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*優*

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  • 1:

    今日も俺は働く。
    この世界で……。

    自分を見失わないように。

    2007-02-21 15:29:00
  • 2:

    『タカテン!これここでいい?!』
    『今いくー』
    大きな声で俺を呼ぶのはボーイの松田。憎めない性格の持ち主。顔は……………俺の方がいいかな?
    なんちゃって(・∀・)

    2007-02-21 15:43:00
  • 3:

    『これはこっちやな。あれはあっち。ここにボトル置くから照明は暗めな色にして』
    3週間後にopenを控えたclub 聖sei。
    俺は一応ここの店長。

    2007-02-21 15:49:00
  • 4:

    内装やら女の子集めやらボーイの指導やら打ち合わせやらでここ2ヶ月くらいまともに寝てない。
    オーナーは、まぁ呑気な人で俺ともう1人の男にclub 聖を任せっきり。
    おかげで大忙し。

    2007-02-21 16:26:00
  • 5:

    『タカテン…一度に言われても覚えられません!』
    嘘泣きをしながらサボろうとする松田にケリをいれながら俺はしばし休憩を…
    まだ新しいソファーに座りずっと変わらないタバコに火を点ける。

    2007-02-21 16:33:00
  • 6:

    『俺もタバコくらい吸わせてくださいよぉ〜』
    と言いながらソファーに座ろうとする松田に
    『ダメ〜(-∀-)マッチはちゃんと働いて』と言いながらケリをまたいれる。
    『タカテ〜ンひどいっす』とスネながらも仕事する松田。通称マッチ。

    2007-02-21 16:46:00
  • 7:

    松田とはもう付き合いが長い。俺が前店長をやっていた店からだから2年くらい。
    俺の事を"タカテン"と最初に呼び始めたのも松田。
    幼い顔してるわりに頼りになる男。

    2007-02-21 16:51:00
  • 8:

    『おはよー。お疲れー。差し入れだよー。』右手の袋を揺らしながら入ってきたのは、柊 雅也。

    俺と一緒にclub 聖を任された男。

    2007-02-21 16:56:00
  • 9:

    『あ(・∀・)雅也さんおはようございます!もぉー俺クタクタっすよー誰かさんが人使い荒いもんで』俺をみながらソファーに座る松田。

    2007-02-21 17:00:00
  • 10:

    俺『なんやと?サボってばっかなのお前だろー』
    松『え〜俺真面目にやってるやないっすかぁ(`ε´)ひどいっすよぉ』
    俺『よく言うよ…さっきも俺に隠れてサボってただろ?』
    松『え?…バレてました…?』

    2007-02-21 19:28:00
  • 11:

    『アハハハ―相変わらずやなぁ。仲いいな。』
    俺と松田の会話を聞いて笑う雅也さん。

    2007-02-21 19:30:00
  • 12:

    柊 雅也。
    この街で、この世界でこの人を知らない人はいないと言っていいくらいだ。
    今までキャバクラ、風俗、ホストクラブ …6店舗を任され全ての店を有名店にしてきた。
    オーナーからの信頼も半端なくあつく、影のオーナーとも呼ばれている。

    2007-02-21 19:57:00
  • 13:

    なんでそんなすごい人と俺が一緒に働けるかって?

    それは………
    俺の事を雅也さんがすごく気にいってくれたから(●´∀`●)

    2007-02-21 20:06:00
  • 14:

    雅也さんと初めて会ったのは1年半前。
    前の店のオーナーの付き合いで行った食事会に雅也さんが来ていてそこで初めて話をした。

    2007-02-21 20:13:00
  • 15:

    雅也さんの存在は知っていたけど本物を見たときなんとも言えないオーラにびっくりした。
    モデル並みの体系で綺麗な顔立ち。
    同性にも異性にも好かれる感じ。
    女っぽい顔の俺は雅也さんみたいなのは羨ましい…。

    2007-02-21 22:08:00
  • 16:

    そこで挨拶をして気づいたら2人で飲んでた。
    どうやら俺が意外にもお酒が強かったのがお気に召したみたいで…(*´∀`*)
    それからよく飲みに誘われ、このclub 聖の話を聞きヘッドハンティングされて今に至る……。

    2007-02-21 22:17:00
  • 17:

    雅『優、今日9時から打ち合わせあるから。それ終わったらオーナーとこ行って、明日朝10時に内装が来て最終チェックするから。俺も立ち会うからお前もこれたら来いよ』

    俺『うわぁ〜(*´д`*)今日もハードやぁ』
    松『つらいっすね(。゜∀°。)』

    2007-02-21 22:24:00
  • 18:

    他人ごとのように言った松田のマックのポテトを全部食べて仕事に戻った。

    後ろで何か言ってたけど聞こえなぁい( ´∀`)

    2007-02-21 22:30:00
  • 19:

    俺と雅也さんの会話はいつも予定から始まる。
    俺より確実に忙しいはずなのに絶対に差し入れを持って顔を出す。
    何気ない優しさがさすが柊 雅也だ。

    2007-02-21 22:32:00
  • 20:

    毎日3、4時間の睡眠で俺の体は限界に近づいてた…
    でも頑張れたのはやっぱり "club 聖"をつくりたかったから。
    俺と雅也さんで…――――――――――――――

    2007-02-22 03:27:00
  • 21:

    店の内装は雅也さんが俺がやれと言う事ですべて任された。
    細かい所は雅也さんも一緒だったけど(・∀・)
    テーブルもソファーも全ての配置も照明も俺が納得いくまで打ち合わせをした。

    2007-02-22 03:36:00
  • 22:

    お酒、フード、女の子のドレス。それらは雅也さんが手配した。
    雅也さんの選ぶドレスはどれも雅也さんらしいデザインだった。

    2007-02-22 03:39:00
  • 23:

    open2週間前、すべての準備ができボーイ達だけのミーティング。
    俺と雅也さんを含めて8人。みんな経験者。
    ミーティングと言っても最初だけで最終的に居酒屋で朝まで飲んでいた。みんな酒が強い。
    弱い松田は隅っこで寝てたけど…

    2007-02-22 17:04:00
  • 24:

    open10日前、レギュラーのスタッフとボーイ達の初顔合わせ。
    ボーイ達には顔と名前を覚えさせ、スタッフ達には挨拶から始まる基本をチェックした。
    でもほとんどが経験者。完璧です………(*´∀`*)

    2007-02-22 17:12:00
  • 25:

    ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

    2007-02-22 21:50:00
  • 26:

    あの時の俺はただひたすら突っ走ってた。
    "club 聖"を成功させるために……
    自分の力の限界を見てみたかったから。
    雅也さんに"club 聖"の話をきいた日、自分の居場所ができたみたいで嬉しかった。

    2007-02-22 22:24:00
  • 27:

    俺を信用して任せてくれたオーナーと雅也さんを裏切る事はしたくなかった。

    今までどこかで手を抜いてきた。
    諦める事が多かった。

    2007-02-22 22:31:00
  • 28:

    人を信用するのができなかった。

    だけど…………
    "club 聖"をどこにも負けない店にすると俺は雅也さんと約束したんだ。あの日、雅也さんは俺を変えてくれたんだ。

    2007-02-22 22:37:00
  • 29:

    …―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――" " "07/02/22 22:39

    2007-02-22 22:39:00
  • 30:

    open当日。
    新しいスーツに新しいシャツ。こないだ気に入って買ったネクタイ。
    顔は相変わらず幼いけどたぶんそれなりの貫禄は出てるハズ………。
    『いってきます(*´∀`*)』可愛い可愛い俺のハニーに手を振っていざ出立!!

    2007-02-22 22:55:00
  • 31:

    店に着くとやっぱり俺が一番乗りだった。そりゃ なんてったってまだopenまで大分時間がある。
    俺は1人真新しい椅子に座りタバコに火を点けた。
    テーブルもソファーもクロスも照明もまだ新しい…ここには何十人、何百人……何千人……、もの人が入る。
    活気に満ち溢れた店…それを頭の中に描き浸っていた。

    2007-02-23 07:22:00
  • 32:

    『おはよーございまーす。あれ?タカテンだけっすかぁ?俺ワクワクして眠れなかったっすよぉ〜 だから早く来ちゃいましたよー(≧∀≦)もしかしてタカテンもですかぁ?』
    1人でペラペラと喋りながら出勤してきたのは、松田だった。

    2007-02-23 15:37:00
  • 33:

    俺『おはよ。早いな。もう少ししたら花屋がくるからその前に入り口掃除しといて』
    そんな事を話していると他のボーイたちも出勤してきた。
    みんな同じ気持ちみたいだ。

    2007-02-23 15:45:00
  • 34:

    名無しさん

    おまめさんだ

    2007-02-23 18:22:00
  • 35:

    35さん
    おまめさん?

    2007-02-23 18:35:00
  • 36:

    次々に運び込まれる花を店内から外まで配置を的確に指示する。
    色々な方々からお祝いの花が届き電報までとどいた。
    それだけで俺は泣きそうだった…
    だって有り得ないくらいの花が届いたんだもん°・(ノД`)・°・

    2007-02-24 00:00:00
  • 37:

    徐々にスタッフも出勤し始めてドレスに着替え綺麗な綺麗な女の子にへ〜んし〜ん(σ・∀・)σ
    同伴の子からの連絡も済みホッと一息。
    『おはよう。』
    ビシッとブランドのスーツを着こなした雅也さんが出勤。

    2007-02-24 00:12:00
  • 38:


    これで
    "club 聖"
    のスタッフが全員揃った。

    2007-02-24 00:15:00
  • 39:

    ――――PM9:00――――
    "club 聖"
    open。

    2007-02-24 00:19:00
  • 40:

    じゅん

    ぉもしろい?

    2007-02-24 03:01:00
  • 41:

    じゅんさん
    ありがとうございます!うれしいです!

    2007-02-24 03:51:00
  • 42:

    『いらっしゃいませ』
    お客さんの足はとまることなく、出だしは好調。
    誰一人慌てる事なく順調に時は流れる。

    2007-02-24 13:26:00
  • 43:

    ?ぁぃり?

    書き方とかめっちゃ好き?頑張って下さい?

    2007-02-24 14:23:00
  • 44:

    あいりさん
    ありがとうございます。好きだなんて…(*´∀`*)
    がんばります。

    2007-02-24 19:00:00
  • 45:

    『おぉ!優!座れ座れ!乾杯するぞ!乾杯!』挨拶に行った俺にシャンパングラスを渡してきたのは、ちょっぴり体の大きな田中さん。
    有名ホテルの料理長。

    体が大きいだけあって飲み方も豪快ですヽ(´ー`)ノ

    2007-02-25 05:24:00
  • 46:

    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――" " "07/02/26 00:41

    2007-02-26 00:41:00
  • 47:

    キャバクラ、club、ホストクラブ…BAR…風俗店…沢山のお店の役職の方々。
    雅也さんの知り合いの方々。
    スタッフのお客さん。 openを聞きつけてきてくれたお客さん。
    たくさんの人たちが"club 聖"openのお祝いをしてくれた。

    2007-02-26 00:43:00
  • 48:

    俺はできる限り席を回り挨拶をした。


    感謝の気持ちを伝えたかったから………。

    2007-02-26 00:45:00
  • 49:

    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――AM4:00――――
    close。

    2007-02-26 04:45:00
  • 50:

    俺『今日はみなさんお疲れさまでした!!
    こういった形でオープンを成功させる事ができました(●´∀`●)。いい出だしがきれてほんとぉーに僕は嬉しいですッ(≧∀≦)
    これからも もっともっと"聖"を盛り上げていきましょう! 僕からは以上です。お疲れさまでした。』

    2007-02-26 04:53:00
  • 51:

    雅也『はい。みんな今日はよく頑張ったな。ありがとぉ。
    今 店長も言った通りまだ始まったばかりだから みんなで頑張りましょう。以上です。』
    …………………………
    『お疲れさまでーす』スタッフ一同あいさつをしてミーティングが終了。

    2007-02-26 04:58:00
  • 52:

    ………………………………………………………
    『お疲れさまでーす』
    俺『うまッ(・∀・)仕事終わりのビールはウマいっすね(*゜∀゜*)』
    掃除、売上計算、スタッフの送りを終わらせ 雅也さんと2人 居酒屋でopenと今日の成功に乾杯( ・∀・)つ☆

    2007-02-26 05:06:00
  • 53:

    雅『お前ほんとよく飲むなぁ。さっき店で田中さんにすごい飲まされてなかったか?』
    俺『え?まぁ 飲みましたけどシャンパンはシャンパンやないっすか(・∀・)
    仕事終わった後はビールっすわー(*´∀`*)』

    2007-02-26 05:12:00
  • 54:

    雅也さん… 俺によく飲むなぁって言うけど雅也さんも店ですげぇ飲んでましたやん(・∀・∩")

    なんて1人心で思いながら雅也さんと
    これからの"聖"について話をはじめた。

    2007-02-26 05:17:00
  • 55:

    雅也さんは俺と一緒に仕事ができる事を喜んでくれた。
    もちろん俺だって嬉しい。
    『今までにないclubをつくろう。優、これからも頑張ろうな。』
    雅也さんは最後にそう言って帰って行った。

    2007-02-26 21:13:00
  • 56:

    俺はその日はグッスリ眠れた( ´∀`)
    ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

    2007-02-26 21:17:00
  • 57:

    ………………………………openから一週間。
    相変わらず店は忙しい。仕事のできるスタッフばかりで本当にありがたい(*´∀`*)
    売上も上々☆
    ボーイも仲良し(・∀≦)いい職場だぁ〜

    2007-02-26 21:23:00
  • 58:

    『店長〜 アヤねぇ〜明日も同伴するからぁ〜お疲れさまでぇ〜す(≧∀≦)』
    と独特な喋り方で帰って行ったのは"聖"の売上を勢いよく上げてくれている1人。アヤちゃん。
    小さい体で可愛いらしい感じ。でも巻き髪で頭がやたらとでかい…
    アレが普通なのかな…(・∀・)?

    2007-02-26 21:42:00
  • 59:

    『店長、私も明日同伴します。お疲れ様でした。』
    さらさらストレートロングがとても似合うクールなサヤカちゃん。
    『店長〜送りまだぁ?私眠いのぉ〜』
    お疲れ気味のミカちゃん。

    2007-02-26 21:48:00
  • 60:

    みんな"聖"の看板です。
    他にもまだまだいますよ〜(≧ω≦)

    俺『松田ー!送り行ってー直帰でいいから。』

    2007-02-26 21:54:00
  • 61:

    ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

    2007-02-26 21:55:00
  • 62:

    ……………………………openから1ヵ月。
    落ち着いたもののまだまた忙しい。
    みんなほんとによくがんばってくれている。
    松田なんて早い時間にきて1人で掃除している…俺は知らないふりをしているけどちゃんと見てるぞッ( ・∀・)つ

    2007-02-26 22:54:00
  • 63:

    他のボーイたちも仕事をキッチリこなしている。
    素敵です(≧∀≦)
    スタッフたちもみんな仲がいいみたいだし(*´∀`*)
    いい感じ いい感じ(。゜∀°。)

    2007-02-26 23:00:00
  • 64:

    『今月のナンバーを発表します。』
    相変わらず格好いい雅也さんがミーティングで話をする。
    忙しいはずなのに絶対に"聖に"顔をだす雅也さん。
    今日はopenして1ヵ月だったから開店から居た。

    2007-02-26 23:10:00
  • 65:

    『No.1 アヤ。
    No.2 リナ
    No.3 サヤカ。3人ともよくがんばったな。他の女の子もよくがんばってくれた。有難う。』
    雅也さんは 男でもドキッとするような笑顔でスタッフ達に微笑んだ。

    2007-02-26 23:15:00
  • 66:

    その顔はヤバいっす(〃▽〃)スタッフ達惚れてしまいますやんッ(≧ω≦)b
    ………………………………『お疲れさまでぇーすへ』
    ミーティングも終わりスタッフ達は帰って行く。
    『店長、来月がんばるから(・∀・)』ニッコリスマイルで帰って行ったのはミカちゃん。

    2007-02-26 23:30:00
  • 67:

    頼もしい…(●´∀`●)

    2007-02-26 23:31:00
  • 68:

    やっぱりどの子も素敵な女の子。誰がNo.に入ってもおかしくない…
    夜の仕事が初めてな子も もちろん居た。
    No.を発表するのもみんなが目でみて学んでほしいから…
    誰にだっていいところがあるんだから。

    2007-02-27 00:28:00
  • 69:

    俺は時間が空いた時 レギュラーのスタッフたちを1人づつご飯に誘った。
    店では話せない事 プライベートの事 いろんな話をした。

    2007-02-27 00:33:00
  • 70:

    『店長って彼女いるんですか?』
    キタッ(・∀・)!!
    この質問は絶対と言っていいくらいされた。
    女の子ってこう言う話好きなんですね〜(●´∀`●)

    2007-02-27 00:35:00
  • 71:

    『うん。いるよ(・∀・)すげぇ可愛い(*´∀`*)俺のハニー☆』

    ………………………………………………………………………………………1才 メス。チワワちゃん。名前はチーちゃん。
    俺のハニー(。゜∀°。)☆

    2007-02-27 00:40:00
  • 72:

    『もぉ〜真面目に聞いてるんですよぉー』
    俺『真面目に答えてるやん(=°ω°=)』

    そんな感じでこの質問に答えてます。

    2007-02-27 00:43:00
  • 73:

    俺はこの手の話は苦手だ…。
    今は人間のハニーは居ない…
    それなりに遊んでそれなりに恋もして彼女も居てた。
    だけどこの時の俺は"愛"なんて恥ずかしくて語る事なんてできなかった。"愛"って何か分かんなかった。

    2007-02-27 00:49:00
  • 74:

    前の店では"色管理"ってのがあったけど俺は苦手だった。
    最初は"色"なんだけど段々"情"が出てきてしまう…
    俺も男だから好きじゃなくても女の子を抱ける…でもやっぱ向いてないって思ったんだ。

    2007-02-27 00:54:00
  • 75:

    だから俺はもうしない。
    女の子の涙を見ても何も思わない男になりたくないもん(。゜ε゜。)

    2007-02-27 00:57:00
  • 76:

    …………………………………………………………『おはようございま―す』
    今日も元気にスタッフもボーイも出勤。
    今日もがんばるぞーぃ(・∀・∩)
    …………………………………………………………『タカテン、今日終わってから時間あります?話あるんっすけど…』少し真面目な顔で俺に話してきたのは松田。

    2007-02-27 01:03:00
  • 77:

    分かった。と返事をし仕事を始めた。
    ……あいつの元気ない顔久しぶりに見たなぁ〜どうしたんやろ(´・ω・`)?
    ……そんなこんなで今日の営業も終了。
    パパッと掃除して売上計算していつもの居酒屋へ…。

    2007-02-27 01:11:00
  • 78:

    俺『お疲れさん( ・∀・)つ☆…………………………うまッ(≧∀≦)』
    松『お疲れさまですッ すいません…時間作ってもらっちゃって…』
    俺『何あらたまってんだよ。でも松田と飯食うの久しぶりやな。前はよく行ってたなぁ〜( ´∀`)
    ……………で?何?話って?仕事?』

    2007-02-27 18:27:00
  • 79:

    名無しさん

    読んでます????がんばって下さいね?

    2007-02-28 01:24:00
  • 80:

    81 名無しさん
    ありがとうございます!完結までがんばります!

    2007-02-28 04:47:00
  • 81:

    松『ん…まぁ…仕事?…なのかな…ん〜(*´д`*)』
    ゴニョゴニョと言う松田…。しばし沈黙…
    ………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………俺『まだ?!早よゆえッ(●`ε´●)』

    2007-02-28 04:52:00
  • 82:

    松『あッ!すいません(>_

    2007-02-28 04:58:00
  • 83:

    『へッ(゚-゚)?ハルカってあのうちの店のハルカ?』テンパる俺。
    松『そうっす。俺 openの日ハルカに一目惚れしていいなぁってずっと思ってたんすよ。そしたら昨日 ハルカに送りの車の中で告白されたんすよ(〃▽〃)
    でもやっぱり店の女の子だし…
    そう言うのマズいかなぁとか色々考えてて…返事まだ出してないんす(´・ω・`)好きなんですけど…』

    2007-02-28 05:06:00
  • 84:

    俺『好きならちゃんと答えてやれよ。何やってんだよ。』
    松『え…?』 俺『店内恋愛は禁止してないよ。』
    松『まじっすか?!よかった(≧∀≦)!!!』
    ………やっといつもの松田にもどった(*´∀`*)

    2007-02-28 05:11:00
  • 85:

    松『僕 この話するのまじ緊張しました!でもよかったぁ( ´∀`)
    ダメって言われたらどうしようとか本当に考えましたもん!』
    …松田はそう言って弱いくせに"お祝い"とか言って勢いよく酒を飲んでた。

    2007-02-28 05:16:00
  • 86:

    …………ほんとは禁止にしようかと思ってた。あくまでも仕事場だから。…………でも松田を見てたら"いいじゃん"ってすぐ思えたんだ。
    なんだかホンワカした気持ちになれたんだ。

    2007-02-28 13:37:00
  • 87:

    人を好きになるのってやっぱ素敵なことやん(´∀`)
    ………俺 恋愛ってだいぶしてないなぁ〜
    酔っ払った松田を見ながらふとそう思った。

    2007-02-28 13:40:00
  • 88:

    …………………………………次の日…松田はハルカに返事をして付き合う事になったらしい。
    めでたし☆めでたし(●^∀^●)
    一応店のスタッフたちには内緒ということで…

    2007-02-28 18:41:00
  • 89:

    "聖"はほんとに順調で毎日が楽しい(≧∀≦)
    田中さんもたまに飲みにきてくれていた。その度にありえないくらいの酒を飲んでいた……(・∀・)スゴイ☆
    雅也さんも知り合いの人を連れて来てくれていた。名刺をもらうがどの人もすごい人ばかりだった。
    雅也さんの人脈は半端ない。

    2007-02-28 18:53:00
  • 90:

    openして3ヶ月が過ぎた頃、少し暇ができるようになった…(*´ε`*)
    新規があまり入らない…スタッフもがんばっているみたいだけどなかなか数字が伸びない。
    どぉにかしなきゃ………
    雅也さんも他の店の事で忙しそうだし…どうすれば…?

    2007-02-28 19:15:00
  • 91:

    俺は自分の携帯に入っているお客さんに電話をした。
    …だけどそんなんじゃ意味ない…
    お客さんが"行きたい"店にしなきゃ意味ないのに(*´ε`*)

    2007-02-28 23:54:00
  • 92:

    スタッフもやる気をなくしてくる…
    悪循環…(;´д⊂)
    ……………………………………………………………………………………………………………………

    2007-02-28 23:57:00
  • 93:

    雅『今から斎藤さんって方が"聖"に行くみたいだから頼むね』
    何も解決しないある日雅也さんからそう電話がかかってきた。

    2007-03-01 00:00:00
  • 94:

    斎藤さんはその日からしばらく毎日違う人を連れて飲みに来てくれた。
    …………………………………………………………

    2007-03-01 00:02:00
  • 95:

    雅『優、最近顔出せなくてごめんな。でも状況は把握してるから。
    優?焦るなよ。
    ゆっくりでいいんだ。頑張ろう。』
    …………俺 焦りが表に出てたんだ…

    2007-03-01 00:06:00
  • 96:

    …しっかりしなきゃ。……雅也さんの言葉は素直に俺の中に入ってきた。
    イライラがスタッフ達にもボーイ達にも伝わっていたかもしれない…いや、きっと態度に出てた。…俺 店長なのに。

    2007-03-01 00:10:00
  • 97:

    …斎藤さんを店に呼んでくれたのは雅也さんで、きっとたくさんの人を連れてきてくれると分かっていたんだ。
    "ゆっくりでいい"
    …そうだよ…ゆっくりでいいんだ。確実なお客さんを焦らず作っていけばいいんだ。
    ……………………………………………………………まだ始まったばかりだ。

    2007-03-01 00:14:00
  • 98:

    雅『優、明日時間作れるか?会わせたいやつがいるんだ』
    少し"聖"が安定してきた頃…そう雅也さんから連絡がきた。
    次の日仕事を終えていつものBARに向かった。

    2007-03-01 00:18:00
  • 99:

    ………………………………………………………………………………………
    夏で夜も少し暑かったあの日 俺は天使に逢ったんだ。
    ………………………………………………………………………………………

    2007-03-01 00:23:00
  • 100:

    タクシーを降り入り組んだ場所にあるBARまで歩いた。スーツを脱ぐ…暑い…(--;)
    《ドンッ》
    …………………………………………………………
    ベタだけどその時 天使に逢ったんだ。

    2007-03-01 00:31:00
  • 101:

    真っ白なふんわりしたワンピースの女の子が俺のスーツを拾い手ではらって
    『ごめんなさい。急いでて…』
    そう言ってスーツを俺に渡してきた。
    『俺こそごめん。大丈夫?』そう言うとニコッと微笑んで『大丈夫』と一言 言ってどこかへいってしまった。

    2007-03-01 00:35:00
  • 102:

    優しい香水のにおい……
    すごく華奢で綺麗だった。心も綺麗な感じ…。

    白いワンピースがあまりにも似合っていて本当に天使かと思った。

    2007-03-01 00:46:00
  • 103:

    ……………………………『いらっしゃい』年齢不詳の渋いマスターが俺を席に案内する。
    『久しぶりだねー。ビールでいいかい?』しばらくマスターと話をする。
    なんか大人のオーラが出ててカッコイイ。髭がやたら似合う。こんなお父さんになりたいなぁ〜(*´∀`*)

    2007-03-01 02:29:00
  • 104:

    『お待たせ。優 ごめんな。時間とらせて マスター俺もビール頂戴』
    マスター『相変わらずイケメンやな(・∀・)』
    微笑みながら俺の向かいに座る雅也さん。
    雅『もう少ししたらくるから』
    そう言ってとりあえず乾杯☆

    2007-03-01 04:15:00
  • 105:

    しばらく仕事の話をしながら雅也さんの"会わせたいやつ"を待つ。
    俺『雅也さん 誰なんすか?その"会わせたいやつ"ってのは?』
    俺『俺の 女。』…………………………………………
    え――――――ッ?(゜ε°)?! 彼女?!

    2007-03-01 04:20:00
  • 106:

    俺『えッ…か か 彼女っすか?!いたんすか?!』
    雅『彼女だよ。一応ね。』
    俺『まじっすか(●^∀^●)雅也さんの彼女って事はすんげぇベッピン?
    でもなんでいきなり俺に会わせたいってなったんす?』

    2007-03-01 04:25:00
  • 107:

    雅『"聖"で働かせようと思って。店でいきなり会うより先に優に会わせたかったんだ。』
    俺『そうなんすか(・∀・)いいんすか?夜 働かせて…』
    雅『あぁ…自ら働きたいって言ったからね。』

    2007-03-01 04:29:00
  • 108:

    …元々clubで働いてて少し前まで海外留学をしてらしい。
    ………………………………………………………………………………………
    いいな…彼女(´∀`)

    2007-03-01 04:32:00
  • 109:

    『ごめんなさい!お待たせ!ちょっと長引いちゃった(≧〆≦)』
    …………………………………………………………………………………………………………………………………………………
    えッ……………?

    2007-03-01 04:34:00
  • 110:

    『あッ!さっきの…ごめんなさい。大丈夫でした?』
    俺『え?あ…うん。』どもる俺。
    雅『あれ?知り合い?!』

    2007-03-01 04:47:00
  • 111:

    両手をだし微笑み名刺を受け取った…
    ほんと優しい感じ…なんか雰囲気がフワフワしてる。
    彼女の白い細い腕は、ブルーを基調にした店内では消えてしまいそうなくらいだった…

    2007-03-01 23:55:00
  • 112:

    雅『会わせたかったやつってのはユリの事だよ。来週から"聖"に入るから頼むな、優。』
    ユリ『宜しくお願いします。』雅也さんの隣に座ったユリはそう言って軽く頭をさげた。

    2007-03-01 23:59:00
  • 113:

    …………………………………………………………
    俺は神様にお願いがある。
    神頼みなんて情けないけど………俺の願いを叶えてほしい。
    ………………………………………………………………………………………

    2007-03-02 21:16:00
  • 114:

    …………………………………………………………
    その日はたわいもない話をして朝までBARにいた。
    雅也さんの隣で微笑む彼女をみて"幸せそう"って思った。
    今思えばあの時にもうすでに"ユリ"の事を好きになってたのかもしれない。

    2007-03-04 02:00:00
  • 115:

    俺『店の名前どうする?ユリでいく?』
    ユリ『はい(・∀・)この名前気に入ってるからユリでやります。』
    ニッコリと微笑むユリに俺は何かを隠すように"新人"に対する業務を淡々とこなしていった。

    2007-03-06 07:57:00
  • 116:

    "雅也さんの彼女"ってのは勿論店のスタッフたちには内緒。ボーイ達には予め言っておいた。
    "特別扱い"はしないけど"ただのスタッフ"では無いことを…。
    この街で雅也さんを知らない人は居ない。
    ユリはそんな人の"彼女"なんだ。

    2007-03-06 08:04:00
  • 117:

    …>>新規2名入ります。
    インカムから松田の声が聞こえる。
    『いらっしゃいませ』笑顔で迎えてお客さんを席に案内するボーイ。
    『ミキさん マミさんおねがいします』女の子の席回しをするボーイ。

    2007-03-07 12:41:00
  • 118:

    いつもと変わらない"聖"ここにある。
    No.に入ってるスタッフのお客さんが次々に入ってくる。
    ……………………………………………………………………………………………………………………
    『6番卓ユリさん指名です』インカムから聞こえるボーイの声。

    2007-03-08 00:54:00
  • 119:

    …さっそく指名とは(・∀・)中村さんのトコかぁ。さすがやなぁ(。゜∀°。)

    見ていて分かる。"うまい" 会話までは聞こえないものの接客態度が綺麗だ。
    元々働いていただけある。 さすが"柊 雅也の彼女"だ…。

    2007-03-08 01:03:00
  • 120:

    その日ユリは着く席全て指名をもらっていた。
    松『ユリさんすごいっすね。なんかオーラがあるのが分かるっすもん。雅也さんさすがっすね。』
    ボーイ『本当にオーラ違うよな。スタッフ達にもいい刺激になると思う。店長もそう思いません?』

    2007-03-08 01:15:00
  • 121:

    『どぉーだろ(。゜∀°。)?』俺は笑って軽く返事をした。

    でも……ユリが店に入った事で何かが変わるかもしれない。
    そんな不安が俺の中にあった。

    2007-03-08 01:21:00
  • 122:

    ………………………………………………………………………………………
    ユリが入店して1週間がたった頃。あの凄腕の女社長"川原 藤子"さんか久しぶりに"聖"にきた。
    俺『お久しぶりです。何飲まれますか?』

    2007-03-08 01:27:00
  • 123:

    藤子『そうね。ワインが飲みたいわ。優は何を飲むのかしら?女の子たちも好きなの飲みなさいな?』綺麗な声で女らしく話かける藤子社長。
    …………『いただきます(・∀・)』スタッフ3人と俺とマネージャーの渡辺が席についている。
    美味しそうにワインを飲む姿はかなり色っぽい。

    2007-03-08 03:11:00
  • 124:

    アヤ『藤子さん来月お誕生日でしたよね?』
    ………あッ!そうだ(・∀・)何日だっけ(=_=;)
    藤子『アヤちゃん覚えててくれたのね。来月誕生日よ。もう32歳よ。』
    『えぇぇッ!!!見えないですよ!』大きな声で驚いたのは藤子さんの事を知らないユリだった。

    2007-03-08 03:48:00
  • 125:

    ユリ『あッ…すみません。大きな声を出してしまって…でも本当に驚きました。』恥ずかしそうに話すユリを見て藤子さんは
    『あら?嬉しいわ。若い子にそう言われるといい刺激になるもの。あなた名前は?』
    『はい。ユリです。』
    真っ直ぐ藤子さんの目をみて言った。

    2007-03-08 03:57:00
  • 126:

    『ユリちゃん…。綺麗な瞳ね。何かを思っている目だわ……………………………………………………さぁ、飲みましょ』ニッコリと微笑みグラスを持った。


    藤子社長はその日もワインを何本か飲みシャンパンをおろしチェックをした。

    2007-03-08 04:08:00
  • 127:

    『藤子さん。ありがとうございました。』俺は運転手が待つ車まで藤子さんを送りに店の外に出た。
    藤子『いいのよ。
    優、がんばってるじゃない。その調子よ。焦らずがんばるのよ。
    アヤちゃんもサヤカちゃんも頑張ってるみたいだし。……………ユリちゃんはきっと伸びるわ。手放しちゃダメよ。』

    2007-03-08 04:16:00
  • 128:

    俺『え?……』
    藤子『ここでいいわ。また来るわね。』
    俺『あッ…はい。
    あッ、藤子さん!来月の24日は是非お祝いさせてください。』

    2007-03-08 04:17:00
  • 129:

    藤子『楽しみにしてるわ。』そう行って帰っていった。
    ……ホッ( ´∀`)誕生日当たってた(*´∀`*)
    ……伸びるか。…ユリを手放すなってかぁ。
    ちゃんと雅也さんが"管理"してますよ…

    2007-03-08 04:34:00
  • 130:

    …………………………………………………………
    『そろそろ何かイベントやろうか?何がいいかなぁー?どぉーしようなぁー?』店を閉め事務室で梅昆布茶をすすりながら独り言のような質問を松田に投げかける。
    『ん〜夏ですからねぇ。浴衣とかいいんじゃないっす?』

    2007-03-08 04:50:00
  • 131:

    『おッ(・∀・)松田にしてみては なかなかいい案出すなぁ〜浴衣かぁ。夏と言えば浴衣!
    よしッ!俺らも浴衣着て仕事しよう!よしッ!決まりや!』
    松『早ッ!俺浴衣なんて持ってないっすよー(´ヘ`;)』
    俺『俺もないかも…よし!買いにいこ!』

    2007-03-08 04:57:00
  • 132:

    ……………………………………………………………………………………………………………………
    イベントは2週間後。
    内装のデザインと女の子の浴衣の準備。持ってる子にも一応準備。
    着付け、ヘアメイクの予約。もちろん藤子さんの店。

    2007-03-08 05:01:00
  • 133:

    そして俺の浴衣の準備(≧∀≦)
    2年前に買ったけど どこにやったのやら…(゚-゚)
    松田と一緒に顔馴染みの呉服屋さんに行く。

    2007-03-08 05:05:00
  • 134:

    ?

    前にも書かせてもらったけど楽しみにしてるんでがんばって下さい??

    2007-03-08 13:15:00
  • 135:

    ?さん
    ありがとうございます!楽しみにしてるなんてうれしすぎます!
    頑張ります!

    2007-03-08 14:41:00
  • 136:

    俺『これ松田に似合いそう!どぉ(*゜∀゜*)?』
    仕立てられた浴衣を広げて見せた。
    松『タカテン…それ子供用っす…しかも女の子…(--;)』
    俺『え?マジ?マッチはちっこいからこれでいいかと( ´艸`)』

    2007-03-08 14:51:00
  • 137:

    こんなおふざけをしながら俺と松田の浴衣は決まった。俺は、どうしてもいいのが見つからなくて生地を選び仕立ててもらうことにした。
    『2週間では無理ですよ』って言われたけどごり押し。(≧ω≦)b

    イベント楽しみだぁ〜(●^∀^●)

    2007-03-08 14:56:00
  • 138:

    ………………………………………………………………………………………
    髪をセットし鏡の前で帯を結ぶ。いつもはネクタイだけど今日は違う。背筋がシャンとする。……日本人って素敵(・∀・)
    『行ってきまーす(●´∀`●)』ハニーに手をふり出発!
    『あッ 間違えた!下駄だ(・∀・)』いつもの癖で革靴を履いてしまった…

    2007-03-08 15:04:00
  • 139:

    『おはよーございまーす』いつも通りスタッフ達が出勤してくる。でも浴衣を着ているせいかいつもより清楚な感じ(*´∀`*)馬子にも衣装………………………………………………コラッ(≧〆≦)

    でもでも本当にみんな綺麗に着こなしてる。

    2007-03-09 01:07:00
  • 140:

    ちょっと恥ずかしくなって冗談言ったけど嬉しかった。
    ユリはほんとに綺麗だった。あんな大胆な柄でユリのイメージではないのにそれを着こなしてしまうユリにドキッとした。
    女の子ってすごい…

    2007-03-09 01:22:00
  • 141:

    …………………………………………………………
    その日は大盛況(≧∀≦)本当にありえないくらい大盛況!!
    俺の浴衣姿のウケもバッチリ(≧ω≦)b

    2007-03-09 01:30:00
  • 142:

    『お疲れさまでしたー』ミーティングを終えスタッフ達は帰っていく。
    どこかへ行くのか私服に着替える子、そのまま帰っていく子、送りを待つ子。
    俺『送り先行ってー』手のあいてるボーイに言う。

    2007-03-09 02:13:00
  • 143:

    …………………………………………………………
    『さてッ(・∀・)そろそろ俺帰るから君たちもかえりなさぁーい(。゜∀°。)』おしゃべりをしながらまだ店に残っていたスタッフ達に声をかける。

    ロッカーの電気を消そうとロッカーのドアを開けた。

    2007-03-09 02:18:00
  • 144:

    『え?あ?ごめんッ』すぐドアを閉めた…。
    ユリがまだ残っていて着替えていた。
    …………………………………………………………
    『すみません。遅くまで………じ、じゃぁお疲れさまでした』着がえ終わったユリは客席に座ってタバコを吸っていた俺に申し訳なさそうに言った。

    2007-03-09 02:23:00
  • 145:

    俺『さっきはごめんな。ギリギリ見てへんから!(笑) 気をつけてな。お疲れ(*´∀`*)』
    ユリは笑顔でペコリと頭をさげ店から出ていった。………………………………………………………………………………………

    2007-03-09 02:26:00
  • 146:

    …………………………………………………………
    ユリの背中に残っていたあの"跡"が俺の目に焼き付いてはなれなかった。
    ………………………………………………………………………………………

    2007-03-09 02:30:00
  • 147:

    『店長〜今日終わってからご飯連れてってくださぁい、アヤ聞いて欲しい事があってー』相変わらず独特の声で話すアヤ。
    『わかったよ。ゆっくり聞いたるわな(*´∀`*)』俺はそう返事して仕事に戻った。

    2007-03-09 02:36:00
  • 148:

    ………………………………………………………………………………………
    俺『お疲れ(・∀・)』とある居酒屋へ俺とアヤは来た。
    アヤ『店長 いー飲みっぷりぃ(●^∀^●)』
    適当に料理の注文をしてさっそく本題へ……

    2007-03-09 16:12:00
  • 149:

    『アヤ辞めたい』サラッとと言ってのけたアヤを見て俺は目が点…(゚Д゚)))
    俺『な、な 何で?!』
    アヤ『ん〜なんか………とりあえず辞めたい。』
    俺『アヤ?辞める辞めんは自分で決める事やんな?相談ってのはこの事か?』何か言いたそうなアヤに俺は優しく問いかけた。

    2007-03-09 16:19:00
  • 150:

    でもなかなかアヤは本心を言わない…
    『これ美味しいぃ(●^∀^●)アヤ好みやわぁ〜』話をそらすように食べる食べる食べる………………………
    俺も負けじと食べる……………
    飲む………………。

    2007-03-09 22:11:00
  • 151:

    『あんなぁ…アヤ…嫌やねん…』お酒も入っているせいかようやく話始めた。
    『ん?何が嫌やったん?』俺は箸をとめアヤの顔を見た。
    『ユリちゃん苦手…ってゆーか嫌や』
    …え?ユリ…?

    2007-03-09 22:15:00
  • 152:

    『なんかあったんか?』心配そうにアヤの顔を見るが目をそらし
    『ユリちゃんとアヤは合わんの…だから一緒に働きたくないねん』少し泣きそうになりながら話すアヤの顔をみていたらなんとなくアヤの"嫌"の理由が分かった。

    2007-03-09 22:19:00
  • 153:

    きっと
    ……………………………………………………………
    雅也さんだ。

    2007-03-09 22:20:00
  • 154:

    その日はどーにかなだめて辞める。って話はなんとか無くなった。
    でもまたいつ言い出すか分からない。
    アヤは"聖"のNo.1だ。辞めてしまったら大打撃だ。

    2007-03-10 00:30:00
  • 155:

    俺は帰り道どうしたらいいか悩んでいた…。その時スーツの胸ポケットに入れてあった携帯が鳴った。相手は松田。
    『お疲れ、どしたー?』いつもと変わらないテンションで電話にでる。
    『タカテン、今いいっす?………………………………ハルカが雅也さんとユリさんの事知ってるみたいで今日聞かれたんすよ。』

    2007-03-10 00:35:00
  • 156:

    名無しさん

    ぉもろぃ!!

    2007-03-11 22:00:00
  • 157:

    ……………………………
    電話の内容は、アヤはユリと雅也さんが一緒にいるところを見たらしく仲のいいハルカに相談したらしい。
    ………………………………アヤは雅也さんの"色管理"の1人だから。

    2007-03-11 22:02:00
  • 158:

    松田はハルカの話をはぐらかしたらしい…『女に嘘つくのは辛いっすね。仕事だから仕方ないけど…』と笑っていたけど本心はきっと違う。
    俺と松田は同じ気持ちだと思うから…
    雅也さんが"している事"は好きじゃない…。
    でもそれがあるから"聖"があるのかもしれない。

    2007-03-11 22:08:00
  • 159:

    162さん
    ありがとうございます!絶対完結させるんで読んでやってください!

    2007-03-11 22:10:00
  • 160:

    ……自分が無力だと思い知らされる。

    2007-03-11 22:51:00
  • 161:

    感づいてたけどアヤに言えなかった。
    "聖"のため……………
    自分のため……………
    色管理嫌いです。でも…結局協力してる俺がいる。

    2007-03-11 23:01:00
  • 162:

    アヤの事 ハルカの事を雅也さんに伝えた。
    『そうか。気をつけるよ。ありがとう。』
    雅也さんはそう言っていた。
    『色管理やめませんか?』の一言がまた言えなかった。

    2007-03-11 23:04:00
  • 163:

    ………………………………………………………………………………………
    俺はアヤとユリを出来る限り同じ席にならないようにした。
    でもこうやってアヤを見ているとユリを眼で追っているのが分かる。

    2007-03-11 23:10:00
  • 164:

    アヤは自分のペースを乱す事なく相変わらずNo.1。さすがプロ。
    負けん気が強いのかユリの席で何か下りればアヤの席でも下りる。
    …ユリもNo.3になっていた。 屈託のない笑顔と知識が豊富で途切れる事のない会話。ユリもやっぱりプロだ。

    2007-03-11 23:18:00
  • 165:

    それとも……………
    …………雅也さんのおかげなのか…。
    この2人のやる気はやっぱり雅也さんがいるから何だろうか。

    2007-03-11 23:20:00
  • 166:

    アイ

    気になるぅ?

    2007-03-11 23:32:00
  • 167:

    他のスタッフに影響が出たら困る…"聖"は終わってしまう。
    "どこにも負けない店にする"……俺の夢。
    居場所がようやく見つかった気がしたんだ……。
    手放したくない。

    2007-03-12 02:06:00
  • 168:

    アイさん
    ありがとうございます!

    2007-03-12 02:09:00
  • 169:

    守らなきゃ。


    "聖"を…。

    2007-03-12 02:15:00
  • 170:

    ……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

    2007-03-12 02:18:00
  • 171:

    まだ藤子さんは来ていないらしく 女将さんは中庭が見渡せる部屋に俺を案内した。
    …………………………………………………………窓を開け久しぶりに何も邪魔しない"外"を見た。

    2007-03-12 02:32:00
  • 172:

    寂しさをうめるようなネオンと人の数。
    昼間より賑わう夜の街。嘘と欲望がいりみだれる街。
    そこにいる俺。

    2007-03-12 15:58:00
  • 173:

    俺はずっと"その場所"に居たんだ…これからも居るんだ…。

    だけどこの静かな"外"を見た時すこし切なくなったんだ。
    昔の自分を思い出したんだ。

    2007-03-12 16:00:00
  • 174:

    『川原さんお見えになりましたよ』と女将さんの後ろから『お待たせ』と入ってきた藤子さん。
    『女将さんに料理はお任せするわ。』
    『はい。お若い二人ですからね、うなぎにしましょうか(*´∀`*)オホホホ』女将さんはそう言いながら襖を閉めた。

    2007-03-12 16:21:00
  • 175:

    『優、この間はありがとう。とてもうれしかったわ。アヤちゃんの手作りケーキも美味しかったし。渡辺の料理も美味しかったわ。
    これもありがとう。今一番のお気に入りよ。』
    そう言って指を耳に差した。

    2007-03-12 16:30:00
  • 176:

    名無しさん

    めっちゃおもろい?

    2007-03-12 19:39:00
  • 177:

    183さん
    ありがとうございます!

    2007-03-13 23:23:00
  • 178:

    『今日は御礼をさせて頂戴。あとあなたと久しぶりにゆっくり話がしたかったのよ』そんな話をしていると食事が運ばれてきた。


    どれもこれもうまいッ(・∀・)

    2007-03-13 23:36:00
  • 179:

    『優、あなた食べてるか飲んでる時が一番うれしそうね。私までたのしい気分になるわ』
    モクモクと食べる俺をみて藤子さんは微笑み言った。『だって美味いっすもん(*´∀`*)この魚 冷酒によくあうッ(・∀・)』

    …賑わしい街から離れいつもと違う雰囲気でゆっくり食事をするのもいいもんだ…(●´∀`●)

    2007-03-14 00:08:00
  • 180:

    『優、ちょっと聞いてくれるかしら…?』一通りの食事を終えた頃、藤子さんはそう切り出した。…………………………………………………………
    『あなた"聖"を辞めない?私と一緒に働いてみないかしら?』

    2007-03-14 00:12:00
  • 181:

    …………………………………………………………
    俺が"聖"をヤメル…?
    ………………………………………………………………………………………

    2007-03-14 00:13:00
  • 182:

    『ずっとそう考えていたの。優、あなたとだったらきっといいパートナーになれる気がするの。
    悪い話ではないと思うのだけれど…
    あなたも自分で何かしたいと思わない?
    今は足立くん(オーナー)とか柊も一緒でしょ…返事は急ぎではないわ。ゆっくり考えて返事を頂戴な。』

    2007-03-14 00:20:00
  • 183:

    …………………………………………………………
    俺が"聖"をヤメル…
    俺と藤子さんで仕事をする…
    俺がしたい事がデキル…………………………………………………………………………………………

    2007-03-14 00:23:00
  • 184:

    …………………………………………………………
    俺が シタイ事…?
    ………………………………………………………………………………………

    2007-03-14 00:25:00
  • 185:

    ………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

    2007-03-14 03:59:00
  • 186:

    18歳の時逃げるように俺は地元を離れた。何も知らない土地で金もなく俺は身一つでこの街に…この世界に入った。
    動機は金の為。
    未経験の俺は何もかもが手探りで毎日を過ごした。
    気付いたらキャバクラの店長をやっていた。

    2007-03-14 04:23:00
  • 187:

    なんとなく働いていたら店長になってた。俺自身なんでやってるのか分からなかった。でもそれなりに楽しかった。
    でも…中身がカラッポだった。
    毎日変わらない生活が嫌だったわけじゃない。
    ただ俺には やっぱり自分の場所がなくて存在する意味が分からなかった。

    2007-03-14 04:28:00
  • 188:

    そんな時 雅也さんに出会い"聖"の話を聞いた。
    ……人に初めて必要とされた気がした。
    ……この街にきてよかったと思えた瞬間だった。
    俺はこの街で生きていく。と決めた瞬間でもあった。

    2007-03-14 04:32:00
  • 189:

    地元を離れた時 俺は1人で生きていくと決めた。
    だけど………
    きっと俺は誰かに必要とされたかった……
    消したくても消えてくれない過去が俺に付いてはなれてくれない。

    2007-03-14 04:38:00
  • 190:

    ……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

    2007-03-14 04:40:00
  • 191:

    結局その日はなんの返事も出来ず料亭をあとにした。
    帰り際 藤子さんは
    『焦らなくていいのよ。優の思うとおりになさい』そう言って車に乗り帰って行った。

    2007-03-14 04:42:00
  • 192:

    俺は何がしたいんだろう…。
    ようやく手に入れた自分の居場所を手放し新しく自分の居場所を作りたいのか………。
    ………欲が出てしまう。
    断れなかったのはなんでなんだろう。

    2007-03-14 04:46:00
  • 193:

    俺はズルい人間だ。

    雅也さんと約束したのにそれを簡単に裏切ろうとする俺がいる。
    雅也さんのやり方が嫌だとか結局雇われてるだけだしとか嫌な部分をみつけて辞めても仕方がないと自分を納得させようとしている俺がいる。

    2007-03-14 04:51:00
  • 194:

    ……………………………………………………………………………………………………………………
    俺はやっぱり汚い人間なのか……。

    2007-03-14 04:55:00
  • 195:

    ………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

    2007-03-14 04:57:00
  • 196:

    アイ

    気になるぅ?

    2007-03-14 12:55:00
  • 197:

    アイさん
    2回目の"気になる"ありがとうございます!!

    2007-03-14 14:01:00
  • 198:

    『俺ってなんなんだろうな…』
    気付いたらわけのわからない事をユリに言っていた。
    『あ…ごめん。今の無し! なんでもないよ、気にしないで(・∀・)』自分が言った言葉に恥ずかしくなって無理矢理笑ってごまかした。

    2007-03-14 14:11:00
  • 199:

    ……………………………………『私、両親が居ないんです。小さい頃に事故で亡くなって…それから親戚の家を転々として…すごく淋しかったんです。』ユリはゆっくり話始めた。
    『自分はなんの為に生まれてきたんだろう。ってずっと思ってました。帰る家はあるのに帰ったらダメな気がして気付いたら親戚の家を飛び出してこの街にきたんです………

    2007-03-14 14:19:00
  • 200:

    ホステスをやってそれなりにお金を持つことができて…だけどお客さんと話をしても友達と遊んでも何をしても充実感がなくて…結局独りぼっちなんだって思って…そしたら精神的にまいっちゃって…情けないですけど…』
    ユリは少し笑って話を続けた。

    2007-03-14 14:25:00
  • 201:

    『薬がないと生活ができなくて自分の体なのにコントロールできなくなってしまって…嫌気がしてきて…
    そんな時カウンセリングの先生を変えてみたんです。
    そしたらすごく落ち着けて…母親の優しさを思い出したんです。
    先生に"サミシイって声にだせばいいのよ"って言われたんです。

    2007-03-14 14:34:00
  • 202:

    その時やっと泣けた気がしました。声に出さなきゃ伝わらない事が沢山あるって気付いたらんです。
    それから気分転換で海外に行ったんです。
    向こうのカウンセリングは日本より進んでるって聞いて気になったんです。

    2007-03-14 14:49:00
  • 203:

    やっぱり聞いてた通りですごく興味が湧いたんです。
    今は夢があるから仕事 がんばれるんです。
    母と父が出逢った国で生きたいって思ったんです。
    ようやく自分で自分のやりたい事を見つけれたんです…』
    ユリの顔はすごく生き生きしてた。

    2007-03-15 01:34:00
  • 204:

    でも…そんな事 口にだしてしまったらもっと辛くなっちゃう…』
    泣きそうな顔で俺を見るユリ。
    『なんでユリが泣くんだよ…』ポンポンとユリの頭を撫でた。

    2007-03-15 01:53:00
  • 205:

    『なんか飲むか?』俺が立ち上がろうとした時 ふわっと優しい匂いがした。
    ……………………………………………………………俺はユリの腕の中にいた。
    『え…ユリ…?』

    2007-03-15 21:27:00
  • 206:

    『ありがとう…』自然と俺の口からでた言葉…。

    『なんか図々しい事言ってごめんなさい (*´ε`*)
    え…っと…じゃぁ私帰りますね、お疲れさまでした』ユリは足早に帰っていった。

    2007-03-15 21:47:00
  • 207:

    1人になった俺は急に恥ずかしくなって顔が熱くなるのを感じた。
    …ヤベー(つд`) 俺なにやってんだよ…人の女に抱きしめられて…

    でもなぜか俺はすごく安心してすごく穏やかな気分になれた。

    2007-03-15 22:57:00
  • 208:

    自分の悩みがすごく些細な事のような気になれた。
    きっと自分がシタイ事は自然と決まる気がした。悩むって事はきっともう結果がでてる事なんだ…。
    そう、俺は初めから決まってたんだ。

    2007-03-15 23:01:00
  • 209:

    ………………………………………………………………………………………
    俺のシタイ事。
    ………………………………………………………………………………………

    2007-03-15 23:04:00
  • 210:

    ………………………………………………………………………………………
    "聖"の店長を続けたい。
    俺は"聖"を辞めない。
    ………………………………………………………………………………………

    2007-03-15 23:06:00
  • 211:

    俺は次の週 藤子さんを食事に誘いこの間の話の返事をした。
    俺の気持ちを伝えた。
    『あなたの事だからそう言うと思ったわ。この話断った事後悔するわよ。』イタズラっぽくそう藤子さんは言い笑っていた。

    2007-03-15 23:10:00
  • 212:

    『優?………いつでも頼りなさい。私はあなたの味方よ。』藤子さんは、車の窓を開け俺にそういい帰って行った。


    俺をここまで思ってくれた藤子さんに俺は泣きそうになった。

    2007-03-15 23:17:00
  • 213:

    ……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

    2007-03-15 23:19:00
  • 214:

    『おー ユリおはよ。なんもないよー(。゜∀°。)』チラっとユリの顔を見て返事をした。
    『ふーーん(-∀-)そっかッ(●^∀^●)』ユリはそういいながらロッカーに入っていった。

    2007-03-15 23:27:00
  • 215:

    あの日からユリと俺はよく話すようになった。
    たまに店を閉めてから2人でなんて事ない話をしたりしていた。
    "店の子"が大前提。
    でも"話せるヤツ。話したいヤツ"になってた。いい友達って感じ(・∀・)

    2007-03-15 23:33:00
  • 216:

    あの日までは………………………………………………………………………
    あの日までは……………

    2007-03-16 06:18:00
  • 217:

    ………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

    2007-03-16 21:49:00
  • 218:

    "聖"はopen当初にもどったみたいで忙しかった。
    アヤもいい事があったのか『店長アヤが居なきゃダメやんなぁ〜(*´∀`*)』なんて言ってた。
    確かに居なきゃダメですけど…(・∀・)
    新しい女の子が入ったり誕生日のイベントをしたり毎日賑わっていた。

    2007-03-16 22:58:00
  • 219:

    No.1 アヤ
    No.2 ユリ
    No.3 サヤカ
    売り上げも毎月伸びていく。オーナーも『いい調子だなぁ』ってマッサージ機に座って言ってた。月1で様子を見に来るオーナーの為にあるマッサージ機……。系列店全店舗にある……一台くらい欲しい(-∀-)

    2007-03-16 23:10:00
  • 220:

    雅也さんも毎日ではないが"聖"に顔を出す。雅也さんが店にいるとなんだか引き締まる感じがするのはきっとみんな感じてるだろう…。
    ある日俺は"聖"の定休日に雅也さんと一緒に系列店に行く事になった。『いい刺激になるだろう』っていつもノンキなオーナーが真面目な顔して言ってた。

    2007-03-16 23:18:00
  • 221:

    次にラウンジに行った。
    『いらっしゃい、待ってたのよ』そう言って出迎えてくれたのはこの店のママ。着物がよく似合う(*´∀`*)オーナーの元彼女だったとか…なかったとか…。
    キャバクラとは打って変わってベージュを基調とした店内で落ち着いたお姉さん達ばかり。飲みにきているお客さんもスーツ姿の人がほとんど。

    2007-03-16 23:35:00
  • 222:

    最後にホストクラブに行った。お客さんとして行くのは初めてでなぜか緊張…(〃▽〃)
    『いらっしゃいませーいッ』元気のいいホスト君達に出迎えられ案内される。一度生でシャンパンコールが観たくて乗りで卸しちゃった(*゜∀゜*)
    ホストってすごいね。
    俺はできないなぁ〜雅也さんなら絶対No.1になれそう(●^∀^●)

    2007-03-17 00:13:00
  • 223:

    三軒の店に行って俺が思った事。
    『雅也さんはやっぱすごい』
    キャバクラの女の子もボーイもラウンジのお姉さん達もホストクラブの男の子達もみんな雅也さんを慕っていていた。誰もが雅也さんを尊敬していた。
    そんな雅也さんみたいになりたい…俺の憧れだ。

    2007-03-17 00:21:00
  • 224:

    勉強になった事も もちろんある。システムもやり方も全て"聖"とは違うけどオーナーの言う通りいい刺激になった。
    とりあえずやる気が出た(。゜∀°。)☆
    やっぱり俺の夢は"聖"を一番にする事だ。何が一番か分かんないし結果が出ない事かもしれないけど頑張る。
    そう思った……。

    2007-03-17 00:28:00
  • 225:

    ………………………………………………………………………………………
    俺は今まで夢なんてなかった。あきらめてばかりで努力する事を格好悪いって思ってた。

    2007-03-17 00:41:00
  • 226:

    ………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

    2007-03-17 00:45:00
  • 227:

    『迎えにくるからね、いい子にしてるのよ』
    最後に聞いた母親の言葉だった。
    俺は6歳の時母親に捨てられた。
    父親の顔は知らない…誰なのかも知らない。 俺は祖父に引き取られた。

    2007-03-17 00:54:00
  • 228:

    母親に言われた言葉を信じていた。なんの根拠もないのにただ信じていた。
    早く…早く迎えにきてくれるように小さいながらに神様にお願いしてた…
    祖父は俺が寂しくないように色々としてくれた。服とか靴とか流行りのゲームとかみんなと同じ様にしてくれた。

    2007-03-17 01:06:00
  • 229:

    だけどやっぱり運動会、授業参観に祖父が来る事が嫌だった。だけど優しい優しい祖父には言えなかった。
    近所の友達のお母さん達も気を使ってくれた。
    さみしくなんてなかった。
    …いい子にしてなきゃ。いい子にしてなかったらお母さんが迎えにきてくれない………さみしいって言ったらダメなんだ……。

    2007-03-17 01:19:00
  • 230:

    中学生になった頃 俺は母親に対しての感情が"恨み"に変わっていた。
    気づいたら母親が迎えにきてくれる事など信じなくなり捨てたれたということに気づいた。

    本当は最初から気づいてたのかもしれない…でも信じていたかった。母親を悪者にしたくなかった。気づかないふりをしていた…認めたくなかった…。

    2007-03-17 02:24:00
  • 231:

    母親に対する憎しみが日に日に増し世の中で"はみだし者"と呼ばれる先輩や友達と一緒にいるようになった。ほとんど学校には行かず"悪い事"をして過ごしていた。
    金がなければ窃盗、恐喝。女と遊びたかったらナンパしてまわす。何をするのも友達がいてその時はそれが楽しかった。
    最低な人間になってた。

    2007-03-17 02:32:00
  • 232:

    母親がいないからこんな人間になった。そう思われるのが嫌だった。
    だから俺は"これが楽しいんだ。楽しいからいいんだ。"そう自分に言い聞かせていた。

    2007-03-17 02:39:00
  • 233:

    俺は無事入学して心から信用できる友達が出来た。1年の夏初めて大切と思える彼女もできた。

    バイトもして毎日が俺なりに充実していた。

    2007-03-17 03:00:00
  • 234:

    だけど一番仲のいいケンタが"ヤリチン"ってやつでナンパやら合コンやらに強制的に付き合わされた。
    でもトモ(彼女)を裏切る事だけは絶対に無かった。
    『ずっと一緒にいようね』なんて言ってた。純粋な気持ちだった。

    2007-03-17 04:12:00
  • 235:

    ベッドの下には脱ぎ捨てられた服や下着。事が済んだのを現すティッシュのゴミ。

    もう意味が分からなかった。
    分かりたくなかった。

    2007-03-17 04:23:00
  • 236:

    ケンタとトモは俺の姿に気づき慌てていた。ケンタが何か言い訳をしていたけど俺には何も聞こえなかった…聞きたくなかった。
    トモも泣いて謝っていた………。
    俺はナンナンダ…?
    怒りも悲しみも通り過ぎてしまったのか何も感じなかった。

    2007-03-17 04:29:00
  • 237:

    俺は何も言わずケンタの家を後にした。
    そのままクラブに行き大量の酒をのみ気分を紛らわした。
    思い出したくない………夢なんだ……俺の見間違いだ…そう思いたかった。

    2007-03-17 04:33:00
  • 238:

    気づいたら殴ってた。相手は5人くらいいて外に連れ出された。 何もかもが嫌になって殴りまくった。すべてを忘れたくて消したくて殴りまくった。


    我にかえった時には警察署にいた……。

    2007-03-17 04:47:00
  • 239:

    アイ

    かなり切ない?

    2007-03-17 07:03:00
  • 240:

    アイさん
    いつもありがとうございます?

    2007-03-18 03:59:00
  • 241:

    『残念ですか…』そう医者が言った。

    祖父は死んだ。
    俺を迎えにくる途中に事故で命を落とした…

    2007-03-18 04:02:00
  • 242:

    俺を迎えにくる途中に…俺があんな事しなければ祖父は死なずにすんだ。
    俺のせいで祖父は死んだ…。

    2007-03-18 04:06:00
  • 243:

    ………………………………………………………………………………………
    俺が殺したんだ。
    ………………………………………………………………………………………

    2007-03-18 04:46:00
  • 244:

    1番の親友を失い 大切な彼女も失った。
    俺の唯一の家族まで失った。
    俺は本当に独りになった。

    2007-03-18 04:48:00
  • 245:

    アイ

    あげとくっ?

    2007-03-18 22:53:00
  • 246:

    "もしも…あの時……………"そればかりを考えていた。でもやっぱり現実は何も変わらなくて人を信用する事も人を大切にする事もバカらしいと思った。
    自分が生きてる意味さえ分からなかった。

    2007-03-18 22:59:00
  • 247:

    ケンタとトモは何度も何度も謝ってきた。
    許したくないわけじゃなかった……二人共大事な人だったから。でも許せなかった。
    裏切られる悲しみは時がたてばいつか癒され忘れるかもしれない…でもそんな余裕なんてなかったんだ…。誰が俺を癒やし慰めてくれる?
    独りになった俺を…。

    2007-03-18 23:07:00
  • 248:

    アイさん
    アゲてくださってありがとうございます(●´∀`●)

    2007-03-19 01:02:00
  • 249:

    誰が俺を必要としてくれる?
    自分の母親にも愛されなかった俺を。
    見返りも何も求めない家族みたいな愛情を俺は誰かに貰えるんだろうか…俺は誰かに与えれるんだろうか…
    大切な人を失う絶望感を知った俺はまた祖父みたいな優しさで包んでくれる人に出会うんだろうか…

    2007-03-19 02:29:00
  • 250:

    ………俺は独りを選んだ。
    楽しかった思い出も悲しかった思い出も全て置いていく。

    俺は地元を離れた。

    2007-03-19 02:32:00
  • 251:

    …………………………………俺は知らない間に人に合わす事ができるようになって愛想笑いが本当に笑ってるんじゃないかって自分でも分からなくなるくらい上手くできるようになった…。
    俺は変わった。
    感情をむき出しにしても意味がない。
    一生懸命やっても伝わらない………適当でいい…適度でいい…。

    2007-03-19 03:29:00
  • 252:

    俺はそんな考えが相手に伝わらないようにした…冷めた人間って思われたくなかった、可哀想な人間なんて思われたくなかった。
    だけど雅也さんはそんな考え方の俺を理解し認めてくれた。話をしたわけじゃない…なぜか俺の考えをよまれてしまった。
    今まで意地をはってたみたいで恥ずかしかった。

    2007-03-19 03:38:00
  • 253:

    自分の手で何かを掴み取った時人は大きくなって不可能なんてないって思えるようになるのかもしれない…雅也さんはきっとそうなんだ。
    俺も自信がほしい。
    何かを手に入れて自分がココにいる証がほしい。
    それがきっと"聖"なんだと信じてる。

    2007-03-20 07:57:00
  • 254:

    それが自信に繋がっていつかあの頃のように人を心から信じ大切な"誰か"ができるような気がした。

    2007-03-20 08:06:00
  • 255:

    ……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

    2007-03-20 08:12:00
  • 256:

    ………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

    2007-03-20 08:13:00
  • 257:

    俺とユリはお互いに暇があればチョコチョコ飲みに行ってた。
    雅也さんは俺とユリが仲いいって事を知っていて『あんまりユリの事かまってやれないからかまってやって』って笑ってた。
    若干悪いかなと思うけど………
    ユリとこうして飲みに言って話をしていると落ち着くんだ。なんかホノボノした感じ(*´∀`*)?

    2007-03-20 21:45:00
  • 258:

    『優くんダメだってちゃんと食べないと〜(`ε´)』お母さんみたいに俺の嫌いな物を皿にのせてくる…
    『食えないよ…マズいやん…トマト…』
    こっそりよけておくと
    『もぉー(●・ω・●)』っとほっぺたを膨らませながら食べてくれるユリ。

    2007-03-20 21:53:00
  • 259:

    いつもの事…。
    俺が嫌いな食べ物を分かっていて、俺がしない事を自然とやってくれる…
    もう随分前から知っているような感覚。
    なんかこういうのっていいよね(*´∀`*)

    2007-03-20 22:08:00
  • 260:

    俺『ユリ、ホッペについてる(●´∀`●)』
    『えー?どこぉ?ハズカシイわぁ〜どこー(>ε

    2007-03-20 22:18:00
  • 261:

    …………………………………………………………
    ドキッとしてしまう…
    ユリを女の子としてみてしまう自分を情けなく思う…。
    でもユリは俺と手が触れてもなんとも思わないんだろうな。

    2007-03-20 22:21:00
  • 262:

    手が触れただけでそう思ってしまう自分が恥ずかしい…
    何歳だよ…俺は(´Д`)=з

    2007-03-20 22:23:00
  • 263:

    『優くんって結婚願望ある?』唐突な質問にビックリして食べてた物が出た。
    『きちゃないー(≧〆≦)』
    『ごめんごめん…ユリがいきなり変な質問するからだよ(>ε

    2007-03-20 22:37:00
  • 264:

    俺『結婚ねぇ…考えた事ないなぁ〜ユリあるの?』
    『ん〜 一応女の子やからね、あるかなぁ(・∀・)優くん今まで結婚したいって思った人いないの?』
    俺『ないなぁ…』
    『そっかぁ〜私、優くんに色々話してるけど優くんの事私あんまり知らないかもー(*´ε`*)』

    2007-03-20 22:48:00
  • 265:

    『え?俺話してるって(・∀・)』俺は笑って答えた。
    …………………………………昔の話はユリに話せない…ユリだって両親が居ないんだ。いつか笑って話せる時がくるまで まだ話したくない。

    2007-03-20 22:52:00
  • 266:

    そんな日がくるかなんて分かんないけど…。
    ………………………………………………………………………………………
    俺まだどっかで母親の事恨んでるんだろうな。

    2007-03-20 23:00:00
  • 267:

    ………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

    2007-03-20 23:01:00
  • 268:

    『タカテーンもう聞いて下さいよぉ〜(;ε;)』店を閉めてみんなが掃除をしている時松田が事務室にやってきた。
    『なんだよ。お前顔キモッ(-∀-)』
    『女って何考えてるか分かんないっす(*Д*)』半泣き状態のマッチ……。

    2007-03-21 01:19:00
  • 269:

    どうやらハルカが松田にボーイを辞めてほしいと言ってるらしい……。
    『で、お前はなんて言ったん?』
    『今は無理って言いました…今はって言ったけど俺辞めるつもりないですもん…』
    頭を抱えて喋る松田をみて相当悩んでるのが分かる。

    2007-03-21 01:57:00
  • 270:

    『将来が見えないらしいっす…(つд`)』
    ……確かにハルカの気持ちも分かるが松田も仕事なんだ。
    松田が昼間の仕事をしたらハルカの不安は無くなるのかな?

    2007-03-21 02:03:00
  • 271:

    ………………………………………………………………………………………
    俺は余計なお節介だと思いつつも次の日ハルカを事務室に呼んだ。
    『松田から聞いたよ。どうしたんだいきなり…?何かあったのか?』
    ハルカは少し気まずそうに話し始めた…………

    2007-03-21 02:06:00
  • 272:

    ?さくら?

    おもしろい?読んでます?

    2007-03-21 20:47:00
  • 273:

    『ただの…私のワガママなんです…自分自身こうやって聖で働いてるしヨウくん(松田)に辞めてなんて言える立場じゃないって分かってるんですけど…でも……不安なんです…毎日女の子と喋って、可愛い子なんていくらでもいるし……ヤキモチなんですよね』
    ハルカはヘヘっと笑って恥ずかしそうにした。

    2007-03-21 21:14:00
  • 274:

    『………将来が見えなくて不安なんです……ヨウくんは一生夜の世界で生きていきたいんかな…』不安そうな顔で言い最後には『私がヨウくんの人生決めたらダメなんですけどね』と分かっているフリをしていた…。
    ハルカはどうにもならない気持ちを松田に言ったんだろう…だけどそれは『辞めて』という言葉でまとめられて松田にはハルカの悩み全てが伝わらなかったんだろう…

    2007-03-21 21:20:00
  • 275:

    夜の世界で働く俺達は少なからず不安や迷いがあると思う。もちろん昼間働く人々にも様々な不安があるとは思う…
    だけど世間一般では受け入れてもらいにくいこの"世界"で生きていくのは道がない道を歩くみたいで誰しもが不安になり壁にぶち当たるんじゃないかと思う…

    2007-03-21 21:27:00
  • 276:

    不安や迷いは解消される事はきっと無い…
    迷い悩みグルグルになって毎日を自分らしく生きようと必死なんだ。
    この場所で一生働くと決めるのは難しい事で……抜け出す事も難しい。
    フタツニヒトツ……。

    2007-03-21 21:32:00
  • 277:

    ハルカのその"不安"は松田の事が好きで仕方がないからなんだろう…


    『ずっと一緒にいようね』って交わしたトモとの約束は果たされる事は無かったけどその時は本気でそう思った…

    2007-03-21 21:36:00
  • 278:

    大人になればなる程現実と夢は離れていき言葉は心じゃなくて頭で考えてから出ている気がする…。
    素直になればなるほど相手の重荷になるような気がしてくる……
    『ずっと一緒にいようね 』なんて軽々しく言えなくなってしまう…

    2007-03-21 21:42:00
  • 279:

    俺は………裏切られるんじゃないかと思ってしまう俺が心のどこかにいて"彼女"がいても自然と距離を置いてしまう。
    それを気付かれないよう"その彼女"が欲しい言葉をいい"その彼女"がして欲しい事を出来る限りしてきた。
    だけど最終的に言われる言葉は……
    『本当に好きなの?』だった。

    2007-03-21 21:58:00
  • 280:

    …………………………………………………………………………………………………………………………………………………
    ハルカの悩みはすごく純粋で一緒に居たいと思う気持ちなんだろう。

    俺はそんな素直な気持ちをどこに置いてきてしまったんだろう……?

    2007-03-21 22:01:00
  • 281:

    ………………………………………………結局俺のお節介もむなしく松田とハルカは答えを出せないままだった。
    でも時がたてばお互いの気持ちに気づいて2人の答えがでるだろう…。
    もちろん俺の意見としては松田と一緒に"聖"をやってきたいと思う…
    でもそれはただの第三者の意見…俺の思いだ。

    2007-03-21 23:05:00
  • 282:

    ………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

    2007-03-21 23:09:00
  • 283:

    『おはようごさいまぁす』夜なのにいつでも挨拶は"おはよう"から始まる…。
    この日も"聖"はいつもと変わらない…
    アヤを筆頭に相変わらずスタッフ達はがんばってくれている。もちろんボーイ達も。
    俺だってがんばってるさッ(・∀≦)

    2007-03-21 23:14:00
  • 284:

    雅也さんは本当に忙しいみたいであまり"聖"に顔を出すことはなくなった。でも気を使ってくれているのかたまにユリも連れて3人で終わってから飲みに行ったりした。
    疲れているのか少し痩せた気がした…
    そんな事を思わせないくらいユリに優しく話かける雅也さんをみてかっこいいと思った。
    ユリに対する愛情が俺にも伝わった。

    2007-03-21 23:22:00
  • 285:

    ………………………………………………………………………………………
    『お疲れ様でしたー(・∀・)』
    ミーティングも終わり俺はいつも通り売上の集計をしてシフトの調整…酒などの発注を済ませた。
    『はぁーい(●´∀`●)俺 帰りますよー』いつも通り残っているスタッフ達に声をかける。

    2007-03-21 23:27:00
  • 286:

    『ユリー帰れよー』ロッカーの扉を開けた。

    目に飛び込んできたのは以前にも見たモノ……。
    焼き付いて頭に残っていたモノ……。知らないフリをしていたモノ………。

    2007-03-21 23:41:00
  • 287:

    アイ

    どぅなるん?ワクワク?

    2007-03-22 21:26:00
  • 288:

    アイさん
    本当にいつもありがとうございます(;Д;)
    ワクワクしちゃいましたか(・∀・)?
    今から少し更新します。

    2007-03-23 00:15:00
  • 289:

    ………………………………………………………………………………………
    神様……あなたは本当にいますか?
    俺の小さい時のお願いは伝わらなかったけど…
    今だったら全てをあなたに差し出してもいい………伝わると信じていいですか?

    2007-03-23 00:18:00
  • 290:

    …………………………………………………………
    俺はユリが着替えている事よりも…そんな事よりも目の前にある、目に映るその……
    "傷"が
    俺の理性を奪った。

    2007-03-23 00:21:00
  • 291:

    『優くん!ドアッ(≧ο≦)!』
    ユリの一言でハッとした。『あ…ごめッ…ん』俺はドアを閉め誰も居ない店のソファーに座り ただただ自分の気持ちを押さえるのに必死だった…。

    2007-03-23 00:24:00
  • 292:

    ………………………………………………………………………………………
    ユリの背中には大きな百合の花と天使が描かれている。
    ………………………………………………………………………………………

    2007-03-23 00:27:00
  • 293:

    ………………………………………………………………………………………
    そこには大きな傷跡。刃物で切りつけられた後…まだ生々しい火傷の後…
    ………………………………………………………………………………………

    2007-03-23 00:30:00
  • 294:

    名無しさん

    ユリの背中誰がやったんよ(/_;)

    2007-03-23 09:03:00
  • 295:

    名無しさん
    ありがとうございます(*´∀`*)
    今から少し更新します。

    2007-03-23 15:15:00
  • 296:

    『優くんのえっちー( ´艸`)(笑) 遅くなってごめんねー』
    ユリはロッカーから出てきて笑いながら俺に言った。
    『じゃぁ、私帰るね。お疲れさまッ(。゜∀°。)』

    2007-03-23 15:20:00
  • 297:

    『ユリッ……』
    気付いたら帰ろうとするユリの手を引っ張っていた。
    『ユリ…お前……』
    ……ソノキズドウシタンダ…?

    2007-03-23 15:23:00
  • 298:

    『どぉしたんー?』ユリは少し驚いた顔で俺を見た。
    『あぁ…ごめん。何でもない。気を付けて帰れよ。』
    ……ドウシタンダヨ………………。

    2007-03-23 15:27:00
  • 299:

    聞けなかった…ユリの顔を見たら聞けなかった。何もイワナイデって言ってるみたいだった。
    隠そうとしてる…
    聞いてほしくない…………………………………………………………………
    俺はまたソファーに座りため息をついた。

    2007-03-23 15:30:00
  • 300:

    …あの傷はそんなに古いものじゃない。そんなの見たら分かる。
    切りつけられた百合の花はまだ赤く天使の顔は切られた跡で泣いているみたいだった。
    そして煙草の焼いた跡…。
    事故じゃない故意だ。

    2007-03-23 15:40:00
  • 301:

    …痛かったよな。ユリ…。
    俺は何も聞けなかった自分自身に腹を立てた。
    だけど……聞いてどうしたかったんだろう…。
    思わず手を引っ張ったのは何をしたかったんだろう。

    2007-03-23 15:44:00
  • 302:

    ユリは次の日、何事もなかったかのように普通だった。いつものユリだった。
    ユリにとって背中の傷は触れてほしくない事なんだ。
    俺が人に俺の過去を知られたくないように…。

    2007-03-23 15:52:00
  • 303:

    結局また見て見ぬフリをした俺。
    俺の悪い癖。
    人と深く付き合おうとしない俺。
    全て置いてきたつもりなのに過去に縛られたままの俺。

    2007-03-23 15:57:00
  • 304:

    アイ

    気になるからあげっっ?

    2007-03-23 21:57:00
  • 305:

    アイさん
    いつも本当にありがとうございます(●^∀^●)

    2007-03-23 23:31:00
  • 306:

    ……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

    2007-03-23 23:34:00
  • 307:

    もしも…あの時ユリに聞いていたら…
    もしも…あの時ユリを助けられたら…
    ユリの人生は変わっていたかな…?
    思い返す事ばかりだけど……………。

    2007-03-24 05:24:00
  • 308:

    ……………………………………………………………………………………………………………………
    "聖"は1周年を迎えようとしていた。

    2007-03-24 05:26:00
  • 309:

    お疲れ様です
    頑張って下さい

    2007-03-24 05:28:00
  • 310:

    俺は宣伝の為営業まわりをして忙しい日々を送っていた。
    "聖"という名前は俺が思っている以上に知名度があがっていて"アヤ""ユリ"を知る人が大勢いた。
    心底うれしかった…。

    2007-03-24 05:32:00
  • 311:

    ´ω`さん
    ありがとうごさいます!少し更新します。

    2007-03-24 05:34:00
  • 312:

    レギュラーのスタッフ達もopenから居るスタッフ達もみんな"一周年"を迎える為がんばっていた。
    雅也さんも店の内装の準備やドレス、酒の発注…俺と同じく営業まわりをして忙しい毎日を送っていた。

    2007-03-24 05:38:00
  • 313:

    ドレスは"聖"のイメージカラーの紫に統一した。
    ……………………………………………………………………………………………………………………
    一周年当日。

    2007-03-24 05:40:00
  • 314:

    スタッフ達のお客さん…はもちろんの事…たくさんの人が"聖"のお祝いに来てくれた。
    やっぱりopenの時とは違う…。
    "聖"はこの街で"有名店""優良店"になっていると実感した日だった。

    2007-03-24 05:45:00
  • 315:

    でも俺はこれで満足しない………。
    どれだけ誉められようとどれだけ有名になろうと俺は更に上を目指す。
    "聖"で働くスタッフ達が居る限り…ボーイ達が居る限り…
    そして雅也さんが居る限り……。

    2007-03-24 05:48:00
  • 316:

    『お疲れ様でした( ・∀・)つ☆』
    俺と雅也さんは一周年の成功を祝ってあの年齢不詳のマスターの居るBARに来ていた。
    『優 おつかれ、
    ほんとホッとしてるよ。』雅也さんは安心したように眉毛を下げそう言った。

    2007-03-24 06:03:00
  • 317:

    『俺もなんかホッとしてます(*´∀`*)もう一年たったんすね。』

    『あの時は本当に寝ない生活だったもんなぁ〜優よく内装屋に怒ってたもんな』アハハと笑いながら雅也さんは懐かしそうに言った。

    2007-03-24 21:27:00
  • 318:

    ……懐かしいな…。openして一年。アヤが辞めたいって言ったりミカが酔っ払って暴れたりハルカと松田が喧嘩して営業中なのに店を飛び出したり……今となれば笑い話だ。
    早いようだけどまだ一年。

    2007-03-24 22:07:00
  • 319:

    『最近少し忙しくてあんまり顔だせなくなるかもしれないけど…ごめんな。
    優がいるから心配ないと思うけど何かあったら言ってくれ?いつでも頼ってくれよ。』
    雅也さんは最後にそう言い帰っていった。

    2007-03-24 22:14:00
  • 320:

    ………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

    2007-03-24 22:15:00
  • 321:

    ………………………………………………………………………………………
    あの時抱きしめた肩がふるえていて強く抱きしめられなかった
    壊れてしまいそうでできなかった
    ………………………………………………………………………………………

    2007-03-24 22:21:00
  • 322:

    『店長おつかれさまでぇーす(・∀・)』
    スタッフ達が帰っていく。
    『店長飲みにいこうよー(≧∀≦)』酔っ払ったミカが満面の笑みで言ってくる…
    『んーまた今度な(´∀`)』

    2007-03-24 22:26:00
  • 323:

    『えぇ〜(`ε´)イヤー(>ε

    2007-03-24 22:33:00
  • 324:

    俺の1日が終わろうとしている。
    『さて、帰ろうかな(。゜∀°。)』立ち上がり鞄を持った。
    ………………………………………………………………………………………
    ……………「ガタンッ 」

    2007-03-24 22:38:00
  • 325:

    まゃ

    めっちゃぉもしろぃ♪♪いつも楽しみにしてるので頑張って下さぃ(*^∀≦*)ν

    2007-03-25 13:02:00
  • 326:

    まゃさん
    ありがとうございます(●´∀`●)うれしいです(*゜∀゜*)

    2007-03-25 21:51:00
  • 327:

    店のドアが閉まる音がしてバタバタ階段を下りる足音がした。
    …ビクッとしては階段を見上げた。
    ………………………………………………………………………………………

    2007-03-26 00:03:00
  • 328:

    『優くんッ…………』

    そこに居たのはユリだった。
    …………だけど泣いていて走ったのか息をきらし綺麗に巻いていた髪はグチャグチャで手には財布だけをもっているユリの姿だった……。

    2007-03-26 00:12:00
  • 329:

    『ユリッ…お前どうし…』
    ユリに駆け寄った俺は言葉を失った……。

    顔は腫れ上がり唇が切れて血がでていた……。

    2007-03-26 00:16:00
  • 330:

    俺は無意識にユリを抱きしめていた。
    微かに震える肩を抱きしめていた……。
    『ゆうく…んッ ごめッ…ごめんね………』
    ユリは俺の腕の中で泣きながらそう言った。

    2007-03-26 00:23:00
  • 331:

    俺は言葉が見つからなくてただユリの頭をなで続けた……。
    そうする事しかできなかった……。

    2007-03-26 00:25:00
  • 332:

    『優くん…ありがとぉ…ごめんね?』
    ユリは落ち着いたのか俺の顔をみあげ言った。
    一生懸命笑おうとしている顔だった。
    『落ち着いたか?』俺はユリをソファーに座らせた。

    2007-03-26 00:32:00
  • 333:

    『うん……』ユリの返事をきき『ちょっと待ってな?』と言い俺は店の外にある自販機に走った。
    俺はミルクティを2本買い急いで戻った。

    俺の頭の中はグチャグチャで"落ち着け"と自分に強く言い聞かせていた。

    2007-03-26 00:44:00
  • 334:

    名無しさん

    もうっ気になるぅ!
    定期的に更新してくれて嬉しいです☆

    2007-03-26 01:08:00
  • 335:

    名無しさん

    357名無しさん
    ありがとうございます!絶対完結させます(●^∀^●)読んでやってください☆

    2007-03-27 13:24:00
  • 336:

    『ユリ?飲むか?』ソファーに座り下をむいてたユリにミルクティを渡した。
    ユリはパッと顔を上げ『ありがとぉ』と微笑んだ。
    だけど痛いのかその笑顔はぎこちなくそれでも笑顔を作るユリを見るのが辛かった…
    『ユリ……?』かける言葉が見つからずただユリの隣で座るだけだった。

    2007-03-27 13:35:00
  • 337:

    何分たっただろう…
    ユリはずっとうつむいたままで俺は座って何もできないままで…
    こんな時にかける言葉をさがしても見つからない自分が情けなく思えて仕方なかった…
    …『どうしたんだ?何があったんだ?』って聞く事すら出来なかった。

    2007-03-27 16:44:00
  • 338:

    …………………………………………………………………………………………………………………………………………………
    『あーッ!お腹すいたッ!優くんお腹すかない?!』
    突然ユリが顔をあげ大きな声で言った。

    2007-03-27 16:51:00
  • 339:

    『え……?』ビックリした俺はユリの顔を見た。
    『お腹すいちゃったぁ〜(。゜∀°。)ご飯食べ行こッ!!』
    『いいけどユリ大丈…
    『あーでもこの顔はヤバいよね(>ε

    2007-03-27 16:59:00
  • 340:

    アイ

    めっちゃ気になるわぁ(>_

    2007-03-28 00:14:00
  • 341:

    アイさん
    いつも本当にありがとうございます(●^∀^●)

    2007-03-28 05:39:00
  • 342:

    『ちょ…ユリ…待てって』
    ……ユリは雅也さんと一緒に俺の家に遊びに来たことはあるけどさすがにユリ1人はマズい気がして俺はそう言ったけどユリは気にする事なくグイグイ俺の腕を引っ張った。
    『なにー(●^∀^●)?行くよぉ〜』
    って言いながら…

    2007-03-28 05:44:00
  • 343:

    俺は引っ張られるまま駐車場から車を出しユリは助手席に乗り困惑してる俺に気づいているのかないのか…ユリは
    『何作ろっかなぁ〜(。゜∀°。)』
    なんて言っていた。

    2007-03-28 05:47:00
  • 344:

    『私こんなんやしスーパー優くん1人で行ってきてー(・∀・)
    んとねぇ〜タマネギと鶏肉とシイタケとコレとアレと………あ…あとトマトね(。゜∀°。)』
    イタズラっぽく笑うユリを車に残しスーパーに入った。

    2007-03-28 21:23:00
  • 345:

    日頃料理なんてしない俺はもちろんスーパーに来る事がなくてどれくらい買っていいのか分からず適当に買いスーパーを出た。
    車に戻り『おかえりぃ〜(●^∀^●)』と言ったユリに『家に送るよ』とユリの顔を見ずに俺は言った。

    2007-03-28 21:28:00
  • 346:

    ユリを1人にしたくなかった……だけどそう言ってしまった。
    『……………………』ユリは何も言わなかった…
    ユリの方をむくとユリは泣いていた……
    『え…?ユリ?なんで泣くんだよ』俺はユリの頭をなで泣き止ませようと必死だった。

    2007-03-28 21:34:00
  • 347:

    テンパる俺にユリは小さな声で『帰りたくない…』と言った。
    『……………………』
    俺はユリの頭をポンポンとして自分の家に向かった。

    2007-03-28 21:38:00
  • 348:

    やっぱり俺は泣いてる女の子に冷たくできない……
    ユリに冷たくできない。
    ユリをこのまま1人にさせれなかった。

    2007-03-28 21:44:00
  • 349:

    『おじゃましまぁす』
    俺の後ろを歩きながら家に入り俺はさっき買ったスーパーの袋をキッチンに置いてリビングのドアを開けた。
    ユリ『相変わらず綺麗ですね〜(。゜∀°。)』殺風景な部屋に入りソファーに座りそう言った。

    2007-03-28 21:56:00
  • 350:

    『ユリ、先風呂はいれ。お前汚いぞ(。゜∀°。)』ユリにバスタオルを渡しながら俺が言うと
    『ひどいなぁ〜汚くないもん(●`ε´●)』とユリはプリプリ怒りながらドアを開けバスルームに向かった。

    『うわぁ〜だいぶヒドい( ̄◇ ̄;)!』鏡を見たのかユリは叫んでいた…(笑)

    2007-03-28 22:06:00
  • 351:

    ………………………………………………………………………………………
    特に何かするわけでもなくボーっとテレビを見ながらユリが出るのをソファーに座って待っていた。
    『優くんありがとぉ〜キレイにしてきましたぁ〜(´∇`)』
    しばらくしてユリは出てきてちょこんと俺の横に座りニコニコと言った。

    2007-03-28 22:14:00
  • 352:

    俺の服を着たユリは小さく見えてかわいかった。
    髪も洗ってメイクも落としてキレイになったのに頬が腫れているのと唇が切れているのを見ると辛かった…
    『優くんお風呂入っておいでよ?その間にご飯作るから(・∀・)』ユリはパッと顔をそらしキッチンに行った。

    2007-03-28 22:22:00
  • 353:

    『あ……』たぶん今 俺顔に出てたんだ……(つд`)
    『風呂入ってくるわな』俺はリビングを出た。
    …………………………………………………………
    『優くんッ!タマネギ買いすぎだって!え?鶏肉モモ肉でいいのに…え?めっちゃあるッ!鶏肉全部やんッ』そう叫ぶユリにびっくりして俺は慌ててリビングに戻った。

    2007-03-28 22:30:00
  • 354:

    『ユリ?!どした?!間違ってたか?』慌てる俺をみてアハハと笑い
    『なんでもないよぉ〜ごめん、ごめん大丈夫(´∀`)お風呂入ってきて〜』とユリは言いながら冷蔵庫に食材を入れていた。

    2007-03-28 22:34:00
  • 355:

    ………………………………………………………………………………………
    風呂から出るとご飯の匂いがして嬉しかった。
    久しぶりにキッチンから美味しい匂いがしたんだ…
    『もー少しで出来るからちょっと待っててー』ピョコとキッチンから顔だしユリは言った。

    2007-03-28 22:59:00
  • 356:

    ご飯の匂いがする事も作ってくれる人がここに居る事もなんだか嬉しくて恥ずかしかった。
    ………………………………………………………………………………………
    『お待たせー(´∀`)』
    その日ユリが作ってくれたご飯は炒飯とタマゴスープとトマトの入ったサラダだった。

    2007-03-28 23:05:00
  • 357:

    俺は残さず食べた。トマトはユリが食べてくれた(´∀`)
    全部美味しかった。
    優しい味だった。
    今まで付き合った女の子とかもご飯を作ったりしてくれたけどユリの作ってくれた料理は祖父と同じ味がしたんだ……。

    2007-03-28 23:08:00
  • 358:

    『「ごちそうさまでした」』
    2人の声がかぶって顔見合わせて笑って2人で片付けをしてそれからソファーに座って2人で一服をした。
    ずっと笑ってた。
    くだらない事でバカみたいに2人で笑ってた。

    2007-03-28 23:20:00
  • 359:

    『ユリ おいで?』俺は消毒と傷薬を持ってユリを呼んだ。
    ユリ『痛いーッ(>ε

    2007-03-29 02:45:00
  • 360:

    手当てしてるだけなのになんだか面白くて仕方なかった。
    俺『動くなって!腕だして』
    ユリ『嫌ーッ 優くん痛くするもん(>ε

    2007-03-29 02:48:00
  • 361:

    ユリ『嫌ッ(>ε

    2007-03-29 02:52:00
  • 362:

    『あー痛かった(*´д`*)ありがとぉ優くん(●´∀`●)』腕の傷を撫でながらユリは笑って言った。
    …………………………………………………………
    『ユリ 背中も薬塗ってやるから見せて?』
    俺はソファーに座りなおしそう言った。

    2007-03-29 02:56:00
  • 363:

    『……………………』
    顔をそらし無言のままのユリ…
    『ユリ?大丈夫だから…』
    "大丈夫"は俺自身にいった言葉。

    2007-03-29 23:05:00
  • 364:

    『優くんやっぱ見てたんやね…気持ち悪かったでしょ?汚いでしょ?変なの見たって思ったでしょ?ごめんね……』
    俺と目を合わせないままユリは一気にそういった。
    俺はユリの腕を引っ張り力強く抱きしめた。
    『大丈夫…』ユリに言った言葉。

    2007-03-29 23:11:00
  • 365:

    『いいよ…大丈夫だから』ニッコリ笑って俺を見た。
    『ユリ?
    その傷はいつか治るけどお前のその辛くてボロボロになった気持ちは……大丈夫か…?』
    俺はユリを力強く胸に抱いたままそう言った。

    2007-03-29 23:23:00
  • 366:

    ……汚いなんて思わない。気持ち悪いなんて思わない。
    そんな大きな傷を体と心に持ったままのユリを何もしないまま見ている事ができないんだ…。

    …俺じゃユリを守る事できないかな…。

    2007-03-29 23:26:00
  • 367:

    俺は祖父を殺し嫌な事から逃げてきた…全てを適当にして生きてきた………ズルくて汚い人間だ……………
    そんな俺だけど…

    "この手でお前を守りたい"って思ったんだ。

    2007-03-29 23:34:00
  • 368:

    俺は抱きしめたまま言葉を続けた…。


    『ユリ?聞いてるか?俺 お前の事好きみたいだ。守りたいんだ。』

    2007-03-29 23:39:00
  • 369:

    ユリ『……………………』
    俺『……………………』
    …………………………………………………………
    ユリ『優くん…すっごいドキドキしてる…』
    ユリは俺の胸に耳を当ててそう言った……。

    2007-03-29 23:44:00
  • 370:

    ユリ『優くん 顔真っ赤…』顔を上げ俺の頬に冷たい手を当て微笑んだ。
    俺『恥ずかしいんだよ…』
    俺は本当に恥ずかしくなってパッと顔をそらした。

    2007-03-29 23:50:00
  • 371:

    名無しさん

    更新まだかな?
    あげ?

    2007-04-03 11:11:00
  • 372:

    394 名無しさん
    ありがとうございます!
    今から更新します(・∀・)

    2007-04-03 15:33:00
  • 373:

    ……ユリは雅也さんの女なのに…
    俺は雅也さんを裏切る事になってしまう。
    でも………
    今だけでいい。この一緒にいる今だけでもユリを抱きしめていたいんだ。

    2007-04-03 15:36:00
  • 374:

    『ユリごめん…変な事言ってごめん。』
    俺は思いとは逆の言葉をユリに言った。
    ユリを困らせるつもりなんて無い……。
    ユリは雅也さんの事が好きなんだから……

    2007-04-03 15:40:00
  • 375:

    大きな"傷"をつけたられても我慢できたのは
    ユリは雅也さんの事が好きで仕方がないからなんだ…。
    全てを受け入れて受け止めて"柊 雅也"が好きなんだ。

    2007-04-03 15:43:00
  • 376:

    そんなユリの雅也さんに対する愛情でいっぱいの心に俺が入る隙間なんてきっと無い…。

    好きな女が傷つけられているのを見てるだけなんて辛すぎるけどユリがそれでも雅也さんといるんだ…
    俺は何にも言えないよ…。

    2007-04-03 15:47:00
  • 377:

    ………………………………………………………………………………………
    雅也さん…………
    どうして好きな女を傷つけるんだ?
    どうして好きだとおもってくれている女を傷つけるんだ?

    2007-04-03 15:49:00
  • 378:

    どうしてユリを傷つけるんだ?
    …………………………………………………………
    ユリの背中の傷を見た時自分の目を疑った。2回目に見てしまった時、俺は確信したんだ。
    ユリの傷をやったのは"雅也さん" だ。って…。

    2007-04-03 15:55:00
  • 379:

    だから何も聞けなかった…。
    信じたくなかったんだ。雅也さんがそんな事をする人だなんて。
    聞いてしまったら俺の中の気持ちが押さえられなくなってしまいそうで…。

    2007-04-03 16:00:00
  • 380:

    押さえてたけど…ユリの顔をみたら理性が無くなってしまったんだ。
    だから言ったんだ。
    好きだ。って……
    守りたい。って……。

    2007-04-03 16:04:00
  • 381:

    …………………………………………………………
    『寝よ。ユリ、ベッド使っていいから』何も言わないユリに俺はそう言ってリビングを出た。
    『優く…ん』後ろでユリの声がしたけど聞こえないふりをした。

    2007-04-03 16:16:00
  • 382:

    俺がリビングに戻った時にはユリは寝室に行っていて居なかった。
    俺は溜め息を付いてソファーに寝転んだ。
    遮光カーテンで閉めきられたリビングは昼間なのに真っ暗でなんだか哀しくなった。

    2007-04-03 16:23:00
  • 383:

    俺は目をとじどうにか頭の中を空っぽにしようとしたけど絡まった糸はグチャグチャで……
    結局寝付いたのは夕方だった。
    ………………………………………………………………………………………
    トントントントン…………

    2007-04-03 16:31:00
  • 384:

    名無しさん

    しおり???????

    2007-04-03 19:28:00
  • 385:

    407 名無しさん
    しおりありがとうございます(・∀・)
    是非完結までお付き合いお願いします。

    2007-04-04 04:12:00
  • 386:

    …………………………………………………………
    遠くで物音がしてまだ働かない頭でテーブルに置いてある煙草に手を伸ばした。
    『優くん…?』
    俺を呼ぶ声がしてパッと目をあけた…手を拭きながらしゃがみ込むユリが居た…。

    2007-04-04 04:19:00
  • 387:

    『ごめんね、起こしちゃったよね?ごめんね。』
    まだ寝ぼけたままの俺はそう言うユリを見ていた。
    『ん……大丈夫、起きた』俺は重い体を起こしユリの頭を撫でた。
    『まだ寝てたら?ご飯まだできてないし』

    2007-04-04 04:24:00
  • 388:

    …ご飯作っててくれたんだ。
    『いや、起きるよ。ありがとうな』俺の顔を覗き込むユリの頭をもう一度撫でて煙草に火を点けた。
    ユリはニコッと笑いキッチンに行った。

    2007-04-04 04:36:00
  • 389:

    煙草を吸いながらキッチンに立つユリの姿をまだボーっとする頭で眺めていた。
    起きたら好きな人が居るって事がすごく嬉しかった。
    好きな人が自分の為にご飯を作っている…なんだか心がこそばゆく感じた。

    2007-04-04 04:42:00
  • 390:

    『……なにー?何かついてる(´∀`)?』俺が見ている事に気づいてユリは顔をあげた。
    『え…あ…な 何にも!』慌ててテレビのリモコンを触った。
    『そっか(・∀・)もー少し待ってて』
    ユリはそう言ってまた手を動かし始めた。

    2007-04-04 04:49:00
  • 391:

    名無しさん

    しおり??????

    2007-04-04 15:33:00
  • 392:

    414 名無しさん
    407の方ですよね?
    ありがとうございます!

    2007-04-04 17:49:00
  • 393:

    シャワーを浴びて出てくるとテーブルの上には今出来たばかりの料理が並べられていた。
    『うまそー(≧ω≦)』俺は椅子に座りユリの作った料理に感動していた。

    『「いただきます(・∀・)」』

    2007-04-04 17:54:00
  • 394:

    『うまいッ!ユリ天才!うまい(*^_^*)』俺は箸を休めることなく食べた。
    『ほんとー?うれしぃ(●´∀`●)顔にやけるであんま言わんとってッ』恥ずかしそうにするユリが可愛くて仕方なかった。

    2007-04-04 17:59:00
  • 395:

    名無しさん

    顔文字きもいし使うな
    はよ完結しろや人気ない小説やねんから

    2007-04-04 18:36:00
  • 396:

    418 名無しさん
    気分を害してしまってすみませんでした。

    2007-04-04 23:55:00
  • 397:

    潰しはきりないからスルーで

    2007-04-05 00:28:00
  • 398:

    なな

    418見なければいいやん!!主サン♪気にしないで頑張って下さぃo(^∇^o)(o^∇^)oこの小説めっちゃスキゃねん☆彡

    2007-04-05 00:52:00
  • 399:

    名無しさん

    潰しに負けないでね☆

    2007-04-05 12:02:00
  • 400:

    420さん
    421 ななさん
    423さん
    ありがとうございます。ヘコんでました(;ε;)が立ち直りました(。゜∀°。)今から少し更新します。

    2007-04-06 19:18:00
  • 401:

    『今日休みでいいから、俺出るとき送ってくよ』俺はユリの顔を見ずに唐揚げを取りながら言った。
    『うん…分かった』
    ………………………………………………………………………………………
    俺はユリの作ってくれた料理をたらふく食べ一服。ユリはキッチンで後片付け。

    2007-04-06 19:24:00
  • 402:

    『ごちそうさま。うまかったー!』キッチンに立つユリにそう言って着替える為リビングを出た。
    ……………………………………………………………………………………………………………………
    『そろそろ出るぞー』用意を済ませ鍵を手にユリに声をかけた。

    2007-04-06 19:27:00
  • 403:

    『優くんッ』
    玄関に向かう俺の後ろを歩いていたユリがグイッと俺の腕を引っ張った。
    『ん?!どした?』下をむくユリの顔を覗き込んだ。
    ユリ『優くん…あの…………』
    俺『ん?』

    2007-04-06 19:32:00
  • 404:

    ユリ『……ここに居たらダメ……?』不安そうに言った。
    俺『ん〜いいけど…あんまよくないやん?』雅也さんの事が気になる俺はそう答えた。
    『友達の家に居るって言ってあるから…』
    俺の言いたい事が分かったのかユリは顔をあげそう言った。

    2007-04-06 19:36:00
  • 405:

    俺『そっか(・∀・)分かった』
    ユリ『ごめんね…迷惑かけて。』
    俺はユリの頭をポンポンとしてチーちゃんとユリに¨行ってきます¨と言った。
    『いってらっしゃい』微笑みながら手をふるユリをみてドアを閉めた。

    2007-04-06 21:17:00
  • 406:

    久しぶりに¨行ってきます¨の返事が返ってきたのが嬉しかった。俺の顔は絶対ニヤけてたと思う…(´∀`)
    ………………………………………………………………………………………『おはよーございます。』
    今日も俺の1日が始まる。

    2007-04-06 21:22:00
  • 407:

    週末って事もあって忙しかった。
    ………………………………………………………………………………………
    『お疲れ様でしたー』
    営業終了。疲れた体で自分の仕事をする。

    2007-04-06 21:24:00
  • 408:

    『タカテーン(・∀・)なんか今日いつもより張り切ってましたねー!なんかあったんすか?』ニコニコと近寄ってそう言ってきたのは松田。
    俺『なんもないけど?いつもと違うか?』
    松『ん〜優しい(*´∀`*)いつも営業中に俺何かと怒られるけど今日起こられなかったっす!』
    俺『そうか?じゃぁ怒ろっか?(笑)』

    2007-04-06 21:30:00
  • 409:

    そんな会話をしながら仕事を終わらせスタッフもボーイも帰って店に俺1人になった。
    いつもならここでタバコを吸うけど俺は鞄を持って店を出た。
    早く帰りたかった…。
    寝てるかもしれないけどユリが居る家に早く帰りたかった。

    2007-04-06 21:38:00
  • 410:

    コンビニでミルクティーとプリンとビールとコンソメのポテトを買って帰った。
    ………………………………………………………………………………………
    静かに玄関を開け電気をつけた。
    『おかえりッ(●^∀^●)』

    2007-04-06 21:44:00
  • 411:

    リビングのドアが開いてユリが出迎えてくれた。
    『ただいま。おみやげ〜』そう言ってさっき買ったコンビニの袋をユリに渡した。
    『なになに〜?』ユリは袋を覗き込みながらリビングに入っていった。

    2007-04-06 21:48:00
  • 412:

    "おかえり" って言われてすごく嬉しかった。好きな女が待っててくれる事が嬉しかった。
    『まだご飯できてないから先お風呂はいってくるー?』
    リビングに入った俺にそうユリは言った。

    2007-04-06 21:55:00
  • 413:

    『え?あ…うん。先風呂はいる』
    ご飯まで準備してくれていたなんて…
    素っ気なく返事したけど本当はうれし恥ずかしだったんだ。
    また俺は緩んだ顔で風呂に入りに行った。

    2007-04-06 21:58:00
  • 414:

    …………………………………………………………
    風呂から出てソファーに座るとユリは『はい(・∀・)』とビールを出してくれた。
    『おぉーありがと。気がききますね〜さすがユリさん☆』
    『もうッ からかわないで』と言いながらバシッとと俺の肩を叩いた。

    2007-04-06 22:03:00
  • 415:

    ………………………………………………………………………………………
    『「いただきます」』
    ユリが作ってくれたご飯はやっぱり美味しかった。

    2007-04-06 22:05:00
  • 416:

    『ユリまだ顔の腫れひかないなぁ〜』2人でソファーに座り一服をしている時に俺はユリの頬に手を当てようとした。
    ……ビクッ
    ユリは体をよけた。
    『あ…ごめッ… 昨日よりはひいた事ない?』

    2007-04-06 22:09:00
  • 417:

    ニコっと笑い俺にそう言った。
    …………………………………………………………
    俺が手を頬に近づけたそれだけでユリの体は反射的に反応した。
    恐怖感が体に残ってしまっているんだ。……俺が思っている以上にユリは傷ついていた。

    2007-04-06 22:14:00
  • 418:

    女が男の力にかなうはずがないんだ…。
    "男の力は女を守る為にある" きれい事みたいな言葉だけど俺はそのとおりだと思う。
    何でも使い方を間違ったらダメなんだ…。
    愛情があって暴力につながるならそれはただのエゴだ。自己満にすぎない…

    2007-04-07 00:56:00
  • 419:

    そう思えは思うほど雅也さんの事が嫌になる…
    あれだけのオーラがあって影のオーナーとまで呼ばれ俺が尊敬し憧れている人が女に手をあげてしまうような人間だなんて…
    暴力なんてこの世の中では当たり前になっている事かもしれない…
    …現実が目の前にあるけど、どうする事もできない俺がいるのも事実だった。

    2007-04-07 01:04:00
  • 420:

    俺『そうか?言われてみればひいたかもしれんなぁ〜でもパンパンやぞ。
    あ!元カラか(・∀・)(笑)』
    ユリ『ヒドいッ?(゜ε°)いいもんねー。プリン食べよーッ』
    俺『またパンパンになるよー(-∀-) 俺のも取ってー』

    2007-04-07 01:10:00
  • 421:

    ユリをこれ以上傷つけないように……。
    今のこの時間をうれしいと思っているのは俺だけかもしれないけど……
    ここにいる今だけでもユリが雅也さんの事を考えないように…傷がこれ以上深くならないように。

    2007-04-07 02:37:00
  • 422:

    その日も俺達は別々の場所で寝た。
    でも昨日みたいな孤独感はなくてゆっくり眠る事が出来た。
    好きな女と同じ家に居て別々に寝るなんて今まで経験した事ないけど…今はこれでいいんだと思った。

    2007-04-07 03:17:00
  • 423:

    ………………………………………………………………………………………
    "…くん…ゆうくん…"遠くで名前を呼ばれた。その声はすごく優しくてあたたかい声………
    『ゆうくん、ゆうくんってば!起きて!』
    ユサユサと体を押されて目を覚ました。

    2007-04-07 03:21:00
  • 424:

    『出掛けよッ!はい!起きて!お風呂はいって!準備して!』
    ユリは無理矢理俺の腕を引っ張ってバスルームに押し込んだ。
    まだ寝ぼけたままの俺は言われるがままで時間も分からずとりあえず風呂に入った。
    出る頃にはすっかり目が覚めていた。

    2007-04-07 03:26:00
  • 425:

    『まだ昼やん!何事だよ?出かけるってどこに?!』俺はリビングに入るなりそう言った。
    『今日優くん休みやし天気いいしピクニックしよ!昨日のうちにお弁当の準備してたんだぁ〜』ニコニコと嬉しそうにユリは答えた。
    ユリのその顔をみたらもう起こされた事なんてどうでもよくなった。

    2007-04-07 03:30:00
  • 426:

    『優くんこのキャップ貸してー(*゜∀゜*)あ!サングラスの方がいいかな?!でも天気いいのにサングラスするの勿体無いよね…でもスッピンやし…ん〜』何か独り言に近い事をいいながら準備をするユリ。
    着てきた服を洗濯したから服はある。前にき合ってた子が置いていった化粧水やら乳液やらそんなやつはあるけどファンデーションやらマスカラやらがなくてユリはスッピン。

    2007-04-07 04:23:00
  • 427:

    でも目鼻立ちがクッキリしていて目が元々茶色いユリはスッピンでも十分かわいい。
    好きな女だからかもしれないけど………。
    『よし!用意できた!』
    お弁当を入れたショップの紙袋を持ってチーちゃんを抱っこして出発!

    2007-04-07 04:29:00
  • 428:

    海までの道のりをずっとハシャいでいるユリは子供みたいで俺も一緒になってハシャいでた。
    歌なんか口ずさんじゃったりして(・∀・)

    2007-04-07 04:37:00
  • 429:

    『到着ッ!』俺がそう言ったとたんユリとチーちゃんは車を飛び出して海に走った。
    『優くん早くッ』手を大きくふり俺を呼んだ。
    太陽の光と海が反射する光が夜になれてしまっている俺の目には眩しすぎて俺を呼ぶユリの姿さえ見えなくなりそうだった。
    『優くん!』また俺を呼ぶユリの声にハッとしてユリの元へいった。

    2007-04-07 05:06:00
  • 430:

    『チーおいでッ!』ユリとチーちゃんは無邪気にじゃれあっていて俺はそれを見て笑っていた。
    ……………………………………………………………………………………………………………………
    『お弁当食べよっか?お腹すいちゃった☆』
    来る時にコンビニで買ったレジャーシートをひいてユリの作ったお弁当を並べる。

    2007-04-07 05:15:00
  • 431:

    『「いただきます」』
    卵焼き、ウィンナー、唐揚げ………………沢山のおかずと色んな具のおにぎり。
    『俺こんなお弁当初めて食べる(●^∀^●)卵焼き甘くてうまいッ!』
    『え…優くんお弁当食べたことないの?』少し驚いた顔でユリは聞いてきた。

    2007-04-07 05:25:00
  • 432:

    俺『あ〜うん… このおにぎり具何ー?』
    ユリ『え?ん〜とたぶん鮭かな?』
    俺はこんな色とりどりで手作りのお弁当を食べたことが本当になかった。
    小学生の頃遠足などでお弁当を持って行かなきゃならない時は祖父がスーパーで買ったお惣菜を詰めただけのお弁当だった。おにぎりも具がなかったり…祖父は何を入れていいかきっと分からなかったんだと思う。

    2007-04-07 13:51:00
  • 433:

    この年になって手作りのお弁当を食べれるなんて思ってもみなかった。

    海には人がほとんどいなくてあたたかい日差しの下、俺とユリそしてチーがのんびり過ごしているだけ…
    忙しい世界から抜け出した解放感で俺は穏やかな気持ちだった。今ここでこうしている事が幸せに感じた。

    2007-04-07 13:57:00
  • 434:

    気付いたら俺は寝てしまっていた。起きたら隣でチーちゃんが寝ているだけでユリの姿がなかった。
    突然孤独感に襲われ辺りを見回したけどユリは居なかった…
    『ゆーくーん!みてー貝拾ったー』遠くの方でユリの声がして俺はホッとした。

    2007-04-07 14:02:00
  • 435:

    ユリが1人で帰ってしまうなんて事ないのに勝手に不安に思ってた自分が女々しくて嫌だった。
    だけどこんなふうにユリと過ごせるのはきっともう無いんだろう……

    『いっぱい拾ったなぁ〜(・∀・)日もおちてきたし帰るか?』

    2007-04-07 14:07:00
  • 436:

    名無しさん

    しおり???????

    はぃ??>>407>>414は同一人物です?ワラ
    読んでるんで頑張って下さい?

    2007-04-08 06:09:00
  • 437:

    460さん
    おぉ!同じ方でしたか(≧∀≦)
    いつもありがとうございます。
    頑張ります(・∀・)

    2007-04-08 12:14:00
  • 438:

    ユリは疲れたのか帰り道は途中から寝ていた。
    ユリの寝顔をみたら 雅也さんに対する罪悪感が急に芽生えて自分の気持ちと葛藤してたけど 結局家に着くまで結果は出ぬままだった。
    ………ユリが帰ると言うまで何も言わずに一緒にいる…
    だけど雅也さんの事を考えれば今すぐにでもユリを送らなければならない……

    2007-04-08 12:29:00
  • 439:

    男だったら『俺んとこにこい!』って奪っちゃう事の方がいいんだろうか……
    俺はそんな歌詞にあるようなかっこいい事なんて出来ない…

    結局いつものように自分の感情をおさえていた。

    2007-04-08 12:31:00
  • 440:

    『ん…ここどこ…?私寝ちゃってた?』目をこすりながら運転する俺に話かけてきた。
    俺『あと少ししたら俺んちら辺やな。』
    ユリ『そっか…
    優くん…私帰るわ。家に送ってくれる?…』

    2007-04-08 12:41:00
  • 441:

    俺『わかった。』
    俺は笑ってそう返事をした。
    だけどちゃんと笑えていたか心配だった。
    ユリが帰るって言った時ポカンと穴があいてしまった感じがしたんだ…

    2007-04-08 12:42:00
  • 442:

    俺『じゃぁ、またな。明日も来れそうになかったら休みでいいから』
    ユリの家の近くまで送り窓を開けてそう言った。
    ユリ『優くんありがとう。すっごい楽しかった。ありがとうね。仕事は行けそうだったら連絡する。
    ねぇ…優くん、迷惑かけてごめんね。』

    2007-04-08 12:48:00
  • 443:

    ユリは一瞬泣きそうな顔をしたけどすぐに笑い
    『チーもバイバイ☆また行こうね!おやすみッ』と手を降った。
    『おやすみ』そう言って俺は車を走らせた。
    ………"また行こうね"ユリの言葉が耳からはなれなかった。

    2007-04-08 13:02:00
  • 444:

    1人自分の家に帰りソファーに座る。
    たった2日間この部屋で一緒に過ごしただけなのにユリが居た事が当たり前だった気がした。
    なんだか1人で家に居たくなくて俺はタクシーに乗り夜の街へ向かった。

    2007-04-08 13:03:00
  • 445:

    『優!久しぶり!元気してたか?店はどうだ?』
    俺『うん、調子いいよ。お前こそ最近どうなんだよ?』
    俺は同い年のやつが経営するBARに来た。
    同い年って事もあって話やすく前はよく飲みに来ていた。

    2007-04-08 13:11:00
  • 446:

    『俺はもーすぐパパになるからね(〃▽〃)産まれたら遊びに来いよ。嫁さんもお前の顔みたら喜ぶだろうし。』
    俺『おう!行くわ!もう産まれるんかぁー早いなぁ』
    出されたビールを飲みながら色んな話をした。

    2007-04-08 13:17:00
  • 447:

    『そう言えば雅也さんは最近店来てるのか?』
    ――"雅也さん"の名前に一瞬ビクッとした。
    俺『いや、最近は忙しいみたいで顔だせないらしい。なんか相当疲れてるみたいだしな…』
    『そうか…お前に言うか迷ってたんだけどな…雅也さん 最近いい噂聞かないんだ…』

    2007-04-08 13:23:00
  • 448:

    名無しさん

    気になる気になる?

    2007-04-08 13:41:00
  • 449:

    472さん
    ありがとうございます(。・ω・。)

    2007-04-08 22:23:00
  • 450:

    俺『噂?』
    『うん…仕事上色んな人がくるからいろんな話聞くんだよ。ちょっと前から雅也さんの噂をよく聞くんだけど。
    まぁ昔から噂の絶えない人だけどさ…子供がいるとか嫁がいるとか彼女が沢山いるとかな…』
    少し苦笑いして話を続けた。

    2007-04-08 22:29:00
  • 451:

    『今回のはちょっと違うんだよな。
    なんか雅也さん薬やってるらしい………』
    俺『ハハハ!まさか?!あの人はしないだろ』
    ただのくだらない噂だと思い話を折るようにビールとレーズンバターを頼んだ。

    2007-04-09 00:48:00
  • 452:

    ビールとレーズンバターを持ってカウンターに戻ってくるなりまた話はじめた。
    『いやぁ…たぶんなぁ本当だと思う。最近雅也さん痩せただろ?こないだコンビニで見てびっくりしたんだよ』
    俺『忙しいからだろ?痩せただけで薬やってるて決めるなんて無い無い。』
    …馬鹿馬鹿しい。噂なんて実にくだらない…

    2007-04-09 00:51:00
  • 453:

    『かなぁ…でもなんか色々あったらしいぞ?お前の所の系列店で。』
    俺『は?色々って?』
    俺はびっくりして持っていたレーズンバターを落としてしまった。
    おしぼりを差し出しながら話始めた。

    2007-04-09 01:00:00
  • 454:

    『なんかホストクラブの従業員が知らずか知ってか分かんねえけど〇〇組の会長の女に手だしたらしくてそれでちょっともめたらしい。
    まぁお前も知ってると思うけどあの会長さんちょっと危ない人やん…?』
    俺『ちょっとでは無いな…だいぶやな。』
    2人して顔を引きつらした。

    2007-04-09 01:04:00
  • 455:

    『その会長さん、元々雅也さんの事気に入らなかったみたいでさ…ホストクラブ、風俗、あのママがいるラウンジだっけ?なんかそこで営業妨害ギリギリの事して遊んでるらしい。
    会長さんがオーナーのホストクラブと風俗に引き抜いてるらしいしな…金に目眩んでそっちに行く子おるみたいやわ…』

    2007-04-09 01:10:00
  • 456:

    俺『俺聞いてねぇよ?』
    『気使ってるんやないか?お前んトコの店とキャバクラはなんもされてへんみたいやしな。心配かけたくねぇんじゃね?
    まぁ、雅也さん自分の責任だって思ってると思うし…病んでるなぁ…たぶん。
    薬に手だした理由はそれじゃねぇか?』

    2007-04-09 01:16:00
  • 457:

    俺『だから薬は無いって。てか俺何も知らねー。なんで誰も言ってこねぇんだ?』
    『だから余分な心配かけたくなかっただけだろ。
    まぁ、噂だ!噂!気分下げて悪かったな…………
    おい!優!飲むぞッ!』

    2007-04-09 01:21:00
  • 458:

    ……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

    2007-04-09 01:42:00
  • 459:

    名無しさん

    おもしろいッッ?頑張ってください?

    2007-04-10 02:26:00
  • 460:

    アイ

    続き早くよみたぁあい?

    2007-04-10 07:02:00
  • 461:

    名無しさん

    ??

    2007-04-10 11:14:00
  • 462:

    リイ

    続き楽しみです?
    時間かかッても完結楽しみにしてます?
    頑張って下さいね(′-`)

    2007-04-10 13:03:00
  • 463:

    483さん ありがとうございます!頑張ります(●^∀^●)
    484 アイさん いつもありがとうございますッ(。・ω・。)
    485さん ??ありがとうございます(´∇`)
    486 リイさん ありがとうございます!絶対完結させます(。゜∀°。)

    2007-04-10 14:50:00
  • 464:

    『あぁー頭いてぇー(つд`)』
    昨日はあれから飲みまくったらしく気付いたらベッドの上だった。冷蔵庫から炭酸水を出しライムを絞り口に運んだ。シュワシュワと喉を刺激して体に染み渡っていった。
    キラキラする炭酸水をお酒と寝起きでまだボーっとする頭で眺めていた。

    2007-04-10 14:59:00
  • 465:

    ゆぅ

    頑張って下さい(´▽`)

    2007-04-10 15:07:00
  • 466:

    ふと昨日の話を思い出したけど何も考えたくなくてシャワーを浴びて仕事の準備を始めた。
    『優くん ご飯だよ』ってキッチンからユリが言ってくれたのを思い出して少しさみしく感じた…
    ユリはもうここには居ない。
    ……俺はいつもより早く家を出た。家に居るとユリを思い出し悲しく感じてしまう自分が嫌だったから

    2007-04-10 15:39:00
  • 467:

    489 ゆぅさん
    ありがとうございます!頑張ります(*´∀`*)

    2007-04-10 15:41:00
  • 468:

    『おはようございます』
    いつもと変わらない1日が始まる……。
    その日俺は『何かあったら呼んで』とホールをボーイ達に任せ事務室にこもった。
    自分の仕事と調べものがしたかったから。

    2007-04-10 23:31:00
  • 469:

    俺はパソコンの前に座り月の売上などを確認しスタッフ達のシフト調整を早々に終わらせた。
    そして俺は系列店の風俗、ホストクラブ、ラウンジの売上のデータを見た。
    このデータをもっと早くに見ていたら何かできたかもしれない……。
    俺でも何かの力になれたかもしれない……。

    2007-04-10 23:37:00
  • 470:

    嫌がらせを受けていると言うその3店舗とも4ヶ月前から売上が落ちていた…。
    目の前に表れたのはまぎれもない事実だった。
    "噂"として聞いた話は真実だと分かった瞬間だった…。

    2007-04-11 00:35:00
  • 471:

    影のオーナーと呼ばれこの街で"柊 雅也"というブランド的な存在として数多くの実績を残してきた雅也さんはこの事実をどう受け止めているんだろう……。
    俺はこの事実を知った今どうすればいいんだろう……。

    2007-04-11 00:44:00
  • 472:

    俺はパソコンから離れソファーに座りタバコに火を点けた。フワフワと浮かぶ煙を見つめた。
    『優くんタバコ吸いすぎッ』そう言ったユリの顔を思い出した。そしてあの痛々しい傷の事も思い出した…。
    雅也さんがやった傷。
    一瞬苛立ちが込み上げた…。

    2007-04-11 00:51:00
  • 473:

    俺はタバコを灰皿に押し付けた。
    …ダメだ。
    俺はユリの事と今目の前にある事実がごっちゃになってる。
    …ちゃんとしなきゃ。雅也さんは俺が困っていたり悩んでいたら絶対に助けてくれる…。今まで一緒にがんばってきたんだ…。

    2007-04-12 04:37:00
  • 474:

    次は俺が雅也さんを助ける番だ…。
    どんな理由があったにしろユリを傷つけた事は許せない…
    でも……今は…
    "聖"を守るためにも…雅也さんの力になるんだ。

    2007-04-12 04:44:00
  • 475:

    ………………………………………………………………………………………
    この時俺は選択を間違えていたのかな
    ………………………………………………………………………………………

    2007-04-12 04:46:00
  • 476:

    名無しさん

    しおり???????

    2007-04-12 12:12:00
  • 477:

    500 名無しさん
    いつもありがとうございます(*´∀`*)

    2007-04-12 22:10:00
  • 478:

    俺はその日の営業後 松田を残した。この"噂"として広まっていた事実を話した。
    『マジっすか?俺そんな噂聞いた事なかったっす……オーナーとか雅也さんは大丈夫なんす?何て言ってるんすか?』松田はビックリした様子で慌てて聞いてきた。
    『イヤ…俺も直接聞いた訳じゃないんだ。雅也さんからは何も聞かされてない。』俺は松田にデータを見せながら言った。

    2007-04-12 22:24:00
  • 479:

    松田はパソコンに映る数字を見て唖然としていた。
    『ヤバいっすね…このままだともう………。従業員達もいなくなってるんすよね……?
    "聖"もそのうち……』
    松田は不安そうに俺の顔を見た。

    2007-04-12 22:25:00
  • 480:

    『そんな顔すんな( ´∀`)なんかあってからじゃ遅いけど何かあった時の為にとりあえず松田に話ときかたかったんだ。』俺は無理矢理笑って松田に言った。
    松『はい……"聖"は絶対守ります。』
    俺『マッチ頼りにしてるよ(≧ω≦)b俺 一回雅也さんに話きいてみるよ。 遅くまで悪かったな。お疲れさん。』

    2007-04-12 22:33:00
  • 481:

    松田のいなくなった事務室で俺は1人タバコを吸っていた。
    ……とりあえず雅也さんと話をしなきゃ。
    俺は鞄を持って店をでた。

    2007-04-12 22:48:00
  • 482:

    『はい』久しぶりに聞く雅也さんの声はなんだか疲れている様に聞こえた…。
    『あ、お疲れさまです。今電話大丈夫っすか?』
    俺は雅也さんの口から真実を聞くため帰り道雅也さんに電話をした。

    2007-04-12 22:52:00
  • 483:

    "噂"で聞いた事。3店舗の売上が落ちているのを見たという事を言った。
    『優…悪かったな…。明日終わってから時間あるか?ゆっくり話すよ。』
    俺はわかりました。と返事をして電話を切った。

    2007-04-12 22:57:00
  • 484:

    ………………………………………………………………………………………
    ピピピピ・・・・耳元で鳴る携帯の電子音で目が覚めた。
    『今日から出勤するね。色々迷惑かけてごめんなさい。』
    ユリからのメールだった。

    2007-04-12 23:02:00
  • 485:

    なんかホッとした。
    …『了解。無理するなよ』そう返信して携帯を閉じた。
    …………………………………………………………
    また今日もいつもと変わらない1日が始まる。

    2007-04-13 00:16:00
  • 486:

    名無しさん

    リアルタイム…かな 続き楽しみにしてますね?

    2007-04-13 00:26:00
  • 487:

    『優くん おはよッ(●^∀^●)』
    着替えたユリは俺をポンと叩いてニコニコ笑っていた。いつもと変わらないユリだった。顔の腫れはひいたみたいでアザになった部分は化粧で隠してあるみたいだった…。
    『今日からまた頑張りまぁす』
    ユリはそう言ってロッカーに戻っていった。

    2007-04-13 00:28:00
  • 488:

    ユリは本当に頑張っていてユリ指名のお客さんが沢山来ていた。
    負けじとアヤも頑張っていたけど…。
    その日も無事営業終了。事務的な仕事を済ませいつもより早く店をでた。

    2007-04-13 00:28:00
  • 489:

    『お疲れさまです。』雅也さんに電話したらいつものBARに居るからという事だった。
    …………………………………………………………
    『いらっしゃい』ニッコリ微笑む渋いマスターが雅也さんが待つ席に案内してくれた。
    『ビールだね?ちょっと待っててー』マスターはそう言ってカウンターに入っていった。

    2007-04-13 00:37:00
  • 490:

    俺は雅也さんの姿を見て本当にびっくりした…
    痩せてしまって頬が少しこけていた。目もなんだか…違う気がした。
    『お疲れ』様です』( ・∀・)つ
    運ばれてきたビールでいつもどおり乾杯をした。

    2007-04-13 00:43:00
  • 491:

    『優、噂でなんか聞いて嫌な気分にさせてすまなかった。
    なんだか優には言いづらくてな…心配させたくなかったし。』
    雅也さんは少し微笑んで言った。

    2007-04-13 00:53:00
  • 492:

    そしてゆっくりと話始めた。
    『多分、優が聞いた噂ってやつは間違ってないと思うよ………
    前行ったホストクラブあるだろ?そこに会長の女の1人が飲みに来たんだ。それでタクヤって従業員を指名したんだよ。
    来たらすごくお金を使っていく人でね、タクヤにとったら大事な客だったんだ……

    2007-04-13 01:46:00
  • 493:

    タクヤは会長の女って知ってたしその彼女も割り切って飲みにきてたみたいなんだ。
    だけどタクヤは欲が出てきて色をかけはじめたんだ。その彼女はきっとそれが嫌だったんだろうね…
    しばらくして"もう来ない"って言ったんだ。
    そしたらタクヤは彼女を怒鳴り散らして…仕舞には殴って病院送り………』

    2007-04-13 01:49:00
  • 494:

    雅也さんはそこまで一気に話、ため息をついてまた話始めた。
    『それでもちろん会長の耳にも入るわけだ……理由なんて何でもよかったんだよ。
    会長は俺の事を良く思ってないからね…。いいキッカケだったんだ。
    俺に嫌がらせをするのにね。

    2007-04-13 01:55:00
  • 495:

    確かに殴ってケガさせたのはうちの従業員だから慰謝料はそれなりにきっちり出すつもりだったんだ。
    だけどその額じゃ足りなかったとゆーかすでに嫌がらせだね……
    金を出すか店のNo.1、2を会長の店に渡すかって…出来ないなら訴えるって。
    無茶苦茶な事言ってきたんだ。

    2007-04-13 02:00:00
  • 496:

    もちろん大事な従業員を渡すわけにはいかないし、訴えるって事もされたくなかったから金を渡したんだ…。
    それで一件落着かと思ったんだ。

    でもあれで終わらせるわけないんだよな…あの会長が。』

    2007-04-13 02:05:00
  • 497:

    アハハと苦笑いをしてグラスに残ったビールを飲み干した。
    雅『マスター!ビール2つとチーズ適当に出して』そう言って話を続ける……。
    『まずはホストクラブの潰しからで金で従業員を引っ張ったんだ…それで嫌になってく従業員も増えてほんとにどん底まで落ちたんだ。
    だけど会長がやったっていう証拠が何1つなくてどうする事も出来なかったんだ。

    2007-04-13 02:12:00
  • 498:

    『そしたら次は風俗店…変な噂を流されてね…一気に客が減ったんだ。狭い世界だよな…噂は一気に回るんだ。
    で、次はラウンジ。会長が飲みに行っては文句言って帰っていくんだ。他の客に迷惑をかける一歩手前で止めてね…それで少しずつ客足が遠のいていったんだ…。

    2007-04-13 02:22:00
  • 499:

    名無しさん

    しおり???????

    2007-04-13 10:16:00
  • 500:

    524 名無しさん
    しおり? ありがとうございます(・∀・)

    2007-04-13 22:00:00
  • 501:

    『そうだったんすか…』俺は雅也さんの口から今までの出来事を聞いて落ち込んだ……。
    雅『優、そんな顔するなよ』
    俺『でも…どうに…』
    雅『大丈夫だから』俺が言い終わる前に雅也さんは微笑みそう言った。

    2007-04-13 22:04:00
  • 502:

    『無くなった信用を取り戻すのは難しい事だし時間が必要だと思う。
    でもホストクラブのNo.1、2が他の従業員達を引っ張ってくれてるし、風俗店も出来る限りの努力をしてるみたいだし、ラウンジはあのママがいるから大丈夫だ。
    優が心配する事は何1つないよ……

    2007-04-13 22:10:00
  • 503:

    優には"聖"をがんばってもらわなきゃならないからね。
    優との約束だもんな。
    こんな事があったから顔だせなくなって本当に悪いと思ってるんだ……。
    でも大丈夫だから。優は"聖"を守ってくれよ?』

    2007-04-13 22:14:00
  • 504:

    雅也さんは何度も"大丈夫"という言葉を俺に言った。
    雅也さんが疲れきっている事なんて顔をみたらすぐ分かる…でも俺は今まで通り"聖"に居る事しかできない。
    雅也さんが前みたいに"聖"に戻ってくるまで……

    2007-04-13 23:38:00
  • 505:

    ……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

    2007-04-13 23:41:00
  • 506:

    …………………………………………………………
    1ヶ月後……
    ………………………………………………………………………………………

    2007-04-13 23:42:00
  • 507:

    俺はパソコンに映る数字を見てため息をついた。
    あの嫌がらせを受けた3店舗の売上は何も変わっていなかった…。
    噂は大きくなり広まり客足を遠のかせているみたいだった。

    2007-04-13 23:56:00
  • 508:

    俺はこの1ヶ月ずっと気にしていた。
    "聖"を守ってくれと言われた俺はお客さんにまめに営業電話をいれた。松田もそうしていた。もちろん営業中も失礼がないように前より気を使った。
    "聖"は何もされる事なく安定した日々を送っていた。

    2007-04-14 00:08:00
  • 509:

    何かできる訳じゃないけど何も変わっていないとなるとこのままでいいのかと不安になる……。もちろんあの3つの店の事が気になる。
    でもそれより俺は雅也さん自信が心配だった。
    もしも……最悪の場合を考えた時…雅也さんはどうなってしまうのだろう…

    2007-04-14 00:12:00
  • 510:

    俺は下がったままの気分で鞄を持ち店を出た。
    駐車場まで歩く…いつもと同じ道。『お疲れ様です』とすれ違う同業者と軽く挨拶を交わしながら。
    賑やかで華やかな街がもうすぐ朝をむかえる…

    2007-04-14 00:19:00
  • 511:

    どれだけ悩んでも悲しんでも辛くてもこの街は何も変わらない…。
    待ってはくれない…。
    また夜がくるんだ……
    賑やかで華やかでな夜が…。

    2007-04-14 00:25:00
  • 512:

    ………………………………………………………………………………………
    この日俺は松田と とある居酒屋に来ていた。
    『この煮物うまいっすねー』
    相当旨かったのかニコニコと松田は言い黙々と食べていた。そんな松田を見ていたら毎日気を張っていたけど心底ホッとできた気がした。

    2007-04-14 00:34:00
  • 513:

    久しぶりに誘ったのは、いつも頑張ってくれている松田にちょっとしたお礼がしたかったから。
    松田は"聖"で働くようになってだいぶ変わった。もちろん良い意味で(・∀・)
    ボーイの中では一番年下だけれど誰にも負けないやる気があるような気がしていた。

    2007-04-14 00:41:00
  • 514:

    『タカテーン!これからもがんばりまひょーねー(*´∀`*)』
    酔っ払って呂律の回っていない松田をタクシーに詰め込み見送り
    俺も帰るためタクシーに乗り込んだ。
    "頑張りましょーね"か…窓から外を眺め松田の言葉を思い出していた。

    2007-04-14 00:46:00
  • 515:

    ピピピピ…―― 胸ポケットにある携帯が鳴った
    着信 *ユリ*
    こんな時間に珍しいと思いながら通話ボタンを押した。
    『はい』……………

    2007-04-14 00:52:00
  • 516:

    なぁ、おもんないし無意味に長いねんけど 完結まだ?

    2007-04-14 03:59:00
  • 517:

    542さん
    つまらなくてすみません。

    2007-04-14 05:09:00
  • 518:

    名無しさん

    >>542つまらかないなら読まなければ??完結まだ??とか言ってるて事ゎなにげにこの続きが気になッてるからでしょ??
    >>543主さン気にしないで楽しみに読んでるンで続きかいてくださいね?

    2007-04-14 05:28:00
  • 519:

    名無しさん

    つまらかない×
    つまらない○ ね?
    誤字すまね?

    2007-04-14 05:29:00
  • 520:

    アイ

    楽しみしてるから頑張ってな?

    2007-04-14 07:04:00
  • 521:

    名無しさん

    あがってんの見たらだるいねん?まだ書いてん?って思うわけ 長すぎやしはよさっさ終わらせや

    2007-04-14 16:50:00
  • 522:

    名無しさん

    楽しみにしてます?

    2007-04-14 19:02:00
  • 523:

    名無しさん

    主さん頑張ってなぁ??

    2007-04-15 22:25:00
  • 524:

    名無しさん

    続きめっちゃ気になる?早く読みたいな?楽しみにしてます?

    2007-04-17 01:35:00
  • 525:

    …………………………………………………………………………………………………………………………………………………

    2007-04-17 21:06:00
  • 526:

    544さん ありがとうございます(●^∀^●)
    546 アイさん いつもありがとうございます(´∀`)
    547さん 気分を害してしまってすみませんでした。

    2007-04-17 21:16:00
  • 527:

    548さん ありがとうございます(´∇`)
    549さん ありがとうございます。頑張ります(●´∀`●)
    550さん ありがとうございます(≧∀≦)

    2007-04-17 21:17:00
  • 528:

    ………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

    2007-04-17 21:20:00
  • 529:

    ユリ『……………………』
    俺『おーい ユリー?』
    ユリ『………………………………優くんッ』
    『え?どした?!』電話から聞こえるユリの声は泣いているみたいだった。

    2007-04-17 21:38:00
  • 530:

    『優くん…もぉ嫌ッ……もぉ無理ぃ…優くんッ』
    泣いているせいで言葉が途切れ途切れだったけどなんの事か伝わった。
    『ユリ?聞いてるか?今家か?1人か?迎えに行くからそこにいろよ。』
    頷くユリにそう言って電話をきった。

    2007-04-17 21:54:00
  • 531:

    タクシーの運転手に場所を伝えユリの家に向かった。
    俺は"急いで"と何度も言った…
    ………………………………………………………………………………………

    2007-04-17 22:04:00
  • 532:

    ユリの住んでいるマンションに着きポケットからお金を出して俺はユリの部屋へと急いだ。
    ピンポーン…――『はい…』ユリの元気ない声だった。
    『俺。優…開けて』

    2007-04-17 22:11:00
  • 533:

    ガチャ…――
    ドアが開いてユリの姿を見て俺はユリを抱きしめた…。
    前は壊れてしまいそうで強く抱きしめられなかったけど…
    この時の俺はユリを力強く抱きしめていた。

    2007-04-17 22:19:00
  • 534:

    ユリは俺の腕の中で弱々しく肩を振るわせ泣いていた。
    ………………………………………………………………………………………
    『ユリ?いけるか?俺んち帰ろ』
    コクンと頷き俺の顔を見上げた。

    2007-04-17 22:28:00
  • 535:

    ユリの荷物を持って部屋を出た。
    呼んでおいたタクシーに乗り俺の家に向かった。
    無言でお互い窓から外を眺めていた。
    でも俺達の手はしっかりと繋がれていた。

    2007-04-17 23:32:00
  • 536:

    家に着き冷蔵庫からミルクティーを出し氷と一緒にグラスに注いだ。俺はビール片手にユリにグラスを渡した。
    『ありがと。ほんとビール好きだね』
    そう言って少し笑ってグラスを受け取るユリの腕にはまだ生々しいアザがあった……

    2007-04-17 23:52:00
  • 537:

    『またやられたのか?』
    ソファーに座りながらユリに聞いた。首を縦に振り答えるユリ。
    『腕だけか?背中もか?』
    また首を縦に振り答えた。

    2007-04-17 23:59:00
  • 538:

    『痛かっただろ?もう大丈夫だからな。』ユリの頭を撫でそう言った。
    ユリは目に涙を溜めて首を縦に振っていた……。

    『風呂入ってくる…』ユリが泣き止んだのを確認して俺はリビングを出た。

    2007-04-18 00:05:00
  • 539:

    風呂から出るとユリはソファーに座りテレビを見ていた。
    『何か作ろうかと思ったけど冷蔵庫また何も入ってなかったぁ〜(*´ε`*)明日買い出し行こッ(・∀・)』
    さっきとは打って変わってニコニコと喋るユリについ笑ってしまった。

    2007-04-18 00:12:00
  • 540:

    『分かったよ(・∀・)
    ユリも風呂入ってきたら?』
    "はぁーい"と素直に返事をしてユリはリビングから出ていった。
    冷蔵庫からよく冷えたビールを取り出し飲みながらユリが出てくるのを待った。

    2007-04-18 00:17:00
  • 541:

    『髪乾かして〜(´∀`)』風呂から出たユリはドライヤー片手にリビングに入ってきた。
    『ヤダ…』そう言いながらも何故か俺はドライヤーを持ちソファーに座っている俺の足の間にチョコンと座るユリの髪を乾かしていた。

    甘えてくるユリがかわいくて仕方がなかったんだ…。

    2007-04-18 00:24:00
  • 542:

    ……………………………………………………………………………………………………………………『寝るか(・∀・)ユリ ベッドいけよ』
    俺はソファーに寝転がりそう言った。
    『おやすみー』リビングの電気を消しユリはリビングを出て寝室に行った。

    2007-04-18 00:30:00
  • 543:

    1人になった俺はテーブルの上にあるタバコを手にとり吸った。
    …この部屋にユリが戻ってきた嬉しさとまたいつか独りになるんだ。という悲しさの両方の気持ちがあった。

    ユリがこのままずっとここに居てくれたら良いのに…

    2007-04-18 00:37:00
  • 544:

    『優くん…起きてる?』突然ユリがリビングに戻ってきた。
    『ん?起きてるよ。寝れない?』
    『………うん。優くん…一緒に寝よ…?』
    『え?……』驚いた俺は変な声をだしてしまった。

    2007-04-18 00:42:00
  • 545:

    『一緒に寝よ…?ダメ…?』ユリは弱々しく言った。
    『今日はやけに甘えたやな。』
    俺は立ち上がりユリの頭をポンポンとし寝室に向かった。

    2007-04-18 00:49:00
  • 546:

    俺がベッドに寝転がると俺のビールとタバコを持ったユリが寝室に入ってきた。
    ベッドの横の小さなテーブルにそれらを置くユリにベッドに入るよう手招きをした。
    俺は枕を背にあてタバコをすいビールを開けた。
    ユリは寝転び枕に肘をつき俺を見上げた…

    2007-04-18 00:58:00
  • 547:

    『ん〜?』俺は視線を感じユリの顔をみた。
    俺を見上げるユリは『優くんごめんね。』と一言いった。
    "気にするな"って言う意味でユリの頭を撫でた。
    ユリは横になり目を閉じた…そしてゆっくり話はじめた。

    2007-04-18 01:06:00
  • 548:

    『私…雅也くんが恐い………
    ずっとずっと我慢してたの。私以外の女の子と食事に行くのも映画を見るのも"仕事"だからって思ってた…雅也くんは"sexは絶対してない"って言ってたけど嘘って事くらいずっと前から知ってたの。
    だけど好きで仕方なくて知らないふりをして自分を誤魔化してた……

    2007-04-18 01:12:00
  • 549:

    いつか変わってくれるんじゃないかってどこかで期待してたの。
    一緒にいる時はすごく優しいから辛い事なんて忘れちゃうし…一緒にいる時はすごく幸せだったの。
    だけどいつからか殴られるようになって…………………………』
    『もういいよ』泣きそうなユリにそう言うと"大丈夫。聞いて?"と微笑んだ。

    2007-04-18 01:21:00
  • 550:

    『最初はね、蹴られたり叩かれたりするだけだったの。ビックリした…だけど"ごめんな"って謝るの。殴った分謝ってくるの…それて許してた。
    アヤちゃんとか他の女の子には手を上げないんだろうなぁって…"私だけなんだ"って変なとこに優越感もっちゃってた…笑っちゃうよね………』エヘヘって苦笑いして言った。

    俺『アヤの事知ってたんだな…』

    2007-04-18 04:29:00
  • 551:

    『うん…知ってた。アヤちゃんが私の事嫌いな事もね…すごく複雑な気持ちだった。"色恋やん"って見下してた…嫌な女だよね。
    ただ誰にもとられたくなかったの。"良い子"にしてたら一番でいられるって自分に言い聞かせてた。
    だからぜーんぶ見てみぬフリ!!』
    俺の飲みかけのビールを一口飲んで続ける……

    2007-04-18 04:38:00
  • 552:

    『なんでだったか忘れちゃったけど…今思えばたぶん理由なんてなかったんだと思う…。
    いつもみたいに殴られて蹴られて…そしたら果物ナイフを手にもって…
    私を壁に押し付けて背中を切りつけたの。"お前の背中は汚い"って叫びながら…"ユリは汚い"って…"お前は天使なんかじゃない"って……

    2007-04-18 04:45:00
  • 553:

    天使は私のお母さんで百合の花は私だったの…お父さんが付けてくれた私の名前……大事だから…背中にいれたの。
    それをね…雅也くんは気に入らなくてナイフで切ったの。"俺の事だけ考えろ"って…意味分かんないよね………でも雅也くんには私しかいないんだって…弱い人だから私が守らなきゃって……自意識過剰?
    だから痛くても我慢して許したの。

    2007-04-18 04:52:00
  • 554:

    タバコを押し付けてられても殴られても…雅也くんがそれで気がすむならそれでよかった。
    仕事で病んでて辛そうだった…でも私には何もできなくて……
    暴力は酷くなるばかりで私も限界だった。
    でね…本当に殺されるかと思った。今日は…。

    2007-04-18 04:57:00
  • 555:

    殴られたりしてる時いつも生きてる気がしなかった…このまま死んだ方がましだなって…死んだら痛み感じないんだろうなって。
    だけど今日はすごく恐くなった…首を絞められて………』

    『もう大丈夫だから』俺はそう言ってユリを抱きしめた。

    2007-04-18 05:03:00
  • 556:

    ユリは俺に
    "優くんがいてくれてよかった…優くんの優しさが私を救ってくれたの。ありがとう"と泣いてうまく喋れてなかったけどそう言ってくれた。
    ……ただ俺はユリを守りたかっただけなんだ。

    2007-04-18 05:15:00
  • 557:

    ユリが今俺を必要としてくれるのなら俺はユリのそばにいる…。
    悲しいなら俺が抱きしめる…。
    だからユリ…?
    もう泣くな…俺がそばにいる。もう"大丈夫"。

    2007-04-18 05:21:00
  • 558:

    恥ずかしいから口に出して言えないけど…。

    俺の気持ちが伝わるように…
    ユリを胸に抱きしめていた。

    2007-04-18 05:24:00
  • 559:

    ………………………………………………………………………………………
    "ユリ…愛してる"
    ……………………………………………………………………………………………………………………

    2007-04-18 05:25:00
  • 560:

    …………………………………………………………
    いつのまにか眠っていて目が覚めると右側には俺の服を掴んだまま眠るユリがいた。ユリを起こさないようタバコに手を伸ばした。
    『優くん…起きてたん?』眠そうな目で俺を見て眠そうな声でそう言っていた……

    2007-04-18 22:00:00
  • 561:

    その日はユリが言っていた通り2人で近くのスーパーに買い出しに行った。慣れた手つきで野菜やら肉を選んでカゴに入れていくユリ…。
    俺には何が違うのか分からなかったけど "どっちにしよう"と悩んでるユリをみてなんだか幸せを感じた…
    "聖"で見せる顔とは違うユリの顔…

    2007-04-19 21:26:00
  • 562:

    相変わらずユリは手際よくご飯を作ってくれてやっぱり美味しかった…優しい味。
    ……………………………………………………………………………………………………………………
    『行ってきまーす』
    『行ってらっしゃーい』

    2007-04-19 21:30:00
  • 563:

    ユリは顔の傷やら腕のアザがあるから仕事は休ませた。
    玄関でチーを抱いて手をふるユリに手をふり俺は駐車場へと急ぐ…。
    …照れる。ユリの"行ってらっしゃーい"に慣れるには時間がかかりそうだ…。

    2007-04-19 21:33:00
  • 564:

    …なぁ ユリ?
    あの時もっともっと強く抱きしめていたら…
    あの時もっともっと強く思っていたら…
    何かが変わっていたかな…

    2007-04-19 21:36:00
  • 565:

    どれだけ思っても

    過去の事だけど
    ……………………………………………………………………………………………………………………

    2007-04-19 23:49:00
  • 566:

    ユリが雅也さんに何て言ったのか雅也さんとどうなっているのか俺には分からないけどユリの様子からして何もないようだった…。
    もうユリには雅也さんに対して"好き"っていう感情は無いんだろうか…

    臆病な俺は聞く事が出来ないままだった。

    2007-04-19 23:54:00
  • 567:

    ユリが俺の家に来て1週間とちょっと…
    ユリの服などいるものを取りにユリの家に行っては俺の家に"ユリの物"が増えていった。
    バスルームには化粧品などが並べられクローゼットにはユリのドレスがあって玄関にはユリと俺の靴。
    キッチンにはユリがミルクティーを飲むカップ。

    2007-04-20 06:15:00
  • 568:

    俺の家は"ユリと俺の家"になっていた。
    毎日ユリが作ってくれるご飯のおかげで少し健康になった気がする…。
    タバコもお酒の量も気づいたら前より減っている気がした。

    2007-04-20 06:22:00
  • 569:

    名無しさん

    あげ?

    2007-04-20 06:44:00
  • 570:

    ユリは仕事にも復帰して"聖"はいつもどおりの日々を送っていた。
    ………………………………………………………………………………………
    ある日の営業終了後 雅也さんから電話があった。

    2007-04-20 16:17:00
  • 571:

    携帯に映る"柊 雅也"の文字を見て一瞬ためらったけど通話ボタンを押した。………"はい。おつかれさまです。"
    『お疲れ。"聖"の調子はどうだ?何か変わった事はないか?』
    雅也さんからの電話は店の事だった。
    "何も変わりないです。"俺はそう返事をした。

    2007-04-20 16:22:00
  • 572:

    雅『そうか。こっちはまだ安定してないけど大丈夫だから"聖"の事は頼むな…』
    俺は"もちろんです"と威勢よく返事をし電話を切ろうとした。
    『あ、優 何かあったら連絡しろよ。どんな事でもいいから』
    雅也さんは最後にそう言って電話は切れた…

    2007-04-20 16:26:00
  • 573:

    "どんな事でもいいから"
    その言葉にドキッとした。
    雅也さんはきっとユリの事が言いたいんだ。
    ……知ってるんだ。

    2007-04-20 16:29:00
  • 574:

    596さん
    ありがとうございます(´∇`)

    2007-04-20 16:29:00
  • 575:

    名無しさん

    2007-04-20 21:20:00
  • 576:

    名無しさん

    主さんサゲないでいいと思う(´・ω・`)この小説楽しみにしてる人たくさんいるし意味なく荒らしてくる暇人ってどの小説にもいるよ!!!気にしないであげていこうよ

    2007-04-20 22:49:00
  • 577:

    名無しさん

    >>603同意

    2007-04-21 00:54:00
  • 578:

    604さん ありがとうございます(´∀`)

    2007-04-22 05:15:00
  • 579:

    俺が気にしすぎなのか…
    ユリに聞ければいいのに…

    でも聞いてしまったらすぐにでもいなくなってしまいそうで…嫌だったんだ。

    2007-04-22 05:25:00
  • 580:

    ………………………………………………………………………………………
    『「ただいまー」』

    俺とユリは常に一緒だった。

    2007-04-22 05:31:00
  • 581:

    仕事も寝る時も…
    唯一 仕事に行くときだけ別々で…。

    これだけ一緒にいても飽きるなんてことはなくて ユリの表情に…行動に…時々ドキッとしてしまう自分がいた。

    2007-04-22 05:39:00
  • 582:

    ユリの寝顔も
    "優くん"って呼ぶ声も…
    イタズラっぽく笑う顔も…
    すべて愛おしかった。

    2007-04-22 05:43:00
  • 583:

    ……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

    2007-04-22 05:53:00
  • 584:

    ユリ…………
    俺はあの日の事を忘れてないよ。

    忘れないよ。

    2007-04-22 05:56:00
  • 585:


    ずっと忘れない。

    絶対に…

    2007-04-23 01:20:00
  • 586:



    あの時みたいに
    "優くん"って呼ぶユリの声をもう一度聞きたいんだ……………

    2007-04-23 01:21:00
  • 587:

    ………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

    2007-04-23 01:22:00
  • 588:

    『「ごちそうさま」』
    仕事から帰ってきてユリの作ったご飯を食べ2人の声が揃う…
    いつもと変わらない時間。
    穏やかで…俺が俺でいれる時間…。

    2007-04-23 01:29:00
  • 589:

    "寝よっか"
    どちらかが言えば自然と2人して寝室へ向かう。
    ユリは俺のタバコとビールをもって…
    俺がそのビールを飲み終えるまでなんて事ない話をして…

    2007-04-23 01:31:00
  • 590:

    俺はユリを抱きしめ…
    ユリは俺の腕の中で…

    眠る………

    2007-04-23 01:32:00
  • 591:

    『優くん…?
    優くんは何でこの街にいるの…?』

    …あの日先に口を開いたのはユリだった。

    2007-04-23 01:36:00
  • 592:

    一瞬戸惑ったけど俺の口からは自然と言葉が出ていた。
    母親に捨てられた事。
    父親が分からない事。
    親友と彼女に裏切られた事…。

    2007-04-23 01:47:00
  • 593:


    祖父の死。
    全てを置いてこの街に来た事。
    過去を全て話した。

    2007-04-23 01:51:00
  • 594:

    同情してほしかったのかもしれない。
    ユリが抱きしめてなぐさめてくれるのを期待してたかもしれない。

    でも……全て知って欲しかった。 今の俺がいるわけを知って欲しかった。

    2007-04-23 01:56:00
  • 595:

    俺が話をしている間 ユリは俺の左手をずっと握りしめていた。

    『初めてや…人にこんな話するの…』
    タバコを灰皿に押し付けてそう言った。

    2007-04-23 02:02:00
  • 596:

    『優くん………っ』

    …えっ…?
    ………………………………………………………………………………………

    2007-04-23 02:05:00
  • 597:

    名無しさん

    どーなんの?どーなんのどーなんのー!?

    2007-04-23 08:12:00
  • 598:

    名無しさん

    ドキドキ??

    2007-04-23 23:51:00
  • 599:

    名無しさん

    きっ……気になるやん?

    2007-04-28 03:27:00
  • 600:

    >>625さん
    >>626さん
    >>627さん
    ありがとうございます。ダラダラと書いてしまってすみませんでした。完結絶対します。

    2007-05-02 04:33:00
  • 601:

    ユリは俺の頬に優しくキスをくれた。
    びっくりして一瞬時間が止まった気がした。
    でもきっとそれはほんの数秒………。
    俺はユリを抱きしめた。

    2007-05-02 04:38:00
  • 602:

    ユリの頬に…口に…首に…胸に…………
    あの背中に…。
    ユリの全てにキスをした。
    愛おしいと初めて思えたユリと言う女の子に…。

    2007-05-02 04:40:00
  • 603:

    『優くん』って優しく呼ぶ声も俺に反応してくれる声も全て愛おしく思えた。
    俺はユリを本気で抱いた。
    なにも迷いはない。

    2007-05-02 04:48:00
  • 604:



    ユリ愛してるよ。
    ………………………………………………………………………………………

    2007-05-02 04:49:00
  • 605:



    今もこれからも。
    ………………………………………………………………………………………

    2007-05-02 04:50:00
  • 606:

    ……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

    2007-05-02 04:51:00
  • 607:

    『優くん…起きて!優くん!』
    俺をユサユサと起こすユリの声で目が覚めた。
    まだ寝ぼけたままの頭でリビングに行くとユリがご飯を作っていたようで美味しそうなにおいがした……。

    2007-05-02 04:54:00
  • 608:

    『もー少しでご飯できるからシャワー浴びたら?』そう言ったユリの声でソファーに座りタバコを吸っていた俺は立ち上がりリビングをでた。
    ………………………………………………………………………………………

    2007-05-02 04:58:00
  • 609:

    シャワーを浴びてリビングに戻ってくると本当に見計らったみたいにテーブルに出来上がったご飯が並べられていた。
    ユリは俺に合わせて全てやってくれていた。
    何気なく使っているバスタオルもユリが毎日洗濯をしてくれているし……

    2007-05-02 05:07:00
  • 610:

    今まで面倒くさくてシャツはクルーニングに出していたけどユリがアイロンを買ってきて綺麗にクローゼットに入れてあるし…。

    "ありがとう"って一回も言えてないけど…
    なんか照れくさいんだ。

    2007-05-02 05:11:00
  • 611:

    ユリが"此処"にいるのが普通で………一緒にいるのが当たり前な気がしてて……

    今更"ありがとう"って素直に言えない。
    でもシャツに腕を通すたびいつも思ってる…。

    2007-05-02 05:16:00
  • 612:

    その日のご飯はオムライスだった。
    俺の好きなコーンがいっぱい入っていてフワフワの卵でキレイに包まれたオムライス。
    『うまい!まじうまい!初めてや!』
    『当たり前やん(*´∀`*)』そう言っていたけどユリが少し照れているのが分かった。

    2007-05-02 21:59:00
  • 613:

    ユリが右に首を傾げて話す時は照れている時。
    物忘れが激しいユリは思い出す時いつも腕を組んで『ん〜』ってうなってる…
    気分が良い時はなぜか"魔女の宅急便"の歌を口ずさんでいる。
    なぜそれなのかは分からないけど……

    2007-05-02 22:12:00
  • 614:

    『優ちゃーん』って呼ぶときはお願い事がある時…。

    寝るとき俺の服を引っ張るのは
    "手を繋いで"の合図。

    2007-05-02 22:17:00
  • 615:

    "聖" でのユリは
    "綺麗で大人でしっかり者"で通っている。
    俺の知ってるユリ。
    "店のスタッフ"

    2007-05-02 22:21:00
  • 616:

    "可愛いくて甘えたで少しボーっとするのが癖"
    それが俺の前でのユリ。
    俺が好きな女の子。

    2007-05-02 22:24:00
  • 617:

    ……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

    2007-05-02 22:25:00
  • 618:

    お客さんの前でコロコロと表情を変えるユリの姿を見てさすがだと思った。
    もちろんアヤも…サヤカも…スタッフみんな素敵な女の子だ。

    『タカテン!!!』

    2007-05-02 22:45:00
  • 619:

    そう言って少し浸っていた俺の肩を叩いたのは松田だった。

    『なんだよっ(*Д*)ビックリしたし!』
    そう言って事務室に入る俺の後ろを松田は付いて入ってきた。

    2007-05-02 22:51:00
  • 620:

    『噂で聞いたんすけど例の風俗店閉めるんすか?』
    ソファーに座ってタバコに火を点けたその時 松田は突然そんな事を言ってきた。
    『は?』
    自分が同様してるのが分かった…

    2007-05-02 22:56:00
  • 621:

    『こないだ連れといつも行く居酒屋に行った時に聞いたんすけど…ただの噂っすよね…?』

    『当たり前だ!!!』
    心配そうにする松田に思わず大きな声を出してしまっていた…

    2007-05-02 22:59:00
  • 622:

    俺『あ…すまん。
    雅也さんが閉めるわけないよ。何か聞いたら松田にはちゃんと伝えるから…』
    松『はい…すみません…』
    気まずそうに松田は事務室から出ていった。

    2007-05-02 23:04:00
  • 623:

    ……松田の気持ちは分かってる。俺も同じだから。
    この間の噂が真実だったから………
    今回も…………

    2007-05-02 23:08:00
  • 624:

    ただの噂じゃない気がして仕方がなかった。
    風俗店を閉めてしまったら系列店である店までもが悪く言われるんだ…
    "聖"はそんな事じゃ潰されない…
    力強いスタッフとボーイ達がいるから。

    2007-05-02 23:11:00
  • 625:

    だけど既に潰しをされているラウンジとホストクラブはどうなってしまうんだろう……。

    雅也さんは一体どうするつもりなんだろう…。

    2007-05-02 23:13:00
  • 626:

    モヤモヤする気持ちのままその日の営業は終わった。
    自分の仕事を済まし女の子達を帰し またいつものようにユリと2人で駐車場に向かう。
    『もうすぐ夏だね』
    そう言ったユリの言葉で風が心地良いのを感じた。

    2007-05-02 23:18:00
  • 627:

    『「ただいまー」』
    コンビニの袋をテーブルに置いてソファーに座った。
    『ふぅ……』自分でもビックリするくらい大きなため息をついた。
    『何ー?そんな大きなため息ついて(。・ε・。)』

    2007-05-02 23:24:00
  • 628:

    『なんでもない。なんでもない(●^∀^●)』アハハと笑い俺はシャワーをしにリビングを出た。

    …しまった…絶対変に思ってる。
    ユリは敏感だ。きっと何かあるってバレてる。

    2007-05-02 23:28:00
  • 629:

    名無しさん

    しおり??????

    2007-05-06 08:39:00
  • 630:

    名無しさん

    あげ??

    2007-05-14 21:22:00
  • 631:

    >>657さん

    >>658さん
    ありがとうございます(´∀`)

    2007-05-16 17:05:00
  • 632:

    別に系列店が潰れたところで俺には関係ない事だって思えばいい…
    俺は"聖の店長"であって経営者ではないのだから…
    でも…
    そう思えないんだ。

    2007-05-16 21:13:00
  • 633:

    俺を変えてくれた人で俺が尊敬している人だから。
    憧れている人だから…

    何の役にもたたないかもしれないけど力になりたい。

    2007-05-16 21:16:00
  • 634:

    そんな事を考えながらシャワーを浴びていた。
    …………………………………………………………………………………………………………………………………………………
    『何か考え事ー?』
    リビングに戻りソファーでビールを飲む俺の顔を覗き込んでユリはそう言った。

    2007-05-16 21:20:00
  • 635:

    え…?っていう顔をしたらユリは俺の横に座り肩に寄りかかってきた。
    『優くん…
    雅也くんの事が心配なんの?』
    ユリはやっぱり全部分かっていたみたいだ。

    2007-05-16 21:25:00
  • 636:

    返す言葉が見つからなくてタバコに火を点けた。
    『潰れるって話でしょ?前に少し雅也くんに聞いたの。相当病んでた…たぶんその頃から手上げられてた…
    支えにならなきゃって思って色々我慢してたけど…
    私見放しちゃった…』

    2007-05-16 21:31:00
  • 637:

    でも誰か1人でも自分の味方が居てくれるって分かった時すごく気が楽になると思う…

    それが私にとったら優くんの存在だったの。
    こんな私を全て真っ正面から受け止めてくれたのは優くんだったの。

    2007-05-17 15:43:00
  • 638:

    私には仕事の事はよく分からないけど私は優くんの味方だよ。
    私が言える立場じゃないけど雅也くんの支えになれるのはきっと優くんだけだと思う。』
    ユリはそう言って俺の顔を見た。
    俺はキスをしてユリを抱きしめた……

    2007-05-17 15:51:00
  • 639:

    ……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

    2007-05-17 15:52:00
  • 640:

    俺は次の日の営業が終わってから雅也さんと会う約束をした。
    ユリを家まで送りいつものBARに向かった。
    『いらっしゃい』
    マスターの優しい声が少し緊張した俺をほぐしてくれた。

    2007-05-17 15:56:00
  • 641:

    しばらくすると雅也さんが入ってきていつもと変わらない笑顔を俺に向けた。
    雅『お待たせ、久しぶりやな。おつかれー』
    そう言っていつもと同じようにビールで乾杯をした。
    "聖"の状況報告などをし終わり俺から本題を切り出した。

    2007-05-17 16:02:00
  • 642:

    俺『風俗店どうなるんすか?』単刀直入に聞いた。
    雅『アハハ―…いきなりやな。なんとか保ててるよ。』
    ………嘘だと分かった。
    いつもだったらそんな曖昧な言い方をしない。

    2007-05-17 16:06:00
  • 643:

    俺『雅也さん。
    風俗店とホストクラブ閉めませんか?』
    俺は俺なりに考えた事を言った。
    雅『え?閉める?何言ってんだよ。』少し笑って雅也さんはそう言いビールを飲んだ。

    2007-05-17 16:10:00
  • 644:

    俺『俺は"聖"の店長であって俺が系列店の事を言える立場じゃないって分かってます…
    でも俺は一回閉めてもう一度やり直した方がいいと思ったんです…』
    雅『………………』
    雅也さんは何も言わず俺の前でただビールを飲んでいて変な緊張感が俺の中に湧いた。

    2007-05-17 16:17:00
  • 645:

    『あ…すいません。なんか出しゃばった真似して…』気まずい雰囲気が流れる中俺はそう言った。
    雅『いや…確かにそうなんだよ。
    俺のエゴで店を開けてるんだ。でもそれには理由があるんだ……
    優?お前にも分かるだろ?』

    2007-05-17 16:22:00
  • 646:

    雅也さんは俺を見て話を続けた。
    『閉めるのは誰にだって出来るんだ。でも今まで頑張ってきた従業員達はどうなる?………確かにこの街には数え切れない程の店があるから次に行く場所なんてすぐ見つかると思う。
    でもな、俺にはどうしても閉める事は考えられないんだ。……閉めてまた次店を始めるには今以上に信用がないと無理なんだよ…』

    2007-05-17 16:28:00
  • 647:

    雅也さんは悩み疲れきった顔でそう話した。
    『分かります…』俺は小さい声でそう言った。
    『優、大丈夫だよ。ありがとうな。俺には頼りないけどオーナーがいるし一緒に頑張ってきた従業員達もいる。………なにより優、お前が居るから大丈夫だ。
    "聖"がこうしてあるのは優が居たからなんだよ。』

    2007-05-17 16:35:00
  • 648:

    雅也さんは少し笑いそう言った。
    俺は気持ちが言葉にならなくて頷く事しかできなかった。
    ……………………………………………………………………………………………………………………

    2007-05-17 16:38:00
  • 649:

    俺達はしばらくして店を出て大通りまでの道を歩いた。
    すれ違う人達が雅也さんを見て挨拶をしていた。
    その度にさっきまで見せていた疲れた表情ではなく"柊 雅也"である顔で歩いていた。

    2007-05-17 16:43:00
  • 650:

    タクシーをとめ雅也さんは乗る前に俺に言った……
    『優、ユリは元気か?お前にも迷惑かけて悪かったな…ユリを頼むよ。』そう言って少し微笑みタクシーに乗り帰っていった。
    俺は雅也さんのタクシーが見えなくなるまで見送った…

    2007-05-17 16:54:00
  • 651:

    俺はあの時どんな顔をしていたんだろう…

    俺はタクシーに乗りユリの待つ家へと帰った。
    『優くんおかえり(*´∀`*)』そう言って出迎えてくれたユリを見てすごくホッとしたのを覚えている…。

    2007-05-17 17:06:00
  • 652:

    …………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

    2007-05-17 17:10:00
  • 653:

    俺はある日オーナーに話があると言いとある料亭に来ていた。
    "聖"は相変わらず安定を保っていて
    雅也さんが"大丈夫"と言っていた風店、ホストクラブがまだ不安定なままだった時だった…

    2007-05-17 17:14:00
  • 654:

    ………………………………………………………………………………………
    もし言ってなかったら…
    もしそんな事思わなかったら…
    全て変わっていたかな…

    2007-05-17 21:55:00
  • 655:

    この時に全て変わってしまっていたのなら…
    もう一度この時に戻りたい…
    ………………………………………………………………………………………
    神様…?この願いはきいてはもらえない?

    2007-05-17 22:00:00
  • 656:

    ……………………………………………………………………………………………………………………
    『オーナー、もう1店舗俺に任せてもらえないですか?』
    雅也さんと話をしたあの日からずっと考えていた事をオーナーに打ち明けた。

    2007-05-17 22:48:00
  • 657:

    『いーよ(・∀・)』
    オーナーの答えは
    "あれ取って"="いーよ"
    みたいな本当にあっさりとした返事だった。

    2007-05-17 22:53:00
  • 658:

    あまりにも軽く答えられてしまって俺は呆気にとられてしまっていた…。
    『なんの店?クラブか(。゜∀°。)?キャバクラか(*゜∀゜*)?』
    子供みたいにキラキラした目でオーナーは俺に聞いた。

    2007-05-17 23:26:00
  • 659:

    新しく店を出すと言う話なのにこんな簡単に決めてしまっていいのだろうかと少し…いや、だいぶ不安になった。
    俺『俺はキャバクラかホストクラブをやってみたいんです』
    オーナー『ん〜……キャバクラかホストクラブね…
    どっちでもいいよ、お前やりたいほうやればいい。』

    2007-05-18 00:01:00
  • 660:

    これまた軽い返事で俺は"はい"と返事をする事しかできなかった。
    『雅也はこの話知ってるんか?』"まだ言ってないです"と俺が答えると

    『まぁ、次は優 一人でやってみろ(●´∀`●)雅也無しでやってみたらいい。詳しい話はまた聞くとして今日は休みなんだろ?飲んで食え!ハハハ』陽気なおじさんだ…でも本当はすごい人なんだけど…

    2007-05-18 00:50:00
  • 661:

    俺は早速行動に移した。
    前から目をつけていた物件を見に行ったりしてオーナーとも詳しい話あいをした。
    俺は毎日忙しく動き回っていた。

    2007-05-18 01:14:00
  • 662:

    どれだけ忙しくても家に帰ればユリが居てホッとして疲れがとれる場所があった。
    『ご飯は食べなきゃダメ』
    て言ってユリは片手でも食べれるようにサンドイッチを作ってくれたり、簡単に食べれるご飯を作ってくれたり…家でパソコンに向かっている時は目が疲れないよにとホットタオルを用意してくれたり…

    2007-05-18 01:22:00
  • 663:

    料理とかもパソコンで調べているみたいだった。
    本当に俺にはもったいないくらいの"いい女"。
    ユリが『おかえり』って笑って出迎えてくれるだけで1日の疲れなんて吹っ飛ぶくらいなんだ。

    2007-05-18 01:26:00
  • 664:

    ……………………………………………………………………………………………………………………
    間違いなく俺の支えはユリだよ。
    今も
    これからも……

    2007-05-18 01:28:00
  • 665:

    ………………………………………………………………………………………
    不動産屋との契約が決まり色々な許可なども下りようやくスタートラインに立てた。
    俺はその日雅也さんに電話をした。
    俺が店をやる事はオーナーから雅也さんに話をしてあったけれど店の準備に取りかかるという事を伝えた。

    2007-05-18 01:44:00
  • 666:

    『俺が今こんなんだから頼りないかもしれないけど俺は優と仕事するのがすごく楽しいよ。今のこの問題が解決したらまた新しく一緒にやろう。俺達の為の居酒屋とかな。(笑)
    俺にとって優はすごく必要な人間なんだ。だから力になりたいと思ってる。いつでも頼ってこいよ。』
    雅也さんからもらったこの言葉は一生忘れない……。
    "必要な人間"

    2007-05-18 01:52:00
  • 667:

    ………………………………………………………………………………………
    その1週間後だった。
    雅也さんが"大丈夫"と言っていた風店は閉める事となった。
    オーナーから直接連絡が入ったけど雅也さんにかける言葉が浮かばなくて雅也さんに電話の1本も入れる事ができなかった。

    2007-05-18 01:58:00
  • 668:

    雅也さんは大丈夫だろうか…… 携帯を何度も手にとったけれどやっぱり雅也にかける事はできなかった。
    俺はその時内装屋との打ち合わせをしていたけどまともに仕事ができなくていつもより早く家に帰った。
    『おかえり(*´∀`*)』
    いつもと変わらない笑顔で出迎えてくれたユリに何もなかったかのように笑ってみせた。

    2007-05-20 04:27:00
  • 669:

    ………………………………………………………………………………………
    『あ…俺 辛いの苦手…』
    『え!?そうなの?! ワサビとか平気やん!』
    その日ユリが作ってくれたゴハンは韓国料理っぽいやつで辛い料理が沢山ならべられていた。 唐辛子の辛さが苦手な俺…

    2007-05-20 23:52:00
  • 670:

    『優くん ごめーん…』そう言いながら冷蔵庫からビールを出してきて
    "これがあったら食べれるでしょ?"
    みたいな顔して俺に差し出した。
    俺は辛さでいっぱいの口をビールでごまかしながらユリが作ってくれたゴハンを食べた。

    2007-05-20 23:57:00
  • 671:

    ………………………………………………………………………………………
    『寝よっか』俺のその一言で俺達は寝室に入った。ユリはいつものようにビールとタバコを持って…
    『優くん、今日はごめんね(*´ε`*)スタミナつけてもらおうと思って辛いの作ったんやけど苦手やったんやね…私とほんと違うねー』
    そう ユリは辛い物好き。一味とか七味とか結構大量に入れる…

    2007-05-21 00:04:00
  • 672:

    『好きな食べ物と嫌いな食べ物全然違うし…趣味も被らないし…なにも一緒のとこがないよー(;ε;)』
    ビールを飲む俺の腕を引っ張ってユリはそう言った。
    そんなユリが可愛くて俺は笑った。

    2007-05-21 00:09:00
  • 673:

    ユリは"ん〜"って悩んでた。"何か一緒のがないかなぁ"って…
    俺も考えてみたけどやっぱり無かった。
    ユリはタバコを吸わないし…仕事以外お酒を飲むことは少ないし…
    あえて言うなら"あまり怒らない事"くらい…

    2007-05-21 03:21:00
  • 674:

    ……………………………………………………………………………………………………………………
    『あった!!』
    …………………………………………………………
    ユリはいきなり起き上がって俺の顔をみた。

    2007-05-21 03:23:00
  • 675:

    ……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

    2007-05-22 21:13:00
  • 676:

    『今日前の家に残ってるものとりに行ってくるね。まだ少し服とか残ってるから(・∀・)』
    その日は"聖"の定休日でユリは俺が打ち合わせに行くため家を出る時にそう言った。
    『わかったよ。荷物まとめたら電話して、仕事早めに終わらすつもりだから迎えに行くよ。』
    "ありがと(●^∀^●)"ユリはそう返事して俺を見送ってくれた。

    2007-05-22 21:20:00
  • 677:

    『優くん 行ってらっしゃーい』
    っていつものように…
    ユリは微笑んで…
    俺も笑って…

    2007-05-22 21:23:00
  • 678:

    俺は事務所に行きオーナーと打ち合わせをしていた。
    俺が次にやる店は"キャバクラ"
    散々オーナーと話し合って決めた。

    2007-05-22 21:26:00
  • 679:

    それから内装屋も来て細かい部分の話をしていた。
    その時ユリからメールが届いた。『今家着いたから1時間後くらいに迎えにきてくれる?』
    "わかったよ"そう返信してまた打ち合わせを進めた。

    2007-05-22 21:32:00
  • 680:

    気づいたらユリを迎えに行く時間を回っていて俺はキリのいいところで話を終わらせ事務所を出た。
    車に乗りユリに電話をしようと携帯を手にとった時オーナーから着信がありユリに電話をかけずにそのままオーナーと話ながらユリの家に向かった。

    2007-05-23 01:02:00
  • 681:

    オーナーとの電話を切る頃にはユリの家に…
    雅也さんがユリの為に借りたマンションの前に着いた。
    ユリに電話をかけてみたけど繋がらなかったから俺はそのままユリの部屋へと向かった…。

    2007-05-24 03:46:00
  • 682:

    鍵が閉まっていなかったドアを開けるとそこには……
    ユリを殴る雅也さんの姿と…
    泣き叫ぶユリの姿があった……

    2007-05-24 03:49:00
  • 683:

    そこからの事はあまり覚えていない……
    思い出したくない…

    俺はユリを殴る雅也さんを止め振るえるユリを強く強く…抱きしめた。

    2007-05-24 03:53:00
  • 684:

    『優!お前も笑いにきたのか!?』
    そう怒鳴り散らす雅也さんはいつもの…冷静な雅也さんではなかった。
    俺を無理矢理ユリから離し またユリを殴ろうとした。俺は雅也さんを止める…。
    何度も繰り返し30分か…1時間…本当はそんなにたってないかもしれない…その時雅也さんが俺に言った。

    2007-05-24 04:01:00
  • 685:

    『優…ごめんな…』

    『ユリもごめん…』
    雅也さんの目には涙が溜まっていた。

    2007-05-24 04:08:00
  • 686:

    『俺やっぱダメだわ…』
    雅也さんはそう言っていきなり部屋から飛び出した。靴も履かずに。

    『雅也さん!!?』

    2007-05-24 04:10:00
  • 687:

    俺は必死になって雅也さんを追いかけた。
    ………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………
    雅也さんは俺の目の前で車に突っ込んで行った。

    2007-05-24 04:13:00
  • 688:

    俺がその時どんな行動をとったのか覚えていない。

    だけどユリの叫び声だけは覚えている。
    俺の後ろを追いかけてきたユリの叫び声…

    2007-05-24 04:20:00
  • 689:

    雅也さんが乗る救急車に俺はユリの手を引き一緒に乗り込んだ。
    ユリの手がふるえていたのか……それとも俺がふるえていたのか。 隠すように強く…握りしめていた。

    2007-05-24 04:21:00
  • 690:

    ………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

    2007-05-24 04:23:00
  • 691:

    俺とユリは雅也さんが運ばれて行った病院の部屋の前でただただ静かにソファーに座っていた。
    手は繋がれたままで…

    医師が出てくるのを待った。

    2007-05-24 04:26:00
  • 692:

    ………………………………………………………………………………………
    "柊 雅也さんは亡くなりました。"
    …………………………………………………………………………………………………………………………………………………
    雅也さんは死んだ。

    2007-05-24 04:29:00
  • 693:

    その瞬間ユリはショックで倒れた。
    俺も倒れるかと思った。
    俺の頭の中は真っ白だった。

    2007-05-24 04:32:00
  • 694:

    腕に点滴を繋がれ眠るユリのベッドの横で 俺は現実を受け止めるのに必死だった。
    目の前で人が…雅也さんが事故にあった。
    大量に流れる血…
    呼んでも返ってこない返事…

    2007-05-24 04:37:00
  • 695:

    でもここに来るまで生きてたんだ。死んじゃいない。
    雅也さんが死ぬ訳ない。
    一緒に"居酒屋つくろうな"って約束したんだ。雅也さんが嘘つくわけない…
    あの人が死ぬ訳ない。俺が尊敬し憧れている人がこんな簡単に死ぬ訳ないんだ…。

    2007-05-24 04:41:00
  • 696:


    なぁ…ユリもそう思うだろ?

    静かに眠るユリの頭を撫でながらこみ上げる涙を我慢していた。

    2007-05-24 04:44:00
  • 697:




    また俺は大切な人を失ってしまった。

    2007-05-24 04:46:00
  • 698:

    ……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

    2007-05-24 21:13:00
  • 699:

    ユリが寝ている病室から出るとオーナーが居た。

    …"そっか 俺が連絡したんだ…"
    俺は雅也さんが眠る部屋へオーナーと向かった。

    2007-05-24 21:20:00
  • 700:

    『雅也………』
    オーナーは雅也さんの顔を見て言葉を失っていた。
    俺はその場に居る事ができなくなってロビーのソファーに座った。
    オーナーもしばらくして缶コーヒーを持って俺の横に座った。

    2007-05-24 21:25:00
  • 701:

    『オーナー すみませんでした…俺がもっと早くに行ってれば…』
    俺は深く頭を下げた。

    今にもこぼれそうな涙をこらえながら。

    2007-05-24 21:28:00
  • 702:

    "誰もお前のせいだと思ってないよ。雅也はただ死ぬ時期を間違えたんだ。
    お前はユリのとこに戻れ。目覚ましてお前が居なかったら不安になるぞ。"
    オーナーはそう言って俺の肩を叩いた。

    2007-05-24 21:31:00
  • 703:

    俺はユリの居る病室へ戻った。
    ベッドの横のパイプ椅子に座ってユリの手をとった。
    温かいユリの手…
    俺はこらえていた涙をその時流してしまった。

    2007-05-31 00:37:00
  • 704:

    涙が流れる目を閉じると思い出したくない光景が鮮明に浮かぶ…


    狂ったかのように叫び殴りかかる雅也さんの姿。目の前で車に跳ねられた雅也さんの姿。

    2007-05-31 00:41:00
  • 705:


    "笑いにきたのか!?"
    "優 ごめんな"
    雅也さんの2つの言葉……

    2007-05-31 00:43:00
  • 706:

    ……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

    2007-05-31 00:49:00
  • 707:

    雅也さんは自分のプライドが邪魔して現実を受け止めれなかった…
    俺が新店を出す事で雅也さんを焦らせてしまった…

    自分が作りあげた実績が一気に崩れた瞬間…

    2007-05-31 00:50:00
  • 708:


    雅也さんは死ぬつもりだった…?

    それとも…

    2007-05-31 00:52:00
  • 709:

    ……………………………………………………………………………………………………………………
    肩をポンポンと叩かれて目が覚めた。
    『あ…ユリ起きたか?気分どうだ?今先生呼ぶから』
    いつの間にか寝てしまっていた俺はユリに起こされボーっとする頭で病室から出た。

    2007-05-31 00:55:00
  • 710:

    『ご気分いかがですかー?』そう言って入って行く看護士の後ろに付いて俺も病室に入った。
    ボーっと窓の外を眺めていたユリは太陽の光で透き通って見えた気がした…

    『私…どうして…』

    2007-05-31 01:00:00
  • 711:

    ……………………………………………………………………………………………………………………

    俺は完全に気力を無くした。

    2007-05-31 01:02:00
  • 712:

    ………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

    2007-05-31 01:03:00
  • 713:


    あれから一年…。

    俺は"聖"の店長を辞め今は"総括"というポジションにいる…
    柊 雅也がいた場所に俺がいる。

    2007-05-31 01:11:00
  • 714:


    "聖"は松田が店長になって支えてくれている。
    ラウンジのママは相変わらず綺麗でたくましい。
    キャバクラの店長は代わらずがんばっている。

    2007-05-31 01:20:00
  • 715:

    閉めようとしていたホストクラブは今じゃ優良店となって復活している。従業員達が"閉めないでほしい"とオーナーに頭を下げにきたんだ。
    きっとみんな同じ気持ちだったんだ。
    雅也さんを思う気持ちが…

    2007-05-31 01:32:00
  • 716:

    新しく出したキャバクラは順調で多くの人達に支えられながらこの街に存在している。
    そしてもうすぐダイニングバーを出すことになった。コジャレた居酒屋だ。

    名前は"雅-MIYABI-"

    2007-05-31 04:16:00
  • 717:

    ………………………………………………………………………………………
    一年前…
    雅也さんが居なくなったこの街はその話で持ちきりだった。
    自殺…薬…ノイローゼ…いろんな噂が流れていた。

    2007-05-31 04:20:00
  • 718:

    何度も逃げようとした。後悔ばかりで何もやる気がしなかった。
    "柊 雅也が死んで優は喜んでる"
    とも言われてきた。
    辛かった…

    2007-05-31 04:28:00
  • 719:

    平気なわけない。
    だけどこうして俺はこの街に居る。
    人1人死んでしまってもこの街は毎日当たり前の様にネオンと人で溢れかえっている。…何も変わらない。
    雅也さんが居なくてもこの街は存在している。

    2007-05-31 04:32:00
  • 720:

    こんなふうに思ってしまう俺は最低なんだろうか…?
    だけど今こうして居られるのは雅也さんのお陰なんだ。
    雅也さんが死んで何も変わらない街であるのは俺の中で雅也さんが生きているからだと思いたい。

    2007-05-31 04:34:00
  • 721:


    今でも変わらない。

    俺が尊敬し憧れているのは雅也さんだ。

    2007-05-31 04:35:00
  • 722:

    ……………………………………………………………………………………………………………………
    ユリは…
    今度出すダイニングバーの店長をする事になった。

    2007-05-31 04:38:00
  • 723:

    好きな女に自分の存在を忘れられてしまうなんて非現実的すぎてどうしたらいいのか分からなかった。
    ユリはしばらく入院していた。
    俺は毎日顔を出した。
    "思い出してくれ"と何度も言った。

    2007-05-31 04:48:00
  • 724:

    ユリは"ごめんなさい"と何度も謝っていた。
    思い出そうと必死になりユリは極度のストレスで拒食症になってしまった。

    俺はその時にようやく辛い思いをさせていた事に気づいた。

    2007-05-31 04:51:00
  • 725:

    細すぎる腕に点滴の針がささり眠るユリの手を握りしめ俺は謝った。

    その時だった…
    『優くん…』ってユリの声がしたんだ。
    顔を上げたけどユリはまだ眠っていた。

    2007-05-31 04:55:00
  • 726:

    でも確かに呼ばれたんだ。
    ユリが目を覚ました時俺は笑って言ったんだ。
    『無理しなくていい』って…
    『ユリはユリだから。』って…ごめんな。って…

    2007-05-31 04:59:00
  • 727:

    『ありがとう。いつかきっと思い出すから…』
    ユリは涙をいっぱい溜めてそう返事をした。

    いつかきっと…

    2007-05-31 05:03:00
  • 728:


    あれから一年たった今…ユリの記憶は少しづつ戻っている。
    でも俺と雅也さんの事は思いだせていない…
    焦ってしまう自分がいるけどゆっくり待つ事に決めている。

    2007-05-31 05:08:00
  • 729:

    ユリのその笑顔は何も変わらない…。

    だから待つよ。
    少しだけでも期待してていいかな?

    2007-05-31 05:13:00
  • 730:



    『優くん』って前みたいに呼んでくれるのを…

    2007-05-31 05:15:00
  • 731:

    ………………………………………………………………………………………
    『あった!!』
    そう言って嬉しそうな顔をしたのを思い出すよ…………………………………………………………………………………………

    2007-05-31 05:20:00
  • 732:



    俺とユリの同じところ
    ………………………………………………………………………………………

    2007-05-31 05:21:00
  • 733:




    ………………………………………"優"…………………………………………

    2007-05-31 05:22:00
  • 734:

    完結しました。

    長々と続いて申し訳ありませんでした。
    読んでくださった方々ありがとうごさいました。

    2007-05-31 05:25:00
  • 735:

    名無しさん

    お疲れ様でした

    2007-05-31 06:16:00
  • 736:

    名無しさん

    この小説好きでいつも楽しみにしてました。
    終わりが切ないけど温かいですね。
    お疲れ様でした。

    2007-05-31 16:47:00
  • 737:

    名無しさん

    お疲れサマです?完結してくれて嬉しいです?

    2007-05-31 20:41:00
  • 738:

    一也

    完結お疲れさま?

    2007-05-31 21:52:00
  • 739:

    名無しさん

    良かった(;_;)名作?

    2007-05-31 23:10:00
  • 740:

    名無しさん

    完結ぉ疲れ様です?楽しみに読ませてもらぃました?ありがとうございました?

    2007-06-01 00:12:00
  • 741:

    名無しさん

    777

    2007-06-01 00:33:00
  • 742:

    名無しさん

    完結お疲れさまです(・▽・)!
    とてもヨカッタです!

    2007-06-01 09:08:00
  • 743:

    >>771さん 読んでくださってありがとうございました。
    >>772さん 楽しみにしていただいてたなんてすごく嬉しいです。ありがとうございます。
    >>773さん 長くなりましたが完結は絶対したかったので………読んでくださってありがとうございました。

    2007-06-04 01:27:00
  • 744:

    >>774 一也さん ありがとうございます。
    >>775さん 名作だなんてとんでもないです…ありがとうございます。
    >>776さん 最後まで読んでいただきありがとうございました。

    2007-06-04 01:31:00
  • 745:

    >>777さん ありがとうございます。
    >>778さん よかったと言っていただけてとても嬉しいです。ありがとうございました。

    2007-06-04 01:33:00
  • 746:

    名無しさん

    実話?

    2007-06-04 17:15:00
  • 747:

    名無しさん

    ?

    2007-06-06 06:18:00
  • 748:

    かおり

    名作!!めちゃくちゃよかった?いっきに読みました?最後のしめに感動しました?

    2007-06-08 01:25:00
  • 749:

    名無しさん

    2007-06-09 11:31:00
  • 750:

    名無しさん

    で、実話なん?

    2007-06-13 21:32:00
  • 751:

    少し実話もはいってます。
    でも大筋フィクションです。

    2007-06-13 22:49:00
  • 752:

    >>782さん 返事が遅くなってすみませんでした。
    >>783さん ?ありがとうございます。
    >>784かおりさん そんなふうに言ってもらえてうれしいです。読んでくださってありがとうございました。

    2007-06-13 22:53:00
  • 753:

    名無しさん

    名作?

    2007-06-25 09:25:00
  • 754:

    名無しさん

    いい話だった?

    2007-07-25 21:46:00
  • 755:

    名無しさん

    めっちゃおもしろかった?感動〜ユリ可愛すぎ?

    2007-07-28 02:11:00
  • 756:

    >>789さん ありがとうございます。すごくうれしいです。
    >>790さん ほんとにほんとにありがとうございます。
    >>791さん ユリかわいかったですか?
    読んでくださってありがとうございました。

    2007-08-04 06:32:00
  • 757:

    名無しさん

    よかったー????


    久しぶりにドキドキでしたぁ?

    2007-09-29 08:35:00
  • 758:

    名無しさん

    良かった?

    2007-10-01 00:54:00
  • 759:

    コアラ

    一気に読みました?
    すごく良かったです?
    変な言い方かもしれないですが書いてくれてあリがとうございました。
    読んで本当によかったです。

    2007-10-08 16:34:00
  • 760:

    名無しさん

    2007-11-01 07:00:00
  • 761:

    名無しさん

    >>

    2007-11-07 09:03:00
  • 762:

    名無しさん

    ?

    2007-11-14 09:25:00
  • 763:

    名無しさん

    名作?

    2007-11-22 05:30:00
  • 764:

    名無しさん

    ?

    2007-11-30 13:12:00
  • 765:

    名無しさん

    あげ

    2007-12-01 12:50:00
  • 766:

    名無しさん

    ?

    2008-01-25 14:39:00
  • 767:

    名無しさん

    ?

    2008-03-12 09:52:00
  • 768:

    名無しさん

    2008-05-13 09:59:00
  • 769:

    名無しさん

    おもしろいー

    2008-05-26 12:37:00
  • 770:

    名無しさん

    あげぇ?

    2008-05-26 15:31:00
  • 771:

    名無しさん

    ?

    2008-07-15 09:42:00
  • 772:

    名無しさん

    ???

    2008-10-21 02:15:00
  • 773:

    名無しさん

    ?

    2008-11-29 08:54:00
  • 774:

    名無しさん

    主ロマンチストやなぁ?でも良かった?

    2008-11-29 10:07:00
  • 775:

    名無しさん

    うん、今、一から読んだ?一気に読めた?
    本間に感動した?
    主さん、文才あるよ?

    2008-12-01 03:02:00
  • 776:

    名無しさん

    ?

    2009-01-03 23:12:00
  • 777:

    名無しさん

    ものすごくいいお話で感動しました?

    2009-01-09 15:09:00
  • 778:

    名無しさん

    2010-10-01 02:00:00
  • 779:

    名無しさん

    本当に良かったです
    どなたかもコメントされておられましたガ
    文才もござぃますし、ストーリー構成の才能もござぃますネ
    とても感動いたしました。著者である主様のお人柄ガとても出てる温かい作品でした
    執筆、お疲れ様でした

    2010-10-04 19:36:00
  • 780:

    名無しさん

    あげ?
    >>250-300

    2010-10-13 03:08:00
  • 781:

    名無しさん

    あげ?
    >>400-500

    2010-10-13 03:14:00
  • 782:

    名無しさん

    面白かった?

    2010-10-15 05:41:00
  • 783:

    名無しさん

    めちゃよかった

    一気に読んだ〜

    2010-10-28 08:25:00
  • 784:

    名無しさん

    あ?

    2011-08-04 23:14:00
  • 785:

    名無しさん

    2011-08-12 01:14:00
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