-
夜遊び夜遊び
-
お水お水
-
ホストホスト
-
風俗風俗
-
ビューティビューティ
-
ファッションファッション
-
悩み相談悩み相談
-
モデルモデル
-
芸能芸能
-
雑談雑談
-
食べ物・グルメグルメ
-
生活生活
-
恋恋
-
インターネット・ゲームネット・ゲーム
-
ギャンブルギャンブル
-
過去ログ倉庫過去ログ倉庫
-
運営運営
いつもアンタは―…?
-
1:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
http://bbs.yoasobiweb.com/test/mread.cgi/yomimono/1136618946/l5
2006-03-10 03:25:00 -
3:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
長い沈黙のあと―…
涼は顔を上げ視線を外す事なくあたしの目だけを見つめていた。
「誰に何言われたって俺の気持ちは変わらん。」
その一点張り―。
じゃああたしはどうしたらいいんやろ??2006-03-10 03:32:00 -
4:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
思わず笑ってしまうぐらいまっすぐ涼―。
見た目とは正反対…
でもそんなまっすぐすぎる涼にあたしは曳かれてん。 アンタの辛い過去も知ってる―…暇さえあれば2人でよく語り合ったなあ。2006-03-10 03:44:00 -
5:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
あんな風にあたしが自分の辛かった過去を心から人に話せたのもその辛さを知ってるのも全部アンタだけ―…
親とか妹にさえも話した事なかったあたしの夢―…―知ってるのもアンタだけ―…
ううん。世界中どこ探したってあたしの辛かった過去もあたしの夢を知ってる人はもういない―。2006-03-10 03:48:00 -
6:
さぇ
始めからずっ?と読んでるょぉ??がんばってねぇ???
2006-03-10 04:23:00 -
7:
あい
続き気になるよぉ?
2006-03-10 12:25:00 -
9:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
―…こんなにも辛くて―…切なくて……寂しくて―‥ボロボロになるなら――。
あたし達は出会わない方が良かったんだ。
――何度思っただろうか。
現実から逃げたかった―。だけど―…真実は一つだけなんだ。
《どんな涼であろうと今のあたしは涼が大好きなんだ》2006-03-11 04:01:00 -
10:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
これだけは絶対に秘めておきたかった。
だけど――…
きっといつか来るんだ。
きっといつかその日が―。あたしは涼を思うと歯痒くてたまらなかったんだ。2006-03-11 04:11:00 -
11:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
精一杯の笑顔で言った―。あたしちゃんと笑えてた?
「―…真麻―そこまで大事にしてくれてありがとう
だけど涼…………一つだけ聞いてほしい。
アンタは間違ってると思うから。2006-03-11 04:15:00 -
12:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
―‥あの時の事、覚えてる??」
わかってるよ…?
誰だって一つや二つぐらい思い出したくない過去はあるもの。
もちろんそれはアンタにも――。あの日あの時、あの場所でのこと―…2006-03-11 04:21:00 -
13:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
落ち着いた様子で涼はゆっくりと頷いた。
思い出したくないであろうその話をこれからする事にちょっと罪悪感を感じた。
「―‥ゴメン…なさい。しっかり聞いてほしい―…」
あたしの声も自然と震えていた。
2006-03-11 04:32:00 -
14:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
『―…犯人見つかったよ。』
涼は一瞬驚いた表情を見せた。
「…知ってる。」
え??なんで???2006-03-11 10:13:00 -
15:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
なあ―…。
アンタがああなってしもたん…アンタの…大事な彼女の彼氏のせいやん一。
そんなんアンタがかわいそすぎるやん…。
アンタ生死、彷徨ってんで?2006-03-11 10:25:00 -
16:
?山っこ?
ずーと応援してます?頑張ってね??
2006-03-11 10:29:00 -
17:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
『俺、不器用やねん。浮気とか無理やし!二人を同時に好きになれる人の気がわからんわ〜』
そう言えば―…アンタ言ってたな。
でも本間に涼はその通りやった。
馬鹿正直なぐらい一途で一回好きになってしまうとまわりが全く見えなくなるタイプ?‥
でもな、それは普通のようで普通じゃないねんで??平気で人を傷つけたり騙したり…愛のない恋愛をできる人だっているんやから。2006-03-11 10:33:00 -
18:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
でも―…今になっても時々思う。
あんなに、一途にあたしを愛してくれてたのに
あの日を境にアンタの中にあたしはいなくなったんだ。
そんなもろいもんなんかな―…?って。所詮、あたしは涼にとって何やったんやろ―…?って。2006-03-11 10:42:00 -
19:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
涼は今笑ってる―…?
鮮明に残る涼の記憶。
あれからどれぐらい月日が流れたんだろう。
でも…まだあたしの時間は止まったまま。
逢いたいよ―…2006-03-11 10:47:00 -
20:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
あの時の涼の顔も忘れられない。
『…裕也やろ?』って―
ゆっくり涼はあたしに話してくれたんだ。
辛いのはあたしだけじゃなかったんだって思った。2006-03-11 10:49:00 -
21:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
「俺あの日、タバコ買いに店出た。
携帯片手に誰かにメールしとってんな確か―…
でも後ろから足音が聞こえて振り返った瞬間、ドーンっていう衝撃を感じた。
一瞬なにが起きたんか、理解できひんかった。あんまりにもいきなりの事で痛みとか覚えてない。俺はその場に倒れこんでもて眠くなってきた。2006-03-11 11:02:00 -
22:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
なんか頭が冷たいねん。
頭触ったら、真っ赤な血が手についてた。
あ〜俺死ぬんやな…って。ごめんなって思った。
眠くなって意識が遠退いていく中、俺は裕也の姿をはっきり見た。2006-03-11 11:07:00 -
24:
名無しさん
あげ?
2006-03-11 22:26:00 -
25:
名無しさん
あげ?
2006-03-12 10:52:00 -
27:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
最初はあまりの衝撃で俺の目が、おかしなった思った。よう飯食いに連れてったし、《涼さん涼さん》って―…
血がベットリついた手でうろたえながらも何回も目こすって見ても見えるのはそれはやっぱり裕也の姿で間違いなかった――。」
初めて見る、涼のこれほどまでの哀しげな表情…。2006-03-13 02:58:00 -
28:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
―…神様―……って
《残酷》やな。
涼からあたしの記憶を奪ったくせに
なんで裕也の記憶は奪わへんの?―。
神様なんか―‥疫病神。2006-03-13 03:05:00 -
29:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
涼があの時の事…
ここまで、鮮明に覚えてるなんて。
きっと一生忘れる事はないやろう―…
涼はこの先、《傷ついた心》を一生背負っていくんだ―…
神様の―…意地悪。2006-03-13 03:13:00 -
30:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
でも―…涼は、裕也の犯行だとわかってながら、
警察から取り調べを受けても裕也をかばって何も口開かんかってんて。
アホ………………
なんで?……………
2006-03-13 03:28:00 -
31:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
理由は―…
今もわからないまま。
でもなんか涼らしい―。
あの時、裕也の事かばった理由…いつか教えてね。2006-03-13 03:33:00 -
32:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
あたしに話してくれた事、嬉しかった。
でも涙堪えんの大変大変‥。
涼の辛さをせめて半分でも背負ってあげれたらな―…2006-03-13 03:42:00 -
33:
名無しさん
終わり?
2006-03-13 18:00:00 -
34:
名無しさん
あげ
2006-03-13 20:49:00 -
35:
名無しさん
まだですか?
2006-03-14 03:07:00 -
36:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
あげてくださッてる方?
ありがとうございマス?
遅くなッてゴメンナサィ?
まだ終わりじゃないデス?更新します??2006-03-14 15:18:00 -
37:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
なんか無意識にあたしは、幸せだった頃に戻ってる時があった。
無意識に涼と過ごしたあの家に帰ろうとしていたり…
「今日ご飯何が食べたい〜?」って電話しそうになってたり…
起きて隣を見た時いるはずのない涼を探してたり―…2006-03-14 21:15:00 -
38:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
そんな自分がおかしくて笑ける―…
言葉にならへん感情で押し潰されそうになって
意味もなく泣いて泣いて…
体は痩せ細っていく―
ってより、やつれた感じ?2006-03-14 21:19:00 -
39:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
一方通行のままで、伝わらない悔しさ―…
《真実》――。
無力な自分…大嫌い。2006-03-14 21:23:00 -
40:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
あたしの腕を引っ張って、無理矢理、涼の店に連れて行こうとする優―…
「逃げたら負けや」って。「絶対後悔するで」って。
あたしと同じ年なのに何才も年上のような大人びた優に押され、しぶしぶ店に入るあたしと優。
気が向いた時にしか入ってなかったキャバの仕事もそろそろレギュラーで入らないとな―…2006-03-15 01:55:00 -
41:
名無しさん
頑張って下さい?
2006-03-15 03:04:00 -
42:
名無しさん
書いて??
2006-03-15 09:25:00 -
43:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
はじめの生活に戻った。
優もいつも一緒―。
仕事が終われば、優は親指を立て後ろを指す。
《行くで》って意味―…
たまにおせっかい…だけどそんな優が大好き。2006-03-15 10:35:00 -
44:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
だけど変わらない。涼の店の前につくと足がすくむ。優に後押しされながら中に入る―。
真麻がいる事はわかってる。決まってカウンター。
やっぱ彼氏がホストやと誰だって不安やろ?―
涼はそれもわかってる。 店に呼んで席につけなくても実際目で見る事によってちょっとでも安心させて、でもお金は一円も出させへん。2006-03-15 10:47:00 -
45:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
涼らしい―…。
あたしもそうしてもらってたっけ……
あたしらが入ると真麻は涼をやたらと呼ぶ。
あたしらの指名は橘さん。橘さんは唯一、すべて事情を知ってる人やから心おきなく本音でぶつかれる。
いろいろ話も聞いてくれた。2006-03-15 11:19:00 -
46:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
この頃、真麻は平気であたしに言うようになってきた。
「必要なくなったら涼あげるから」
「涼って本間、真麻の事しか見えてなさすぎてかわいそうなってくる」2006-03-15 11:27:00 -
47:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
だけど涼の前だとガラリと人を変える。
彼女というより可愛がられる妹を演じてるのが見てるだけでわかった―…
それを見るたび何度も席を立って行ってしまいそうになると橘さんが決まって、
「あゆみちゃん!」って腕をつかんで引き止めてくれた。2006-03-15 15:33:00 -
48:
名無しさん
がんばれ!
2006-03-15 16:28:00 -
49:
名無しさん
早く読みたい!!
巻きで書いてや2006-03-16 01:11:00 -
50:
名無しさん
↑そんなん言いなや。主も忙しいんじゃないん?ちょっとずつやけど更新ちゃんとしてくれてるやん?
2006-03-16 02:02:00 -
52:
名無しさん
こんなドラマみたぃな話が本間にあるんゃ? 切なすぎです?でもあゆみちゃんゎ強いなぁって思う?応援してます頑張って下さいネ?
2006-03-16 07:44:00 -
53:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
更新遅すぎでゴメンナサィ?
>>54さん?強くなんてないですょ??
でも嬉しいデス?
皆さんありがとうございます??更新します?2006-03-16 15:29:00 -
54:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
なるべく見ないようにしてた―…
でも自然と目がいってしまうのは何でかな…
橘さんや優もそれをわかってかあたしの気を反らすように話し続けてくれてた。
真麻が自分と被って仕方がなかった。2006-03-16 15:57:00 -
55:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
そんな毎日が続く中あたしにとって、ドン底に突き落とされるような事実を知る事になった。
裕也が事件の犯行を認めた―…
警察の捜査も日がたつにつれ、新たな事実がわかったと連絡が入ってきた。
裕也の逮捕が確定した―。2006-03-16 16:01:00 -
56:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
従業員が殺人未遂事件を起こしたホストクラブなんて間違いなく、営業なんてしていられない―…。
でも、関西では5本いや3本の指には入るであろう大箱ホストクラブ。
裏では汚いドロドロした金が動く。
従業員でさえ、その事実を知らない。だから広まる事もなく大沙汰にもなってないのも事実。
裕也は飛んだ―…。誰もがそう思っている。
2006-03-16 16:10:00 -
57:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
だけど、なんといっても裕也は《No.2》
逮捕後も裕也のお客さん達は裕也を求めて、来ては橘さんが事情を説明しては口座代えをしてもらったり、帰ってもらう始末。
悪くない橘さんまでバックが悪いから裕也は飛んだとかわけのわからない理由をつけられ文句を言われてるのを見た。
だけど橘さんは愚痴ひとつこぼさずいつも笑ってた。2006-03-16 16:18:00 -
58:
あゆみ ◆KTB2DakzNY
あたしは裕也の逮捕の事実を伝えるため、
「ちょっと真麻貸してな」って笑顔で涼に言ってカウンターにいる真麻を呼んで外へ出した。
あいかわらずふてこい真麻―…
喧嘩ごし―。2006-03-16 16:24:00 -
59:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
「あんた…今裕也とはどうしてるん?」
『はぁ?裕也?いきなり何?あゆ姉になんの関係?』思ったとおりの返答。
「あんた知ってんやろ?…なんでそんなケロッと涼に接してられるん?」
『裕也が涼、やった事やろ?知らんわけないやん♪』2006-03-16 16:29:00 -
60:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
はあ…?…コイツ…なんで笑ってるん?
なぜか一瞬ほころんだ真麻に無性に腹が立った。
「あんた……本間最低やわ。」
『なんとでも言って♪真麻の背中には、その大きい財布がついてるから笑ってられるわ』2006-03-16 16:35:00 -
61:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
最後には財布扱い―…
いつか涼が言ってた事。
涼が真麻を助けた事実…
なにを真麻をここまでしたんやろ…?2006-03-16 16:38:00 -
62:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
「あんなあ…実はなぁ裕也に涼をあぁするように頼んだん真麻やねん♪」
言葉は確かに聞き取れたけど―。
一瞬その意味がわからなかった。
真麻が裕也に…―真麻が‥?2006-03-16 16:42:00 -
63:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
返す言葉が見つからない。
時間が止まった感じ―…
2006-03-16 16:43:00 -
65:
麻由利
頑張ってね?
2006-03-17 00:20:00 -
67:
名無しさん
真麻も捕まれ
2006-03-17 03:42:00 -
68:
名無しさん
↑ほんまソレ?
2006-03-17 05:06:00 -
69:
●コビト●
夜中の03時くらLlに?から読んで今ここまで読み終わりました(゜_ц)。*:゜何回も泣Llて涙流しまくりました(T^T)ほんまにこんなことってあるんですね…完結するまで頑張ってくださLl!!
2006-03-17 07:24:00 -
70:
名無しさん
真麻がしゃべってるのを録音して涼に聞かせたら?
2006-03-17 12:27:00 -
71:
あい
アゲアゲ?
2006-03-17 16:53:00 -
73:
あゆみ ◆KTB2DakzNY
更新します??
2006-03-17 22:41:00 -
74:
名無しさん
更新しないの?
2006-03-17 23:08:00 -
75:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
涼が真麻を見つめる幸せそうな笑顔―。
見ててわかるよ…。
真麻しか見えてない事事ぐらい―。
でも、あたしの気持ちは届かないの?
ううん。そうじゃない―…傷つかないで……2006-03-17 23:23:00 -
76:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
この頃、あたしの体はもうボロボロやった。
増えていく腕の切り傷―…精神状態。
優はそんなあたしをいつも気遣ってくれて、あたしのために泣いてくれた。
涼を忘れる事ができたらどれだけ楽やろう―。2006-03-17 23:29:00 -
77:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
それでもあたしは自分のために働き続けた。
働いてないと、狂ってしまいそうやったから―…
だけどお客さんの前では、【No1のあゆみ】でいつづけた。
弱い自分が嫌やった。2006-03-17 23:33:00 -
78:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
だけど優にはすべてお見通しやったみたい―。
あたしのちょっとした変化も優は気付いてた。
営業が終わり、いつも通り着替えを済ませタクシーが通る大通りまで出る。2006-03-17 23:37:00 -
79:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
「なあ…あゆみ…。ウチ、そんな頼りないかな?」
いきなりの優の言葉―…
『えっ?』驚きを隠せず、聞き返した。
「ウチがあんたの力になるのは無理な事なん?‥」
あたしは言葉を返せずにいた。2006-03-17 23:40:00 -
80:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
だけど優の言いたい事はすぐわかった。
どうしても言えずにいた―…。
《最低な妹》やけど、心のどっかであの事実を話す事によって優に真麻の事を悪く思ってほしくないなんて矛盾した感情があったんだ。2006-03-17 23:43:00 -
81:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
でも……真麻は、真麻でしかないんだ。
隠さない―‥
自分が大好きだった人を傷つけられようとしているのにそれでも妹の事を想ってしまう自分が嫌だった。
悔しかった―…2006-03-17 23:46:00 -
82:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
『優…あんな………隠してるつもりはないねん――。ただ…………』
不思議そうな顔で見る優。『うっ、ううん。ごめんな…あんな…』
言葉はへただけど、すべて優に話した。2006-03-17 23:50:00 -
83:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
優はいきなりあたしの腕をつかみ歩いてきた道とは逆に走りだした。
引っ張られながら何分か歩いた先は涼の店だった―…2006-03-17 23:53:00 -
84:
ぴょ ◆NHeynzfKCY
リァルかなぁ?ずぅっと読んでるょ?頑張ってゃぁ(^O^)v
2006-03-17 23:55:00 -
85:
名無しさん
今日は終わりですか?
2006-03-18 01:12:00 -
86:
名無しさん
あゆみさんへ
カキコミ終わる時言ってもらいたいです(>_2006-03-18 05:28:00 -
87:
名無しさん
めちゃいつも楽しみによんでます☆
2006-03-18 06:05:00 -
88:
名無しさん
同じく楽しみに読んでます?頑張って下さい?
2006-03-18 06:39:00 -
91:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
何も言わず無言でエレベーターのボタンを押す優―。
「ちょっ、ちょっと!優…」わけがわからずあたしは腕をガッチリ捕む優の手を振り切った。
『……』優はそそくさとエレベーターに乗り込んでしまった。
「ちょっと優!待ってぇや!」次はあたしが優の腕をつかんだ。2006-03-19 03:59:00 -
92:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
―‥
エレベーターのドアが閉まる…
『とりあえず涼君に会い…。』
エレベーターの中で優が言った。
あっという間に店の階に着くとドアが開き、またそこには大きなドアがある。2006-03-19 04:04:00 -
93:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
一瞬、足が立ちすくんだ―。
だけど優があたしの前にいてくれたから、あたしは強くなれる気がした。
優がドアを開くー…
「いらっしゃいませ〜」という大きな声が響いた。2006-03-19 04:07:00 -
94:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
ちょうど涼がドアの前にいるのが見えた。
店は大盛況で満席―。
「店の中でもなんやしな」と優があたしに言った。
優は前にいる涼を呼び、いったんドアの外に出た。2006-03-19 04:11:00 -
95:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
ドアを閉めると大音量で流れていたトランスやテクノの音が消え、店を一歩出ると嘘のように静まりかえっていた。
「涼君、忙しいのにゴメンな…。お願いがあって来てんけど店おわった後、30分だけ時間ない??」
ハキハキした優に押されながらあたしは涼を前にして何も言えずにいた。2006-03-19 04:18:00 -
96:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
『…ん〜ごめん!アフター入ってるわ』
そんな涼の言葉にも引き下がらない優。
「そっか…ゴメンな。でも、本間に大事な話があんねんやん…。」
優のこういうところ―…あたしにとってはめちゃめちゃ羨ましかった。2006-03-19 04:22:00 -
97:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
一瞬、困った顔をした涼やったけど優の顔を見てか、『…わかった!…ん〜と、じゃあ…今、店満席やし……』
「っええで!どっかで時間潰してるし、また連絡ちょうだい。ゴメンな。本間無理言って…」
なんで、いっつもこの子…あたしにこんな尽くしてくれんねやろ‥‥。?
素直に嬉しかった。2006-03-19 04:27:00 -
98:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
「ほんじゃあね♪」
『おうっ。気つけて』
結局、あたしは下を向いたまま何も言えずじまいだった。
こんなときも涼は自分もエレベーターに乗り込み、下まで送ってくれようとした。
だけど今日は客じゃないしそれに店の中では従業員が走り回ってる。2006-03-19 04:32:00 -
99:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
あたしらもすぐエレベーターに乗り込み、涼を店に返した。
…ふぅ〜。
笑顔でため息をつく優。
あたしはなぜか優に謝りたくなった。2006-03-19 04:35:00 -
100:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
「…優…ゴメンなあ。」
聞こえてないフリをする優―。
《ゴメン》の意味は……こんな弱いあたしでゴメンって意味…。
あたしがもっと強くならないと―。2006-03-19 04:38:00 -
101:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
それからあたし達は、カラオケに入った。
時間なんて忘れて、2人ではしゃぎまくった。
こんな一瞬の間だけ…涼の事を考えずにいられる。
その一瞬があたしにとっては《幸せ》だったんだ。2006-03-19 04:41:00 -
102:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
歌って踊って笑いまくってた。
考えたくなかった―…。
涼の事も、真麻の事も。
…―汚い人間関係―…
ばからしい。2006-03-19 04:44:00 -
103:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
楽しい時間はなんでこんなにも過ぎるのが早いんだろう―…
時計をみると、そろそろどの店も営業が終わりだす時間。
あたし達は涼からの連絡をひたすら待った。
あたしの心臓の鼓動は優にも聞こえてしまいそうなぐらい早く、激しく鳴り響いていた―…2006-03-19 04:47:00 -
106:
名無しさん
書く気ないんやったら削除依頼だしたろか?
2006-03-20 19:31:00 -
107:
名無しさん
勝手に出せや
2006-03-20 21:07:00 -
109:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
更新します?
2006-03-21 10:47:00 -
110:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
時計を見ると時間はもう昼を回っていた。
優の携帯に涼からの着信。心臓の鼓動が早まるのが自分でもわかった。
隣で話す優を見ながら涼の顔が浮かぶ―…
…笑ってる。2006-03-21 10:56:00 -
111:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
「はぁ〜い。じゃあまた!」
電話を切ると優は
「今から近くまで来るって」と言い、目の前のベンチに座りに行った。
さっきまでのテンションはどこにいったん?って位あたしのテンションは低かった。
「本間あんたわかりやすいな!大丈夫やで。」っていう優の声に後押しされながらほんのちょっと元気になれた。2006-03-21 11:03:00 -
112:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
だって―…優―…がここまでするのって初めてやもん。
今まで嫌な事や悩み事があると優に話したりしてたけど‥本間に初めて。
きっとこの後、なにかあるやろなあ―。
そんなあたしの予感は見事に的中した。2006-03-21 11:06:00 -
113:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
優に電話がかかってきてから少しして遠くに涼の姿が見えた。
きっと近くにいたんやろう―…
大きくなっていく涼の姿に軽く深呼吸をした。2006-03-21 11:11:00 -
114:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
優も涼の姿に気付き、あたしは優に手を持たれ二人で涼のいる方向に歩き出した。
久しぶり?…でもないか…2006-03-21 11:14:00 -
115:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
「ごめんな!忙しいのに〜」『うん。えぇで。気にしやんといて!』
そんな優と涼のやりとりを聞きながらあたしは涼の顔を見れずにいた。
今―…涼はどんな顔してんねやろ…?
笑ってんのかな?…2006-03-21 14:49:00 -
116:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
涼も優が話があるなんて、よっぽどの事じゃないと言わない事ぐらいわかってたんやろう―‥
「…ん〜ほんじゃあ…優んちいけるし!」
優が言った。
本来の一途で馬鹿正直な涼ならたとえ、どんな関係であっても《女》の家なんて絶対行かないけどこの時だけは違った。2006-03-21 14:59:00 -
117:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
一瞬―…どことなく重い空気が流れたような気がした。
でも涼は「……いいで。」としぶしぶ了承した。
優んちに迎う途中、誰一人として口を開く事はなかった。
あたしはその場から逃げ出したくてたまらなかった。弱虫¨¨―…2006-03-21 15:03:00 -
118:
名無しさん
楽しみにしてます?頑張って下さい?
2006-03-21 15:07:00 -
119:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
優の家に着き、テーブルを囲むように座った。
優が飲み物を取りに行ってる間、なぜかあたしも涼も俯いたままだった。
2006-03-21 15:26:00 -
120:
凜
アゲ??
2006-03-22 07:29:00 -
121:
名無しさん
ァゲ???
2006-03-23 08:20:00 -
123:
?
早く書いて?
2006-03-23 22:53:00 -
124:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
遅くなりました?
待っててくださった方すいません??
更新します??2006-03-24 01:28:00 -
125:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
優が戻ってきて、軽く笑いを交えた世間話をしていた。
話が途切れた瞬間一番先に口を開いたのはやっぱり優やった。
優はまるで「大丈夫」と言うかのようにテーブルの下であたしの手をぎゅっと握ってくれた。2006-03-24 01:33:00 -
126:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
「涼、あんな…気悪くさしたらゴメンやで。ウチの話聞いてな。」
涼をじっと見つめ視線を外さない優…
涼は俯いたまま、無言で返事をした。2006-03-24 01:41:00 -
127:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
「あゆみのこの傷見てみ…」
優はいきなりずっと隠してたあたしの腕の傷を涼に見せるためあたしの腕を掴んだ。
「…やっ」
あたしはとっさに拒んでしまったが我にかえり、服の裾をまくり涼に見せた。
なんとでも思われたっていい。これがあたしの現実――。2006-03-24 01:48:00 -
128:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
ゆっくり顔を上げ、あたしの腕を見つめる涼―。一瞬驚いた表情を見せたけど涼は無造作にあたしの腕の傷をなぞった。
え…?!
その涼はなんとなく幸せだった頃の涼に見えた気がした2006-03-24 01:52:00 -
129:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
そんな涼をよそに優は話し続ける。
「あゆみはな、こうやって自分傷つける事で自分を守ってんやで?
自分なんかより涼を守るために心も体もボロボロになって、やのに強がってあたしに笑いかけるねん。」
『優っっあゆみ同情されんの嫌いや…。』2006-03-24 01:59:00 -
130:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
こんな優の話につい耳を傾けられなくなり、言ってしまった。
優はまたあたしの手をギュッと握った。
「同情なんか誰もしやんよ。」
涼はそんなあたし達のやりとりを真顔で見ていた。2006-03-24 02:04:00 -
131:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
「涼…もっと自分見なあかんとウチは思う。
きっとそれはあゆみも同じように思てる。
涼にとって今一番‥心から大切に思ってる一人いる?
もしいるとすれば涼はその人の何を知ってる?
その人が思ってる事とか考えた事ある?」2006-03-24 02:09:00 -
132:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
すいません?短いですが今から仕事があるので今日はここで切り上げます?本当に申し訳ないデス?
2006-03-24 02:11:00 -
133:
名無しさん
頑張れ?
2006-03-25 01:51:00 -
134:
名無しさん
おもしろぃね?
2006-03-25 01:57:00 -
135:
みぃ
いつも見てます??
頑張って下さい??2006-03-25 11:58:00 -
136:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
優の質問に口を開く涼―。
「…守ったるって決めたやつは何があっても守ったらなあかんと思うねん。それだけは俺、何言われても変わる気ないで。」
思った通りの返事―。
やっぱり涼らしい。2006-03-26 13:17:00 -
137:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
優が言いたい事もあたしが言いたい事もきっと全く同じ。
あたしも優も本当の事実を知ってしまった以上、涼をほっとかれへんねん。
一度は真剣に愛した人。本当は今でも涼を思うと涙が溢れてくるんだ…2006-03-26 13:25:00 -
138:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
「そっか。じゃあもしその守ったらなあかんやつは涼に気がなくても涼は守れる?」
すごいストレートやけど優は優なりに言葉を選んだんやと思う。
あたしは思わず顔を下げた。2006-03-26 13:30:00 -
139:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
少し考え込んだ涼はこう言った。
「…それでもそいつが俺の横におるんやったら俺はそいつを守ると思う」
いつもの涼なら「お前なにが言いたいねん!」って突っ掛かってくるけどこの日の涼は冷静で真剣に考えようとしてた。2006-03-26 13:35:00 -
140:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
あたしやったら出来るかな…?
自分に気がないとわかってても、その人が横にいてくれたら守ったるって思えるかな…?
答えはわからないけど、でもただ一つ言えるのはそこまで愛せた人はやっぱり涼一人だったって事…2006-03-26 13:44:00 -
141:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
「なあ…自分ら、なにを知ってるん?」
いきなりの涼の言葉にあたし達は驚いた。
「なんか知ってんやろ?もっと大事な話…あるんちゃん?…」2006-03-26 13:49:00 -
142:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
一瞬あたしと優は言葉をつまらせた。
なんて言っていいのかわからない―。
あたしより先に優が話し出した。
「涼の大事な人……真麻ちゃんであってる?‥」2006-03-26 13:53:00 -
143:
名無しさん
気になります?頑張って下さい?
2006-03-26 15:53:00 -
144:
名無しさん
メッチャ気になる?続き頑張って下さいッ???
2006-03-27 04:30:00 -
145:
名無しさん
涼って難波の道頓堀のとこの看板に載ってマス??
2006-03-27 23:53:00 -
146:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
お待たせしました??
スミマセン?皆さん読んでくださってありがとうございます?
>>148さん今の事でしょうか?今の事なら看板には載ってないんでここに出てくる涼ではないかと…?
えっと看板の話をしちゃうとこの先の話がわかっちゃうかもなんで今は控えさせて下さい??申し訳ないです??
それでは更新しますね?2006-03-28 00:30:00 -
147:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
「……。」
涼は優の質問に対して何も答えへんかったけどじっと優の目を見つめたまま視線を外さなかった。
…
それを優は涼に話すのか話さないのか…。
あたしもわからなかった。2006-03-28 00:38:00 -
148:
あゆみWcwAXNWEwL
「涼…もっと自分大事にしぃや…。なんでそこまで自分を犠牲にするん…?…なん…で…?」
優が…泣いてる。
突然の優の涙に涼は深刻そうな表情を見せた。2006-03-28 00:53:00 -
149:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
優はそれでも話し続け、必死で涼に伝えようとしていた。
…
もしあたしが優だとしたらあたしもきっと言わなかった。…言えなかった。2006-03-28 01:01:00 -
150:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
それでも涼は頼んでた。「頼むから話してくれ」って…
何度も何度もあたし達に向かって言っていた。
ついこないだまでなんて話すら聞こうとしやんかったのに…
それでも嬉しかった。涼が傷つかないですむかもって―…2006-03-28 01:07:00 -
151:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
…全部が幸せだったあの頃に戻りたいなんて言わないから…
だから傷つかないで。
幸せになって―…。
あの頃よりもっと幸せになって…2006-03-28 01:12:00 -
152:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
気付くとあたしの頬にも涙が流れていた。
優は鼻をすすりながらもありったけの言葉を使って涼に伝えた。
時間も忘れるぐらい―。最後の最後まで馬鹿正直やった涼―。はにかんだあの笑顔から今も時間がとまったまま…2006-03-28 01:19:00 -
153:
名無しさん
看板の話した者ですが?返事ありがとうございます??ぅち千日前でバィトしてるんですケドこの小説読んで看板と一緒の名前ゃったカラ気になったんです??頑張ってくださいね??
2006-03-29 03:43:00 -
155:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
涼は最後の最後まで真麻を信じてた。
涼に何回頼まれてもあたし達は言えなかった。
涼を見てると言えなかった…。
言った方がよかったんかな?それは今もわからない。
最後に優は「自分大事にしてな。」って涼に言ってあたし達は涼を送り出した。2006-03-30 14:03:00 -
156:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
あたし達は部屋に戻り、いろいろと話した。
あたしの頭の中をかけめぐるのはついさっきの事ばっかり。
涼の表情や優の言葉が離れなかった。
あたし達はその後二人で仕事に出た。2006-03-30 14:07:00 -
157:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
仕事も順調でなんら変わりのない毎日が過ぎていた。
〜♪〜♪〜
枕の横に置いてあった携帯の着信に起こされ寝ていたあたしは目が覚めた。
体を起こし、携帯を開いた。2006-03-30 14:13:00 -
158:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
…「着信 涼」
涼の文字を見た瞬間、寝ぼけていたあたしは一瞬にして目が覚めた。
何やろ?
涼から?…2006-03-30 14:18:00 -
159:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
「…はい。」
「………もしもし。俺…涼やけど。」
涼………泣いてる?
「…うん。」
「…今日時間とかある?」2006-03-30 14:26:00 -
160:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
え…?
「…………時間…?」
「あ〜忙しいよな。…ゴメン。」
「時間ならあるけど…どうしたん?」
「いや別に。はは」2006-03-30 14:31:00 -
161:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
泣いてる気がしたと思ったら急に明るくなった。「………」
沈黙が続いて先に口を開いたのは涼やった。
「じゃあ…今から二時間後とかいける?」
「うん…。大丈夫…。」
「じゃあ、かにさん前おってな〜。」2006-03-30 14:42:00 -
162:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
「うん。」
「じゃあまた後で」
そう言うと電話を切った。
なんでイキナリ?って思ったけどとりあえずあたしはベッドからすぐ出て着替え、シャワーを浴び簡単に化粧を済ませ二時間後に間に合うように準備をした。2006-03-30 14:47:00 -
163:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
10分も早くついてたのにすでに涼はいた。
いつもあたしが待つ側やのに…なんか涼が先いるなんて珍しいな――。
とか思いながらあたしは涼にかけよった。2006-03-30 14:51:00 -
164:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
「…おぉ。ごめんな。急で。悪かった。」
「うん…。大丈夫。」
「てか俺…腹減った。」
「あはは。なんか食べに行こっか?」
涼の言葉で重たかった二人の空気が少し軽くなった。2006-03-30 14:57:00 -
165:
名無しさん
ぁげ(>□
2006-03-30 19:28:00 -
166:
名無しさん
素敵な小説?これからも頑張って下さい?応援しています((o(*^▼^)o))
2006-03-30 22:10:00 -
167:
名無しさん
バーリおもろい??
主頑張って??2006-03-31 06:54:00 -
170:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
やっぱり入ったのはびくドンでいつものメニュー。
久しぶりのようで久しぶりじゃないん…カナ‥?
「…仕事は…順調?」
「え?うん。まあ順調かな?涼は‥?」
「うん…俺も。まあ順調」2006-03-31 20:44:00 -
171:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
「そっか。」
こんなに涼の顔をちゃんと見てこんな話が出来るなんて思わなかった。
涼があたしの前で笑ってる…
時間がとまればいいのにな…2006-03-31 21:04:00 -
172:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
〜♪〜♪〜♪
「…………。」
「…涼?携…帯…」
「ん?あ〜いいねん。」
携帯を受けなかった理由…一瞬悲しそうな表情を見せた。その時はわからなかった。2006-03-31 21:17:00 -
173:
名無しさん
アゲ?
2006-03-31 21:46:00 -
177:
名無しさん
気になる?
2006-04-02 13:14:00 -
178:
名無しさん
ぁげ?
2006-04-02 20:14:00 -
179:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
あたしは何で電話を受けないのか、誰からなのか不思議に思った。
でもなぜか触れてはいけないことだと思いそっとしておく事にした。
でもなんか今日の涼変……。
気のせいかな?…2006-04-03 02:26:00 -
180:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
ううん。
だって――……
あたしが前にいても、涼はいつも下にあるご飯ばっか見てあたしの事なんかほったらかして食べるのに。
それやのに―…あたしの顔をじーっと見てる。
お腹すいてないんかな?…おいしくないんかな?‥2006-04-03 02:32:00 -
181:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
それに―…
なんか無理して喋ってる…。
やっぱり変。2006-04-03 02:35:00 -
182:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
「涼もっと食べ〜やっ」
「………………っえ?あ〜うん。食べてる食べてる」ほら―…。
またあたしの顔見ながらボーッとしてた…。
涼の大好きなチーズハンバーグやのに…
2006-04-03 02:39:00 -
183:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
「あたし、顔なんかついてる?」
あたしはカバンから鏡を取出し覗き込んだ。
「な〜んも!」
そう言ってヘヘッと笑う涼につられてあたしも笑ってしまった。2006-04-03 02:41:00 -
184:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
「へ〜んなの!」
「ハハハ。」
涼が笑うからあたしもつられて二人で笑った。
幸せだったあの頃にすこし戻った気がした。
戻りたかった……2006-04-03 02:45:00 -
185:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
「まだにんじん食べられへんのかぁ?」
涼があたしが残した皿の上のにんじんを見て何気なく言った。
ま―…だ―?…
その言葉に不思議そうな顔をしたあたしを見て涼は慌てた様子でこう言った。2006-04-03 02:50:00 -
186:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
「いやっっ…何かにんじん嫌いそうな感じやん?」
意味わからん。とか思いながら、
「っやっぱり?あゆみ本間にんじんだけはあかんねん。」
と話を合わせた。
この時は全く気付いていなかった。2006-04-03 02:54:00 -
187:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
「っせやろ?!」と言って涼は笑っていたけどあたしは涼の慌てた様子とさっきの《まだ》っていう言葉が不思議やった。
だって―…
あたしがにんじん嫌いなんあの頃のアンタと優しか知らんはず…
あたしの聞き違いかぁ。
そう思ってあたしは納得した。2006-04-03 03:00:00 -
188:
ぁゅ ◆hdAYUec8MA
よんでます?頑張って下さい?
2006-04-03 03:04:00 -
190:
名無しさん
続き気になる??
頑張って下さい??2006-04-04 01:10:00 -
191:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
それからあたし達は二人でつまらない話で盛り上がったり、いっぱい笑い合った。
本間にあの頃に戻ったみたいやった。
夢を見てるんじゃないんかと思ったぐらい―…2006-04-04 03:06:00 -
192:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
その後あたし達はいつか二人で行ったゲーセンに行った。
一途すぎる涼だけに真麻と何かあったのかうすうす感じていた。
だけどあたしはあえて聞かなかった。2006-04-04 03:10:00 -
193:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
もし――……もし…
真麻を忘れたくて、あたしとこうしてるんなら…
あたしはそれでも構わないと思った。
愛されなくても愛したいと思った。2006-04-04 03:12:00 -
194:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
そのゲーセンで涼はあたしにプーさんの抱きまくらを取ってくれた。
「その抱きまくら抱いたら俺が浮かんでくるおまじないかけといたで♪」
無邪気な笑顔であたしにそう言った涼―…
まるで子供のようでそんな涼があたしは大好きやった。2006-04-04 03:18:00 -
195:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
「涼、プリクラ撮ろうや!」
なんであたしはこんな事言ったんやろう―…
涼は「嫌やわ〜!」って嫌がったけど無理矢理撮った。
プリクラ好きなくせに嫌がった理由…なんて…
知るはずもなかった。2006-04-04 03:23:00 -
196:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
時計を見るとかれこれもう3時間以上経っていた。
仕事を休むわけにも行かへんし…
「そろそろ帰ろっか!」
そう言ってあたし達はゲーセンを出た。2006-04-04 03:26:00 -
197:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
久しぶりに見た涼の笑顔が新鮮で見るたびあたしは、なんだか嬉しくなった。
幸せな気分になれた。
どんな事があっても―…
やっぱりあたしは涼が好きなんやなって改めて、実感した。2006-04-04 03:31:00 -
198:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
楽しい時間―…なつかしい時間―…幸せな時間―…
過ぎていくのはあっという間だった。2006-04-04 03:36:00 -
199:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
「今日は本間いきなりでゴメンな。楽しかった!ありがとう。」
「ううん。あゆみこそ楽しかった。プーさんありがとう!」
「うん!また夜電話する。じゃあなあ〜」
「わかった!じゃあまたぁ〜。ばいばい♪」2006-04-04 03:39:00 -
200:
名無しさん
リアルタイム?頑張って下さい?
2006-04-04 03:40:00 -
201:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
そう言ってあたし達は待ち合わせた場所で別れた。
あたしは涼の姿が見えなくなるまで見送っていた。
いつもならこんな事しないのに―…
人間って不思議―…2006-04-04 03:42:00 -
203:
名無しさん
あげ?
2006-04-05 16:20:00 -
204:
名無しさん
アゲ?
2006-04-05 21:19:00 -
205:
名無しさん
かいて?〃楽しみにしてまぁぁす????
2006-04-05 22:39:00 -
206:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
あたしは家に着き、仕事に出かける準備をした。
今日は同伴もない。
いつもより準備も早く終わり部屋で、テレビを見ていた。
ふと涼の顔が頭に浮かんだ。
今日の事を思い返していた。2006-04-06 02:07:00 -
207:
名無しさん
リアルタイム?頑張って下さい?
2006-04-06 02:11:00 -
208:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
やっぱり思い返しても今日の涼は変やった気がする―…
まさか…記憶が戻った?
…なんかありえないかあ――。
なんか聞いとくべきやったかなあ?
少し考え込んだが、まぁ気にしない事にした。2006-04-06 02:11:00 -
210:
名無しさん
そうですっ?覚えててもらってうれしいです?いつも楽しみにしてます?頑張って下さい?
2006-04-06 02:15:00 -
211:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
とは言っても、無意識に考えてしまっている自分がいた。
そうこうしているうちに、時計を見ると出勤時間にしてはまだ早かったけど誰かいるやろうと思い家を出る事にした。2006-04-06 02:19:00 -
212:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
店に着いて人気を感じ、ドアを開けるとそこにはボーイと店長がすでに出勤していた。
「おはよぉ〜ございまぁす?」
「お〜なんやあゆ、今日は早いなぁ〜どうしたんやあ?」
店長があたしに向かって声をかけた。
「せやろぉ!暇やって〜ん」と笑って返した。2006-04-06 02:27:00 -
213:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
「ははは。あゆらしいな〜」と笑う店長とボーイ。
自分で言ったものの、なんとなく悔しくなってあたしは待機室に入った。
とくにする事もなく化粧を直したり売り上げを確認したり、普段ならしない《営業メール》なんてしたりして…
それでも暇で結局、店長達のところに戻った。2006-04-06 02:33:00 -
214:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
あたしはカウンターに座った。
ボーイが出してくれたジュースのストローを加えながら店長と話していた。
最近の店の様子とか女の子の様子とか…
世間話なんかもしたりして盛り上がっていた。2006-04-06 02:39:00 -
215:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
それでもふと涼の顔が脳裏に浮かんで―…
紛らわすため必死に、平然を装おうとしてたけどあたしの悪いとこでこうなるとすぐ人の話が入らなくなる。
「―……ってナンバー1やろ…?」
「……。」2006-04-06 02:45:00 -
216:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
「‥あゆ?…あゆ聞いてる?」
「っへ?何の話やった?」
いっつもこの調子―…。
《わかりやすい》って言われるのはこれで自分でもよくわかってる。2006-04-06 02:51:00 -
217:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
たまたま早く出勤してきたあたしに店長は
「ナンバー1は遅刻しても許される」って言うから―…
あたしは、
「ナンバー1やから早く来るもんや!」って言い返すと、そこで言い合いをしたりしてるとそろそろ出勤時間になっていた。
2006-04-06 02:59:00 -
218:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
一人…また一人…続々と女の子が出勤しはじめてくる。
あたしもそろそろ着替えに入り、オープンの準備をした。
そういえば来月はあたしも20歳かあ…
何気なく去年のバースデーイベントの事を思い出し、今年も涼が来てくれるといいな〜なんてふと思った。2006-04-06 03:06:00 -
219:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
女の子が揃い、店が開いた。
それぞれお目当ての女の子を指名に続々とお客さんが入り、あっという間に店内はにぎわった。
あたしも常連のお客さんや営業メールのお客さんの席を周り、忙しくなっていた。2006-04-06 03:13:00 -
220:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
席も満席でバタバタし始めた2〜3時頃。
あたしの携帯が鳴った。
お客さんや〜と思ってあたしは携帯を開いた。
でも、それはお客さんではなかった―…2006-04-06 03:20:00 -
221:
名無しさん
今日は書くの終り?
2006-04-06 03:52:00 -
225:
名無しさん
あげ?
2006-04-07 00:52:00