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ちっちゃな黒猫の話。

スレッド内検索:
  • 1:

    せぇ

    なぁなんで?
    どこに行ったン?
    いつも一緒だったじゃん
    嬉しい時も悲しい時も
    あんたゎ何にも言わずに
    側にいてくれたよな。
    あたしゎあんたの顔を見ただけで
    あんたのふわふわの毛をなでるだけで
    心が温かくなるのを感じてん。
    なぁチビクロ
    なんであんたが先に死ぬん?
    人を幸せにするあんたが。

    2005-11-17 17:26:00
  • 201:

    せぇ

    仕事にいかなきゃいけないので、一旦ここで切ります。また休憩の時にでも書けたら書きます。
    みなさん、読んでくださってありがとうございます。これからもあたしと、チビクロの成長を見守ってて下さい?

    2006-02-15 14:51:00
  • 202:

    せぇ

    あたしが泣きやむのまっている間、キョンママは赤ちゃんをなだめるみたいに、あたしの背中を撫でてくれていた。すごく心地よくて、あたたかかった。
    あたしが落ち着いてから、キョンママが話しだした。『重いんじゃないよ。せぇちゃんはやっぱり、愛情が深いだけや。やけど、やり方間違えたらあかんで。見返りを求めへんのが、本間の愛やねんから。』

    2006-02-15 17:27:00
  • 203:

    せぇ

    見返リヲ求メナイノガ
    本間ノ愛−…。

    2006-02-15 21:23:00
  • 204:

    せぇ

    キョンママと別れてから、あたしはすぐにベットに寝転んで、ひたすらこの言葉を繰り返した。思い返すとあたしは−。
    何の見返りもなく、人を愛したことがなかった。

    2006-02-16 01:24:00
  • 205:

    せぇ

    かすかに聞こえる、一階の大時計の鐘が二時を告げた。もう寝な、明日も学校や。
    『おやすみ、チビク…』
    静かな部屋に、あたしの声だけが淋しく浮かんだ。あぁ、チビクロはいないんやったっけ…。そう思うと、あたしはなぜかまた泣けた。零れ出る涙を拭うことも、瞬きすらもせず、ただ茫然としながら、チビクロがいないことを静かに受け入れようとした。

    2006-02-16 01:35:00
  • 206:

    名無しさん

    2006-02-16 03:13:00
  • 207:

    せぇ

    結局その日は眠れなかった。チビクロがいないこの部屋は、ひどく冷たい気がした。考えないように意識すると、今度はしょーちゃん達との思い出と、『重い』って言葉ばかりが浮かぶ。
    チビクロと出会う前は、どうやって眠ってたんだろう。もう、思い出せなかった。

    2006-02-16 03:34:00
  • 208:

    せぇ

    いつもと同じ支度をして、いつもと同じ時間に家を出た。眠たいわけじゃない。だけど胃がキリキリ痛くて仕方なかった。だけど不思議なもんで、朝になると気分が変わって、あれだけ考え込んだ色んな問題は、答えもでないまま、頭からなくなっていた。

    2006-02-16 03:43:00
  • 209:

    せぇ

    だけどやっぱり、頭はうまく働かなかったみたいで、あたしは、お昼休みになってから、キョンが学校に来ていないことに気付いた。チビクロのこと、色々聞きたかったのにな…。
    あたしは大抵毎日、キョンとお昼を食べる。だけど今日はキョンが学校にいない。普段ならクラスの子達のグループに入れてもらうけど、この日はなんとなし誰とも話す気になれなくて、あたしは一人になれる場所を探した。

    2006-02-16 03:50:00
  • 210:

    せぇ

    …すぐ、屋上のてっぺん。あの場所を思い浮かべる。今日もいるかな。

    2006-02-16 21:58:00
  • 211:

    名無しさん

    あげ

    2006-02-17 22:45:00
  • 212:

    せぇ

    思わず駆け足に階段を上る。短いスカートがひらひらめくれて膝にあたるのがわかった。
    今日も、昨日と変わらずいい天気。彼を、あの独特でやさしい笑顔を、思い出したとたん、心も晴れた気がした。

    2006-02-18 00:31:00
  • 213:

    せぇ

    屋上にあるベンチに、彼の姿はなかった。ドキドキしながらかけばしごを登る。『なんて声かければいいんやろ…。普通におはよう?でももう昼やしな…。』色んなシュミレーションが、頭に浮かぶ。てっぺんへ、顔がでるか出ないかくらいのところで、あたしは一旦足を止めて、少し考えこんだ。

    2006-02-18 00:41:00
  • 214:

    名無しさん

    かかないんですか?

    2006-02-19 19:50:00
  • 215:

    名無しさん

    はじめまして?前から読ませてもらってますが今日初めてカキコします?
    あたしゎ猫ァレルギーでぁんまり猫が得意じゃないんですが、この話を読む度に猫飼ってみたい気分になります??
    楽しみにしてるんで、完結まで頑張ってください??

    2006-02-23 03:36:00
  • 216:

    せぇ

    更新おくれてしまい、またまた申し訳ないです。言い訳させてもらうと、虐待された犬を拾い、保護し、飼い主を探しまわっていて、なんとなく気分的にチビクロのことをかけませんでした。
    当たり前のことですが、動物は生きもので、喜んだり悲しんだり、もちろん声にだせないだけで、痛いことは痛いのに。その犬は片目が潰れ、なくなっていました。もう一方の目は白内障で、もう何も見えなくなってました。なでてやろうと手を延ばすと怯え、体を震わします。
    なんで?と、不思議で仕方ないです。こんなにかわいいのに。
    この子だけじゃない、本当は全国至る所に同じように苦しんでいる子、もしくは殺されてしまった子がいるんですよね。
    どうかみなさん、もしもその子達を見つけたら助けてあげてください。各県に『動物保護センター』等と呼ばれる施設があります。104ですぐに教えてもらえます。電話するだけでもその子達の未来は変わります。そして何より、動物虐待は犯罪です。
    『アイちゃん』そう名付けられたこの子は、仕事先の常連さんと、新しい幸せな時間を過ごすことになりました。引き取られるとき、震えることしかしなかった

    2006-02-23 11:04:00
  • 217:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 218:

    せぇ

    続き書きます。見て頂き、応援して頂き、すごくうれしいです。ありがとうございます。

    2006-02-23 11:13:00
  • 219:

    せぇ

    そっと背伸びして、顔の半分だけ覗かせて、彼の姿を探す。
    −いた!
    どこから持ってきたのか、かわいいプーさんの膝掛を足元にかけて、昼寝をしていた。起こさないように、音を立てずに上にあがる。赤ちゃんみたいな寝顔やった。

    2006-02-23 11:20:00
  • 220:

    せぇ

    『もてるんやろな…』そうつぶやいた瞬間、仁があの独特な笑顔を見せた。それからパッチリ目を開けて『まぁな』って言った。
    『あっ!ばかばか!起きてたん?!』あたしは恥ずかしくなって仁の肩を軽く殴る。『痛いやん、ひがむなひがむな!』『うぬぼれんとって!』
    二人で爆笑する。

    2006-02-23 12:42:00
  • 221:

    せぇ

    『てかなぁー、仁って何年何組?』あたしはずっと思っていたことをやっと聞けた。『なんで今さら?めっちゃショックやねんけど。もう二学期も終わるで?』口をとがらして仁が答える。『…えっ?ってことは一年なん?!』でも、本間に見たことないんやけど。『ぃや、二年やな。本間なら。』…ん?
    仁のはっきりしない答えに、あたしはチンプンカンプンになった。

    2006-02-23 12:47:00
  • 222:

    あ〜

    動物虐待するやつホンマゆんされへん?いっぺん虐待される側になったらいいのにと本気で思う…

    2006-02-23 23:59:00
  • 223:

    せぇ

    頭に『?ハテナマーク』が浮かんだあたしに、仁は笑いながら言った。『ってか普通わかるやろ!笑 まぁ簡単に言うと留年やな!』…なるほど。『なんだ!ってか最初からそう言えよ!笑』『お前がアホなだけじゃ!』
    きつい言葉とは裏腹に、仁はあたしの頭をポンポンとやさしく撫でた。胸がキュンとする。
    『ってか本間に俺のこと知らん?ってことはあの噂も知らん?』
    …噂?

    2006-02-27 01:03:00
  • 224:

    せぇ

    またもや頭に『?』が浮かんだあたしを見て、仁は慌てて『わからんならいい』とだけ言った。『噂ってな…』思わず口からでた言葉を遮るように、仁が口を挟む。『そういえば今日猫は?チビクロ!』

    2006-02-27 01:06:00
  • 225:

    せぇ

    名前覚えててくれたんや…。あたしは仁の質問に答えず、漠然とそんなことを考えてた。返事をしないあたしに『聞いてる?チビクロは?』と、もう一度仁が聞く。
    …『捨てた。』
    一言、ぽつりとつぶやく。思わず口から出た言葉やった。

    2006-02-27 01:10:00
  • 226:

    せぇ

    『はっ?何言うてるん?嘘つくなや!』少し口調を荒げて、仁があたしを真っすぐ見て言った。『本間やもん。』親にしかられた子供みたいに、あたしはまたポツリとつぶやく。
    だってそうだ。チビクロは、あたしの猫やのに。あたしが世話するって決めたのに。結局面倒見切れんくなって手放した。そんなの、捨てたも同然だ。

    2006-02-27 01:15:00
  • 227:

    せぇ

    あたしの目から、ポロポロ涙が落ちるのがわかった。『本間最近よう泣くなぁ…』って他人事みたいに、スカートについた涙の跡を数た。
    『んで何で泣いてるねん?!聞いたるから、詳しく話して?』下を向いたあたしの顔を覗きこんで、仁がそっと話す。心が暖かくなった気がした。

    2006-02-27 01:21:00
  • 228:

    せぇ

    仁に、ゆっくり、全部を話した。チビクロを拾ったあの夜から、いっぱい泣いた昨日の夜のことまで。チャイムは何度も、相変わらず遠くで鳴ってたし、あたしは何度も、同じ話をしたと思う。なのに仁は、何の文句も言わずに『うん、そうやな』って、そればかり繰り返し相づちを打って、聞いててくれた。

    2006-02-27 01:28:00
  • 229:

    せぇ

    なぁチビクロ。
    好きだとか、大切だとか。
    言葉にするとなんとなく、
    薄っぺらく感じることがあって。

    やけど思わず出てしまう。
    そう言う感情って
    きっと心の中だけには
    収まらへんねん。

    あんたと仁は
    そんな存在。

    今でもずっと
    大好きで。大切や。

    何回言っても
    言い切れへん。

    2006-02-27 01:35:00
  • 230:

    せぇ

    一通り話終わった時、仁は何を言うわけでもなく、ただまたポンポンとあたしの頭を撫でた。言葉にせんくても、伝わる感情って、きっとこういうの。『がんばれ』って、言ってもらってる気がした。

    2006-02-27 01:38:00
  • 231:

    せぇ

    ガヤガヤと、急に下が騒がしくなった。ピーっと笛が鳴る音、運動部のマラソンの掛け声。吹奏楽のときどき外れる音楽。授業は終わり、部活の時間。そんなに長い間話してたんやと、少しびっくりした。

    −『…ごめんな?』仁の顔を見上げて言った。『全然ええよ。』運動場に小さく見える人影を見下ろして、仁が短く返事をする。
    眩しいオレンジ色の夕日に、仁の明るい髪はきれいに染まって、そして仁はやさしそうに笑ってて。なんとなし、見ていられなくなって、あたしは仁から目をそらした。

    2006-02-27 01:51:00
  • 232:

    せぇ





    2006-03-05 01:19:00
  • 233:

    せぇ

    なんとなく間が持たなくて、あたしはふとカバンに入れていた携帯を開いた。『えっ…。』着信12件、メール1件。着信は、そのうち11件がキョンだった。急いでメールも開く。『せぇ!今すぐ来て!大変やねん!見てられへんねん!とにかく来て!』

    2006-03-05 01:27:00
  • 234:

    名無しさん

    ワクワク

    2006-03-05 01:29:00
  • 235:

    せぇ

    仁に、ろくな挨拶もせずに、一目散に屋上から飛び出した。階段を一段降りたところで振り返ったけど、仁の姿はそこからは見えなかった。財布の中身を確認してから、駅まで走る。『多分足りる、ぃやギリ足りひん?でも、キョンに借りればいい。』
    多分、タクシーが一番早い。学校近くの駅に止まっていたタクシーに飛び乗り、行き先を告げる。
    気が気じゃなかった。何があってん?聞きたい、でも恐い…。他の猫にいじめられたとか?慣れへん場所ではしゃいで怪我したとか?迷子になったとか?
    なぁチビクロ、お願いやから無事でいて。いなくならんとって。

    2006-03-05 01:39:00
  • 236:

    せぇ

    名無しさん、見てくれてありがとうございます。うれしいです?更新遅れてしまい本間に申し訳ないです。今日こそがんばってなるべくたくさん更新しますね??

    2006-03-05 01:42:00
  • 237:

    せぇ

    そこから後はよく覚えていない。気が付いたらキョンの家の近くに着いて、タクシーの代金をたいして見もせず、財布の中にあったお札を全て投げるように渡した。多分足りたんだろう、無愛想で態度の悪い客に腹を立てたのか、おつりも渡さず、タクシーは走りさっていった。

    2006-03-05 01:46:00
  • 238:

    せぇ

    いざ家の前に着くと、やっぱり恐くて、足がすくんだ。深呼吸して、インターホンを鳴らす。
    −ピンポーン

    日はすっかり落ちて、すごく寒かった。飲み込まれそうな暗闇に、キョンの家のやさしい明かりが漏れる。

    2006-03-05 01:50:00
  • 239:

    せぇ

    ガチャガチャ
    鍵を開ける音と共に、キョンがちょこんとドアから顔を覗かせた。『おそいねん!はよあがって!』深刻そうなキョンの声に、ますます不安になる。あたしは急いで、だけど音をたてないようにそっと、玄関に足を踏み入れた。

    2006-03-05 01:56:00
  • 240:

    せぇ

    『おじゃましまーす…。なぁキョン、チビクロは?』
    あたしがしゃべった瞬間、ダダダダダッと音がした。
    それは、本間に一瞬の出来事。

    2006-03-05 01:59:00
  • 241:

    みみ

    この小説が一番好きやな〜

    2006-03-05 02:33:00
  • 242:

    せぇ

    そんなこといってもらえて、ホントに光栄です。ありがとうございます。がんばります!

    2006-03-05 12:01:00
  • 243:

    せぇ

    『痛い、痛い痛い、痛いって!』紺のハイソをはいた足を踏み台にして、制服のスカートに飛び掛かる。ブレザーに爪を立ててあっという間に肩にあがった。思わずそのまま尻餅を着く。それにも動じず、『な、ナ』と鳴きながら鼻をあたしの頬に、痛いほどにこすりつける。
    『チビクロ−…。』

    2006-03-05 12:08:00
  • 244:

    せぇ

    ほら、またあたしは泣きそうになる。
    うれしくて−

    なぁチビクロ、
    やっぱり、
    あんたはあたしの、

    衝動−。

    あんたがいれば、
    なんだって出来る。

    きっと空だって飛べて
    あんたに、
    会いにいけそうな気さえするよ…。

    2006-03-05 12:14:00
  • 245:

    せぇ

    キョンは壁にもたれ掛かって腕を組み、あたし達をやさしく見下ろしながら口を開いた。『何やねん、あんたら…笑』キョンの説明はこうだった。昨日、あたしが帰って少したった頃、チビクロは多分、あたしがいないことに気付いた。追いかけっこを辞めて、あたしを探して、家中をうろうろしだした。その間、ヤマトに何度ちょっかいを出されても完璧無視だったらしい。どの部屋にもあたしがいないことがわかると『なー、ナー』と、今度は子猫とは思えない大きな声で鳴き始めたらしい。

    2006-03-07 14:16:00
  • 246:

    せぇ

    いつか鳴き止むだろうと思って初めは無視してたけど、いつまでたっても鳴き止まない。それどころか、他の猫もチビクロの声に反応してか、朝になるころには大騒ぎだったらしい。『だんだん「ナー」って声が「せぇちゃん」って呼んでるみたいに聞こえてきた…笑』笑いながらそう言うキョンの目の下には、しっかりとクマが出来ていた。それで今日キョン学校来てなかってんや…。

    2006-03-07 14:22:00
  • 247:

    名無しさん

    2006-03-08 00:21:00
  • 248:

    せぇ

    『そうやってんや…。迷惑かけてごめんな。本間にありがとう。あっ、キョンママとキョンパパにもあやまってくる!』キョンが寝れへんかった、ってことは、きっとみんな寝れなかったはずだ。あたしは申し訳ない気持ちでいっぱいになって、思わずチビクロを足元に下ろして立ち上がった。『キョンママら、リビングにおるん?』キョンの返事を待たず、あたしはリビングに続くドアに歩いて近寄ろうとした。
    …またその瞬間、あたしは足がもつれて転びそうになる。

    2006-03-08 01:01:00
  • 249:

    せぇ

    前にのめり掛かった体を、壁に手をついてなんとか立て直した。足元にはチビクロの姿。どうやら、抱っこを辞めたのが不服だった様子。あたしの両足の間を八の字にすりぬけて、甘えてくる。元々淋しがりなのは知っていたけど、ここまで甘えられたことは今までなかった。そんなにさみしかったんやと、今度は切なくなってくる。
    あたしの一喜一憂全てが、チビクロにつながってる。

    2006-03-08 01:07:00
  • 250:

    せぇ

    もう一度、玄関に座り込んだまま、お腹から胸元にかけてチビクロを抱き抱える。かわいいとか、そんなんじゃない。『愛しい』この言葉がぴったりやった。思わずギュッと抱き締める。知らないうちに力を入れすぎてたみたいで、チビクロの苦しそうな声がして、あわてて離した。チビクロは真っすぐあたしを見上げる。

    2006-03-08 01:12:00
  • 251:

    せぇ

    暗闇に溶けるような、混じり毛のない、黒猫。その体よりももっと深く、濃い黒色の目は、真ん丸で、大きくて、そしてじっとあたしの目を見つめる。
    吸い込まれそうだと、思った。

    2006-03-08 01:16:00
  • 252:

    名無しさん

    ここの小説、おもしろいけどホストとか、色恋ばっかやから、こういう話新鮮で好きやぁ−。がんばって完結させてね!

    2006-03-08 14:05:00
  • 253:

    せぇ

    名無しさんありがとうございます。少しですがこれから更新します?

    2006-03-08 15:06:00
  • 254:

    名無しさん

    めちァ大好き?(?皿★o))がんばれ(・?-。?    応援∪てるカラ(?・艸-)?

    2006-03-08 17:08:00
  • 255:

    さくら

    猫好きにはたまりませんね?最後は悲しいと思うけど頑張って書いてくださぃ?もぅ何回も涙が流れました?

    2006-03-08 19:35:00
  • 256:

    ぁぃり

    私も猫飼ってます!せぃちゃんと一緒でまだ目もあいてなぃ時から育ててたんで今でもとても愛しぃし大切な家族です。ちなみにぅちの子の子猫の時の鳴き声は、チィーでした☆最後まで頑張って書いてくださいね!楽しみにしてます☆

    2006-03-09 03:28:00
  • 257:

    せぇ

    更新するとか言っておいて出来ずじまいで申し訳ないです??また時間があるとき一気に更新するんで、よかったらもう少し待っといて下さい??
    たくさんの応援、感想すごくうれしいです。本当にありがとうございます。

    2006-03-09 10:57:00
  • 258:

    コアラ

    めちゃこの小説好き?? 頑張ってくだサィ???

    2006-03-09 17:09:00
  • 259:

    せぇ

    キョンとキョン家族、それから猫達に何度もお礼を言ってから、あたし達は家に帰った。部屋に戻ると、いつもの匂いと風景に安心したのか、チビクロはやっと昨日の分と今日の分、大量のミルクを飲んだ。それから、お腹が膨らみ過ぎて思うように動けないのか、あたしの膝にのることを諦め、ベットのすぐ下で丸くなって眠った。

    2006-03-09 21:10:00
  • 260:

    せぇ

    ベットに座り込んで、足元で眠るチビクロを眺めながら、あたしは、明日からのことを考えていた。だけど、何度も考えてきたからわかる。解決策は−…。もう何もない。

    2006-03-10 11:31:00
  • 261:

    せぇ

    なぁチビクロ、
    あたしな。
    自分のこと以外で
    こんなに悩んだこと
    今までなかったよ。

    だけど、全然嫌なことじゃないねんな。
    自分より大切なものが出来ることって
    すごい、こんなにも
    心地いい気分なんや。

    ねぇチビクロ…−

    色んなこと教えてもらった
    あんたを失った季節が
    もうすぐまた来るよ。

    2006-03-10 11:43:00
  • 262:

    せぇ

    前にも言ったように、あたしにとって『家族』だと呼べる人は、ずっとママだけだった。小学校入学くらい、物心がついた時には、レトルト食品や店屋物、それと一枚のメモ用紙だけが、あたしを待っていた。基本的にママは料理ってものをしない。多分、時間がないからか、下手だからか。
    だからあたしはあまり『おふくろの味』ってやつを知らない。だけど『チンして食べてな』そう書かれたメモ用紙の隅には、必ず、『今日は何があった?』と一言添えられてた。時間帯が合わなくて、幼かったあたしはいつもママの帰りを待てず、気付くと眠ってしまってた。(てかほとんど毎日)だけどどこで寝ても、必ず朝起きるとあたしの上には毛布がかかってる。そして、それは今でも変わってない。毎日、仕事から帰ると、あたしの寝顔を見てるんやと、幼心にうれしく思ったのは、今でも覚えてる。

    2006-03-14 02:11:00
  • 263:

    せぇ

    愛情の与え方なんて人それぞれやと思う。今になってやっとわかる。あたしが、ママに、どれだけ愛されてきたか−…。

    だけどやっぱり、それに気付けれへんかった時もあって。あたしはそれなりに、『不良』だと呼ばれることをしてた。

    2006-03-14 02:16:00
  • 264:

    みき

    せぇちゃんこの話はホンマに泣けるわぁ?うちの家にも猫が六匹いててそのうち一匹が黒猫やねん?うちのとこは全員元気やけど?思い出したらつらいと思うけど最後まで読むんで頑張って完結さしてね?

    2006-03-17 05:46:00
  • 265:

    せぇ

    みきさん
    うれしいです。ありがとうございます?

    この間から更新しようとするとNGワードがあるみたいで、なかなか更新出来ずにいます。詳しく書きたかったんやけど無理みたいなんで、一部省略します?

    2006-03-18 01:02:00
  • 266:

    名無しさん

    2006-03-18 01:04:00
  • 267:

    せぇ

    中学に入り、化粧をし始めた頃。夜、家に一人でいるのがどうしても嫌で、あたしは地元の先輩達と毎日のように出歩いていた。そして、流されるまま、人に軽々しく言えないような、色んなことをした。毎日街に出ていると、自然と友達も増える。番号を交換しても、一度も連絡をとらないような、そんな友達ばかりやったけど。

    2006-03-18 01:11:00
  • 268:

    せぇ

    ある日とうとう先輩達を始めとする私たちグループは警察に捕まった。窃盗罪、恐喝罪、違法薬物取り扱いなど、いくつもあった気がするけど、詳しくは知らない、覚えていない。だって『反省』なんて言葉を考えてもいなかったから。『なんでよりにもよってぅちらが捕まらなあかんの?みんなやってるわ…。』あの時、頭の中はそんなことばっかりやった。

    2006-03-18 01:18:00
  • 269:

    せぇ

    あたしは一番年が幼かったこともあり、めちゃめちゃ長い話しを延々と聞かされただけで、その日は家に帰れることになった。
    そして、やっと小さな牢屋みたいな部屋を出て、階段を上がった瞬間…
    そこには、目に涙をいっぱいためたママがいてた。

    2006-03-18 01:24:00
  • 270:

    せぇ

    あたしは何故か、自分一人だけ帰れることに恥ずかしさを感じてた。なんだか、あたしだけ仲間外れされて、みんなに友達だと認めてもらえなくなるんじゃないかとか、そういう不安にかられた。だから、ママが迎えにきてくれても、うれしくなんかなかったし、むしろ、『なんで来るの?』そう思った。

    2006-03-18 10:09:00
  • 271:

    名無しさん

    アゲ?

    2006-03-20 00:08:00
  • 272:

    みみ

    あげ

    2006-03-20 01:39:00
  • 273:

    名無しさん

    更新待ってます。あげ

    2006-03-20 12:23:00
  • 274:

    名無しさん

    なくなったと思ってバリ探したし?

    2006-04-02 05:47:00
  • 275:

    せぇ

    ↑笑、ありがとう?是非ともブックマークしといて下さい??

    2006-04-02 08:52:00
  • 276:

    せぇ

    あたしが何の前科もつけず、罰も受けずに、あの日帰れた理由は、先輩が言った言葉にあった。『あんな子、仲間やない、勝手に着いてきたパシリやで』
    本当だったのかもしれない。だけど、あたしを帰すための嘘かも知れない。だけど、恐かったあの人が、『昔のあたしに似てる』そういってあたしにだけ見せる笑顔を思い出すたび、後者やったらいいなと思う。

    2006-04-02 09:03:00
  • 277:

    せぇ

    だけど、あの頃は、案の定の『仲間外れ』宣言に、くやしさから爆発した怒りはママに向かった。泣き喚いて家をめちゃくちゃにした。ママの大事にしていた手鏡も割った。やけどママは、迎えに来てくれたときの涙以外には泣かなかったし、一言も怒らなかったし、顔色すら変えなかった。

    2006-04-02 09:12:00
  • 278:

    名無しさん

    おもしろい?

    2006-04-03 04:42:00
  • 279:

    せぇ

    あの手鏡は、ママのお母さん、つまりおばあちゃんの形見やった。


    チビクロのことを考えながら、あのママの涙を思い出した。『見返りを求めない愛』ってやつが、ほんの少しだけわかった気がした。

    2006-04-03 16:31:00
  • 280:

    せぇ

    なぁチビクロ。
    あの年、あたしに春は来なかった。
    あんたが、いーひんから。
    ねぇチビクロ…
    何度季節がめぐっても
    あたしはここにいるから
    ずっと待ってるから

    2006-04-03 16:34:00
  • 281:

    せぇ

    PPP…
    いつも通り、携帯に仕掛けたアラームが鳴る。結局答えはでないまま、あたしは朝を向かえた。
    ほとんど癖みたいなもんで、あたしは部屋を出て顔を洗う。ぱっと顔を上げて、鏡にうつった自分の顔をじっと見つめる。『…とりあえず。』−口に出すとなんとなく決心が付くのはなんでだろう。『…チビクロの側におろう。』

    2006-04-03 16:44:00
  • 282:

    せぇ

    キョンとは、小学校の時からの親友やった。ママが家に居てない時、よくキョンはあたしの家に来てくれてた。中学にあがり、無茶ばかりやってたあたしを、キョンはずっと普通にさせようとしてくれてた。警察に捕まったあの日も、家に帰って、暴れてたあたしを落ち着かせてくれたのはキョンやった。『何してんのッ!?』相変わらずのでかい声で、家に飛び込んできたキョンは、暴れてるあたしの頬を叩いた。−痛かった。

    2006-04-04 12:06:00
  • 283:

    みか

    主さん前にサルビアって小説も書いてませんでしたか? 違ってたらゴメンなさい? 文章上手いし書き方が似てたので。

    2006-04-06 03:14:00
  • 284:

    みみ

    頑張って書いてくださいね!!

    2006-04-06 03:23:00
  • 285:

    せぇ

    サルビアですか?書いてないですよー!あんな感動する小説書いてる作者さんと間違われるのは光栄です?みなさん、読んでくださってありがとうございます。なかなか更新できませんがかならず完結するつもりなので長い目で見守ってて下さい?

    2006-04-06 11:25:00
  • 286:

    名無しさん

    2006-04-06 11:28:00
  • 287:

    みか

    違うんや〜 猫好きなんでこの小説メッチャ面白いです? 頑張って下さいね?

    2006-04-07 03:12:00
  • 288:

    クレハ

    ぁげ?っ??リァルタィムで一気に読みましたぁ??めちゃめちゃィィ小説ですねっ??次の更新を楽しみにしてぃますっ?完結まで大変ですが頑張って?さぃ?????

    2006-04-07 06:01:00
  • 289:

    名無しさん

    めっちゃ泣けてくる…

    2006-04-07 06:44:00
  • 290:

    せぇ

    みなさんありがとうございます。本当にうれしいです。これから少しだけですが更新します。

    2006-04-07 10:11:00
  • 291:

    せぇ

    黙りこんだあたしに、キョンは続けた。『ビンゴやろ。でもあんた単位やばいんちゃうん?』確かに単位はやばかった気がする。相変わらず何も言わないあたしに、キョンは相変わらず続ける。『またビンゴやろ。どうするかなー。…ぅちはあんたと一緒に卒業したいからな。』

    2006-04-07 10:18:00
  • 292:

    せぇ

    (あたしもやで。)
    思わず口からでそうになる言葉をあたしは思わず飲み込んだ。何となく、キョンには素直になれへん自分がいる。何でも知られてる分、照れ臭くて。あたしはきっと、自分が思っている以上に、キョンが大切なんやと思う。
    いつも、暗闇の中からあたしを助けてくれてたのは、キョンやったから。キョンにたたかれた、あの日も。

    2006-04-07 10:25:00
  • 293:

    せぇ

    その時、気配や物音に完璧に目が覚めたのか、チビクロがあたしの足元に擦り寄ってきた。『まぁ、なんし今日は休むわ!先生にうまいこと言っといてや!』キョンの返事を待たずに、じゃぁねと言って電話を切った。
    あたしの姿を確かめるように、じっとあたしを見上げるチビクロを抱き上げる。昨日あれだけ膨らんでいたお腹も、今では普通になっていて、あたしはとりあえずトイレをさせてからミルクの用意をした。

    2006-04-07 10:39:00
  • 294:

    せぇ

    ミルクをあげながら、『今日はずっと一緒やで』とつぶやく。チビクロは、何の反応も示さなかったけど、なんとなくあたしには、笑ったように見えた。

    2006-04-07 10:42:00
  • 295:

    せぇ

    その日は一日、特に何もなく、部屋からすらもほとんど出ずに二人きりで過ごした。
    先端に偽物のねずみを付けた釣り竿みたいなおもちゃで、チビクロは簡単に吊れる。指で机をコンコンとたたけば机めがけて突進してくる。中でも、一番かわいい遊びがあった。それはチビクロに気付かない振りして『チビクロー?どこー?』と名前を呼び続けること。はじめは無視してるチビクロも不安になったのか、だんだんあたしに近づいてくる。それでもうまく気付かない振りして名前を呼び続ける。どうやっても気付いてくれないとわかると、チビクロは必ず『ナ、ナ』って鳴いた。心細そうなその声が、『ここにおるよ?』って言ってるみたいで、すごく愛しかった。

    2006-04-07 10:58:00
  • 296:

    せぇ

    遊び疲れてウトウトするチビクロの隣で、あたしも座り込んで雑誌を読む。子猫っていうのは本間によく眠る。スヤスヤ眠るチビクロ寝顔を見るのは、あたしの幸せやった。

    2006-04-07 11:09:00
  • 297:

    せぇ

    なぁチビクロ
    出会わなかったらよかった。

    もう二度と目覚めることのない
    あんたの寝顔を見ながら
    これがあの時のあたしの本音やった。

    だって
    一度手に入れた幸せを
    手放すのは辛すぎる。
    もう二度と手に入らない
    夢を見るのは切なすぎる。

    なぁチビクロ
    それでもやっぱり
    あんたに出会えてよかった

    本間に本間に
    すごくすごく幸せな
    あたしの日常やったよ。

    2006-04-07 11:27:00
  • 298:

    せぇ





    2006-04-07 15:34:00
  • 299:

    せぇ

    雑誌を読むのをやめて、あたしはチビクロを膝に抱いた。ふわふわのやわらかい毛をやさしく撫でる。チビクロは手足を伸ばして、背伸びとあくびをしながらまた丸くなって眠った。チビクロといると、時間がゆっくり流れるのは、きっと気のせいじゃない。キョンよりチビクロをとるわけじゃないけど、この子のためなら留年くらいどうってことないな、と思った。

    2006-04-07 15:40:00
  • 300:

    せぇ

    少し開いた窓から冷たい風が入ってくる。同時に小さくブルッとふるえたチビクロを見て、あたしは窓を閉めるために立ち上がった。
    冬の匂い、ひらひらゆれるカーテン。風は冷たかったけど、陽はあたたかかった。

    2006-04-09 00:04:00
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