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★手帳★
-
1:
みか
「今日はどうするん?」
「仕事ゃわぁ…。ごめんなぁ。また掛けるゎぁ!」
少し悪怯れて電話を切る。2005-12-01 13:10:00 -
10:
みか
ニャン汰さんありがとうございます??
2005-12-04 13:02:00 -
11:
みか
ョシ!!ここは張り切っちゃいますか!!
由香は何でも適当が一番って言う主義だが、人の期待がチラリと見えれば、頑張ろうとする。
まきさんが私を読んだ理由、ぐっさんをひっぱれって事。言わなくてもわかった。2005-12-04 13:12:00 -
12:
みか
「ぐっさん、何才ですか!??」「いきなりそんな質問!?笑 由香チャンょりだぃぶ上ゃで?笑」
確かにちょっと頭薄いもんなぁ…ケラケラ?
「うそぉん!だいぶは言いすぎちゃう!?」心とは裏腹にこんな台詞がょく言えるもんだね。さすが私。笑2005-12-04 13:21:00 -
13:
みか
「38ゃで笑」「ぇっ!?ウソ!?お母さんと一緒ゃし!」「まぁじぃでぇ!?」
思ったよりもオッチャンだったんだ。そんな事はどぅでもぃぃ。私には時間がナイ!!もぅマシンガントークするしかナイ!!2005-12-04 13:28:00 -
14:
みか
あくまで、私のペースで相手に引き込ます。
「ぐっさん、昔は男前っぽぃなぁ?」「昔はぁって?今も男前ゃ!笑」「ウンウン、自分で言うたら価値は下がるからねぇ!笑」
相手をあげたり、下げたりが得意の由香。結構これが男は喜ぶ。
ウン、今日は調子がぃぃじゃなぃ★2005-12-04 13:37:00 -
15:
みか
「由香さぁん!」
げ!!時間切れジャン!!
「ぐっさん、ぁりがとぅ?また来たら席付かせてなぁ!」「もぅ行くん?もぅちょぃぉりぃょ?」由香ニヤリ。「本間ぁ?由香指名になるょ?ぃぃの?」「ぇぇょ?」キター(*´艸`)2005-12-04 13:41:00 -
16:
みか
まきさんもキラキラニッコリ。
「ぐっさん、由香チャン指名したん??この子はぉもろいょぉ★」「ウン、ぉもろそぅゃゎ?」ぐっさんに指名をもらい、連絡先を聞こうとした。2005-12-04 13:45:00 -
17:
みか
「ぐっさんの番号教えて★」「また今度のとき教えるな?」「何それ!?笑 ハイ、携帯出して★」なかなかぐっさんは連絡先を教えてくれなかった。
何で?別に楽しそうにしてるのに…。
連絡先を知ることなく、ぐっさん達は帰っていった。2005-12-04 13:52:00 -
18:
みか
「由香チン、やっぱりまきの思った通りゃゎ?ぐっさんひっぱりぃな★」「ありがとぅござぃます★けど、連絡先聞いてないんですょ?」「まじでぇ!?まぁまた来そうゃし、大丈夫ゃろ?」まきさんも結構適当。に見えて接客は全て気を配っている。だからナンバーって納得出来る。
2005-12-04 13:57:00 -
19:
みか
由香はぐるぐる席を回って、指名もチョイチョイもらって店をあがった。
あー疲れたなぁ…。
携帯を見ると、直人からの着信があった。別に嬉しくも何もない。ただ、掛け直すだけ。2005-12-04 14:01:00 -
20:
みか
「もしもし?ごめん、仕事中ゃったわ。」「そぅなん。今から帰るん?」「ぅん。」「家きぃや。」「無理ゃわ。送りもぅ私の家って言ってるし。」「バレへんゃろ!」コイツはぃっもこんなん。自分が動こうとしない。由香はイラっとした。
2005-12-04 14:07:00 -
21:
みか
「今日は疲れたし、寝るわ。」イラだちを隠して、電話を切ろうとした。
「どぅせ、他の男に行くんやろ…。」更にイライライライラ。「いかへん!また掛けるゎ!」一方的に電話を切った。浮気なんてした事がないし、好き嫌い関係なしに、由香は他の男と遊んだりはしてなかった。2005-12-04 14:13:00 -
22:
みか
仕事がキャバだからか、私が軽そうに見えるからなのか。どちらの理由にしても、むかついてくる。
着替え終え、送りを待っていた。
「疲れた顔しとんなぁ!笑」ボーィの卓が話掛けてきた。「いんや?眠たいだけゃでぇ…。」「本間ぁ、俺も昨日あんま寝てないから、正味バリ眠たいしなぁ…。」卓は23のちょぃイケ面って奴。私は苦手なタイプ。2005-12-04 14:23:00 -
23:
みか
適当に卓と喋っていたら、送りが来たので、店を出た。頬に氷が張り付くような風が由香を襲った。
「さっぶぅぅ…。」
白い息が出る。
ダウンを着直してちゃっちゃ車に入る。あったかい…。2005-12-04 14:28:00 -
24:
みか
走りだされた車の中から外をぼんやり。
どこか寂しげな顔をしながら、お疲れモードの街を見ていた。
―私何してんだろ…―
夜の世界に入ってから何回か自分に問い詰めていた。だけど、結局何にも出てこない。2005-12-04 16:12:00 -
25:
みか
家に帰り、由香はシャワーを浴びた。
化粧落とすのってめんどくさぃわぁ!取り外しが可能なんって出来ひんかな?。なんて思いながら、クルクルクレンジングを使いこなす。
シャワーから出て化粧水を塗る。
化粧水つめてぇょ?
2005-12-04 16:17:00 -
26:
みか
一段落して、黒で包まれたベットに横たわる。
そしていつものように、手帳を開く。
由香はこの仕事を始めてから日記を書くようになった。初めは客だけの事だったけど、プラィベートまで書くょぅになっていた。2005-12-04 16:25:00 -
27:
みか
今流行のプリンセスの絵が書かれてる手帳は、ディズニーストアーで見つけて一目惚れで買ったモノ。
―もぅすぐこの手帳終わるなぁ新しいの買いに行かなきゃなぁ。―
ペラペラとめくっていく。2005-12-04 16:28:00 -
28:
みか
いっぱい埋め尽くされたペンの文字。
突然、真っ白な紙になってまたゴチャゴチャのペンの文字。由香は驚く事なく、今日の日付のところまでめくっていく。2005-12-04 16:40:00 -
29:
みか
ぇーっと、今日はぁ、ぐっさんが来た事と…。
スラスラと適当なのか本気なのか書く文字が増えていく。
2005-12-04 16:45:00 -
30:
みか
「まぁ、こんなもんやなッッ」
由香は手帳を閉じ、布団にもぐった。
携帯がブルブル震えていた。見ると香奈だった。この子も学生兼キャバ嬢。2005-12-04 16:50:00 -
31:
みか
「由香ぁぁ!どこぉるん!?」ぅるさぃトランスの音と供に香奈の酔っている声。
ホストクラブの真っ最中だとすぐにわかった。
「家。アンタ、学校は?ホスト?」「なぁんゃぁ?学校は今日昼からやねん!今ミナミ?」
朝からまじ元気ゃなぁ…。さすが、学生。2005-12-05 00:10:00 -
32:
みか
「そっかぁ、まぁ楽しんで?ばぁばは寝るな?」「わかったぁ、おやすみぃ」
由香もホストは初回で何回か行った事はあった。けど、変な偏見からか、香奈のように弾けることは出来なかった。だからもう二度と行かないと、決めた。2005-12-05 00:21:00 -
33:
みか
由香は香奈の電話を切った後、すぐに眠りについた。
2005-12-05 15:44:00 -
34:
削除削除されますた
あぼ~ん -
35:
みか
♪♪♪♪♪
由香は携帯の音で目が覚めた。
―ぁー私、まだ想ってるん?もぅ、諦めたら?―
寝呆けながらに自分に言い聞かす。2005-12-05 15:57:00 -
36:
みか
ふと、貴志の笑った顔が頭をよぎる。
………。
リビングに行き、カフェォレを取り出す。一気に飲み干し、携帯を見るため、部屋に戻った。さっきの音は直人が犯人だった。2005-12-05 16:04:00 -
37:
みか
「もしもし?おはよう?今起きたわ。」「おっは?今日会わへん?」「仕事終わってからやけどいい?また連絡するわ。」
直人との電話を切り、客に営業をし出した由香。2005-12-05 16:09:00 -
38:
みか
由香の電話を切った直人は、車を飛ばした。
直人は半年前から金融屋に務めていた。もちろん今から取り立てをしに行ったりする。
端からみれば、いかつい兄ちゃん。仕事柄更にいかつくなったような気がする。2005-12-05 16:14:00 -
39:
みか
♪♪♪
この着信は指定されていない。誰だろうとハンドルを片手に携帯を見た。
《歩美》
別れた元カノだった。2005-12-06 16:03:00 -
40:
みか
今も掛かって来る事は珍しくない。由香に内緒で会った事もぁる。
長い期間付き合ってぃたんだし、それぐらぃなんてこともなぃと直人は思っていた。
2005-12-06 16:07:00 -
41:
みか
「はいはい?」「直人、ちょっと今日会われへん?仕事終わってからヤケド。」
「ぁーまだわからんからまたこっちから掛けるゎ。」電話を切り、悩んだ。さっき由香と会う約束をしたばっかりだというのに、歩美と会う事も考えていた。2005-12-06 16:12:00 -
42:
みか
お風呂上がりの由香の携帯が鳴った。
「はぃょー?」「もしぃ?あんな、やっぱ今日無理になったわぁ!」「なんじゃそれぇ…」「まぁ、また掛けるゎ!」
―なんじゃそれ…―
由香は電話を出る前ょり少し顔が暗くなっていた。2005-12-06 16:15:00 -
43:
みか
―ホラホラ、また男に期待したあかんゃん!―
鏡の自分に向かって言い聞かせた。
男なんか、期待するモンじゃなぃから…。せっせと出勤の用意をしていく由香がいた。2005-12-06 16:18:00 -
44:
みか
煙草を吸いながら、営業メールを送る。
気が付くと、家を出る時間。今流行のファーコートを羽織り、自転車に乗り、電車に揺られ夜のミナミの街に着く。
2005-12-06 16:27:00 -
45:
みか
ミナミはいつでも人がわんさかぃっぱぃ。
こんな状態やのに貴志に出会ったってすごい事ゃんなぁ…。
2005-12-06 16:45:00 -
46:
みか
一年前━━━━
香奈とミナミに遊びに行ってた。香奈はもぅその時はキャバをしていたが、由香は普通のバイトをしていた。
「寒いなぁ…香奈どっか入らへん?」「そゃなぁ、居酒屋いこか!?」「いこう!」二人して居酒屋に入って、お酒を飲んでいた。2005-12-06 16:56:00 -
47:
みか
二人して、昔話で盛り上がり、店から出た。
地元に帰る為に、駅に向かっていた。すると、ギターを弾いている男と一緒に歌っている男がいた。
ょくぁる光景だった。2005-12-06 21:28:00 -
48:
みか
いつもならただ横目で通り過ぎていたが、お酒が入ってか、由香達は立ち止まりしゃがみこんで聞いていた。
「すごい歌上手いよなぁ…。」「ぅん。」
彼たちの歌声に止まったのは由香達だけではなかった。2005-12-06 21:31:00 -
49:
みか
「えーっと、今日はいつもより、たくさん人に聞いてもらえてて嬉しいです!どなたか、何かリクエストありませんか?」
「はぁい!」思わず由香が手をおっきくあげた。
「いつかのメリークリスマスが聞きたいです!」「いい歌ですねぇ、わかりました。」2005-12-06 21:37:00 -
50:
みか
由香は彼達の歌を聞いていた。―上手いなぁ―
「俺この歌泣きそうになるわ。笑」パッと横を見ると、さっき横で立って聞いていた人がしゃがみ込んで座っていた。スーツに黒のコート。ホストかな?
「笑、何で何ですか?」「んー色々なぁ。笑」笑って返して、由香はまた歌声を聞いていた。2005-12-06 21:45:00 -
51:
みか
「ぁっ!!由香!!終電!」「本間ゃぁ!」
二人は立ち上がってその場を後にした。
チラっと振り向くと、さっきの人はこっちを見て笑っていた。恥ずかしくなって、由香は笑ってしまった。2005-12-06 22:50:00 -
53:
みか
それから一週間が過ぎ、由香と香奈はまた買い物の為ミナミにいた。
けど、今日は香奈は仕事があったので、香奈とは別れて駅に向かっていた。
遠くからこの間見た歌のコンビが見えた。
―今日もちょっと聞いていこうかな―由香は足早にコンビの元に向かった。2005-12-06 23:16:00 -
54:
みか
ふと、見渡すとあの人がいた。が、別に話し掛けることなんてない。
だけど、ちょっぴり嬉しい気持ちに由香はなっていた。コンビの歌声が由香を包む。―前と同じで上手いなぁ―と関心していた。2005-12-06 23:26:00 -
55:
みか
今日はオリジナルの歌みたいだった。悲しくなるょぅな歌に聞こえた。
そして、次の歌になった。―ぁっ……―
由香が前リクエストした、いつかのメリークリスマスだった。2005-12-06 23:33:00 -
56:
削除削除されますた
あぼ~ん -
57:
みか
由香は身長は150ぐらぃの小さめだった。由香から見て彼は185以上はあると見えた。
「何リクエストしたんですか?」「んーまぁ色々ゃな笑」二人して歌を聞いていた。良かった、今日は最後まで聞けた。由香は嬉しかった。2005-12-06 23:43:00 -
58:
みか
「いつも聞きに来てるんですか?」「そぅゃなぁ。仕事場がミナミってのもぁるからなぁ?」「その見た目からゃったらホストっぽぃですょね?笑」
目を合わせたまま一瞬止まった。言っちゃダメだった?2005-12-06 23:47:00 -
59:
みか
「はははは!!?」
彼は大笑い。意外な反応に由香はびっくりした。
「俺がホストに見える!?笑」「ぅん、だって夜だし、若いし、スーツだし、ミナミだし…。」「だからってみんながホストな訳なぃやろ?笑」「そっか?」ホストではなぃってわかった瞬間なぜか由香は安心した。2005-12-06 23:53:00 -
60:
みか
「今日は一人なん?」「ぅん、友達さっき仕事行ってん?」「ほぉか?」「キャバって楽しいんかなぁ?」「んー働くんじゃなくて、見学行ってみたい?」
この人の言っている意味がゎからなかった。由香はハテナマークが頭に散らばった。2005-12-07 01:24:00 -
61:
みか
そんな由香をに続けた。
「まぁ、付いてきてみ?あっ時間ある?」
そんな彼に由香はいくらなんでも、警戒しだした。「ぁーちょっとなら…。」「ほな、行こうか?」「どこに?」「キャバクラ?」どういう意味か由香にはわからないままだったが、付いていく事にした。2005-12-07 01:29:00 -
62:
みか
「変なとこちゃぅゃんな!?」「ははは!大丈夫?ほな、俺の名前は松崎貴志ゃから!これで安心やろ?」安心かはわからないけど、大丈夫そぅだったのでそっから黙って由香は付いていった。
2005-12-07 01:31:00 -
63:
みか
「自分、名前何ていうん?」「由香ゃで?」「顔に似合った名前やねんなぁ。」「えっ!?どゅ意味!?」「誉めてるネン!可愛いって?」可愛いと言われて由香恥ずかしくなって目を反らした。
2005-12-07 01:34:00 -
64:
みか
周りはキラキラした繁華街だった。当時の由香にはわからなかったが、案内所やキャバクラ、風俗店、ホストクラブゃら集まっている所だった。
歩いている人もクルクル頭の金髪の女、おっさん、ギャル男かお兄かわからない若い男様々だった。2005-12-07 01:37:00 -
65:
みか
貴志に案内されたビルに着いた。色んな店の看板があった。「よくここのキャバクラに行くん?」「んー行ってるっちゃ行ってるなぁ笑」少しショックだった。
エレベーターに乗り、貴志は3階を押す。2005-12-07 01:45:00 -
66:
みか
エレベーターに乗った頃から緊張しだした。
「うわ、何か緊張してきた。」「まじでか?」
エレベーターが開いた。少し歩いて、壁に名前が書いてある。
━eS━と書かれていた。2005-12-07 01:50:00 -
67:
みか
「ここやでぇ。ちょっと待ってな」そう言うと、携帯で誰かに掛けだした。すると、中から若い男が出てきた。
「ぉーっす?」「ぉーっす?貴志の店の女の子?」「いや、さっき拾った女の子?笑」「わけわからんわ笑 まぁ入りいな!」由香は後ろで、ただ二人のやりとりをただ笑って見てるしか出来なかった。2005-12-07 02:00:00 -
68:
みか
「さぁ、入るでぇ!緊張なんかすんなょ?」
「いらっしゃいませぇ!」由香にとって、テレビで見たキャバクラがまさに生で見てるようにしかなかった。綺麗なドレスを着て頭をクルクル巻きの女の人と中年、若めの男が喋っている。
だいぶ自分が場違いに感じた。2005-12-07 02:04:00 -
69:
みか
広い店内で照明は少し暗めで、どこの誰だかわからない絵がおいてあり、イギリス風だった。
広い席へ案内され、貴志と由香は微妙な距離で並んで座った。
由香は不安になった。「こんなとこって私が来てもいいん?何したらいいん?」「別になんもせんでいいよ?ここ結構綺麗やろ?」「うん…。」2005-12-07 02:09:00 -
70:
みか
「いらっしゃいませぇぇ」ぱっと目を上げると、黒のロングでスリットが深く入ったドレスを着て、髪は巻かずにストレートの女が席に付いた。
「初めまして。あやです。」落ち着きのない由香に名刺を渡した。2005-12-07 02:15:00 -
71:
みか
「この子由香チャンゃから?」「由香チャンって可愛いなぁ?松崎さん、店の子?」「ぃゃ、ちゃぅょ!笑」「ぇっ彼女!?」「ちゃぅちゃぅ!笑 キャバクラに興味ぁるねんて。だから強制見学させてんねん笑」「びっくりしたわぁ?」ケタケタと笑う彼女。
2005-12-07 02:20:00 -
72:
みか
「あっ俺ビール言うて?由香チャンは?飲める?」「ぁっハイ…。」由香の緊張はピークに近くなっていた。
「由香チャン、固いなぁ?そしたら定番じゃなぃけど、カシオレにしとく?」「ハイ!」「ぁゃちゃんも好きなん頼んでな?」「はぁい?ありがとぅございまぁす★」
頼んだお酒が来てとりあえず三人で乾杯をした。2005-12-07 02:26:00 -
73:
みか
由香は一気に半分飲み干した。それを見た貴志は爆笑していた。
「飲みますなぁ?」
「貴志ごめんなぁ!」さっき喋っていた男が席に付いた。「ぇーょ?店長も飲んでぇな!」「もぅビール言うてるわ笑」「さすが!早いなぁ!」だんだん由香も笑えるまで緊張に慣れてきた。2005-12-07 02:30:00 -
74:
みか
話を聞いていると、店長と貴志は付き合いが長いんだなと由香は思った。
ゃっと四人で喋れるようになった頃、あやさんは席を立った。「何で?」「キャバクラは指名しなきゃ時間制で女の子が変わるねんで?」「そうなんやぁ」「由香チャン何もしらんねんなぁ!」「はい…笑」2005-12-07 02:52:00 -
75:
みか
それから何人か女の人が付いた。その度、《松崎さんの店の子?》と聞かれた。もしかして…まさかなぁと思いながら、その店を後にした。
「ありがとう?すんごい勉強になったわぁ★」「そっかそっか?良かったわぁ?俺も久々店長に会えたし満足やわ。」聞こうか迷う…。2005-12-07 03:43:00 -
76:
みか
「あっ今何時!?」すっかり終電の時間を忘れていた。「ぁーもぅタクシーで帰りぃ。ハイ。」そぅ言って一万円札を渡してきた。
「こんなにいらんょ!」「ぇぇでぇ。バイト代と思っときぃ。」「いやっ…んじゃぁ、いつもあの歌の人んとこおる?」「おう!」「明日はバイトあるから、明後日に十時にそこ行くから!」「おう!待ってるわな!」貴志は近くにタクシーを拾い、由香を乗せた。
「ありがとう!楽しかった!」貴志は笑顔で由香を見送った。
2005-12-07 03:51:00 -
77:
みか
タクシーに乗った由香はぼんやりさっきキャバクラに行った事を思い出した。
私も働きたいなぁ…。あっ!携帯聞けばお礼言えたのに!私って最悪…。ってかあの人って、キャバクラか何かやってるんかな?けど、それやったらあんな時間に外いないやろうし…。
由香はひたすら考えた末、明後日に本人に聞く事にした。2005-12-07 03:57:00 -
78:
みか
そんな事よりも、由香は少し浮かれていた。名前を聞けた事、自分の名前を呼んでくれた事が嬉しかった。たかが会ったのが二回目。だけど、由香にとったらどうでもよかった。
2005-12-07 04:01:00 -
79:
みか
明後日になり、相変わらず香奈は仕事があったので、途中で別れた。
コンビニでトイレに寄り、鏡チェックをすませ、温かいミルクティーを買い、あの貴志と約束した場所へと向かった。2005-12-07 04:23:00 -
80:
みか
相変わらず綺麗な歌声が遠くから聞こえる。
歌ってる彼らの前に座り、ミルクティーで温まりながら歌を聞いていた。
携帯を見てみると十時過ぎを表示していた。2005-12-07 14:46:00 -
81:
みか
まだかなぁ…。
ミルクティーも冷えてきた。そんな頃、彼達は由香のリクエストの曲を歌いだした。
―何もかもが輝いて がむしゃらに夢を追い掛けた―切ないなぁ、と思いながら、携帯を見ると十時半を過ぎていた。もぅこなぃのかな?不安になりだし、諦めモードになった。2005-12-07 14:54:00 -
82:
みか
「本間ぇぇ歌やな。」
聞き覚えのある声。由香は一瞬にしてドキドキした。
「遅刻してもたわ笑 ごめんなぁ。」「いや、いいよ!」パァっと笑顔になった。
「あっ、ハイ、お釣り返すね!」かばんからお釣りを入れた封筒を貴志に渡した。2005-12-07 15:03:00 -
83:
みか
「ははは!本間律儀な奴やなぁ!これぐらぃもらっときぃや!」「いや、だって…。」「まぁ、寒いしビクドンでも行くか?」
嬉しかった。まだ一緒にいられる事が何よりも。2005-12-07 15:08:00 -
84:
みか
ビクドンに着くと、由香と貴志は定番のいちごみるくを頼んだ。
「ってか貴志クンって何してる人なん?」「俺?キャバクラゃってる?」「えっやってるって経営!?」
由香は若い貴志が経営者なんて思わなかった。
2005-12-08 14:57:00 -
85:
みか
それから色んな話を聞いた。貴志が24才という事、16からずっとボーイをして、自分の店を持った事。由香には未知の世界だった。
「すごいなぁ…。」由香は思った事そのまま言った。2005-12-08 17:44:00 -
86:
みか
由香は何故貴志があの日、キャバクラ見学をさせてくれたのかわかった。
「私もキャバで働きたいなぁ…。雇ってょ!」「うーん、それは自分で店見つけた方がぃぃで?」意外な返答に由香はびっくりした。2005-12-08 17:50:00 -
87:
みか
「そうやんなぁ…」
「ってか、毎度やけど、終電なくなったんちゃう?笑」貴志の質問に由香慌てて携帯を見た。
「あっ…」目が合い、二人して笑った。
その日から二人は何度かこうして会うようになった。2005-12-08 17:55:00 -
88:
みか
この日から二週間が過ぎた。相変わらず、由香と貴志はミナミにいた。
今日は貴志は車を出していた。夜景を見に行く約束をしていたから。
貴志は由香をどう見てくれてるのか気になりだした。彼女の話題なんてなかった。けど、いないとは決まってる訳じゃない。2005-12-08 18:37:00 -
89:
みか
関係を壊したくない由香はひたすら自分の気持ちを押し殺していた。
運転してる貴志がかっこよく見えた。
「貴志の彼女って幸せやろうなぁ…。」精一杯の由香の探りの言葉。
すると貴志は笑いながら由香の頭をポンポンっと叩いた。2005-12-09 15:14:00 -
90:
みか
何も言わない貴志。由香もそれ以上何も言わなくなった。
ただひたすらに、車は山道を走っていた。
「由香は俺といたら幸せ?」「…ぅん。」「何落ちてんねん!笑 愛想かょ!笑」貴志が笑うと由香まで笑ってしまった。2005-12-09 15:21:00 -
91:
みか
「着いたで!」車を降りると、目の前には見たことのないたくさんの星のようなキラキラが広がっていた。
「すごぉ…。」自分の目が洗われるような綺麗な夜景だった。
「由香ここすごいやろ?」「うん…やばい!」しばらく夜景を眺めていた。2005-12-09 15:28:00 -
92:
みか
肩にファって温かい気配を感じた。「風邪ひくで。」そう言いながら貴志は上着を由香に掛けた。
貴志の香水か、微かにいい匂いがした。
「貴志いいで!寒いやろ!?大丈夫やから!」2005-12-09 15:31:00 -
93:
みか
「俺はこれで十分やから。」貴志は由香の手を握った。由香は恥ずかしくなってそれ以上何も言わなくなった。
車に戻った二人には会話はなかった。由香からしたら、何を考えてるかわからない貴志に何も言う事が出来なかった。2005-12-09 15:39:00 -
94:
みか
「今日、帰りたくない…。」俯いたまま由香は言った。「…ほんなら家来るか?」貴志の予想外の言葉。帰れと言われると思っていた。「うん!」由香は嬉しかった。━まだ貴志と一緒にいれる━
2005-12-11 16:17:00 -
95:
みか
車を走らせ、山道から見慣れた街の景色が見えてきた。ミナミからあまり離れていない、あるマンションに着いた。由香ずっとドキドキしていた。
車から降りて、エレベーターに乗り、ある階に降りた。2005-12-11 16:23:00 -
96:
名無しさん
あげ。
2005-12-22 01:44:00 -
97:
みか
ぁげて頂いてぁりがとぅござぃます?
2005-12-23 19:39:00 -
98:
名無しさん
???
2005-12-23 19:48:00 -
99:
みか
「どうぞぉ!」「お邪魔します!」
部屋に入ってみると、1LDKの広い部屋だった。リビングにはパソコンとソファが置かれ、男の部屋なのに意外に綺麗にされていた。2005-12-23 19:51:00 -
100:
みか
いつのまにか100取られてしまぃましたね?ワラ
2005-12-23 19:52:00 -
101:
みか
由香は緊張しながら適当にソファーに座った。
「お決まりやけど、何飲む?ってかカフェオレしかないけど笑」「カフェオレとかオッサンやん!笑 んじゃぁそれで笑」正直由香はコーヒーが苦手だったけど、気を使って飲むことにした。2005-12-23 23:59:00 -
102:
みか
「はい!」透明なグラスに、ゆらゆらと揺れているカフェオレを手渡された。
一口飲むと、牛乳の甘さからコーヒーの苦い味へと変わってた。少し緊張が溶けてきたとき
「さてと、もう寝る?あってか風呂はいる?」2005-12-24 00:43:00 -
103:
みか
これまたお決まりだけど、キター(゚Д゚;)≡(;゚Д゚)
「ぁー、どぅしょぅかな?」内心焦りまくってる。バレなぃょぅょぅに!!
「ってか絶対化粧は落とせょ!?」「何で!?スッピン!?スッピンですか!?」押さえてた焦りがすっかり吐き出てしまった。2005-12-24 00:48:00 -
104:
みか
「だって女って化粧落とさず寝たら肌が大変やろ?由香も若いからって油断してたらあかんでぇ」
そんな事言ったって化粧水とかあるのか?
「いや、いい!スッピン見られるのは勘弁やから…。」由香は化粧を落とさないと突き通した。
あーやれやれ…2005-12-24 00:53:00 -
106:
みか
由香の隣に貴志が座り、なんてこともない事を話していた。
♪♪♪♪
「ちょっとごめんな!」貴志はそう言うと携帯を取り、電話を取った。
「はいはい。あーまじで?」何やら仕事の話らしい。由香はとりあえず、苦手とするカフェオレを口に運んだ。2005-12-24 06:17:00 -
107:
みか
相変わらず後に来る苦さに慣れないでいた。
「由香ぁ…。」電話を切った貴志が由香の方を見てすまなさそうにしていた。
「…どうしたん?」「今店に挨拶しなあかん客来たらしくてなぁ、ちょっと行ってくるわぁ…。」「まじでぇ!?あたしどうしたらいい!??」「家ぉりぃや?すぐ帰ってくるし?」2005-12-24 06:25:00 -
108:
みか
初めて上がった人の家で留守番なんてした事がない。「いや、だって…」「本間すぐ帰るから!なんやったらベットで寝てて?」
由香は渋々留守番をする事した。2005-12-24 06:28:00 -
109:
みか
「なんかあったら電話してな?んなな!」
バタバタと貴志はスーツに着替え、靴を履いて出ていってしまった。
どうしろってぇの…??
由香はテレビをつけたものの、夜中にやっているのはおもしろくない。2005-12-24 06:37:00 -
110:
みか
「ふぁぁ…」
気が付くと大きなあくびが出ていた。
そういえばもう三時前だもんなぁ…。貴志こんな時間まで大変やなぁ。ってか家来ちゃってる…どうなんねやろ…。
由香はテレビのチャンネルをコロコロ変えながらぼんやり考えていた。2005-12-24 06:42:00 -
112:
みか
キャバなぁ…。すんごい世界やったなぁ。やってみようかな?うーん、けど可愛い人ばっかやったしなぁ…私がなったら貴志どう思うんかな?
……………。
2005-12-24 06:49:00 -
113:
みか
目を瞑り、頭の中で、前見学に行った店の中にいる着飾った自分を想像してみる。
ありえへんよなぁ…。
…………………………?2005-12-24 06:59:00 -
114:
みか
プチンッッ――
突然、テレビの音が消えた。ん?うっすらと目を開けると、スーツを脱いでいる貴志が目に入った。
「おかえりぃ?」「ただいま?ごめん、遅かった?」時間を見ると、あれから一時間も経っていなかった。2005-12-24 07:06:00 -
115:
???
頑張って?
2005-12-24 13:58:00 -
116:
みか
???さんぁりがとぅございます((*´з`))
2005-12-25 18:03:00 -
117:
みか
由香はにっこり笑い、着替える貴志を見ていた。
「貴志、あたしなぁキャバで働いてみる?」
貴志が見せてくれた夜の世界。貴志がいる夜の世界。由香はやってみようと決心がついた。2005-12-25 18:08:00 -
118:
みか
「まじでぇ?何でいきなり?」貴志はいきなりの由香の決心に少し驚いていた。「貴志前、実力と努力があれば夜の世界では勝てるって言ってたカラ?」
紛れもなく、貴志は店を持つまで努力と色んな見極めをしてここまでこれた。だから一度由香にそんな事を言った事があった。2005-12-25 18:12:00 -
119:
みか
「おはようございますぅ。」由香はそそくさと狭い更衣室に入っていった。
初めて務めだしたとき、更衣室の香水やらの匂いがきついなと思っていた。
今となってはそんな女臭も感じなくなった。2005-12-29 19:33:00 -
121:
???
しおり?
2005-12-29 21:03:00 -
122:
みか
122さん、???さん
ありがとうございます??今から更新します?2005-12-30 11:13:00 -
123:
みか
「ゆかちん、おはよぉ!」このやわらかぁくて、可愛らしい声の持ち主はりな。「おはよう★今日も、りなちんかっわいいぃ★笑」
結構変なノリになってしまう。りなは同じ年だからかな?2005-12-30 11:20:00 -
124:
みか
「ゆかちん……お願いがあるんだけどなぁ?」
「その言い方怖ッッ何さ?」「ホストに…」「却下。」
りなはまだ行った事のないホストに興味があるみたいで、最近誘いがよく来る。
「行ってみたいぃぃ!」「やめときぃ!」
ぷぅっとりなの小さい顔が膨らんだ。2005-12-30 11:26:00 -
125:
みか
由香が着替えているとき、りなはひたすら誘い続けた。「ね?いこ?初回だけやったら安いやん!?」「違う子と行ったらいいやん?」「嫌やし!まぁ帰るまで考えててな★」そういいながら、二人は更衣室から出て待機場所へと向かった。
2005-12-30 11:31:00 -
126:
みか
すいません、ちょっとバタバタしてしまってるんで、また後で書けたら書きます?
2005-12-30 11:44:00 -
127:
みか
パチパチと、お客にメールを送り出す。りなも同じように携帯をいじりだす。
ふと、今日の直也を思い出した。自分から誘っといて、やっぱり無理とか…明らかに怪しいやん。
…なんか、あたし振り回されてない?
由香は無性に苛立ってきた。2006-01-02 05:54:00 -
128:
みか
「由香ぁ!あの席フリーだから行ってぇ!」
卓に言われるがまま、テンション下がったままに客席についた。
だんだん時間が経つにつれどうでもよくなった。割り切ったモン勝ちだ。2006-01-02 05:57:00 -
129:
みか
最近、あんまり遊びにも行ってないし、りなの誘いに乗ってみるか。
そう思い、由香は時間までひたすら働いた。
その間、りなに行く合図をしたらりなはやたらテンションがあがっていた。2006-01-02 06:00:00 -
130:
みか
仕事が終わり、着替えてまだ上がっていないりなを待っていた。
携帯を見ると、メールや着信があったものの、直也からねものはなかった。
こっちから掛けるのも負けた気がして、鞄に携帯を入れた。2006-01-02 06:04:00 -
131:
みか
「由香ぁごめんなぁ!早く着替えるわぁ!」バタバタと急いで、りなは更衣室に入ってきた。
「ええよぉ?まぁゆっくり着替えーよ?」
慌ててるりなに一言掛けると、りなはにっこり笑った。2006-01-02 06:07:00 -
132:
みか
「で、りなはどっか行きたいとこあるん?」タバコを吸いながら由香は聞いた。「えっとなぁ、この前キャッチされたトコ行きたいネン★男前でなぁ!初回二千円って言ってたんやけど、そこでもいい?」ちょっと遠慮気味にりなは言った。「あたしはどこでもいいよ?」「わぁい!じゃぁ、そこなぁ★」りなはさっきよりも早く着替えをしだした。
2006-01-02 06:12:00 -
133:
みか
そんなりなを見て、由香は笑ってしまった。
二人で送りはいらないと店に言ってあったので、りなが化粧を治してすぐに店から出た。
「さっぶぅぅぅ!!」二人して、叫びながらビクドンに向かった。2006-01-02 06:15:00 -
134:
みか
お決まりのビクドン。だけど、おいしい。
「何食べるぅ?あたし苺ミルクだけでいいやぁ。」りなは苺ミルクが大好きで、この間なんか苺ミルクを三杯頼んで私は爆笑してしまった。りなは意味不明な行動で私をよく笑わせてくれる。2006-01-02 06:19:00 -
135:
みか
「りな、本間血苺ミルクで出来てそうやなぁ…」「可愛いやろぉ?笑」「……ハンバーグディッシュにしよぉ。」「何で無視なん?」
店員を呼び、注文をして一服をした。2006-01-02 06:23:00 -
136:
みか
「さてさて、今からそのホスト君に電話して、今から行くって伝えるわぁ?」りなは携帯を取出し、ボタンをピッポッパてな感じで押し電話を掛け出した。
「もしもしぃ?あんなぁ、今ビクドンおるねんけどなぁ…」甘い感じのりなの話し方をよそに、周りを見渡した。2006-01-02 06:28:00 -
137:
みか
由香達と同じような頭の女が結構いた。化粧直しをしてる女もいれば、ホストみたいなのといる女もいる。夜の世界を醸し出していた。「ご飯食べたら電話してってぇ?迎え来てくれるってぇ★」「優しいホストやな。」そうこうしているうちに、りなの苺ミルクが来て、私のハンバーグが来た。
2006-01-02 06:33:00 -
138:
みか
「りなって本間何でそんな可愛い話し方なん?」由香がそういうと、苺ミルクに夢中になっているりながストローを加えながら由香を見る。「何その顔?飲むか、直視するかどっちかにして。」りなはストローを口から離した。
2006-01-02 06:46:00 -
139:
みか
「今も可愛い話し方に聞こえる?」りなはジッと由香を見つめて言った。
「うん。可愛い。」「おかしいなぁ…由香って鈍感?男の前だけやしぃ!笑」ケラケラと笑うりなに由香は頭がハテナだった。2006-01-02 06:50:00 -
140:
みか
「私、店だけやで、可愛い感じにしてるの。由香とは結構ご飯食べに行ったりとかしてるから、気付いてると思ってたのにぃ!笑」「えっ全然変わらへんやん!ちょっと早口になってるぐらいやん!」素直に由香は答えた。
「嘘!?笑 ありがとう?けど、ご飯食べに行ったりしたらみんなに言われる、話し方違うって。笑」2006-01-02 06:56:00 -
141:
みか
あっけにとられて由香はとりあえず、ハンバーグを突いた。「何か、夜のキャラって奴?笑 由香は全く変わらへんよなぁ?」「すごいなぁ!あたし無理やもん?」二人でそんな事を話していた。
けど、りなあんまり変わらない気がするんやけどなぁ…。2006-01-02 07:01:00 -
142:
名無しさん
気になる???忙しいんかもしれんけど、頑張って下さい??
2006-01-06 08:18:00 -
143:
名無しさん
あげ。
2006-01-07 03:23:00 -
144:
名無しさん
2006-01-07 09:00:00 -
146:
名無しさん
http://bbs.yoasobiweb.com/test/mread.cgi/tv/1136465679/l5
2006-01-07 10:21:00 -
147:
みか
読んでくださってるみなさんありがとうございます??更新がなかなか出来なくて申し訳ないです??
2006-01-08 02:00:00 -
148:
みか
「りなって彼氏いたっけ?」由香は素朴な質問をした。りなの顔が曇った。気のせいかな?
「おるよ!まぁ、よくある愛人って奴やけどな。笑」
「ふぅぅん…。」この夜の世界じゃ不倫やら、愛人はよくある事。だから由香もあんまりびっくりはしなかった。2006-01-08 02:08:00 -
149:
みか
「何才の人なん?」「32才やで。」「何してる人なん?」「自営業やで。」「好きなん?」「うん…。」
由香は刑事ドラマのように容疑者に問う。
りなはそれでいいと思ってるんかな?
由香はただそれが気になっていた。2006-01-08 02:14:00 -
150:
みか
「そっかぁ…。幸せ?」「うん。めっちゃ好きやけど、二番目って言う諦めはもうついてるし、割り切れてる。」
─諦め─―割り切り―
いつからこんな言葉を聞くようになったんだろう?2006-01-08 02:19:00 -
151:
みか
「そっかぁ…」由香はまた残り少ないハンバーグをつっついた。
2006-01-08 03:56:00 -
152:
みか
「お疲れぇ★ごめんね、いつも遅くて。」バタンと車のドアが閉まる。シャネルの鞄にシャネルのピアス。ドレスのままなのか黒の長いコートから派手な柄がチラっと見える。
「おー、ええで。俺んちでええ?」「うん!っていつものお決まりやん!笑」
車の中には、直人とあゆみだった。2006-01-08 04:10:00 -
153:
みか
直人はアクセルを踏んだ。
「何このCD?あっ!あゆの新しいアルバムやん!買ったん?これ掛けよぉっと。」歩美は、慣れた手つきでCDを掛けだした。
直人ではなく、由香が買ったモノとはしらずに。2006-01-08 04:22:00 -
154:
みか
変な罪悪感に少し直人は襲われた。あまり気にする事なく運転を続けた。
何曲か流れたぐらいに直人の家に着いた。
「お邪魔しまぁす★」昔と変わらず可愛らしく言う歩美。2006-01-08 04:31:00 -
155:
みか
直人は適当に靴を脱ぎ、部屋に入っていく。脱ぎ散らかした靴を歩美は直して、自分の靴を脱ぎ直人の後を着いて行った。
「なぁ、今日のドレス見て?可愛いやろ?」コートを脱いだ歩美は、黒地に花柄のスパンコールのドレスを直人に見せた。2006-01-08 04:35:00 -
156:
みか
「もう寝たんかなぁ?」「彼氏ぃ?」「うん。」
由香はため息をついて、携帯を閉じた。
「まぁ、今日はホスト行くし彼氏の存在はお互い忘れよう!もう出ようや!」「やな!」由香はそそくさとファーコートを羽織り、りなに付いて行った。2006-01-08 04:46:00 -
157:
みか
「もぉしぃ?今からビクドン出るぅ。」ホストに電話を掛けだすりなを横目に会計をすました。
あーちょっと眠たくなってきたや。目を強くつむり、開いた。
2006-01-08 04:50:00 -
158:
みか
「もう向かってるってぇ。」ツタヤ前で待っていたら、いっぱいホストのキャッチを受けた。りなはその度に〇〇に行くからぁと断っていた。「あー!来た来たぁ!」りなの目線を追って行くと、茶色い髪に黒メッシュが入ったスーツ姿のホストがこっちに向かって手を振っていた。
2006-01-08 04:54:00 -
159:
みか
「りなお久やなぁ!友達?初めましてぇ!涼です!」「初めましてぇ、由香です。」適当な挨拶を交わした。結構男前だった。りながかっこいいって言うのはわかる。
2006-01-08 04:57:00 -
160:
みか
涼は店に着くまで、私にまで気を使って話掛けてくれた。りなを見るとテンションが上がっていた。
と、あるビルに着いた。
このビルって…。
「このビル、eSってキャバクラない?」「おーあるでぇ!何で知ってるん?その店の上に俺らの店やで!」2006-01-08 05:02:00 -
161:
みか
懐かしい……。
ぼんやりとあの日を思い出した。
エレベーターに乗り、涼の店に着いた。
「いらっしゃいませぇ!!」薄暗い店内にトランスの爆音。ホストクラブそのものの店内。2006-01-08 05:04:00 -
162:
みか
席に案内され、周りを見渡した。
あるホストに目が行った。そして目が大きく見開いた。
貴志に似てる…。2006-01-08 05:12:00 -
163:
みか
「気に入る人いたぁ?」私の前に涼がひょっこり現れた。
慌てて「わかんない。笑」と返した。りなはキョロキョロ周りを見渡していた。
「りなぁ!浮気しようとすんなぁ!笑」涼はりなに優しく言った。2006-01-08 05:15:00 -
164:
みか
由香はまた目でそのホストを目で追っ掛けていた。
ドクンっと心臓が鳴る。
あるわけないのに、貴志なんじゃないかと思ってしまう。
横ではりなと涼が笑っている。2006-01-08 05:24:00 -
165:
みか
「由香ぁ?ハウスボトルの焼酎でいい?」気が付くとりなが顔を覗いてきていた。「あっうん!」「由香ちゃん、あいつ気に入ったん?」「いや、ちゃうで!知り合いに似てただけ。」「まじでぇ、じゃぁあいつ一発目呼ぶわな!」「いやっいい!」呼ばなくていいのに…。
2006-01-08 05:28:00 -
166:
みか
焼酎を取りに行くついでに、呼びに行った。
「由香やるやん。笑」「何が!?」「あの人ってこの人やろ?」りながパネルを見せて指差していた。
ドクンッッ――
真っすぐな目。貴志にそっくりだった。2006-01-08 05:31:00 -
167:
みか
「ナンバー聞いたらナンバー5らしいでぃ笑」「そうなんや。笑 ってか涼君かっこいいやん!」
話を反らした。あんまり突っ込まれたくない過去。もう思い出にした過去が今また一人のホストに掘り出されるなんて嫌だった。2006-01-08 05:36:00 -
168:
みか
「失礼します!雅人です!」
目の前には貴志…ではなく雅人がいた。
よく見てみると、やっぱり貴志とは違う。少し似ていただけだった。
ほっとする一方で残念な気持ちもあった。2006-01-08 05:39:00 -
169:
みか
金メッシュが入った少し長めの髪。これもまた明らかなホスト。
涼が戻ってきたところで、ペアペアで話し込んだ。
雅人はホストをしだして一年近くなる事や、私の一つ上だっていう事を聞いた。2006-01-08 05:45:00 -
170:
みか
「あっ俺って知り合いに似てるん?」「あー、そうやねん。けど似てるだけやったわ。笑 ってか雅人指名するわぁ、やっと慣れたし。笑」「まじ!?ありがとー!」気疲れするのはもう嫌だった。
2006-01-08 05:48:00 -
171:
みか
ましてや同業。裏で何を思っているのか、と思うと嫌だった。
「由香ちゃん、雅人指名したんやぁ!こいつ手ぇ早いでぇ!笑」私達を見て涼が茶化すように話し掛けた。2006-01-09 03:12:00 -
172:
みか
「由香チャン、タイプやから大事にするしぃ!笑」雅人は涼に言い返す。りなと顔を見合わせ、笑った。
営業トークでも少し恥ずかしくなった。
お酒の力もぁり、少しずつ場に溶けてきた頃。2006-01-09 03:17:00 -
173:
みか
「由香チャン、顔赤いけど酔ってきた?」雅人の方を振り向いた。
この人はどこが貴志に似てるんだろう?
じぃっと雅人の顔を見つめる。2006-01-09 03:23:00 -
174:
みか
輪郭?目?鼻?何だろう?
「由香チャン、そんなみんといてや!笑 恥ずかしい!」雅人はそう言うと目線を外した。
「あぁ、ごめんごめん。笑」こっちも恥ずかしくなってグラスに手をやった。2006-01-09 03:26:00 -
175:
みか
「由香ぁ?起きろぉ!」
目を開けると、貴志のベットの上だった。あれから貴志とお酒を飲みながら、夜の世界を聞きまくっていて…いつのまにか私、寝てたんだ…。2006-01-09 03:31:00 -
176:
みか
「もしかして…寝顔見た!?もぅ最悪ゥゥ!!」好きな人に不細工な寝顔を見られるなんて…。
「可愛いかったで★口開いてたけど…笑」「キャー!もうそれ以上言わないで!」貴志はそっと寝転がっている私の頭に触れた。2006-01-09 03:34:00 -
177:
みか
ドキドキする。私は枕に顔を埋めたまま何も言えなかった。
何でこの人は私のツボを押さえてくるんだろう…。
2006-01-09 03:40:00 -
178:
さや
めちぁおもしろい??
更新まってますね??2006-01-13 18:44:00 -
179:
みか
さやさん、ありがとぅござぃます??いつも更新しようとすると用事が入る主ですが、お許しください?
2006-01-14 22:17:00 -
180:
みか
私の頭の方で貴志の気配がでした。
「好きやで。」
聞こえるか聞こえないかの大きさで貴志は由香に囁いた。2006-01-14 22:20:00 -
181:
みか
「えっなんて!?今なんて!?」由香は枕から顔を離して貴志の方に振り向いた。確かに由香は好きと聞こえた。けど、ありえない気がした。
「由香を好きやねんで、俺。笑」貴志は照れているのか少し笑いながら言った。2006-01-14 22:25:00 -
182:
みか
由香の頭をくしゃっと触り、「とりあえず、飯行こう!シャワー使いぃな?タオルはすぐわかるとこあるから。」「わ、わかった!」
由香はベットから下り、貴志から離れてシャワーに向かった。2006-01-14 22:28:00 -
183:
みか
心臓が早い。さっき貴志に好きって言われた…。何であたしも好きって言わなかったんだろう!あたしの馬鹿馬鹿!
シャワーを浴び、ひたすらそんな事を考えていた。
貴志に気持ち伝えなきゃ。2006-01-14 22:31:00 -
184:
みか
シャワーから出ると貴志はソファでテレビを見ていた。
「貴志?あんな…」「おっ!スッピンやん!スッピンで飯いける?いこか★」
貴志は由香の言葉を遮るようにそう言い、家を出た。2006-01-15 03:39:00 -
185:
みか
わざと話反らした?気のせいかな?
由香はそう思いながらも、貴志の後に付いて行った。ご飯を食べに行き、由香は貴志にミナミに寄ってほしいと願い出た。2006-01-15 03:44:00 -
186:
みか
これから始める夜の世界。由香は手帳に書き留めていたいと思っていた。
雑貨屋に入り、どれにしようか悩んでいた。
「今流行りのプリンセスやん!これかわいいやん★」
貴志が一押しした手帳が可愛かった。由香はそれを手にしてレジに向かった。2006-01-15 03:48:00 -
187:
みか
レジに向かう途中由香はストラップに釘づけになってしまっていた。
「早くぅ!ホレ、プレゼントや★」貴志の手には袋があった。
「何これ?」「さっきの手帳★」「本間!?ありがとう!」由香はにっこり笑い貴志から手帳を受け取った。2006-01-15 03:52:00 -
189:
みか
「由香はいいキャバ嬢になるわ。」貴志は由香にそう言い、由香の手を率いて店を出た。
貴志、何であのとき悲しい顔していたの?この先を読んでたから?2006-01-15 04:09:00 -
190:
みか
はたから見たら、由香と貴志はカップルに見えただろう。幸せそうに手を繋ぎ、車に乗り込む姿。
「これから毎日書こう★明日ぐらいに友達が働いてるトコ行ってみる★」「頑張れよ!」車を走らせ、由香を送る貴志。その間二人は話が途切れることはなかった。2006-01-15 04:14:00 -
191:
みか
由香は幸せだった。さっそく家に着くなり、貴志からもらった手帳に今日の出来事を書いた。
明日、初めての夜の世界やぁ。頑張るぞ!
由香は眠りについた。2006-01-15 04:31:00 -
192:
みか
次の日、由香はかなとミナミの街にいた。
「由香が店来るなんてめっちゃ楽しみやしぃ!」「あたし緊張するぅ!」
由香はいつもより巻き髪はボリュームを出していた。かなからのアドバイスがあったからだ。2006-01-15 04:36:00 -
193:
みか
そして、いよいよキャバ嬢由香が始まる…。
香奈の店はどこかの系列で、かなり大きい店で綺麗なところだった。面接も適当にすませ、香奈に借りた黒いドレスを身にまとった。2006-01-15 04:41:00 -
194:
みか
「由香かわいぃ!まぢキャバ嬢!」香奈に言われ少し照れながら、更衣室から出た。どうしよう…緊張してしまってる。
「由香チャン、ちょっと仕事教えるからこっち来て!」ボーイに呼ばれ、灰皿やグラスの事を教えてもらった。2006-01-15 04:44:00 -
195:
みか
「んじゃぁ、頑張ってな!ほな行こうか!」
左も右もわからないまま由香は接客に出された。
思ったより、接客が出来ていた。ボーイにも、「本間に初めて?」なんて聞かれた。2006-01-15 04:46:00 -
196:
みか
店もラストに入り、由香と香奈は更衣室にいた。
「由香どぉやった?ってかキャバ向いてるやん!もう入店しぃな!」「入店しよっかなぁ…けどまぁ楽しかったぁ★」
話ながら更衣室を出ると今日の給料が由香に手渡しされた。ボーイと話をして明日から入店となった。2006-01-17 07:06:00 -
197:
みか
「由香ちゃん、送りいるよね?」「いえ、今日はいらないです。」由香は貴志と会う約束をしていた。
香奈と一緒に店を出て、また明日、と言いながら貴志との約束場所に向かった。2006-01-17 07:11:00 -
199:
みか
「ごめんね、待った?」車のドアを開けると、貴志は携帯を見ながら険しい顔をしていた。
「お疲れサン★どうやった?」そう言いながら、すぐにいつもの優しい顔に戻った。2006-01-19 09:16:00 -
200:
みか
「めっちゃ楽しかった!店も綺麗やったから入店決めた★」由香は笑顔で今日の事を貴志に伝えた。
貴志はうん、うんと由香が話す事に耳を傾けた。貴志の不安そうな顔はバレる事はなかった。2006-01-19 09:20:00