小説掲示板【triangle】…☆☆☆のスレッド詳細|夜遊びweb関西版

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【triangle】…☆☆☆

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  • 1:

    里菜

    あの頃の三人、今の三人。おかしな位変わった。

    今となれば笑い話だけどあの頃のあたし達、幼すぎて頑張り過ぎてたね。

    あたしにとってかけがえのないtriangle。

    2006-02-25 19:31:00
  • 300:

    里菜

    そんな誠也に優梨はツボがはまったらしく、腹を抱えてひたすら笑い転げていた。
    そんな優梨を見て、当のあたしは大満足?
    "あ〜よかった?こりゃ誠也に決定やな?"と肩をなで下ろした。

    2006-03-14 07:33:00
  • 301:

    里菜

    『おまたせ姫〜?』すると楓が席に回ってきた。
    『仁ちゃん〜?おは?』とあたしは楓に抱きつき、向かいで優梨が
    『あんたらあほやろ』とつっこみ皆で笑う。
    これがうちらのご定番?
    そんな空間が楽しくて楽しくて仕方なかった。

    2006-03-14 07:41:00
  • 302:

    里菜

    『姫?今日終わってから空いてる?』楓があたしに尋ねてきた。
    里『今日?うん、空いてるけどどしたん?』
    楓『ほな今日終わってから?でも行こか?』
    里『ま?ぢ?行くぅ?てか里菜、空いてなくても仁ちゃんの為に開けるやんっ???』
    アフタ-なんて桜君以来初めてだったあたしは、まだホスト慣れしていないせいか、内心ドキドキだったのを今でも覚えている。

    2006-03-14 07:49:00
  • 303:

    里菜

    すると、そんな会話をしていると正面にいた誠也が『あっ自分らやらしっ!!優梨。俺んとここないか?』と口説き始めた。
    『何なんそれ??流行ってるん?!!』と爆笑し、優梨と誠也のアフタ-もばっちり決まった。

    正面の誠は『あんたベタやねん???』などと優梨につっこまれてたっけ。笑

    2006-03-14 07:56:00
  • 304:

    里菜

    店が終わり、優梨と近くの喫茶店で楓と誠也を待っていた。
    とりあえず2人共煙草に火を付け、お互いの近況を話し合う。

    里『で、どうなん?誠也?いい感じ??』
    気になっていた事をすかさず聞いてみた。

    2006-03-14 08:04:00
  • 305:

    里菜

    優『あ〜やばいなぁ?笑いのツボがぴったりやわ?男前やしなぁ?』
    里『ま?ぢで?良かったぁ?確かにおもろいし男前やんなぁ?』
    優『けどあれやな?。いい加減飽きたな。』
    里『へ??飽きたって何がぁ?』
    ここからやっけ。あたしらの飲み方が変わったのわ。笑

    2006-03-14 08:11:00
  • 306:

    優梨

    優『そろそろな?ドカンといったろかなって』
    里『ドカン??』
    優『その前に里菜。あんたはどうや?桜の事、気紛れてるか?』
    里『あ?桜君な。うん。全然平気やで?気は全然紛れてる。てかむしろ、里菜は今が楽しければいいや?やから気にすんな?』
    優『ほんまか?まぁ無理だけはしなや。』

    2006-03-14 08:15:00
  • 307:

    里菜

    優梨がこ-言うのには、理由があった。

    あたしは酔うと泣くは、笑うは、寝るはでかなり厄介な質をしている。笑
    泣く時は必ずといっていいほど、桜君の事を口にしていたし、その度に優梨は、あたしの気持ちを気にかけてたんやないかなって、あたしは思う。
    そんな優梨の気遣いやった。

    2006-03-14 08:19:00
  • 308:

    里菜

    里『ほんでほんで??ドカンって何なん!?!?』
    優『里菜、興奮しすぎ。笑 まぁ優梨も色々考えたんや?。里菜、あんたプライドてあるか?』
    里『プライド??そんなん優梨が1番知ってるやん。里菜は誰にも負けん女やで?優梨もやろ?』
    優『おっよ-分かっとぉやん??せや。誰にも負けんで。』
    優梨。あんたはすごい女や。笑

    2006-03-14 08:25:00
  • 309:

    里菜

    里『あっ!!何となく分かったかも?優梨?あんたの考えてる事て…?』
    優『里菜ちゃんさえてるね??そゆこと。里菜、あんたはイケる?』
    里『里菜はどこまでだって着いて行きますよ??イケるイケる。まぁ金はいくらでも何とかなるしな?なんせ…』
    優・里『池上さ〜ん?あははぁっ???』

    2006-03-14 08:31:00
  • 310:

    里菜

    池上さん。
    それは優梨と里菜、2人のパパ的存在の人だった。
    優梨ママの紹介で知り合い、それからは優梨と里菜の事を自分の子供のように可愛がってくれていた。
    現金だって無限に持っているんじゃないかと言う程に、優梨と里菜に月何百万もの札束を渡してくれていたのだ。
    信じられないかもしれないけど、それが現実だった。

    2006-03-14 08:35:00
  • 311:

    里菜

    優『まっ、ほなとりあ明日からやなっ?』
    里『明日か??ばり楽しみやなぁ?記念すべきデビュ-戦っ?!?』
    優『里菜。あんたデビュ-戦とか死語やで。笑』
    と笑っていると、タイミングよく楓と誠也がやってきた。

    2006-03-14 08:39:00
  • 312:

    里菜

    誠『何が死語な?ん!??』
    優『誠也。あんたの発言は全部死語や。』
    誠『優梨〜俺の事嫌いなんかぁ(;_;)里菜、ど-思う????』
    里『里菜わ嫌?い?』
    誠『おまえはえ-んじゃ?黙ってろ??』

    2006-03-14 08:43:00
  • 313:

    里菜

    里『うわっひど?仁ちゃ〜ん???』
    仁『俺の姫に何ゆうねんなぁ?姫ぇ?』
    優『あんた最悪やな?里菜に謝り?』
    里『謝れ謝れっ??』
    誠『うわっ?も-絶対謝らんからなおまえ?』

    2006-03-14 08:46:00
  • 314:

    里菜

    こんな会話が楽しくて楽しくて仕方なかった。
    本当に好きな人以外には、作り物の自分だって簡単に見せれる。
    確かに金銭感覚は麻痺っていた。―けど、心の感覚だけは麻痺った覚えはない。
    大事な人を想う気持ちだけが―
    あたしの財産として残ったものだった。

    2006-03-14 08:50:00
  • 315:

    里菜

    楓『まっほな行くか?里菜、?食った?』
    里『ん〜ん。まだぁ?仁ちゃん−緒に食べよゆうたやん?里菜待ってたでっ??』
    楓『おっ偉いね姫??ほなまぁ俺んち行こか』
    里『仁ちゃんち?!?』
    優『楓っ?あんたうちの里菜を犯す気やな?』

    2006-03-14 08:56:00
  • 316:

    里菜

    楓『お?い?俺、どんなイメ-ジやねん?里菜を傷付けるような事はしません?』
    里『えっ仁ちゃん、じゃあ?食べやんの?』
    楓『俺が作るんやで?里菜は何が好き?』
    里『里菜オムライス?てか仁ちゃんが作るとか、里菜感激????』

    2006-03-14 09:02:00
  • 317:

    里菜

    優『えっ楓やるやん?さっきの訂正?里菜任したっ??誠也、あんたは何か作れんのかいな?』
    誠『俺かいな?えっ俺は子供な…』
    ―ビシッ?―
    優『はぁ?あんたにはあきれたわ?』
    誠『えっいや、嘘やん?優梨????』

    2006-03-14 09:05:00
  • 318:

    里菜

    仁『さぁ里菜行こか。こんな人と喋ってたら妊娠しますからね〜?』
    里『里菜妊娠するん??』
    誠『するかぼけっ?おまえあほちゃうけ?』
    仁『さぁ行こ行こ?じゃあ優梨ちゃん気を付けてね〜?』
    里『優梨ばいび-?また連絡するなっ?』

    2006-03-14 09:08:00
  • 319:

    里菜

    優『おう?2人も気付けてな??うちも帰るわ』
    誠『優梨、俺ん?来るやろ??』
    優『じゃあなんかおもろい事やって?』
    誠『おもろい事????優梨ちゃん、おもろい事ってのは、やれって言われてやるもんじゃないでしょ???』
    などと笑いながら帰って行った。笑 ほんまにこの時の話はネタや。笑

    2006-03-14 09:13:00
  • 320:

    里菜

    ずっとこんな日々が続くとは思っていなかった。
    また桜君の時のような傷を負うのなら、もう本気になんてならない。
    ―そう思っていたのに…あたしの気持ちは、なんでこんなにもまっすぐで、曲がる事を知らないんだろう。
    これはあたしの長所だと優梨は言うけど…
    あたしはこんな自分が嫌で嫌で仕方ないんだよ。

    2006-03-14 09:27:00
  • 321:

    里菜

    中断します?

    2006-03-14 09:27:00
  • 322:

    里菜

    タクシ-に乗り込み、楓が行き先を告げる。
    里『仁ちゃん、大丈夫?ごはん作れる?』
    楓『全然余裕やで?里菜、明日休みやろ?今日泊まって行けや』
    里『うん?じゃあ泊まってく??ありがと?』

    2006-03-14 12:58:00
  • 323:

    里菜

    『あっこの辺でいいです』と、楓がタクシ-を止め、千円札を渡し『お釣りはいいです』と言い残し、車を降りる。

    楓『里菜、こっちやで』
    と、楓はあたしの手を引き、手を繋いで楓の家まで歩いた。
    手を繋ぐ事に少し緊張なんかをしていた、この頃のあたし。

    2006-03-14 13:02:00
  • 324:

    里菜

    『ここやで』
    そう言うとヴィトンのバッグから鍵を取り出し、オ-トロックの鍵を開けだした。
    『めちゃ綺麗やん??』
    大理石仕様の30階はあるであろう、豪勢なビルの様なマンションにあたしの目は釘付けだった。

    2006-03-14 13:05:00
  • 325:

    里菜

    『ここって家賃いくらぐらいなん?』
    そんなあたしの問いに
    『家賃はないで。−応、借りてるんやなくて買ったもんやからなぁ?』と答えたのには、あたしもビビりまくりだった。
    里『ま?ぢで??里菜も買いたい???』
    楓『里菜も買えるやん?パパがおるやろ??』

    2006-03-14 13:09:00
  • 326:

    里菜

    里『いや?さすがに?は怖いわ?貰った現金で買うならあれやけどなぁ』
    楓『まぁ確かにそやな?俺の姫が危険にさらされんのは俺としても心配やもんなぁ?』
    などと話していると、目的の楓の階に着いた。
    鍵を開け『どうぞ』とニコッと笑い、部屋の中に案内され、部屋の中に入って行くと…

    2006-03-14 13:13:00
  • 327:

    里菜

    4LDKのだだっ広い廊下と部屋が繋がっていた。
    『キャ????めちゃ広いやぁん???』
    興奮気味のあたしの目は、正にハ-トマ-クだったと思う。
    『里菜興奮しすぎ。笑』
    と楓の言葉で我に返り、あたしはリビングのでっかいソファ-にちょこんと座った。

    2006-03-14 13:16:00
  • 328:

    里菜

    すると、楓が寝室らしき部屋から
    『里菜??パジャマ着替えるやろ??女用ないし、俺のんでもえ-か??』
    と声をかけてきたので
    『仁ちゃんのでい?よ??ありがとう?』
    と返事をし、あたしはテレビの横にあるコンポをいじり始めた。

    2006-03-14 13:22:00
  • 329:

    里菜

    ちなみに、隣にあるテレビはばかでかい液晶テレビで、リビングはまるで映画館のようだった。

    とりあえず音楽をかけようとCDを物色していると、柴咲コウ称する、【RUI】のCDが目についた。

    これはあたしの、桜と付き合う前に付き合っていた元彼との思い出の歌だった。

    2006-03-14 13:27:00
  • 330:

    里菜

    『ど?したん?CD握りしめて。笑 柴咲コウ好きなんか??里菜、ばり似てるよな?』
    と言う楓の問いに、
    『えっあぁ、うん?この歌好きやねんか?てか似てるかぁ!?』と答えると『似てるで?てか流したらいいやん』とCDを流し始めた。
    "あ-懐かしいなぁ…"と思い出に浸っていると
    『さっ?でも作りますか??』と楓が立ち上がったので、あたしも立ち上がろうとすると、『姫は座ってて?服でも着替えておいで』と言われたので、1人寝室に入り、楓に借りたスウェットに着替えた。

    2006-03-14 13:35:00
  • 331:

    里菜

    なんか読み返してたら、ばり誤字が多いんですか大丈夫ですか??
    ほんますみません?

    2006-03-14 13:37:00
  • 332:

    里菜

    中断します?

    2006-03-14 13:37:00
  • 333:

    ぁゅ

    まぁぁぁぢォモロすぎゃぁぁ?ε?里菜チン頑張ってニャン??続きが楽しみフォ????ヮラ?

    2006-03-14 14:28:00
  • 334:

    里菜

    着替え終わりリビングに戻ると、楓が台所で仕込みをしていた。
    『里菜座っとってや?』の言葉であたしはソファ-に座り、コンポのボリュ-ムを下げてテレビを付けた。
    日曜の朝だけにワイドショ-ばかりだった。

    『ふ??いいなぁこの??』あたしは鼻歌交じりに携帯を開き、客達に?を返していた。

    2006-03-14 15:25:00
  • 335:

    里菜

    すると優梨からの?。
    〜???〜
    ≪里菜?楓はどや?!?優梨は誠也の?に来てんやけど、ダウンタウンのDVDとか見てるからな。笑 まっヤる空気なっても優梨わじらすけどな??里菜、避妊だけはしいや?≫
    と言う内容だった。笑
    『ははっ?』と笑い、あたしも?を返した。

    2006-03-14 15:29:00
  • 336:

    里菜

    ≪ダウンタウンとかお笑い満開やん。笑 優梨は簡単に足開いちゃだめよ??里菜も避妊はばっちりするから任せて?また連絡するな??≫
    と返信し、あたしはパタンと携帯を閉じた。

    『里菜?でけたで??』
    ちょうどタイミング良く楓の声がかかったので、あたしは小走りで台所に駆け寄った。

    2006-03-14 15:32:00
  • 337:

    里菜

    里『うわ?おいしそぉ?仁ちゃんすごい?』
    楓『ほんまかぁ?そっちの里菜のやからテ-ブル運んでっ?』

    半熟卵のオムライスにベ-コンエッグのサラダ。
    そんな洒落た物、作った事のなかったあたしは感動の−言だった。

    2006-03-14 15:40:00
  • 338:

    里菜

    里『いただきま-す?』
    楓『ど?ぞっ?』
    -"ぱくっ?"-
    里『仁ちゃん?これめちゃおいし?やんっ?海老が入ってる??』
    楓『里菜、肉嫌いゆうてたやろ?やし海老入れてみたんや??海老は大丈夫やった?』

    2006-03-14 15:43:00
  • 339:

    里菜

    『仁ちゃんありがとう?仁ちゃんと付き合った子は幸せ者やな??』
    そう言うと、楓はニコッと笑った。

    ごはんも食べ終わり、2人で洗い物をし片付け、リビングで煙草を吸っていると、楓が口を開いた。

    2006-03-14 15:52:00
  • 340:

    里菜

    ぁゅちゃん?
    ?ありがと??
    里菜感激してます?
    誤字多くて読みにくいかもやけど、引き続きよろしくねん??

    2006-03-14 15:53:00
  • 341:

    里菜

    中断します?

    2006-03-14 15:54:00
  • 342:

    ぁゅ

    また?登場しちゃったぁ??里菜チャンいくつなぁん???質問ゴメリ?ンコ??

    2006-03-14 17:17:00
  • 343:

    里菜

    ぁゅちゃん?
    質問全然?よ??
    里菜わ今21で、今年22になる年です????
    ばばぁですがぁ?笑
    小説大丈夫ですか??
    読みにくかったら、またゆってね????

    2006-03-14 17:25:00
  • 344:

    優?

    この話バリ好きィィィ??
    更新楽しみにしてるょん?

    2006-03-14 18:29:00
  • 345:

    里菜

    優ちゃん?
    好きとかありがとう?
    めちゃ励みになります?
    今日もまた書くんで、目通して下さいね??

    2006-03-14 18:39:00
  • 346:

    里菜

    『里菜、マリアの桜と付き合ってたやろ?』
    楓の意外な−言に、あたしの頭の中は真っ白になった。
    マリアとは桜君のお店の名前だ。
    『なっ…えっ、なんで知ってるん…』
    誰にも知られたくなかった。ホストに騙された馬鹿な女。そんな風に思われたくなかったのに…。何より、桜君の事をそんな安いホストだと思われたくなかった…。

    2006-03-14 23:32:00
  • 347:

    里菜

    楓『ははっごめんごめん。ビックリしたよな?俺な、1回マリアのイベントに顔出した時に…、里菜の事見かけた事あったんやんか。』
    里『―そっか…。そやったんや?そりゃ見た事ぐらいあるやんな?里菜毎日行ってたもん??』

    …そやったんや…。
    ―えっけど、なんで付き合ってる事まで知ってるん…?

    2006-03-14 23:34:00
  • 348:

    里菜

    『えっ仁ちゃん。なんで里菜と桜君が付き合ってた事まで知ってるん?』

    この時のあたしの顔は、必死だったと思う。

    楓『あ-…ごめん。それは適当にゆってみた?マリアって結構そ-ゆうの多いって聞くから。里菜もやったんかなって…。ごめん、こんな聞き方やらしかったな?』

    2006-03-14 23:35:00
  • 349:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 350:

    里菜

    『今でも好き?』
    そう尋ねてきた。

    ぶっちゃけ痛い所を突かれた気分だった。勿論好きに決まってる。
    …けど、そんなあたしの大事な気持ちを、信用もしていない≪ホスト≫に話してしまう事は、あたしにはすごく抵抗のある行為だった。

    2006-03-14 23:40:00
  • 351:

    里菜

    『ん-…どやろっ?分からんわぁ?好きと言えば好きかもしれんなぁ。けど、も-終わった事やん?里菜は今が楽しければそれでいいんよ?』
    そう答えると、楓は『そっか』といつもの穏やかな笑顔に戻り、あたしにそう呟いた。

    あたしはふぅっと肩をなで下ろし、話題を変えようと楓に話を振った。

    2006-03-14 23:41:00
  • 352:

    里菜

    『仁ちゃんこそど-なんよ?今、彼女とかいてへんのっ??』
    今思えば馬鹿げた質問かもしれないが、楓は
    『彼女なぁ…。ぶっちゃけ本気で好きな女なんておらんよ。みんな、俺の事、好きや好きやって寄ってくるで。けど、それはホストとしての俺をって事やん。だから好きとか…俺にはよう分からん』
    と答えると、ははっと苦笑いをし、少し悲しい表情を見せた。

    2006-03-14 23:43:00
  • 353:

    里菜

    『仁ちゃん…』
    あたしはそれ以上、なんて声をかければいいものか分からなかった。

    『―ってなんかめちゃ暗くなっても-てるや?ん??ごめんな。俺、何話してんやろ?』
    …あたしは、そんな仁ちゃんを放っておけなかったんよ。

    2006-03-14 23:44:00
  • 354:

    里菜

    愛情なんかじゃない。
    もしかしたら同情にしか過ぎないこの気持ちを、あたしは無責任に伝え過ぎてしまったんかな…?

    ―やとしたら…
    仁ちゃん…ごめんね。

    2006-03-14 23:46:00
  • 355:

    里菜

    中断します?

    2006-03-14 23:49:00
  • 356:

    名無しさん

    読んでます?頑張って下さい?

    2006-03-15 00:45:00
  • 357:

    名無しさん

    2006-03-15 03:14:00
  • 358:

    里菜

    369さん?
    読んで頂いて、ありがとうございます??
    頑張って書いてくんで、引き続きよろしくです?

    370さん?
    ありがとうございます?

    2006-03-15 10:50:00
  • 359:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 360:

    里菜

    『里菜。俺とここ住まんか?』―と真剣な口調であたしに問いかけた。

    同棲…。そんなものしていいものなのか、まだあまり知らないこの楓と、−緒に住むという事があり得る事なのか―あたしは分からなかった。

    里『仁ちゃん、それ真剣にゆうてる?』

    2006-03-15 11:04:00
  • 361:

    里菜

    楓『嘘でこんなんゆわんよ。俺は里菜の事好きや。けど、里菜にその気がないなら、付き合えとかは無理に言わん。けど…−緒におって欲しいねん。ここに−緒におって欲しいねん…。』

    まるで自分はドラマの世界にいるんじゃないかと思うほど、この時のシ-ンに違和感を感じていた。

    ―と逆に、あたしは楓の気持ちが純粋に嬉しかった。

    2006-03-15 11:09:00
  • 362:

    里菜

    "あたしが楓と住むってゆったら…優梨はなんてゆうやろ…"
    あたしは、今自分が選ぼうとしている道が、正しい選択なのかどうかを、優梨に確かめておきたかった。
    これはあたしのいつもの癖。
    自分が行動を起こす前に、全て優梨に聞く―
    それは今になっても変わらない、いつまでも優梨に甘えている、あたしはそんな人間だ。

    2006-03-15 11:22:00
  • 363:

    里菜

    『なぁ仁ちゃん。その返事な、今すぐにじゃなくてもいい?』
    そんなあたしの問いに
    『全然え-よ?ゆっくり考えてくれたらええ』と優しく答えてくれた。

    これでもあたしの中ではよく言えた方。内心ドキドキで、こんな事でさえあたしは罪悪感を感じていた。

    2006-03-15 11:26:00
  • 364:

    里菜

    その日は、寝室のベッドで横になり、楓の腕枕であたしは眠りについた―。

    もちろん、楓は手は出してこなかったし、優梨には申し訳ないけど、避妊する必要もさらさらなかった訳で…。{笑

    楓の横で眠る居心地は、1人で眠る時よりも、気持ち良く眠れた様だった。

    2006-03-15 11:30:00
  • 365:

    里菜

    〜???〜
    『う〜ん…』夢見心地のあたしは、?の音で目が覚めた。

    ≪着信 ?優梨?≫
    "優梨〜何や−体〜…"

    2006-03-15 11:34:00
  • 366:

    里菜

    里『あ゙い゙…』
    優『もっし?里菜ぁ?おはぁ?って何なんあんた、寝てたんかいな?』
    里『ゔ〜ん寝てたぁ…。どしたぁん?』
    優『ちゃうねん、今まだ誠也ん?いてんやけどなぁ、こいつおもんないしなぁ』
    すると優梨の後ろから誠也の『おい!!おもんないて何や?』とゆう声が聞こえてきた。{笑

    2006-03-15 11:38:00
  • 367:

    里菜

    『あんたやんっ!!』と叫ぶと、優梨は続けて
    優『やし里菜?行かんかな〜思てっ?』
    里『???いいけど今何時なぁん?』
    優『今?7時やで』
    里『あっも-7時なん!???ほんなら用意するしまた連絡するわぁ?』

    2006-03-15 11:41:00
  • 368:

    里菜

    と言い?を切った。

    『優梨ちゃん?』と言う楓の声に少しビックリし
    『あっ起きてたんや?おはよう?うん、優梨やで?なんか?行こって』と言うと『そっか?風呂入るんやったら使いや?』と言ってくれたので、あたしはシャワ-を借りる事にした。

    2006-03-15 11:44:00
  • 369:

    里菜

    あたしはシャワ-を浴びながら、昨日楓に言われた事を思い出していた。

    『同棲かぁ…』
    同棲なんてした事のなかったあたしには、あまり実感が沸かなかった。
    『優梨何てゆうかなぁ…ちゃんと話してみよ…』優梨がなんてゆってくれるか、あたしにも想像がつかなかった。

    2006-03-15 11:50:00
  • 370:

    里菜

    玄関まで楓に送り出され
    里『じゃあ里菜行くね?仁ちゃんありがと??』
    楓『どういたしまして?また落ち着いたら連絡してや』と言う楓に、あたしはニコッと笑い頷き、出ようとすると…

    『里菜っ!!』少し大きな声で叫ぶ楓にあたしはビックリし『どしたん?』と振り返った。

    2006-03-15 11:57:00
  • 371:

    里菜

    『昨日言った事…ちゃんと考えとってな』
    と、あたしの目をまっすぐ見て真剣に話す楓の目を、あたしはいつそらしたらいいものなのか分からなかった。

    『うん…ちゃんと考えるよ?』そう言い残すと、あたしは持っていたシャネルのグラサンをかけ『ばいばい』と告げ、楓の家を後にした。

    2006-03-15 12:02:00
  • 372:

    里菜

    中断します?

    2006-03-15 12:03:00
  • 373:

    ぁゅ

    里菜チャン???小説バッチぃけてますэ??読みやすぃしねぇ???ハマってるちぃ?完結マデ頑張ってなぁぁぁ?

    2006-03-15 17:24:00
  • 374:

    里菜

    ぁゅちゃん?
    あゆちゃんありがと??里菜頑張って書きますっ?またちょこ?感想戴けたら、里菜も頑張れるんでいつでも?して下さいねっ?

    2006-03-15 17:41:00
  • 375:

    ゆうき

    いつも楽しみにしてます?優梨ちゃんのと同時進行で読んでます?頑張って下さい?

    2006-03-15 18:10:00
  • 376:

    ゆうき

    こちらこそいつも楽しませてもらって?また覗きに来ますねぇ?

    2006-03-15 19:25:00
  • 377:

    里菜

    ゆうきちゃん?
    また覗きに来てね?
    頑張りまぁ?す??

    2006-03-16 10:15:00
  • 378:

    里菜

    タクシ-に乗り込み、とりあえず優梨に?。
    優『はいはい?』
    里『優梨?今出たで?』
    優『あっほんま!?ほな優梨も出るし、ひっかけで待ち合わせな??』
    里『ほいよ??』

    2006-03-16 10:18:00
  • 379:

    里菜

    『はぁ…』ミナミまでのタクの中、あたしは楓の事を考えてた。
    "なんでホストはみんな付き合うとか−緒に住もとか…そんなんばっかゆうんやろ。"
    あたしはこんな事ばかり思っていた。
    "もうあんな傷みは負いたくないのに…はまってまう前に手を打たんと"
    あたしはそう思った。

    2006-03-16 10:23:00
  • 380:

    里菜

    ひっかけに着き、相変わらず少し遅刻癖のある優梨を待つ。
    今日は日曜なだけにホストも全然いない。だるいキャッチもない。

    すると
    『里菜〜!!ごめ-ん?』とまたまた小走りで優梨がやって来た。

    2006-03-16 10:26:00
  • 381:

    里菜

    里『いいなりよ?それより里菜、腹減った??』
    優『優梨もやて?今日は何食べに行くよ?』
    里『里菜肉食べたい?』
    優『おっいいね??ほんなら龍興やな?』
    里『間違いないな?』

    2006-03-16 10:31:00
  • 382:

    里菜

    龍興とは、ミナミでも超有名な焼き肉屋さん。
    2人で食べに行っても軽く8万らするほどのなかなかやり手な店である。

    (ちなみに、優梨も里菜も食べる量は並です??)

    龍興に着き、馴染みのおっちゃんと軽く会話を交わし、とりあえず生を2つ注文した。

    2006-03-16 10:38:00
  • 383:

    里菜

    −通り注文を通し、優梨と生で乾杯。

    優・里『お疲れ〜い?』
    優『って優梨は何も疲れてないけどっ?里菜はばっちりヤッたんか??』
    里『いや〜?ヤるとかそ-ゆう次元の話やなかったなぁ?』

    2006-03-16 10:40:00
  • 384:

    里菜

    優『へ〜?楓、そんな激しかったんか?』
    里『ちゃ〜うし?あなた何言ってるの?ヤッてないっすよ??』
    優『え〜!!ヤッてないん!!ほな何したんさ?』
    里『ん〜したってゆうかなぁ…ある決断を迫られたって感じ。』
    優『決断?あ〜!!告られたとか?優梨もやて?あの三流ホストめ…?』

    2006-03-16 10:44:00
  • 385:

    里菜

    里『へっ!?告られたん!?あの男ベタやな??』
    優『ベタベタやわ?ってえっ、告られたんとちゃうんかいな?』
    里『ん?告られたってゆ-かぁ…−緒に住も-言われてんやん』
    優『−緒に住も〜!?!?まぢで言われたん??』
    里『うん?まぢで。』

    2006-03-16 10:47:00
  • 386:

    里菜

    優『ほんであんた何てゆったん?』
    里『いや、ちょっと考えさせてって。優梨に聞こ-おもてさ…』
    優『そっかそっか…。』
    里『優梨はど?思う?あたしと楓が−緒に住む事ど?思う?』
    ―優梨、やっぱあんたはあたしの親友やわ。

    2006-03-16 10:51:00
  • 387:

    里菜

    『反対やな。優梨は反対』そう言うと、飲んでいたジョッキをドンっとテ-ブルの上に置いた。

    優『あんたな、今自分の気持ちは誰に向いてる?』
    里『…桜君やな。』
    優『やろ?優梨は、まだ桜の事も忘れられてないあんたに、楓との同棲なんて勧められん。楓をきっかけに桜の事を忘れろ、ともよ-ゆわん。それは何でか分かる?楓がホストやからや。ただでさえ情の入りやすいあんたが楓と住んでみ?その後のあんたなんて目に見えたぁる。そうちゃう?』

    2006-03-16 10:57:00
  • 388:

    里菜

    "ごもっともや…。
    優梨の言っている事は最もな意見やった。
    今、既に情が入りつつあるあたしが、楓と住むとゆう事、それがどれほど後々自分を苦しめる事になるかなんて…自分が−番分かってる事やった。

    今のあたしなら、ホストの1人や2人、もて遊ぶぐらいの器は持ち合わせている。余裕だってある。…だけど、この時のあたしには、そんな器や余裕なんて…なかったんだ。

    2006-03-16 11:44:00
  • 389:

    里菜

    中断します?

    2006-03-16 11:45:00
  • 390:

    名無しさん

    2006-03-16 12:06:00
  • 391:

    里菜

    405さん?
    ありがとうございます?

    2006-03-16 20:25:00
  • 392:

    里菜

    『やっぱそうやんな…』
    あたしは1つ大きな溜息をついた。
    『まぁあくまで優梨の意見やけどな。でも、最後は里菜が決める事やぁゆうても、優梨は今のあんたにそんな余裕なんてないと思う。』
    "間違いないな…"
    『だってあんたが楓の事好きなようには全く見えんもん』と優梨は続けた。

    2006-03-16 20:29:00
  • 393:

    里菜

    『けど、それは間違いじゃないんやで。むしろ正しいわ。自分が"このホストになら金使える"そう思える気持ちだけで十分やん。あくまで【ホスト遊び】やねんで。真剣な気持ちなんていらん。優梨はそんなもんもういらんねん。』
    そう言うと少し悲しい表情を見せた。

    うちら…疲れてたもんな。もうホストなんてこりごり。真剣になるだけあほをみる。んなあほな話あるか?
    ―あたしが愛したホストは桜君、あんたが最初で最後や。

    2006-03-16 20:37:00
  • 394:

    里菜

    里『?。もう気持ち固まったわ。優梨ありがと』
    優『いんや?優梨は全然ええんやで?ほんでちゃんと楓にゆうんか?』
    里『それやね?ん?里菜、そんなんよ-ゆえん?』
    優『やろ-なぁ?まぁ次楓に聞かれた時ちゃんとゆうたらええんちゃうか?』
    里『かな?まぁ出来るだけそ-ゆう空気作らんように持ってくわ?も-里菜わスタ-☆でホスト遊びについていっぱい学ばせてもらう???』

    2006-03-16 20:43:00
  • 395:

    里菜

    優『ほんまそれやで??金なんて腐る程あんねんし、惜しみなく使ったったらえ-ねん??』
    里『ですよねぇ?とりあ明日からやな??けどな?んか楓とか既にNO.1やし使い甲斐ないわ??』
    優『まぁええ男はそんなもんやて?』
    里『かねぇ?ま-ええけど??楽しみ??』
    優『優梨もやて??』

    2006-03-16 20:50:00
  • 396:

    里菜

    あたしには優梨の顔もある訳で、適当に仕事なんてやってられない。
    この時点でのあたしのナンバ-は3だった。
    1はもちろん優梨。2は麗美さんという古株さん。麗美さんとの差なんてないに等しい位まで上り詰めていた。
    今月からあほほど金を使う気でいる。気なんて抜いてられない。

    2006-03-17 00:13:00
  • 397:

    里菜

    〜???〜
    PM4:00のアラ-ムで起床し、1日が始まる。

    クラブで働き始めてからは実家を出、ミナミからタクで5分程の家賃16万円の2LDKのマンションで1人暮らしを始めた。
    実家自体は大好きやし、離れる事は寂しかったけど、それも愛犬のウェンディを連れ、出てきたお陰で寂しさも半減だった。

    2006-03-17 00:24:00
  • 398:

    里菜

    起きると、毎日の様にあたしの腕枕で寝ているウェンディに『おはよ?』と告げ、台所に向かいポカリを飲む。
    これがあたしの日課。
    リビングのソファ-に腰掛け、?を8チャンに回し再放送ドラマを横目に?チェック。
    −通り着信と受信?に目を通し、客よりホストより誰よりも先に?を送る主は優梨。
    これは返信ではなく、起きてから『おはよう?』と?をする事がうちらの恒例行事だった。

    2006-03-17 00:31:00
  • 399:

    里菜

    優梨に?をしてから、客から順番に?を返して行く。
    金山さんからもばっちり?は来ており、18時にミナミのシャネル前で待ち合わせと書いてあった。
    とりあえず風呂に入り、日課の半身浴をし、用意を始める。
    と言っても、メイクは美容院でセット中にする事にしているので、用意なんて早いものだ。

    2006-03-17 00:37:00
  • 400:

    里菜

    クラブで働き始めてから、ブランド物に目がないあたしの身につける物は、カルティエ・シャネル・エルメスの物ばかり。
    カルティエは優梨が好きなので、自然とあたしも影響された感じ?
    まぁあたしの−番のお気に入りは、パシャの?なんだけど?
    これは未だに付けてます?
    魔性の女・りなになんかあたしは負けませんからっ?笑

    2006-03-17 00:42:00
  • 401:

    里菜

    −通りのアクセを身に付け、リュック大好きなあたしはエ-ルリュックを持ち?を出る。
    当たり前にシャネルのグラサンも必需品。
    なんせすっぴんなもんでね、黒レンズのデカグラサンは必要でしょ?
    タクを拾い、行き先を告げ煙草に火を付ける。

    2006-03-17 00:48:00
  • 402:

    里菜

    『とりあえず金山さんに?しとこ』あたしは?を手に取り、山ほど登録されている客のグル-プ覧から金山さんを探しだし?をかける。

    -プルルルル-プルル…
    金『はいはい里菜ちゃんおはよう?』
    里『かなごん?おはよ?まだ仕事中やった?』

    2006-03-17 00:52:00
  • 403:

    ゆうき

    お疲れ様です?更新ありゃ〜すっ?頑張って下さい?

    2006-03-17 00:52:00
  • 404:

    里菜

    金『うん、まだ仕事中ですよ?里菜ちゃんは美容室かな?』
    里『うん今向かってるとこだよ??』
    金『そうですか?ちゃんと領収書きっとくんですよ』
    里『は?い?分かったよ?とりあえず美容室出たら?するねっ?』
    金『はいはい分かりましたよ??18時にシャネル前で待ってますね』

    2006-03-17 00:55:00
  • 405:

    名無しさん

    2006-03-17 00:55:00
  • 406:

    里菜

    『りょうか?い?』そう言い?を切った。
    『かなごんほんまいい人?』

    金山さん(通称:かなごん?)はあたしの客の中でも1番のいいお客様?優梨にも羨ましがられる位のあたしの自慢のお客?羽振りもいいし、すごく優しくて、飲み方も綺麗。
    燦(あたしの働いてるお店)で働き始めて、初めてあたしにできたお客様だった。

    2006-03-17 01:04:00
  • 407:

    里菜

    中断します?

    2006-03-17 01:04:00
  • 408:

    里菜

    ゆうきちゃん?
    見逃してましたぁ?また??ありがとっ?も?ほんま励みになります?またよろしくねっ?

    421さん?
    ありがとうございます?

    2006-03-17 01:11:00
  • 409:

    ゆうき

    毎回ワクワク?しながら見てますぅ?また覗きに来ますねぇ?

    2006-03-17 01:30:00
  • 410:

    名無しさん

    2006-03-17 01:49:00
  • 411:

    名無しさん

    2006-03-17 02:49:00
  • 412:

    名無しさん

    ≫1-422

    2006-03-17 03:22:00
  • 413:

    里菜

    ゆうきちゃん?
    わく?とか感激っ?いつもありがとっ??

    426・427・428・429さん?
    ありがとうございます?

    2006-03-17 16:32:00
  • 414:

    里菜

    美容院に着き、あたしの担当のきむ兄にセットをお願いし、あたしは念入りにメイクを始める。
    メイクだけは絶対譲れないからね。撮影の時だってどんな時だって、メイクは自分でするって決めている。
    いくらプロのヘアメイクさんでも、自分の良さを1番引き出せるのは、あたししかいないから。

    あ〜だこ〜だ喋りながらセットもメイクも終えると、会計をし店を出る。
    "とりあえず金山さんに?しないと。"

    2006-03-17 17:07:00
  • 415:

    里菜

    【略】
    "とりあえず金山さんに?しないと。"

    2006-03-17 17:09:00
  • 416:

    里菜

    金『はいはい?終わりましたか?』
    里『うんっ今終わって出たとこだよ??かなごんも-シャネル前?』
    金『お疲れ様?はい、もう着いてますよ』
    里『???じゃあダッシュで行くから待っててねっ??』
    金『分かりました?気を付けて来るんですよ?』

    2006-03-17 17:12:00
  • 417:

    里菜

    『あ?い?』と言い、とりあえず?を切り、タクを拾い行き先を告げる。

    基本、面倒くさがりのあたしには、同伴なんてだるくて仕方ない。
    いくらいい人の金山さんと言えど、あたしは面倒くさいね?
    まぁ面倒くさいだけで、さぼる事はないけど。

    2006-03-17 17:14:00
  • 418:

    里菜

    シャネル前に着き、領収書を貰いタクシ-を下り、金山さんを探す―と、ばっちりいたいた。

    『かなご?ん?』あたしが抱きつくと『あはは?今日も元気ですね??』と、かなごん。
    『どこ行きますか?』と言う問いに『ん??どこ行こっか?里菜どこでもいいよっ?』と答えると、かなごんはいつも通りシャネルに入って行く。

    2006-03-17 17:19:00
  • 419:

    里菜

    正味、もう欲しい物なんてない位やった。
    アクセもバッグも服も腐るほどある。
    車だってあんまり乗る機会はないけど、優梨と2人で買っていたし。
    愛しのセルシオちゃん?(通称:キャサリン?笑)は、優梨と里菜のお気に入りだ。
    ベンツよりセルシオ派。もちろん色は黒だけど?

    2006-03-17 17:23:00
  • 420:

    里菜

    だから買い物なんかはいいから、店で金使ってくれって感じやった。
    まぁプレゼントする事が、客にとっての幸せなら仕方ない事なんやけど。

    いつも通り何品か買って貰い、行きつけの料亭へと向かう。
    あたしは洋食はあまり好きじゃない。どっちかと言うと和食派。中華なんかも大好きやけど?

    2006-03-17 17:27:00
  • 421:

    里菜

    中断します?

    2006-03-17 17:29:00
  • 422:

    里菜

    ごはんも済ませ、足早に店へと向かう。
    『かなごん、今日もラストまでコ-ス?』と聞くと『そうですね?けど、気にせず他のお客さんも呼んで下さいね』と返ってきた。
    "なんでこないええ人かな?"も-涙もんやね。
    かなごんはほんまに裏表のないええ人。
    ま、あくまでええ人止まりなんですが?笑

    2006-03-17 18:55:00
  • 423:

    里菜

    店の戸を開けると、店長が『金山様いらっしゃいませ。ご来店ありがとうございます。』と駆け寄ってきた。
    『じゃ、いつもの席で待っててね?店長お願いします?』そう言うと、あたしは更衣室へと急ぐ。

    里『おはよ-ございま-す?』
    優『おう里菜?おはよ?なんやあんた、また大量に荷物ぶらさげて?』

    2006-03-17 19:02:00
  • 424:

    里菜

    里『金山さ〜ん?まぁたシャネルよ?あんまいらんしっ?』
    『おい?贅沢者が何ゆうてんね?ん?』と、おっさんの様な口調で絡んでくるのは、この店のNO.3の麗美さん。笑
    里『あっ麗美さん、おはよ-っす?いや?、こんなにいらないでしょ?』
    麗『うわ?怖??あんたはやっぱり魔性りなと同じ血が通ってるわ?』
    里『なんでっすか?笑』

    2006-03-17 19:07:00
  • 425:

    里菜

    優『麗美はまた何ゆうてんやな?里菜、金山さん何番座ってん!?』
    里『7番やで?いつもの席よ??』
    優『ほんま?よっしゃ、挨拶してこよ〜っと?』と言いながら更衣室を出て行った。

    優梨は、あたしの客の中でもかなごんが1番好きらしく、いつもこうやって挨拶しに行ってくれる。金山さんも優梨の事をすごくよくしてくるので、あたしとしてもそれは嬉しい事?

    2006-03-17 19:14:00
  • 426:

    里菜

    『今日わ何着よっかな?』ロッカ-の中にある数あるドレスの中からお気に入りの−着を選び出し、着替えるととりあえず軽く化粧直しをし、煙草に火を付ける。
    すると『里菜ちゃんおはよう?』とママが更衣室へとやってきた。
    里『あっママ?おはようございま?す?今日も綺麗ですね??』
    優『いや??も-里菜ちゃんだけはほんまにうまいんやからぁ?』
    里『いや?ママっ、ほんまに思ってるんですってぇ?』

    2006-03-17 19:20:00
  • 427:

    里菜

    優梨ママはほんまに綺麗。これはお世辞なんかじゃない。
    顔は安達祐実のようなくりくりおめめ?で、童顔で可愛らしい感じ。
    優梨はママの事を−番に尊敬しているし、あたしもその優梨の気持ちはよく分かる。
    嫌味もなく、優しくて上品なママに、あたしでさえ憧れる訳だから。

    2006-03-17 19:24:00
  • 428:

    里菜

    中断します?

    2006-03-17 19:27:00
  • 429:

    里菜

    『里菜ちゃん頑張ってるみたいやね』ママは優しくあたしにそう言った。
    里『いえいえ、まだまだですよ?』
    優『そんな事ないわよ。よく頑張ってくれてるし、燦としてもすごく助かってるのよ?』
    里『ほんまですか??ありがとうございます?』
    優『この調子で頑張ってね。優梨にもいい影響になると思うから』

    2006-03-18 12:45:00
  • 430:

    名無しさん

    2006-03-18 13:16:00
  • 431:

    里菜

    『…はい?』そう答えるとママは『金山さんお待ちやし早くね〜?』と更衣室を後にした。

    『優梨なぁ…』
    あたしはぶっちゃけ優梨の事は敵対してなかったりする。もちろん、優梨以外の女には絶対負けたくはないし、負ける気もさらさらない。
    けどあたしは、優梨に対してのライバル心はない。優梨にはいつまでも燦のNO.1でいて欲しいし、燦の顔であって欲しい。あたしには、燦の顔になる自信もキャリアも全くないから。

    2006-03-18 13:20:00
  • 432:

    里菜

    『さぁて今日も頑張りますか』あたしは更衣室を後にし、金山さんの席へと向かった。

    里『かなご〜ん?お・ま・た・せ?』
    優『里菜遅〜い?』
    金『おやおや、今日もお姫様の様ですね?』

    2006-03-18 13:21:00
  • 433:

    里菜

    里『ほんまぁ??かなごん好〜き〜?』
    優『ほな優梨はお邪魔みたいやし、行きますわぁ?金山さん、ご馳走様です。また後できますね?』
    金『はいはい?お待ちしてますよ??』

    そう言うと、急がし屋の優梨は自分の席へと回って行った。

    2006-03-18 13:22:00
  • 434:

    ゆうき

    更新されてる?頑張って??

    2006-03-18 13:23:00
  • 435:

    里菜

    優梨はとにかく酒が強い。その辺のホストなんて比べもんにもならん?
    それに比べ、あたしは死ぬ程弱い。この仕事にはかなり致命的。シャンパン2本目で記憶がぶっ飛んだ事もあったっけ。笑
    そんなあたしを心配してか、優梨は自分の席をこなしながらも、あたしの席をヘルプしてくれたりもする。
    も-ほんま鏡やね。
    優梨は素敵なママになりますわ?

    2006-03-18 13:23:00
  • 436:

    里菜

    あたしが『かなごん、今日は何飲もっかぁ?』と聞くと、逆に『今月は優梨さんの次になれそうですか?』と質問された。
    里『う〜ん、今月は余裕でいけそう?麗美さんにも差つけつつあるし、里菜頑張ったやろ?』そう言うと『おっさすがですね??じゃあ今日は軽く祝い酒ですね?とりあえずシャンパンからいきましょうか』と、ドンペリのピンクをあけてくれた。
    その後も、ドンペリに続き色んなお酒やワインをあけてくれ、まだ中盤にも差し掛からないうちに当のあたしはフ〜ラフラ?笑
    何組か他のお客さんも来ていたので、普段ヘルプ等する暇もない優梨やヘルプの子達に助けてもらい、なんとか頑張ったが、この日のお酒は一段とおいしかったのを覚えてる。
    あたしの為にたくさんのお酒を卸してくれるお客さん達がすごく愛しかった。

    2006-03-18 13:35:00
  • 437:

    里菜

    447さん?
    ありがとうございます?

    ゆうきちゃん?
    ゆうきちゃんありがと-?ちょっとごはん食べるので中断しますね?少なくてごめんね?

    2006-03-18 13:38:00
  • 438:

    里菜

    中断します?

    2006-03-18 13:38:00
  • 439:

    ゆうき

    気にしないでマイペースで頑張ってねぇ?

    2006-03-18 14:48:00
  • 440:

    同業者

    これって本当の話ですよね?なんだか読んでると、仕事頑張ろうと思えて、やる気をもらえます?
    完結までお願いしますね?

    2006-03-18 15:40:00
  • 441:

    里菜

    ゆうきちゃん?
    ありがとう??頑張って書いてくね??

    同業者さん?
    もちろん実話ですよ?仕事頑張ろうと思ってもらえるのは意外でした?ありがとうございます??

    2006-03-18 15:45:00
  • 442:

    名無しさん

    うちもまた夜の仕事しようかなーとか思っちゃった?

    2006-03-18 16:06:00
  • 443:

    里菜

    459さん?
    夜辞めはったんですか?
    夜いいですよな?
    華やかな世界大好きです?

    2006-03-18 16:53:00
  • 444:

    里菜

    最後の客を送り出すと同時に、−気に気の抜けたあたしはふらふら〜っとその場に座り込んだ。

    『あっこら里菜!あんたせっかくのドレスが汚れるて?』そう声をかけ寄って来てくれたのは、やっぱり優梨だった。

    里『優〜梨〜あんたはなんで飲んでも?酔わへんねや〜?』

    2006-03-18 22:40:00
  • 445:

    里菜

    優『あ〜も〜はいはい?優梨も元々こない強かった訳やないんやで〜?里菜もその内強くなるから、はい!立って!大丈夫?いけるか〜?』
    里『行く?里菜な〜今日VIP入るて決めてるねん〜?やし行くのぉ?』
    優『ってそのいけるかい?はい?行こな??里菜今日頑張ったし優梨がシャンパン卸したるわ?』
    里『キャ??里菜も卸すぅ??』
    優『よしっほなはよ着替えよなぁ!行くで〜!』

    2006-03-18 22:41:00
  • 446:

    里菜

    と、優梨に支えられ更衣室にまでの道で、どうやら酔っぱらいのあたしは店長に『店長な〜里菜の事好きやろぉ?ごめ〜んっ?』とか意味不な絡みをしていたらしい。笑

    次の日、みっちりと優梨ちあんにお説教されましたからね?

    覚えてねんだよ?笑

    2006-03-18 22:43:00
  • 447:

    里菜

    更衣室に着くと、壁にぼんぼんぶつかるふらふらのあたしはみんなに笑われながらも、完璧に用意を済ませ、優梨と−緒に燦を後にした。

    里『お疲れ〜っす??』
    優『お疲れ様で?す?』里『里菜腹減ったぁ?』
    優『優梨も減ったぁ?どうする?何食べたい?』

    2006-03-18 22:44:00
  • 448:

    里菜

    あたしは迷わず『寿司?』と答えた。笑
    なんか酒飲んでる時は寿司が食べたなんのよね?

    ミナミのあるお寿司屋さんへと入り、とりあえず熱いお茶を口にする。
    『か??たまらんのぉ?』『誰やねん?』と相変わらずの優梨ちゃん?いや〜?怖い?

    2006-03-18 22:45:00
  • 449:

    里菜

    優『大丈夫かぁ?』
    里『ぜ〜んぜん大丈夫?リバったしね?イヒ?』
    優『ま〜たあんたは?けど優梨も闇でちょっと酔うてんねんけどな?』
    里『ほんまぁ!?全く見えやんなぁぁ?』
    優『あ〜んたが酔うてんのに、優梨まで酔えるかい???』

    2006-03-18 22:46:00
  • 450:

    里菜

    そう。
    優梨はいつも自分が酔う前にあたしが酔う、いや、潰れる時まであるので、おちおち酔うてられん!と、ご立腹なのだ?笑
    飲みに行った場でなんて、優梨が酔うてる所は見た事ないに等しい。
    そう。それはあたしが先に潰れるから??笑
    ちなみにあたしがシャンパン2本目でぶっ潰れた時も、優梨の小説を読んでもらえれば分かる、雅と慧の店だからね。笑 いや〜その後、6本も卸りてたとかあたしゃびっくりだよ?

    2006-03-18 22:50:00
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