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Lose Memory…

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  • 1:

    杏奈

    前回、水商売の変貌を書いて杏奈です。
    また小説書こうと思うのでよかったら呼んで下さい。

    2006-01-03 03:52:00
  • 80:

    杏奈

    「そうかー。まぁ人生いろいろや。いい時もあれば悪い時もある。そのうちいいことあるやろ」
    「そうやね…」

    え?もしかして慰めてくれたとか?考えてみたら無愛想な拓也が、普通に話してくれてたことにビックリした。

    2006-01-05 00:11:00
  • 81:

    杏奈

    「拓也いくつなん?」
    「自分は?」「二十歳」「ほんなら三つ違いやな」

    「23歳かぁ…あんま変わらんやん。じゃあ仕事は?」「自分は?」
    「広告代理店で原稿とか作る仕事」

    2006-01-05 00:26:00
  • 82:

    杏奈

    「ふーん…。俺はWEBコンテンツの制作とか運営の仕事。まぁサーバー管理者みたいな感じ」
    「なんか難しそう」
    「そんなことないで。サーバー構築やし。結構アイデアとかも自由にサーバー組み立てできるしな」

    初めて聞いた言葉が多くてびっくりした。

    2006-01-05 00:46:00
  • 83:

    杏奈

    「俺な、前から自分のこと知っててんで」
    「え?なんで?あ(笑)ストーカーやろ」
    「ちゃうわ!前に電車ん中で痴漢かなんかされたんか知らんけど親父に向かって舌巻いて喋ってたの見てんやん」

    …?あ…心当たりがあるわ。

    2006-01-05 00:50:00
  • 84:

    杏奈

    「あったあった」
    「そん時からたまに見かけた時はあの巻き舌女やーと思っててん」
    「なにそれ(笑)」

    ちょっと嬉しかった。私が拓也を知る前から拓也は私のこと知っててくれたんや。

    2006-01-05 00:53:00
  • 85:

    杏奈

    「大丈夫なん?」「ん?」「いや、こないだ倒れてたやろ」
    「あー全然大丈夫☆」
    「ほんならええけど」

    私思った。拓也のこと好きかもって直感した。多分好きかもってゆうか好きになるやろうなって勘。

    2006-01-05 00:59:00
  • 86:

    杏奈

    「彼女おんの?」
    「おらんで」「亜希もおらん」「聞いてないし」

    なんかよく分からんけど笑ってしまった。拓也のそっけない返事が逆に楽しかった。
    「彼女にしてくれたらいいことあるかもよ!」

    2006-01-05 01:02:00
  • 87:

    杏奈

    「意味分からんし」
    「あっそ!じゃいい」
    「自分俺のこと好きなん?」「そうなるかもね」

    変な会話やった。好きになるかもってどないやねーんって。

    2006-01-05 01:06:00
  • 88:

    杏奈

    「ほんならコーヒー買ってこい」「は?」
    拓也の言葉にビックリした。なんのために?

    「買ってきたら付き合ったるわ」
    「何で上から目線でものゆうてんねん(笑)」私は拓也に言われた言葉を真似して言った。

    2006-01-05 01:08:00
  • 89:

    杏奈

    「はよー買ってこい」
    「じゃぁ一緒に買いに行こぉやぁ」
    来るわけないとは思いながらも一応ゆってみたりした。
    「しゃあないなぁ」
    マジで?拓也はブランコからおりると私の手をつかんで歩いていく。

    2006-01-05 01:11:00
  • 90:

    杏奈

    「なんや手つなぎたかったんや?」「ちゃうわ寒いからやんけ」

    拓也はそう言いながらも手を何回もギュッて握ってきた。
    考えてみれば会うのは数えるぐらいしかなかったのに、手繋いでるのってけっこう大胆やなぁと思った。

    2006-01-05 01:14:00
  • 91:

    杏奈

    「俺んち来る?」
    「なんかするやろ」「せーへんわ。見たいテレビもうすぐ始まるから」
    「うーん…」
    「来いや」
    拓也の言葉に私は黙ってうなずいた。なんやろう?拓也の亭主関白系なとこが結構好きやったから。

    2006-01-05 01:21:00
  • 92:

    杏奈

    「おじゃましまーす」
    拓也の家に来るのは二回目やったけど、実際あんまり覚えてなかった。
    「適当に座っといて」

    拓也はそう言って着替え始めた。ほんまに男の家!って感じで殺風景。男の部屋ってどっちかやん?

    2006-01-05 01:24:00
  • 93:

    杏奈

    めちゃくちゃ散らかってるか物が全然なくて殺風景か。あんまり中間ってないような感じがする。
    拓也の部屋は物があんまりなかった。

    「亜希ーチャンネル10に変えといて」

    2006-01-05 01:26:00
  • 94:

    杏奈

    「あ、うん」

    チャンネルを変えた。なんかドキドキしてた。初めて『亜希』って呼ばれたのが嬉しかった。
    拓也は覚えてないかもしれんけど、この時から私は拓也を好きになってた。

    2006-01-05 01:29:00
  • 95:

    杏奈

    「よっこいしょ」
    「おっさんやん!」
    「うっさいわ」

    拓也は私より少し離れたところに座った。ちょっと拍子抜けした。あれ?って。隣に来るんかと思ったから。

    2006-01-05 01:33:00
  • 96:

    杏奈

    それからもそのままで、ほんまにテレビ見たかったんか知らんけど、2時間近くずっとテレビ見て笑ってた。
    「ほんまに見たいテレビやったんやぁ」
    「だからゆうたやん」
    「…」
    「何を期待してたん?」

    2006-01-05 01:36:00
  • 97:

    杏奈

    「きっ、期待なんかしてないし」「顔赤いで(笑)やらしいなぁ」

    何なんめっちゃからかわれてるやん…。

    「亜希ーこっちこいや」

    2006-01-05 01:38:00
  • 98:

    杏奈

    「なんで」
    「いーからこいって」
    「拓也が来たらいいやん」私は何か分からんけど恥ずかしかった。

    「分かった分かった」拓也はそう言いながらも私のそばまで来ると、後ろにまわって私の背中から囲うみたいに座ってた。

    2006-01-05 01:40:00
  • 99:

    杏奈

    それから後ろから手を回して私の手を触りながら抱きしめてきて…。
    頭にチュッてする音が聞こえたけど、それ以上は何もしてこなかった。

    逆にそれがめっちゃドキドキしてた。じらされてるような感じがして。

    2006-01-05 01:44:00
  • 100:

    杏奈

    「亜希…」
    耳元で聞こえる声が優しく感じた。あんなに無愛想で怖かった拓也が、今はこんなになってる。

    「俺な、ほんまのことゆうと前から亜希のこと気になっててん。さっきゆうたやろ?電車で見たことあったって」

    2006-01-05 01:48:00
  • 101:

    杏奈

    「うん…」
    「だから帰りに乗る駅もおりる駅も同じやしよく時間とか合わして乗ったりしてた。でも亜希いつも時間バラバラやろ?俺あほやけど待ったりしてたもん」

    「ストーカーや(笑)」
    「そうやな」

    2006-01-05 01:52:00
  • 102:

    杏奈

    「亜希は拓也のこと最初怖かったで。愛想も悪いし口悪いし第一印象最悪やった。でも二回も助けてくれたし優しいとこあるなぁと思った」
    「なんもでーへんぞ」
    「でな、亜希も気になっててん。だから今日も公園で見た時ちょっと嬉しかったから声かけてんで」

    2006-01-05 01:58:00
  • 103:

    杏奈

    「そっか…よかった」
    「てゆうか地震めっちゃ怖くなかった?久しぶりにビックリしたってー」

    「は?何ゆうてるん?あ、そういえば昨日そんなことゆうてたよなぁ…そんなビビる地震なんかなかったやん。」
    拓也は冷静な声で答えた。

    2006-01-05 02:01:00
  • 104:

    杏奈

    「えーっ?嘘やん?めっちゃ揺れてたのに」
    「夢でも見てたんちゃうか?それか亜希の頭がおかしいかやな(笑)」
    「もぉ!」

    拓也は笑ってた。私も笑ってた。うん、笑ってられた。何も知らなかった頃は…笑ってられたのに…。

    2006-01-05 02:05:00
  • 105:

    杏奈

    私の頭はおかしい時があった。勘違いの地震、仕事でのミス、真奈との約束破り、洗顔と歯磨き粉の間違い、お金の精算も…

    物忘れや勘違いが…多かった。
    私はまだ若い。この時の私には病気なんてこと想像もつかへんかった。

    2006-01-05 02:09:00
  • 106:

    名無しさん

    2006-01-05 03:31:00
  • 107:

    名無しさん

    Lose=失う
    Memory=記憶、思い出

    2006-01-05 04:08:00
  • 108:

    名無しさん

     

    2006-01-05 08:14:00
  • 109:

    名無しさん

    ?

    2006-01-07 21:56:00
  • 110:

    名無しさん

    完結マデ頑張って下さいね☆☆
    応援してるから???

    2006-01-09 11:33:00
  • 111:

    名無しさん

    頑張ってぇ☆☆

    2006-01-14 04:08:00
  • 112:

    名無しさん

    2006-01-14 04:24:00
  • 113:

    名無しさん

    >>1-200
    頑張ってね^^

    2006-01-14 04:24:00
  • 114:

    名無しさん

    かかへんの?
    ずっと待ってんケド?

    2006-01-17 03:08:00
  • 115:

    名無しさん

    忙しい思うケド
    待ってるから書いて?????

    2006-01-23 22:09:00
  • 116:

    名無しさん

    2006-01-23 22:15:00
  • 117:

    名無しさん

    2006-01-23 22:19:00
  • 118:

    杏奈

    「拓也は亜希の運命の人な気するねん」
    「ハハッ。そんなんいつもゆうてんのか」
    拓也は笑いながら私のおでこにデコピンした。確かにそう。私は運命とかにとらわれやすいしいつも付き合った人にはそう思ってきてた。

    でも拓也には、ほんまに【何か】を感じた。運命的なものを。

    2006-01-26 15:47:00
  • 119:

    杏奈

    「ずっと一緒にいれたらいいなぁ」
    「ほんまやなぁ」
    拓也は私に好きやってゆう言葉やはっきり付き合おうってことを言ってくれたことはなかった。

    だけど私はそれでもよかった。拓也は絶対に私のことを大切にしてくれる…そんな気がしてたから。

    2006-01-26 15:51:00
  • 120:

    杏奈

    「今日俺の家泊まっていくやろ?」
    ふいに言われた言葉やったけど私には予想通りの言葉やった。拓也は見た感じワイルドなお兄系やけど、少し女慣れしてそうなとこがあったから。
    この人やっぱり遊んでんのかな?私は少し心配やった。

    2006-01-26 15:54:00
  • 121:

    杏奈

    でも思想と現実は別やった。初めて泊まった日、拓也は私に何もしてこなかった。
    キスもなくて…。別に期待してたわけちゃうかったけど、なんかされるやろうなって思ってたから逆に拍子抜けした。

    でもそんな拓也に私はドキドキしてたしどんどんはまっていった。

    2006-01-26 15:58:00
  • 122:

    杏奈

    次の日も私は気付けば拓也のマンションの前に来てた。一回お泊りしたとは言っても私は拓也の携帯番号すら聞いてなかったからやった。
    けっこう長いこと待った。一時間…半ぐらい。でもその時、またすごい地震が起きた。
    目の前が揺れまくって私は倒れてしまってた。

    2006-01-26 16:04:00
  • 123:

    杏奈

    「っ…」倒れた衝撃でヒジを打ったせいでヒジがしびれた。
    「おい何やってんねん」座ったまま見上げると、拓也が立ってた。
    「地震…」
    「は!?」
    「地震なったからびっくりして倒れてしまってん。そしたらヒジ打って今しびれてる…かなり痛いし」

    2006-01-26 16:08:00
  • 124:

    杏奈

    「おい大丈夫か?」
    「うん大丈夫」
    「ちゃう、そうじゃなくて。地震なんかなかったで?」

    俺は亜希と出会うまで、記憶に残る思い出なんて数えるぐらいしかなかった。でも亜希と一緒に過ごした日々は、生涯消えることなく俺の心で生き続けるやろう。

    2006-01-26 16:21:00
  • 125:

    杏奈

    もっと早く分かってたなら、俺は亜希のやりたいことや願いをもっと叶えてあげれたかもしれんのに。
    あの時亜希が言った運命って言葉が今もずっと俺の頭から離れへん。
    俺は亜希に何もしてあげられへんかった。後悔ばかりが残った今、俺にはもう生きていく望みすらない。
    亜希…ごめんな。

    2006-01-26 16:25:00
  • 126:

    杏奈

    「え?地震あったやん!今めっちゃ揺れたやん」
    私は必死で説明した。いくら拓也が鈍感やとしても、あの揺れは普通じゃない。おかしいやん。

    「とにかく入ろう」拓也は私の手をとってマンションへと入っていく。

    2006-01-26 16:27:00
  • 127:

    杏奈

    「てゆうか亜希なにしてたん?あ、俺のこと待ってたとか?」
    「うん」
    「マジで?ごめんごめん。あー電話してくれたらよかったのに」

    拓也は携帯を取り出してた。そしたら拓也も気付いたみたいやった。

    2006-01-26 16:29:00
  • 128:

    杏奈

    「そういえば番号交換してなかったな」
    そう言って笑ってた。私も笑った。運命を感じた相手の番号を聞き忘れてたなんて。あほやん。
    「ほんじゃあ教えて」
    「携帯貸してみ」
    拓也に言われて携帯を渡すと、拓也がピコピコといじったあと私に返してくれた。

    2006-01-26 16:32:00
  • 129:

    杏奈

    「あー!なにこれ」
    携帯画面を見ると赤井って名前で登録されてた。名字だけ?へんなの。
    私は入れ直そうと思って文字を削除した。えっと…あれ?おかしかった。拓也の名前を登録するはずやったのに、何故か名前が出てこんかった。
    「なぁ…名前…なんやったっけ?」
    「はぁ?あんだけフルネームで呼んでたくせに何ゆうてんねん」

    2006-01-26 16:37:00
  • 130:

    杏奈

    亜希の言葉や行動がおかしかったのは、始めは気にもとめてなかった。
    ただ単に忘れっぽいやつなんかなとか思ってた。地震の話も、勘違いなんやろうと思ってたし。

    「名前…教えて」
    「は?ほんまに忘れたんか?ハァ…赤井やで。赤井拓也。思い出したか?」

    2006-01-26 16:40:00
  • 131:

    杏奈

    「あ、そうや。ごめんな忘れてたみたい」
    「別にええけど」
    「なぁ拓也ぁ…今日さぁ仕事でなぁ」
    いつもこんな感じで物忘れの激しい亜希を見てた。付き合い初めてからも何度か同じようなことがあった。でも何度かあるうちに慣れてくるもんで、こいつはこうゆうやつなんやと思うようになってた。

    2006-01-26 16:45:00
  • 132:

    杏奈

    「なぁ拓也。付き合った日は九月三日やから今日でちょうど一ヵ月やんなぁ。なんかちょーだい記念に」
    「なんでやねん」
    「何でもいいからちょーだい。あ、じゃあ拓也のメールアドレスに9.3って入れて。それでいいから」
    「なんでやねん」
    でもなんだかんだ言いながらも拓也はメールアドレスを変えてくれた。

    2006-01-26 16:49:00
  • 133:

    杏奈

    「亜希も9.3って入れたから☆一緒やで」
    亜希は笑いながら俺に変わったばかりのアドレスでメールを送信してきた。
    俺と似たようなアドレス。亜希は嬉しそうやった。なぁ亜希?俺のメルアド…ずっと変わってないねんで?お前に無理矢理変えられたあのアドレスのまま…。
    ずっと変わってないねん。

    2006-01-26 16:53:00
  • 134:

    杏奈

    この先変えることもないやろう。いや…変えられへんと思うわ。

    「拓也。チューして」
    「お前は子供か」
    そう言いながらも拓也は私にキスしてくれた。びっくりすることに、付き合って一ヶ月たつとゆうのに拓也は私にキス以上のことは何もしてこなかった。

    2006-01-26 16:57:00
  • 135:

    杏奈

    たたへんのかな?私はあほみたいなことを考えるようになってた。
    見た目はいかつくて遊んでそうやのに。でも、一ヶ月記念のその日、拓也は初めて私のことを優しく抱いてくれた。
    拓也は今時では珍しいくらい硬派な男やった。

    「亜希じゃたたへんのかと思ってた…よかった☆」

    2006-01-26 17:01:00
  • 136:

    杏奈

    「あほか」
    なんやねんこいつ…。俺は心の中で亜希に少しずつはめられていくような気がしてた。
    付き合って一ヶ月やらんかったのは、他の男とは違うってゆう誠意を見せたかったから。大事にしたいと思ってたからやった。
    亜希は逆に心配やったみたいやけど。

    2006-01-26 17:04:00
  • 137:

    杏奈

    「亜希のこと好き?」
    「うん」「じゃあちゃんと好きってゆってよ」
    「なんでやねん」
    亜希はいつも俺に好きかって聞いてきてた。もちろん好きやった。でも口に出してゆうものでもないと思ってた。
    心で繋がってるなら、それでいいやんって。

    2006-01-26 17:09:00
  • 138:

    杏奈

    聞かな分からんようなもんでもないし、言わな分からんようなもんちゃうやろうと…思ってた。
    でも亜希が聞きたかったなら、ちゃんと答えてあげるべきやった。好きやって言うとけばよかった…。
    亜希が俺のこと、忘れてしまう前に…。
    分かってたなら俺は何回でも何百回でもゆうてたやろな…「亜希、好きやで」って。

    2006-01-26 17:13:00
  • 139:

    名無しさん

    2006-01-26 17:13:00
  • 140:

    杏奈

    「もぉ!拓也なんか嫌い!亜希のこと好きちゃうんやろ」
    「ちゃうやろ?何で分からんねん。一緒におったら分かるやろうが」
    拓也にはいつもそうやって丸めこまれてた。でも私はそれもけっこう楽しかった。拓也に愛されてる気はしてたし、私の拓也への想いも一点の曇りもなくまっすぐやった。

    2006-01-26 17:17:00
  • 141:

    杏奈

    拓也と付き合ってからの私は毎日が楽しくて幸せやった。拓也の仕事場に遊びに行ったこともあったし、拓也も私の作ったフリーペーパーを見てくれてた。
    お互いの仕事を尊敬しあえるのっていいなぁって思った。
    でもそんな幸せも、長く続くものではなかった。

    2006-01-26 17:19:00
  • 142:

    杏奈

    「山口…ちょっと会議室来てくれ」
    仕事場で嫌な雰囲気を察した。佐々木リーダーの一声で周りは一瞬静かになった。
    私…また何かやった?佐々木さんの後ろからついて行くと誰もいない会議室へと入っていった。
    「そこ座れ」
    「はい…失礼します」

    2006-01-26 17:29:00
  • 143:

    杏奈

    「お前…やる気あんの?」やっぱり佐々木さんは怒ってた。
    「あります」
    「しんどかったらしんどいでいいねん。タウン情報誌から外れてもらってもいいねんで。別のグループの仕事もあるわけやねんから」

    2006-01-26 17:31:00
  • 144:

    杏奈

    別の仕事?なにそれ…
    「嫌です。私ずっと佐々木さんの下で仕事してきたしこの仕事が好きです」
    「ほんなら何でここ二ヵ月近くお前の担当した掲載店だけ反響が悪いねん。フリーペーパーは無料やろ?どこから利益が発生するか分かってるやろ。契約先がおってなんぼやねん」

    2006-01-26 17:36:00
  • 145:

    杏奈

    自分の仕事が全否定された瞬間やった。
    うまくいってたはずの仕事が…一気に崩れ落ちた。悔しかった。今まで通りちゃんとやってんのに…。
    「俺前にゆうたよな?誤字脱字、写真のブレ、とにかくミスが増えたって」
    「はい…」
    「逆にひどくなってるやんけ。確認したらすぐ分かるようなもんやのにそのまま提出してきて」

    2006-01-26 17:41:00
  • 146:

    杏奈

    「あの…確認…しましたよ。ミスはなかったと思うんですけど」
    「もう分かった。お前はそんな気持ちで仕事してんねんな。明日から牧野主任の部でやってくれ。デスクの整理は周りのみんなの手前もあるし、終わった後にしてくれ」

    「あのっ…ちょっと待って下さい」
    佐々木さんは私の言葉に耳を貸すことなく出て行った。

    2006-01-26 17:44:00
  • 147:

    杏奈

    「なんで…よ」
    自分でも理解できひんかった。ちゃんと真面目に誰よりもいいものを作りたい、そう思ってやってた。それやのに…
    牧野主任の部って?あそこただの雑用ばっかりやん。くだらん懸賞品考えたりするだけ…
    私あんなことしなあかんの?

    2006-01-26 17:47:00
  • 148:

    杏奈

    「締切明日やから!」
    「確認とれたんで今から行ってきます!」
    忙しそうなみんなの声が飛び交う社内。会議室から戻った私のことなんて誰も気付いてなかった。
    デスクの上に広がる資料や私が二年前初めて一人で担当したお店の店長さんとの写真が目に映る。
    私はそれを一人で黙って片付けた。

    2006-01-26 17:52:00
  • 149:

    杏奈

    私は悔しいのと訳が分からないのとで涙が出そうやった。拓也…どうしたらいいん…
    ただ時間だけが過ぎていった。気付けば社内に残ってたのは佐々木さんだけになってた。
    でももう何も話すことはなかった。佐々木さんは仕事人間やし、多分ミスの連続やった私に呆れてたやろうから。

    2006-01-26 17:56:00
  • 150:

    杏奈

    片付けが終わって、明日からの部に荷物を運ぼうと私がドアを開けた時、佐々木さんから言われた。
    「ちょっと反省して帰ってこい。お前は俺の部下や…期待してるからこそ厳しいこともゆうねんぞ。様子見てまた戻すから。頑張って戻ってこいな」
    「はい!絶対戻ってきます。お疲れ様でした」

    2006-01-26 18:00:00
  • 151:

    杏奈

    ドアを閉めたとたん涙が出た。見捨てられてなかったことにも感謝したし、なにより佐々木リーダーの言葉が胸に焼き付いた。
    「頑張ろ」
    独り言やけどつぶやいてた。また出直しやな…

    2006-01-26 18:02:00
  • 152:

    杏奈

    会社を出た私は、すぐに拓也に電話をかけた。でも拓也は電話に出なかった。
    あーあ…ご飯でも食べに行こうかと思ってたのに。
    拓也の会社の事務所は、私の会社からも近かったからたまに二人でご飯を食べたりしてたから…。

    2006-01-26 18:05:00
  • 153:

    杏奈

    「はぁ…」ため息ばかりが出る。帰りに拓也のとこ寄ろう…。
    そう思いながら駅に向かって歩いてた。そしたら偶然拓也を見つけた。
    あ♪拓也や♪えっ…
    拓也は知らない女の人と二人で歩いてた。誰よあの女…。綺麗な人やった。歳は拓也と同じ?か少し上?ぐらい。

    2006-01-26 18:08:00
  • 154:

    杏奈

    とにかく綺麗なお姉さんって感じで私はなぜか不安でドキドキしてた。
    拓也の隣におるのがめっちゃ自然で似合ってるように見えた。私は…拓也にいつも子供やって言われんのに…。
    遠くから見てることしかできひんかった。声かけれるはずないやん…

    2006-01-26 18:11:00
  • 155:

    杏奈

    駅に入って行く二人を見ながら、私は立ち止まったままやった。
    「あ…地震…」
    目の前の景色がゆがむ。頭が…痛い…

    目を覚ますとそこは病院やった。お母さんとお父さんとひろ兄と彩がおった。なんでみんな揃ってんの?

    2006-01-26 18:14:00
  • 156:

    杏奈

    「おかん!亜希目さましたで!」
    「亜希ねえ分かる?」
    ひろ兄と彩がうるさくはしゃいでるように見えた。みんなどうしたん?
    「俺先生呼んでくる」
    ひろ兄が慌ただしく病室を出て行った。私…あ…駅前で地震があって…

    2006-01-26 18:17:00
  • 157:

    杏奈

    「なぁお母さん?亜希なんで病院おるん?」
    「お母さんも家に電話があったからびっくりしてかけつけてんで。会社帰りに倒れたみたいやけど。貧血やろうとは言ってたけど明日念のため検査しとこうって先生がゆうてはったわ」

    「えぇ?そんな暇ないって仕事あんのに」

    2006-01-26 18:20:00
  • 158:

    杏奈

    「なにゆうてるんや。明日は一日休みとりなさい」
    お父さんに怒られた。お父さんはひろ兄には甘いけど私と彩には厳しい。
    一人暮しする時なんて半年近く反対され続けたし…。でもやっぱ男親やから娘が可愛いんやろうなぁって思うとしょうがなく折れてた。

    2006-01-26 18:24:00
  • 159:

    杏奈

    「山口さん大丈夫?」
    ひろ兄が先生を連れて戻ってきた。優しそうな先生やった。
    「大丈夫ですよ」
    「よくこうゆうことあるのかな?体質的に貧血気味とかある?」「ないです」
    「じゃあ最近変わったことはあった?」

    2006-01-26 18:29:00
  • 160:

    杏奈

    「いえ…特には」
    「そおですか。でも念のため明日軽い検査だけ受けてもらうからね」「はい」
    「じゃあ御家族の皆さんももう今日は遅いですし、明日の面会時間にまた来てもらえますか。」

    先生はそう言って出て行った。

    2006-01-26 18:32:00
  • 161:

    杏奈

    「ほんまに大丈夫?」
    「大丈夫やってとりあえず明日は休みとるわ。だから心配せんでもいいよ。もう遅いしお父さん明日も仕事やろ?早く帰って早く寝ないと」
    「あぁ。大丈夫か?明日また来るからな」
    お父さんとお母さんがそう言うと、ひろ兄と彩も手を振りながら帰って行った。

    2006-01-26 18:34:00
  • 162:

    杏奈

    一人になった途端ちょっと寂しくなった。あ…携帯…どこにあるんやろ…起き上がって周りを見渡すと、横の棚の所にカバンがかけてあった。
    起き上がって取りに行き、とりあえず着信を確認した。メールが一件届いてた。

    2006-01-26 18:38:00
  • 163:

    名無しさん

    2006-01-26 20:40:00
  • 164:

    杏奈

    拓也からやった。
    今日は来おへんのか?
    たった一行の短いメールが拓也らしかった。そういえば…拓也あの女の人誰なんやろう?
    私は気になってたし、病院のこともあったからとりあえず拓也に電話することにした。

    2006-01-26 23:56:00
  • 165:

    杏奈

    「もしもし」
    「拓也ごめんな連絡遅くなって。ちょっと病院におんねんやん」
    「何で?」
    「なんかよく分からんけど会社帰りに駅前で倒れたみたい。貧血みたいな感じと思う」
    「大丈夫なんか?どこの病院やねん?」

    2006-01-26 23:59:00
  • 166:

    杏奈

    「えっと…JR難波のすぐ近くの病院やで」
    「あぁ○○病院?」
    「そうそう」
    「そうなんや。ほんなら今日は会われへんねんなぁ。せっかく亜希と鍋しよと思って帰りにスーパー寄ったのに。俺一人で食うたら太るやんけー」
    鍋…かぁ。いいなぁ…。

    2006-01-27 00:03:00
  • 167:

    杏奈

    「明日な、念のため検査とかゆわれてんやん。だから明日仕事休むねん。もし明日も帰られへんかったら拓也仕事帰りに病院来てな。お見舞いに!」
    「なんでやねんすぐ帰れるやろ」
    「なんなんそれ」
    拓也はいつもそっけない返事ばっかり。私はこの時思った。拓也はほんまに私のこと好きなんかな?って。

    2006-01-27 00:06:00
  • 168:

    杏奈

    普通は彼氏や彼女が病院におったら心配するやろ。お見舞いにも行くやん…。
    「来たくなかったら別にこんでいいから。白いコートの女とでも遊んでたらいいやん」
    私は憎まれ口ばっかりやった。可愛いげのない女。
    「はぁ?てゆうかお前なにゆうてんの?」

    2006-01-27 00:10:00
  • 169:

    杏奈

    「見てんから。仕事帰りに駅前歩いてたやろ女と。亜希が倒れたのも拓也のせいやわ!」
    言いたくないことばっかりが次々に出る。
    「はぁ?なんでやねん。だいたいお前俺見たんやったら声かけろや。あの子はただの仕事場の経理の子やしな。ヤキモチか?」

    2006-01-27 00:13:00
  • 170:

    杏奈

    無性に腹がたった。子供扱いされてる気がした。
    「もう知らんわ拓也なんか。大っキライ!」
    私は電話を切ってしまった。でも拓也からの電話はかかってくることはなかった。
    やっぱり私のことなんかどうでもいいんや…普通かけ直してくるやろ?最悪やわ…

    2006-01-27 00:15:00
  • 171:

    杏奈

    なんやねんあいつ…亜希に電話を切られた。喧嘩をしたのは初めてやった。
    怒ってたなぁ…。大嫌いとか言われてるやん俺。ほんまあいつは…あほやわ。なんでしょうもないことでヤキモチ焼くねん。
    頭の中が亜希でいっぱいやった。でも変なプライドがあって電話をかけることができひんかった。

    2006-01-27 00:19:00
  • 172:

    杏奈

    女はつまらん嫉妬が多い。それがたまにうっとうしい時がある。
    携帯チェックなんかされた日には冷めてしまうやろう。亜希は携帯は見たりせえへんけど、ちょっと束縛が多い。
    仕事先の付き合いで飲みに行ってる時でも、よく電話をかけてくるしメールだって何回もくる。

    2006-01-27 00:22:00
  • 173:

    杏奈

    そんなに心配なんかせんでも大丈夫やのに。逆に信用されてないんかなと思うとショックやったりする。
    男は単純なもんやのに。好きな女は好きやし、大事にする女はちゃんと大事にする。
    でもなんでか理解されへんねんな。すぐ疑われる。不思議なもんやね。

    2006-01-27 00:25:00
  • 174:

    杏奈

    拓也のアホ…
    私は携帯をずっと持ったまま画面をながめてた。かかってこーへんな…。
    怒ってんのかな?でもしかたない。でも…。
    私は初めての喧嘩に少し戸惑ってた。付き合って二ヵ月がたつ頃やった。
    私が悪かったんかな?ただの勘違いやったんかな?一人でずっと悩んでた。

    2006-01-27 00:29:00
  • 175:

    名無しさん

    2006-01-27 00:29:00
  • 176:

    杏奈

    もういいや…寝よ。考えてたってどうせ拓也は電話もしてこーへんやろうし。
    ZZZ…私は気付いたら寝てた。

    亜希寝たかなぁ?しゃあない、明日仕事早めに終わらせて病院行ったろ。あいつ怒ったら怖そうやしな。

    2006-01-27 00:32:00
  • 177:

    杏奈

    次の日。

    起きたらお母さんが来てた。ちょっと安心した。朝早いのに来てくれてて嬉しかった。
    「さっき先生に聞いてきたら一応レントゲンとCT撮っておきましょうって言われたんやけど。一応聞くけど亜希妊娠してることはないやんな?」
    「あぁ…うんないよ」

    2006-01-27 01:08:00
  • 178:

    杏奈

    私はいつもゴム付けてたし妊娠の心配はなかった。
    「じゃあ大丈夫やね」
    お母さんもほっとした顔をしてた。そういえば私…拓也と付き合ってることみんな知らんねんなぁ。
    「なぁお母さん、亜希彼氏できてんやん」
    「何の仕事してる人?」

    2006-01-27 01:10:00
  • 179:

    杏奈

    「えーっとWEBコンテンツがなんちゃらのサーバー管理みたいな?まぁインターネット関係の仕事かな」
    「へぇーよく分からんけどすごいねんねぇ。いつから付き合ってんの?」
    「二ヵ月前くらい」

    私のお母さんは話の分かる人で、恋愛話もオープンに話せる。

    2006-01-27 01:14:00
  • 180:

    杏奈

    「パパが知ったらまたうるさいやろね」
    「あ!お父さんには内緒にしててな…また連れて来いってしつこいやろうし」

    うちのお父さんはガンコではないけど、やっぱり私と彩の恋愛には厳しい。
    彩なんていまだに実家におるから門限決められてる。

    2006-01-27 01:17:00
  • 181:

    杏奈

    私は今まで彼氏を会わせたことは一度だけあった。でもお父さんは、あーゆうチャラチャラした奴は絶対にやめとけってずっとゆってきてた。
    だから拓也を紹介して、もしまた何かゆわれたりすんのが嫌やった。
    まぁ拓也も見た目ちょっとあれやし…

    2006-01-27 01:19:00
  • 182:

    杏奈

    「分かった分かった。パパには内緒にしとくわ」
    お母さんは私を見て笑いながら頷いてた。
    それから久しぶりにお母さんとゆっくり話した。仕事のこと将来のこととか。
    お母さんはずっと専業主婦やったみたいやから私がやり甲斐を持って仕事をしてることをすごい喜んでくれてた。

    2006-01-27 01:22:00
  • 183:

    杏奈

    「山口さーん。検査の時間なんで行きましょうか」
    看護婦のおばさんが呼びに来た。
    「じゃあ亜希、お母さんまた夕方に来るから。多分彩も来ると思うわ」
    「分かったぁ。ありがと。気つけてね」
    お母さんは帰って行った。私は今から検査。

    2006-01-27 01:27:00
  • 184:

    杏奈

    すげー病院やな…。検査室に向かって歩いてる時に院内のポスターやらをいくつか見てそう思った。
    「山口亜希さんどうぞー。貴金属類は外して下さいね」
    とりあえず先にレントゲンとCTを撮ることになった。胸部と腹部と頭部。

    けっこう早いもんやった。

    2006-01-27 01:39:00
  • 185:

    杏奈

    「えっと次は一応血液検査と血圧とか計るから一階の第二診察室に行ってくれるかな」
    私にそう言った先生。ネームホルダーを見たら清原広樹とゆう名前やった。優しそうな若い先生。若いとはいっても30前後くらい。
    この先生がのちに私の担当医になるなんてことは私には全く予想もできんかった。
    「わかりましたぁ」

    2006-01-27 01:45:00
  • 186:

    杏奈

    言われたとおり第二診察室に行って、脈拍数や血圧、血液検査をした。
    「もう病室に戻ってくれて大丈夫ですよ」
    そう言われた私は言われへんくても戻るわと思いながら病室に戻った。
    「しんど…」
    何もすることがないし。しかも二人部屋やのに私だけしか入ってないから隣のベットはあいたまま。怖いし。

    2006-01-27 01:50:00
  • 187:

    杏奈

    テレビでも見るか…ふと付けたテレビ番組を見ると、吉本の新喜劇がやっていた。
    あんまり笑われへんけどとりあえずつけといた。そしたらめっちゃいかついおっさんが真っ赤な顔しながら灰皿で頭をポコポコ叩いてた…。

    なにこれ。必死やんこの人…。そん時看護婦のおばさんが昼食を運びに来た。

    2006-01-27 01:54:00
  • 188:

    杏奈

    「もうお昼ですか?早いなぁ。あっ看護婦さんこのいかついおじさんめっちゃ必死やねんけど全然笑われへんやんね」
    私はテレビを指差しながら話し掛けた。
    「え?島木ジョージ知らないの?パチパチパンチで有名やけど。山口さん若いからかなぁ?」

    パチパチパン…チ?

    2006-01-27 01:57:00
  • 189:

    杏奈

    「パ…あっ!知ってる!忘れてたみたい」
    「まぁ知ってても特になるようなもんないけどね」

    看護婦さんは笑ってた。まぁ確かに…でもちょっと言い過ぎやろぉ。忘れてた私が思うのもなんやけど。
    「ゆっくり食べてね」

    2006-01-27 02:00:00
  • 190:

    名無しさん

    2006-01-27 02:28:00
  • 191:

    名無しさん

    ?

    2006-01-27 05:09:00
  • 192:

    名無しさん

     

    2006-01-27 21:07:00
  • 193:

    名無しさん

    待ってるな???

    2006-02-02 08:40:00
  • 194:

    まだぁ???

    2006-02-03 01:38:00
  • 195:

    名無しさん

     

    2006-02-04 10:09:00
  • 196:

    名無しさん

    2006-02-05 11:42:00
  • 197:

    名無しさん

    2006-02-06 03:21:00
  • 198:

    名無しさん

     

    2006-02-07 10:45:00
  • 199:

    まだかにゃまだかにゃ??わくわく(*´艸`*)★

    2006-02-09 02:57:00
  • 200:

    名無しさん

    待ってる?

    2006-02-11 01:56:00
  • 201:

    名無しさん

    遅‥

    2006-02-11 10:03:00
  • 202:

    しおり?あげ

    2006-02-26 23:04:00
  • 203:

    名無しさん

    かいて?

    2006-03-09 03:29:00
  • 204:

    名無しさん

    2006-03-20 09:34:00
  • 205:

    名無しさん

     

    2006-04-04 10:44:00
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