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∞ぽん酢∞
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1:
あたしの名前は御浜めい。友達には、マメって呼ばれたり呼ばれなかったり。昭和五十年後半に産声を上げてはや二十年は過ぎました。そんなの私の今までのお話。始まり始まり*。'・゚;*。・。
2005-12-12 17:01:00 -
281:
『…隆チャン!?隆チャン!!』
インターホンの鳴る玄関に一目散に走り出す。
ガチャガチャガチャガチャ!!!
『隆ッッ!!!……!?』2005-12-24 22:21:00 -
282:
『……コウタ…』
『やっぱり。泣いたんや。ってブッサイクな顔。』
コウタの手が頬に触れる。
『手、冷た…』
頬に触れたコウタの大きくて細い手が冷たくて、心地よい。2005-12-24 22:25:00 -
286:
さら
あげ??
2005-12-25 15:10:00 -
287:
名無しさん
?
2005-12-26 14:51:00 -
291:
チョイチョイと、コウタの指が立ちんぼの豆の手先に触れる。
*+*+*+*ポスンッッ…
肩に沿って置かれているコウタの腕を包むスーツは少し冷たくて、でも首筋をみると少しだけ汗ばんでいた。急いで来てくれたんだろう。2005-12-26 17:44:00 -
292:
騙くらかして何分も立つ。
コウタの薄い唇から吐き出される白い煙を見つめたまま。
『………』
『あーぁ。なんか俺なー、来る時とかお前とヤル気満々やってんヶドなぁあ。』
『*゚Д゚)!?』2005-12-26 17:48:00 -
293:
『暇やしー、ヤっちゃう?』
---ニカッと笑うコウタ。
『……プッ。アハハ』
---つられて笑う豆。
『アハハ。……飯でも行くか☆』2005-12-26 17:51:00 -
294:
『…うん☆』
『決まりやな☆お前、上とって来いや』
----コウタが奥の部屋にアゴを向けた。
『おーょ☆』
立ち上がり、スタスタとスリッパを鳴らしながら廊下を歩く。2005-12-26 18:12:00 -
295:
♪♪♪リンコロ♪♪リンコロ♪♪♪
『メイー!!!電話!!』
『ん?はいー。』
。。。。。。。。。。。パタパタパタ!!!2005-12-26 18:18:00 -
298:
『俺な、やっぱりちゃんと仲直りしたくて、ハァ、着いた。
今家の前☆』
『え*゚Д゚)!!?』
ピンポ───────ン。。2005-12-26 18:24:00 -
300:
?中断します??
>>293-303まで書きました?
?さらチャン?ヵキコありがとうございます??よかったら下げでヵキコお願いしますね??またヵキコ待ってます???
?名無しサマ?絵文字かな?見えないヶド足跡??ありがとうございます??
?名無しサマ?sage協力ありがとうございます??また感想待ってます?2005-12-26 18:29:00 -
302:
『え(。゚∀゚。)隆ナントカ君か!?』
----コウタの声で背中がしゃんとする。
『どどどど!!』
『日本語喋れって』
*+*+*+*豆は困ると、どもる癖がある。2005-12-27 15:38:00 -
305:
…カチャ・・・・・・・・!!!
『今日寒いなぁ。ってか、メイごめ…』
隆介の目が点になった。
『どゆ事…』隆介が言葉を吐き出す。2005-12-27 15:50:00 -
306:
『いやいやいやいや、隆チャンあの!!』
『まじでナイわぁ…』
----隆介はドアにもたれて、しゃがみ込む。
『だから、何もないねんて』
----必死に喋ろうとする豆の声は上擦る。2005-12-27 15:55:00 -
307:
『…てかさぁー』
----沈黙が刻々と流れる玄関、突如コウタの低い声が隆介と豆の間に響渡る。
『隆くん?何しに来たんな』
*゚Д゚)!!!またこの男は!とんでもない事を口走るつもりぞ!!2005-12-28 14:53:00 -
308:
『ちょっ!!コウ…』
──豆はアワアワと振り向き、コウタの腕を掴む。
『離せや。隆くん君なぁ』
──コウタは腕を静かに豆の手から摺り抜き喋り続ける。
『メイが信じられへんのやったら戻ってくんなや。仲直り?薄っぺらい信頼関係で仲直りなんか出来る訳あらへんやんけ』2005-12-28 14:58:00 -
309:
隆介は黙ったまま、ゆっくりと立ち上がる。
『あ、帰る?さいなら』
----コウタは挑発する。
『コウタ黙って!!隆チャ…』
──豆は玄関に立つ隆介を見上げ、口を開いた。2005-12-28 15:03:00 -
311:
豆の体は懐かしい香水の匂いに包まれていた。
『あ、隆チャンの匂い』
──目を開けると、豆は、クリーニング上がりのしゃんとして少し固いスーツの中に顔がうずくまっていた。隆介の、腕の中にうずくまっていた。2005-12-28 15:09:00 -
312:
『薄っぺらないから。』
キツく括られた腕の中、頭の上から隆介の少しかすれた声が聞こえる。少し笑ったような声、隆介の声が耳に届く。
『…帰って。元カレやら何サンか知らんヶド、ここは俺とメイの家やし。帰って。』2005-12-28 15:13:00 -
313:
『元カノは?』
----後ろのほうから聞こえるコウタの声。
『…ハァ、アイリとは何もない。それ以上はあんたには関係ないでしょ?』
━━━━━━━━少しだけピクッと隆介の腕が震えた事を、うずくまる豆は見逃さなかった。2005-12-28 15:17:00 -
316:
美雨
しおり??
いつも読んでます?めっちゃおもしろいです?おまめさんのファンです?笑?これからも頑張ってくださぃ??2005-12-29 07:55:00 -
319:
『…フガフガ……隆チャン…フガッッ苦し…』
──豆の体を拘束していた隆介の腕がほどかれる。
『あ、ごめん』
『プハァ*゚Д゚)死ぬかと思った…ゼヒュゼヒュ…』
----軽くむせ返り、ボサついた髪を触る。2005-12-29 14:18:00 -
320:
『メイはどーしたいん?』
----間髪入れずにコウタが問い掛ける。
『………。ん?』
・・・ブーッブーッ・・ブーッブーッ・・・・・2005-12-29 14:20:00 -
321:
『何の音?』
豆は小さな音の音源を耳をすまして辿って行く。
・・・・ブーッブーッ・・ブーッブー・・・
『携帯なってますよ。元カレさん?』2005-12-29 14:23:00 -
322:
『え?』
──豆は背中のすぐ後ろの隆介に目をやる。
『マナー??携帯ブルってますよ』
----隆介の声がコウタに届く頃、コウタは小さく舌打ちをして胸に手を入れた。2005-12-29 14:25:00 -
324:
名無しさん
2005-12-29 14:28:00 -
326:
隆介は何も言わずに黙ってコウタを見つめている。
コウタは震えっぱなしの携帯を眺めている。
『意味がわからん*゚Д゚)』2005-12-29 14:29:00 -
327:
『アイリって隆チャンの元カノやんか?え゛?何でコウタの携帯に着有りなん?え゛ぇ?』
テンパる豆。
━━━━━この着信は、今から全てを明るみに出して行く事になる。2005-12-29 14:31:00 -
329:
名無しさん
最近まめチャン書く量少ないよな?
2005-12-29 22:23:00 -
330:
↑感想スレ見たら書いてるけど風邪こじらせて救急病院行くくらいやねんで。ほんまは寝てなアカンのに皆読んでくれてるからってゆって書いてんねんで(x_x;)
2005-12-29 22:39:00 -
331:
名無しサン?少ないデスね??ごめんなさい?読んでくれてたんですよね??ありがとうございます?体調を言い訳にして申し訳ありませんが?温かい目で見守って頂いけると嬉しいデス?なるべく毎日更新を心掛けてるのですが?少ない事につきましては本当にすいません?それでも読んで頂いてヵキコして頂いてありがとうございます?放置だけは避けるつもりで書きますので?これからも御愛顧宜しくお願いします?
2005-12-30 15:00:00 -
333:
『……コウタ?』
生唾をゴクッと飲み込むと、少しむせる豆。
『ちょっとコウタ!!どーゆ事なんって!!』
───自分でも意外な程、声が多きくて、3人を取り囲む空気が張り詰めて行く。2005-12-30 18:55:00 -
335:
『とりあ座ろや』
コウタのこの一言で、確信した事は、
【長くなる話】って事。
----3人は部屋の中へとゆっくり歩き出す。2005-12-30 19:00:00 -
336:
----座ると共に、コウタはおもむろに胸から携帯電話を取り出した。
プルルルルルル・・・・プルルル・・ルルル
誰かに電話をかける、コウタの手が掴んだ携帯からは機械的な音が部屋に流れ出す。2005-12-30 19:03:00 -
337:
『あ、もしー?近くにおんねやろ。上がって来て』
コウタの声を聞きながら、不安げに隆介を見上げた。
『大丈夫やで。』隆介は大きな手で豆の頭に触れた。2005-12-30 19:06:00 -
338:
コウタが【誰か】と喋りつづける中、
『メイは心配する事ないから。ごめんな。』
----そんな事を言う隆介の、主旨には触れない謝罪が、虚しく不安を尚更、煽り立てる。
『もー来るわ』
----コウタがふてぶてしく言い放ち、豆は我に返る。2005-12-30 19:10:00 -
339:
『誰が来るん?』
──なぜか聞けずに又、生唾を押し込む様に飲み込んだ。
白く揺れる煙をだだ、固まった様に見つめていた。2005-12-30 19:13:00 -
341:
『……・・・元カノ』
──入ってきたアイリの姿が目に写る、
【あぁ、やっぱり。】
思った時にはアイリは向かい合う様に置かれたソファの、コウタの横に黙って座っていた。2005-12-30 19:19:00 -
342:
『で、何これ』
───アイリはいつも通りのヒジキがいっぱい乗っかった目をパチパチと見開き、コウタを見つめた。
『・・・・もーいーやろ。俺ももうしんどいって』
----コウタはソファに深く座りこんだまま、ポツリと囁いた。2005-12-30 19:22:00 -
343:
『は?意味わからんねんヶド。呼ばれたヶド、アイリ来た意味あるん?』
----明る過ぎる茶色い眉をしかめ、アイリはコウタを睨みつけている。
『ぶっちゃけよや』
コウタはアイリの鋭いヒジキを見る事はなく、ため息の様にまた囁いた。2005-12-30 19:26:00 -
344:
『・・・・なぁアイリ』
----次に口を開いたのは、豆の横に静かに座っていた隆介だった。
『隆介、勘違いせんとってな!!アイリなんもしてへんから!!アイリ、隆介に嘘なんかついてへんから!!』
----まるで言葉を被せる様に、アイリは急いでペラペラと口を動かす。2005-12-30 19:30:00 -
345:
『アイリ、騙されたねん。ほんまやで!!この人に騙されだけやねん!!』
━━━言葉はどれも全く理解出来ず、眉をしかめる豆。
気にも止めず、いや、豆などあたかも存在しないかの様にアイリのヒジキは隆介を見つめていた。
・・・・・・・・すがるような弱々しい目で。2005-12-30 19:34:00 -
346:
『アイリ、もーいーねん。もーいーから。』
----隆介は、体を前に少し出して向かい合うアイリにまるで子供をあやす様に話し出した。
アイリは隆介を見つめたまま、今にも涙を落としそうに座っている。
豆は、隆介の背中と一緒に視界に写った、アイリを黙って見つめる。2005-12-30 19:42:00 -
348:
『だって…だっ……てなァァ・・・あたッッあたし…』
----勢いの灯火こそ消えたアイリは、さっきとはまるで別人の様に弱々しく、啜り泣きながら口を開いた。
隆介はいつもと変わらず、優しい目で真っ直ぐに向き合ったアイリを見つめる2005-12-31 02:41:00 -
349:
キ───────ンッ
シュボッッ・・・・
アイリの啜り泣く声を聞きながら口にする煙草は、いつになく苦かった。
----世界の時間は止まってしまったのか、もしくはこの異様な空間のみぞ時間が流れていないかの様に、静かである。2005-12-31 02:47:00 -
350:
『……あたしな、この人の店にたまたまキャッチされて行ってん。』
----ゆっくりと話し出したアイリは、コウタを指してまたすぐに俯いた。
『…隆介と別れてから、何も手につかんくて、ホスト行き荒らしとってん。』2005-12-31 02:51:00