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依存と愛情

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  • 1:

    まり

    どうしてあなたを信じれたの?なぜあなたにだけは疑う気持ちを持たなかったの?

    2005-11-03 12:09:00
  • 251:

    まり

    そんな景色に癒されながら、尋の店についた。
    たった1年ぶりなのに、すごい懐かしい。
    「おおおー!!まりぃぃぃぃ!!!!」
    「あっこれがウワサのまりちゃん??」
    店にまだキャストがいた。やたらハイな尋。なんか前の私たちとはかけ離れた感じで面白い。

    2006-01-18 14:25:00
  • 252:

    まり

    話してて楽しいとかなかった。
    ただただ些細な事に傷ついて、ちゃんと付き合ってなかったから自分の立場がつらかった。
    「おまえ、断りまくりやがって。久しぶりの再会くらいしよーよ♪」
    ともかく嬉しそうな尋。
    カラオケまで歌い出して、まりまで歌わされた。

    2006-01-18 14:27:00
  • 253:

    まり

    何でこんなに明るく最近の事を話してくるんだろう???
    久しぶりの友達に会うと、話すことはいっぱいある。
    けど、懐かしむ過去があるわけでもなく、共通の話題があるわけでもない。
    実際、前の話は私からも尋からも出なかった。
    お互い変わったから??

    2006-01-18 14:29:00
  • 254:

    まり

    わからないまま、みんなでカラオケ。カクテル作って宴会。
    2時間くらいして、そろそろ行くか。と立ち上がった。
    「実はさー、あの後引っ越したんだ。2つ隣の駅。前より狭いけどキレイにしてるよ♪
    「尋のキレイは絶対うそ!キレイだったことないもんっ」
    「いや、見てみろって。マジで。」

    2006-01-18 14:31:00
  • 255:

    まり

    流れで家を見に行くことにした。
    昔の男。今さらどうもこうもない。
    家は前より新しめのマンションで、ロフト付き。やっぱりすごい汚かった。
    半分くらいしか夜型じゃない私は、ものすごく眠かった。
    尋はアルコールも入ってるし、寝る気マンマン。

    2006-01-18 14:33:00
  • 256:

    まり

    「寝られても困るよ。携帯買いに行くんでしょ?」
    「ん〜・・?携帯いいよ・・急がないもん・・」
    「毎日毎日、携帯買うー!って言ってたじゃん」
    「言ってみただけ〜・・」
    半分寝ぼけてる。寝ぼけながら、手を引っ張られた。

    2006-01-18 14:35:00
  • 257:

    まり

    「一緒に寝よ〜‥まりギューしていい?」
    「はっ?よくないよくないよくない!」
    びっくりして断固拒否。
    そんな風に尋がいってくるのはたまにだった。
    門限があったから仕事後の寝てる昼間しか会えなくて、いつもおやすみって勝手に寝られてた。

    2006-01-18 16:36:00
  • 258:

    まり

    右向きたい時は右。左の気分だったら左。
    そんな人だったから‥そんな関係だったからの方が正しいかもしれない。そんな関係だったから、腕枕で寝る日もあれば、背中を向けて寝ちゃう日もあった。
    そうとう酔っ払ってないと、ギューとかチューとかはいってこない。
    全然飲んでないはずだけど‥酔っ払い??

    2006-01-18 16:40:00
  • 259:

    まり

    「酔ってんの?帰るよ。」
    「は?なんで?会いたかったのに!」
    「よく言うよ〜。」
    なんか久しぶりの尋が優しくて、悲しくなった。
    あの頃は叶わない片思いがすごいつらかったのにな‥

    2006-01-18 16:42:00
  • 260:

    まり

    私は尋の事でいくつもトラウマがある。
    こんな変な関係だけど、最初の1ヵ月は『付き合う』という形をとっていた。
    鬼電してきてみたと思えば、こっちからの電話は嫌そう。かけないでいると何してるんだとうるさい‥
    初めての彼氏で初めての夜の人。こんがらがる事ばかりだった。
    愛を感じる時とまったく感じない時が極端だったから、尋の行動=愛がない、つまり逆が愛がある!と思ってしまった。

    2006-01-18 16:50:00
  • 261:

    まり

    尋と関わってる間に知り合った人には、見事に尋の逆を求めた。
    ・かっこいい
    ・優しい
    ・わかりやすい
    ・お金をだしてくれる
    ・相手が動いてくれる
    ・電話もメールも常にくれる
    当たってる様で当たってない。愛されるというのは、そういう事じゃない。
    けれど、私は他から愛を感じる事で尋との淋しさ埋めていた‥

    2006-01-18 16:54:00
  • 262:

    まり

    余計淋しくなる‥
    けれど尋は手に入らない‥
    自分もまた誰かを傷つけている‥
    それでも尋がほしい‥
    尋しか見えない‥

    2006-01-18 16:56:00
  • 263:

    まり

    そうしてズルズル続いただけ‥
    どうしてあんながんばってたんだろうって思うけど、それは差し伸べられる第三者に甘えていたから。
    せっかく忘れてた事を思い出した。
    そうだ‥楽しんでる場合じゃなかった。

    2006-01-18 17:00:00
  • 264:

    まり

    「携帯買いに行かないの?」
    「いい〜。急がない。」
    「そう。今日来たのはかしてた分返してもらおうと思っただけなんだ。」

    「えっ??」

    2006-01-18 22:45:00
  • 265:

    まり

    「待って待って。今は困る」
    「困らない時なんてないじゃん。しかも現金持ってる時すらないし。じゃあね。」
    ロフトを下りて財布をあけた。3万あるから新種を買うと言ってたけど、財布の中身は2万ちょっとだった。
    「返してもらうよ。残りはもう会いたくないしいいや。バイバイ」
    ドアを閉めた。。

    2006-01-18 22:49:00
  • 266:

    まり

    少したってから、洋服に着替えた尋が追ってきた。
    「ちょっ、本当に困るんだってば」
    「携帯買おうとしてたじゃん。」
    「いや、そうだけど、それなかったら他から携帯払わなきゃいけないから、きついんだって。」
    必死になってしょぼい男。
    案の定、好きだった思い出はガラガラと崩れていった。

    2006-01-18 22:52:00
  • 267:

    名無しさん

    2006-01-18 22:53:00
  • 268:

    まり

    しつこい事にホームまで来た。こっちはむしろ半額で手を打ってあげてんのに。
    「来週まで待って」返すわけない。「借用書書くから」なんで5万を取り立てなきゃいけないの。今から印鑑証明取りに行ったり冗談じゃない。
    「いい加減にしてよ。もうこれ以上関わりたくない。」
    「おまえこんな事していいと思ってんの!?」
    はっ!?脅し!?こんなことも何も、こっちは何もしてない。

    2006-01-18 23:00:00
  • 269:

    名無しさん

    2006-01-18 23:04:00
  • 270:

    まり

    「とりあえず1度帰るぞ」
    「まだなんかあるなら、ここで話せばいいじゃん。」
    「いいから。はいはい。」
    普通な話し方とは裏腹に、ものすごい力で引っ張られ、半分引きずられた。
    「痛いっ何すん‥」
    「早くいくぞ!」

    2006-01-18 23:05:00
  • 271:

    ?ぁLlみ?

    バリ気になる?完結まで見るカラ頑張ってねっ??

    2006-01-18 23:34:00
  • 272:

    まり

    隠れ読者サンがぃてくれて嬉しぃデス??書けば書くほど、どーしょぅもなぃ過去ですが、大事な人にも出逢えたので書かせてください?

    2006-01-19 01:44:00
  • 273:

    まり

    パンプスがもつれて脱げそうになる。それほど強引に引っ張り、階段をのぼり始めた。手を振り払おうと何度もしたけれど、手は食い込むばかりで離れない‥
    「はなっ‥して!離してってば!」
    足を引きずらない為には上がってくしかない。尋はぐいぐいと前に進んでく。
    「離せって????」

    注:ヤンキーだったことは1度もありません。

    2006-01-19 01:55:00
  • 274:

    まり

    「ぁあ?わかってんだろうな〜おまえ。」
    1度も尋を怒らしたことがなかったから、血走った眼は異常だった。

    ‥けれど脅される理由はない。悪いけど売られた喧嘩は買います!
    「何がやれんだよっ!自分がかりたんだろがよ。怒鳴って強気にでたとこで、ここでまりが叫べばおまえは終わんだよっ。」
    手にはくっきりとアザ‥嫌がる女の子を引きずる男。十分に傷害ですから。

    2006-01-19 02:00:00
  • 275:

    まり

    呆れて帰ったことはあっても、私も尋にむかって怒った事も怒鳴った事もなかった。
    ひるんだ隙に手を振り払い階段を下りた。
    何でこんな時に限って電車は10分も後なの!?
    ベンチに座る‥
    たかが2万で、こんなくだらないもめ事‥

    2006-01-19 02:03:00
  • 276:

    まり

    はぁ‥ため息しかでないよ。こういうのを『男を見る目がない』っていうんだよね。だって好きになった自分がバカだったとしか言えない‥。
    まだ隣にいる。
    「おまえそんな態度で返さないなら、警察呼ぶよ?」
    「呼べば?自分正しいとでも思ってんの?あんたが傷害になっても、私は窃盗じゃないからね?」
    バカだからわざわざ説明してあげたのに、尋は本当に警察を呼んだ。

    2006-01-19 02:09:00
  • 277:

    まり

    あんな田舎町の駅で静かな日中、ホームで怒鳴り合い→今にも殴りそうなもみ合い→階段で怒鳴って→最後は警察。
    どんだけ昼ドラだったことか‥暇な駅前警察は、ご丁寧に5分で来た。
    店の寮だから住所不定、無職扱い。穴のぁぃたジャージに古ぃビーサンの男。
    ハデめな服に巻髪、シャネルを持った女。
    それで男が『女に金取られた』って騒いで誰が信じるの!?

    2006-01-19 02:21:00
  • 278:

    まり

    しかもお金を盗っていない。名前や住所をいい、交番に連れていかれた。
    こんな事は人生最初で最後であってほしい‥。
    ありのままをスラスラ話した。
    「今日携帯を買うからなんて理由で、2年も貸してるお金を返さないんです。借用書でもけっこうですが、たかが5万でモメたくないですし、私はもう関わりたくないんです!」
    「‥話はわかった。君は何で彼女が半額で許してくれたのに借用書っていうのかわかんないけどねぇ、とりあえず彼女は縁切りたいんだからもうやめなって。」
    尋は警察官に説得されて、呆然としてる。当たり前。

    2006-01-19 02:30:00
  • 279:

    まり

    「体の関係はあるんだよね?」
    はい!?耳を疑った。いったい今どうしてそんな事が‥
    「あるの?ないの?彼も答えて。」
    「いやー‥そりゃぁ話した通り、最初は付き合ってましたから‥」尋もうなずく。
    実は、男女の関係にある2人の間では、窃盗罪が成立しない。今回の様に実際はただの貸し借りだったのが、離婚した途端『盗まれた』といい出す人がよくいるらしい。実際借りたのか盗んだのかなんて、証拠がない。しかも深い関係となったら警察管轄外だとの事。

    2006-01-19 02:43:00
  • 280:

    まり

    電車に乗り、少しずつ都会が近づいてくる。
    疲れと一緒に心臓がバクバクしてきた。
    女兄弟の私は口喧嘩が強くても、痛みに弱い。つかまれた手首が痛い。
    どうしてこんな事になるほどなんだろう‥
    終わりよければ全てよしっていうくらい、終わりは大事な気がする。
    この結果は私の人との付き合い方の結果なんだろうか。

    2006-01-19 16:57:00
  • 281:

    ?まぉ?

    頑張ってにゃぁ?

    2006-01-19 17:49:00
  • 282:

    まり

    ありがとぅござぃます??30分ほど更新します?

    2006-01-19 22:05:00
  • 283:

    まり

    家も知られてる。
    何かしてくるとはあまり思えなかったけど、恐くなってきて直接家に帰りたくなかった。
    こないだの話もしたい。
    剛に電話をしてみよう‥

    2006-01-19 22:06:00
  • 284:

    まり

    「今日行ってもいい?」
    「どうした?いいけど学校だから夕方にしか帰らないよ?」
    「家で待ってるね。」
    不安が収まらない‥レナに電話してみた。

    2006-01-19 22:08:00
  • 285:

    まり

    「‥はぃぃ?‥」
    「ごめっ?寝てる時間だった??またかけるね。」
    「‥んん‥ぃぃょー‥まりからなんてめずらしいし‥何かあった‥?」
    「‥‥尋に逢ってきたの‥」「はっっっ!?」

    2006-01-19 22:11:00
  • 286:

    まり

    「目が覚めたっ何があったの?あの後行ったの!?」
    訳を話した‥きっと先に話したら、剛に言うべきって言われそうでレナに言っていなかった。
    だって、お金がもし回収できなければ元彼に逢いに行った女になってしまう。だから剛には後から言いたかった‥
    「まぁ2万でなんかしてくる事はないと思うよ。けどさ、駅でモメた時に何かあったらどうするの?何で私に言って行かないの!?」

    2006-01-19 22:19:00
  • 287:

    まり

    「ごめん‥」
    違う事で叱られちゃって、なんか笑えてきた。
    「2万で怒鳴りあいなんて前代未聞だよっ?仲間内でネタにさせてもらうよ?」
    「勘弁ー!みんな尋嫌ってたのに、また余計に笑いもんだよぉ?」

    2006-01-19 22:22:00
  • 288:

    まり

    「剛んち行くなら安心。いちお今日はあまり1人になんないんだよ!」
    レナのお陰で少し冷静さを取り戻し、起こした侘びとお礼を言って切った。
    眠くてフラフラしながら剛の家に着いた。毎日の様に一緒にいたから、ものすごく久しぶりに感じる。
    剛の匂いがする布団に入ると、安心して一瞬で眠れた‥最近寝不足だったな‥

    2006-01-19 22:28:00
  • 289:

    まり

    ガチャ‥バタン‥
    剛?扉の音で目が覚めると、もう日が暮れていた。
    「久しぶり。。」
    久しぶりが寝起きでボケボケって‥

    2006-01-19 22:33:00
  • 290:

    まり

    「‥ん?なんか汚くない?」
    「サッカーやってたら転んでさ?風呂入ってくるわ。」
    ザー‥お風呂にお湯をはる音がする。
    夕方とはいえ、浸かとわ‥一緒に入ろっ!

    2006-01-20 11:08:00
  • 291:

    まり

    私たちは喧嘩する時たいがいが夜だから、無言でどっちかがお風呂に入り、後からもう1人が入り仲直りをする。
    昼間の事を話したかったから勝手に入っていった。
    「きゃーH。距離置き中ですよっ!」
    剛がふざける。やっと本当に安心できた気がする。
    気が抜けてふざけ返さずに湯槽に入ると、距離置いている事への話かと思ったらしく、剛も無言になった。

    2006-01-20 11:12:00
  • 292:

    まり

    無言‥


    伝えなきゃ!裏切ってないんだから!重い口を開いた。
    「尋っていたでしょ‥」

    2006-01-20 11:14:00
  • 293:

    まり

    「えっ?あの元彼でしょ?えっ?なんで?」
    「‥今日逢ったの。聞いて!こないだ‥」
    いきなり連絡が来た事から全部話した。
    最初はいぶかしんでいた剛は、警察が来ちゃって‥というところに来たらちょっと笑った。
    「‥それで、まりを先帰らせてくれたから、お金返してもらって尋おいてきた‥1度夏にも着信あったって言ったじゃん?これで2度と連絡来る事はありません‥」

    2006-01-20 11:21:00
  • 294:

    まり

    恐い‥
    言いおわると顔が見れなくて、水面を見つめた。
    ポンッ。
    頭に手を置かれた。
    なでなで‥   えっ?

    2006-01-20 11:26:00
  • 295:

    まり

    「よくがんばった。先に言ってほしかったけど。そしたら危ない目に合わない様についてくとか‥ついて行ったらおかしいか?まぁ過ぎた事だし、これで連絡取らなくなるならいいよ。過去を清算したかったんでしょ?」


    剛の優しさに涙が出た。

    2006-01-20 11:29:00
  • 296:

    まり

    理解してもらえると思っていなかった。怒る事もあまりないだろうとは思ったけど、言うべきだ!とただただ思っただけで、剛がどう思うかはわからなかった。
    もっと剛を信じるべきだった事に気付く。止められたくなくて先に言わなかったけれど、剛はきっと行かせてくれただろう‥

    2006-01-20 11:33:00
  • 297:

    ?まぉ?

    ?しぉり?

    2006-01-20 14:57:00
  • 298:

    まり

    信じてもらいたければ、不安がってないで先に相手を信じなよ!
    前に誰かに言われた。
    私はすごく現実的だし擦れたとこがあるから、『騙されるやつが悪い』と思う。言い訳の様だけど、何かされた時に相手を信じていなければ『やっぱりね。』だし、信じているから『騙された』になるわけだ。
    慎重でいれば防げた事を、『仕方ない』で済ませる人も大嫌い。
    被害者ヅラしてないで、自分の身は自分で守るしかない。

    2006-01-20 16:25:00
  • 299:

    まり

    すぐ仕方ないっていう剛と何度も喧嘩したけど、この心の広さに何度も救われた‥
    ポカポカに温まって、寝転がる。テレビを付けると2人で見ていた番組がやっていた。毎週行く日が一緒だったから、必ず2人で見る番組があった。
    そんな平和が、ものすごく幸せに感じて、また涙が出た。。
    思い出して恐くなったと思ったのか「大丈夫だよ。」
    と撫でてくれた。思わず泣き笑い。

    2006-01-20 17:55:00
  • 300:

    まり

    そのまま、ぬくもりをじっくり味わっていると、
    「‥まりは戻りたい‥?」といきなり聞かれた。別れてから3週間、1度も話はでていなかった。
    私は迷わず『うん!』と答え、またぬくもりに幸せを感じていたら、そのまま眠ってしまった。

    2006-01-20 18:12:00
  • 301:

    まり

    次の日、目が覚めるともう剛は学校に行っていた。
    夕方寝たのに爆睡しちゃった‥
    携帯を見ると優からのメール。おはようと返事がないよー、とりあえずおやすみ。の2つ。剛といたから携帯をいじってなかった。
    日頃どれだけ1日携帯を見てるんだろう。バィトや習いごとで携帯が手元を離れている時以外は、電話も出るしメールもマメ。それだけ携帯依存症になってる‥

    2006-01-20 21:51:00
  • 302:

    名無しさん

    2006-01-20 21:53:00
  • 303:

    まり

    『今の若者は、携帯や電池を2つ持ったり、充電器を持ち歩く。大人から見ると異常ですが、これが普通だなんてびっくりしますねー。』
    ニュースキャスターの『普通』という言葉に安心する。普段は一緒にまとめられたり、比較対照で考えられる事をすごく嫌うのに、自分が気にしてることや凹んでいる時は、仲間がいると痛み分けできる。

    人は支え合って生きている
    1人で生きていけたなら‥

    2006-01-20 22:12:00
  • 304:

    まり

    数日後。
    結局、食事の時の喧嘩、私の仕事についてはそのままになっていて、自由出勤とはいえ入れといたのに1週間も休んでしまったから、出勤する事にした。
    「休んでちゃったから今日は出勤するね」
    と一方的なメールを送り出勤。
    剛の家に帰れないし、実家に夜中帰るわけにいかないから今日は終電まで。

    2006-01-21 15:00:00
  • 305:

    まり

    店長にそれを伝える。
    「週3と言ってたのはドコへやら〜」
    「あ!ついでに12時だと電車乗れないんで、5分前にあげてください?」
    「えぇ???」
    声から逃げる様に裏に行くと時間は22:30。そろそろ剛がバィトあがるな〜と携帯を見たら、メールが来ていた。

    2006-01-21 20:04:00
  • 306:

    まり

    「ぉ疲れさま。仕事って何時まで?送りでまりん家帰れないだろうから、うち来ていいよ。」
    えっ!
    「送りがダメだから、今日は店長に終電にしてもらったよ☆」
    「じゃあ、駅で待ってるから一緒に帰ろ?」
    えっ!?

    2006-01-21 20:14:00
  • 307:

    まり

    私は日がたつにつれ、迷いなく戻りたいと思う様になっていた。
    もう家族同様の剛。
    好きな物も知っている。嫌いな物も知っている。
    食事、マンガ、TV、服のブランド、妙なこだわりと、あまり興味をしめさない物の差‥

    2006-01-21 20:18:00
  • 308:

    まり

    だってどこに行っても、剛の思い出がついてくる。
    新宿を歩く。駅〜伊勢丹までのたった5分。
    ヴィトンを見れば、1年記念にもらった財布の嬉しさを思い出す。
    マルイを見れば、2人で買い物に行って、コートをプレゼントしあったのを思い出す。
    左を見れば、2人でご用達の居酒屋。

    2006-01-21 20:25:00
  • 309:

    まり

    私は新宿っ子で剛は渋谷っ子。私が買い物してるところに合流して‥ってしていたから、2人の遊び場は新宿だった。
    だから1人身になろうとがんばってみても、新宿に思い出が多すぎる。
    家族の話もするし、バィトの人の話や友達の話。剛が知らないことは優の存在くらいで、そんなに身内になっていた彼とある日さよならって、その時の私には出来なかった‥

    2006-01-21 20:30:00
  • 310:

    ?まぉ?

    ?しぉり?

    2006-01-22 01:51:00
  • 311:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    ↑ぃっもァリガトウゴザィマス??

    2006-01-22 18:51:00
  • 312:

    まり

    そわそわしていると、あっという間に時間が過ぎて、久しぶりの仕事なのにうわの空で終わってしまった。
    駅まで走って、ギリギリ終電に駆け込む。満員の電車に潰されながら、剛の待つ駅まで数えた。
    あと3つ‥あと2つ‥あと1つ‥
    10分が遠く感じながら、剛の家に向かう時の気持ちを思い出した。
    1時間半も立読みして待っていてくれている剛‥きっと戻れるっ!

    2006-01-22 18:56:00
  • 313:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    改札を出て人混みを掻き分け本屋へ急ぐ。
    きっと左のマンガコーナー。いつもの本が発売直後だ。けれどいくら探しても本コーナーに剛はいなくて、悲しくなってきた。
    「はい。」
    「どこ??」
    「2階だよ☆」

    2006-01-23 13:27:00
  • 314:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    2階のDVDコーナーに剛を発見。
    「お疲れさま。なんか一緒に見ようと思ってさ☆ってまり鼻水じゅるじゅるっ!」
    短距離だけど、何も気にせず走りすぎて寒さで鼻水が出る。
    笑顔の剛。バィト帰りの習慣はDVDを見てお風呂に入ること。
    まったく普通の剛は、当たり前の様にお風呂をためた。

    2006-01-23 13:32:00
  • 315:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    そしてのんびり温まった頃、
    「まり‥やり直そう」
    と言ってくれた。
    前兆はあったけれど、剛の私への呆れと疲れはすごかったから、あまり期待しない様にしていて‥
    だからこそ本当に嬉しかった。

    2006-01-23 13:56:00
  • 316:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    実は別れる直前は喧嘩が耐えなかった。全部私から喧嘩をふっかけてしまっていた‥
    剛は口にださない。掘り起こさないで私のことにも触れてこない。
    けれど私は気になって仕方なかった。
    まだ連絡取ってるんだろうか‥渡さず終わったプレゼントはどうしたんだろう‥きっと持っていればいつか渡したくなる‥けれど私は見たことがない‥未だにこの部屋に隠してるの?

    2006-01-23 14:00:00
  • 317:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    『まだプレゼントがここにある‥。』
    そう思うとふつふつと怒りが募っていき、言わない様にしていたから違う事で何かあると、爆発しちゃって彼を責めた。その度、
    『悪いけど、剛に対して信用ないから。』
    と吐き捨てた‥

    2006-01-23 14:06:00
  • 318:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    ‥そんな事を言ったところでどうなるというんだろう。
    2人に溝を作り、剛に反省より反抗的気持ちを生ませ、いつも解決に辿り着くことなく悲しい疲れだけが残る。
    自分にも疲れ、いっそ『浮気だ』と被害者ヅラして別れられたら楽だと何回も思った。
    それと同様に、責められ続けた剛は前の2人に戻れたら‥という想いか疲れに変わっていき、
    「ともかくまりと喧嘩をしたくないんだ‥」
    ‥と別れに繋がった。

    2006-01-23 14:11:00
  • 319:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    この時、私は今度こそ!と決意した。
    『もう喧嘩したくない。したって解決できないことを引きずっていたら、前に進めない。好きなのに別れを選ぶしかないなんて、そんな悲しい道はもう嫌だから‥』


    2006-01-23 14:14:00
  • 320:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    ‥けれど、今の私は別の事を思う。


    『二度ある事は三度ある。やっぱり壊れたものは、修復しかできないからほつれていく‥』と‥

    2006-01-23 14:16:00
  • 321:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    それから秋に入り、私は仕事をやめたふりをする事にした。
    店長にやめると話すと、『終電まででいいし週1でいいから』と言ってもらえたから、終電までなら居酒屋のあがる時間と変わらない‥週3居酒屋に入ってる事にしてそのうち1日はお店に入った。
    剛に言わなかったのは、言う必要を感じなかったから‥
    だんだんと感覚がおかしくなっていく‥
    バカがつくほど正直だった私は、モメずに平和でいる方法ばかり探す様になった。

    2006-01-23 15:47:00
  • 322:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    優と毎日メールしあう。
    メールだけだから、『優と別れている間に知り合った男がいて、メル友です』なんて言う必要ない。
    言ったから何が変わるのって話。

    そして段々と、知られなければいいんだ!という逆の間違った発想になっていった‥

    2006-01-23 15:50:00
  • 323:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    優には聞かれなかったし、彼氏がいる事を話していない。優から彼女がいない話は聞いたけど、むしろいるかいないかわからないくらいが調度いい。
    他愛無い、ちょっと色混じりな会話をするのが楽しかったから、『付き合いたいわけじゃないし』と剛への罪悪感はなかった。
    といっても明らかな色セリフを言われる事はなく、絶妙なタイミングで上げたり下げたりする話上手さが好きだった。

    2006-01-23 15:54:00
  • 324:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    優から営業をされる事はなく、されても行けないから助かっていた。
    出会って2月目。バィト前にメールが来た。
    『今日イベントで全員仮装なんだ?22で仮装ってつら??』
    『何着るの〜?みたいみたい??写メ撮ってね?』

    2006-01-23 16:41:00
  • 325:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    すると電話がきた。
    「おはよ〜。今大丈夫?あ、なんか作業中っぽい。」
    「バィト行く準備中☆ハンズフリーで髪巻いてるとこだから、大丈夫だよ。」
    「あ、居酒屋?今日も終電?じゃあさ、久しぶりの再会しようよ☆俺払うから久イベントこない?」
    えっ!優に会える!?

    2006-01-23 22:20:00
  • 326:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    「普段より今日の方が楽しいからさ☆」
    「えっでも優が払ってくれたら、何も優にプラスないよね??」
    「いいよ考えなくて。12時にはバィト出るんだよね?店1時半だから、飯喰おうよ。」
    「いい?いい?ただでさえ、いつも寝てないんだから、早起きなんていいよ?今日だって今から寝るんでしょ?バィトのとこにいるし?」

    2006-01-23 22:24:00
  • 327:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    「んんん‥じゃあ終わったら電話して☆」
    「わかったぁ。また後でね☆おやすみ〜。」
    電話を切るとすごい元気がでた。むしろ早くバィトに行きたい。だって終われば優に会える!!
    好きって言いきれるかんじの感情じゃない。けれど会いたい。優からの連絡が嬉しい。
    決めていたバィト用の服はあっさりとクローゼットに戻して、お出かけ用の服を選ぶ。今日で3度目。優は2回目の時バックやブーツ、髪型が違うことにすぐ気が付いてくれた。

    2006-01-23 22:30:00
  • 328:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    最初は『そんなに日あいてないしね☆』と思ったけれど、違う。
    私にとって『ホスト』は1人だし日があいてない。けれど優にとって『初回送り指名』はいっぱいいるし、いつ会ったかなんて、記憶にないかもしれない。
    それを優はちゃんと覚えていてくれた‥。
    ホストを疑う目でしか見てなかったから、『もしかして特徴と割物以外に、服装や会話までメモ!?‥だったらすごすぎ‥?』と思ったりした。

    2006-01-23 22:37:00
  • 329:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    それも違った。
    2年もたつのに、いつ頃会ったかとか、会話を今も優はスラスラ言える。ものすごい記憶力。
    女の子にとって嬉しい事。優は夢を諦めなきゃいけない日が来て、今この仕事に戻ってきている‥仕事をやめている間も残っていたお客さんのデータ。それをまた活かすことになってしまったのは、素直に喜べる事ではない‥
    夢は聞いていた。その為に学校に行き眠れぬ日々‥
    ホストを3月であがると聞いたのは、この日だった。

    2006-01-23 22:48:00
  • 330:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    バィトをあがり、早番が帰ってしまい、時計を見ると12時ちょっと。
    (1時間半かぁ‥ドンキでも行こっかな‥)

    着信〜♪〜♪
    ー優ー

    2006-01-23 22:53:00
  • 331:

    名無しさん

    ずっと見てるよ?

    2006-01-24 01:00:00
  • 332:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    ↑ぉ名前ゎかりませんが、嬉しぃです??ゃっと3分の1くらぃなので、最後までゅったりぉ付き合ぃくださぃ?

    2006-01-24 16:39:00
  • 333:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    「はぃ〜?」
    「終わったら連絡してって言ったのにしないしさぁ〜。こんなこったろうと思って、早起き正解っ。」
    「終わってないもん♪」
    「うそつけ〜。何で外の音してんだよ。俺ももう新宿だからさ、今ドコ?」
    優しい。。「優」という源氏がぴったり!

    2006-01-24 16:42:00
  • 334:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    頭の中で1人乗り突っ込みをしていると、
    「お〜い、聞いてる?終わってないふりはいいから☆まりの嘘はいつもバレバレ♪」
    とからかわれた。つい口がゆるんで、携帯片手に歩きながら頬笑んでしまう。優と話してると、あまりの楽しさにバカ笑いもしちゃうし、思わす頬笑む‥そんなホッとさせてくれる楽しさも感じる。
    「優しいんだからぁ☆今ドンキ散歩しに向かってた」
    「ドンキ?何しに?」

    2006-01-24 16:53:00
  • 335:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    「えっ‥ななんとなく‥」
    「ハァ〜。店にいるって言ったのにさ。ご飯しようよ。7のとこにいる☆」
    「はぁ〜ぃ♪」
    咄嗟にいっぱい嘘ついて、優に少しでも寝てもらおうと思ったのに、作戦失敗!しかも嘘がみんなバレちゃった★
    そんな間抜けな自分に笑いながら、7に急いだ。

    2006-01-24 16:57:00
  • 336:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    「おぉ!久しぶり〜♪」
    「おっはよ〜♪」
    「うわっ、おはようとかいって‥水商売の男でも出来たかぁ〜!?」
    「何いってんのっ?バィトだって、その日1番最初に会った時はおはようだもんっ!」
    「知ってるよっ☆」

    2006-01-24 17:00:00
  • 337:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    あっまたからかわれた!
    私は優にたいしてなんだかがむしゃらで、よく優に遊ばれた。
    「嫌いな物、生物だけだっけ?」
    「うん。任せる♪」
    「じゃあここ☆こないだお客さんに連れてってもらったんだけど、飯うまかったんだよね。」

    2006-01-24 17:05:00
  • 338:

    名無しさん

    ??

    2006-01-24 17:36:00
  • 339:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    優は仕事関係をいつもサラっと話す。
    「こないだ食べたらおいしくてさ。」と言われたら、好きな人じゃなくたって『誰と!?』と突っ込みたくなる。
    自分から聞いて「お客さんと‥」なんて言われた日には、ノックアウトだ。(同伴?それともアフター?)気になって、そのうち担当が気になりだす。
    まぁそれが色遊び。

    2006-01-24 22:22:00
  • 340:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    優の話し方は、相手に疑いを持たせない。「本当かなぁ‥」どころか、裏がないと信じれる何かが彼にはあった。
    その理由は未だになぜと問われてもわからない。
    ホストだから信じちゃいけない!とがんばって思い続けていないと、彼はまっすぐ入ってくる。疑う理由もないといえばないよなぁ‥。と油断したくなる。
    彼が私を騙しても得がないから、というのはあったかもしれない。
    ブランク足してホスト歴2年半。魔のホスラブで彼のスレには「枕」「色」「嘘つき」「一括」の4大用語が出てきた事がない。

    2006-01-24 22:31:00
  • 341:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    優の話し方は、相手に疑いを持たせない。「本当かなぁ‥」どころか、裏がないと信じれる何かが彼にはあった。
    その理由は未だになぜと問われてもわからない。
    ホストだから信じちゃいけない!とがんばって思い続けていないと、彼はまっすぐ入ってくる。疑う理由もないといえばないよなぁ‥。と油断したくなる。
    彼が私を騙しても得がないから、というのはあったかもしれない。

    2006-01-24 22:32:00
  • 342:

    名無しさん

    2006-01-24 22:35:00
  • 343:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    新人賞を取り、半年後のやめる頃には幹部だった優。人柄の良さで彼は売り上げをあげていた。
    ブランク足してホスト歴2年半。魔のホスラブで彼のスレには「枕」「色」「嘘つき」「一括」の4大用語が出てきた事がない。それが何より営業の綺麗さを物語っている。
    お客さんの話を聞いた時、
    「2人でそんなムーディなとこ行ったら、襲われちゃわないっ?」とふざけると、
    「俺のお客さん男の人が多いし、女の子は他担からの色営相談とか彼氏持ちとかなんだよね。」とあっさり交わされた。

    2006-01-24 22:39:00
  • 344:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    会話を交わしただけかと思いきや、これも事実‥

    あまりに笑い転げてお腹がいっぱいになり、あまり食べられないままお店を後にする。
    「散歩しよっ♪」
    と花園神社への小道を歩く。

    2006-01-24 22:44:00
  • 345:

    名無しさん

    前から思ってたんだけど誤字脱字とか文章おかしいとこに対しての訂正とかはないん?わかりにくいとことか何か所かあんねんけど。

    2006-01-25 11:29:00
  • 346:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    ゴメンナサィ?ぃっも移動中に浮かぶ言葉をそのまま書ぃてぃたので、読み直しをしてぃませんでした??
    ゎかりにくぃ箇所、ょければ指摘してぃただけませんか??

    2006-01-25 12:14:00
  • 347:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    人通りがあまりなく、生い茂った木が街灯を隠す。
    区役所通りのネオンがチラっと見えるだけで、すごく静か。新宿にいたのを忘れる細く短い、神社までの道。
    一緒に歩いたら身長がある事に気付いた。
    「あれっ!優くんも身長あるね〜。」
    「意外にあるんだってよく言われる。俺ってそんなチビキャラ?笑。まりは意外と体重ありそうだね〜♪」

    2006-01-25 16:52:00
  • 348:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    「あっ失礼ー!けど、着痩せタイプだから、逆の脱いだらすごいんですだよっ☆」
    「えっマジで!?よしっ!」
    次の瞬間、私の体は宙に浮いた。いきなりのお姫さま抱っこ。
    「何してんの??おろしてっ?パンツ見えてる???」
    「うむうむ。これは45キロだな☆」

    2006-01-25 16:56:00
  • 349:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    「よし、満足♪」
    10歩くらい歩き、体重測定完了〜♪と満足気におろされた。
    心臓がバクバクバク‥
    いきなりだし、優に近くで頬笑まれて、不覚にもドキっとしてしまった。
    何もなかったように、今日のバィトを聞いてきながら歩いていく優。常に優ペース‥。赤い顔を冷やすように早足で優に駆け寄り、お店へと急いだ。

    2006-01-25 17:01:00
  • 350:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    ビルに着くと、緊張してきた。今日は友達もいない。初回ではなく、優指名になる。立派なホス通い!?
    「顔が強ばってるよ。普通に楽しんでくれていいから♪会計は伝票1度机に行くけど、俺がさりげなく持っていくから、そのままにしておいて☆」
    「わかった‥。」
    こういう時のエレベーターは早く感じる‥

    2006-01-25 22:25:00
  • 351:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    「いらっしゃ〜いやせいっ」
    優の大きな声で、みんながこっちを向く。2時なのにもう満席で、仮装をしているから誰が誰だかわからない。
    「いらっしゃいやせいっ!」‥八百屋?
    前の静かな雰囲気と打って変わって、早めのクリスマスの様な飾りで彩られたお店。女の子たちまでサンタやナース、チャイナに身をつつみお祭り騒ぎだ。
    ツィードのワンピースの自分が逆にういている。

    2006-01-25 22:31:00
  • 352:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    真ん中の席に案内され、思わずそわそわとまわりを見渡した。すぐ隣の子がこっちを見ていて目が合う。
    「○○○?」えっ!?
    トランスで聞こえず近寄ると、
    「仮装しないの〜?私2つあるから、サンタかしてあげるぅ♪」
    と渡された。優がすかさず寄ってきた。

    2006-01-25 22:36:00
  • 353:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    「○○ちゃんありがとー!今たくやの脱がせて、まりに着させよう作戦たててたんだ☆嫌がられるだろうからどうしよう、って話してたんだけど、○○ちゃんのならまりは着てくれる〜♪」
    ‥頬笑む優。やたら楽しそうな女の子。有無も言えずにトイレに連行された。
    「恥ずかしい??」
    トイレで独り言を言ったら、なんか楽になった。仮装のおかげで緊張はどこへやら。

    2006-01-25 22:41:00
  • 354:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    キャバ嬢の子と目があっちゃった。
    (ヤバっ‥きょろきょろしすぎたっ?)
    心配を余所に手をふられた。びっくり!!優のお客さんは『好き〜♪』みたいな人いないって、本当なんだなぁ。
    おばさんが帰ると、優はちょこちょこ戻ってきてくれた。
    あっという間のラッソン‥

    2006-01-25 22:58:00
  • 355:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    気づくと伝票はもう机からなかった。。
    「でよっか♪」
    エレベーターに乗ると、「もう1枚!」と言われ写真を撮った。寄り添って5階から1階までの10秒間。
    バイバイする頃にはもっと好きになってる。ホスクラマジック。
    この時はそんな事まだ知らなかったから、ドキドキしてる自分に変なのって思いながら、同じ小道を送ってもらい、ミスド前でバイバイした。

    2006-01-26 19:29:00
  • 356:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    すぐに
    「気をつけて帰れよ。着いたらメールしてね」
    とメールがきた。
    「ありがとう☆すごい楽しかった♪優はやっぱり尊敬するっ!家着いたらメールするね」
    「またぁ〜そんなこといってぇ。俺は信じないぞ!」

    2006-01-26 19:31:00
  • 357:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    ↑↑机からなかった NG
    机からなくなっていた です。

    2006-01-26 19:32:00
  • 358:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    家に着いてからちょっとメールをやりとりして、眠りについた。。

    ぎくしゃくすることなく、剛との落ち着いた日々が戻ってきた。もうすぐ2人の誕生日。
    私と剛は2日違いの誕生日で、去年は剛の誕生日に温泉に行き、私の誕生日に都内で食事をした。
    年末の誕生日だからすぐ宿はなくなってしまう。復活してすぐ2人でいっぱい探し、アジアン風リゾートホテルに予約した。

    2006-01-26 19:39:00
  • 359:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    楽しい旅行。思い出がまた1つ増える。
    剛は写真嫌い。私も嫌い。
    けれど剛とのお出かけを、2人の日記の様に写真で撮るのは好き。
    今年も幸せな旅行が早く来て欲しいな〜♪・・って楽しみに毎日思ってたな・・

    2006-01-26 19:42:00
  • 360:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    居酒屋バイトはいつも10時30まで。賄いを食べて早番のみんなと話し、終電近い時間の電車に乗る。
    この日はすごい混んでいて、めずらしく後30分お願い!と頼まれ、了承した。
    終わって賄いを食べている時、いつもより時間がない事をすっかり忘れていて、気づくと終電5分前!慌てて駅まで走ったけれど、結局乗れなかった。
    早番の子はもう帰っているところ。遅番に加えてもらうには、平日だからきっとこの後は暇だろう・・
    朝までマン喫を決意して歌舞伎に向かった。

    2006-01-26 19:45:00
  • 361:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    寒いし寂しいな・・
    30分くらいでも会えないかなぁ‥と期待して、優にメールしてみた。
    「終電乗り過ごしたー涙 優キャッチ出てたりする?時間あったら会いたいな」
    返事来るかなー‥同伴だったら無理だし、こんな寒い日は外でないのかもなー‥
    そんな事を考えながら、深夜の方が明るい歌舞伎に到着した。

    2006-01-26 19:48:00
  • 362:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    着信〜♪
    「もし?な〜にやってんの。」
    「時間の計算間違ってて、あっさり電車に行かれたよぉ」
    「朝までどうするの?」
    「お茶するには長いからナイトパックで朝まで寝てるつもり。でも、深夜に歌舞伎にいることってないから、せっかくだし優にちょっと会いたかったりする♪」

    2006-01-26 19:50:00
  • 363:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    「おお!今平気だよ。でもさ、朝まで女1人もなんだかあれだから、店来る?」
    「えっ!値段っていくらくらいなの‥?」
    「んとねー、ボトルと最低セットで25000円くらい。でもボトルはこっそり持ってこれるから、15000円ちょっと。でも初回と同じ5000円でいいよ」
    「‥それ優が10000円だしてくれるって事でしょ?」

    2006-01-26 19:55:00
  • 364:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    「うん。けどちょうど今日誰も来てないし、キャッチに出なきゃと思ってたから、助かるよ」
    (寒いしわかる気もするけど、優が10000円出して割あうの??)
    バックもわからないし、かなり謎だった。
    「あれから会ってないし、今日暇な日だから俺着けるし♪」

    2006-01-26 19:57:00
  • 365:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    別に外で30分会えたら、十分満足できたと思う。
    けれど、飲みたい、騒ぎたい‥すでに中毒!?
    優の言葉に甘えて、あっという間に店前到着☆
    「ひっさしぶり〜♪」
    「あはは☆まだ1ヶ月だよぉ」

    2006-01-26 19:59:00
  • 366:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    優の元気さが大好き。
    最近の話しをしながらエレベーターに乗ろうとすると、着信〜♪
    −剛−
    びっくりした。この時間はいつも剛から電話が来る時間。いつも剛の方がバイト後家に着くのが遅いから、私が電話待つ側。
    それをすっかり忘れて優に浮かれていた自分‥

    2006-01-26 20:02:00
  • 367:

    名無しさん

    2006-01-26 20:03:00
  • 368:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    剛とあまりにも喧嘩が絶えなかった時、いきおいもあって『優が好きかも☆』と思った事があったけど、恋愛の好きより人として尊敬できる、大好きな人って気持ちの方が強かったし、剛と復活してからは剛が大事だった。
    ‥けれど実際、優に会うとあっさり浮かれている自分‥
    「ちょっとごめんね」
    少し離れて、電話にでた。何も言い訳考えてないー!!
    「‥もしもし?」

    2006-01-26 20:05:00
  • 369:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    「ただいま〜♪あれ?外?」
    「うん。終電乗れなくて今満喫向かってる。」
    「ええー!1人で大丈夫?乗れなかった瞬間に俺に電話くれれば、新宿行けたのに」
    ‥考えもしなかった‥
    駅を出て夜風に当たると、淋しさが歌舞伎を引きつけた。

    2006-01-26 20:07:00
  • 370:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    「あ!そっか‥」
    「考えなかったの?もう家着いちゃったからなぁ‥」
    「大丈夫だよ。レディシートにするし始発まで寝ちゃうだけだから☆」
    「ああ、いつものとこ?あそこはレジ横がレディースだから平気か。」
    「うん。外寒いし中入っちゃうね。」

    2006-01-26 20:08:00
  • 371:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    「はいよ。目覚ましかけろよ〜」
    「だね☆お疲れ様〜♪」
    「おやすみ」

    ‥少し離れていて優には聞こえないはず。でもガン見されている‥

    2006-01-26 20:09:00
  • 372:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    そんな中、スラスラ彼氏に嘘をつく私。やっぱりおかしくなってた。
    「ごめんね、お待たせ」
    「男〜?あれだろ、おやすみコール!」
    (う‥さすが。するどい‥)
    「そうそう。男はいっぱいいないとね☆」

    2006-01-26 20:15:00
  • 373:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    満喫?マン喫

    2006-01-27 00:25:00
  • 374:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    「よく言うよっ☆」
    ‥認めると疑われないもの‥
    エレベーターに乗り、1ヵ月ぶりの扉をあける。
    その日は本当にガラガラで優といっぱい話せたから、笑いすぎてアイラインが涙でなくなっていった。
    「最初さぁ、俺をあやしい奴って見るわ、『かっこいい人いなかったら帰る〜♪』って言ってて、店見て本当に帰ろうとするし‥マジひでーひでー。」

    2006-01-28 17:30:00
  • 375:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    ヘルプが笑う。
    「だって初ホスクラで恐かったんだもん??」
    「俺がブランデーだしたらまずっ!ケーキ作ったらフルーツが苦手なやつでさ〜‥」
    優の俺は被害者だぁっ?ってふざけはいつも面白い。明るくて社交的な反面、すごく慎重で疑い深い。私がふざけると、『俺を惚れさせないでくれっ』とあっさりスローなのは、ちょっと悲しいけど‥

    2006-01-28 17:36:00
  • 376:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    逢うたび好きになる。
    優の大変な近況を聞いて、明日からもっとがんばらなきゃって思う。
    次いつ逢えるかわからないから、彼の笑顔とやさしさを目と耳に焼き付ける。
    送りラッシュだから、『店下でいい』って断っても、必ず花園の小道を歩いてミスドまで送ってくれる。
    優を独占できるほんの数分‥

    2006-01-28 23:02:00
  • 377:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    寒さが増した12月半ば。
    2人の真ん中誕生日がやってきた。
    伊豆のバリ風プチホテル。電車とバスに乗り継ぎ、途中下車をして散策したりかまぼこ食べたり‥剛とはのんびり加減が似ているから、何をしていてもしっくりくる。
    ほのぼのと宿に到着したのは、もうお食事直前だった。

    2006-01-28 23:10:00
  • 378:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    緑の壁にうすい黄色の家具。もちろん外には2人こだわりのお風呂。去年は『和』で檜風呂に部屋懐石だったから、今年は『洋』でイタリアン。
    「あれから1年って早いね〜♪」
    ウェルカムティーのホットココアを飲みながら剛に話しかける。
    「だなー。檜に雪もよかったよね☆」ガサゴソ‥
    鼻歌まじりに、ロングYシャツみたいな浴衣にいそいそ着替える剛が、かわいい☆

    2006-01-28 23:14:00
  • 379:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    私も着替えて、ダブルベットで思い出と喧嘩もしたねって戯れていると、すぐ食事に呼ばれた。
    生物を剛にあげて、デザートを私にくれて苦手な物を交換っこ。いつもは何でも分け合って食べるから、今日はバラバラで淋しいと思ってたけど、こうしていると1人じゃない。
    長く付き合って生まれる『居心地の良さ』は、口に出さなくてもわかりあえて、暗黙の了解がいくつも出来ること。
    幸せに浸ると、1年間の幸せだったことだけ一気に思い出し、思わず頬笑んだ。

    2006-01-28 23:32:00
  • 380:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    食事の為に服に着替えたから、部屋に戻ると1番にまた浴衣に着替えた。引っ越してからベットをやめて布団だったから、広々のダブルベットが気持ちいい。
    お花を浮かべて星空を楽しむ‥温かいって本当幸せ‥幸せを感じると悲しい時よりも涙がでる。
    剛に抱きついてお湯にもう1度深く浸かった。『ん?』
    ‥その笑顔をむけてくれるうちは、きっと愛がある‥

    2006-01-30 14:21:00
  • 381:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    12時のカウントダウンをして一つになる‥

    しばらくしてベットを出ると、誕生日を迎えた剛の携帯はメールラッシュ。
    去年はそのまま次の日まで放っておいたのに返事を打ち出す剛‥めずらしいな‥普段メール嫌いだし、なんか違和感‥
    「ホテルのプールみたいなお風呂入ってくるね。」

    2006-01-30 15:44:00
  • 382:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    「ごめん、もうちょいで終わる。」
    「ん‥でも剛お風呂行かないでしょ?だから今入ってきちゃうよ。溺れてたら助けてねっ☆」
    笑顔で部屋の扉を閉めた。なんで妙に感がいい方なんだろ‥鈍感で騙されてるくらいの方が幸せなんじゃないかな‥
    プールみたいなお風呂は、湧き出る水の音しかしない。広すぎてどこに浸かったらいいかわからない。
    ‥どこに行っても居場所なんてない‥

    2006-01-30 15:48:00
  • 383:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    部屋に戻ると剛は眠っていた。しばらく見つめて‥空虚を感じたから、背を向けて眠りについた。

    何から背を向けているのか‥剛なのか‥真実からなのか‥
    嫌なことはいつも眠れば忘れられる。早く睡魔が襲ってほしい‥
    上の階を走り回る子供の足音がうるさい‥年末でしかも深夜3時‥子供連れでこの宿を選び、しかも起きてるっていったいどんな親?気が散って寝れない‥イラつく‥

    2006-01-30 15:55:00
  • 384:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    夜中に考え事なんてしたって、いい結論なんてでない。なのにだんだんと目が慣れて部屋が薄暗く見えてくる頃には、すっかり眠気もなくなり、いろんなことに思いを馳せた‥
    あの時、剛は私に気持ちをぶつけずに謝るだけだったけど、実際はどう思ってたんだろう‥
    温泉楽しかったな‥また来年って言葉がすごい嬉しかったっけ‥
    今年も『また来年』って言ってくれたけど、なんかもう来年はない気がする‥
    なんとなく‥なんとなくだけど‥

    2006-02-01 16:50:00
  • 385:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    剛の笑顔に起こされた。
    「寝坊すけだなぁ☆部屋食じゃないからメイクしなきゃでしょっ?ご飯の時間過ぎてるぞ〜!」
    まぶしっ‥
    清々しい。澄んだ空気に綺麗な緑一面の景色。
    けれど5時まで眠れなかった私にはきつい陽射し。

    2006-02-01 16:57:00
  • 386:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    ぼー‥っとご飯を食べる。朝からこんなフルセット‥うんざりする量の朝食を食べきった剛は、満足気だしさわやか。
    今年は純粋に旅行を楽しめない‥帰りの電車も私はぼー‥としていた。
    のどかな景色‥ひさしぶりの潮の香‥キラキラしてる水面がきれい‥
    剛と同じ景色をみていても、きっと違うことを考えている。

    2006-02-01 23:10:00
  • 387:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    年越しは剛の弟と3人だった。この年も眠さと寒さでお参りにはいかなかった。
    最後は神頼みっていうんだから、悪あがきに神頼みしてみるべきだったかな‥

    その2週間後、祖母が亡くなった‥
    あまりに突然‥私はオール明けだった。またおごりで優のところに行って、剛との曖昧さを忘れたくてはしゃいで飲みまくっていた。そして帰宅と同時の‥よく晴れた午前中に、1本の悲報‥

    2006-02-01 23:17:00
  • 388:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    母と駆けつけた。お互いを励ましながら‥認めたくない気持ちと、受け入れなきゃという気持ちが戦う‥はっきりしすぎた現実だから、まるで現実味がない‥
    早く行ってあげなきゃ‥でも会いたくない‥
    年賀状まだ出してない‥三味線もっとやってあげればよかった‥
    新年の挨拶行ってそれっきりだ‥なんでまた逢えるって思ったんだろう‥
    なんで‥なんで‥

    2006-02-01 23:23:00
  • 389:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    到着までの30分、いろんな言葉が頭のなかを駆け巡った‥
    妙に冷静に働いてる脳とパニックの脳。1度に4つくらいの言葉が右から左から流れた‥
    あ‥レッスンお休みもらわなきゃ‥あ‥明日剛と逢う日だメールしなきゃ‥
    『祖母が亡くなりました。明日逢えない。また連絡する。』

    2006-02-01 23:26:00
  • 390:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    先生にメール‥なんで‥学校に電話‥あんなに元気だったのに‥テスト延期願い‥もっと優しくすればよかった‥妹の学校‥旅行一緒に行けてよかった‥
    ぐちゃぐちゃ‥
    私はおばあちゃんっ子だったから、ショックが大きかった‥
    ♪〜♪メール受信:剛

    2006-02-01 23:35:00
  • 391:

    名無しさん

    ???

    2006-02-01 23:43:00
  • 392:

    まだぁ???

    2006-02-03 01:49:00
  • 393:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    らいむさん読んでいただけて嬉しいです??このあと悲しいことが続いたのを思いだし、またつらくなりました??でも必ず完結します?

    2006-02-03 17:09:00
  • 394:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    『ご愁傷さまなり?大変だと思うけど、無理しないんだよ??』

    ‥唖然‥呆然‥
    確かにいつも2人だけのふざけたあだ名で呼びあい、メールも『なり』とか『だに』とかラブラブメールをしてる‥‥けど今はそんな状況?
    あまりの無神経さに怒りを通り越した。

    2006-02-03 22:36:00
  • 395:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    『別れよう』とか話をするレベルじゃない。勝手に別れます!
    即メールを削除して携帯を閉じた。
    悲しい‥淋しい‥1年も付き合った大事な人は、頼りになる人じゃなかった‥むなしい‥

    何を思っても葬儀は進んでゆく‥

    2006-02-03 22:39:00
  • 396:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    祖母は三味線の先生をしていたから、100人強の人が参列してくれた‥盛大に送り出してあげられた‥
    「三味線をやってらしたお孫さんはあなたよね?」何度もそう話しかけられた‥
    小学校のとき少しでやめてしまい、中学に入ってからまた始めてもう4年になる。年4回ある会の発表を見にきていない方まで私を知っていた‥
    「おばあちゃんね、また始めてくれたってそれはそれは喜んでいたのよ。」

    2006-02-03 22:47:00
  • 397:

    名無しさん

    2006-02-04 02:37:00
  • 398:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    お稽古をめんどくさがった。発表会も、眠いとかダルいとか口にした‥
    三味線の会のとおばあちゃんの会2つに出るから年間で8回‥
    おばあちゃんには愚痴を言ってない。けれど、春秋にまとめて4つずつあるだけ‥
    年間で見たたった8日‥
    もっと真剣にやればよかった‥

    2006-02-04 11:05:00
  • 399:

    名無しさん

    2006-02-04 12:14:00
  • 400:

    名無しさん

    2006-02-04 12:32:00
  • 401:

    名無しさん

    2006-02-04 14:24:00
  • 402:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    悲しみとは関係なく、いろんなことが済んでいく‥
    2週間たった頃、少し気持ちが落ち着いて剛を思い出した。
    (そういえば連絡きてない‥。)
    別れ話しをしなきゃと剛を思い出したわけだけど、向うがしてこないのはなぜ?発信‥

    2006-02-06 22:31:00
  • 403:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    落ち着いた?とか、最近何してたとかの会話。
    連絡してこなかったのは何て言っていいかわからなかったから。いろいろと忙しいと思ったから‥
    もう2年目だよ?こういう時に人の心配がうざく感じるから1人でいたいタイプなのか、悲しいから連絡ほしいタイプなのか明らかにわかるはず。剛の思いやりは自分の価値観での気配りであって、思いやりじゃない。
    現に、他の人達は心配してこっちが返せなくてもマメにメールをくれている。

    2006-02-06 22:43:00
  • 404:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    電話をして余計疲れた‥
    顔を見ないで別れを告げるのはあれだしと思って電話を切った。
    中学からの親友に話してみると、『まりは彼氏に求めすぎだよ。剛は男にしちゃかなり気が利く方だし、人間誰だって欠点はあるもの。今の疲れてる時に別れを決めるのはやめた方がいいんじゃないかなぁ‥』との返事‥
    確かに今は平常心がかけてるし、冷静じゃない。
    なんとかとどまり、いつも通りの連絡をとった。逢う気がしなくて、次再会したのはこの3週間後、最後に逢ってから1ヵ月半たっていた。

    2006-02-06 22:56:00
  • 405:

    まだかにゃまだかにゃ??わくわく(*´艸`*)

    2006-02-09 02:55:00
  • 406:

    名無しさん

    ↑お前うざい。

    2006-02-09 09:36:00
  • 407:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    らいむさんしぉりァリガトゥゴザィマス??
    もっと更新できるょぅにします?

    2006-02-09 22:20:00
  • 408:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    別れを決意してからは、粗ばかり出てくる。
    (いつ話そう‥)
    「あっまり☆早かったね。」「それにするの?」「うん。後は裾はかるだけ。どう?」「うーん‥スーツってよくわかんないけどぉ‥ジャケット細すぎない?」
    「最近はこんなもんですよ〜。」
    なんか2人とも素っ気ない‥剛が買い物の時はほとんど一緒だから、店員さんとも仲良くなったのに‥。2人ばっかで話しているし、トイレに行きそのまま違うフロアをプラついた。

    2006-02-09 22:38:00
  • 409:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    30分後、ごめんと剛が現われた。
    「どうする?」
    (‥いつも通り‥?気のせい‥?)
    「7時かぁ‥さっきお茶したしお腹すかないでしょ?まりどっか行きたい?」
    (別れ話しはやっぱり個室かなぁ‥)

    2006-02-09 22:42:00
  • 410:

    名無しさん

    http://vl-o-l.jp/gaogaojgmjgp/

    2006-02-09 22:48:00
  • 411:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    「‥まり?」「あっ‥どうしよっか‥」
    街を歩く幸せそうなカップルを目で追ってしまう‥もう剛と手をつないで幸せ感じれる事もなくなるんだな‥
    また色々考えていて無言になってた‥
    「‥まり‥?‥もしかして聞いてた‥?」
        ‥は?

    2006-02-09 22:50:00
  • 412:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    「えっ?」「さっき来た時‥」「‥‥えっ??」「あっ違うか??なんか考え事してるから‥」
    (‥‥はっ?‥‥)
    「‥店長さんとまりのこと話してたってこと?」
    「‥‥‥」
    「‥なに?‥隠すって変だよ‥」

    2006-02-09 22:55:00
  • 413:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    「‥‥‥」「‥なんで言えないの!?」「‥‥外だとあれだから、どこか入ろう‥」「なに!他人に聞かれたって関係ない!」

    「‥‥‥‥俺、まりより好きな子が出来たかも‥」

    ‥‥えっ‥‥?

    2006-02-09 22:58:00
  • 414:

    わくわく感を伝えたかっただけやから?気分悪くしたらゴメンね?完結までひそかに応援してるから?また完結したら遊びにくるね?

    2006-02-10 02:42:00
  • 415:

    名無しさん

    2006-02-10 02:55:00
  • 416:

    名無しさん

    らいむのくるスレ発見

    2006-02-10 09:25:00
  • 417:

    名無しさん

    2006-02-10 09:26:00
  • 418:

    名無しさん

    2006-02-10 09:27:00
  • 419:

    名無しさん

    2006-02-10 09:28:00
  • 420:

    名無しさん

    2006-02-10 09:29:00
  • 421:

    名無しさん

    2006-02-10 09:30:00
  • 422:

    名無しさん

    2006-02-10 09:31:00
  • 423:

    名無しさん

    楽しみに読んでるょ?? 荒らしなんか気にしないで完結頑張ってくださぃね?

    2006-02-12 10:49:00
  • 424:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    遅くなってごめんなさい。あげていただいてありがとうございます☆

    2006-02-12 13:43:00
  • 425:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    好きな子…?
    えっ‥
    まりよりって‥
    どういうこと‥‥
    浮気‥

    2006-02-12 13:45:00
  • 426:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    「‥何の人‥?」
    「‥12月に知り合ったんだ‥」
    はっ!?そんな前!?
    「‥どこで?‥」
    「クリスマス前にバイトのやつと飲んでて相席した‥で、その後も渋谷でばったり会って‥番号交換しちゃった‥」

    2006-02-12 13:46:00
  • 427:

    まり ◆x7wAHZhNOU


    ‥つくづく嘘の下手な男‥しかもきちんと伝える気がなかったなら、聞かれるかもしれないような場所で、そんな話しをするもんじゃない。
    呆れ‥ドラマの見過ぎなんじゃない!?
    「そんな嘘くさい出会いはいいけどさ‥なに、じゃぁ2ヶ月もずっと黙って連絡取ってたんだ‥?」
    「‥気になってきたのはつい最近で‥まだ会ったりもしてないよ?」

    2006-02-12 13:49:00
  • 428:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    そういう問題じゃない‥
    「まりの事も話してあるし、向こうも彼女さんに悪いからって会おうとはしないし‥」
    ‥ってことは自分から誘ってんじゃん‥
    「ただのメル友っていうか‥」
    「‥誕生日の日にメールしてたのもその人だ?」

    2006-02-12 13:50:00
  • 429:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    「・・・・・・」
    「嘘でも違うとか言えば?」
    剛と喧嘩するとどんどん醜くなる。無言になったり追いつめられたような表情を見ると、余計にイラついて罵ってしまう。
    元から口喧嘩すると止まらないタイプではあるけど、剛といてヒートアップした。
    彼氏とラブラブで穏やかになったよね。と言われる一方、前よりもトゲトゲしくなった。言われるのも、それだと思う。

    2006-02-12 13:52:00
  • 430:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    修正↑トゲトゲしくなった。と言われるのも、わかる。

    2006-02-12 13:54:00
  • 431:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    まただんまり。。一生懸命考えて、頭がこんがらがると放棄→もういいや別れよう。
    これがいつもの剛の思考回路。
    けれど、二股してもバレない状況だし、まだ気になる程度ならまりを選んでくれると思っていた。
    口を開いた剛からの意外な言葉‥
    「‥正直言うと、まりと出会った最初の頃みたいな楽しさを彼女に感じるんだ‥」

    2006-02-12 13:56:00
  • 432:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    「メールするだけで嬉しくて、早く顔見たくて‥まりはつらい事あったばかりだけど、俺たち秋から別れ話何回もして、けっこう喧嘩もしたじゃん?なんか疲れてきちゃったんだよね‥」
    「・・・・・」
    「なんか癒し系っていうか‥わがままなまりが好きだったけど、今はなんか疲れた‥」

    疲れ‥?剛にとってまりはお荷物‥????

    2006-02-12 13:59:00
  • 433:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    賑やかな街。だって今日はバレンタイン‥
    いつもより腕を組んで歩いている人が目立つ‥
    靖国通りで人がたくさん歩いている道の端っこで、こんな日に浮気発覚してふられてるのはまりくらいじゃないかな‥
    別れ話ししにきてふられている‥しかも浮気‥
    私がつらくて1人でこらえていた時も、剛はその女の事ばかり考えていたんだね‥

    2006-02-12 14:13:00
  • 434:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    剛はいつもこうやって私を打ちのめす。普通に偶然やなんかで浮気発覚して喧嘩なら、別れるか許すかの問題だけ。
    けれど、何もこんな時に‥しかもまりなんて忘れてたんでしょ?
    1つ事件が発覚すると、ダブルもショックを必ず与える‥
    毎日一緒にいたって、いっぱい愛しあったって、あなたをいっぱい知ったって‥
    ‥結局合ってなかったのかもね‥

    2006-02-12 14:15:00
  • 435:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    なんか言う言葉も出てこない‥まりより気になるなら別れるしかないじゃん‥
    「‥今さ‥ていうか今日さ‥バレンタインじゃん‥もしまりが帰ったら、今からでも彼女に会いたい‥?」

    「‥うん‥」
    死ねっ!

    2006-02-12 14:20:00
  • 436:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    即座にそう思った。
    容赦ない男。そんな会いたいくらいなら、きちんとまりに話してきて別れるべき。
    なのに、今日言うつもりはなかったという剛。じゃあまりは店員との話聞いてなかったし、聞かれてたって勘違いしなかったらずっと言わなかったわけ?
    それでうまくいかなかったら戻ってくるんでしょ?
    卑怯だし最低だよ。

    2006-02-12 14:22:00
  • 437:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    「‥帰ろ。違う日とかに行きたくないし今日荷物持って帰る。」
    「わかった‥」
    無言で駅まで歩く。
    途中、1度歩くのを止めてもう1度聞いた。
    「そんなに会いたい‥?」

    2006-02-12 14:23:00
  • 438:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    「‥うん‥さっきまでまだまりに話すほど彼女に好意はないと思ってたんだけど、話したら好きになってることに気づいた‥もう無理だよ‥」
    誰も引き留めてないんですが‥
    「‥わかった‥」
    電車に乗る。15分の距離。無言で2人で立つには長い‥
    途中、椅子が空き座ると、剛は眠りだした。

    2006-02-12 14:25:00
  • 439:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    昨日あまり眠れてなかったからって、どこまで無神経な男なわけ!??
    部屋に着き、荷物をまとめようとしたけど力が入らない‥
    このまま帰りたくないな‥
    剛とぽつりぽつり話しをしながら、優にメールを打った。現在21時30。
    (まだ寝てるよなー・・)

    2006-02-12 14:27:00
  • 440:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    出勤メールは1時頃来る。たまにのおはよう電話は11時頃。
    けれど1分もしないで返事がきた。私が今日出勤?って送ったから初めての事でびっくりしたんだと思う。
    『どうしたの?』って‥
    寝てたのにごめんねって言えば、起きてたよって言われるのがわかったから、こんな時間なのに返事くれた事には触れずに『今日会いたい‥』って送った。
    『何かあった?俺もう準備できるし、じゃあ仕事前に会おう?何時頃これる?』

    2006-02-12 14:30:00
  • 441:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    『11時には着けると思う』
    『わかった。また着いたら電話して☆』
    無駄がなくて優しい優。きっと会ったら慰めてくれる‥
    優には彼氏いるなんて言ってないのに‥浮気されたとか被害者ぶれないね。自分もつくづく勝手な女‥
    いつもの2人の部屋に入ると少し落ち着いて、細かい話しができた。

    2006-02-12 14:32:00
  • 442:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    酔っぱらってたから、ノリだった。あまり連絡とってなかったし、誕生日の日にも確かにメール来たけど、全部が彼女じゃなくて本当にいろんなやつに返信しただけ。
    まだ会ってない。彼女がいるって話した。
    これは真実らしい。こうなってくると、どれが嘘でも真実でも何も変わらないんだけど‥
    喧嘩しても大好きだった人との別れ‥ともかく知りたかった‥
    なんで彼女を選ぶのかを‥

    2006-02-12 14:34:00
  • 443:

    名無しさん

    いつも楽しみに読んでます??完結頑張ってくださいね(≧∇')Ъ

    2006-02-16 01:17:00
  • 444:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    すごく遅くなってしまってゴメンナサイ???↑さん、ぉ名前ゎかりませんがぁりがとぅござぃます??

    2006-02-19 22:02:00
  • 445:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    ぽつり‥ぽつりと話す剛をずっと見つめた。その顔からは何も感じられなかった‥
    まりへの罪悪感、終止符をうつ事への何かしらの感情、開き直り‥
    あるべきものは何もなく、ただその彼女の声やメールを思い出しながら、語っている‥
    今、剛の頭には彼女しか存在していない‥

    2006-02-19 23:05:00
  • 446:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    『なぜ‥?』
    そんな思いは淡く消えた。
    『ただ彼女が好きだから』それだけだなんて‥皮肉だよ。長く一緒にいることはやっぱり意味を持たなかった。
    剛が何を話していたのかまったく覚えていない。多分忘れたんじゃなくて、聞かない様に心を閉ざしたからだと思う。静かな終止‥

    2006-02-20 00:10:00
  • 447:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    『わかった』しか言えない静かな別れ‥。
    「帰るね。ごめん‥荷物はいない時に取りにくる‥今日は無理だから‥」
    「‥駅まで送るよ‥」
    こんな時に優しさなんていらないのに。だってそれはただの同情と紙一重だから。その彼女にも同じ顔で同じ声で同じ言葉をかけるんでしょ?もう私の剛じゃなくなるのに‥

    2006-02-20 00:28:00
  • 448:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    何を話していいかわからないし、話すこともなくて、無言で駅までの坂道を下った。
    誰もいない住宅地。けっこう急な斜面。2人で手つないで何百回通ったかな。2人だと早い15分も、逢いに行く時は『遠いな〜』って思ったっけ‥早く逢いたい焦りと、静かすぎる道に1人の孤独さで、この道があまり好きじゃなかった。
    それを最後は2人で下るなんて‥
    24時間の駐車場。コンビニ。モス。少しずつ店灯りで明るい道になってきた。3分前とは打って変わって、夜中でも交通量の多い街道。信号で止まると、大きなトラックがすごいスピードで何台も何台も、目の前を通っていった。
    (気持ちよさそう‥)

    2006-02-20 01:56:00
  • 449:

    名無しさん

    2006-02-20 02:27:00
  • 450:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    駅が見えた。
    後50歩くらいで剛とはさよなら‥この駅に来る事もなくなる‥私に向けられる笑顔も‥ぬくもりも‥
    それまで出なかった涙がとめどなくこぼれ落ちた。
    泣いたって困らせるだけでどうにもならないのに‥

    2006-02-20 15:24:00
  • 451:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    涙をぬぐって手をつながれた。
    「泣かないで‥心配になるから‥」
    心配?他の女に心変わりしたのに、まりを心配?
    いつも剛の優しさは残酷なんだってば。どうしてわからないの?そんなどっち付かずな態度は同情だって‥
    泣きすぎて苦しい‥

    2006-02-20 15:47:00
  • 452:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    バレンタインと共に訪れた不幸‥これで何回目だろう‥

    しっかりしなきゃ‥自分だって別れようとしてたんだから‥むこうが先に切り出しただけで‥遅かれ早かれこういう日が必ず来たんだから‥
    そんな必死な頭とはうらはらに、口はまったく違う言葉を発した。
    「お‥たが‥い‥いっ‥かげつ‥かん‥が‥えな‥い?」

    2006-02-20 15:52:00
  • 453:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    「えっ?」
    「まり‥も‥じつは‥」
    別れようと思ってたこと。祖母の時すごく悲しかったこと。そのつらい時、しかも誕生日前からすでにその女と連絡取ってたのは許せないこと。けれど、剛は今どんなにその子を好きでも、戻ってくる気がすること‥
    その時の気持ちをすべて伝えた‥
    完全にその子を好きなんだと思ったら、剛は違うことを話してくれた。

    2006-02-20 15:57:00
  • 454:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    「‥俺な、さっきはそいつを好きだからもう無理って言ったんだけど‥本当は気になる程度で、まりと別れるべきなのかはまだわからなかったんだ。だからまだ言うつもりはなくて‥けれど、さっき店で話してるのを聞かれたと思ったから、まりに存在がバレた以上、2股みたいな事をするわけにはいかないと思った‥」
    「‥それでどっちかを選ばなきゃいけないから、その子を選んだ‥けれど、まりがいるままその子と逢えばもっと好きになったかもしれないけど、まりと別れてその子のトコいったとしたら、必ず戻ってきてくれる気がする‥なんでかわかんないけど‥」

    2006-02-20 16:05:00
  • 455:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    「‥でも、それじゃその子にアタックしてみてダメだったら戻っていいみたいな‥まりに失礼だよ。まりはそれでいいの!?」
    剛に得な道を与えて、『2番でもいい』的なバカな事を言ってるのは、自分が1番わかってる。
    遊んでいらっしゃい☆って愛人の元へ送り出す本妻の様。しかも愛人にかなり本気なんだからタチが悪い。
    ‥けれど「うん。」って答えた。
    だって『戻ってきてほしい』とか『戻ってくる自信がある』からそんな条件を出したわけじゃない。

    2006-02-20 16:12:00
  • 456:

    まり ◆x7wAHZhNOU


    ‥1ヵ月たって、うまくいってもいかなくても戻ってくれば、剛との愛をこれからは何があっても貫くだろう。
    ‥うまくいかなくても戻ってこなければ、悲しくなく納得して別れる事ができる。

    剛だけおいしい様に見えて、ただ私が保身をはかっただけ‥

    2006-02-20 16:15:00
  • 457:

    名無しさん

    2006-02-20 18:42:00
  • 458:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    どれくらい話したんだろう。
    パンプスの指先まで冷たい。けれど手だけは剛のぬくもりで暖かい‥
    卑怯だからって拒んでいた剛も、『まだその子を知らないんだし、そんなままフラれる方が納得できない。』と言うと、『まりがそういうなら‥』っと了承した。

    2006-02-20 22:59:00
  • 459:

    まり ◆x7wAHZhNOU


    ‥卑怯なのはまりなのに‥
    今このまま別れたら、涙の日々になる。
    1ヵ月たって別れたら、いない事に慣れはじめるからきっと自然と1人の日常を取り戻せる‥

    2006-02-21 12:52:00
  • 460:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    まりがホームに行ってからも、剛は改札から離れず見送ってくれた。
    まるで最後のように‥
    この時初めて、1ヵ月後戻ってこない気がした。今回の事は浮気じゃなかったんだ‥
    ―まりと別れる時期がきただけ‥

    2006-02-21 12:55:00
  • 461:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    涙で腫れた目、跡形もないファンデ。
    (‥ひどい顔っ‥)
    孤独がどんどん襲ってくる。私の心とは真逆に、終電だっていうのにどんどん人が乗ってきた。
    電車の揺れと昼間より静かな車内に身を置いていると、だんだん無になれた。
    何を思ったって時間は過ぎていく‥

    2006-02-21 12:59:00
  • 462:

    まり ◆x7wAHZhNOU


    ―外―きっと寒いな―

    ただただ、過ぎ去っていく風景を眺めた。
    どうしてこうなったんだっけ‥剛の浮気‥違う‥浮気ではなく終わりが来ただけだ‥その前にまりも別れ考えてて‥違う‥もっと前‥秋に別れてから2人は空だった‥春に浮気発覚してから、私は剛を疑ってばかりだった‥
    ‥ただ剛を好きだったのに‥

    2006-02-23 22:23:00
  • 463:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    人を自分の物になんてできない。誓いを立て結ばれたって『夫婦は1番近い他人』。血がつながってないんだから、どこかまで行くと壁にぶちあたる。
    剛と過ごす生活に慣れすぎた‥暖かい人肌で眠ることを、一緒に過ごす穏やかな陽だまりを覚えてしまった。
    まり犬みたい‥1人じゃきっともう眠れない。
    いつから左向きで眠るのが癖になったんだろう。16年ずっと右向きで寝てたのに。

    2006-02-23 22:28:00
  • 464:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    ガタッッ!!
    いきなりの揺れにハッとした。
    (まだ別れたわけじゃなかった‥1ヵ月はいろんな角度で考えなきゃ。別れたくないとか別れるべきじゃなくて、どうしたいのか冷静にならなきゃ‥)
    気付くと車内は、一目で水商売とわかる男達の方が多くなっていた。
    疲れきったサラリーマンの隣に、キメまくりでギラついてる男が座ってる。さっきまでの静けさがなくなり、興奮した空気のような‥これから始まる!という新しい空気を感じた。

    2006-02-23 22:35:00
  • 465:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    次は新宿ー新宿ー‥
    やたら新宿が近く感じた。早く優に逢いたい‥新宿に来てよかった‥。
    澄みきった夜の空気が好き。そこにたくさんの男女の想いが交わる。夜毎、どれだけの出会いがあり別れがあるのだろう。歌舞伎はすべてが早い場所だと思った。誰とでも仲良くなれて、行けば1人じゃない。けれど別れも早く、

    2006-02-23 22:41:00
  • 466:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    忘れ去られるのも早い‥
    現代人の人付き合い方を象徴するかのように、浅く広く薄情な付き合い。
    悪いことではないのかもしれない。だから淋しい夜に必ず誰かに逢える街なのだから。
    けれど、それが余計に淋しさを生んでる街なんだとも思った。朝日をあびると空虚感を感じずにはいられなかったから‥

    2006-02-24 22:36:00
  • 467:

    まり ◆x7wAHZhNOU


    新宿駅のホームに足を降ろすと、すぐに優に電話をした。
    「おはよ〜。今駅ついたぁ。」「あ、本当?俺ドンキのとこいるから、東口着いたらまた連絡して」「わかった〜☆」「‥なんかあったみたいだから、今日は飲もうな!」「‥‥」「あ、お店で泣いてくれていいよ♪」「バカっ☆」「あはは。じゃあ待ってるね。」
    足早にエスカレーターを下がる男達と同じように、自然と早歩きで東に向かっていた。
    いかにも『今から待ち合わせです。飲みにいきます。』って見えただろう。歌舞伎にはどれだけホストがいるんだっ!って叫びたくなるくらいキャッチされた。

    2006-02-24 22:45:00
  • 468:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    (一刻も早く優に逢いたいのに!)どんどん気持ちが焦る。
    優に逢って実際どうしたいんだろう‥。彼氏じゃないし、しかも彼氏がいたことを言ってない。男に男の相談するの嫌いだし、そこまでの関係じゃない。
    風のようにキャッチを切り抜け優の元へ急いでいる自分が妙で、いろいろ考えてみた。けれど、信号を渡りアルタ横を通り‥ドンキが見えた時には思いは消え、優の笑顔だけが浮かんだ。
    (優‥。)

    2006-02-24 22:52:00
  • 469:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    「予定決まってるんで。」
    何度も言ったのにしつこいキャッチはまだ着いてくる。ドンキ前に着いてしまった。
    (電話をしたいのに‥。)人の合間を右往左往と擦り抜けて、やっとキャッチをまいて握り締めた携帯を開くと、ぴったり優から電話がきた。
    「すごーい!今ドンキ前‥てか横のコンビニだよ☆駅からの時間計ったの??」「すごいっしょ♪‥って違うから!さっき俺の前を怖い顔で走り抜けてったよ(笑)」」「えっ!!」「後ろっ。見られて困る男でもいるのかなぁ〜♪」

    2006-02-24 23:02:00
  • 470:

    名無しさん

    2006-02-25 01:45:00
  • 471:

    ?しおり?

    2006-02-26 23:09:00
  • 472:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    「ひさしぶり〜♪そんなのいないよっ。しつこいキャッチから逃げてたの。」
    「知ってる。面白いから助けなかった☆だってすげー顔だったよ!」
    「ひどー!」
    優に逢うと安心感があって、いつでも明るく元気に振る舞ってくれるから、笑顔になれた。

    2006-02-27 16:20:00
  • 473:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    「どうしよっか。ご飯食べた?直接店行ったら2人で話せないから、どこか入ろうよ。」
    「え、でも1時出勤でしょ?もうすぐだよ?」
    「裏技使うから平気♪だってまり泣きそうだよ。俺だってグチり相手くらいなれるよんっ。」
    言われるとまた涙が出そうになった。

    2006-02-27 16:24:00
  • 474:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    「逆ギレでグチれるカンジじゃないっぽいし、マン喫いくかっ!俺いつもここ。こないださ〜‥」
    従業員との面白話で笑わせてくれながら、先に席に通してくれた。コーヒーとまりの好きなミルクティーを持って優が後から来た。
    「やべぇ、やべぇ。クセでマンガ10冊持ってくるとこだった☆」
    しっかりしていてみんなに慕われてる優は、飾り気がなく人懐っこい。行動とか見てるだけでふと笑顔になってしまう。
    「マン喫なんだから読もうよ♪」

    2006-02-27 16:30:00
  • 475:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    「えっ読んでる場合!?何があったのか聞くよ?嫌だったら聞かないけど、俺に連絡くれたのは嬉しかったし。」
    「‥や、ごめん。なんか優しか浮かばなくて。相談っていうか‥悩みでもないんだけど‥話してなかった‥し‥なんて‥いう‥か‥」
    涙が溢れてきた。
    「溢れるほどなんで我慢してんの〜。ゆっくり話してくれればいいから。‥多分、男のこと‥だよね?」
    「優に初めて‥逢った‥日、別れ‥たばかり‥って話‥した‥の覚えて‥る?」

    2006-02-27 16:46:00
  • 476:

    名無しさん

    2006-03-01 15:32:00
  • 477:

    名無しさん

    めっちゃ楽しみやし時間ある時更新してね?

    2006-03-02 19:46:00
  • 478:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    ↑ありがとうございます☆マイペースな更新ですみません。
    長くなってきちゃいましたが、ここに出てきた人達との近況も書いて行きたいので、完結までおつき合いください。

    2006-03-03 18:20:00
  • 479:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    「あ、確か長く付き合ってた人だよね?確か1年くらい・・?」
    「うん・・別れてつらくて・・レナの誕生日だったあの日は、2人ともボロボロで飲み行ったの。」
    「うん。元気なかったし、すごい好きだったって聞いたからけっこう覚えてるよ。」

    なにから話していいのかわからなかったけれど、優に話し始めてた。

    2006-03-03 18:23:00
  • 480:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    実はあのすぐ後に復活して、今日まで付き合ってた。
    さっき自分から別れ話するために会ったら、向こうから二股(?)によって別れを言われた。
    それで1ヶ月距離置くことになった。

    ・・・・なんて言えない。

    2006-03-03 18:25:00
  • 481:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    まず「どうして復活したの教えてくれなかったのー!俺やばい時間にかけたりとかしちゃってなかった?」
    って突っ込まれる。
    しかも復活した後の一時期、本気で優を好きだったことがあるのに、その想いを優に伝える事はこの先もなくても、その時彼氏がいた事を知られたくない。
    どこまで汚い女なのかって思うけど、優を大事なのも剛を好きだったのも事実で、あの時の自分には2人いて1人だったんだと思う。
    だからこの先も優に気持ちを伝えるつもりはない。

    2006-03-03 18:28:00
  • 482:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    それに『別れを言われた』のところでも、
    「遊んでたのがバレて、彼氏が不安になってたとかない!?やべー心配だよっ」
    ‥って言われるだろう。たとえ優がバレてたとしても、それは優に何の責任も関係もない。
    私が優に会いたかった気持ちはきっと変わらない。バレて問いつめられてたとしても、縁を切ったり隠れたりせず会いに行ってた自信がある。
    それだけ私の胸にすんなり入ってきた優は、胸の中心にいた。

    2006-03-03 18:32:00
  • 483:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    事実を伝えるわけにいかなかったから、思いつくままに伝えた‥。
    実はあの後連絡がきて、お互い別れるじゃなくて距離を置こうって事になった。
    それで今日までの半年、たまに連絡取ったりしてて‥でもあまり会ったりはしなかった。
    考えても結論なんかでなくて、お互い別れモードだったんだけど、いざ別れを言われるとつらくて‥

    2006-03-03 18:35:00
  • 484:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    ‥なんだか泣きながら話しているうちに、自分でも意味不明なストーリーになった。
    実際、距離置くのは今日からなんだけど、怒りが悲しみに変わり、それをまた繰り返し、あげくには優への想いが自分で自覚しているより強く、歌舞伎に来てしまった‥
    そんな私のこの時の気持ちはともかくめちゃくちゃで、10分置きに気分が違うかのようだった。
    優にでたらめ話しをしながら剛の事を思い出すと、
    (‥そうだった‥まりから別れようとしてたんだから‥)とまた冷静になれた。

    2006-03-03 18:38:00
  • 485:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    そんな支離滅裂な話しを優はちゃんと理解してくれたようで、
    「‥そっか‥いっぱい泣きな。俺はてっきりひどいことでもあったのかと思ったけど、今すごく哀しいのは当たり前だよ。」
    と言ってくれた。
    「だってさ、そんだけ付き合ってすげー大事にしてくれたし、まりもすごい好きだったって言ってたじゃん?
    引きずったりしても普通だし、何よりきちんと考える期間もお互いに持って出せた結論なんでしょ?それならちゃんと気持ちの整理が自然と出来ると思うんだ。」

    2006-03-03 18:42:00
  • 486:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    「‥な〜んて簡単な事じゃないかっ?」
    フッ‥思わず笑えた。
    「笑った?笑ったよね??ほらもう元気じゃ〜ん。まぁ何で距離置くことになった事を言ってくれなかったのかとかー、俺としては突っ込みたいとこもちょいあるんだけど〜。」
    ティッシュを私に渡しながらフテくされた顔をする優。
    「それは今は聞かないでおくよ。あ、その分あとで飲ませるけどね☆」

    2006-03-03 18:45:00
  • 487:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    本当に歌舞伎に来てよかった。
    優と会話できてよかった。
    寂しい夜は誰でもいいって思うけど、哀しい夜は違う。
    今日、優に会えてよかった‥ありがとう‥

    2006-03-03 18:46:00
  • 488:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    「おっ!やっぱ笑顔じゃ〜ん。心配させるなよ〜。話し聞くよって言っておきながら、ちょー涙止まらないから、ちょっと焦ったよ。俺が泣かしてる気分だった★」
    「はいはい。鼻もかんで!今さら恥ずかしがらなくていいから。俺たちの仲だろっ♪」
    ‥まだ体の隅まで知ってるような関係じゃないんですけど!
    鼻をかみながら思わず突っ込むと、
    「あっエッチな意味じゃないよ。やだな〜まりは。」

    2006-03-03 18:50:00
  • 489:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    ‥バレてるっ!
    おかげで涙は出きったのか、もう悲しみより笑顔でいたい気持ちが勝ってきた。
    だってこんな街はHAPPYな日で、しかもイベントで忙しいのに時間を作ってくれた。
    そんな時に泣いてる場合じゃない。元気になりたくて来たんだから!
    「よし。涙止まったな。ちょっとは元気でた??」

    2006-03-03 18:52:00
  • 490:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    「うん。ありがとう。優がくだらないことで笑わせてくれるから、元彼なんて忘れた♪」
    「くっくだらない!?俺はけっこう焦ったり考えたり必死だったのにー!!
    なめやがって、まり助め。後で見てろよ〜♪」
    「いいよ♪今日はとことん飲むもん♪」
    「えぇぇ〜それも嫌かもぉ。まり意外と絡み酒だからなぁ‥」

    2006-03-03 18:54:00
  • 491:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    「えぇぇぇぇ!そんな事言われないよぉ!何かあったっけ?」
    「えっ記憶ない系?こないだの飲み来た時さー‥」
    ‥実はけっこう絡んでいたらしい‥。
    まりにヘルプの子が優を尊敬しているって話をしたのをきっかけに、『優はねー♪』と優の好きなとこ大会を始めたらしい‥
    こういうとこがホストに向いてるだとか人としてすごいだとか、恥ずかしげもなく話すから、信者かのようでヘルプが困ったらしい。

    2006-03-03 18:59:00
  • 492:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    穴があったら入りたいとは、この事‥。
    「‥す、すいませんっ‥」
    「優さん助けてくださいよって新人来た時には笑えたな〜☆」
    怒ってはいなそうで安心。
    そしてすっかり涙なんてなくなって、赤い目もなおった。

    2006-03-03 19:01:00
  • 493:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    気づくとあっという間に1時間たっていた。
    「涙は止まったっぽいし、元気だしに行くか♪あっその前に、別人の顔直さないとね☆」
    もっと穴に入りたい!!
    急いでトイレでまたファンデから塗り直し、席に戻ると優が電話していた。
    「すいません、もう行くんで。あ、同伴なんで奥とっといてください。」

    2006-03-03 19:04:00
  • 494:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    あ‥しかもマン喫まで‥

    外に出るとさっきより暖かく感じた。新宿は他より暖かい気がする。夜中でも明るくて人が多くて‥
    まりを気にしながら道をつくって進んでいく優。背中を眺めながら、スーツのくたびれを感じた。
    (‥もう知り合って、半年もたつんだな‥)

    2006-03-03 19:08:00
  • 495:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    学校に行きながらホストをやっている優は、いつも2時間睡眠だった。怪我の入院費以外にも何かを背負っているように感じたことがあったけど、それは聞かなかった。まりが踏み込んではいけない気がしたから‥。今の距離で優とはいたい。
    ―いつもの小道を通った。またからかわれて追っかけっこしたり‥スーツじゃなければバカップルのようだ。[ホストは夢を売る]ってこういう事なんだろうなってふと思った。今自分が求める人になってくれる。
    ‥ほんのひとときの、淡い時間。独り占めできたような達成感。
    水物の楽しくせつないところを一度に感じた日だった。

    2006-03-06 11:10:00
  • 496:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    お店のビルが見えるとホッとした。ここにはどんな時も笑顔で『ひさしぶり♪』って言ってくれる人達がいる。お帰りって言われる気分に近い、安心感がある。
    「あ、あのねお金なんだけど‥自分から来ておいて悪いんだけど今日あまり持ってないの。足らない分、次でいい‥?」
    「あぁ、全然いいよ☆今日いくら持ってるの?」
    「7000円‥恥」
    「じゃあそれでいいよ。」

    2006-03-06 12:10:00
  • 497:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    「本当はけっこうするの、こないだ楓くんに聞いたよ!ちゃんと払うから。」
    「いいよっ。まりがバイトで払うには大変だから。俺こないだまた少し出世して主任になれたから、貧乏ではないしさっ♪」
    来月、3月末でやめる優は、1月目新人賞、3ヶ月目幹部補佐、5ヵ月目の今月、主任になっていた。
    「主任っ!?すごいすごい!えー早いよね?すごいよね?おめでと〜う☆」

    2006-03-06 12:16:00
  • 498:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    「ありがとっ☆そういってくれると思って、直接言いたかったんだ。だから俺も逢いたかったし会計7000円で決定♪」
    言うだけ言ってエスカレーターが開き、威勢よく店に入って行ってしまった。
    今日は店内がピンク色で、みんながバレンタインでほわほわした雰囲気だった。
    (あ、そっか。バレンタインだったっけ‥)

    2006-03-06 12:25:00
  • 499:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    席に案内され話は流れてしまった。
    「ごめん、先まわってくるね。」
    店にはまだ3時なのに、優を待ってた子が3人もいた。
    「うん。泣いたりしないから平気だよ(笑)」
    「(笑)飲んで騒いでて☆」

    2006-03-08 23:31:00
  • 500:

    まり ◆x7wAHZhNOU

    ‥いつもはお客さんが被ってても気にならず、仲良くなったり目があえばお互い会釈したりしてた。
    この日はすごい置いていかれた気持ちになって淋しかった‥
    (遅刻になっちゃったし、みんな平等にお客さんなんだから‥)
    頭で理解しても目が追ってしまう。
    「まりさんってば!」

    2006-03-08 23:36:00
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