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━欲望━果てぬもの
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1:
麗 ◆ySQsCb6HNw
桐矢 麗 18歳 現実の彼方を識る――
2005-09-08 21:07:00 -
301:
麗 ◆ySQsCb6HNw
気付けば日は沈み、月が夜を迎えてくれる。
そんな風にして一日は巡っていく。
何もかも飲み込んで。
冬の風が胸に凍みる。
何があっても歩いていかなきゃならない――2005-11-06 12:48:00 -
302:
麗 ◆ySQsCb6HNw
静かにドアノブを回す。
――真はいない。 静かに携帯が振動しだした。2005-11-06 12:57:00 -
303:
麗 ◆ySQsCb6HNw
陽一からメール?
━姉やん昨日ごめんな?? あんな話あんねんけど〜 俺前プリクラ雑誌に送っ て載ったやんか?あれで 雑誌の表紙に真と写って ほしぃて編集部から連絡 きてんか!!すごい事や んっ?真はいいって言う てんねんかぁ報酬あるし やってみたら☆━━2005-11-06 13:07:00 -
304:
麗 ◆ySQsCb6HNw
『はぁっ?』
私は陽一に電話をかけた。意味が分からない。
「もぉし?」
『陽一っ何言うてるん?!』「何がって…表紙やん…」 「…やるよ。陽一、伝えといてや。」
いつの間に帰ってきたのか、真が携帯を奪った。2005-11-06 13:12:00 -
305:
麗 ◆ySQsCb6HNw
『はぁっあんたらちょぉ待ちや…ッ』
「本気やで。俺前言うたやんな?姉弟って形やったら世間に認められるのが嬉しいって。」
何も言えない。
ただ真も私たちが認められない事をわかってる。
「陽一、おまえも昨日姉さんの気持ちわかったやんな?協力してくれよ。」2005-11-06 13:21:00 -
306:
削除削除されますた
あぼ~ん -
307:
麗 ◆ySQsCb6HNw
ここまでです?
また夜できたら更新します?2005-11-06 13:26:00 -
308:
名無しさん
待ってたのに??
2005-11-07 02:04:00 -
309:
麗 ◆ySQsCb6HNw
313サンすいません?今から更新します?
2005-11-10 12:13:00 -
310:
麗 ◆ySQsCb6HNw
中学生の頃、沙羅が芸能人になりたいって言っていたな…。
私はそう思わなかったけれど―――
現実なんていつ越えるか分からない。2005-11-10 12:21:00 -
311:
麗 ◆ySQsCb6HNw
明るい照明に、慌ただしいスタッフ。
なぜ私はここにいるのだろう……隣で真は、まっすぐに前を見つめている。2005-11-10 12:24:00 -
312:
麗 ◆ySQsCb6HNw
「いきなりでごめんね!なんか気になって。」
スタジオに入るなり編集長らしき人が声をかけてきた。「姉弟なんだよね?どことなく似てるところがいいんだよね…」
話し続けてきたけど私は聞き流した。
真を見ると目が合った。
「姉さん…」2005-11-10 12:30:00 -
313:
麗 ◆ySQsCb6HNw
周りに見えない様に、さりげなく私の手に触れようとする……
「はぁいじゃ二人こっち来て〜!」
パッと手を離す。
この瞬間。
私と真は触れ合ってはいけない存在なのだと思い知る。
「姉弟設定でいくけど〜姉弟に見えない様なイメージで!」2005-11-10 12:35:00 -
314:
麗 ◆ySQsCb6HNw
略部分
「姉弟設定でいくけど〜姉弟に見えない様なイメージで!」2005-11-10 12:38:00 -
315:
削除削除されますた
あぼ~ん -
316:
麗 ◆ySQsCb6HNw
だけど。もし、真が弟じゃなかったら。
私は同じ様に真を必要としただろうか…――
「少し絡んでみてくれるー?肩に手置くかんじで〜」慣れた手つきで真が私に触れる。
大勢他人がいる中で。2005-11-10 12:48:00 -
317:
麗 ◆ySQsCb6HNw
真は、これが嬉しいんだ。
誰も関係なく触れ合える。姉弟としてなら。
フラッシュが眩しく思考も途絶えさせる。
まるで、スタジオにいる人全員に笑われている様な、すべて見透かされている様な―――
感覚に陥る。2005-11-10 12:53:00 -
318:
麗 ◆ySQsCb6HNw
――侵食は止まらない。 「おつかれさまでした〜! ありがとうね、本当に。来週発売だからお家に届けるからね。」
私たちはただ顔を見た。
『いえ……こちらこそ。』「また機会があれば頼んでいいかな?」
何も言わず頭を下げてスタジオを出た。2005-11-10 13:03:00 -
319:
麗 ◆ySQsCb6HNw
ここまでです?
スィマセン?2005-11-10 13:04:00 -
320:
名無しさん
更新待ってました。
2005-11-11 02:56:00 -
321:
名無しさん
更新短ぃし…確実ャル気なぃなぁ
2005-11-11 10:02:00 -
322:
名無しさん
今回の小説、なんかテンポわるい?ちょびっと更新よりたまにでいーからドバっと更新したほーが話しにはいりこめるのては?
2005-11-11 12:47:00 -
323:
名無しさん
はいりこめるのては?ワラ
2005-11-11 18:20:00 -
324:
麗 ◆ySQsCb6HNw
325サン☆326サン☆327サン☆328サンスィマセン?これからわできるだけ一気に更新していくよぅにします??
2005-11-14 09:29:00 -
325:
麗 ◆ySQsCb6HNw
帰りの電車の中、私たちは言葉を交わさなかった。
私の思いと真の思い。
それは重く私の心にのしかかり、交わろうとしながら離れていく。
だけど離れきれない何かで繋がれている。
「俺、陽一と遊んでから帰るわ。」2005-11-14 09:33:00 -
326:
麗 ◆ySQsCb6HNw
ふと真が口を開いた時には、もう地元の駅だった。
『そぉなん?ほな家で待ってるわな。』
真と駅で別れて、私は久々に駅からマンションまで歩くことにした。
秋風が吹いて葉が揺れる。ひとつ葉が目の前で舞う。私は顔をあげた。2005-11-14 09:39:00 -
327:
削除削除されますた
あぼ~ん -
328:
麗 ◆ySQsCb6HNw
――ガンッ! 『痛っ… 真…ッ痛い!』
「俺のもんやろ?!姉さんはっ…俺だけのもんやろっ?!」2005-11-14 09:53:00 -
329:
麗 ◆ySQsCb6HNw
――――
帰ってくるなり私を押し倒し、乱暴に触れる。
「ちがうんけ?!」
真が悩んでる。何かあると私の体にあたる真の悪い癖。
『真…あんたのもんやから。…優しくして?』2005-11-14 10:01:00 -
330:
麗 ◆ySQsCb6HNw
私の頬にしずくが落ちる。―――真の涙。
「俺…まちがってる…?」
2005-11-14 10:09:00 -
331:
麗 ◆ySQsCb6HNw
――――真が泣いてる…? 『…真……』
悲しいけれど私たちは間違ってる――
わかってるのに。
『まちがってないよ…』
その 血 すら越えるぬくもりが欲しくて―――。2005-11-14 10:18:00 -
332:
麗 ◆ySQsCb6HNw
本棚に並ぶ私と真の顔。
今日はあの雑誌の発売日。 なんだか変な気がする。
自分が表紙だなんて。
うまく実感が沸かないまま、私は家への道を急いだ。2005-11-14 10:29:00 -
333:
麗 ◆ySQsCb6HNw
鍵を開け、静かな部屋へ進む。真は学校だからいない。 置きっぱにしていた携帯を見ると、不在着信がいろんな人からすごかった。
きっとあの雑誌の話だ。
私はほとんど無視して沙羅にだけかけ直した。2005-11-14 10:33:00 -
334:
麗 ◆ySQsCb6HNw
「もぉ〜麗なんで言うてくれへんかったんよぉ〜!」『なんかはずいやん?!麗もびっくりやしなぁ』
沙羅は相当はしゃいでいてすごく喜んでくれた。
「ほんますごいやん〜うらやましぃし☆」
『あはは!あっ沙羅キャッチやからまた電話するな』2005-11-14 10:37:00 -
335:
麗 ◆ySQsCb6HNw
番号を見ると、知らない番号だった。
『…誰やろ…?』
少し悩んで、私は出た。
『…はい』
「もしもし♪誰か分かるか〜?」2005-11-14 10:39:00 -
336:
麗 ◆ySQsCb6HNw
携帯を通しても分かる綺麗な声。
この声はあの人だけ…
『‥何で知ってるん?!』「なにがぁ?誰かほんまわかってんの?」
――――翔…。
『…なんで翔が麗の番号知ってるん?』2005-11-14 10:46:00 -
337:
名無しさん
あげ
2005-11-14 10:47:00 -
338:
麗 ◆ySQsCb6HNw
何かずれてしまったのかもしれない。
また翔と話せるなんて。
「お前が寝てる間に番号メモらしてもろたよ」
――あっ!!
……だからあの時電源切 ったはずなのに入ってた んだ。だけどなんで――「お前、やっと俺に近づいたな〜」2005-11-14 10:50:00 -
339:
麗 ◆ySQsCb6HNw
『…は?』
「言うたやろ?お前の瞳が気になったぁて。」
何を言っているのかわからない。とにかく私が今話しているのは―?―の翔で…「近いうち俺らまた会うわ。じゃっそん時まで♪」
そう言って電話は切れた。 ―――また会う?
私と翔が――?2005-11-14 10:56:00 -
340:
麗 ◆ySQsCb6HNw
確かに感じた。
この時。現実を越える、その彼方が見えることが――。 誰もこれ以上私を侵さないでほしいのに。
胸の鼓動は止まらない。2005-11-14 11:00:00 -
341:
麗 ◆ySQsCb6HNw
呆然と立っていると、ドアの開く音がした。
「姉さんっただいま!」
いつもの無邪気な笑顔。
だけど機嫌のいい理由もすぐ分かる。右手に持たれた雑誌。
「俺っ有名なりたいとかそおゆう気持ちないけどやっぱり姉さんと普通にこぉやって認めてもらえるん嬉しい!」2005-11-14 11:05:00 -
342:
麗 ◆ySQsCb6HNw
『けどちょい恥ずかしいね笑。』
「かんけーないしっ!」
そう言って私をソファに座らせ、膝に頭をのっける。
「だから、はじめ嫌って思ったけど―?―のプロモもやろかな思った!」
―――何…?―?―??2005-11-14 11:10:00 -
343:
麗 ◆ySQsCb6HNw
「姉さんまだ知らんかったっけ?―?―の新曲のプロモに出てほしいって、二日前電話あってん。」
私と真と。そして翔。
見えない何かで引き寄せられる様に、私の心に侵入してくる。
現実を現実と見なさない現実――――すぐそこに。2005-11-14 11:15:00 -
344:
麗 ◆ySQsCb6HNw
『いいよ。やってみよう』「姉さんSHOWが好きなんやろ?腹立つけどそいついっぺん見てみたいし。」
翔が言っていた近いうちに会うってこの事か。
仕掛けられた罠にはまってあげる。何が待ってるかなんて分からないけれど――2005-11-14 11:21:00 -
345:
麗 ◆ySQsCb6HNw
ここまでです?
343サン?あリがとござぃます??2005-11-14 11:22:00 -
346:
優
読んでるでぇ??
入り込んでまうし、もっと読みたなる。
がんばってなぁ?2005-11-14 17:54:00 -
347:
削除削除されますた
あぼ~ん -
348:
削除削除されますた
あぼ~ん -
349:
☆∪゛ゅvノ☆
めっちゃ久々に夜遊び小説見てみたら麗タンの小説見っけぇッ(=^―^=)奏もスゴく良かったし,今回のも完結まで楽しみしてるからぁ♪仕事タィヘンゃと思ぅヶド完結までガンバッテね(*UεU*)-¢нЦ☆
2005-11-21 00:55:00 -
350:
名無しさん
まだ
2005-11-26 11:33:00 -
351:
麗 ◆ySQsCb6HNw
優サン?353サン?あリがと???がんばリます??
じゅリちあん?めっちゃうれしいッ?また読んでくれてるんやァ?
354サン356サンスイマセン?遅くなリました?2005-11-27 21:04:00 -
352:
麗 ◆ySQsCb6HNw
まさか私がずっと憧れていた―?―のプロモに出るなんて。
まさか私が翔と寝るなんて。 何も理解できないまま時は進んでいく。2005-11-27 21:08:00 -
353:
麗 ◆ySQsCb6HNw
「姉さん緊張してる?」
あるホテルの一室で、真が煙草を手にしながら口開いた。
『…別にやで?』
―――胸の鼓動が止まらない。覚悟はしたものの、恐い……
重たい沈黙が続く。2005-11-27 21:18:00 -
354:
麗 ◆ySQsCb6HNw
それを切り裂く様に、ドアが開いた。
頭が真っ白になる…
マネージャーらしき人のあとに、―?―の四人が入ってきた。 翔だ――。2005-11-27 21:38:00 -
356:
麗 ◆ySQsCb6HNw
―?―は、翔と、毅(THUYOSHI)暁(AKIRA)武(TAKERU)の四人。その四人が今目の前にいる。
現実を受けとめられない― 「初めまして、リーダーの翔です。」
その言葉に真は、あからさまに嫌な顔をした。敵対心剥き出しの様な。
事務所の人が何か説明しだしたけれど、私にはそんな話聞こえなかった。2005-11-27 22:01:00 -
357:
麗 ◆ySQsCb6HNw
翔と視線が絡むから。
隣にいる真は何も知らない 視線を交わす翔も、私と真の関係を知らない。
「じゃあ、撮影は一週間後なので、お願いします。」その言葉で我にかえった。2005-11-27 22:05:00 -
358:
麗 ◆ySQsCb6HNw
プロモのイメージは、何も知らない男と女が惹かれ合っていくもの。
曲は切ないメロディーに共感できる歌詞で、これを一週間聞いてイメージを具体的にしてほしいと言われた 私と真が絡み合うシーンもあるらしいけれど、抵抗がある訳もない。2005-11-27 22:16:00 -
359:
コアラ
リァルタィム?? 頑張ってッッ??
2005-11-27 22:27:00 -
360:
麗 ◆ySQsCb6HNw
頭が朦朧とする中、私はトイレへ向かった。
意識をしっかり持たないと―――…… バンッ!! 『…えっ?!』
「元気でやっとん?」2005-11-27 22:29:00 -
361:
麗 ◆ySQsCb6HNw
『翔っ…―』
いきなり男子トイレに手を引っ張られ、個室に押し込まれた。
どうしてこの人はいつも強引なんだろう…―――
『…んっ…‥』
耳を愛撫され、翔の手が下におりていく。 「待ってたんやで?おまえとまた会えるの。」2005-11-27 22:38:00 -
362:
麗 ◆ySQsCb6HNw
その顔のその瞳で見つめられるとそれだけで逝きそうになる……――――
「姉さん?」
―――真! 『嫌…っ』真にばれる… 『離して…来ないで―― 翔っ…』2005-11-27 22:57:00 -
363:
麗 ◆ySQsCb6HNw
略なし
2005-11-27 22:58:00 -
364:
麗 ◆ySQsCb6HNw
小声で伝えても翔の手は止まらない。
「姉さんおらんの?」
『…はぁ…んっ』
真の足音が遠ざかっていくのがわかった。「弟にヤッてんのばれんのはやっぱ嫌なん?」2005-11-27 23:03:00 -
365:
麗 ◆ySQsCb6HNw
コアラサン?リアルタイムあリあちゅ??
今日わここまでです??2005-11-27 23:04:00 -
366:
名無しさん
更新待ってました。
2005-11-28 04:40:00 -
367:
☆∪゛ゅリ☆
∪ぉリぃぃッ♪
2005-12-03 19:37:00 -
368:
名無しさん
ほんま、ダラダラ書いてるなぁ(´?`)?
2005-12-04 03:41:00 -
369:
名無しさん
ナンデ書かんの?
2005-12-05 01:58:00 -
370:
名無しさん
ってか、書く気なぃンゃったら真剣やめたら?書くンゃったら責任持って書かな、読んでる人に対して失礼ちゃぅ?
2005-12-05 02:43:00 -
371:
削除削除されますた
あぼ~ん -
372:
麗 ◆ySQsCb6HNw
372サン?じゅリちゃんあリあと????
375サン376サンスイマセン?仕事が忙しくて?
今から更新します?2005-12-07 11:18:00 -
373:
麗 ◆ySQsCb6HNw
『…‥離して。』
「まっ可愛い弟くんにばれんよぉにな。」
翔の不気味な笑顔を背に、私はトイレを後にした。
2005-12-07 11:27:00 -
374:
麗 ◆ySQsCb6HNw
「姉さんどこおったん?」ホテルの駐車場に出ると、真が車の前で待っていた。『…トイレやで?麗も真探してたんやから』
鍵を開け車に乗り込む。
「そぉなん?俺待ってたし」さっき渡された―?―のMDを流す。
まだ体が火照ってる。
響くエンジン音が体に伝わって、翔の体温が消えない。2005-12-07 11:38:00 -
375:
麗 ◆ySQsCb6HNw
真にばれるのは嫌だとかそんなの関係ない。
それ以前に、ばれてはいけない―――
「翔って奴、大した事ないやん。」
ふと真が口にした。
「姉さん取られたらどおしよ思ったけど心配なさそぉやし。」2005-12-07 11:43:00 -
376:
麗 ◆ySQsCb6HNw
それは冬の始まりの日。 侵食は果てない。2005-12-07 11:58:00 -
377:
麗 ◆ySQsCb6HNw
スイマセン?ここまでです?
2005-12-07 11:59:00 -
378:
削除削除されますた
あぼ~ん -
379:
削除削除されますた
あぼ~ん -
380:
削除削除されますた
あぼ~ん -
381:
名無しさん
387
自分何様ですか?なんか勘違いしてない?早くよみたいんわかるけど,主の自由で書いてんねんから。あくまでも,更新早かろうが遅かろうが主の勝手やろ?素人やし。この話みてる私らは所詮ネットで繋がってるただの読者やねんから。そんな責任じみたこと言う権利ないやろ。2005-12-12 12:34:00 -
382:
削除削除されますた
あぼ~ん -
383:
名無しさん
389さんは良い小説やし面白いから早く読みたいから言うんじゃないん?でももう少し主の気持ち考えて書き込みしよう?私も早くしてほしいのはわかりますよ?皆更新を楽しみに待ってます?主さん頑張って?
2005-12-13 18:31:00 -
384:
名無しさん
389
ちょっとは話通じる思ったけど無理みたいやな。
主も書く気になったら書くやろ。だから待つしかないね!早く書けってカキコしてはる人らの気持ちはわかるけどね…読む側が金払ってんねやったらはよ書けゆうて文句言えるのにねぇ笑2005-12-14 03:01:00 -
385:
名無しさん
ちょ、ほんま書かなさスギ??
2005-12-19 04:53:00 -
386:
☆彡
頑張ってくださぃネッ(*~∀~*)♪
スッゴィおもしろぃです★彡2005-12-19 06:15:00 -
387:
削除削除されますた
あぼ~ん -
388:
削除削除されますた
あぼ~ん -
389:
麗 ◆ySQsCb6HNw
更新遅くなってすいません??今から書きます?
かならず完結させますので???2005-12-21 15:51:00 -
390:
麗 ◆ySQsCb6HNw
こうゆう時に限って早く時は経ち、気が付けば私は今スタジオに立っている。
「お願いしまーす!」
監督の声が響く。 その時私と真は、ちょうど対角線上に立って向かい合っていた。 「かまえんでいいよ。いつもの麗でいいから。」2005-12-21 15:56:00 -
391:
麗 ◆ySQsCb6HNw
すかさず隣を見れば翔が立っている。私は一瞬で視線を真に戻した。
けれど、真の瞳に私は映っていない。
まっすぐに翔を睨み付けている。
怒りとか嫉妬とか…そんな惨めな感情が剥き出しだ。「弟くんかなり怒ってるやん?」2005-12-21 16:07:00 -
392:
麗 ◆ySQsCb6HNw
翔はそう笑って真を挑発している。
――何も思いたくない。
ただ目の前に流れる出来事を適当にこなしていくだけでいい。
私は誰にも侵されない。2005-12-21 16:11:00 -
393:
削除削除されますた
あぼ~ん -
394:
削除削除されますた
あぼ~ん -
395:
名無しさん
ぇ、ゃっと更新した思ったのにこんだけ??ワラ?
2005-12-22 01:01:00 -
396:
☆彡
毎日チェックしてるょ(´∀`)myペースでFight☆彡
2005-12-23 04:59:00 -
397:
麗 ◆6wZcCy7SUc
すいません遅くなって?↑サンあリがとございます?
2005-12-27 05:33:00 -
398:
麗 ◆6wZcCy7SUc
心臓の音が速くなるのがわかる。
―?―の前で、翔の前で。真と触れ合う。
スタジオの真ん中に置かれたソファー。そこで私の上に真が乗りかかかる感じで撮影する。
ふと真を見れば真剣な眼差しで私を一心に見てる。2005-12-27 05:40:00 -
399:
麗 ◆6wZcCy7SUc
まるで私たち二人だけ時が止まった感じ―――…流れる音楽だけが心地いい。
真が私の頬に手を添えるシーン。
翔が見てる…‥。
その時、真の唇が私の唇に触れた。そんな事、ひとつも台本にないのに。2005-12-27 05:46:00 -
400:
麗 ◆6wZcCy7SUc
一瞬、動揺した。
きっと普通の姉弟なら、触れ合うシーンですら抵抗があるだろう。
けれど私と真だから。
何の疑いもなくそれをこなし、その雰囲気に呑まれたのか、翔の挑発に乗ったのか――…唇を重ねてきた真を拒否しなかった。
それに周りのスタッフも止めない。それどころかもっと激しくと、煽っている様に見える。2005-12-27 05:55:00 -
401:
麗 ◆6wZcCy7SUc
ただ翔は驚いた顔をしている。
それが少し快感に思えてしまう。誰もきっと、本当に私と真が関係を持っているなんて思ってもないだろうから。
真は嘲け笑うかの様に、翔を横目で見て私を弄んでいる。
これで真が満足するのなら、構わない。2005-12-27 06:02:00 -
402:
麗 ◆6wZcCy7SUc
「すごいよかったよあのアドリブ!」
「曲にぴったりだしね。姉弟であそこまでできるなんて素人と思えないよ」口々に―?―のメンバーや、スタッフたちが言葉を並べる。
私と真はただ笑うだけ。「曲の雰囲気でこうした方がいい思たんで。」
真が満足そうに微笑む。2005-12-27 06:08:00 -
403:
麗 ◆6wZcCy7SUc
「いや〜ほんますごいねぇ。一瞬、ほんまもんのカップルと間違えたわ。」
少し刺のある翔の言葉で真の顔が強張ったのがわかった。2005-12-27 06:28:00 -
404:
名無しさん
正月休みにも書けなかったら、もぉ書かないんぢゃない?
2006-01-02 05:10:00 -
405:
麗 ◆6wZcCy7SUc
すいません?今から更新します?
2006-01-02 22:26:00 -
406:
麗 ◆6wZcCy7SUc
「姉弟っすけど。」
冷たく真が言い放つ。
「ま…まぁ今日はここまででっ明日も早いしみなさんホテルに戻りましょうか。」
スタッフが気まずい空気を察してか部屋に戻る様促す。2006-01-02 22:32:00 -
407:
麗 ◆6wZcCy7SUc
「姉さん、部屋戻ろうや」もちろん、私たちに与えられた部屋は二つ。けれどいつもの様に一緒の部屋で寝るのだろう。
『ん…?』
誰かの視線を感じる…
真が誰かスタッフと話しているその奥で、翔がいる。私を見てる。
翔の唇が動く。2006-01-02 22:44:00 -
408:
麗 ◆6wZcCy7SUc
《に まる よん ご》
口ぱくだったけど、確かに2045と翔の唇は動いた。2045号室。翔の誘いだ。
「姉さん?」
『ごめん真。今日疲れたから一人で寝るわ。』
「はぁっ?」
『先部屋戻ってて。』2006-01-02 22:56:00 -
409:
麗 ◆6wZcCy7SUc
「…わかった。」そのまま真は暗い面持ちでスタジオを去っていった。
いつから一緒に寝る様になったんだろう…一緒じゃなきゃだめになったんだろう。
けれど私が今求めているのは、真じゃない。
スタジオを見渡せば、人こそいてはいるがその中に翔がいない。2006-01-02 23:03:00 -
410:
麗 ◆6wZcCy7SUc
胸がざわつく。
翔に触れられると思うと熱くなる。
早く2045号室に行こう…
初めて翔と出会った日を思い出した。総平と別れてどぉしようもなかったんだ… ガタッ。エレベーターが開いて顔をあげた。2006-01-02 23:11:00 -
411:
麗 ◆6wZcCy7SUc
『真…!』
「ほんまはどこ行くん?」微笑んでいるけど目が笑っていない。
『今日は一人で寝たい気分やねん…』
「ふ〜ん。じゃあ姉さんが寝るまでそばおるわ。」『…わかった』
部屋に入るなり私はベッドに横たわった。翔と触れ合いたいから真とは寝たくない。2006-01-02 23:19:00 -
412:
麗 ◆6wZcCy7SUc
「おやすみ。」
そお言って私の頭を撫でる。さっきと違って優しい瞳。
『ん…‥』
安心したのか、本当に眠ってしまいそうになる。「俺がおるから大丈夫やで。」2006-01-02 23:23:00 -
413:
麗 ◆6wZcCy7SUc
目が覚めた。いつのまにか本当に寝てしまっていた。
横を見れば、ちょうど真が部屋から出ていくところだった。目覚めた私に気付かないまま。
時計を見れば三時間も眠っていた。
早くしなきゃ…――起き上がり、鏡を見て顔を確かめる。覚悟を決め部屋を出た。2006-01-02 23:31:00 -
414:
麗 ◆6wZcCy7SUc
【2045号室】そう記されたドアを一気に開けた。鍵はかかっていないのに真っ暗で何も見えない。『翔…?』
ゆっくりと前に進む。
ガタッ――!
『きゃあっ!』
「えらい遅かったやん?お姫様。」2006-01-03 11:09:00 -
415:
麗 ◆6wZcCy7SUc
いきなり後ろからベッドに押し倒された。
声だけでもいらいらしているのがわかる。
「何してたん?まさか弟とおったんちゃうでな」目が暗闇に慣れてきて翔の顔がうっすら見える…『寝てたよ。』
見えた。 ――――翔だ。 激しく唇を重ねる。
今、一瞬翔が微笑んだのは、きっと私の顔が綻んでいたから。2006-01-03 11:16:00 -
416:
麗 ◆6wZcCy7SUc
翔が求めるがままにされる。それだけでいい。
なんだろう…‥今まで味わったことのない快感と感情。
それに溺れていく。
「お前はもう俺のモンやねんで…っ」
熱く絡み合う私と翔の吐息。体中が翔を求めてる。「俺から離れられん様にしたるからな――!」2006-01-03 11:23:00 -
417:
削除削除されますた
あぼ~ん -
418:
麗 ◆6wZcCy7SUc
今でも充分翔の脳内麻薬に洗脳されてる――
翔と触れ合っている時は、我無者羅に生きている気がして…―――。
これもきっとひとつの侵食――レイプと変わらない。私の総てが侵される。真に侵された体をさらに喰いつくす。
そして私は感じる。2006-01-03 11:32:00 -
419:
麗 ◆6wZcCy7SUc
――真では感じれない。
「あのキスシーン。きまづくなかったん?」
翔がベッドから起き上がり、煙草を手にとる。
いきなり現実に醒めた感じ。2006-01-03 11:37:00 -
420:
麗 ◆6wZcCy7SUc
『仕事やって割り切ってたから。』
「そんなプロ意識あったんや?」
その、人を試す様な言葉がいちいち胸に突き刺さる。
『お金もらってる以上はね…。』
真に関する嘘は、慣れているはずなのに。いつもそれが真実かの様に話せていたのに。あんなに愛した総平にでさえも。2006-01-03 11:43:00 -
421:
麗 ◆6wZcCy7SUc
それなのにこの人は。
何か落ち着かせない。何か知っている様な目が私を浮つかせる。
「そぉかそぉか。」
そう言って私の頭をポンポン、と撫でる。
「マスコミの反応にいちーち傷つくなよ。あることないこと騒ぎ立てよるから。それに世間も踊らされる。まぁ、俺がおるから。」2006-01-03 11:51:00 -
422:
麗 ◆6wZcCy7SUc
お前は俺のモンやっていう言葉。
私はそれに踊らされそうで怖い。
「こいよ?寝るやろ?」ベッドで手を広げる翔。なんだかつい最近まで遠い存在だったなんて思えない。
そう思うと無性に可愛く思えて私はぴたっとくっついた。2006-01-03 11:56:00 -
423:
麗 ◆6wZcCy7SUc
「よしよし。」
『ちょっ子供扱いせんでなぁっ!』
「あっはは!可愛いでちゅね〜」
まるで小さい子供をあやす風な翔に、笑った。
『もぅ〜っありえんわぁ!きゃははっ』2006-01-03 12:02:00 -
424:
麗 ◆6wZcCy7SUc
翔がいきなり真顔に戻った。
『なに?どしたん?』
「…お前、無邪気な顔して笑えるんやんけ!!」翔は、優しい笑顔に戻って私を抱きしめる。
―――…笑ってる?…‥私、今心から楽しい――幸せに感じる。胸があったかい。
――……真――!!2006-01-03 12:15:00 -
425:
麗 ◆6wZcCy7SUc
真にあって翔にないもの
翔にあって真にないもの
いつのまにか、真との事で気を張り過ぎて忘れていた。
大事なこと。
翔といればそれがわかる感じられる。2006-01-03 12:19:00 -
426:
麗 ◆6wZcCy7SUc
血の繋がりなんて意味ない。
「麗?」
ずっと、気付きたくても気付けなかったこと――翔がそのこたえになる。「はよ寝んぞ-?」2006-01-03 12:23:00 -
427:
麗 ◆6wZcCy7SUc
だけど今…―― 少し遅かった。
『…やっぱ部屋戻るよ。スタッフにばれたらあかんやん?』
「せやな。ほなゆっくり寝ろよ?おやすみ。」
やっと気付けたのに。ずっと誰かに教えてほしかったはずなのに。2006-01-03 12:28:00 -
428:
麗 ◆6wZcCy7SUc
暗く長い廊下を静かに歩き、部屋に入る。
―――私は、今さら真から離れられない。
眠る真をそっと抱き寄せた。2006-01-03 12:32:00 -
429:
麗 ◆6wZcCy7SUc
長い間更新できなくてすみませんでした???
今正月休みなのでできるだけ更新していきます?レスしてくれたみなさんあリがとございます??どんなに遅れても必ず完結させるので????2006-01-03 12:36:00 -
430:
削除削除されますた
あぼ~ん -
431:
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あぼ~ん -
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あぼ~ん -
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あぼ~ん -
434:
削除削除されますた
あぼ~ん -
435:
名無しさん
他の繋がった小説書いてるょ?
2006-01-10 02:34:00 -
436:
名無しさん
なんて題名?
2006-01-10 08:10:00 -
437:
名無しさん
ぁげ??
2006-01-13 23:48:00 -
438:
名無しさん
麗チャンて地元、群馬-??
2006-01-14 10:35:00 -
440:
コアラ
麗さん、書かないンですかァァ???
2006-03-07 13:41:00 -
441:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
遅くなってすいません?もぅ誰も読まないかもしれやんけど更新します。ちなみにあたしわ群馬ちゃいますょ?
2006-03-28 09:19:00 -
442:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
朝陽が眩しくて目が覚めた。
真は、まだ眠ってる。
あたしは……‥
何がしたいんだろう─?自分でもわからなくて、ただ時の進むままに、従うだけ。
うるさい目覚ましの音が部屋に響く。2006-03-28 09:23:00 -
443:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
「…おはよ。」
真が眠気眼で、私達の重い関係とは裏腹にさわやかな笑顔で。
『おはよ。今日から東京やからね。はよ用意すんよッ』
朝の新幹線で移動し、撮り直しなど最終的な段階をこなす。そしてそのまま私達二人は1ヶ月ほど東京に滞在する。
きっと、マスコミが騒ぎ立てるからそれから守るためだとか。2006-03-28 09:30:00 -
444:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
『…別に、そってしといてくれたらええのに。』「なんて?」
1ヶ月の間、翔が近い存在にあることになる。自分が自分を保てるか不安で……───────────『なんもないよ?』そう言った私の体を抱き寄せ、キスをする。
―――喰いつくす。 私のすべてを。2006-03-28 09:36:00 -
445:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
それなら、もう無いものにして────────────────────────
「おはようございます!」2006-03-28 09:40:00 -
446:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
慌ただしいスタッフの声に揉まれながら、バスに乗り込む。
バスの中には、すでに―?―四人が、翔が座っていた。
一瞬、翔と視線が交わったけれどそらした。
「麗ちゃんも真くんもまだ未成年やんなぁ?」2006-03-28 09:45:00 -
447:
名無しさん
待ってました??
完結?するまで見てるヵラ
頑張って?さぃ?・?・)?2006-03-28 10:11:00 -
448:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
あリがと-ございます???書いてきますネ?
2006-03-28 10:19:00 -
449:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
声をかけてきたのは、メンバーの一人、旭。
「そうっすけど?」
真が答える。
「じゃあお酒まだ飲まれへんよなぁ〜?」
「大丈夫っすよ。俺酒好きなんで」2006-03-28 10:22:00 -
450:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
「そっか!ほんならよかった!打ち上げ盛り上がってこおや!!」
「はぁ…」
「旭まだ打ち上げは早いやろ〜?!」
毅も加わってのやり取りを聞きながら、ぼーっと窓の外を眺めていた。
翔だけならまだしも、―?―全員が今までテレビで見ていた人たちなんて思えないほど無邪気。2006-03-28 10:28:00 -
451:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
ふと、手にぬくもりを感じる。
窓側に座り、窓のふちに追いた私の右手に。
見れば私の手に重ねられたもうひとつの手。
後ろの席に座る、翔の手。心臓がひとつ、大きく音を鳴らす。何か会話するわけでもなく、ただぬくもりが伝わってくるのがもどかしくて。
すぐ左側には真が座っているのに。2006-03-28 10:35:00 -
452:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
こんな些細なことが、私の胸の一番奥底を掴んで離さない。
──────「姉さん、もう着くって。」
その瞬間、翔の手を解こうとしたのに逆に強く握り返される。2006-03-28 10:40:00 -
453:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
『ほっほんまか。新幹線とか乗るの久しぶりやなぁ?』
私の顔を覗きこむ真の手が、私の肩に置かれる。
そして、翔の手が離れた。「姉さんなんか緊張してない?」
「大丈夫やで麗ちゃん!なんも堅くなることないから!」
勘違いな真の言葉に、毅が優しく微笑む。2006-03-28 10:46:00 -
454:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
『大丈夫です。』
毅に返事をして、バスから降りた。
東京にいる1ヶ月間は、気が保てない事になりそう…────
新幹線に乗り込むなり、私は眠りに落ちた。隣にはもちろん、真。2006-03-28 10:53:00 -
455:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
略部分↓
新幹線に乗り込むなり私は眠りに落ちた。
隣にはもちろん、真。2006-03-28 10:56:00 -
456:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
ここ何ヶ月の間に色んなことがありすぎた。
総平に真との関係がばれて別れて…‥翔に出会って。陽一に告白されて。だけど陽一ははじめから私達の関係を知っていて。そして、また翔に出会った。離れられなくなってしまった。
―?―のプロモに出るなんて、現実の彼方。
ただひとつ変わらないでいるのは、私と真の繋がり──。2006-03-28 11:04:00 -
457:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
あのプロモは予定では、一週間後には各メディアに流される。
例えば私と真が、本当に関係を持っていると公表したらどうなるの?
例えば私と翔が────
総平と陽一は、私と真の関係を知っているけれど、誰かに言うなんて事はない二人だ。2006-03-28 11:10:00 -
458:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
そんなことを考える私は、やはり一番ずるい。
自ら落ち、その立っている場所を守ろうとする。ある意味、真がまっすぐに思える。
私にはできない。
正気が保てなくなるのが怖い。
────真の様に。2006-03-28 11:18:00 -
459:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
────「OKでーす!!」監督の声と共に、歓声が上がる。2006-03-28 11:21:00 -
460:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
東京に来て三日。
ようやくプロモ撮りが終わった。
「お疲れ様〜!!」
「早速今晩打ち上げ行くでぇ〜!!」
スタッフとメンバーの声がざわつく中、私は今までの緊張感からか、一気に疲れがきてその場に座り込んだ。2006-03-28 11:26:00 -
461:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
「大丈夫かっ?!」
そう声をかけてくれたのは、翔。優しく抱きかかえる腕を私は振り払おうとした。
真に見られたら…───「いいから!」
私は翔に引っ張られる様にスタジオを出た。
真を探すと、毅と話していてこちらには気づいていない様子だった。2006-03-28 11:59:00 -
462:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
抱きかかえられながらも、会話がなくて、翔が怒っているみたいで何も言えない。
「ホテル遠いからとりあえず車ん中で寝とけよ」私を優しく横にすると、頭を撫でる。
言葉はきついけど優しい翔が、私は────。
『翔、大丈夫やで?』2006-03-28 12:06:00 -
463:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
「ええからゆっくりしろって。」
『…わかった。』
「打ち上げ、おもろいからそれまで、な。」
そう言って私の手を包みこむ。
翔、私が大丈夫って言ったのは一人でも大丈夫って意味。それなのにそばにいてくれる翔が嬉しすぎて。2006-03-28 12:14:00 -
464:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
「何笑ってんねん?」
もっと、もっともっと早く翔に出会っていたかった。2006-03-28 12:17:00 -
465:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
――――――気づけば眠っていたみたいで、窓の外は暗い。
隣を見れば、翔が微笑んでいる。
手は、握られたまま。2006-03-28 12:21:00 -
466:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
「おはようさん、お姫様。」
皮肉な言葉とは裏腹で、優しい笑顔。
思わず抱きついた。
「はいはい、ほら、もう打ち上げ行くで!」
その言葉ではっとした。 真──…‥。2006-03-28 12:26:00 -
467:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
『なぁ、麗どんくらい寝てた?』
「三時間くらいちゃうか?」
『その間みんなは?!』「近くの店で休憩しとったみたいやで…あっほらみんな戻ってきたわ!」私はとっさに起き上がり、外を見た。
真だ。よかった。みんなと笑っている───。2006-03-28 12:32:00 -
468:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
「姉さん、大丈夫なん?」
『ん?うん,いけるよ。』翔が伝えてくれてる。
だけど、やっぱり少し真は怒りを隠しきれていない。
「ふーん…せやったらええけど。」
そう呟いてそっぽを向く真。 言葉をかけようとして、やめた。2006-03-28 12:38:00 -
469:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
とリあえずここまで?
ほんまに遅なリましたが、暇あれば書いてきますので??
?最後に訂正?
―?―のメンバーのうち“旭"と書いちゃってますが正しくわ暁(あきら)です。ちなみに翔・毅(つよし)・武(たける)です?あたし自体間違えちゃったので前に書いたけど一応?2006-03-28 12:52:00 -
470:
名無しさん
?
2006-03-28 21:16:00 -
471:
名無しさん
偽物が更新してるやん!
トリップ違うで2006-03-29 00:10:00 -
472:
麗 ◆WpfSaLN0Mg
すいません?前のトリップが元カレの名前入ってるので変えたんです??ちゃんと麗本人なので?誤解を招いてすいません?
2006-03-29 06:04:00 -
473:
名無しさん
じゃあ、前のトリップ出してみてや!
2006-03-29 13:14:00 -
474:
麗 ◆ySQsCb6HNw
トリップ戻しますね?
今から更新します?2006-03-29 18:10:00 -
475:
麗 ◆ySQsCb6HNw
いつもいつも私は真に対して成されるがまま。
真は、我が儘に。
それでも、離れられずに。私は翔を求めて、
真を必要とする。
ただ弟としてそばにいる事に満足できなくなった果てには、何もなかった。2006-03-29 18:23:00 -
476:
麗 ◆ySQsCb6HNw
苦しいのに、できるなら姉弟に戻りたいのに。
今ならまだ間に合うかもしれない。
今の私には翔がいてくれる。
それなのに、それでも。
何かが縛り付いて解けない。2006-03-29 18:28:00 -
477:
麗 ◆ySQsCb6HNw
血が滲んだって、しがみついてくるのがわかるから。──────────────────────────
『真!し〜んっ!』
賑やかな打ち上げ会場で、倒れ込む真。2006-03-29 18:32:00 -
478:
麗 ◆ySQsCb6HNw
「麗、どした?」
『翔っ真が飲みすぎて…この子弱いねん。』
翔がゆっくり真をかかえる。
「まだ17やもんな-笑」 そう言って一気に体を起こそうとすると、
「…なせやっ!」 真が声を荒げた。2006-03-29 18:36:00 -
479:
麗 ◆ySQsCb6HNw
「…お前の助けなんかいらんから。」
足が絡み、フラつく真に手を差しのばす。
「はよむこう行けや!」翔は驚いた顔を見せたが、すぐに不適な笑みに変えた。
『ごめんな翔?真酔ってるから…先ホテル戻ってるわ。』2006-03-29 18:44:00 -
480:
麗 ◆ySQsCb6HNw
心配するスタッフを適当にかわし、タクシーに乗り込んだ。
『○●ホテルまで。』
一息ついて、膝に乗っかる真の頭を撫でる。
『弱いくせに…』
あんなに翔に対して強く出るなんて、少し驚いた。2006-03-29 18:49:00 -
481:
麗 ◆ySQsCb6HNw
姉弟の勘?
何にせよ、私と翔の間に何かあるのを疑っているのは確か。
─────許さないよ。真、私はあなたの願望に応えた。侵食を受け入れた。
一番はじめに気持ちを利用してしまったのは後悔してる。
だけど、私の本当の心まで喰いつかさないで──2006-03-29 18:56:00 -
482:
麗 ◆ySQsCb6HNw
今、ただでさえ離れられない私がいるから。
正気を保っていられる翔の存在を、私から消すなんて許さない。2006-03-29 18:59:00 -
483:
麗 ◆ySQsCb6HNw
ホテルに着き、真の部屋まで運びこみベッドに横にさせる。
おでこに冷しぼをおき、頬に触れる。
「…んん‥」2006-03-29 19:13:00 -
484:
麗 ◆ySQsCb6HNw
『真?大丈夫?』
真っ暗な部屋にぽつんと灯るスタンドライトが揺れる。
「…行かんとって‥おって…‥。」
──────その灯りが、私の記憶を鮮明にする。2006-03-29 19:19:00 -
485:
麗 ◆ySQsCb6HNw
まだ私たちが幼かった頃、真が風邪をひいて寝込んでいた。
それなのに、ママはどこかへ出かけた。
その時、真が今と同じ言葉を何度も呟いた。
そして私は、真の手を握ってこう言った。
『お姉ちゃんがずっと真のそばにいてあげる。絶対守るから!』2006-03-29 19:25:00 -
486:
名無しさん
あげ?
2006-03-31 09:42:00 -
489:
麗 ◆ySQsCb6HNw
あげ?レスアンカ-あリあす?
2006-04-04 11:42:00 -
490:
麗 ◆ySQsCb6HNw
───────────
『お姉…ちゃんが…‥』
私はゆっくり、言葉を呟いた。2006-04-04 11:45:00 -
491:
麗 ◆ySQsCb6HNw
『お姉ちゃんが守ってあげる…。』
言葉を言い終わらないうちに、涙がひとつ、頬を伝った。
『真…真…っ麗が守るからっ』
姉として、あなたを守る───
「……嫌。」2006-04-04 11:52:00 -
492:
麗 ◆ySQsCb6HNw
「俺が、姉さん守るねん。
男として──。」
もう戻れないよ…─────
真が、ゆっくり私を押し倒す。唇を重ねる。
このぬくもりも鼓動も、知らないで済んだのに。2006-04-04 11:59:00 -
493:
麗 ◆ySQsCb6HNw
私が間違っていた。
真が狂ってしまったのは、私の責任。
離れたいのに離れられない。
本当は、怖い──。
私まで壊れてしまいそうで。2006-04-04 12:08:00 -
494:
名無しさん
ぬ
2006-04-09 21:22:00 -
495:
名無しさん
あげ?
2006-04-10 05:23:00 -
496:
名無しさん
続きみたい(・ω・)
2006-04-10 16:31:00 -
497:
名無しさん
書いてょぅ?
2006-04-11 21:53:00 -
499:
名無しさん
もお書かないンですか??
2006-04-13 16:20:00 -
500:
名無しさん
何なん結局また放置??
2006-04-13 16:34:00 -
501:
コアラ
しおリ?
麗さん?マイペースで頑張ってな???続き楽しみにしてます??2006-04-13 22:57:00 -
502:
名無しさん
待ってるので、頑張ってかいてくださいね!!!
2006-04-15 07:15:00 -
503:
麗 ◆ySQsCb6HNw
遅くなってごめんなさい??
レスくれたみなさんあリあす?がんばって書いてきます??2006-04-16 06:28:00 -
504:
麗 ◆ySQsCb6HNw
────────
「姉さんは俺から離れへんやんな、絶対。」
────────────────────部屋を出た時の、真の最後の言葉が頭に響く。2006-04-16 06:32:00 -
505:
麗 ◆ySQsCb6HNw
電気もつけずに暗い部屋でひとり、ため息をつく。
明日から1ヶ月、東京で過ごす。ほぼ外出できない。
そんな状態で、真といなくてすむ訳がない。
─────とりあえず、眠りたい。深い眠りの中で、解き放たれよう。
願うならば、醒めない夢を。2006-04-16 06:45:00 -
506:
麗 ◆ySQsCb6HNw
―?―という人気グループのプロモで、素人の姉弟がキスをするのは話題みたいで、四日間のうちにインタビューを受けたり雑誌の撮影をしたりで全く今いる自分の位置を掴めない。
《続いては、―?―話題の新曲プロモが届きましたので、どうぞ!》
その声とともに流れ出した自分の顔。
おかしい。笑ってしまう。テレビに自分が映っている。2006-04-16 07:02:00 -
507:
麗 ◆ySQsCb6HNw
「姉さんちゃうみたいやな〜やっぱ綺麗に撮ってんねんなぁ」
真ののんきな台詞なんて、どうでもいい。あのキスシーンのところで、アナウンサーは笑った。
《本当すごいですよね〜この二人は血の繋がった姉弟ということでですね、普段は一切こんなことはしないらしいですよ、て当たり前ですね笑!これから注目していきましょう!》2006-04-16 07:08:00 -
508:
名無しさん
http://pr3.cgiboy.com/S/4634318
2006-04-16 07:21:00 -
509:
麗 ◆ySQsCb6HNw
「姉さんどしたん‥?」
───ちゃんちゃらおかしい。笑ける。当たり前?わかってる、そんな事は。
昨日の晩に、私と真がベッドで交わったことも、唇を重ねたことも。当たり前じゃないないんて事はわかりきってる。
ただ、見ず知らずの馬鹿みたいな女に全否定されたことが、悔しくて、悲しくて、腹立たしくて────涙が止まらない。2006-04-16 07:35:00 -
510:
麗 ◆ySQsCb6HNw
「姉さん?!どしたんって!」
真、流れる涙の意味を理解できない───?
「なんで泣いてるん?!」
やはり、私と真の気持ちは通じ合っていない。
通じ合うものじゃない…─────────────ガチャッ2006-04-16 07:47:00 -
511:
麗 ◆ySQsCb6HNw
「おはよ-さぁん!!」
とっさに真の手を払い、涙を拭った。
翔と、暁だった。
『おっおはよ!どしたん?』
「いや、俺ら明日からちょい仕事で地方回るし今日初放映やったやろ?飯でも行かんかなお-て。」2006-04-16 07:53:00 -
512:
麗 ◆ySQsCb6HNw
『行くっ!!』
「よしきた!真、お前は?」
背中を向け、無愛想に真は答えた。「俺ホテルおるわ。」
翔はにやっと笑うと、「おとなししとけよ!」と言い、私の手を引いて部屋を出た。
真を気にしつつも、何も言わずに翔の後についた。2006-04-16 07:59:00 -
513:
麗 ◆ySQsCb6HNw
とリあえずここまで?
今日わ休みなので暇あれば書いてきます??
もおすぐ終盤なので最後までお付き合いください??????2006-04-16 08:13:00 -
514:
まい
この小説めっちゃ好きです?
主さんはなんやかんや言いながらちゃんと更新してくれてるみたいなのですごく楽しみにしてます??2006-04-16 23:24:00 -
515:
名無しさん
書いて(≧▽≦)/
2006-04-19 18:29:00 -
516:
名無しさん
楽しみにしています(^o^)
2006-04-26 17:03:00 -
517:
名無しさん
いい加減書いて。
2006-04-28 09:16:00 -
518:
名無しさん
もお終わり??
2006-05-01 11:31:00 -
519:
名無しさん
??
2006-05-06 16:12:00 -
520:
麗◆KjLjdEyPXY
「何食いたい-?」
タクシーの中で、翔はそう言って私の手を握った。
暁がいるのに…‥────────
「俺中華-!!」
「あほか!おまえに聞いてへんわ!」2006-10-26 05:16:00 -
521:
麗◆KjLjdEyPXY
そう言って暁を殴る翔を笑いながら、あたしは満面の笑みで答えた。
『オムライス♪』
「りょーかい!!」
──────
流れる景色を車窓から眺めながら、翔と暁の会話も聞かず、私はひとつの想いに駆られた。2006-10-26 05:20:00 -
522:
麗◆wC.uwUWpRI
───このままどこか遠くへ飛べたらいいのに。
真のいない世界?
翔のいない世界?
それとも、二人ともいない世界?────────────────────分からない。それよりも、私がはじめから存在しないものだったらよかったのに。2006-10-26 05:24:00 -
523:
麗◆gABLw6umDs
『止まって!!!』
本当にこのまま飛んでしまいそうな思考に、思わず言葉を発してしまった。
急ブレーキするタクシー。
「麗どしてん!?」
『…あっタッタバコ買いたかってん!ごめんね!?』2006-10-26 05:30:00 -
524:
麗◆v3WdJC9zxM
暁の言葉に慌てて、ちょぅど目の前にあったコンビニを見て言い訳する。
「俺も。」
タクシーを降りる私の手を引っ張る、はにかんだ翔。
その笑顔が可愛すぎて───。
翔と一緒にコンビニに入ると、雑誌を立ち読みする同年代の女の子二人の会話が耳に入ってきた。2006-10-26 05:38:00 -
525:
麗◆C2IP6NrF2Q
「ハル〜?何してんの、行くよ?」「これ…めっちゃ大事な友達に似てるな思て…」
「あ〜姉弟のやつじゃん?今流行ってるよね-!!」
そこまでで、二人の会話を聞き入る私の肩を誰かがが叩く。
「タク待たしてんねんからはよ行くで。」2006-10-26 05:45:00 -
526:
麗◆C2IP6NrF2Q
『ちょぉ待ってやっ翔!!』
翔を追いかけて走ると、彼は立ち止まった。
「…さっきの会話聞いたやろ?お前はもう一般人やないねん。自覚持てよ。」
私は何も言えず、立ちすくんでしまった。
「俺が守ったるやんけ。」2006-10-26 05:50:00 -
527:
麗◆C2IP6NrF2Q
その言葉に、タクシーに乗りこむ翔の背中に抱きついた。
「おいおい、おまえらあんまいちゃつくなよ-笑。」
暁の意地悪そうな言葉と笑顔なんて無視して、私は翔にくっついたまんまでいた。
「かまへんやんけ!見てんのはお前と運転しとぉおっちゃんだけや笑!!」
翔が笑うと、私たちが何者か気づいているのか、運転手さんは「安心しぃ、おっちゃん誰にも言わんさかいな!」と笑ってみせた。2006-10-26 05:59:00 -
528:
麗◆C2IP6NrF2Q
「なんや!おっちゃんも関西の人なんや!関西人なら絶対安心やわ笑!」
また笑う翔につられて、車内は笑い声に包まれる。
穏やかな時間。すごく心地いい。そう言えば、初めて翔に会った日もタクシーに乗ったことを思い出し、なんだか遠い昔の事かの様に懐かしむ自分に、また笑った。2006-10-26 06:05:00 -
529:
麗◆C2IP6NrF2Q
翔おすすめの、六本木にあるオムライス専門店に入り、鮭とほうれん草のクリームソース掛けオムライスを注文し、うきうきの私に翔が真剣な表情を見せる。
「さっき言うたけど、俺ら明日から地方回りやねん。麗と真は留守番やから、ちゃんとおとなししとけよ。」
『…わかってる。』2006-10-26 06:13:00 -
530:
麗◆C2IP6NrF2Q
「死んでも、服買いに行きた〜い!とかあほなこと言ぅなよ?」
翔の言葉と同時に運ばれた料理を無言で受け取り、俯いた。
『…どんぐらい行くん?』
美味しそうな香りが漂う。
「二週間くらいちゃぅか。」2006-10-26 06:18:00 -
531:
麗◆C2IP6NrF2Q
『そんな長いん?!』
私と翔の重い話なんてお構いなしに食べ始める暁を横目に、声を荒げる。
「寂しいんか?その分今晩いっぱい可愛い可愛いしたるやんけ。」
───ちがう、ちがうよ翔。その間あの小さなホテルと言う空間に、真と二人っきりなのが怖い。それだけ。
「あ〜!もう暗い顔すんな!早よ食え!おまえは笑ってろ!!それだけで俺ええから。」2006-10-26 06:26:00 -
532:
麗◆C2IP6NrF2Q
一瞬で私の顔が明るくなったのだろう、暁が笑う。
「めっちゃうまいでー!麗、はよ食べな冷めんで?」
『ぅんっ★いっただっきまーす!ん!おいしー♪♪』
頬張る私を優しい笑顔で見やる翔。
「やっぱおまえはそれが似合っとぉわ。」2006-10-26 06:33:00 -
533:
麗◆C2IP6NrF2Q
ずるいよ、翔。そんな笑顔でそんなこと言うなんて。
どんどんあなたに落ちていく私がわかる。
そして、落ちていった分だけ真に侵されるであろう私も見える。
────────────────────────────────……愛情と恐怖、どちらが人間を壊すかなんて、知りたくなかった。2006-10-26 06:42:00 -
534:
麗◆C2IP6NrF2Q
長い間放置していたので、誰も見てないかもしれませんが、再開させていただきます??
書きはじめのトリップがばらばらなのわ、前のを忘れちゃったからです(>_2006-10-26 06:46:00 -
535:
麗◆C2IP6NrF2Q
食事を終えた私たちは、それからバーへ行き、ボーリング、ビリヤードと楽しんだ。
本当に楽しくて、今自分が立っている位置さえ忘れてしまいそうで…─────────2006-10-27 11:57:00 -
536:
麗◆C2IP6NrF2Q
真の待つホテルへ帰るのが怖い。
───────
「麗、もう自分の部屋帰るんか?」2006-10-27 12:00:00 -
537:
麗◆C2IP6NrF2Q
人がちらほら伺えるホテルのロビーで、立ちすくむ私に翔が投げかけた言葉。
───挑発か本心か…‥
ただひとつだけ確かなことは、私を救ってくれるのはこの人だけ。2006-10-27 12:06:00 -
538:
麗◆C2IP6NrF2Q
『…翔と一緒におる…。』
──────
───────────
─────────
真の顔が、一瞬頭をよぎる──────────…‥2006-10-27 12:11:00 -
539:
名無しさん
見てます?
頑張ってね?2006-10-28 19:36:00 -
541:
コアラ
更新されてる?
頑張って下さい(?・?・)?゙2006-10-29 07:13:00 -
542:
麗◆C2IP6NrF2Q
レスありがとぅございます??がんばりますヾ(uωu*)
2006-10-29 12:39:00 -
543:
麗◆C2IP6NrF2Q
エレベーターの密室の中翔と二人、心臓の音がうるさい。
ひとつひとつと階が上がっていく度、大きな鼓動が波打つ。
狭い空間で微妙に離れた二人。2006-10-29 12:47:00 -
544:
麗◆C2IP6NrF2Q
早くこの人に
触れられたい。
────────2006-10-29 12:49:00 -
545:
麗◆C2IP6NrF2Q
.2006-10-29 12:52:00 -
546:
麗◆C2IP6NrF2Q
重ねる口唇
絡み合う舌
這う指先、交わる吐息…───
感じる体温。2006-10-29 12:57:00 -
547:
麗◆C2IP6NrF2Q
すべて、いとおしい。
全躰で私を求めて。
『翔…っぎゅってして…‥』2006-10-29 13:00:00 -
548:
麗◆C2IP6NrF2Q
きつくきつく、縛りあげるような翔の腕に抱かれて、
響く心音。体温。
その心地よさに、逝ってしまいそうになる…──────────────────2006-10-29 13:06:00 -
549:
麗◆C2IP6NrF2Q
「おまえしかいらんねんっ…」夢見心地で届いた翔の言葉。
『もっと……』
私は、力ない声で囁いた。2006-10-29 13:13:00 -
550:
あやか
あ??げ?
2006-10-31 23:26:00 -
551:
麗◆C2IP6NrF2Q
レスありがとぅございます?
2006-11-01 13:21:00 -
552:
麗◆C2IP6NrF2Q
翔の体温を、痛いほど感じながら…────────────────────
うるさい着信音が響いている。2006-11-01 13:25:00 -
553:
麗◆C2IP6NrF2Q
頭に響く着信音が鳴り止むと同時に、目覚めた。
ぬくもりを感じない、
翔がいない。2006-11-01 13:29:00 -
554:
麗◆C2IP6NrF2Q
カーテンのすきまから差し込む淡い光に、朝だと気づく。
携帯を手にし、着信履歴を見れば、真。
────……やってしまった。真に連絡しないまま、翔の部屋で、あの腕の中で眠ってしまった。2006-11-01 13:32:00 -
555:
麗◆C2IP6NrF2Q
言い訳も思いつかず、煙草に火をつけると、ドアの開く音がした。
「麗さん、おはようございます!」
入ってきたのは、私と真の世話役の美加ちゃん。
『美加ちゃん…??』
寝ぼけた私に美加ちゃんは、呆れた様子で説明する。2006-11-01 13:38:00 -
556:
麗◆C2IP6NrF2Q
「昨日の晩、10時くらいですかね?こいつ酔っぱらったから頼むってあたしの部屋に翔さんが連れてこられたんですよ。」
『…じゃぁ、ここは美加ちゃんの部屋?』
私と翔の関係は、ばれてはいけない。
あのまま眠った私を、酔っぱらったことにした訳か。
「はい!真さんにも伝えてあるので、もうすぐ来られると思いますよ。」2006-11-01 13:49:00 -
557:
麗◆C2IP6NrF2Q
『…そっか。ありがとぅね、美加ちゃん。』
「いえいえ!あっ─?─のみなさん、早朝に名古屋へ向かわれたんですけど、翔さんから伝言です。」
「『死ぬなよ』って。」
────私は声に出して笑った。2006-11-01 13:55:00 -
558:
麗◆C2IP6NrF2Q
「どういう意味なんですか!?麗さん、何かあったんですか?!」
私の干支は兎。
昨晩、翔に、兎は寂しがりだから放置したら死ぬとゆう話をした。『ほんまに死んだらどないするねん笑』
不思議そうに心配する美加ちゃんをよそに、私は満足げにつぶやく。2006-11-01 14:04:00 -
559:
麗◆C2IP6NrF2Q
そんな翔が、愛しい。
────ガチャッ
「姉さん!!!心配してんで!!」2006-11-03 21:00:00 -
560:
麗◆C2IP6NrF2Q
────グイッ!!
『ちょ…痛いっ!』
「真さん!麗さん今目覚められたところで…‥」
私の言葉どころか、美加ちゃんさえ無視して私の体を引っ張る真。
「えーから!!」2006-11-03 21:04:00 -
561:
麗◆C2IP6NrF2Q
部屋から出る寸前、真に引っ張られながら振り向くと、ドアのすきまから心配そうな顔の美加ちゃんが見えた。
『───真っ!痛いってば!!』
真の部屋に着くなり、壁に押しやられる。2006-11-03 21:08:00 -
562:
麗◆C2IP6NrF2Q
「きのーは楽しかった?」
左手を壁につき、右手で顎をつかまれる。
くちびるが触れそうなほど、真の顔が近い。2006-11-03 21:12:00 -
563:
麗◆C2IP6NrF2Q
冷たい目。
私と同じ血をひく、目。
思わず視線をそらす。
「大好きな翔と一緒で楽しかったんかって!!!」2006-11-03 21:15:00 -
564:
麗◆C2IP6NrF2Q
───楽しかったよ。翔が愛しくて愛しくて仕方ない。
『…ちがうやん…?翔は…』
どうして、それともわかってた?それを真に言えない。2006-11-03 21:17:00 -
565:
麗◆C2IP6NrF2Q
『…翔は、ただの憧れやんか。昨日は暁も一緒やったしただ飲んでただけ。』
真の手が離れる。
それと同時にベッドの方へ歩くと、
「俺から離れれると思ってるん?」
背中ごしに届いた低い声。2006-11-03 21:24:00 -
566:
麗◆C2IP6NrF2Q
「俺は、姉さんの弟やねんで?」ずるい。こんな時にその言葉を口にするなんて。
『わかって…』
私の言葉を遮って、さらに真は私にとどめを刺す。
「姉さんは、俺のもんやねん。」2006-11-03 21:28:00 -
567:
麗◆C2IP6NrF2Q
──────────
伝わってくる体温が、憎い。2006-11-03 21:30:00 -
568:
麗◆C2IP6NrF2Q
重ね合う体も、くちびるも愛撫される指も。
「ずっと俺のそばにおるやんな?」
抱きしめられても。
怖い、痛い、真が痛い────────────────────……翔に会いたい。2006-11-03 21:34:00 -
569:
麗◆C2IP6NrF2Q
─────────2006-11-03 21:35:00 -
570:
麗◆C2IP6NrF2Q
テラスから見る夜景は、苦しいほど美しい。
翔がいなくなって二週間目、最後の夜。
真は今シャワーに入っている。2006-11-03 21:39:00 -
571:
麗◆C2IP6NrF2Q
私はひとり、テラスから夜景を眺める。
12月の星空と目映いネオンが、私の胸をしめつける。
この二週間、私は真のおもちゃだった。2006-11-03 21:43:00 -
572:
麗◆C2IP6NrF2Q
真が怖くて怖くて───────────離れられなくて。
「綺麗な〜東京きて初めて夜景見たかも。」
そう言って、無邪気に笑う真。2006-11-03 21:46:00 -
573:
麗◆C2IP6NrF2Q
『真、そんな格好やったら風邪ひくで?』
髪も濡れたまま、バスタオル姿。
「今からあったまるもん。」
無邪気な真。
可愛い、私の弟の──────2006-11-03 21:50:00 -
574:
麗◆C2IP6NrF2Q
大丈夫、大丈夫。
明日には、地方回りを終えた翔たちと大阪に戻る。
翔に会える。
大丈夫─────。2006-11-03 21:53:00 -
575:
麗◆C2IP6NrF2Q
真に後ろから突かれながら、私はただそのことだけを考えた。
ふと、目に映った星空が───────
私たちふたりを汚らわしく照らした。2006-11-03 21:57:00 -
576:
名無しさん
あげ?
2006-11-05 21:00:00 -
577:
麗◆C2IP6NrF2Q
レスありがとうございます?
2006-11-06 13:46:00 -
578:
麗◆C2IP6NrF2Q
─────プァァァァッ
新幹線の発車する音がホームに響く。
私の隣には、真。2006-11-06 13:49:00 -
579:
麗◆C2IP6NrF2Q
翔は、いない。
「今週のスケジュールの確認ですっ大阪に戻ってすぐに○○誌のインタビュー、明日に─?─のみなさん、スタッフで食事会、後はオフですので★」
美加ちゃんが話し終えると同時に、真が露骨に嫌な顔をする。2006-11-06 13:57:00 -
580:
麗◆C2IP6NrF2Q
「食事会ぃ?」
気に食わない、といった口ぶり。
「はいっ─?─のみなさんが大阪に戻るのが明日になったので。」
「ふーん。」
『楽しみやね、美加ちゃん♪』2006-11-06 14:02:00 -
581:
麗◆C2IP6NrF2Q
私はわざと嫌みに、無駄な笑顔と言葉を美加ちゃんに投げかけた。
「麗さんもみなさんも、お酒好きですからね〜笑」
ささやかな真への抵抗。2006-11-06 14:05:00 -
582:
麗◆C2IP6NrF2Q
翔と出会って、あのぬくもりを体が覚えてから、真への気持ちが明らかに変わった。
兄弟としてすら見れない、
私のこの手に触れるのは誰?
「美加ちゃん、俺酒キライやから。」2006-11-06 14:10:00 -
583:
麗◆C2IP6NrF2Q
「真さん弱いですもんね笑」
─────だからお願い。
私と真を誰か引き離して。2006-11-06 14:12:00 -
584:
麗◆C2IP6NrF2Q
自分じゃもう、どうしようもできない───。
「二人はプライベートも仲がいいの?」2006-11-06 14:16:00 -
585:
麗◆C2IP6NrF2Q
聞き飽きたインタビュアーの質問に、お決まりの返事をする。
『仲いいですよ〜なぁ、真?』
真の顔を見ずに、煙草に手をやる。
「他の姉弟と比べたらかなり仲いい思いますよ。」
こんな時だけやけに笑顔を見せる真に、無性に腹が立つ。2006-11-06 14:23:00 -
586:
麗◆C2IP6NrF2Q
そして、さらに私を腹立たせる言葉をインタビュアーが口にする。
「つい先日、翔にインタビューしたんだけど、次は禁断の愛の歌を考えてるみたいなんだけど。二人は姉弟でしょ?」
「もし、好きになっちゃったら、二人ならどうする?」2006-11-06 14:28:00 -
587:
麗◆C2IP6NrF2Q
sexしてます、
実際に、あんたの目の前にいる姉と弟が。
『私は何もしないですね〜だって近親相姦じゃないですか笑』2006-11-06 14:33:00 -
588:
麗◆C2IP6NrF2Q
自分に寒気がする。
今まではこんな嘘、平気だったのに。翔に出会うまでは。
─────「俺は伝えますね。」2006-11-06 14:36:00 -
589:
麗◆C2IP6NrF2Q
確かに身震いを感じた。
真、これ以上私を侵さないで。
「へぇ、どうして?」2006-11-06 14:38:00 -
590:
麗◆C2IP6NrF2Q
馬鹿なインタビュアーにさらに腹が立つ。
どうでもいい。
「俺、自分の気持ち抑えれない奴なんで笑」
何があろうと今さら、私の立っている位置は変わらない。2006-11-06 14:42:00 -
591:
麗◆C2IP6NrF2Q
────ここまできて私はまだ、甘かった。
何もわかってなんかいなかった。2006-11-06 14:45:00 -
592:
麗◆C2IP6NrF2Q
何を言っても、まだ真は“弟”だったのに。
───────2006-11-06 14:48:00 -
593:
ゆき
前から読んでました?"次の更新楽しみにしてます?完結まで頑張って下さい?
2006-11-11 14:04:00 -
594:
麗◆C2IP6NrF2Q
ゆきサンありがとぅございます?もぅすぐで完結なので
最後までおつき合いお願いします?2006-11-14 19:32:00 -
595:
麗◆C2IP6NrF2Q
───────
「れぇ〜いぃ〜っ!!!」
沙羅の大きな声と共に、涙が出そうになる。
「お疲れ様っあんたがんばったなぁ!!」
瞳の言葉で、こぼれ落ちる。2006-11-14 19:38:00 -
596:
麗◆C2IP6NrF2Q
「あーもうどしたんっ!?」
─?─のプロモに出ることは友達に言うのも禁止されていて、この2ヶ月まったく連絡をとっていなかったためか、最近色んなことがありすぎて……‥
「ほんまテレビで見たら変わったな思うけど、実際なんも変わってへんくて安心やわ笑」2006-11-14 19:43:00 -
597:
麗◆C2IP6NrF2Q
沙羅と瞳の顔を見て、私もいろんな意味で安心したのだろう。
涙が止まらない。
「ほんまあんたは自慢のツレやで!」
友達って、どうしてこんなに居心地いいんだろう───2006-11-14 19:46:00 -
598:
麗◆C2IP6NrF2Q
私が、翔と真の間でもがいてることすら忘れてしまいそうになる。
「翔って生も男前っ!?」
だけど、しっかり胸に刻みこまれてる。
「真も男前なったよな笑!!」
血の果てぬ限り。2006-11-14 19:50:00 -
599:
麗◆C2IP6NrF2Q
「絶対サインもぉといてなっ」
『麗にまかしときって★』
最後までバカ笑いしながら、二人と別れた。2006-11-14 19:52:00 -
600:
麗◆C2IP6NrF2Q
本当に二人には感謝してる。
私の居場所、立ち位置を確認できる。
私はまだ笑っていられる。
私はまだ、正常だよね───?2006-11-14 19:55:00