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加奈〜17歳-20歳〜

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  • 1:

    カナ

    竹田加奈17歳から現在20歳… 色々ありました。実話です?読みにくいかもしれませんが完結までよろしくです?

    2006-04-02 22:27:00
  • 2:

    カナ

    あたし…竹田加奈。 中学生の頃から親を散々泣かしてきた。 中3にもなると、毎日のように門限を破って、夜中抜け出してナンパ待ち…。

    2006-04-02 22:31:00
  • 3:

    カナ

    そして、17歳……

    2006-04-02 22:35:00
  • 4:

    カナ

    別れて同棲解消した為、住むとこがなくなってしまった…。そんな時…『キャバ一緒にいかへん!?』
    当時、ちょくちょく遊んだりしてたコに誘われて、無職やったカナはそんなに抵抗もなく行くことにした。

    2006-04-02 22:37:00
  • 5:

    カナ

    『あたしが前ちょっと行ったことあるとこやし、店長も歳知ってるから♪』軽いノリでそぉ言った、このコは…アヤ。アヤは小柄で《かわいい》って言葉がぴったりって感じの子。

    2006-04-02 22:42:00
  • 6:

    カナ

    カナはまったく初めてやったから緊張してどぉしたらいいか分からん状態…。適当な面接を受けて即接客することになった。アヤと2個1でテーブルにつくものの、全く話が盛り上がらんまま閉店を迎えてしまった…。

    2006-04-02 22:46:00
  • 7:

    カナ

    『あ〜もぉ嫌…』
    たった数時間で自分の情けなさに気付く。と、同時に一気に自信喪失……… カナにはこの仕事向いてない……単純にそぉ思った。

    2006-04-02 22:48:00
  • 8:

    カナ

    仕事が終わってアヤと話していたら、「カナ行くとこないんやったら一緒に住む?」アヤは地元で一人暮らし。カナは遠慮しながらもアヤんちに転がりこんだ。

    2006-04-02 22:51:00
  • 9:

    カナ

    『あ〜…働かないと…』
    生活費を稼がないといけない。カナの頭ん中では夜しかないって考えしかなかった。…けど、失敗したことを考えるとなかなか行動に移せない…。

    2006-04-02 22:53:00
  • 10:

    カナ

    途方に暮れながら必死やったカナは、夜働いてそうなコに片っ端から電話をかけて紹介してもらうことにした。「仕事探してんの??じゃぁ、うちの店おいでや!」

    2006-04-02 22:58:00
  • 11:

    カナ

    ひとつ年上のリナに紹介してもらうことになり、ミナミで待ち合わせをして店を案内してもらうことになった。店内に入り、カナはビックリしてしまう…。

    2006-04-02 23:01:00
  • 12:

    カナ

    必要以上に大きい音で流れるユーロビート。せわしなく店内に響くマイクコール。ひとつひとつのテーブルがピンクの薄いカーテンのようなモノで区切られていて、女の子は男の人の上に座っていた… そぅ……カナが案内されたのは…セクキャバだった…。

    2006-04-02 23:05:00
  • 13:

    カナ

    「慣れれば楽やで♪キャバより時給もいいし!」リナは明るく言った。
    『…最初に言ってよ…』心の中で思いながらも、カナの財布の中はもぉほとんどからっぽやった為、腹をくくって働くことにした。

    2006-04-02 23:08:00
  • 14:

    カナ

    カナの顔はまぁ至って普通レベル。それなりに恋愛してきたし、かわいいってぐらいは言われるようなレベル…。ただ、乳だけはEカップとそれなりにでかかった!(笑) 「カナちゃんはおっぱい大きいね〜」親父達は夢中になっていた…

    2006-04-02 23:17:00
  • 15:

    カナ

    『……き…気持悪い…』そんなことを思っても仕事は仕事…。我慢するしかない。。「ありがと〜♪」愛想笑いで答える。
    《5番テーブルカナさん!!カナさんはアップ〜!》店内にマイクコールが響いた。アップとは席を外れること。「あっ!カナ呼ばれたから戻るわ〜」そぉ言って席を立とうとすると、

    2006-04-02 23:22:00
  • 16:

    カナ

    「カナちゃん行っちゃうの〜!?俺指名していいかなぁ〜?」カナの腕を掴んで親父はそぉ言った。初日で初接客で初指名…。
    カナはビックリしたと同時に『この世界なら生きてける…』そぉ思ってしまった。。

    2006-04-02 23:26:00
  • 17:

    カナ

    その日から、カナはセクキャバの世界に入り込んでしまった…。慣れとは怖いものだ。あれだけ気持悪かった親父達はもぉすでに金にしか見えていなかった。
    お店の雰囲気なんかはめちゃめちゃよくって、女の子同士の派閥もなくみんな仲良くてカナはすごい楽しかった。

    2006-04-02 23:32:00
  • 18:

    カナ

    一緒に住んでいるアヤはこの時昼バイトをしていたケド、毎日楽しそうに過ごしているカナを見て、「アヤも行きたい!」と言ったので、カナはアヤと一緒に働くことになった。

    2006-04-02 23:38:00
  • 19:

    カナ

    家でも仕事でも休みでもアヤと一緒にいて、自分らでもビックリするぐらい仲良くなった。人見知りが激しいアヤは店でカナ以外とはほとんど話さなかったせいもあって、店では《カナとアヤはレズや!》とまで噂されるぐらいで(笑)喧嘩も全くすることなかった。

    2006-04-02 23:42:00
  • 20:

    カナ

    仕事にも慣れて、カナとアヤは店を移って頑張った。アヤは元々顔もかわいかったし、一気にナンバー1になり、カナもそこそこ成績をあげてた。

    2006-04-02 23:45:00
  • 21:

    カナ

    移った店はかわいいコが多いと評判でなかなか忙しい店。その裏側では、《未成年の店》…カナやアヤを始め、レギュラーメンバー含め体験に来る子でも、ミテコの子しかいてなかった。

    2006-04-02 23:48:00
  • 22:

    カナ

    カナは店に19歳と言ってた。客にミテコやって言いふらされたり嫌やったから。。元々老けてたカナが19歳と言って誰も疑うことなかった。この店も女の子同士みんな仲良かったから、嘘つくんは嫌やったけどボロ出すことなく隠し通した…。

    2006-04-02 23:52:00
  • 23:

    カナ

    ほぼ毎日出勤で、がむしゃらに働いてたカナやけど、この間全く恋愛しなかった訳じゃなぃ。
    本気で好きになった人もいた…。

    2006-04-02 23:56:00
  • 24:

    カナ

    いつも通り、仕事に励んでたある日…。
    《28番カナさん〜!カナさんは3番テーブルセカンド〜!》マイクコールで、3番テーブルにつくことを指示された。

    2006-04-03 00:00:00
  • 25:

    カナ

    「こんばんわ〜!!カナでぇ〜す!!!」超笑顔で席に行くと、若めの客。。
    彼は大学生で今日初めてセクキャバに来たと言った。《大学生か……ちっ!金持ってないな…》正直頭の中では金のことしか考えてない(笑)
    適当に世間ばなしを続ける…。《3番テーブルカナさんアップ〜!!》だいたい一人につく時間は10分。。世間話をしている間に呼ばれてしまった。

    2006-04-03 00:06:00
  • 26:

    カナ

    「ゴメン〜!喋ってただけやったけど、呼ばれてもぉたから戻るわぁ〜」カナは笑顔で手を振って席を離れた。
    待機に戻って、煙草吸って休憩してた時…《28番カナさん〜3番テーブルにシートバック〜!》コールがかかる。

    2006-04-03 00:12:00
  • 27:

    カナ

    カナが行ってたこの店は、40分セットで10分交代で女の子を回した後、ボーイがどの子がよかったか聞きに行って、選ばれた子が席に戻って延長交渉をする…(それをシートバックって呼んでた。)とゆうシステムでやってた。カナはコール通り3番テーブルに戻った。

    2006-04-03 00:16:00
  • 28:

    カナ

    「ただいま〜!!」笑顔で戻ると、彼も嬉しそうに笑った。「俺、カナちゃんめちゃタイプでまた呼んでもーたわ!(笑)」
    若い男にそぉ言われると単純に嬉しかった(笑)よく見ると男前で、「また来てまいそう!」の言葉にカナは番号交換することにした

    2006-04-03 00:20:00
  • 29:

    カナ

    大学生で金がないのにも関わらず、カナに会いに指名で店に来てただ話をして帰る…そんなけんじにカナは客とは違う感情が入ってしまっていた…。そのうち店が終わってから遊ぶようにもなり、家まで送ってもらったついでにカナはけんじを家にあげた。

    2006-04-03 00:29:00
  • 30:

    カナ

    何気なく会話をしている時、けんじはいきなり真顔になりカナを見つめた…。
    「…何…?どした?」カナは不思議に思って問掛ける。すると、けんじは視線を反らし、下を向きながら口を開いた…。「俺っ!本気でカナのこと好きやねん…!付き合ってほしぃ…!!」

    2006-04-03 00:34:00
  • 31:

    カナ

    突然のけんじの言葉に驚いてカナは戸惑った…。けんじのこと嫌いではない…ただカナの頭ん中で《客》ってことが引っ掛かってしまってた…。ただ、けんじのことを傷つけたくない…
    どぉしていいか分からず下を向いたままのけんじを見た…

    2006-04-03 00:39:00
  • 32:

    カナ

    けんじは、ずっと下をむいたままだったケド、それでもカナはけんじの気持ちを感じとった。
    けんじが耳まで真っ赤にして少し震えているように見えたから…《この人は本気なんや…》カナはけんじの気持ちを受け止め、付き合うことにオッケーした。けんじはカナがビックリするぐらい喜んでくれた。

    2006-04-03 00:45:00
  • 33:

    カナ

    そんな純粋なけんじに、カナは本気で好きになった。少しでも一緒に居たい…その気持ちが大きくなり、地元を離れて店のコの家に一緒に住ましてもらった。家が近くなると、けんじと会える時間が増える…

    2006-04-03 00:50:00
  • 34:

    カナ

    けんじとはほぼ毎日のように会った。バイクで海に行ったり、ラブホ行ったり…カナはめちゃくちゃ幸せやった。けんじが悩んでるとも知らずに…

    2006-04-03 00:53:00
  • 35:

    カナ

    「なぁ!仕事やめへんの?」ある日、いきなり言われた。けんじが悩んでた原因…。それは、カナの仕事のことやった。
    「俺、正直きつい…カナが他の男に触られてるんやと思ったらイライラして…つらい……」 《つらい…》確かにそぉやんな…カナは悩んだ。。今仕事を辞めることはできひん…生活費は?携帯代は?お金が必要やのに……

    2006-04-03 01:01:00
  • 36:

    カナ

    「わかった…やめるよ…」カナは嘘をついた。実際は生活費もいるし、こんなに楽しい店を辞めたくなかった…。仕事に行く時は、けんじに「友達とカラオケ行ってくる〜!」と嘘をついた。そして仕事中…ココロの中で《ゴメンね…》とけんじに謝った…

    2006-04-03 01:07:00
  • 37:

    カナ

    そんな生活も一ヶ月が過ぎた頃…
    いつも通り、けんじと一緒に過ごしててカナがお風呂に入ってる間…たった15分ぐらいの間にカナの幸せは奪われた……

    2006-04-03 01:10:00
  • 38:

    カナ

    「ふ〜さっぱりしたぁ!」とゆぅカナに、
    「…………」けんじは無言で下を向いたまんま…
    カナはいつもと違う空気にすぐに気付いた。パッと目に止まったんは、けんじのすぐ横にあるカナの携帯…。《携帯見られた!》カナは直感的に思った。。何気なく携帯を取り、送信メールを確認すると、『今日はありがと〜!楽しかったょ♪』明らかに客に送ったメールを消し忘れていた…

    2006-04-03 01:16:00
  • 39:

    カナ

    しーんっとする部屋…
    「……お前…仕事やめてなかったん…?」けんじが静かに口を開いた。「………」カナは返事を返せなかった……。
    そんなカナを見てけんじは立ち上がり、「もぉ無理やな」そぉ言い残して玄関に向かった…。ポタッ…その瞬間カナの目から涙が溢れ出た。

    2006-04-03 01:21:00
  • 40:

    カナ

    カナは急いで玄関に向かうけんじを追った。
    「ごめッ…違うねんッ!……ほん…まに…ごめ…ん…なさぃ…ッ!おねッが…い…いかんといて…ッ!!」裸足のまま外に飛び出し必死でけんじに謝った。
    でも、けんじは無言でカナを見ることもなくバイクにエンジンをかけた…

    2006-04-03 01:28:00
  • 41:

    カナ

    エンジンの音にカナの声はかきけされ、けんじはそのままバイクを走らせた。
    けんじの後ろ姿を見つめながら、カナは道の真ん中に座り込み泣き続けた……

    2006-04-03 01:30:00
  • 42:

    名無しさん

    見てるよ?頑張って??

    2006-04-03 02:01:00
  • 43:

    カナ

    ありがとうございます??

    2006-04-03 02:20:00
  • 44:

    カナ

    なんで仕事やめへんかったんやろぅ…なんで携帯おきっぱなしにしたんやろぅ…なんでメール消さんかったんやろぅ……何に後悔したらいいのかもわからんまま、ただただ泣き続けた……。

    2006-04-03 02:23:00
  • 45:

    カナ

    どれぐらい泣き続けたやろぅ…。風呂上がりで半乾きやった髪の毛はすっかり乾いてしまっていた…。
    《とりあえず家入ろう…》涙も枯れてきて我に返った瞬間…。
    「…かなッ!」

    2006-04-03 02:27:00
  • 46:

    カナ

    名前を呼ばれて振り返るとそこには、帰ったはずのけんじが立っていた…。
    「ずっと外いてたん?…ゴメン……ゴメンな…」
    けんじはカナを強く抱き締めた。カナは訳がわからないまま、けんじを抱き締めた返しけんじの胸の中で、また涙を流した…。

    2006-04-03 02:31:00
  • 47:

    カナ

    二人で家に入り、カナが落ち着くまでけんじはずっと抱き締め続けた。
    「…心配で……やっぱ俺カナのこと好きやから…戻ってきた…」けんじの気持ちはいつもカナのココロに響く…。この時もただ単純に愛されてることを実感して、けんじの腕の中で泣きながら謝った…。

    2006-04-03 02:36:00
  • 48:

    カナ

    幸せが戻ってきたことで、カナは浮かれていた…。浮かれすぎていた……。
    アノときもっと冷静になれていたら、小さな小さな《異変》にも気付くことができたんかな……

    2006-04-03 02:39:00
  • 49:

    カナ

    それからカナは仕事に行かんようになった。できるだけケチって生活して、2週間程立って遂に生活費が尽きた時、けんじに嘘をつくことなく一日だけ仕事に行くと言った。けんじは嫌がったけど、なんとか許してもらい久しぶりに出勤することになった。
    2個1のアイカとサクラと店に向かう…

    2006-04-03 02:45:00
  • 50:

    カナ

    「カナちゃん先行ってて〜!あたしらコンビニ寄るわ!」アイカとサクラはコンビニに行ってしまった。
    カナは一人で先に店に向かった…本当にいつも通りに…。店の異変に何も気付かずに……

    2006-04-03 02:50:00
  • 51:

    カナ

    20時過ぎ…
    店はもぅオープンしてるはずなのにも関わらず、看板が表になかった。カナはそのことに少しも気にかけず、ドアを開けた。
    その瞬間頭がパニくった…。慌ただしい店内…いつもなら真っ暗なはずなのに明るい…知らない人たちがカナの前を横切る。
    「何これ…」

    2006-04-03 03:26:00
  • 52:

    カナ

    「君!今日はもぅ店あかへんから帰り!って何歳や!?」知らないおじさんに言われ、カナは普通に「誰?」と言ってしまった後に気づいた…
    警察……。
    そぅガサ入れやった。カナは「19やし!」平然を装って答えて店を飛び出した。

    2006-04-03 03:30:00
  • 53:

    カナ

    変な震えが収まらないまま、コンビニに行きアイカとサクラに状況を説明して、店の女の子達に一斉に電話で「出勤したらあかん!」と電話をかけた。
    みんなミテコやった為である。もちろんカナも…。
    捕まらんくてよかった…そぅ思った。

    2006-04-03 03:34:00
  • 54:

    カナ

    次の日、どこからか昨日の情報が回ってきて、ミテコの子が一人補導され、店長が捕まったと聞いた。
    一気に仕事を無くしたあたし達はどうすることもできんかった。

    2006-04-03 03:38:00
  • 55:

    カナ

    みんな必死で仕事探しをしていて、一人の子のお客さんに日本橋のヘルスの店長とゆう人がいて、カナを含め5人ぐらいで面接に向かった。
    そこはホテルヘルス…不思議とそんなに抵抗はなかった…

    2006-04-03 03:40:00
  • 56:

    カナ

    「じゃ〜みんな今日からよろしく〜!」太っていて丸々とした店長が言って、カナらは働き始めた。。
    お金がない…カナの頭の中はそればっかりで、けんじとの間の小さな溝にも全然気付くことができなかったんだ……

    2006-04-03 03:46:00
  • 57:

    名無しさん

    がんばってください???(uωu?)

    2006-04-03 04:25:00
  • 58:

    カナ

    59さん?応援ありがとうございますッ??続き書きます?

    2006-04-03 05:16:00
  • 59:

    カナ

    カナはまたけんじを裏切ってしまった…。しかも今度はヘルス。。カナは働きまくった。店の信頼も得た頃ワンルームマンションの寮を借りてもらい一人暮らしを始めた。この頃になるともぉけんじより仕事のことしか考えていなかった…

    2006-04-03 05:34:00
  • 60:

    カナ

    あんなにも好きやったのに、終わりはあっけないもんやった…とゆうより、この恋は自然消滅とゆう形で幕を閉じた……

    2006-04-03 05:37:00
  • 61:

    カナ

    けんじと別れ、仕事や旅行、初めての一人暮らしで毎日が楽しく過ごせた。先のことなんかまったく考えていない。そして、夜が少しずつ長くなり寒くなりだした頃、カナは一生忘れられない相手に出会う…。

    2006-04-03 05:43:00
  • 62:

    カナ

    その日…同じ店で働くユミとカナは仕事が休みで、カナの家でぼんやりと過ごしていた。「あ〜暇やぁ!どっかいい男おらんの〜!?」カナが叫んだ。外に出ようにも、夜中1時ですごい雨…。
    「せっかくの休みやのにまた女2人かい!!」ため息混じりに言うカナにユミが閃いたように口を開いた。
    「カナ!スタビしよや!!」

    2006-04-03 06:02:00
  • 63:

    カナ

    《スタビ》…それは出会い系サイト。
    出会い系やるんは初めてじゃなかったし、暇つぶしにもなるやろ〜ってな感じでカナの携帯から投稿した。
    『女2人でめちゃ暇してるねん〜↓↓あそぼ〜!』
    投稿して30分もたたない間に50件程メールがきた。援助やエロ系はほっといて、適当にメールを返す…といっても返信は
    《シャメちょうだい!》(笑)

    2006-04-03 06:13:00
  • 64:

    カナ

    ユミは正直お世辞にもかわいいとは言えない顔やったけど、かなりの面食い…(笑)次々と送られてくるシャメを二人で笑いながら討論してた時、カナは一通のメール目が止まった。
    《俺らもめちゃ暇してんねん!一緒にあそぼ〜や☆どこいてんの?車やしそっちまで行くで〜!!》
    一見普通のメール…。だけど、カナには違って見えてん。目には見えへん赤い糸で繋がってたメールやったんかな…。

    2006-04-03 06:26:00
  • 65:

    カナ

    カナはすぐにメールを返した。
    《シャメちょうだい!》(笑)すると、すごい遅れて返事がきた。
    《こんなんやで〜!わかりにくいけど…》送られてきたシャメは今撮ったって感じで、コンビニの前に二人並んで撮ってあった。かなりの逆光で顔は全くわからへん…。
    「ユミ!こいつらにしよ!!決定〜!」カナの中で何かがピンときてん。ユミの返事も聞かんまま、カナはすぐに返信した。

    2006-04-03 06:33:00
  • 66:

    カナ

    時間はもう夜中3時頃になっていた。
    何通かメールのやりとりをして、すぐに番号を教えてカナの家の近くで待ち合わせをすることになった。今思えば超無防備……(笑)
    カナらは軽く化粧直しをして待ち合わせ場所に向かった。そこには車が2台縦並びで止まっていて、カナは慌てて電話をかけた。
    「2台止まってんねんけど…どっち!?」
    「あ〜後ろの方やで!」

    2006-04-03 06:41:00
  • 67:

    カナ

    おそるおそる車に近付く…。すると窓が空き、
    「雨やし、車乗り〜!」
    助手席のヤツが言った。さすがに少しためらったが、カナらは車に乗り込んだ。「さぁ〜どこいこ!?ってか、何歳なん!?」とかって軽い自己紹介が始まった。

    2006-04-03 06:48:00
  • 68:

    カナ

    カナがメールしてたのが助手席に座ってた方で名前はユウキ。ユウキはグレーのおっきいスエットの上下に赤のメッシュキャップを被っていて、髭があるにも関わらずヤンチャそうな感じ。運転手の名前はケイタ。ケイタは……とにかく男前!!綺麗な二重で顔が整ってて雑誌なんかにも出てるらしい。

    2006-04-03 06:56:00
  • 69:

    カナ

    本当に何気無く会話して、車でブラブラしてただけやのに、カナはユウキから目が離されへんかった。一目惚れとかじゃない……何か言葉で言い表せない感情でいっぱいやってん。。

    2006-04-03 06:59:00
  • 70:

    カナ

    ブラブラも飽きてみんなでどぉするか話し合った結果…なぜかカナの家に行くことになった。(笑)
    カナの家でご飯食べたり、みんなでDVDを見たりして過ごしていると
    Zzzzz…
    ケイタが布団を占領して寝出してしまった。誰も起こすことなく3人で盛り上がっていた。

    2006-04-03 07:07:00
  • 71:

    カナ

    気がつけば朝の8時。
    ユミは用事で帰ってしまい、部屋にはカナとユウキとケイタの3人…。
    『これはさすがにきまづい…』カナがそんなことを思っている間にユウキは大きな座布団の上でちっちゃくなって寝出した。こんな出会い方で絶対手だされる…そぉ思っていたカナは拍子抜けで安心してしまい、ユウキの隣で眠りについた…。

    2006-04-03 07:13:00
  • 72:

    カナ

    昼頃…パっと目を覚ますとユウキとケイタはすでに起きていて楽しそうに何か話をしていた。カナの体には綺麗に布団がかけられていた。
    《何もされてない…》カナは必然的にそう思った。男は性欲のかたまり……カナの頭の中で絶対であった為、逆に手を出されてないことに驚いてしまった。

    2006-04-03 17:55:00
  • 73:

    カナ

    「あっ!おはよ〜!」目を覚ましたカナに気付きケイタが話かけてきた。
    「よく寝れたぁ??」カナが少し嫌味を含めてゆぅとケイタは笑って謝った。
    ユウキ「カナちゃん〜俺腹減ってんけど、コンビニとかある??」もう昼過ぎ…カナもお腹がすいていた。
    一人で部屋を出ようとするユウキを追って、カナとユウキ二人でコンビニに向かった。

    2006-04-03 18:51:00
  • 74:

    カナ

    コンビニまでの道、ユウキと喋りながら細めの道を並んで歩いていた。話ながら、とても自然にユウキはカナの肩に手を回し、歩道側に移動させた。その行動はあまりに自然でさりげないもので、カナはキュンとしてしまった。ドアを開ける時、買い物袋を持つ時…ユウキのさりげない行動にカナははまってしまったんだ…。

    2006-04-03 18:59:00
  • 75:

    カナ

    家に戻り、3人でご飯を食べて色んな話をした。
    気がつくと外は真っ暗になっていた…。
    「そろそろ帰ろかぁ〜!長居してゴメンな!!」ケイタがそぉ言って帰り支度を初め解散することになった。
    「またメール送るな!」ユウキが笑顔で言う。
    あっとゆぅ間だった一日が終わった。

    2006-04-03 19:03:00
  • 76:

    カナ

    「あっ!仕事いかな!」
    ふと我に返り用意を始めた瞬間…
    〜♪〜♪〜
    メールが届いた。
    「今日…てか昨日!?まぁどっちでもええんやけど!!(笑)ほんまありがとうな!めちゃ楽しかったし!あっ!長居してごめんな〜!」
    たった今バイバイしたばかりのユウキからやった。
    カナの顔は自然にやける…。

    2006-04-03 19:11:00
  • 77:

    カナ

    カナは用意するのを止めてすぐに返信した。
    《ううん!カナも楽しかったし、また遊ぼう♪》
    それから毎日毎日途切れることなくメールをした。一日100件近いメールやったと思う。内容はなくても、ユウキとのメールがカナの一日の始まりであり、終わりでもある。これが幸せやった。

    2006-04-03 19:16:00
  • 78:

    カナ

    ユウキと出会って一ヶ月が過ぎた。一週間に一回は必ずみんなで遊んで、毎日メール…。カナは完璧にユウキにはまっていた。
    《ユウキのこと好きや》いや…そんなもんじゃない…好きで好きで仕方なかった。

    2006-04-03 19:20:00
  • 79:

    カナ

    「カナ〜!聞いて〜!!昨日亮ちゃんとデートしてん〜♪」出勤早々、同じ店で働くマイコが嬉しそうに話かけてきた。「まじで!?どぉやったん〜!?」カナが興味津々に聞くとマイコは両手でピースしながら満面の笑みで答えた。「付き合うことなった!!♪」

    2006-04-03 19:42:00
  • 80:

    カナ

    マイコはカナと同じで、亮ちゃんという人に片想いをしていた。《絶対二人でこの恋みのらせよう!!》少し前にしたマイコとの約束。マイコは見事に実現させた。「カナも絶対いけるって!!」カナはマイコのこの言葉に後押しされ、ユウキにメールを送った。

    2006-04-03 19:50:00
  • 81:

    カナ

    『めちゃ突然やねんけど…ユウキ、カナのことどう思ってる??嫌い??カナ、ユウキのことめちゃ好きやねん。よかったら付き合ってほしい…』

    2006-04-03 20:08:00
  • 82:

    カナ

    マイコとドキドキしながら返事を待つ…。
    ♪〜♪〜 メールがきた!「いややぁ〜!怖くてメール見られへん!!」カナの緊張は今までにないものやった。マイコに勇気付けられ、おそるおそるメールを見る…

    2006-04-03 20:14:00
  • 83:

    カナ

    『俺も、カナのこと好きやで!でも…付き合うことはできひん……』

    2006-04-03 20:15:00
  • 84:

    カナ

    心のどこかで期待してた想いは一気に崩れた。。
    ここで引き下がったらあかん!とゆうより、カナの気持ちは自分の想像以上に大きくなりすぎてて、止めることなんかできなかった。

    2006-04-03 20:18:00
  • 85:

    カナ

    カナ『好きとか聞いたら諦められへんよ!カナの気持ちはそんなもんじゃないねん…実は彼女いてるの??』ユウキ『彼女はいてないよ!ってか、今彼女いらんねん…かまってあげれんと思うから…』カナ『カナはかまってとかいわへん!!ユウキの彼女ってだけで幸せやから!お願い!!絶対に惚れさすからッ!』
    カナは必死やった

    2006-04-03 20:24:00
  • 86:

    カナ

    〜♪〜♪〜 ユウキから電話がかかってきた。
    「カナ?…カナの気持ち伝わったわ!めっちゃ嬉しいよ!惚れさしてな?」…え?もしかして……? カナ「付き合ってくれんの!?」 ユウキ「これからよろしくな!」

    2006-04-03 21:24:00
  • 87:

    カナ

    …忘れもしない 2003年10月16日……カナとユウキが始まった日。一生忘れることのできない日のひとつ…。

    2006-04-03 21:29:00
  • 88:

    カナ

    付き合い初めても、毎日100件に近いメールは変わらんかったし、カナは幸せでいっぱいやった。
    ユウキは友達が半端なく多い。週末にもなると男20人以上で集まっていて、平日でも夜はだいたい10人ぐらいで遊んでいた。もちろんカナの入る隙間なんてない……。カナは偶然でもなんでもユウキに会いたいがために、友達と遊ぶ時には必ずユウキの地元の近く《京橋》まで出掛けた。

    2006-04-03 21:43:00
  • 89:

    カナ

    カナはミナミに住んでいて遊ぶところなんて山ほどあるのに、ご飯食べにいくにしても、飲みにいくにしても、カラオケいくにしても京橋まで行った。《今友達と京橋でご飯食べてるよ!》ユウキにメールを送る。

    2006-04-03 21:50:00
  • 90:

    カナ

    付き合い初めて3日目。
    その日は仕事が休みやった為、友達のアイと二人で飲みにいくことになった。もちろん場所は京橋♪商店街の中にある居酒屋さんで飲む。ユウキにはすでにメール送信済み。ユウキと少しでも会いたい…そんな気持ちを込めて。

    2006-04-03 22:02:00
  • 91:

    カナ

    『京橋いてんの〜?俺今から京都やって〜!』
    ユウキから見たメールを見てカナは落胆していつも以上に飲んでしまった。
    「よぉ〜し!!カラオケいこ〜!!」お酒でテンションが上がったカナとアイは居酒屋を出てカラオケに向かった。商店街の中のビルに入り、エレベーターで4階を押した。

    2006-04-03 22:13:00
  • 92:

    カナ

    チーーーンー
    エレベーターが開いて降りようとすると、その階には居酒屋しかなかった。「あれ!?カラオケは!?」「もぉ一個上の階ちゃうん!?」とかって二人で騒いでいると、『カラオケ5階やで!』男の人に言われた。カナらは「どぉも〜」って言いながらもう一度エレベーターに乗り込む。

    2006-04-03 22:18:00
  • 93:

    カナ

    5階につくと、さっき教えてくれた男が息を切らして立っていた。階段で上ってきたみたいだ。
    「カラオケ行くんなら一緒にいこや!」ナンパやった。(笑)カナはナンパが嫌い。「無理!カナ彼氏おるし〜」冷たく言いはなつ。ケド、そいつは相当しつこかった。

    2006-04-03 22:22:00
  • 94:

    カナ

    「いいやん!カラオケ行くだけ!」「絶対何もしやん!!」「俺一人でいいから!」「奢るし!!」「お願い!」……相当しつこいのと、アイの『奢りなんやったらいいやん〜』の言葉で仕方なく一緒にカラオケにいくことになった。

    2006-04-03 22:25:00
  • 95:

    カナ

    そいつの名前はヒロポン。歌がビックリするぐらい上手で、酒も入ってたこともあり3人でかなり盛り上がった。ヒロポンは言った通り手を出すことはなかった。夜中4時頃、カナの携帯が鳴った。
    着信 ユウキ

    2006-04-03 22:38:00
  • 96:

    カナ

    『やば…っ』
    部屋を出て、少し離れて電話に出た。
    「カナ?今どこいてんの?俺今京橋いてんねん!ちょっとだけやけど時間あるから会う??」思いがけないユウキの言葉に今の状況を忘れ「会う!!」即答した。

    2006-04-03 22:45:00
  • 97:

    理恵

    今初めて全部読んだょ?おもろい?応援してマス?

    2006-04-03 22:47:00
  • 98:

    カナ

    カラオケの下で待ち合わせすることになって、電話を切った。そして、今の状況に気付き、急いで部屋に戻った。「ヒロポン!ダッシュで帰って!!今から彼氏くる!!」

    2006-04-03 22:50:00
  • 99:

    カナ

    理恵ちゃん??めちゃありがとうございます?読んでくれてる人がいると俄然やる気でます?

    2006-04-03 22:51:00
  • 100:

    理恵

    京橋よく行くからどこの?やろ??とか考ぇてた?ワラ後、理恵もキャバ、セクやってるから何か気になる??これからゎ毎日覗きにきまーす?頑張って完結してね?

    2006-04-03 22:55:00
  • 101:

    カナ

    なんて、自分勝手な行動…。カナの言葉にヒロポンは嫌な顔ひとつしないで、「それは大変やな!帰ろか!」そう言ってくれた。
    会計でカナが財布を出すと、「いいよ!約束やん☆」ヒロポンは笑顔でカナの手を止めた。ここまでされるとさすがに罪悪感…。

    2006-04-03 22:57:00
  • 102:

    カナ

    カナは最近京橋全然行ってないから、まだあるんかわからへんけど、和民って居酒屋があるビルやったと思います??(笑)読みにくいかもしれないけど、完結まで頑張りますっ?ほんとに嬉しい?ありがとぅ?

    2006-04-03 23:00:00
  • 103:

    カナ

    「…そのかわりってゆうたら卑怯やけど…番号交換しやん?」カナはヒロポンへの罪悪感からか番号を教えた。「ありがとう!!んじゃ!」ヒロポンは笑顔で手を振り本当にダッシュで帰っていった。それを見てカナとアイは大爆笑した。

    2006-04-03 23:06:00
  • 104:

    カナ

    数分後…カナらは下に降りてまだユウキが来ていないコトに安心した。
    夜中の静かな商店街にザッザッと足音が響く。。目の悪いカナでも一発でわかる……ユウキや。靴を擦って歩くユウキの特徴的な歩き方…それはカナがユウキの好きな部分のひとつだったから。

    2006-04-03 23:11:00
  • 105:

    カナ

    「飯食ってておそなったぁ!ゴメンな!!」笑顔でユウキが近付く。その笑顔をカナは直視することができなかった…。次はユウキへの罪悪感……ユウキがいるにも関わらずナンパについて行ってしまったカナの馬鹿な行動をユウキは知らない。。下を向いているカナに「カナ〜?どした??飲みすぎて気分悪なったかぁ??」優しい言葉に胸がいたむ…

    2006-04-03 23:16:00
  • 106:

    カナ

    「ううん!全然大丈夫!!あっ!それより、付き合ってから会ったん今日が初やな!」できるだけ自然に振る舞った。「ほんまやな〜♪あんまかまってやれんでゴメンなぁ…」
    それから30分程話をしていたら、ユウキの元に呼び出しの電話が入った。

    2006-04-03 23:22:00
  • 107:

    カナ

    「ゴメン…俺いかなあかん…」申し訳なさそうにユウキは言ったが、カナは少しでも会えたことが嬉しくて笑顔で言った。「いいよ!一瞬でも会えたんがすごい幸せ!!カナももうタクで帰るし♪」ユウキ「じゃあ、タク乗るまで送る!」アイが居たにも関わらず、ユウキは手を繋いできてタクシーを拾った。

    2006-04-03 23:30:00
  • 108:

    カナ

    「めちゃラブラブやぁ〜ん!!」タクシーの中でアイが言った言葉に「へへ〜☆」とか顔がにやけた。そう…すごい幸せだった。とゆうより幸せすぎたんだ…

    2006-04-03 23:33:00
  • 109:

    カナ

    アイとバイバイして寝る準備をしていたら携帯が鳴った。
    着信 ヒロポン
    「彼氏大丈夫やった!?」どうやら、心配でかけてきたらしい…。「大丈夫やったよ♪」《でも、これ以上ヒロポンと関わらん方がいいかも…》そんなことを考えていると、ヒロポンは突然真剣な口調で話だした。

    2006-04-03 23:39:00
  • 110:

    名無しさん

    昔近所に竹田加奈って子ぃたからめっちゃビックリした笑??めっちゃ読んでるんで頑張って下パィ?

    2006-04-03 23:42:00
  • 111:

    カナ

    「…俺、カナちゃん一目惚れやってん…。彼氏おるって分かってるけど、たまにでいいから遊んでくれる…?絶対手とか出さんし…」カナは正直悩んだ…。カナが違う男と遊んだらユウキは怒る…?分からなかったんだ。。

    2006-04-03 23:43:00
  • 112:

    カナ

    113さん?ありがとうございます??ちなみに竹田加奈は偽名です?(笑)名前以外は実話で、頑張って書き上げるんでまた覗いてくださいね??

    2006-04-03 23:46:00
  • 113:

    カナ

    悩んだ結果、ヒロポンの人柄にカナはオッケーをした。そして、相変わらず毎日ユウキとメールをして、たまにヒロポンと連絡をとった…。そんな生活が2週間程たった…。

    2006-04-03 23:49:00
  • 114:

    名無しさん

    なぁんだビックリしすぎたわぁ笑???ホンマ応援してますっ??続きお願いしまっすっ??

    2006-04-03 23:50:00
  • 115:

    カナ

    あの日から、ユウキとは会えずじまいでいた…。忙しい忙しいで全く会えない…。元々寂しがりなカナにはそれが苦痛で仕方なかった。これほどツライと正直思ってなかった…。《これなら別れた方がいいんかも…》耐えきれなくなってきたカナは相談に乗ってくれる人を探した。

    2006-04-03 23:56:00
  • 116:

    カナ

    「どしたん!?大丈夫か!?俺、今すぐ行ったるからっ!」ヒロポンは慌てて言った。カナの家の近くのカラオケで待ち合わせをして、中に入る。「さっ…何があったん??」ヒロポンが優しく口を開き、カナはユウキのことを話した。

    2006-04-04 00:11:00
  • 117:

    カナ

    あの時ヒロポンはどう思っていたんやろう……。ヒロポンはカナの相談に嫌な顔ひとつしないで聞いてくれた。そんなヒロポンにカナは甘えてしまった…

    2006-04-04 00:18:00
  • 118:

    カナ

    それから、3日に一回はヒロポンに相談にのってもらった。いつもカナの家の近くのカラオケに集合する。カナが電話をかけると、ヒロポンは何をしている時でもすぐにとんできた。11月の夜…とても寒いのに原チャ飛ばして来てくれた。
    その日があんなことになったのは、雨のせいだったんだ…

    2006-04-04 00:26:00
  • 119:

    カナ

    ヒロポンと会うことになったこの日。外は雨だった。それでも、断ることなく原チャでヒロポンは来てくれた。『今マンションの下ついたから、用意できたらでてきて〜☆』とメールが届いたがカナは化粧中…まだ時間がかかってしまう。カナはヒロポンを家に入れてあげた。濡れたまま寒い外でヒロポンを待たすことができなかったんだ

    2006-04-04 00:35:00
  • 120:

    カナ

    部屋に入れたのはこれが初めてだった。。ヒロポンにタオルを差し出してカナは化粧を始めた。カナは化粧をしながらユウキとのことを話した。
    「……もう別れた方がいいんかな…」小さく呟いた…。

    2006-04-04 01:02:00
  • 121:

    カナ

    ほんとに小さい声で言ったこの言葉をヒロポンはききのがさなかった…。
    突然正座をして真剣な顔でヒロポンは言った。「カナちゃん…俺は絶対今みたいにツライ思い絶対させへんで!ほんまにカナちゃんが好きや。俺ならずっと側におる。。彼氏とは別れ!それで俺と付き合お?」

    2006-04-04 01:15:00
  • 122:

    カナ

    カナはうつ向いた。その瞬間っ…ヒロポンはカナを押し倒し、無理矢理キスをしてきた。上に乗られて両腕を掴まれカナは身動きできない中必死に抵抗した。
    「俺じゃあかんの!?そんなに彼氏がいいん!?」この状況で突然怒鳴られ、怖いのとビックリで涙が溢れた… 「…ごめ…ん…」

    2006-04-04 01:35:00
  • 123:

    カナ

    泣きながら謝るカナを見てヒロポンは我に返った。
    「ゴメン!!俺何してるんやろ…ほんまゴメン!!!」何度も何度も謝り続けるヒロポン…。
    《ヒロポンは悪くないよ…カナがヒロポンに甘えすぎてた。。ユウキとゆう彼氏がいながらヒロポンを頼って気あるふりをしてしまっていたんかもしれへん。ほんまにごめんなさい…》

    2006-04-04 01:49:00
  • 124:

    カナ

    この日を境にカナはヒロポンに連絡するのをやめた。ヒロポンが嫌いやったわけじゃない…カナの中ではもうヒロポンはお兄さんみたいな存在になってしまっていた。。カナの自分勝手な行動のせいでヒロポンを傷付けてしまった。もう関係ない人を巻き込んではいけない…

    2006-04-04 02:08:00
  • 125:

    カナ

    もう悩んでも仕方ない。カナはついに決心した…
    「ゴメン…もう別れよう。。ユウキのこと好きすぎて会われへんのがキツイ…。自分勝手なんは分かってる。ユウキ大好きやで。バイバイ」
    ユウキにメールを送って、そしてひとりで涙を流した…。

    2006-04-04 02:16:00
  • 126:

    カナ

    送信して5分…
    〜♪〜♪〜
    着信 ユウキ
    「カナ!?今メール見た!俺嫌やで!!」…え?……「俺別れるんとか嫌やから!!俺らまだまだこれからやん!?」

    2006-04-04 02:22:00
  • 127:

    カナ

    カナの予想に反し、ユウキは必死で止めてきた。
    「惚れさすってゆうてくれたやん!俺、本気で惚れてきてるとこやのに…」カナ「…でも…カナ会われへんのが…ツライ……」ユウキ「……それはなんとかする!もう少し待たれへん!?」ユウキが引き止めることなんか考えてなかったカナはどぉしていいか分からず、ただユウキの説得を泣きながら聞いていた。

    2006-04-04 02:33:00
  • 128:

    カナ

    30分ぐらい電話での説得が続いている…。
    ーピンポーンー
    インターホンが鳴り、カナはユウキに「ちょっと待って」と伝えインターホンにでた。カナ「…はい…?」

    2006-04-04 02:36:00
  • 129:

    カナ

    「開けて〜!!」
    ん…?この声……カナの大好きなこの声………。
    インターホンを鳴らしたのはユウキやった。涙でぐちゃぐちゃの顔のまま玄関を開けると、ユウキは笑いながら「カナ〜すごい顔なってんで〜〜」そぉ言ってギュっと抱き締めた。そして、カナの耳元でそっと呟いた…「ゴメンな…好きやで」

    2006-04-04 02:41:00
  • 130:

    カナ

    カナはユウキの腕の中で泣き続けた…。どれだけ泣いたか分からない…。そんなカナをユウキは優しく「大丈夫」そう言いながら頭を撫で続けていた。
    その日はたくさん話をした。会えなかったのには理由があった…

    2006-04-04 02:49:00
  • 131:

    カナ

    ユウキはカナが寂しがりだってことを知っていた。それで、いつでも会えるように…そう思って毎日限界まで教習所に通っていたらしい。それももう門真行って終わりで免許がとれたら真っ先にカナに会いに行ってビックリさせようと思ってた…ユウキは笑って話した。

    2006-04-04 04:17:00
  • 132:

    カナ

    ユウキなりにカナのことを考えての行動…カナは自分のことしか考えていなかった。。そして、強く強くユウキを抱き締めて「ごめんね」と謝った。ユウキはカナのほっぺたにたくさんキスをして、最後に「カナ…好きやで」そう言って唇に優しくキスした…。

    2006-04-04 04:23:00
  • 133:

    カナ

    その日カナらはたくさんキスをして一つに結ばれた……そして、ユウキの腕枕で眠った。。本当に幸せだった。あとで取り返しのつかないことやとはまだ気付いていなかったんだ…

    2006-04-04 05:49:00
  • 134:

    カナ

    この日をきっかけにカナらは一気に距離を縮めて、カナの家で一緒に住むようになった。カナは生活の為にも風俗を続け、ユウキはパチンコ屋さんで働き始めた。カナはもちろん、風俗とは内緒でカラオケ屋で働いてると嘘をついた。ユウキは遅番で3時半に家を出て夜中の1時頃帰って来る。カナは平日6時頃から1時ぐらいまで…でも週末はさすがに忙しかった為帰りは4時や5時になった。

    2006-04-04 08:44:00
  • 135:

    カナ

    全くすれちがいやったわけじゃなかったけど、カナらは交換ノートを書くことにした。次の休みはどこいくかとか、こんなとこが好きだとか面とむかって言えないことなどをお互い一日も欠かすことなく書いた。

    2006-04-04 08:49:00
  • 136:

    カナ

    そして、一緒に住みはじめてわかったこと…。ユウキはかなりのヤキモチやきで、カナは男のメモリを全部消すはめになった。友達の彼氏の話すら、ユウキの前ではタブー。もちろんスカートや露出系の服も禁止。どこへ行くにも『誰とどこへ行くか』を前もって報告することを義務付けられていた。。

    2006-04-04 08:57:00
  • 137:

    カナ

    友達のユカには「異常や!」と言われ続けたけど、カナは全然苦痛じゃなかった。あんなに毎日友達といたユウキが今は毎日カナといる。ご飯食べるのも、お風呂入るのも、寝るのも一緒で大好きなユウキが何よりも一番にカナのことを考えてくれる…それだけで幸せだった。

    2006-04-04 09:03:00
  • 138:

    カナ

    そして、街中がイルミネーションでいっぱいになり、恋人達の季節が訪れた。そう…クリスマスが近付いてきた。

    2006-04-04 09:09:00
  • 139:

    カナ

    クリスマスはカナにとって最も特別な日。カナの産まれた日でもある。
    《もうすぐクリスマスとカナの誕生日やなぁ〜!どっか行きたいとこある?カナの行きたいとこどこでも連れていったんで☆》二人の日課である交換ノートはクリスマスの話題一色だった。

    2006-04-04 09:20:00
  • 140:

    カナ

    12月24日…カナは休みをとっていたけど、ユウキは仕事だった。「12時回るまでに絶対帰ってきてや!!」案外乙女チックなカナは25日に変わる瞬間どおしてもユウキと居たかった。強くいい続けてユウキを仕事に送り出した後、カナはユカに誕生日を祝ってもらいにミナミに出た。

    2006-04-04 09:26:00
  • 141:

    カナ

    ユカが働いてる居酒屋さん。「カナ!誕生日おめでと〜〜!!かんぱ〜い!さっ今日はユカの奢りやしいっぱい食べろ〜♪」ユカは古着っ子で系統は全く違うけど、本気で気が合う!(笑)『うちら類友やん♪』いつも口を揃えて言っていた。ユウキといない時は必ずユカと居たし、ユウキもユカのことは好きやったみたいやった。

    2006-04-04 09:37:00
  • 142:

    カナ

    ユカとしょーもない話で馬鹿騒ぎするのが楽しくて、いつも通りゲラ笑い。(笑)ただ、さっきから時間が気になって仕方ない…。
    時間はすでに11時…後1時間で日が変わってしまう……それなのに、ユウキからの連絡はまだない……

    2006-04-04 09:42:00
  • 143:

    カナ

    「そろそろ帰ろかぁ〜!ユウキ君心配するで!」ユカが突然言い出した。カナが時計気にしてたん読んだんかな?するとタイミングよくカナの携帯が鳴った。
    着信 ユウキ
    「カナ!?おそなってほんまごめん!!今どこ!?」カナ「今ユカとアメ村〜!今から帰るよ〜」ユウキ「わかった!俺もおつくから待ってるわ☆」なんてタイミングのいい電話。カナはユカとダッシュで家にむかった。

    2006-04-04 10:02:00
  • 144:

    カナ

    マンションの下にはユウキの車が停まっていた。「ユウキ君帰ってきてるやん〜♪じゃ、ユカ帰るし〜喧嘩すんなよ〜!」カナ「うん!ほんまありがとう!!」まじでユカいいヤツ…☆心の中で思いながら、カナはエレベーターに乗りユウキの待つ部屋にダッシュした。

    2006-04-04 10:07:00
  • 145:

    カナ

    「ただいま〜!!」ドアを開けるとユウキは飛び付いてきたっ。「おかえり!遅いでっ!!」軽く怒られて時計を見ると、11時50分だった。
    なぜかドキドキしながら、12時を待つ…。

    2006-04-04 14:06:00
  • 146:

    カナ

    3…2…1……
    「カナ!誕生日おめでと〜!!」ユウキはそぉ言って軽くキスをした。「俺…バイト始めたばっかやから金なくってプレゼントあげられへんけど…」と言いながらプーさんの縫いぐるみをもらった。「めちゃかわいい!カナはプレゼントなんかよりユウキと一緒におれるだけで幸せやで!!」

    2006-04-04 14:17:00
  • 147:

    カナ

    その日はいつも通り一緒にお風呂に入って、早めに眠った。
    翌日、「カナ!起きろ!!」ユウキに叩き起こされて目が覚めた。「ほら!出掛けるで!早く用意して!」

    2006-04-04 14:20:00
  • 148:

    カナ

    急かされるまま化粧をして車に乗った。「なぁ〜どこいくん?」結局色々話合ったにも関わらず、クリスマスどこにいくか決まらなかったのにユウキは明らかに何か企んでいる…。

    2006-04-04 14:23:00
  • 149:

    カナ

    道が混んでいて目的地についたのは夕方…。場所は神戸!!薄暗くなった景色にたくさんのライトが光りだす。。

    2006-04-04 14:28:00
  • 150:

    カナ

    「神戸や〜!!」カナは神戸の街並みが大好きだった。クリスマスなんかは特別大好き!!モザイクの白いツリーが見たくて仕方なかった。ユウキはそれに気付いていたみたいだった。

    2006-04-04 14:33:00
  • 151:

    カナ

    「うわ〜!きれ〜!!」モザイクのツリーの目の前のオープンデッキに座り、ボ〜っと眺めた。
    「来年も来ような!!」ユウキはカナの手をギュっと握り笑顔で行った。

    2006-04-04 14:38:00
  • 152:

    カナ

    クリスマスが無事終わり、次はカウントダウンにお正月。カウントダウンは家でして、その後すぐに初詣に行くことになった。場所はやっぱり京都!どこか有名なお寺に行き、参拝した。《ユウキとずっとずっと一緒にいれますように…!》

    2006-04-04 14:49:00
  • 153:

    カナ

    正月が終わったと思えばまたイベント。ユウキの誕生日だ。1月5日…休みをとって、ユウキと過ごした。クリスマスやら、正月やらであまりお金はなかったけど、今日一日はユウキのしたいことをさしてあげた。もちろんスロットやけど…(笑)勝ったお金を惜しみなく使った。

    2006-04-04 18:45:00
  • 154:

    カナ

    イベント続きで楽しみだったコトが全て終わって、カナはふとあることに気がついた……
    あれ……?前生理いつきたっけ……

    2006-04-04 18:47:00
  • 155:

    カナ

    ユウキと付き合ってすぐ一回きてそっからはきてない…。11月、12月…元々生理不順やったカナやけど、今回はさすがに心配やった。。カナが別れるって言ったあの日…中出しされた気がする。そのことが頭にひっかかった。

    2006-04-04 18:50:00
  • 156:

    カナ

    カナは正直にユウキに伝えた。するとユウキは「今度の休み一緒に妊娠検査薬で調べよう。俺がおらんときに勝手にすんなよ!」と言った。次に、カナはユカに相談した。今まで一度も妊娠したことがなかったカナは不安でいっぱいだった…。

    2006-04-04 18:53:00
  • 157:

    カナ

    そんなカナを見てユカは
    「今から一緒に調べよう!」そういって、妊娠検査薬を買ってきてくれた。
    おしっこをかけて一分…………結果はプラス。陽性だった…。

    2006-04-04 18:55:00
  • 158:

    名無しさん

    2006-04-04 19:42:00
  • 159:

    カナ

    163さん?読みやすくしてありがとうございます?

    2006-04-05 01:41:00
  • 160:

    カナ

    自分のお腹の中に赤ちゃんがいてる……信じられないこの現実にカナはただ呆然とした。「カナ…ユウキ君には言わんとき。一緒に調べるんやろ?その時まで何も知らんふりしとき。」ユカが言った。カナは頷くことしかできなかった。

    2006-04-05 01:46:00
  • 161:

    カナ

    頭の中で色んな妄想が広がる…。カナが母親になるの…?子供ができたって知ったらユウキはどうするの…?この子をカナは殺すことができる…?

    2006-04-05 01:48:00
  • 162:

    カナ

    子供がいるって分かって2日後…。ユウキと検査する日が来てしまった…。
    もしかしたら、間違いでほんとはできていないかもしれない…。ユウキに見守られカナは複雑な思いで2度目の検査薬をした。

    2006-04-05 01:51:00
  • 163:

    カナ

    結果はもちろん陽性…。なんて言えばいいんやろ…
    ガチャ
    何も考えずトイレからでる。
    「どうやった!?」心配そうにユウキはカナの返事を待っている…
    「…………できてた…」

    2006-04-05 01:57:00
  • 164:

    カナ

    ユウキの反応が怖くてうつ向いたまま答えた。
    「まじで!?……んー…とりあえずゴメンな…。カナは………どうしたい…?」……………
    ……………
    カナは……どうしたいんやろ…

    2006-04-05 02:01:00
  • 165:

    れぃな?

    わかりゅ?
    れぃなチンだょ?
    何気に見た小説やったヶドすぐ分かったにぁ?
    更新楽しみにしてるわ?頑張って??

    2006-04-05 05:51:00
  • 166:

    カナ

    れいなちゃん???まぢで??(笑)ビックリしたわぁ?ダブルカナやなっ??最近ほんま事件多すぎやねんけど?また話きいて?
    では続きです?

    2006-04-05 20:34:00
  • 167:

    カナ

    「…………産みたい…」
    口から自然にでた言葉だった。
    「そか…」ユウキは何かを考えながら言った。
    カナらはそれ以上話をすることなくこの日は眠りについた…

    2006-04-05 20:45:00
  • 168:

    カナ

    翌朝…起きるとユウキはいなかった…。
    時計を見ると17時。
    すでにバイトに行った後だった。カナは、毎日の日課でもある交換ノートを開いた。。

    2006-04-05 20:53:00
  • 169:

    カナ

    《カナ…体大丈夫か??ゴメンな…。カナは産みたいねんなぁ?俺もな、産んでほしいで!でも、頭ん中でオロシタ方が絶対いいって思ってまうねん…。絶対大変やん!?カナもまだ18なったばっかで遊びたいやろ?子供産んだら遊ばれへんねんで?俺はまだそんな苦労をカナにさしたくないねん…》

    2006-04-06 00:29:00
  • 170:

    カナ

    ノートには子供のことについてが書かれていた。まだ付き合って3ヶ月……ユウキのことは大好き。カナはどうしたらいいの……

    2006-04-06 00:32:00
  • 171:

    カナ

    1月15日…。
    ユウキが仕事休みやったこの日、一緒に産婦人科に行くことになった。子供のこともあって、最近喧嘩ばっかりで車内は無言のままユウキの地元の産婦人科についた…。

    2006-04-06 00:39:00
  • 172:

    カナ

    受け付けを済まして尿検査…。お腹の大きな妊婦さんだらけの待合室で名前を呼ばれるのを待った。。
    「竹田さん〜1番のお部屋にどうぞ〜!」
    ドキドキしながらひとりで診察室に入った、

    2006-04-06 00:49:00
  • 173:

    カナ

    「おめでとうございます。妊娠されていますよ〜今8週目に入ったところですね。ご出産でよろしいですかぁ〜?」

    2006-04-06 02:02:00
  • 174:

    カナ

    カナは黙りこんでしまった。。その空気を感じとった先生は静かに言った…
    「堕胎はお母さんにとっても、赤ちゃんにとってもとてもツライものです…。相手の方ともよく考えて少しでも早く決断しなさい…」

    2006-04-06 02:11:00
  • 175:

    カナ

    お礼を言って診察室を出ようとすると看護婦さんに紙を渡された。
    赤ちゃんのエコーの写真…カナは大事に握りしめて、ユウキの元に向かった。

    2006-04-06 02:14:00
  • 176:

    カナ

    「どうやった!?大丈夫か??」心配そうなユウキの顔…。カナは無言でさっき貰ったエコーの写真を渡した。。
    ユウキは写真を見ながら、「ここに赤ちゃんいてるんやなぁ〜」とカナのお腹に触れて呟いた。

    2006-04-06 02:16:00
  • 177:

    カナ

    相変わらず、毎日子供の話をした。…だがそれはノートの中だけ……子供の話になるとなぜかいつも喧嘩になってしまう…。絶対に避けては通れないのに、カナらは避けてしまった。子供のことを口にはしなくなってしまったんだ…

    2006-04-06 02:22:00
  • 178:

    カナ

    そんな時にカナのつわりが始まった。。毎日毎日眠くて眠くて仕方ない…。胃の中にモノがあるのが耐えきれなくてすぐに吐いてしまい、食べ物の匂いや、香水にまで吐き気をおこした。

    2006-04-06 02:26:00
  • 179:

    カナ

    この吐き気の中風俗なんてできるはずもなく、お店には風邪だと嘘をついて休みにしてもらった。カナのつわりはほんとにひどくて大変だった。一気に体重も落ちて痩せたと言うよりやつれたという感じ。
    この時、もっと栄養をあげることができていればあんなことにはならなかったんだろうか…

    2006-04-07 18:09:00
  • 180:

    カナ

    結局つわりは丸々一ヶ月も続き仕事をクビになり寮を追い出されてしまった…。お金がなかったカナらはどぉすることもなくお互い実家に帰ることにした。

    2006-04-07 18:25:00
  • 181:

    カナ

    別々に住んでも、カナらは毎日会った。ユウキが仕事終わって、片道1時間かけて会いにきてくれてた。
    ぼちぼちつわりもおさまった頃には子供の話をすることはなかった……

    2006-04-07 18:33:00
  • 182:

    カナ

    ユウキはどんな気持ちで毎日過ごしていたん…?
    カナは苦しくて仕方なかったよ…。中途半端なことしていたからバチが当たったんだ……

    2006-04-07 18:36:00
  • 183:

    カナ

    妊娠してることを誰にも言えないまま季節は春を迎え、カナは妊娠5ヶ月。もぅオロスことはできない状態までなってしまった…。ユウキは最後までオロスと言っていた。カナはひとりで赤ちゃんがお腹を蹴ることに喜びを感じていた。

    2006-04-07 19:13:00
  • 184:

    カナ

    そして、とうとうこの日がきてしまった…忘れもしないこの日……
    2004年5月19日…

    2006-04-07 19:21:00
  • 185:

    カナ

    この日は、ユウキの仕事が休みでカナの実家で一緒に眠っていた。
    「……痛ッ…」昼ごろ、突然の腹痛で目を覚ました。今まで感じたことのない痛み……。ケド、それはすぐに落ち着いた。カナはあまり気にとめず、もう一度ユウキの隣で眠りにつく。

    2006-04-07 19:31:00
  • 186:

    カナ

    数分後…再び痛みがきた。「痛…ん……ぅ〜〜……」どうしようもない痛みに必死で耐えていると、ユウキが目を覚ました。
    「カナ〜!?どした?」カナ「ん……お腹いたい……」ユウキ「大丈夫か??病院行く?」病院??何の病院にいくの??産婦人科??内科…??

    2006-04-07 20:51:00
  • 187:

    カナ

    カナはこの腹痛が赤ちゃんが原因だなんて気付いていなかった…。数えてみてもまだ満6ヶ月程度。胎動を感じるようにはなっていたけどお腹は全くとゆう程でていなかったから…。

    2006-04-07 21:53:00
  • 188:

    カナ

    痛みはだんだん激しくなるばかり…苦しむカナにユウキはめちゃめちゃ心配してくれた。。気が付くと痛みは3分感覚にまでなっていた…
    「ユウキ…ゴメ…ン……病院……産婦人科つれてって………」

    2006-04-08 00:53:00
  • 189:

    カナ

    耐えきれない痛みにカナらは近くの産婦人科に行く為車に乗り込む。今は車の振動さえ辛くてカナは叫びまくった…
    産婦人科に着くと「俺話してくるから!」ユウキが先に一人で行ってしまった。

    2006-04-08 00:56:00
  • 190:

    カナ

    痛さで気が遠くなるなか、ユウキの怒鳴り声が聞こえた。
    「はっ!?なんでやねん!こんな苦しんでんのにほっとくんか!?ちょっと診るぐらいできるんちゃうんか!!?」
    どうやら、通院してなかった為診れないとゆわれたみたいだ。
    「ゴメンな。大丈夫か?ちょっと待っとけよ?」ユウキは産婦人科の駐車場から救急車を呼び出した。

    2006-04-08 01:09:00
  • 191:

    カナ

    2、3回グッとお腹をおさえられたと思うと、カナの周りにいた看護婦さんたちが隣に移動した。
    「赤ちゃん無事ですよ〜!」
    え…?産まれた…??

    2006-04-08 01:31:00
  • 192:

    名無しさん

    2006-04-08 01:42:00
  • 193:

    カナ

    ↑↑読みやすくしてくれてありがとうです??

    2006-04-08 08:33:00
  • 194:

    れいな

    頑張って?
    ちゃんと見てるヵラ??

    2006-04-08 09:59:00
  • 195:

    カナ

    れぃなちんほんまにぁりがとッ??

    2006-04-08 18:22:00
  • 196:

    カナ

    あまりにも一瞬の出来事やった。
    2004年 5月19日午後4時29分…
    カナの赤ちゃんが誕生した。

    2006-04-08 18:24:00
  • 197:

    カナ

    赤ちゃんはすぐに保育器にのせられ別の場所に移動した。
    「2時間程そのまま動かないでくださいね〜」看護婦さんに言われて、カナは今起こった突然の出来事に何も考えることができなかった。

    2006-04-08 18:27:00
  • 198:

    カナ

    少したつと分娩室に誰かが入ってきた。ユウキや。
    「カナ!?大丈夫か??よぉ頑張ったなぁ…」ユウキの言葉にカナは泣き崩れた…。
    「あ…赤ちゃんは…??」ユウキ「今新生児集中治療室に入ってる…女の子やって♪」ホっとしたカナにユウキが一言言ってカナはまた泣き崩れた…。
    「ほんまに産んでくれて…ありがとう……」

    2006-04-09 10:50:00
  • 199:

    カナ

    あんなに反対していたユウキがそんなことを言うなんて思わなかった……。その後すぐにケースワーカな人がきた。ケースワーカーと言うのは自分たちだけでは解決できそうにない個々のトラブルに一つ一つ対処していく仕事らしい。

    2006-04-09 10:59:00
  • 200:

    カナ

    カナらの問題はまずお互い未成年であったこと。そして、子供のことを二人とも全く親に言ってないことだ。ケースワーカーの田口さんは親身になって考えてくれてカナとユウキの親に電話で事情を説明してくれた。

    2006-04-09 11:13:00
  • 201:

    名無しさん

    2006-04-10 01:23:00
  • 202:

    カナ

    読みやすくしてくれてありがとうございます??

    2006-04-11 07:14:00
  • 203:

    カナ

    数時間後、カナとユウキの両親が病院に到着した。
    カナはユウキの両親にこの時初めて会った。
    そして、無言が続く…。
    先に口を開いたのはカナの母親だった。
    「……で、子供ができたってどういうことなの??」

    2006-04-11 07:30:00
  • 204:

    カナ

    驚くのも無理はない…。一緒に暮らしていて、カナが妊婦だなんて気付かない程、カナのお腹はでていなかったから。
    「7ヶ月入ったとこで産まれた…」カナは正直に言った。
    ユウキママ「子供は大丈夫なん?」カナ 「あたしもまだ会ってないんで…とりあえず死産ではなかったみたいです。」カナママ「それはよかったけど…どうするの?」

    2006-04-11 08:12:00
  • 205:

    カナ

    カナはどぉしたらいいか分からんくて黙りこんだ。
    でも、その瞬間…
    「結婚します!!」ユウキが力強く言ったんだ。
    その言葉にカナを含め、みんなが安心した。
    みなは感動して涙が止まらなかった…

    2006-04-11 08:40:00
  • 206:

    カナ

    真剣な話も終わり、みんなでわいわい話をしていると
    コンコン
    「失礼します。お子さんの処置が終わりましたんで、面会されにいきますか?」お医者さんに言われ、カナら6人は赤ちゃんのいる6階へ移動した。
    カナはまだ事態の深刻さに気付かず、まだ見ていない我が子に会えると舞い上がっていた。

    2006-04-12 06:20:00
  • 207:

    カナ

    「今から赤ちゃんの状態を説明します。」
    医者は淡々と話始めた…
    「お子さんは23週4日という早さで産まれてきています。通常7ヶ月頃から内臓等が作られますんで、全て未完成で出てきてます。治療と致しまして、体温調節ができない為24時間保育器、人工呼吸器で呼吸を支え、胃に直接チューブをとりつけます。最低でも3、4ヶ月は入院になりますね。」

    2006-04-12 06:27:00
  • 208:

    カナ

    あまりにも淡々と話す医者にカナの頭はついていけない…。
    それでも、医者は続けて言った。

    2006-04-12 06:28:00
  • 209:

    カナ

    「はっきり言いますと、まだ確実に助かったとは言えません。これから検査等で病気がみつかるかもしれません。まずは産まれてから3日…これを乗り越えればひとまずは安心です」

    2006-04-12 06:33:00
  • 210:

    名無しさん

    アゲ

    2006-04-12 07:27:00
  • 211:

    カナ

    あげてくれてありがとうございますッ??

    2006-04-12 18:36:00
  • 212:

    カナ

    3日……
    もし乗り越えることができなかったら…
    カナの赤ちゃんは産まれて3日で死んじゃうの……?
    このコは何も悪くないのに……。

    2006-04-12 18:39:00
  • 213:

    カナ

    カナの赤ちゃんはNICU(新生児集中治療室)という所にいた。案内され、扉を開くと靴を履きかえるように指示される。
    その後一分間手を洗い、アルコールで消毒をし、二重扉の中に入った。
    完全な無菌状態の部屋は薄暗くて、保育器の灯りだけしかなかった。
    「竹田さん?こちらですよ〜」

    2006-04-12 18:47:00
  • 214:

    名無しさん

    2006-04-12 18:49:00
  • 215:

    カナ

    読みやすくしてくれてありがとうございます??

    2006-04-12 22:21:00
  • 216:

    カナ

    看護婦さんの呼ぶ方には保育器。
    【竹田ベビー】と書かれた保育器の中にはとても小さくて細い赤ちゃんがいた。頭が妙に大きく見えるぐらい体が細かった…。カナは赤ちゃんを目の前にして泣き崩れた……。

    つらいね……
    こんなにも小さく産んでしまって本当にゴメンね…

    2006-04-13 02:02:00
  • 217:

    カナ

    普通の赤ちゃんはだいたい50センチで3000グラム前後で産まれてくる。
    カナの赤ちゃんは30センチ、体重はわずか687グラムしかなかった…。体は手のひらで隠せるぐらいしかなかった……

    2006-04-13 02:10:00
  • 218:

    カナ

    みんなが帰った後もカナは何時になっても寝ることができなくて、赤ちゃんの側にいた。
    今カナにできることは少しでも長い時間一緒にいてあげること…
    そして、祈ることしかできなかった……

    2006-04-13 02:15:00
  • 219:

    カナ

    結局朝の4時ぐらいに眠りにつき、看護婦さんの声で9時頃目覚めた。
    「いたっ…!」
    起きた瞬間胸がじんじん痛いことに気付き触ってみると服がびしょびしょになっている…。
    「あら〜!竹田さんもう母乳でました!?痛いでしょ〜マッサージしましょうね〜」

    2006-04-13 02:20:00
  • 220:

    カナ

    遅くまで赤ちゃんの側にいたからか、すぐに母性本能が働き母性が出たみたいだ。
    看護婦さんは慣れた手付きでマッサージをしてくれて、母乳を哺乳瓶にとりだした。これを子分けにして冷凍保存し、赤ちゃんにあげるらしい。
    カナが赤ちゃんの為にしてあげれることが増えたとカナは張り切って母乳をしぼった。

    2006-04-13 02:25:00
  • 221:

    カナ

    昼頃、ユウキが来てくれた。
    「カーナ!これ開けてみて♪」えらくご機嫌なユウキを不思議に思いながらカナはユウキに渡されたモノを開けた。
    「あっ!!!」それは赤ちゃんの名付けの本だった。「二人で一緒に考えよ☆」
    ユウキは笑顔で言ってくれた。

    2006-04-13 02:41:00
  • 222:

    名無しさん

    2006-04-13 02:47:00
  • 223:

    カナ

    またまたありがとうございます??

    2006-04-13 04:05:00
  • 224:

    カナ

    それからユウキは毎日カナと赤ちゃんに会いにきてくれた。
    二人で、赤ちゃんに会いに行ったり名前を考えた。
    「俺はアヤとかがいいな♪」カナ「え〜〜なんか普通すぎていや〜!カナが考える!!」

    2006-04-13 04:07:00
  • 225:

    カナ

    二人で毎日言い合いして、二人とも納得した名前が
    【真愛】
    真の愛をカナとユウキから赤ちゃんに込めて…

    2006-04-13 04:10:00
  • 226:

    名無しさん

    そして名前わゴミコとゆう名前となったのだった
    「ゴミコか〜いい名前だな生ゴミの臭いがしそうだな」
    「そうね!いい名前だわ」

    2006-04-13 04:11:00
  • 227:

    名無しさん

    そしてゴミコわすくすくと生ゴミ臭いコに育ったのだ。幼稚園でも臭い臭いとイヂメられ。何処に行っても生ゴミ扱いだった。
    私わそんなゴミコが凄く幸せそうに見えたのだった

    2006-04-13 04:16:00
  • 228:

    名無しさん

    そして、ついにゴミコの周りにわハエが集まりだしたのだ。あ〜神様私達わこんなに幸せでいいのでしょうか

    2006-04-13 04:19:00
  • 229:

    名無しさん

    なぁ、なんでそういうことすんの?一生懸命書いてくれてる作者さんにすこく失礼だよ。

    2006-04-13 07:35:00
  • 230:

    名無しさん

    2006-04-13 08:55:00
  • 231:

    カナ

    237さん?ありがとうございます??
    読んでくれてる人がいるだけで嬉しいです??
    238さん読みやすくしていただいてありがとうございますッ?

    2006-04-13 13:41:00
  • 232:

    カナ

    真愛はなんとか3日乗り越えることができた。…まだ安心することはできない。いつ何が起こるか分からない状態……それは真愛を見れば誰でも分かる。
    生理的体重減少…赤ちゃんは産まれてから必ず体重が減る。真愛の体重は500グラムまで落ちてしまった…

    2006-04-13 13:56:00
  • 233:

    名無しさん

    私も読んでます?めちゃいい話です?完結までがんばってください?

    2006-04-14 07:43:00
  • 234:

    カナ

    242さんありがとうございます??
    実話なんで、どこで完結しようかまだ悩んでる最中なんですが…?(笑)頑張るんで、また覗いてください?

    2006-04-14 23:08:00
  • 235:

    カナ

    カナの体が回復して、退院することになった。今までは一日の半分は真愛に会いにいっていたけれど、これからはそうゆう訳にもいかない。ただ毎日少しの時間でも会いにいこうとユウキと約束した。

    2006-04-14 23:11:00
  • 236:

    カナ

    6月1日。
    ユウキの仕事が休みやったこの日、カナらは朝から行くところがあった。
    区役所…
    婚姻届と出生届を提出しにきた。紙切れ一枚出しただけやったから実感はなかったけど、保険証をもらってすごく嬉しかった。
    ユウキを筆頭にカナと真愛の名前が書かれている。
    この日確かに、竹田加奈から井上加奈になり大切な家族ができたんだ。

    2006-04-14 23:23:00
  • 237:

    カナ

    ↑略ごめんなさい?

    2006-04-14 23:24:00
  • 238:

    カナ

    ただひとつ問題があった。
    お金だ…
    ユウキはバイトやし、もちろん貯金なんてない。それはカナも同じだった。それに加え、真愛の入院費…一日たった千円にしても、退院するまでには10万かかる。

    2006-04-14 23:28:00
  • 239:

    カナ

    話し合いの結果、真愛が退院するまで今まで通り別々で暮らし、お互い働いてお金を貯めてから真愛の退院に合わせて3人で一緒に住もうということになった。

    2006-04-14 23:33:00
  • 240:

    カナ

    真愛がいくらちっちゃかったとはいえ、カナは一応産後すぐで体はとても疲れている…。それでも、すぐに家の近くのスーパーで働いた。自分達の幸せの為だけに…

    2006-04-14 23:36:00
  • 241:

    カナ

    ユウキの家からカナの家まで車で30分くらい。カナの家から真愛の病院まで40分。決して近くはない距離だったけど、カナもユウキも本当に毎日真愛に会いにいった。
    暇さえあれば母乳を絞って持っていく…けど、真愛の飲む量が増えるにつれてカナの母乳の量が減っていった。

    2006-04-15 01:39:00
  • 242:

    カナ

    いくら母性本能があっても、母乳は赤ちゃんに吸われないと出なくなるらしい。1ヶ月もすると、カナの母乳は完全に止まってしまった。

    2006-04-15 01:41:00
  • 243:

    ???

    頑張って?

    2006-04-15 01:44:00
  • 244:

    カナ

    真愛の入院が2ヶ月半を過ぎると、体重も産まれた頃より2倍以上になって、ようやく保育器からでることが許された。
    こうなればもう退院の準備。GCUと言う部屋に移されて、カナは初めて我が子を抱くことができた。

    2006-04-15 01:48:00
  • 245:

    カナ

    ???さん?ありがとうございます?
    続きでぇす??

    2006-04-15 01:49:00
  • 246:

    カナ

    カナが母親になって2ヶ月半……とても長かったこの間…。
    初めて抱くことができたこの日…カナはまた涙を流してしまった……

    2006-04-15 01:52:00
  • 247:

    カナ

    「退院はきっと9月なかば頃にはいけますよ〜」
    病院の先生に言われてカナもユウキも舞い上がり、帰り道そのまま不動産屋さんに足を運んだ。
    場所はユウキの実家の近く。

    2006-04-15 01:56:00
  • 248:

    カナ

    「俺、ここがいい!!」
    ふらっと入った不動産屋さんに一番最初に紹介された部屋。ユウキは一発で気にいってしまった。ユウキは決めたことは絶対折れない……
    という感じですぐに契約になった。

    2006-04-15 02:00:00
  • 249:

    カナ

    ユウキが選んだマンションは4階建ての2階で、2DK。目の前には大きな公園があって誰がみても【子供を育てやすい環境】という感じのところだった。
    着々と契約が進み、9月15日引っ越しが決まった。

    2006-04-15 02:04:00
  • 250:

    カナ

    9月に入ると、カナはバイトを辞めた。
    家の中には赤ちゃんのモノで溢れかえっている。
    そう…いよいよ真愛が退院する

    2006-04-15 02:09:00
  • 251:

    カナ

    朝からワクワクしながらユウキと病院に行った。
    「あっ!井上さん〜!おめでとうございます〜よく頑張ったね〜!!」
    3ヶ月以上毎日通っていただけに病院の人ほとんどがカナとユウキのことを知っていた。
    「『ありがとうございます!!』」

    2006-04-15 02:13:00
  • 252:

    名無しさん

    2006-04-15 02:54:00
  • 253:

    カナ

    GCUに行くと、真愛が起きていたのでお風呂の入れかたを教えてもらった。気持ちよさそうに身を任せる真愛はまだ2000グラムぐらいしかない。
    着替えを済まして、病院を後にした。

    2006-04-15 04:44:00
  • 254:

    カナ

    引っ越しまで2週間。
    それまでカナが実家で育てることになっている。3時間おきに起きる真愛にミルクあげるというのは思っていたより全然楽だった。泣き声も小さかったから、ノイローゼになることもなかった。カナは真愛がかわいくて仕方なかったから…

    2006-04-15 04:50:00
  • 255:

    カナ

    …今思えば……ユウキはどんな気持ちやったんやろう…。
    退院してから引っ越しまでの2週間…ユウキは何かと理由をつけて会いに来てはくれなかった…。今まで毎日のように会っていたのに。

    2006-04-15 04:53:00
  • 256:

    カナ

    9月16日
    カナらはこの日やっと家族3人で暮らすことができた。
    この日までカナはユウキの異変に全く気付けなかった……。

    2006-04-15 04:55:00
  • 257:

    カナ

    引っ越しも無事に終えた次の日の朝…。
    真愛にミルクをあげていると、ユウキの携帯が鳴った。
    アラーム…
    こんな時間に……?

    2006-04-15 04:57:00
  • 258:

    カナ

    朝の9時…
    ユウキは相変わらず、パチンコ屋の遅番のバイトで起きるのはだいたい昼すぎ。
    不思議に思っていると、ユウキが起きだした。
    「ユウキどこいくん?」
    ユウキに聞いてカナは唖然とした…

    2006-04-15 05:02:00
  • 259:

    カナ

    「ん?スロット!近くの店モーニング入ってるねん♪すぐ帰るからッ」
    …は?
    ………あんた嫁と子供いてるんやで……

    2006-04-15 05:04:00
  • 260:

    カナ

    ユウキはカナに会いにこなかった2週間の間ずっとスロットに時間を費やしていた。
    ユウキがスロット馬鹿なんは前から知ってる…。
    でも、結婚して家庭持つ身になってもスロットに狂うなんて思ってもいなかったカナは飽きれかえった。

    2006-04-16 00:30:00
  • 261:

    カナ

    でも、カナにユウキを止めることはできなかった…
    止めれば機嫌悪くしてモノに当たったり、カナと目すら合わさんくなるんが分かっていたから…。
    まだ笑顔でいれる方がいい。カナはそう思ったんだ…

    2006-04-16 00:33:00
  • 262:

    カナ

    カナの行動は見事に裏目にでた…。カナが止めないのをいいことに、ユウキは段々とギリギリの時間までスロットを楽しむようになってしまった…。

    2006-04-16 00:35:00
  • 263:

    カナ

    朝9時に起きて、3時までスロット。帰ってくると、風呂に入って即効仕事に出掛ける。。仕事から帰ってくるのは夜中1時すぎ…。ご飯を食べてすぐ寝る。
    この生活が毎日繰り返された……。

    2006-04-16 00:37:00
  • 264:

    カナ

    もちろん、こんな生活でユウキが真愛と触れ合う時間なんて全くなく、カナはひとりで真愛を育てていた。いつまでこんな生活が続くんやろ……

    2006-04-16 00:39:00
  • 265:

    カナ

    カナはとうとう自分を見失ってしまった…。
    「はよミルク飲みーや!!」真愛がミルクを飲まないことにまでイライラしてしまっていた。

    2006-04-16 00:44:00
  • 266:

    名無しさん

    頑張って!応援してます!(o>ω

    2006-04-16 02:31:00
  • 267:

    カナ

    275さんほんとにありがとうございます!!
    めちゃめちゃ嬉しいです☆★頑張るんでまた見てくださいね〜!

    2006-04-16 09:34:00
  • 268:

    カナ

    哺乳瓶を口に無理矢理押し付けたり、カナがしてたことはほんとに虐待だったと思う…。
    一日中家に籠りっぱなしだったカナは我が子にあたってしまうとゆう一番やってはいけないことをしてしまっていた。

    2006-04-16 10:14:00
  • 269:

    カナ

    ユウキはほとんど家にいない…
    カナは真愛に虐待……。
    そんな日々が5ヶ月も続いた頃、カナの怒りはとうとう頂点に達した…。

    2006-04-16 10:22:00
  • 270:

    カナ

    「あんたいい加減にしいや!!」カナは出ていこうとするユウキを止めながら怒鳴り倒した。
    「は?なんやねん」ユウキは冷静に言う…。
    「このままこんな生活ずっと続くんならカナもぅ別れるっ!!」

    2006-04-16 10:38:00
  • 271:

    カナ

    この言葉はユウキの逆鱗にふれてしまった…。
    「は!?何ゆうてんお前…」
    カナ「もーいいって!もー出ていくし!!」カナはそー言って家を飛び出した。
    その瞬間……
    「……痛っ…」

    2006-04-16 10:42:00
  • 272:

    カナ

    カナはユウキに髪の毛をひっぱられ、家に戻された。
    「お前本気で言うてるんか!?いい加減にしとけよ!」ユウキはカナの首を締めながら言った。。

    2006-04-16 10:44:00
  • 273:

    カナ

    でも、カナの怒りも治まらない……
    「本気やしな!!もーしんどいわ!」カナはそぉいってユウキの手をふりほどいた。
    ほんとに悪循環……ユウキは本気でキレた…。

    2006-04-16 11:20:00
  • 274:

    カナ

    その時の記憶はもうあんまり覚えてない…。
    殴りあい…。
    カナの体には無数のあざが残った…。

    2006-04-16 11:23:00
  • 275:

    カナ

    無理や…。
    ユウキに手をだされたんはこれが初めてやったけど、カナは確信した。。
    【もうこの人とはやっていかれへん…】
    カナはひとりで荷物をまとめた。

    2006-04-16 11:25:00
  • 276:

    カナ

    何時間経ったかわからへん…。
    泣きながら荷物をまとめるカナ。
    ……コンコン…
    「カナ……帰るんか…?」ユウキが部屋に入ってきた。カナは一瞬ユウキの方に顔を向け頷いた。
    その瞬間確かにユウキの顔色が変わった…。

    2006-04-16 11:28:00
  • 277:

    カナ

    「カナっ!!!ほんまにゴメンッッ!!」
    ユウキはいきなりカナに抱きつき謝ってきた…。
    カナは無表情のまま固まった。

    2006-04-16 11:34:00
  • 278:

    カナ

    ユウキは何も言わないカナに必死で謝った…。
    もちろんカナからしたら謝って済むことじゃない。
    カナの中で男が女に暴力を振るうのは絶対許されることじゃなかったから。

    2006-04-16 11:36:00
  • 279:

    カナ

    「ほんまにごめん……もう絶対手だしたりしやんし、俺…本気でカナのこと愛してんねん……これだけは信じて…?」

    2006-04-16 11:38:00
  • 280:

    カナ

    絶対的に許せなかった暴力…。それなのにカナはまだユウキのことを嫌いになれなかった…。そんなもんじゃない……あんなことがあってもカナはユウキのことが好きやった…。

    2006-04-16 11:40:00
  • 281:

    カナ

    「もういいよ…カナもゴメン……。」
    カナはユウキのことを許してしまった…。

    2006-04-16 11:43:00
  • 282:

    カナ

    その日久々に二人でお風呂に入った。
    その時気付いた…
    カナの体中…いや、顔にまで痣が広がっていた…。
    ユウキは優しく「ごめんな」と言いながらカナの体を撫で続けた。

    2006-04-16 11:45:00
  • 283:

    カナ

    昔のユウキ…
    付き合っている間は当たり前だったことがすごく幸せに感じてしまう…。
    ケド、幸せというものは長くは続かなかった……。

    2006-04-16 11:48:00
  • 284:

    名無しさん

    頑張って☆★☆★見てるカラ

    2006-04-17 00:24:00
  • 285:

    カナ

    ありがとうございます☆-(ъ≧νб)-☆

    2006-04-17 00:56:00
  • 286:

    カナ

    態度、言葉は優しくなってもユウキの行動は全くかわらなかった…。
    相変わらず、スロットばっかりで家にはほとんどいない。もちろん真愛の面倒なんか全くみない…
    カナにはどうすることもできなかった…。

    2006-04-17 05:01:00
  • 287:

    はる

    読んでるょ?カナ?の状況はると似てる?旦那がパチ屋の遅番で帰ってきてもスグ寝るカラ子供と触れ合う時間ナィねん?で、朝一パチンコ行って言う言葉も『パチンコ屋サンに呼ばれてんねん?』やったわ?似過ぎて怖いな?頑張って完結させてな???

    2006-04-17 05:12:00
  • 288:

    ???

    しおり?

    2006-04-17 13:37:00
  • 289:

    カナ

    はるちゃん?ほんまに??めちゃツラいやんな?やっぱ男ってこんなもんなんかなぁ…?ユウキは真愛のこと真剣愛してあげてるんかって悩んだりもあったよ?せっかく真愛って名前つけたのに…??とりあえず応援ありがとうございます?頑張りますね??
    ???さん?しおりありがとうございます?
    では、少しだけ続き書きます??

    2006-04-17 21:00:00
  • 290:

    カナ

    毎日同じことの繰り返しで、カナは笑顔を失った…。
    大好きな我が子にも笑顔で接してあげれない生活は苦痛で仕方ない。でも、暴力を振るわれそうで怖い…

    2006-04-17 21:18:00
  • 291:

    カナ

    一緒にすみはじめて半年…。カナの望んでいた結婚生活とはかけはなれていた。
    カナは母親に相談することにした。
    「うん…うん…」と何も言わず聞いてくれる親。カナはとうとう最終手段を口にしてしまった

    2006-04-17 21:31:00
  • 292:

    カナ

    「…もう…離婚しよっかな……」
    母親は一瞬固まったが、
    「カナがそう思うんならお母さんらは何もゆわへん。お母さんはカナと真愛が幸せになればそれでいいって思うから…」
    母親の言葉にカナは涙を流さずにいれなかった…。

    2006-04-17 21:40:00
  • 293:

    カナ

    この頃すでにすれちがいばかりで顔を合わせば言い合いにしかならなかったカナとユウキ。
    今まで休みの日だけは絶対カナのために空けてくれていたのに、それさえもなくその日もユウキは何も言わず出掛けていった。

    2006-04-18 02:20:00
  • 294:

    カナ

    カナの決意は偽物なんかじゃなかった。
    ユウキが出掛けてすぐに出掛ける用意をして、ある場所に向かう…。
    「離婚届ください…!」

    2006-04-18 02:22:00
  • 295:

    カナ

    カナが向かった先は
    区役所…。
    ここはカナらが始まった場所でもある。
    けれど、カナには何の迷いもなかった…。

    2006-04-18 02:23:00
  • 296:

    カナ

    念の為に何枚かもらって家に帰り、カナはひたすらユウキの帰りを待ち続けた…。

    2006-04-18 05:04:00
  • 297:

    カナ

    夜中3時頃…
    何も知らないユウキが帰宅した。
    「あれ?カナまだ起きてたん?何してるん」
    カナの気持ちも知らないで呑気に言うユウキにカナはなぜか余計イライラしてしまった。

    2006-04-18 05:08:00
  • 298:

    カナ

    「ユウキに話あって起きててん!」ユウキ「話?どした?」
    カナ「カナもう今の生活耐えられへんわ!離婚しよ。ここにサインして!」
    そう言って自分の所をすでに書いてある離婚届をつきだした。

    2006-04-18 05:10:00
  • 299:

    カナ

    「は?本気で言うてん?ってか、なんやねんこれ!」離婚届を見てユウキはやっぱり怒りだした。
    「俺は嫌やし!絶対書かんで」カナ「あんたが嫌でもカナはもう限界やし!はよ書きーや!」ユウキ「無理!」
    ユウキは離婚届をぐちゃぐちゃにしてゴミ箱に捨て、寝室に入っていった。

    2006-04-18 05:16:00
  • 300:

    カナ

    無理って何がやねん…
    そう思いながらカナはユウキの捨てた離婚届の拾いしわをのばした。
    ポタッ……
    なぜか分からないけど、涙が止まらない…
    ユウキの心は確実にカナにはないはず。それやのに、【別れたくない】ってなんで…?

    2006-04-18 05:26:00
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