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【triangle】…☆☆☆
-
1:
里菜
あの頃の三人、今の三人。おかしな位変わった。
今となれば笑い話だけどあの頃のあたし達、幼すぎて頑張り過ぎてたね。
あたしにとってかけがえのないtriangle。2006-02-25 19:31:00 -
201:
里菜
『もう別れよか』
予想していたような桜君の言葉に、あたしの目からは涙が溢れ出た。
あたしは首を振り続ける事しかできず、別れを頑なに拒んだ。
桜君は疲れきったようにため息ばかりついていた。
『嫌や…絶対嫌や…っ』2006-03-08 23:56:00 -
202:
里菜
『失った信用を取り戻すのって難しいねん。分かるけ?』
呆れた様に、桜君はゆっくりとあたしに話す。
『分かるっ―…』
"お互い様やん―"
そんな台詞、あたしに言える筈がなかった。2006-03-08 23:59:00 -
203:
里菜
あくまで桜君は仕事としてしている事―
けれど、水商売初心者のあたしには、そんな事分かる筈がなかった。
【色恋・枕】―
そんな言葉も、意味さえも知る筈がなかった―。2006-03-09 00:01:00 -
204:
里菜
『頑張って信用取り戻すからっ…別れるなんて言わんといて―…っ』
桜君は大きなため息をつき、それ以上は何も言わなかった。
この時に…この時に別れていれば…良かった?
そうすれば、これ以上の辛い想いをする事はなかった―…?2006-03-09 00:04:00 -
205:
里菜
それからの桜君は、あたしの席に着いてくれる事わなくなった。
席どころか、電話やメ-ルさえも繋いでくれない…地獄のような日々が始まった。2006-03-09 00:06:00 -
206:
里菜
優梨はというと、あの修羅場の日からずっと、店に行っても席に着かず、電話やメ-ルさえも繋いでくれない、あたしと同じ状態が続いていたようだった。
まさに、あたしと優梨は同じ立場に置かれていた―。2006-03-09 00:10:00 -
207:
里菜
優梨には常に報告していた。
≪今日も桜君、席ついてくれへんかったわ…≫
あたしは無神経過ぎたんかもしれない。
少なくともあの時の優梨は、桜君の事好きやった筈よな―?
あたしは自分しか見えてなかった。2006-03-09 00:14:00 -
208:
優梨
しばらくすると、優梨は店に来なくなった。
あたしもそうなりたかった。なれるもんならなりたかった。
…けど、あたしには桜君しか…見えてなかった。
≪どうすれば嫌いになれる?≫≪どうすれば楽になれる?≫そんな問いかけに答えなど出なかった。2006-03-09 00:17:00 -
209:
里菜
そんな日々が続く中―
ある日、桜君が昔の様に戻り始めた。
いや、それは戻ったフリにしか過ぎなかったのだけれど―
それはきっと同情心から来る、その時の桜君の精−杯だったんだろう。2006-03-09 00:22:00 -
210:
里菜
中断します?
2006-03-09 00:23:00 -
211:
里菜
2人の前に立ちはだかる分厚い壁が変わる事はなかった―。
『おまえ、まだ優梨と連絡取ってるんけ?』
突然の桜君の質問に、あたしは少し戸惑った。2006-03-09 13:58:00 -
212:
里菜
嘘はつけない。カマかもしれないから―
もう嘘はつきたくないから―…
あたしは正直に
『うん…取ってる…』
そう答えた。2006-03-09 13:59:00 -
213:
削除削除されますた
あぼ~ん -
214:
里菜
"なんでどっちか選ばなくちゃいけない?"
確かに優梨との日々はまだ浅いかもしれない。
けどあたしは少なくとも優梨に対しての運命は感じてた。
"無くしたくない―"
素直にそう想ってた。2006-03-09 14:03:00 -
215:
里菜
けどどちらか選ばなきゃいけない― なら、あたしは桜君を選んでやろうやん。
選んだらいいんやろ?
それで桜君があたしだけの物になるなら―
あたしは間違ってた?2006-03-09 14:05:00 -
216:
里菜
いや、間違ってなかったんだよ。
運命はずっと昔に決まってた。
≪二兎追うもの−兎も獲ず≫
そんな言葉、嘘ばっかり。
もしその言葉に嘘がないと言うのなら―あたしは奇跡を起こした世界で1番の幸せ者だ。2006-03-09 14:11:00 -
217:
里菜
あたしは覚悟を決めた。
勝手な選択かもしれない。あたしのエゴに過ぎない事も分かってる―。
優梨…ごめん…。2006-03-09 14:13:00 -
218:
里菜
『あたし、やっぱり桜君の事裏切れへん。もう連絡取るんやめよ?―』
ピッ -送信完了-
"これで良かったんや…"
あたしは必死に自分に言い聞かせた。2006-03-09 14:15:00 -
219:
里菜
けれど―…そんなにすんなり神様はあたしに微笑んではくれない。
そんな簡単に幸せは手に入る筈がない―。
何も変わらない日々が過ぎる中、気付けばもう新しい年を迎えようとしていた―。2006-03-09 14:18:00 -
220:
里菜
ある日、桜君が嬉しそうにあたしにある報告をしてきた。
『里菜!俺、来月から新店で店長する事なってんけ〜っ☆』
『店長!?まじで!?すごいやん!!おめでと〜☆』
あたしは素直に嬉しかった。
桜君の喜びはあたしの喜び。新店の名前も−緒に決め、−緒に辞書を引いて決めた―のに―…2006-03-09 14:23:00 -
221:
里菜
あたしは、この桜君の新しいお店で、桜君との別れを―
迎える事になる―。2006-03-09 14:24:00 -
222:
里菜
中断します?
2006-03-09 14:25:00 -
223:
里菜
何も変わらないあたし。
何も変わらない桜君―
2人の状況は、何も変わる事はなく―
あたしの気持ちはだんだんと変わり始めた。
いや、諦めの気持ちが出始めたんだろう―。2006-03-10 22:49:00 -
224:
里菜
桜君といても楽しくもない。大した会話も交わさない―
"−体あたしは何をしてるんやろ""何しに来てるんやろ"―
そう思い始めると、2人に別れが訪れるのは、そう早くはなかった。2006-03-10 22:53:00 -
225:
里菜
忘れもしない、2月のまだ寒さも解けない、冬真っ直中のある日―
あたしは桜君に別れを告げられた。
平原綾香のjupiterがリピ-トで鳴り響く店内―
それはまるでその日の為に用意されたかのような、その時のあたし達にぴったりな演出だった―。2006-03-10 22:54:00 -
226:
里菜
『おはよう♪』
別れの場にはふさわしくない程、明るい桜君。
けれど彼は、何か大きな決意をしたかの様な―嘘−つない目で、どこか遠くを見つめていた。
そんな中、彼があたしに放った言葉は―…2006-03-10 22:57:00 -
227:
削除削除されますた
あぼ~ん -
228:
里菜
いつもの声と同じト-ンで、彼はあたしに放った―。
前とは違ったんよ。
全然違ったんよ―。
あたしに止める隙なんて与えへんくらい、桜君の言葉に、目に、戸惑いはなかったんよ―…2006-03-10 23:00:00 -
229:
里菜
誰がそんな桜君を止める事ができる?
―あたしには無理。
もう来るべき時が来てしまったんや―
あたしは静かに頷いた。2006-03-10 23:01:00 -
230:
削除削除されますた
あぼ~ん -
231:
里菜
あたしの目からは涙が止まらなかった。
隣の桜君の目からも、涙は流れ落ちていた―。
あたしは頷く事しかできずただ、ただ下を向き、声をあげて泣いていた。2006-03-10 23:05:00 -
232:
里菜
本当は別れたくなんかないよ。
―けど、このまま付き合っていてもきっと何も変わらないから―…。
"終わったんや―…"
絶望感と共に、あたしはどこか、ホッとしていたのかもしれない。2006-03-10 23:08:00 -
233:
里菜
今までの時間に終幕を下ろす事が、これほどにも辛い事か―
あたしは、どこか1つ、強くなれた気がした。2006-03-10 23:09:00 -
234:
里菜
本当に大好きだった、そして今でも大好きな桜君。
どうか、あたしとの日々をなかった事にはしないで。
記憶の片隅にでもあなたは残してくれてる―?
"桜君、ありがとう。"2006-03-10 23:11:00 -
235:
里菜
中断します?
2006-03-10 23:15:00 -
237:
里菜
そこからのあたしは、ホストに対しての見る目は大きく変わった。
色恋に枕、"あぁ、ホストってそ-ゆう世界なんや"
桜君と別れてから、やっとそれを理解したあたし。
桜君との1年であたしは色々な事を学んだ。2006-03-11 08:55:00 -
240:
里菜
桜君の店に行かなくなったあたしは、毎日暇な日を過ごしていた。
仕事も行かない、特に遊びに行く事もない。
『あ-暇やぁ…』
家にいても思い出すのは桜君の事ばかり。2006-03-13 12:53:00 -
241:
里菜
"優梨に?してみよ"
とことん勝手なあたしを、優梨は受け入れてくれるだろうか?
優梨も、あたしが行かなくなるちょっと前から、もう店にはあまり来ていなかった。
たまに見かける事はあったが、お互い気まずい気持ちがあるのか、愛想笑いぐらいしか交わす事はなかった。2006-03-13 12:56:00 -
242:
里菜
崩れてしまった、3人の関係。―は、とりあえず保留として…
あたしは優梨に?をする事にした。
≪優梨?久しぶり??元気してる?≫
ピッ -送信完了-2006-03-13 12:58:00 -
243:
里菜
"あたしはこれからどうなるんやろ…"
考える事はそんな事ばかりだった。
桜君との別れは仕方ない、と自分の中でくぎりはつけている。
なんせ、あたしも納得した上の別れやからね。
認めざるおえない。2006-03-13 13:01:00 -
244:
里菜
〜♪♪♪〜
想いにふけっていると、優梨からの指定着信音が部屋中に鳴り響いた。
急いで?を手にし、ドキドキしながらも?画面を開くと―…
『里菜おひさやん??優梨は相変わらず元気にしてますよ???里菜は?桜の店行ってるん?』2006-03-13 13:05:00 -
245:
里菜
あたしの勝手で終わったにも関わらず、こうやって普通に接してくれる優梨に、あたしは感謝の気持ちで−杯だった。
そこからはお互いの近況を話したり、もちろん桜君と別れた事もすべて話した。
そして後日、優梨と久々に遊ぶ事になった―。2006-03-13 13:10:00 -
246:
里菜
待ち合わせはミナミのかに道楽の前。
ひつこいスカウトやキャッチを無視しながら、ちょっと遅刻癖がある優梨を1人待つ?
…?いや、あたしがいつも早すぎるんか?2006-03-13 13:14:00 -
247:
里菜
『優梨?久しぶり??』人が行き交う中、久々の再会にはしゃぐ2人。
『とりあどっか入ろっか?』そう言って、とりあえずお馴染みびくドンにて腹ごしらえをする事にした。
お互い注文を済ませ、久しぶりの再会に華を咲かせる。2006-03-13 13:19:00 -
248:
里菜
優『で?なんで桜と別れたんやな?』少し悲しげな顔で、優梨はあたしに聞いてきた。
里『ん-…なんでやろ?里菜も疲れたしな?』
苦笑いでそう伝えると、優梨も少しつられたように苦笑いで返した。
『てかなぁ…優梨、1つ里菜に言わなあかん事あるわ』すこし俯いてそう話す優梨に、あたしは何となくその時、優梨はあたしに何の話をしようとしているのかは、分かった様な気がした。2006-03-13 13:26:00 -
249:
里菜
『里菜な、たぶん勘違いしてると想うんやけど―…優梨な、桜の事は本気違ったで?』難い表情を変える事なく、優梨はあたしにそう話した。
『ん…そっかぁ。じゃあ何やったん?遊び?』いつものテンションで軽く聞くあたしに、
『遊びってゆうか、そら付き合ってる時は好きやったで。けどそれはあくまで、ホストとしての桜がって話や。里菜と関わってくうちに、優梨の知らん部分とかいっぱい見えていった。そしたら"あっやっぱそやったんや"って思えてくる部分が−杯あってな。"あ-、優梨ってそこまで桜の事好き違ったんやなぁ"って思えてきたんやんか…。里菜に対して意地になって店行ってる部分もあったしな』と優梨は答えた。2006-03-13 13:37:00 -
250:
里菜
『そっかぁ…』
そう答えずにしかいられないあたしに、優梨は
『だから里菜頑張ってな?優梨なんかに気遣う必要全くないんやで?』
と少し声を荒げて伝えた。2006-03-13 13:41:00 -
251:
里菜
優梨の話が本音かどうかなんて分からない。
けど、あたしに対してそう言ってくれる優梨の気持ちを、嘘だなんてあたしは思いたくない。
無駄になんてしたくない。
…それが友達ってもんじゃない?2006-03-13 13:45:00 -
252:
里菜
『優梨、ありがとう?里菜、今でも桜君の事は好きやで?けどな、今はきっと離れなあかん時間やねん。桜君にな、≪おまえはもっと周りを見ろ≫って言われたんやんか。大好きな桜君があたしにそう言ったんやで?て事は、里菜はもっと周り見なあかんやろ?いっぱい周りを見るとな、きっと得る事があるんやろな。桜君はそ-ゆう人やん?』
2006-03-13 13:50:00 -
253:
里菜
そう話すあたしに、優梨は少しホッとしたような顔を見せ、
『ほんま里菜は桜を美化しすぎなんやからぁ?』
とニコッと笑い、続けた。
『そっか。ほんなら優梨はそれでいい。里菜が決めた事やったら優梨は何も言わん?でも後悔だけはせんようにな?』2006-03-13 13:54:00 -
254:
里菜
優梨はいつもあたしに何かあるとこう言ってくれる。
≪里菜が決めた事やったら優梨は何も言わん。けど後悔だけはせんようにな≫
―と。あたしはこんな優梨を誇りにさえ思うよ。2006-03-13 13:57:00 -
255:
里菜
『よっしゃ?ほんなら今日は優梨おばさんが愛しい里菜姫に、違う世界見せたろ????桜?取り返しつかんなっても知らんさかいな???』
そう叫ぶ優梨に、
『優梨おばさんって何??』と2人してケラケラ笑った。
優梨の精−杯の励ましに、あたしはめちゃくちゃ救われたよ。2006-03-13 14:01:00 -
256:
里菜
245・247・248さん?
ありがとうございます?2006-03-13 14:03:00 -
257:
里菜
中断します?
2006-03-13 14:03:00 -
258:
里菜
『っで?里菜に何見せてくれんの???』
そう聞くあたしに、
『気づいてる癖に?優梨、行きたい店あるんやん??』と優梨は答えた。
『行きたい店??どこどこっ??』他のホストクラブなんて行った事のないあたしは興味津々。2006-03-13 14:25:00 -
259:
里菜
『あんなぁ【スタ-☆】って店知らん?あのばり有名な楓のいる?』
"スタ-☆…?"あたしは少し考え、
『あぁっ?楓ってあのめちゃ有名な人?NO.1の人やんなっ??』
『そうそう?1回行ってみたかったんやん??優梨おごったるし、行こぉや??』
『行く行くっ?うわ?めちゃ楽しみやしっ?』2006-03-13 14:33:00 -
260:
里菜
そう言うと、あたしと優梨はせっせと化粧直しをし始めた。
罪悪感なんてない。
周りを見ろ、とあたしに言ったのは桜君。
もうホストなんかに本気にはならない。あたしが本気になったホストは、桜、あんただけや―。2006-03-13 14:38:00 -
261:
里菜
びくドンを出、千鳥足でスタ-☆へ向かう優梨と里菜。
『里菜。1つだけゆうとくで。』
『えっ?何何?』
歩きながら、まっすぐ前を見、優梨は真剣な目であたしにこう言った。2006-03-13 14:40:00 -
262:
里菜
『相手はホストやで。―本気になりなや。』
―分かってるよ、優梨。
もうホストには本気にはならない。
それを教えてくれたのは桜君。2006-03-13 14:43:00 -
263:
里菜
『分かってる。もう大丈夫やで。任してや。こっちが転がしたる勢いやろ??』そう言うあたしに優梨は、
『おっ?分かっとぉやん??せやで、こっちが遊んだらな?っ?』
『ですよね-っ??』
―優梨、ありがとうな。2006-03-13 14:47:00 -
264:
里菜
そうこうしてると、目的の場所へ辿り着いた。
『うわ?やばいて??里菜、心臓出そう?』
今も変わる事のない、このあたしのヘタレ心をいつも引っ張ってくれるのが、この優梨。
『ここまできてあんたは何ゆうてんの?はいっ行くで???』
優梨にぐいぐいと引っ張られ、エレベ-タ-に乗り込む。2006-03-13 14:53:00 -
265:
里菜
『あ?無理やって?も?無理やって?』と落ち着かないあたしに優梨は
『も???あんた、そんなんで店入るとか恥ずかしいしちゃんとしてや?』とご立腹の様子?
『怒るなよアミ-ゴ?里菜ちゃんとするっ?』
と同時に目的の階へと着き、エレベ-タ-が開いた。2006-03-13 14:56:00 -
266:
里菜
里『はっっ???』
優『里菜っ???』
里『ご、ごめ〜ん?』
優『はい、行くで?』
優梨に連れられ、エレベ-タ-を降りると『ご新規様ですか?』と、キャッシャ-にいた男が声をかけてきた。2006-03-13 15:00:00 -
267:
里菜
『新規です。席空いてます?』と堂々と聞く優梨に、男は『はい。少々お待ち下さい』と答えた。
『はぁ〜?優梨やるぅ?』と茶化すあたしに、優梨は『シッ?』と人差し指を立てた。
里『怒るなよハ二…』
男『どうぞ、こちらです。いらっしゃいませ〜!!』2006-03-13 15:13:00 -
268:
里菜
『今の男かぶりやがった?』と言うあたしに、優梨は『ぷっ?』と吹き、『まぁまぁ?はい、行くで???』と何やらご機嫌な様子。
"まぁいっか??"
『優梨?今日わ飲むぞ??』と他愛もない話をしながら席へと向かった。2006-03-13 15:18:00 -
269:
里菜
席に座ると、ボ-イらしき男が、メニュ-を持ってシステム説明を始める。
とりあえず煙草に火を付け、説明を聞き終えると、『こちらが男メニュ-になってますんで、お気に入りの子がいましたら、ご気軽にお呼びください』と分厚い本を渡された。
『ありがとう』とソレを受け取り、優梨と物色開始?2006-03-13 15:27:00 -
270:
里菜
『おるかな??』
とご機嫌で?をめくるあたしを横目に、
優『里菜はもちろん楓やろ??NO.1キラ〜?』
と投げかけてくる。
『ですなっ?楓はどこかな〜??』とペラペラ?をめくっていると、『あっこれやんっ?』と優梨が見つけた。2006-03-13 15:31:00 -
271:
里菜
『おっ?』
と楓を見てみると、うん、確かにNO.1って感じ。
タイプやないけど、−体雑誌や広告で騒がれてるこの【楓 仁】という男が、どれほどのモンなんかを見てみたかった。
『あたし楓やな』
と優梨に告げると、お次は優梨が男メニュ-をパラパラめくり始めた。2006-03-13 15:35:00 -
272:
里菜
優『う〜ん…あっ、この人どう思う?目がタイプなんやけど?』
"ん?どれどれ…?"
里『えっ゙?ないやろ?』
そうあたしが答えると、
『え〜っ!!かっこよない?かっこいいってぇ?』―と、どうやら彼女の中では決まった様子?2006-03-13 15:41:00 -
273:
里菜
里『ほんならとりあ楓とその人呼んでもらおっか?え〜っと名前は…』
【三日月 プリン】
『…。ほんまにいいん?』と言うあたしの問いに優梨は『えっ、あっうん。ま-呼ぶだけやしな』とひきつった顔で答えた。2006-03-13 15:45:00 -
274:
里菜
この時のあたしは腹の中で笑いが止まらなかった。笑
゙三日月プリンて!!なめてるやろ!!゙
―とね??笑
まぁ優梨もだったそうですが?2006-03-13 15:48:00 -
275:
優梨
ぅお〜い??笑
プリンて!!ばりうけた?
順調に書いてるし安心?
頑張れ、里菜???
2006-03-13 15:49:00 -
278:
里菜
『すみません』とボ-イを呼び、楓とプリン(笑)を着けるように告げる。
そういえばさっきからやたら見てくるホストが−人に目につく。
−人だけ私服を着ていて、柄シャツにクラッシュのジ-ンズにグラサンと言うファッションに、何やら、オ-ラのあるホスト。
゙もしやあれが楓?゙2006-03-13 15:57:00 -
279:
里菜
するとあるホストが席へとやってきた。
『ど〜も〜初めまして?三日月プリンです?』
やってきたホストは、どうやら噂のプリンのようだった。
"…いや、ないやろ…"あたしの率直な第−印象だった。2006-03-13 16:01:00 -
280:
里菜
そんな微妙な反応のうちらを見て、プリンはだいぶキョドっていた。
『えっ、あのお名前聞いてもいいですかぁ??』とゆうプリンの問いに
『優梨です。んでこっちが里菜。よろしく?』
と得意の営業スマイルで優梨がサラッと答えると、プリンは安心したように色んな話をふっかけて来たが、まず喋りが最強におもしろくなく、あたしは聞く耳持たずで、煙草をふかしながら周りばかりを見渡していた。2006-03-13 16:10:00 -
281:
里菜
未だに、これはあたしの悪い癖だ。
おもしろくないと喋らないし、笑わない。
空気を読めない子??
―と、逆に優梨はおもしろくなくても話に耳は傾けるし、愛想笑いも天下−品。
隣でふてこいあたしをいつも必死でフォロ-してくれる。笑2006-03-13 16:13:00 -
282:
里菜
何人もホストが必死にあたしを笑かそうとしていたが、あたしはそもそも、目的の人以外あまり興味がない。
―が、お酒だけは進みチュハ-イ大好き?のあたしは、だいぶできあがっていた?2006-03-13 16:29:00 -
283:
里菜
『ゆ〜り〜?仁ちゃんま〜だ〜???』
とごねるあたしに
『仁ちゃん!?あぁ楓か?ちょ-、誰でもいいしはよ楓呼んでや?』と優梨が檄を飛ばす。
『も-来るからな』とあやす優梨に『仁ちゃん遅い〜?』とブツブツすねるあたし。2006-03-13 16:33:00 -
284:
里菜
『今呼んできたんでちょっと待って下さいね?』と焦るヘルプにご立腹の我が儘女・里菜?
酔うたら質悪いです。
すると、優梨とヘルプと楽しく飲んでいると、お待ちかねの楓がやっとこさ席に回ってきた。2006-03-13 16:37:00 -
285:
里菜
『ど〜も?初めまして?楓 仁です?ちなみに本名です???』
と免許証をちらつかせながら、あたしの隣にやってきた。
タイプじゃないけど、さすが大型店のNO.1。
オ-ラは抜群にやばかった。2006-03-13 16:40:00 -
286:
里菜
『楓君遅いわ??』とやかる優梨に、
『いや?ほんますんません?なんせ客がめちゃ被ってるもんでね?ところでお名前は?』と独特な早口言葉で交わすと、
優『優梨で-す?』
里『里菜です…?』
楓『優梨ちゃんと里菜ちゃんね??おい里菜、俺んとここないか?』とあたしの目を見て、笑いのつもりでゆった楓に、単純明快なあたしは『行く????』と抱きついていた。痛い。笑2006-03-13 16:50:00 -
287:
里菜
『誰????』と笑い転げる優梨。
『おい、こいつおもろいぞ。笑』と余裕の楓。
そこからはまったり飲んで喋って、優梨もヘルプと楽しんでいた。
―すると楓が『里菜ごめん?そろ?回らなあかんわ?』と言って来た。2006-03-13 16:54:00 -
288:
里菜
『え?楓君回るん???』とすかさず突っ込むあたしと優梨に他
『ごめんな??里菜、手貸せ』とあたしの左手をぐいっと引っ張り、マジックで携番とアドレスを書き始めた。
『これ、俺の携帯やしまた連絡して?』とあたしに笑いかけ、楓は他席へと回って行った。2006-03-13 17:01:00 -
289:
里菜
『はぁ〜?』
うっとり自分の手の甲を見つめるあたしに
『ちょぉちょぉ?ど-なん楓???』と優梨が興味津々に聞いてきた。
『や〜ばいな?優梨は?』と問いかけると
『ないわ?プリン、あいつ喋りおもんなすぎ』とご立腹の優梨ちゃん?2006-03-13 17:06:00 -
290:
里菜
『いや、名前もルックスもないやろ』とつっこむと、2人して『ハハッ?』と笑った。
その日はとりあえず、あたしは楓に決め、優梨は誰に決める事なく帰宅した。
『あ〜楽しかった?』あたしは、桜君の店では飲めなかったお酒を飲める楽しさを覚えた。2006-03-13 17:10:00 -
291:
里菜
優梨??
かなり頑張って書いたて?
上出来やろ??
優梨のもリアルタイムで読んでるし、更新頼むで???
おばちゃんわちょいと休憩や??2006-03-13 17:13:00 -
292:
里菜
286・287さん?
ありがとうございます?2006-03-13 17:14:00 -
293:
里菜
中断します?
2006-03-13 17:15:00 -
294:
里菜
それからのあたしらは、毎日の様にスタ-☆に飲みに行っていた。
と同時にあたしは、優梨のママの店の有名クラブで働く様になった。
優梨が仕事には妥協せ-へん人間なだけに、−緒にいるあたしが妥協する訳にはいかんからな。
ほんま優梨と優梨ママには感謝している。2006-03-14 06:50:00 -
295:
里菜
仕事が終われば2人でスタ-☆に向かう日々。
そんな中のある日、やっと優梨のお気に入り君が見つかったのだ。
今まで散々だったホスト達の優梨の争奪戦?
あたしは向かいから笑いを堪えて見てたけども、あからさま過ぎて笑えましたよ、はい??笑2006-03-14 07:09:00 -
296:
里菜
基本的にバイトだったのか、いつも見かけない子が店内を歩いているのを見かけた。
あたしはその子を見た瞬間"はぁ?"と関心していたのを覚えている。
なんてったって最強に顔が整っていて男前?
ん?アクアの誠も顔負け(言い過ぎ!?同等か?)のルックスの持ち主やった。2006-03-14 07:14:00 -
297:
里菜
(ちなみに誠反対派じゃないよ?むしろ賛成派ですから、よろしく??)
あたしはヘルプに飛びつき『なぁなぁなぁ!!あの、あの子!!男前の!!あの子呼んでっ!?!?』とお願いし、席に着くよう頼んでもらった。
ふふん?優梨の為に−発やったったりましたよ?優梨にも早くお気に入り見つけてもらいたいからね?2006-03-14 07:18:00 -
298:
里菜
優『里菜??あんた楓おるやん。どしたん?』と鈍感な優梨の問いにも
里『いや?男前いてな?優梨吟味して?や?』
優『あっそ-ゆう事ね?優梨に任せい??』とうまく上げ、例の男を待つ。
―すると
『すみません失礼しま?す?ど〜も初めまして誠也です??』と男前ボ-イがやってきた?2006-03-14 07:23:00 -
299:
里菜
あたしは誠也のフェイスにズッキュン釘付け?
いやはや、男前過ぎね。
そんな見すぎのあたしに誠也が
『お?いあんた見すぎやっ???』と、すかさず突っ込む。
どうやら彼は最強に突っ込みキャラらしく、時には1人でぼけて1人で突っ込む事も多々あるみたいだ。2006-03-14 07:29:00 -
300:
里菜
そんな誠也に優梨はツボがはまったらしく、腹を抱えてひたすら笑い転げていた。
そんな優梨を見て、当のあたしは大満足?
"あ〜よかった?こりゃ誠也に決定やな?"と肩をなで下ろした。2006-03-14 07:33:00