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1:
もりやまはな
早く来て…今日もまた?錠買ってしまった…4500円…相場より500円安かったから…別にやめれない訳じゃなぃんだけど…薬で自分をつかまえとけば…自分を自分でつかまえとけば…誰も来なくても生きていける。
2005-10-25 12:03:00 -
300:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「寒ないか?」「ちょっと寒いけど大丈夫」床に下り、あたしの前にしゃがむ。「華ってエッチん時の声可愛いな。声だけでちんちんギンギンなったし(笑)」「ギンギンとか死語やん(笑)」「じゃぁカチカチ?」そう言いながらアゴを突き出し、ぶつけるような軽いキス。「コチコチ?(笑)」そういうと今度は唇に吸い付くようなキス。聡クンの肩に置いた右手に少し力が入る。すると私の左足を持ち上げ、ベッドの上に上げ立て膝にさせられた。キスをしながら何度もあたしのスネを撫でる。もう片方の手で背中を強く前に押された。
2005-11-18 11:13:00 -
301:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
キスはちょっと激しくなって、カチカチと歯がぶつかる嫌な感触が、口の中に響いた。スネを撫でていた手がゆっくりと移動してきて足のつけねまできた時、「痛かったら言うてな」…ジージージー
バイブがあそこに押し当てられてた。「あたしバイブしたことないって!」いつの間に…パンツ取った時!?「サラやから大丈夫やって」そんなこと聞いてない。「嫌や」ジージージージージージージージージージージージー。片手であたしの体を支え、無言の聡クンはバイブを更に強く押し当てる。乳首を鼻でなぞると、吸い付いては離し、吸い付いて離しを繰り替えす2005-11-18 11:26:00 -
302:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「嫌…」
2005-11-19 14:47:00 -
303:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「嫌じゃなーいー(笑)」ジージージージージージー「そんなん…買ったん?」ジー「買うかよ(笑)サークルの合宿で当てた」ジー。体中に鳥肌がたち、体を支え切れなくなったあたしは、そっとベッドに寝かされた。ジーー。「気持ちいい?」「よくわからん。こそばい。」「そこで気持ちいいって言うてやぁ(笑)」体が熱い。「なんか熱くなってきた」「(笑)だってこのバイブ、雪塗ってあるもん」「!?」起き上がり聡クンを睨んだ。「んなわけないやん(笑)」「怒…」「(笑)」
2005-11-19 15:05:00 -
304:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
私のアソコに、聡クンの親指と人差し指がそっとそえられ、指の間から上に下にと大きく上下させられたバイブが入ってきた。なんかチンポより堅くて冷たい感じが、お腹の下から伝わってきた。「恥ずかしことしよか(笑)」ジー。聡クンの舌が上半身に吸い付くような優しいキスをする。バイブを突っ込んだまんま、上に下にゆっくり上下させながら、どんどん奥に入れられた。「ぁ…あぁ」足に力が入らない。「やっばー俺またチンポ立ってきた(笑)華その顔反則(笑)」もうひとつの手を私の指に持ってきて口の中に指を入れてきた。
2005-11-19 15:16:00 -
305:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
私のアソコに、聡クンの人差し指と中指がそっとそえられ、指の間から上に下にと大きく上下させられたバイブが入ってきた。なんかチンポより堅くて冷たい感じが、お腹の下から伝わってきた。「恥ずかしことしよか(笑)」ジー。聡クンの舌が上半身に吸い付くような優しいキスをする。バイブを突っ込んだまんま、上に下にゆっくり上下させながら、どんどん奥に入れられた。「ぁ…あぁ」足に力が入らない。「やっばー俺またチンポ立ってきた(笑)華その顔反則(笑)」もうひとつの手を私の指に持ってきて口の中に指を入れてきた。
2005-11-19 15:16:00 -
306:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
どうしたらいいかわからなかったので、チュパチュパ吸っといた。「あーごめん華にしてあげるつもりやってんけど、むちゃしたいわ(笑)」
…聡…君結構性欲あるね(笑)「気持ちいい?」「うん」「恥ずかしい?」「うん」「反則やわぁそんなエロい声ー(笑)」じゃぁ言わすなよ。べちょべちょになったバイブを抜き、スイッチを切ると、「どの体位がいい?」クリトリスを指で押さえながら、クルクル回す。「…なんでも」体の熱はひいたのに、何かが欲しくてたまらない。聡クンにそっと抱き着いた。「はーな」2005-11-19 15:27:00 -
307:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
温かい聡クンの体のむこう、青く光り続けるテレビ画面に照らされ、バイブがテカテカとテカり床に転がっている。…エッチしてる時って、気持ちいいのになんで急にこんな切ない気持ちになるんやろ…。
2005-11-20 02:18:00 -
308:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
こんなん思うんはあたしだけなんかな2005-11-20 02:21:00 -
309:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
結局その日はそのまま一発やって眠った。朝早く目が覚めたのでお風呂を借りて聡クンを起こし、学校と同じ沿線の駅まで送ってもらった。「付き合ってって言うたら華は俺のこと避けそうやから、付き合いたくなったら連絡してきて。それまでは俺からは連絡せんから。」
駆け引き?のために出たであろう聡クンのセリフは心に届くことはなかった。適当に笑ってごまかしたけど、いつもみたいにはのってくれなくて、少し怒ったみたいな顔をして「まじでや」と言うと黙り込んでしまった。必要のない沈黙になんかイライラした。2005-11-20 02:31:00 -
310:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
はっきり言うべきなんかな…。聡クンのこと好きかもしらん、ほんまに好きかも。ただ付き合いたいとは思わん、今はとかじゃなくて多分この先に何かあったとしても、付き合いたいとかは…思わん気がした。だらだらと恋愛を楽しめる相手が聡クンやとはどうしても思われへんかった。この好きの気持ちが明日にでも、下手したら車おりた瞬間にもなくなってしまうかもしれない。ずっと好きでいる自信も期待も聡クンには持てなかった。
2005-11-20 02:35:00 -
311:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
なんか車酔いしたんか気持ち悪い…サークルの話なんかどーでもいいから、早く車からおりたかった。
2005-11-20 02:37:00 -
312:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
その日は一段と冷え込んで、学校ではみんなスカートの下にジャージを履いていた。マナと悦子はやっぱり学校に来なくて、ユウキのおもんないおもろい話を、5時間目が終わるまでなんとなく聞いていた。
2005-11-20 02:47:00 -
313:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
やっぱ言うとくか一応。「なぁーユウキー」ディズニーショップで買いもしないクリスマス限定スティッチを吟味するユウキ。「ん?なぁこのスティッチ顔まがってない?」「さぁ…」
2005-11-20 03:00:00 -
314:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
なんか嫌やなぁーやっぱ言わんとこ。なんかこーいうんいちいち報告するんとか好きじゃないし…。相手がユウキやっていうんもなんか嫌(+_+)。「こんにちわぁはなさんやんな?」長めのスカートにファミリアのバッグ。自毛っぽいCカールなロングヘア。普通にかわいらしいフワフワした女の子。ニコリと笑った顔に歯並びの綺麗な白い歯が似合う。「こんにちわ。びっくりした(笑)」
…健二の彼女や。一回だけ玄関で会ったことある。
「あたしも(笑)間違えてたらどうしよかと思った(笑)買い物?」「友達のんついてきただけ」何話せゆーねん…(笑2005-11-20 03:10:00 -
316:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「前にもロフト前でみかけてんケド声かけたらいいかかなり迷ってんやん(笑)でその時むちゃ後で後悔したから…次見つけたら飛び付こうと思って(笑)」なんかこの人…しゃべったらイメージと違うなぁ。「飛び付いて(笑)」「健二に妹いじめるなって怒られそうやからやめとくわ(笑)またみかけたら声かけるし、はなさんからも飛び付いてな(笑)」「いや、華でいいです、飛び付くんで気をつけて下さいね(笑)」「(笑)んじゃぁバイバイ」一緒にいた女の子…むちゃスタイルいいなぁ。普通にあの二人ちょっと目立ってるし…
2005-11-20 03:16:00 -
317:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
話かけられて振り返った時、一瞬あがってしまった。ずばぬけて可愛いってことはない普通のこやのに…なんかオーラあった。「可愛い制服着てたらやっぱ目立つなぁ」八割方嫌味っぽいユウキの言葉。あんたが着ても似合わんと思う。「あたしらんとこの制服がダサ過ぎやねんって。プリクラ取りに行こ」「ファッキンで化粧直ししてから行こー」「うん。」クリスマスムードで街中が浮足立つ、去年のクリスマスは…たしかどっかのサークルのイベントに行ってたなぁ…本気おもんなくてテンションあげるために葉っぱしてマリパー状態になってた。
2005-11-20 03:28:00 -
318:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
その日、聡クンに何か連絡するわけでもヨシクンから連絡があるわけでもなく、奥さんが新しい家具を買っておいてくれたので御礼のメールをして、冬服の位置を換えた。そんなことをしていたら朝になってた。貧血がひどくて次の日は学校を休んだ。…今回の期末…やっぱ終わったな(笑)2、3日してからヨシクンからむちゃくちゃ長いメールが届く。
2005-11-20 03:34:00 -
319:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
はなくそへ?
この前はごめん?なんであんなことしたんか自分でもよくわからん。なんか薬にはまったお前に正直むかついたしガッカリした?だからってあんなんしてよかったんかって言うたらあかんけど?まじごめんなさいm(._.)mただわかってほしかってん?薬はハマったら終わりやぞ?俺も友達でイッてもうてる奴おるし、華もそういうやつ見てきたやろ?華にはそんなんなって欲しくない?だから薬やめろ?協力できるとこは協力するし…タヤマらからなんか言われてたりするんやったら俺が話つけてきたるし…やめよや?2005-11-20 03:45:00 -
320:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
こんな?うざいかもしらんけどわかって?とりあえず連絡待ってるから
2005-11-20 03:47:00 -
321:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
ヨシ君に逆に気つかわしてどーすんのよあたし。ヨシ君にすぐ電話をして三時間くらい話した。色々約束させられ、何度も謝ると「泣いてかけてきたら怒ったろと思ってたけど、ちゃんとまともな状態でかけてきて安心したわ…次したら坊主な(笑)」「えーヨシ君が坊主すんの?」「俺もう坊主やんけ(笑)」「(爆)」
2005-11-20 03:54:00 -
322:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
電話を切ると急に気持ちが楽になった。大切にしたい人に嫌われるっていうんはやっぱりショック大やったんやなぁ…解決してから気付いた。新しい家具はどれも猫足で、カッシーナのデザイナーが新しく設立したブランドのものらしい。奥さんがメールで事細かに教えてくれた。
2005-11-20 03:58:00 -
323:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
明日はHAMADAにチケットもらう日や。メールをすると梅田のロフト前に集合になった。明日早く帰ってTSUTAYA行きたいし、ひとりで行ってチケットもらったら帰ろうっと♪ほんまヨシ君と仲直りできてよかった。気持ちが一気に軽くなる。新しいベッドはまだバネが堅いけど、パリパリのシーツもようやく馴染んできて、その日は久しぶりにグッスリ眠った。
2005-11-20 04:04:00 -
324:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
この時は考えもせんかった…これから起こることなんか…想像も出来ひんかった。
あたし達は出会ってしまう。神様がいるとしたら、絶対わざと出会わせたんや。面白くなりそうやわとか思ってわざと。こうなるとわかっていたら…何度も考えた。ううん…でも…こうなるとわかってても、あたしはあなたに出会ったやろうし…後悔はあったけど間違いではなかったんやで。
神様の選択は間違いではなかったんやで。2005-11-20 04:14:00 -
325:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
きっと間違ったんは…あたしらの方や。
2005-11-20 04:15:00 -
326:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
あたし達は出会う。
2005-11-20 04:16:00 -
327:
320改めりり
今日も読んでいます☆やっぱり読みやすいです。
2005-11-20 04:22:00 -
328:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「だからクリーニング出せや!なんで洗濯もんだけ置きに帰ってくんの?洗うん俺しかおらんやん!」「ありがとーなぁ健二-」玄関でもめる健二と奥さんの声で目が覚める。さぶっむちゃ寒いんやけど…何この寒さ(笑)冷たいフローリングに足を着けると、フトンで温められた体が芯から冷えていく。健二が洗濯してるんや…あたしパンツとか普通に出してんのに…むちゃ恥ずかしいんやけど…じゃぁトイレの汚物入れとか誰が変えてくれてるんやろ?…今度から自分の部屋に捨てよ(笑)
2005-11-20 04:27:00 -
329:
作者 ◆DEP4IVx7X6
めりりさん☆
遅くまでありがとうございます!もうそう言っていただける方が一人でもいらっしゃるなら(T_T)…俄然頑張ります(笑)今日はこのへんで寝させてもらいます。また宜しくお願いします。おやすみなさい☆2005-11-20 04:30:00 -
330:
作者 ◆DEP4IVx7X6
りりさん☆
すいません!りりさんの前に『め』がついてしまっていました!大変失礼しましたm(._.)m?2005-11-20 04:32:00 -
331:
りり
一瞬、めりりにしておこうかと思いましたよ☆おやすみなさーい。
2005-11-20 04:36:00 -
332:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
さむー(泣)てかあたしも自転車欲しいなぁ…。でもなんか言いにくいし…あたしに自転車ないこと父よ気付いて(笑)マフラーやストールを巻いた人が目立つ。今年はマフラー何色にしよかなぁ…去年、制服ん時は赤やったしなぁ。ホームに群がるハトは電車が流れこんでくると電線に飛び移る。…なんでエサもないのにハトってホームにたかるんやろ(笑)
2005-11-20 14:58:00 -
333:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
もうどの授業もまったくわからんし…佐川と席隣なるし…今日いいことない…。窓側の席は昼間は陽射しが差し込み過ぎて少し暑かった。「悦子にメールしても返ってこえへんねん。」「電話してみたら?」「電話したら迷惑かなと思ってさぁメール返ってきてないのに電話までしてもなぁ」本間は自分にまで被害が及ぶん嫌やから近づきたくないだけのくせに…ユウキのこーゆうとこ本間無理やわ。「あーそやなぁー」適当に相槌をうったものの、表情まではとりつくろえなくて、視線を反らした。早く学校終わらんかな…。TSUTAYA行きたい。
2005-11-20 15:16:00 -
334:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「俺と同姓同名の奴がアイコラ集めてて、地元の奴に疑われてやぁ」隣の席で騒ぐ佐川。
…うんだってそれスレたてたんあたしやもん(笑)
ユウキの話を適当に流して大量にたまったプリントを前の席の頭良さそうな子に写させてもらった。なんかやけに親切にされて戸惑った。あたしってそんな恐くみられてんのかな…ユウキの方が虚勢はってんのに、なんかユウキとはあの子仲良くしゃべってるし…あたしみんなにどんなキャラやと思われてんねんやろ2005-11-20 15:37:00 -
335:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
HAMADAと待ち合わせした時間よりも、30分くらい早くついた。エスト前で涼子さんをみかけたからちょっとしゃべってロフト前にむかった。涼子さん今日も感じのいい人やった、どうやったら初対面とかで感じいいとか思われるんやろ…。あたし感じ悪い子に見えてるんかな…。イジメられたこともイジメたこともない…そんなあたしって実は損してるんかも。人に好かれる努力の仕方がイマイチわからんかった。
2005-11-20 15:54:00 -
336:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
ロフトの前に立ってたらエンコー待ちみたいで嫌やからサザエの方の大通りまで行き、HAMADAにメールをした。
ついたあ☆サザエんとこいるんやけど?2005-11-20 16:20:00 -
337:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
なかなか返信がこない。寒い…凍える↓↓↓
ブー
浜田賢治
そっち行くわ!てか紹介したい奴おるから連れて行くわ!
…だから紹介とかいらんって言うたのに。HAMADAの友達とかしれてるしれてる(笑)チケットもらってとっとと帰ろ…寒い…寒い…2005-11-20 16:22:00 -
338:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
携帯を鞄に直すとほぼ同時くらいに…「はなちゃーん」。顔をあげるとHAMADAと…なんか黒い人…。くろっ(笑)「黒っ(笑)」思わずふいてしまった。「やろ!?こいつむちゃ黒いやろ」「こにゃにゃちわ」黒い人が笑う、なんかハーフっぽい顔。あー無理無理このギャル男のテンション…受けつけない(-.-)
「チケットただにするからさぁ、華ちゃんこいつと遊んだってや」「?(笑)はい?」馬鹿にすんなHAMADA…「そーいうんいいわ(笑)」「えーなんでぇこいつ良い奴やで!?」なんとなく必死なHAMADAに余計むかついた。2005-11-20 16:29:00 -
339:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「ハマケ-ン。ハナボウに謝りなさい」黒い人がHAMADAを軽く殴る、「なんでやねん!?お前ももっとアピールしろやぁお前が紹介してって言うてんやんけ!」「…うん。でも君ハナボウに謝りなさい、君ちょと失礼。」…。「なにがやねん!?」「…謝っとけ。」黒い人ちょっと恐そう、黒いから表情よくわからんけど。「ごめん?…でもなんで?こいつ意味わからんよなぁはなちゃん!?」いやお前の方が意味わからん。「チケ貸して、はい浜田君返って」そーいうと黒い人はHAMADAを追い返した。
2005-11-20 16:34:00 -
340:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
ロフトの方からギャル集団が黒い人に手を振ってるのが見える。黒い人が軽く手を振るときゃーきゃー騒いでる。「さー…華ちゃん?帰ろか。送るわ」「いやいい。家近いし」「まじで!?よかったぁ原付きあんまガソリンなかったから遠くやったらどーしよかと思った(笑)」?は?濃い水色の色シャツにゆるくまかれたネクタイ、スーパー最野人みたいな髪形。「ハーフなん?」てかどーみてもハーフや。「うーんよう知らんけどじぃじがイタリア人らしい」歩き出したのでなぜか着いて行ってしまった。なんか変にオーラがある。「寒いなぁ…」「うん寒い」
2005-11-20 16:41:00 -
342:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「華ちゃんはみんなになんて呼ばれてるん?」「昔から仲良い子にはふーちゃんとか、あとは華とか」「へー俺はピロとかぁ。隆弘やからたまにタカさんとか言われるけど、タカさんは石橋さんの専売特許やん?」…なにこのIQガリバーな話。「どっか行くつもりやったん?」「うん地元のTSUTAYA」とかなんとか話しているうちに、ソフマップの前に到着。そういえば先週、ここで聡クンと待ち合わせしたなぁ。…あれから連絡ない。でも連絡ないんがなんか駆け引きしてるつもりかなんかしらんけど…ちょっとそーいう態度しんどい。あたしとの温度さむちゃ感じる
2005-11-20 16:48:00 -
344:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「これかぶりえる」キティーちゃんのヘルメット…嘘やろ(笑)「ネタやん(笑)」「友達の姉さんの原付きやねん。」「原付きニケツ絶対捕まるって(笑)梅田やでここ!?」「うん。福島の方から裏道抜けたら大丈夫なんだこれが。ヘルメットそれしかないから取りあえずギューって被るのー」おもいっきりヘルメットの紐わ締められ、軽くお腹に添えた手をギュッと巻き付けられた。「自分ノーヘルやん!?」「うん。頭堅いから大丈夫♪」そう言うと後ろを振り向き、「むーちゃ原付き寒いから」とゴツめの黒いマフラーをグルグル巻きにされた。
2005-11-20 16:56:00 -
345:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
そっからは…ほんま地獄やった。ありえんくらいザツイ運転で堤防を昇る直前派手にこけるし、なぜか爆笑してるし…「華ぼうお腹すいてない?」「うーん…うん。でもTSUTAYAよりたいから」「うーんTSUTAYAまだ間に合うしお好み焼き食べに行こか♪」こいつ暗くなったらさらに表情が見えない。「それジグロ?」「マサイやん(笑)日サロやで?俺むーちゃ地肌白いもん♪」…こいつ日サロにいくら注ぎ込んでるんやろ。「ドライブも楽しめたし♪お好み焼き屋さん華ちゃんとこの駅の前んとこ行こじぇ♪知ってるやろ『金太郎』あそこまじうまいよなぁ!」「…」
2005-11-20 17:05:00 -
346:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
黒い人なだけで、まぁ悪い人ではないやろう…。
2005-11-20 17:12:00 -
347:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
お好み焼き屋に着くと店の外に行列が出来ていた。「あーあー…華ちょっとここで待ってて」「うん」あたし男の子と二人でご飯食べたりすんのあんま得意違うんやけどなぁ…。みんな寒い中パイプ椅子に座って席があくのを待っている。こんだけ並ぶってことは相当おいしいんやろなぁ。店の中から隆弘が出て来た。178くらいあるんかな?のれんの棒で頭を打ちやがった。「予約してきた。7時やって」「ありがとう。」「スカートやのに並んだら風邪ひくーゆーねんなぁ。どうしよ1時間くらいあるけど…マクドかミスド行ってあったかいもん飲もか」「うん」
2005-11-20 20:33:00 -
348:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
なんかやたら手際いいなぁコイツ…。ミスドに入るとミルクティーをおごってくれた。ガラス扉にはMERRYC☆HRISTMASと白いスプレーで書いてある…これってどうやってはがすんやろ。「ほんま寒いなぁ今日。華、奥座り。そっちドア開くたび寒いから」あたしは彼女か(笑)「いいよ別に」「おいで」「いいって」明るい店内で見ると隆弘はほんの少しタレメだった。「隆弘って…なんか漫画みたいな顔してるなぁ(笑)」「よう言われる(笑)早くこっちおいでや」「えー嫌。なんなんそんな横座らしたいん。」「…嫌ならええけど。その席入口からパンツ丸見え」
2005-11-20 20:39:00 -
349:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「なになにその顔、差別や差別やー(笑)」「差別ちゃうけど男が体貢ぐんってなんか想像出来ひん。」あたしってなんでこーストレートなんでしょうか。「貢ぐったって普通のエッチやったで。俺そんな技術ないもん…黒人クラスじゃないし」「黒人クラス?(笑)そんな子おるん?」「(笑)俺の仲良いやつがさぁー…」下ネタやったけどなんとかさらりと話せた。ほんま男の子と二人でゆっくり話すん苦手。なんか疲れる。話ながら何度もクルクル回る隆弘の口ピをぼーと眺めていた。みんな男と付き合ったらこういう会話が楽しくて付き合うんやろなぁ…
2005-11-20 20:53:00 -
350:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
今まで付き合った男と話したことなんかほとんど覚えてない…忘れてしまうようなそんな話を、楽しいと思ったこともたいしてなかった。あたしってなんで男の子と付き合ったりするんやろ…。セックスしたいからかな…。セックスするのに付き合ってるからっていう言い訳が欲しかっただけなんかもしらん。ミスドで体があったまった頃、?時になったからお好み焼き屋さんに行ってみたけど、まだ全然列が進んでなくて、パイプ椅子に座っていた人達が二つ程椅子を前に進めているだけだった。「まじかー…よ」「いいやんなんか違うもん食べに行こ?」
2005-11-20 20:59:00 -
351:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
隆弘は下をむいたまま、寒さのせいか腕を固く組み左右に揺れながら何か考えているようだった。「うーん。…俺ん家来るか?晩御飯作ったるわ」ものすごい笑顔やん…「いや、それはいいわ(笑)」「鍋しよや!寒いし。」「えー…」さすがに初対面で家行ったらヤラれても文句言えんって…てかこいつ絶対ちんぽもむちゃ黒いわ…「華なんもせんって(笑)なんかされたいんやったらなんかするけど」「怒。TSUTAYAよってな」「おしゃぁーほんなら行こかぁー。また堤防昇るぞー」「また!?」堤防むちゃ寒いやん(T_T)案の定マフラーをまたグルグルに巻かれた。
2005-11-20 21:08:00 -
352:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
堤防は案の定むっちゃ寒かった。「死ぬー」淀川の橋の所で絶叫。すると橋を渡り終わった頃、「華ちゃんこれ着なさい」とカーデガンの上から無理矢理に隆弘の制服を着せられた。「手袋ないから袖ひっぱって持っとけよ。あとちょっとやから」「隆弘色シャツだけやん!」「色シャツフォー!!!」な、なにこいつ…。橋をおりて直ぐの所の小さなビルが隆弘の家だった。ビルの入口には松田会計事務所と看板が出ていた。「入っていいん?」「いいで、俺ん家やねんから(笑)三階は俺と弟しかおらんし。」「お邪魔します。」階段にあたしの声が響く。
2005-11-20 21:18:00 -
353:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
2階の踊り場には玄関がついていて、中からテレビの音がして人の気配がした。そこを通り過ぎ、そのまま三階にあがる。建て付けの悪そうなドアの鍵を開ける。…なんか急転回過ぎて疲れてきた…今から鍋するとか若干だるいし…。扉を開け電気を着けると、後付けされたようなキッチン、テーブルにはレースの敷物がかけられ、前にある襖の向こうに部屋がひとつ。右側にもうひとつあるらしかった。「俺の部屋右側。襖の方、弟の部屋やけど多分帰ってこやへんから(笑)」「うん。」
2005-11-20 21:29:00 -
354:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
隆弘の部屋にはどうやって入れたん!?って言いたくなるくらいにドデカいベッドが真ん中にひとつ…クローゼットとは逆の壁にはオーディオ類とテレビ。洋服も何着か床にそのままつまれていた。「ベッドでか(笑)」「俺寝るんむちゃ好きやねん♪寝相悪いし。ちょっと待っててな」「うん」鍋の用意、どこまで買いに行くんやろ…。部屋で待って間、マナに電話してみたけど誰も出なかった。カーンカンカンカン!勢いよく階段をのぼる足音…
2005-11-20 21:40:00 -
355:
りり
すごいと繋がり、世間は狭いってこの事ですね☆
2005-11-21 02:58:00 -
357:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「華ー、ドア開けて!」玄関に行きドアを開けると、土鍋と鍋セットを持つ隆弘。白菜など野菜はそのままでなぜかソーセージの袋まで持っている。「じゃーん。ダイニング若のちゃんこセットでおじゃる」「買ったん!?」「オカンが通販でな、あと元寺尾関のちゃんこセットもあったけどネームバリュー的にこっちかなぁと(笑)」そういってテーブルに土鍋セットを置くと「…さぁ始めよか!華、棚の上にエプロンあるから取って」「エプロンするん!?」「料理作る時以外にいつエプロンするん!?」「…」
2005-11-21 06:41:00 -
358:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
しかもこれエプロンっていうか割烹着やん…。「後ろの紐、結びあいっこしよ♪」…変な奴。「でも白菜とか野菜勝手に使っていいん?おばちゃん晩御飯に使うから買って来てはったんちゃうん?」てかソーセージ入れたくない。「これ俺が昨日、地元の奴と鍋した時の野菜の残りやから大丈夫やで」「あたし何したらいい?」「包丁一本しかないから横で見といて」…じゃぁなんであたしまで割烹着を着させられたんでしょうか(笑)隆弘は結構手際が良くて、小さなボールにすごくバランスよく野菜を盛りつけて行った。「鍋にはやっぱソーセージやろ♪」
2005-11-21 06:49:00 -
359:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「…」だって一人で鍋とか思い付かんし(笑)スーパーの一人用うどんすきならよく作るけど(←火にかけるだけ)「華的得意料理は?卵料理は不可」洗い物で濡れた手をブラブラと振りながら隆弘があたしの横に座る。「ロールキャベツは美味しいって言われたことあるけど。…なんで横なん?(笑)」「じゃぁ今度作ってや!」「うんいいで」多分作るシチュエーションになることはないと思うけど。そんな話をしているとダイニング若のちゃんこ鍋セットが出来上がったようで、土鍋のフタの小さな穴から一直線に勢いよく湯気が噴き出した。
2005-11-21 07:14:00 -
360:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「3、2、1」フタを開けるとグツグツと野菜やつくねソーセージがリズムをとるように揺れている。「いただきまぁーす」「いただきます」塩のきいたダシがむちゃくちゃおいしい「ダシやばい」「やろ!?むちゃおいしいやろ!?若すごくない!?」「うん若すごい(笑)」結構はしがすすんだものの、四配目くらいであたしの胃は許容料を超えた。「ごめん、お腹いっぱいなったかも」いっぱいっていうかお腹限界…「俺食べるからいいで♪」隆弘はほんとにバクバク食べ続ける。「すごい(笑)」ビックリ人間かこいつ…
2005-11-21 07:26:00 -
361:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
しばらくぽけーとしてビックリ人間の食べっぷりを眺めていた。「華さぁ」口いっぱいにちゃんこを頬張りながらしゃべる隆弘。「そーやってぼーっとしていいで」ダシをジュルジュルとすすり、もう何杯目かわからないおかわり…。「どういう意味?」一瞬、あたしの顔が固まった「無理して喋らんでええよってこと」顔が熱くなっていくのがわかる。「あたしそんなよく喋る?」人に見られたくない部分、知られたくない部分。「よく喋るとかじゃなくて、会話楽しめってこと。喋りたくない時は喋らんっていうんも会話楽しむってことやねん。」「…」
2005-11-21 07:38:00 -
362:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
なんて言い返したらいいんやろ。てか…その部分、絶対入ってきて欲しくない部分やのに…。「隆弘もやめた方がいいで、思ったことなんも考えんと、すぐ口に出すん。」…それしか言い返せない。頭の中が妙な恥ずかしさで一杯になり、思考回路がうまく働かない。「すぐ口に出したけど、なんも考えてないわけじゃにゃいだ」お皿とお箸を置き、椅子の上で三角座りをしてこちらをみつめてきた。真剣な隆弘の顔、睨まれているみたいでなんだか恐かい。「…」部屋には鍋のグツグツと煮えたぎる音と、2階のテレビの音だけが響く。
2005-11-21 07:50:00 -
363:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「愛想よく出来る奴はいいねん、そーいう奴はしんどくないから。でも愛想よく出来ひんし…でもしゃべるって奴は…努力してる奴やと思う。愛想よく出来る技術身につけるために努力するんはいいことやけど、努力して喋ろうとすることは必要ないことやねん。だから華は喋ろうとせんでいいねん」下をむいたまま、頭をあげることが出来ない。なんで初対面の奴にこんなこと言われなあかんねんっていう怒りと、なんで初対面の奴に見抜かれたんやろっていう恥ずかしさ、あたしってそんなわかりやすい人間?っていう不安が頭と心の中で膨らんでいった。
2005-11-21 08:01:00 -
364:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
口の中で鉄みたいな味がする。口びるを強く噛み過ぎて血が出たみたい。コップ一杯たまった何かが、表面張力の膜をやぶりダブダブとこぼれ出す。「っ…っっ…」泣くのはずるいけど、もう泣く以外にどうしようもなかった。「…泣くと思った(笑)」頭を撫でる隆弘の手を振り払う。「あんたむちゃ失礼。他人の気持ちとか考えたら」驚いた顔の隆弘「なんでも治したり、わかりあったりすればいいってんじゃないねん。ダメでも治さんでいいとこもあるねん!」鼻水まで出て来た。ティッシュの箱を持ってきてあたしの前に置く隆弘。さっきより重い沈黙。
2005-11-21 08:13:00 -
365:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
あたしの鼻水の音…深い溜息をつく隆弘。「いきなし言うんはまずいかなぁと思ったけど、仲良くなってから言われたらヘコむやん。だから先に言うたんやけど、そんな怒りはるとは」お前となんか仲良くなるか!今すぐ部屋を飛び出して帰りたい。なんであたし泣いてんねん…。「俺の部屋いっとき。後片付け俺しとくから」黙って立ち上がり、ティッシュの箱を掴むと、隆弘の部屋のドアをおもいっきり閉めた。何であたしが泣かされなあかんのよ!部屋の電気も付けずにうづくまった。涙が止まらない。
2005-11-21 08:24:00 -
366:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
今まで、ひどいことは何回か言われたことある。幼い時は家のこと、最近はクラブでビップルームにあがっただけで意味のない陰口言われたり…それなりに傷ついたりした。だけど泣く程のことじゃなかった。まぁ言われても仕方ないかくらいの気持ちがどこかにあった。なんでやろ…なんで今日は別にいいかと…他人の言うてることやと…思われへんねやろ。すごい悔しい。なにこの悔しさわ。
2005-11-21 08:29:00 -
367:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
誰にも見られたくない。知られたくない。ここの部分は誰も入ってこんといて…
2005-11-21 08:33:00 -
368:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
考えれば考えるほど、色々な思い出と結び付き、涙を誘う。あかん…ストップ。なんも考えへんようにしないと…。
2005-11-21 08:36:00 -
369:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
このまま色んなこと思い出していったら、…最後にはこの涙がどこにいきつくか…あたしが1番わかってる。
2005-11-21 11:32:00 -
370:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
息をグッとこらえ、頭の中にペンキを塗っていく。ようやく心と涙にフタをして、鼻をかんでいると…
パチン
部屋の電気がついた。「電気つけーな。はい烏龍茶」「…」黙って烏龍茶を取り上げ、一気に飲み干した。「華って泣き虫やねんな(笑)」「最低…」「やっぱり?(笑)」ケラケラと笑いながらEPICをかけはじめた。こいつが聞いてる曲…全部嫌いになりそう…。2005-11-21 13:52:00 -
371:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「これ日本語役、一目惚れっていうねんてー」「…帰る」「華、一目惚れとかしたことある?」「帰りたい…」「俺ないねん一目惚れ」「…」土下座して謝ったって許さんぞ「あっでも27歳のレースクィーンに一目惚れされたことある(笑)」坊主じゃ…お前なんか坊主じゃ「ベッドの上座っていいで」「…」また涙出てきそう。「…ごめん…て謝って欲しいやろうけど…俺謝る気ないから」「!?」はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?「なんかなぁ…陰気くさいで自分」「…」「話しててもなんか自分が楽しくないん伝わってくるから、舐められてるみたいでしんどいから」
2005-11-21 14:00:00 -
372:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「…」「作り笑いも鬼下手くそやし(笑)」「…」「そんなんで一緒におる奴楽しませてるつもりでおったあかんで。まわりも気付き出すで、こいつ舐めてんなぁって。」「…かえ…る」ヒクヒク言うあたしの泣き声は音楽に掻き消されてる。「しね!」立ち上がり鞄を掴み、部屋を飛び出そうとした、その瞬間扉の前に仁王立ちになる隆弘「…」今あたしが拳銃持ってたら迷わず撃ち殺してる。睨みながら見上げると「泣き顔セクスィやん♪」「…!」おもいっきり鞄を持った手を振りかぶるとミゾオチに一発決めてやった、「っ…はいったはいった(苦笑)」
2005-11-21 14:08:00 -
373:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
腹を押さえ、右手で待った待ったとジェスチャーし急に笑い出した。「…(笑)」気持ち悪い笑い方…「(笑)華…は…華化粧取れてデビルマンみたい!(笑)」はっと思い、右側にある全身鏡で顔を見ると…アイラインとマスカラが取れてデビルレディー状態。急いで後ろを向き、顔を隠した。「ははははは(笑)」
2005-11-21 14:13:00 -
375:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
こいつ本間なんなん…
「ははははははは(笑)」2005-11-21 15:32:00 -
376:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
…気持ち悪い
2005-11-21 15:33:00 -
377:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
…
2005-11-21 15:34:00 -
378:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
ブチ…
げぼげぼげぼー…
ダイニング若のちゃんこ鍋が…全部つくねみたいになって出てきた。
気持ち悪い…2005-11-21 15:37:00 -
379:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
げぼ…っまだでる…ざまぁみろ部屋ゲロだらけにしたった。「大丈夫か!?」「まだでる」お前のせいじゃ…すると、座りこんでゲロだらけのあたしをヒョイと持ち上げて足でドアを蹴り、キッチンの流し台まで連れて行くと、私の頭を突き出した。「無理せんと全部吐き!またちゃんこ鍋くらい作ったるから」…お前なんかと二度とちゃんこするか!
げぼげぼげぼ…また白い泡が出たした。あたしの体をささえながら何度も背中をさする隆弘。「…華お前背骨ボコボコやん!ちゃんとご飯食べてんの!?もー」こぼこぼ…白い泡は口から出続けた。2005-11-21 15:50:00 -
380:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
なんで薬やめてんのに白い泡が出んのよ…まだ体ん中に薬残ってるってことなん?
その時やった…。あたしの中で…何かが弾けた。2005-11-21 16:22:00 -
381:
名無しさん
これ実話?
2005-11-21 16:22:00 -
382:
作者 ◆DEP4IVx7X6
423さん☆
書き込みありがとうございます。フィクションですが、エピソードなどはなるべく実話を参考にしたりしています。でも基本作り話です(笑)また感想などあれば是非宜しくお願いします。2005-11-21 16:25:00 -
383:
名無しさん
作者はふうちゃん自身なん?
2005-11-21 16:28:00 -
384:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「あっ…ははははははははははははは」今度馬鹿笑いし始めたのは私の方だった。「ははははは。…は…は」笑うたびにヨダレとゲロがだらだらと口のまわりに垂れていく。「はははははは!」あたし…ついに狂った?目の視点があわない。腹のそこから声を出したくてたまらない。「はははは!」
2005-11-21 16:33:00 -
385:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
隆弘のほうを見ると、無表情であたしの事をじっとみている。「ちがうねん。大丈夫やで。あは・・・あはははははは」笑い声っていうよりは叫び声だったかもしれない。
2005-11-21 18:00:00 -
386:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「なんかおかしいのんかーはなくそー」あたしの口の周りについたゲロを、自分のTシャツでゴシゴシと雑にふき取りながら笑いかけてきた。「大丈夫。ちょっとあははは・・・ははははは」「そっかー大丈夫かー。大丈夫やったら安心したわ。ほんならゆっくり深呼吸しよか。」あたしの背中を上に下にとゆっくりなでる。吐き気は治まったものの笑い声はしばらく止められなかった。
2005-11-21 18:05:00 -
387:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
それから・・・どれ位笑っていただろうか。多分30分は軽く笑っていた。最後の方は笑うのに疲れてヒュルヒュルと気管から風が抜ける音だけが部屋に響いた。「ゆっくりでええでー。笑いたかったら笑えよー。ゆっくり息すってみー大丈夫大丈夫」倒れこみながら、ヒュルヒュルいうあたしを抱きかかえるように座っている隆弘の色シャツとTシャツには、あたしの吐いたゲロと泡とよだれがべっちょり・・・部屋中に酸っぱい臭いが立ち込める。
2005-11-21 18:12:00 -
388:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「ごめん・・ありがとう大丈夫」口を拭い立ち上がった。軽い酸欠状態になったみたいで頭がガンガンする。「大丈夫か?」「うん。ごめんな片付けるわ。」隆弘の部屋にはあたしの吐いた第一弾のゲロどもが島を作ってる。
2005-11-21 18:16:00 -
389:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「俺片付けとくから。華シャワーあびといで。トイレんとこユニットバスになってるから」「いいよ。隆弘がシャワー浴びといでや。あたし片付けて帰るから」あたしの吐いた泡のせいで床がツルツル滑った。
2005-11-21 18:19:00 -
390:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「(笑)あのさー・・・・俺自分の部屋、人に触られるん嫌やねん。しかもお前またゲロ吐かれたらシャレならんし・・・帰るにしたってそんなゲロまみれで電車乗ってくる奴おったら・・・俺やったら射殺するで」怒・・・「・・・」この時程、ファックの日本語訳を知りたくなった時はなかった。「でっかい洗面器に制服つけて鏡のとこの粉いれとけ」「・・・・」無言のまま振り返り、扉を思いっきり閉めた。扉の向こうから「お前ん家の扉、どんだけ重いねん(笑)」とケラケラ笑う隆弘の声が聞こえた。
2005-11-21 18:27:00 -
391:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
トイレのフタの上に制服を脱ぎ、洗面器につけた。タッパーに入れられた白い粉を振り、勢いよくシャワーを出す。モアモアと立ちこめる湯気、シャワーで体を流すと髪にもメッシュで入れてるエクステの部分にもゲロがベッチョリついて固まっている。・・・なぜか化粧落としとかもあるし・・・ずうずうしいとは思ったものの、ゲロ撒き散らしといて今更何してもえーやろ。と半分あきらめた様な気持ちになり、頭のてっぺんからつま先まで洗ってやった。・・・・もちろんお湯を出しっぱなしにして(ざまーみろ)
2005-11-21 18:36:00 -
392:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
あーーーーーー。シャワーのお湯を口の中にあてる。笑いすぎて喉がいたい、笑い続けるギネス記録にあたし挑戦出来るかも。一応バスタブをきれいに洗い流して・・・・!?あたし何着てでればいいん!?制服つけてもたし・・・ユニットバスのドア開けたらすぐキッチンやんか!!!
2005-11-21 18:40:00 -
393:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
ドンドン!「なー!・・・なー!」「なんやねん。華風呂なーがーいー。どこそんな念入りに洗ったのよー」「き、着るもん貸して」「え!?」声がいきなりでかくなった、どうやら扉の前にいるみたい。「着るもんない」「あーそかそか!ちょっと待てよー」「うん」しばらくゴソゴソと聞こえ、コンコンと扉をノックされた。「オカンらもう寝たみたいで2階鍵閉まってたから俺のんでええかー?」「うん。」扉をそっと開けると、ニョキリと黒い手が黄色い服を差し出す。「ごめん」「気にすんなー。タオルも渡すから取って」「うん」
2005-11-21 18:48:00 -
394:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
急いでバスタオルで体を拭き頭に巻きつけた。なんか扉の向こうにいると思ったら・・・怖い(ToT)やられたらどうしよ・・・。黄色い服は一枚しかなくてなんかつなぎみた・・・・!?
2005-11-21 18:51:00 -
396:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「こんなん着れるわけないやろ!?」扉の向こうに思いっきり叫んだ。「えーなんでーむっちゃ可愛いやん。俺の持ってるのんで一番可愛いのにー」「こんな中学生のギャルみたいなん・・・着れるわけないやん!他のん貸してよ!」あたしの手の中には・・・微笑むピカチュー一匹。「えーーーピロ君またゲロ吐かれるかもしらんから他の服貸したくないもーん。嫌なら裸族仕様で出てくればー。」!!!!
2005-11-21 18:56:00 -
397:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
…多分最初で最後やな…ピカチューの体内にすっぽり包まれて扉を開けた。「今なぁゆず茶入れたろうと思って♪華遅いから2階に風呂入りに行ったらママちゃんがくれてん」「…」ニヤニヤしよって…。「可愛いやん(笑)風邪ひくから頭乾かし、ドライヤー弟の部屋に転がってるわ」頭の上でチョンマゲを作り、ロンティの上にパーカーを着込む隆弘…部屋着までぬかりないなこいつ。「弟の部屋開けていいん?」「いいでいいで今あいつ遠征で韓国行ってるから」ビンからジャムみたいなゆず茶のもとをスプーンいっぱいに救い、マグカップの中にたっぷり入れた
2005-11-21 19:29:00 -
398:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
弟の部屋を開けると敷きっぱなしであろうフトンの横にドライヤーが転がっていた。キッチンの明かりが入り、床が照らされた部屋は薄暗く浮かびあがる。壁一面に表彰状と床にまで置かれた沢山のトロフィー。パタン「弟すごいやん」「すごいで(笑)野球のユース日本代表選考選手、しかもピッチャー」「兄どうしたん…」「なぁ…兄どうしたんやろ。野球才能なくて中学で辞めてん。才能あるスポーツセックスだけやったぁ」「(゚_゚」無視無視。
2005-11-21 19:37:00 -
402:
作者 ◆DEP4IVx7X6
ありがとうございますm(__)m頑張ります!またよかったら感想などお願いします。
2005-11-21 21:01:00 -
406:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「アメリカとかに遠征行くんやったらついて行くのになぁ…アジアばっかやもん兄つまんない」「兄きしょい」「ゲロ子ゆず茶飲んだら頭乾かしよ」「ゆず茶のゲロってゆずの香りするんかな…あつっ…あっおいし」「やめてよー飲めんくなるー」「飲まんの?」「俺猫舌やのー」わざとらしくフーフーとマグカップに息を吹き掛けると、「ゲロ子さぁー…今日泊まれば」「えっ帰るよ」むしろ帰りたいよ(笑)「えーもうお風呂入ったしぃー外寒いしー帰りだるいしー」「…」「ハウルのDVDあるし見る?」「もう見た」
「あっそ?…」2005-11-21 21:45:00 -
408:
TEN
自然な会話がいいですね☆ハマりまくりです(笑)
私もこんな恋がしたいです。完結までゆっくり頑張ってください!2005-11-21 23:17:00 -
410:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「さっ寝るぜっ」「もう!?」「うんもう。…もうったってもう12時よ!もう明日よ!」いや12時やけど…あたし風呂上がったばっかりやし…まぁ…いっかこいつとこれ以上喋っても…なぁ。コップをシンクにつけると、背中を押されて部屋に連行された。「髪の毛乾かしていい?」「えー華抜け毛激しいんちゃーん、毛落とさんといてよー」…。「はいはい」なんかいちいち絡むんめんどくさくなってきた。さっき鬼のように人の気持ちズタボロにするセリフ吐いといて…何いまのこのオカマキャラ的なノリは…あたしん中で今隆弘はカバちゃんと同じくくりのキャラ
2005-11-22 03:23:00 -
411:
りり
黒人隆弘、良いキャラですね。りりは白人の方が好みですがね…。
2005-11-22 05:23:00 -
412:
作者 ◆DEP4IVx7X6
りりさん
私もです☆でも未だに外人さんの隣にいったらなんか緊張します…こんなグローバルな世の中なのに…(笑)2005-11-22 10:49:00 -
413:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
部屋に入るとベッドにおもいっきり飛び込みやがった。「ばいーん♪」無視無視。髪の毛を乾かしながら勝手にテレビをつける。「はなくそーのゲロ、ベッドの下まで流れこんでてんでぇーくしゃいくしゃいやった」スターウォーズのキャップがテレビの上に並べられ、それを手に取った隆弘はあたしの太ももの上で戦わせ始めた。「くしゃぃくしゃいっ♪くしゃぃくしゃいっ♪」キレイキレイ♪のCMのメロディに合わせて歌い続ける隆弘…。ドライヤーを耳元におもいっきりあててやった。
2005-11-22 11:03:00 -
414:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「うわ、何?そんなんも入ってたん!?俺にも使わせてや♪」「使えば(笑)」あんたの家にあったもんやん…あんたのもんじゃないやろうけど(笑)あたしには出してくれなかったくせに手鏡を出し、顔全体にランコムのたっかぁーい美白クリームを塗る隆弘…美白クリームやって死んでも教えたらんし…けっ。「なぁ俺ってサッカーの宮本に似てる?」はぁ!?「似てない…黒人に似てる」「広いな(笑)なんかこの髪形してからよく言われる…えっ俺エラはってる!?(T_T)」「はってないけど黒人。宮本かっこいい、君似てない、会話終了おやすみ」
2005-11-22 11:44:00 -
415:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「グンナイ待って?俺黒人に顔まで似てる!?あんな唇ちゃうもん!唇うすいもん」毛布の上からあたしの体を激しく揺する…お前が早よ寝る言い出したんやろが?「唇薄いかもしらんけど黒いからどっから唇かわからん…その目でその鼻でその体形で…何より黒い…黒人決定…おやすみ!」毛布をおもいっきりひっぱると毛布と一緒に転がってきたので、足で押しのけた。「やめてー床ゲロ臭いのに落ちたくないーーー」
2005-11-22 11:53:00 -
416:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
しばらく本気で蹴って落としてやろうと頑張ってみたものの、飽きたので反対側を向きそのまま目を閉じた…明日何時頃起きよ、携帯のアラームセットしないと!ベッドから起き上がり隆弘をまたいで携帯を取ろうとした。隆弘が仰向けになったのがシーツの波で伝わってくる。「お前ガリガリやな。無理なダイエットは乳たれる。」「全然やん。前よりは痩せたけど、ギャルはみんな細いから困るもん、あたし服Mやで」「でもお前、制服Sやろ」「うん」「それはSガールってこと。もっと食え」「食ってまた吐く?(笑)」
2005-11-22 12:34:00 -
419:
作者 ◆DEP4IVx7X6
466さん467さん
ありがとうございます。感想などありましたらまた宜しくお願いします。2005-11-22 16:14:00 -
420:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
パスッ。頭を平手で殴られる。「!?何すんのよ!」アゴに一発入れようと振りかぶった手首を強く握られた。「今の華ちゃんが悪い。そんなんネタにすんな。痛々しい」「いたたた」雑巾しぼりみたいにクルクルと右手を内側にまかれる。「ごめんなさいわ!?」「ごめんごめん!」気に障ったんやったら口で言えよ?痛いよ(T_T)右手を離すと毛布にくるまり「いやー華ちゃん仕返しするー!こーわーいー」あまりの痛さに声が出ない、筋がのびてもた…痛い。「自分女に手あげるとか最低!お前のまわりの女と一緒にせんとってくれる!?」
2005-11-22 18:21:00 -
421:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
毛布にくるまって巨大芋虫みたいになった隆弘にエルボを入れて、ひるんだすきに毛布を取り上げてあたしも芋虫になる。「そんないたかったんかいさー」フトンのはしを手繰り寄せながらひっぱる隆弘。「謝れ」「ごめーんねっ華ちゃんごめーんねっ」「ほんま…どうやったらそんなんになれるんか謎やわ」めいいっぱい掴んでいた毛布をぱっと離す。後ろに転げ落ちそうになる隆弘…「あぶなっ」結局転げ落ちた隆弘。「最初いい奴やなと思ったのに…あんた後半射殺寸前。」「華は前半ただの生意気なバイタ、後半はSっけのあるこにゃこちゃん…♪(笑)」
2005-11-22 18:33:00 -
422:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「あっもしかしてゲロ子だったのはスカトロプレー!?(笑)」「…」ベッドを揺らし一人で騒ぎ出す…。「隆弘みたいな人苦手…みんながみんな人とじゃれるんが好きな訳ちゃうねん!」じんじん熱い筋ののびた腕を押さえながら背中をむけた。…もーーーまた涙出てきた。あたしこんな泣きキャラちゃうのに…てかこの小説が始まった時のクール&シリアスなキャラのあたしはどこに(T_T)
2005-11-22 18:38:00 -
423:
アッコ
ちょぃ待ち?米田祐輔っていう芸能人おるんッ?同性同名の今年21の米田祐輔と私?ヵ月位付き合っててんけど???地元ドコの子?
2005-11-23 05:57:00 -
425:
名無しさん
↑…ぃゃ??名前トヵ偽名ゃろ???
2005-11-23 13:13:00 -
426:
作者 ◆DEP4IVx7X6
アッコさん
書き込みありがとうございます。同じ名前の方の名前をお借りしたわけではないので、違うと思いますm(__)mまぎらわしくてすいません?こういう偶然ってあるんですねぇ(゚■゚)?びっくりしました☆
473さん
ありがとうございます。また書き込みなどありましたら宜しくお願いします。
474さん
わざわざありがとうございますm(__)mまた感想などありましたら書き込み宜しくお願いします☆2005-11-23 13:20:00 -
428:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「…華、普通に出来るやん(笑)」「ずっと普通やから(笑)」普通じゃないのはお前や。「そうやって素でおる方がいいで。(笑)女の子はねー、あぶなっかし過ぎたら回りも自分もしんどくなるのら」「…説教くさ」「ゲロくさ」「?」女みたいに冷たい隆弘の足先がフトンの中で一瞬触れる。「俺の昔の女もそんなんやって…最後まで素直じゃなかったから本間可愛くなかった。君はまだ若い、君はまだ間に合う。」私の背中にぽんと手を添えた。「さっきのはな…フラッシュバックていうねん。知ってる?」フラッシュバック?「知らん…何それ」
2005-11-23 21:40:00 -
429:
りり
りりも外人さんはかなり苦手…。なので、白人と言うより日本人が好きです☆
2005-11-24 03:07:00 -
430:
アッコ
なんやぁ?そっか?漢字まで一緒だったからホントに焦りました?コレカラも読みます?
2005-11-24 03:08:00 -
431:
作者 ◆DEP4IVx7X6
りりさん
ですね?ちなみに私は薄い顔がタイプです(笑)みんなにはブス専と言われますが…(゚-゚)?
アッコさん
漢字まで?す、すごい(*´∀)σ?実在の米田さんこんな人物の名前で本当申し訳ないです?アッコさん何か縁があるのかもしれませんね??これからも感想など書き込み宜しくお願いしますm(._.)m2005-11-24 10:06:00 -
432:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「トリップした時の状態に薬やめたあとになるねん。後遺症みたいなん」後遺症…「それ治るん!?」思ったより大きくなってしまった私の声が鉄骨に響く。「知らん…治るんちゃう?」「…。あたしパキった時…一回笑いがとまらんようなったことある」「…へー。」「なんでそんなん知ってるん?やってたん?」「いや俺はこっちだけ…」背中をむけていたものの、隆弘が何をするジェスチャーをしたのがなんとなくわかった。「中?ん時に好きやった女がやっててマネしたら…半年くらいハマった(笑)まぁあんなんはすぐやめれるわ」
2005-11-24 10:14:00 -
433:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「隆弘ヤンキーやったん?」「ちゃうわ!中?くらいん時にカラーギャング流行っててそれで!服好きやからブーツ履いてバンダナ巻いて、結構極めたで(笑)ギャングはすぐ止めたけど」ギャングとか(笑)「何色やったん?」「白。服すぐ汚れるねん(笑)でもアメ村で集団鬼ゴッコしたり…楽しかったー♪」そっと隆弘の方をむくと、隆弘もこちらをむく…「華はどんなんやったん?予想は…いじめッコかいじめられッコ。軟式テニス部とかで先輩とばっかりつるんでて…とか?」なんで軟式?(笑)「全部はずれ!…でもそんな中学生活が良かったかも」
2005-11-24 20:05:00 -
434:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「ネタになるような話もない普通の中学生。」「反抗期とかあばれたりしたんちゃうん!?」「ばーちゃんと二人暮らしやったのに暴れれる訳ないやん(笑)」「へー♪うちも2階にばぁちゃんおんで!ボケてるからたまに暴れだす…反抗期なんかもな(笑)」「かもな(笑)」暗闇に慣れた目が、遠くを見ているような隆弘の顔をみつける。CDは勝手に二枚目に切り替えられ加藤ミリヤのアルバムが流れ出した。「ミーハー(笑)」「俺ミーハーやで(笑)でも好きになるもんがハヤるから仕方ない」お前始動かよ(失笑)
2005-11-24 20:12:00 -
435:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「加藤ミリヤのどの曲が好きなん?」「んーとなー」ベッドの端にいた隆弘が少し真ん中によってきたので、私も少し間を詰めた。体を曲げているのか隆弘の冷たい足にまた触れる。「んー…加藤ミリヤやったらジョウネツかな?ロンリーガールは名前多いからしんどい。アルバム持って帰る?」「あたしROSEかなーロンリーガールはカラオケで聞くんだるい」「あー三木道山なみにだるいな」
2005-11-24 20:21:00 -
437:
?
あげとく!
2005-11-24 23:36:00 -
438:
作者 ◆DEP4IVx7X6
486さん
ありがとうございます。
487さん
ありがとうございますo(^-^)oまた感想などありましたら宜しくお願いします。2005-11-25 01:50:00 -
439:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「そうそんな感じ……」「まぁベタやな」「…ベタか…あのさぁーベタな曲が全然ベタじゃなかったらどうなんそれ?」「?質問の意味がわからないさ」隆弘がオデコにデコピンをするふりをする…。「誰にでもあてはまるような歌詞に自分があてはまらんってこと」「それ自慢かいー」「コンプレックス…トラウマかな」「へー…俺つねあてはまるからわからんけど。ラッキー私って特別♪とか思ってたら」「…」「また無駄なシリアスさ出て来たで(*_*)ダルいからやめてよッ」たまにでてくるオカマキャラは一体なんなんだろう…。「あたしって不幸?(笑)」
2005-11-25 01:57:00 -
440:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「華ちゃんさぁー不幸かどうか迷う時点であんたも僕もLove&Pieceやん」「ふーん…で、どうやったら薬やめれると思う?」「なんなんそんな今すぐやめたいんかいさ?」「…親に気付かれそうやから止めたら、吐いたり狂ったり…普通の時もあるけど。で、今」「…へー。まぁ普通やな(笑)女は気弱いから半年くらいはかかるんちゃう?ツレは今もフラッシュバックでたまにパキパキなってるし。」「なんか方法ないんかな。本間に止めたいねん」「…お前本間の本間に止めたいん?」「うん。最初はテンションあげるためだけやったのになぁ(笑)」
2005-11-25 02:04:00 -
441:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
今じゃ薬中予備軍…てかもう薬中か(笑)「もーほんまに止めたーい!」天上にむかって言葉を吐き出すとタイミングよく暴走俗が国道を走り抜けて行った。…。部屋が静まりかえる。「…どこで薬買っててん?」隆弘が柄にもなく低い声で尋ねてきた。「Jの売人とか先輩?とか色々」「Jってことはヤクザ?」「も、いるし…テリー伊藤みたいな奴とか」タヤマのサングラス姿がスッと浮かぶ「あー…お前それ合法ドラッグやわ」「そうなん?錠剤と葉っぱしかしたことない。」「へー…まぁなんとなく薬の強さとかわかったし、本間に止めたいんやったら手伝う」
2005-11-25 02:14:00 -
442:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「何をどー手伝ってくれるん?あたし何するん?」「なんか野球してた時の先輩に聞いた方法。でもよーわからんから調べたるわ。…ただし」「ただし?なに?金はないで」「ただしー…」やりたいんかよ…「やらして(笑)って言いたいとこやけど、まぁもしやめれたらなんかオゴって」「いいよ(笑)」隆弘がニコリと笑うと大きくノビをした。「さーもー寝るぜ!また調べとくから今日はもう寝よ朝?に送ったるわ」「うん。ごめんなゲロコで…」「気にするなゲロコ…俺もバスはいつもゲロコなるから…一番前の席やから(笑)」
2005-11-25 02:21:00 -
443:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
ぽんぽんっとあたしの頭を軽く叩くと、隆弘はおやすみも言わないまま寝てしまった。あたしはなかなか寝付けなくて、EPICと加藤ミリヤをもう一周して朝を迎えた。隆弘が携帯のアラームを止める…曲はドラゴンボールZ…どこのサイトで見つけたんよ(笑)「もー華いびきうるさいー」くしゃくしゃと頭を触りながら大あくび。「あたし寝てないから怒」「寝ろよ。行こか!その恰好で帰り。あと寒いから…買ったばかりのモンクレーを君に貸したろ…あっゲロかけないでよ」「かけへんわ!…なぁ昨日話たこと考えといてや!」「昨日?加藤ミリヤの好きな歌?」
2005-11-25 02:30:00 -
444:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「ゲロ吐こか?」「わかってるって。何回もそんな話さすな」そういうとあたしの首にまたあの黒いマフラーをグルグルと巻き付けた。「約束ーいちーいいーおんなーのーふーりすーるなーにーつくりーわらーいはーするなーさーんーいちーいーちー心配ーせんでーもーぴろちゃんがーついてーーーーーーるっ。はい巻けた!行くで」「(゚_゚」何今の歌…何言ってるかようわからんかったけど…。
まだ日が昇らない時間の淀川はくすんでて、トラックで道はこみはじめていた。2005-11-25 02:39:00 -
445:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
信号ごとに、道案内をしていたが住所を言うと隆弘の方が道に詳しく、ポリを除けながら家の近くのパン屋さんの前に出た。「もうすぐそこやから歩いて帰るわ」「ええで。俺もこの原付きツレのんやからそいつん家に返して始発で帰るつもりやし」「じゃぁ先に返しに行く?」「華ん家まだ奥なんか?」「ううんアレ。」指の先にはクリスマスの電球を山ほどつけた我が家(って言うていいんかな)が少し顔を出した朝日に照らされている。「意外やろ(笑)あたしの家っぽくないやろ。」家をじっとみつめポケーとする隆弘。「…意外。」口がおもいっきりあいている
2005-11-25 02:48:00 -
446:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「…とりあえず眠くて頭回らんから原付きガレージに止めといて」「あたしん家の?」「うん君ん家の」「友達はいいの?」「うんそれでいいの」「?わかった。でもずっと置いとけるかわからんで」「大丈夫大丈夫。あっ番号聞くん忘れてた…お前の携帯貸して」「えっ待って…はい」隆弘は素早く番号を打つと、あたしの携帯から自分の携帯にワンコした。「SMSでアド送って」「…うん。ありがとう」「うん。僕もありがとう(笑)兄さんに宜しく」「うん(笑)ばいばい」「ばいー」変なポーズをした後、隆弘は全速力で走って行った。…朝からボケとる。
2005-11-25 02:55:00 -
447:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
玄関を開けると、レオがアクビをしながらちょこんと座っていた。「ただいまー」シッポを振りながら上目使いのレオ。「散歩?健二に行ってもらい。あたしやったら帰れんくなるから(笑)」風呂場に行き、誰もいないようなので朝シャンした。体中の隆弘の臭いを洗い流す。ぼんやりとした色の風呂場の電気に、昨日からの出来事を丁寧に思い出す。…隆弘は、本間に助けてくれるんかな。そう思うふりをして実は大分期待してる。シャワーを止めて自分のジャージの臭いに少し安心した。…この家があたしにとって安息の場所になればいいな。
2005-11-25 03:04:00 -
448:
?
みてまぁす??
2005-11-25 12:06:00 -
449:
作者 ◆DEP4IVx7X6
?さん
ありがとうございますo(^-^)oまた感想などありましたら書き込み宜しくお願いします。2005-11-25 12:32:00 -
450:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
脱衣所の扉をあけた瞬間。足元から冷たい空気が入ってくる。ガチャガサガサ
?
健二が帰ってきたみたい…朝帰りかな?涼子さんの顔が頭に浮かぶ。…そういえば隆弘なんであたしにお兄ちゃん(健二)がおるって知ってたんやろ…ボケたつもりやったんかな(笑)玄関にはコンビニの袋を持った健二が立っていた。2005-11-25 12:37:00 -
452:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
501さん
ありがとうございます。また感想などありましたら宜しくお願いします。2005-11-28 16:49:00 -
453:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「おはよ」広くて深い色の石の玄関にピョンピョンと靴を脱ぎ捨てる健二。「おはよう。すいません、お風呂使いました。」なんで謝ってんのあたし・・・風呂あがりやし、素っぴんやし・・・まともに話すん初めてやし。しかもすいませんとか、なんか嫌味っぽいやん。むしろアタシの存在自体すいませんやのに・・・そっと足元から目をあげると、あたしと違って父さんの面影がある健二の顔。
2005-11-30 16:39:00 -
454:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「当たり前やん。使っていいで(笑)てかスッピンなったら更にあびる優に似てるなぁー」健二だって父さんに似てるよ。「そう?大家族スペシャルの子供産んだ長女に似てるって言われたことはあるけど」「本間やわ!むちゃ似てるわ!(笑)」 くしゃりと笑う笑い方まで似てる。むしろ笑い顔の方が似てるかも・・・。
「レオさかってんちゃうぞーー!」あたしの足元でなぜか興奮気味のレオをかっさらうと「ファミマ行ってきてん。華さんも食べよや」「うん、ありがとう」頭に隆弘に言われた言葉がちらつく。作り笑顔は見抜かれる。愛想笑いは嫌われる。せっかく住ましてもらってんねんやから気使わさんようにしないと・・・2005-11-30 16:47:00 -
455:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「好きなおにぎり取っていいで」ファミマの袋からおにぎりばかりが5つも出てきた。・・・健二、朝からこんなおにぎりばっかり食べるつもりやったんかな・・・「うん。」変り種のおにぎりとか、マヨネーズ系ばっかで選ぶのに困ったものの、しゃけいくらがまだマシな方だろうと思い、封を開けた。昨日は吐き過ぎたせいで、まだ胃がキリキリする。喉になんか吐いたものがつまってるんじゃないかって位に異物感を感じた。細くなりすぎた足が、裏庭側の窓に映る。何この気持ち悪い人間。ニコニコ話す健二の話に微笑みながら、クッションを体の上にさりげなくのっけた。こんなガリガリの体・・・気持ち悪い。
2005-11-30 16:57:00 -
456:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
おにぎりがやっと具に到達したのに、もうお腹っていうか胃の中がいっぱいでそれ以上飲み込めなかった。「華さん何時に出るの?」「今日なんか休もかなーと思って。最近休み過ぎて授業わからんし」3つ目のおにぎりを手にする健二「じゃあ俺も今日やーすもおっ。行ってもいかんでもどーせ一緒やし。」レオはおこぼれに預かろうと膝に前足をかけシッポをブンブン振っている。
2005-11-30 17:03:00 -
457:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「PS2取って来るから一緒にしよーぜ兄弟(笑)」半分笑えない冗談。「おー兄弟」隆弘にあれだけコテンパンに言われたのにやっぱりアタシは作り笑いをして健二に返した。健二が部屋にPS2を取りに行ってる間に、おにぎりをゴミ箱の奥のほうに捨てた。捨てるならくれよっといった感じに、レオがこちらを睨む。
2005-11-30 17:08:00 -
458:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
そっからあたしは濡れた髪を乾かしに行きたいとも言えず、健二と打ちどけようと必死だった。何か話が盛り上がる度に、ノリのいい女のフリ。と頭の中の隆弘が毒を吐いた。恐竜をばったばったと殺していくゲームをしながら「この恐竜見た目可愛いから、じっくり殺したら涼子怒りよんねん」ノロケかよ・・・「ノロケかよ」「ちゃうわ!」いやノロケだよ・・・
2005-11-30 17:19:00 -
459:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
途中であたしだけゲームオーバーになったので、健二が勝ち進んでいく様子をレオとポケーと眺めていた。健二ってゲーマーやなあ「遊びはなんでも好きやねん」無邪気な横顔にまた父さんを感じる。
2005-11-30 17:21:00 -
460:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
いっつもこうやって涼子はゲームしてんの眺めてんねんやろなー・・・。あたし、聡くんがゲームしてんの横で眺めてることなんか絶対できひん。1秒でも一緒にいたいって、どんな感覚なんやろ。あたしの暇やからとか、寂しいからとか、どっちでもいいからとか、そんな理由でセックスする気持ち、多分理解してもらわれへんやろなぁ。「あっそうや!華さん親父にいくら頼んだ?」テレビから目を離さずに、いきなり大きな声を出す健二にあたしもレオもビクついた。
2005-11-30 17:27:00 -
461:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「何が?」「クリスマスやん!あいつら洗濯も掃除も、たまにしかせーへんねんから!金もらってもいいし。なんか好きなもん頼んでもいいし。」「・・・・クリスマスいっつも花束とお金やった。」「親父が花束!!!」爆笑する健二。そんな変かな?「よく花買ってきてくれててん。ほぼ毎回。」まだ笑いながらゲームをセーブしスイッチを切る。「あーじゃあ、華さんラブなんやわ彼(笑)アイツ花粉症よりひどいアレルギー持ちで植物一切あかんねん。ばばあがガーデニングすんのも大反対で、なんかのどぎつい花植えるか植えへんかで離婚しそうにまでなってたもん。」
2005-11-30 17:35:00 -
462:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「花嫌いなん!?」嘘・・・マンションに住んでる時は、よく花の水変えたりしてくれてた。「嫌いとかじゃなくて、体質的に無理なんやと思うで。姉ちゃんもその体質受け継いでるから、臭いが無理!って庭のポプリむしって捨てたりしてた。(笑)」
2005-11-30 17:40:00 -
463:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
全然、知らんかった。父さんが花無理なんか。むしろ花が好きなんやと思ってた。だからひつこく買ってくるんやって・・・
2005-11-30 17:41:00 -
464:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
あの花はあたしだけのための花やったんや・・・・
2005-11-30 17:42:00 -
465:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2005-11-30 17:47:00 -
466:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
熱い涙。昨日流したのとは違う、体中から流れでたみたいな熱い涙がぽろぽろ・・・止まらない。
あたし父さんに愛されてる。なんで気づかんかったんやろ。一番大切な家族ではなかったかもしらんけど、父さんはあたしを大切に思ってくれてたんや。2005-11-30 17:50:00 -
467:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
この涙は薬と絶対無関係や。あたし自身の涙なんや。熱いなみだをぬぐう。父さん・・・次はいつ会えるんかな。涙のついた手の甲を見てそっと微笑む。
2005-11-30 17:55:00 -
468:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
PPPPP・・・PPPPPPPP・・・・・PPPPPP・・・・・・
!?。家の電話が鳴った。・・・父さん?あたし出ていいんかな・・・。PPPPPPP・・・まだ電話は鳴り続けてる。PP・・・。あっ切れた。PPPPPPPPPP・・・また鳴り出すってことは?父さんか奥さんかな?PPP
「・・・し、森山です。」もう下瀬じゃないって(笑)「あっこんにちわ。佐々木と申しますが・・・」鼻にかかった女の人の声。2005-11-30 17:59:00 -
469:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「はい・・・」なんや違うんか・・・「健二くんいらっしゃいますか?」おおっ!「今ちょっとお風呂入ってますけど。」「すいません、携帯の番号わからなくなってしまって・・・お家にお電話させていただいたんですが?」・・・誰こいつ。涼子ではない。「あー勝手に番号教えたら怒られるんで」「・・・あーそーですかー。じゃあ佐々木直美から電話あったと、お伝え願えますか?名前言ったらわかると思うんで。番号は000-000・・・」「はい。はい。」メモを取るフリをして適当に聞き流した。
カチャ・・・・誰あの女・・・。・・・・・・・・・・・・あたし涼子好きやし。涼子の見方やもーん(^_^.)無視無視。念のため家の電話線を抜いておいた。笑2005-11-30 18:09:00 -
470:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
念のため風呂から上がった健二に確認してみる。「この前おった子、彼女?」「うん、彼女。可愛いやろ?」満面の笑みの健二。そーやんな・・・涼子が彼女であってるよな。直美って誰だ?・・・抹消、抹消。「うん。いい子そうやな、あそこの制服、よく梅田で見るわ。あたしどれでもいいから健二好きなピザでいいよ」てかピザなんか入らん。スープ系じゃないと無理・・・ピザを適当に頼んでいいと言い、電話があったため健二は部屋に上がって行った。・・・直美かな?(ーー;)ピザと飲めそうなさっぱり系のスープを注文するため電話線を入れなおし、もう一度抜いておいた(笑)
2005-11-30 18:16:00 -
471:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
しばらくするとレオがいきなり玄関に走り出した。%#&)=%$#・・・何か話し声・・・ピザ屋ではなく健二の友達のようだったので、そのままリビングでテレビを見ていた。携帯を見ると、聡くんから着信・・・・電話せんのんちゃうかったん?失笑。
さっきの電話かかってきた時のあの慌てよう・・・やっぱり電話の相手は直美やろなー・・・それを相談するために友達呼んだんかな?2005-11-30 18:23:00 -
472:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
健二にも浮気症な父さんの血、流れてるからなー・・・笑。
2005-11-30 18:23:00 -
473:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
ピンポーン。今度こそピザ屋かな?玄関に向かおうとした瞬間・・・・
2005-11-30 18:26:00 -
474:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
なんであたしの家にマサイの戦士が・・・・ピザをピザ屋から受け取っていた。「君何してんの・・・」呆然。「おー妹!ピザ食うか?」いやだから君何してんの・・・。びっくりし過ぎて立ちすくむあたし。「迎えに来たんだにょーん」「何を???」「ピザ食べよーお腹すいたー。」思考が働かず、ストンとテーブルの椅子に座り呆然とするあたし。我が家のようにコップを出し食事の準備をする隆弘。「あとで話すから。とりあえず友達っていう定で話して。」「・・・」
2005-11-30 18:36:00 -
475:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
・・・やっと我にかえる。「ちょっ「あはははははははは」馬鹿でかい隆弘の笑い声。「あん「お兄やんタバスコどこ?」隆弘からリビングの入り口に目を移すと扉に寄りかかりながら健二が立っていた。ゴクリとツバを飲む。「お兄やん言うな!右の扉開けて」知り合い???ビックリしたあたしの服を机の下でひっぱる隆弘。「・・・あたしもお兄やんって呼ぼかな(笑)」ってとっさやからって何言ってんやあたしは!「タバスコあったぁ♪ハナクソはタバスコかける?」妙にニコニコしてる隆弘。「うん。…?それタバスコじゃないでソースやで(笑)」「えっ!?これタバスコじゃないの!?入れモノ似てるやん!」NHK並のオーバーリアクション「あーそれお土産にもらってん。アメリカで売ってる醤油やって。タバスコキッチンの棚に3種類くらい並べてあるわ」なぜかふてくされてる健二。「お兄やんひどい…(:_;)」
2005-12-01 14:36:00 -
476:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
この二人・・・どうやら知り合いらしい。・・・・。
2005-12-01 14:43:00 -
477:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
それからも呆然としたあたしをフォローするかのように隆弘はベラベラしゃべり、「チャーハン食いたい」って言って勝手にチャーハン作って食べて帰って行った。帰り道、「車で送ったるわ」という健二に「えーカーセックスカーなんか乗りたくないしー!華ちゃんが送って♪」
2005-12-01 14:46:00 -
478:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「お前、今の暴言・・・涼子に言うぞ」「エロネタは健二チクらんって知ってるもん。涼子硬派やから♪」・・・涼子硬派なんや((笑))
2005-12-01 14:47:00 -
479:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
盗聴されたり、FBIに追われたり、隆弘にいじられたり・・・健二ってなんか個人情報ばれまくりやなあ・・・
2005-12-01 14:57:00 -
480:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
あたし友達に(って言っても学校休んだってもうメールもくれんような奴らやけど)自分に腹違いの兄弟いたなんか絶対話されへんわ・・・。まぁそれだけ隆弘と健二が仲良しってことなんやろうけど・・・
2005-12-01 15:04:00 -
481:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
帰り道、家ではあんなにおちゃらけて好き放題してたくせに隆弘はほとんど話さなかった。聞きたいことは山ほどあったのに、何も聞けないような空気を出してる。駅に着く間際、「安心して。大丈夫やからな。」「何が?」「全部」と意味のわからない会話をしてあたし達はバイバイした。
2005-12-01 15:05:00 -
482:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
隆弘の待ち時間を潰したミスドの前を通る。ロングダウンを着ててもわかるガリガリな体。窓に映った自分を見るのが嫌で下を向いて歩いた。
2005-12-01 15:08:00 -
483:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
・・・・・・・・・・・・どんどん気持ち悪い体になっていく。
2005-12-01 15:14:00 -
484:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
それから数日間。隆弘からはなんの連絡もなかった。たまに健二に会いにきてはあたしの部屋まで聞こえるくらいの大きな声で話し、久しぶりに帰ってきた奥さんに「今ホストのバーテンしてるから来てやー」と営業して涼子に本気で殴られていた。
2005-12-01 15:18:00 -
485:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
あたしの方は・・・
2005-12-01 15:19:00 -
486:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
でも確かにこの薬をやってからはご飯も食べれるようになり、よく眠れるようになった。そんなに毎日は薬が欲しい衝動に駆られなくなったけど、また吐いたり狂ったりするのが怖くて、毎日きちんと薬を飲んだ。
2005-12-01 15:24:00 -
487:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
粗悪な作りの錠剤は緑色で一つ一つの色の濃さが微妙に違った。売人の弟が女を紹介して欲しいというのでユウキを紹介したら、タダ6錠くれたりした。
2005-12-01 15:25:00 -
488:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
あたし・・・この薬体にあってるんかも。
2005-12-01 15:26:00 -
489:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
そんなある日、部屋でゴロゴロしてたらノックもせずにいきなり隆弘が入ってきた。「はなーーー」黒!また黒くなってる・・・「・・・」「ほら行くぞ!」扉の向こうには健二と、健二の後ろから軽く手を振る涼子。「いやービクドン飽きたから華と待っとくー」「お前が腹減ったってゲーム消したんやろが!」
2005-12-01 15:30:00 -
490:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「華ちゃんもご飯行く?」二コリと笑う涼子。可愛いなー・・・「ううん。お腹すいてないから。ありがとう」なぜかベッドに寝転がり枕に抱きつく隆弘「二人で行ってくればー。クリスマスの予定とかたててくればー」くねくねと体を曲げる隆弘に、クッションを投げつけ健二と涼子は家を出て行った。
2005-12-01 15:35:00 -
491:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
ぶおーん・・・健二のレクサスの気持ちいいエンジン音が聞こえる。「隆弘だってだいぶキャラ作ってるやん」手元に落ちてきたクッションをあたしもぶつける。「俺のは可愛げアール。君のは可愛くない」「・・・」あたしもう狂ったりせんし隆弘の助けいらんねんけどな・・・
2005-12-01 15:38:00 -
492:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「準備は整った。決戦の時がきたのら。」はぁ・・・。「ってことで取り敢えず、荷物固めよう。華意外とキレイにしてるなー。むっちゃ女っぽい部屋(笑)」「奥さんが揃えてくれてん。・・・荷物ってどこ行くん?」「ちょっとそこまで♪」「じゃあこの格好でいい?」「いいけど。着替えとかいるんちゃうん?あっ俺ん家、3階ナプキンないからナプキンもね♪すなぷキーん」
2005-12-01 15:43:00 -
493:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
・・・・・・・・・・・はい?
2005-12-01 15:44:00 -
494:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「あっそうや!学校ってお前中間何点くらいやった?」「そんなん覚えてないわ!」一体何この脈略ない話は!????
2005-12-01 16:56:00 -
495:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「平均評定は!?」「多分7くらい」「お前結構賢いやんけ!ってことは中間がーーーー・・・大丈夫!期末受けんでも赤点付けへんから親に連絡おかんわ!」そー言いながら隆弘は勝手にタンスを開けた。「何すんの!!!」勢いよくタンスを閉めるあたし。「指挟むやんかー!着替えなかったらパンツ手洗いよ(笑)自分で洗ってよ」「なんで隆弘ん家にあたしが住むん!?普通に考えて。おかしいから!!!」一気にしゃべり過ぎて息が乱れる。
2005-12-01 17:01:00 -
496:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「おかしくないから。俺むっちゃいいこと考えた♪」馬鹿dだこいつ「無理。父さんになんて言うん!?その前にあたしが行きたくない!タンスとか開けるなんて非常識!」半年ぶりくらいに大きな声を出した。何事かと驚いたレオが走り回る爪音が1階から聞こえてきた。
2005-12-01 17:04:00 -
497:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「・・・もう決めてん。早く用意しろ。」息の乱れが中々治らない。興奮して酸欠になったのか頭がクラクラした。「お前、まだ薬してるんやろ」「・・・・」軽くため息をつき下を向いたままのあたしの頭に手を置く。息の乱れがなかなか治らず重くなった頭を両腕で支えた。
2005-12-01 17:08:00 -
498:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「冷たい手して」あたしの手の上にそっと手を添える。「今、どれしてるん?」優しい口調で隆弘があたしの顔を覗き込む。「オランダのん」「?オランダって(笑)いつから?」「じゅっと・・・」息の乱れでろれつが回らない。なに?どうしたん?またあたしおかしくなってまうん?
2005-12-01 17:12:00 -
499:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
今度は深いため息をつき「荷物まとめたるから寝転んどき」朦朧(もうろう)とする意識の中で、鼻歌を歌う隆弘の声だけが聞こえる。眠いけどずっと起きてる・・・起きてるのにずっと寝てる、空気の薄いところにいるみたいな感覚がしばらく続いた。
2005-12-01 17:16:00 -
500:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
ふわふわふわふわふわふわ
2005-12-01 17:18:00 -
501:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
ぶぃーーー「あっ健ちゃんら帰ってきた!はいじゃあこれ持って!」部屋の隅によけておいたショッパーズには、クローゼットにかけておいた服が何着か詰められていた。お気に入りのショッパーズばっかり使いやがって(怒)体はふらつくものの意識は一応あった。ただ感情はあるものの、何も考えたくなかった。ふわふわする。ただそれだけ・・・
2005-12-01 17:23:00 -
502:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
健二の部屋をノックもしないで開ける隆弘。「おかえり建ちゃん」「おー。」ソファーに寝転びながらテレビを見る健二。「嫁は?」あたしの体を支えながら座らすた隆弘。「嫁帰ったで。あと君セクハラー。何くっついてんの」「健二さん・・・いやお兄さん」
2005-12-01 17:34:00 -
503:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
気持ち悪がる健二に、隆弘は・・・土下座をした。ビックリして声も出ないあたしと、気持ち悪がって完璧に引いてる健二。「華さんと同棲させてください!!!!」・・・・・はああああ!????
2005-12-01 17:37:00 -
504:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「やっぱり付き合っとってんやんけ!」「いやまだセックスはしてません!純粋な交際やねん・・・」「なんでいきなり同棲やねん」「お前自分の彼女が自分の友達と一緒に住んでたらどんな気分や!?涼子の家にハマケンが常おるねんぞ!!!」「俺とアイツを一緒にするな!」なんか収集つかん感じに話が進んでる・・・
2005-12-01 17:41:00 -
505:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「愛し合ってるねん。出会う運命やってん・・・ってことでパパにうまいこと言うといてな♪」そういうと隆弘はニコニコしながらなかば強引にあたしを立たせ、健二に見えない様に体を支えながら部屋を出て行った。「ネタ!?なんで??」ちょっとウケてる健二。本間にこれでいいの?同棲って・・・屁もこけん!ズカズカ進む隆弘を見つめると「あー山場越えたな♪」笑ってやがるーーー!
2005-12-01 17:45:00 -
506:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
結局、健二は怒ったり反対することもなく、追いかけて来て隆弘の家まで車で送ってくれた。「華さんたまには帰ってきてな」「・・・・はあ」いや気分とパワーが元に戻れば今すぐにでも帰りたいんやけどね(笑)
2005-12-01 17:48:00 -
507:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「はーーーーー。まぁ明日からってことで今日はもう寝よか♪」何が明日からなん?あとやたらめったら♪を飛ばすな・・・。「水ちょうだい」「ないから自販で買ってくるわ♪」「うん」・・・なんか隆弘って陰と陽が激しすぎて怖い。
2005-12-01 17:52:00 -
508:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
ばたりとベットに寝転がる。なんかモノが増えたような隆弘の部屋。テレビが2台になってる。・・・・ZZZZ。疲れたっていうよりはエネルギー切れになって、水を飲むことなくそのまま眠った。薄れゆく意識の中で・・・狭い箱と広い箱に何度も入れられる夢を見た。意識はあるのに見る夢なんて初めてですごく怖かった。
2005-12-01 17:56:00 -
509:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2005-12-01 18:02:00 -
510:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
pPPPPPPPpp・・「んんん」ダサい着信音で目を開けると、そこには毛穴ひとつない隆弘の・・・ちかっ!鼻先が今にも当たりそうなくらい近くにあった黒い顔にびっくりして思わず飛び起きる。「・・・っおーおはようはなたれ」PPpppPPPP「おはよう・・・携帯鳴ってる」「あー後輩後輩。女ちゃうからやきもひひゃくな」あくびをしながら電話を取った。「うぃーうん。あーいいであげるわ。えーじゃあケムリのん頂戴や♪モバオク?やり方わからんから誰かにやらせてまた電話して。うん・・うん」電話をしながら部屋を出て行く隆弘。あわてて鏡を見ると口の周りにはカピカピになったヨダレがべっちょり。あわててふき取る。枕にまでついてるし(-_-;)
2005-12-01 18:12:00 -
511:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
えーと昨日こーなってあーなって健二が・・・で。頭がガンガンする。そーいやあ昨日は薬飲んでないんや、1日飲まんかっただけでこれって・・・ガーんガーん・・・結構きついな。喉がカラカラだったので、枕元に置いてあったウーロン茶を一気に飲み干した。
2005-12-01 18:16:00 -
512:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「おはようハナクソ」服に手を入れ体をボリボリかきながらまたアクビをしている。「おはよう。・・・学校行ってくるわ」あたしの飲み干したウーロン茶をひっくり返すと、最後の一滴が隆弘の口の中に落ちる。「今日から君は専業主婦だ。学校は休憩♪」本当に空になったペットボトルを回転させ勢いよく投げ捨てた。「取り敢えず風呂入っておいで。ツバ臭い(笑)」顔面におもいっきり投げられたバスタオルを持って風呂場にむかった。風呂場の横には大きなダンボールが3っつ詰まれてアタシの背丈程になってあった。今何時なんやろ。最後に飲んだのが一昨日の午前2時くらい・・・もう丸二日か・・・。狂う程ではないものの、ワクワクする気持ちがさざ波のように押し寄せてくるのは確かだった。
2005-12-01 18:32:00 -
513:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
あー薬したい
2005-12-01 18:33:00 -
514:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
風呂から上がると、寝癖のついた髪をちょんまげにした隆弘がラーメンにお湯を注いでいる。「華も食べるやろ?なるともラーメン」「いいわ。水ちょうだい」「じゃあバナナ食べや。」なんでバナナ・・・
2005-12-01 18:36:00 -
515:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「コーナンに何買いに行くん?」ギーコギーコとうなる隆弘のチャリンコ「んー?色々♪」「携帯忘れたから取りに帰りたいねんけど」「えー…あかん!嫁浮気するかもしらんやん!旦那束縛します!」馬鹿かこいつ…。隆弘とあたしのテンションはやっぱり180度逆だった…。隆弘じゃなくて健二が兄貴でまだよかった…。コーナンの入口にはクリスマスの飾り付けがされていて、発砲スチロールのトナカイの鼻が、子供にちぎられていた。「カートどこやろ?」「何買うん?」「ん?木材とーロープとーあっ釘とか…色々」「…家でも建てる気?(笑)」
2005-12-01 21:42:00 -
516:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「おしいっ!あっすいませーんこれと同じやつ20くらい欲しいんですけどー」隆弘が手にとったのは分厚めのベニヤ板。「おしい?じゃぁ犬小屋」「ブー。じゃぁロープいらんやーん(笑)」あっそっか…て、こんなゲームどーでもいいから携帯取りに行きたい。「なぁここって○○○駅の近くやんな?」「うん。」「あたし電車で帰るわ」「ん?」「電車で家帰るわ。携帯取ってまた来るから」家に6錠あるし。「んー?」「じゃ」「あかん。」「しらん」「あかん。行ったら薬中やってバラす。止まれ」ピタリ止まり振り替えると、そこには陰バージョンの隆弘。
2005-12-01 21:49:00 -
517:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
結局その日は、木材やらロープやら一色の材料を買って自転車を押しながら二人で帰った。イライラしてるあたしに「お肉食べたいから焼肉行こ」「いや(←即答)」焼肉なんか食ったら吐いてまう。「ホルモン!ホルモン!ホルモン」原始人かお前わ…。隆弘がオゴるからという理由で焼肉屋さんに半ば強引に連れて行かれた。…肉の臭いだけで吐きそう。「わかめスープ」この一言意外何も言わずに下をむく私は、誰がどーみたってケンカしてスネてる彼女に見えていただろう。「おいしいのにー」を100回くらい言いながら隆弘はご飯を3回もおかわりした。
2005-12-01 21:56:00 -
518:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
焼肉屋の臭いからやっと開放され、静かに冷たい夜道を歩く。どこかから淀川の磯臭い臭いがする。スタスタ前を歩くあたしに「華さぁ下着とかパジャマとか持ってきてないのに大丈夫?」お前が荷造りしたんやろが?しかも夏服ばっかり選びよって…。「…」「健二に頼んで近いうちに持ってきてもらわないとなー」「健二にチクったんねん。隆弘に監禁されてるって…」「えー監禁なんかしてないやーん!帰ってもいいよ、でも帰ったらバラすぞおらって言うてるだけ(笑)」こいつ…肌だけじゃなくて腹の中まで真っ黒や…。
2005-12-01 22:17:00 -
519:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「脅迫罪」「なに?薬物乱用罪」「…婦女暴行罪」「それは今からです。」
「…」
焼肉臭いから横で寝たくないと理由を付け、夜中に脱走しようとしたものの、靴を隠され失敗。明日こそ帰ろうと思いキッチンにひいたフトンにくるまる。今の気分はそうやな…水風船がパンパンにふくらんでる感じ…あー今パスポートがあったら確実オランダに飛んでる。
その次の日も眠れなかったけど、夜中何時もトイレに行く隆弘がわざわざ寝てるか確認するもんだから、目を閉じてじっとしておくしかなかった。2005-12-01 22:25:00 -
520:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
しかも確認の仕方が「…」…ぷっ…ぱっ
…にぎりっぺ…。
殺意を覚えた。2005-12-01 22:28:00 -
521:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
これって…隆弘のしてることって犯罪やんな?「あんた犯罪者やで。しかもなんで学校行かんの?」「あんたも犯罪者やん。しかも学校行ってないやん」…お前が監禁してるからじゃろがい!!!こんなに簡単に人って誘拐(←おおげさ?)されるもんやねんなぁ…しかも隆弘ん家の人なんも言わんし。「うち放任主義やから。ホスクラのバーテンやっててもなんも言われんかったし(笑)」「バイト行かんの?」「行かん。後輩に譲ってん。なんか金いるけど彼女おるからホスト無理らしくて」ホスクラのバーテンもホストも一緒ちゃうんか…。何が違うん(-.-)?
2005-12-01 22:34:00 -
522:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「ちょー華ー貧乏揺すりやめて!机揺れる」「あーごめん」薬くれたら止まるよ…。ガタガタガタガタ揺れる膝を手で押さえる。つーと油汗がコメカミから垂れてきた。真冬でこんなに寒いのに…やばい…そろそろ限界かもしらん。この頃になるとあたしは起きてる間はずっと歯ぎしりと貧乏ゆすりをしていた。夜は眠れないので恐い夢を見ることはなくなったものの、息は自分でもわかるくらいに臭くなり、今まではそんなクセなかったはずやのに爪をカリカリと噛んでしまう。噛む爪がなくなり指先から血が出たりした。
2005-12-01 22:41:00 -
523:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「お邪魔しまーす」「うい」「お邪魔します」「ういうい」「お前らガレージに置いてた木材持ってきた?」「はい。あっこれ現場のんなんで今日持って帰りたいんですげど?」「あーいいで、すぐ終わるから」「まっさん髪形変えはりました?」「変えましたー♪」「色マネしていいっすか?」「坊主やん君」わいわい。扉の向こうからは数人の隆弘以外の声。…今なら出て行けるかも!!!扉をおもいっきりひいた。ガチャ…ガチャガチャガチャガチヤ…
あんのマサイ人!鍵かけてやがる!!!!「まっさん、誰かいはるんですか?」「あー彼女彼女」気付いた!2005-12-01 23:00:00 -
524:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「開けて!おら開けろや!」ドンドンドン!「今悪いことしたから説教部屋行きやねん(笑)」「助けて!助けて下さい!!!」ドン!ドン!大きな声を出すだけで膝が震える。
ジョーーーー
…失禁。出した感覚なんかまったくない、太ももが温かくなったので見てみるとオシッコで隆弘から借りたスウェットが一部濃くなっている。…。扉のむこうからはもう何も聞こえない。「とりあえず、これ内緒。しゃべったら殺す。そことあそこにコレはめたいんやん」「は、はい!」しばらくしてまた聞こえた隆弘と後輩の話し声。2005-12-01 23:09:00 -
525:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
ビビりきった後輩達の声…。役立たずが!!!おもいっきり扉に足蹴りをし、再びベットにへたりこんだ。涙がぼろぼろ出てくる。寒さのあまり体を丸めこみ膝を抱いた…。薬がしたい…出来ないならこのまま死んでしまいたい。
涙の止まらない目をそっと開けると隆弘の煙草とライターが目についた。本当に今思えば何がしたかったんやろ。正気じゃないだけじゃなくて本間に完璧に狂ってた。2005-12-01 23:17:00 -
526:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
隆弘の山ほどある服をひっぱり出してベットの上にまとめ…
火をつけた2005-12-01 23:18:00 -
527:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
火をつけるなんて出来るなら、窓ガラスを割ればよかったのに(笑)なんで火の方にはしったのか…未だに自分のとった行動がよくわからない。覚えているのは真っ黒な煙りと、ギャーギャー叫ぶ、自分の声だけ。
2005-12-01 23:21:00 -
528:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
気がつくと、キッチンにひいたフトンの上に寝かされていた。真上にある蛍光灯の明かりがまぶしくて横を向くと、三角座りの隆弘がこっちを見ている。「君ばかでしょ。家なき子か!」「お水ちょだい…」喉が痛い。「ほれ」そっと私を起こすとぬるい水を、そーと口の中に流し込む。「頭…痛い…」「煙り吸いまくったせい。俺の服燃やしたせい。自分のせい。」見ると隆弘の服にはススが付き、髪の毛はちょっとコゲていた。「…わかれ…ん…」「ん?」「…わかれ…へん」「狂って火付けたけど、密室やったから煙り吸ってブッ倒れて今!」
2005-12-01 23:30:00 -
529:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「後輩は?」「しゃべったら殺す。って散々脅して帰らせた。一人火傷してたけどまぁ大丈夫やろ(笑)」「部屋は?」「窓しめてたし密室やったから酸素ないやん?ボヤ程度で済んだで…服はほとんどオジャンやけど(:_;)」「…弁償する」「いつか自分のお金で弁償してね(笑)」「うん…」自分の息が臭い。ゲロったのは本当だろう、前みたいに喉に異物感を感じる。「とりあえず部屋も出来上がったし!風呂入ろ!華も俺も臭い(笑)」「うん」「さっき健二来て着替えとかパジャマとか置いて行ってくれたで?」「健二!?なんか言ってた?」
2005-12-01 23:45:00 -
530:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「なんか急いでるからって着替えおいて、とっとと帰って行った。おっちゃんもおばちゃんも元気やって!」「そう…」なんや…健二にちょっと会いたかったのに…こんな状態でなんやけど(笑)「あと一週間ちょっとで2006年やん!正月には一緒に森山家に帰ろな!」
「…うん」あたしの啜り泣く声がだんだんと大きくなると「もー華臭いわぁ(笑)このフトンもポイやなぁー」と言いながら隆弘は無理矢理フトンに入ってきて、あたしを強く抱きしめてくれた。隆弘にスッポリと包まれたあたしは、今までに感じたことのないような感情に襲われる。2005-12-01 23:56:00 -
531:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
ずっとこうしてたい。そのままあたしを捕まえてて…離さんといて2005-12-01 23:57:00 -
532:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
このままずっと
離すさんといて…また悪魔があたしに取り付くから。このままずっと
つかまえていて…2005-12-01 23:59:00 -
533:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
この時、父さんにバレるからとか、ガリガリの体が気持ち悪いからとか、そんなどーでもいい理由からじゃなく…本当に薬をやめなあかんと思った。そりゃぁさっきまで狂ってしょんべん垂れてた奴が言うても信憑性ないけど、
悪魔に自分から近づいて、快楽のためだけに魂を売ったことを本当に後悔した。2005-12-02 00:03:00 -
534:
イクヨクルヨ
初リアルやった♪♪♪ちょっと嬉しかったです☆華ちゃんの話し見ていて私の過去とてらしあわせて見てしまい怖さもでてわかる気持ちもあり複雑な気持ちで読んでました☆でもやっぱおもしろくて大好きです(≧∇≦)
2005-12-02 00:05:00 -
535:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
薬は悪魔や…
しっぺ返しはかならずついてくる。…誰にだって。
それが平気だからと手を出すなら覚悟しといた方がいい。最初の快楽を味わうのは自分だけ、後から来る地獄を味わうのは…自分や家族…恋人…友達…みんななんやってこと。
そしてあなたの手から流れ落ちていく…薬では手に入れることの出来ないものたちが。2005-12-02 00:09:00 -
536:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「お湯はってくるわ。久しぶりにつかりたいやろ?」「うん、ありがとう」「そのかーわーり!時計見て」隆弘があたしの目の前に突き出した時計を見る。眩しくて目がしょぼつく「00時04分…?」「そう!メリークリスマ-ス」あたしを強く抱きしめ「はぐはぐー♪」と体を揺する隆弘。「でもまだイヴやで?」「イヴもクリスマスも一緒!」…一緒か…?「ってことで一緒に風呂入ろな!」「は?」「オシッコじょーまで見られてんから裸なんか恥ずかしないない(笑)んで俺、華のすっぴん好きやからきっと真っ裸も好きやと思う♪」…ほへ?…
2005-12-02 00:24:00 -
537:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
黒くて堅そうな上半身に思わず目がいく。「エッチ!」ちょけながら前を隠し、自分の部屋に走っていった。…馬鹿だ。お湯が半分くらいまでたまると、「お前いい服だけ上手に選んで燃やしてくれたなぁ」と、何やら体操服らしきものを持って出てきた隆弘。「…それ着んの?(笑)」「だって…これしかないもん。二階ばーちゃんら寝てるからもう鍵しまってるし」体操服にはデカデカと[3-A松田隆弘]…そないにデカイ字で書かんでも…「体操服まで自己主張激しいな(笑)」「言わないで…書いたの母やから(笑)」
2005-12-02 00:45:00 -
538:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
電気を消し、台所の手元を照らす蛍光灯だけを付けて服を脱ぐ。なぜか正座してじーと見てある隆弘。後ろをむくと「ほほーテレた所がまたいとうつくし…」何キャラ…?
上の服を脱ぐとプーンとゲロの臭い。「俺らの体ん中ってこんな臭いもんだらけやねんなぁ(笑)体ん中に鼻ついてなくてよかった」わざと脱ぎ捨てたトレーナーを臭いまくる。
この人は優しい人だ。
今更思った。2005-12-02 00:59:00 -
539:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
あたしだったら間違っても人のゲロのついたトレーナーなんて臭えない。
スウェットをいさぎよく脱ぎ捨て、下着姿のままとことことユニットバスの扉の前に立つ。「可愛いから。」「…」「俺のアジアサイズも見る?」「いらん(笑)」「まぁもぉ規定サイズじゃなくなってるんですけどね(笑)」あたし達は屋台の日本酒みたいに並々入った湯舟におもいっきりつかった。勢いよく溢れ出すお湯で、シャンプー立てに飾られたアヒル隊長が流されていく。「ほらメヤニもゲロ跡もキレイキレイ♪」指で優しくあたしの顔をこする隆弘。2005-12-02 01:07:00 -
540:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
キスしたい。エッチよりキスがしたいってこんな気持ちなんやなぁ…
「あたし、またおかしくなる?」「まぁなるやろな(笑)今は暴れてストレス発散したし…寝起きやし」ゲロで固まった髪も湯舟につけ手櫛(てぐし)でとかす。「いつまたおかしくなるん?」「さぁ。そんな、いとうつくしな顔したあかん!ただでさへ規定サイズ外やねんから(笑)」「…ほんまは今も薬したいなーって思ってるかもしらん。自分でもわからんけど…正気やけど…薬のこと…考えてるかもしらん」「ほおほお」2005-12-02 01:12:00 -
541:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
くるりと後ろをむかされ湯舟につかったままシャワーで髪を洗われた。また湯舟のお湯が溢れだし、アヒル隊長が移動する。「狂ったってまた連れ戻したるから。正気な時はいらんこと考えんな」あたしの体をはさむ様にして広げられた隆弘の足をじっとみつめながら小さく頷いた。シャンプーとリンスをしてくれた隆弘は「俺もして♪」と、おもいっきり湯舟に潜ると頭を押し付けてきた。コロコロ髪形変えてる割には傷んでない隆弘の髪の毛。意外と人の頭を洗うって言うのは大変で、何度か耳の穴にズボリと指を入れてしまった(笑)
2005-12-02 01:20:00 -
542:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
裸が恥ずかしいなんて…もうこれっぽっちも思わなかった。隆弘は湯舟の中で何度もあたしの足首を握っては「ジャストサイズ」とニヤけていた。…変なフェチ…。風呂あがり、隆弘の部屋を見に行くと、ベットの中央がコゲているだけなものの、水びたしになったらしく床一面に新聞紙がひかれていた。「今日はキッチンで一緒に寝よ。てかもうコゲてんのとゲロまみれのん以外フトン1つしかないし?」「弁償するから?」「今?体で?」
「…」んー…
「悩むな!(笑)その冗談、思春期には酷だからやめて!(:_;)」…あっでたオカマキャラ…2005-12-02 01:26:00 -
543:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
その日、隆弘は抱きしめてくれることはもうなかった。ただ一組のフトンで手を繋いで眠るだけで、あたしには充分だった。
2005-12-02 01:28:00 -
544:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「…ーろ!お!ぎーろ!おきろー」クイっクィと髪を引っ張りながら頬杖えをつく隆弘に起こされる。「ん…」「どう調子は?」「…眠い。…久しぶりにグッスリ寝た。」薬する夢見たけど…。「おしっじゃぁ今のうちにトイレして顔洗ってこいさー」「もうちょっと寝る…」「あっかーん!」敷きブトンをおもいっきり持ち上げられ、床にコロコロと転がる。「しばく眠い」「早く!」ぶーたれながらユニットバスで言われた通りの仕事をこなした。ユニットバスの扉を開けると…久しぶりに制服を着た隆弘が目に入る。「学校行くん?」
2005-12-02 01:35:00 -
545:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「んー?うん。今日終業式やから絶対行かなあかんねん。ついでに健二のフリしてお前の学校に通知簿取りに行ってくる。」「バレるやろ」「バレへんバレへん。家庭環境複雑やから先生らも口出しにくいやろうし…」「隆弘日本人に見えるかな…」「日本語しゃべれるから大丈夫♪はいゆず茶」「ありがとう」「…とー…多分帰って来るん3時くらいやわ」「うん」久しぶりに制服姿を見るだけでドキドキするあたしは変です…フェチなんかな…「飲んだ?」「うん、ごちそーさま」「おしゃ。じゃぁこっち来て」???
2005-12-02 01:40:00 -
546:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
隆弘がポケットからロッカーの鍵みたいなのを取り出し、弟くんの部屋の襖(ふすま)を開けた。
2005-12-02 01:45:00 -
547:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
そこには…
また壁???
銀色の…ログハウスにあった業務用冷蔵庫みたいな壁。隆弘がロッカーの鍵みたいなのを差し込むと「後輩にタダで作らせたから建て付け悪いわっしょ」ガガガガガガガ…何かを引きずるような音をたてて扉は開いた。中に入るとそこには…何もない。2005-12-02 01:49:00 -
548:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
電気も蛍光灯も全部外されて、窓にはコーナンで買ったベニヤ板がすき間なく打ち付けられている。
「…」えーと…
「ふすまわなぁー…補強の仕方迷ったけど、鉄工所でバイトしてる奴おったから発注してん(笑)」後ろをむくと、確かに襖の部分にだけ、チョット雑に溶接されたフタが立て掛けられている…っていう感じだった。「弟くんの荷物は?」「あいつ来年の9月から留学すんねん。Mac鈴木の行ってた学校に。だから大丈夫」「いやだから荷物は?」「家具は捨てた(笑)トロフィーは段ボールん中」2005-12-02 01:58:00 -
549:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
風呂場の隣に積まれた段ボール…あれ中身トロフィーやったんや。「…あたしこん中におるの?」こんな光りも差し込まないような箱の中に?
「華…」私の両手を掴むと隆弘は子供に話かけるような言い方でゆっくり話し始めた。「あんな。色々調べてん。ネットとか友達に話聞いたり…実は…タヤマにも会ってん。」「!?」何聞いたん!?タヤマいらんこと言うたんちゃうやろなぁ!?一瞬で曇るあたしの顔を見て隆弘はニコリと笑った。「うん…まぁ華の口から聞きたくないような話もチラホラは聞いた」
…最悪。2005-12-02 02:04:00 -
550:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「でー…先輩とタヤマをボコって止めに入った奴もボコった。あーあと華の悪口言うた奴の鼻を折った(笑)」笑えない。「タヤマとかほんまヤバイで…」「うん、だから目には目を。で親ヤクザの先輩連れて行ってん。まぁそのへんは心配せんといて」「…」
「でー…こっからが大切。お前が買ってた薬は合法ドラッグ。普通に売買禁止のドラッグの化学式組み替えて、法の目抜けるっていう渋谷の店が大量に裁いてて、それをタヤマが組に言われて売っててん。」「ようそこまで調べあげたな…」「うん。ちょっと調べるん楽しかった(笑)」2005-12-02 02:12:00 -
551:
りり
更新嬉しいです。一緒に…の方も読んでますよ☆
華ちゃん、薬抜き計画、黒人くん頑張ってほしいです。
リアルに感じるので、薬とは無縁のりりが読んでも絶対手を出したらダメやと思います。
りりなんか煙草も止めれないくらいですもん。2005-12-02 02:17:00 -
552:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「全然連絡せんかったら変に思われるし…」「ほんまにむかつくからそれは謝って」「…ごめんなさい」土下座する隆弘…こいつの土下座に誠意がないことは健二ん家の一見で証明されてるからなぁ…。
「まぁそんな感じで話それたけど、薬すぐ止める方法があんねん。精神病棟とかでも使われてるらしい」「それがこの監禁?」「…まぁ言い方悪くすれば監禁…よく言えばぁ…まぁ監禁やな(笑)電気も何もかもはずして箱を作り、窓も塞いで自殺も防止!俺も一緒に入るつもりやったけど…とりあえず帰ってくるまでここにおって」2005-12-02 03:33:00 -
553:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
部屋を見渡すと、ほんの少し漏れた光りが壁に線を作り、本当に他は何もない。「角に頭ぶつけたりしたあかんから押し入れもベニヤ板でフタしといたから。」窓と同じ様にびっしりと丁寧に打ち付けられたベニヤ板。「最悪のクリスマスプレゼント(笑)」下をむいて顔をひきつらせると「ありがと♪じゃぁトイレしたなったらそこ…」ピンクのバケツが部屋の隅に一つ…「…まじで?」 「だってインターネットの画像もこんなバケツやったもん」「紙は!?」「はいっ♪♪」「雑誌とかMDとかは?」「そんなんなーしっ」
「……頭おかしくなる。」2005-12-02 03:41:00 -
554:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「これがラストステージじゃー!」何キャラ…
ガガガガガガガ…
……バタン2005-12-02 03:50:00 -
555:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
…そういやこんな夢、前に見たことある気がする。
2005-12-02 03:52:00 -
556:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
本間になんもないただの箱みたいな部屋…。目が慣れると部屋の中は結構明るく感じた。雑誌とか…せめて時計くらい置いていってくれたらいいのに…。暇やわぁ…電気だけじゃなく、エアコンも配線ごと取り外されていた。しばらく気が狂うわけでもなく、部屋の隅にもたれてボーっとする。…暇
2005-12-02 03:55:00 -
557:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
薬を止めてもうどれくらいたつんやろ…。日にちの感覚はだいぶ前からなくなっていた。毛布くらいおいてけ…寒いやんか。床に寝転がり、天上の木目なんかを数えていたけど、無意識過ぎて嫌になりやめた。柱には鉛筆やボールペンで何か書かれている。コロコロと転がり、近くでよく見る…
―1997 たかひろ
―1997 りゅうじ2005-12-02 04:01:00 -
558:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
立ち上がり上に目をやると2003年まで、二人の身長らしきところに毎年、印が入れられていた。中には
―2000 たかひろ股下
っていうのがあってウケた。股下の部分に印つけてどーするつもりよ(笑)でもなんか…こーいうのん…いいなぁー。他にはなんかないかなっ♪何もない和室の中をひたすら探索した。長いこと捜しまわって、見つけたのは畳みが煙草で焦がされてることくらいだったけど結構楽しかった。なんとなく、羨ましさや空しさもちらついたけど、そんな気持ちは誰の家に遊びに行っても感じてたもんだから、わざと気付かないフリをした。2005-12-02 04:10:00 -
559:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
再び元の位置に戻り、柱によりかかる。寒いなぁ…。ベニヤ板から漏れる光が少しかげってきてる。…そろそろ帰ってきてもいい時間帯ちゃうんかなぁ…。
…寒い。
…ZZZZZZ2005-12-02 04:13:00 -
560:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
――――――――――――寒いなぁ…。ビュー…。パリパリパリパリ。
???
…足が!足が凍ってる!!助けて!黒い海に飲み込まれていく!!!助けて!!手がない…!?なんで!?助けて!助けて!2005-12-02 04:18:00 -
561:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
このシーンばっかり連続で10回くらいみた。2005-12-02 04:20:00 -
562:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
…頬をパチパチと叩かれ目が覚める。「な!はな!はな!」やっぱり夢やったんか…夢ってわかってても恐ろしい夢「…ふぇー!」泣き付くあたしに隆弘は……「ごめんごめん3時?分なってもた」急いで帰ってきてくれたらしく息が乱れていた。「この部屋嫌や!普通に家の中で生活したい。恐い!恐い夢見た!」「…華…」 「こんな狭い部屋にずっとおったらまともな奴だって頭おかしなるって!?夢ん中で…こわ…(泣)」「華…」あたしまともな時だってこんなとこいたくない…「…華あのな」言葉に詰まる隆弘…。「…なに?」「…華。」
2005-12-02 04:27:00 -
563:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「華…それ夢ちゃう。幻覚や…お前今、目おもいっきり空いてた。…叫びながら畳…ばんばん叩いてた。」
下をむけ顔を上げない隆弘。 幻覚…2005-12-02 04:30:00 -
564:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「とりあえず、下だけ履きかえよか」また優しく笑う隆弘…。まさかと思い下に目線をやると…
…失禁。
「ごめん!!!」「ごめん禁止じゃー。寒いないか?」「…」情けない…ほんまに情けない…。好きな男の子の前で…。何回おしっこ漏らしてんのよ!!!「健二が持ってきた下着、おばちゃんが買ったんかなぁ…なんか綿パンばっかりで色気ないわぁ(笑)」紙袋を持ってきてガサガサと漁りだす隆弘に思わず言ってしまう。
「薬中でオシッコもらす女に色気なんか感じひんくせに!!!」2005-12-02 04:38:00 -
565:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
自分の言葉に自分が一番傷つくのはわかっていても、吐き出さなくては心ごと破裂してしまいそうな程、羞恥心が膨んでいた。
「…ほぉーーーー!」
じじぃみたいに感心する隆弘…。こんな場面、いくらいつもみたいにチョケたって収拾不可能。目の前にはオシッコ漏らしながら、色気を感じてないやろ!と叫ぶ薬中女が一名。…畳に散乱する白の綿パン。急いで帰ってきてくれた隆弘になんの落ち度が?むしろオシッコしてるのきもがられへんだけで充分やのに…。我が儘とかじゃなぃ…。心配してる。…隆弘に嫌われないか心配してる。2005-12-02 04:46:00 -
566:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
心配を言葉にすると…こんな…こんな裏目に…。薬のせい?違う…
隆弘のことが好きなせい。2005-12-02 04:47:00 -
567:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「華がもうやめて!このチンコ虫!って言うても捕まえて腰カクカクさしたい。」隆弘の言葉に、自分の顔が耳まで赤くなってるのがわかった。オシッコ漏らしてることに赤くなれよ(失笑)「でもさぁやっぱり愛のあるセックスがしたい訳だ(笑)だからこうして後輩や先輩や友達や…俺の持ってるもん全部使って、華を連れ戻そうとしてんねん。…すべては愛のあるセックスのためさ」首を横に振りながらそう言うと「ってことでベアーちゃんで行っとこか(笑)」バックプリントでクマの顔が書かれた綿パンをあたしに渡した。
2005-12-02 05:06:00 -
568:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「…ありがとう。」クマを受け取りありがとうにすべての気持ちを込める。
「今はそれどころじゃないってわかってるから。だからって待たれへんわけじゃないし、しょんべんやゲロぐらいじゃー気持ちなんか変わらんって(笑)さすがに次火つけたら刺すけどな(笑)」ケラケラ笑う隆弘につられて笑い、パンツを履き変え部屋に戻った。フトンや分厚めの毛布にロープ。ダウン、水、パン、おにぎり、お菓子なんかを部屋に持ち込み、トイレに行くと、隆弘はまた重い扉を閉めた。
ガガガガガガガ…
バタン。
今回は隆弘もいる…大丈夫。心で何回も繰り返す2005-12-02 05:16:00 -
569:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
冬のせいで早くに日が落ちるため部屋はもう真っ暗。「怖ないか?」「うん」「薬したいか?」「かなり(笑)」「(笑)」フトンの中は二人だからだいぶ温かい。「全然眠なれへんなー…まだ7時やもんなぁ」カサカサカサカサカサ…フトンにあたしの貧乏ゆすりが伝わる。「じゃぁなんか面白い話でもしよか?」体を近づけることもなく、フトンの中で取れるだけの距離をとった隆弘は、腕で三角枕をしながら何度も背中を撫でてくれた。「薬欲しい…」「そっかぁ。じゃぁ健二と涼子が出会った時の合コンの話し「薬したい…」
2005-12-02 05:27:00 -
571:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
言葉にすれば楽になるわけでもないのに…口から出る言葉といったら…薬…薬…薬…薬…それでも隆弘は笑顔で話かけ続けてくれた。自分はまだ正気だという判断は出来た。「薬はしたあかんな…でも薬がしたい」貧乏ゆすりで体がガタガタガタガタ揺れる。「そやなーあかんなー。」真っ暗で隆弘の顔が見えない。「隆弘おる?」「ちゃんとここにおるよ」冷たい足先がガタガタ揺れるあたしの足を挟み、暗闇から現れた手が頭をポンっと叩いた。「今日はクリスマスやでー華」「うん…ギシギシガシ」歯ぎしりの音にもどうずることなく話し続ける。
2005-12-02 05:38:00 -
573:
ぁ??
この話し好きゃで??何てゅぅたらィィんか上手くゅぇんヶド?薬してハマッタら本間にャバィ?コトなるんゃなぁ…ッッてめっちゃ感じた?ぁ??はまりゃすぃタィプゃヵラ絶対薬ゎしたなぃ?怖ぃし(:_;)
2005-12-02 06:33:00 -
574:
名無しさん
〉〉570-650
2005-12-02 08:28:00 -
575:
名無しさん
>>570-650
2005-12-02 08:29:00 -
578:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「クリスマスの思い出とかどんなん?どんな男と過ごしたんにょー」無理して語尾を踊らせ話す隆弘「薬したい…でもあかんっつわかて…るギシギシガシ」強く唇を噛むとプチリと切れて鉄の味が広がった。
……。
真っ暗闇の中でデッカイ鹿みたいな奴が隆弘の後ろから突進してこようとするのが見えた!「隆弘危ない!鹿みたいなん来た!起きて!」「華、大丈夫やからフトン入り。な?」こっちにむかって突進してくる…。「隆弘も避けないと踏まれるで!」部屋の隅に移動して頭をかかえると、鹿は方向転換をし、あたしの方にむかってきた。「隆弘!隆弘!」2005-12-02 11:49:00 -
579:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「ここおる。ここおる。」そっと温かい手があたしの肩に触れた。「鹿が!!!」幻覚なん?妄想なん?でもこんなにはっきり見える。動物の獣臭い臭いまでする!「大丈夫やでー大丈夫やでー」背中を何度もさする隆弘「鹿ってトナカイか?サンタもあかんなー華怖がらせて…ナマハゲちゃうねんからなぁ(笑)」「ふぇ…ふぇーーーー」涙はもうあまり出ない。ただ叫びたくなって…たまらなく叫びたくなって
「きゃーーーーー!」叫びたくった。2005-12-02 11:55:00 -
580:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「150ホルンー♪」そういうと抱きしめ、あたしの顔を胸に強く押し当てて…、「大丈夫。ここにおるしトナカイは今忙しいから華のとこにそんな長いことおらんし大丈夫。」「キャーーーーー!」「華頑張れ…!頑張れ!悪魔追い出そな!」「キャーーーーー!!!キャーーーーーーーーーー」
あたしは正気や!大丈夫!自分の中で何度も呟いていた。ただ…本当にプチリとテレビを消したように…その日の記憶はそこまで…2005-12-02 12:01:00 -
581:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「…」窓から差し込む少しの光りで目が覚める…朝?やんな…。ビクッ!すごい悪寒。何この部屋…むっちゃ寒い…ガガガガガガガ…「おーおはよう。ごめんオシッコしに行ってた」少しヒゲの伸びた隆弘。黒い肌でもわかるくらい目の下にはくっきりクマが出来ている。「隆弘寒い…」「寒いだけ?」「うん。でもむっちゃ寒いねん!」足なんか凍傷起こしてるみたいな寒すぎて感覚ない…。「今のうちにさきトイレ行こか」「嫌。寒くて体カチコチ…」「えーでもーオシッコしたなってバケツでしなあかんようーなっても知らんでー」
2005-12-02 12:09:00 -
582:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
スウェットの股の部分を掴む。…よかった。今日はもらしてない。「…してなかった」「やったぁー♪」それにしてもなんだか体の中が寒い…「隆弘寒い」「その前に今のうちにトイレ行っとこな♪」空の段ボールみたいにひょいっと持ち上げられトイレにむかう。「寒い」別にオシッコはしたくなかったのに…冷たい便座の感触で自然とでる…。「でたー?」扉のむこうから叫ぶ隆弘。「でた」恥ずかしい。「華おっきい方もしとき。もー長いこと出てないやん」「人ん家でおっきい方でえへん」「なにそれ(笑)もらしてゲロるのに…なんの意地やねん(笑)」
2005-12-02 12:43:00 -
583:
名無しさん
隆弘にキスしたくてしょうがないってとこかなり分かる!なんか泣きたくなるぐらい切なく感じた!作者さんが伝えたい事と違うかもやけど…でも凄く良いよ〜
2005-12-02 12:52:00 -
584:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「意地じゃないプライド」ジャーーー。「あっそ(笑)」扉を開けると、おんぶをするポーズの隆弘。「歩けるよ」「寒いんやろ。寒なって手足の感触なくなるって先輩から聞いた。もーすぐゴールが近い証拠や。頑張ろや。」
「…ぅん」
あたしは隆弘に何がしてあげられますか神様…こんな素敵な人とどーして早く会わせてくれへんかったん?初めて自分のした色々な過去を消したいと思った。後悔は前からなんとなくしてた、でも今更なに言ってんのんよっていう気持ちがずっとあって…その気持ちを中心に心は回ってた。2005-12-02 12:52:00 -
585:
作者 ◆DEP4IVx7X6
653さん☆
あーなんて嬉しい!そこ結構私も好きな場面なんです(笑)何かを感じとっていただけているだけで充分嬉しいですm(__)m2005-12-02 12:55:00 -
586:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
今あたしの心にいるのは、隆弘が無理矢理引っ張り出した不器用で怖がりなあたし。まっすぐ隆弘だけを見てる。
…というかまっすぐ隆弘が見てくれることを望んでる。今悪魔と戦いながら、感じてる。
一秒でも一緒におりたいっていう切なくて愛しい素敵な気持ちを…。2005-12-02 13:00:00 -
587:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
…こんな気持ち言葉にしたら、きっと薄っぺらい言葉の羅列になって、あなたはきっと笑い飛ばすやろね。
2005-12-02 13:04:00 -
588:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
ゾクッ!隆弘が作ったサラサラのお粥を口元に持ってこられただけで、寒気と吐き気がした。ビクつく体に「そんな寒いん?」と最初に会った時よりもだいぶやつれた顔の隆弘。「骨から凍ってるみたい」ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ…。お粥は口に入れて見るものの、喉にフタがされているみたいでなかなか飲み込めなかった。ふた口食べるのがやっと…。分厚い毛布で私を包み、隆弘が毛布越しにあしを抱きしめる。「ストーブ危ないから付けられへんから、人間カイロじゃー」隆弘の笑い声にもだいぶ元気がなくなっている。ガタガタガタガタ
2005-12-02 13:11:00 -
589:
ぁ??
華?ゎ隆弘クンに何もしなくてィィと思ぅ??薬完璧に辞めて?ただ毎日ちゃんとご飯をぉ腹一杯食べて?くれてたら隆弘クンゎ喜ぶと思ぅ? この話が実話ゃったら華?ょぉ頑張ったナァ?作り話ゃったら?薬が怖い?コト皆に伝わってほしぃゃん?
2005-12-02 13:21:00 -
590:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
わかってる…ゴールはもう見えてる。でも、凍った両足は前に進むどころか、どんどん後ろにひっぱられいく。
ガタガタガタガタ…
「薬…お願い…寒い……」「華…毛布ふや「うっさい!薬早く!死にそう!凍る!早く!」寒さはもう限界やった。他のことを考える余裕なんか大分前からなくなってる。ただただ、寒さをなんとかしたかった。灯油をかぶって火を付けたい…そう思うくらいに寒かった。
「クスーリー…薬したぃ。お金出すから…セックス…しゅーから」だらだらとヨダレがたれるのを隆弘は袖で拭きながら、「ゆっくり、10数えよか…華。」2005-12-02 13:23:00 -
591:
作者 ◆DEP4IVx7X6
ぁ??さん
ほんと私もそう思います!フィクションですが…華はどこかにいます。きっと日本中か…もしくは関西…大阪?のどこかに(笑)隆弘が『?一緒に暮らそう?』の健二よりいい奴に感じてきて最近焦る作者です(失笑)2005-12-02 13:30:00 -
592:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「いーちーにーさーーんしーーー」「薬?エッチしよやー薬しよやー」
「…悪魔が出てきたん?ごーーろーくー」「あはははははははははははは」恐い…口が勝手にしゃべって笑い出す。心の中に檻が出来てあたしを閉じ込めてる。そんな言葉、隆弘に言わんといて!「あはははははははは!」
「っ…またフラッシュバックかーい!」檻の中から壁に頭をもたげる隆弘が見える。「あはははははははははは」天上を見上げ、笑い続けるあたしじゃないあたし。2005-12-02 13:36:00 -
593:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
立ち上がり笑い続ける。「あははははははは!」あたしが狂ったんじゃない。心はまだ正気。ただ体が…脳みそが…カチコチに凍って、誰かに操られる。自分じゃ動かされへん。
「あはははは…はは…は…」呆然と無表情であたしを見上げる隆弘の目に、もう冗談を言う元気は残ってなかった。
「…は…は…はーよ薬持ってこいやぁぁぁぁぁ!!!!」掃除機のエみたいに細くなった足が、隆弘の顔面を蹴り上げる。
ベシっ!!!2005-12-02 13:43:00 -
594:
イクヨクルヨ
今私の中で華ちゃん頑張ってがいっぱいあります!!!大事な人に出会えた思うなら今どんな恥ずかしい自分でも最後まで頑張ってがあります(>_
2005-12-02 13:44:00 -
595:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
その瞬間だった。 !!!
隆弘があたしの頭を掴みおもいっきり畳みに押さえつけた。グラつき朦朧(もうろう)とする意識の中、初めて箱に入った日にみつけた柱が目に写る。
「絶対連れ戻したるからな…華!」隆弘がなんか言ってる。気持ち悪くなって少し吐いた。白い汁と消化されずに残っていたふた口程の米つぶが、口のまわりにへばりつく。…そのまま目を閉じると、暗い闇の中…ひたすらスカイダイビングみたいに落ち続ける夢をみた。…誰もあたしをつかまえに来てくれたりはしない…。ビューっと風を斬って落ちて行った。2005-12-02 13:52:00 -
596:
作者 ◆DEP4IVx7X6
イクヨクルヨさん☆
ありがとうございます!これはもうテストそっちのけで大幅更新するしかないです?(笑)華をいじめてるのが自分だと思うと複雑な心境ですが…頑張ってる二人をあと少し見守って下さいm(__)m2005-12-02 13:59:00 -
597:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
着地することもなく目が覚める…。
手足が動かない。
視点の合わない目を無理矢理開けると、薄暗い部屋の中、あの柱にもたれかかり下をむいた隆弘がいた。
「…隆弘…寝てるのん?」ゆっくりと上げられた顔は彫刻みたいに、いらない肉がそぎ落とされていた…。「やっと起きたな。丸一日寝てたで」「…そう。」起き上がろうとするものの、なんだか体に巻き付いた毛布が重い。「華、暴れ出したから毛布の上からロープでしばった。ごめん」…あーそーなんや…。「いいよ。」「あと…お前髪の毛むしり出したから腹なぐって気絶さした。」「そう…」2005-12-02 14:06:00 -
598:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「ハゲになったらイブモア買ったるから(笑)」声にも表情にも元気がない冗談。もう…この人をこれ以上巻き込む訳にはいかへん。
「…隆弘。ごめん」2005-12-02 14:09:00 -
599:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「あたしもぉ無理やわ。」「…なに言うんやー」溜め息混じりの隆弘の声。「もう無理や。薬止めれんくてもいい。」
狂っても一応は折れなかった心が、ポキリとまっぷたつになった。
「隆弘巻き込みたくないから…」
今更何言ってんのよって自分でも思うセリフ。殴られたらしいミゾオチの痛みがジンジンとわかるようになってくる。2005-12-02 14:15:00 -
600:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「あたし…こんなんで隆弘に好きになってもらえる自信ない…あたし自分に自信ない」かすれ声がなお一層自分を惨めにさせた。
「…ほー(笑)」床に寝転がり隆弘はあたしに背中をむけた。しばらくの沈黙の間、薬をしたい衝動を必死に押さえる。ギシギシガシ…歯ぎしりの音が、また部屋に響いた。2005-12-02 14:19:00