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1:
結愛
これは、私の現在に至るまでの実話です。
どこにでも溢れている、だけどかけがえのない、たった一つの自分だけのストーリー。2006-05-30 14:07:00 -
2:
結愛
本名、彩花。17歳。
いわゆる“ミテコ”と呼ばれていた頃。そんな言葉の意味すら知らずに、夜の世界に飛び込んだ。
理由は…お金の為。
ミナミの街を歩いていた時にスカウトに声をかけられたのがきっかけだった。2006-05-30 14:13:00 -
3:
結愛
私が幼い頃に両親は離婚した。原因が何だったのかなんて知らない。
私は母に、妹と弟は父に引き取られ、父方の祖母と四人で暮らしていた。
離婚して二年程経った頃、母が再婚した。義理の父は頑固で、酒を飲むと私に殴りかかり、母も見て見ぬふりをする、そんな生活が何年も続いた頃―――……。2006-05-30 14:19:00 -
4:
結愛
父方の祖母が亡くなった。元々あまり体が丈夫ではなかった祖母は、風邪から肺炎を引き起こし、そのままあっけなく逝ってしまった。
悪い事は続くもので、祖母の死から約一年後。ずっと投薬治療を続けていた父が治療のかいも虚しく、癌で亡くなった。父は余程我慢していたのだろう。倒れた頃にはもう手遅れだった。2006-05-30 14:26:00 -
5:
結愛
『お母さん、あの子らどうするん?引き取らんの?』「あの子らがお父さんに付いて行くってゆってんからお母さんは知らん。施設にでも預けよか?うちもお金ないしな。」
『はぁ!?何ゆってんの?あんたあの子らの親やろ?お父さんのお葬式にも行かんと、子供も私は知らんって無責任すぎちゃうん?』2006-05-30 14:35:00 -
6:
結愛
母は女として生きる事を選んだ。
しかし母の言う事も一利ある。若干17歳の私が、二人も育てて行ける自信なんてどこにもなかった。
もしかしたら施設に入れた方が生活も安定していて、幸せかもしれない。でも施設に入る事を誰よりも嫌がったのは妹達だった。やるだけやろう、そう決心した。2006-05-30 14:45:00 -
7:
結愛
家は祖母の持ち家で、家賃はいらない。私は妹達に手伝ってもらい自分の荷物を全て運びだした。
あとは仕事を探すだけ。
三人が生活出来るぐらいのお金を稼げる方法…
ふと、“風俗”の文字が頭に浮かんだ。2006-05-30 14:49:00 -
8:
結愛
でも、母に“やっぱり”と思われるのが嫌だった。
私だって体を売るのは出来れば避けたい。
“風俗は最終手段にしよ”そう思いながら就職情報誌を見ても、まだ幼い私が稼げる仕事なんてなかった。2006-05-30 14:52:00 -
9:
結愛
「なーにしてんのっ?」
誰かにポンっと肩を叩かれた。びくっとして振り返ると、そこには金髪のスーツを着た一人の男。にんまりと笑った口からは、八重歯がにょきっと顔をだしていた。
“この人水商売の人や…”夜の世界の事など、微塵も知らない私でもその男のオーラが昼の人間とは大きく違う事は感じ取れた。2006-05-30 15:04:00 -
10:
結愛
『しっ…仕事探してて!』「はははっ!!何でそんな緊張してんの?自分水商売した事ないやろ?ってかミテコ?」
『ミテコって?』
「あっそっか…普通の子はミテコ何て言葉知らんもんな。自分純粋そうやし、こんなとこ自分がおるとこちゃうで。駅まで送ったるからはよ帰り。なっ?」2006-05-30 15:09:00 -
11:
結愛
『…仕事探すまでは帰らん。』
「何か訳ありっぽいな。良かったら話聞くで。そこの喫茶店入ろか。おごるし」以前の私だったら、こんな怪しい男に絶対ついて行かない。でも笑顔が優しくて、喫茶店だったら大丈夫だろうと、話を聞いてもらう事にした。今考えてみると、その男は少し父に似ていた気がする…――………。2006-05-30 15:15:00 -
12:
結愛
「あっ俺、アイスコーヒーね。お嬢様は?」
『お嬢様って…オレンジジュース。』
「ははっ!オレンジジュースってやっぱまだ子供やなぁ。」『好きやねんもん。』
「可愛くていいと思うで」そんな事をさらりと言ってのけるあたりが、大人だなぁと感じた。2006-05-30 15:20:00 -
13:
結愛
「んで…さっそくで悪いけど。何で仕事探してんの?」マルボロの煙を吐き出しながら、男が尋ねた。
『実は…』
私は全てを正直に話した。さっき出逢ったばかりの人には重すぎる、そんな話をするあの頃の私には…背負っているものが自分が思うよりも大きすぎて、誰かに聞いてもらわないと潰れてしまいそうだったのかもしれない。2006-05-30 15:26:00 -
14:
結愛
「ふぅん…なる程ね。まぁ夜の世界にはそんな事情を抱えた子らはいっぱいおるわ。遊び半分でやってる奴も多いけどな。でも…給料がいいのは何でかわかるか?」
『…大変やから?』
「そう、正解。」
『でも…そんな大変そうに見えへん…』2006-05-30 15:32:00 -
15:
結愛
「そんな考えなんやったら辞めとき。汚いもんは大人になれば自然と見なあかん。若い内から汚いもんを見る必要はないねん。残念やけど、施設に預けてお嬢ちゃんはお母さんとこ戻り」『…嫌やっ!!何が大変なん!?教えてやっ!!』
この頃の私は無知で、純粋で…水商売を少し馬鹿にしていたように思う。2006-05-30 15:37:00 -
16:
結愛
はぁ…っとため息をついた男は、煙草に再び火をつけ少し考えてから話しだした。
「俺もな、昼働いてる時は夜を馬鹿にしてたわ。でも楽な仕事なんか一つもないねん。肉体的にも、精神的にも辛い。人の欲は綺麗なもんじゃない。給料がいい分、それ相応の仕事が求められる。誰でも稼げる世界ちゃう。昼がえらい、夜がえらい。そんな次元の話をしてるんちゃうねん。確かに胸はってゆえる仕事じゃないかもしれん。でもな、こればっかりは働いてみなわからんと思う。なめてかかったら痛い目あうって事はわかっとき。」2006-05-30 15:46:00 -
17:
結愛
『……わかった。』
「よっしゃ!えらいな。んで、どうする?17でも働こうと思ったら働けるけどな。」
『働く。絶対稼いだる。』「そっか…俺から一つだけお願いや。風俗は辞めてくれ。」2006-05-30 15:49:00 -
18:
結愛
話し合った結果、私はあるキャバクラで働く事になった。遅い自己紹介を済まし、彼は大樹、21歳だと言う事が判明した。
「俺紹介出来るけど、今日から働くか?金いるやろ」『うん!!』2006-05-30 15:57:00 -
19:
結愛
『ちょっ…私お金ない…』「今日一日金の心配すんな。わかった?」
『はい…。』
大樹の笑顔を見ると、何も言い返せなくなる。
「まっちゃん!まいど!!この子可愛くしたって。」2006-05-30 16:03:00 -
20:
結愛
大樹がまっちゃんと呼ぶその人は、見るからに今風の美容師さん。
「大樹くんが女の子連れてくるなんか珍しいなぁ。」『そうなんですか?みんなにしてると思ってた…』
「ううん、あの子ここは俺のお気に入りやから誰にも教えへんってゆってたで」ただの営業トークかもしれない。でも素直に嬉しかったのを覚えている。2006-05-30 16:06:00 -
21:
結愛
……―数時間後―……
「終わったよ〜!!」
鏡に映る自分にびっくりした。明るい茶色に染められ、エクステをつけ、メイクもしてもらった。
『…すごい…自分じゃないみたい。』
「お〜彩花かわいなったやん!さっ行くで。」2006-05-30 16:12:00 -
22:
結愛
美容師さんにお礼を言い、次に向かった先は…セットサロン。中にはキャバ嬢風の人たちがいっぱい居て、みんな綺麗で輝いて見えた。
「彩花どんな髪型がいい?」
『ん〜わからんから大樹決めてほしい。』
最近はストレートや揺る巻きが流行ってたりするけど、当時は鳥の巣頭みたいなのが流行っていた。2006-05-30 16:17:00 -
23:
結愛
私は丸顔で、少し幼い顔立ちをしている。そんな私を見て、大樹はカールアップを選んだ。
出来上がった髪を触ってみると、スプレーをふりまくっているせいかパリパリで自分の髪じゃないみたいだった。2006-05-30 16:20:00 -
24:
結愛
『絶対いつか返すから!』大樹にそう言い、私はドレスを選び出した。
…でも、中々決まらない。どれも自分には似合わない気がして、決めれなかった。そんな私に、大樹は一着のドレスを持ってきた。
「彩花はなぁ大人っぽいやつよりこうゆう可愛い感じの方が似合うと思うねん。色気はまだないしな笑」
『うるさいなっ!…着てみていい?』2006-05-30 16:28:00 -
25:
結愛
「もちろんやで。今まで何百人て女の子を見てきた俺がゆうねんから間違いないわ!!」
ドキドキしながら試着室に入り着替えた…が。
胸がパカパカする。胸が小さすぎるのか、パットが大きすぎるのか…前のめりになると胸が丸見えだった。多分原因は前者だろう。2006-05-30 16:33:00 -
26:
結愛
『あの…た…いき…』
「ん?終わったかぁ?」
『あんな…胸小さすぎて丸見えなる…裾も引きずるし』
「………はははははは!笑お前ちっちゃいもんな!!おばちゃん、これすぐ寸法直し出来る?」2006-05-30 16:36:00 -
27:
結愛
「そやねぇ…今日は暇やし、急ぎの直しも入ってないからいけると思うよ。」
「じゃあ頼んでいい?俺ら飯喰ってくるわ!!彩花行こか?」
ドレスを店員さんに預け、店を後にした。自分の子供くささが恥ずかしくて、しばらく俯いて歩いた。2006-05-30 16:40:00 -
28:
名無しさん
頑張れ!!!!みてます ?
2006-05-30 16:44:00 -
30:
名無しさん
ゆっくりかいていき?毎日みよるから?
2006-05-30 17:15:00 -
31:
結愛
名無しさん、すごく嬉しいです?出来るだけ早く更新出来るように頑張るんで、またのぞいて下さいね?
2006-05-30 17:26:00 -
32:
結愛
「そんな恥ずかしがらんでも大丈夫やって!!これから成長するわ笑」
『自分があんな幼児体型やと思わんかった…』
「まぁそれは否定出来ひんわ笑。何食べたい?」
『ん〜っとなぁお好み焼き!!』2006-05-30 17:29:00 -
33:
結愛
私はお好み焼きが大好きだった。まだ小さい頃、両親と食べに行ったお好み焼きが忘れられなかった。
道頓堀にあるお好み焼き屋に入ると、周りの人たちは一斉に私たちを見て何か話して笑っている。
無理もない――………私もまだ“向こう側”にいた頃は、こんなでっかい頭をしている水商売丸出しの人をよくジロジロ見ていたから。2006-05-30 17:33:00 -
34:
結愛
「何食べる?」
大樹はもう慣れっこなんだろう。周りを気にする事なく、平気な顔をしていた。『イカ玉!!』
「じゃあ俺はぶたモダンにしよ〜。」
注文を終えてもまだ周りを気にして俯いている私に、大樹は一言「かわいいで」って言ってくれた。2006-05-30 17:37:00 -
35:
結愛
「そや!彩花にいいもんやるわ。」
そう言って手渡されたのは綺麗に包装された化粧品だった。ファンデーションやマスカラ、グロスやチーク…
『これ…』
「さっきの美容院でな、一通り包んでもらってん。まずは化粧上手ならなな」2006-05-30 17:40:00 -
36:
結愛
私が売れれば、その何割かはスカウトマンである大樹に入ってくるんだろう。それぐらいは知っていた。でも…さっき出逢ったばかりの私にここまでしてくれる大樹の行為を、“仕事”だなんて思いたくなかった。
『ありがとう…』
そう言うと、涙が溢れてきた。思えば、祖母が亡くなってからずっと涙を流していなかった。父が亡くなった時も…泣いてしまえば全てが壊れていってしまいそうで…恐かった。2006-05-30 17:47:00 -
37:
結愛
「泣くなや!俺が泣かしてるみたいやん!!」
慌てて辺りを見渡しナプキンを差し出す大樹を見て、少し笑ってしまった。
「お前の源氏名考えななぁ」
『彩花のまんまじゃあかんの?』2006-05-30 17:50:00 -
38:
結愛
「今日行く店な、彩花って子もうおんねん。名前被んのはタブーやからな。あっそや!!いいの思いついた」スーツの胸ポケットからペンを取り出すと、手帳を一枚破って何かを書き出した。
「はいっ!!今日からお前は、愛を結ぶって書いてユアや!!」2006-05-30 17:55:00 -
39:
結愛
『愛を結ぶやったら愛結でアユじゃないん?』
「そこはあえて逆にすんのがセンスってもんやで!それに席ついてアユです〜ってゆったらみんな浜崎あゆみを思い浮べるやろ?お前目はでかいけどあゆには似ても似つかんから客にボロカスゆわれるだけやで笑」2006-05-30 17:58:00 -
40:
結愛
『似てなくて悪かったね』少しむすっとしながらそう答えたけど、私は“結愛”と言う名前がすごく気に入った。
「ほなら飯も来た事やし仕事に備えて食べまくろかぁ」
『うん!!』2006-05-30 18:06:00 -
41:
結愛
お好み焼きも食べ終え、ドレスを受け取りにさっきの店に向かった。
「おばちゃん出来てる?」「あぁ出来てんで!!」
「彩花、着てみぃ。」
そう言われ試着室でドレスに袖を通した。2006-05-30 18:10:00 -
42:
結愛
さっきとは違い、胸囲も裾の長さもぴったりだった。大樹が選んでくれたドレスは真っ白で、フワっとしたまるでウェディングドレス見たいだった。
少し緊張しながらカーテンを開ける。
『どっ…どう!?』2006-05-30 18:12:00 -
43:
結愛
「うわ…めっちゃ可愛い…これでキャバデビューは完璧や!!」
「今日初めてなん?じゃあおばちゃんから花の髪飾りプレゼントしたげるわ。」
おばちゃんが頭につけてくれた髪飾りは、大きな白い花でドレスによく合った。
『ほんまにありがとうございます…』
今にも泣きだしそうなのを必死にこらえ、深く頭をさげた。2006-05-30 18:18:00 -
44:
結愛
「あっ香水買うん忘れたなぁ…もうあんまり時間ないし…でもお好み焼きの匂いついとったらあかんからな。俺のふっとき!!」
大樹の香水は、名前は忘れたけど女物で優しい香りがした。2006-05-30 18:21:00 -
45:
結愛
結局ドレスも大樹が支払ってくれた。
『ほんまに今日は色々ありがとう…お礼なんぼゆっても足りひんわ…』
「えぇってゆってるやん!時間ないからドレス着たまま行こか。」
『ええ!?無理無理!!』2006-05-30 18:24:00 -
46:
結愛
「大丈夫やって!この辺り飲み屋街やし、ドレス着てる子なんかうじゃうじゃおんで。はい、行こ!!」
無理やり大樹に手を引かれ、ミナミの街を歩いた。
…視線が痛い。前を見れない。2006-05-30 18:26:00 -
47:
結愛
「彩花、前みろ。」
『むっ無理やって…』
「無理じゃない。見られる事に慣れろ。女は見られたらどんどん綺麗になる。」『わかった…』
勇気を振り絞って、前を見据えた。2006-05-30 18:33:00 -
48:
結愛
「えらいべっぴんな姉ちゃんやなぁ。」
どっかの酔っ払いのおじさんが、私を見てそう呟いた。酔っ払いの言う事なんて当てにならないかもしれない。でもこの言葉は私に少しの自信をつけさせた。
「なっ?可愛いねんから自信もち。」
大樹はにっこりと微笑んだ。2006-05-30 18:41:00 -
49:
結愛
「あっそれとな、今から行く店ほんまは18歳未満はあかんねん。お前以外は絶対18以上や。俺オーナーさんと仲いいから特別に許してもらえてんか。だから店の女と仲良くなっても絶対ゆうなよ。店長から上の人間はほんまの年知ってると思うから、何かあったら俺かそいつらに相談し。わかった?」
『うん、わかった!!』
「よろしい笑」2006-05-30 18:46:00 -
51:
名無しさん
頑張れ?読んでまつ?
2006-05-30 23:03:00 -
52:
名無しさん
今はぢめてよんだけどおもしろい♪がんばってなぁ
2006-05-30 23:16:00 -
53:
名無しさん
期待?
2006-05-30 23:19:00 -
54:
結愛
「着いたで。」
『えっこんなすごいとこなん!?』
「稼ぎたいんやろ?ここはでかいし女もいっぱいおる。正直初めてやったらしんどいと思うわ。でも俺がちゃんとやったるから頑張り。お前やったらいけるわ」その店は、自分の想像以上の広さだった。まさか水商売初めての、若干17歳の私がこんな店で働けるなんて思わなかった。2006-05-31 08:27:00 -
55:
結愛
「入るで。」
扉を開け中を覗くと、広い店内にはあちらこちらに花が飾られ、綺麗なシャンデリアまであった。まさに“夢の世界”。
お客さんはもうかなり入っていて、店内は賑わっている。どこを見渡しても、綺麗なお姉さんばかりだった。2006-05-31 08:30:00 -
56:
結愛
「ははっ!!えらい元気のいい子やなぁ。この子はいけるわ。」
「でしょ。ほなよろしく頼みます。終わったら俺に電話してもらっていいですか?こいつ携帯持ってないんで…」
そう、この頃私は携帯なんて持っていなかった。父が持つ事を許してくれなかったのだ。2006-05-31 08:38:00 -
57:
結愛
「じゃあ俺行くから、頑張れよ。」
『うん、ありがとう。』
大樹が帰り、一人残された私は不安で半泣きだった。オーナーさんに呼ばれ、奥の事務所に入る。そこにはもう一人、スーツを着た人が煙草を吸っていた。2006-05-31 08:44:00 -
58:
結愛
オーナーに指示された椅子に座り、入店書を書いた。もちろん生年月日を偽って。
「結愛、干支もゆえるようにしとけよ。たまにめっちゃ聞いてくる奴おるから」『はい。』
そこからは煙草の火のつけ方、ドリンクの作り方、指名交渉の仕方などを教えてもらった。しかしいきなり完璧に覚えられる訳がなく、聞き逃さないようにするのが精一杯だった。2006-05-31 08:50:00 -
59:
結愛
「じゃあ早速接客してみよか。今からナンバーワンの美和の客のツレの方についてもらうな。熱い客やし、優しいから。美和も色々教えてくれると思うわ。」
『はい、頑張ります。』
事務所を出ると待機室があって、女の子たちが煙草を吸ったり携帯をいじったりしている。おはようございます、と挨拶をしてみたけどまともに返してくれる人はいなかった。2006-05-31 09:15:00 -
60:
結愛
「結愛さん入ります。」
『しっ失礼します!!』
緊張するとどもってしまうのは、私の悪い癖だ。
祐樹の言っていた通り、お客さんは初めての私にもすごく優しくて美和さんもフォローしてくれたりと楽しかった。美和さんと私は、この後色々あるんだけれど…それはもう少し先の話……。2006-05-31 09:25:00 -
61:
結愛
「結愛ちゃん可愛いなぁ!よっしゃ指名したろ!!」お客さんはそう言うと、ボーイを呼び何やら耳打ちをした。
「結愛さんご指名いただきましたぁ!!」
そうボーイが叫んだ。
『初指名ありがとうございます!!嬉しいです。』2006-05-31 09:32:00 -
62:
結愛
「今からびっくりすんの頼んだからな。」
『………?』
何だろう、と考えているとボーイが何かを持って席に近づいてくる。
「ドンペリピンクいただきましたぁ!!」2006-05-31 09:37:00 -
64:
名無しさん
・゚・(>_
2006-05-31 09:52:00 -
65:
ゆぅあ
毎日の楽しみにしてます?
2006-05-31 12:10:00 -
66:
結愛
75の名無しさん、ゆぅあさんありがとうございます?楽しみとか照れます???
2006-05-31 14:50:00 -
67:
結愛
それからもシャンパンを何本か入れてくれた。今思い出してもいいお客さんだったと思う。
「結愛ちゃん、また来るし携帯の番号教えてよ。」
『私携帯持ってないんです…。』
「今時珍しいなぁ!じゃあまた来るからそん時指名するわ。」2006-05-31 14:54:00 -
68:
結愛
「結愛すごいやん!!」
『副店長…美和さんにめっちゃ助けてもらいました』「あいつは面倒見いいからな。でも結愛もよぉ頑張ったで。」
今まで親にも褒められた事があまりなかったので、何だか照れ臭かった。2006-05-31 15:11:00 -
69:
結愛
待機室に入ると、みんなの視線が痛い。遠慮がちに端の方の席に座る。
「ってかあんな太客の席ついたらあれぐらい当たり前やんな。」
「やなぁ。何調子乗ってんのかわからんし!!」
ふとそんな会話が聞こえてきた。チラっと見ると見るからにきつそうな顔をした二人組だった。彼女達がそう言うのも無理はない。自分達を差し置いて今日入ったばかりの子が、ナンバーワンのあんな太客の席につかせてもらったんだから。2006-05-31 15:20:00 -
70:
結愛
けど、今日初めて顔を合わした人にこんなに敵意をむき出しにされたのは初めてで、ただ俯く事しか出来なかった。
「気にしたあかんで!!あんな奴ら!仕事出来ひんし売れてないから僻んでいっつも新人潰しすんねん。」わざと二人に聞こえるようにそう言い放ったのは、ハナと名乗る女の子だった。2006-05-31 15:27:00 -
71:
結愛
「あたしハナってゆぅねん。18歳!一ヵ月前に入ったばっかりやねんけど仲良くしよぉ。」
『はっはい!!』
「敬語遣わんでいいよ。」ハナは、鈴木さりなに似た美人さん。私とは正反対のタイプだった。でも何故か親近感がわき、すぐに仲良くなれた。2006-05-31 15:33:00 -
73:
名無しさん
?
2006-05-31 20:02:00 -
74:
名無しさん
この話好き☆頑張って書いてな♪
2006-05-31 21:30:00 -
75:
結愛
途中でほったらかしにしてしまってすみません?
84さん、85さん、86さんありがとうございます??
長くなりそうですが頑張って完結させます?2006-05-31 22:09:00 -
76:
結愛
出だしは好調だったが、次についたお客さんは気難しい人で一言も口をきいてはくれなかった。ボロクソ言われたり、説教をしてくる人もいた。
それでも何とか指名を何個かとる事が出来、あがる時間になった。
“舐めてかかったら痛い目にあう”その言葉が頭をよぎった。2006-05-31 22:17:00 -
77:
結愛
「結愛お疲れ〜!!初めてやからしんどかったやろ」待機室に戻ると祐樹が迎えに来てくれていた。
『ほんま疲れたぁ。何回も泣きそうなったし。』
「でもまぁまぁな成績やん!初めてやねんからしゃあないって。オーナーさんが話あるゆぅてはるから行っといで。」
そう言われ、事務所へ向かった。2006-05-31 22:27:00 -
78:
名無しさん
・゚・(>_
2006-05-31 22:35:00 -
79:
結愛
『失礼します。』
「お〜結愛ちゃんお疲れ。どうやった?」
『やっぱ大変でした。接客って難しいですね。』
「まぁなぁ。色んな人がおるからな。でも初日にしてはすごかったで。今日は一応体験って形やからこれ今日の分な。」2006-05-31 22:38:00 -
80:
結愛
手渡されたのは数枚の一万円札と千円札。多分最初のお客さんの時のバックがすごかったんだと思う。
『こんなもらっていいんですか!?』
「もちろんやで。それが今日の結愛の頑張りや。この世界は頑張れば頑張るだけもらえるから。どうする?うちの店気に入ってくれたんやったら入店して欲しいねんけど。」
昼の仕事なんて一日働いてもたかがしれている。私は迷う事なく“はい”と答えた。2006-05-31 22:47:00 -
82:
名無しさん
?
2006-05-31 23:44:00 -
83:
結愛
急いで着替えるとみんなに挨拶を済まし、大樹と外に出た。
「飯でも食うか?」
『妹達のお弁当とか朝ご飯作らなあかんから帰るわ。ごめんな。』
「全然えぇよ。えらいな〜お前は。俺今日車やから送ったる!!」2006-06-01 12:19:00 -
84:
結愛
帰りの車の中。
男の人と二人っきりで車なんか乗った事がなかった私は、ひどく緊張していた。「な〜彩花。」
『うん?』
大樹は仕事中以外は私を本名で呼ぶ。2006-06-01 12:22:00 -
85:
結愛
「俺がゆう事ちゃうかもやけど…夜の人間は信じたらあかんで。」
『何で…?』
「まぁ…中にはめっちゃえぇ奴もおるけど、純粋な子程痛い目見る世界やから…今までそんな子いっぱい見てきたしな。」
わかった、と返事をしたものの、この時の大樹の言葉の意味を本当に理解したのは、それから数ヵ月後のこと……。2006-06-01 12:32:00 -
86:
結愛
『じゃあ…今日はほんまにありがとう。お金出来たら絶対返すから!!』
「ほんまいいって。これ俺の番号とメアドやから、携帯買ったらかけてきてな。」『うん、気つけてな。』
車のドアを閉め、大樹の車が見えなくなるまでまだ薄暗い空の下、手をふり続けた。2006-06-01 12:37:00 -
87:
結愛
妹達を起こさないように気を遣い、玄関の扉を静かに開けると階段を誰かが下りてくる足音が聞こえた。
「彩花?今帰ってきたん?」
一つ下の妹、直美は私を呼び捨てにする。
『うん、仕事見つかったで。』2006-06-01 12:41:00 -
88:
結愛
「その頭…もしかして水商売?」
『うん…』
直美は見た目は派手なわりに頭も良く、少し硬い考えを持つ子だ。
「そんなんせんでも直もバイトするし普通の仕事しぃや!!」2006-06-01 12:46:00 -
89:
結愛
「彩花、ありがとう…。」普段よく憎まれ口をきく直美が、素直にお礼を言うのを見て何だか可愛く思えた。それから二人でお弁当と朝ご飯を作り、三人で朝食を食べ学校へ送り出した。片付けや掃除、洗濯を済ますと時刻はもう十時をまわっていた。
化粧だけ落とし布団に潜り込むと五分もたたないうちに眠りについた。2006-06-01 13:03:00 -
90:
結愛
ピピピピ…ピピピピ………目覚ましが鳴り響く。昨日のシャンパンが残っているのか頭が痛い。お客さんがほとんど飲んでくれていたので二、三杯しか飲んでいないとは言え、お酒をあまり飲んだ事がなかった私には結構きつかったようだ。
重い体を起こし、お風呂に入ると少しすっきりとした。2006-06-01 13:14:00 -
91:
結愛
慣れない化粧を済ませ、携帯ショップに向う。
委任状を受け取り向かった先は…実家。
この時間なら義父はまだ仕事に行っていて家にはいないだろう。母と顔を合わせるのは一週間ぶりぐらいだったと思う。
勇気を振り絞りドアを開けリビングの扉を開けた。2006-06-01 13:21:00 -
92:
結愛
私を見た母の第一声は…
「あんたか。勝手に入ってこんといてくれる?」
この言葉に怒りが込み上げてきたが、携帯を買うためだ、とぐっと我慢した。
『…ごめん。携帯買うからこの書類書いて欲しい。』「え?誰か他に借りてくれる人おらんの?まぁいいわ。絶対お金はちゃんと払ってお母さんに迷惑かけんといてよ。」2006-06-01 13:27:00 -
93:
結愛
『…はい。』
「仕事見つかったん?どうせ水商売やろ?」
母の勘はかなり鋭い。まぁいきなり派手になった私を見れば一目瞭然だったのかもしれないけど。
この日の母との会話はこれだけだった。ありがとう、と吐き捨てるように言うと家を飛び出した。2006-06-01 13:32:00 -
94:
結愛
本当は、少し期待してた。お帰り、元気にしてた?そんな言葉をかけてくれる事を。
まだ子供だった私にも悪い所はたくさんあったのかもしれない。でも母を憎む事しか知らなかった。そんな気持ちとは裏腹に、やっぱり私にとってはたった一人の母で…心のどこかではいつも母の愛情を求めていた。2006-06-01 13:43:00 -
95:
結愛
………――何とか携帯を手に入れた私は、ミナミに向かう電車の中で早速大樹にメールを送ってみた。
するとすぐに返事が返って来て、ひっかけ橋で逢う事になった。
その頃はまだ橋は石で出来ていて、もたれかかりながらぼぉっと道頓堀川を見つめていた。2006-06-01 13:48:00 -
96:
結愛
「なーにしてんのっ?」
びっくりして振り返ると、昨日と全く同じように大樹が立っていた。
まだ一人ではセットサロンに行けないと言うと、大樹は嫌な顔一つせず付いてきてくれた。2006-06-01 13:51:00 -
97:
結愛
セットも終え、二人でご飯を食べるともう出勤の時間だ。大樹に店の前まで送ってもらうと深呼吸をして扉を開けた。
『おはようございます!』中には数人のボーイと美和さんしかおらず、開店準備を忙しそうにしている。
ちょっと早すぎたかな?と思いながらロッカールームに行くと、美和さんが声をかけてきた。2006-06-01 13:55:00 -
98:
結愛
「結愛ちゃんわざわざ外でセットしてきたん?」
『えっみんなするもんじゃないんですか?』
「ん〜好き好きやけど、店に専門の美容師さんおるから安くでやってくれるよ」『そうなんですか!?知らんかった…』2006-06-01 13:58:00 -
99:
結愛
「祐樹アホやから説明し忘れてたんちゃうかな?メイク直しもやってくれるから行っといで?美和も横でセットしてもらうし。」
『はい!!』
美和さんは、新人の私にも優しくしてくれた。後で大樹にセットの事を言うと専属の美容師さんが居た事を忘れていたそうだ。2006-06-01 14:02:00 -
100:
結愛
「結愛ちゃんなぁ美和の入ったばっかりの時とめっちゃ似てんねんかぁ。だから何か気になんねんな。」
『私なんか美和さんみたいに綺麗くないし全然似てないですよ!!』
それは本心から言った言葉だった。お客さんもいっぱいいるし、綺麗で優しい美和さんと私は似ても似つかない。2006-06-01 14:05:00 -
101:
結愛
それからも美和さんは私の事を気にかけてくれていた。顧客管理、メールの送り方、接客の仕方など、色々教えてくれたし、きつく怒られた事も何度もあった。
でも落ち込んだ時は一番に気づいてくれたり、プライベートの事もよく相談に乗ってくれていた。美和さんは22歳。私が美和さんにだけ本当は17歳だと言う事や、家庭の事情を打ち明けた時も、何も言わずに泣きながら抱き締めてくれた。
ハナや他の女の子とも上手く行き順調に見え始めた頃…事件は起きた。2006-06-01 14:14:00 -
102:
結愛
『失礼しま〜す。』
キャバ嬢もすっかり板についていた私は、いつも通り笑顔である一人のお客さんの席についた。
祐樹から予め「かなり酔ってるから気つけてな。」と言われていたけど、酔っているお客さんなんて沢山いたし、あまり気にしていなかった。2006-06-01 14:19:00 -
103:
結愛
見たところ50代の普通のおじさん。隣に座るだけでお酒の匂いがプンプンしてくる。少し間をあけ座ると、腰に手を回し自分の方へ引き寄せてきた。
これぐらいはよくある事。触られないように手を握り返し膝の上に置いた。
次の瞬間――――……2006-06-01 14:24:00 -
104:
結愛
いきなり両腕を掴まれ、押し倒された。
手は頭の上で押さえ付けられいくら暴れても身動きが出来ない。口も片方の手でふさがれている。
運悪く私の席は他の席からは死角になっていて、女の子もお客さんも誰一人として気づかない。
だが、それに気づいた祐樹が「お客さま!!おやめ下さい!!」と叫びこっちへ走って来た瞬間、客の唇が私の唇を覆い、舌が入ってきた。お酒の匂いにむせ返り、涙が溢れる。2006-06-01 14:33:00 -
105:
結愛
慌てて祐樹が客を引き離し、私を抱き起こした。
「大丈夫か!?」
騒つく店内。マネージャーに事務所に連れて行かれる客。震えと涙が止まらない私。……――蘇る過去の暗い記憶――……2006-06-01 14:38:00 -
106:
結愛
「…とりあえず外出よ。」祐樹に支えられ、フラフラと外に出た。非常階段に座ると安心してなのか、また涙が溢れてきた。
『恐い…恐……』
そう何度も呟く私を、祐樹はぎゅっと抱き締めた。
「ごめん…ごめんな…」と何度も言いながら…。2006-06-01 14:50:00 -
107:
結愛
少し落ち着いた頃、店長が来た。
「さっきの客がもう結構酔いさめててな。結愛に謝りたいゆぅてんねんけどどうする?」
恐かった。顔なんて見たくない。でも…もう二度と男に負けるなんて嫌だった。『行きます。』
涙を拭い、事務所に向かった。2006-06-01 14:55:00 -
108:
結愛
事務所のドアを開けると、さっきの男が背中を丸め座っていた。
「女の子来ましたよ。ちゃんと謝るべきちゃいますか?」
店長がそう言うと、その男は土下座をして何度も何度も謝ってきた。
結局、出入り禁止と罰金と言う事で丸くおさまった。2006-06-01 15:12:00 -
109:
結愛
店長がホールに戻り事務所には祐樹と私だけになった。「結愛…ほんまごめん。もっとよく見える席にしてちゃんと気つけて見といたら良かったな。」
『もう大丈夫ですよ。私も気ぬいてたとこあったし』「ほんまこれから気つけるわ。また思い出して恐なったりしたらいつでも電話しといでな。」2006-06-01 15:20:00 -
111:
名無しさん
すごい読みやすくておもしろいです?また更新楽しみにしてます?
2006-06-01 19:24:00 -
112:
名無しさん
見てるょ?ぁたしも店内恋愛ゃから期待してます?
2006-06-01 20:28:00 -
113:
名無しさん
?
2006-06-02 09:55:00 -
114:
結愛
思えば、この頃から祐樹とは仲良くなり始めたのかな?それまではただの担当とキャバ嬢だったけれども。
その日は仕事をする気になれず、早めに送りを出してもらった。
本指名で返ってくるお客さんも増えてきて少し調子にのっていた私には、今回の事件がかなりこたえていたんだろう。2006-06-02 11:49:00 -
115:
結愛
家につき烏龍茶を一気飲みし、電気もつけずに窓から外を眺めていた。
“キャバ嬢結愛”になってから三ヶ月目の出来事だった。
ふと横に視線をやると携帯が光っているのが見えた。着信……――……副店長。2006-06-02 11:55:00 -
116:
結愛
『…もしもし。』
「あっ結愛?ちゃんと家ついたか!?」
『着きましたよ。どしたんですか?』
「いや…大丈夫かなと思って気になって…。」
どうやら、暗い表情で店を後にした私を心配して電話をくれたらしい。2006-06-02 11:59:00 -
117:
結愛
時刻は二時をまわった頃だったと思う。店はかなり忙しい時間帯だ。それなのにわざわざ電話をしてきてくれた事がすごく嬉しかった。
『ほんまに大丈夫ですよ。ありがとうございます。』「そっか…良かった…。」『店忙しいでしょ?ホールに戻らなくて大丈夫ですか?』
「うん…あのさ、明日…飯でも行かん?」2006-06-02 12:04:00 -
118:
結愛
なぁ祐樹?この時ご飯に誘ってくれたんは罪悪感からやったん?それとも………
でも、私にとっては忘れられへん日になってんで?
うちの店はもちろん店内恋愛禁止。女の子とボーイがプライベートで逢うなんて許されなかった。相談がある時は店の中で。連絡をとりあうのは出勤確認だけ。そんな厳しい決まりもあった。2006-06-02 12:09:00 -
119:
結愛
『行きたいですけど…副店長大丈夫なんですか?もし誰かに見つかったら…』
「うん、そやからさ明日店休みやし車でドライブがてら遠出しやん?」
『いいんですか?』
「いいも何も、俺が行きたいねん!笑。また仕事終わったら電話するな。」2006-06-02 12:13:00 -
120:
名無しさん
裕樹じゃなくて大樹やんな??
2006-06-02 12:20:00 -
121:
結愛
そう言うと電話は切れた。“副店長とご飯かぁ…何着て行こぉ”
ごそごそとクローゼットをあさる。
“……男の人とご飯なんか初めてでもないのに何でこんな服選んでんねやろ…”一時間ぐらい経った頃にふと気がついた。2006-06-02 12:23:00 -
122:
結愛
136さん、大樹はスカウトの子で祐樹は副店長ですよ☆
名前を考えるの苦手で似た名前になってしまいました( ´・・`)まぎらわしくてすみませんm(__)m2006-06-02 12:26:00 -
123:
結愛
未来が見える人生なんておもしろくない。
誰もがそう言うけど、もし私に先をみる力があったのなら…あんなに傷つく事はなかったんかな?
でも…それでも私は祐樹と出逢う事を選んだと思うんだ。2006-06-02 12:29:00 -
124:
名無しさん
・゚・(>_
2006-06-02 12:30:00 -
125:
結愛
朝方、祐樹から電話があって夕方の六時に家まで迎えに来てくれる事になった。どこかわくわくしながら眠りについた私は…緊張と不安で10時頃には目が覚めた。
妹の直美はファーストフードのアルバイト、弟の一也は部活に行ったみたいだ。
たまっていた洗濯や掃除を済ませると、季節はもう秋だというのに汗びっしょりになっていた。
急いでお風呂に入ると、いつもの倍の時間をかけて化粧をし、髪の毛をゆるく巻いた。2006-06-02 12:35:00