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★ママになるという私☆

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  • 1:

    ユキ

    2001・夏pm6時
    『はい。今日からママですよ。』この一言から始まったユキのママ人生。
    17才成り立てホヤホヤだった私は勿論赤ん坊を抱いたことも、抱き方すら分からなかった。
    ヘタクソ&母親失格ですが、暖かい目で見守って下さい。

    2007-08-24 11:02:00
  • 2:

    ユキ

    あれは私が16歳だった夏の出来事。 私は世間でゆう非行少女だった。その時付き合っていたのが、のちに子どもの父親“潤一”
    潤一には悪い事を沢山教えられては一緒に犯罪行為を繰り返してたっけ…。何度も一緒に捕まったり、警察から出頭かかってたり…。 少年課の刑事とも顔見知り。
    今思えば、常識では考えれん『なにしてんねん!』って事ばっかりしてたっけ…。
    人に迷惑をかけてばかりだった真っ只中、私の体に異変が起きる。

    2007-08-24 11:43:00
  • 3:

    ユキ

    しまいには、お互いの保護者達がお互いの家へ抗議の電話をし始める。
    “お宅の娘(息子)さんどんな教育してるんですか!?巻き込まないで

    2007-08-24 12:03:00
  • 4:

    ユキ

    (↑ミス)
    しまいには、お互いの保護者達がお互いの家へ抗議の電話をし始める。
    “お宅の娘(息子)さんどんな教育してるんですか!?うちの子まで巻き込まないでください!!”
    そんな大人達を知り目に潤一との遊びはエスカレートしていく。今だからいえるが、『海へ行きたい!』といえば海へ。真夜中のビーチへ柵こえて忍びこんで、海の中を服のまんま走り回ったり。山で暴走したい!といえば山へ。キモダメシしたい!といえば、田舎の潰れた病院へ。単車またがって何時間かけてでも連れてって喜ばそうとしてくれる潤一を私は本当に大好きだった。

    2007-08-24 12:10:00
  • 5:

    ユキ

    だが、そんな二人を大人達が暖かい目で見守ってくれる筈もなく…。
    私の方の両親はというと共にもうほぼ諦め見放した状態だったが、潤一の保護者は女である私を連れ回している責任がとれるのかと大激怒していた。 少しばかりの貯金を持っていた潤一が私に言った。 『二人で一緒に暮らさないか?』 私は凄く嬉しかった。おやはうるさかったが、お互いお世辞にも家庭環境に恵まれてるとはいえなかった二人だったから二人っきりの生活に夢を抱きすぎていた。

    2007-08-24 12:22:00
  • 6:

    ユキ

    本当に子どもだった。…本当にそう思う。 そうして二人っきりの生活がスタートした。
    だが…。暮らしていくにはお金がいる。そしてお金の為には働かなくてはならない。そんな当たり前のことですら、世間のはみ出たところで馬鹿やっては笑ってたあたし達には認識出来てなかった。 ユキ『おい、もう金ないで。食うもんもなんもない、どないすんねん。はよ働けや』
    潤一『はぁ?そりゃお前も一緒やろが!誰に口きいとんねん!』
    ユキ『お前こそお前って誰に口聞いてんねん!』そんな些細な口論が耐えず飛び交っていた。だが、二人して『どうにかなるだろう』という甘い考えが抜ける事はなかった。私はミテコだったがたまにキャバの体験へ行くくらいで入店して働こうとはしなかったし、潤一も仕事を数日しただけで職場の同僚と喧嘩して辞めて帰ってくる。当たり前が当たり前でなかった私達にとって生活していくということ、それがただ一緒にいれたらそれでいいだなんて甘いもんじゃいんだって暮らしてみて始めてわかったことだった。

    2007-08-24 12:40:00
  • 7:

    名無しさん

    読んでるょ?がんばって?あたしも16才でママになって今21才です??

    2007-08-24 13:02:00
  • 8:

    ユキ

    そうこうしているうちに数ヵ月が過ぎていた。
    …なんだか体調が悪い。吐気が止まらない。目眩がする…。いったいなに?
    元々、精神的なストレスですぐ体調を壊してしまったりと体の弱かった私…。あまりキにとめてはいなかった。ユキ『なぁ…。潤。なんかめっちゃ体だるいししんどいねん。吐気しよるしや。』 潤一『はぁ?!なんでやねん!?…つかユキ、まさか妊娠してるんちゃうんけ?』 ユキ『ええ?大丈夫やろ?!ほんまにゆうてん!?』まさかなと半信半疑ながらお互いに不安がよぎる。 潤一『念のため検査薬かってくるわ、まっとってや。』

    2007-08-24 13:04:00
  • 9:

    ユキ

    >8番さん★
    応援ありがとう?
    私は23歳で母親としてはまだまだな身です?この後、母親として非難をあびる内容も出てくるかと思いますが?
    子育て大変やけどお互いがんばりましょうね?

    2007-08-24 13:16:00
  • 10:

    ユキ

    直ぐに潤一は検査薬を買って慌てながら帰ってきた。 潤一『ほら、検査してみいや?』 ユキ『…う、うん。』私は、もしも妊娠していたら…という恐怖心にも似た気持ちで、気分が乗らなかった。
     だが、早く早くと急かす潤一に押され私はトイレへ向かう。 潤一『先に見たらあかんで!一緒にみんねからな!』なんて潤一がトイレの外から馬鹿な事を叫んでる。 …本当に一緒にみるつもりだった。
    だけど、尿をかけた瞬間一目瞭然…。 直ぐに分かった。
    ユキ『…妊娠しとるやん。どないしよぉぉ…』 そのときは本当に予測不可能な未来にただただ、恐い。ソレだけだった。

    2007-08-24 13:33:00
  • 11:

    ユキ

    トイレから真っ青な顔して出てきた私に、 潤一『アっ!ユキ!お前、先にみたやろ!?見たあかんゆうたやんけ!』 とか馬鹿な事をのんきにはなす。 潤一『んで、どないやったん!?妊娠…』 潤一の言葉を途中で遮り、
    ユキ『妊娠してる。』…………。このとき、酷く長く感じたけれど数秒間の沈黙の後、潤一がやっと重い口を開いた。
    潤一『ちょぉ、ユキ。俺風呂入るわ。お湯溜めてくれや。』 ユキ『はぁ?!なんで急に風呂はいんねんな!?』 潤一『ええから、早く!』 私は渋々お風呂へお湯をはった。  潤一『入ってくるわ』
    ―なんやねん。なんでなんもゆうてくれへんねん― 私は、いつもより何倍も長く風呂に入る潤一を待ちながら必死に泣き出しそうなのを堪えていた。

    2007-08-24 14:34:00
  • 12:

    ユキ

    そして、約子一時間

    2007-08-24 14:39:00
  • 13:

    ユキ

    ↑ミス
    …そして、約一時間がすぎやっと潤一が風呂から上がった。そして私の方を見て申し訳なさそうに口を開いた。潤一『…ユキ。俺、やっぱ自信ないわ。まだ父親になる自信ない。悪いけど、卸してくれへんか?頼むわ。』
    頭をなぐられた様な衝撃が私に走る。 ―はぁ?こいつたかが風呂一時間で決断だしよったんか?!有り得んしや…―
    ユキ『嫌や嫌や!!私絶対生むから!あんたは私に自分の子ども殺せって人殺しになれゆうんか!?この人殺し!!』妊娠中で情緒不安定だった私は狂った様になきわめいた。

    2007-08-24 14:49:00
  • 14:

    ユキ

    泣きわめきながら、私の心には不安がよぎる。
    ―どうやって…?―
    案の定、潤一の言葉が私の不安に拍車をかけた。 潤一『どうやって産むねん!どうやって育てるねん!俺等まともに働いてもなけりゃ貯金もない。金どうするねん!その前にお前よう育てれんか?自分等の身の回りのことですらよう出来てへんねんぞ?!』 潤一の言葉はもっともだった。私も思っていた、分かっていた。でも答えなんて今の時点で出もしないし、分からない。そう思った。ユキ『あんたみたいな男もういらんわ!絶対下ろせへんから!一人ででも産むから!』
    潤一『ユキ、頼むわ。俺わかれたくはない。頼むから卸してくれや。』ユキ『どうしても下ろせゆうなら、私も一緒にこの子と死んだるわ!この子一人殺す様な事、絶対にさせへん!』 私は気がふれたかの様に狂って泣きわめき、ベランダへ走っていった。
    ここは五階だ。下はコンクリート。

    2007-08-24 15:06:00
  • 15:

    ユキ

    慌てて潤一が止めに来た。 潤一『おい!ユキ!なんしてんねん!お前ちょぉ落ち着けって!頼むから!』 ユキ『離して!触らんといて!私この子といっしょに死ぬねん!この子だけ殺す様な事私には出来へん!』
    必死にフェンスを乗り越えようとする私を潤一が無理矢理抱きかかえ部屋へ運んだ。 まだまるで子どもの様に泣きわめく私に潤一は呆れた様な顔をしながらも、私が良からぬ気を起こさない様になだめた。 潤一『分かった、俺、お前とはわかれたくないしもうちょっと考えてみるから、とにかく落ち着いてくれ。とりあえず、今日はもう寝ようや?』
    私は泣きじゃくりながら潤一の腕の中でいつの間にか眠っていた。

    2007-08-24 15:21:00
  • 16:

    ユキ

    …そう。私の考えは産む。のとこから進めてはなかったのだ。 いや。というよりそれ以上を考える余裕が私にはなかった。ただこの私のお腹に宿った小さな命を守りたい。そんな思いでいっぱいいっぱいだった。 それから何度と潤一とどうするかの話し合いの後、潤一は言った。潤一『よし、分かった。ユキがそんな産みたいゆうなら俺も一緒に育てるわ。俺、職案行って仕事探して真面目に働くわ』 とは言ったものの、潤一が仕事を見付けて来た時には既に一ヶ月半もの月日が流れていた。まだ、妊娠の事をお互いの両親にも話せてはいない。だけどお腹の子は成長していく。私と潤一はまだ全然成長してはいなかった。

    2007-08-24 15:39:00
  • 17:

    ユキ

    お互いがお互いの責任の重さと、そしてそのプレッシャーに押し潰されそうな、そんなぴりぴりした緊迫した日々を過ごしていた。 つわりが酷く、寝込む私を始めはいたわってくれた潤一。私はその優しさに完璧に甘えすぎて何もしなくなった。いや、何故か無償に何も出来なかった。体がひたすらダルい。 仕事をはじめストレスがたまりきっていた潤一は、そんな私に苛立ち、痺れを切らしていた。 ―なんで俺だけしんどい目して、お前グウタラしとんねや―
    それから潤一と私は、喧嘩ばかりしていた。

    2007-08-24 15:48:00
  • 18:

    ユキ

    ―ガチャっ―
    潤一『ただいまぁ〜!って真っ暗やんけ!おいユキ!?』 ユキ『ん〜?潤?』 潤一『お前まだ寝てたんか?!』 ユキ『しんどいし体だるくてしゃ〜ないねん。』 潤一『まぁええわ、腹減った!飯は?!』 ユキ『ごめん!まだできてへんねん!』 潤一『はぁ!?お前今日一日なんしとったんや?!』 ユキ『…だってしんどかってん。』 潤一『しんどいしんどいそればっかりやないか!俺かってしんどいんじゃ!』 顔を交す度、同じ事で喧嘩していた。もはやまだまだ子どもな二人でこのプレッシャーに耐えきれなくなっていた。 だけど一向におやへ言おうとはしてくれない潤一。言おうとするのを待ってくれという潤一。
    私は苛立ちを隠せなかった。

    2007-08-24 16:22:00
  • 19:

    ユキ

    毎日繰り返される口論。
    そして潤一が私に手をあげ始めた。
    最初は平手一発。 そして次はグーで一発そして次に蹴り三発。
    暴力はエスカレートしていく一方だった。 もう既に潤一への愛情は覚めていく一方だった。だけどあんなデかい口を叩いておきながらも、もはや私にはココしか居場所はなかった…。

    2007-08-24 16:30:00
  • 20:

    ユキ

    ある日、私は積もりに積もっていた不安を潤一に打ち明ける事にした
    ユキ『なぁ、潤。ユキなぁ、潤が頑張ってんのんようわかってんねん、ユキがもっとガンバらなあかんのも分かってんねん、けどな。』  潤一『けど、なんやねん!』    ユキ『まだお金全然貯まってへんやん、生活費も全然たらへんやん、お腹の子にちゃんと栄養』

    2007-08-25 16:25:00
  • 21:

    ユキ

    ミス↑
    ユキ『お腹の子のためにもちゃんと栄養ある食生活せなあかん思うねん』 潤一『だから、なんやねん!』    ユキ『ウチ等、二人っきりで産むゆうてきれるんはうれしいけど、ユキ不安でしゃぁないねん…。潤、最近すぐユキのことシバクし…。』    潤一『だからソレはもうあやまったやろ?!もう叩いたりせぇへんから!なぁユキ?大丈夫やって、俺信じろやなぁ?』
    こう言うとき、潤一はいつもより優しく接してくる。いつもそれで許してしまう。ああ…、あの時はうちが悪かったんやから仕方ない、アノときの潤一はほんまの潤一じゃない…。

    2007-08-25 16:34:00
  • 22:

    ユキ

    何度そう思った事か。何度そう願った事か。何度そう祈った事か。…。潤一の暴力は止むことはなく、益々酷くなる一方だった。
    潤一『おい!コラ!我!今何てゆうたんじゃこのダボ!またシバカレなわからわんのか!このグウタラ女!誰の金で飯くろとんのかわかっとんかコラ!』 懲りずに私も言い返すユキ『はぁ!?なにがやねん!』
    潤一『我、大概にしとけやコラ!!』 そういって潤一は私の腰に何発も蹴りを入れる。 ユキ『やめぇや!お腹当たったらどうすんねん!』 潤一『はぁ!?だから、当ててへんやろが!』    ユキ『いや、だから当たったらどうすんねんゆうてんねんやろ!』潤一は、こんな簡単な事でも、【もしも】の話は一切通用しないヤツだった。

    2007-08-25 21:16:00
  • 23:

    ユキ

    もう、限界だ。小さな命を守るには、16歳のうち等ガキ二人だけなんかで収まる問題じゃない…。
    ユキ『潤。ユキもうイッパイイッパイや。もう生理止まって四ヶ月なってるのにお金もたまってないし、病院すらいけてへんやん。もうどうしていったらいいんか先のみえへん生活は嫌や。やっぱり親に話そう?なぁ?』    潤一『俺はゆうん嫌や。』        ユキ『なんでぇ?!』潤一『ゆうたら絶対お前なんしてんねんってオッチャンにしばかれる、ユキは俺がしばかれてもええゆうんか!?』 潤一はいろんな事情があって両親とは暮らせず、祖母と叔父と弟の四人暮らしだった。その叔父さんという人はテコンドーを極めている人で潤一は事ある事にその叔父さんからボっコボコにしばかれていた。

    2007-08-25 21:38:00
  • 24:

    ユキ

    いや、あんたしょっちゅうユキの事しばいてますやん…。そう思い、自己中心的な考えしか持ち備えていない潤一に一瞬唖然としたが、今に始まった事やないと私は諦めて言った。   ユキ『いや、そりゃユキも潤がしばかれるんは嫌やで。』         潤一『じゃあなんでそんな親にゆうとかゆうねん!二人だけで産んだらええやん、いざとなったら風呂場かトイレで産めや。』笑いながら話す潤一をみて私は分かった。
    ―こいつこんな冗談みたいな事、本気でゆうてるわ…―
    潤一はそんなヤツだった。今思えば、少し。いや大分頭の痛いヤツだった気がする…。

    2007-08-25 21:54:00
  • 25:

    ユキ『何時までも逃げてられへんやん、現になにしとんねんって事したには代わりないやろ??仮に無事、産めたとしてもユキ一人じゃ育て方もわからへんし。』       潤一『ひよこ倶楽部かってきたるやん。あっ!そんな不安やったら、今からたまご倶楽部でもこうてきたろか?』ニコニコ嬉しそうに話す潤一。
    ―うっわ…、コイツまた本気でこんな冗談みたいな事ゆうてるしや…。痛っ!―" " "07/08/25 22:06

    2007-08-25 22:06:00
  • 26:

    名無しさん

    頑張ってぇ?この話すきっ?

    2007-08-26 13:57:00
  • 27:

    ユキ

    >27番さん☆
    応援ありがとうございます?励まされました☆ガンバって書いていきます☆

    2007-08-26 14:26:00
  • 28:

    ユキ

    ユキ『…、いや。だからさ、そうゆう問題やないやん。ちゃんとまともに考えてや。分かるやろ?なぁ潤?』 私は、まるで子どもにでも問掛けるかのように優しく言った。だが、潤一『はぁ?わからんぞ!なんや?はっきりゆえや!』    ―アカン、コイツまともに話すしとったらこっちがアホみるだけわ…。なにゆうたかてむだやわ…―
    私は、先行く未来に益々不安になった。
    子どもを産む事よりも、コイツでほんまにええのかって事に…。

    2007-08-26 14:34:00
  • 29:

    ユキ

    ユキ『…とにかく。潤がそんなゆうん嫌なんやったら、ユキが潤のばぁちゃんに電話して妊娠したんですけどって代わりにゆうたるわ。それでいい?』  潤一『…嫌や。』  ―コイツ、本間になんやねんマヂで?―   ここで怒ってはまたいつもと同じ事の繰り返しになってしまう。そう思った私は、こう提案した。      ユキ『じゃぁ、潤は妊娠してんの知らんってゆうやん。それでも嫌なん?』      潤一『本間か?!それならしゃ〜なしやけどユキゆうといてくれや!俺は妊娠してた事も電話の事も知らんかったって絶対ゆうといてくれよ!頼むで!ユキ!』        ―なんで妊娠してる事以上にその事強調して伝えなあかんねん…。ふざけすぎやろ…―
    そう思いながらも潤一が保護者へ伝える事をやっと了承してくれた事に少しホッとしていた。
    今思えば、私が余りに潤一を甘やかしすぎていたのかもしれない…。

    2007-08-26 14:51:00
  • 30:

    ユキ

    ―プルルルプルルル―カチャッ
    潤祖母『はい。』  ユキ『おひさしぶりです。ユキですけど…。』―ああ、何てゆわれるんだろう…。憂鬱…― 私の心に不安がよぎる。       潤祖母『あらあら!ユキちゃん!お久しぶりねぇ!調度元気にしているか気になって電話しようとおもっていた所だったのよ、元気にしてた?潤一は?ちゃんと仕事へは行ってるの?』       いつもの様にペラペラとはなし始める潤一の祖母に圧倒されながらも、私は社交事例的な返事を返す
    ユキ『…あ、はい。元気です。潤一もちゃんと仕事へ行っています。』        潤祖母『まぁそう。それは良かったわ、安心したわ。ところで、ユキちゃん今日はどうしたの?何か急用でも…?』心配そうに話す潤一の祖母の話を遮りながら私はやっと本題へうつろうと話始めた。

    2007-08-26 15:09:00
  • 31:

    ユキ

    ユキ『あの!実は、大切な話があって!』 潤祖母『まぁ…どうしたの、改まって一体…?』        私は喉に何かが詰まったかのような、とにかくやっとの思いで切り出した。
    ユキ『…実は。潤一にはまだ言ってないんですが…。』
    ―あぁ何で約束通り、私コレ強調してんねん…アホか―  そう自責しながら、    ユキ『私、潤一の子どもを妊娠してるみたいなんです!もう四ヶ月も生理がこなくて…。』         潤祖母『…まぁ!ソレは確実なの?お医者様へは行ったの?困ったわね…。何をしてるんだろう潤一は…!』呆れた様子な潤一の祖母の声が私の不安な気持に拍車をかけ木霊する。  

    2007-08-26 15:23:00
  • 32:

    ユキ

    ユキ『いや、病院へはまだ行ってません。市販の検査薬で検査しただけで…。』    潤祖母『じゃぁ、まだ確実とは言えないでしょう!?とりあえず、今日一緒にお医者様にみてもらいにいきましょ!』       まるで、妊娠していない事を願うかのような潤一祖母の言葉…。
    ユキ『は、はい…。』―こんなんで果たして産む事を許してもらえるんだろうか…―
    とりあえず、私は潤一祖母と病院へ行く為に待ち合わせる事にした。

    2007-08-26 15:54:00
  • 33:

    名無しさん

    めちゃおもしろい?完結させてほしいです?

    2007-08-26 19:34:00
  • 34:

    ユキ

    >34番さん☆
    応援ありがとうございます?頑張ります?

    2007-08-26 20:11:00
  • 35:

    ユキ

    そして、私は一人潤一の祖母と待ち合わせをした場所まで向かう事にした。
    潤祖母『ユキちゃん!おはよう。大変だったわねぇ、一人で抱えこんで辛かったでしょう。ごめんなさいね、気付いてあげられなくて。』思っていた以上に優しい潤一の祖母の言葉に少し驚いた私だった。―あれ?意外に産む事を許してくれるのかもしれない―と少し不安がほぐれた。  ユキ『いえ、こちらこそ。わざわざスミマセン。』       潤祖母『いいのよ。同じ女性同士でしょ!不安でつらい気持ちも分かるわ。』
    ―アレ?なんだか話がおかしい…?―
    潤祖母『この先に知り合いのお医者様がいる産婦人科があるの。そこならお医者様も確かだし、安心だから。とりあえずそこへ今からいってみてもらう事にしましょう。』   ユキ『は…はい。』

    2007-08-26 20:22:00
  • 36:

    ユキ

    そして、私は潤一の祖母の後について、産婦人科へ向かった。  付いたのは、あまり人目につかない小さな街医者だった。
    ―がチャ―
    潤祖母『お久しぶりです、佐藤です』   看護婦『あらあら、佐藤さんお久しぶりです!一体今日はどうなさったんですか?』  潤祖母『いえ、実はねぇ、この子潤一の彼女なんですけど、どうやら生理がこないみたいなので見てほしいのよ。ほら、先生の所だとよくしってるし安心でしょ、そう思って!』看護婦『まぁ!潤一くんの?お嬢さんまだ若いわよね?いくつ?』―若いかったら、なんやねん…―そう少し腹が立ちながらも私は素直に答えた。
    ユキ『…16です。』看護婦『とりあえず、ココに尿をとってきてくれる?後、最後に生理が来たのはいつ?』ユキ『…四ヶ月か、五ヶ月前だと思います。』そう私は言い残し尿をとりにトイレへ向かった。

    2007-08-26 20:54:00
  • 37:

    ユキ

    尿を取り終えて戻ってくると、潤一の祖母が何やら医者と話をしていた。       潤祖母『今からでも間に合いますよね!?二人共まだ子どもですし、まだまだ二人っきりでいたい年頃だと思いますので…。』   医者『まぁまぁ佐藤さん、本人の意思を聞いてみないことにはなんとも…。』
    私は直感した。潤一の祖母がここへ私を連れてきてくれたのは、検査の為でも検診の為でもない…。
    ―いっこくも早く卸させる為―
    そうだったんだ…。何も疑いなしに付いてきた私は何て馬鹿だったんだろう!

    2007-08-27 11:15:00
  • 38:

    私は慌てて潤一の祖母の所へかけよっていき、こう言った。   ユキ『おばあさん!私卸すつもりなんてありませんから!おばあさんに話したのも産むつもりだったからで…!』         潤祖母『あらあら!何を言い出すんだろうねこの子は!苦笑 そうゆう事はよぉく考えてから言わなきゃ駄目よ!』
    ―駄目だ!話にならない…。―
    そんな二人の会話を静止するかの様に
    看護婦『佐々木さーん!佐々木ユキさん!中へどうぞ!』    ユキ『あ!はぁい!』潤祖『ほら、とりあえずお医者様に見てもらわなきゃ!』私は思った―絶対に折れて卸すだなんて口にしたら駄目だ、一生後悔する事になる―" " "07/08/27 12:13

    2007-08-27 12:13:00
  • 39:

    名無しさん

    いつも読んでます???

    2007-08-27 12:37:00
  • 40:

    ユキ

    >40番さん?
    ありがとうございます?思い出しながら書いていってるので更新遅くなると思いますが申し訳ありません?

    2007-08-27 13:45:00
  • 41:

    ユキ

    ―ガチャ―
    医者『佐々木さん?検査してみたけれど、やはり妊娠してるみたいですね。検査と後、エコーを取るので下着を取って椅子に横になってもらえますか?』     ―…やっぱり妊娠は確実だったんだ…―
    私はそう医者にゆわれたことでやっと実感が湧いてきた、そんな気がしていた…。
    医者にいわれた通り、私は小さな椅子に横になった。
    ―ウィーン―ガチャン
    椅子は上に上がりそして足を置いていた部分が自動で開いていく。そして、なにか冷たい器具の様な物で膣を広げ中をみていた。

    2007-08-27 14:27:00
  • 42:

    ユキ

    医者『はい、いいですよ。下着をはいてベットへ横になってもらえますか?』ベットに横になると、次に何かベタベタしたゼリーの様な物を腹部へ塗られ、そこへ変な機械をコロコロと滑らせていた。医者『ほら、これが赤ちゃんですよ。コレはもう大分大きくなっているな…もう、手も足もちゃんと付いてる、ホラ。』      指一本一本までが、ハッキリと写っていたその映像を目の前に、私は呆然とした。
    ―本当だ!私のお腹の中で本当に小さな命が育ってる!!―
    エコーをみた私は、―もう既に人間になっているこの子を絶対ころさせはしない!絶対に!―…そう思った。

    2007-08-27 14:36:00
  • 43:

    ユキ

    潤祖『ユキちゃんお疲れ様!どうだった?妊娠…』私はその言葉を遮るようにこう言った。梨香『してました…。』        潤祖『あらまぁ!大変だわ…。で、お医者様はなんて言ってたの!?まだ間に合うって?!』 そんな会話を聞き付けてか、奥から医師が出てきてこう言った。
    医師『佐藤さん、お腹の子はもうかなり育っている状態です、どっちにしろ大きな病院へ行ってもらわないとうちでは、もう無理ですので…。』     潤祖『まぁ…では、こちらでお願いは出来ないの?』医師『はい、あそこまで大きくなってしまってるとうちでは設備も足らないので…、それに本人の意思が一番大切ですので、潤一くんともよく話し合って早めに大きな病院へ行かれた方がいいかと思います。』  潤一の祖母はガックリと肩を落としたかの様に活気を失っていた。それでも―産みたい―という私の気持ちだけは変わらなかった。

    2007-08-27 15:39:00
  • 44:

    名無しさん

    頑張って?

    2007-08-27 20:23:00
  • 45:

    ユキ

    >45番さん?
    ありがとうござぃます?ガンバって書いていきます??

    2007-08-28 16:20:00
  • 46:

    ユキ

    潤祖『…とりあえず、今日は一度帰って、夜潤一が帰ってきてから家まで来てくれるかしら?オッチャンともよぉく相談して話し合わないと…?ねっ??』
    ユキ『…は、はい。』―うっわぁ…。オッチャンって…はい来たコレ絶対ややこいわぁ―そんな事をグルグル考えていると、いつの間にか家にたどりついていた。       ―…はぁ…潤一になんて話そう…。―

    2007-08-28 16:28:00
  • 47:

    ユキ

    【?夜?】―ガチャ―
    潤一『ただいまぁ〜!』         ユキ『…おかえり。あんなぁ潤くん、今日ばぁちゃんと病院行ってきてんょぉ。』   潤一『おぉ!んで?どしたんや?』    ユキ『オッチャンともよぉく話合おうって…、夜家こいって…。』 潤一『はぁ?!なんでソコにオッチャンがでてくんねん!?』  ユキ『…ユキにもわからへん…。』    ―?♪ピロピロリン♪?―【ばぁちゃん】
    潤&ユ―うわっさっそくかかってきた!―

    2007-08-28 16:41:00
  • 48:

    名無しさん

    .

    2007-08-28 22:28:00
  • 49:

    潤一『はい!』   潤祖『潤一?まだ仕事中?ユキちゃんから聞いたかしら?』   潤一『いや?!何が?』   潤祖『ユキちゃん、妊娠したみたいでお昼一緒にお医者さまの所へいってきたのよ!』   潤一『はぁ!?なんやねんそれ!俺なんも聞いてないぞ!』
    ユキ―コイツ白々しいにもほどがあるし?―          潤祖『とにかく、ユキちゃんは産みたいって思ってるみたいなのよ!潤一はどうするつもりなの??』    潤一『…え?!俺か!?…俺は…え…ユ…ユキが産みたいゆうんやったら…しゃ、しゃあないんちゃうか?!なぁ?』
    ―何でシドロモドロなっとんねん!しかも疑問系…?―" " "07/08/29 12:33

    2007-08-29 12:33:00
  • 50:

    ユキ

    潤祖『まぁ!それは本気でいっているの!?…と、とにかく、今からユキちゃんと一緒にウチまで来てくれる?!オッチャンももう帰ってきてるから!』 潤一『…お、おう、分かった。』―ピ切―
    潤一『おい、ユキなんかややこい事なってるぞ!だから俺はゆうん嫌やゆうたやん!』 ―嫌、妊娠してんからややこい事に代わりないやろ、今更何ぬかしとんねんコイツ?―
    ユキ『…と、とりあえず来いゆうてんねやろ??行きたくないんも分かるけど早いこうや!』        潤一『お前何そんなしゃかりきなってしきっとんねん!苦笑』
    ―嫌?だからそうゆう問題と違うやん?― こんな時にまで全然頼りにならない潤一に益々嫌気がさしていく一方な私だった…。

    2007-08-29 12:50:00
  • 51:

    名無しさん

    よんでます?

    2007-08-30 00:18:00
  • 52:

    ユキ

    >52番さん♪
    ありがとうございます??頑張って書いていきますね??

    2007-08-30 17:08:00
  • 53:

    ユキ

    そうして、私と潤一は潤一の実家へ向かった。実家へたどり着くと、そこは緊迫した雰囲気で包まれていた。  ―…うっわ…!!きまずッ!!―
    奥の部屋にいたオッチャンがいった。   潤叔父『おい!とりあえず、潤一ダケこっちはいって来い!』  潤一は恐々と奥の部屋へ入っていくとオッチャンは素早くドアを閉めた。
    ―ドカ!バン!ボン!― 殴られている音だけが家中に響きわたっていた。―うわ…。そうとう怒ってはる…― 私までもその緊迫した雰囲気に恐怖を感じた。子どもを産むって事は生半可なことじゃないんだ…。私は実感した。

    2007-08-30 17:31:00
  • 54:

    名無しさん

    読みにくいので空白なくして段落つけてほしいです。

    2007-08-30 17:39:00
  • 55:

    ユキ

    >55番さん?
    読んで頂き&ご指摘ありがとうございます♪改行してかいていきますね☆

    2007-08-30 20:24:00
  • 56:

    ユキ

    やっと物音が静かになり、潤一が奥の部屋から出てきた。
    潤叔父『おい!潤一!お前たいした事やらかしてくれたなぁ!!おい!わかっとんかコラ!』         潤一『…うん』    ―いやホンママヂ切れやん…―
    潤叔父『ユキちゃん、ちょっときてくれるか?』           ユキ『…は、はい。』

    2007-08-30 20:31:00
  • 57:

    ユキ

    ↑うまい事いきませんでした?笑
    すみません??

    2007-08-30 20:32:00
  • 58:

    ユキ

    オッチャンに呼ばれ、私は渋々奥の部屋へ向かった。
    潤叔父『…で、ユキちゃんはどうしたいんや?』           ユキ『…私は産みたいと思っています』    潤叔父『本気でゆうてるんか?!簡単な事やないの分かってるか!?』―そんなん分かってる…!―         ユキ『は、はい。』
    潤叔『今ニュースとかで虐待がどぉのこぉのようやってるやろ??そんな事したりせえへんか?!自信あるんか!?』

    2007-08-30 20:46:00
  • 59:

    ユキ

    ―どうしてそんな事をいわれなきゃならないんだろう―
    私はただ“若い”ということでキメテかかって言われた事が悲しくて涙がとまらなかった。    ―虐待―
    それは私が幼い頃受け続けてきたモノだった。幼い頃はそんな事に自覚はなかった。だけれど、大きくなるにつれ自分のおかれている状況を把握し始めて確信した事だった。

    2007-08-30 20:52:00
  • 60:

    ユキ

    ―自分の子どもだけは絶対に叩いたり蹴ったりしない―
    ―そう心に決めてた事だったのに―
    知らないとはいえ情けなかった。頭はしろに近い金髪。顔は厚化粧。自分が好んでしていたいわゆる“ヤンキー”この格好をしている自分がそう思わせてしまってるって事に…。隣の潤一をみれば、また同じだ。白に近い金髪。細く剃り込んだ眉。

    2007-08-30 21:11:00
  • 61:

    潤叔『ほら!潤一!見てみろ!ユキちゃん可哀想に!泣いてるやないか!』
    ―嫌、あんたがなかしたんやないか…!―
    私はそう突っ込みながらも言葉を飲み込んだ。     潤叔『潤一!どうすんねん!ユキちゃん泣いてまで産みたいゆうてるんやぞ!?お前やっていく自信あるんか?!子ども一人育てていくゆうんは、ホンマに生半可な事やないんやぞ!?わかってんか?!』すごい剣幕で積めよってくる叔父さん。私は泣きながらチラリと潤一の方へ目をやった。
    ―え!?潤一が泣いてる?!この子の為にあの潤一が泣いてる!―" " "07/08/31 15:55

    2007-08-31 15:55:00
  • 62:

    ユキ

    そう。あの、あの潤一が号泣していたのだ。私は、凄く嬉しかった。
    その時、心に決めたんだ、何があってもこの人と一緒に子どもを育てていくんだ。
    そう…何があっても???????????

    2007-09-01 13:12:00
  • 63:

    名無しさん

    詰めて書いてや

    2007-09-01 15:31:00
  • 64:

    名無しさん

    空けたらいい所をつめて書きすぎで詰めてかいたらいい所を空けすぎでこだわりなんですか?

    2007-09-01 19:35:00
  • 65:

    ユキ

    >64 65 番さん♪
    読んで頂き&ご指摘ありがとうございます?詰めて書いていきますね?

    2007-09-02 13:52:00
  • 66:

    私にはこの人しかいない…!そう思っていた。
    潤叔『…分かった。そこまで産みたいゆうんやったら協力したるわ…』潤祖『まぁ!本気でいっているの!?…ま、まぁ…オッチャンまでそう言うなら仕方ないわね…。』
    ―やった!許してもらえたんだ!―
    嬉しさのあまり潤一の方へ目をやった…!
    ―…こ…コイツまだ泣いてるし…??―" " "07/09/02 15:38

    2007-09-02 15:38:00
  • 67:

    名無しさん

    読みやすくなった?

    2007-09-02 23:33:00
  • 68:

    ユキ

    >68 番さん♪
    ありがとうございますッ???

    2007-09-03 10:29:00
  • 69:

    ユキ

    ↑なんやコレ…

    2007-09-03 20:33:00
  • 70:

    そうして、私は出産へ向けて妊婦生活をし始めた。元々ガリガリだった私の体重は一気に増量し始めた。
    私の両親は…というと…。
    母『すぐにおろしてきなさい!』父『産むなら一切家の敷居をまたぐな!』勘当だ。もはや私に家族といえるものは潤一とお腹の子だけ…。
    しかし私の容姿に惚れ込んでいた潤一は太り始めた私を異常な位毛嫌いしていた。
    潤一『おい!デブ!お前気持悪いねん!痩せろや!』ユキ『何ぬかす!このチンカス!』これで本気の喧嘩だ。―おいおいコレでホンマやってけんか私等…?―" " "07/09/04 16:23

    2007-09-04 16:23:00
  • 71:

    ユキ

    とりあえず出産費用の貯金目標額は50万。私と潤一は、毎月10万の貯金を貯め始める為、二人ですんでいた家を引き払い、潤一の実家へ居候する事となった。
    口うるさく嫌味な姑の様な潤一祖母と一緒に暮らしていくのは思いの外大変な事だった。朝早く起きて潤一の弁当をつくる。
    後ろに気配を感じ、振り替えると…。
    ―ヤッパリ…!!―
    背後に張り付いた様に覗きこむ潤一祖母の姿…!―いい加減にしてくれ…―私は必死にその言葉を飲み込んだ。だが私にも我慢の限界がやってくる…。

    2007-09-04 16:33:00
  • 72:

    名無しさん

    2007-09-10 13:45:00
  • 73:

    ゆき◆x4VpNOUB/w

    久々、更新します。
    PCからなので、IP変わっています。

    2007-09-21 09:24:00
  • 74:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    ユキ『あの・・・どうかしましたか?』潤祖母『いいえ!ちょっと、気になったものだから!』祖母はそう愛想笑いを浮かべた。
    ーいや、普通に気になるんはうちのほうやろ・・・− 悪びれた様子さえない祖母に私はつくづく愛想をつかし、苛立ちまでも感じ始めていた。
    ーとにかく、潤おこさなぁ・・・。−私は手早く弁当を作り終えると、潤一の眠る部屋へと戻った。

    2007-09-21 09:32:00
  • 75:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    ユキ『潤!潤くん!!朝!はよおきて!!』 潤一は、朝起きが異常に悪い。毎日、私が服を着替えさせて靴下を履かせなきゃならない始末・・・。
    この日もなかなか起きてはくれない。祖母のことで、朝からイライラしていた私の苛立ちは、とうとうピークへと達した。
    ユキ『おい!コラ!ワレ!!はよおきんかい!!』私は潤一の布団を無理やり剥ぎ取り怒鳴った。潤一は、目を覚ますと渋々自分で用意をし始めた。
    まただ!!視線を感じ振り返ってみると・・・  またもや、祖母の姿。私は、見てみぬフリをして潤一を見送った。

    2007-09-21 09:43:00
  • 76:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    部屋に戻ってくると、祖母『・・・ユキちゃん。さっきの起し方、あれは一体何!?』ユキ『・・・え?』祖母『お仕事へ行ってくれている潤一にいれはないんじゃないかしら?』
    ーたしかに・・・−  ユキ『あ、はい・・・。すみません・・・。気をつけます・・・。』 そう思ったのなら、潤一を起していたとき、潤一が居る時にいってくれればいいのに・・・。
    潤一とは14歳の時からの知り合いだった。潤は、初めて出会った時に私に一目ぼれ?をしてくれていたらしくずっと好きでいてくれたいたものの、私にとったらずっとでった。
    今更あらたまって対応するのだってむずがゆい・・・。ーホンマイチイチうるさいなー

    2007-09-21 09:53:00
  • 77:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    祖母はきっと、今まで自分の役目だった‘潤一の世話を私に取られた”とでも思っていたんだろう。事あるごとに、必要以上に首を突っ込んできては潤一が居ないときを見計らったかのように私を非難し続けた。
    潤一も潤一で、私が朝早く起きて作ったお弁当も、たまに作る手料理も喜んでくれることはなかった。なにかといえば、『ばあちゃんの○○みたいに・・・』
    確かに、ドンクさい私が作る料理はお世辞にも上手とはいえない。それどころか、家事全般出来損ないだった事も自分自身、自覚していた。潤一と住み始めて初めて、洗濯機の使い方を知った私。お米の洗い方、炊き方を知った私。実家に要る間、というわけでもなく、厳しく教育ママだった母に「勉強以外のことをすること」そういったものに「触れる事」、「勉強以外のものに興味をもつ事」を一切禁止されていたからでもあった。
    何もかも、初めてな事ばかり。私は自分なりに一生懸命だった。けれど、人並み以下。私は何かする度に自分に自信がなくなっていっていた。

    2007-09-21 10:14:00
  • 78:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    完璧に。そう完璧な自分。いつか。いつか絶対そうなって、誰かに認めてもらいたい。
    けれど、なにかすればするほどにその自分の願う【完璧】とはかけ離れている自分。出来損ないの私。そんな自分が日に日に大嫌いに、殺したい位大嫌いになっていく。
    いつの間にか私は、何かすること。が怖くて仕方なくなっていっていた。そんな私に自分への自信に満ち溢れている性格だった潤一は気がついてはくれなかった。

    2007-09-21 11:02:00
  • 79:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    妊娠も、ようやく中期にさしかかってきていた。同時に出産も近づく。あんなに守っていくんだと心に誓った私。その気持ちになんら変わりはない。
    けれど、なぜか私の心を覆い尽くして消えてはくれない【不安】という感情。【期待】して、【楽しみ】にして、【心持ち】にして・・・。産みたいのに。ナゼ??
    私の責任で、皆から祝福されず産まれてくる事になったこの子の誕生を、私が、私だけでも
    産まれてきてくれて、ありがとう。って。産まれて来てくれた事が嬉しい。って。心の底からおもってあげなきゃならないのに。まだ、産まれてきてさえいないこの子の母親失格やで?私?

    2007-09-21 13:26:00
  • 80:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    日に日に鬱は、悪化していく。そんな自分がどうしようもなく嫌だ。そして余計、鬱は悪化してゆく。そんな私に気がつきもしない潤一。そんな私を女として嫁になるものとして失格だと詰る祖母。
    こんな時だけ虫のいい話だが、頼りたい筈の私の母や父からは依然電話一つかかってきやしなかった。
    産むのが、怖い。というよりは、むしろ。こんな私が母親になること。が怖くって仕方がなかった。

    2007-09-21 13:35:00
  • 81:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    多分、周りの皆もそれが一番不安に感じていたに違いない。とことん非行に走っていた私は本当に、基地外な女。で有名だった。確かに、そうだった。
    ・・・今も基地外に余り変わりはしないかもしれないけれど・・・。
    そんなことをグルグル考えていては夜も眠れない。日中は眠くて仕方がないのに。なんだか、毎日が寂しくて寂しくて。眠っている潤一の隣で気づかれない様に声を殺して泣きじゃくった。

    2007-09-21 13:48:00
  • 82:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    ある日のこと。潤一のいなくなった家の中では日課の様に祖母からの小言が響き渡っていた。
    ー分かったって。それ、昨日も一昨日も、その前も何回も聞いたから・・・!ー
    それより、早くこの子が無事元気に産まれてきてくれたらいいね。って。嘘でもいいから、誰か言ってよ。
    そしたら、私もっと頑張るから。

    2007-09-21 13:55:00
  • 83:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    頑張れるから・・・。

    2007-09-21 13:56:00
  • 84:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    そう思いながら、『はい。はい。』と聞いていた私。
    潤一『ただいまぁ〜〜!!』ーあ!潤くんかえってきたぁ♪ー 私は玄関まで走っていくと、ユキ『おかえリンリンっ♪♪』と上機嫌で言った。潤一が帰って来てくれる。側にいてくれる。私、幸せだよね?
     祖母『あら、おかえり〜!お疲れ様!』そんな間を祖母が割って入ってくる。 −おかえりくらい、いわせてよ・・・−
     祖母『調度よかったわ、今ユキちゃんに話していたとこだったのよ。潤一も一緒にきいてくれないかしら??』 −まだゆうか・・・−

    2007-09-21 14:04:00
  • 85:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    私は一気に憂鬱になっていった。 −もう、聞きたくないよ。ー
    潤『なに?またその話してんか??俺がどうにかするゆうてるやん、ユキにあんまゆうたらんとってぇや!』
    祖母『そうはいってもねぇ・・・。いつまでも、このままじゃ私も困るのよ・・・?』ごちゃごちゃと小言が始まっていく。
    せっかく、潤帰ってきたのに。ユキも、いっぱいいっぱい話ししたいのに・・・。

    2007-09-21 14:10:00
  • 86:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    数ヶ月間、我慢し続けていた、何かの線が切れた。かのように、気がつけば私は異常なほど泣きじゃくっていた。
    ユキ『潤!!もうユキ嫌や嫌や嫌や!!ココにいてるんもう嫌や!』潤『ユキ!?どないしてん!?何ないてんねん!?』 祖母『まぁ!!この女は!うちにおいといてもらいながら、何を言い出すんだろうね!!あんた!あんたのとこのご両親が薄情なばっかりにあんたをこの家においてあげてるんでしょう??大体、あんたのとこの親は本当に親なの!?あれから電話一本かけてきやしないじゃない!どんな親なの?あんたのとこの親は!!親が親なら、子どもも子どもね!!嫌なのはこっちの台詞よ!!』

    2007-09-21 14:19:00
  • 87:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    家に帰らなくなってもう一年近くが過ぎていた。親が私を不必要としていることは私自身が一番よく分かっていた。
    うちの子は、出来のいい兄と姉の二人だけ。周りや近所の人に本気でそういっていたのだから・・・。私の存在は既に消されていたのだから。
    けれど、その事を別に恨んでいる訳でもなんでもなかった、
    ただ、悲しかった。

    2007-09-21 14:28:00
  • 88:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    そんな、両親を会ったこともない人に悪く言われる事はない。すごく腹立たしかった。
    ユキ『そんなんおばあさんにうちの親のなにが分かるんですか!?私が悪いんだから、親のことを悪く言わないでください!!』
    祖母『(失笑)悪く言わないでって、ユキちゃんあなた御両親にみすてられているのよ?どんな子であっても親なら、娘が心配で仕方がないのが普通よ?あなたのご両親家にかえってくるなって言ったっきりなんの連絡もないのよ?悪く言わない方がおかしいでしょ!?』 −そんなん分かってる!やけど悪くいわれたくなんかない!!−
    私がいらない子だったんが悪いんやから!!

    2007-09-21 14:37:00
  • 89:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    涙で、涙でグチャグチャだった。これから、母親になろうかといっている私がこんなんでどうすんねん・・・。余計不安になって涙はとまってくれやしない。
    今度は過呼吸が始まった。息が苦しい!!助けて潤一・・・。けれど、そんな私と祖母のやり取りを潤一はただオロオロとした様子で見守っているだけ。昔からの知り合いだった潤一は、私の家族関係が異常なほど希薄だったことも知っていた。だからこそ、何も言えなかったんだろうと思う。
    ユキ『分かりましたっ!!そんな迷惑かけてすみませんでした!!私、直ぐ出て行きます!!』潤『おい!ユキ!お前どこ行くつもりやねん!?行くとこなんかないやろ??』ユキ『・・・。大丈夫。ユキ、もう迷惑かけたないねん。潤くん、ユキこんなんでホンマにごめんなぁ・・・?』潤『おい!ユキ!!』
    祖母『潤一!ここまでしてあげているのにきにいらないって、でていくっていってるんだから、もう放っておきなさい!!』

    2007-09-21 15:16:00
  • 90:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    私は泣きじゃくりながら、荷物をまとめた。潤一は、そんな私に何もゆうこともなく、ただそれを呆然と見守っていた。
    ー潤・・・、ユキがこんなんやったばっかりに、心配ばっかりかけてホンマごめんなぁ・・・?−

    2007-09-21 15:47:00
  • 91:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    ユキ『じゃぁ・・・、今までお世話になりました。ありがとうございました・・・。』そんな私の言葉に、潤一の祖母はもう答えてはくれなかった。
    潤『ユキ?出て生きたいんは分かったから、とにかくお前どこいくねん?』ユキ『今までだってユキどうにかなってきたん知ってるやろ?どうにだってなるよ、大丈夫』潤『そんなんで出て行かせれる訳ないやろ?そうや、お前ネエちゃんに電話して間はいってもらって一回実家かえってみいや、俺電車で送ってったるから。それやないと、出ていくんなんかゆるせんぞ』
    ユキ『ええ・・・実家・・・?そんなん入れてくれる訳ないやん・・・。』潤『帰ってみな、わからへんやん。ネエちゃんと一緒やったらきっと大丈夫やて』

    2007-09-21 15:55:00
  • 92:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    私は渋々姉に電話をかけた。姉『ユキちゃん?何?どした?』 ユキ『なっちゃん?(姉)あんなぁ、ユキ、潤一のばぁちゃんと喧嘩してしもて。出て行くことなったんよぉ・・・。』夏希『ええ?そんで、ユキちゃんどこいくん??』ユキ『わからへん。行くトコ、ないねん。んで、潤一が出て行くんなら実家帰れってゆうてんやん。』夏希『実家!?そんなんママやパパが許す訳ないで?』ユキ『やんなぁ・・・??ユキもそう潤一にゆうてんけど、なっちゃんに頼んで一緒に帰ってもらえゆうねんて』夏希『はぁ!?あたし!?嫌やわぁ!ユキちゃんつれて帰って家入れたんあたしってばれたら、あたしめちゃめちゃ怒られるにきまってるやん!!!』ユキ『・・・やでなぁ・・・。』
    夏希『でも、行くトコないわ、妊娠してるわ、やったら、かえってくるしかないもんなぁ・・・。』ユキ『やよなぁ・・。』夏希『やいぇど、帰ってきたら絶対おろさせられんちゃん?』ユキ『いや・・・。もう七ヶ月過ぎてるから、おろすことは出来んし、それは大丈夫や思うわ。』夏希『そっかぁ・・・。じゃぁ・・・分かった!しゃあないでな、一緒に帰ってあげるわ』ユキ『なっちゃん、ごめんな?』夏希『なんし、待ってるわ』
    私は、少しほっとして潤一と一緒に電車に乗り込んだ。

    2007-09-21 16:39:00
  • 93:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    今なら分かる。
    こんな私の側にいる、ということの大変さ。
    あまり笑わない私に『お前の笑った顔が好きやねん』っていつも、笑わそうとしてくれて、長い間側にいてくれて
    本当にありがとう。

    2007-09-21 17:01:00
  • 94:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    だからもう、申しわけなさそうに私に『ごめんな』なんて言わなくっていいから。
    私はあなたをもう恨んではいないよ?それどころか、私は感謝してる。
    あなたはあなたの幸せに向かって頑張っていって欲しい。
    私は、もうただそれだけだから。 

    2007-09-21 17:06:00
  • 95:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    貴方の所から、逃げ出したりして貴方を見放したりして、本当にごめんね。
    もう、自分を傷つける様な事ばかり繰り返すのはヤメテ?
    貴方には幸せになる権利があるんだよ? 幸せに背をむけてばかりじゃ、幸せに自分の足でしっかりむかっていかなくっちゃ幸せになんてなれないんだよ?
    いくら、私にそれを求めてきてくれったって、私にはもう貴方を幸せにはできないから・・・。

    2007-09-21 17:42:00
  • 96:

    名無しさん

    めっちゃ更新されてる?楽しみに待ってたよ?頑張ってね?

    2007-09-21 17:56:00
  • 97:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    99番さん ありがとうございます♪♪読んでくださっていた方がいただなんて、
    嬉しいです★頑張って書いていくので、宜しくお願いします♪

    2007-09-21 18:35:00
  • 98:

    99

    まってるから書いてね?

    2007-09-22 23:20:00
  • 99:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    だって、私の心の中には
    もう既に貴方でない、別の人を愛してしまっているから・・・。
    もう二度と会えないあの人を私は今も愛しているから・・・。

    2007-09-23 22:29:00
  • 100:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    99番さん♪
    こんな私の拙い文章へ、応援メッセージありがとうございます♪
    更新遅くなりますが、がんばります★

    2007-09-23 22:32:00
  • 101:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    母と会うのは、約1年ぶりになる・・・。 ユキ『あかん。めちゃ憂鬱やわ・・・。』潤『大丈夫やって、ユキ。』・・・そうはいっても・・・。家に入ったのがバレタ途端、今までみたいに武器もっておそいかかってくるんやないかな?
    そんな私の不安を他所に電車はドンドン私の住む町へと近づいてゆく・・・。

    「○○駅ー○○駅ー」

    2007-09-23 22:39:00
  • 102:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    潤『じゃあ、ユキ、俺もう家もどるし、また電話かメールしてきてな?』ユキ『・・・あ、うん。ありやとぉ。』憂鬱だった私は、そう愛想のない返事を返した。
    潤一と久々の別れをすると私は姉、夏希の待つ改札へと急いだ。 夏希『ユキちゃん〜!!ココ!ココ!!』ユキ『おおー!!なっちゃん!ごめんやで!急に!!』 夏希『ええよ。とりあえず、家かえろっか。』 ユキ『・・・あ、うん。』

    ーガチャっー
    『わんわん!!わん!!』犬が吠える。靴を見てみると・・・。母は帰っている様だ。

    2007-09-23 22:48:00
  • 103:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    何時もと違った様子の犬達の声に違和感を感じた母が、奥の部屋から顔を出した。
    母『・・・!!ユキ!!!あんた、なんしにかえってきたんや!?なんやのそのみっともないお腹は!!!』 ユキ『・・・みっともないって!赤ちゃんやん!』 母『何をあほなことまだゆうてんねや!?とうとう頭おかしなってしもたんか!?あんた!』 ユキ『ウチ、何にもあほなことなんかゆうてへんやん?!』 母『悪いことはゆわへん、お金やったらだしたげるから、直ぐおろしてきなさい!!』 ユキ『もう、おろすことできへんで!?七ヶ月もうすぎてんもん』

    母『・・・・!!!!』母は絶句した様子だった。

    2007-09-23 22:59:00
  • 104:

    名無しさん

    a

    2007-09-24 01:08:00
  • 105:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    107番さん
    あげて頂き、ありがとうございます。

    2007-09-24 11:16:00
  • 106:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    言葉を失った母は、こういった。
    母『あんた・・・?何を考えてるん?あんたの未来、もう終わりやで?』ーはぁ!?私の未来はこれからやん!?この子を、守っていくって言う、やっと自分の未来がみえてきたんやんー

    ・・・。そんな簡単なことじゃなかった。子どもを守っていくっていう事。だけど、これからっていう子どもを殺してしまうっていう事。
    その事の方がきっと、簡単な事じゃない、そう思っていた。 間違ってなんかいいひんやんなぁ?私??

    2007-09-24 11:22:00
  • 107:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    母はそんな台詞を残し、また奥の部屋へともどっていった。

    ・・・今なら分かる。この時冷たいと思った母の、これが私に対しての、精一杯の【やさしさ】だったんやんなぁ?
    ・・・ママ、ごめんな?

    2007-09-24 11:29:00
  • 108:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    いつもの猛烈な母とは違った、母の態度に拍子抜けしながらも、私は無言のまま自分の部屋へと戻った。
    ーやった!なんか知らんけど、諦めはいりよったわ!!− 私は直ぐ潤一に電話をかけた。

    ユキ『潤!?なんか知らんけど、家はいれたわ♪』 潤『そか。よかったな。』そんなたわいもない会話をして電話を切った。

    2007-09-24 11:34:00
  • 109:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    大変なのは、これから。 だった。 家をずっとでたままだった私を、近所の人達はもちろん、知りはしない。
    隣人『佐々木さんとこのあの子、誰なん!?』 母『身寄りのない可哀相な他所の子を、預かってやってんねんよ』必要以上に他人の目を気にする母は笑いながらそういった。
    私は今も、実家に帰ると、身寄りのない他所の子 を必死で演じている。

    2007-09-24 18:34:00
  • 110:

    名無しさん

    待ってるなり?

    2007-09-28 22:21:00
  • 111:

    名無しさん

    ほんまに??何かすごい辛い?

    2007-09-29 11:23:00
  • 112:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    113番 114番 さん♪♪ありがとぅございます♪
    冗談の様な話ですが、コレまじですww

    2007-09-29 14:07:00
  • 113:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    初めは流石にショックをかくしきれなかった私。近所の人達がわたしを見る目が、明らかに違う。同情の眼差しとはまさにこの事だと実感した。
    まだ、16歳だった私。そんな子どもの私が親元で暮らす事ほど、当たり前なことはない。そんな当たり前のことですら、私はゆるしてはもらえないの?
    そんな家族の対応へ思わず不満を漏らす。ゆわなきゃよかったなって本気で後悔するような内容のえげつない言葉が次々に浴びせられる。自業自得なんだと、私に傷ついたりできる様な資格なんかない。
    そう思って、分かっている筈なのに、私の気持ちとは裏腹に、『ソレラ』は容赦なく私の心へと突き刺さっていく。こんな弱い自分を自分で認めたくなんかない。いや、絶対にみとめやしない。それがちっぽけで惨めな、だけれど私にとっての精一杯のプライド。だったに違いない。  絶対に泣いたりなんかするものか・・・。

    2007-09-29 14:18:00
  • 114:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    ・・・そう心にきめた私。
    泣かなくなれば、なるほどにそれと同時に笑うこともできなくなっていっていた。 そんな私を生き返らせてくれた『貴方』 
    3ヶ月たった今でも、私は『貴方』を、『貴方』だけを愛しているよ。
    私には、きっともう『貴方』しか愛せはしない。私はきっと『貴方』の前でしかあんな笑顔で笑える事はない。
    人の気持ちは移り変わり行くものだと、いうけれどこの気持ちダケは、きっとこれから先何があろうとも変わりはしない。変わるわけがない。・・・永遠に。

    2007-09-29 14:26:00
  • 115:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    永遠なんてずっと信じたことなんてなかった。永遠なんて言葉が大嫌いだった。
    けどね、・・・きっと。きっと。絶対に・・・。私の産まれて初めての永遠。 
    『貴方』への想いだけはきっと・・・永遠なんだって私は心の底から誓えます。

    2007-09-29 14:33:00
  • 116:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    私の愛する『貴方』は、
    今もあのミナミの街でキラキラ輝いていますか?

    2007-09-29 18:55:00
  • 117:

    名無しさん

    だぁいすき?かいてね?

    2007-09-30 13:40:00
  • 118:

    名無しさん

    楽しみにしてます?

    2007-10-07 05:11:00
  • 119:

    名無しさん

    えっ?終わった系ちゃぅやんな?!

    2007-10-08 21:23:00
  • 120:

    名無しさん

    2007-10-09 19:43:00
  • 121:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    120、121、122、123番さん♪
    読んで頂いてありがとうございます!!めちゃうれしかったです♪
    なんか、病んでしまっていて更新できなくってごめんなさい!!
    少しですが、今から更新します!!

    2007-10-10 03:02:00
  • 122:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    ーもう、子供やないんや!!私は母親なんやから!!ー 一つも大人になんてなれてはいなかった。ただ強がっていただけ。痛々しい位に。必死に。 ーそうや、私はこの子の為に今を生きている。今からを生きていくんやから!なぁ?そうやろ?私?ー
    潤一は、久しぶりに離れた私に会いに、仕事が終わると単車にまたがって毎日の様にあいにきてくれとった。そんな潤一の優しさも強く生きていかないとあかん筈の私には、辛いだけやった。泣いてしまいそうになるから。『怖いよ、母親になれるんか怖いよ。』誰にも話してなかったのんな想いを、つい打ち明けてしまいそうになる気がして。
    家の近所にある小さい公園で毎日の様に密会する姿を、母はきがついていたみたいだった。
    だけど、おなかの子供に対しても何にも触れてくることは相変わらずなかった。

    2007-10-10 03:15:00
  • 123:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    けれど、少しずつ、少しずつではあったけれど、母と普通の会話ができるようにはなっていっていた。ホンマ少しだけだったけれど、よく考えてみると母と普通の会話なんてしたのは、産まれてから初めてのことだった。
    ホンマ、必要最低限でしかないう些細な会話。それでも、それだけでも、私の心は救われていった。そしてある日のこと・・・。
    母が始めておなかの子供のことについて触れてくれた。その会話はいままでタブーだったのに。そのタブーを破ったのは以外にも母だった。
    母『あんた、ホンマにうむつもりなん??ホンマに絶対後悔するで??なんにも、自分のことできやんくなる。自分の時間なんてなくなる。あたしも20で子供産んだけど、あんたはまだ16や。ホンマにそれでいいん??』ユキ『あたしな、今やりたいことも、できることもなんにもないねん。正直、自分だけの人生なんてもういらへん。子供にこんな母親なんかって後悔されることはあったとしても、私は産んだことに後悔するつもりなんてないで。』

    2007-10-10 03:27:00
  • 124:

    名無しさん

    更新されてる?やったぁ?頑張ってな?

    2007-10-10 09:37:00
  • 125:

    ?りん?

    しおり?

    2007-10-12 00:20:00
  • 126:

    名無しさん

    .

    2007-10-12 22:39:00
  • 127:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    127 128 129
    ありがとうございます☆ また、少しですが更新します。

    2007-10-14 17:19:00
  • 128:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    そういうと、母は難しい顔をしながらこう言った。母『あの子、潤一くん?とはどないするん!?毎日あってんねんやろ?』母は潤一に1度だけ会ったことが有った。
    しかし、警察署の中で。潤一が窃盗をして警察に捕まり、一緒にいた私も共犯として補導されたときだった。だから、潤一の印象は最悪・・・。
    母『毎日2耳塞ぎたくなるような音する単車で家こられたら近所になんかいな思われるから、本間辞めて欲しいわ・・・。家の近所来たらエンジンきるようにゆうときや!!』と小言を言われた。
    ユキ『・・・うん、分かった。』母『とりあえず、一回家につれといで。このままじゃあかんやろ!?』

    2007-10-14 17:30:00
  • 129:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    ユキ『・・・うん、分かった。』その日、いつもの様に潤一が来ると、母から言われた事を伝えた。
    潤一『ええ!?おばちゃんが!?俺、嫌や!!』現場の仕事をしていた潤一は、今日もニッカの作業服で泥だらけ。
    ユキ『・・・嫌や、やないやん・・・。』ーホンマ、こいつヘタレやなぁ・・・− ユキ『とりあえず、その格好で行ったら逆効果やおもうし、次の日曜にしよう。』
    潤一『・・・、この頭もどないかしたほうがええやなぁ・・・??』これでもかっていう位に脱色された頭を指さしながら、潤一は言った。容姿にはウルサイ母。私ですら、母『近所にかっこ悪いから、家出入りするとき帽子かぶってくれるか!?』という位だ。この時代は今みたいに髪を染めてる子も少なく、金パツ=ヤンキーという印象だったからなおさら。

    2007-10-14 17:42:00
  • 130:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    ユキ『・・・。多分。ユキはその頭好きやけどなぁ・・・。』潤一『分かった。』ユキ『・・・あと、いつもみたいにジャラジャラ、アクセつけてきたあかんで?』潤一『おお、分かってる。』
    そう次の日曜に約束をして、潤一と別れた。ユキ『・・・憂鬱やぁ・・・。』
    ー日曜日ー
    約束の時間が近づいてくると、遠くから聞きなれたマフラーの音がした。ユキ『あ・・・、潤一や。』一応近所でエンジンを切っていた様だったけど、全く無意味(笑)ープぉーーン!!−いつもの様に家の前でフォーンを鳴らす潤一。−いや、分かってるって!!(笑)ー

    2007-10-14 17:58:00
  • 131:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    私はそそくさと階段をおりると、潤一の元へ向かった。−・・・えぇ!!!!あれ、じゅ、潤一!???−
    そこにいたのは・・・。ハゲ頭のだっさい男!!お洒落さんだった潤一の姿は微塵も無い。 ユキ『・・・潤一!?なにその頭!?(爆)』
    潤一『うっさい!!笑うなや!!金無かったから、家で坊主にしたんやって(笑)』 ユキ『だって!!まるで、ゴリラやん!!(爆)』 潤一『しゃーないやんけ!!(笑)笑うなって!!(笑)』
    潤一には悪いけど正直、うけた!!(笑)潤一の頭の形の悪さに倍うけた(笑) けど、素直に嬉しかった。やたらと、おしゃれを気にしてた潤一が頭を丸めてきてくれたんやから!!

    2007-10-14 18:13:00
  • 132:

    名無しさん

    しおり〜??

    2007-10-14 19:10:00
  • 133:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    135 さん
    しおりありがとうございます♪
    少し、更新しますね☆

    2007-10-14 23:27:00
  • 134:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    私は、こみ上げてくる笑いをどうにか落ち着かせて、潤一と家へ戻った。
    ユキ『ママー!潤一きたでぇ!』その声を聞いて母は奥の部屋から顔を出した。普段、遊びにいっていなかった父も今日は家にいてた。
    リビングのテーブルに座る4人は誰一人として二コリともしない・・・。気まずい雰囲気が流れる。母『初めまして・・・、やないやんな?覚えてる?警察で1回会ってるやんな?』潤一『・・・、あ、はい。』
    口下手な潤一は気まずそうに下を向きながら、そう返事した。母『はっきりゆうとくわ、私等はな、あんたみたいなアホな男はだいっきらいや。』そう厳しい表情で、母は冷たく言った。

    2007-10-14 23:36:00
  • 135:

    名無しさん

    ぁげ

    2007-10-15 08:47:00
  • 136:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    138さん
    あげありがとうございます♪
    更新します☆

    2007-10-16 14:29:00
  • 137:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    潤一『・・・は、はい。』ー潤一の方がえげつないけどなぁ・・・− 母『・・・、でもなぁ、貧乏生活させるようなトコへ嫁に行って欲しくない、それはわかるなぁ?』潤一『は、はい。すみません。』母『あんた、さっきから「はい、すみません」ばっかりやなぁ!』相変わらずキツイ母の言葉。。。
    母『・・・、とにかく出産費用はどないすんねん?この子、普通分娩できへんかもしれへんねんで!?』そう、若い上に低身長だった私が普通分娩をするには、骨盤が狭すぎる。帝王切開を覚悟しておくように。と医師から事前にいわれていた。潤一『・・・、一応毎月10万づつ貯めて、今30万貯まっています。』
    母『・・・、一応お金は貯めてるんやな!?・・・、もうめんどくさいわ!あんたもココ住み!!』ーはぁ!?ナニいいだすねん!?−
    潤一も唖然としている。まさか、母の口からそんなセリフが飛び出すだなんて、天と地がヒックリ返ってもあり得ない筈。

    2007-10-16 14:58:00
  • 138:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    この時、気が付いておくべきだった。気難しい母が他人と上手くやっていけるわけがない、という簡単な事に。
    母『はい!キマリ!』ユキ『ちょお!キマリ!ってナニ勝手に決めてるん!?』母『それ以外にいい案あるん!?』そういわれてもある筈がなかった。
    母『部屋、丁度1つ空いてるし、そうするしかないやろ?』確かに・・・。ユキ『潤一?どうする・・・?』潤一『・・・、え!?あ、うん。』絶対嫌やったんたと思う。
    でも、そんなことに、そんな簡単な事に私は気がつきもしなかった。

    2007-10-16 15:12:00
  • 139:

    名無しさん

    めちゃおもろぃ?

    2007-10-16 16:21:00
  • 140:

    気になってしゃあない(^ω^;)

    2007-10-16 20:57:00
  • 141:

    ちえ

    しぉり??

    2007-10-16 21:56:00
  • 142:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    143 144 145さん♪
    読んでもらってありがとうございます!!めちゃうれしかったです♪
    今から更新しますね!!

    2007-10-17 15:14:00
  • 143:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    そうして、母の独断で半強制的に同居生活が始まった。しきり屋の母は、なんでもかんでも勝手に1人で決めてしまう。
    母『潤一くんは3階の部屋使いや、ユキは2階で寝なさい!』ユキ『・・・は!?なんで!?』母『シングルベットじゃ2人ねるには狭いやろ!?』ユキ『・・・、いや、今までだってそうやったから、別に平気やけど?』
    母『いいから!!キマリ!!』ユキ『いや!きまり!やないやん!!』母『潤一くん!!あんた居候やねんから!それでいいやんな!?』潤一の表情がピクリと引きつる。潤一『・・・、は、はい。』母はいつだってこうだ。
    相手の気持ちなんて、これっぽっちも気にしないで、ズバズバいいたいほうだい。

    2007-10-17 15:26:00
  • 144:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    挙句の果てにこうだ。毎日遅くまで仕事へ精を出す、潤一。母『潤一くん、あんた仕事今月末で辞めてしまい!!うちで働いたらどう!?』
    当時、自営業をしていた父。ユキ『は!?何いいだすん!?』母『その方が、給料あんま変わらんけど、あんたも安心やろ!?』ユキ『・・・、いや、そりゃそうやけど・・・。』
    母『潤一くん、それでいいやろ!?職場も近くなることやし。』それじゃあ、まるで寮生活。いや、缶詰状態だ。 潤一『・・・え!?いや、あの、その。。。』母『いや、あの、そのちゃうやろ!アホみたいな喋り方もどうにかせなあかんし!きまり!』
    潤一『え・・・・、あの・・・。』母『あの、何!?』潤一『親方に1回相談してみないことには・・・。』母『そうやな、ちゃんと、辞めてくんねんで?』ーいや、そうゆう意味とちゃうやん・・・!−

    2007-10-17 15:39:00
  • 145:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    とんとん拍子に物事がすすんでゆく。全て母の独断で。「辞めてくれ」だなんて、情けないことに言い出せなかった。
    反抗してしまうと、母は私たちを追い出すだろう。貯金は全て母の管理下。家も、現金もなんにもない。この状態で追い出されてしまっては、正直困る・・・。
    潤一はとうとう仕事を辞めて、父の元で働き始めた。毎日夕方に帰ってきては、ご飯を食べ、TVを見て風呂に入って寝るだけ。二人の時間はない。気の休まる時間もない。
    なにからなにまで、母の言うとおり。そうだった、元はといえばこれが嫌で、この家から早くでていきたかったんだった。

    2007-10-17 15:50:00
  • 146:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    それでも、母がいない事にはやってはいけない、母のいうことが、間違っているわけでもない。母は母なりに協力してくれていた。
    その事が、どんな形であったって、嬉しかった。私は。その自分の気持ちで精一杯過ぎて、潤一の気持ちには、これっぽっちもきがついてやれてはいなかった。
    そう、私と母は親子だ。だが、潤一は他人だった。潤一の実家で自分が、されて嫌だった気持ちをすっかり私は忘れてしまっていた。

    2007-10-17 16:02:00
  • 147:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    妊娠はやっと臨月へと指しかかってきていた。その頃から、私は内職を始めた。出産費用に10万貯金して、食費を3万入れて、という状態だったから、少しでも、お金が欲しかったから。
    作るのはヘアゴム。1個作ってやっと25銭。それでも、納期が差し掛かると、寝る時間も惜しんで作り続けた。1日中作り続けて出来るのは、150個程度。それでも、十分だった。
    検診の日。医師『貧血と、後、妊娠中毒症を引き起こしている可能性がありますね。体重管理をキチンとして下さい。それに、子宮こうが1cm開いてしまっている。早産止めの薬を出しておきましょう。』
    気が付いた時には25キロも体重は増加。糖に蛋白も出ているし、足のむくみも酷い状態。更に、この早産止めの薬を飲むと手が震えて仕方がない。内職が思うように出来なくなっていた。

    2007-10-17 16:27:00
  • 148:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    ーある日のことー
    その日の夜中、私はなにやら体の調子がおかしかった。なんだか、お腹がチクチク痛む?気がする。気のせい?いや、気のせいではなかった。痛みはどんどん強くなってゆく。
    ユキ『なんやねんこれ・・・。』私は慌てて3階へと駆け上がると、潤一を起こしに言った。ユキ『怖い!怖い!怖い!!』私の心が不安に覆い尽くされてゆく。
    ユキ『潤一!!起きて!!ユキ、ばりハライタイ!!』潤一『はぁ??なんやねん・・・。トイレいってこいや。』寝ぼけながら、またもや冗談みたいな事を本気でゆう潤一。ユキ『ちゃうやん、ウンコやないって!!陣痛やって!!』潤一『・・・。』ー起きない!!ー

    2007-10-17 17:00:00
  • 149:

    15才の母書いてる愛です?いつも読んでます?

    2007-10-17 17:11:00
  • 150:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    153 愛さん♪
    読んでもらってありがとうございます♪
    私もいつも読ましてもらっています☆子育てお互い頑張りましょうね!

    2007-10-17 17:30:00
  • 151:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    ユキ『ちょお!潤一ってば!頼むから起きて!』潤一『・・・。』ー起きない!− 私は余りの不安から、とうとう泣き出してしまった。その声を聞きつけて母が顔を出した。
    母『なにをぎゃぁぎゃぁゆうてんねん!』ユキ『だって、ハライタイゆうてんのに潤一がおきへんねんもん!』母『何をないてんねん!潤一くん!!起き!!』潤一『・・・!!は、はい!!』コイツ、1瞬で起きやがった!
    母『とりあえず、パパ起こしてくるわ!ユキ、あんた着替えとき!病院いくで!!』ユキ『うん・・・。』まだ、心の準備ができてはいない。だけど、陣痛はそんな事お構いなし。
    母『潤一くんも用意しときや!』潤一『は、はい!!』

    2007-10-17 17:39:00
  • 152:

    ちえ

    しおり??

    2007-10-18 12:23:00
  • 153:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    156ちえさん♪
    またまたしおりありがとうございます☆
    少し、更新します!

    2007-10-18 21:38:00
  • 154:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    そうして、私は父の車で潤一と一緒に病院へと向かった。
    胎児の心音を聞き取る機械を取り付けられ、分娩へと備える。医師『陣痛はまだまだの状態ですが、一応入院という形にしましょう。』
    ユキ『あかん!!めちゃくそ腹いたいやん!!』言葉では、とても表現できない痛みが走る。腰の骨が砕けそうな位のなんともいえない痛み。
    ユキ『あー!!痛い!!痛い!!』とにかく無意識にも悲鳴を上げてしまう。そんな痛みだ。

    2007-10-18 21:46:00
  • 155:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    立会いをしてくれている潤一は、というと・・・。潤一『ZZZ...』眠っている。
    わが子の出産といえど、父親は本当に呑気な物だ、と私は思った。看護師さんが往診に来る。
    看護師『まだまだ、子宮こうが開いてないので、ちょっとじっとしていてくださいね。広げますから。』ユキ『はぁ!?』
    そういうと、ゴム手袋を嵌め、ゼリー状の液体を塗りたくり、膣の中へ指というよりも手首を突っ込んでおもいっきり広げようとする!!ユキ『痛い!!痛い!!痛い!!』看護師『直ぐ済みますから!!じっとしていてください!!』ユキ『いや、じっとって!!痛いって!!』

    2007-10-18 22:17:00
  • 156:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    その痛みに思わず看護師さんをぶん殴ってやりたい位の勢い(笑)もちろん、そんなことはしませんでしたが(笑)
    1日、そして2日、3日目。食事も喉を通らない。眠る事もできやしない。とりあえず『あり得ない位痛い!!』
    思った以上に難産だった私の体力はもはや、限界を通り越していた。潤一は相変わらずよく食べ、よく眠っていた。ユキ『こいつ!!絶対ぶっころしたんねん!!』何故か、潤一にまで殺意が芽生える始末(笑)
    そんな時だ。−パァァン!!−私のお腹の中で、ドデカイ水風船が破裂した!!ユキ『うわ!なんか水でてきた!!』

    2007-10-18 22:32:00
  • 157:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    潤一『うわ!お前!!こんなトコでションベンすんなや!!』本気で引いた顔をする潤一...。コイツホンマ!(怒)
    そんなアホな潤一は無視して、ナースコールを押す。看護師『佐々木さん!どうしましたか!?』ユキ『破水したみたいなんですけど!!』
    看護師『では、往診しますね。あれ?確かに、破水はしているみたいだけれど、子宮こうがまだ4センチしか開いてない!これじゃぁお産ができませんね...。先生呼んできますね!』
    そういい残すと、看護師さんは慌てて医師を呼びにいった。

    2007-10-18 22:42:00
  • 158:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    医師『このままでは、いけないので陣痛促進剤を使いましょう。』ユキ『なんですかそれ?』医師『陣痛を強める薬です。ただし、効き方に個人差があります。全く効かない人も有れば、効きすぎる人もいる。その事に納得した上で、この同意書に署名してください。』
    ー強めるって!!今でも大概痛いのに、まだイタなるん?− そう思って渋っていた私へ医師が言った。医師『赤ちゃんの為です。母体の貴方の体力も限界にきている。』ユキ『分かりましたぁ...。』そういって私は同意書に署名した。
    直ぐに点滴が用意され、私の体内へ陣痛促進剤が流れ込んでゆく。この時は全く気が付いてなかった。この次に起こる事態に...。

    2007-10-19 01:59:00
  • 159:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    最初は、なにも分からなかった。コレが陣痛促進剤の威力か!みたいな感じ(笑)
    やけど、そんな気持ちは10分ももたなかった。ユキ『ぁぁああ!!痛ぁぃい!!痛ぁぃぃ!!』
    この世のものとは思えない様な痛みが私を襲った。陣痛には、本来波というものがあるのだが、全くソレすらもない状態。
    ユキ『痛ぁぁい!!』痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い! ユキ『誰か助けて!!』

    2007-10-19 03:52:00
  • 160:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    そう。私は陣痛促進剤が通常以上に「効きすぎる」体質。だったのだ。あり得ない痛みが私を襲い続ける。止むことなく。
    ユキ『痛ぁぃぃ!!痛いよーー!!』まるで、悲鳴のように叫び続ける私。ユキ『ぁぁぁぁーー!!』意識が朦朧としてくる。
    そんな姿を横で心音を見ながら、見守っていた看護師が言った。看護師『佐々木さん!?息、ちゃんと息してください!!分かりますか!?お母さん!?』ユキ『....。』
    もはや、返事すら出来ない。看護師『佐々木さん!ちゃんと息をしてください!!お腹のあかちゃんが息出来ていない!!お母さん!?わかりますか!?聞こえてますか!?お母さんが息をしないと、赤ちゃんも息できてないんですよ!!しっかり息して!!』

    2007-10-19 04:02:00
  • 161:

    名無しさん

    あげ?

    2007-10-19 12:43:00
  • 162:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    >>165-さん♪
    よんでもらって、あげてもらってありがとうございます!
    少し更新します!

    2007-10-19 18:15:00
  • 163:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    意識がどんどん朦朧としてゆく。そんな中でも私は必死に息をしようとはしてみる。だが、そんな努力も虚しく、呼吸が出来ない。−このまま、息をしない方が楽ーだった。だが、そんな訳にはいかない。
    看護師が私の頬を何度も、何度も打つ。看護師『佐々木さん!!息をしてください!!しっかりして!!このままじゃ、赤ちゃんが死んでしまいますよ!!佐々木さん!!』直ぐに、酸素マスクが取り付けられた。
    看護師『佐々木さん!酸素ちゃんと吸ってください!』私は、発作?の様なものを起こして痙攣し始めた。意識はどんどん薄らいでいく。看護師『このままじゃ、危ない!!直ぐに先生呼んできて!!』
    薄らいでいく意識の中でバタバタと何人もの看護師さんが走り回っている靴の音だけが聞こえていた。

    2007-10-19 18:24:00
  • 164:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    なんとか、目は開けてみるもののぼやけた視界の中で映る白い天井。目を閉じてしまいそうになると、また看護師が私の頬を何度も打つ。その繰り返し。
    パタパタと足音を立てながら、医師が走ってきた。医師『佐々木さん!分かりますかー!?家族の人は誰かいますか!?』看護師『廊下にお父さんがいてる筈です!!』
    (こっからは、潤一に聞いた話)医師は廊下にいた潤一の元へと行くとこういった。医師『お父さん?ですね?今、とても危険な状態です。このままだと母子共に死んでしまうかもしれません。緊急オペをしましょう。同意してもらえますか?』潤一『!!・・・は、はい!』医師『佐々木さんは今サインできる状態ではないので、直ぐにこの同意書にサインしてください!・・・。失礼ですけど、お父さんは18歳をこえてられますか!?』潤一『いや、まだ17です。』医師『それでは、10分以内に直ぐに大人の人を呼んでください!緊急を要します。覚悟していてください!!』

    2007-10-19 18:43:00
  • 165:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    潤一は慌てて公衆電話へ走っていくと、母に電話をした。
    母『・・・はい?』潤一『潤一です!ユキが、ユキが、大変なんで、5分でこっちに来てください!!』母『え!?ユキが!?』
    母は慌てて自転車へ乗ると本当に5分で病院へときた(笑)母が同意書へサインした。医師『佐々木さーん!ちょっと、今お母さんも赤ちゃんも苦しい状態なんで、お腹切りましょうか!?分かりますかー?赤ちゃん早く取り出してあげて楽になりましょうね!?』私は、やっとのことで頷いて返事を返した。
    ーガラガラっガラガラー 私は直ぐに手術室の手前、麻酔室へと運ばれた。

    2007-10-19 18:58:00
  • 166:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    そして、私は背骨?の部分へと麻酔を打たれた。どんどん痛みがおさまってゆく...。
    そしてオペが始まった。
    ..........................ーォギャぁー!!ォギャぁー!!!−

    2007-10-19 23:44:00
  • 167:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    難産で、緊急オペ。出血量も多量だった為、少し輸血もした。
    だけど、無事、7月2日午後6時。弟一子・日向(♀)が生まれた。私、ユキはママになったのだ!!
    この時の感動といったら、それはもう....。だけど、この時は死にそうな位の痛みと、無事産めた事の喜びで、実はあまり覚えていませんっ!!(汗)

    2007-10-19 23:53:00
  • 168:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    私は手術をしたばっかりで、麻酔が切れていないしで、残念ながら抱いてあげる事は出来なかった。
    ガラガラと潤一の所へ運ばれていく。潤一はギコチナイ抱き方でそっと自分の娘を抱いていた。苦笑いをしながら。
    顔は潤一のコピーだった!(笑)色白な私。色黒な潤一。(自黒な上、焼いているのでますます黒かったが(笑))自黒な娘。
    母は、母『ホンマ!潤一くんの子供で間違いないな!(笑)』といって笑っていた!(笑)ーいや、間違いあったら、困るやろ!−と一応突っ込んでおいたが(笑)

    2007-10-20 00:05:00
  • 169:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    本当に、嬉しかった。これから、起こるであろう幸せな家族像を私は必死に思い描いていた。
    だけど、産むこと。なんかより、育てていくこと。の方が何倍も、何十倍も、何百倍も、大変だという事に、この時の私は気が付いてもいなかった。
    気が付く筈さえなかった。潤一が、心の底ではソレを期待してなんかいなかった。だなんて・・・。

    2007-10-20 00:15:00
  • 170:

    読んでます?

    2007-10-20 07:05:00
  • 171:

    名無しさん

    ガンバってね?

    2007-10-20 10:46:00
  • 172:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    >>174-愛さん>>175-さん
    読んでもらって、応援までありがとうございます☆
    嬉しかったです♪更新しますねー!

    2007-10-20 17:27:00
  • 173:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    そして、無事退院の日を迎えた。看護師『はい、やっと退院ですね!おめでとうございます!』そういって、日向を渡された。
    ユキ『ぬお!重い!!』看護師『お母さん!大丈夫ですか!?(笑)落とさないように気をつけてくださいね!(笑)』
    そうはいっても、うまく抱く事さえ出来ない!なんて頼りない母親ですか?私は・・・。我ながら呆れた・・・。
    さぁ、今日から自由やー!まずい飯ともおさらばでっせ♪そう喜んだのもつかの間・・・。

    2007-10-20 17:42:00
  • 174:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    日向『ぉぎゃー!おぎゃー!』我が子ながら、大爆音の泣き声。−ちょお!日向産んだので大概つかれてんねんから、ちょっとゆっくりさしてくれや!−
    そうねがってはみるものの・・・。日向『おぎゃー!おぎゃー!』ユキ『ちょぉ、まだ1時間しかねてへんねんけど・・・。』数時間起きに必要とされる、オムツがえに授乳。
    更には、母『あんた等、かねないねんから布オムツでやりや!』ーまじですか!?−洗濯。授乳したか、おもったら、日向『・・・、ゲボっ!』ユキ『ゲボって!ホンマたのむでー↓』着替え。休まる暇なんて、微塵もない。これが、子育てか・・・。
    母『あんたこんなんで、しんどいゆうててどないすんの!?今が1番楽やねんで!寝てばっかやし、文句もいわへんし!大変なんはこれからやで、まぁせいぜい頑張りや(笑)自分がえらんだことやろ!』ユキ『・・・。分かってますがな。』元々、子供好きって訳じゃない母。全然助けてはくれません(笑)潤一は・・・、『ZZZ・・・』やっぱな。期待してへんかったけどさ(笑)

    2007-10-20 17:55:00
  • 175:

    名無しさん

    めっちゃ気になる?おもろいからひまがあればチェックしてます?

    2007-10-20 18:07:00
  • 176:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    退院してから、3日目の真夜中・・・。その日は、出生届を出して国から出産祝い金の入った日。
    いつもの様に眠っていると、背後で誰かの気配がする。ユキ『なんやろ?』振り返ってみて見ると、そこには寝ていたはずの潤一の姿。しかも、私服に着替えて。
    ユキ『・・・?あんた、なんしてんの?』潤一『ユキ、出て行くぞ。』ユキ『・・・?はぁ?あんた何ゆうてんのん?』潤一『今日金入ったやろ!ソレもって出て行くぞ!俺、もう限界や。』ユキ『なにゆうてんのん!?日向どうすんのん!まだ、外出されへんのんわかってるやろ!?』潤一『ちょっと位、大丈夫やって。』ユキ『つか、こんな時間から出て行って一体どこいく気なん!?あんた、頭おかしなったん!?』潤一『分からん。なんし、限界や。日向も産まれたし、金も入った。もうココには用ないやん。』
    私は、その潤一の言葉にすごく腹が立った。用ないやんって、こんな夜中に金もって生まれたばっかりの子供抱えて出て行こうって何を考えてるん!?そんなんうちの親利用しとっただけやん!!

    2007-10-20 18:09:00
  • 177:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    ユキ『あんた、なにゆうてんのん!?もうちょっと、落ち着いたら家借りて出て行こうなって今日も話しとったトコやん!それに、こんな時間になにをゆうてんのん!?仕事は!?どないすんのよ!!』潤一『もう我慢できへんねんて。仕事なんか、またさがしたらええ話やん』ユキ『あんなぁ、出て行きたいんは分かったわ。せやけどな、今はうち等二人だけやないやろ!?日向もおんねんで!?しかも、産まれたばっかりやねんで!?あんた、よう考えてから、物いいや。』潤一『さっきから、日向日向ってなんやねん!ユキは俺の事どうでもいいんか!?』ーいや、お前父親やろがー
    ユキ『なにを子供みたいなことゆうてんのん!?大体、うちの親になんてゆうん!?お金入ったから、もう用済みですって!?』潤一『それでええやん。』ユキ『あんた、大概にせえや!もっかい自分のゆうてることちゃんとかんがえてみい!』潤一『俺、なんも間違ったことゆうてへんやんけ!!』そう言って潤一は切れ始めた。ーあかん!こいつ全く理解できてへんわ!!−
    ユキ『そんなどうなるかわからへんのに、日向連れて出て行けるわけないやろ!?しかも、今の考えの潤一なんかと出て行きたくなんかないわ!!』潤一『なんでやねん!?なんで、俺のこともっと大事にしてくれへんねん!』ユキ『俺、俺、とちゃうやろ!?うちもう母親やねんで!?』潤一『今まで、いつも俺1番やったやんか!なんで、そんなんなったんや!?』ーあかん!こいつ話ならへんわ!−
    ユキ『そんな出ていきたいんやったら、一人で出て行ってちょっと頭冷やしといで!!今のあんたじゃ、話ならへんわ!』潤一『ユキ、なんでやねん!?』ユキ『いいから!もう今のあんたとは話したない。出て行きたかったら出て行きや!』

    2007-10-20 18:40:00
  • 178:

    いちご

    読んでますぅ?
    ぁたしも促進剤打ちましたぁ?ぁたしも効きすぎる体質で打たれた瞬間ヤバかったですぅ??
    産まれた日は違うけど時間は一緒?

    2007-10-21 00:52:00
  • 179:

    待ってます?

    2007-10-22 00:30:00
  • 180:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    >>184いちごさん♪ 読んで貰ってありがとうございます!いちごさんも、促進剤打ったんですか!?効き過ぎる体質やったら、本間激痛ですよね↓(汗)!!時間まで一緒やなんて親近感です♪また良かったら、読んでくださいね!
    >>185愛さん♪ いつも読んで貰ってありがとうございます!!眠れないので、今から少し更新しますね!

    2007-10-22 04:13:00
  • 181:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    本当に腹だたしかった。しかも、私の親に直接そう話すのではなく、夜逃げの様な方法で出て行こうと言い出した事へ倍腹が立った。私はへタレな男が、女々しい男が、だいっ嫌い。特に、面と向かって話しも出来ない様なウジウジした男は大嫌い。男でも、ボコボコにしばいてやりたくなる位だ。
    潤一『・・・、ユキ。。。』ユキ『ユキちゃうやろが!出て行きたかったら、ごちゃごちゃぬかしとらんと、さっさ出ていかんかい!!我みたいな男知らんわ!』潤一『出て行っていいんか!?ユキはホンマにそれでええんか!?』ーまだ、ゆうかコノ糞男!− ユキ『だから、でていけゆうとるやろが!まだごちゃごちゃぬかすんか!』潤一『分かったわ、後悔したってしらんからな!』
    そう、冷たく最後に言い放つと、潤一は軽く荷物をまとめて出て行った。−別れた訳じゃない、距離をおくだけだ。頭を冷やさせた方がいい。ーそう、思っていた。
    この時の私は、尖ったトゲが取れて、すっかり丸くなった様に見せていた潤一のお陰で忘れてしまっていた。おもいっきり、縛り付けるくらいにして見張っておかないと、マトモに生きていく事すらも出来る様な人間なんかじゃなかったってことを。

    2007-10-22 04:35:00
  • 182:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    ずっと、人を疑う事を知らなかった。けれど、潤一はずっと何度と私を裏切り続けてきていた。
    前には、書いてはいなかったけれど、子供を妊娠したと分かった時、一緒にもうやんちゃは卒業しようと約束しても、それを何度も、何度も裏切っていた。
    仕事だと、ウソをついては深夜まで遊び歩いていた。多分、浮気も数え切れないだろう。でも、私はウソをウソで何度塗り固められようと、そのウソを何度も本気で信じていた。そんな事をされた事も忘れ去ろうとしていた。自分がされて、嫌な事はひとにはしない。だから、私は絶対に裏切らなかった。それが、相手を信用していく為の術だとおもっていたから。
    今の私が、反対に全く人を信じれなくなってしまったのは、きっとずっと人を信じていた事の結果だろうと、私は思う。

    2007-10-22 04:55:00
  • 183:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    そんな風に喧嘩したものの、潤一とは毎日の様に連絡を取り合っていた。そして、約束をしていた。
    「新しく、仕事を探してキチンと働く。」そして「それを私が認めて、落ち着いたらもう1度家を借りて今度は3人で暮らそう」と。
    言い争いはしたものの、そんな事問題ではない。お互い、相手が必要であるかないかの問題だ。それが、仮に物凄い裏切りをされたり、酷いことを言われたって。
    キチンと向き合って話をすれば、理解して納得すれば、そんな事は問題ではない。相手が自分を必要とさえしていれば、同じことを繰り返しはしないだろう。そう思っていた。私は。

    2007-10-22 05:09:00
  • 184:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    遊びに行く事が嫌だとか、悪いだとかいうわけではなかった。それは、個人の自由だと思う。
    ただ、それがマトモな遊びかどうかの問題。私達の周りで、マトモな遊びだなんて文字はずっとなかった。マトモでないこと。が私達にとってのマトモだった。
    ココでは書く事のできない様な卑劣な事。それが、私達にとっての遊びだったから。マトモな遊びなんて、私達にとったら、つまらないモノでしかなかった。
    離れて暮らすようになってから、ある日のこと。潤一は未だ仕事にはつかず、今までの分を取り戻すかのように遊び呆けていた。きっと寂しかったんだと思う。

    2007-10-22 22:46:00
  • 185:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    なぁ・・・?潤一?
    あんたがあの時、背中一面に彫ったあの、見事な親子龍の刺青は
    何を思って彫ったん?私は、ソレすらも聞いてあげんかったでな。。。

    2007-10-23 02:24:00
  • 186:

    頑張れ?

    2007-10-23 02:27:00
  • 187:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    だけど、それは私も一緒だった。子供ができたことをきっかけに、私は全ての友達と縁を切った。メモリーも200件以上削除した。
    何故なら、自分がどれだけ弱い人間かということを自分自身理解していたから。意思が弱く、流されてばがりして生きていた事を分かっていたから。
    そうでもしなければ、大人になんかなれない、そう思った。周りを取り巻く、全ての娯楽を消してしまわないと、きっと私は自分を抑える事すら、きっとできないだろうと。
    私の周りに1つでも娯楽という文字が有れば、私という最低で、弱い人間はきっと、母親として生きていく事すらも、出来ないだろうと思ったから。

    2007-10-23 02:42:00
  • 188:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    この日、私はいつもの様に潤一と電話で話しをしていた。離れて暮らして1ヶ月半。あれだけ、毎日一緒にいて方時も離れる事のなかった私達。だけど、私は絶対に会おうとはしなかった。
    会ってしまうと、きっと寂しさが溢れ出して止まらないだろうと思った。あれだけの口を叩いたのだから、私自身もっと強くならなくてはいけなかった。弱音なんて、絶対に吐くものか。
    ユキ『・・・。なぁ、潤一?いつになったら、仕事見つけて働くん?』潤一『ちゃうんやって!ちゃんと、探してんねん!けど、免許がなかったらアカンって、どこもやっとってくれんくってさ!』ユキ『・・・。免許なぁ。』潤一『でな、ユキ!あの貯金してた出産費用の残りやねんけど、免許代に貸してくれん!?』ユキ『ええ!?』潤一『頼む!免許代さえあれば、仕事みつかんねんからさ!そしたら、家借りて一緒に暮らせるやん!?なぁ、ええやろ!?ユキ!?』

    2007-10-23 02:54:00
  • 189:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    大事な貯金。それは、本来ないお金だった。帝王切開となった事で保険が適用され、残ったお金。それは一緒に暮らしたときのせめてもの貯えに、と私が一銭も使わずに残しておいたもの。
    ユキ『そんなんゆうてもなぁ・・・。』潤一『なんやねん、ユキは俺と一緒に暮らしたくはないんか!?』ユキ『いや、そりゃ一緒に暮らしたいで!?日向の為にも。』潤一『じゃぁ、ええやん!なぁ!?今日、いや、今から取りに行くからさ!』ユキ『え!?今から!?』
    深夜12時を回っていた。私は少し考えた後、言った。ユキ『じゃぁ、起きて待ってるわ。』潤一『おお!単車飛ばしまくって行くから、15分くらいで着くから!絶対起きとけよ!!』ユキ『いや、ゆっくりでええよ、ちゃんと起きとくから。』
                ーそう約束を交わした。−

    2007-10-23 03:07:00
  • 190:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    ・・・20分程、経過しただろうか。
    いつもの様に、聞きなれたマフラーの音がした。と、同時にフォーンの音が鳴り響いた。私は、日向が眠っているのを確認すると、階段をおり、潤一の元へと向かった。
    ユキ『あれ?圭介くん!!』てっきり1人だと思い込んでいた私。そこには、潤一の1番の友達で、1番の悪友でも有る圭介くんの姿が。ユキ『なんや、1人やなかったんや?』圭介『ユキちゃん、久しぶり!』
    ちょっと、戸惑ったけれど、ユキ『久しぶり。』と、一応挨拶を交わした。潤一『ユキ、金持ってきてくれた!?』ユキ『いや、金銀行やからさ、カード渡しとくわ。』潤一『合性番号は!?』ユキ『○○○○やで!』潤一『おう!分かった!圭介待たして悪いし、悪いけど俺、もう行くわな!』ユキ『はぁ!?もう!?』と思ったけれど、家では日向が寝っている。ユキ『分かったぁ・・・、気をつけて帰りや。』とだけ言って別れた。

    2007-10-23 03:19:00
  • 191:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    ・・・次の日・・・
    いつもの様に潤一の携帯へと電話をかける。−教習場の手続き、ちゃんとしてきたかな?−
    プルルル・・・プルルル・・・ 出ない。ーおかしいな?ーそう思ってもう一度番号を押す。プルルルル・・・プルルルル やっぱり、出ない。虚しくコール音が鳴り響くだけ。。。もう一度・・・。
    −電波の届かない場所におられるか、電源が入っていない為かかりませんーそう、アナウンスが流れた。ユキ『はぁ!?・・・、一体、何!?』

    2007-10-23 03:32:00
  • 192:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    >>192愛さん♪ いつも、応援メッセージありがとうございます!!これからも、良かったら読んでください♪ありがとう☆★

    2007-10-23 03:36:00
  • 193:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    私は、その状況に全く理解が出来なかった。きっと、家で寝てるかなんかで、電源きれてしもたんやろな、そう思っていた。−夜なってから、もっかいかけるか・・・。−
    私は、そう思いながらも、内心心配で仕方がなかった。−あの後、事故ったんとちゃうやんな・・・−
    ・・・そして夜・・・
    ーおかけになった、電話番号は、電波の届かない場所におられるか、電源が入っていない為、かかりませんー相変わらず、そうアナウンスが流れるだけ。

    2007-10-23 03:56:00
  • 194:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    仕方なく、私は潤一の実家へと電話をかけた。潤一祖母『はい。』ユキ『ご無沙汰しています、ユキですけど。。。』潤一祖母『あらあら、ユキちゃん!?』潤一の祖母とは、日向を産む前に私から謝って和解済み。
    ユキ『あの、潤一いますか!?』潤一祖母『それが、朝には帰ってきてたんだけど、起きてからまたどこかへ出かけてしまったみたいで今、いないのよ。ごめんなさいね。』ー帰っていたって事は事故ったわけじゃなかったんやー
    ひとまず、それに安心した。−だったら、何!?−
    潤一を信用しきっていたこの時の私は、全く気が付いてはいなかった。まさか、自分が潤一に騙されていただなんて。

    2007-10-23 04:05:00
  • 195:

    いいとこで終わった?続きめっちゃ気になります(*´д`*)

    2007-10-23 04:19:00
  • 196:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    >>201愛さん♪
    いつも、メッセージ書いてもらってホンマありがとうございます!!
    最強に不眠で眠れないので、少し更新しますね!!

    2007-10-23 09:20:00
  • 197:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    それから、私は何度も、何度も潤一へ電話をかけ続けた。実家にも何度と電話をした。だけど、いつ、何度かけたって、潤一とは、一向に連絡が取れない。
    私は、それでも潤一を信じ続けた。−きっと、なにかあったんだ、そうだ、そうに違いないーと。信じておかないと、やりきれなかった。だけど、内心、嫌な予感がしていた。
    ーなんか、いらん事しとんちゃうやんな。。。?− 不安で、不安で、何もする気が起きない。だけど、日向がいる。何もしない訳にはいかなかった。
    2週間が過ぎた、有る日の事。残念な事に、私の嫌な予感は、見事的中した。

    2007-10-23 09:26:00
  • 198:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    その日、私はいつもの様に潤一の実家へ電話をかけた。潤一祖母『・・・・、実はね、ユキちゃん、言いにくいんだけど・・・。さっき、警察から電話があって。潤一が、警察へ捕まったみたいなのよ。』ユキ『・・・ええ!?一体なにしたんですか!?』潤一祖母『それが、まだ分からないのよ。』ー嘘に決まってる。ーそんな筈がないのは、何度も捕まった事のある私には分かった
    きっと、何か私に言いにくい事をしでかしたに決まっている。潤一が何をしたのかは、今でも本当の所分からない。けど、私が渡したお金が免許代なんかに使われたわけじゃない。はじめっから、そんなつもりじゃなかったんだ。それくらいは、私にも分かっていた。
    潤一祖母『とにかく、今から警察へいってくるから、また連絡くれる?』ユキ『分かりました・・・。』電話を切った後、私は呆然としながらも、潤一との会話を思い出した。
    『『頼む!免許代さえあれば、仕事みつかんねんからさ!そしたら、家借りて一緒に暮らせるやん!?なぁ、ええやろ!?ユキ!?』』

    2007-10-23 09:41:00
  • 199:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    あの言葉が、嘘だっただなんて。やっと、前向きに考えてくれていた言葉が私は嬉しかった。だから、迷うことなくお金も渡した。でも、ソレがきっかけで捕まるような事になったのかもしれない。
    そう、思うとやり切れなかった。私が、信じてお金を渡したばっかりにこんな事になった。ー私の責任だー
    48時間後。潤一祖母『潤一、鑑別所へ入る事になったのよ。』受話器越しの潤一の祖母が、そう申し訳なさそうに言った。
    最悪の結果だ。まさか、こんな事になるだなんて。。。

    2007-10-23 09:52:00
  • 200:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    とにかく、本人と話をしないことには、何ともいえない。私は潤一の祖母と一緒に鑑別所へ面会に行く事にした。本来親族しか面会は受け入れられない。だが、潤一の祖母と一緒に、そして日向も一緒に。「内縁の妻」という名目で面会は許された。
    ー鑑別所ー
    ここへ来るのは2年ぶりだな。冷静にそう思った。だけど、今回は逆。私が面会をしに来たんだ。潤一が面会の部屋へとやってきた。足を引きずりながら。ユキ『あんた、なにやってんの!?その怪我どないしたん!?』潤一『単車ですっころんでん!』そう笑いながら潤一はいった。その姿は、2週間前とは似ても似つかない。ガリガリにやせ細って、髭は生え放題。ユキ『あんた、あのお金どないしたん?』潤一『ああ、あれ?もうないわ!全部遊びに使った!』悪びれる様子もなく、潤一はそう言った。
    ーアホや・・・。こいつマジで。− 怒る気力なんてとうにない。もう、済んでしまった事だ。だまされた?騙された私が悪いんだ。これで懲りてくれればそれでいいじゃないか。誰にだって間違いを犯す事はある。私はそう思った。人間は結局は自分が1番可愛い。だから、相手を許し、受け入れあう。それが大事。

    2007-10-23 20:05:00
  • 201:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    私は潤一と離れてからも、離れる前すらも、私は母親の癖に、親や潤一を頼って出しか生きてはいけてなかった。1人では何も出来ない子供の様だった。
    助かった事に日向はまだ小さい。親も助けてくれている。今、私が耐えればそれでいい事だ。問題は今じゃない。未来だ。近い将来、この人がこの先立ち直ってくれるならば、私はそれを支えていってあげなきゃならない。日向の為にも、潤一の為にも。そして、もちろん、私自身の為にも。
    私はそれから、何度と面会へと足を運んだ。潤一からは毎日の様に手紙が届いた。塀の中は孤独だ。それは私が1番良く分かっている。だから、私は日向が寝静まると毎日のように手紙を書いた。私の精一杯の想いを綴って。今理解してもらえなくったってかまわない。
    いつか、分かってもらえれば。そんな想いで、私は毎日毎日、何枚も何枚も手紙を書き綴った。

    2007-10-23 20:30:00
  • 202:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    『ユキは強いね。頑張ってるね』よくそんな言葉を耳にした。強い?違う。私は弱いんだ。弱いからこそ、今のこの状況を耐えれているだけ。それを分かってよ、ねぇ。潤一。
    強くなろうとすれば、するほどに、私は自分が弱い人間だということを思い知らされる。そして、強がれば強がるほどに、もっともっと弱い人間になっていく。
    そんな自分がどうしようもなく嫌だ。殺してやりたい、こんな弱い人間の自分自身を。今のこの状況をなんとか乗り切って、いつか本当に強い人間になるために。
    完璧を求める母に認めてもらう為に。潤一に認めてもらうため。そして、日向に母親と認めてもらうためにも。

    2007-10-23 20:45:00
  • 203:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    そして、潤一の審判の日。私は日向を抱いて家庭裁判所へと足を運んだ。保護観察中の鑑別所装置。保護観察中の補導は3度目。
    簡単にいかにかもしれない。なんとか少年院だけは免れたい。審判の結果、「父親」だと言う事が考慮され、保護観察の延期処分が決まった。
    正直、ほっとした。ユキ『もう懲りたとおもうけど、分かってるやろけど、もう2度と辞めてや?』潤一『おお!分かってるって♪』ーホンマにわかってんか!?−そう思ったけど信じる事にした。それしか私には出来んかった。
    潤一祖母『ほら、潤一!日向ちゃん抱いてあげなさい!』潤一が日向を抱くのは生まれたとき以来。相変わらずぎこちない抱き方で苦笑いをしながら、潤一は日向を抱いた。だけど、直ぐに、潤一『はい、ユキ!』といって日向を私へ返した。潤一はいつもこんな感じ。なんだか、私は無償に悲しかった。

    2007-10-23 21:29:00
  • 204:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    離れてすんでいたのだから、仕方ないか。そう思う様にして自分を納得させていた。もちろん、不満を漏らす事は数知れなかったけれど。
    そのまま、とりあえず私は日向を連れて家へと帰った。−今度こそー けれど、潤一はそんな私の期待を簡単に裏切った。鑑別所をでて1週間もしない間に潤一の生活は元へと戻った。
    潤一は、とても寂しがりやだ。両親は小さい頃に別れてずっとおばあちゃんに育てられてきた。きっと、潤一が私に求めていたのは「母親」という存在だったと思う。父親のぬくもりを、母親のぬくもりを知らない潤一。私には両親が揃ってはいたけれど、私も思い出す事が出来なかった。
    自分の居場所が見つからなくて。ただ、寂しくて、寂しくて。そんなやり場のない想いを忘れたかった。その気持ちが私には痛いほど良く分かった。やっぱり、傍にいないと意味がない。

    2007-10-24 00:20:00
  • 205:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    今度は、私は何度も、何度も潤一の実家へと足を運んだ。まだ、2ヶ月だった日向を抱いて電車に乗って。
    ある日のこと。潤一『ユキ!仕事見つかったで!圭介の職場で雇ってもらえる事になってん!!』ユキ『マジで!!良かったやん、偉いなぁ!潤一!おめでとう!!』私はそう言って喜んだ。
    そして私は決意した。もう1度、この人と一緒に暮らそう。と。問題は母だ。自分勝手に出て行った潤一を母は恨んでいた。だけど、これから家族になるのは、母ではない。私は、母に酷い事を、申し訳のないことをしていると分かりながらも、
    ある日、日向を連れて家を出た。そうでもしなければ、母は絶対に許そうとはしないだろう。そう思ったから。だけど、母と私は親子だ。私が選んだ道で成功さえすれば、いつか分かってくれるはず。

    2007-10-24 00:50:00
  • 206:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    そして、潤一の実家のマンションの前の空き部屋を借りた。2DKの六万の部屋。いくら、六万とはいえど、潤一の給料は15万足らず。私達にとっては大金。貧乏生活は目に見えている。お金なんていらない、そこに居場所があれば。幸せがあれば。
    だけど、親から離れて暮らす事は、決して容易な事ではなかった。子供がいるからなおさら。日向は大きくなるなつれて人1倍よく泣く子だった。ミルクを与えてみても、オムツを替えてみても、あやしてみても。何をしても泣き止まない。鼓膜が潰れるかと思う程の泣き声で何時間も、何時間もないて泣いて、泣き喚く。
    潤一は、相変わらずだった。仕事から帰ってくるとご飯を食べて着替えると直ぐに圭介君達の所へと遊びにいってしまう。日向には目もくれない。私は日向と一緒にずっと家の中。出て行くといえば、スーパーへ買い物に出る位。外へだすと日向はよりいっそう泣き喚いた。会話する人はだれもいない。相談に乗ってくれる人も誰もいない。潤一もいない。
    この世界に私と日向2人だけが取り残されているような、そんな気さえした。

    2007-10-24 01:16:00
  • 207:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    正直、どうしていいのか分からなかった。ただ、今私に出来る事は家の事をして、日向の世話をすること。
    日向『エーーン!!エーーン!!』ユキ『どうしたん!?ミルクもオムツも変えたやん。どして、そんななくん?』日向『エーーン!エーーん!!』ユキ『泣いてばっかじゃわからへんやん!?どうしたらいいん?どうしたら、泣き止むん?ママなんでもするから。』日向『エーーん!!エーーん!!』
    何をしても泣き止んではくれなかった。ユキ『ひな?なんでそんななくん?なぁ、ママ、どうしたらいいん?なぁ、ひな?』日向『エーーん!!エーーん!!』泣き止んでくれない。その事が悲しくって。悲しくて。私は我慢できず、私まで泣いた。泣いて、泣いて、泣いた。
    ユキ『ひな?ママ、わからへん。どうしたらいいんかわからへん。なぁ、ひな、教えてよ。ママどうしたらいいん!?』私は泣き叫びながら日向にそう言った。日向『エーーん!!エーーん!!』ユキ『なぁ、ひな。ごめんな?』私はそう言ってまた泣いた。

    2007-10-24 01:53:00
  • 208:

    いちご

    読んでますぅ?
    頑張ってください?

    2007-10-24 02:44:00
  • 209:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    >>215いちごさん♪
    読んでもらって、応援してもらってありがとうございます!
    再び更新しまっす♪

    2007-10-24 03:56:00
  • 210:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    ストレスは限界。それまで、母乳を与えていたけれど、ストレスから母乳もあまり出なくなった。母乳から、ミルクも加えて混合にした。
    そして、私はストレスから、重度の神経症(ノイローゼ)になった。急に吐き気に襲われては嘔吐を繰り返した。生理になれば、出血が1ヶ月は止まらない。眠くて、疲れているはずなのに、睡眠は全然取れなかった。体はだるく何も出来ない。起き上がる事すら、困難だった。毎日、毎日が辛い。涙がとまってくれない。何に対しても悲観的。だけど、病院へかかるお金すらも私達にはなかった。
    潤一はそんな私に気が付こうとも、気にかけようともしなかった。−グウタラ女ー そういっては詰り続けた。お願い、私を置いていかないで。そう言って泣く私を見て、鼻で笑っては『気持ちが悪い』『うざい』『きもい』と言って出かけていった。
    それでも、私は、ユキ『お願いやから、今日だけは家におってよ。』と泣きながら足にしがみ付いた。潤一『うるさいねん!もう約束してんねんから、いかなアカンねん!はなせや!』ユキ『嫌や、嫌や!!』潤一『お前気持ち悪いねん!!』そう潤一は私をまるでごみでもみるかの様に見つめた。

    2007-10-24 04:15:00
  • 211:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    そして、足にしがみ付く私を、何度も何度も蹴り続けた。潤一『はよはなせや!お前のせいで遅刻するやろうが!』ユキ『嫌や!お願いやから家におってよ!』潤一『お前しつこいねん!本気うざい!』分かっていた。だけど、堪らなかった。
    潤一『はよ、離せゆうてるやろが!』そう言っては私を蹴り続けた。私は既に痣だらけだ。ユキ『嫌や!ほっていかんといて!』そう言う私を潤一はゴミを見るかのように、そして笑いながら、潤一『お前、ホンマ気持ち悪いな。』と言った。
    蹴られた反動で手を離した私を、おもいっきり蹴りつけると、潤一『ホンマ手間とらせやがって!お前のせいで遅刻じゃ!ボケ!』と言い捨てると、泣き喚く私を1度も振り返る事なく、せいせいした足どりで、遊びへ出かけていった。
    私は、泣きながら潤一の背中を見つめていた。私は今でも、男の人の背中を見ると無意識に悲しくなってくる。もう2度と会えない。そんな気がする。背中は大嫌い。

    2007-10-24 04:27:00
  • 212:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    もう、子供がお腹にいる状態じゃなかった私に潤一の暴力は容赦なかった。腹であろうが、足であろうが、頭、そして顔面。私は潤一にとったら、ゴミくず。
    給料日。潤一『こんなけしかなかったわ!』封筒の中を見てみると、中には一万円さつがたった8枚。ユキ『なんで??あんなに仕事いってたやん!』潤一『そんなけあったら、やっていけるやろ!いや、つか女やねんから節約でもしてそれでやっていけや!』
    お弁当は毎日作っている。ミルク代に、オムツ代だってかかる。家賃に光熱費もはらっていかなきゃならない。ユキ『こんなけじゃ、足らんよ!』潤一『うるさいわ!そんなけしかないんやからしゃーないやろ!お前、働いてないねんからえらっそうな口きくなや!』
    そういうと、潤一はまた遊びに出かけていった。こんなけでって・・・。貯金もなんもないのに、無理にきまってるやん・・・。

    2007-10-24 04:43:00
  • 213:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    潤一は私が逆らう事は許さなかった。私は潤一が怖くて仕方なかった。切れた潤一は表情はコロっと変わる。そして、遊びから帰ってくると、私に必要以上優しくした。
    潤一『ごめんなぁ、ユキ。痛かったか?もう、叩いたりせえへんから。』ほら、潤一はこんなに優しいやん。あの時は私がわるかったんや、私の言い方が悪かったんや。私が悪いんや。
    ユキ『ユキこそ、ごめんなさい。』今を我慢すれば、潤一はきっと分かってくれるよ。私が悪いんだから。だから、私はもっと、もっとがんばらなきゃ。もっといい女に。もっといい母親に。
    お金がない、足らない。自分の親には、もう頼れない。潤一にも言い出せない。またきっと出来損ないって怒られてしまう。

    2007-10-24 04:59:00
  • 214:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    日向のミルク代だけでも。ーピンポーンー 潤一祖母『はい、あら、ユキちゃんどうしたの?』ユキ『あの・・・。実は、お金がもう無くってミルクが買えなくて・・・。』潤一祖母『・・・、あら。また?こまったわねぇ・・・。うちも余裕ないのよ?分かるわよね?ユキちゃん?』ユキ『はい。分かってます、すみません。。。』潤一の祖母は深くため息をつくと、奥から千円札を持ってきた。
    潤一祖母『はい、これで、足りるわよね?』ユキ『はい・・・。いつもすみません。』私は頭を下げると、急いでミルクを買いに行った。これで、あと10日は大丈夫だ。今は仕方が無い。耐えなきゃ、大丈夫。もう少しの辛抱だ。
    そう自分へと言い聞かせると私は家へ戻った。日向『エーーん!!エーーん!!』ユキ『ひな?どうしたん?なんで、なくの?』ずっと、ずっとこの繰り返し。私は母親失格だ。どうして、『もう、泣かなくっていいよ、大丈夫!』って笑顔で言ってあげる事すらできないんだろう。
    きっと、私が不安にさせてしまってるんだ。私がいつも泣いてばかりいるから。私がいつも、不安そうにしているから。微笑みかけてあげる事すら、出来てはいないから。日向が泣くのも、潤一が家に帰ってこないのも、全部、全部私の責任だ。私がこんな出来損ないだから・・・。

    2007-10-24 05:12:00
  • 215:

    名無しさん

    気になる?ガンバってね?

    2007-10-24 07:42:00
  • 216:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    >>222読んでもらって応援してもらってありがとうございます!!
    少し更新します♪

    2007-10-24 09:31:00
  • 217:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    なぁ?潤一?あの時あの最後に会ったあの日、あんたを突き放したりした事、今も恨んでる?
    でもな、あの時もうあんたじゃない、あの人を私はあいしてしまっとってん。
    今でもその人の事愛してる。だけどな、その人ももう私の傍にはおれへん。
    ー私の好きになった人は皆、私から離れていくねん。ー

    2007-10-24 09:38:00
  • 218:

    名無しさん

    今、一気に読みました?
    めっちゃ気になる?
    頑張ってください?

    2007-10-24 15:07:00
  • 219:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    >>225一気に読んでもらっただなんて、ありがとうございます!嬉しかったです♪
    ヘタクソな文章ですみません!!少し更新します☆

    2007-10-24 22:56:00
  • 220:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    頑張ろう、頑張らなきゃ。ソレばかりに夢中になっていた。ユキ『なぁ、潤一はユキともう別れたいん?ユキのこと、嫌いなんやろ?』潤一『別に。そんなんやない。』潤一は何度きいてもそう言うだけ。
    でも、潤一の私に対しての態度は悪化していくばかり。ソレと同時に私の潤一への態度も悪化する一方。なんなんだろう。なんでなんだろう。ココに私の居場所なんてない。そんな気さえしていた。
    会話なんてない。なんにもない。笑う事もない。微笑むことさえもない。泣く私をキモいという潤一。怒ることしか出来ない。どうして、どうして私はいつからこんな人間になってしまったんだろう。
    潤一はいつからか、毎晩の様に出歩き、そして朝帰ってきては寝ずに仕事へと行く。そして帰ってきてはご飯も食べずにエンジンが切れたかのように眠り続け、そしてまたその繰り返しだ。そして酷く不機嫌。なんでろう。潤一が潤一でなくなってしまっていく。そんな気さえした。

    2007-10-24 23:08:00
  • 221:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    潤一は、毎日酷くイライラしていた。仕事のストレスからかな。私はそう思っていた。毎日ビクビクしながらの生活。潤一の暴力は悪化していくばかりだった。
    潤一『はよ、謝らんか!もっとしばかれたいんか!?』そう言いながら私の髪の毛をつかんで引きずり回す。顔面を、腹を蹴りつける。ユキ『嫌や嫌や!!』潤一『何が嫌や、やねん!』そう言って私をよりいっそう強く蹴る。
    ユキ『きゃぁーー!痛い!痛い!やめて!!』潤一『何がきゃーやねん!謝れゆうてんねんやろ!!』そう言った後、私の首を絞め持ち上げた。苦しい、息が出来ない!!意識が遠のいていく。そうすると潤一はやっと手を緩めた。
    ー殺されるーそう思って走って逃げ出そうとする私を捕まえ、激しく蹴り続ける。ユキ『ごめんなさい!ごめんなさい!』そう言って謝った私を見て、潤一『俺に逆らうから悪いねん!』と笑いながら言った。

    2007-10-24 23:41:00
  • 222:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    ずっと、こんなの繰り返しだった。辛い。もう死にたい。そう思って、横を見れば日向の寝顔。なにを考えてるんだ私は。この子をほって死のうだなんて。冷静にそう考える。
    後から分かったことだけど、潤一はこの時薬物に溺れていたみたい。女遊びも激しくて、喧嘩をしてしばかれて、友達の家に泊まりにいって帰ってきたら、ベットの布団の上に女の髪飾りが落ちていたり。出会い系だとか、ナンパだとか、クラブだとか。
    何度も喧嘩になったけど、潤一は『知らない』と言い通して本当の事は教えてはくれなかった。あまりしつこく問いただせば切れた。知らない方が幸せか。頭では分かってはいた。だけど、心が付いてはいかない。未来?何それ?今日、今、生きていく事に精一杯じゃないか。未来なんて考えてる余裕なんてあるはずもない。
    ー限界だーこのままじゃ、きっと、私は私を殺してしまいかねない。心が乱れる事もなく、死を冷静に考えるようになった時、そう思った。

    2007-10-25 02:10:00
  • 223:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    ユキ『潤一、ユキ、もう限界や。ここにはユキの居場所なんかない。潤一とおっても、未来なんかみえへん。辛いだけや。』潤一『なんでやねん!俺別れたくなんかない!そんなんゆわんといてくれや!なぁ、頼むから。』ユキ『無理やって。ユキ、もう潤一とはおられへん。』子供が1歳2ヶ月の時だった。別れるなら、早い方がいい。この子の物心が付く前に。
    潤一『無理や、なぁ、俺、なんでもするから。ユキのゆうとおりにするから。なぁ、ユキ。だから、別れるとかゆわんといてくれ、なぁ?頼むから。』そう何度も何度も頼まれた。はっきり言って潤一が嫌いなわけじゃない。だったら、好きだったのか?いや、答えはNOだ。ただ、依存していた。そしてほっておけなかった。まるで、まだ子供の様なこの人を。私がいなくなってしまうと、ますます落ちぶれていく様な、そんな気がして。心配で、心配で、ならなかったんだ。
    何時間もの話し合いの後、決まった。まず、周りの環境をかえないといけない。この潤一の地元から離れよう。そして、職場も。だけど、お金がない。出産祝い金は母に預けたままだった。保証人の問題もあった。私はしかなく母へ相談することにし、その為に実家へと帰ることにした。母と会うのは一年ぶり。今度は潤一も一緒に。新しいスタートを切ろう。
    私は、母に泣きながら相談した。母ははじめ厳しい表情でそれを聞いていたけれど、私の精神状態は極限だったからか、私の実家の近くで住むこと。そして、職場は再び父のところで。そして、もう絶対に私には手をあげないこと。遊びは控えて家には帰ってくること。そしてこれが最後のチャンスだと。そう約束することが条件だった。潤一は素直にそれに応じた。

    2007-10-25 02:31:00
  • 224:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    私はこの時、既に内心不安で堪らなかった。何をしているんだろう。私達は。そして、何度、何度同じ事を繰り返せばいいのだろう。もう、私の限界はとうに超えていた。コレが、恋愛か。コレが家庭か。そんなんだったら、そんな物、こんなものいらないんじゃないの?
    相手を傷つけるばかりで、自分のことばかりで・・・・。結局は自己満足でしかない。これが恋愛というのなら、ただの無駄な浪費にすぎないんじゃないの?
    そんな不安を胸に抱きながら、私は潤一と引越しをして、また新しい生活を始めた。周りを何度変えようと、辛いことから逃げ出そうと、何度したって同じ。自分達がかわらないと意味は無い。
    相手を自分の物にしたいと、自分の思い通りにしたいと、何度足掻いたって結局は同じ。人間は結局は一人で生まれ、一人死んでゆく。人間の感情という物は結局はエゴにすぎないのかもしれない。

    2007-10-25 02:48:00
  • 225:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    新しい生活が始まった。潤一も今度は家へとかえってくるようになった。
    潤一『ただいまぁーー!腹減ったぁーユキ♪今日の飯何!?』ユキ『今日は潤一が1番すきなカレーやで♪』
    潤一『マジでー♪ちゃんと甘口にしてくれた?』ユキ『当たり前やん!』潤一『さすがユキ♪』
    些細な会話。些細な幸せ。私はそれだけで充分だった。だけど、心がついてこなかった。相変わらず私は潤一が怖い。男が怖い。

    2007-10-25 03:03:00
  • 226:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    潤一は、潤一なりに努力していただろう。私は日向を保育園へと預けると、昼間は飲食店で。夜は新聞の集金のアルバイトを始めた。
    生活は大分楽になってきていた。だけど、私の潤一への愛情はあれからますますさめて行く一方だった。私に暴力を振るわない様に、潤一は今度はものにあたるようになった。
    色んなものを破壊しては、暴れまわった。またか・・・。いい加減にしてくれ。これ以上、私を幻滅させないで。言葉すらでなかった。
    あまりに感情を我慢しすぎて、私はすっかり冷め切っていた。そしてある日の事。とうとう潤一が私へ再び手を上げた。

    2007-10-25 05:07:00
  • 227:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    本当に些細な口論だった。だけど、喧嘩をするのも馬鹿らしかったんだ。
    私はいたって冷静だった。そんな私へ潤一はますます腹を立て始めた。
    潤一『ユキ?お前きいてんのか?』ユキ『聞いてるよ?』潤一『じゃぁ、お前なんでそんな素やねん!?なぁ!?』ユキ『聞いてるって。』潤一『なんやねん!お前!』
    そう言って私を何度も蹴りつけた。その瞬間、日向が火がついたかのように泣き始めた。そして、こう言った。日向『じゅーいち、こわい!!』私はそれで決めた。ユキ『もう、終わりやわ』

    2007-10-25 05:13:00
  • 228:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    出て行こうとする私に潤一は、潤一『頼む!!頼むから、出ていかんといてくれ!!なぁ?ユキ!?』ユキ『もう無理やねんって!』そう言う私へ何度も何度も
    潤一『頼むからでていかんといて!』と叫んだ。それでも出て行こうとする私へ潤一はどうしていいか分からなくなってきたんだろう。私の髪の毛を掴んで離さなかった。
    そして私を何度も、何度も殴った。潤一『出て行かんってゆえよ!ゆわな、もっと殴るぞ!!』それでは逆効果だ。多分潤一はソレを分かっていただろう。
    だけど、必死だったんだろう。そう思う。

    2007-10-25 05:31:00
  • 229:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    『『なぁ・・・?ユキ?ユキはなんであの時俺をみすてたんや?
    俺はユキと一緒におった時が、1番幸せやったのに。
    ユキさえ俺を見捨てんかったら、俺ずっと幸せやったのに。なぁ、ユキ?』』
    この潤一の最後の言葉が、今も私の耳について離れはしない。

    2007-10-25 05:35:00
  • 230:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    そして私は実家へ戻った。しばらくして潤一の親が潤一を迎えに来た。
    潤一は私達の家からでようとしなかったから。そして、潤一の荷物が運び出された後、
    私は家を引き払うため、部屋の掃除をしに家へと戻った。全ての潤一の荷物が運び出されていたのに、
    ベットの上に2枚のCDが置かれていた。潤一が好きだった、浜崎あゆみの2枚のCDが。

    2007-10-25 05:43:00
  • 231:

    名無しさん

    気になる?

    2007-10-25 07:40:00
  • 232:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    >>238ありがとうございます♪
    なんかダラダラグダグダになっていてすみません↓
    別れてからも話はまだ続きます。ヘタクソですがよかったらこれからも読んでください♪

    2007-10-25 08:40:00
  • 233:

    ユキ◆NZi7VLMawY

    一枚目は、TO BE (意味=結果)↓略は歌詞です。飛ばしていただいても物語に支障はありません。




    誰もが通り過ぎてく 気にも止めない どうしようもない  そんなガラクタを大切そうに抱えていた  それでも笑って言ってくれた 「宝物だ」と
    大きな何かを手に入れながら 失った物もあったかな  今となってはもう分からないよね  取り戻したところで きっと微妙に違っているはずで・・・

    君がいるなら どんな時も 笑っているよ 君がいるなら どんな時も 笑っているよ 泣いているよ 生きているよ 君がいなきゃなにもなかった

    自分自身だったか 周りだったか それともただの時計だったかな 壊れそうになっていたものは
    ガラクタを守り続ける腕は どんなに痛かったことだろう 何を犠牲にしてきたのだろう  決してキレイな人間にはなれないけどね いびつに輝くよ

    君が見つけた 広くもない こんな道で  君が見つけた 広くも無い 狭くもない こんな道で どうにかして 君がひとり磨き上げた

    君がいたから どんな時も 笑っていたよ  君がいたから どんな時も 笑っていたよ 泣いていたよ 生きていたよ  君がいなきゃ何も無かった

    2007-10-25 08:59:00
  • 234:

    ユキ◆NZi7VLMawY

    二枚目 LOVE〜Destiny〜 (意味=愛・運命)略は歌詞です。飛ばしていただいても物語に支障はありません。




    ねぇ ほんとは 永遠なんてないこと  私はいつから 気が付いていたんだろう  ねぇ それでも ふたりで過ごした日々は  ウソじゃなかったこと 誰より誇れる
    生きてきた 時間の長さは少しだけ違うけれども

    ただ出会えた事に ただ愛した事に  想い合えなくても LaLaLaLa・・・忘れない

    ねぇ どうして こんなにも苦しいのに  あなたじゃなきゃだめで そばにいたいんだろう  ねぇ それでも ほんのささやかな事を  幸せに思える 自分になれた
    ありふれた言葉でも 二人で交わすなら意味を持つから

    ただ出会えたことで ただ愛した事で 想い合えたことで これからも・・・

    真実と現実の全てから目を反らさずに 生きていく証にすればいい

    ただ出会えたことを ただ愛した事を  二度と会えなくても LaLaLaLa・・・忘れない

    2007-10-25 09:12:00
  • 235:

    名無しさん

    あげ

    2007-10-25 12:29:00
  • 236:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    >>242あげありがとうございます♪少し更新します!

    2007-10-26 01:37:00
  • 237:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    私が19歳、そして日向は2歳ななるかならないかの、夏の始まりの日だった。
    潤一は数日たって連絡を入れてきて、こう言った。
    『『俺、一人でも頑張ってみるから。ソレ見て、ユキが俺とまた一緒にって思えるように俺、頑張るから。
    何年後になったっていい。だから、ユキ。離れてても俺のこと、見といてくれ。俺を待ってて欲しい、頼むわ。』』と。

    2007-10-26 01:45:00
  • 238:

    ユキ◆x4VpNOUB/w


    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そう、確かに言った。

    2007-10-26 01:48:00
  • 239:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    私は半信半疑ながらも、もう恋愛が出来る事なんて無いだろうと、そう思っていた。
    ここまで、私を必要としてくれる人なんていないだろうと。
    だから、それなら見といてあげよう。傍にいてあげることはできないけれど。
    潤一の頑張る姿を・・・・。そう、そう私は思っていた。思って、いたのにね。

    2007-10-26 01:55:00
  • 240:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    どうして人は言葉を話すんだろう。どうして、人は相手を自分のモノにしたいが為に都合のいい言葉を並べる事ができるのだろう。人の気持ちは、何かをきっかけにして移り変わり行くモノなのに。分かり合う事のできない人間。そんな人間の自己満足の言葉は、時に人を傷つけさえするのにね。
    だから私はいつのまにか、何にも言えなくなったんだ。そんな言葉に対して、相手が求めているであろう言葉が分かっていても。心の底から、私もソレに対して答えたいと言う気持ちが例えあったとしても。何もいえなかったんだ。なにかを言う事が怖かったんだ。
    ねぇ。4月のあの日、貴方と出会った時の私はもうソレすらも出来なかったんだ。ごめんね。でもね、本当はそれが辛くて仕方なかったんだ。恋愛の出来なくなっていた私に愛を、本当の愛を、ぬくもりを教えてくれた貴方だったから。それさえ出来ていたなら、何か変わっていたのかな?ねぇ、教えてよ。
    貴方となら、幸せな家庭が築けるかもしれない。潤一の時には1度も思う事ができなかった事を、なんの根拠もなく、ただそう思えたのは、貴方だったから。貴方だったから・・・。

    2007-10-26 02:18:00
  • 241:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    ・・・・・・・・・・・
    そんな想いは私のただの一人よがりやったんかな??
    なぁ、教えてよ。あの日、「想うことは自由やろ。」ってなんでゆーたん?
    なんで、もう辞めてってゆーてくれへんかったん??

    2007-10-26 02:59:00
  • 242:

    名無しさん

    毎日更新ありがとう?毎朝のたのしみや?

    2007-10-26 10:10:00
  • 243:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    >>249こちらこそ、ホンマありがとうございます!!
    楽しみだなんてめちゃホンマ嬉しいです!!
    よかったら、最後までお付き合いおねがいします!!ありがとうございました!!

    2007-10-26 23:41:00
  • 244:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    私はその言葉になんにも答えなかった。いや、答えれなかった。期待して傷つくのはもうこりごりだ。
    だけど、きっと心のどこかでは、きっと期待していたんだ。それからも、潤一からは毎日の様に連絡が入った。
    だけど、ソレに対しても、私は何も言わなかった。それから3ヶ月がたった頃。急に潤一からの連絡が極端に減った。
    私は嫌な予感がしていた。そして、やっぱりその予感は的中したんだ。

    2007-10-27 00:06:00
  • 245:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    その日、潤一から急に電話がなった。潤一『おう!ユキ?今から行くからちょっと外出られへん??』ユキ『ええ?無理やって!日向寝てるし。』潤一『ええやん、お前に大事な話あんねん!!ちょっとだけ、なぁ??おばちゃんおるんやから、ええやん。ちょっと位、大丈夫やって。』ユキ『え?うん・・・。』私が日向を置いて1人外へ出るのなんて初めてのことだった。
    母もいるし、ちょっと位なら、大丈夫だろう。潤一が改まって話しだなんて、気になって仕方が無かったし。そう思って、私は潤一が来るのを待って、日向がねむっているのを確認すると、外へと出た。
    潤一『おーー!!ユキ久しぶり♪』ユキ『うん、で、話ってなんな・・・』ソコまで言うと、言葉に詰まった。見た事の無い男と女。ユキ『誰??』潤一『俺の新しい職場の奴等!!まぁ、ええやん!とりあえず俺ん家いこうや!!』ユキ『え?話は??』潤一『まぁまぁ、そんなせかすなって。』私は、そういわれるがままに潤一の家へと向かった。
    『なんか、おかしい。』そう思いながらも、話。が気になって仕方が無かったから。そうこうしている間にも潤一の家に着いた。家の中は真っ暗。潤一はお酒を沢山もって、部屋へと入ってきた。

    2007-10-27 00:57:00
  • 246:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    私の横には、何故か知らない男が座っていた。−なんやねん、こいつは・・・− そう、疑問に思いながらも、潤一はお酒を私に渡すと、
    潤一『はい、かんぱーーい!!』と、いって飲み会が始まった。話はどないなったんや?ところで、この男と女はなんやねん??そう思いながらも、次から次へとお酒を飲まされた。
    私は、−何?−という不安感を押し消すためかの様に、お酒を飲んだ。お酒を飲むのは、日向を妊娠する前以来だった。キャバくらや、ラウンジで働いていた私は、皆よりもお酒は強かった筈なのに、思った以上に酔いが回る。
    ユキ『潤一?ユキ、かえらなアカンし、もう酔ってきたからもうむりやって!』潤一『はぁ?お前付き合い悪いぞ!もっと飲めや!』そういっては、私にお酒を飲ます。−あかん、べろべろや−

    2007-10-27 01:08:00
  • 247:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    そう思っても、家で眠っていた日向が気になって、気になって仕方が無い。ユキ『潤一??ユキ、もうかえらなアカンって!!』潤一『まぁ、待ってって!まだ、話おわってないやん。そや!皆でDVD見ようや、コレ見たらちゃんと話するしその後おくっていったるから!なぁ?』ユキ『・・・う、うん。』この時、一人ででも、話なんて無視して、かえっておくべきだったんだ。
    そういうと、潤一は部屋の明かりを消すと、パソコンを開いて、DVDを流し始めた。私は日向が気になってDVDどころではなかった。だけど、潤一の言葉を信用していた。頭の中は日向への罪悪感でいっぱい。
    ユキ『早く、DVD見て、話聞いたらかえらな!!日向が家で待ってるわ。』そんな、私の安易で最低な行動がきっとこの後の惨事を招いたんだ。きっと。きっとそうだと、思う。

    2007-10-27 01:22:00
  • 248:

    名無しさん

    あ゛ー続きが気になって寝られへんよ?

    2007-10-27 01:36:00
  • 249:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    >>255読んでくれていただなんてありがとうございます!!
    途中中断してしまって、すみません↓↓
    少し、更新します!!

    2007-10-27 01:53:00
  • 250:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    真っ暗な部屋に微かな明かりを放つ、パソコンの明かり・・・。私は、その明かりに夢中になっていた。
    その時、私の視界に映ったものは、見知らぬ女と潤一の唇の触れ合う光景。私の思考回路はその瞬間停止した。
    ー何?何?なんなん、一体何してんの?−ショックの余り声すら、出ない。動く事も止めに入る事も、何も出来ない。
    視界に映るのは、その行為へと移っていく女と潤一。全ての光景が私にはスローモーションで流れていく。いやだ、いやだ見たくない!!そう思うのに目が離せない。

    2007-10-27 01:59:00
  • 251:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    その瞬間だ。見知らぬ男が私に覆いかぶさってきた。ユキ『何!?なにしてんの!?いやや!!止めて!!』そう叫ぶ私を無視して、男は私の服を強引に剥ぎ取る。
    ユキ『ちょお!!やめてえや!!』必死に抵抗する私の横では、潤一が女と重なり合う姿。潤一が知らない女に向かって、必死に腰を振る。その度、喘ぐ女。−何?一体なにがおきてるん?−
    私は理解ができない。そんな間にも、その男は、私の下着を強引に剥ぎ取る。ユキ『いやや!いやや!!やめて!!やめて!!助けて!!潤一!!』そう叫ぶ私の声が聞こえないかの様に腰を振る潤一の姿。
    泣き叫ぶ私。ユキ『いやや、お願いやから、お願いやから、止めて。』そう泣く私を無視して無理やりその行為へと移る男。すごくガタイのごつい男だった。抵抗したって、全く無意味。泣き叫ぶ私に無理やり腰を振る男。そして、その直ぐ隣で知らない女に腰を振る潤一。喘ぎ続ける女。そして泣き叫ぶ私。

    2007-10-27 02:09:00
  • 252:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    その全ての光景がスローモーションで流れ続ける。こんなの、きっと夢だ。きっと。きっと。そうだ、きっと夢に違いない。そう、自分に言い聞かせるも、全て現実。
    ユキ『お願いやから、やめてよ!!』その言葉は男に向かって、そして潤一への言葉でもあった。手を伸ばせば直ぐ届く場所で私には目もくれず、潤一は腰を振り、果てた。
    女『ちょお!潤!!あんた中だししたやろ!!』笑いながら、そう言う女。その言葉に対して、笑っている潤一。そして、今度は犯される私の手を、足で押さえ込み、その光景を携帯のムービーで撮り始めた。
    ユキ『お願いやから、止めて!!』そう叫び続ける私の声が、虚しく部屋で木霊する・・・。

    2007-10-27 02:20:00
  • 253:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    ちょっと、思い出して辛くなってきたので、中断します。
    明日続き更新します。

    2007-10-27 02:23:00
  • 254:

    めっちゃひどい話…。びっくりしました(/_;)
    つらいのに小説書いてたらめちゃ思い出してしまいますよね?ゆっくり書いてくださいね?

    2007-10-27 02:54:00
  • 255:

    いちご

    ゆっくりでぃぃですょ?
    待ってますからぁ?
    更新できるょぅになったら書いてくださいねぇ?

    2007-10-27 20:20:00
  • 256:

    名無しさん

    大丈夫??
    そんな過去思い出したら辛くなってしまうよね 自分のペースでいいから更新待ってますね

    2007-10-27 21:10:00
  • 257:

    いちご

    まだ書くのゎ無理かなぁ?待ってますねぇ?

    2007-11-01 23:32:00
  • 258:

    ちえ

    久々に読ませてもらぃましたケド
    ひどぃ話になっててビックリしました??


    今は思い出して辛いと思いますがまた書けるようになったら待ってるんでゆっくり書いて下さいね???

    2007-11-03 19:58:00
  • 259:

    ヴァカな女だな。

    2007-11-05 03:39:00
  • 260:

    名無しさん

    主のペースで頑張って?

    2007-11-08 07:45:00
  • 261:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    更新遅くなってしまってすみません。
    気遣ってくださった方々、本当に嬉しかったです。
    ありがとうございました。ゆっくりではありますが完結したいとおもってますのでヨロシクお願いします。
    少し更新します。

    2007-11-08 14:14:00
  • 262:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    ーなんで?なんでこんなことするん??− 私は全く理解ができなかった。そして事がすむと、その女と男は帰っていった。
    ユキ『じゅん?』潤一『はぁ?なんやねん』ユキ『なんなんこれ?』私は怒る気力も泣く気力もなんにもなかった。潤一『お前、汚いねん。帰れや。』ーはぁ?−
    ユキ『なんなん、なんでそんな事ゆーん?こんなんなったんもじゅんの・・・。』潤一『お前、今更なにゆーてんねん』潤一は軽蔑したかのような表情で私を見た。そしてさっき撮ったムービーを私の目の前で流し始めた。
    ユキ『やめてぇや!!』私はそういって泣いた。だけど、潤一の表情はピクリとも変わらない。潤一『今から、俺女くんねん、はよお前かえれや。汚い。気持ち悪い。』

    2007-11-08 14:23:00
  • 263:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    ユキ『なんでこんなこと?』潤一『知らん。あいつが勝手にやっただけやろ。お前も何やってんねん。気持ち悪い。』ユキ『そんなんユキのせいと違うやん!』潤一『はぁ?そんなん関係ないやろ。汚いもんは汚いねん。』ユキ『あんただって汚いやん!あんな女とやって!』潤一『俺はえーねん。お前が嫌か嫌じゃないかやろ?俺はお前が汚いから嫌やって話してるんやん』潤一は勝ち誇ったかのようにそういった。
    潤一『つーかな、俺はずっとお前の事、汚いって思ってたで。それが俺はずっと嫌やったんや。お前、気がついてなかったん?』ーはぁ?何ゆーてんの?− 潤一『お前、俺と付き合うまでに何回こんな目あってた?』ユキ『・・・・?』こんな目に合うのはこれで、4回目だった。一回目は14歳の時。友達の彼氏の友達。二回目は、年上の友達。三回目は、年上4人に回された。まだ疑う事を知らなかった私は、深夜まで遊び歩いていた私は、何度とそんな目に合ってきていた。自業自得だと私も分かっていた。
    だから、誰にも話さなかった事。だけど、潤一にはその事を包みかくさず、話ていた。同情して欲しかったわけじゃない。ただ、後から知って嫌われたく無かったから。ユキ『なんで、今更そんなことゆーん?』私は放心した状態でそう言った。潤一『今更やからゆーんやん。お前、ほんま分からん奴やな!!お前は汚いし、気持ち悪い。俺は嫌やってゆーてるやん。分かったら、はよ帰れ。』ユキ『わかれへんに決まってるやん!!なんで?!』潤一『お前、ホンマアホやなぁ?まだ分からんのんか?俺はずっとこんな男やで?女かっておるし、お前の友達の幸子や、千佳とも俺やってるしな。知らんかったんはお前だけや。』
    ー何をゆーてんの、コノ人・・・。−

    2007-11-08 14:46:00
  • 264:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    潤一『あんな、新しい女、妊娠してんやんかぁ、俺、そいつと結婚するから。』ユキ『あんた、何ゆーてん?』潤一『お前こそ、俺のこと追い出しといて今更なにゆーてんねん。お前、俺が結婚しよって何回ゆーても、してくれへんかったやろ?俺、その女と結婚するから。』
    ユキ『新しい女って、妊娠って何をゆーてんの?日向の養育費も、あんた1円も払ってくれてへんやん・・・?』潤一『なんで、そんなん俺がはらわなあかんねん。お前なんかとの子供のためにふざけんなよ?』潤一は鼻で笑いながらそういった。
    ユキ『なんで?日向よりその女とのまだ生まれてきてへん子供の方が可愛いってゆーん?』潤一『当たり前やん。お前との子供なんか可愛いわけないやん、もう分かったやろ、早く帰れよ。』

    2007-11-08 15:02:00
  • 265:

    名無しさん

    最低な男やな

    2007-11-08 20:04:00
  • 266:

    名無しさん

    想像するだけでも辛いな。。

    2007-11-08 21:17:00
  • 267:

    もも

    今始めから一気に読んだーめっちゃ最低な男!読んでて涙でてきたし…。ゆきちゃんめっちゃ辛いやろうな?書いてて思い出したりで、余計辛いやろうけど最後まで読むから頑張ってね?応援してます。

    2007-11-09 02:36:00
  • 268:

    いちご

    久々に見たら更新してた?辛いだろぅけどぅ??
    自分のペースで書いていってねぇ?

    2007-11-11 03:36:00
  • 269:

    名無しさん

    \(^_^)/

    2007-11-12 13:24:00
  • 270:

    名無しさん

    今いっきに読んだ。なんなん…この男?!
    読みながら泣きそうなった。

    2007-11-13 00:58:00
  • 271:

    名無しさん

    一気に読みました!!
    また更新されるのまってます!

    2007-11-13 03:08:00
  • 272:

    名無しさん

    ユキさんのペースで頑張って完結させて下さい!
    応援してます。

    2007-11-13 20:20:00
  • 273:

    名無しさん

    (人-ω-`)

    2007-11-15 15:13:00
  • 274:

    名無しさん

    ヽ(*´∀`)ノ

    2007-11-18 21:00:00
  • 275:

    名無しさん

    2007-11-19 02:45:00
  • 276:

    名無しさん

    ??

    2007-11-23 08:58:00
  • 277:

    名無しさん

    あれれ…

    2007-11-30 00:10:00
  • 278:

    名無しさん

    かかんねやったら最初から書くなや

    2007-11-30 09:04:00
  • 279:

    名無しさん

    (゚д゚)

    2007-12-12 07:42:00
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