小説掲示板未来は君のもの。のスレッド詳細|夜遊びweb関西版

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未来は君のもの。

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  • 1:

    歌を歌いたいんだ。
    この声が例え届かなくても。

    2005-10-03 23:15:00
  • 301:

    歩 ◆GxL2yKkN1M



    チャイムがなり、学はさっさと教室を出た。みんなざわざわしていて、あたしは、真理と美香と遥に誘われたから篤史と村上と六人で学際を楽しむ事にした。

    2005-10-12 10:49:00
  • 302:

    ?あや?

    続きが早く読みたいっ?ぢゃましたくないから書き込みは控えてるけど更新の度よんでるから?続き書くのまってますやん?

    2005-10-12 11:30:00
  • 303:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    ?あや?ちゃんありがとうです!

    2005-10-12 11:41:00
  • 304:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    あたしは、はるかちゃんに昨日電話したら「友達と行く」と言っていたので校舎の外の屋台をまわりながら目で探したけど、すごい人の中ではるかちゃんの姿は見当たらなかった。
    「歩?はい、」篤史がたこ焼きを差し出してきたからあたしは微笑み「ありがと」そう言って一つ取って食べた。真理「たこ焼きめっちゃおいしい!美香焼そば一口ちょうだい☆」美香「いいで☆はい。歩は?」

    2005-10-12 11:48:00
  • 305:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    「ありがとう☆あたしも何か買ってくる☆」一口もらってから、あたしは一人で食べたい屋台を探して歩いて、イカ焼きの屋台に行き一本買って人込みを掻き分けながらみんながいるところまで走った。村上「わぁ!イカ焼きやん☆一口ちょうだいやぁ」
    歩「ん?ええでぇ☆食べ食べぇ(^-^)あっちいっぱい色んなねあったで!あれ?真理は?」篤史「後ろおるやん(^o^; ってかそろそろ体育館行こうやぁ。席とっとかなぁ。」

    2005-10-12 11:56:00
  • 306:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    遥は今日告白するせいか、緊張してるようだった。
    あたし達は体育館に行くとすでに体育館の中には人が少しいてたけど一番前に六人座れた。美香「あと一時間もあるやん(^o^;」
    真理「けど一番前やで☆トイレ行っとこうっと」遥「あたしも行くわぁ歩と美香は?」美香「あたし大丈夫(^-^)歩とさっきトイレ行ったから」遥「じゃあ行ってくるわぁ」

    2005-10-12 12:02:00
  • 307:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    村上「体育館って何で寒いんやろなぁ…」篤史「本間それ!ってかドラムとかあるけど学は裏におるんかなぁ」美香「歩見てぇ☆めっさ人入りだしたで!よかったなぁ早く来てぇ」
    歩「本間やぁ!よかったぁ。学こんな中で歌うんやぁ…すごいなぁ」
    ガラガラだった体育館が一気に人が集まって席がなくなったようで、係の先輩が誘導してる。

    2005-10-12 12:10:00
  • 308:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    一時間だらだら六人で話しているとすぐ開始時間になり体育館のカーテンがしめられ真っ暗になって騒がしかった体育館が静かになったと同時に舞台上に動くシルエットが見えてあたしはどきどきした。

    2005-10-12 12:14:00
  • 309:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    ギターとベースの音が響き渡ると供に舞台上がライトアップされて、四人が見えるとみんな騒ぎだした。
    あたしの鼓動が早くなる。
    学『今日は、楽しんでください!』そう言って学は一瞬あたしの目を見てから、ドラムの音だけで、一人で歌いだした。

    2005-10-12 12:18:00
  • 310:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    笑っちゃいなよ  笑っちゃえ
    時に笑いは  必然さ
    昨日のあの子 泣いていた
    今日はオイラが 笑わせよう

    2005-10-12 12:20:00
  • 311:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    変な歌さ 変な歌
    そのうち きっと笑えるから

    学は目をつむりながらしっかり達マイクスタンドに両手をあて歌っていて、ドラムの音と学の声がとまって、学が片手をあげると同時に大音量の演奏が会場にいたみんなを興奮させ、あたしは鳥肌がたった。

    2005-10-12 12:26:00
  • 312:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    学は目を開いて見渡すように、しっかりサビを歌いだした。

    いい事ばっかなわけない  当たり前だけど
    たまにはどん底落ちてみたって
    平気さ問題ないないない
    オレ 平気

    2005-10-12 12:29:00
  • 313:

    歩 ◆GxL2yKkN1M


    オレ 平気

    2005-10-12 12:31:00
  • 314:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    会場中みんな立ちあがって、すごいもりあがっていた。学は堂々と楽しそうにきもちよさそうに明るい曲を一曲歌いきった。

    2005-10-12 12:33:00
  • 315:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    篤史「さすがやなぁ!学ぅぅぅ!」周りの声がすごすぎて隣の篤史の声すら聞きとりにくいまま、次の演奏が始まった。
    あたしは学だけを見ていた。

    2005-10-12 12:54:00
  • 316:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    夢見た  未来のドア
    開いた  いくつもの手で
    叩き割って 前に進みたい
    純情すぎた MY STORY

    2005-10-12 12:56:00
  • 317:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    シャンパンの雨が降りしきる中
    ここで寝転んで この手でつかみたい

    2005-10-12 12:57:00
  • 318:

    ?????

    頑張れぇ??

    2005-10-12 12:58:00
  • 319:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    容赦ない 汚れた攻撃
    歪んだ街に何を見る?
    こんな世の中だからこそ WHY?
    見付けたものは 手放せない

    2005-10-12 13:00:00
  • 320:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    ?????さんありがとう!

    2005-10-12 13:02:00
  • 321:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    学は、最前列のあたし達に気付いたのかたまにピースをした。それが嬉しかった。そしてたまにあたしは学と目が合った。
    それだけで
    それだけで泣きそうになった。

    2005-10-12 13:09:00
  • 322:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    そして音楽の先生が出てきて舞台下のグランドピアノに座るとドラムとギターとベースの人は舞台から消えて、『この曲を聞いてください。』学がそう言うと会場が静かになり、先生がピアノをゆっくり弾きはじめた。

    2005-10-12 13:22:00
  • 323:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    鍵盤から聞こえる音と交わるように深く優しい声で学は目をつむって歌う。

    2005-10-12 13:23:00
  • 324:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    君からもらったものは
    LALALA・・・
    そう、何ものにも替えがたい
    LALALA・・・
    そう、君自身で 君全部で

    2005-10-12 13:27:00
  • 325:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    不器用な 感情表現も
    今なら全て そう 受けとめよう

    2005-10-12 13:28:00
  • 326:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    君の未来をここで照らしたい
    僕はいつでも そばに居るから
    笑ってごらんMYHONEY
    ほら少し空が晴れた

    2005-10-12 13:31:00
  • 327:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    あの紙に書いた歌!あたしは、そう思いながら学の歌を聞いていた。

    あたしは、学が好き。

    2005-10-12 13:33:00
  • 328:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    学の体が黒い煙になって空に帰っていったあの冬空はひどく晴れ渡り
    それはまるで学自身だった。
    あの時流れた歌がこの曲だった。

    2005-10-12 13:37:00
  • 329:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    学際で学は物凄い成功をした。
    遥は告白して…ふられたけど笑ってた。
    夕方あたし達は学を待たず帰った。はるかちゃんの姿はあたしは見付ける事ができなかったけどはるかちゃんから後で来ていた事を電話で聞いた。
    冬が向こうから少しずつ近づいてきていた。

    2005-10-12 13:49:00
  • 330:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    少し休憩しますm(__)m

    2005-10-12 13:51:00
  • 331:

    ゆい

    歩ちゃん☆読んでいて涙が出ました。がんばってください♪

    2005-10-12 13:55:00
  • 332:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    ゆいさん、ありがとうございますm(__)m

    2005-10-12 14:18:00
  • 333:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    11月を迎え寒さは次第に強くなった。
    学際を終えてから学は幾人に告白されたんだろうっていうくらいすごかった。
    学「歩ぅ、秋定は?」掃除時間学があたしの掃除場所まで聞きにきたからその場周辺にいた女子生徒はいきなり現われた学を見たとたん視線を学に送っていた。

    2005-10-12 16:00:00
  • 334:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    歩「さぁ、知らんけどあんた掃除は?」そう言うとにんまり笑い学は「心の掃除したからええねん」そう言った。
    は?一体何を言ってんやろ( ̄□ ̄;)!!「ちゃんとせなあかんやろ?」学「んじゃ貸せ!」そう言ってあたしのホウキを奪い学はいきなり掃きそうじしだした。

    2005-10-12 16:04:00
  • 335:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    歩「いやいや…あんたおかしいから( ̄□ ̄;)!! 決められた場所があるやろ?」周りの女子はくすくす笑っていた。
    学「じゃあ一曲歌うわ!」そう言うと学はホウキをギターがわりにしだして踊りだした。

    2005-10-12 16:08:00
  • 336:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    「ジャジャッ!ジャンジャン!ッッッ!バンバンバババァン!おいっ!おいっ!おくさぁぁぁん!」
    ・・・( ̄□ ̄;)!!・・・
    何だその歌は!!学が何かにとりつかれたように歌い踊りだし先輩達も笑いながらみていた。

    2005-10-12 16:12:00
  • 337:

    ??...

    すっごぃ気になるぅ??楽しく読ませてもらってますぅ???続き楽しみにしてますねぇ?またちょくちょく感想書きますぅ??頑張って下さぃ?

    2005-10-13 04:25:00
  • 338:

    ?さくら?

    歩ちゃんの小説めっちゃ好きィ?頑張ってなァ?

    2005-10-13 07:11:00
  • 339:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    ??...さんありがとうです!
    ?さくら?さんありがとうございます!

    2005-10-13 07:14:00
  • 340:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    生活指導の先生がそこにやって来て学は、しっかり怒られていた。当たり前やん(;^_^A
    あたしはそれを見ながら奪い返したホウキで掃除していると生活指導の先生が去った後、学があたしの元へ来て耳元で「小さいおっさん!小さいおっさん!」小さい声で言うからあたしは吹き出してしまった。

    2005-10-13 07:21:00
  • 341:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    歩「あんたなぁ…邪魔せんとって!また怒られんで?!」学はにんまり笑いながら「オレは歌うしかないんや!オレから歌を取ったらただのアホしか残らんやんけ!」真剣に言っていた。
    あたし何でこんな奴好きなんやろか…。

    2005-10-13 07:27:00
  • 342:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    歩「今は歌うな!掃除しろ!」学「無理!」
    歩「はぁ?」学「今日はしいへん!歩、早くおわらせろや!」歩「あんたは篤史を探しとんやろ?ほら、みんなの迷惑になるからどいて!」

    2005-10-13 07:32:00
  • 343:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    周りの女子から「山口ここ掃除してやぁ。はい、ホウキ」そう言って学にホウキを渡すと学は、にんまり笑ってから口笛をふきながら女子達に言われた所を素直に掃除しだした。

    2005-10-13 21:17:00
  • 344:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    「歩ぅぅ!バイバァイ!」中庭を掃除していたあたしに、教室がある校舎の方から声が聞こえたからあたしはそっちを見ると、廊下の窓から真理と美香と遥がこっちを見て手をふっていた。
    あたしは手を振ってバイバイすると遥は学に気付き目をそらそうとした時、あたしのすぐ後ろで「川西!」学が遥の名字を呼ぶと遥がびっくりした顔で学を見ると学は、「バイバイ!岡田と内藤もバイバイ!」笑顔で手をふりながらそう言った。

    2005-10-13 21:44:00
  • 345:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    遥は、切なくほほ笑みゆっくり手を振って聞こえない声で、ってか聞こえなかったけど多分
     「バイバイ。また、明日」
    そう言ったと思う。そして三人が窓から見えなくなった後、学を見上げると広いそらの下で学はあたしに「帰りたいやき買おうぜ」そう言って笑った。

    2005-10-13 21:49:00
  • 346:

    歩 ◆GxL2yKkN1M


    掃除が終わり掃除していたみんなで教室に戻るとほとんど生徒はいなく篤史が待っていた。学「秋定!お前どこにおったん?探したのに」篤史「長谷川に呼ばれてたから職員室行っとったねん。帰ろうぜ」歩「何かしたん?」
    篤史「まぁちょっとな笑。あれ?お前等掃除場所一緒やったん?」学「お前探しに行ってもおらんから歩に聞きに行ってん。あっ、そうそうお前に言いたい事があんねんって」

    2005-10-13 22:31:00
  • 347:

    ?ュゥ?

    めっちゃ、気になるゥ???
    本間、この小説好きゃから頑張って書いてネッ???

    2005-10-13 22:42:00
  • 348:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    ?ュゥ?さんありがとう。頑張ります!

    2005-10-13 22:49:00
  • 349:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    二人は窓際に行って何かこそこそしてたから、「篤史トイレ行ってくるわぁ」そう言うと篤史が「おう」そう言った。
    廊下に出ると生徒はほとんどいなく、たまに階段を掛け下りる足音が廊下に響き、中庭から演劇部の声が聞こえてあたしは寒い廊下を歩きトイレに行った。

    2005-10-13 22:55:00
  • 350:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    「さっむぅ…」トイレから廊下に出ると外は薄暗くなってきていて寒かった。教室から学と篤史が笑いながら出てきて篤史の手にはあたしのカバンがあってあたしは走って篤史の元へ行った。
    三人で校舎から外に出ると学が空を見上げて白い息を出して「うわぁ…見て見て!息白くなんで!寒いはずやなぁ」薄暗くて学のシルエットが黒く見えるなかあたしと篤史は白い息を出して冬を体で感じて笑いながら歩いた。

    2005-10-13 23:05:00
  • 351:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    学は駅までの道のりを小さな声で歌を歌っていた。白い息を出しながら。
    あたしと篤史は手をつないでその歌を聞きながら他愛もない事を話しては笑って、たまに学も歌うのをやめて話題に入っては、また歌を歌っていた。

    2005-10-13 23:08:00
  • 352:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    駅の近くのたいやき屋さんで学生が少し並んでる所であたし達も並ぶと他校の男子が学に気付きちらちら見ていたけど学は気付いてるのか気付いてないのかわからないけどあたしと篤史にくだらないジョークを言っては笑わせた。

    2005-10-13 23:14:00
  • 353:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    たいやきを食べて駅に行くとたまたま、はるかちゃんが友達らしき女の子と二人で駅においてある公衆電話前で話していて学ははるかちゃんに気付いたみたいで立ち止まったからあたしは、はるかちゃんに気付いてはるかちゃんもあたし達に気付いたみたいで固まっていた。

    2005-10-13 23:19:00
  • 354:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    あたしは学を見てから篤史を見ると篤史は小さい声で「内…田やん…やまぐ「はるかぁ!(^O^)何しとん?」篤史の声とかぶさるように学が笑顔ではるかちゃんにそう言った。
    二人の距離、3メートル。
    その間を行き交う人。はるかちゃんの隣で〔あの人だれ?〕みたいな顔する友達。

    2005-10-13 23:29:00
  • 355:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    はるかちゃんが何か友達に言うと友達ははるかちゃんにバイバイをして改札をぬけた。
    そしてはるかちゃんが首に巻いてたマフラーをゆっくりはずしながらあたし達…学に向かって歩いてきて学の前で立ち止まり切なく微笑んで

    2005-10-13 23:35:00
  • 356:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    「これ、返すの忘れてた…じゃあね…」
    バーバリーのマフラーを学に渡した。切ない顔で。
    学は、ほほ笑み「別に返さんでもよかったのに」そう言うと、はるかちゃんは頭をゆっくり左右にふった後
    一人改札へ歩いて行った。

    2005-10-13 23:39:00
  • 357:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    あたしは、はるかちゃんの後ろ姿を見ることしかできなかった。追い掛けて声かけたかったけど…無理…。「はるかぁ!」学が叫ぶと改札の向こうで振り替えるはるかちゃんを見て

    「ばいばい!」

    そう言って笑顔で手をふると、はるかちゃんはほほ笑みながらうなずいて、階段を下りて行った。

    2005-10-13 23:45:00
  • 358:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    人と人との繋がりなんて、簡単に切ってしまえるもんなんだなって
    学が、泣きながらあたしにそう言ったあの日の空も、月が笑ってた。
    だからあたしは学が切ってしまおうとした繋がりを今でも繋げてんやで?
    あんたが泣き顔見せたんは最初で最後やったから…

    2005-10-13 23:51:00
  • 359:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    電車の中、学の首に巻かれたマフラーに少し胸を痛めた。
    三人で座る七人掛けのシートは少し広く感じた。外の景色は暗くて見えなかった。篤史は、あたしの手を握ったままで、はるかちゃんの話は出ることはなかった。

    2005-10-14 00:36:00
  • 360:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    学「この車両あんま人乗ってへんな」
    ガタンゴトン
    篤史「普通やからなぁ。」
    ガタンゴトン
    篤史「今日オレ、このままバイト行くから次降りるわ」

    2005-10-14 00:51:00
  • 361:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    歩「バイト?」
    ガタンゴトン
    『次は○△駅です。出口は左側です……』
    ガタンゴトン。

    2005-10-14 00:54:00
  • 362:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    篤史はあたしの手をはなし立ち上がってあたしの目を見て、優しく微笑んだ。
    篤史「今日からバイトやねん☆じゃあな山口☆」
    人がいないホームに電車が付き篤史は降りてしまった。

    2005-10-14 00:57:00
  • 363:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    『扉閉まります…』プシューッ。
    篤史?…
    ガタン…ガタン
    「座れよ…」学は前を向きながらそう言ったけどあたしは窓の外に立つ篤史を見ていた。

    2005-10-14 01:57:00
  • 364:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    「なぁ?バイトする何て聞いてへん」座りながらあたしは視線を少し隙間をあけて座ってる学に向けた。
    学「…クリスマス…」
    ガタンゴトン
    「クリスマス?」学は外に流れるシルエットを見たあとあたしの目を見て

    2005-10-14 02:01:00
  • 365:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    学「…ばーか」
    学はそう言って微笑んだからあたしは気付いた
    …クリスマスプレゼント…

    2005-10-14 02:05:00
  • 366:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    沈黙が続き学が降りる駅に近付きホームにつく手前で
    学「…はるか髪切ったんやな」そう言って立ち上がり扉の前に行った。
    プシュー。扉がひらくと学は「じゃあな」そう言って電車を下りた。

    2005-10-14 02:09:00
  • 367:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    学…待って?
    あたし、あんたと話もっと…したい。
    『扉閉まります』
    プシューッ

    2005-10-14 02:23:00
  • 368:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    電車はゆっくり音をたて動きだした。
    「…歩…」学が白い息をはきながら驚いていた。
    あたし気付いたら電車下りてもてん。

    2005-10-14 02:26:00
  • 369:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    誰もいないホームに学と二人きりだった。
    学「お前何やってんねん?何で下りたん?」歩「分からん」学「はぁ?」
    歩「あんたともう少し話たかったの!」学「話?!なんの?」歩「何かは知らんけど…」あたしがそう言うと学はその場に立ったまま

    2005-10-14 02:32:00
  • 370:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    学「お前には秋定がおるやんけ。秋定と話せぇや。おかしいやろお前とオレが二人でおったら」
    歩「…ごめん。バイバイ」あたしはそう言って近くのベンチに座ってうつむいていた。学は当たり前の事を言ってて間違えてるのはあたしやって分かってるから。

    2005-10-14 02:36:00
  • 371:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    少しすると学があたしの隣に座った。
    あたしはうつむいたまま黙っていた。「もしかして、お前オレに惚れてんの?」学がそう言ってあたしは学の顔を見て、「まさか笑。心配しただけやっちゅうねん」泣きそうだったけど笑って言うと学がホッとした顔してから「あぁ…そっか…はるかの事で心配したんや」

    2005-10-14 02:43:00
  • 372:

    ?

    せつない…はるかチャンの精一杯のサヨナラが胸にしみる

    2005-10-14 03:38:00
  • 373:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    ?さんありがとうです。

    2005-10-14 07:03:00
  • 374:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    歩「…学さぁ…好きな子とかおるん?」
    学「…好きなやつ?」あたしはうなずいた。
    すると学は真顔であたしに指を指した。

    2005-10-14 07:16:00
  • 375:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    歩「…え…?」
    どくん・・・どくん・・
    学は、次の瞬間にんまり笑った。
    学「なぁんちゃってね☆…あっ、電車来んで」学はそう言ってあたしから目をそらした。あたしは、電車が来る方を見たら向こうから電車のライトが少しずつ見えてきて、ホームにはちらほら人が立っていた。

    2005-10-14 07:23:00
  • 376:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    学は先に立ち上がりジャケットに手を入れながら「…さっびぃ…」そう言いながら電車を見ていた。
    あたしはその少し後ろで立って学の背中を見ていて泣かないようにするのが精一杯やった。
    電車はホームに入ってきて扉がゆっくり開いた。

    2005-10-14 07:27:00
  • 377:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    「一緒に待ってくれてありがと…バイバイ」そう言って乗ろうと動いた時
    「オレは、まだはるかが好きやで」学はそう言った。「…?!…」驚いて振り返ると
    プシューッ。扉が閉まった。

    2005-10-14 07:32:00
  • 378:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    指紋の付いたガラスの板の向こうで学は小さく手をふり笑っていた。
    ガタン…ゴトン…ガタン…ゴトン
    あたしは一人シートに座り電車に揺られた。

    2005-10-14 07:42:00
  • 379:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    どうしてあたしは、学が好きやんやろう。学じゃないとあかんのやろう…。
    ガタンゴトン。
    どうして学が好きな人は、はるかちゃんなんやろ…。
    ガタンゴトン。

    2005-10-14 07:45:00
  • 380:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    どうしてあたしは、篤史の事好きになれないんやろう。
    ガタンゴトン。
    どうして篤史はあたしと学を二人きりに出来るんやろう。
    ガタンゴトン。

    2005-10-14 07:48:00
  • 381:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    信じてるから…。篤史はあたしを信じてる…?
    ガタンゴトン。
    違う。
    ガタンゴトン。
    学を信じてんだ。

    2005-10-14 07:51:00
  • 382:

    歩 ◆GxL2yKkN1M


    駅から出てあたしはバスを待った。外はすっかり夜になっていた。
    サラリーマンらしき人や女の人が並んでいて、バスが来たのは時間より3分遅かった。
    明日、篤史と来年の約束つくってみよ。。

    2005-10-14 07:56:00
  • 383:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    なるようにしかならない、どうにもならない事を、あたしはあの頃
    どうにか出来ると思い込んでいた。
    けどあたしの存在や悩みなんてちっこいもんでしかない。それにすら気付かなかった。

    2005-10-14 08:01:00
  • 384:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    はるかちゃんに日曜日会う事になり、はるかちゃんは新しいマフラーを首に巻いていた。
    はるか「三の宮ってさぁカップルでいっぱいやなぁ」歩「うん☆どこ行く?」はるか「東急ハンズ行ってもいい?」歩「いいよ☆」二人でハンズに向かって歩きだした。

    2005-10-14 08:07:00
  • 385:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    二人でハンズの中に入り、来年のスケジュール帳売場に行った。
    はるか「見て見て☆これ可愛くない?」はるかちゃんは嬉しそうにあたしに何個かそう言いながら見せてきてそれはどれもはるかちゃんが好きそうな感じの女の子らしい手帳やった。

    2005-10-14 08:11:00
  • 386:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    あたしは、セサミの手帳を買ってシールも二枚買って、はるかちゃんも可愛らしい手帳とディズニーのシールを二枚買って二人でその後マクドに行ってさっそく手帳を見て盛り上がった。

    2005-10-14 08:15:00
  • 387:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    はるか「あたし、彼氏できてん」歩「うそぉ…」はるかちゃんは照れながら笑った。
    はるか「同じクラスの人やねん☆」歩「よかったやん☆」はるか「好きになれるかなぁ…」歩「え?好きじゃないん?」あたしが聞くとはるかちゃんは少し黙ってから
    「忘れたくて、彼氏作ったねん…あたし学から卒業したい」そう言って微笑んだ。

    2005-10-14 08:28:00
  • 388:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    歩「そんなん…辛すぎや「歩ちゃんはっ…知ってた?」
    歩「…?」はるか「学の気持ちの先の先…知ってた…?」
    気持ちの先の…先…?
    ぽた―っ。

    2005-10-14 11:40:00
  • 389:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    「はるかちゃん?!」あたしは、ポケットからハンカチを出して差し出した。

    はるかちゃんが、泣いてる

    2005-10-14 11:42:00
  • 390:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    歩「なんで泣くん?」
    はるか「学の中には…学の視線の先には、あたしじゃない、秋定じゃない…歩ちゃんが映ってるって知ってた…?」
    歩「たまたまやって笑。」はるか「ううん。たまたまじゃない事くらい分かる。三年一緒にいてんから…学は歩ちゃんを…「やめようや!…はるかちゃんおかしいって」

    2005-10-14 11:49:00
  • 391:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    はるかちゃんは泣きながらあたしから受け取ったハンカチで涙を拭きながらうつむいた。
    歩「学の事好きなら信じるべきやったんちゃうん?学ははるかちゃんの気持ち裏切るようなこと絶対せんで?三年おってそれくらい分かるやろ?」

    2005-10-14 11:53:00
  • 392:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    学はそんな奴ちゃう!
    はるか「けど…学、歩ちゃんの前ならやたら楽しそうで…あたし嫉妬やいとったけど歩ちゃん好きやし…ってか歩ちゃんはどう思ってるん?」
    歩「あたしは、はるかちゃんも学も好き。友達としての好き」
    あたしはまた自分を守るためだけの嘘をついた。

    2005-10-14 11:59:00
  • 393:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    はるかちゃんは、まだ少し泣いていたけど、落ち着いたみたいで微笑んだ。
    「変な事聞いてごめん…(^-^)歩ちゃんは強いね…けど聞いてよかった☆すっきりした」歩「なら良かった(^-^)なぁ、学に気持ち言ったら?」はるか「ううん…どんな形にせよあたしは彼女放棄したから、それは学にはしたくないし受け入れへんよ学は」

    2005-10-14 12:04:00
  • 394:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    その日の帰りにあたしは、はるかちゃんからカセットテープをもらった。親友のあたしにって言う言葉つけて、あたしに渡して途中まで一緒に電車を乗って帰りあたしは家に着いて、部屋でカセットを聞くと、それは学際で学が歌ってた歌を前もって録音されたような感じの内容だった。

    2005-10-14 12:14:00
  • 395:

    歩 ◆GxL2yKkN1M


    相変わらずの平凡な日々が続いていたけど篤史とあたしの関係は少し進んだ。学はバンド活動を再開したらしくクリスマスに三の宮でライブする事を決めてあたしと篤史はチケットを買った。季節は12月を迎え寒さが本格的になった。

    2005-10-14 12:42:00
  • 396:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    「さっぶぅぅぅ!!なんじゃこれぇぇ」
    篤史「ばり寒い…」歩「篤史今からバイト?」学校の帰り道での他愛もない会話。篤史はうなずき「そうや、歩門限何時やっけ?」歩「10時やで?」
    篤史「学の練習見に行ってみぃ(^-^)なぁ学ええやんなぁ?」学「おう☆ええで(^-^)」そう言って学は笑った。バンドの練習はバンド仲間の知り合いの小さなスタジオらしくあたしは篤史と別れたあと、学と二人でそこへ向かった。

    2005-10-14 12:50:00
  • 397:

    名無しさん

    2005-10-14 13:07:00
  • 398:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    学「オレさぁ、来年の学際もライブしたいなぁって思うねん」歩きながら学はあたしにそう言った。
    あたしは、「じゃあ来年も学際巡り出来んで?」そう言うと学は笑った。
    商店街の中はクリスマスソングが流れていて夕食の材料を買うおばさんたちがいて、あたしと学はそこを通って行った。「クリスマスかぁ!わくわくすんなぁ☆」歩「ライブやもんなぁ!あたしも楽しみ☆」

    2005-10-14 13:37:00
  • 399:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    スタジオに着くとまだ誰も来てないみたいであたしと学はパイプ椅子に座ってジュースを飲みながら学の夢を学はあたしに嬉しそうに話すからあたしは、ほほ笑みながら聞いてるとバンド仲間が集まって練習が始まったけど、ちゃんとした演奏とかじゃなくそれぞれ別々に練習してるみたいで学は学で歌の練習をしていた。マイクなしで大きな声で。

    2005-10-14 13:43:00
  • 400:

    歩 ◆GxL2yKkN1M

    しばらくばらばらに練習した後、ドラムの人が「じゃあ一回合わせようや!学歌って」そう言うと学はマイクを入れてから水を飲みOKを出すと静かに演奏がはじまった。

    2005-10-14 13:50:00
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