小説掲示板【triangle】…☆☆☆のスレッド詳細|夜遊びweb関西版

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【triangle】…☆☆☆

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  • 1:

    里菜

    あの頃の三人、今の三人。おかしな位変わった。

    今となれば笑い話だけどあの頃のあたし達、幼すぎて頑張り過ぎてたね。

    あたしにとってかけがえのないtriangle。

    2006-02-25 19:31:00
  • 150:

    里菜

    案の定、優梨には桜から電話が、美奈には真から電話が鳴った―。
    "も-絶対ばれたわ…"
    当たり前に、桜と真は電話越しに怒鳴りちらしていた。
    優梨も口ぱくで『ばれた』と教えてくれた。
    そう、ここからがあたし達の泥沼生活―。

    2006-03-06 12:29:00
  • 151:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 152:

    里菜

    中断します?

    2006-03-06 12:36:00
  • 153:

    里菜

    『おいっ!おまえどこいんねんっ!』怒り狂った桜の声に耳が痛くなったあたしは、少し電話を耳から離した。
    『コンビニの近く…』
    そう答えると桜は
    『薬局の前いとけ。車で来いよ。1人でやぞ』不機嫌満開のドスの効いた声で桜はあたしにそう言うと、電話は−方的に切られた。
    あたしは苦笑いで、優梨と千晶に『薬局の前いとけやって…』と言った。

    2006-03-06 15:01:00
  • 154:

    里菜

    "急がな"そう思ったあたしは、その場で自分の携帯番号とアドレスを紙切れに書き、優梨にソレを渡し
    『これ、あたしの連絡先やしまた良かったら連絡して☆』と告げ、その日はばいばいした。
    美奈はと言うと、真にくそかすキレられ、泣いているようだったが、とりあえず美奈にも経緯を説明し別れ、あたしは車で薬局前まで向かった。

    2006-03-06 15:06:00
  • 155:

    里菜

    薬局前に着いたあたしは桜君に『着いたよ』と電話をかけ、『待っとけ』の−言で電話は−方的に切られた。
    『はぁ…』携帯を閉じ、あたしは大きなため息をついた。
    "厄介な事なっても-たなぁ…"
    けどあたしは、後悔など何−つしていない。
    ≪きっといつかはこうなってた≫あたしはそう思った。

    2006-03-06 15:12:00
  • 156:

    里菜

    ―≪運命≫って絶対あると、あたしは思うんよな。
    だから、この時の出来事も全て≪運命≫やったに違いないと思うねん。
    神様が産まれた時に、うちら−人−人に与えた
    【台本の−説】
    に過ぎひんと、あたしは思うねん―…

    2006-03-06 15:17:00
  • 157:

    里菜

    『はぁ…』
    大きなため息と共に、桜の口から出た−言は、呆れと怒りと悲しみが入り交じったような
    『やってくれたねぇ…』
    の−言やった。
    あたしの目からは、涙が溢れ出そうになっていた―。

    2006-03-06 15:23:00
  • 158:

    里菜

    中断します?

    2006-03-06 15:26:00
  • 159:

    名無しさん

    2006-03-06 15:55:00
  • 160:

    里菜

    あたしは何も言えず、ずっと下を向いて黙っていた。
    すると桜は『聞いてんのけぇ!』とイライラしているのが十分伝わる口調で、あたしに向かって怒鳴り散らしてきた。
    『聞いてるっ…』あたしは怖くてそれ以上何も言えなかった。
    『何喋ってん』とゆう桜の問いに、馬鹿正直にすべてを話した。
    だって別に疚しい事は何−つ話してない。だからあたしは正直に全てを話した。

    2006-03-06 19:27:00
  • 161:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 162:

    里菜

    『おまえな、なんで優梨が今日あんだけボトル卸したか分かるけ』
    と煙草をふかしながら、さっきとは違う静かな落ち着いた声であたしに問いかけてきた。
    あたしは分からなく、何も答えず下を向いていた。
    『俺の事が好きやからちゃうんけ?』
    桜の答えに"あぁそっか…"と思ったあたしは、静かに頷いた。

    2006-03-06 19:33:00
  • 163:

    里菜

    『優梨は俺の事が好きやからあんだけするんちゃうんけ?それを女のおまえが邪魔してど-すんねん。』
    淡々と話す桜の言葉に、あたしの目からはずっと我慢していた涙がス-ッと流れ落ちていた。
    『優梨は俺の事が好きやから、おまえの事なんてえ-風に思とらへんわ。おまえらが話して−体何になんねん?俺の仕事邪魔したいねんやったらも-店には来んな。』―
    あたしは下を向いて泣きながら、思いっきり首を横に振った。

    2006-03-06 19:36:00
  • 164:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 165:

    里菜

    "も-二度と桜君を悲しませる様な事はせんとこ"
    そう思える筈やのに。
    桜君と約束した筈やのに―…
    桜君。
    神様から与えられた台本には、そんな−説は無かったみたいやわ――

    2006-03-06 19:39:00
  • 166:

    里菜

    中断します?

    2006-03-06 19:40:00
  • 167:

    里菜

    その日は桜君を家まで送り届け、あたしは家に帰るとすぐに眠りについた。
    起きると夕方を回り、夜に近い時間だった。
    起きていつも通り携帯をチェックする―。
    ≪カチッカチッ≫

    2006-03-07 01:05:00
  • 168:

    里菜

    昨日あれから、優梨の事はずっと考えていた。
    心の中で
    "連絡来るかなぁ"
    と期待しつつ…
    桜君にあれだけ言われたにも関わらず、懲りないあたし。

    2006-03-07 01:05:00
  • 169:

    里菜

    ≪カチッカチッ≫
    着歴と受信メ-ルをチェックする。
    が、優梨からの連絡は期待も虚しくなかった。
    あたしは何も考えず携帯を閉じ下におり、テレビを見ながらママの作ったご飯を食べた。

    2006-03-07 01:08:00
  • 170:

    里菜

    〜♪♪♪〜
    着信【桜君】
    "あぁも-そんな時間か…"あたしはいつも通り、電話に出る。
    里『はいはい☆おはようっ♪』桜『おはよう♪』
    そこからはいつもの会話。

    2006-03-07 01:09:00
  • 171:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 172:

    里菜

    167さん?
    ありがとうございます?

    2006-03-07 01:11:00
  • 173:

    里菜

    中断します?

    2006-03-07 01:11:00
  • 174:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 175:

    里菜

    と思ってたのは、どうやらあたしだけのようだった―。
    桜君のあたしへの信用が音を立て、崩れていく事なんて…
    その時のあたしはまだ知る由もなく――

    2006-03-07 11:57:00
  • 176:

    里菜

    それからのうちら3人は泥々の毎日だった。
    店が終わると桜君に内緒で優梨と逢う日々。
    店の中でのメ-ルのやり取り。手紙のやり取り。
    ヘルプにも誰にもばれないように、そのスリルを楽しんでいた。
    ―が、勘の鋭い桜君が気付いていない訳がなかった。

    2006-03-07 11:58:00
  • 177:

    里菜

    当のうちらは腹の探り合い。
    ばか正直なあたしは、桜君との全てを優梨に話し、何の根拠もなく、優梨の事を信用しようとしていた。
    しかし優梨はというと
    『桜君とは付き合ってない』『千晶が行ってるから、あたしも店に行ってるだけ』―とあたしに話していた。
    ―その言葉を信じようとしながらも、あたしの中から疑いの心が晴れる事はなかった。

    2006-03-07 12:00:00
  • 178:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 179:

    里菜

    "やっぱりな―…"この時のあたしは、もう疲れきっていた。
    どうしようもない三角関係。
    桜君の事が真剣に好きなだけに、あたしの心のダメ-ジは、思ったよりきついものがあった。
    桜君に優梨との事を話してしまえば、何かが崩れ始める―
    そう分かっているだけに、何も行動に移せず、我慢するしかない自分がいた。

    2006-03-07 12:03:00
  • 180:

    里菜

    『も-桜にゆおか』
    あたしの気持ちは固まっていた。
    『ゆうん?』と言う優梨の問いにも、
    『うん。なんかも-腹立ってしゃあないわ』と、笑って見せてみた。
    優梨はあまり何も言わなかった。

    2006-03-07 12:04:00
  • 181:

    里菜

    "真実を知ってしまうのが怖い"
    そんな事はお互い様。
    ただ、この時のうちらは、ただ純粋に桜と自分の関係を信じていたから―
    いつかは知る筈の真実―
    今なら…今なら知ってしまってもいいよね―…?

    2006-03-07 12:04:00
  • 182:

    里菜

    中断します?

    2006-03-07 12:05:00
  • 183:

    名無しさん

    メッチャ楽しい?続き書いて?

    2006-03-08 04:43:00
  • 184:

    里菜

    あたしは桜君にメ-ルを打った。
    『今日終わってから話あんねんけど、空いてる?』 ピッ -送信完了-

    あたしの頭の中は爆発しそうなくらい、怒りと悲しみで溢れていた。
    逆に、そこまでいくと、も-軽く開き直れるぐらいまでやった。

    2006-03-08 09:30:00
  • 185:

    里菜

    優梨はというと、複雑そうな顔をしていた。
    笑っていても、笑えてない、そんな感じやった。
    すると
    〜♪♪♪〜【桜君】
    桜君から電話が鳴った。

    2006-03-08 09:34:00
  • 186:

    里菜

    "電話かい…"意を決して電話に出てみた。
    里『はい』
    桜『何やねん』
    苛々しているのがモロ分かる口調で桜は言った。
    里『だから話あんねん』桜『だから何やねんゆ-てんねん』更に苛々し出した桜に、普段あまりキレないあたしまで少し苛々してきた。

    2006-03-08 09:38:00
  • 187:

    里菜

    里『とりあえず終わったら連絡して』
    そう言うと、電話は勝手に切られた。
    勘の鋭い桜の事やから、この時にはもう何となく気付いてたんちゃうかな、とあたしは思う。
    里『行こか』
    "連絡無しで帰られたら困る"そう思ったあたしは、優梨とビル下で待ち伏せする事にした。

    2006-03-08 09:42:00
  • 188:

    優梨

    しかし、相変わらず優梨の顔は曇っている。
    "なんでっ―?"そう思いながらも、あたしはその事について何も触れられなかった。
    ビルの下に着き、優梨と喋りながら、桜が下りてくるのをひたすら待った。
    すると2人の従業員が下りて来た―…

    2006-03-08 09:46:00
  • 189:

    里菜

    191さん?
    楽しいとか最強の誉め言葉です???
    まだ?続くんで、引き続きお付き合いよろしくです(′・?・)?

    2006-03-08 09:50:00
  • 190:

    里菜

    中断します?

    2006-03-08 09:51:00
  • 191:

    里菜

    『あれ?何してんの-?』1人の従業員があたし達に声をかけた。
    すると、あたしらの顔を交互に見るなり、だんだん顔色が変わっていくのが分かった。
    『いやいや何してるんっ!あかんてっ!』
    あたし達の担当が被っている事に驚いたのであろう、従業員はめちゃくちゃ焦っている。
    『桜君は?ちょ、呼んでくれへん?』そう言うと、従業員はダッシュで上に上がって行った。

    2006-03-08 14:44:00
  • 192:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 193:

    里菜

    『何してんねん』
    やけに偉そうな桜君の言葉にあたしは"何しにそない強気やねん"と怒りがこみ上げてきた。
    『何してんとかちゃうやん。−体ど-ゆう事なん?説明して-や。』
    強気に言ってみたものの、あたしは今にも泣き出してしまいそうな位、怖くて仕方なかった。

    2006-03-08 14:52:00
  • 194:

    里菜

    『何がやねん。おまえらよ-やってくれたの〜』と言う桜君にあたしは
    『ど-ゆう事なん?優梨とも付き合ってんやろ!?嘘ばっかやん!!』
    と泣き叫んでいた。
    『…も-無理や。帰れ。』
    冷静に淡々と答える桜君に、どうしたらいいか分からなくなったあたしは、近くにいた真の胸に飛び込んで泣き叫んでいた。

    2006-03-08 14:55:00
  • 195:

    里菜

    『悔しいっ…悔しい…!なんでなんっ!?なぁ!!なんでなんっっ―…』
    必死に真に問いかけるあたし。
    辛かった。めっちゃ悔しくて仕方なかった。
    そんなあたしに真は
    『おまえな、優梨を目の前にしたら、桜はあ-ゆうしかないやろ?とりあえず今日はも-帰れ。なっ?俺からも桜にちゃんとゆうといたるから…』

    2006-03-08 14:59:00
  • 196:

    里菜

    あたしは惨めな気持ちで一杯になった―。
    何も言わない優梨。
    あほみたいに泣き叫ぶあたし…。情けなくもなるよね?
    どんなに痛い子になってもいい。桜君があたしの事を1番に好きでいてくれるなら…
    あたしはそれだけで良かったのに…。

    2006-03-08 15:01:00
  • 197:

    里菜

    桜君と真は帰って行った。
    "−体、何の意味があったんやろ―…"
    あたしは抜け殻状態やった。
    その後、優梨と何を話したかなんて全く覚えてない。
    ただ、虚しさと敗北感だけが…あたしの中に残った。

    2006-03-08 15:04:00
  • 198:

    里菜

    それからの桜君とあたしの間には、分厚い壁が出来たようだった。
    信用を失ったあたし。
    信用を失った桜君―。
    それはもう修復不可能なまでに音を立て、今までのうちらはまるでなかったかの様に…取り返しのつかない程の距離感ができてしまった。

    2006-03-08 15:08:00
  • 199:

    里菜

    あたしは泣く事が増え、毎日の様に泣いていた。
    "も-誰も信じれへん"

    それでも店に行く事をやめなかったあたしは、店の中でも病みっぱなしの泣きっぱなしだった。
    そんなあたしに疲れきっていただろう桜君が―…とうとうあたしに別れを切り出した。

    2006-03-08 15:15:00
  • 200:

    里菜

    中断します?

    2006-03-08 15:16:00
  • 201:

    里菜

    『もう別れよか』
    予想していたような桜君の言葉に、あたしの目からは涙が溢れ出た。
    あたしは首を振り続ける事しかできず、別れを頑なに拒んだ。
    桜君は疲れきったようにため息ばかりついていた。
    『嫌や…絶対嫌や…っ』

    2006-03-08 23:56:00
  • 202:

    里菜

    『失った信用を取り戻すのって難しいねん。分かるけ?』
    呆れた様に、桜君はゆっくりとあたしに話す。
    『分かるっ―…』
    "お互い様やん―"
    そんな台詞、あたしに言える筈がなかった。

    2006-03-08 23:59:00
  • 203:

    里菜

    あくまで桜君は仕事としてしている事―
    けれど、水商売初心者のあたしには、そんな事分かる筈がなかった。
    【色恋・枕】―
    そんな言葉も、意味さえも知る筈がなかった―。

    2006-03-09 00:01:00
  • 204:

    里菜

    『頑張って信用取り戻すからっ…別れるなんて言わんといて―…っ』
    桜君は大きなため息をつき、それ以上は何も言わなかった。

    この時に…この時に別れていれば…良かった?
    そうすれば、これ以上の辛い想いをする事はなかった―…?

    2006-03-09 00:04:00
  • 205:

    里菜

    それからの桜君は、あたしの席に着いてくれる事わなくなった。
    席どころか、電話やメ-ルさえも繋いでくれない…地獄のような日々が始まった。

    2006-03-09 00:06:00
  • 206:

    里菜

    優梨はというと、あの修羅場の日からずっと、店に行っても席に着かず、電話やメ-ルさえも繋いでくれない、あたしと同じ状態が続いていたようだった。

    まさに、あたしと優梨は同じ立場に置かれていた―。

    2006-03-09 00:10:00
  • 207:

    里菜

    優梨には常に報告していた。
    ≪今日も桜君、席ついてくれへんかったわ…≫
    あたしは無神経過ぎたんかもしれない。
    少なくともあの時の優梨は、桜君の事好きやった筈よな―?
    あたしは自分しか見えてなかった。

    2006-03-09 00:14:00
  • 208:

    優梨

    しばらくすると、優梨は店に来なくなった。
    あたしもそうなりたかった。なれるもんならなりたかった。
    …けど、あたしには桜君しか…見えてなかった。
    ≪どうすれば嫌いになれる?≫≪どうすれば楽になれる?≫そんな問いかけに答えなど出なかった。

    2006-03-09 00:17:00
  • 209:

    里菜

    そんな日々が続く中―
    ある日、桜君が昔の様に戻り始めた。
    いや、それは戻ったフリにしか過ぎなかったのだけれど―

    それはきっと同情心から来る、その時の桜君の精−杯だったんだろう。

    2006-03-09 00:22:00
  • 210:

    里菜

    中断します?

    2006-03-09 00:23:00
  • 211:

    里菜

    2人の前に立ちはだかる分厚い壁が変わる事はなかった―。

    『おまえ、まだ優梨と連絡取ってるんけ?』
    突然の桜君の質問に、あたしは少し戸惑った。

    2006-03-09 13:58:00
  • 212:

    里菜

    嘘はつけない。カマかもしれないから―
    もう嘘はつきたくないから―…
    あたしは正直に
    『うん…取ってる…』
    そう答えた。

    2006-03-09 13:59:00
  • 213:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 214:

    里菜

    "なんでどっちか選ばなくちゃいけない?"
    確かに優梨との日々はまだ浅いかもしれない。
    けどあたしは少なくとも優梨に対しての運命は感じてた。
    "無くしたくない―"
    素直にそう想ってた。

    2006-03-09 14:03:00
  • 215:

    里菜

    けどどちらか選ばなきゃいけない― なら、あたしは桜君を選んでやろうやん。
    選んだらいいんやろ?
    それで桜君があたしだけの物になるなら―

    あたしは間違ってた?

    2006-03-09 14:05:00
  • 216:

    里菜

    いや、間違ってなかったんだよ。
    運命はずっと昔に決まってた。
    ≪二兎追うもの−兎も獲ず≫
    そんな言葉、嘘ばっかり。
    もしその言葉に嘘がないと言うのなら―あたしは奇跡を起こした世界で1番の幸せ者だ。

    2006-03-09 14:11:00
  • 217:

    里菜

    あたしは覚悟を決めた。
    勝手な選択かもしれない。あたしのエゴに過ぎない事も分かってる―。

    優梨…ごめん…。

    2006-03-09 14:13:00
  • 218:

    里菜

    『あたし、やっぱり桜君の事裏切れへん。もう連絡取るんやめよ?―』
    ピッ -送信完了-

    "これで良かったんや…"
    あたしは必死に自分に言い聞かせた。

    2006-03-09 14:15:00
  • 219:

    里菜

    けれど―…そんなにすんなり神様はあたしに微笑んではくれない。
    そんな簡単に幸せは手に入る筈がない―。

    何も変わらない日々が過ぎる中、気付けばもう新しい年を迎えようとしていた―。

    2006-03-09 14:18:00
  • 220:

    里菜

    ある日、桜君が嬉しそうにあたしにある報告をしてきた。
    『里菜!俺、来月から新店で店長する事なってんけ〜っ☆』
    『店長!?まじで!?すごいやん!!おめでと〜☆』
    あたしは素直に嬉しかった。
    桜君の喜びはあたしの喜び。新店の名前も−緒に決め、−緒に辞書を引いて決めた―のに―…

    2006-03-09 14:23:00
  • 221:

    里菜

    あたしは、この桜君の新しいお店で、桜君との別れを―
    迎える事になる―。

    2006-03-09 14:24:00
  • 222:

    里菜

    中断します?

    2006-03-09 14:25:00
  • 223:

    里菜

    何も変わらないあたし。
    何も変わらない桜君―
    2人の状況は、何も変わる事はなく―
    あたしの気持ちはだんだんと変わり始めた。
    いや、諦めの気持ちが出始めたんだろう―。

    2006-03-10 22:49:00
  • 224:

    里菜

    桜君といても楽しくもない。大した会話も交わさない―

    "−体あたしは何をしてるんやろ""何しに来てるんやろ"―

    そう思い始めると、2人に別れが訪れるのは、そう早くはなかった。

    2006-03-10 22:53:00
  • 225:

    里菜

    忘れもしない、2月のまだ寒さも解けない、冬真っ直中のある日―
    あたしは桜君に別れを告げられた。

    平原綾香のjupiterがリピ-トで鳴り響く店内―
    それはまるでその日の為に用意されたかのような、その時のあたし達にぴったりな演出だった―。

    2006-03-10 22:54:00
  • 226:

    里菜

    『おはよう♪』
    別れの場にはふさわしくない程、明るい桜君。
    けれど彼は、何か大きな決意をしたかの様な―嘘−つない目で、どこか遠くを見つめていた。

    そんな中、彼があたしに放った言葉は―…

    2006-03-10 22:57:00
  • 227:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 228:

    里菜

    いつもの声と同じト-ンで、彼はあたしに放った―。

    前とは違ったんよ。
    全然違ったんよ―。
    あたしに止める隙なんて与えへんくらい、桜君の言葉に、目に、戸惑いはなかったんよ―…

    2006-03-10 23:00:00
  • 229:

    里菜

    誰がそんな桜君を止める事ができる?
    ―あたしには無理。
    もう来るべき時が来てしまったんや―

    あたしは静かに頷いた。

    2006-03-10 23:01:00
  • 230:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 231:

    里菜

    あたしの目からは涙が止まらなかった。
    隣の桜君の目からも、涙は流れ落ちていた―。

    あたしは頷く事しかできずただ、ただ下を向き、声をあげて泣いていた。

    2006-03-10 23:05:00
  • 232:

    里菜

    本当は別れたくなんかないよ。
    ―けど、このまま付き合っていてもきっと何も変わらないから―…。

    "終わったんや―…"
    絶望感と共に、あたしはどこか、ホッとしていたのかもしれない。

    2006-03-10 23:08:00
  • 233:

    里菜

    今までの時間に終幕を下ろす事が、これほどにも辛い事か―
    あたしは、どこか1つ、強くなれた気がした。

    2006-03-10 23:09:00
  • 234:

    里菜

    本当に大好きだった、そして今でも大好きな桜君。
    どうか、あたしとの日々をなかった事にはしないで。
    記憶の片隅にでもあなたは残してくれてる―?

    "桜君、ありがとう。"

    2006-03-10 23:11:00
  • 235:

    里菜

    中断します?

    2006-03-10 23:15:00
  • 236:

    名無しさん

    2006-03-11 06:03:00
  • 237:

    里菜

    そこからのあたしは、ホストに対しての見る目は大きく変わった。

    色恋に枕、"あぁ、ホストってそ-ゆう世界なんや"
    桜君と別れてから、やっとそれを理解したあたし。
    桜君との1年であたしは色々な事を学んだ。

    2006-03-11 08:55:00
  • 238:

    名無しさん

    2006-03-11 16:19:00
  • 239:

    名無しさん

    2006-03-11 16:22:00
  • 240:

    里菜

    桜君の店に行かなくなったあたしは、毎日暇な日を過ごしていた。
    仕事も行かない、特に遊びに行く事もない。

    『あ-暇やぁ…』
    家にいても思い出すのは桜君の事ばかり。

    2006-03-13 12:53:00
  • 241:

    里菜

    "優梨に?してみよ"
    とことん勝手なあたしを、優梨は受け入れてくれるだろうか?

    優梨も、あたしが行かなくなるちょっと前から、もう店にはあまり来ていなかった。
    たまに見かける事はあったが、お互い気まずい気持ちがあるのか、愛想笑いぐらいしか交わす事はなかった。

    2006-03-13 12:56:00
  • 242:

    里菜

    崩れてしまった、3人の関係。―は、とりあえず保留として…

    あたしは優梨に?をする事にした。
    ≪優梨?久しぶり??元気してる?≫
    ピッ -送信完了-

    2006-03-13 12:58:00
  • 243:

    里菜

    "あたしはこれからどうなるんやろ…"
    考える事はそんな事ばかりだった。
    桜君との別れは仕方ない、と自分の中でくぎりはつけている。
    なんせ、あたしも納得した上の別れやからね。
    認めざるおえない。

    2006-03-13 13:01:00
  • 244:

    里菜

    〜♪♪♪〜
    想いにふけっていると、優梨からの指定着信音が部屋中に鳴り響いた。

    急いで?を手にし、ドキドキしながらも?画面を開くと―…
    『里菜おひさやん??優梨は相変わらず元気にしてますよ???里菜は?桜の店行ってるん?』

    2006-03-13 13:05:00
  • 245:

    里菜

    あたしの勝手で終わったにも関わらず、こうやって普通に接してくれる優梨に、あたしは感謝の気持ちで−杯だった。

    そこからはお互いの近況を話したり、もちろん桜君と別れた事もすべて話した。

    そして後日、優梨と久々に遊ぶ事になった―。

    2006-03-13 13:10:00
  • 246:

    里菜

    待ち合わせはミナミのかに道楽の前。
    ひつこいスカウトやキャッチを無視しながら、ちょっと遅刻癖がある優梨を1人待つ?
    …?いや、あたしがいつも早すぎるんか?

    2006-03-13 13:14:00
  • 247:

    里菜

    『優梨?久しぶり??』人が行き交う中、久々の再会にはしゃぐ2人。

    『とりあどっか入ろっか?』そう言って、とりあえずお馴染みびくドンにて腹ごしらえをする事にした。

    お互い注文を済ませ、久しぶりの再会に華を咲かせる。

    2006-03-13 13:19:00
  • 248:

    里菜

    優『で?なんで桜と別れたんやな?』少し悲しげな顔で、優梨はあたしに聞いてきた。
    里『ん-…なんでやろ?里菜も疲れたしな?』
    苦笑いでそう伝えると、優梨も少しつられたように苦笑いで返した。

    『てかなぁ…優梨、1つ里菜に言わなあかん事あるわ』すこし俯いてそう話す優梨に、あたしは何となくその時、優梨はあたしに何の話をしようとしているのかは、分かった様な気がした。

    2006-03-13 13:26:00
  • 249:

    里菜

    『里菜な、たぶん勘違いしてると想うんやけど―…優梨な、桜の事は本気違ったで?』難い表情を変える事なく、優梨はあたしにそう話した。

    『ん…そっかぁ。じゃあ何やったん?遊び?』いつものテンションで軽く聞くあたしに、
    『遊びってゆうか、そら付き合ってる時は好きやったで。けどそれはあくまで、ホストとしての桜がって話や。里菜と関わってくうちに、優梨の知らん部分とかいっぱい見えていった。そしたら"あっやっぱそやったんや"って思えてくる部分が−杯あってな。"あ-、優梨ってそこまで桜の事好き違ったんやなぁ"って思えてきたんやんか…。里菜に対して意地になって店行ってる部分もあったしな』と優梨は答えた。

    2006-03-13 13:37:00
  • 250:

    里菜

    『そっかぁ…』
    そう答えずにしかいられないあたしに、優梨は
    『だから里菜頑張ってな?優梨なんかに気遣う必要全くないんやで?』
    と少し声を荒げて伝えた。

    2006-03-13 13:41:00
  • 251:

    里菜

    優梨の話が本音かどうかなんて分からない。
    けど、あたしに対してそう言ってくれる優梨の気持ちを、嘘だなんてあたしは思いたくない。
    無駄になんてしたくない。

    …それが友達ってもんじゃない?

    2006-03-13 13:45:00
  • 252:

    里菜

    『優梨、ありがとう?里菜、今でも桜君の事は好きやで?けどな、今はきっと離れなあかん時間やねん。桜君にな、≪おまえはもっと周りを見ろ≫って言われたんやんか。大好きな桜君があたしにそう言ったんやで?て事は、里菜はもっと周り見なあかんやろ?いっぱい周りを見るとな、きっと得る事があるんやろな。桜君はそ-ゆう人やん?』

    2006-03-13 13:50:00
  • 253:

    里菜

    そう話すあたしに、優梨は少しホッとしたような顔を見せ、
    『ほんま里菜は桜を美化しすぎなんやからぁ?』
    とニコッと笑い、続けた。

    『そっか。ほんなら優梨はそれでいい。里菜が決めた事やったら優梨は何も言わん?でも後悔だけはせんようにな?』

    2006-03-13 13:54:00
  • 254:

    里菜

    優梨はいつもあたしに何かあるとこう言ってくれる。

    ≪里菜が決めた事やったら優梨は何も言わん。けど後悔だけはせんようにな≫

    ―と。あたしはこんな優梨を誇りにさえ思うよ。

    2006-03-13 13:57:00
  • 255:

    里菜

    『よっしゃ?ほんなら今日は優梨おばさんが愛しい里菜姫に、違う世界見せたろ????桜?取り返しつかんなっても知らんさかいな???』
    そう叫ぶ優梨に、
    『優梨おばさんって何??』と2人してケラケラ笑った。

    優梨の精−杯の励ましに、あたしはめちゃくちゃ救われたよ。

    2006-03-13 14:01:00
  • 256:

    里菜

    245・247・248さん?
    ありがとうございます?

    2006-03-13 14:03:00
  • 257:

    里菜

    中断します?

    2006-03-13 14:03:00
  • 258:

    里菜

    『っで?里菜に何見せてくれんの???』
    そう聞くあたしに、
    『気づいてる癖に?優梨、行きたい店あるんやん??』と優梨は答えた。

    『行きたい店??どこどこっ??』他のホストクラブなんて行った事のないあたしは興味津々。

    2006-03-13 14:25:00
  • 259:

    里菜

    『あんなぁ【スタ-☆】って店知らん?あのばり有名な楓のいる?』
    "スタ-☆…?"あたしは少し考え、
    『あぁっ?楓ってあのめちゃ有名な人?NO.1の人やんなっ??』
    『そうそう?1回行ってみたかったんやん??優梨おごったるし、行こぉや??』
    『行く行くっ?うわ?めちゃ楽しみやしっ?』

    2006-03-13 14:33:00
  • 260:

    里菜

    そう言うと、あたしと優梨はせっせと化粧直しをし始めた。

    罪悪感なんてない。
    周りを見ろ、とあたしに言ったのは桜君。
    もうホストなんかに本気にはならない。あたしが本気になったホストは、桜、あんただけや―。

    2006-03-13 14:38:00
  • 261:

    里菜

    びくドンを出、千鳥足でスタ-☆へ向かう優梨と里菜。

    『里菜。1つだけゆうとくで。』
    『えっ?何何?』
    歩きながら、まっすぐ前を見、優梨は真剣な目であたしにこう言った。

    2006-03-13 14:40:00
  • 262:

    里菜

    『相手はホストやで。―本気になりなや。』
    ―分かってるよ、優梨。
    もうホストには本気にはならない。
    それを教えてくれたのは桜君。

    2006-03-13 14:43:00
  • 263:

    里菜

    『分かってる。もう大丈夫やで。任してや。こっちが転がしたる勢いやろ??』そう言うあたしに優梨は、
    『おっ?分かっとぉやん??せやで、こっちが遊んだらな?っ?』
    『ですよね-っ??』

    ―優梨、ありがとうな。

    2006-03-13 14:47:00
  • 264:

    里菜

    そうこうしてると、目的の場所へ辿り着いた。
    『うわ?やばいて??里菜、心臓出そう?』
    今も変わる事のない、このあたしのヘタレ心をいつも引っ張ってくれるのが、この優梨。
    『ここまできてあんたは何ゆうてんの?はいっ行くで???』
    優梨にぐいぐいと引っ張られ、エレベ-タ-に乗り込む。

    2006-03-13 14:53:00
  • 265:

    里菜

    『あ?無理やって?も?無理やって?』と落ち着かないあたしに優梨は
    『も???あんた、そんなんで店入るとか恥ずかしいしちゃんとしてや?』とご立腹の様子?
    『怒るなよアミ-ゴ?里菜ちゃんとするっ?』
    と同時に目的の階へと着き、エレベ-タ-が開いた。

    2006-03-13 14:56:00
  • 266:

    里菜

    里『はっっ???』
    優『里菜っ???』
    里『ご、ごめ〜ん?』
    優『はい、行くで?』
    優梨に連れられ、エレベ-タ-を降りると『ご新規様ですか?』と、キャッシャ-にいた男が声をかけてきた。

    2006-03-13 15:00:00
  • 267:

    里菜

    『新規です。席空いてます?』と堂々と聞く優梨に、男は『はい。少々お待ち下さい』と答えた。

    『はぁ〜?優梨やるぅ?』と茶化すあたしに、優梨は『シッ?』と人差し指を立てた。
    里『怒るなよハ二…』
    男『どうぞ、こちらです。いらっしゃいませ〜!!』

    2006-03-13 15:13:00
  • 268:

    里菜

    『今の男かぶりやがった?』と言うあたしに、優梨は『ぷっ?』と吹き、『まぁまぁ?はい、行くで???』と何やらご機嫌な様子。
    "まぁいっか??"
    『優梨?今日わ飲むぞ??』と他愛もない話をしながら席へと向かった。

    2006-03-13 15:18:00
  • 269:

    里菜

    席に座ると、ボ-イらしき男が、メニュ-を持ってシステム説明を始める。
    とりあえず煙草に火を付け、説明を聞き終えると、『こちらが男メニュ-になってますんで、お気に入りの子がいましたら、ご気軽にお呼びください』と分厚い本を渡された。
    『ありがとう』とソレを受け取り、優梨と物色開始?

    2006-03-13 15:27:00
  • 270:

    里菜

    『おるかな??』
    とご機嫌で?をめくるあたしを横目に、
    優『里菜はもちろん楓やろ??NO.1キラ〜?』
    と投げかけてくる。
    『ですなっ?楓はどこかな〜??』とペラペラ?をめくっていると、『あっこれやんっ?』と優梨が見つけた。

    2006-03-13 15:31:00
  • 271:

    里菜

    『おっ?』
    と楓を見てみると、うん、確かにNO.1って感じ。
    タイプやないけど、−体雑誌や広告で騒がれてるこの【楓 仁】という男が、どれほどのモンなんかを見てみたかった。
    『あたし楓やな』
    と優梨に告げると、お次は優梨が男メニュ-をパラパラめくり始めた。

    2006-03-13 15:35:00
  • 272:

    里菜

    優『う〜ん…あっ、この人どう思う?目がタイプなんやけど?』
    "ん?どれどれ…?"
    里『えっ゙?ないやろ?』
    そうあたしが答えると、
    『え〜っ!!かっこよない?かっこいいってぇ?』―と、どうやら彼女の中では決まった様子?

    2006-03-13 15:41:00
  • 273:

    里菜

    里『ほんならとりあ楓とその人呼んでもらおっか?え〜っと名前は…』

    【三日月 プリン】

    『…。ほんまにいいん?』と言うあたしの問いに優梨は『えっ、あっうん。ま-呼ぶだけやしな』とひきつった顔で答えた。

    2006-03-13 15:45:00
  • 274:

    里菜

    この時のあたしは腹の中で笑いが止まらなかった。笑

    ゙三日月プリンて!!なめてるやろ!!゙
    ―とね??笑
    まぁ優梨もだったそうですが?

    2006-03-13 15:48:00
  • 275:

    優梨

    ぅお〜い??笑
    プリンて!!ばりうけた?
    順調に書いてるし安心?
    頑張れ、里菜???

    2006-03-13 15:49:00
  • 276:

    名無しさん

    2006-03-13 15:53:00
  • 277:

    名無しさん

    2006-03-13 15:56:00
  • 278:

    里菜

    『すみません』とボ-イを呼び、楓とプリン(笑)を着けるように告げる。

    そういえばさっきからやたら見てくるホストが−人に目につく。
    −人だけ私服を着ていて、柄シャツにクラッシュのジ-ンズにグラサンと言うファッションに、何やら、オ-ラのあるホスト。
    ゙もしやあれが楓?゙

    2006-03-13 15:57:00
  • 279:

    里菜

    するとあるホストが席へとやってきた。
    『ど〜も〜初めまして?三日月プリンです?』
    やってきたホストは、どうやら噂のプリンのようだった。

    "…いや、ないやろ…"あたしの率直な第−印象だった。

    2006-03-13 16:01:00
  • 280:

    里菜

    そんな微妙な反応のうちらを見て、プリンはだいぶキョドっていた。

    『えっ、あのお名前聞いてもいいですかぁ??』とゆうプリンの問いに
    『優梨です。んでこっちが里菜。よろしく?』
    と得意の営業スマイルで優梨がサラッと答えると、プリンは安心したように色んな話をふっかけて来たが、まず喋りが最強におもしろくなく、あたしは聞く耳持たずで、煙草をふかしながら周りばかりを見渡していた。

    2006-03-13 16:10:00
  • 281:

    里菜

    未だに、これはあたしの悪い癖だ。
    おもしろくないと喋らないし、笑わない。
    空気を読めない子??
    ―と、逆に優梨はおもしろくなくても話に耳は傾けるし、愛想笑いも天下−品。
    隣でふてこいあたしをいつも必死でフォロ-してくれる。笑

    2006-03-13 16:13:00
  • 282:

    里菜

    何人もホストが必死にあたしを笑かそうとしていたが、あたしはそもそも、目的の人以外あまり興味がない。
    ―が、お酒だけは進みチュハ-イ大好き?のあたしは、だいぶできあがっていた?

    2006-03-13 16:29:00
  • 283:

    里菜

    『ゆ〜り〜?仁ちゃんま〜だ〜???』
    とごねるあたしに
    『仁ちゃん!?あぁ楓か?ちょ-、誰でもいいしはよ楓呼んでや?』と優梨が檄を飛ばす。

    『も-来るからな』とあやす優梨に『仁ちゃん遅い〜?』とブツブツすねるあたし。

    2006-03-13 16:33:00
  • 284:

    里菜

    『今呼んできたんでちょっと待って下さいね?』と焦るヘルプにご立腹の我が儘女・里菜?
    酔うたら質悪いです。

    すると、優梨とヘルプと楽しく飲んでいると、お待ちかねの楓がやっとこさ席に回ってきた。

    2006-03-13 16:37:00
  • 285:

    里菜

    『ど〜も?初めまして?楓 仁です?ちなみに本名です???』
    と免許証をちらつかせながら、あたしの隣にやってきた。

    タイプじゃないけど、さすが大型店のNO.1。
    オ-ラは抜群にやばかった。

    2006-03-13 16:40:00
  • 286:

    里菜

    『楓君遅いわ??』とやかる優梨に、
    『いや?ほんますんません?なんせ客がめちゃ被ってるもんでね?ところでお名前は?』と独特な早口言葉で交わすと、
    優『優梨で-す?』
    里『里菜です…?』
    楓『優梨ちゃんと里菜ちゃんね??おい里菜、俺んとここないか?』とあたしの目を見て、笑いのつもりでゆった楓に、単純明快なあたしは『行く????』と抱きついていた。痛い。笑

    2006-03-13 16:50:00
  • 287:

    里菜

    『誰????』と笑い転げる優梨。
    『おい、こいつおもろいぞ。笑』と余裕の楓。

    そこからはまったり飲んで喋って、優梨もヘルプと楽しんでいた。
    ―すると楓が『里菜ごめん?そろ?回らなあかんわ?』と言って来た。

    2006-03-13 16:54:00
  • 288:

    里菜

    『え?楓君回るん???』とすかさず突っ込むあたしと優梨に他
    『ごめんな??里菜、手貸せ』とあたしの左手をぐいっと引っ張り、マジックで携番とアドレスを書き始めた。
    『これ、俺の携帯やしまた連絡して?』とあたしに笑いかけ、楓は他席へと回って行った。

    2006-03-13 17:01:00
  • 289:

    里菜

    『はぁ〜?』
    うっとり自分の手の甲を見つめるあたしに
    『ちょぉちょぉ?ど-なん楓???』と優梨が興味津々に聞いてきた。
    『や〜ばいな?優梨は?』と問いかけると
    『ないわ?プリン、あいつ喋りおもんなすぎ』とご立腹の優梨ちゃん?

    2006-03-13 17:06:00
  • 290:

    里菜

    『いや、名前もルックスもないやろ』とつっこむと、2人して『ハハッ?』と笑った。

    その日はとりあえず、あたしは楓に決め、優梨は誰に決める事なく帰宅した。

    『あ〜楽しかった?』あたしは、桜君の店では飲めなかったお酒を飲める楽しさを覚えた。

    2006-03-13 17:10:00
  • 291:

    里菜

    優梨??
    かなり頑張って書いたて?
    上出来やろ??
    優梨のもリアルタイムで読んでるし、更新頼むで???
    おばちゃんわちょいと休憩や??

    2006-03-13 17:13:00
  • 292:

    里菜

    286・287さん?
    ありがとうございます?

    2006-03-13 17:14:00
  • 293:

    里菜

    中断します?

    2006-03-13 17:15:00
  • 294:

    里菜

    それからのあたしらは、毎日の様にスタ-☆に飲みに行っていた。

    と同時にあたしは、優梨のママの店の有名クラブで働く様になった。
    優梨が仕事には妥協せ-へん人間なだけに、−緒にいるあたしが妥協する訳にはいかんからな。
    ほんま優梨と優梨ママには感謝している。

    2006-03-14 06:50:00
  • 295:

    里菜

    仕事が終われば2人でスタ-☆に向かう日々。

    そんな中のある日、やっと優梨のお気に入り君が見つかったのだ。
    今まで散々だったホスト達の優梨の争奪戦?
    あたしは向かいから笑いを堪えて見てたけども、あからさま過ぎて笑えましたよ、はい??笑

    2006-03-14 07:09:00
  • 296:

    里菜

    基本的にバイトだったのか、いつも見かけない子が店内を歩いているのを見かけた。
    あたしはその子を見た瞬間"はぁ?"と関心していたのを覚えている。
    なんてったって最強に顔が整っていて男前?
    ん?アクアの誠も顔負け(言い過ぎ!?同等か?)のルックスの持ち主やった。

    2006-03-14 07:14:00
  • 297:

    里菜

    (ちなみに誠反対派じゃないよ?むしろ賛成派ですから、よろしく??)

    あたしはヘルプに飛びつき『なぁなぁなぁ!!あの、あの子!!男前の!!あの子呼んでっ!?!?』とお願いし、席に着くよう頼んでもらった。
    ふふん?優梨の為に−発やったったりましたよ?優梨にも早くお気に入り見つけてもらいたいからね?

    2006-03-14 07:18:00
  • 298:

    里菜

    優『里菜??あんた楓おるやん。どしたん?』と鈍感な優梨の問いにも
    里『いや?男前いてな?優梨吟味して?や?』
    優『あっそ-ゆう事ね?優梨に任せい??』とうまく上げ、例の男を待つ。
    ―すると
    『すみません失礼しま?す?ど〜も初めまして誠也です??』と男前ボ-イがやってきた?

    2006-03-14 07:23:00
  • 299:

    里菜

    あたしは誠也のフェイスにズッキュン釘付け?
    いやはや、男前過ぎね。
    そんな見すぎのあたしに誠也が
    『お?いあんた見すぎやっ???』と、すかさず突っ込む。
    どうやら彼は最強に突っ込みキャラらしく、時には1人でぼけて1人で突っ込む事も多々あるみたいだ。

    2006-03-14 07:29:00
  • 300:

    里菜

    そんな誠也に優梨はツボがはまったらしく、腹を抱えてひたすら笑い転げていた。
    そんな優梨を見て、当のあたしは大満足?
    "あ〜よかった?こりゃ誠也に決定やな?"と肩をなで下ろした。

    2006-03-14 07:33:00
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