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〜INORI〜
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1:
叶子
なぁ祈…
あんたに出会えてほんまによかったよ。口は悪いし性格も変わりもんやし女ったらしやし…
いいとこなんて絶対ないって思ってた。
でもあんたに教えられた。本気で人を好きになった時、人は変わるんやってこと。祈…?私は世界で一番幸せな女になる。あんたに幸せにしてもらうから…2006-04-12 03:16:00 -
2:
叶子
どんな家具を買おう?カーテンは何色にしよう?私の頭の中は新居のことでいっぱい。
カギももらえたことだし引越しは一週間後だけど、嬉しくて不動産屋の帰りにそのまま新居に向かった。2006-04-12 03:26:00 -
3:
叶子
マンションに着いてエレベーターに乗り、七階のボタンをおした時、閉まりかけたドアに走りながら手を突っ込んできた男がいた。
「あ!すんません!」
そう言って乗り込んで来た男。これが祈(いのり)との初めての出会いだった。2006-04-12 03:30:00 -
4:
叶子
「あ…いえ」
私はびっくりしながらとりあえず奥のほうに寄った。男は階数のボタンを見て押す気配がない。
あ…この人も七階の人なんや?
なんとなく微妙な気分だった。私の新居のマンションは、フロアーに二世帯しかない。つまりお隣さんとゆうこと。2006-04-12 03:34:00 -
5:
叶子
「引越してくんの?」
ビクッとした。普通いきなり話し掛けてくる?
「あ…はい…」2006-04-12 03:37:00 -
6:
叶子
「ふーん。名前は?」
はぁ?とは思いつつも私は答えるしかない。感じ悪いと思われたら困るし…
「永井…です。引越しの日に挨拶行こうと思ってるんで」2006-04-12 03:40:00 -
7:
叶子
ドアが開いた。七階に着いたのだ。男は先におり、私もゆっくりエレベーターをおりた。
「俺は麻生祈(アソウイノリ)。あ!挨拶ん時の手土産みたいなやつは食いもんにしてな!じゃ!よろしく!」
男はそう言うと鍵をあけて自宅へと入って行った。2006-04-12 03:43:00 -
8:
叶子
はぁぁぁ?手土産?食いもん?なんなんよあの男…
祈との出会いは最悪だったように思う。失礼で偉そうな嫌な奴…そう思った。
隣人があんな男なんて絶対嫌や…でも時すでに遅し。契約しちゃってるもん…2006-04-12 04:07:00 -
10:
叶子
「はーぁ…」
ため息をつきながらもらったばかりの鍵を差し込み、私は新居へ入った。
まだ何もない殺風景な部屋はとても広く感じた。便利な場所な上、1LDKで家賃71000円。それも築二年なら新築と変わらないし安いもんだ。2006-04-12 23:49:00 -
11:
叶子
それよりなにより実家を出れることが私にとって一番大きかった。
三人姉妹の末っ子である私は、姉たちに比べて劣る部分がたくさんあり、デキル姉たちといつも比較されるのがたまらなく苦痛だった。2006-04-12 23:54:00 -
12:
叶子
私の父は弁護士で、母は根っからのお嬢さんだった。両親ともに家柄がよく、父方の祖父も弁護士で、母の方は両親や親戚一同が総合病院を経営したり開業医だったり…とにかく血筋が医療関係の者ばかり。
そんな両親の元に生まれた私たち三姉妹。2006-04-13 00:01:00 -
13:
叶子
長女の愛子ねぇは私の6歳年上で、小さい頃から優しいお姉ちゃんだった。
勉強もスポーツも何でもデキル秀才で、愛子ねぇは私の自慢の姉…なはずだった。
2歳年上の優子ねぇも頭がよく、私たち姉妹の中でも容姿が一番綺麗で、母は優子ねぇをすごく可愛がっていた。2006-04-13 00:11:00 -
14:
叶子
私は愛子ねぇや優子ねぇのことが小さい頃はすごく好きで、「お姉ちゃんたちみたいになりたい」と強い憧れもあった。
でもそれも大きくなるにつれて少しずつなくなっていった…。
一言でゆうならばコンプレックスだった。私には姉たちのような頭脳や才能がなかったから。2006-04-13 00:16:00 -
15:
叶子
私は小さい頃から姉たちも通っていた同じ私立の幼稚園に入れられ、小学校からは大学まで一貫性のエスカレーター式の私立に入れられた。
ようするにお金さえ払えば進級可能な裏金まみれの私立学校だ。
幼稚園から英会話を教えられ、小学生から意味の分からないパソコンを使い、中学からは専門選択科目を決めさせられた。2006-04-13 00:26:00 -
16:
叶子
私はそんな環境がとても息苦しくて苦痛だった。
小学生から家庭教師をつけられ、やりたくもないピアノやバレエをさせられてた。
それでも私は愛子ねぇや優子ねぇみたいになりたい一心で、我慢しながら頑張った。でも父も母も何をさせてもずば抜けた才能のない私に、優しい言葉をかけてくれたことは一度もなかった…2006-04-13 00:31:00 -
17:
叶子
「ほんまに何をやらせても中途半端やな」
「何で愛子や優子は何でもよくできるのに叶子だけこんなんなんやろうね」
「誰に似たんや?」
オネガイヤメテ…私の心はいつも悲鳴をあげていた。2006-04-13 00:34:00 -
18:
叶子
くだらないプレッシャーをかけられ、いつも両親にダメな娘扱いされる。
そんな私を見て愛子ねぇや優子ねぇはかばってくれることもなかった。
「叶子が頑張らんからやで。やれば誰でもできるよ」「パパとママのゆうとおりやで。もっと頑張り」2006-04-13 00:39:00 -
19:
叶子
そんな言葉をかけてくる。ふざけんな…あんたたちがデキル奴やから私にまでこんな負担かかるねん…
好きだった憧れの姉たちをいつしか私は嫌いになっていた。2006-04-13 00:42:00 -
20:
叶子
そんな私をまた比べる奴らがたくさんいた。先生や先輩や同級生たち…。
「お前ほんまに永井優子の妹か?信じられへんな」
「永井さんのお姉ちゃんって凄いねんなぁ。めっちゃ羨ましい」
「一番上のお姉ちゃんも学年トップで東京の大学行ったんやろ?」2006-04-13 00:52:00 -
21:
叶子
みんな私のことなんて見ていない。私のことなんてどうでもいいんだ。私なんか…。自暴自棄になってしまった。
愛子ねぇはその頃、東京六大学の某大学に行きながら、アナウンサーを目指していた。
その某大学に入れただけで充分なのに…2006-04-13 00:57:00 -
22:
叶子
だいたいアナウンサーなんてなれるわけない。そんな甘いもんじゃないんだから。夢は所詮、夢。
でも《デキル姉》は違った。大学在学中に某テレビ局に内定が決まり、また私の予想をはるかに超えてしまった。2006-04-13 01:00:00 -
24:
叶子
その頃、優子ねぇも進路を変えた。進学する大学を変更したのだ。
優子ねぇは医大に行くと言い出した。理由は「おじいちゃんの病院優子が継いでもいいかなぁと思って」って。
突然の院長後継者宣言。優子ねぇの狙いは何なのか分からなかった。2006-04-13 01:08:00 -
25:
叶子
それでも母は手を叩いて喜んでいた。父も賛成していた。祖父も喜んでた。
父は子供には医者か弁護士になってほしいとずっと言い続けてきてたから優子ねぇが医者を目指すと聞いて嬉しかったはずだけど、愛子ねぇがアナウンサーになることは少し残念だとも言っていた。2006-04-13 01:13:00 -
26:
叶子
理由はすぐに分かった。父の弁護士事務所を継ぐ人間がいなくなってしまったからだ。
父は私には期待すらかけていなかったし私も弁護士なんてなる気もなかった。
でも…そんな私に母は言った。2006-04-13 01:16:00 -
27:
叶子
「叶子、弁護士は無理でも司法書士の資格を取りなさい。できれば弁護士がいいけど…叶子じゃ何年かかるか分からないし…」
「え…」
びっくりした。私が…弁護士?司法書士?ありえないやろ…2006-04-13 01:20:00 -
28:
叶子
そう思いながらも初めてかけてくれた期待が私にはすごく嬉しかった。
頑張って…みようかな…無理かもしれないけどとりあえず頑張ってみよ。
それからは六法全書を片手に毎日勉強の嵐だった。半分やけくそみたいなもんだったけど。2006-04-13 01:23:00 -
30:
名無しさん
2006-04-13 02:25:00 -
31:
名無しさん
?
2006-04-13 15:15:00 -
32:
叶子
父のため?母のため?おじいちゃんのため?姉たちのため?
私は自分がどんどん分からなくなった。
自分の将来さえ決められたレールの上を歩かなくてはいけないの?愛子ねぇはなりたかったアナウンサーで優子ねぇは医者。2006-04-13 23:14:00 -
33:
叶子
私はなりたくもない弁護士…?
こんな私にも幼い頃は夢があった。でももう遠い昔のことだ。夢をもったところで叶うわけない。こんな家じゃ…2006-04-13 23:18:00 -
34:
叶子
美香は私と境遇が似ていた。美香の父も弁護士で、母親はスッチーだったらしい。
話せば話すほど、似たような気持ちのままこの大学に入ってこの学部に入ったんだと知った。
美香は顔も可愛いし性格もすごくよかった。2006-04-13 23:29:00 -
35:
叶子
私の姉がアナウンサーの永井愛子だと知った時は本気で驚いてたけど、態度が変わることもなかったし、私を私として見てくれることがすごく嬉しかった。
美香との出会いで大学も楽しかったし、勉強も頑張れた気がする。2006-04-13 23:32:00 -
36:
叶子
そんな楽しい日々が続いていたある日、私は美香の一人暮らしの家に遊びに行った。
すると、偶然つけたテレビ画面にアナウンサーである愛子ねぇが写っていた。
美香も私も少し変な気分でテレビを見た。姉である愛子ねぇがアナウンサーか…嬉しいようで複雑だった。2006-04-13 23:35:00 -
37:
叶子
愛子ねぇはバラエティー番組で司会進行をしていた。アナウンサーも三年目でレギュラー番組も任されていたり、とにかくよくテレビに映っていた。
でも偶然見てしまったこの番組のせいで、私は愛子ねぇを姉として…人として嫌いになった。2006-04-13 23:40:00 -
38:
叶子
ブラウン管越しに聞こえてくる声…
「永井アナは三人姉妹の長女でしょ?妹さんは永井アナに似てるの?」
ある女性タレントが愛子ねぇに聞いた。愛子ねぇは笑いながらこう言った。2006-04-13 23:42:00 -
39:
叶子
「えーっ次女は似てると思うんですけどぉー下の子は全然似てないですねー」
「顔が似てないってこと?性格が?」
「えーなんなんですかね?人間性が全く違うんです。あっそれより次女は今医大生なんですけどねー、よく電話かかってくるんですよー」2006-04-13 23:47:00 -
40:
叶子
…
人間性が全く違う?要するに私と愛子ねぇは正反対ってことだよね?
分かりきっていたことだったけど、愛子ねぇまでもがそう思っていたことがすごく悲しかった。2006-04-13 23:50:00 -
41:
叶子
「叶ちゃん?」
「あ…ごめんな。私ほんまにダメな妹やから愛子ねぇも私のこと嫌いやったんやろね。なんか今やっと分かったわ」
「そんなことないって…姉妹やねんから」2006-04-13 23:52:00 -
42:
叶子
美香の言葉がよけいに辛かった。
姉妹やねんから?
違うねん。姉妹やからこそ私はずっと嫌やった。お姉ちゃんたちのせいでいつもいつも比べられてきた。
「美香は兄弟おらんから分からんねん!一人っこのくせに分かったようなこと言わんといて」2006-04-13 23:55:00 -
43:
叶子
「ごめん…」
美香が私に小さい声でそう言った。自分が情けなかった。美香に八つ当たりなんかして…
「ごめんな…全部私が悪いねん…美香…ほんまにごめん」2006-04-13 23:58:00 -
44:
叶子
「叶ちゃん…美香には気使わんといてな。友達やねんから何でも言い合えるようになろ。なっ?」
この日、私は美香とゆう大事な友達ができた。うわべだけじゃない、本当の友達。
やっと心が軽くなったようなそんな気がした。2006-04-14 00:03:00 -
45:
叶子
そんな大学一年の秋頃、私は堀江にあるインテリア雑貨のお店に美香と買い物に行っていた。
ショーウィンドー越しにふと目に止まったグリーンの食器を見るために、私たちはCHARMとゆうお店に入った。2006-04-14 00:08:00 -
46:
叶子
美香にそう言われ買おうと思ったその時、私は手に持っていたコーヒーの紙コップを落としてしまった。
「あっ…」
どうしよう…コーヒーは見事なまでに散らばって、近くにあった白やピンクのソファーやカーテンにこぼれていた。2006-04-14 00:14:00 -
47:
叶子
「すいません…買い取って弁償します…」
「てゆうかこれ先約済みでお取り置きのものやねんなぁ…。イタリアの一点もんやから同じ物はないし」2006-04-14 00:18:00 -
48:
叶子
どうしよ…お取り置きってことは買うお客さん決まってたんやんな…
「すいません本当に。いくらなんですか?お店にもお客さんにもお金払いますんで…」
「このソファーこう見えてもこれやで」そう言って男の店員さんは手の平を広げて見せてきた。2006-04-14 00:20:00 -
49:
叶子
「50…万ですか?」
私がそう言うと無表情のまま首を横にふられた。
「5…00万?」
そう聞いた時、店員さんは大笑いしながら手をたたいた。2006-04-14 00:22:00 -
50:
叶子
「ははっ5万やで。たった5万。でもほんまにイタリアで買い付けした一点もんやねんけどな。500万はぼったくりやろー」
「そ、うですよね」
気が抜けて笑えなかった。2006-04-14 00:25:00 -
51:
叶子
「じゃあ10万円払うんで…いいですか?」
「え?いらんいらん。そんかわり一週間位夕方から晩まで店手伝ってくれへん?お取り置きのお客さんも来るし」2006-04-14 00:27:00 -
52:
叶子
「は…い?」
「いやぁちょっと従業員の子辞めたとこで…ってゆうても一人しかおらんかってんけど。夕方からはバタバタするからバイトの子入れるまで手伝ってほしいねん。それでソファーのことはチャラにするし」2006-04-14 00:29:00 -
53:
叶子
「ほんまに大丈夫?」
「なんとかなるやろ」
帰り道、美香と話しながら帰ってたけど、私はなんとなくワクワクしてた。
あんなドキドキ感は久しぶりだった。まさかこのことがきっかけで将来が大きく変わるなんてことは知らずに…2006-04-14 00:34:00 -
55:
叶子
家に帰って父と母にそのことを話した。
「勝手にすればいいけど勉強にさしつかえのないようにな」
「そんなのお金を払えば済んだやろ?納得しなかったら倍額払っておけばよかったのに」2006-04-14 00:38:00 -
56:
叶子
私の勉強や進む道以外に興味はない父と、何でもお金で解決しようとするお嬢育ちの母。
「とりあえず明日から帰り遅くなるから」
私はそう言って部屋へと逃げるように入った。あぁ…息がつまる。今日楽しかったなぁ…結局食器買えなかったけど。2006-04-14 00:41:00 -
57:
叶子
まぁこんな家であの食器を使いたいとも思わないけど。そう思いながら眠りについた。
次の日は大学に行き、そのまま帰りに堀江に行った。約束の5時よりも2時間も早く着いてしまった。
しかたない。行こう。2006-04-14 00:43:00 -
58:
叶子
CHARMに入ると男の人も誰もいなかった。あれ?何で誰もいないんだろ?
そう思いながらカバンを奥に置いて店内をゆっくり見て回った。
可愛い…ここにある家具や雑貨は全部がおしゃれで、見る人を引き付けるようなそんな感じがする。2006-04-14 00:46:00 -
59:
叶子
その時、ガラスの扉が開きベルの音がカランカランと鳴った。
「あのーすいません。カーテンを見に来たんですけどソファーが赤だと何色のカーテンがいいと思います?」
私と同じぐらいの女の子がそう聞いてきた。2006-04-14 00:48:00 -
60:
叶子
「いや…あの、私…」
「あ、店員さんじゃないんですか?」
「そう…あ、違…うんですけど…店員といえば…店員です…」2006-04-14 00:50:00 -
61:
叶子
「なにそれー。どっちでもいいけど店員さんでしょ?一緒に選んで下さいね」
女の子はそう言ってにこっと笑った。
私は慣れない初バイトだったけど、女の子と一緒に部屋のレイアウトを考えながらカーテンを見たりしたことがすごく楽しかった。2006-04-14 00:52:00 -
62:
叶子
その時奥からあの男の店員さんが出てきた。
「あー永井ちゃんもう来てくれたん?早いなぁ」
いやいや早いじゃないから。私いてなかったらお客さん困ってたし。てゆうかあなた口周りにミートソースついてますから。2006-04-14 00:55:00 -
63:
叶子
「ちょっと早く着いてしまったから…」
心では突っ込みをいれつつ普通に返した。
「やっぱりさっき選んだやつにするわ。これ一番いいんちゃう?ってうちら意見あったやつあったやん?あれちょーだい」2006-04-14 00:57:00 -
64:
叶子
「え…あ、はい」
「永井ちゃんどれ?品番見てきてくれる?カーテン裏に付いてると思うから」
私は言われたとおり、番号を確認して伝えた。奥からは真新しいカーテンが袋に入れられたまま出てきた。2006-04-14 01:00:00 -
65:
叶子
「8600円になります」
女の子はレジを済ませると私の顔を見てまたにこっと笑ってた。
「表まで送ってきて。うちはいつもそうしてるから」男の人にそう言われて私は女の子と一緒に店の外に出た。2006-04-14 01:03:00 -
66:
叶子
「ありがとうございました」私は初めて人に頭を下げた。
「ありがとぉ。一緒に選んでくれてめっちゃ楽しかった。また来るねー」
女の子は手をふりながら帰って行った。なんなんだろうこの気持ちは…。2006-04-14 01:05:00 -
67:
叶子
嬉しいような照れ臭いような…気分がすごくよかった。初めての接客を私は一生忘れないと思う。あの女の子のことも…
お店に入ると男の人は座りながら雑誌を読んでいた。てゆうかお店暇やん…
「あー永井ちゃんも適当に座ってていいで」2006-04-14 01:08:00 -
68:
叶子
「あ…はい。………………あのぉ…」
「なに?」
「名前…お名前なんておっしゃられるんですか?」
「あーごめんごめん。ゆってなかったか。楢崎涼。涼でいいで」2006-04-14 01:14:00 -
69:
叶子
「涼…ですか…?涼さんでもいいですか?」
「なんでもいいよ。ここは俺しかおらんし俺の店やし。オーナーも店員も全部俺やから」
雇われじゃないとゆうことを知ったのはこの時が初めてだった。すごいなぁ…若いのに2006-04-14 01:17:00 -
70:
叶子
「涼さんっておいくつなんですか?」
「26。永井ちゃんは」
「19です」
「若っいなぁー。俺が19の頃はもてまくりで遊びまくりやったわぁ…懐かしいわほんま」2006-04-14 01:20:00 -
71:
叶子
涼さんと話してると自然と笑いがたえなかったしリラックスできた。
手伝いで来ていたけど、楽しかった。あの時コーヒーをこぼしてよかったな…なんて思ってしまった。
「もう今日はいいよ。お疲れ様。また明日頼むね」
9時過ぎにそう言われて私は帰ることにした。2006-04-14 01:24:00 -
73:
叶子
帰り道の足取りが軽く感じた。楽しかったなぁ…
家に帰るのが憂鬱だった。あの家にいると鳥かごの中にいるような気分になる。出たくて出たくてしょうがなくなる。
思いっきり羽ばたきたくなる…2006-04-14 01:26:00 -
74:
叶子
「ただいまぁ…」
家に帰ると静かだった。電気もついてない。リビングに行くとメモが置いてあった。
愛子が仕事でこっちに来たみたいだから優子とパパとおじいちゃま達で一緒に夕食たべに行ってきます。ママより2006-04-14 01:29:00 -
75:
叶子
へぇー。家族だんらんってやつですか。
私には誘いの電話すらなかった。いくら手伝いのバイトがあるからって連絡の一本くらいよこすやろ…。
まぁいい。誰もいないほうが気が楽だ。2006-04-14 01:31:00 -
76:
叶子
広すぎる家の中はシーンとしていた。
《ブーブーブー》その時急にテーブルの上の携帯が鳴り、びくっとした。
誰やねん…知らない番号からの電話だった
「もしもし」2006-04-14 01:38:00 -
77:
叶子
「永井ちゃん?俺!涼やけど」
「あっ涼さん?どしたんですか?びっくりしたー」
「番号聞いたしかけとこーと思って。もう家?」
「はい。涼さんはまだ店ですか?」
「あぁ。もうすぐ帰ろうかなぁと思って。今日疲れたやろー。明日大丈夫?」2006-04-14 01:42:00 -
78:
叶子
「だ!大丈夫です」
「ほんま?じゃあ明日は店はよ閉めて飯でもごちそうするな」
「本当ですかー笑」
「ほんまほんま。とりあえず明日待ってるわ。ゆっくり寝てな」
「はーいおやすみなさい」2006-04-14 01:44:00 -
79:
叶子
電話を切ったあと、やけにテンションが上がってる気がした。
涼さんと話すと元気になってるような気がする…気のせいかな…
私は頭の中がいっぱいになりそうだったし自分の部屋に戻ってすぐに眠りについた。2006-04-14 01:47:00 -
80:
叶子
翌朝、朝早くに目が覚めた私は大学に行く用意を済ませるとすぐに一階のリビングにおりた。
ソファーには愛子ねぇと優子ねぇが座ってた。
「あ!叶子ぉー。おはよ。久しぶりやね。元気?」愛子ねぇが私にそう聞いた。2006-04-14 01:51:00 -
81:
叶子
「うん…まぁ」
「愛子姉ちゃん聞いてくれるー?叶子雑貨屋でバイトしてんねんで。しかもタダ働き」
「なにそれ?」
「まぁ話せば長くなるんやけどさ。こんなんじゃ弁護士なんて到底無理やんな」2006-04-14 01:54:00 -
82:
叶子
「え?叶子本気で弁護士目指してんの?」
ちょっと笑いながら愛子ねぇと優子ねぇが私を見た。キライ…この顔…
人を見下すような目、馬鹿にした笑いそうな口。もう爆発しそうだった。2006-04-14 01:57:00 -
83:
叶子
黙った私を見てさらに言葉は続く。
「まぁ私が悪いもんなぁ。私がアナウンサーなったから弁護士なる子おらんくなってしまって。優子は医者目指してるし…」
「だっておじいちゃまの病院継いだら院長なれるねんで♪」2006-04-14 02:00:00 -
84:
叶子
「…ほちゃう」
「え?叶子なに?」
「あほちゃうあんたら…優子ねぇ頭おかしいやろ?医者はそうやって目指すもんちゃうやろ?人の命助けたり人のために何かをしたいって思うからなりたいと思うもんやろ?」2006-04-14 02:02:00 -
85:
叶子
「なによあんた」
「あんたこそおかしいおちこぼれやんか」
「テレビの中ではぶりっ子してるくせに!姉ちゃんら最悪やわ…私は地位とか職業なんかどうでもいい。お金なんかいらんもん。腐った人間になんかなりたくない!」2006-04-14 02:09:00 -
86:
叶子
子供もブランドと同じような扱いだ。見栄をはるため。世間体を気にしてるだけ。
馬鹿らしい…もっと大切なことが生きていたらたくさんあるはずなのに。
もうやめよう…無理をするのは。等身大の自分でいいじゃない?私は私なんだから。2006-04-14 02:16:00 -
87:
叶子
遊びに行くところもなかった。美香は大学だし…
結局私は気付けば堀江まで来ていた。CHARMの近くまで歩いたけど、なんとなく行くことができなくて引き返そうとした時、涼さんの声がした。
「永井ちゃーん」
振り返ると本当に涼さんだった。2006-04-14 02:21:00 -
88:
叶子
「てゆうか何やってんの?学校は?」
走ってきながら涼さんは私にそう聞いた。
「さぼ…っちゃいました」私が答えると涼さんはクスって笑って私の頭をクシャクシャっとした。2006-04-14 02:23:00 -
89:
叶子
「モーニング行こか」
「はいっ」
時間はまだ10時半だった。堀江にはおしゃれなカフェがたくさんある。そのうちのとあるお店に涼さんは入って行った。
「俺はいつもので」2006-04-14 02:25:00 -
90:
叶子
「永井ちゃん何する?これ見て決めー」
メニューを渡された。モーニングセットだけでA〜Hまでの8種類もあった。ちょっと迷ったけど、私はCのサンドイッチセットのミルクティーにした。
「ちょっと運命感じたわ」2006-04-14 02:29:00 -
91:
叶子
「はい?」意味が分からなかった。
「俺いつもCセットのミルクティーやねん」
「あ…はい…」
「そんだけやねんけどな」2006-04-14 02:31:00 -
92:
叶子
「なんですかそれ笑」
私も涼さんも笑ってた。どうでもいいことで笑えることがすごく気持ちよく思った。
「永井ちゃん彼氏とかおんの?お兄さんにゆうてみ」2006-04-14 02:33:00 -
94:
叶子
「いないですよー」
「ほんまか?」
「本当ですよ」
「へー。可愛らしい顔してんのにもったいないな」
ドキッとした。なんとなく…。2006-04-14 02:38:00 -
95:
叶子
彼氏…かぁ…。ため息がでる。今まで散々だったから。
彼氏ができてもすぐに別れることになってたから…。父や母にすぐに紹介しろと言われて家に連れてきたら、どこの学校だのご両親は何のご職業だの根掘り葉掘り聞かれた。2006-04-14 02:41:00 -
96:
叶子
思い出しただけで嫌になる。自分の付き合う相手にまで嫌な思いをさせてしまう。
だからもう彼氏なんていらない、そう思ってた。
「永井ちゃん?」
「あ…ごめんなさい」2006-04-14 02:47:00 -
97:
叶子
「どうしたん?ぼーっとしてたけど」
「何でもないです。大丈夫ですよ」
「ほんならいいけど」
結局カフェを出たのは12時前だった。イコール今日は12時オープンってことか…2006-04-14 02:50:00 -
99:
叶子
「永井ちゃん今日は多分忙しいでー」
「何でですか?」
「分からん(笑)なんとなくそう思うねん」
涼さんのわけの分からない予想を聞き流していたけど、お昼すぎからは本当にお客さんがたくさん来て大忙しだった。2006-04-14 02:53:00 -
100:
叶子
おそるべし予想的中…結局夜8時までお客さんはたえなかった。
「よっしゃそろそろ閉めよか。看板と照明消してきて。飯行くぞ」
「分かりましたぁ」2006-04-14 02:55:00 -
101:
叶子
片付けも終わりお店のセキュリティボタンを最後に押して鍵をかけた。
「売り上げの計算とかしなくていいんですか?」
「あぁ。家帰ってからやるからいいねん」
「ですよねー」2006-04-14 02:57:00 -
102:
叶子
「ほんなら行こかー」
涼さんはそう言って私の少し前を歩いていた。歩くのが早いせいか時々立ち止まって振り返りながら何度か待ってくれていた。
大人やなぁ…やっぱり。涼さんは優しいし面白いし男らしかった。2006-04-14 03:00:00 -
103:
叶子
それから涼さんと私は真っ白な外壁の綺麗なお店に入ると、中はおしゃれなダイニングバーだった。
「楢崎オーナー、VIPでよろしいでしょうか?」
「おぉ」
涼さんは慣れた感じで返事をして私を奥へとエスコートしてくれた。2006-04-14 03:18:00 -
104:
叶子
席に座ると私はおかしくて笑ってしまってた。
「何笑ってんの?」
「だって…雑貨屋のオーナーさんに楢崎オーナーって…(笑)なんかかしこまりすぎな気がして」2006-04-14 03:21:00 -
105:
叶子
「まぁなぁ…(笑)」
涼さんはこの時笑っていて私に何も言わなかった。そしてお店の人にお任せで料理を頼むと、お酒を飲み始めた。
私には20歳になっていないからと言われ、お酒じゃなくノンアルコールのカクテルを頼んでくれた。2006-04-14 03:25:00 -
106:
叶子
目の前にいる涼さんが私の目にはすごくかっよく見えた。
涼さんは自由な鳥みたい…。大きく羽ばたいてるみたいだな…。
「叶子!?」2006-04-14 03:27:00 -
107:
叶子
えっ…聞き覚えのある声に、私は一瞬で夢から覚めた気がした。
「何してんのー」
振り返るとそこには愛子ねぇがいた。一緒にいたのは愛子ねぇと一年後輩の女子アナだった。2006-04-14 03:30:00 -
108:
叶子
「お姉ちゃん…私今ちょっと食事中やから。後でまた連絡するわ」
私がそう言ったのにもかかわらず、愛子ねぇはテーブルまで来た。お店の中は照明が少し暗かったからだ。男の顔が見たいんだろうなぁと思った。2006-04-14 03:32:00 -
109:
叶子
「すいませんお食事中にぃ。姉の永井愛子ですぅ」
「あれ?永井愛子って…○○テレビの永井アナですか?マジかよ永井ちゃん」
すごい嫌な気分だった。涼さんに私が愛子ねぇの妹だってことを知られたくなかった。2006-04-14 03:35:00 -
110:
叶子
「はい…まぁ…涼さんに話すこともないかなぁと思って言わなかったんです」
私がそう言った時、愛子ねぇが馬鹿でかい声で涼さんに聞いた。
「あーっ!…ちょっともしかして楢崎さんですか?」2006-04-14 03:38:00 -
111:
叶子
は……い?楢崎さんですかって何で愛子ねぇが名前知ってるん?
「そう…ですけど」
「えーっ♪お会いできて光栄です。テレビや雑誌なんかではよく拝見させてもらってました。関西のやり手青年実業家ですもんね」2006-04-14 03:42:00 -
112:
叶子
は?青年…実業家?涼さん?雑貨屋の涼さんが?
「とんでもないです」
「このお店も楢崎さんがオーナーを努められてるんですか?」
「あ…まぁ…」2006-04-14 03:44:00 -
113:
叶子
「あ、是非。でも東京に住んるんですよね?」
「はい。東京にこられることってありますか?」
「まぁ…時々」
「あ♪じゃあもし来ることがあれば連絡下さいよ。番号聞いておいてもいいですか?」
「あ…えぇ。0*0…」2006-04-14 03:51:00 -
114:
名無しさん
ねぇちゃんバリウザやな
2006-04-14 03:53:00 -
115:
叶子
な…んなん?
私はなぜかイライラしていた。無神経な愛子ねぇにも笑顔な涼さんにも。
「叶子、私明日朝いちで東京戻るから今日はホテル泊まりだしまた連絡するね。楢崎さんすいませんでした。じゃあまた…」2006-04-14 03:55:00 -
116:
叶子
愛子ねぇがようやく帰ってくれた。私はイライラがおさまらないままだった。
「びっくりするわぁ永井ちゃん。お姉ちゃんがアナウンサーやったら先ゆうといてくれな」
「何でですか?」
私は冷めた声でそう言った。2006-04-14 03:57:00 -
117:
叶子
私は涼さんを置いてお店を飛び出してた。馬鹿みたいな子供だった。また姉に…嫉妬してた。
帰りたくないよ…ぉ…そう思って歩いていた時、急に後ろから手を引っ張られた。
「どうしてん永井ちゃん…びっくりするやん急に出ていくから」2006-04-14 04:04:00 -
119:
叶子
涼さん…
「ごめんなさい…」
「いや、俺がなんか気にさわるようなことゆってもうたんかな?ごめんな」2006-04-14 04:06:00 -
120:
叶子
「涼さん…ちょっとだけでいいからギュッてしてもらえないですか?」
「えっ?」
自分でも何でそんなことを言ったのかが理解できなかった。ただ…涼さんに抱きしめてもらいたかったんだと思う。2006-04-14 04:08:00 -
121:
叶子
「しゃあないなぁ(笑)ちょっとだけやぞ」
涼さんはそれ以上何も言わずに抱きしめてくれた。私はわけも分からず泣いてしまってた。
何が悲しかったのかは分からない。違う…多分嬉しかったのかもしれないな…。2006-04-14 04:16:00 -
122:
叶子
「ちょっ何で泣いてんねん…俺が泣かしてるみたいやんけー(笑)」
「ごめんなさい…」
私は涼さんからようやく離れた。少し恥ずかしかった。人前で泣いたのは初めてだったから。2006-04-14 04:18:00 -
123:
叶子
「送ってったるわ。車近くやから。な?」
「はい…」
涼さんの後ろをついていくと、お店の近くの駐車場に白のフェラーリが停まっていた。え?もしかしてこれ涼さんの車?
「どうぞ、姫」涼さんはドアを開けて私を先に乗せてくれた。2006-04-14 04:26:00 -
124:
叶子
これ多分パパが乗ってるのと同じだし1番新しいフェラーリなんじゃないの?
涼さんってもしかして本当に青年実業家!?
「永井ちゃん家どこ?ナビに住所入れてや」
私は涼さんに言われ、ナビに住所を入力した。2006-04-14 04:30:00 -
125:
叶子
「涼さん…なんで仕事のこととか隠してたんですか?他にもいくつかお店持ってるんですか?」
帰りの車の中で聞いてみた。涼さんは堀江に雑貨屋とダイニングバー、東心斎橋にダイニングバー二軒とフレンチレストラン一軒、梅田には料亭やバーを何軒か経営していた。2006-04-14 04:34:00 -
126:
叶子
インテリアの雑貨屋は半年前にできたばかりの1番新しいお店で半分趣味みたいなもんだと言っていた。
19の時に自分で始めた梅田の小さなバーが始まりで、25歳に至るまでの六年をむしゃらに頑張って、稼いで儲かったお金は全て新しい事業へ費やしてきたらしい。2006-04-14 04:38:00 -
127:
叶子
「でも何で25歳までなんですか?」
「ん?もういいかなぁと思って。最後に雑貨屋を開けたのも区切りをつけたかったからやねん。26歳からは時間をゆっくり過ごしたいなぁと思って。もう一生分働いたわ…ほんま」2006-04-14 04:42:00 -
128:
叶子
本当にそうなんだろうなと思った。26歳の青年実業家とはいえ並大抵の努力がなければこんなにすごい経営をできるわけがない。
CHARMをはじめ、涼さんのお店、NRグループは関西でもすごく大きな株式会社だった。2006-04-14 04:45:00 -
129:
叶子
「永井ちゃんは?夢とかないの?」
「夢…。弁護士…」
「弁護士?」
「ううん。私の夢じゃなくてパパの夢です。うちのパパ弁護士だから」2006-04-14 04:48:00 -
132:
名無しさん
2006-04-14 06:11:00 -
133:
名無しさん
???
2006-04-14 15:54:00 -
134:
名無しさん
おもしろい?頑張って下さいね?
2006-04-15 07:39:00 -
135:
名無しさん
2006-04-17 02:38:00 -
137:
叶子
「そうなんやぁ。じゃあ永井ちゃんはお父さんのために弁護士目指してるわけやねんな。変なプレッシャーとかしんどいやろ?」
「…」
図星だった。涼さんはピンポイントで私の心を突いてくる。2006-04-23 07:48:00 -
138:
叶子
「ごめん…。おせっかいやわな。でもな、俺はやりたいように生きてきたけど自分のしたいことやってきたつもりやし歩んできた道を後悔したことは一回もないねん。だって自分で決めて進んできた人生やねんから。意味分かる?」
2006-04-23 07:51:00 -
139:
叶子
「分かります…」
涼さんが言いたかったことは全部見えた気がした。
誰かに決められた道を歩んだならきっといつか後悔するんだ。振り返った時、あの時あーしてれば、あの時こうやってたら…って思う時がくる。だって自分で決めた道じゃないんだから…2006-04-23 07:55:00 -
140:
叶子
「着いたよ」
気付けば車はもう家の前だった。やけにシーンとした空気が車の中を埋めつくしてた。
「それにしてもすげー車ばっかりやなぁ。ベンツBMフェラーリポルシェか…ざっと3000万は越えるなぁ」2006-04-23 07:59:00 -
141:
叶子
「そんなんただのお飾りですよ…なにがいいんか全く分からないです」
「マジで?てゆうか永井ちゃんお嬢やろ。昔っからこんな車ばっかり見てるからいいとか分からんのやと思うで」
ほら。みんなそう言う。お嬢やから、金持ちやからって…私はそんなの望んで生まれてきたわけじゃない。2006-04-23 08:03:00 -
142:
叶子
「俺な、めっちゃ貧乏やってん」
少しの沈黙のあと涼さんがそうつぶやいた。
「む…かしですか?」2006-04-23 08:06:00 -
143:
叶子
「そうやで。ほんまに貧乏。兄弟も六人兄弟で俺は長男やねん。親父が俺が小六の時に死んでんけどな…。だから中学ん時から新聞配達したりして家計助けててん」
私はなぜか自分がすごく情けなく恥ずかしく感じた。2006-04-23 08:11:00 -
144:
名無しさん
2006-04-24 02:03:00 -
145:
名無しさん
がんばれ
2006-04-24 02:23:00 -
147:
名無しさん
書いて??
2006-05-12 15:01:00 -
148:
名無しさん
2006-05-13 00:41:00