向かっていた。『姉ちゃんなんやその血!!病院か!?』焦る運転手に『大丈夫やから…』と何度も言った。
《翔太…翔太……翔太。》心の中では、彼の名前を呪文の様に連呼しながら。。2006-05-28 06:00:00 -
84:
◆hjeX5VxSgg
『お前ッ…どうしてんそれ!?』…良かった。翔太家おって……。その後、気付けば病院にいて、胸に包帯をぐるぐる巻かれていた。《痛……アヤ…。》頭を抱えた。あたし、どうしたらいい――?そんなあたしに翔太が言った。『清香。俺と一緒に住も?んでもっかいやり直そ?全部。俺が守るから。今度は絶対お前のそばにおるから。』
あたしは無気力にただ頷いていた。泣きながら――。2006-05-28 06:07:00 -
85:
◆hjeX5VxSgg
まさか―。"まさか"―
2006-05-28 06:09:00 -
86:
◆hjeX5VxSgg
アレが最後になるなんて。
思ってもみなかった。
アヤ?
アンタ今何してる―?2006-05-28 06:11:00 -
87:
◆hjeX5VxSgg
――てゆうか…
生きてる――?2006-05-28 06:13:00 -
88:
◆hjeX5VxSgg
2006-05-28 06:15:00 -
89:
◆hjeX5VxSgg
――ピピピ―――!!!
『…ぅおッ!またかよ…!』
布団から手を出し、目覚ましにを止める。2006-05-28 06:17:00 -
90:
◆hjeX5VxSgg
『むん〜〜ぅ!』
そしてあぐらをかき、タバコに火をつけた。
『またこれか…。』そしてゆっくりと立ち上がり、シャワーに向かう。
最近、昔の夢ばっかり見る。。『何でやろぉ…』2006-05-28 06:21:00 -
91:
◆hjeX5VxSgg
『…ま、いいか。』一人ブツブツ言いながら、お風呂から出て化粧をしてると、携帯が鳴った。
【メール一件:周クン】
「キヨちゃん起きろ〜!遅刻やぞおぉー(T_T)!笑 って起きてるか?な?笑 今日も出勤?(●^o^●)」2006-05-28 06:27:00 -
92:
◆hjeX5VxSgg
なんか自然に顔が緩む。
『残念!笑 行ってない。笑 優クンに聞いてぇん。』『え?そおなん?え、何で優に会ったの?』『昨日優クン店来たんよぉ。んでルミちゃんが休みやからぁ、キヨがついてんやんかぁ。』『…そう。てか俺、うわ!笑 なんかイヤ!勘違い!笑』一瞬沈んだと思ったら叫び出す周クン。2006-05-28 06:45:00 -
93:
◆hjeX5VxSgg
『周クン♪キヨ行くやんかぁ〜!笑』『ち〜が〜う〜!笑 俺はただ"もしかしてもしかしたらキヨちゃん会いに来てくれてたらめっちゃミスったぁ!休みなんかとらんかった良かったぁ!"って思ったのぉ!笑』
『…キヨ周クンなら貢いでもいいかも〜♪笑』可愛い可愛い周クン。《ホストならこん位じゃないと…か♪笑》
『もう!笑 そうやって流すやろ!笑 だから俺通ってまうゆうてるねん!笑』2006-05-28 06:53:00 -
94:
◆hjeX5VxSgg
周クン可愛いし、好きやし、店来てくれてるし。
『今日終わったら行くぅー待ってて周たま〜♪』『マヂ!?え、めっちゃ嬉しぃ!めっちゃ緊張する!笑』
《まあぢ可愛い♪笑》結局、今日仕事が終わったら周クンの店に行く約束をして電話を切った。2006-05-28 06:58:00 -
95:
◆hjeX5VxSgg
あたしはちょっとウキウキして仕事に向かった。
『おはよざいまあ〜す。』が、店に入った瞬間、いつもと明らかに違う皆のあたしへの視線に違和感を覚えた。《…―何。》
でも別に特に仲良い子もおらんしスルースルー。いつも通りに客呼び、接客2。……でも。
『なあ〜んか感じ悪いなぁ…』2006-05-28 07:06:00 -
96:
◆hjeX5VxSgg
『ん?どしたん?キヨカ?』お客さんがあたしの顔を覗き込んできた。
『ん〜…何もない♪笑』ニッカリ笑ってみせる。本当は、待機場にいる女の子達があまりにもジロジロあたしの方を見てコソコソ言って笑ってたりするのが見えててさ。
《あたし何かついてるとかないよな?笑》2006-05-28 07:11:00 -
97:
名無しさん
ぁげ?
2006-05-29 00:40:00 -
98:
◆hjeX5VxSgg
その後待機してる時に出勤してきたルミちゃんがあたしに笑顔でゆってきた。
『キヨ〜昨日は優がゴメンなぁ?アイツキヨの接客が好きみたいで。笑』
その嫌味ったらしい言葉で確定。
〔コジレタ――〕女ってこんなもん。だからダルイ。2006-05-29 02:49:00 -
99:
◆hjeX5VxSgg
ルミちゃんはあたしの隣に座って携帯をいぢりながらしらこく笑う。『ルミもキヨみたいな接客出来たらいいんやけどなぁ。笑』
『…ハハ。』"あたしの接客"ね、つまりそれ"色ベタベタ接客"ね。《腹立ってしゃあないんやろな。》それを堪えて必死に笑顔で嫌味ゆってくるルミちゃん。
男に呑まれる女はコワイ。2006-05-29 02:57:00 -
100:
◆hjeX5VxSgg
上がる時、店長が耳打ちしてきた。『ルミはああゆう奴やから。他の子らもすぐ飽きるやろうし。キヨは今まで通り気にせずやれよ』ゆわれなくともそーするわい!『うぃ-お疲れっす』あたしはルミちゃんとその周りに群れる女の子達の視線をすり抜けて店を出た。
2006-05-29 03:04:00 -
101:
◆hjeX5VxSgg
《アホみたあ〜い。》
それ位にしか思わず、周クンの店へと向かった。そう、この時はあたしはまだわかってなかった。
ルミちゃんの怖さ。
嫉妬に狂う女の怖さ。2006-05-29 03:07:00 -
102:
名無しさん
?
2006-05-29 23:36:00 -
103:
◆hjeX5VxSgg
『いらっしゃいませ-!!』威勢いいなぁ。『キヨちゃんいらっしゃいませ♪』
すぐに周クンがきて席まで案内してくれた。とりあえず座り焼酎を頼む。〈ホストなんか久しぶりぃ〜。〉何回か付き合いとかアフターで使った事があるぐらいだ。2006-06-07 22:02:00 -
104:
◆hjeX5VxSgg
『お疲れ様っ♪てかキヨちゃんがココおるんめさ不思議な感じ!笑』と周クンが笑う。『そ?笑 てゆか周クン、今日もカッコいいよね。笑』あたしも自然と笑顔になる。『もう!うるさい〜笑』話し始めて15分位経った時。『ちょっとゴメンね』周クンが席を立った。パっと辺りを見渡す。
2006-06-07 22:09:00 -
105:
◆hjeX5VxSgg
あ。笑 周クンが女の子に抱きつかれてるのが見えた。〈アレこないだの鍋屋の子や。色彼カナあ〜。〉なんて考えてた時、『"あたしの周クンに何すんのよ〜!"とか思ってる?笑』あたしの隣に倒れ込む様に座る男。
【優クン】。。『思ってた?〜!笑』〈わ…。またこの香水。。〉あたしはその不快な匂いを誤魔化す様に笑ってみせた。2006-06-07 22:20:00 -
106:
◆hjeX5VxSgg
『今日はルミ来てたぁ?』『ウン。いてたよぉ。』〈てか。近い?。〉―どうも苦手だ。この男。なんやこの至近距離は!笑 『てゆうか昨日はありがとうね☆』一応お礼ゆっておこ。。
『あ〜…ルイ?笑』優クンは少し笑って『んじゃお返しちょおだい♪』言ってきた。2006-06-07 22:25:00 -
107:
◆hjeX5VxSgg
『ん〜何飲みたい〜?』とボトルが並んでる棚を見渡すあたしの腕を掴み、こう耳打ちした。
『…なぁチュウして?』
〈―…。〉『…優クンってこうゆうやり方?笑』『まさか。笑』少し離れた席で周クンが立ち上がるのが見えると、優クンは体を離したが、最後にニッコリ笑って言った。『だって俺キヨちゃんが欲しいねんもん♪』2006-06-07 22:34:00 -
108:
◆hjeX5VxSgg
あたしが"欲しい"――?
『ちょっと優!キヨちゃん口説くんはなしやぞ!笑』戻ってくるなり周クンが優クンの肩を叩いた。『だってこんな可愛いねんで〜?笑 お前セコイわぁ。笑』さっきまでと変わり冗談混じりで笑う優クンに、『お前ルミちゃんがおるやろ!笑』と周クン。『ホンマあいつ油断もスキもないわ。笑』優クンが行った後周クンが笑って言ったいた。2006-06-08 05:52:00 -
109:
◆hjeX5VxSgg
『優クンってルミちゃん色な〜ん?』『キヨちゃん。そこ聞いたらアカンとこ!笑』笑いながらあたしの頭をポンッと叩く周クン。
『キヨちゃんはルミちゃんと仲良しなんやろぉ?』
『ん〜普通にね。』『何それ!笑』と、次はほっぺをつねってくる周クン。ボディタッチ激しいなぁ。笑 でも全然いやらしくないし、優クンと違っていい香りがする。2006-06-08 05:57:00 -
110:
◆hjeX5VxSgg
『キヨちゃんって水歴長いっしょ?』『ん〜、どおやろ。ってゆっても〜…』
そこから二人他愛もない話をした。お互い店はどうだとか芸能人は誰が好きだとかそんな本当に他愛もない話。それでもすごく自然に笑えてる気がして嬉しかった。その間周クンが席を経つ事はなかった。2006-06-08 06:03:00 -
111:
◆hjeX5VxSgg
そんな感じで1時間位経った時――。あたしの携帯が鳴った。《着信:亮チャン》〈なんや?〉営業後あたしはいつも電話をとらないが、こんな時間。しかもあんまり電話派じゃない亮チャンだったので電話に出た。
『もぉし?どした〜?』
「もしもしキヨカ?今ちょっといい…?」いつもと違うテンションの亮チャンに優しく話を聞いてみる。2006-06-08 06:10:00 -
112:
◆hjeX5VxSgg
『どしたん?』
「…今から会われへん?」ビックリした。亮チャンは店外求めてきた事ないのに。
『今ちょっと厳しいかなぁ…てかどしたん?なんかあった?』「どうしても会いたいねん…無理?」
〈……。〉『わかった。ドコ行けばいい?』いつもと明らかに様子が違う亮チャンに、あたしは行ってあげる事にした。"ココでいかんかったら切れる"そんな気がしたから。2006-06-08 06:20:00 -
113:
◆hjeX5VxSgg
『行くの?』少し哀しそうな顔する周クン。『ウン。ゴメン。なんかお客さんやねんけどいつもと様子違うくて。』『お客さんなん?一人で大丈夫?』『大丈夫?!大丈夫な人やから♪笑』
カバンから財布を取り出すあたしの手をギュッと握る周クン。目が合う――。2006-06-08 06:24:00 -
114:
◆hjeX5VxSgg
ちょっとドキッとする――。『ん?』『いいよ。俺が会いたかったから!笑』と満面の笑みを見せる周クン。
〈…可愛いなぁ♪笑〉絶対営業うまいわ、この人。
知ってても嬉しい気分になる。『キヨが会いたかったのぉ。笑』そう握り返した手をそっとほどいて周クンが席を経った。『新しい名刺作ったから見て帰ってよ。』と。2006-06-08 06:29:00 -
115:
◆hjeX5VxSgg
その間にそばに立ってたホストを呼んで耳打ちした。
『周クンの席、キヨカさんからドンペリピンク頂きましたぁ-!!ありや-す!!』
その声にビックリしてる周クンの元へ行き、お金を払った。『ゴメンね。またユックリくるなぁ♪』『…ありがと。笑』少し照れた様に笑う周クンから名刺を受け取って店を出た。2006-06-08 06:37:00 -
116:
◆hjeX5VxSgg
そして待ち合わせ場所へ向かって待つ事?分、亮チャンは来た。いつものポロシャツにリュックサック姿。
『ゴメン。急に…。』
『全然いいよ♪どしてん!亮チャンッ!笑』そうポンッと亮チャンの胸を叩いた。
『あんな…俺、貯金無くなった。だからもうキヨカに会いにいかれへんねん。』〈――…へッ。〉てゆうか、そやんな、貯金か。駅員サンでそんな給料よくもないもんな。そかそか…。。2006-06-08 06:59:00 -
117:
◆hjeX5VxSgg
『でも俺キヨカの事好きになってもおてん。俺みたいなんにこんなんゆわれてもキヨカ困らせるんもわかってる。でもな…ホンマに好きやねん。』〈━…。。〉『ウン。』そんなん言われましても…なぁ。。その後の台詞にあたしはおったまげた。『…だから付き合ってくれとも言わんし、セックスしてくれとも言わん。…ただ今日だけ一緒におってくれへん…?』
2006-06-08 07:06:00 -
118:
◆hjeX5VxSgg
迷った。断ろうと思えばいつでも断れた。でも、何故かあたしは『いいよ。』オッケ-を出していた。
『…ホンマッ!?ありがとう!キヨカ!』と泣きそうな顔して喜ぶ亮チャンを見て、なんか少し笑ってしまった。『いいよ。笑 今日も仕事やから夕方までしか無理やけど。』2006-06-08 07:09:00 -
119:
◆hjeX5VxSgg
『無理ゆってゴメン。』
申し訳なさそうに謝る亮チャンを見て、なんか切なくなった。〈朝やからかな?笑〉あたしは夜の仕事をしてるからかして夜よりも朝、切なくなったり心がざわめく。帰ってもヨカッタけど、なんとなく「いっか」と思った。コレが間違いだったなんて。。2006-06-08 07:13:00 -
120:
◆hjeX5VxSgg
亮チャンの要望でカラオケボックスに入った。密室なのが逆に良かった。やっぱり太陽の下で亮チャンと歩くのはちょっと…笑 ってゆうのもあったし、変に遠出するのもしんどいし。でも、コレがアイツが仕掛けた罠だったなんて。あたしはまだまだ子供だったんだなと思う。
2006-06-08 07:18:00 -
121:
◆hjeX5VxSgg
カラオケの部屋に入り、歌ったり出会った頃の話を懐かしんだりしていた。不思議と眠さはあんまりなくて、気付けばもうお昼過ぎになっていた。『キヨカ大丈夫?眠くない?』『大丈夫?♪まだまだ歌うぞ〜♪笑』
途中、周クンからお願いしてたおはようコールがあって普通に話して電話を切った。2006-06-08 07:24:00 -
122:
名無しさん
頑張れ?
2006-06-08 08:30:00 -
124:
名無しさん
あげ
2006-06-09 01:43:00 -
126:
名無しさん
ぁげ??
2006-06-12 01:50:00 -
127:
名無しさん
おもしろいのに…?
2006-07-01 21:05:00 -
128:
◆sLw9gWh98.
放置しててスイマセン。トリップ変えたケド主です。忘れたので。またチョコチョコ書いて行きます。マイペース更新ですが、良かったらまた見てやって下さい。
2006-08-19 08:10:00 -
129:
◆sLw9gWh98.
あたしはいつのまにか眠っていた――。
パッと目を開けた瞬間、いつもの夢だと思って瞬きをした。――が。。
〈違う―。夢じゃない。〉2006-08-19 08:13:00 -
130:
◆sLw9gWh98.
――ど-ゆ-コトだ?――
頭がうまく回らない。体が動かない。顔がこわばる。〈どうしたらいい――?〉『キヨカゴメンな…!』そう言ってあたしの首元に唇を這わす亮チャン。あたしは抵抗を忘れる位ビックリしていた。そして――
〈――ャッ――…ッ。〉『好きやで、キヨカ。』―チュッ、ピチュ――…
――ビビッていた。2006-08-19 08:26:00 -
131:
◆sLw9gWh98.
『ちょッ…やめッ…ンッ!』
やっとのコトで声を出したのも束の間、用意してたんだろう、口枷を素早く押し込まれ、更に嫌悪感と恐怖感が増した。
――耐えられない。
アリエナイ。『うあ゛ッ!!』何かにとりつかれた様に無我夢中であたしの服を脱がそうとする亮チャンのアソコを、思いっきり蹴ってやった。
〈ありえへん―…コイツ!〉マヂでありえん。。2006-08-19 08:35:00 -
132:
名無しさん
読んでます?
2006-08-20 01:15:00 -
133:
◆sLw9gWh98.
『うッ…ッ』亮チャンが下を向いた。―逃げれる―そう思って起き上がろうとした瞬間――『ぃ゛ッ…!!!』
ありえない力で両胸を鷲掴みされた。"イタイ。"
『大人しくしときやキヨカ…こうされたかってんやろ?』
そう言って胸を揉む亮チャンの顔を見た時、あたしの中で選択肢を選んだ。2006-08-20 05:48:00 -
134:
も-ムリ。
「ジッとしてたら終わる」
今まで見たコトない亮チャンの表情、力、雰囲気。"止められナィ。"ソレが直感。"力では敵わない。"ソレが「現実」―――" " "06/08/20 05:522006-08-20 05:52:00 -
135:
◆sLw9gWh98.
無駄な抵抗は逆効果だと見たあたしは、されるがままに服をはぎとられ、されるがままに体をもてあそばれていた。
"何であたしがこんな目に"なんて思いながら、また、アヤの顔を思い出しながら――……。2006-08-20 05:58:00 -
136:
◆sLw9gWh98.
――今何時やろ…?
そう思い始めた頃、しつこい位愛撫を続けていた亮チャンの手が自分のベルトに伸びた。―カチャッ―…〈くる…〉どうせなら口じゃなくて目隠ししてくれよ…
そう心の中でぼやいた瞬間――…
――♪♪♪――鳴り響く着信音。この曲は…〈周クン…?〉2006-08-20 06:04:00 -
137:
◆sLw9gWh98.
でも、ココでドラマチックに周クンが助けに来てくれる訳でもなく、行為が中断される訳でもなく、亮チャンはデカクなったソレをあたしの中に突き刺した。―グチュッ―…『ンッ…ッ』チュクッ、グチュッ、パンッ――…
"痛…ッ。"その何分かの痛みの中で、行為が終わるまで周クン専用の着信音がずっと鳴り響いていた――。2006-08-20 06:11:00 -
138:
◆sLw9gWh98.
あたしの中から異物感がなくなった後、亮チャンは携帯のカメラで恥ずかしい格好のあたしを収めていた。
ダルィ。ダルすぎる。怒りを通り越したあたしは無言で口枷を外し、服を整え、
『お疲れ。一生バイバイ。』と亮チャンの肩を叩いた。するとすかさず脱力気味に寝転ぶ亮チャンが言う。
『待ってやキヨカ!コレ…消して欲しくないん!?』2006-08-20 06:24:00 -
139:
『…好きにすれば?』
携帯を奪って折ってやるコトも出来た。ケド何よりあたしはこの場から消え去りたかった。一刻も早く、コノ部屋を出たかったんだ。
―バタンッ―" " "06/08/20 06:292006-08-20 06:29:00 -
140:
◆sLw9gWh98.
ダルィ。ダルィ。ダルィ―……
ホテルを出て直ぐ様、タクをつかまえ携帯を開く。
PM11:49《着信17件》着歴は店長と客と周クン。『こんな時間やってんや…。』
"アイツ"は何時間あたしが起きるんを待ってたんや?ど-やってホテルまで運んだ?……………2006-08-20 06:36:00 -
141:
◆sLw9gWh98.
━━なんの薬使った?初めからこうするつもりやった…?
『ダルィ、ダルィ……。』
やばい。何も考えるな。笑え。笑え…。2006-08-20 06:38:00 -
142:
◆sLw9gWh98.
家につき一番に周クンに電話をかけた。『もしッ!キヨチャンッ!?』『もし!電話くれとったやんなあ?どした〜?』『今ドコいてんの?俺店行ったんやけどルミチャンがキヨチャン無欠で連絡取れへんゆうてて…』
〈――…〉『あぁ〜ゴメンゴメン〜!周クンに昼過ぎ起こしてもらったやん?あの後二度寝しちゃってぇ〜笑』――笑う。笑える。
"大丈夫…大丈夫。"2006-08-20 06:45:00 -
143:
名無しさん
ハマってしまった↓↓笑
2006-08-20 07:21:00 -
144:
名無しさん
おもろい!
2006-08-21 05:49:00 -
145:
あい
おもしろ-い?
2006-08-21 05:52:00 -
146:
◆sLw9gWh98.
書き込みしてくれてる方、ありがとうございます。
2006-08-21 17:24:00 -
147:
◆sLw9gWh98.
『ホンマに?』『ホンマ?』
『あ、ちょっと待って!またかけるッ!』ザワザワしてる。仕事忙しいんかな。『ウンウン、仕事頑張ってなぁ。』そう言って電話を切った。2006-08-21 17:27:00 -
148:
◆sLw9gWh98.
―シーン―
静まり返った自分の部屋。ダメだ。モヤモヤする。ヒトリは苦手だ。ヒトリが好きな癖にヒトリが苦手だ。。
過ぎたコトはすべて「過去」捕われるな、振り返るな。
2006-08-21 17:32:00 -
149:
◆sLw9gWh98.
――今日、あたしは客に犯された。
でも、一番キモチワルイのは、嫌なのはそのコトじゃない。
――ダメだ…。2006-08-21 17:33:00 -
150:
◆sLw9gWh98.
あたしはササッとシャワーを浴びて化粧をし、家を出た。
向かった先は「SHINE」。会いたかったのは彼だ。
『周クンッ♪』
『えッ、キヨチャンッ?えッ、何で何でッ?』ビックリしてる周クン。あぁ…今日もカッコィィ。笑 癒される。笑 ホッとして席につく。2006-08-21 17:39:00 -
151:
◆sLw9gWh98.
『どしたん?何かあった?』席に着くなり心配そうにあたしの顔を覗き込む周クン。〈可愛いなぁ〜笑〉
『会いたくなった♪笑』笑ってみせるともっと柔らかく笑う周クンの綺麗な顔。全部、包んでくれそうな。それでいてやっぱセクシーで…笑『マヂ周クンそそるわ〜笑』『もう!笑』ポンッと頭を叩かれた。2006-08-21 17:44:00 -
152:
◆sLw9gWh98.
『昨日ってか朝、お客サン大丈夫やったん?』とグラスを拭きながら切り出す周クン。その時気付いた。薬指に指輪――。〈お…笑〉
彼女かぁ?色彼かぁ?なんてオッサンみたいやし黙っとこか。笑
その後もたわいのない話をしていたふとした瞬間だった――。2006-08-21 17:51:00 -
153:
◆sLw9gWh98.
―ビクッ―!『ッ…?』
周クンの綺麗な指先があたしの唇に触れた。『…な…』あたしが口を開く前に周クンが言った。
『ゴメンゴメン、傷…。』〈え…ッ。〉『あ…ホンマや。』鏡を見た。下唇の右端に切傷があった。『何でやろ?笑』『痛い?』そう聞いたまま唇から手を離そうとしない周クン。
『痛くない♪』2006-08-21 17:59:00 -
154:
◆sLw9gWh98.
全然きづかなかったケド、恐らくあの口枷のせいだろう。周クンが触れてるせいか、だんだん痛みが現れてきた。
『痛い?』もう一度周クンが聞く。あたしの目を見て。〈――ッ…〉『チョット…。』何で?目をそらせない――。2006-08-21 18:13:00 -
155:
◆sLw9gWh98.
『そっか。』とニッコリ笑い手が離れた。〈…―?〉
何だ?今の間は―…。
『そういやルミチャン心配してたから、連絡してあげやぁ?』そしていつもの周クンに戻る。『あ〜ウン、しとく♪』『また明日優と行くと思うから。』『ん〜待ってる?♪』そう言ってまた他愛もない話が始まった。2006-08-21 18:22:00 -
156:
◆sLw9gWh98.
『キヨチャンて休みの日何してんの?』周クンがビールをごくっと飲み干しあたしを見る。『え〜なんやろ?買い物トカ。』『彼氏は?』『おらんよ。笑』『ホンマ〜?笑』と笑う周クン。『ホンマ?!笑』『んじゃ友達と遊んだり?』『あ〜ないない。笑』あたしも焼酎を飲み干し、グラスを置いた。
2006-08-21 18:27:00 -
157:
◆sLw9gWh98.
『友達おらんもん、あたし〜笑』『またまた…笑』とあたしの酒を作りながら言う周クン。『ホンマに?。仲良かったコらも最近連絡取ってへんからなぁ〜。』
『へぇ〜…何で?』と周クン。『ん〜…何となく?かな。今は周クンに会いたい毎日やわ♪笑』と笑った。
2006-08-21 18:34:00 -
158:
◆sLw9gWh98.
その日はそんな会話をして終わった。良い酔い加減であたしは家に帰りすぐ眠れた。
――次の日の夜「PIERO」
あたしは自分の甘さを知る。2006-08-21 18:39:00 -
159:
◆sLw9gWh98.
この日あたしはいつも通り仕事をしていた。相変わらず女のコ達はあたしを見て何やらヒソヒソ笑ってたケド関係なし。
"後一時間で上がれる♪"そう時計を見た時
『いらっしゃいませ-!』周クンと優クンが入ってきた。『優〜ッ♪』と駆け寄るルミチャン。これまた関係ナシ。あたしはタバコケースを手に取りじゃれるルミチャンと優クンをすり抜けて周クンを席に案内した。『ど-ぞお♪』
2006-08-21 18:46:00 -
160:
◆sLw9gWh98.
『今日はちゃんとおる♪笑』と笑う周クン。『だって周クンくるってゆってたも〜ん♪笑』その後ルミちゃんと優クンもすぐ席につく。対面席―。『キヨチャン昨日何しとったん?』優クンがあたしにそう言った瞬間、ルミちゃんが口を挟んだ。
『んまやキヨ〜!連絡もナィしミンナ心配しとったんやで〜!』と。
2006-08-21 18:51:00 -
161:
◆sLw9gWh98.
『ハハ…寝てたあ♪笑』〈怖い?。笑〉こ-ゆ-女ってホンマある意味すごい。コロコロ態度変えれるんやもん。笑 『もお〜!ちゃんと来てや〜ルミ寂しいんやからぁ!』と軽く怒ってみせたから、『ゴメン?〜♪』とあたしもテキトーに合わせておいた。
2006-08-21 18:55:00 -
162:
◆sLw9gWh98.
今日もいつもの様に2:2で話して、周クン達はミーティングがあるらしく1時間でチェックが出た。ちょうどあたしらも上がりの時間で、ルミちゃんはこのまま優クンに付いて行くらしく、周クンを先に送り出し、あたしは優クンとエレベーター前でルミちゃんを待っていた。
2006-08-21 19:14:00 -
163:
名無しさん
一番大好き?
2006-08-21 23:42:00 -
164:
名無しさん
くわえさせられた口○ってなんて読むの? てかなに? わからんから教えて?
2006-08-22 01:25:00 -
165:
名無しさん
↑くちかせやろ??よおわからんけど口封じるもんやで。
2006-08-22 10:51:00 -
166:
名無しさん
ぁげ?
2006-08-23 19:20:00 -
167:
◆sLw9gWh98.
説明ありがとうございます。その通りです。書き込みもありがとうございます。嬉しいです。
2006-08-24 07:08:00 -
168:
◆sLw9gWh98.
その時だった――。
ニヤニヤしながらあたしを見る優クン。ゾクッとした。『何ぃ?』悪い予感がした。
『別に〜。キヨちゃんって枕営業?笑』〈…コイツ…〉おちょくりやがって…コンニャロウ。。黙ってると優クンは非常階段へとあたしの腕を引っ張った。2006-08-24 07:14:00 -
169:
◆sLw9gWh98.
『チョッ…どしたあ〜ん?笑』とまだ笑って見せると、優クンの口から出た言葉に更にゾクッとした。
『キヨちゃん寝顔も可愛いんやなぁ。変なプレイが好きみたいやし。笑』『―ッ。』言葉が出ない。。
昨日の"あのコト"だ―。2006-08-24 07:19:00 -
170:
◆sLw9gWh98.
なんで―…グィッ―!
腕をそのまま引っ張られ、引き寄せられ、顔が近い。『俺ともしよ?』『…イヤ』触れそうな唇。なんで…?『キヨちゃんアキバ系じゃないとアカン?笑』――…決定的な一言だった。
『何で知ってんの?』掴まれた手に力を入れ、彼を睨む――。2006-08-24 07:29:00 -
171:
◆sLw9gWh98.
嫌悪感、不快感、違和感?ワカラナィ。なんしか、あたしはこの人が"苦手"だ――。『イイな。今の顔。笑』
〈―イヤや。〉優クンがそう笑った時、手を振りほどこうとした。が―、、
『――ンッ…―』2006-08-24 07:35:00 -
172:
◆sLw9gWh98.
やられた。非常階段に唇が触れ合う音が響いた。
―チュゥッ―チュッ―…『ンッ…!ゥ…ッ』――長い…腕、痛いし…傷痛い。。おかまいなしに侵入してくる舌。
いらんし…ヤメテ。ヤメテ…。。逃げたい。消えたい。
ダルィ、ダルィ――…。2006-08-24 07:42:00 -
173:
◆sLw9gWh98.
髪をクシャクシャに掴まれて、激しい、長いキス。やっと唇が離された瞬間、優クンがあたしの顔を覗き込む。
『イイ顔すんなぁ。笑』
睨むあたしを更におちょくる。『コレ、変態プレイ楽しかった?笑』と、あたしの下唇の傷を触る。昨日、周クンに触れられたトコロを――。2006-08-24 07:48:00 -
174:
◆sLw9gWh98.
『…優クンが仕組んだん?』『まさか。笑 俺は画像送られてきただけ。ホラ、コレ』と携帯画面をつきつけられ、一瞬羞恥心が煽られたケド、一瞬で何かに冷めた。
2006-08-24 07:53:00 -
175:
◆sLw9gWh98.
亮チャンに取られた写メ。一枚だけじゃなかったんや。理由はどうあれこの男にはもう見られてる。ジタバタしたってしょうがない。こうなったら―。。
『何が目的?あたしとヤリたいん?』2006-08-24 07:56:00 -
176:
名無しさん
かいて?
2006-08-27 23:55:00 -
177:
名無しさん
主さん待ってるね?
2006-08-28 08:11:00 -
178:
名無しさん
続き楽しみ?
2006-09-05 02:24:00 -
179:
名無しさん
?
2006-09-05 04:16:00 -
180:
名無しさん
この話むっちゃおもろい?主さん更新待ってるね?
2006-09-05 06:23:00 -
181:
名無しさん
あげ
2006-09-15 08:08:00 -
182:
名無しさん
??
2006-09-17 09:46:00 -
183:
名無しさん
気になる??おもろい??待ってます?
2006-09-24 00:31:00 -
184:
名無しさん
おもろい
2006-09-24 17:28:00 -
185:
名無しさん
まってます?
2006-09-30 04:53:00 -
186:
名無しさん
ぉもしろいゎ☆
2006-10-01 14:06:00 -
187:
名無しさん
書いてほしい?
2006-10-14 14:49:00 -
188:
◆3jKRGC/wik
放置すいません。書いて行きます。
2007-01-22 18:27:00 -
189:
◆3jKRGC/wik
『ウ〜ン…そやね。とりあえずは♪』と、ニッコリ笑う優クンにホントに背筋が冷たくなった。ケド、こんなんでうろたえれば、きっとあたしは食い尽くされる。この男に――。。
――ガチャッ、パタパタ…
その時、ルミチャンが歩いてくる音が聞こえた。2007-01-22 18:38:00 -
190:
◆3jKRGC/wik
優クンの目的がワカラナイ以上、下手に逆らうのは危険。
―グイッ―『いいよ?』
逆にあたしが優クンの腕を引っ張り階段を3つ程下りた。『…さすがキヨチャンやな♪』優クンは薄く笑いながら、再びあたしに唇を落とした――。
―ガチャッ―…『優〜?』すぐそばで呼び掛けてるルミチャンの声なんか無視して―――。。2007-01-22 18:49:00 -
191:
◆3jKRGC/wik
その後あたしが一度店に戻る際、入り口でルミチャンとはちあわせた。すれ違う際――。『…とうとう枕嬢成り下がったかァ〜♪』と独り言の様に呟くルミチャンの笑いに、
『優クン階段にいてるよ?』と同じ様な笑いで返した。2007-01-22 19:07:00 -
192:
◆3jKRGC/wik
――睨んでも怖くないよ?あたしはピエロ。
泣いてても笑ってるから。何も怖くない。怯まない。
だってもう、大切なモノは何ひとつない――。2007-01-22 19:12:00 -
193:
◆3jKRGC/wik
――アヤ。
――アヤ?
もし生きてたら、あんたもあたしと同じ様に――…2007-01-22 19:16:00 -
194:
◆3jKRGC/wik
――ギシッ、ギシッ――!
『ンッ…、ァッ…!』
〈―あぁ、面倒臭い。〉『キヨチャン意外と狭いなッ…?周とはもうしたんッ?』〈…面倒臭すぎる〉額に浮かぶ汗、広がるあの香水の嫌な香り、無駄に拘束された手首。〈…趣味なんかぁ?〉今更逃げも隠れもしいひんのに。2007-01-22 19:26:00 -
195:
◆3jKRGC/wik
『なあ、聞いてんの!?』『ンッ…!』首を横に振る。決してあたしはエムではないケド、優クンがそうしたいのなら仕方がない。『ハァ…ッ、なあキヨチャンッ…?周のコト好きなん?』また首を横に振る。
〈――うるさいなぁッ…〉こんな無意味な言葉責め?をされながらあたしは延々と突かれている。そして終わるのを待っている――。
亮チャンの時と一緒。2007-01-22 19:36:00 -
196:
◆3jKRGC/wik
『ハァッ、ハァッ…』
彼は何度となく果てて、何度となくあたしを犯す。すべてが無意味。何がしたいん――?
優クンはあたしが欲しいと言った。ならあげる。何回でもどうぞ。
飽きるまで―――。2007-01-22 19:44:00 -
197:
名無しさん
もぉ書いてくれないのかと思ったから嬉しすぎる???
2007-01-22 19:46:00 -
198:
◆3jKRGC/wik
やっと優クンが落ち着いたんは明くる日の昼。〈凄まじい性欲…〉さすがのあたしも疲れていた。
『…コレ、もういいやろ?』とベルトを巻き付けられた両腕を晒すケド、『無理♪俺とおる時は。』とまたゾッとする様な言動。ありえへん…
『…その写メ送ってきたんは誰?』『ルミやで』〈――やっぱり。〉2007-01-22 19:54:00 -
199:
◆3jKRGC/wik
――予想的中。
『そう。』『ソレ以上はきかんの?』優クンの言葉を無視して立ち上がり、この手を支配するベルトを歯でほどこうと試みる、が――グイッ――
『無ー理!アカンゆうたよな?』と顎を指で上げられる。屈辱。ヤル間位は許せる。でもそれ以外は、あたしは誰にも縛られたくない――。2007-01-22 20:03:00 -
200:
◆3jKRGC/wik
フラフラと、生きていたいだけ。やのに――。
『もう用はないやろ?』彼を睨む。『…その顔好きやわぁ俺。笑』『…』〈アカン…〉ムキになったら負け。コイツの思う蕾やな。あたしは一つ大きなタメ息をつき、彼をユックリ押し倒した。
『…じゃぁもうキヨのコトめちゃくちゃにして?』2007-01-22 20:14:00 -
201:
◆3jKRGC/wik
『優クン写メ見たやろ…?キヨもう嫌やねん。全部忘れさせて?』
――さぁ。
『…んまサイコー。キヨチャン』―ドサッ―
――ゲーム再開。こんなコトさえ"ゲーム"に出来たら。あたしは理想通りに生きて行ける。2007-01-22 21:03:00 -
202:
名無しさん
待ってました!!
2007-01-22 21:09:00 -
203:
◆3jKRGC/wik
玉の上で踊る様に歩く。意味はない。ないなら、笑っていたかった。
守れなかったモノがたくさん、今になって悲鳴を上げてるコトに気付かない。
なんて滑稽なハナシ――。2007-01-22 21:11:00 -
204:
◆3jKRGC/wik
――カチカチカチッ――
『…う〜ん。つまらん』―*PM4:00*―場所は店近くの漫画喫茶。個室。優クンが疲れ果て眠りに落ちた直後、抜け出してココにいる。片手には自分のケータイ。もう片手には盗んできたあの男のケータイ。
"あの"写メは合計12枚。送り主は言うとおりルミチャン。ロックを解いても何も出て来ない。
『無駄やったかぁ〜!』2007-01-22 21:30:00 -
205:
◆3jKRGC/wik
『あ〜腰痛い…。』
背もたれにもたれながらパソコンをいじる。念の為優クンの出身地などなど探ってみたけどなぁんにも出てこない。
『…な〜んか嫌な予感してんケドなぁぁ。』
独り言ブツブツ言いながらパンプスを履き直し、満喫を出た。2007-01-22 21:34:00 -
206:
◆3jKRGC/wik
〈このケータイどうしよ〜。折ったろカナ。笑〉なんて考えながら街をブラつく。仕事に行くにはまだ早い。気分転換にその返うろつくかぁ〜。
そうして街をあてもなく歩いていたら、ファミレスの窓にある2人の姿を発見してしまった。〈えッ…〉その2人は、とても楽しそうな仲むつまじい様子で笑い合っている。2007-01-22 21:45:00 -
207:
◆3jKRGC/wik
心臓が飛び出そうな位バクバクいう。
〈翔太―――…!〉
思い出そうともしなかった過去達が一気にフラッシュバックする。
[翔太]――…あの翔太が居る。今、あたしの目の前に。。2007-01-22 21:50:00 -
208:
◆3jKRGC/wik
ソレだけじゃない。翔太を見ただけでこんなに驚かない。あたしが唯一彼氏と呼んだ男の子。心底好きで妹とまで取り合った男の隣に―――…
『…何で。ルミチャンが…』2007-01-22 21:54:00 -
209:
◆3jKRGC/wik
衝撃だった―――。2007-01-22 21:55:00 -
210:
◆3jKRGC/wik
〈――………ッ。〉
何で?何で翔太がルミチャンと?どおゆう関係?何で?翔太は…知ってるん?あたしの…亮チャンのコト。〈話したん―――!?〉―ポンッ―!
『キャッ!』『そんなビックリしんでも!笑』
放心状態のあたしの肩を叩いたのは――…
『…──周ク…ッ…』2007-01-22 22:02:00 -
211:
◆3jKRGC/wik
『どしたん?ひとり?顔色悪いよ?』あたしの顔を覗き込む周クン。
『ウウン!何もないッ!ビックリした!笑 周クンもひとり?』動揺を隠す様に笑ってみせるケド、ホントはあのファミレスの窓が気になって仕方ない。
『ウン♪ちょっと買い物しに。キヨちゃんはぁ?』2007-01-22 22:08:00 -
212:
◆3jKRGC/wik
『似た様な感じッ♪笑』チラチラ、ファミレスの方に目をやっていると、
『待ち合わせ?』と周クンは不思議そうな顔。違うよと否定すると、一緒にお茶をしよって話になり、近くの喫茶店に歩いた。それでもやっぱりあたしはあの2人のコトが気になって仕方なく――…。2007-01-22 22:15:00 -
213:
◆3jKRGC/wik
『何飲む?』『…アイスコーヒー……てか。ゴメン!周クン!約束してたん思い出した!ホンッッマにごめんね!!』『えッ?』『埋め合わせ必ずするから!じゃッ!』『キヨちゃん!?』
━バタンッ━!!!
どうしても、ど〜しても気になったあたしは周クンにこんな失礼なコトをかまし喫茶店カラ出た。2007-01-22 22:22:00 -
214:
◆3jKRGC/wik
走った。人目気にせず。まるで"あの時"の様に。さっきの場所まで。
『ハァッ、ハァッ……』
──でも、すでに二人の姿はなくてあたしは我に返る。〈何を…してんの。〉もしココに二人が居たら、あたしどうしてた?何がしたかった──?
翔太が何を知っていようが、ルミチャンが何を語っていようが、あたしには関係のナイコト──。2007-01-22 22:30:00 -
215:
◆3jKRGC/wik
『関係…ない…か。』
あたしは気を取り直す様に呼吸を整え、若い子でごった返す街に呑まれる様に歩いた。テクテク。どこに向かう訳もなく。ただ、歩いた。何かをムリヤリもみ消す様に。2007-01-22 22:36:00 -
216:
◆3jKRGC/wik
出勤時間になり店に迎うと、ルミチャンは当欠で、あたしはいつも通り仕事をこなした。そして終わる頃、入った一通のメール。
「From:周クン
今日どしたん?仕事は行ってるの?何かあった?なんか様子おかしかった(T^T)気になる…。連絡して!」
『…ハハッ♪笑』そのメールを見た瞬間、吹き出した。癒し系やぁ。笑2007-01-22 22:46:00 -
217:
名無しさん
もう 更新されないかとおもってました★嬉しい!!
2007-01-23 00:02:00 -
218:
名無しさん
まってましたぁ??
2007-01-23 00:43:00 -
219:
◆3jKRGC/wik
長いことほったらかしてたのに見捨てずいてくれる人がいて嬉しいです。ありがとうございます☆
2007-01-23 01:18:00 -
220:
◆3jKRGC/wik
そのメールに見事に誘われあたしは「SHINE」へ――。『いらっしゃいませー!!』相変わらず威勢がいいねえ〜。奥の席へ案内され席につき、カバンをあさる。そう、今日来たのにはもう一つ理由が──。
『失礼しまーすッ♪』
『呼んでませ〜ん。』
〈やっぱり来たか。〉あたしはケータイを取り出し、ちらつかせた。
『全部見させてもらったよ♪』と。2007-01-23 01:26:00 -
221:
◆3jKRGC/wik
『まさか盗られてるとは。笑 さすがやね、キヨチャン♪』と足元にひざまづくのは、優クン。さっきまで激しくあたしを抱いていた男、彼を見下ろす。[何も怖くないよ?]
そう宣戦布告する様に。『よく取れたな、コレ。』とあたしの手首についた跡をそっとさする。こんなキズすぐに消える。
すぐにね。2007-01-23 01:35:00 -
222:
◆3jKRGC/wik
『コレ、届けにきてくれたんや?』ケータイを受け取る優クンに一言。
『ウン♪周クンに会いに行くついでに。』──うわ、言ってやった。笑 この人エスやから絶対ムカツクやろうな。『…ほんまおもろいな、キヨチャンは♪……でも』─グッ─『ッ…』
優クンはあたしの膝に手を置き、耳元に唇をつけ、言った。
『…そんなん言ってられるんも今のうちやで?』2007-01-23 01:44:00 -
223:
◆3jKRGC/wik
──フーン…。
『写メ、消したんやろうケド俺んちのパソコンにも転送してるし、ルミも大事に持ってるから。』
──上等。『周クン、呼んで?』ニッコリ笑って言ってみる。『ハイハイ。』と優クンが散る。早く、早く周クンに会いたい。会いたい─じゃないと───…2007-01-23 11:17:00 -
224:
◆3jKRGC/wik
『周サンすぐ来はるんで少々お待ち下さいね。』
『はあぁい。』若いホストにそう告げられ、あたしは仕方なくタバコに火をつける。─シュボッ─
〈………。〉煙と共に浮かび上がるのは、さっきの場面。ルミチャンと翔太の姿──。
『…………。』2007-01-23 11:23:00 -
225:
◆3jKRGC/wik
翔太…何でアンタがルミチャンと?あたしとルミチャンが知り合いってあんた知ってんのカナ?いつもそう。あんたは忘れかけた頃に現れる。そんで、いつもあたしに何かを──…。
『ハッ…ないかぁ。』
考え過ぎか。前のコトがあるから。アヤとあたしが薬に溺れた時、そこからすくい上げてくれた。
──あたしだけを。2007-01-23 11:34:00 -
226:
◆3jKRGC/wik
―グッ―…胸を撫でる。
アヤ。あんたがつけたこのキズの意味。何やった?あたしいまだにあの時の夢見る。翔太が現れた時、アヤ怖かった?あたしはあんたが離れてくんが何よりも怖かったケド、結局は簡単に見捨ててしまった───。2007-01-23 11:47:00 -
227:
◆3jKRGC/wik
──もし。"例えば"あの時、翔太とあたしが再会してなかったら───…うちら───
『…ヨちゃんッ??』
『あ…ッ』『どしたん?ボーっとして。しんどいんか?』心配そうにあたしの髪を撫でる手のぬくめり。『大丈夫♪会いたかった♪周クーン♪』
───やめとこう。考えても、どうにもならんコトは。2007-01-23 18:14:00 -
228:
◆3jKRGC/wik
今は──。
『俺も…。てか恥ずかしい、キヨチャン。笑』『可愛い〜♪笑』軽く抱きつくあたしの頭をポンポン叩きながらも照れる周クン。──笑っていよう。
この人の前で。今、この"瞬間"、笑いたい。甘えたい。周クンのコトも、笑わせてあげれれば。それ以上は何も、あたしは───。。。2007-01-23 19:57:00 -
229:
◆3jKRGC/wik
─────
2007-01-23 19:58:00 -
230:
◆3jKRGC/wik
『2番テーブルまゆかサンから優クンへ!!ドンペリいただきましたー!!』
─ビクッ─!!
あたしと周クンの何気ない楽し〜い会話。ソレを途切れさせたのはバカデカいその男の声。それとともに流れ出すコール音に、いち早く反応したのはあたし。
〈───えッ。〉2007-01-24 07:56:00 -
231:
◆3jKRGC/wik
[まさか───。]
『キヨちゃんバリビクってなった〜笑』
周クンの声もこの時のあたしには届いてなくて──恐る恐る、その席を見る。
〈────!!!〉2007-01-24 08:03:00 -
232:
ゆん
気になる(?´艸`)
しおり2007-01-24 08:40:00 -
233:
◆3jKRGC/wik
『出た!色ホスト〜!笑』『もお〜!!違うやろお!笑 て、トイレ?』『ウン♪ちょっと行ってくるー』と立ち上がった。トイレへ向かう途中、優クンの席を通ったケド、まゆかはあたしに気づかず、イチャイチャ楽しそうやった。〈まゆかもホスト通う年になったかぁ。優クン口座やったら…下手にあたしココ来られへんなぁ。〉用を足し、手を洗いながらそんな事を考えていた。
2007-01-24 13:04:00 -
234:
◆3jKRGC/wik
昔の余韻か、まゆかと関わったらロクなコトない。そう思うし。仮にも妹。家族とももう二度と会いたくないしなぁ。
──ガチャッ、ドン──!
『──ゎッ…!』そんな考え事をしながらトイレのドアを開けた瞬間。肩を押され、再度トイレに押し込まれた。ビックリして顔を上げて睨む。
『何よぉ〜!』
『周と喋ってる時はえらい楽しそおやんなぁ?笑』───優クンを。2007-01-24 13:13:00 -
235:
◆3jKRGC/wik
『めっちゃ嫉妬するわ〜俺。笑 仕事ならんし、責任取って?』
言いながらカチャリと鍵をしめる優クン。まったく…。『…いつもこんなコトして上の人にバレへんの?』『キヨチャンが喋らんかったら♪』──グィッ──
『……ンッ……』─ピチャ…食べられそうな勢いのキス。〈…お酒臭い…〉それと同じ位に充満する優クンの香水の匂い。〈やめてくれ〜!〉2007-01-24 13:24:00 -
236:
◆3jKRGC/wik
──ピタッ、ギュッ──…!タイルに追い込まれ、服の上から胸を掴まれる。痛い位。〈──コイツぅ!〉『ちょッ…もう!後にして?遅かったら周クンに変に思われるやろッ!』
そう言って優クンを見上げて手を押さえる。わかった──。こうすれば奴は喜ぶハズ。敢えて周クンの名前を口にして"やめて"と言う。そうすれば──2007-01-24 13:33:00 -
237:
◆3jKRGC/wik
『俺とヤッてるんがバレたら嫌?』──それきた。『…嫌。』すると、『じゃぁ俺のって約束できる?』と、笑う優クン。
『…約束する。』とあたし。──この人は、あたしを"好き"なんじゃなく、支配したいのだ。自分の手の内に入れたい、思い通りにしたい。さぞ自己中なサディストなんやろぉなぁ。そして、しかもその欲求が満たされたら、プイッといらなくなり、利用する。ルミチャンがイイ例。2007-01-24 13:45:00 -
238:
名無しさん
レモンティー
2007-01-24 13:47:00 -
239:
名無しさん
↑思った。もしそうなんやったら、さすがに完結もせずに次から次へ書きすぎ。おもろいねんけどさ。かなり。
2007-01-24 16:38:00 -
240:
名無しさん
おもしろかったら何でも良し。見守りますよ
2007-01-24 18:31:00 -
241:
名無しさん
頑張ってください!
2007-01-28 11:09:00 -
242:
名無しさん
あげてみた??
2007-02-16 02:28:00 -
243:
名無しさん
おもろい?
2007-02-16 12:00:00 -
244:
名無しさん
初めて読んだけどおもろい?
2007-02-17 08:54:00 -
245:
名無しさん
あ????げ
2007-03-07 20:36:00 -
246:
名無しさん
かかへんの?
2007-03-07 22:14:00 -
247:
名無しさん
書いて〜?
2007-03-14 21:38:00 -
248:
名無しさん
しおり
2007-04-11 23:00:00 -
249:
名無しさん
書いて下さい
メッチャ面白いです?2010-11-04 08:24:00