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3Ldkの城・?

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  • 1:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ?は、↓です。
    http://bbs.yoasobiweb.com/test/mread.cgi/yomimono/1132987687/-5

    2005-12-19 14:05:00
  • 151:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    アーチャン(o^ー^o)ありがとうです!!!!

    2005-12-24 02:20:00
  • 152:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    状況を把握しようとしても、脳内は混乱し‥はっきりと読みとれない。
    彼女は、両手で口を塞いだ。
    波打つ鼓動は、急な早さで動いていく。

    ‥突然のキスに、花の思考は混乱の渦に巻き込まれていた。

    2005-12-24 02:29:00
  • 153:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    【つづく】

    2005-12-24 02:32:00
  • 154:

    きさ

    めっちゃ更新されてうれしい???これからどぅなるんかめっちゃ気になる??

    2005-12-24 02:49:00
  • 155:

    闇読者

    また、ええとこで
    終わっとるがな?(OДO;)

    BOOKMARKOK(゚∀゚)ъ

    2005-12-24 02:54:00
  • 156:

    名無しさん

    2005-12-24 04:09:00
  • 157:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    きさサン、闇読者サン、読んでくださっている方々へ。いつもありがとぅです(>∀

    2005-12-25 04:49:00
  • 158:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    パタン‥。
    部屋へと移動した陽平は、閉めたドアにもたれ掛かる。
    真っ暗な部屋の中で呆然と立ち尽くし、彼は瞳を閉じた。
    自己の突発的な行動は、彼自身も驚いていた。
    彼女に触れた唇を前歯でなぞり、荒々しく髪の毛を乱していく。

    2005-12-25 05:10:00
  • 159:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「‥‥何やってんねん、俺は」
    今更‥悔やんでも、消すことの出来ない行為。
    髪の毛を掴んでいた手のひらは、スルスルとずれ落ちていく。
    ‥びっくりしていた彼女の顔が、目に焼き付いて‥離れない。
    陽平のため息は、六畳一間の闇に吸い込まれていった。

    2005-12-25 05:39:00
  • 160:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「ちょっとぉ‥ちゃんと聞いてくれてますぅ?」
    日中‥あくびばかりする彼女に、リンリンはムッとした顔をする。
    「‥あ、うん。‥聞いてるよ」
    花は、すまなさそうに両手を合わせた。
    「‥でねっ、何回も電話したんやけど‥拒否られてて‥連絡取られへんようになってねっ」

    2005-12-25 05:55:00
  • 161:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    リンリンは、気を取り直して‥再び語り出す。
    昨夜‥彼氏に振られた彼女は、朝からずっと彼氏への未練を訴えかけてくる。
    ところが、花は睡眠不足で‥話の大半は耳を通していない。
    目に涙を浮かべるリンリンの隣で、彼女はぼんやりと昨夜の出来事を思い出していた。

    2005-12-25 06:14:00
  • 162:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ゆうべの‥キス。
    昨晩、花は一睡も出来なかった。
    なんで、あんなことするん?
    どんなに考えても、答えは出てこなかった。
    そして‥どんな顔をして接しればいいのかわからず、明け方から用意をして‥足早に家を出てきた。

    2005-12-25 06:28:00
  • 163:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    彼らが出勤する時間には、それとなく女子トイレに閉じこもり‥姿を隠す。
    花の頭の中は、いまだに整理が出来ていなかった。
    「もぉーっ!!また聞いてないでしょぉ!!」
    ぼんやりと考えごとをしている彼女を見て、リンリンは泣き叫ぶ。
    その声で我に返り、花は慌てて彼女に謝った。

    2005-12-25 06:44:00
  • 164:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    一方、静かな社内で千草は彼女に異変を感じていた。
    「俺‥なんかしたかな?」
    ポツリとつぶやきながら、首を傾げる。
    起きた頃には、彼女はとっくに出勤していた。そして、駅でも姿は見あたらなかった。
    どう考えても‥おかしい。

    2005-12-25 06:57:00
  • 165:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    あの花が早起きしたり‥見送ってくれへんとか、絶対‥おかしい。
    千草は、昨日の言動を振り返り‥考え込む。
    ‥だが、特に思い当たることはない。
    「‥俺じゃなかったら」
    彼は、ふと陽平を見た。

    2005-12-25 07:04:00
  • 166:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「花のやつ、何かあったんかなぁ?朝‥見送ってくれへんとか、おかしいと思わん?悩み事でもあるんかな?」
    千草は、彼の隣に並んで‥カマをかける。
    案の定、彼の表情はかたくなる。
    千草は、それを見逃さなかった。

    2005-12-25 07:10:00
  • 167:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「‥‥さぁ」
    陽平は素っ気なく返答し、スタスタと去っていく。千草は、鋭い瞳で彼の背中を眺めた。
    「‥ビンゴ」
    ‥花が避けてるのは、コイツか。
    千草は“2人に何かあった”と確信した。

    2005-12-25 08:51:00
  • 168:

    名無しさん

    略‥ナシ。
    【つづく】

    2005-12-25 08:52:00
  • 169:

    かな

    しおり?
    完結楽しみにしてます?

    2005-12-25 15:53:00
  • 170:

    名無しさん

    2005-12-25 17:26:00
  • 171:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    かなサン、名無しサン、ありがとぅです(_

    2005-12-25 23:20:00
  • 172:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「でも今思えば、あの男‥“梅子”って名前で引いてたし。スッピン見て、機嫌悪くなるし。別れて正解かもっ」
    リンリンの悲しみが怒りに変わる頃、花の気持ちも落ち着きを持ち始めていた。
    窓ガラスを拭きながら、花は昨日の彼を思い返す。
    ‥あんな真剣な顔。
    千草とデートしたことを、妬いているかのような発言。

    2005-12-25 23:33:00
  • 173:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ‥陽平は、あたしのことが‥好き?
    自惚れ‥かもしれない。
    でも、やっぱり‥期待してしまう。
    口元は緩み、身の動きも軽くなる。
    花の心は、陽平への想いを再発させていた。

    2005-12-25 23:42:00
  • 174:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「お姉ぇさんっ、上の方‥ちゃんと拭けてないでぇ」
    ぼんやりと外を眺め‥ガラスを拭いていると、背後から注意を受ける。
    聞き覚えのある声に、ピタリと動きが止まる体。
    花は、恐る恐る‥振り返る。
    「代わりに拭いたろか?」

    2005-12-25 23:49:00
  • 175:

    名無しさん

    2005-12-25 23:51:00
  • 176:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    驚く彼女に、彼はケラケラと笑っている。
    「‥千草」
    声の主は、ベンチに腰掛け‥ネクタイを緩めていた。彼の姿を見て、花の胸は複雑になっていく。
    「なんで?まだ4時過ぎやで」
    彼女は、時計を眺め‥問いかけた。

    2005-12-25 23:58:00
  • 177:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ‥まだ仕事中じゃないん?なんで、こんなところにおるん?
    頭の上で、ハテナを浮かべる。
    すると彼は、彼女に近づき‥スプレーと雑巾を奪い取る。
    「基盤先に行くついでに、寄った。‥今日、まだ会ってなかったから」
    そう囁きながら、スプレーを片手に‥届かなかった場所を拭いていく。

    2005-12-26 00:05:00
  • 178:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    179サン、ありがとぅです(T_T)

    2005-12-26 00:06:00
  • 179:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    花は、彼の横顔を眺め‥うつむいた。
    「‥陽平から聞いた」
    ぎこちない彼女の態度を横目に、千草は再びカマをかける。
    その台詞で、彼女は複雑な表情で顔をあげる。
    ‥やっぱり。‥何があったんなよ?

    2005-12-26 00:10:00
  • 180:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    千草は、平然を装いながら‥ツバを飲む。
    彼女が流す沈黙に、不安が増していく。
    彼は、静かに彼女の声を待った。
    「‥陽平、何て言うてた?」

    2005-12-26 00:15:00
  • 181:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    花は、頬をほんのり赤く染め‥問いかけてくる。
    「‥別に‥何も言うてなかったけど」
    ていうか、何があったんか聞いてないし。
    千草は、当たり障りのない答えを出す。
    ‥なんなよ?何があったんなよ?

    2005-12-26 00:19:00
  • 182:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ‥2人のことやから、直接聞いても‥答えるわけがない。だから、遠回しに聞き出している。
    だが、なかなか見えてこない真相に、千草は苛立ち始めていた。
    「‥そっか」
    花は、がっかりした顔をする。
    千草は、窓ガラスから雑巾を放し‥彼女を眺めた。

    2005-12-26 00:23:00
  • 183:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    1つだけ、わかることがある。
    ‥2人の反応からして、今から聞き出そうとしていることは、きっと‥俺にとって良くないことだということ。
    ‥嫌な予感がする。
    「花は、どう思ってんの?」
    千草は、意を決して‥問いかける。

    2005-12-26 00:27:00
  • 184:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    すると、彼女は‥チラリと千草を見た。そして、気まずそうに口を開いた。

    「‥キスした‥理由を知りたい」
    その言葉は、途切れ途切れにつぶやかれた。

    2005-12-26 00:33:00
  • 185:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    千草は、目を見開いた。
    目の前が暗くなり、気が遠くなっていく。
    見下ろせば、彼女は切なさに溺れた顔をしている。
    彼は、ゆっくりとまぶたを閉じた。
    震える手に力を入れて、拳を作っていく。

    2005-12-26 00:56:00
  • 186:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「‥俺、基盤行かな」
    千草は、平然を装い‥時計を見た。そして、彼女に背を向け‥ベンチに置いていた鞄に手を伸ばす。
    今‥口開けたら、絶対あかん。絶対、きついこと言うてしまう。
    「気ぃつけてな!」
    見送る彼女の声に、千草は振り返らなかった。無言のまま、その場から逃れていく。

    2005-12-26 01:07:00
  • 187:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    【つづく】

    2005-12-26 01:08:00
  • 188:

    名無しさん

    2005-12-26 03:22:00
  • 189:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    192サン、ありがとぅですm(_ _)m

    2005-12-26 03:42:00
  • 190:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    小さくなる背中を眺め、花は振っていた手を下ろした。そして、再度仕事に取りかかろうとする。
    「‥キスってマジですか?」
    「ひっっ」
    突如、目の前に現れたリンリンの顔。花は驚いて、肩に力を入れた。
    「そんなトロピカルな気分なんですか!?」

    2005-12-26 03:50:00
  • 191:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    羨ましそうな顔を近づけて、目をウルウルとさせる彼女。花は、ハァッとため息をついた。
    「そんな‥えぇもんちゃうよ」
    なんでキスされたんか‥わからんし。
    そう呟いて、花は淡々と仕事を続行していく。
    そんな彼女を眺め、リンリンは冷静を取り戻した。

    2005-12-26 03:57:00
  • 192:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「“陽平”って、あの人でしょ?いつも常盤千草とおる‥」
    ゴミ箱の袋を交換しながら、リンリンは彼女に問いかけた。
    だが、花は何も答えず‥背を向けたまま。
    「あたし、てっきり松浦さんは‥常盤千草と出来てんやと思ってました。‥もう1人の方やったんですね」
    リンリンは、彼女の後ろ姿から視線を外し‥囁いた。

    2005-12-26 04:05:00
  • 193:

    名無しさん

    >>1-200
    リアルタイム?頑張ってね??

    2005-12-26 04:08:00
  • 194:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    彼女の言葉で、花の表情は一変する。

    “千草”

    ‥最低や、あたし。自分のことばっかで、全然‥千草のこと考えてない。

    2005-12-26 04:12:00
  • 195:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    197サン、ありがとぅです(>д

    2005-12-26 04:13:00
  • 196:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    千草は、あたしのことが好きやのに。キスのこと‥相談するとか、最低やん。
    「‥ごめん」
    ポツリとつぶやき、花は目をぎゅっと閉じた。
    ‥あたし、千草の優しさに‥甘えてる。

    2005-12-26 04:18:00
  • 197:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    優しいから、どうしても甘えてしまって。‥そして、傷つけてる。
    「返事‥せな」
    ‥このままで良いわけがない。ちゃんと、答えを出してあげないと。
    花は、窓の外を眺めた。
    ‥町はオレンジ色に染められ、華やかに飾られている。

    2005-12-26 04:44:00
  • 198:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    それは、まるで‥花の心を映しているかのようだった。
    彼女は、はっきりと‥自分の気持ちが見えていた。

    “陽平のことが‥好き”

    2005-12-26 04:48:00
  • 199:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    キスされて‥思った。
    あたし、もう隠されへん。‥これ以上、幼なじみなんか‥続けられへん。

    陽平が結婚したとき‥悲しかった。でも、諦める‥良いチャンスやと思った。

    2005-12-26 04:53:00
  • 200:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    陽平の瞳に映るときは、いつも幼なじみを演じてた。でも、陽平の背中をみる‥あたしの瞳は、いつだって‥中学生んときと同じ色。
    結婚して‥距離が余計に広がって、内心‥ホッとしてた。
    理性を保てる自分に‥安心してた。

    でも、陽平は離婚した。

    2005-12-26 05:01:00
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