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∞桃尻伯爵∞
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1:
ぉまめ ◆X/l2UzVPhE
『だからねー、ユウも忙しいからね?わかるでしょ?アハハ☆わかってるわかってる(。・∀・。)ノうん、ありがと☆じゃ仕事だし切るね、ウンはいはーい☆』
ポチッッ2005-11-26 17:36:00 -
150:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
?さくチァありがとゥゥ??書きまっせィィ?
2005-12-02 21:32:00 -
151:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
カツンカツンカツンカツン。。
ユウは、眠らない街が唯一静かになる夜明けの梅田をタクシーを捕まえるために歩いた。
『寒ッッッ』
コートのえりをピッと立て、丸まった背筋をたてた。2005-12-02 21:36:00 -
152:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
目の前を通りすぎるタクシーにハッとして、パッと腕を上げ、しばらくすると
タクシーが止まる。
バタッッ
『ありがとうございますー。どこまで?』2005-12-02 21:39:00 -
153:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
朝まで車を転がして、嫌な客でも居たのだろうか。
お疲れ気味で無愛想なタクシー運転手。
『お客さん!!?』
またまたハッとする2005-12-02 21:43:00 -
154:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
『あぁ、北野まで。』
タクシーは世話しなく静かに走り出す。
ユウはなんとなく悲しかった。リアの過去が、あまりにリアルなもので恐かった。人と人は、どこかで冷たく離れていなければいけないのかもしれない。例え己が踏み込みたくても、踏み込んでしまうと、思い描いた理想や善意は、はかなくもろく、異常な程に鮮明だったりする。見てはいけない領域に、土足で踏み込んだような、それはあまりにも大きな嫌悪感を生み出す事がある。2005-12-02 21:51:00 -
155:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
本当に大切にしたい相手こそ
本当は傷つけてしまうのかもしれない。
リアに笑って欲しい自分の気持ちは、もしかすると単なるエゴイズムなのかもしれない。
ハッ(*゚Д゚)!!!暗いょ自分!!!2005-12-02 22:00:00 -
156:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
ユウは急にリアの声を聞きたくなった。
ピッピッピッ。。。ピッ
*+*+*+**プルルルルプルルルルルルルル
『はいょ』
電話に出たリアの声が、寝ぼけて腑抜けた声じゃなかったからちょっと戸惑う。2005-12-02 22:03:00 -
157:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
いつも通りのリアの声。
何とも意味のない会話をしてホッとして電話を切った。
家につくとリアが先に帰っててメモを捨て忘れてて、わたわたしてたら無理矢理リアに酒を飲まされた。2005-12-02 22:06:00 -
158:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
酔い潰れたリアを抱き抱え、ベットに運ぶとユウは風呂に入ってやっと就寝(。´_`。)
『…ウ、ユウ!!!』ん?夢?リアの声が聞こえる。2005-12-02 22:08:00 -
162:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
バコッバコッバコ
『痛いッッ。何いたっッッえ?なッッ何!(*゚Д゚)?』
ユウは飛び上がる程ではないにしろ、上半身をムクッと起こした。
『ユウ!!!』
『は?はい何(。´_`。)』2005-12-03 15:24:00 -
163:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
『買い物行こ。ドレス!!ほんで髪切りに行こ!!!早く!!』
飛んできたリアが無理矢理ユウに被されたふかふかの羽毛布団をひっぺがす。
『寒っ(*゚Д゚)』
『ホラ、風呂いけ早く!!』
ガッ。。リアはユウをベッドから蹴落とした。2005-12-03 15:27:00 -
164:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
『痛い痛いッッわかったわかった風呂入るから』
ユウはただならぬ殺気を背後から感じ、リアがまた何かあったのか、と、ほとほと呆れながら風呂に向かった。
チャポ───────ン2005-12-03 15:30:00 -
165:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
『飲んでぇ♪♪飲んでぇぇ♪飲まれてぇ♪フフフン♪』
余り知らない河島英吾を鼻歌で奏でながらユウは湯舟につかって不細工過ぎる悪どい顔したアヒルのオモチャを泳がせる。
ガラガラガラガラッッ!!!2005-12-03 15:34:00 -
166:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
『キャ(。´v`。)えっちィィ』
『まだ!!?(`Д´*)』
『まだってまだ入って5分そこそ…』
『早く!!!』
*+*+*+*ガラガラピシャッッ!!2005-12-03 15:36:00 -
167:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
どうしたのかしら(゚Θ゚・)
あんな荒れ荒れなのは珍しいわねぇ。ポチャ。。。
便秘で一週間程フン詰まりってた時もあそこまでは荒れてなかったし。ポチャン。。。。
あの子の大事に大事に保管してたモズクを知らずに食べちゃった時もあんな荒れ荒れじゃなかったのに。ポチャ。。。カミと喧嘩でもしたかな(。´v`。)ノ2005-12-03 15:43:00 -
169:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
サッサカと風呂を上がり、化粧をする。
リアがサザエさんみたいな頭でボケーッッと見つめてくる。
『何?見つめられても困るんですけど(*゚Д゚)』
『あ、あぁごめんごめん。てか急げ』2005-12-03 22:03:00 -
170:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
『何か有った?』
ジュボジュボとマスカラを引っこ抜きながら鏡に映る後ろのサザエさんに聞く。
『何も』
『へぇーふぅぅん』
何かあるんだなと直感か第六感か知らないヶド勘が働いた。2005-12-03 22:06:00 -
171:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
『なぁ』
サザエさんが頭にくっついたカーラーをユサユサと揺らしながら話しかけてきた。
『ん?』
あたしは相変わらずマスカラを何回もマツゲに覇わす。
『22て大人?』2005-12-03 22:09:00 -
172:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
『ハハ。何いきなり』
鏡の中の不貞腐れたサザエさんの目を見る。
『いーの!!!大人か子供か聞いてんの!!!』
『はいはい。』
『どっちってば!(`Д´*)!』2005-12-03 22:12:00 -
173:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
『あたしはまだまだティンカーベルよ☆』
鏡の中に向かって答える。
『あんたはピーターパンでしょ男やし』
『ティンカーベルよ!!!』
『ハハ。…………あたしは…。なんやろーなぁ…。』2005-12-03 22:14:00 -
177:
さく
読みアゲアゲッ?
2005-12-04 09:04:00 -
179:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
それからドレスを買いに行き、古びた喫茶店で休憩して
美容院(。・v・。)ノ
『ユウっち今日はどんなかんじにするー?』
あたしの担当モギちゃんは鏡ごしに話しかける2005-12-04 12:26:00 -
180:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
『お任せで(。・v・。)』
『相変わらずリアちゃんとは違ったオーダーやなぁ☆』
『あたしはお任せ主義よ☆』
隣ではリアの頭からジャキンジャキンと髪の毛が落ちていく。
『(*゚Д゚)リアが切ってる』2005-12-04 12:29:00 -
181:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
『なぁ(。゚∀゚。)珍しいな』
モギはユウの頭を丁寧にクシでとく。
『めっちゃ切ってる!!!』
『なぁ(。゚∀゚。)切ってるな』
『ちょっとあんた(`Д´*)会話する気ないでしょ!!!』2005-12-04 12:31:00 -
182:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
出来上がりは満足☆
『あらユウ可愛くなって☆』
リアが財布を片手に揺らしながら近寄る。
『リアこそ大人っぽくなって凄い素敵よ』
リアが照れながらにやにやしているのが何気にわかった。2005-12-04 12:33:00 -
183:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
『リアなんで切ったのー?』
会計をしながら聞く。
カッチョンカッチョンとレジがレシートを打ち出す。
『なんか、気分転換?』
『ふぅん(。´v`。)』2005-12-04 12:35:00 -
184:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
心斎橋をリアの手を引いてぶらぶらする。
リアがカレーを食べたいと言ったから、目に着いたインドレストランに入る。
『いらっしゃいませェ』
可愛い女の子従業員の声。
こじんまりとした席に座ってメニューを見渡す。2005-12-04 14:24:00 -
185:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
『お決まりですかァ?』
従業員の女の子の声に頭を上げる。
『えっと、あたしは…』
ユウは黙りこんだ。
『ん?オイ、ユウ?どしたん?えっと、あたしはシーフードセットでナンで』リアが淡々と注文する。2005-12-04 14:28:00 -
186:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
『シーフードですね、サラダかデザートがつきますが、どちらになさいますか?』
ユウは目が点で黙ったまま。
『えっと、じゃサラダで』
リアが話している従業員の女の子。それはエイと言う女の子。見ただけでわかる。
ユウが男の子だった時の元カノ2005-12-04 14:31:00 -
187:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
『かしこまりましたぁ。お客様はいかがなさいますかぁ?』
気付かない。そりゃ当たり前。だって目の前に座ってる客は、元カレの『まさる』ではなく、綺麗に着飾った『ユウ』なんだもの。
『あ、チキンカレーセットで、ライスでデザートで』2005-12-04 14:34:00 -
188:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
エイはすらすらと伝票を記入して立ち去る。
『ユウ?』
ハッ(*゚Д゚)!!『ん?』
『どーした?』リアはこんな時だけ勘が鋭い。2005-12-04 14:36:00 -
190:
さく
読みアゲアゲッです?
2005-12-04 15:24:00 -
191:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
*+*+*あの頃まだまだ俺は幼な過ぎて、
まだまだ誰かを大切になんてできなかったんだ。
エイ、君は今幸せかい?
あの時、どうして信じてやれなかったんだろうね。
悪いと、悪かったと、思ってるから、今なら許してくれるかな2005-12-04 17:25:00 -
192:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
3年前*+*+*マサル19歳
*+*+*+*『まぁくん!!!待ってお願い!!!』
『お前なんで嘘ついたん?』
エイに腕を力いっぱい捕まれ振り返るマサル。2005-12-04 17:28:00 -
193:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
『あれはほんまに間違いやってんって!!!』
『はッッ。お前間違いであいつと浮気しとん』
『だから、ほんま酔ってて…。寂しかってん…』
『意味わからんねんけど。俺、お前になんかした?』
『だって、まぁくんモテるし、冷たいし』2005-12-04 17:31:00 -
194:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
マサルは当時、専門学校に通う美容師目指した学生。
エイとは学校で知り合い、エイに告白され付き合っていた。
マサルは女の子も尻込みする位に綺麗な顔立ちで、回りは男女問わずに人気者だった。
もちろんモテた。
でもマサルはエイをほんとに好きだった。好きで好きで、好きが故、素直になれずに冷たく振る舞っていた。2005-12-04 17:36:00 -
195:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
でも、エイは余りいい噂は立たなかった。
『軽い』『ヤリマン』『3股かけてる』など、
毎日マサルの耳に右から左から飛び交っていた。
それでも信じていたかった。それでも好きだった。
初めての女の子。2005-12-04 17:39:00 -
196:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
ある日一人暮しのエイのマンションに、マサルはバイト帰りに内緒で寄った。
黙って行った事など初めてで、鍵が開いていたのでマサルはドアを開けた。
そこで目にしたのは
パーカーだけ羽織って下は何もはいていないエイと、いつもマサルにくっついて、毎日のようにエイの『悪い噂』を耳元で囁いていた友達と思っていた男。2005-12-04 17:43:00 -
197:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
何もかも失って一人ぼっちになった気がした。
学校も辞めてしまい、ほんとに中身も夢も何もなくなった。
それから何度かエイは実家に来た。
会いたい気持ちはどこにもなかったのに。
それでも、好きな気持ちだけがいつまでも剥がれ落ちてくれなかった。2005-12-04 17:46:00 -
198:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
苦しくて苦しくて、
『誰かを好きになる事』が、こんなに辛いものだなんて、マサルは何ヶ月も何ヶ月も、一人、闇の中でもがき苦しんだ。
苦しんだ結果、自分以外を愛する事を封印する。絶対に開かない箱に入れて、絶対に二度とひらかないと誓って。
家をでて今に至る。2005-12-04 17:51:00 -
199:
さく
ハラハラ?
2005-12-04 19:22:00 -
200:
名無しさん
ァゲる?リアの話消えたン??
2005-12-05 11:11:00 -
201:
名無しさん
消えてへんしッ?
http://bbs.yoasobiweb.com/test/mread.cgi/yomimono/1132996006/206-2102005-12-06 02:19:00 -
202:
名無しさん
ありがとう(^^ゞ
2005-12-06 02:29:00 -
204:
ボーっとしていると
♪♪ロンリン♪♪♪ロンリン♪♪♪♪
ハッ?(゚Д゚*)
リアが立ち上がって
『電話してくる』と言って店を出た。2005-12-06 13:41:00 -
205:
エイは笑ったりびっくりしながら仕事をしている。
あの頃より少し太ったかな。
かわいい笑顔を眺めながらお冷やを口に持っていく。
時間がしっかり流れている事を身に染みてまた淋しくなった。2005-12-06 13:44:00 -
206:
たそがれていると、
電話を終えたのか、リアがドスッと前に座った。
なんともけわしいやら鬼みたいな顔で、またなんかあったのかと思ったヶド口にはしないで、長かったね、とだけ呟いた。
店を後にすると、寒い心斎橋を意味もなく歩き、早めに出勤することに。2005-12-06 13:48:00 -
207:
『おはよ』
店に入るとカミが居た。
リアが不貞腐れたままさっさと更衣室へ入る。
『リア怒らした?』
『んー。いや?』2005-12-06 13:49:00 -
208:
『いやぁ、ありゃかなりご立腹よ(。゚∀゚。)』
『いや?俺なんかしたかな』
『したからあんな顔してんじゃないの?』
『んー。ケホッッ。それよりユウなんか有った?』
━━━━━━びっくりした。顔に出てる訳もなく、いつも通りに笑顔でも、やっぱりカミには見透かされてる。カミのモテる理由はこうゆう所も多いにあるんだと思う。2005-12-06 13:53:00 -
209:
『なんもないわよ』
『あそ。コホッ。そっか。』
『カミ風邪?』
『ん。昨日おれ店泊。死んでしまうかと思った(。´v`。)』
『店泊ねぇ。一人で?』2005-12-06 13:56:00 -
210:
『タモツが看病してくれた』
『は(*゚Д゚)?』
『リア電話でんかったから店で寝てたらなぜかタモツが来て、ン゙ッ。看病してくれた』
『だからリアキレてんじゃないの!!!』
『リアはそんな事でキレんでしょ。コホッ』2005-12-06 13:59:00 -
211:
あき??
リア-ル???
おまめちン
ファイト????2005-12-06 13:59:00 -
212:
『いやいや、あんたの女やねんからそんな事知ったらキレるでしょ。』
『やろかな。まぁ彼女、よくわからんからねぇ』
多分、心配かけたくなかったんだろう。でもそれは間違い。女はきっと、それを『淋しい』って感じるのよ。それが積もるとサヨナラになるの。あの時、エイもそうだったんだろう。2005-12-06 14:02:00 -
213:
アキ?リアルありがとう??さげて書いてるから解りにくいヶド読んでね?ちなみに???よかったらsageってメールの所にヵキコしてくれたら嬉しぃです?
2005-12-06 14:05:00 -
214:
『ま、カミたん、あんま姫様怒らしなや☆』
『ユウこそ、相談あったらいつでも聞いたるよ☆』
『だから(*゚Д゚)なんもないってば!!』
ちょっと元気になって、笑えて更衣室に入る。
*+*+*カチャ2005-12-06 14:20:00 -
215:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
リアがもたげていた。
前に座る。
何分か立った頃、タモツとカリナが入ってきた。
タモツが異常に元気で、さっきの話と照らし合わすと、微妙な三角関係が目に浮かぶ。
リアとタモツの間には、見えはしないが稲妻がピリピリと行き交っていた。(。´_`。)ピリピリ2005-12-06 14:25:00 -
216:
━仕事が始まる━
時は師走。
忘年会もシーズンピーク。女の子はかきいれ時。
指名も売り上げもここぞとばかりに鰻登り。
?1リア?2ユウは凄い勢いで客が入る。2005-12-06 14:28:00 -
217:
リアには、いつものやる気なしの姿は微塵もなく、
何かに張り合うかの様に客を入れ売り上げを跳ね上げる。
『リアさん6組御来店です』
オープンしてすぐに更衣室にはボーイの声が響く。2005-12-06 14:31:00 -
218:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
まだオープンして、2時間程しかたっていない店内はリアとユウの客がひしめく。
リアがドレスチェンジに更衣室にいる。ユウも同じくドレスチェンジに更衣室。
『リアやる気満々ね』
『うん。これ着るためにね』
リアは先程買ったドレスを取り出す。2005-12-06 14:33:00 -
220:
『ユウこそやる気やね』
ドレスの背中のジップをあげながらリアが言う。
『まくし立てるわよ』
リピート買いのテスティモの紅を唇に這わせながら鏡ごしにリアを見る。
『負ける訳がないわ。あ、ちょっと背中あげて』2005-12-06 14:38:00 -
221:
リアのドレス姿はハッとするほどに華やかだった。
確かにシンプルなデザインのドレスだが、華やかな雰囲気を元来持ち合わせたリアは見事なまでに着こなしている。
緩くアップにした髪型も、胸元は強調されてはいるヶド、がらんと胸元が露骨に下品な露出ではなく、豊かな胸とピンクパールのネックレスがキラキラ輝く。
『リア、お見事よ』
『当たり前』2005-12-06 14:43:00 -
223:
さく
読みアゲッ?
2005-12-06 17:18:00 -
226:
◆p.N.KpK04s
見つけにくいのでage( ゜∀ ゜)
2005-12-07 10:05:00 -
228:
名無しさん
ぁげ
2005-12-07 12:00:00 -
229:
?さくチァンぉはょ(。´v`。)ノ出来ればsageてヵキコして欲しいです(。゚∀゚。)ぉ願いしますね☆今日も営業頑張って☆
◆p.Nサマ(。・v・。)ノ☆ヵキコありがとうございます☆ラブ☆見つけ憎いですょね…(*゚Д゚)でも嵐対策なのでよかったらsageで保存なんかしていただきたいでございます☆読んでくれてありがとうございます☆また名前入りでのヵキコ待ってます☆
?名無しサマ?嵐対策ご協力ありがとうございます??また感想スレもsageヵキコ待ってます???2005-12-07 12:02:00 -
230:
ぉ?名無しサマ??リアルでヵキコありがとうございます?嵐対策なのでよかったらブックマークにしてもらぇたら嬉しぃです?またヵキコ待ってますね??
2005-12-07 12:04:00 -
231:
カツカツカツとリアが出て行った。
『ユウさんまだですかー』
『はいはーい』
ユウは紅をセリーヌのポシェットに世話しなく突っ込む。
カツカツカツカツカツカツガチャバタン。。。。。2005-12-07 18:57:00 -
232:
『カミ、』
『あ、用意出来た?』
『何組何名?』
『君が?それとも?1が?』
小憎らしい顔でユウを下から見上げるモテる男、店長、カミ。2005-12-07 18:59:00 -
233:
『当たり前な事聞くのね』
見下ろす。
『ハハ。ユウさん店内6組13名様、リアさん店内7組9名様です。』
また小憎らしい顔が見上げている。
『売りは?』2005-12-07 19:02:00 -
234:
かがみ腰だったカミはよっこらしょっと背中を伸ばす。
『んー、?1と?2差額4万6千と端数。やるねユウ』
『負けてりゃ意味ないのよ』
『ま、今日がだいたい忘年会ピークだしね。ケホ』
『リアこの後予定は?』2005-12-07 19:06:00 -
235:
『なんか要田さんのところでストップかけてるみたい』
『要田さん?あれ(゚Θ゚・)あそこタモツはヘルプ?』
ユウはヨッと背中を伸ばしてちら見する。
『リア姫様が場内入れてとおっしゃりましてね』
『ふぅん。ブルッッッ(*゚Д゚)うわ寒気した!!!何かたくらんどるぞ!!あの姫様!!!』2005-12-07 19:09:00 -
236:
『姫は気性が粗ろぅございますから』
『あんたよく他人事ね。タモツはあんたの事好きやってのに。嫌な奴』
『あ、そーなの』
『そーですよ』
『俺は姫に一途なんでね。』2005-12-07 19:19:00 -
237:
『ハハッッ』
ユウはカツカツカツとヒールを鳴らし指名のテーブルへ向かう。
『イヤン☆ごんちゃんッッ☆お待たせ☆』
席に付いてリアのテーブルをチェック(。・v・。)ノ
『今日はユウのためにじゃんじゃん使ったるからなぁ☆』2005-12-07 19:22:00 -
240:
ユウは、出せる限りの力を尽くす。
出された酒はなるべく飲み、強いユウすら酔いしれる程、シャンパンやらバーボンやらウイスキーやら、行く席各々で降りるわ降りるわ。
フラフラしながらも仕事をこなす。
『おい、大丈夫なのお前』
カミの声も、もはやどんちゃん騒ぎの無礼講イベントの勢いに掻き消される。2005-12-07 23:49:00 -
241:
*+*宴は中盤に差し掛かる。
『リアさんのテーブル、ロマネおりたらしいよ』
世話しなく動き廻るヘルプの女の子の囁く声は足音と共に耳に響く。
『さすが。』
ユウは下を向き、はにかんだ様に笑った。リアは、いくらプライベートで嫌な事が有ろうと、体が苦しかろうと、絶対に仕事には影響させない。プロ意識は誰にも劣らない。そこが好き。わがままで、ひねくれ者でも、やっぱり好きなのはリアがそんな『カッコイイ』女だからだと思う。今日も。タモツを自分の席に座らせたのも、ある種、自分に対するプロ意識だろう。2005-12-07 23:59:00 -
243:
『君ねぇ』
『イヤン(。´v`。)カミたん、お説教は嫌よッッ、っと』
またも体が重心を見失い、ぐらつく。
『って、ホラ大丈夫?』
カミの細くごつい手が体を支える。2005-12-08 00:03:00 -
245:
カミがユウの体を抱き起こし、深いため息をつく。
『ユウお前なぁ、も…』
『負けたくないの』
『ん?』
『負けたくないのよ』2005-12-08 14:22:00 -
246:
『…お前らしくないね。』
うるさい店内から隔離されたトイレの前でカミは背中を壁にもたれかける。
『そう?きっとリアも同じよ。あたしたちの仕事は、次々と新しく綺麗な色とりどりの華が咲いては散り行くの。旬は一瞬。輝いていられるのはほんの僅かな時間なの。だから、だから負けたくないの。』
『んー。…リアに?』
『リアにもよ。』2005-12-08 14:27:00 -
248:
*+*+*宴はついに終盤。
『いや、ユウさん勢いやばくない?』
『リアさんもヤバイって』
『どっちが1勝ち取るんやろぉ(。゚∀゚。)気になる』
『いや、今ほぼ同立首位やろ』2005-12-08 14:32:00 -
249:
そんなヒソヒソ話しに花を咲かせるも、女の子達は、もはやユウとリアのヘルプ回りに忙しい。
『ナナちゃん3番ユウヘルプ、シィちゃん11番リアヘルプ回して』
カミはボーイに的確に指示を回す。2005-12-08 14:57:00 -
250:
ユウは酔っ払っていた。
----ヤバァ…。目が廻るゥゥ
『ユウさんお願いします』
ボーイが呼ぶ。
『ごめんね、よんちゃん。ちょっと行ってきまぁす☆』2005-12-08 15:02:00 -
251:
*+*+*後30分。
『あとちょっと。頑張ってあたし』
自分にエールを送りながらユウは転々と店内を廻る。
『よーしユウにドンペリもう1本いれたろ!!!』
---まじで(*゚Д゚)ヒェェェ2005-12-08 15:05:00 -
252:
『まじでぇ☆ありがとう☆』
笑顔。
運ばれてきたドンペリが異様にでかく見える。
『かんぱぁい(。゚∀゚)ノ』
もはや意識は宙に浮いている様に朦朧。2005-12-08 15:07:00 -
257:
『ユウさん大丈夫ですか!!』
ふらつく体をヘルプの女の子に支えられる。
『ごめん、大丈夫☆』
『ユウさん!!!もう危ないですよ!!』
嗚呼、声が遠くから聞こえる。2005-12-08 21:25:00 -
258:
*+*+*負けたくないなぁ。
かと言って勝ったらあたしどうするのかなぁ。
あ、今日帰ったら久しぶりにおでん食べたいなぁ。
んー…
━━━━━━━━━━眠くなってきちゃったぁ…2005-12-08 21:28:00 -
261:
ユウは夢を見ていた。
それはとても幸せで温かい、触れると柔らかいような、そんな温かい夢を見ていた。
リアが居る。カミも居る。仲よさ気に食事を取っている。
ん(゚Θ゚・)?もう一人分、食卓にはお皿が置かれている。2005-12-08 21:48:00 -
266:
ガバッッッ
『ハッハァハァ。。。。またあの夢』
ユウは飛び起きると、体に這う冷や汗を手で拭う。
『ご気分いかがですかー?』2005-12-09 15:10:00 -
267:
看護婦さんがカーテンを開け、ツカツカと入って来る。
『あ、大丈夫です、って、ここ病院(*゚Д゚)?』
『えぇ、ちょっと酔っ払ったのかしらね、男性が運んでくれて来院なさったんですよー☆』
『そうですか。』
『お友達?が来て下さってますからね、お通ししますね☆』2005-12-09 15:14:00 -
270:
『(*゚Д゚)?』
『疲れてたから覚えてない。知りたきゃあんたが店で聞きなさいよ(`Д´*)』
『何で怒ってんのょ』
『怒ってるわよ!!!あんたね!!??1がウンチャラカンチャラゆう前に体の心配しなさいよ!!!体は1つしかないのよ(`皿´*)!!!あんたが?何になろうと構わないヶドね!!!体は無下にすんじゃないわよ!!!このドアホが!!!───────────────────ま!!あたしは心配しなかったヶドね!!!』2005-12-09 15:23:00 -
271:
リアの剣幕があまりに凄かったので、しばしの間、ユウは固まっていた。
♪♪ブーブーブー♪♪♪
マナーモードの携帯がブルブルする音でハッとした。2005-12-09 15:26:00 -
272:
『ハァハァ(`Д´*)あたし茶買ってくる!!!後でカミが迎えにくるから寝てろバカ』
リアのヒールの響く音が小さくなると、ユウはバックから携帯を取り出した。
パカッッ
『カミからメールや(゚Θ゚・)』2005-12-09 15:28:00 -
273:
【【意識戻ったかーぃ?リアが凄い心配して、着替えてすぐに、そっちすっ飛んで行ったヶド着いた?
それから、まぁ結果、?1はリアが取ったヶド、俺は二人に?1をあげたい位にお前もがんばったねー。
お前には俺もリアも居るよ。
『称号も自信も』もうたらふくお前は持ってるよ☆
って事で、後でお迎えに行くからちゃんと点滴受けて寝てなさいよー(。・v・。)ノ】】2005-12-09 15:35:00 -
275:
さく
読みアゲッ?
2005-12-09 16:39:00 -
276:
さく
ゴメンっ!sageのやり方わからんっ?
2005-12-09 16:56:00 -
279:
『え(゚Θ゚・)…ハハッッ。リアったら…ズッ』
携帯をにぎりしめたまま俯いたユウの目からは、一粒、また一粒と雫がしたたる。
モテるし人には八方美人でウケが良いだけかと思っていたが本当は本当に優しいカミの、打ち出す優しいメール。
口は悪いが心底自分を心配してくれる女友達。時には厳し過ぎるヶド、中身は温かい。無骨で刺々しい、まるで栗を包む毬のような。毬栗な姫、リア。2005-12-09 19:04:00 -
280:
人は見た目じゃない。
でも人は見た目しか判断できなかったりする。
だから疑う。
━━━━その言葉は本物?
信じる事は難しい。
疑う事は安易にたやすい。2005-12-09 19:07:00 -
282:
かの有名なヒトラーは、人の心理を深く読み、
人間の情緒が不安定になる夕暮れ時に論を繰り広げた。
人の耳には聞こえない程の重低音を論ずる際に流したり。
人は人を安易に疑う。だから人は信じて貰う為に口八丁手八丁を尽くす。
そもそもその行為こそが、何よりの『疑い』を産む事も知らずに。2005-12-09 19:13:00 -
283:
時にこのユウと言う女、これもまた淋しい実例。
信じる心はいつのまにか疑心暗鬼になり、結果や形に縋ろうとしていた。
1番にこそなれば、自分のレーゾンデートル、これは存在価値と言うが、それを見出だせるといつからか何故か思ってしまっていた。
本当に求めていた物はそんなところには無いとも気付かずに。2005-12-09 19:17:00 -
284:
友の叱咤、友の優しい文、今そこに掌に届いたそれこそが、この女の涙腺を鈍らせる。
『あたし、ズッ。なんで、なんで一人でズッ、必死なってたんやろ…。ズッ。ハハッッ』
欲しいのは貴方の愛。手に入れたいのは貴方の気持ち。耳を澄ませば貴方の声が聞きたい。そんなシンプルな答えこそ、人はまさに『目の上の眼鏡。』中々気付かず通り過ぎてしまう。2005-12-09 19:23:00 -
285:
━━━━信じてる。
本当に?本当よ。本当かな。人はどこまでも深く沈む。
愛する人を思えばまた深く落ちて行く。
でもきっと貴方のその気持ちこそ、それこそが何よりの真実。貴方の今が、あの人の今よりもきっと深く美しい。もし醜くなったなら、枯れるまで泣けば良い。貴方は一人じゃない。
そう、だって、ユウが一人じゃない。ユウにはリアとカミが居る。ほら貴方にも。居てるでしょう?2005-12-09 19:30:00 -
286:
哲学者はこぞって数式を並べ、思想家はここぞとばかりに理想を並べる。
根本はそれじゃない。ほら気付いて。ほら逃げないで。
成績じゃないから、IQじゃないから。
貴方は何を大切にしたいの?簡単。足し算よりも簡単。そしてノーベル賞を取るより厄介。でもきっともう解ける。貴方は考え過ぎたのね。優しいからよ?貴方は愛する人を本当に愛してるのね。忘れないで?2005-12-09 19:36:00 -
291:
ャホ??
?292様?ありがとうございます?照れますなぁ??じんわりとか?でへ?
?293様?涙を拭いてセニョリータ?また感想スレにてカキコ待ってます???
?295様?sage協力ありがとうございます??ラブ?2005-12-10 01:07:00 -
294:
『起きてるー?』
カーテンは軽やかな音と共に開き、
カミとリアが入ってきた。
『あ、起きてる。帰るかぁ』
拍子抜けするほどいつも通りのカミの声が落ち着く。2005-12-10 11:02:00 -
295:
『リア(゚Θ゚・)なんか目張れてる?』
カミの後ろからひょろっと覗いていた、リアの目に違和感を感じる。
『?(`Д´)!!!あんた目おかしんじゃないのッッ』
リアの目は明らかにプクッと張れていた。
『(゚Θ゚・)?』不思議な気がしてカミを見上げるとカミが笑っていた。2005-12-10 11:07:00 -
296:
ピンと来たが、それ以上は口にはしなかった。
『あー!!!腹減った!!なぁなぁご飯いこ(。゚∀゚。)』
『あたしは酒の匂いのしないところならいーよ。リア姫の仰せのまま。』
『(。´◇`。)ハァ。俺は眠い』
『却下(*゚∀゚)人(゚v゚・)』2005-12-10 11:12:00 -
297:
カミの愛車は朝方の冷たい空気を掻き飛ばし走る。
嗚呼、やっぱり3人がいい。
リアが居てカミが居て、
幸せ(。´v`。)ノ。
車は走る。静まった淋しいような疲れたような梅田を走る。2005-12-10 11:16:00 -
299:
*+*+*そうして長すぎる一日は終わった。
次の日から客足は驚く程に遠退いた。
『年末かぁ』
女の子もちらほらななか、リアに啖呵を切っていたタモツの姿はなかった。2005-12-10 21:44:00 -
300:
『あんた正月は実家帰れよ』
緩やかなBGMの流れる、静かな店内で、待機しているとリアが目の前に腰を降ろした。
『え?』
『だから。正月は帰れよ』
『何いきなり』2005-12-10 21:47:00