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━欲望━果てぬもの
-
1:
麗 ◆ySQsCb6HNw
桐矢 麗 18歳 現実の彼方を識る――
2005-09-08 21:07:00 -
399:
麗 ◆6wZcCy7SUc
まるで私たち二人だけ時が止まった感じ―――…流れる音楽だけが心地いい。
真が私の頬に手を添えるシーン。
翔が見てる…‥。
その時、真の唇が私の唇に触れた。そんな事、ひとつも台本にないのに。2005-12-27 05:46:00 -
400:
麗 ◆6wZcCy7SUc
一瞬、動揺した。
きっと普通の姉弟なら、触れ合うシーンですら抵抗があるだろう。
けれど私と真だから。
何の疑いもなくそれをこなし、その雰囲気に呑まれたのか、翔の挑発に乗ったのか――…唇を重ねてきた真を拒否しなかった。
それに周りのスタッフも止めない。それどころかもっと激しくと、煽っている様に見える。2005-12-27 05:55:00 -
401:
麗 ◆6wZcCy7SUc
ただ翔は驚いた顔をしている。
それが少し快感に思えてしまう。誰もきっと、本当に私と真が関係を持っているなんて思ってもないだろうから。
真は嘲け笑うかの様に、翔を横目で見て私を弄んでいる。
これで真が満足するのなら、構わない。2005-12-27 06:02:00 -
402:
麗 ◆6wZcCy7SUc
「すごいよかったよあのアドリブ!」
「曲にぴったりだしね。姉弟であそこまでできるなんて素人と思えないよ」口々に―?―のメンバーや、スタッフたちが言葉を並べる。
私と真はただ笑うだけ。「曲の雰囲気でこうした方がいい思たんで。」
真が満足そうに微笑む。2005-12-27 06:08:00 -
403:
麗 ◆6wZcCy7SUc
「いや〜ほんますごいねぇ。一瞬、ほんまもんのカップルと間違えたわ。」
少し刺のある翔の言葉で真の顔が強張ったのがわかった。2005-12-27 06:28:00 -
404:
名無しさん
正月休みにも書けなかったら、もぉ書かないんぢゃない?
2006-01-02 05:10:00 -
405:
麗 ◆6wZcCy7SUc
すいません?今から更新します?
2006-01-02 22:26:00 -
406:
麗 ◆6wZcCy7SUc
「姉弟っすけど。」
冷たく真が言い放つ。
「ま…まぁ今日はここまででっ明日も早いしみなさんホテルに戻りましょうか。」
スタッフが気まずい空気を察してか部屋に戻る様促す。2006-01-02 22:32:00 -
407:
麗 ◆6wZcCy7SUc
「姉さん、部屋戻ろうや」もちろん、私たちに与えられた部屋は二つ。けれどいつもの様に一緒の部屋で寝るのだろう。
『ん…?』
誰かの視線を感じる…
真が誰かスタッフと話しているその奥で、翔がいる。私を見てる。
翔の唇が動く。2006-01-02 22:44:00 -
408:
麗 ◆6wZcCy7SUc
《に まる よん ご》
口ぱくだったけど、確かに2045と翔の唇は動いた。2045号室。翔の誘いだ。
「姉さん?」
『ごめん真。今日疲れたから一人で寝るわ。』
「はぁっ?」
『先部屋戻ってて。』2006-01-02 22:56:00 -
409:
麗 ◆6wZcCy7SUc
「…わかった。」そのまま真は暗い面持ちでスタジオを去っていった。
いつから一緒に寝る様になったんだろう…一緒じゃなきゃだめになったんだろう。
けれど私が今求めているのは、真じゃない。
スタジオを見渡せば、人こそいてはいるがその中に翔がいない。2006-01-02 23:03:00 -
410:
麗 ◆6wZcCy7SUc
胸がざわつく。
翔に触れられると思うと熱くなる。
早く2045号室に行こう…
初めて翔と出会った日を思い出した。総平と別れてどぉしようもなかったんだ… ガタッ。エレベーターが開いて顔をあげた。2006-01-02 23:11:00 -
411:
麗 ◆6wZcCy7SUc
『真…!』
「ほんまはどこ行くん?」微笑んでいるけど目が笑っていない。
『今日は一人で寝たい気分やねん…』
「ふ〜ん。じゃあ姉さんが寝るまでそばおるわ。」『…わかった』
部屋に入るなり私はベッドに横たわった。翔と触れ合いたいから真とは寝たくない。2006-01-02 23:19:00 -
412:
麗 ◆6wZcCy7SUc
「おやすみ。」
そお言って私の頭を撫でる。さっきと違って優しい瞳。
『ん…‥』
安心したのか、本当に眠ってしまいそうになる。「俺がおるから大丈夫やで。」2006-01-02 23:23:00 -
413:
麗 ◆6wZcCy7SUc
目が覚めた。いつのまにか本当に寝てしまっていた。
横を見れば、ちょうど真が部屋から出ていくところだった。目覚めた私に気付かないまま。
時計を見れば三時間も眠っていた。
早くしなきゃ…――起き上がり、鏡を見て顔を確かめる。覚悟を決め部屋を出た。2006-01-02 23:31:00 -
414:
麗 ◆6wZcCy7SUc
【2045号室】そう記されたドアを一気に開けた。鍵はかかっていないのに真っ暗で何も見えない。『翔…?』
ゆっくりと前に進む。
ガタッ――!
『きゃあっ!』
「えらい遅かったやん?お姫様。」2006-01-03 11:09:00 -
415:
麗 ◆6wZcCy7SUc
いきなり後ろからベッドに押し倒された。
声だけでもいらいらしているのがわかる。
「何してたん?まさか弟とおったんちゃうでな」目が暗闇に慣れてきて翔の顔がうっすら見える…『寝てたよ。』
見えた。 ――――翔だ。 激しく唇を重ねる。
今、一瞬翔が微笑んだのは、きっと私の顔が綻んでいたから。2006-01-03 11:16:00 -
416:
麗 ◆6wZcCy7SUc
翔が求めるがままにされる。それだけでいい。
なんだろう…‥今まで味わったことのない快感と感情。
それに溺れていく。
「お前はもう俺のモンやねんで…っ」
熱く絡み合う私と翔の吐息。体中が翔を求めてる。「俺から離れられん様にしたるからな――!」2006-01-03 11:23:00 -
417:
削除削除されますた
あぼ~ん -
418:
麗 ◆6wZcCy7SUc
今でも充分翔の脳内麻薬に洗脳されてる――
翔と触れ合っている時は、我無者羅に生きている気がして…―――。
これもきっとひとつの侵食――レイプと変わらない。私の総てが侵される。真に侵された体をさらに喰いつくす。
そして私は感じる。2006-01-03 11:32:00 -
419:
麗 ◆6wZcCy7SUc
――真では感じれない。
「あのキスシーン。きまづくなかったん?」
翔がベッドから起き上がり、煙草を手にとる。
いきなり現実に醒めた感じ。2006-01-03 11:37:00 -
420:
麗 ◆6wZcCy7SUc
『仕事やって割り切ってたから。』
「そんなプロ意識あったんや?」
その、人を試す様な言葉がいちいち胸に突き刺さる。
『お金もらってる以上はね…。』
真に関する嘘は、慣れているはずなのに。いつもそれが真実かの様に話せていたのに。あんなに愛した総平にでさえも。2006-01-03 11:43:00 -
421:
麗 ◆6wZcCy7SUc
それなのにこの人は。
何か落ち着かせない。何か知っている様な目が私を浮つかせる。
「そぉかそぉか。」
そう言って私の頭をポンポン、と撫でる。
「マスコミの反応にいちーち傷つくなよ。あることないこと騒ぎ立てよるから。それに世間も踊らされる。まぁ、俺がおるから。」2006-01-03 11:51:00 -
422:
麗 ◆6wZcCy7SUc
お前は俺のモンやっていう言葉。
私はそれに踊らされそうで怖い。
「こいよ?寝るやろ?」ベッドで手を広げる翔。なんだかつい最近まで遠い存在だったなんて思えない。
そう思うと無性に可愛く思えて私はぴたっとくっついた。2006-01-03 11:56:00 -
423:
麗 ◆6wZcCy7SUc
「よしよし。」
『ちょっ子供扱いせんでなぁっ!』
「あっはは!可愛いでちゅね〜」
まるで小さい子供をあやす風な翔に、笑った。
『もぅ〜っありえんわぁ!きゃははっ』2006-01-03 12:02:00 -
424:
麗 ◆6wZcCy7SUc
翔がいきなり真顔に戻った。
『なに?どしたん?』
「…お前、無邪気な顔して笑えるんやんけ!!」翔は、優しい笑顔に戻って私を抱きしめる。
―――…笑ってる?…‥私、今心から楽しい――幸せに感じる。胸があったかい。
――……真――!!2006-01-03 12:15:00 -
425:
麗 ◆6wZcCy7SUc
真にあって翔にないもの
翔にあって真にないもの
いつのまにか、真との事で気を張り過ぎて忘れていた。
大事なこと。
翔といればそれがわかる感じられる。2006-01-03 12:19:00 -
426:
麗 ◆6wZcCy7SUc
血の繋がりなんて意味ない。
「麗?」
ずっと、気付きたくても気付けなかったこと――翔がそのこたえになる。「はよ寝んぞ-?」2006-01-03 12:23:00 -
427:
麗 ◆6wZcCy7SUc
だけど今…―― 少し遅かった。
『…やっぱ部屋戻るよ。スタッフにばれたらあかんやん?』
「せやな。ほなゆっくり寝ろよ?おやすみ。」
やっと気付けたのに。ずっと誰かに教えてほしかったはずなのに。2006-01-03 12:28:00 -
428:
麗 ◆6wZcCy7SUc
暗く長い廊下を静かに歩き、部屋に入る。
―――私は、今さら真から離れられない。
眠る真をそっと抱き寄せた。2006-01-03 12:32:00 -
429:
麗 ◆6wZcCy7SUc
長い間更新できなくてすみませんでした???
今正月休みなのでできるだけ更新していきます?レスしてくれたみなさんあリがとございます??どんなに遅れても必ず完結させるので????2006-01-03 12:36:00 -
430:
削除削除されますた
あぼ~ん -
431:
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あぼ~ん -
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あぼ~ん -
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あぼ~ん -
434:
削除削除されますた
あぼ~ん -
435:
名無しさん
他の繋がった小説書いてるょ?
2006-01-10 02:34:00 -
436:
名無しさん
なんて題名?
2006-01-10 08:10:00 -
437:
名無しさん
ぁげ??
2006-01-13 23:48:00 -
438:
名無しさん
麗チャンて地元、群馬-??
2006-01-14 10:35:00 -
440:
コアラ
麗さん、書かないンですかァァ???
2006-03-07 13:41:00 -
441:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
遅くなってすいません?もぅ誰も読まないかもしれやんけど更新します。ちなみにあたしわ群馬ちゃいますょ?
2006-03-28 09:19:00 -
442:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
朝陽が眩しくて目が覚めた。
真は、まだ眠ってる。
あたしは……‥
何がしたいんだろう─?自分でもわからなくて、ただ時の進むままに、従うだけ。
うるさい目覚ましの音が部屋に響く。2006-03-28 09:23:00 -
443:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
「…おはよ。」
真が眠気眼で、私達の重い関係とは裏腹にさわやかな笑顔で。
『おはよ。今日から東京やからね。はよ用意すんよッ』
朝の新幹線で移動し、撮り直しなど最終的な段階をこなす。そしてそのまま私達二人は1ヶ月ほど東京に滞在する。
きっと、マスコミが騒ぎ立てるからそれから守るためだとか。2006-03-28 09:30:00 -
444:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
『…別に、そってしといてくれたらええのに。』「なんて?」
1ヶ月の間、翔が近い存在にあることになる。自分が自分を保てるか不安で……───────────『なんもないよ?』そう言った私の体を抱き寄せ、キスをする。
―――喰いつくす。 私のすべてを。2006-03-28 09:36:00 -
445:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
それなら、もう無いものにして────────────────────────
「おはようございます!」2006-03-28 09:40:00 -
446:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
慌ただしいスタッフの声に揉まれながら、バスに乗り込む。
バスの中には、すでに―?―四人が、翔が座っていた。
一瞬、翔と視線が交わったけれどそらした。
「麗ちゃんも真くんもまだ未成年やんなぁ?」2006-03-28 09:45:00 -
447:
名無しさん
待ってました??
完結?するまで見てるヵラ
頑張って?さぃ?・?・)?2006-03-28 10:11:00 -
448:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
あリがと-ございます???書いてきますネ?
2006-03-28 10:19:00 -
449:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
声をかけてきたのは、メンバーの一人、旭。
「そうっすけど?」
真が答える。
「じゃあお酒まだ飲まれへんよなぁ〜?」
「大丈夫っすよ。俺酒好きなんで」2006-03-28 10:22:00 -
450:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
「そっか!ほんならよかった!打ち上げ盛り上がってこおや!!」
「はぁ…」
「旭まだ打ち上げは早いやろ〜?!」
毅も加わってのやり取りを聞きながら、ぼーっと窓の外を眺めていた。
翔だけならまだしも、―?―全員が今までテレビで見ていた人たちなんて思えないほど無邪気。2006-03-28 10:28:00 -
451:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
ふと、手にぬくもりを感じる。
窓側に座り、窓のふちに追いた私の右手に。
見れば私の手に重ねられたもうひとつの手。
後ろの席に座る、翔の手。心臓がひとつ、大きく音を鳴らす。何か会話するわけでもなく、ただぬくもりが伝わってくるのがもどかしくて。
すぐ左側には真が座っているのに。2006-03-28 10:35:00 -
452:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
こんな些細なことが、私の胸の一番奥底を掴んで離さない。
──────「姉さん、もう着くって。」
その瞬間、翔の手を解こうとしたのに逆に強く握り返される。2006-03-28 10:40:00 -
453:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
『ほっほんまか。新幹線とか乗るの久しぶりやなぁ?』
私の顔を覗きこむ真の手が、私の肩に置かれる。
そして、翔の手が離れた。「姉さんなんか緊張してない?」
「大丈夫やで麗ちゃん!なんも堅くなることないから!」
勘違いな真の言葉に、毅が優しく微笑む。2006-03-28 10:46:00 -
454:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
『大丈夫です。』
毅に返事をして、バスから降りた。
東京にいる1ヶ月間は、気が保てない事になりそう…────
新幹線に乗り込むなり、私は眠りに落ちた。隣にはもちろん、真。2006-03-28 10:53:00 -
455:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
略部分↓
新幹線に乗り込むなり私は眠りに落ちた。
隣にはもちろん、真。2006-03-28 10:56:00 -
456:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
ここ何ヶ月の間に色んなことがありすぎた。
総平に真との関係がばれて別れて…‥翔に出会って。陽一に告白されて。だけど陽一ははじめから私達の関係を知っていて。そして、また翔に出会った。離れられなくなってしまった。
―?―のプロモに出るなんて、現実の彼方。
ただひとつ変わらないでいるのは、私と真の繋がり──。2006-03-28 11:04:00 -
457:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
あのプロモは予定では、一週間後には各メディアに流される。
例えば私と真が、本当に関係を持っていると公表したらどうなるの?
例えば私と翔が────
総平と陽一は、私と真の関係を知っているけれど、誰かに言うなんて事はない二人だ。2006-03-28 11:10:00 -
458:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
そんなことを考える私は、やはり一番ずるい。
自ら落ち、その立っている場所を守ろうとする。ある意味、真がまっすぐに思える。
私にはできない。
正気が保てなくなるのが怖い。
────真の様に。2006-03-28 11:18:00 -
459:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
────「OKでーす!!」監督の声と共に、歓声が上がる。2006-03-28 11:21:00 -
460:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
東京に来て三日。
ようやくプロモ撮りが終わった。
「お疲れ様〜!!」
「早速今晩打ち上げ行くでぇ〜!!」
スタッフとメンバーの声がざわつく中、私は今までの緊張感からか、一気に疲れがきてその場に座り込んだ。2006-03-28 11:26:00 -
461:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
「大丈夫かっ?!」
そう声をかけてくれたのは、翔。優しく抱きかかえる腕を私は振り払おうとした。
真に見られたら…───「いいから!」
私は翔に引っ張られる様にスタジオを出た。
真を探すと、毅と話していてこちらには気づいていない様子だった。2006-03-28 11:59:00 -
462:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
抱きかかえられながらも、会話がなくて、翔が怒っているみたいで何も言えない。
「ホテル遠いからとりあえず車ん中で寝とけよ」私を優しく横にすると、頭を撫でる。
言葉はきついけど優しい翔が、私は────。
『翔、大丈夫やで?』2006-03-28 12:06:00 -
463:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
「ええからゆっくりしろって。」
『…わかった。』
「打ち上げ、おもろいからそれまで、な。」
そう言って私の手を包みこむ。
翔、私が大丈夫って言ったのは一人でも大丈夫って意味。それなのにそばにいてくれる翔が嬉しすぎて。2006-03-28 12:14:00 -
464:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
「何笑ってんねん?」
もっと、もっともっと早く翔に出会っていたかった。2006-03-28 12:17:00 -
465:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
――――――気づけば眠っていたみたいで、窓の外は暗い。
隣を見れば、翔が微笑んでいる。
手は、握られたまま。2006-03-28 12:21:00 -
466:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
「おはようさん、お姫様。」
皮肉な言葉とは裏腹で、優しい笑顔。
思わず抱きついた。
「はいはい、ほら、もう打ち上げ行くで!」
その言葉ではっとした。 真──…‥。2006-03-28 12:26:00 -
467:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
『なぁ、麗どんくらい寝てた?』
「三時間くらいちゃうか?」
『その間みんなは?!』「近くの店で休憩しとったみたいやで…あっほらみんな戻ってきたわ!」私はとっさに起き上がり、外を見た。
真だ。よかった。みんなと笑っている───。2006-03-28 12:32:00 -
468:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
「姉さん、大丈夫なん?」
『ん?うん,いけるよ。』翔が伝えてくれてる。
だけど、やっぱり少し真は怒りを隠しきれていない。
「ふーん…せやったらええけど。」
そう呟いてそっぽを向く真。 言葉をかけようとして、やめた。2006-03-28 12:38:00 -
469:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
とリあえずここまで?
ほんまに遅なリましたが、暇あれば書いてきますので??
?最後に訂正?
―?―のメンバーのうち“旭"と書いちゃってますが正しくわ暁(あきら)です。ちなみに翔・毅(つよし)・武(たける)です?あたし自体間違えちゃったので前に書いたけど一応?2006-03-28 12:52:00 -
470:
名無しさん
?
2006-03-28 21:16:00 -
471:
名無しさん
偽物が更新してるやん!
トリップ違うで2006-03-29 00:10:00 -
472:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
すいません?前のトリップが元カレの名前入ってるので変えたんです??ちゃんと麗本人なので?誤解を招いてすいません?
2006-03-29 06:04:00 -
473:
名無しさん
じゃあ、前のトリップ出してみてや!
2006-03-29 13:14:00 -
474:
麗 ◆ySQsCb6HNw
トリップ戻しますね?
今から更新します?2006-03-29 18:10:00 -
475:
麗 ◆ySQsCb6HNw
いつもいつも私は真に対して成されるがまま。
真は、我が儘に。
それでも、離れられずに。私は翔を求めて、
真を必要とする。
ただ弟としてそばにいる事に満足できなくなった果てには、何もなかった。2006-03-29 18:23:00 -
476:
麗 ◆ySQsCb6HNw
苦しいのに、できるなら姉弟に戻りたいのに。
今ならまだ間に合うかもしれない。
今の私には翔がいてくれる。
それなのに、それでも。
何かが縛り付いて解けない。2006-03-29 18:28:00 -
477:
麗 ◆ySQsCb6HNw
血が滲んだって、しがみついてくるのがわかるから。──────────────────────────
『真!し〜んっ!』
賑やかな打ち上げ会場で、倒れ込む真。2006-03-29 18:32:00 -
478:
麗 ◆ySQsCb6HNw
「麗、どした?」
『翔っ真が飲みすぎて…この子弱いねん。』
翔がゆっくり真をかかえる。
「まだ17やもんな-笑」 そう言って一気に体を起こそうとすると、
「…なせやっ!」 真が声を荒げた。2006-03-29 18:36:00 -
479:
麗 ◆ySQsCb6HNw
「…お前の助けなんかいらんから。」
足が絡み、フラつく真に手を差しのばす。
「はよむこう行けや!」翔は驚いた顔を見せたが、すぐに不適な笑みに変えた。
『ごめんな翔?真酔ってるから…先ホテル戻ってるわ。』2006-03-29 18:44:00 -
480:
麗 ◆ySQsCb6HNw
心配するスタッフを適当にかわし、タクシーに乗り込んだ。
『○●ホテルまで。』
一息ついて、膝に乗っかる真の頭を撫でる。
『弱いくせに…』
あんなに翔に対して強く出るなんて、少し驚いた。2006-03-29 18:49:00 -
481:
麗 ◆ySQsCb6HNw
姉弟の勘?
何にせよ、私と翔の間に何かあるのを疑っているのは確か。
─────許さないよ。真、私はあなたの願望に応えた。侵食を受け入れた。
一番はじめに気持ちを利用してしまったのは後悔してる。
だけど、私の本当の心まで喰いつかさないで──2006-03-29 18:56:00 -
482:
麗 ◆ySQsCb6HNw
今、ただでさえ離れられない私がいるから。
正気を保っていられる翔の存在を、私から消すなんて許さない。2006-03-29 18:59:00 -
483:
麗 ◆ySQsCb6HNw
ホテルに着き、真の部屋まで運びこみベッドに横にさせる。
おでこに冷しぼをおき、頬に触れる。
「…んん‥」2006-03-29 19:13:00 -
484:
麗 ◆ySQsCb6HNw
『真?大丈夫?』
真っ暗な部屋にぽつんと灯るスタンドライトが揺れる。
「…行かんとって‥おって…‥。」
──────その灯りが、私の記憶を鮮明にする。2006-03-29 19:19:00 -
485:
麗 ◆ySQsCb6HNw
まだ私たちが幼かった頃、真が風邪をひいて寝込んでいた。
それなのに、ママはどこかへ出かけた。
その時、真が今と同じ言葉を何度も呟いた。
そして私は、真の手を握ってこう言った。
『お姉ちゃんがずっと真のそばにいてあげる。絶対守るから!』2006-03-29 19:25:00 -
486:
名無しさん
あげ?
2006-03-31 09:42:00 -
489:
麗 ◆ySQsCb6HNw
あげ?レスアンカ-あリあす?
2006-04-04 11:42:00 -
490:
麗 ◆ySQsCb6HNw
───────────
『お姉…ちゃんが…‥』
私はゆっくり、言葉を呟いた。2006-04-04 11:45:00 -
491:
麗 ◆ySQsCb6HNw
『お姉ちゃんが守ってあげる…。』
言葉を言い終わらないうちに、涙がひとつ、頬を伝った。
『真…真…っ麗が守るからっ』
姉として、あなたを守る───
「……嫌。」2006-04-04 11:52:00 -
492:
麗 ◆ySQsCb6HNw
「俺が、姉さん守るねん。
男として──。」
もう戻れないよ…─────
真が、ゆっくり私を押し倒す。唇を重ねる。
このぬくもりも鼓動も、知らないで済んだのに。2006-04-04 11:59:00 -
493:
麗 ◆ySQsCb6HNw
私が間違っていた。
真が狂ってしまったのは、私の責任。
離れたいのに離れられない。
本当は、怖い──。
私まで壊れてしまいそうで。2006-04-04 12:08:00 -
494:
名無しさん
ぬ
2006-04-09 21:22:00 -
495:
名無しさん
あげ?
2006-04-10 05:23:00 -
496:
名無しさん
続きみたい(・ω・)
2006-04-10 16:31:00 -
497:
名無しさん
書いてょぅ?
2006-04-11 21:53:00 -
499:
名無しさん
もお書かないンですか??
2006-04-13 16:20:00 -
500:
名無しさん
何なん結局また放置??
2006-04-13 16:34:00