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  • 1:

    あなたが産まれてきてくれた事が何よりもの宝物―・・・

    あなたの事をいつも想います――・・・

    この空を見ながら――・・・

    2006-04-13 21:05:00
  • 201:

    私と先生はそんな会話のやりとりをし、私の腕の中で寝ている蒼を先生は軽く診察をし、何も言わず笑顔で病室を出ていった。



    蒼は、私の腕の中で気持ちよさそうに眠り続けた。

    2006-04-24 20:13:00
  • 202:

    時々看護婦さんが様子を見にきては『手、大丈夫ですか??』と心配してくれるが『大丈夫です☆全然平気です☆』と返事をし、看護婦さんは病室を出ていく。



    確かに、蒼をずっと抱いてる為私の手はしびれていたが、そんな事はどうって事ない。しびれていようが、痛かろうが、蒼を抱き続けていたかった。

    2006-04-24 20:15:00
  • 203:

    またしばらく抱けないと思うと、離す事などできなかった。

    3時頃、蒼は目を覚ました。『蒼〜☆よう寝たな〜☆寝すぎて目腫れちゃってるやん☆』まだ眠たそうな顔をしてる蒼に話しかける。

    『ん〜――・・・マーマ――抱っこ〜――・・・』寝ぼけているのか、抱っこしているのに蒼はそう言う。

    2006-04-24 20:18:00
  • 204:

    『抱っこしてるで☆大丈夫☆離したりせぇへんよ☆』『ん〜――・・・』私がそう言うと、蒼は私にしがみつき甘えてくる。

    『ホンマ今日の蒼は一段と甘えたさんやな〜☆』と言い、優しく抱きしめる。

    どんなに甘えられても、可愛くてしかたない。きっと、親ならだれでも思うだろう。

    2006-04-24 20:20:00
  • 205:

    普段甘えてこないから、こんなにも甘えられると一段と可愛さを増し、一段と愛しく思える。

    親バカと言われてもかまわない。それぐらい、蒼は愛しくて可愛くてたまらない――何よりも、大切な大切な我が子だから――・・・

    蒼が起きて私は、蒼を抱っこしながら一緒にテレビを見ていた。すると『蒼――!!!』慶太が来たのだ。

    2006-04-24 20:22:00
  • 206:

    私はもうそんな時間なのかと思い、時間が経つのが早いな〜と寂しくなった。だって、もう蒼を抱っこできる時間は残り少ないから――・・・

    『何で?!!何で抱っこしてんの?!!もう大丈夫なん?!!』興奮しながら、慶太が私に聞いてくる。

    『今日はね、蒼の体調がいいから、今日だけかもわからないけど先生が抱っこしていいって、言ってくれてん☆』とゆうと『何でもっとはよ教えてくれへんねん!!!そうと知ってたら、俺会社休んだのに〜――・・・』慶太は凄くガッカリした表情で言う。

    2006-04-24 20:24:00
  • 207:

    『ごめんね、慶太――・・・連絡しようとは思ったんやけど、蒼を離したくなくて連絡できなかった――☆』と、少しひきつった笑顔で言うと『どうりで連絡ないと思った!!!もう〜――・・・俺にも抱かせて☆』と慶太に言われ、慶太とかわる。


    『ゆっくりね!!!点滴とか管に気ぃつけてよ!!』『わかってるて!!―――蒼〜☆パパやぞ〜☆』私は慶太に注意しながらかわり、慶太は凄く嬉しそうに蒼を抱く。

    2006-04-24 20:28:00
  • 208:

    『久々やな〜、蒼〜☆どうや??久々のパパの腕の中は??☆』『パーパ☆(ペチペチ)』『痛い痛い☆相変わらず蒼はパパをいじめるな〜☆蒼はパパが嫌いか〜??でも蒼がパパを嫌いでも、パパは蒼の事が大好きやで〜☆ママより大好きや☆』
    蒼は慶太のほっぺをペチペチとたたきながら、嬉しそうに慶太に抱かれている。


    慶太も、久々に蒼を抱っこして嬉しいのか、少し目が潤んでるようにみえた。

    2006-04-24 23:33:00
  • 209:

    慶太と蒼のそんな光景をみて、ふと思った。

    【なんか、蒼が産まれた時の事思いだすな〜――・・・あの時の蒼はまだ小さすぎて何にもわかっていなかったけど、今はあ〜やってパパって言って嬉しそうに笑ってる――これからもこんな風に、幸せな日々を3人で過ごしていきたい――これって私の我儘なんかな〜――神様はこんな私の我儘は叶えてくれない――??お願いだから、他に何も望まないし何の我儘も言わないから、蒼を早く元気に退院させて下さい――私の命とひきかえにしてもかまわないから、蒼の病気を早く治して下さい――お願い――・・・】

    蒼と慶太の幸せそうな光景を目にしながら、そんな事を思っていた。

    2006-04-24 23:37:00
  • 210:

    『・・・梨――・・・咲緒梨!!!』『えっ―??』『どないしてん??なんか怪しい奴なってんぞ―・・・微笑みながらボーっとして――なぁ、蒼〜☆』『失礼やな〜―☆蒼!!!パパのほっぺをペチペチし!!!もっとパパをいぢめたり!!!☆』『何でや―――・・・イタタタタ―・・・!!!』『パパ、バイキン☆パパ、バイキン〜☆』


    蒼は慶太の事をバイキンと言いながら、またペチペチと叩きだした。

    2006-04-25 00:37:00
  • 211:

    久しぶりに楽しすぎて、こんなにも幸せな時間を過ごした。

    あまりにも楽しすぎて時間など忘れていた。すると『あの――・・・』看護婦さんが申し訳なさそうな顔で声をかけてきた。『嘘――・・・!!!』時計をみると、もう時間になっていて少し過ぎていた。『やっぱり幸せな時間は、過ぎるのが早いな――・・・』慶太が悲しそうな表情で、そう言う。

    お昼寝をあれだけしてしまって、夜寝れないんぢゃないかと、蒼の心配をした。

    2006-04-25 00:40:00
  • 212:

    『蒼、眠たくないんちゃう―??』『やぁーーーーー!!!マーマ!!!マーマ!!!』
    私が蒼の心配をして蒼に言うと、蒼はなんとなくわかるのか、急に泣きそうな顔をして私に抱っこしてとゆう動作をしてきた。


    『蒼!!!そんな暴れたら危ない!!!今ママと変わったるから、ちょい待ち!!!』蒼が慶太の腕の中で少しジタバタとするから、慶太は蒼の点滴や管などを心配して慌てる。

    2006-04-25 00:46:00
  • 213:

    慶太から変わり私が蒼を抱くと『やーーー―・・・』蒼が小さく呟く。

    こうゆう時、傍にいてやれない事が凄く辛い。辛すぎる――・・・可愛い我が子が、こんなにも寂しそうで悲しそうな顔をしているのに、私達は我が子をおいて家に帰らなくちゃいけない――・・・蒼の傍にいたい気持ちでいっぱいなのに、神様はそうはさせてくれない。

    神様は冷たい――・・・

    2006-04-25 00:48:00
  • 214:

    『蒼―??ママもパパもね、蒼の傍にいたくて仕方ないんだよ―??☆でもね、蒼の病気を早く治す為に、少しの間だけバイバイしなくちゃいけないの――・・・蒼がネンネして起きたらママいるから―☆だから、眠たくないかもしれないけど、ネンネしよ―??☆ねっ―??☆』『ん〜――・・・!!!』
    私がそう言うと、蒼は寂しそうな顔で私の服を掴みながらも、寝ようとしていた。


    可哀相だけど、起きていて寂しい思いをさせるぐらいなら、寝かせてあげてそんな思いをさせない方がよっぽどマシだと、私は思った。

    2006-04-25 00:52:00
  • 215:

    無理矢理、目を閉じる蒼。【こんな事をさせる為に私達はいるのか??】

    そう思うと、悔しさや、やりきれない気持ちで胸をきつくしめつけられた。

    蒼を抱っこしながらトントンしてあげる。でも、やっぱり中々寝てはくれない。それでも蒼は一生懸命寝ようと、目に力をいれて閉じている。

    2006-04-25 01:05:00
  • 216:

    そんな蒼を、このままほってなんて帰れるわけにはいかず、慶太をみるとわかってくれたのか、慶太は先に外に出て先生と話していた。

    その間、私は蒼をひたすらトントンしてあげる。すると、力の入った蒼の目は、段々と目から力がぬけていく。私はトントンをし続ける。

    蒼はスヤスヤと眠ってくれ、私は静かに蒼をベッドに寝かす。

    2006-04-25 01:14:00
  • 217:

    私も部屋を出て、先生と看護婦さんに『すいません、時間が過ぎているのに無理を言ってしまって――・・・』『全然いいですよ☆逆の立場でしたら、私も一緒の事しますしね☆そんな事気にしないで下さい☆』私が謝ると、先生は優しく言葉を返してくれた。



    私達は頭を何度もさげ、病院を後にした。

    2006-04-25 01:16:00
  • 218:

    帰り道の車の中で『蒼――だいぶ痩せてたな――・・・わかっていたけど、あんなに痩せてるとは思わんかった――・・・』慶太が運転しながら、まっすぐ前をみながら言う。

    そんな慶太の横顔は、悲しそうで、切なそうな顔をしていた。『うん――・・・私も思った――なんか、蒼ぢゃないみたい――・・・』私が返事をすると『(―ドンッ!!!)何で変わってやられへんのや!!!何で俺やなくて蒼やねん!!!何で蒼があんなめにあわなあかんねん!!!何でっ―――・・・』

    慶太はハンドルを強く叩き、最初は勢いよく言ったが、最後はそんな勢いもなくなり、弱々しく少し声を震わせて言った。

    2006-04-25 01:19:00
  • 219:

    私も慶太も、同じ事を思っている。でも、思うだけならいくらでもできる。思うだけで実際そうしてあげられないのが、現実――・・・そんな悔しい思いをしている慶太の気持ちが、痛い程わかる。

    『慶太、落ち着いて――・・・とりあえず、前をちゃんとみて運転し――・・・』『落ち着いてられるか!!!―――咲緒梨は――平気なんか―?!!あんな蒼をみて――肌で感じて、平気なんか?!!』

    2006-04-25 02:03:00
  • 220:

    慶太は興奮して、私に怒鳴ってきたのだ。


    『――・・・』『――何で黙ってんねん――・・・咲緒梨は平気なん―??黙ってるって事はそうなんやろ―??そうなんやろ?!!』
    慶太は、狂ったように私をみて言う。

    2006-04-25 02:05:00
  • 221:

    『慶太、お願いやからちゃんと運転して―はよ家に帰――・・・』『こたえろや!!!我が子やぞ?!!どうやねん?!!』『いいから黙って運転して!!!今ココで事故って死にたいん?!!死んだら蒼は1人なんねんで?!!それでもいいなら、そのままよそみして運転し――・・・私は何も言わんから――・・・』



    それから慶太は、さっきとはうってかわって黙って運転しだした。

    2006-04-25 02:08:00
  • 222:

    私達は、こんな狭く息苦しい車内で喧嘩をしてしまったのだ。

    私は喧嘩なんてするつもりはなかった。でも、私はこの時慶太に凄く腹が立っていた。

    理由は、わかりきっている事――・・・

    2006-04-25 02:10:00
  • 223:

    私達は無事に家に着いた。家にはいるなり、慶太は台所にいき冷蔵庫からビールを取り出し、ソファに腰かけ勢いよく飲む。

    『さっきの話しの続きやけど、咲緒梨は蒼の事なんともおも――・・・』

       ――パンッ!!!――

    2006-04-25 02:11:00
  • 224:

    『・・・・ッ・・・』私はもう限界にきていた為、慶太をおもいっきりはたいた。

    『私やって蒼が心配やわ!!!心配で心配でたまらん!!!心配せぇへん親がどこにおんのよ!!!私かて変わってやりたいわ!!!でも、実際変わってあげられへんやん!!!私やって悔しいねん!!!慶太だけと違う!!!今日蒼を久しぶりに抱いて、私やって辛かったよ!!!でも、蒼は私達の何十倍、何千倍も辛くて苦しくて寂しい思いをしてんねんで!!!』

    2006-04-25 02:12:00
  • 225:

    『何でそれをわかってやらんのよ!!!何で一緒に闘ってあげようとせぇへんのよ!!!私等誓ったんちゃん?!!蒼は絶対助かるって!!!私等が信じてやらな、誰が信じるんやって誓ったんちゃん?!!もうそんな思いはなくなったん?!!私も泣きたいよ!!!大声だして泣きたい!!!でも、できひんねん!!!蒼の事を思ったら泣く事なんてできひん!!!私は蒼が退院する日がくるまで、涙はながさん!!!そう決めたん!!!慶太はどうか知らんけど、私の前で軽々しく涙をながさんといて!!!』

    2006-04-25 02:14:00
  • 226:

    私は慶太が車内で放った言葉や、言いながら泣いていた事に凄く腹が立ち、私も怒鳴り返してしまった。

    『――・・・』慶太はまた黙りこんだ。

    そんな静まりかえった中、私からまた口を開く。

    2006-04-25 02:46:00
  • 227:

    『ねぇ、慶太――・・・よ〜く思い出して??私達が今、蒼に何をしてあげなあかんのか――蒼にどうしてあげなあかんのか―私達が蒼の為に誓った事―よ〜く思い出して!!慶太の気持ち、痛い程わかんで??でも、今悲しんだりしてる時ぢゃないねん!!蒼と一緒に闘って、蒼を支えてあげなあかんねん!!私等より、蒼の方が不安やねんで??あんな小さな体で、私等より大きい不安を抱えてるねんで??』

    2006-04-25 02:47:00
  • 228:

    『それがどんな事か――父親の慶太にはわかるやろ??蒼は絶対に助かるの!!退院して、またココで仲良く幸せな日々をおくるねん!!私等はそれを待ち望んでるんぢゃないん??そう思ってるんは、私だけなん??蒼は、私等以上にココに帰ってきたいって思ってるねんで??ぢゃあその為に頑張らな!!なっ??慶太―!!一緒に頑張ろう!!』


    私はそう言って、慶太の手を握りしめた。

    2006-04-25 02:48:00
  • 229:

    『―ごめんな―咲緒梨――ヒック―俺―今日―ヒック――蒼を抱いて――すげ〜不安になってん――ズズッ――蒼が―おらんようなったら―どないしよって――エッグ――でも――咲緒梨のゆう通り――泣いてる場合やないよな――ヒック――俺等が――信じたらなあかん――誰が信じるねんな――ズビッ頑張ろう――蒼を不安させない為にも――俺も頑張る――ズビッ――ホンマ――ごめんな――ズズッ』

    2006-04-25 02:49:00
  • 230:

    慶太は泣きながらそう言った。

    『―うん☆一緒に頑張ろう☆だから、もう泣くのは、これが最後にしてな??蒼、勘鋭いし、心配性やから☆ねっ??☆』私がそう言い返すと、慶太は何も言わず頷き、しばらく泣いていた。

    慶太が不安になるのも無理もないし、気持ちはわかる。私も一瞬不安になったから。

    2006-04-25 02:51:00
  • 231:

    でも、私達が不安になったり蒼に涙をみせると、蒼は不安になりすぎて遠くへいってしまうかもしれない。ただてさえあんな小さな体で、抱えきれない程の不安を抱えているのに、これ以上不安にさせる事などできない。親として、やってはいけない事だし、親失格だ。



    そう思ったら、私達は蒼の前では笑顔でいて、蒼を安心させてあげなくちゃいけない。蒼の親だから。親失格になりたくもなければ、いつまでも永遠に、蒼のママとパパでいたいから――・・・

    2006-04-25 02:52:00
  • 232:

    今日はココまでです?更新が遅く、少なくて申し訳ありませんm(__;)mなるべくいっぱい更新できるようにと、早く更新できるように、いたします!!


    >>182-228?

    2006-04-25 02:57:00
  • 233:

    泣きやんだ慶太は、泣き疲れたのかスグに眠りについた。

    私は、蒼の事を思いながら鶴を織っていた。もうすぐで千羽になる。

    私は、蒼の誕生日の日にプレゼントと一緒に渡そうと思い、一生懸命織り続けた。

    2006-04-25 15:12:00
  • 234:

    あれから、私は深夜まで鶴を織り気付けばリビングで寝てしまっていた。

    朝、慶太に起こされ『咲緒梨??こんなとこで寝たら風邪ひくで??ベッドで寝ぇ!!!』と言われ、慌てて起き上がる。

    『今何時?!!『まだ8時過ぎだけど――・・・』『大変!!!急いで支度しな!!!蒼が寂しがってる!!!』慶太は仕事に行く支度をし終えていた。

    2006-04-25 15:13:00
  • 235:

    『―咲緒梨――・・・お前――無理しすぎてんちゃう??最近ちゃんと寝てへんやろ??目にクマが――・・・』『慶太!!!はよ出な仕事間に合わんよ!!!』私は慶太を急かす様に言う。『やっべ――!!!ぢゃあ、俺行くわ!!!また何かあったら、連絡いれて!!!』そう言い、慶太は急いで家を出ていった。


    私は、バタバタと急いで病院に行く支度をしながら考えていた。

    2006-04-25 15:15:00
  • 236:

    慶太の言う通り、最近ろくに寝ていない。体も重くダルイ。でも、頑張れるのは、蒼がいるから――・・・



    蒼は自分の病気と必死に闘っている。私もその為に頑張らなくちゃいけない。寝ている時間なんてない。寝ている時間があったら、蒼と一緒にいたい。そう思ったら、体のダルさなんてふっとぶ。だから、私は無理をしてでも頑張っていけるのだ。

    2006-04-25 15:16:00
  • 237:

    病院に着き、病室の前で蒼の診察が終わるのを待つ。その時、私は目眩がしふらついた。イスに倒れるように座りこむと『大丈夫ですか?!!』看護婦さんが駆け寄ってきてくれた。



    『大丈夫です―☆少し目眩がしただけですから―☆』そう言うと、看護婦さんは心配そうな顔で私をみる。『無理しすぎですよ、お母さん――・・・』先生が病室から出てき、私に言った。

    2006-04-25 15:18:00
  • 238:

    『もう少し力を抜いて下さい――・・・そんなんぢゃ、お母さんの体がもちませんよ??そうなったら、蒼ちゃん寂しがりますよ―??』『大丈夫です―☆本当に少し目眩がしただけで、全然平気ですから―☆』と私が言うと――・・・



    『お母さん!!!蒼ちゃんをみて下さい!!!――あんな小さな子が、苦しくて辛い病気と必死に闘ってるんです!!!そんな時にお母さんが倒れたりして、傍にいてやれなかったら、蒼ちゃんはどうするんですか?!!蒼ちゃんの事を想うなら、自分の体の事も考えて下さい!!!』先生は窓越しに蒼をみながら、言い放った。

    2006-04-25 15:19:00
  • 239:

    確かに。今、私が無理をしすぎて倒れたりしたら、蒼は一人ぼっちになって寂しい思いをする。私は反省した。

    『すいません――・・・』『いえ――・・・私もつい言いすぎてしまいました――・・・とりあえず、体をちゃんと休めて下さい―☆』先生はそう言い、いってしまった。

    私は蒼の部屋に入る為にいつもの様に消毒し、服と帽子とマスクをして蒼のもとへ近寄る。蒼はまだ寝ていた。

    2006-04-25 15:21:00
  • 240:

    そんなスヤスヤと眠る蒼を見て安心してしまい、私はつい蒼の横で座りながら寝てしまった。

    『・・・マ――・・・マーマ!!!』『ンッ――ん〜――・・・』私は蒼の声で目を覚ました。

    『蒼〜―☆起きてたの〜??☆ごめんね〜☆ママ、寝ちゃってた―☆』と言い、蒼の手を握った。

    2006-04-25 15:22:00
  • 241:

    『ママ☆マーマ☆』私が起きると蒼は嬉しそうに、私を呼ぶ。

    私は時計に目をやり、時間をみた。1時を過ぎていた。寝すぎてしまった。

    『あっ!!!蒼!!ご飯は?!!マンマ食べた?!!』『マンマ??――アンパンマン☆』蒼はわからないのか何なのかわからないが、ご飯と違う事を言った。

    2006-04-25 15:58:00
  • 242:

    私は心配になり、外にいる看護婦さんに聞きにいった。

    『あの――蒼、お昼食べました―??』そう聞くと『それが、蒼ちゃんやっぱり食べてくれなくて――・・・少しだけ食べたのですが、それも吐いちゃって――・・・』『そうですか――・・・わかりました☆ありがとうございます☆』看護婦さんからそう聞き、私は蒼のとこへ戻る。

    2006-04-25 16:00:00
  • 243:

    『蒼―☆マンマ食べれなかったん??苦しいな――しんどいな〜――・・』私がそうゆうと『フェ――マンマやぁ〜!!!――フェーン』と言って、蒼は泣きだしてしまったのだ。
    きっと、ご飯も食べれず食べても吐くばかりで、しんどく苦しいのだろう。

    ずっとそんな事に耐え続け、泣きもせず無理して笑い続けていた。こんな小さな体でずっと耐え続けていた蒼の我慢は、もう限界に達していたのだろう。

    2006-04-25 16:02:00
  • 244:

    『蒼しんどかってんな―??苦しかってんな―??ごめんね、ママ変わってあげれなくて――・・・でも、蒼はママが守ってあげるからね―☆そんな事しかしてやれなくて、本当にごめんね――・・・』
    私は手を握りながら、蒼の目からたくさんの涙が頬に流れてくるのを拭い、言う。


    蒼は初めて闘病生活の中で、病気の苦しみしんどさでここまで泣いた。本当に辛いのだろうと思い、もう抱っこはしてあげる事ができないから、蒼の手を握りながら蒼を安心させる為に、軽く笑顔をつくりながらトントンしてあげた。

    2006-04-25 16:07:00
  • 245:

    次第に蒼は泣き疲れて、眠ってしまった。

    私は蒼の寝顔をみながら、なんとかご飯を食べれる方法がないか、考えていた。

    先生がちょうど診察にきてくれ、外のイスでその事を話していた。

    2006-04-25 17:07:00
  • 246:

    やっぱり良い方法などはなく、このままの状態しかないとゆう。私もわかってはいたが、何か他に方法がないかと、なんとかしてやりたい気持ちでいっぱいだった。

    今日はあまりお昼寝をせず、蒼は早く目覚め一緒に遊んでいた。

    慶太も仕事が終わりきてくれ、いつもの様に3人仲良く過ごした。

    2006-04-25 17:08:00
  • 247:

    私達は蒼を寝かせてから家に帰り、昨日の喧嘩など忘れ、頑張っていこうとゆう気持ちを強くもち、慶太と一緒に鶴をまた深夜まで織り、眠りについた。



    蒼の闘病生活も、なんの変わりもなく治療をし続け、苦しく辛い日々をおくり、とうとう蒼の誕生日の日をむかえたのだ。

    2006-04-25 17:14:00
  • 248:

    蒼の誕生日は、気持ち良く晴れていた。まるで、空も蒼の誕生日を祝っていてくれてるかのようにも、思えた。

    私と慶太は、昨日蒼の誕生日プレゼントを買いにいき、《千羽鶴》もなんとか織りきれた。

    病院に行く前に、予約していたケーキを取りにいき、そして病院へむかう。

    2006-04-25 17:19:00
  • 249:

    蒼の誕生日とゆう事もあって、ずっと気にかけていてくれた真樹と潤くんも来てくれた。ずっとお見舞いにきたかったみたいだが、私達に気を遣っていてくれたらしく、こなかったらしい。私が声をかけた事を凄く喜んでくれ、蒼に会えるのを楽しみにしていてくれた。

    私達の両親も来てくれた。両親も蒼に久々に会えるせいか、ずっと笑顔だった。

    私達が先に蒼の様子を見に行く。蒼はすでに起きていた。私は皆を呼ぶ。

    2006-04-25 17:25:00
  • 250:

    『蒼〜☆今日は皆が蒼のお見舞いに来てくれたで〜☆』私は蒼に近寄り、言う。『あっ!!!あぁ〜!!!☆』蒼は潤くんを見るなり、凄く嬉しそうな顔をした。潤くんは少し恥ずかしそうだった。

    『潤??蒼ちゃんやで☆久しぶりに会ったな〜☆ほら、蒼ちゃんの傍にいってあげ☆』真樹は潤くんにそう言い、背中を軽くおしてあげた。

    潤くんはまだ恥ずかしそうな感じだったが、蒼の手を握り笑顔で声をかけてあげていた。

    2006-04-25 17:30:00
  • 251:

    私達は、そんな2人が可愛らしいなと思い、みつめていた。

    すると先生がきて『おはようございます☆えらい賑やかですね〜☆』と話しかけてきた。先生にも今日が蒼の誕生日だとゆう事を告げていた。

    しばらくして、蒼のお誕生日会を始める事にした。

    2006-04-25 17:36:00
  • 252:

    慶太はビデオカメラの用意をし、私と真樹はケーキやらの用意をし、両親はプレゼントの用意などをしていた。



    そして、部屋の電気を消してもらう――・・・

    2006-04-25 17:43:00
  • 253:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 254:

    蒼は突然の事で、目をまんまるにしビックリしていた。

    『蒼〜☆お誕生日おめでとぉ〜☆』と私が言い『蒼☆おめでとぉ〜☆』慶太が言い『蒼ちゃん、お誕生日おめでとっ☆ほら、潤もおめでとうって―☆』『おめ〜とう☆』真樹と潤くんが言い『蒼☆お誕生日おめでとう☆』両親が言い『蒼ちゃん☆お誕生日おめでとう☆』と先生や看護婦さん達が言う。

    皆から、祝福の言葉をうけ、蒼は凄く嬉しそうにしていた。

    2006-04-25 17:51:00
  • 255:

    『蒼☆ろうそく消して☆ケーキとけちゃうわ☆』と私が言うと『ブー――・・・』と、2本のろうそくを消した。

    『おめでとう〜☆―パチパチパチパチ』と皆で言った。

    『蒼ちゃん☆これ、おばちゃんと潤からだよ☆』と、真樹と潤くんが、蒼にプレゼントを用意してくれ、渡していた。

    2006-04-25 17:55:00
  • 256:

    『蒼〜☆良かったな〜☆ありがとうは??☆』『あ〜ちょ〜☆』と言い、プレゼントを受け取った。

    『蒼〜☆これおばあちゃん達からやで〜☆』と私と慶太の両親もプレゼントを用意してくれ、渡してくれた。『あ〜ちょ〜☆』とまた言い、蒼は受け取る。

    『蒼ちゃん☆これは、先生と看護婦さん皆からのプレゼントやで☆はい☆』先生達まで蒼のプレゼントを用意してくれていた。『あ〜ちょ☆』蒼は嬉しそうに皆からのプレゼントを受け取った。

    2006-04-25 18:58:00
  • 257:

    最後に残ったのは、私と慶太からのプレゼント。



    『蒼―☆これは、ママとパパからのプレゼント☆ホンマお誕生日おめでとう☆』私はそう言い、慶太はビデオカメラを撮っていたから私が蒼に渡す。『あい☆―あ〜ちょ☆』そう言って蒼は私達からのプレゼントも、受け取った。

    2006-04-25 18:59:00
  • 258:

    『にしても凄いな〜☆蒼☆こんないっぱいプレゼント貰えてんで〜☆良かったな〜☆』と私がゆうと『あい☆―あけて〜!!!』と、蒼はプレゼントを開けてほしいらしく、私に言ってきた。


    私は、真樹と潤くんからのプレゼントを開ける事にした。中身は、アンパンマンのコップだった。『アンパン〜!!!☆』蒼はアンパンマンのコップを見て、そう叫び嬉しそうに興奮していた。

    2006-04-25 18:59:00
  • 259:

    『うわ〜☆可愛いな〜☆良かったね〜、蒼☆』『あい☆』蒼はアンパンマンのコップを自分のとこにやり、大事に持っていた。


    次に、両親達からのプレゼントを開ける。私の両親からは、ミッキーとミニーちゃんのぬいぐるみで、慶太の両親からは、プーさんのブランケットだった。『ミッキーとミニーちゃんとプーさんやぁ〜☆可愛いな〜、蒼☆』『あい☆――かって!!(かして)かって〜!!!』蒼は興奮状態で、プレゼントが自分のとこにないと嫌みたいだった。

    2006-04-25 19:01:00
  • 260:

    次に先生達からのプレゼントを開ける。中身はアンパンマンのフォークとスプーンと小さなぬいぐるみだった。『アンパン!!アンパン!!!』『はいはい☆』中身をみるなり、また自分のとこへとやる。

    最後に私達からのプレゼント。中身は――・・・

    【蒼と私の大好きな、空模様のタオルとパジャマとクッション】

    2006-04-25 19:02:00
  • 261:

    色々迷ったけど、アンパンマンはいっぱいあるしアンパンマンはやめて、蒼にいつでも空を感じていてほしくて、これにしたのだ。


    『パジャマは今はまだ着れないけど、タオルとクッションは使えるしね☆蒼、気に入ってくれた―??』私は心配しながら蒼に聞くと『しょら――しょら〜!!!☆』蒼は目をキラキラさせながら、私達のプレゼントを気に入ってくれた。

    2006-04-25 19:03:00
  • 262:




       ?>>230-258?

    2006-04-25 19:07:00
  • 263:

    『しょ〜ら☆しょ〜ら☆』『蒼ちゃん、えらく空がお気に入りやね☆』『ホンマやね〜☆咲緒梨さんと慶太のプレゼントが一番のお気に入りみたいやね〜☆』『やっぱり、お母さんやお父さんからのプレゼントが、一番嬉しいんでしょうね☆』皆がそう言ってくれる。なんだか、恥ずかしかった。蒼も、私達からのプレゼントを一番気に入ってくれたみたいだ。


    『あれにして良かったね☆』私は慶太に言い、慶太も笑顔で頷く。

    2006-04-25 23:03:00
  • 264:

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    削除されますた

    あぼ~ん
  • 265:

    『あ゙っ――・・・』皆揃って同じ言葉をはく。


    蒼は、去年の誕生日と同じように今年は取り分けたケーキに手をのばしたのだ。そしてその手を口に持っていきクリームを舐め『おいちい☆』と言ったのだ。

    2006-04-25 23:05:00
  • 266:

    『――プッ――アハハハ☆去年とおんなじだ!!!☆』私が言う。『アハハハ☆蒼ちゃんらしいといえば、蒼ちゃんらしいな☆』『蒼はホンマやんちゃっ子やな〜☆』私の後に続き、皆が笑って言う。


    私達もケーキを食べる事にした。蒼はあんまり食べてはくれなかったが、少しは食べてくれた。だけど、やっぱり蒼は吐いた。私は蒼の背中をさすってあげる。

    2006-04-25 23:09:00
  • 267:

    病室は、気まずい雰囲気になってしまった。皆、不安そうな悲しそうな表情をしてる。

    このままでは、蒼も不安にさせてしまうし、せっかくの誕生日がだいなしだ。そう思い私は考え、ある物を渡しそびれていた事に気付いた。

    2006-04-27 13:42:00
  • 268:

    『あっ!!!蒼☆蒼にもう一つプレゼントがあるねん☆ママ渡しそびれてたわ☆』渡しはそう言い、紙袋から出す。


    『はいっ―☆これはね、ママとパパや、ここにいる皆が、蒼の事を想って一生懸命織ったんやで☆』

    2006-04-27 13:43:00
  • 269:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 270:

    『――????』蒼は不思議そうな顔をして千羽鶴を眺める。

    『蒼☆これはな、《千羽鶴》ってゆうて、祈りを込めたとっても暖かい紙鶴やねんで☆この1羽1羽に、蒼が【早く元気になりますように】【早く退院できますように】ってゆう暖かい気持ちが込められてるねん☆その鶴が、千羽もあるねんで☆だから、蒼は絶対元気になる☆皆その日を楽しみに待ってるし、この鶴達も蒼が元気になる事を見守る為にあるねんで☆』

    2006-04-27 13:45:00
  • 271:

    『だから、早く元気になろうね☆』私がそう言うと『――あい☆』と、元気よく返事をした。

    さっきまで気まずかった雰囲気も、暖かい雰囲気へと変わり皆の顔から、笑顔が戻った。

    『そうや☆皆で写真を撮ろう☆』慶太がそう言い、デジカメをセットして、ベッド周辺に皆が集まる。

    2006-04-27 13:50:00
  • 272:

    蒼のベッドには、皆からのプレゼントでうめつくされ、千羽鶴は真樹が持っていてくれた。

    皆笑顔でまちかまえる。私も蒼の横で笑顔でまちかまえる。

    蒼も、満面の笑顔になっている。慶太がタイマーをセットし、小走りで蒼の横にくる。

    2006-04-27 13:56:00
  • 273:

    真樹は潤くんを片手に抱き、もう片方の手には千羽鶴を持っていてくれていた。先生が気遣い『持ちますよ☆』と言い、千羽鶴は先生のもとへと渡された。

    『はい、皆さん笑って笑って☆もうシャッターおりますよ!!!』慶太が皆に言う。皆カメラの方へ顔を向ける。

    そして、シャッターがおりる瞬間――・・・

    2006-04-27 14:13:00
  • 274:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 275:

    『―――・・・』写真は無事撮れたものの、皆の顔はひきつった笑顔で固まっている。私も。

    そりゃそうだ。なぜなら、蒼が去年と同じようにシャッターがおりる前に、目の前にある食べきれてない蒼のケーキに手をのばし、また手にクリームをつけ手をカメラに向けて笑顔で撮ったのだから。

    なぜこんな事をしたのかは、この時の私にはわからなかった――・・・

    2006-04-27 17:50:00
  • 276:

    『――・・・フフッ☆―蒼〜☆あかんやんか、こんな事したら☆こんなイタズラしたら、駄目!!!☆』『ハハハ☆去年とホンマおんなじやな〜☆蒼はホンマやんちゃっ子や☆』私が言うと、慶太が続いて言う。

    『アハハハハ☆』皆もつられて笑いだす。

    そんなこんなで、蒼は疲れて眠ってしまった。

    2006-04-27 17:55:00
  • 277:

    蒼の誕生日会は、無事に終わった。

    後片付けを皆でして、蒼も寝てしまったし、おひらきになった。

    皆が、寝ている蒼に『またね、蒼ちゃん☆』『早く元気になるんやで☆』など、声をかけてくれ病室を出る。

    2006-04-27 17:58:00
  • 278:

    私と慶太は、皆を外まで見送りにいった。



    『真樹☆今日は本当にありがとね☆蒼も、めちゃくちゃ喜んでた☆プレゼントまで用意してくれて、ホンマにありがとう☆』『いいの、いいの☆あたしが勝手にした事なんやし☆でも、久々に蒼ちゃんの顔がみれて、マヂ嬉しかった☆やっぱいつみても、蒼ちゃんは可愛いわ☆潤も、凄い喜んでたし☆こっちこそ、今日呼んでくれてホンマありがとうね☆』私と真樹はお互いにお礼などを言い合った。

    2006-04-27 18:03:00
  • 279:

    『お母さん、お父さん!!今日はわざわざありがとね☆プレゼントもありがとう☆蒼も嬉しそうやったわ☆』『全然いいのよ☆何がいいかわからなくて、色々と迷ったわ〜☆でも、喜んでもらえて良かった☆蒼も、元気そうやったし☆』『うん☆』私は親にお礼を言い、少し話していた。


    『お義母さん、お義父さん!!今日は本当にありがとうございました!!☆蒼の為にプレゼントも用意してくださって、蒼も喜んでました☆』『蒼が喜んでくれて良かったわ〜☆私達も色々と迷ってね〜☆蒼が喜んでくれるか不安やったけど、喜んでくれたから安心したわ☆蒼があんなに可愛いのは、咲緒梨さんに似たのね☆』『おい!!どうゆう意味だよ、それ!!』私と慶太の親で話していると、慶太も加わってきた。

    2006-04-27 18:13:00
  • 280:

    皆で少し楽しく会話をしていたら『もう蒼ちゃんとこ戻ってあげ☆一人ぼっちで寂しがってるよ☆』真樹が言った。『ホンマやん!!はよ戻り!!』『私達はいいから、咲緒梨さん蒼のとこに戻ってあげて☆ほら、慶太も!!』親達も続いて言う。


    『はい☆今日は本当にありがとうございました☆』私と慶太は皆にお礼を言い『また来るね☆』そう言って皆は帰っていった。

    2006-04-27 18:20:00
  • 281:

    私と慶太は病室に戻ると、先生や看護婦さん達がいた。

    『あの――・・・今日は蒼の為に、色々とありがとうございました!!皆さんには、本当に普段からお世話になって、ご迷惑をおかけしているのに、こんなにしてもらって――・・・』『いいんですよ☆私達、蒼ちゃんが好きですし好意でした事ですから☆ね、先生☆』『そうですよ☆病気の事もありますが、なぜか蒼ちゃんが気になって仕方なくて―☆こんな事しか私どもにはできませんが、少しでも蒼ちゃんに喜んで頂けたなら私どもはそれだけでいいですよ☆』私がお礼を言うと、先生や看護婦さん達がそう言ってくれた。


    『本当にありがとうございました――・・・』『お母さん☆もうやめて下さい☆私どもは好きでやっただけですから☆―早く蒼ちゃんのとこへ、いってあげて下さい☆』私は少し目に涙をためながら頭をさげ、慶太と一緒に中にはいった。

    2006-04-27 18:29:00
  • 282:

    略部分

    『本当にありがとうございました――・・・』『お母さん☆もうやめて下さい☆私どもは好きでやっただけですから☆―早く蒼ちゃんのとこへ、いってあげて下さい☆』私は少し目に涙をためながら頭をさげ、慶太と一緒に中にはいった。

    2006-04-27 18:33:00
  • 283:

    蒼は、幸せそうな顔をして、スヤスヤと眠っていた。

    『家で祝ってやる事はできひんかったけど、良い誕生日ができて良かったな―☆』慶太が言う。『そうやね☆蒼も、皆に会えて、皆に祝ってもらって、嬉しそうやったね☆蒼、幸せかな??』『幸せやて☆――きっと――いや、絶対―☆』『そうだといいね―☆』


    私と慶太は、並んで座り蒼の寝顔をみながら蒼の手を握り喋っていた。

    2006-04-27 18:40:00
  • 284:

    略部分

    私と慶太は、並んで座り蒼の寝顔をみながら蒼の手を握り喋っていた。

    2006-04-27 18:44:00
  • 285:




       >>260-281?

    2006-04-27 18:45:00
  • 286:

    この日は特別に、少し長くいさせてもらう事になった。

    蒼は夕方に起きて、私達3人親子で蒼の誕生日を満喫した。

    夜になり、蒼を寝かせて私達は家に帰った。

    2006-04-28 10:07:00
  • 287:

    帰り道の車中、今日の1日の事を2人で楽しく会話をし、家へと帰っていった。

    家に着き、私達はお風呂に入り明日に備えて寝る事にした。

    今日の幸せな1日の余韻にひたりながら、眠りについた。

    2006-04-28 10:09:00
  • 288:

    これからもずっと、こんな幸せが続く――・・・

    この先、蒼が退院して、また幸せな日々を過ごしていける――・・・

    そんな事を思い、胸を弾ませ楽しみにし、そんな日がまたくるのを期待して待っていた――・・・

    2006-04-28 10:10:00
  • 289:

    でも――・・・



    そんな期待を、蒼の誕生日が過ぎてスグに、くずされたのだ――・・・

    2006-04-28 10:11:00
  • 290:

    ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪


    私の携帯が、蒼の誕生日を過ぎて間もない夜中、けたましく鳴り響いた。

    2006-04-28 10:12:00
  • 291:

    私は、蒼にもし何かあった時の為に、携帯を枕元においていたのだ。


    私はスグに起き、携帯をとり電話にでる。

    2006-04-28 10:13:00
  • 292:

    『〇〇病院です!!蒼ちゃんが――・・・』

    『今スグ行きます』私はそれだけ言い電話を切り、スグにベッドからおり簡単に着替え慶太と家をでる。

    慶太も電話で起き、状況を把握したのか、私が電話を切る直前にベッドからとびおり、着替えをすませ家をでる支度をしていた。

    2006-04-28 10:15:00
  • 293:

    慶太はスピードをだして、病院に向かった。

    病院に着き、私達は走って蒼の病室へ向かう。

    蒼の病室周辺は、慌ただしく看護婦さん達が走りまわっていた。

    2006-04-28 10:16:00
  • 294:

    病室に入る事ができず、私と慶太は外からみている事しかできなかった。

    中では、先生と看護婦さんが応急処置をしている状況を目にする。

    私は親なのに、大切な我が子なのに、蒼に何もしてやれない事が、凄く悔しくて悔しくて仕方なかった。

    2006-04-28 10:17:00
  • 295:

    私は、なんとなく蒼の身に何かあったんだと、電話で察知していた。

    だって、今まで病院から電話なんかなかったし、ましてやこんな夜中に電話が鳴るとなれば、誰でもわかる。

    でも、この状況を目にして、私は体が震え、ビクビクしていた。

    2006-04-28 10:18:00
  • 296:

    外からみえる蒼は、顔を真っ青にして、呼吸がかなり弱まっているみたいだ。

    私は、何がなんだか全くわからなかった。

    数時間前は、あんなに元気で輝くぐらいの笑顔をしていた蒼――・・・でも今は、意識レベルが低く、危篤状態――・・・

    2006-04-28 10:19:00
  • 297:

    私には、信じられがたい光景で、予想もしていなかった光景に頭が混乱し、放心状態だった。慶太も同じだった。

    私と慶太は、ただボケーっとつったって、見守っている事しかできなかった。

    そんな時、先生が出てきて『――蒼ちゃんの――傍に――いってやって――下さい――』

    2006-04-28 10:20:00
  • 298:

    冷静を保った先生が、私と慶太に言う。

    私はなんとなく、感付いてしまった――・・・

    でも、そんな事を信じたくなく、急いで消毒室に入り病室の中に入る準備をして、いつも通りに蒼の傍に駆け寄る――・・・

    2006-04-28 10:21:00
  • 299:

    『蒼!!!ママやで!!!わかる?!!!ママやで!!!』私は必死に蒼に話しかける。

    『蒼!!!パパやぞ!!!パパもおるで!!!蒼!!!』慶太も、必死に蒼に話しかける。

    だが、意識レベルの低い蒼はグッタリし、目を閉じたままだ。

    2006-04-28 10:23:00
  • 300:

    『蒼!!!目開けて!!!ママとパパがきたんやで!!!蒼!!!』私は必死に蒼に呼びかける。

    蒼の手を強く握り、そんな事を繰り返していると――・・・

    『――マ―マ――・・・・』

    2006-04-28 10:24:00
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