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1:
梢 ◆VE2vvcSGSs
その当時、あたしは風俗で働いていた。何年か付き合っていた人とも別れ、ひたすら仕事に励んでいた。
そんな頃の、お話デス…2005-09-10 02:23:00 -
2:
梢 ◆VE2vvcSGSs
あたしは家出をした。厳しい両親がうっとうしくて、ただただ、自由になりたかったから。
2005-09-10 02:26:00 -
3:
梢 ◆VE2vvcSGSs
その時付き合っていた男は、あたしの後を追って来た。仕事はしない、ギャンブルばっかり、嘘付きで、すぐ暴力を振るう奴だった。
2005-09-10 02:28:00 -
4:
梢 ◆VE2vvcSGSs
慣れない都会で、淋しかったのもあり、何ヶ月かは、一緒に過ごした。しかし限界が来て、別れた。その頃あたしは、キャバクラで働いていた。
2005-09-10 02:31:00 -
5:
梢 ◆VE2vvcSGSs
あたしに残ったのは、家出してからの生活費、付き合ってた彼のパチンコ代、家を借りる為に借りた、何十万の借金だった。
悩んだあげく、あたしは風俗に移った。2005-09-10 02:34:00 -
6:
梢 ◆VE2vvcSGSs
知人にばれるのが、1番恐かったあたしは、デリヘルを選んだ。初めてのお客は、今でもはっきり覚えている。70歳くらいのおじいさんで、イカない分、抱き合ってキスするのが、とても好きな人だった。
2005-09-10 02:38:00 -
7:
梢 ◆VE2vvcSGSs
綺麗に洗えば、とりあえずは舐められる。抜けば終わり…そう思っていたあたしにとって、その1時間ほどは、苦痛で苦痛で溜まらなかった。
2005-09-10 02:41:00 -
8:
梢 ◆VE2vvcSGSs
初めて体験で働いた日は、確か土曜だった。1件終わり、『やっぱ無理かも…』と思っていたが、次から次へと、お客につかされた。結局4人ほどついて、あたしの手に、3万くらいのお金が乗る。
2005-09-10 02:44:00 -
9:
梢 ◆VE2vvcSGSs
あたしの中で、何かが飛んだ。2005-09-10 02:46:00 -
10:
梢 ◆VE2vvcSGSs
それまでのあたしは、キャバクラで日払いは5千円まで!と決められていた中で、どうにか生活していた。ろくに指名も取れず、対した給料でもなかったし、初めての風俗で手にしたお金に、あたしの迷いは吹っ飛んだ。
2005-09-10 02:50:00 -
11:
梢 ◆VE2vvcSGSs
1ヵ月ほど、休みも取らずに働いた。おかげで借金は、あと少しで完済だ。嫌だった仕事も、やっていくうちに慣れた。…というか、何かが麻痺した。
2005-09-10 02:53:00 -
12:
梢 ◆VE2vvcSGSs
キャバクラでは全くだったのに、この仕事では、信じられないほど、指名があった。知らないうちに、お店のNO1にまでなっていた。
2005-09-10 02:56:00 -
13:
梢 ◆VE2vvcSGSs
元々、浪費家のあたしは、パチンコに行ったり、大量の買い物をしたり、エステにも行った。貯金なんか、1円もなかった。
2005-09-10 02:59:00 -
14:
梢 ◆VE2vvcSGSs
生活も落ち着いて、何となく淋しかったあたしは、たまたま送られて来た、出会い系に登録した。
そこで、正人と出会った。2005-09-10 03:01:00 -
15:
梢 ◆VE2vvcSGSs
正人は同い年で、医大生だった。写メを交換して、毎日何回もメールをした。たまに電話もした。仕事ばっかりのあたしは、だんだん正人からの連絡が、唯一の癒しになっていった。
2005-09-10 03:06:00 -
16:
梢 ◆VE2vvcSGSs
正人メール『俺、そろそろ梢に、会って話してみたいかも!』別に写メも交換しているし、電話で話した感じも、かなり気が合う。あたしはすぐさま、『いいで!いつにする?』と返事した。
2005-09-10 03:09:00 -
17:
梢 ◆VE2vvcSGSs
そうして2日後に、正人と会う約束をした。梅田のエスト前で待ち合わせ。
あたしは新しい服を買い、エステにも行き、ウキウキで準備をした。2005-09-10 03:13:00 -
18:
名無しさん
愛したあなたへを書いてた梢さんですか?
2005-09-10 03:17:00 -
19:
梢 ◆VE2vvcSGSs
18の名無しサン→そぅです!知っててくれて、すごぃ嬉しぃ(〃▽〃)初カキコも、ぁりがとぅござぃます!今まだ仕事?ゃけど、また夜更新します!
2005-09-10 20:37:00 -
20:
りか
18改めりかにします☆ゃっぱり愛したあなたへを書いてた梢さんだったんですね前作ずっとみてました。新作もこれから楽しみに見ます。頑張って書いて?さい。
2005-09-10 21:11:00 -
21:
梢 ◆VE2vvcSGSs
りかサン→前作も読んでくれてたなんて…感激デス!!これは勇と別れてからの話になります。またヨロシクね♪少しだけ更新します。
2005-09-11 02:11:00 -
22:
梢 ◆VE2vvcSGSs
そして待ち合わせの日。
エストに着き、周りをキョロキョロ見渡す。『梢ちゃん?』…いきなり声をかけられた。
緩いパーマのかかった髪。クリクリの目。…正人だ!2005-09-11 02:15:00 -
23:
梢 ◆VE2vvcSGSs
お互い写メを交換していた為、けっこう簡単に分かった。
東通りにある、居酒屋へ向かう。…こんなデートみたいな感じ、久しぶりかも。2005-09-11 02:19:00 -
24:
梢 ◆VE2vvcSGSs
歩いている間は、軽く自分達の事を話し合って、お店に着いてからは、自分達の過去を話した。同い年という事もあり、すごく会話は弾んだ。
…でもあたしは、仕事の事は、キャバクラと嘘を付いた。2005-09-11 02:24:00 -
25:
梢 ◆VE2vvcSGSs
正人は別に、『俺の連れにもおるわ〜』と、対して気にも止めなかったようだ。…良かった。
別に好きとかまではいかないけど、毎日仕事ばっかりで、つまらないし、満たされなかった。少し正人を気にいっている、あたしがいた。2005-09-11 02:28:00 -
26:
りか
勇クンと別れてからの話なんですか?また小説の楽しみができました
2005-09-11 02:33:00 -
27:
梢 ◆VE2vvcSGSs
りかサン→昨日は混んでて、エラーが続くし、寝てしまったょ…すぐカキコくれてたのに〜( ̄▽ ̄;)そぅ、勇と別れてからの話デス♪
2005-09-11 20:44:00 -
28:
梢 ◆VE2vvcSGSs
あっという間に時間は、夜中の2時になっていた。…電車ないし、どうするんやろう?正人『え〜!もうこんな時間?』梢『電車ないやん。どうするん?』正人『梢はもう帰りたい?』梢『あたしは仕事夜からやし、大丈夫やで』正人『ほな朝まで遊ぼっ!』
2005-09-11 20:48:00 -
29:
梢 ◆VE2vvcSGSs
そしてあたし達は、お店を出た。…何するねんろ?少しの期待。正人『俺あんま金ないし、とりあえずゲーセンでも行こか?』…ゲーセンかよ。と思いつつも、正人に付いて行った。
2005-09-11 20:53:00 -
30:
名無しさん
??
2005-09-11 20:59:00 -
31:
梢 ◆VE2vvcSGSs
ゲーセンに着き、何やかんやと、30分ほど遊ぶ。…正直ダルイ。そんなあたしに気付いたのか、正人は『梢?しんどいか?』と、聞いてきた。梢『…ちょっと』正人『ごめんなぁ、俺に付き合わして…』
2005-09-11 20:59:00 -
32:
梢 ◆VE2vvcSGSs
あたしは別に、タクシーで帰れる。ただ正人はお金がないやろうし、放って帰るのは申し訳ないので、一緒に残ったけど…。前の彼氏と別れてから、もう大分エッチをしていない。何となく、欲求不満だったのかな。
2005-09-11 21:05:00 -
33:
梢 ◆VE2vvcSGSs
ただでも、自分がホテル代を出してまで、行きたくはなかった。別にカラオケとかでもいいから、人目を気にせずゆっくり出来て、座れる所が良かった。ゲーセンなんて、今のあたしにとっては、小学生のたまり場やろ…て感じだった。
2005-09-11 21:11:00 -
34:
梢 ◆VE2vvcSGSs
正人は『とりあえず出よか』と言い、あたし達はゲーセンを後にする。正人『俺な、後1万もないねん。もし足りんかったら、梢出してくれる?』さっきのお店では、正人が出してくれた。梢『ええよ』正人『ほなホテルでも行って、ゆっくりしよか?』
2005-09-11 21:20:00 -
35:
梢 ◆VE2vvcSGSs
嬉しい気持ちがバレないように、少し間をあけて、『…うん』と答えた。
夜中やのに、東通りは混んでいる。…自然とあたし達は、手を繋いだ。あたしはやばいくらいに、ドキドキしている。無言のまま、ホテルに到着した。2005-09-11 21:24:00 -
36:
梢 ◆VE2vvcSGSs
正人はあたしの事、どう思ってんねんろう…ワガママな女?軽い女?今日で終わりになるんかなぁ…
そんな事を考えながら、部屋に着いた。2005-09-11 21:28:00 -
37:
梢 ◆VE2vvcSGSs
正人『梢、しんどいんやったら、早く横なり〜。朝なったら、俺起こしたるさかいに』梢『えっ?』正人『酔ってしんどいんやろ?』…そんな風に、伝わってたんや。正人と目を合わせ、何秒かの沈黙…プッ!あたしは吹出してしまった。
2005-09-11 21:32:00 -
38:
梢 ◆VE2vvcSGSs
正人は???という顔をしている。正人『えっ?もしかして、帰りたかった?俺こんなとこ連れてきて、勘違い?』と、あたふたしている。正人『さっきからずっと無言やし、俺の事だるなってる?』…たまらずあたしは、爆笑した。
2005-09-11 21:37:00 -
39:
梢 ◆VE2vvcSGSs
訳が分からない、という顔をしている正人。梢『そんなんちゃうで!少しはしんどかったけど!』笑って言う。正人『うざがられてない?』梢『ないない!』正人『良かったぁ…』やっと正人の顔に、笑顔が戻った。
2005-09-11 21:41:00 -
40:
りか
夜ゎずっとェラーばっかでカキコ___?しにくぃですよね??無理せず梢さんのペースで書いてねっ?
2005-09-11 22:09:00 -
41:
梢 ◆VE2vvcSGSs
りかサン?ドコモやったんゃ?絵文字使ぇるなっ??何か思ぃ出しながらゃし、かなりペース遅ぃと思ぅケド、何とか頑張って書くねぇ?応援本間嬉しぃデス????
2005-09-11 22:15:00 -
42:
梢 ◆VE2vvcSGSs
それからあたし達は、無料のビールとおつまみを頼み、また話し出した。梢『本間さっきはごめんなぁ』正人『勘違い?とかって、まぢで焦ったし!』梢『ちゃうねん。ゲーセンとか慣れてないし!あ、あともう年やし、立ってんのしんどいねん!』正人『同い年やし!まだハタチやん!』
2005-09-11 22:20:00 -
43:
梢 ◆VE2vvcSGSs
梢『でもなぁ、夜働くようなって、めっきり老けた気するわぁ』…それは本当にそうだった。見た目は今ドキでも、不健康な生活やし、お金がある分、歩く事なんて、絶対しない。電車も乗らない。今日もあたしの中では、歩いた方だった。
2005-09-11 22:25:00 -
44:
梢 ◆VE2vvcSGSs
正人『いつも何して遊んでるん?』梢『え〜、ブラブラ買い物したり…パチンコしたり…』正人『パチンコするん?あかんで!負けるし!』…正人パチンコ嫌いなんやぁ。でも前の男みたいに、ハマってる奴よりかはいいかぁ。
2005-09-11 22:29:00 -
45:
梢 ◆VE2vvcSGSs
正人『友達とかとは遊ばんの?お店の子とか』…あたしはデリヘルやし、他の女の子なんか知らない。梢『あんまないなぁ』と言っておいた。正人『まぁオッサン相手に話してばっかやから、老けた気するんちゃう!』…話してるんじゃなくって、抜いてるんやけどね。梢『かなぁ…』
2005-09-11 22:33:00 -
46:
梢 ◆VE2vvcSGSs
正人『俺さぁ、メールの時から、キャバクラの事聞いてて、正直いいように思ってなかってん。俺の連れも、キャバクラ行き出して、めっちゃ派手なったし、俺にも飲みに来い!とか言いよるし。梢もお客さん探してんのかなぁ、とか思ってさぁ…』
2005-09-11 22:38:00 -
47:
梢 ◆VE2vvcSGSs
梢『そんなんはないわぁ!』…言える訳がない。正人『安心したぁ!電話で話してたらめっちゃ気合うし、会いたいなぁ、て思ってもうて、会ったら会ったで、話してたら楽しいしさぁ。お店行くお客さんの気持ちわかるわぁ。俺誘われたら、行ってまうかもやわ。てか金あったら、1回行ってみたいわ』…正人がお金なくて良かった。
2005-09-11 22:52:00 -
48:
梢 ◆VE2vvcSGSs
正人『でも俺の連れとか、愚痴ばっか言うてるねんやん。ゆうほど稼げへんし、指名とか同伴とか、ノルマあるんやろ?だから俺に手伝って!て言いよるねん。梢はメールでも、買い物行っていっぱい服買ったとか、エステ行ってるとか、そんな稼いでるん?』…やばい。デリヘルの事は、言いたくない。梢『その娘学生?』正人『そやで、一緒の大学』梢『あたしはそれ1本やし、その娘よりは稼いでるんちゃう』
2005-09-11 23:01:00 -
49:
梢 ◆VE2vvcSGSs
正人『そっか!何か梢カッコイイな!俺の連れとはえらい違いや!』梢『てか、その娘の話ばっかやん!何かあるん?』…少し気になったし、話も変えたかったので聞いてみた。
2005-09-11 23:05:00 -
50:
梢 ◆VE2vvcSGSs
正人『俺が医者なったら、梢指名で飲みに行くわ!』梢『いつの話やねん!』二人で笑った。…少しの沈黙の後、正人は真剣な顔で言った。正人『俺なぁ、本間勉強大変やし、彼女とかいらんねやん…てか出来ても、絶対時間とか作れへんし…彼女に悪いやん?』…めっちゃショックだった。
2005-09-11 23:27:00 -
51:
梢 ◆VE2vvcSGSs
梢『そんな大変なんやぁ』正人『多分医大行ってる奴にしか、わからへんわぁ』…何となくカチンときた。梢『全然遊んでないん?』正人『大学の連れとは遊ぶけどな』梢『何がそんな大変なん?』正人『とりあえず勉強ついていくんに必死やし、レポートめっちゃ多いし』梢『そっかぁ。頑張ってな!』…何だか虚しくなってきた。
2005-09-11 23:48:00 -
52:
梢 ◆VE2vvcSGSs
ボーッとしていたあたしに、正人『でもな、やっぱり彼女欲しいとか、思ってまう事もあるやん。なぁ、梢は、俺の事理解してくれる?』梢『え?』正人『何か同じ大学内で付き合うとかは、俺嫌やねんか。だからって合コンとかしても、やっぱ遊べへんとか、嫌言われるし。梢なら理解してくれそうやから』
2005-09-11 23:55:00 -
53:
梢 ◆VE2vvcSGSs
あたしはすごく嬉しくて、梢『夢の為に頑張ってるんやもん!少しくらいは、好きやったら我慢しな!』と言った。正人は改まって、『じゃあ俺と、付き合ってくれる?』と聞いた。梢『うん!』
こうしてあたし達は、付き合う事になったのだ。2005-09-11 23:58:00 -
54:
梢 ◆VE2vvcSGSs
正人は、『メールや電話で、すごい癒されてたし、会ったらタイプやし、やばいなぁと思ってん』と笑った。…あたしと同じ事、思っててくれたんや。そうしてベッドへ行き、あたし達は結ばれた。
2005-09-12 00:02:00 -
55:
梢 ◆VE2vvcSGSs
毎日お客さんにされているのに…全く違う。心から気持ちがいい。あたしはいっぱい、正人に甘えた。そしていっぱい、正人に尽くした。正人はずっと、『梢、お前やばいって。可愛すぎ。その声だけで、いきそうなるから!』とか『お前うますぎ。そんなされたら、出てまうし!』とか言っていた。
2005-09-12 00:08:00 -
56:
梢 ◆VE2vvcSGSs
あたしがデリヘルをして、学んだ事を、惜しみなく出した。デリヘルのオーナーが、良く言っていた。『男は目で見て…耳で聞いて…それでだいぶん早く抜けるから』まぁ男の感情を盛り上げて、早く抜く為なのだが。あたしは2ヵ月ほどの仕事の中で、男の興奮を煽る、術を覚えた。そして多少のテクニックも覚えた。
2005-09-12 00:17:00 -
57:
梢 ◆VE2vvcSGSs
そうしてあたしの中に入って来た正人は、早々に果てた。正人『ごめん、早くて』と言いながら、とても満足そうだった。梢『いいよ、あたしも気持ち良かった!』と言って、ほっぺにチュウをした。正人はあたしをギュッと抱きしめた。…これが客なら、指名くれるな。なんて思った。
2005-09-12 00:23:00 -
58:
梢 ◆VE2vvcSGSs
寝るまでの間も、少し話した。正人は『頑張って梢に会う時間作るし、二人で頑張ろな!』と言ってくれた。あたしは精いっぱい、理解ある女を演じた。正人『さすがキャバクラとかで働いてるから、男の気持ちよう分かってるな!』と言っていた。
2005-09-12 00:26:00 -
59:
梢 ◆VE2vvcSGSs
仕事はキャバクラ…嘘を付いたままだった。まぁいっか。寝る前に、正人『なぁ、もう1回していい?』と言って来たので、あたしは受け入れた。あたしは今でもだが、求められる事が、とても嬉しい。正人もすごく満足そうで、あたしは仕事が、こんな形で役に立ったな、なんて思っていた。
2005-09-12 00:33:00 -
61:
梢 ◆VE2vvcSGSs
しばらく寝て、朝の9時には起きて、ホテルを後にした。正人は大学に行くから。正人『またメールするな!』と言い、別れた。あたしは正人が見えなくなってから、タクシーで家に帰って、仕事の時間まで寝た。
2005-09-12 01:39:00 -
62:
梢 ◆VE2vvcSGSs
アラームの音で目が覚める。夕方6時。あたしはたいてい、7時から出勤していた。正人からの連絡はない。出会い系やし、何となく不安なまま、仕事の仕度をした。7時になり、携帯が鳴る。『家の下着きましたよ。今日は鈴木さんです』お店からの電話だった。
2005-09-12 01:44:00 -
63:
梢 ◆VE2vvcSGSs
下に降りて行き、車に乗り込む。梢『おはようございまーす』鈴木さん『おはよう。予約入ってるし、守口市に向かうわな』…守口市と言えば、正人の住んでいる所。鈴木さんには良く乗っていて、仲も良かったので、梢『あんな、あたし昨日、彼氏出来てん。守口市に住んでやるねんけどな』と、笑って言った。
2005-09-12 01:49:00 -
64:
梢 ◆VE2vvcSGSs
鈴木さん『どうする?玄関あけて、彼氏立っとったら?』梢『ないない!お金ないし!』そんな冗談を言いながら、あたしは鈴木さんに、梢『なぁ、仕事キャバクラて言ってんねん。本間の事言った方がええかなぁ?』と、何気に聞いてみた。鈴木さんは、『そんなん言う必要ないわ!だって借金返したら、さっさとやめるねんろ?』
2005-09-12 01:57:00 -
65:
梢 ◆VE2vvcSGSs
あたしは、初めての仕事の日のドライバーさんが、鈴木さんだった。だから仕事をする訳を、話していた。あたしは『3ヵ月でやめる』と言っていて、鈴木さんは、『そう言って、みんなダラダラしてまうねん』と、言っていた。
2005-09-12 02:01:00 -
66:
梢 ◆VE2vvcSGSs
鈴木さん『でも最近は稼いでるやろ?借金減った?』梢『後ちょっと』鈴木さん『ほな彼氏も出来たし、もうすぐあがるんかなぁ?』…あたしは少し考えて、梢『どうせなら貯金するわ』と言った。…あんなに嫌だった仕事なのに、もう何の抵抗もなくなっていた。むしろもっと稼ぎたい!と思うようになっていた。鈴木さん『最初と言うてる事違う〜』と、笑っていた。
2005-09-12 02:06:00 -
67:
梢 ◆VE2vvcSGSs
そうしているうちに、お客さんの家に着く。ドキドキしながら、インターホンを押した。客『はい』ホッ…正人じゃない。まぁありえないけど。そのお客さんは、2時間で取ってくれた。新規のお客さんやのに、有り難い話だ。最初の1時間ほどは、話をして過ぎていった。お客さん『えっ?もう半分過ぎてるやん!俺いっつもこうやねん…』
2005-09-12 02:12:00 -
68:
梢 ◆VE2vvcSGSs
梢『いつもって…よう呼んでるんや!』お客『えっ?』二人で笑いながら、後の1時間も、何なく過ぎていった。プレイ中、少しだけ正人の顔が浮かんだが、考えないようにした。お客『あおいちゃん!(あたしの源氏名)また呼ぶわな!』梢『待ってます!今日はありがとう!』そう言って、あたしは家を出た。
2005-09-12 02:17:00 -
69:
梢 ◆VE2vvcSGSs
デリヘルをして、色んなお客さんがいたが、こんな風に、話している時間が長いのは、良くある事だ。部屋が汚くて、不潔な感じの人、後は乱暴で、痛い事をしてくる人、そんなお客さん以外の時は、意外に楽しくやっていた。だから今、仕事に対しての抵抗が、全くと言っていいほど、無くなったんだと思う。
2005-09-12 02:25:00 -
70:
りか
この話ゎ今現在の話ですかぁ?梢さん今ぃくつですか?ぃろんな経験してますよね?私も最近まで夜やってました?
2005-09-12 02:46:00 -
71:
梢 ◆VE2vvcSGSs
りかサン?カキコぁりがと??ぁたしはもぅ、25歳デス?今は夜ぁがってるし、大阪にもぃません??勇と別れてカラ、まだ大阪にいた頃の話で、前の小説は、1年前くらぃに地元に戻って来て、たまたま勇に出会ったから、書ぃた話だょ??
2005-09-12 03:52:00 -
72:
梢 ◆VE2vvcSGSs
お客さんの家を出て、メールを開くと、正人からだった。『仕事中かなぁ?さっきまで研究室おって、今帰って来た(>__
2005-09-12 03:58:00 -
73:
梢 ◆VE2vvcSGSs
ドライバーさんの車に乗り込むと、鈴木さん『お疲れ〜!今日女の子少ないらしくて、忙しいで〜』と言われた。梢『え〜!頑張って稼ぐわ!』と、笑って言ったら、携帯が鳴った。正人だ!ドライバーさんに、黙ってて、と頼んで、電話に出る。
2005-09-12 04:03:00 -
74:
梢 ◆VE2vvcSGSs
梢『もしもーし』正人『ごめんなぁ、仕事中に…』梢『ええよ、今は大丈夫やし』正人『いや、何となく、声聞きたかっただけやねん…』梢『めっちゃしんどいやろ?今日は早く寝いや!』正人『電話切ったら、きっと速攻寝てまうわ!話せて良かったぁ。仕事頑張りなぁ!』梢『うん!おやすみっ!』
2005-09-12 04:08:00 -
75:
梢 ◆VE2vvcSGSs
たった1分ほどの電話だが、正人に愛されてるなぁ…と、嬉しくなった。その反面、『仕事頑張り!』という言葉に、嘘を付いている申し訳なさで、いっぱいになった…
結局その日は、全部で4本ついた。長いコースが多く、移動も大変だった為、家に着いたのは、朝の6時だった。2005-09-12 04:14:00 -
76:
梢 ◆VE2vvcSGSs
3日ほど過ぎた。あたしは稼いだお金を全て、借金の返済にあてた。残りわずかだった借金が、0になった。
正人とは、メールや電話だけだったが、順調だったし、2日後には、またデートの約束をした。2005-09-12 04:19:00 -
77:
りか
梢サン??サィなんだぁ?ぉ姉サンですね?今ゎ地元なんですね?今ゎ彼氏サンとかぃます?毎回カキコ_?してゴメンナサイ?迷惑なってたらゴメンナサイ
2005-09-12 04:35:00 -
78:
れのぁ
迷惑に決まってるゃろ?
他にも読んでンねん?途中雑談入ったら読みにくい 書き終えてカラとか他にスレたてたら?しょーみ邪魔?2005-09-12 06:38:00 -
79:
梢 ◆VE2vvcSGSs
りかc?ぁたしはりかcが、前の小説も今の小説も、読んでくれてる事が、めっちゃ嬉しぃし、ぁたしが説明不足な分、聞ぃてくれて、分かった上で読んでくれるんも嬉しぃし??これからも頑張って書くし、読んでくれると嬉しぃな???
れのぁサン?読んでくれて、ぁりがとぅござぃます??読みにくぃトカ、他に読んでくれてる人の事、考ぇてなくって、ごめんなさぃ??でも書ぃてる側としては、何の反応もナィと不安なるし、カキコは本間に励みになるから、良かったらまた、そんなカキコ下さぃ??2005-09-13 02:27:00 -
80:
梢 ◆VE2vvcSGSs
そしてデートの日。
夕方またエスト前で待ち合わせて、二人で手を繋いでブラブラする。恋人っぽい!
ご飯も食べて、終電の時間が近付く…まだ別れたくないなぁ、と思っていると、正人『なぁ、俺ん家来る?』…すごく嬉しくて、梢『うん!行ってみたい!』と、張り切って答えた。2005-09-13 02:35:00 -
81:
梢 ◆VE2vvcSGSs
正人『俺朝から大学あるし、その時間に起きなアカンけどええか?』梢『うん』…あたしは正人が、少しでも長くいたいと思ってくれてる、その気持ちが嬉しかった。二人で電車に揺られ、正人の家に向かう。ずっと手を繋ぎながら、正人の肩にもたれ掛かる。目が合っては、照れくさくって、目をそらした。…幸せやなぁ。
2005-09-13 02:42:00 -
82:
梢 ◆VE2vvcSGSs
最寄駅に着いて、コンビニに寄って、飲み物とお菓子を買った。歩いて5分ほどで、正人の住むマンションに着いた。正人は実家も大阪だが、大学の近くで、一人暮らしをしている。
初めて入る、正人の家…梢『お邪魔しまぁす』正人『彼女が来たん、初めてやわ!』そんな言葉が、すごく嬉しい。2005-09-13 02:47:00 -
83:
梢 ◆VE2vvcSGSs
その日はテレビを見ながら、ずっとイチャイチャした。幸せ過ぎて、怖いくらいだった。この幸せが、ずっと続きますように…そんな事を思いながら、眠りについた。
次の日の朝、正人が大学に行くのに合わせて、あたしも家を出て、自分の家へと帰った。2005-09-13 02:52:00 -
84:
梢 ◆VE2vvcSGSs
どんどん正人にはまっていってる…自分でも分かった。最初は出会い系やし、疑ったりもした。でも正人も、真剣にあたしと、付き合ってくれてると思う。あたしは最初、あんまりはまらんとこう…と思っていた。理由は3つ。1つ目は、前彼の時に、好きになりすぎて、周りが見えなくなったりしたから、またそんな風になるのが、嫌だったから。
2005-09-13 02:59:00 -
85:
梢 ◆VE2vvcSGSs
2つ目は、あたしは物分かりのいい女を、演じなければいけなかったから。本間のあたしは、すごく独占欲が強い。本間は毎日だって会いたい。好きになればなるほど、その思いは強くなる。でも付き合う前に、正人の忙しさは聞いてるし、分かった上で付き合ったから。うざい事は言いたくなかった。
2005-09-13 03:05:00 -
86:
梢 ◆VE2vvcSGSs
そして3つ目は、あたしがしている、仕事の事。嘘をついて、悪いとは思いながらも、今のあたしは、ノリに乗って稼いでいた。今さら風俗の仕事以外に、お金的に、あたしを満たすものなんてない。正人を好きになればなるほど、罪悪感でいっぱいになるし、仕事にも何らかの影響を、及ぼすだろう。
2005-09-13 03:11:00 -
87:
梢 ◆VE2vvcSGSs
正人が好き…でもこれ以上ははまらんとこう…周りが見えるだけの、冷静さを持ちながら、ワガママも言わかいくらいの、気持ちの余裕も持ちながら、仕事を続けて、ある程度のお金を貯めよう。100万ほど貯まったら、昼間の仕事に戻って、新たな気持ちで、正人とやって行けたらいい…
2005-09-13 03:17:00 -
88:
梢 ◆VE2vvcSGSs
そんな気持ちとは裏腹に、正人はあたしに、『会いたい』と、毎日メールを送って来た。『仕事終わってからやと、遅くなるよ?』と送っても、『連絡くれたら起きるし、家来て欲しい』と返って来た。正人に必要とされてる事が嬉しくて、あたしは仕事終わりに、毎日正人の家へ寄った。
2005-09-13 03:24:00 -
89:
梢 ◆VE2vvcSGSs
お店が忙しくても、お構いなしに、適当な時間であがって、ドライバーさんに、正人の家の近所まで、送ってもらう。お店からも、だんだん良く思われてないのが、ひしひしと伝わった。干されているのか、お客さんにもあまり付けてもらえなくなり、一気に稼げなくなった。
2005-09-13 03:30:00 -
90:
梢 ◆VE2vvcSGSs
でも別に、それでも良かった。言っても、他の仕事をするよりは、十分稼げている。正人と会えば会うほど、どんどん好きになって、仕事が苦痛になってきていた。他の人のを舐めながら、何してるんやろう…と、涙が出そうになったり、責められながら、正人以外にされている事に、耐えられなくなったりした。
2005-09-13 03:38:00 -
91:
梢 ◆VE2vvcSGSs
もう仕事やめようかな…と思った頃だった。その日もあたしは、仕事終わりに、正人の家へ寄っていた。正人『あんな、もうすぐテストあるから、今みたいに会えんようになる…』梢『えっ?どれくらい?』正人『テスト終わるまで…』…淋しそうな顔をしているあたしに、正人は続けた。『単位落としたないし、真剣勉強したいねん。会えへん分、出来るだけ連絡するし。分かって欲しい』
2005-09-13 03:44:00 -
92:
梢 ◆VE2vvcSGSs
…そんな風に言われたら、『分かった』としか言えなかった。正人『明日休み取れる?参考書買いたいし、付いて来てくれん?』当分会えなくなるから、正人なりに、気使ってくれてるのかな…梢『分かった!仕事休み取るわ!』そうして次の日に、正人と会う約束をした。
2005-09-13 19:01:00 -
93:
梢 ◆VE2vvcSGSs
またエスト前で待ち合わせ。参考書を買った後、適当にブラブラして、映画を見る事にした。そう、『冷静と情熱の間』だ。正人はアクション系が見たかったらしいが、その当時すごく宣伝していたので、あたしは『絶対これ!』と、半ば無理矢理決めたのだった。
2005-09-13 19:05:00 -
94:
梢 ◆VE2vvcSGSs
話の内容は、あんまりしっかり覚えていない。愛して合ってる男女が、何らかの理由で、離れてしまった。そして、『10年後もお互い好きだったら、〇〇で会いましょう』と、約束をする。全く別の人生を歩んでいた二人が、10年後には、約束を守り、約束の場所で会う。そんな話だった。
2005-09-13 19:11:00 -
95:
梢 ◆VE2vvcSGSs
映画を見終えて、梢『期待はずれもいいとこやわ!』と、怒っているあたしに反して、正人は『え〜!めっちゃ良かったやん。俺もあんな恋愛したいわ〜!』と、とても満足そうだった。…10年も離れてて、それでも好きなんて、ありえなくないか?あたしには、理解出来なかった。
2005-09-13 19:15:00 -
96:
梢 ◆VE2vvcSGSs
そしてその日は、ご飯を食べて、お互い家に帰った。正人はレポートがあるから、『帰ってからせなあかん』と言っていたし、9時頃には、梅田を後にした。
家に帰って、ひたすらボーッとした。…こんな時間に、家でゆっくりするなんて、いつぶりだろうか。…淋しい。お金もなかったし、明日からは、仕事に励もうと思った。また正人が落ち着くまでは、仕事に専念しよう…2005-09-13 19:21:00 -
97:
梢 ◆VE2vvcSGSs
そして何日かは、夕方くらいから出勤して、朝方まで働いた。家にいるのが淋しいから。お金が欲しいから。
正人はまめにメールをくれた。『今から大学行ってくる!』とか、『今帰って来た!』とか、『今から寝る!』とか。遅くまで研究室にいたり、家に帰ってからも、勉強しているみたく、本当に忙しそうだった。2005-09-13 19:27:00 -
98:
梢 ◆VE2vvcSGSs
あたしも頑張らな…と思う反面、仕事は本当に苦痛だった。今までは、正人に会える!と思って、何とかこなして来たが、会えない分、どれだけ正人が好きで、あたしの支えになっていたかを、思い知らされた。
2005-09-13 19:31:00 -
99:
梢 ◆VE2vvcSGSs
客『本名何て言うん?』…お前に関係ないやろ?客『彼氏は幸せ者やな〜』…どこが?お前にこんな事されてんのに?客『もっとキスして抱き合いたい!』…さっさと抜いて、終わらせろよ!客『なぁ?しよう?』…させてくれって、頼むならまだしも。何偉そうに言ってるん?する訳ないやん?…とにかく全てがイライラした。
2005-09-13 19:38:00 -
100:
梢 ◆VE2vvcSGSs
正人に会いたい…
その日は仕事も暇で、待機の時間が、とても長かった。まだメールもないし、きっと大学にいるんだろう。あたしは思いきって、正人に電話をしてみた。
テストで忙しいと言われてからは、自分からの電話は、控えていた。2005-09-18 01:59:00 -
101:
梢 ◆VE2vvcSGSs
プルルルル…何度かコールが鳴り、もう切ろうかな…と思った所で、正人は出た。正人『はい』…かなりだるそうに。梢『ごめん。忙しかった?』正人『まだ大学おるし。後でかける』ガチャッ…あたしの返事を聞く間もなく、電話は切られた。
2005-09-18 02:04:00 -
102:
梢 ◆VE2vvcSGSs
かけんかったら良かった…。電話を切られた後、そうとう凹んだ。正人が忙しい時に、自分が暇やからって電話して…うっとうしいとか思われたらどうしよう…
しばらく凹んでいると、お客さんの予約が入ったので、そっちへ向かった。2005-09-18 02:09:00 -
103:
梢 ◆VE2vvcSGSs
梢『こんばんわ!』玄関に入ると、その男は無表情のまま、あたしの頭の先から足のつま先までを、品定めするように、じろりと見て、『50分で』と言った。1番短いコースだ。情けない気持ちになりながら、家へあがるなり、客『風呂入ろか』と言われる。少しくらいゆっくりしいひんの?と、イライラしながらも従った。
2005-09-18 02:18:00 -
104:
梢 ◆VE2vvcSGSs
そこからは、『あおい』になりきった。あたしは梢じゃない。今は風俗嬢のあおい。ただがむしゃらに、仕事をした。終わった後に、客が言った。『あおいちゃん、なかなか良かったし、また呼ぶわな!』…嬉しくも何ともない。余計にイライラした。
2005-09-18 02:23:00 -
105:
梢 ◆VE2vvcSGSs
その当時のデリヘルは、まだピンクチラシがまかれていた頃で、50分は8000円。あたしのバックは、50%の4000円だ。改めて虚しくなった。最初の嫌だった衝撃も、何日かで吹っ飛んで、仕事は仕事。なんて思っていた。むしろ人より稼いでいる事が、誇りにさえ思った。
2005-09-18 02:28:00 -
106:
梢 ◆VE2vvcSGSs
なのに今は、ただただ虚しかった。正人に会いたい…会いたい…会いたい…思えば思うほど、仕事が嫌になった。
そろそろ潮時かも知れない。初めて本気で、風俗をあがろうと思った。2005-09-18 02:32:00 -
107:
梢 ◆VE2vvcSGSs
プルルルル…携帯が鳴った。━正人だ!梢『もしもし!』正人『おう!さっきごめんなぁ…まだ大学おったし、周りもいっぱいおったし』梢『ううん!こっちこそ、忙しい時にごめん…』正人『ええよ!梢からの電話久しぶりやし!最近俺からばっかやし、ちょっと嬉しかったし(笑)』梢『気使てんねん!』そんな話を5分ほどして、電話を切った。
2005-09-18 02:38:00 -
108:
梢 ◆VE2vvcSGSs
優しい正人の声。正人は最後にいつも、『仕事頑張れよ』と言う。あたしは正人を騙してる…このままじゃあかん。本間にあかん。もう今日であがろう…そう心に決めた。
その日は本当に暇で、さっきの1件しか、まだ行っていない。もう帰ろうかな?思った時だった。2005-09-18 02:43:00 -
109:
りか
?しぉり?
梢サン元気カナ??私ゎ仕事でばて気味です2005-09-20 21:48:00 -
110:
梢 ◆VE2vvcSGSs
りかサン?元気は元気ゃけど、仕事が忙しくって、更新なか?出来ません??遅ぃとは思ぅけど、これからも読んでくれると、嬉しぃです??
2005-09-21 02:37:00 -
111:
梢 ◆VE2vvcSGSs
プルルルル…ドライバーさんの携帯が鳴る。ドライバー『はい、わかりました。今から向かいます』…どうやら仕事が入ったらしい。仕事は嫌、でもあたしには、全く貯金がない。今日であがるなら、少しくらいは客に付かないと、今後の生活が大変だ。
そして車を走らせる事、10分。客のマンションに到着した。2005-09-21 02:43:00 -
112:
梢 ◆VE2vvcSGSs
部屋に向かい、インターホンを押す。…何度か押したが、出て来る気配がない。ガチャッ…ドアの鍵が開いていたので、梢『こんばんは〜』大声で言った。客『あがっておいで』…部屋の奥から聞こえた。何や、いるなら出て来いよ。そう思いながら、部屋へと入って行った。
2005-09-21 02:48:00 -
113:
梢 ◆VE2vvcSGSs
殺風景な部屋。その中に、すごく大きな水槽があり、中には大きな亀がいた。梢『お邪魔します…』客『ああ、50分な』…また50分。今日はツイてない。
その男は40歳くらいで、茶色の髪に、鼻の下の髭。いかにもガラが悪そうで、サラリーマンという感じではなかった。2005-09-21 02:55:00 -
114:
梢 ◆VE2vvcSGSs
客『風呂さっき入ったし、自分も入って来てるやろ?だからええやろ?』…それは困る。しかしその男は、引くテンションで話し続ける。客『やりたい事あるし、早くしようか…』梢『えっ、でも…』客『いいから、早く服脱いで』
…この仕事をして、3ヵ月が過ぎようとしていた。…そして初めて感じた思い。『この人何か怖い…』2005-09-21 03:02:00 -
115:
梢 ◆VE2vvcSGSs
言われるままに服を脱いだ。…さっさと抜いて、帰ればいい。そう自分に言い聞かせた。男も自分の服を脱ぎ、ベッドへ腰掛けて、男『こっちおいで』と言った。男の元へ向かい、梢『どうしたらいい?』と聞いた。男『まず四つん這いになって』…何となく、今までの客とは違う雰囲気の男に、あたしは黙って従った。
2005-09-22 03:18:00 -
116:
梢 ◆VE2vvcSGSs
男『顔は撮らんから…』カシャッ…言い終わるよりも先に、カメラのシャッターを押す音がした。梢『えっ?』男『動くな!』男は声をあらげて、もう1枚写真を撮った。…確かに後ろからで、顔が映る訳ではない。でもだからって…梢『そういうん…困るんですけど…』男『は?何があかんねん?別に顔は撮ってないし、ええやろが!』
2005-09-22 03:25:00 -
117:
名無しさん
気になるからアゲます
2005-09-22 23:56:00 -
118:
梢 ◆VE2vvcSGSs
名無しサン→読んでくれて、ぁりがとぅござぃます♪今から少し更新します♪
2005-09-23 00:52:00 -
119:
梢 ◆VE2vvcSGSs
梢『それでも困ります…』男『はぁ?大人しく言う事聞いとったらええねん!あんまりグダグダ言うたら、こっちも何するかわからんで?』…怖い。今までの客とは違う。…携帯は離れた所にある、かばんの中だ。…かろうじて店に電話出来ても、助けが来るまでに、何をされるかわからない。逃げようとも考えたが、あたしは裸だ。
2005-09-23 00:58:00 -
120:
梢 ◆VE2vvcSGSs
必死で色々考えた。でも逃げようがない。梢『顔は絶対映さんといて…』諦めて、力なく言った。男はあたしのアソコを開いたり、指を入れたりしながら、何枚か写真を撮っていた。ようやく男が言った。男『そろそろ抜こか…』そう言うと同時に、あたしのアソコに、男のモノが入って来た。梢『いやっ!』バックからだったので、前に逃げるようにして抜いた。
2005-09-23 01:05:00 -
121:
梢 ◆VE2vvcSGSs
怖いのをこらえて、男を睨み付けて言った。梢『それは絶対嫌!』バチッ…男がグーで、あたしの左頬を殴った。男『ゴチャゴチャ言うと、殺してまうぞ?』…従うしかない。瞬間的にそう思った。死ぬくらいなら、やられた方がまし…逃げられる訳もないし、この男がやめる訳がない。これ以上抵抗したら、もっと殴られる…
2005-09-23 01:12:00 -
122:
梢 ◆VE2vvcSGSs
恐怖でいっぱいの中、必死で男の機嫌を損ねないように、ただただ終わるのを待った…男はあたしの上に乗り、正常位の状態で、挿入している部分を写真に撮っていた…何枚か撮り、男はカメラを置く。そして激しく腰を振り、あたしの中で果てた…
2005-09-23 01:18:00 -
123:
梢 ◆VE2vvcSGSs
梢『え…』男はあたしから離れ、男『シャワーしておいで』と言った。あたしは無言で服を着て、梢『もう時間やし、失礼します』と言って、部屋を逃げるようにして出た。男は撮った写真を見返しながら、終わったあたしには興味なさ気に、チラリとあたしを見ただけだった。
2005-09-23 01:24:00 -
124:
梢 ◆VE2vvcSGSs
部屋を出た瞬間、こらえていた涙が溢れ出した…怖かった。本間にこのまま殺されたら、どうしようかと思った。そして悔しかった。あんな男に、入れられた。しかも中で出された。どうしよう…妊娠してたら…
マンションの下でうずくまりながら泣いた。時間より早く出て来たので、ドライバーさんはまだいなかった。何分かボーッとしていると、ドライバーさんが来た。2005-09-23 01:32:00 -
125:
梢 ◆VE2vvcSGSs
車に乗り込むなり、ドライバー『どうしたん?』と、いつもと様子の違うあたしに聞いた。さっきまでは、声を殺して泣いていたが、やっと助けが来て、車に乗った安心感からか、あたしは声を出して、気が狂ったように泣いた…ただ事ではないと思ったドライバーさんは、無言であたしを、事務所まで連れて行ってくれた。
2005-09-23 01:37:00 -
126:
梢 ◆VE2vvcSGSs
事務所の下から、ドライバー『あおいチャンが、泣きながら戻って来たんで、連れて来ました』と連絡を入れた。店長が周りにバレるのに気を使ってか、下まで降りて来てくれて、車の中で、あたしは泣きながら、事情を話した。店長はイライラした様子で、『何で電話してこうへんねん!』と言った…あたしは言い返す気もなかった。
2005-09-23 01:43:00 -
127:
梢 ◆VE2vvcSGSs
何分か話して、店長とドライバーさんと3人で、その客の家へ向かう事になった。怖いけど、このままでは気が済まない。
客には向かう前に、電話を入れたようで、家に着くとすぐに、部屋に通され、話し合いが始まった。2005-09-23 01:47:00 -
128:
梢 ◆VE2vvcSGSs
あたしはまだ頭がパニックなのと、客がまた目の前にいる恐怖で、話はしっかり覚えていない。しかし撮った写真は、全て消してもらった。(デジカメです)
店長『本番行為は禁止ですし、しかも中出しされたみたいで、どうしてくれるんですか?』と言う言葉に、客『どこでもやってるやろ?』と言いながら、財布から1万を出して、あたしに差し出した。2005-09-23 01:54:00 -
129:
梢 ◆VE2vvcSGSs
はっ?何このお金…呆然としているあたしに、店長は『とりあえずもらっとけ』と言った。あたしはどうしようもなく、乱暴に客の手から、お金を奪い取った。
これで話終わったん?全く納得いかないまま、客の部屋を出た。2005-09-23 01:58:00 -
130:
梢 ◆VE2vvcSGSs
部屋を出るなり、店長が言った。店長『お前あいつの目見て、ポン中やわからんのか?一目見て、やばいな思たら、すぐ出て来たらええやろ?』…何であたしが責められるん?無言のあたしに、店長は続けた。店長『その1万で、明日病院行って来い。事情話したら、ピルくれるから』(ピルには、72時間以内に飲むと、妊娠を防ぐ効果があります)
2005-09-23 02:10:00 -
131:
梢 ◆VE2vvcSGSs
そして店長を店まで送り、あたしは家に送ってもらった。帰り道にドライバーさんは、『客も許せへんし、店長もおかしい』と、怒ってくれていた。あたしは黙って聞いていた。
家に帰って来たのは、夜中の3時頃だった。2005-09-23 02:16:00 -
132:
梢 ◆VE2vvcSGSs
読んでくれてる人いるのかなぁ…(´〜`;)
今日はここまでにします★2005-09-23 02:20:00 -
133:
かおり
読んでます★頑張って?
2005-09-23 02:50:00 -
134:
りか
ぃつも楽しみに呼んでますよ☆梢さんの小説好きです
2005-09-23 02:58:00 -
135:
名無しさん
あげ?
2005-09-23 06:41:00 -
136:
?
コノ小説?かなりぉもしろぃデス???これからも頑張って書いてください???シォリ??
2005-09-23 10:21:00 -
137:
?みずき?
読ωでます??
更新楽∪みに∪てるωでッ頑張ッて?さぃ???2005-09-23 11:13:00 -
138:
なつみ
私もデリヘルをしていて同じようなめにあい店側に同じような対応にあいました…
気持ちすごくわかります。2005-09-23 19:56:00 -
141:
梢 ◆VE2vvcSGSs
かおりサン?読んでくれて嬉しぃデス??頑張って書くカラ、これからもヨロシクデス??りかサン?ぃっもぁりがと??本間に支ぇになってマス?136の名無しサン?あげてくれてぁりがと???
?サン?しぉりぁりがと?読んでくれてる事が、本間に嬉しぃデス??2005-09-24 00:31:00 -
142:
梢 ◆VE2vvcSGSs
?みずき?サン?ぁりがとぅデス?何とか完結まで頑張るので、これからも読んでくれると有り難ぃデス?
なつみサン→同じ経験した人は、きっとその状況の恐さを、わかってもらぇると思ってマス!これからもヨロシクデス!
…ぁまりに反響なかったんで、読んでる人いるんか、不安になりました(´〜`;)読んでくれてる方の為にも、完結まで頑張りマス!2005-09-24 00:36:00 -
143:
梢 ◆VE2vvcSGSs
まず家に帰ってすぐに、シャワーを浴びた。必死で指を入れて、無我夢中でアソコを洗った。…妊娠の不安は消えない。すごく長い間、ひたすら洗いまくった。泣きながら…
それからはベッドの上で、ひたすら色んな事を考えた。2005-09-24 00:41:00 -
144:
梢 ◆VE2vvcSGSs
逃げようと思えば、逃げれたの?いや、あの状況では無理だった。逃げようとしたり、抵抗したら、もっとひどい事をされていたと思う。
あの暇な時に、帰ってれば良かったんや。正人に嘘ついて、お金に目がくらんだあたしに、バチが当たったんや。2005-09-24 00:44:00 -
145:
梢 ◆VE2vvcSGSs
あたしはデリヘルの仕事の中で、本番だけは、絶対しなかった。それが正人に対する、あたしなりのけじめ。正人が愛してくれて、かわいがってくれる、あたしの体は、1万円の価値しかないの?
客の恐怖よりも、客にされた苛立ちよりも、あたしの体に対して払われた1万円の事が、頭をグルグル回った。2005-09-24 00:49:00 -
146:
梢 ◆VE2vvcSGSs
自分が悔しいとか、情けないとかよりも、正人や親、あたしを大事にしてくれる人達に対して、申し訳ない気持ちでいっぱいになった。自分の彼女が犯されて、自分の子供が犯されて、それが1万で解決された事を知ったら、正人や親は、どれだけ悔しくて情けないだろう。きっとあたし以上に、そう思うはずだ。
2005-09-24 00:54:00 -
147:
梢 ◆VE2vvcSGSs
ひたすら考えて、やっぱりバチが当たったんやと思った。全く眠る気にもなれないまま、朝日が差し込んで来た。ハッと我に返り、あたしは正人に、全てを打ち明けようと思った。もう嫌われても仕方ない。こんなあたしの彼氏でいてくれてる事が、正人までも汚してしまう気がしたから。
2005-09-24 00:59:00 -
148:
梢 ◆VE2vvcSGSs
朝の早くから、正人の迷惑も考えず、思い立ってすぐ電話をした。プルルルル…何コールか鳴らした所で、正人『はい…』眠たそうな声で、正人が電話に出た。正人の声を聞いた途端、せっかく泣きやんでたあたしは、また泣き出してしまった。泣きながら、梢『こんな時間からごめん…どうしても話したい事がある…』と言った。正人もただならぬ雰囲気を察したようだ。
2005-09-24 01:05:00 -
149:
梢 ◆VE2vvcSGSs
正人『どうしたん?何かあったん?』正人の優しい声。あたしは迷う事なく言った。梢『仕事の事、嘘付いてた。あたし本間は、デリヘルしてんねん…』正人『はっ?』正人がすごくびっくりしているのが分かった。梢『嘘付いててごめん…』しばらく沈黙が続く…正人『嘘つかれてた事も腹立つけど、それを何で今言うん?』イライラした口調でそう言った。きっと時間を確認して、こんな時間にかけてきたあたしに、むかついたんだろう。
2005-09-24 01:12:00 -
150:
?みずき?
完結マデ読みますッ?
頑張ッてね???
みずきホンマに応援∪てる?2005-09-24 01:31:00 -
151:
梢 ◆VE2vvcSGSs
?みずき?サン?本間にぁりがとぅね???仕事が忙しくて、少ししか更新出来んケド、頑張って書きマス??
2005-09-25 02:44:00 -
152:
梢 ◆VE2vvcSGSs
梢『今日な…お客さんに、無理矢理やられてん…』正人『はぁ!?いつ?』梢『つい何時間か前の話…』正人は黙ってしまった。あたしはここでもう1つ、嘘を付いてしまった。もう0になった借金…しかし、借金があるから、その為に働いている、と言った。そして正人と付き合ってからは、本気でやめようと思っていた事も言った。
2005-09-25 02:50:00 -
153:
梢 ◆VE2vvcSGSs
嫌われても仕方ない…そう思ったくせに、心のどこかでは、期待していた。何て欲の深い人間なんやろう、あたしは…正人『そんなん店は何て言うてるん?普通何とかしてくれるんちゃうん?』怒った様子で正人が言った。さすがに1万円で片付けられたなんて、口がさけても言えなかった。
2005-09-25 02:55:00 -
154:
梢 ◆VE2vvcSGSs
梢『あたしもう、仕事やめるから…後の事はどうでもいい…ただ、正人にだけは、嘘付いてた事も悪いと思ってるし、こんな事あって、隠しとくんは無理やったから…』正人『ハァーッ…』溜息をつかれた。梢『ごめん…嫌われても、あたしの事汚い思われても、しゃあないから…』
2005-09-25 03:00:00 -
155:
梢 ◆VE2vvcSGSs
正人『汚いとか、そんなん思ってへんわ!』正人が声をあらげて言った。正人『そら嘘つかれてた事は腹立つで!でもお前も、借金とかあって、大変やったんやろ?客が悪いねんし、お前は悪ないやんけ!』その言葉を聞いて、あたしは号泣してしまった…正人『大変やったな…体大丈夫か?』優しい優しい正人。正人に申し訳ないと思ってるくせに、あたしはどこまで自分勝手なんだろう…
2005-09-25 03:07:00 -
156:
梢 ◆VE2vvcSGSs
梢『あたしの事、嫌いになった?もういらん?』…正人は少し黙り込んだ。しかし、はっきりした口調で、正人『お前への気持ちは変わらん』と言った。そして正人『今はテスト中で忙しいし、正直仕事の事は、まだ納得はしきれへん。ちょっと考えさせて…』梢『分かった…朝からごめんなさい』そう言って、電話を切った。
2005-09-25 03:11:00 -
157:
梢 ◆VE2vvcSGSs
正人に嘘を付いて、お金に目が眩んで、仕事を続けた。1万円の価値しかないあたしなんかを、彼女にしてくれてる、正人に申し訳ないと思った。今回の事で、正人まで汚してしまう気がした。…だから、あたしなんか、『嘘付き、不潔、汚らわしい、もういらんわ』って、罵られたら良かったのに…正人の優しさに、あたしは許して貰う、期待をしてしまった…
2005-09-25 03:17:00 -
158:
梢 ◆VE2vvcSGSs
そしてそのまま寝られないまま、朝一で病院に行った。仕事の事も、夕べあった事も、隠さずに全て話した。先生と看護婦さんが、けげんな顔をしていた。普通にピルは貰えたし、どうでも良かった。最後に、先生『そんなリスクまで抱えて、仕事する意味あるんか?余計なお世話かも知らんけど、早くやめた方がええよ』と言われた。
2005-09-26 02:43:00 -
159:
梢 ◆VE2vvcSGSs
本間に余計なお世話…と思いつつも、それが普通の人が感じる事なんかな、と思った。実家を出て来て、夜の仕事を始めてから、あたしは正人といる以外は、仕事してるか、家で寝てるか、1人でパチンコに行ってるかだった。やっぱり正人も、仕事の事は許してくれへんかも知れん…悲しくなりながら、家へと帰って行った。
2005-09-26 02:54:00 -
160:
梢 ◆VE2vvcSGSs
ピルを飲んだおかげで、妊娠の不安がなくって、少し安心したあたしは、ベッドに横になってるうちに、寝てしまっていた。夕方、電話の音で、目が覚める。プルルルル…お店からだ。梢『はい』店長『病院行ったか?』梢『朝から行って来ました』店長『そうか。今日どうする?』は?昨日の今日で、何でそんなに普通に、聞いてこれるんやろう…イライラしながら、梢『しばらく休みます』と言って、電話を切った。
2005-09-26 02:59:00 -
161:
梢 ◆VE2vvcSGSs
あたしは自分で言うのも何だけど、けっこうお店には、貢献してたはずだ。今ではNO1だし、何だかんだ言いながら、入っている日数や時間も長い。平日の暇な日だって、他の女の子は暇でも、あたしは指名で動き回っていた。店長も、『今日はほとんどあおいの売上やわ。助かったわ』とか言ってたし。
2005-09-26 03:05:00 -
162:
梢 ◆VE2vvcSGSs
でもそれは、あたしを商品として見ているだけで、あたしを1人の人間として、思ってくれてる訳ではないんやな…『今日どうする?』と言う言葉に、あたしは心底脱帽した。無神経…ていうか、あたしの気持ちとか、どうでもいいんやろうな。それなら朝に病院の先生に言われた言葉の方が、なんぼかあたしの事を思ってくれてる…
2005-09-26 03:12:00 -
163:
梢 ◆VE2vvcSGSs
あたしは何で、今まで頑張って来たんやろう…昨日と今日で、あたしは本当に、お店には失望した。でもそれが、夜の世界では、当たり前なんかも知れん、とも思った。1万円の価値しかなくて、別に今日も普通に仕事が出来ると思われて…
2005-09-26 03:23:00 -
164:
梢 ◆VE2vvcSGSs
その時、イライラと情けなさで、頭がいっぱいの中、急な吐き気にみまわれた。そういえば、ピルには副作用があるって言ってたっけ…トイレに向かい、何も食べてなかったから、胃液を何回か吐いた。ベッドに戻っても、気持ち悪くて、もう寝る気にはなれなかった。しんどい…
2005-09-28 00:51:00 -
165:
梢 ◆VE2vvcSGSs
頭もボーッとするし、体はだるくて重いし、胃はムカムカするし、副作用って、こんなしんどいん…気持ち悪くなるたびに、トイレに走ったが、もう何も出なかった。吐いた方が楽になる気がして、必死に吐こうとしたが、無理だった。いつまでこんな状態続くねんろう…
2005-09-28 01:00:00 -
166:
梢 ◆VE2vvcSGSs
正人はまだ大学かなぁ…今は夜の7時を過ぎた頃だった。朝の電話で、仕事の事、夕べあった事は、全て話した。振られる覚悟で話したが、まだ『別れよう』とは、言われていない。むしろ『お前への気持ちは変わらん』って言ってくれた。本間にそう思ってくれてるんかなぁ…今のあたしの状態に同情して、言えへんかっただけなんちゃうやろか…
2005-09-28 01:08:00 -
167:
梢 ◆VE2vvcSGSs
そういえば『ちょっと考えさせて』って言ってた。何を考えるん?考えた結果、『別れよう』って言われるの?あたしの頭の中は、正人に振られる不安で、いっぱいだった。正人に会いたい…振られるにしても、会って話がしたい…そう思って、あたしは正人にメールをした。
2005-09-28 01:15:00 -
168:
梢 ◆VE2vvcSGSs
『今日は朝から、電話してごめん…仕事の事も、嘘付いててごめん…あれからすぐに、病院に行って来た。薬の副作用で、今めっちゃしんどい。あたしは正人に振られて当然やから。正人の正直な気持ち言って。そんでワガママやけど、最後に会いたい…』━送信━
2005-09-28 01:22:00 -
169:
名無しさん
あげ
2005-09-28 11:50:00 -
171:
梢 ◆VE2vvcSGSs
170サン、ぁげてくれて、ぁりがとぅo(^-^)o
171サンも、ぁりがとぅござぃますo(^-^)o2005-09-29 22:39:00 -
172:
梢 ◆VE2vvcSGSs
どうせ大学やし、しばらく返事はないだろう、と思っていた。するとあたしの携帯が鳴った。正人から電話だ!梢『もしもし』正人『体大丈夫なんか!?』梢『吐いたりして、ちょっとしんどいかな…大学は?』正人『もう今から、家帰るとこや。何か食うたんか?』梢『何も食べてない…』正人『今から家行ったるわ!何食べたい?たいしたもんは買えんけど…』梢『え?悪いし…テスト中なんやろ?』正人『もうテストは明日で終わりやし、明日は余裕やから!ちょっと話そう!』
2005-09-29 22:46:00 -
173:
梢 ◆VE2vvcSGSs
正人が会いに来てくれる…嬉しい!梢『分かった!待ってる!近く着いたら、連絡して!』そう言って、電話を切った。
急いで部屋を片付けて、シャワーを浴びた。何か急に、元気になった気がした。2005-09-29 22:50:00 -
174:
梢 ◆VE2vvcSGSs
携帯が鳴る。正人『近く着いたで!どの辺?』正人が家に来るのは初めてなので、マンションまでを説明する。正人『待っててな!』梢『うん!』
正人を待ってる5分ほどの間、急に不安になった…来てくれるからって、あほみたいに喜んでたけど、あたし振られるかも知らんねや…2005-09-29 22:54:00 -
175:
梢 ◆VE2vvcSGSs
嫌な事ばっかりが、頭をグルグル回る…5分がとても長く感じた…
そして正人はやって来た。正人『久しぶり!』手にはコンビニで買ったであろう、大きなビニール袋を下げて。梢『ありがとう…』正人『お邪魔しまぁす!』
そして二人でベッドに腰掛けた。正人『まぁ何か食べ!』そう言って、袋の中から、おにぎりやらパンやらを出してきた。2005-09-29 22:59:00 -
176:
梢 ◆VE2vvcSGSs
梢『そんな食えへんし!』正人『何が好きかわからんし…あっ!しんどい時にはな、ポカリがええねん!』1.5リットルのボトルを差し出し、ニコッと笑った。梢『それもそんなに飲まれへんし!』二人で笑った。まるで、あたし達の間には、何事もなかったかのように…
2005-09-29 23:03:00 -
177:
梢 ◆VE2vvcSGSs
こんな風に笑いあえる仲やのに、何日か前とは違うんや…正人と付き合ってすぐに、デリヘルなんか、やめたら良かったんや…あたしはたったの1万円ぽっちで、他の男に無理矢理やられて、中出しまでされて…正人がこんなにも、優しくしてくれる価値なんか、あたしにはない…
2005-09-29 23:07:00 -
178:
梢 ◆VE2vvcSGSs
パンを1口かじりながら、涙が頬を伝った…正人『どうしたんや?気持ち悪いんか?』あたしはますます泣けてきた。正人『気持ち悪いんやったら、無理して食わんでいいから!』あたしは声を出して、大泣きしながら、梢『正人、ごめん…本間ごめんなさい…』何度も謝った。
2005-09-29 23:10:00 -
179:
梢 ◆VE2vvcSGSs
正人もあたしが泣いている訳を理解したのか、何も言わずに、黙り込んだ。しばらく沈黙が続く…さっきまでは笑っていたのに、今二人の距離は、10センチほどなのに、何も言ってくれない正人との間に、すごい距離を感じた。抱きしめてもくれない…
2005-09-29 23:38:00 -
180:
梢 ◆VE2vvcSGSs
沈黙に耐えられなくなったのか、正人が『あんな…』と、口を開いた。ついに振られるんかな…正人『お前俺の事怖い…?』梢『えっ?』正人『昨日嫌な目あって、男が怖くなったりしてへん?』梢『正人は大丈夫…』言い終わるなり、ガバッと正人は、あたしを抱きしめた。正人『…』正人は無言で、あたしを抱きしめ続けて、涙を拭きながら、頭を撫でてくれた。
2005-09-30 00:07:00 -
181:
名無しさん
映画のパクり
2005-09-30 01:27:00 -
182:
りか
久々にカキコ?します?ぉ久しぶりデス?更新されてるとぃつも楽しみに読んでます?前作みたぃに完結まで頑張って?さい?
2005-09-30 03:19:00 -
183:
さき
浮気された気持ち…
をかぃてるさきでつ??さっきカキコしてくりた梢タンですょね??さきも梢タンのスレょましてもらぃまつ(?゚?゚)ノぁりら??2005-09-30 03:39:00 -
184:
名無しさん
あげ
2005-09-30 06:02:00 -
185:
梢 ◆VE2vvcSGSs
182の名無しサン→確かにパクリなんですが…でもぁたしと正人の間に起きた、実話なんで★良かったら読んで下さぃね♪
りかサン?ぃっもカキコぁりがとぅ???最近仕事が忙しくて、なか?書けナィ??頑張って完結さします??
さきサン?気付かれたぁ???ぉ互ぃ頑張って、完結目指しましょぅね??
185の名無しサン→ぁげてくれてぁりがとぅござぃます♪2005-10-04 00:19:00 -
186:
梢 ◆VE2vvcSGSs
久しぶりの、正人の腕の中…すごく癒される。でもあたしは、抱きしめてもらえる、資格があるんやろうか…恐る恐る聞いた。梢『あたしの事、汚いとか思わんの?』正人『思ってないから!』そう言って、さらに強く、ギュッとしてくれた。
2005-10-04 00:24:00 -
187:
梢 ◆VE2vvcSGSs
嬉しかった。本間に振られると、思ってたから。あたしは正人が大好きで、出来る事なら、この先もずっと、付き合っていきたいから。でもまだ、嘘を付いていた罪悪感と、他の男にやられてしまった申し訳なさで、あたしは素直に、受け入れる事が出来なかった…
2005-10-04 00:29:00 -
188:
梢 ◆VE2vvcSGSs
というより、自分の気持ちを、正人に言い訳したかった。そしてそれでも、正人が受け入れてくれるか、試したかったんやと思う。
梢『もう落ち着いた。だからちゃんと、話したい』正人『…?』そう言って、正人の腕を離れて、正人と向かい合って座った。2005-10-04 00:34:00 -
189:
梢 ◆VE2vvcSGSs
梢『あんな、仕事の事は、嘘付いてて、本間にごめんなさい。正人と付き合ってからは、本間にやめなやめなと思っててん。仕事も嫌で嫌でたまらんかった。正人以外の人に、触られるのが、本間に苦痛やった。正人は嘘付いてた事、本間に許してくれるん?』
2005-10-04 00:39:00 -
190:
梢 ◆VE2vvcSGSs
正人もあたしと、しっかり話し合う気になってくれたようで、真剣な顔で答えた。正人『正直な、聞いた時は、訳分からんかったし、キャバクラは許せても、デリヘルは許せへんって思った。だから別れようと思ってん。でも別れようって言おうと思った時に、お前からレイプされた事聞いて、また訳分からんようなった。でも泣いてるお前の声聞いてたら、とりあえず突き放せへんかった…』
2005-10-04 00:46:00 -
191:
梢 ◆VE2vvcSGSs
梢『じゃあ、突き放せへんから、今は一緒にいてくれるん?』正人『それは違う!やっぱりお前の事は好きやし、だからこうして、会いに来てるやんけ?』梢『本間に?』正人『お前を好きな気持ちは本間や。でもな…お前もう他に、嘘付いてる事ないか?』
2005-10-04 00:50:00 -
192:
梢 ◆VE2vvcSGSs
梢『他にって?』あたしは正人が、何を疑ってるんか、分からんかった。正人『だって俺らの出会いって、出会い系やんか。しばらく付き合って、仕事の事嘘でした!って言われたら、他にも歳とか名前とかも、嘘なんかな?って思ってもうて…』梢『歳とか名前は本間やわぁ!そういう嘘はないから、本間に!』正人『良かったぁ…』
2005-10-04 00:56:00 -
193:
梢 ◆VE2vvcSGSs
梢『でもな、最後に1つだけ、嘘付いてた…もうそれ以上は、本間にないから』正人『…何やねん?』梢『借金な、返し終わっててん』正人『はっ?』梢『返し終わったんは、本間最近やけど、終わってからも、ズルズル働いてもうてた…』正人の顔色が、明らかに変わったのが分かった。
2005-10-04 01:01:00 -
194:
梢 ◆VE2vvcSGSs
正人『何の為に、借金返し終わってんのに、働いてたん?』イライラした口調で聞かれた。梢『貯金とかないし、生活費とかの為に、いくらかは貯めようと思っててん…』正人『訳分からん…』ハァーッ…正人は溜息をついた。
2005-10-04 01:40:00 -
195:
梢 ◆VE2vvcSGSs
正人『お前、最低…』梢『本間最低やな、ごめん。ただもう、これ以上嘘は、絶対ないから。もう二度と、仕事もしいひん。もう嘘は付きたくないから、この事も言ってん。それでも許してくれる?』正人『考えるわ。明日テストやから、今日はもう帰る…』力なく言って、正人は立ち上がった。
2005-10-04 01:53:00 -
196:
梢 ◆VE2vvcSGSs
何でそんな事言うん?って、思う人もいるだろう。でもあたしは、全てを言わずには、いられなかった。嘘を付いている堅苦しさから、正直に言って、自分の肩の荷を、おろしたかった。そして、それでもあたしを好きと、全て知っても受け入れてくれるような愛情を、正人に期待してたんやと思う。
2005-10-04 01:59:00 -
197:
梢 ◆VE2vvcSGSs
言い訳しないまま、正人に振られるのは嫌だった。全てを話したあたしは、(それで振られたら仕方ない…)と思った。もしこんなあたしを許してくれるなら、もう絶対裏切らんとこう、とも思った。今思えば、正人の気持ちも考えず、自分の事しか考えてない、すごい勝手な女やな、って思うけど…
2005-10-04 02:07:00 -
198:
梢 ◆VE2vvcSGSs
玄関に向かう正人に、梢『考えるって、いつまで待ったらいい?』と聞いた。正人『とりあえず明日テスト終わったら、また連絡する…』梢『もう嫌なんやったら、今言ってくれてもいいで?』正人『お前は別れたいんか!?』正人が怒鳴った。梢『別れたくない…』正人『ほな明日まで待ってて…』そう言って、正人は帰って行った。
2005-10-04 02:13:00 -
199:
梢 ◆VE2vvcSGSs
一人になった部屋で、煙草に火をつけた…正人はテストで大変な中、あたしに会いに来てくれた。デリヘルの事も、他の男にやられた事を知っても、あたしを好きって言ってくれた。それだけで十分やのに、あたしは正人を、悩ます事ばっか言ってるな…帰り際の正人は、本間にいっぱいいっぱいって感じやった。
2005-10-04 02:21:00 -
200:
名無しさん
?
2005-10-04 02:26:00 -
201:
梢 ◆VE2vvcSGSs
あたしは人を好きになればなるほど、その人が、あたしの何もかもを受け入れてくれる事で、愛情を感じる。『煙草吸う女は嫌い』『ギャンブルする女は嫌い』そんな事言われても、直す気は全くない。今回の事は、全くレベルが違う話だけど、それでも正人が許してくれたら、あたしは正人の愛情を、心から信じられる…
2005-10-04 02:29:00 -
202:
梢 ◆VE2vvcSGSs
201の名無しサン??さんきゅぅデス??
2005-10-04 02:32:00 -
203:
梢 ◆VE2vvcSGSs
そして次の日…あたしは気分も良くなったので、昼頃からパチンコに出かけた。あたしは悩んでいる時に、家にいるのは嫌いだ。正人からの連絡が、まだかまだかと待っていると、気が狂いそうになる。ろくな事も考えない。そうやって自分に言い訳しながら、パチンコ屋に向かった。
2005-10-04 02:40:00 -
204:
梢 ◆VE2vvcSGSs
席に着いて、千円でかかった。(やったぁ!)何だかんだで、4箱くらい積んだ。正人からの連絡が気になって、やたらと携帯をチェックした。もう夕方の6時だ。正人にメールをしてみた。『まだ大学におるん?』台もハマリかけてるし、イライラしながら、メールの返事を待った。
2005-10-04 02:47:00 -
205:
梢 ◆VE2vvcSGSs
15分ほどして、返事は帰って来た。『ごめん、テスト終わって、連れと打ち上げやねんか。連絡するん、明日まで待って!』はぁ?別れる別れへんの連絡が、後回しにされた事に、無性に腹が立った。『とりあえず帰ったら連絡して。何時でもええから』そう返事して、またあたしは台を回す。
2005-10-04 02:53:00 -
206:
梢 ◆VE2vvcSGSs
全く出ないまま、積んだ箱も、2箱流れた。でもやめて家に帰ったら、正人からの連絡を、ひたすら待つしかなくなる。そう思って、意地になって回した。何とかまた出てくれて、気がつけば、閉店時間になっていた…換金を済まし、パチンコ屋を出て、正人に電話をしてみた。
2005-10-04 02:58:00 -
207:
梢 ◆VE2vvcSGSs
正人は我に返ったのか、正人『お前な、少しは俺の事考えろや。はいそうですかって、許せるか?昨日俺がどんな思いでお前ん家行って、どんな思いで帰った思うん?待たれへんねやったら、もう別れたらええやろ!』と切れた口調で言った。正人の気持ちも分かってあげたかったが、後ろで『正人〜』と、女が呼ぶ声に、あたしは我慢出来なかった。
2005-10-04 03:14:00 -
208:
梢 ◆VE2vvcSGSs
梢『嘘付いてた事も、仕事の事も、悪い思てるわ!あたしは正人が許してくれるなら、もう絶対裏切らん。ただ考えて、やっぱり無理とか言われたらって、不安やねん。待ってるあたしの気持ちも分かってよ!どうせ正人は許せへんわ!もういい、別れる!』正人『ちょっと待てや!』ブツッ…あたしは一方的に、電話を切ってしまった。
2005-10-04 03:20:00 -
209:
梢 ◆VE2vvcSGSs
読んでくれてる人、いるか分からなぃけど、今日はここまでにします!
2005-10-04 03:22:00 -
210:
名無しさん
読んでるよ、頑張ってね!
2005-10-04 04:47:00 -
211:
名無しさん
?
2005-10-04 11:09:00 -
212:
梢 ◆VE2vvcSGSs
212の名無しサン→読んでくれてる人が、1人でもぃてくれたら、頑張って書こぅって気になれるょぉp(^^)qぁりがとぅ!
213の名無しサン→??見てくれてるのかなぁ?ぁりがとぅです☆〃2005-10-05 01:42:00 -
213:
梢 ◆VE2vvcSGSs
勢いで切ってしまった…かけ直してこないか、友達とおるし…あたしは正人に、『やっぱ無理やわ』って、振られるのが恐くて、自分から『もういい』って言う事で、少しでも振られるショックを、和らげたかった。そしてそれでも、『別れへん』っていう、正人の言葉を、どこかで期待していた。
2005-10-05 01:48:00 -
214:
梢 ◆VE2vvcSGSs
鳴らない携帯を見つめながら、しばらく座り込んで、ボーッとしていた。(もう帰ろう…)立ち上がった時だった。男『何してるん?』いかにもホストです、というような身なりの男に、声をかけられた。無視して歩き出そうとするあたしの前に、両手を広げて立ちはだかれる。梢『邪魔やねん!』
2005-10-05 01:53:00 -
215:
梢 ◆VE2vvcSGSs
男『そんな怒らんといてえや〜』梢『…』男『何かあったん?携帯見つめて、めっちゃ暗い顔してるで?』梢『えっ…』そんな周りにわかるくらい、暗い顔してたんやろうか…男『どうしたんさ?何でも聞くで?』梢『お金ないし無理!』そう言って、男を避けて、歩き出す。うっとうしい…さっさとまいて、帰ろうと思った。
2005-10-05 01:58:00 -
216:
梢 ◆VE2vvcSGSs
男『ちょ、ちょっと待ってえや〜』男はまたしても、あたしの前に立ちはだかった。梢『本間うざい…』男『まぁまぁ、ちょっと座って!』そう言って、男は座り込む。何かもう、まくのもめんどくさくなって、あたしも黙って腰をおろした。どうせ正人から連絡はないやろうし、家に帰るのも、淋しかった。
2005-10-05 02:04:00 -
217:
梢 ◆VE2vvcSGSs
男『てか名前は?俺、薫!』梢『あおい…』とっさにデリヘルの時の名前を言った。薫『あおいちゃんかぁ!んで、何があったん?』梢『てか仕事は?』薫『ええやん、別にお店来てとか言わんから!道端であまりにも暗い顔して、携帯見つめてる子がいたから、気になって仕事出来やんわぁ!』
2005-10-05 02:11:00 -
218:
梢 ◆VE2vvcSGSs
その当時あたしは、ホストにも行った事もないし、ましてやホストの人と、話した事さえなかった。別に彼が、本気で言ったとは思わんけど、でも単純に嬉しかった。梢『そんな暗い顔してた?』薫『もう暗い、暗い!黒すぎて見過ごすとこやった!ワラ』梢『おもんない…』そう言いながらも、あたしの顔は笑っていた。薫『んで?話くらいなら聞くでえ!』
2005-10-05 02:18:00 -
219:
梢 ◆VE2vvcSGSs
あたしは大阪に出て来てから、何でも話して相談出来るような、友達はいなかった。地元の友達に相談すると言っても、正人の事を話したら、デリヘルの事も、話さんといけなくなる。もしこれが、普通の人にナンパされてたんやったら、あたしは話さなかっただろう。でもホストの彼になら、分かってもらえる気がした。どうせ二度と会う事もないし…と思い、あたしは話し出した。
2005-10-05 02:27:00 -
220:
梢 ◆VE2vvcSGSs
借金があって、デリヘルをしていた事。正人と付き合い出して、仕事が嫌になって、やめようと思った事。でもズルズル続けてしまって、お客さんに無理矢理やられた事。正人に申し訳なくなって、全てを打ち明けた事。そして今の状況…
薫くんは黙って、優しく聞いてくれた。全て聞いた後に、薫『お前は正直すぎるわ!』と、呆れて言った。梢『えっ…?』2005-10-05 02:32:00 -
221:
名無しさん
?
2005-10-05 12:52:00 -
222:
?????
読んでるょ??頑張ってね??
2005-10-05 22:40:00 -
223:
?a+す〃≠?
更新楽∪a+∪てます?
めちゃ気vニ+£る???
頑張ッてね??2005-10-06 10:45:00 -
224:
名無しさん
????????????
2005-10-06 22:15:00 -
225:
梢 ◆VE2vvcSGSs
223の名無しサン??てくれてぁりがとぅ???
?????サン?読んでくれて嬉しぃデス?読んでくれてる人がぃるから、頑張って書けるょ??
?a+す〃≠?サン?楽しみにしてくれて、ぁりがとっ?ぉばサンゃし、名前入れるん、かなり苦労したぁ??
226の名無しサン??ぃっぱぃぁりがと???????2005-10-07 02:44:00 -
226:
梢 ◆VE2vvcSGSs
薫『そない全部が全部、正直に言う必要ないやん…』あたしは黙り込んだ。薫『俺は仕事上、風俗してる子はようけ出会うし、みんなそれなりに事情があってしてるやん?だから何も思わんけど、普通の男はまず、聞いたら引くと思うねん。いつかやめる気やったんなら、最後まで言わん方が良かったんちゃうかぁ…』
2005-10-07 02:51:00 -
227:
梢 ◆VE2vvcSGSs
確かにドライバーさんも、言わんでいいって、言ってたっけ…梢『でも言うたもんはしゃあないやろ!?』何となく、切れて言ってしまった…薫『まぁ客とトラブったからなぁ…でもそれでも、彼氏は許そうとしてくれてんろ?』梢『うん…』薫『そやのに、借金あるとか、片付いたとか、貯金したいとか、本間に小さい事やん?何日かの差だけやし、それをわざわざ言う必要とかないやん?』梢『…』
2005-10-07 02:56:00 -
228:
梢 ◆VE2vvcSGSs
薫『何で言うたん?』本間に、あたしは何で、正人が家に来てくれて、あたしを許してくれた時点で、輪をかけて正人を傷付ける事を、言うたんやろう…梢『自分でも分からんわぁ…』薫くんは頭をポンポンッとして、薫『そんなけ好きなんやろなぁ…仕事続けてた自分が許せへんかったんやろ?』と言った。
2005-10-07 03:02:00 -
229:
梢 ◆VE2vvcSGSs
気が付くと、あたしは泣いてしまっていた。そう、あたしは正人が好きで、仕事の事を嘘付いてた自分も、お金の為にもう少しだけ、と思ってしまった自分も、汚れてしまった自分も、何もかもが、許せへんかった。それやのに、あたしと続けていこうと思ってくれた正人の気持ちを、そのまま受け入れるのは、フェアじゃない気がした。
2005-10-07 03:08:00 -
230:
梢 ◆VE2vvcSGSs
薫『あおいちゃんは、本間真っ直ぐな子やねんなぁ』あたしはもう、我慢もせずに、泣き出した。薫くんはずっと黙って横にいてくれた。5分くらい泣いて、いい加減泣き疲れたあたしは、涙を拭いた。薫『てか周りから見たら、俺が泣かしてる思われるやんっ』あたしは思わず、プッと吹き出した。薫『よし、泣きやんだかぁ!』
2005-10-07 03:13:00 -
231:
梢 ◆VE2vvcSGSs
梢『ありがとうなぁ…』薫『ええよ!てか、誰にも言わんと抱え込むからあかんねん!とりあえず今も別れた訳ちゃうんやろ?好きなんやろ?』梢『うん…』薫『ほな頑張って、やり直せるようにしな!1人で突っ走って、自分から別れる、とか言うたあかんでぇ!』梢『もう言うてもおた…』またまた凹むあたし。薫『はっ?何で先に、俺に相談しいひんねん!』梢『遅いわ…』
2005-10-07 03:20:00 -
232:
梢 ◆VE2vvcSGSs
薫『まぁそればっかりは、俺も彼氏の事知らんしなぁ…でもな、何の為に、全部正直に言うたん?振られる為か?』梢『違う…』薫『それでも許して欲しかったんやろ?』梢『うん…』薫『ほなそこは嘘付かんと言うて、自分の気持ちには嘘付いたまま、終わりなっていいん?』梢『いやや…』薫『どんな結果になるか分からんけど、自分の彼氏に対する思いは、伝えた方がいいで!』
2005-10-07 03:26:00 -
233:
梢 ◆VE2vvcSGSs
あたしは正人と付き合ってから、いつも自分の気持ちなんか、言った事がなかった。正人はあたしを、キャバクラで働いてて、男経験が豊富な、物分かりのいい女やと、思ってると思う。実際これほども、正人を好きで、悩んで泣いたりしてるあたしなんて、知らないと思う。電話の向こうで、女の声が聞こえて、嫉妬してるあたしにも、全く気付いてないだろう。
2005-10-07 03:31:00 -
234:
梢 ◆VE2vvcSGSs
正人からしたら、嘘ばっかり付かれて、それでも家に来たりしてくれてるのに、あたしの都合だけで、今日会えない事に切れて、文句言って、めっちゃ勝手やと思ってるやろうなぁ…何か改めて、自分1人で突っ走って、空回りしていた、自分が情けなくなった。
2005-10-07 03:35:00 -
235:
梢 ◆VE2vvcSGSs
梢『人に相談するって、大事な事やなぁ…』しみじみ言った。薫『じゃあそんな時は俺で!』そう言って、名刺をポケットから取り出した。梢『急にホストなったなぁ…』でも不思議と、嫌な感じがしなかった。あたしは素直に、名刺を受け取った。薫『まぁ最後、当たって砕けたら、俺が慰めたるわ!』
2005-10-07 03:40:00 -
236:
梢 ◆VE2vvcSGSs
梢『ありがとう…』そう言って、あたしは立ち上がった。薫『悔いが残らんようにな!』梢『うん!まぁまた、気向いたら、飲みに行くわぁ!』名刺をヒラヒラさせながら言った。薫『こんかったら、彼氏とうまくいったと思とくし!ワラ』そしてあたし達は別れて、あたしは家へと帰って行った。
2005-10-07 03:44:00 -
237:
梢 ◆VE2vvcSGSs
携帯を見た。相変わらず、正人からの連絡はない。今日はもうないやろうなぁ。正人との状況は、何も変わっていない。でも、何かあたしは、前向きな気分だった。素直になろう。薫くんに出会えて、話を聞いてもらって、本間に良かった。人に話す事で、自分の気持ちの整理が、出来た気がした。もし出会ってなかったら、1人で悩んで、泣いて、何してたか分からんなぁ、と思った。
2005-10-07 03:51:00 -
238:
梢 ◆VE2vvcSGSs
家に帰ってから、正人に伝えたい事を、頭の中で整理した。もう、許してくれへんかも知れん…そう思ったら悲しくなったけど、正人はこんなあたしに、良くしてくれた。学生の正人に、あたしの全てを受け入れろなんて、普通は無理やろうなぁ。それでも正人は、受け入れようと、努力してくれてた。駄目になっても、仕方ないか…
2005-10-07 03:58:00 -
239:
?a+す〃≠?
更新±れてるゥゥッ_?
ぃ⊃も楽∪a+vニ∪てます?てヵ、名前普通vニ、みずきッて打ッて<れてィィょω?2005-10-07 07:20:00 -
240:
名無しさん
ダンカーン、おやすみ?
2005-10-07 07:22:00 -
241:
名無しさん
?ヮロタ?ガキの使ぃ?ヮラ
2005-10-07 17:38:00 -
242:
名無しさん
頑張ってなァァ!!
2005-10-08 05:49:00 -
243:
梢 ◆VE2vvcSGSs
?みずき?サン?ぉ言葉に甘ぇて、普通に打たせてもらぃます?更新遅くてごめんなさぃ??
242、243サン????意味わかんナィ…すぃません、ぉばサンで?
244サン?応援嬉しぃデス?頑張って書きますっ??2005-10-10 01:58:00 -
244:
梢 ◆VE2vvcSGSs
自分から電話を切った手前、今日はそのまま寝ようと思った。どうせまだ、友達といるやろうしな…そしてあたしは、薫くんのおかげで、少し気持ちが楽になって、普通に眠りにつけたのだった。
2005-10-10 02:02:00 -
245:
梢 ◆VE2vvcSGSs
プルルルル…(今何時だろう?)メールの着信音が鳴る。メールを開くと、正人からだった。『今帰って来た。今日時間作るから、起きたら連絡して』時計を確認すると、もう朝の6時を過ぎた頃だった。何となく、すぐ返すのはしゃくに触るので、そのまま放っておいて、あたしはまた眠りについた。
2005-10-10 02:07:00 -
246:
梢 ◆VE2vvcSGSs
お昼の1時頃に、目が覚めた。まだボーッとする頭で、携帯を開き、朝の正人からのメールを、もう1度見る。あんな切り方したのに、連絡くれるだけ、有り難いな…そんな事を考えながら、メールの返事を返した。『昨日は一方的にごめん…今起きたから、正人も時間空いたら、連絡ちょうだい。待ってるから』━送信━
2005-10-10 02:13:00 -
247:
梢 ◆VE2vvcSGSs
返事はすぐに来た。『俺もう、テスト終わって、冬休みやから。今日会えるか?』この先どうなるかは、分からない。振られるかも知れん。でもあたしは、素直に気持ちを伝えたい。そう思って、急いで返事をした。『うん、今日会おう。ちゃんと話がしたい』そしてあたし達は、いつものエスト前で、会う約束をした。
2005-10-10 02:18:00 -
248:
梢 ◆VE2vvcSGSs
待ち合わせ場所に着いた。正人はすでに、着いていた。正人『おぉ!昨日悪かったな』梢『ううん、あたしこそごめん…』何かこんな風に接してると、普通のデートの待ち合わせみたいだ。正人『飯でも食うか!』梢『うん』そう言って、近くの居酒屋に入った。
2005-10-10 02:25:00 -
249:
?a+す〃≠?
更新楽∪a+vニ∪てます??ガンバレェェッ????
2005-10-11 02:46:00 -
250:
梢 ◆VE2vvcSGSs
?みずき?サン?本間にぃっもぁりがとぅ???仕事でバテ?ゃし、書こぅと思ったら、エラー続きゃし???頑張って完結させなきゃなぁ???
2005-10-11 22:09:00 -
251:
梢 ◆VE2vvcSGSs
席について、最初は適当に話をした。テーブルに飲み物や食べ物が届く。急に真剣な顔で、正人が言った。正人『俺な、ここ何日かで、色々考えた』梢『うん…』何て言ってくるんやろう…もう振られる?正人は確かに、あたしを愛してくれていた。でもそれは、ここ何日かで、変わってしまった?
2005-10-11 22:16:00 -
252:
梢 ◆VE2vvcSGSs
どんな答えを、正人が出したとしても、それは仕方がない事。ただあたしは、自分の気持ちだけは伝えて、みっともなくても、正人にすがりつこう。今まで冷静ぶってたけど、それでは何も変わらへんから。
息を飲みながら、正人の次の言葉を待つ。正人『あんな…』2005-10-11 22:22:00 -
253:
梢 ◆VE2vvcSGSs
正人『別れよう…』
頭の中が、真っ白になった。そんな答えを、不安に思ったりもした。でもどこかで、頑張ってやっていこうって言ってくれると、期待していたから。まさかの答えに、あたしは言葉を失った。2005-10-11 22:27:00 -
254:
梢 ◆VE2vvcSGSs
沈黙が続く中、正人が続けた。正人『俺な、お前の事は、本間に好きやったし、どうにか頑張っていこうと思っててん。正直嘘付かれて、客に無理矢理やられたって聞いた時は、どうしようもない気分やった。でも好きやったし、腹立つよりも、心配の方が多かったし、お前に会いに行った。昨日もな、連れと遊びながらも、お前の事ばっかり考えとった』
2005-10-11 22:34:00 -
255:
梢 ◆VE2vvcSGSs
梢『じゃあ何で…何で別れるとか言うん…』やっと出た言葉だった。正人『ハァーッ』正人は溜息をつきながら、ビールをグイッと飲んだ。そしてあたしの目を見つめて、またフッと目を反らした。梢『あたしは本間に、嘘付いた事、反省してる!』正人『それは分かってる』梢『もう仕事も、ちゃんと昼間の仕事探すから!』正人『それはお前の決める事やから』
2005-10-11 22:42:00 -
256:
梢 ◆VE2vvcSGSs
梢『じゃあ何があかんかった?あかんとこあったら、直すから!』正人『そんなんちゃう…』梢『別れるとか言わんといて…お願いやし、考え直してよ…』あたしは今まで、正人にこんなにも、真っ直ぐに気持ちを伝えたのは、初めてだった。正人もびっくりしている感じが、分かった。
2005-10-11 22:46:00 -
257:
梢 ◆VE2vvcSGSs
正人『俺な、最初会った日に、今は付き合うんはいいって言ってたん、覚えてる?』梢『うん…』正人『本間な、お前が悪いんじゃないねん。俺が頭良くないし、大学の勉強がいっぱいいっぱいなんが悪いねんけどな。ここ何日か、俺お前の事ばっかり考えとって、どんなけ勉強しなあかんって思っても、手につかんかってんやん…』
2005-10-11 23:15:00 -
258:
梢 ◆VE2vvcSGSs
正人『最初はやれたらいいわぁ、くらいやってん…』梢『…』正人『でも連絡とってるうちに、気合うなと思って、会ったら会ったで、かなり気にいってもうて…それでももっと、冷静に付き合っていくつもりやってん。お前はお前で、仕事バリバリやってる感じやったし。もうすぐクリスマスやしなぁ(ワラ)』梢『それはあたしも思ってた(ワラ)』クリスマスはもう、3日後に迫っていた。
2005-10-11 23:39:00 -
259:
梢 ◆VE2vvcSGSs
正人『でも今の俺は、お前にはまってもうてて、全然冷静じゃないねん。やらなあかん事さえも、出来ひんようになるくらいやったら、それはいい恋愛ちゃうやんか』正人の色んな気持ちは、すごく嬉しい。でもだからって、それなら別れるって方法以外に、何かないんだろうか…正人『もしもやで?お前がな、借金返してなかって、デリヘル続けなあかん状況やったら、俺に本間の事言うた?客と揉め事もなかったら、仕事はどうしてた?』
2005-10-11 23:50:00 -
260:
梢 ◆VE2vvcSGSs
もしまだ借金が残っていたら…あたしはお金の為に、仕事を続けなきゃ、生活が回らないと思う。正人を好きで仕事が苦痛になっても…やめられない。今回は正人に申し訳なく思って、全てを打ち明けたけど…客との揉め事がなかったとしても、あたしは平然と、仕事を続けられただろうか…いくら正人が好きでも、生活の為のお金が優先。でも好きな人がいる時は、本当に仕事は辛い。じゃあその時、あたしは何を思うの?
2005-10-12 02:42:00 -
261:
梢 ◆VE2vvcSGSs
黙り込んで考えているあたしに、正人『別にな、責めてるんちゃうで。仕事の事も、そら笑って許せるか言うたら、やっぱし正直嫌や。でもな、お前は1人で大阪に出て来て、借金背負いながら、生活もしていかなあかん。その為にその仕事を選んだんやったら、それは仕方ない事やし。頑張らなあかんと思う。でも俺と付き合った事で、仕事が嫌になって、やめようと思っても、それは簡単な事じゃないやん?やっぱ生活かかってるし』
2005-10-12 02:50:00 -
262:
梢 ◆VE2vvcSGSs
正直あたしと付き合って、あたしが仕事終わりに正人の家へ行っていた頃、正人はそれまで起きていてくれる事が多かったた。それから2人で朝まで過ごして、正人はあまり寝ずに大学に行ってたっけ。あたしとの時間を作る事で、今までの正人の生活時間を、崩していたのは、言うまでもない。
2005-10-12 03:05:00 -
263:
梢 ◆VE2vvcSGSs
たまたまあたしは、いいタイミングで、借金を完済した。でももし借金が残っていたら、正人と付き合った事で、今まで通りには仕事は出来ないだろう。実際正人に会いたいが為に、さっさと切り上げて、帰ったりしていたし、確実に給料は減ると思う。だからって昼間の仕事に戻れる余裕もない。もしそんな状況で悩んだら…
2005-10-12 03:14:00 -
264:
梢 ◆VE2vvcSGSs
正人『お前の事は、今でも好きやで。でもまず俺がやらなあかん事は、ひたすら勉強して、早く医者になる事やねん。もっと器用に両立出来たらいいんやけど…俺には無理や。だから別れようと思った』正人の気持ちを聞いたら、あたしは何も言えなくなった。それでも別れたくない!って言う事は、正人の事を、邪魔する事になってしまう…
2005-10-12 03:21:00 -
265:
?みずき?
読ωて〃ま⊃????
夜?とヵ朝方とヵ、ェラーなる事多ぃょねッ??
仕事も大変ゃと思う∪、自分のペースて〃頑張ッて?∪ゃぃ??楽∪a+∪てます?2005-10-12 15:06:00 -
266:
?
???
2005-10-12 16:01:00 -
267:
梢 ◆VE2vvcSGSs
?みずき?サン?毎度?カキコ本間嬉し?????ってかエラーなりすぎで、イラ?して寝てもぅたりするし???今日も少しだけ、更新するなぁ???
270サン→???…ぁげてくれたんかなぁ★読んでくれてるなら、本間に嬉しぃです!!!2005-10-13 01:45:00 -
268:
梢 ◆VE2vvcSGSs
梢『分かったよ…』力なく答えた。正人『ごめんな…』
今日の今日まで、どこかで付き合って行けるって、期待してた。あたしさえ素直になったら、何とかなるって思ってた。でも正人の夢がかかってるのに、これ以上どうしようもない。2005-10-13 01:49:00 -
269:
梢 ◆VE2vvcSGSs
正人の立場は分からんけど、自分に置き換えてみたら、あたしもそう言うかも知れない。実際デリヘルを始めた時は、彼氏は作らんとこうって思ってた。好きな人が出来たら、仕事が苦痛に感じる事も分かった。もしめあたしにまだ、借金が残っていたら、あたしが別れを切りだしたかも知れない。
2005-10-13 01:54:00 -
270:
梢 ◆VE2vvcSGSs
それからは、付き合ってた頃の思い出話をしたり、お互いの、これからの事を話したりした。正人『お前これから、仕事どうするん?』梢『う〜ん。ぶっちゃけお金ないしな…』あたしは服を買ったり、パチンコに行ったり、とりあえず手元にあるお金は、あほみたいに使い切ってしまう。
2005-10-13 02:12:00 -
271:
梢 ◆VE2vvcSGSs
正人と付き合っていく為に、仕事はやめようと思ったけど、実際今のあたしの状況じゃ、月に1回しか給料が貰えないのは、けっこう辛かった。しかも普通に昼間働いたら、家賃や生活費に消えて、余るお金なんてないだろう。結局あたしは、お金にとりつかれて、昔に戻る事は、もう出来ないのかも知れない。
2005-10-13 02:22:00 -
272:
梢 ◆VE2vvcSGSs
そんなあたしを悟ったかのように、正人『まぁ、1人で生活していくんは、大変な事やしな!どうせなら貯金しいや!』梢『あ〜でも、それはそうかも…てか別れた途端に、仕事応援するんかい!』正人『いや、そういう訳ちゃうけど…俺も勝手な理由で別れるし、お前はもう俺に、気使う必要ないからな?』
2005-10-13 02:30:00 -
273:
梢 ◆VE2vvcSGSs
分かってはいるものの、悲しかった。梢『まぁボチボチ考えるわ!』そうして話は、3日後の、クリスマスの話になった。梢『てか別れるん、クリスマス過ぎてからにしたら良かったぁ…』正人『本間やなぁ…お前どうするん?』梢『正人以外に、こっちに知り合いとかおらんし』正人『じゃあその日は、一緒に過ごす?』梢『えっ?』
2005-10-13 02:37:00 -
274:
?a+す〃≠?
今日も又ゃッてキタ??
楽∪a+∪てるヵラね??
2005-10-13 05:36:00 -
276:
名無しさん
????????????
2005-10-13 12:39:00 -
277:
名無しさん
まだぁ〜
2005-10-20 23:18:00 -
278:
名無しさん
書かないんですか???
2005-12-07 21:46:00 -
279:
名無しさん
久々に小説を途中で中断せずに一気読みした。先が気になります
2005-12-08 02:20:00