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╂ 蜂蜜HONEY ╂
-
1:
───甘く滴る黄金色。
とろりと豊かな螺旋を描く蜂蜜はこんがり焼いたトーストに這って染みる。
大好きな香りが鼻をつつく。
「焼けたょー。起きてー」2006-04-04 20:13:00 -
101:
『…ナオリより・・・』
それは桃色の一枚の紙切れ。
しかし、ヨシノが見てはいけない紙切れだった。
『日付は…先月・・・って!?え゛!どーゆ事これ!?』
箪笥の前でへしゃげるヨシノ。右手に握られた紙切れが夕焼けの風に揺らめいていた。2006-04-23 18:10:00 -
102:
プルルルル・・・・・プルル
「あ〜い?どしたのヨシ」
『聞いて!!えらいこっちゃ!!あのあのナオリって子が!!』
ヨシノは電波に乗せる声が上擦る。
「なに!?ヨシノ落ち着いて!!どーした!!」2006-04-23 18:13:00 -
103:
冷たい汗で携帯がぐらつく。
電話の向こうではハスキーなスミレの声がする。
『ナオリって子覚えてる!?』
「んー・・・!!はいはい!!意味深なかわいい子!!」
『そぅ!!ナオリチャンがシュン宛に、こここ恋文ぉッ!!』2006-04-23 18:16:00 -
104:
「恋文!?なんやそれ。そんなん昔の話やろ〜」
『ちゃうの!!スミレのアホ!!先月なんやて!!しかも、文章からして何回も恋文書いてる!!うわわ(。"Д"。)どーしょー。嫌やなぁ・・しかも《二番でもィィ》て書いてる・・ぅわぁ・・』
「二番目でもィィとか。あんたの彼氏も大変やな。」
『シュンが!!ナオリチャンと二股かけてたらどどどど!!!』
「ヨシノ落ち着いて。手紙はそんな事は書いてナィんしょ?」2006-04-23 18:22:00 -
105:
『《シュンはナオの事友達って言ってるヶド、やっぱりナオはシュンが忘れられへん。》って書いてる(。┰Д┰)』
「なら大丈夫やん。大丈夫大丈夫〜。」
『・・・・・・いや。』
「ん゛!?」
『なんか大丈夫じゃナィ。何かがおかしい。違和感があるんだよね。』2006-04-23 18:25:00 -
106:
「何それ。女の勘ってヤツ!?アハハ。」
『笑うなょッ!!女の勘…ってのかなぁ・・・』
「ヨシノは心配性なだけよ。大丈夫大丈夫」
『スミレが鈍いだけでしょが!!でも、あのパーチーの日、確かに違和感感じたんだけどなぁ…』2006-04-23 18:28:00 -
108:
『帰ってきた(。"Д"。)!!とりあえずまたかける!!』
──ボサついた髪を手ぐしで整えるとヨシノは携帯をにぎりしめて玄関へと走る。
ガチャ・・・『おかえ・・(ΦДΦ。)』2006-04-23 18:33:00 -
109:
「ただいま。」
「おじゃましまーす!!」
シュンの後ろからはゾロゾロと男達が入ってくる。
そこに紛れて一人の女の子も、玄関に入ってきた。2006-04-23 18:35:00 -
110:
『ナオリチャン・・・』
「おじゃまします☆ごめんねいきなり来ちゃって…」
愛想の良い女の子、ナオリは靴を脱ぎ、丁寧な足柄で部屋に入って行った。
『・・・天敵・・現る!(。"Д"。)!』ヨシノは小さく呟くと一つ、大きく息を吸い、いざ天敵の待つリビングへと足を上げた。2006-04-23 18:40:00 -
112:
名無しさん
かかんの?
2006-04-24 07:45:00 -
114:
リビングでは早速、宴が始まっていた。
缶ビールが交差する。
酒を煽るシュンの隣にそっと座るヨシノ。
「なぁなぁヨシノチャン、シュンっていっつもどんなんなん(。゚∀゚。)」
男が楽しそうに聞いてくる。2006-04-25 15:02:00 -
115:
『んー、普通やで(。゚∀゚。)』
「普通って!!優しいん!!?こいつ昔から冷めてるねん」
『あー。優しい・・・事は優しいかな』
「まじでー!!!!」
よくわからないが男達がはしゃいでいる。2006-04-25 15:05:00 -
116:
「シュンは優しいやん?《昔》から」
静かに笑いながら意味深にナオリが呟いた。
「ナオリはシュンと仲良かったもんな〜!!」2006-04-25 15:07:00 -
117:
笑い合う男達に混ざって消えた言葉。
ヨシノは耳にしっかり残していた。
『昔から・・・ねー。』
呟く。みんなには聞こえないヨシノの言葉。2006-04-25 15:10:00 -
118:
「でもヨシノチャンみたいに可愛い彼女がこいつなんかに出来るとはね〜」
誰かが言う。
『え゛!!そんな事はナィよ』
「そーそー。こいつのスッピンまじでナィから。お前ら化粧に騙されてる」
シュンが缶ビールを片手に笑う2006-04-25 15:13:00 -
119:
『今も結構スッピンですよ!!作ってナィですよ!!』
シュンの言葉に噛み付く。
「ナオも、ヨシノチャン可愛いと思う。女の子らしいし☆ナオにはない所いっぱい有るし。うらやましい〜」
──シュンをちらっと見たナオリを、ヨシノは見逃さなかった2006-04-25 15:20:00 -
120:
『ナオリチャン《も》可愛いやんか(。^∀^。)』
ナオリのピンク色の視線に食い込むように口を開く。
「そんなー!!!ナオ全然可愛くないよ〜」
そう言ってナオリは手に持ったこれまたピンク色のカシスピーチをコクりと飲み込む。2006-04-25 15:23:00 -
121:
にっこり笑ってヨシノは手探りに掴んだ
日本酒《鬼ごろし》をかっくらう。
「お前、大丈夫?」
素っ頓狂な顔したシュンに腹が立ち手を払おうとした瞬間。
──グラッ・・・2006-04-25 15:26:00 -
122:
『あれ(。◎∀@。)あれれ』
頭が回る。
天井が…見え‥
…‥・・・・・・・・・・バタッ!!!
「あーあ。ったく弱いくせに飲むから。」2006-04-25 15:30:00 -
123:
冷静なシュンの声が耳に届いた途端、
夢の国にアルコールにより行ってしまったヨシノ。
『・・グゥ・・・・(。≡θ≡)zZzZ』2006-04-25 15:32:00 -
126:
名無しさん
本文にカキコ失礼します。ぉまめチャンのチファンです??
毎回、登場人物に好感が持てて作者さん共々大好きです?復活してくれてありがとうございます?
がんばってください?2006-04-26 06:01:00 -
127:
???サンありがとうございます??凄い嬉しい??ちなみに今までの登場人物で誰が1番お好きですか??また感想スレにも来て下さいね?
2006-04-26 12:49:00 -
129:
「ヨシノチャンすっかり寝ちゃったね。」
カチャ・・・カチャ‥・・
キッチンに立つのはナオリとシュン。
『あいつ酒弱いから。この前もジンジャエールと梅サワー間違えて倒れてん。アホやろ?』
そう言って泡立つ白い水に、アルコールが染みたグラスを絡めるシュン。2006-04-26 12:55:00 -
130:
「・・・・なぁシュン…?」
カチャ・・・カチャ…
『ん?どしたー?』
シュンは泡を纏ったグラスを水で流し始める。
「あたし…やっぱ好きやねん。…‥2番でもィィ。やっぱりシュンがィィ・・・。」2006-04-26 13:01:00 -
131:
名無しさん
あ
2006-04-27 13:44:00 -
133:
『…あー・・・だからそれは』
「嫌!!聞きたくない!!シュンお願い…」
潤んだ瞳でナオリが言う。
『いや、まじで俺ヨシノだいじやし。』
「・・・・わかった…ごめん」2006-04-29 17:00:00 -
135:
《まじで…ナオリチャン‥勘弁してよー?(ΦДΦ。)》
お気に入りのふわふわしたケープで顔を隠し、ヨシノは頭を必死に回転させる。
その夜、シュンはずっと寝付けずにいた。2006-04-29 17:04:00 -
136:
『あ、シュンおはよ。』
──気がつけば寝ていたヨシノがリビングに行くと、朝日が昇りきった部屋でシュンの飲むコーヒーが香る。
「おはよ。…仕事行くわ。お前今日は?」
そう言ってコーヒーを置く音がなぜか重い。
『あ、あたしも今日から新店舗で遅くなるぽい』2006-04-29 17:09:00 -
137:
「あー、言ってたな。爪の店やっけ」
『ネイルサロンです〜。新店舗のアドバイザー今出張行ってるから。忙しくなるかな。』
目をこすりながら電気ポットにカップを近づける。
━━コポポポ…コポポポポポ‥
「そ。わかった。俺も新人の指導あるし。セット予約最近増えてきたし遅くなるわ。ほな行ってきまーす。」2006-04-29 17:15:00 -
138:
『あ、シュン…‥』
ティーカップの中で湯気をくゆらす湯を紅茶のリーフが茶色く染めてゆく。
「なに?」
湯が、濃くなって行く。
『あの‥ナオリチャンって…‥』2006-04-29 17:19:00 -
139:
ドキン…ドキン‥ドキン…ドキン
「ナオリが何」
『あ、いや、なんもナィ!!昨日飲んでたしちゃんと帰れたかなって思って!!』2006-04-29 17:21:00 -
140:
「あぁ。大丈夫。タクシーで帰ったし。行ってきます」
キィ────パタン!!
・・・聞けなかった。なぜか、聞いてはいけないような、怖いような気持ちがヨシノの頭を過ぎっていた。昨夜、ベッドの端でため息をついたシュンの表情を見てしまったから…。2006-04-29 17:24:00 -
144:
名無しさん
おもんない
2006-05-01 10:49:00 -
145:
名無しさん
↑じゃぁ見んかったらいいやん!あたしはおまめちあんだぁい好き
2006-05-01 21:54:00 -
146:
名無しさん
オモンナイナラシャーナイネ
2006-05-01 21:59:00 -
147:
名無しさん
↑そーだそーだ?アタチも大好き?ヒガミはほっとこ?
2006-05-01 21:59:00 -
148:
「で。早く終わってあたしが呼び出されたと?あ、すいませーん。焼酎梅割り下さい。あと梅くらげ」
曇り顔のヨシノを目の前にしてスミレがグラスをカラン。
『だって。シュンも新人指導で忙しいし。次の撮影モデルが決まらないらしい。ハァー』
ため息が漏れる。ヨシノは汗をかいたグラスを眺める。2006-05-05 14:21:00 -
149:
「でもねー。シュンくんは浮気とかするような子じゃないんでしょ?」
焼鳥がもくもくと煙るカウンターテーブル。
『浮気・・・・(゚д゚¢)浮気は嫌だなぁ…。今までは無かったよ。でも最近ちょっとおかしいんよね。』
「おかしい・・?」
スミレの眉が歪む。2006-05-05 14:27:00 -
150:
『うん。おかしいって言うか、元々携帯とかはあたし見ないんヶド。最近トイレとかにも携帯持ってたり。』
「怪しい。それかなり怪しいやん?(。゚Д゚。)」
『怪しいよね。』
「怪しいよ。」2006-05-05 14:31:00 -
151:
『こーゆー時みんなどうしてんのかなぁ(/Д┰。)』
酔いも余って鼻水を啜る。グラスの中のアルコールがゆらりゆらりと揺れている。
「んー・・・みんなねぇ。でも厄介なのは相手が元々仲良い女って事だよね。」
つくねを卵の黄身にぼってりと潜らせながらヨシノに釣られてため息を吐くスミレ。2006-05-05 14:37:00 -
152:
『んっと厄介。だってねー。可愛いんだよねナオリチャン。女の子女の子してない辺りがまた可愛い!!』
──ゴンッ!!
グラスを置くとまたため息。
「あんたの逆なのね。あんた女の子女の子してるもんね」
カウンターに垂れたヨシノのふわふわのロングヘアーをスミレがくりくり。2006-05-05 14:45:00 -
153:
『でも!!おちちもちっさいの。おちちはあたしのがでっかいのだ(。゚∀゚。)』
ムクッと起き上がると鼻息をふがふが。
「でもあんたより細い。」
『。"Д"。)))・・・そうデすネ。かなり華奢ですた・・・』2006-05-05 14:48:00 -
154:
「シュンくんも大変だぁね。友達だしー切れないしー。困った友達だヶド。店長〜。焼酎おかわり。」
酒豪なスミレがアルコール臭いため息を吐く。
『・・・・うん。困った。』
手元のグラスは相変わらず減らないヨシノ。2006-05-05 14:55:00 -
155:
名無しさん
あ
2006-05-07 15:14:00 -
157:
名無しさん
この小説スキ★続き書いて?サィ(o^□^o)
2006-05-13 11:59:00 -
158:
ありがとうございます(^∀')ノじつは携帯なくしてしまって今は旦那の携帯から書いてます。来週には携帯買いにいきますのでそれまで皆様申し訳ありませんがお待ちいただけますようお願いします。嗚呼打ちにくい!なるべく早く買いに行きます。ね
2006-05-13 13:26:00 -
160:
名無しさん
旦那のケータイから書いてもトリップ同じにできるん??
2006-05-15 17:26:00 -
161:
名無しさん
↑トリップゎ自分さぇ覚えてたら機種ちがくてもいけるょ??違うからIPゎ違うくなってるゃん?
2006-05-15 19:31:00 -
163:
『ただいま〜ヒック』
酔いどれた足がフラフラとほつれるヨシノはリビングへとフラフラ歩く。
───パチン
電気がふわっと着くと。
『...帰って無いか。』2006-05-16 20:48:00 -
164:
溜め息がアルコール臭い。そんな自身にまた溜め息をつくと、
この家で一番落ち着けるお気に入りのソファにポスッと落ちる。
『ふぁーぁあ。眠ーいー』2006-05-16 20:50:00 -
165:
ソファの背に頭をもたげ、焼き鳥屋の煙が薫る髪を指に巻き付ける。
脳内には、ずっと住み着いたナオリの手紙と言葉。
───『?番でもィィ。シュンじゃないと駄目...』──2006-05-16 20:55:00 -
166:
『..ほんとヤダなぁ...』
またしてもふぅっと着いた溜め息、今度は重くて嫌な溜め息。
『....寝よ。』
酔いが醒めそうで怖くなったヨシノが立ち上がる。
2006-05-16 20:58:00 -
170:
日付は今日。
考えればわかる事である。
ヨシノかシュンどちらかが一度帰ってこなければドアに挟まった不在通知は部屋には無いはず。
━━━バッ!!カサガサ!!!!2006-05-16 21:10:00 -
171:
-----カチかちかち....
震える手に握られた携帯の画面はすっ頓狂に明るく光っている。
【Re:Re:Re】
【20時36分☆シュン☆】2006-05-16 21:15:00 -
172:
おそるおそる本文を出す。
━━━カチッ!!
【お疲れ。俺今日もずっと店やわ。休憩もないし。モデルのイメージ通りのカットが決まらん。朝になると思うし先寝てて。】2006-05-16 21:22:00 -
175:
名無しさん
あ
2006-05-20 07:35:00 -
180:
ヨシノの耳には機械的なガイダンスのみが延々と流れていった。
『うそぉ....』
ブランと垂れた手からは煌々と光る画面。2006-05-24 16:19:00 -
181:
ドクンッ...ドクン..ドクッ.
心臓が痛い。
涙が出なくて余計に気が滅入りそうになる。
既に黒くなった画面を持ち上げ、ヨシノはまた耳にあてがう。2006-05-24 16:21:00 -
182:
─プルルルプルルルルルル‐‐‐
「はい〜?早速何〜?まだ飲み足りないとか?ってか充電器充電器...ヨシノ〜?聞こえてんのか〜?」
ケラケラと明るいスミレの声が耳に安堵を漂わす。2006-05-24 16:24:00 -
183:
『...ない』
「んぁ?なんて〜?ヨシノ酔ってんの〜」
『シュ..ンがシュンが電話...出な...ッ』
「!?ヨシノ!?大丈夫?」
安堵感が涙腺を乱してゆく。2006-05-24 16:26:00 -
185:
ピンポ────ン!!!
インターホンが部屋に響く。涙が止まる。
シュン!?期待が不安をかき消してくれるように願う。2006-05-24 16:32:00 -
188:
『あ..?誰ですか?』
泣き腫らした家の主の顔を見て、ドアの前に立つ客人が些か驚いている。
「ぁ。シュン...は..居てへんようですね。」2006-05-24 16:36:00 -
190:
「ん?」
『シュンの友達ですか?』
赤くなった目を凝らしてヨシノが問い掛ける。
「あれ?覚えてくれてへんのかー。そっかー。」
客人の男がやけにすっ頓狂に明るく喋る。2006-05-24 16:44:00 -
191:
「俺、このまえのパーチーでね、えーっと...ヨシノちゃん?におもっそシャンパンぶっかけたん。」
記憶が蘇る。
『ぁ゛あ!?あの時の人ですか。ぁーあー。そっか。あの時はどぉも。』2006-05-24 16:48:00 -
193:
名無しさん
あ
2006-05-25 12:38:00 -
195:
名無しさん
ぷ
2006-05-26 08:51:00 -
196:
名無しさん
何かな、198のカキコ見て凄い悲しい人なんや思った。どうしたん?心満たされてへんの?あたしでよかったら話きくけど★
2006-05-28 00:36:00 -
197:
名無しさん
ぅん・・・かなり可哀想。
何か1人で必死になってはるもんね(。・_・。)ノ2006-05-28 00:44:00 -
198:
名無しさん
こっちに信者現わる!!ワラ
2006-05-28 01:29:00 -
199:
名無しさん
出た(゚Д゚;)!!ヒマヂ
2006-05-28 01:43:00 -
200:
名無しさん
↑オマエモナーヽ(´∀`)ノ
2006-05-28 02:00:00