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彼を変えたい…

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  • 1:

    彼と出会いもうどれくらいの年月がたつだろう。
    当時私〔琴美:ことみ〕は17才だった
    惚れた彼〔恭司:きょうじ〕は当時21才だった出会いの場所はキャバクラだった未成年の私は歳をごまかして働いていた。
    そのキャバクラで、一人のボーイの男が友達を店に呼んだのが始まりだった。怠そうにキャバクラに一元客として入って来たのが彼だった。

    2005-08-05 01:13:00
  • 501:

    琴美

    次の日から優輝を朝幼稚園に送ったあとで、毎日のようにお見舞いに行った。
    面会表を見ると兄弟も来た形跡があった。
    私の姿を見るたびに母は涙する…色んな想いがきっと込み上げるんだろう…
    そんな母に怒りや憎しみももう沸くわけもなく…母は私達兄弟が母から離れてて淋しかったんやろな…と、色々考えた。

    2006-04-20 23:28:00
  • 502:

    琴美

    私は兄弟に電話をして、
    これからの話しをした。
    母が今後退院したらどうするか…
    兄貴…「俺は仕事が忙しい…短期出張とか何回もあるし…第一さぁ…オカンにはオッサンおるやん!」
    弟…「え〜俺も無理…会社のワンルームの寮にいくら親でも一緒に住まれへんし第一…毎月生活費も足りないぐらいやし…ってか……オッサンおんねやし、またオッサンとこの寮に住んでたらええだけやん…」

    2006-04-20 23:31:00
  • 503:

    琴美

    あっさり拒否する兄弟……オッサンに母は任せたとゆう、無責任な二人…そして母自身が俺ら兄弟よりオッサンを選ぶのも目に見えてるとゆう…母へ、子供としての断ち切りを感じさせられた…
    私だけが…淋しく感じた…断ち切れないのは私だけ…「所詮俺らには何もしてやられへん…ちょっとした、生活費や入院費とか金としてやったら渡してやれても、側で見るとかは無理やしそんなに心配なら琴美が…〔お姉が…〕見たらええやん!!」

    2006-04-20 23:36:00
  • 504:

    琴美

    兄弟に言われた台詞には、悲しいぐらい腹がたったが実際確かにそうかもしれない…私一人が真剣に悩んでてんてこ舞いで焦ってる…それなら自分で見たらええんやん!と、自分でも思った。家庭がある私…今は、ただの主婦…結局はまた、恭司君に頼らなければならないのか…。

    2006-04-20 23:41:00
  • 505:

    名無しさん

    更新楽しみにしてます?

    2006-04-24 03:09:00
  • 506:

    琴美

    取りあえずは、どうする事もしてやれない…ただ見舞いには毎日のように行くだけで…病院の帰りには決まって、落ち込む私。
    兄弟は仕事もなかなか休めず…往復するだけで電車賃も相当かかるとゆうのもあり、全くと行って来なくなていった。

    2006-04-24 23:31:00
  • 507:

    琴美

    母はまるで子供の遊びのような、リハビリに毎日頑張っている…粘土をこねたりあいうえおの発声練習をしたり、てすりを持ちながら一歩一歩の歩く練習をしたり…そんな入院生活で私が見舞いに行き、ゆっくり話したりする事…それが1番のリハビリになるらしく、母を回復へと近づけた。

    2006-04-24 23:31:00
  • 508:

    琴美

    よく笑うようになり、話しかたも、だいぶ理解出来るようなってきた頃…
    現実的な問題が焦らせる…来月には退院しても大丈夫でしょう…医者からの言葉退院…何処に?今まで通りの普通の生活は出来ませんそんな医者の忠告…誰が母を見るの…?
    母の彼氏は母を寮に戻す気でいた。母は行く宛てもないのでそれに着いて行くしかナイといった様子…。

    2006-04-24 23:36:00
  • 509:

    琴美

    でも会社の寮に何もせずにただで住ませて貰えるわけもない…ましてお金もナイ母…そして今後働く事も出来ない母…。そんな状態で再び寮に戻ったとしても、またすぐに倒れてしまうかもしれない…次に倒れてしまえば、一生寝たきりか、死ぬかだと医者には告げられていた。
    深く悩む私はどうにかなるわけでもナイのに、懲りずに兄弟に電話するが、兄弟はそれでも同じ事を言うか電話にさえ出てくれない…

    2006-04-24 23:37:00
  • 510:

    琴美

    恭司君が私の様子を見ながら、また新しい意見を出してくれる。
    「これから働かれへんねんし、体も不自由やねんからこっちに呼んだり…俺は、同居でもええで…オカンの傍に居てやりたいんやろ?それでもし…俺に気使うようなら、せめて近くに別でマンションでも借りてやったらええんちゃうかな??

    2006-04-24 23:40:00
  • 511:

    琴美

    それで生活的には、お前が区役所に駆け寄ってお前のオカンが生活保護受けれるようにしたれ…ってゆうか実際受けれるんやし…最悪お前自身が様子見にいったりすんのさえ疲れる時もあるやろうから、介護保険の手続きもしてあげといたら金銭的にも生活的にも楽になるやろ?」

    2006-04-24 23:41:00
  • 512:

    琴美

    恭司君はいつもそうだ…。最終的には救いの手を差し延べてくれる。私からお願いする事が出来ない性格を知ってくれてるのか、結局ギリギリのところで恭司君からおれてくれるんだ…

    嫁側の身内をこんなふうに助けてくれる旦那はなかなかいないだろうな…と改めて恭司君の優しさを実感…

    2006-04-24 23:43:00
  • 513:

    琴美

    私は嬉しくてその方向で、話しを進めようと思った。
    しばらく見舞いには行かず母に遠慮させない為にも、準備を整えてから母へ報告しようと動いていた。

    2006-04-24 23:46:00
  • 514:

    琴美

    まず区役所にかけより生活保護が受けれる条件を知る介護保険の手続きは脳梗塞だと医者に判断された時点で適用される為スムーズに受けれる。住居探しで不動産屋にも周り、生活保護が受けれる条件1番の家賃、四万五千円以下を捜す。 なかなかそんな家は見つからず、しかも病人の一人暮しともなれば不動産屋にも嫌がられてしまう…。

    2006-04-24 23:46:00
  • 515:

    琴美

    それでもめげずに探したら親切な不動産屋に出会った私達の家からすぐ近くの、ワンルームマンションだがセキュリティも万全で母には勿体ないくらいのマンションだった。家賃は五万六千円なんだけど、保護を受ける為にと、親切な店長さんが、区役所に提出する書類をごまかしてくれるとゆう…家賃四万五千円共益費一万一千円してくれた。
    全ての必要書類が揃って、私は母に話しをしにしばらくぶりに病院へ行く。

    2006-04-24 23:48:00
  • 516:

    琴美

    私の姿を見て泣く母…
    「来…てくれた…やね……やりが…とね…」
    「うん。ちょっと最近バタバタしてたから…でももう落ち着きそう…あとはオカンの答えを聞きたくて…」
    「ん…??」
    不思議そうに首をかしげる母に、一気に話しをした。恭司君が言ってくれた事で私が段取りの準備をしていた事…そしてその段取り通り進むかは、母の意志次第だと…。

    2006-04-24 23:50:00
  • 517:

    琴美

    「オカン…退院したら私らのところにおいで…恭司君も言ってくれてるし…もう、オカンがこっちに住めるように段取りも出来てるねん…退院してまたすぐ倒れてしまったらアカンから、傍に居てくれへん?私が毎日オカンの家の事もするから…」
    黙って頷きながらただ涙だけを流す母…
    その涙は嬉し泣き?申し訳なさ?それとも…彼氏と離れたくないとゆう辛さ?
    母の中には全ての感情が入り交じる涙だったんだろう

    2006-04-24 23:52:00
  • 518:

    琴美

    母はその事について答えを出さなかった…
    その時は諦めて、また別の日に改めて、母の元へと、母の彼氏宛てで書いた手紙を持って見舞いに行った。
    「なぁ…娘として言わせてオカンが心配やねん…今回は後遺症が残る程度で命には別状なかったけど…

    2006-04-24 23:55:00
  • 519:

    琴美

    もしも次倒れたら生きてられへんかも知らんねんで…不動産とかにも契約するなら返事しなアカンし…今日は答え聞かせて…彼氏の事が気になるんやろ?別に別れろとは言わへんで…ただ身体が、落ち着くまででも私の傍でゆっくりして欲しいねん…私がオカンを見るから…」

    2006-04-24 23:55:00
  • 520:

    琴美

    「ありが…とう…こと…みのキモチは嬉し…いけ…どあの人がさみし…がる…」なんでこんな時まで母は…そんなオッサンを選ぶん…「あの人に何ができるん?あの人が働いてる間にオカン一人で倒れたらどうするん?それこそ手遅れになるだけやん…」
    「お…母さ…んも…琴美のところ…に…行きたいよ…ただ…めい…わく…かけたくない…か…ら…」

    2006-04-24 23:58:00
  • 521:

    琴美

    「迷惑かけたくないなら、退院したらこっちに来て…寮に戻って、また倒れられた時の方が迷惑やわ!」

    私は少し苛々して強気で言った。そして母に彼氏宛てへの手紙を渡した。

    2006-04-24 23:58:00
  • 522:

    琴美

    その内容は、今まで母と、一緒に居てくれてありがとう…と感謝を込めた内容と母の娘として、子供として母が心配やから傍におらせたい…とゆうお願いを込めた手紙だ。そして最後に、ほんとに母を想うなら、離れても会えるとゆうふうに母を安心させて暖かく見送って下さい…。と書いた。その手紙を読んだ母は、
    泣きながら頭を下げる…。

    2006-04-25 00:00:00
  • 523:

    琴美

    「こと…み。よろし…く…ありがとう…。こんなお母さんの…為に…。」
    母は決意をしてくれた。
    とゆうより本当は、母自身解っていたんだ。こっちにくる方がいいとゆう事を…「じゃあ!今から帰ってすぐにでも、オカンのマンション契約してくるで!契約したら、住民表もうつしたりして、生活保護とか受けれる手続きも済ませてくる」「うん…ごめん…なぁ……あんたも…忙し…いのに」

    2006-04-25 00:03:00
  • 524:

    琴美

    「ええよ…別に!」
    そう笑顔で答えた私に負けないぐらいの笑顔で微笑む母は、ベッドの上でまるで子供のような姿だった。
    「じゃあ…今日は帰るし…また段取りが終わったら、来るわ!…手紙…彼氏に娘からって、渡しててや…」そう言って私は帰った。

    2006-04-25 00:06:00
  • 525:

    名無しさん

    ???

    2006-04-26 04:48:00
  • 526:

    琴美

    そして私は帰ってその夜に結果を恭司君に報告した。「こっちに来るってオカンが言うてくれたから……明日にでも不動産に契約とか、引越しの準備とかしないとアカンわ…。」
    「そっかぁ…まぁ退院までには終わらせなな…」
    「うん…。」
    保証金も引越し資金も、全て我が家が全額負担する…母の莫大な入院費も保証人も全て、恭司君がなってくれる…。

    2006-04-27 00:03:00
  • 527:

    琴美

    ほんとに恭司君には申し訳なさでいっぱいだった…。ほんとに頭が上がらない…翌日…母のマンションの、契約を済ませて、生活保護の手続きも済ませて、引越しの日取りも全てを決めた母の病院に電話をかけて、先生と相談をしながら退院の日を決めた。
    退院の日は私が母を迎えに行きますと言い、母にも、伝えて貰った。

    2006-04-27 00:04:00
  • 528:

    琴美

    そして一週間後…いよいよ退院の日が来て、私はまるまる一週間ぶりに母に会う一週間のうちに、母はまた回復しており、元気そうに病室の前から歩いてくる…「お世話になりました…」看護婦さん達に頭を下げる母の姿を見て安心してると病室から、母の荷物を持った男が出てきた。

    2006-04-27 00:06:00
  • 529:

    琴美

    彼氏だ…
    「あ…ことみ…」
    母が私に気付いて笑顔で手をふる…私の視線が母の後ろに立つ、彼氏を見てる事に気付いた母が言う。
    「今日は見送りに来てくれたんよ…」
    母の彼氏が頭をペコッと下げてから言う…
    「気をつけて帰ったってや…まだまだ身体は不自由やからな…」
    私は…そんなん言われんでも解ってる!と思いながらも…「はい…ありがとう」とだけ言った。

    2006-04-27 00:07:00
  • 530:

    琴美

    退院手続きを終わらせて、タクシーに乗る私と母…。外から見送る母の彼氏の姿はとても寂しそうだった。母は、声にならないような声を張り上げて、タクシーの中で泣きながら彼氏に、手をふる…。
    私はなんだか物凄く胸が痛かった…。私が二人を切り裂いたようで…隣で泣く母を見て、これで良かったんかな…と不安な気持ちになっていた。

    2006-04-27 00:09:00
  • 531:

    琴美

    母は実の父と離婚して以来女で一つで働いて、時にはお父さん役にもなり、女を捨てて生きて来た…。
    そんな中、私達子供は思春期の学生から社会に出て行く日が来ると共に、母の元から離れた…一人ぼっちになった母の淋しさなんて、当時の私には解らなかったそんな母がいつの間にか、恋をして女になっていて…そして私達子供より母は、子供になってた現実を改めて感じた…。
    「慣れるまで辛いかも知れんけど…すぐ新しい街にも慣れるし来て良かったって思えるよ…」
    励ますように、まるで私が母のように言って慰めた。

    2006-04-27 00:11:00
  • 532:

    琴美

    私達の住む街に来た母には誰一人として知り合いもいない…かといって働くわけにも行かないので知り合うきっかけもない…だから私が毎日母の一人暮しのマンションへ顔を出す優輝もばあちゃんばあちゃんと言って、なつくようになっていた…。母自身、昔のように元気になり、懐かしい話しなど、今までの人生の話しなどたくさんするようになった。近所だけど時々泊まり合ったりして親子とゆうよりもまるで友達、親友のようになっていた。

    2006-04-27 00:13:00
  • 533:

    琴美

    そんな新しい生活がしばらく続いたが、ある夜、
    恭司君がキレだした。

    俺だけ毎日働いて…お前らだけ毎日楽しんで…お前のオカンもお前も調子乗りすぎちゃう?

    とか…俺がお前ら家族を助けたったんや!

    とゆうような、態度がでかくなり、頻繁に嫌味を言われるようになった…

    2006-04-27 00:15:00
  • 534:

    琴美

    お前らのせいでストレスがたまる!と言い訳のように恭司君はまたギャンブルに明け暮れるが私には、もう何も言えなかった。
    母はそうなるんじゃないかと、最初から思っていたようで、私に…

    2006-04-27 00:15:00
  • 535:

    琴美

    「ことみ…あんた…恭司君にも構ったりや…お母さんにばっかりやったら恭司君もヤキモチ妬くんちゃう?お母さんのせいであんたらが喧嘩になるなら…お母さん…身体も安定してきたし今からでも寮に帰れるよ…あんたが離婚されたらどうすんの…?お母さんなんかほっとっても人生短いんやから…あんたは自分の家庭だけ考えて、いい奥さんして、幸せにならなアカンねんで…お母さんみたいには、なったらアカンよ…」

    2006-04-27 00:17:00
  • 536:

    琴美

    と悲しそうな顔で言った。恭司君の優しさは形だけ…心の優しさが私には見えない…「してやった!」と、恩義せられたような言い方が一番気にくわなかった…確かに恭司君が居なかったら、今の生活はない…。
    言葉として出した事はないが、感謝しきれない程の、感謝はある。
    でも…だからと言って
    恭司君の好きかってな行動を黙って文句も言わずにいないとダメかな?我慢して恭司君の言う事をきかないとダメかな?

    2006-04-27 00:19:00
  • 537:

    琴美

    私は私なりに不満は募りながら、母との距離を少しあけた。

    そして私も朝から昼過ぎまで、優輝が幼稚園の間だけ喫茶店でのバイトを始めた
    私なりに精一杯だった…。人生で初めての昼の仕事は夜の水商売より体力的にもしんどくて、朝も眠くて、

    2006-04-27 00:22:00
  • 538:

    琴美

    それなのに給料は安過ぎてそれでもそれが現実的だと割り切って、ホントに頑張っていたんだ…。
    実際安い給料でも一生懸命いちから覚えて行った昼の仕事の給料は金額とかじゃなくて、気分的に嬉しかったし初めてお金とゆう物を大事にしようと思えた。

    2006-04-27 00:22:00
  • 539:

    琴美

    そんな日常の中でも、
    「お前の仕事の何がしんどいねん!」
    とか…
    「もっと働けや…」
    とか…
    恭司君は私の仕事にまで、ケチをつける。
    一番認めて欲しい人に認めて貰えないのが現実だった

    2006-04-27 00:24:00
  • 540:

    琴美

    私は私で毎日疲れていて、いつの間にか…会話から逃げるように夫婦での会話が少なくなった。
    ただ優輝にだけは、明るいママとして振る舞える。
    普段…そんなに会話もナイ生活の中で仕事の休み前の週末には、必ずというほど、恭司君は体を求めてくる…その時だけはニコニコと笑顔で私に話しかける…。洗濯…炊事…お風呂の用意そして体…。
    恭司君の都合の良い家政婦さんのような私……。
    私は一体なんなんやろ…。

    2006-04-27 00:26:00
  • 541:

    琴美

    家族で遊びに行く事もなかったから、優輝に申し訳なかった。幼稚園の他の子供達は、パパとママとお出かけしたとゆう話しをする…そんな生活環境から…
    優輝が家族とゆう形的な物を求めだした日がきた…。「ねぇ…ママ…ゆき達は、どうして遊びに行かないの?ゆきママと公園行くのは好きやけど、パパとママと三人でお出かけとかしたいな〜」

    2006-04-27 00:30:00
  • 542:

    琴美

    優輝には赤ちゃんの頃から想い出らしい事をしてあげてない…家族でのお出かけは、恭司君の実家に帰る時ぐらいだった。
    優輝が望む遊園地や水族館ヒーローキャラクターなどのイベントのショーなど、幼稚園のお友達から話しを聞かされて優輝も行きたいと自己主張しだす…。
    「ねぇ…ママ、優輝のおうちはお金がないの?」

    2006-04-27 00:33:00
  • 543:

    琴美

    お金より家族愛がナイのかもしれない…なんて答えられないし…
    「パパがお仕事忙しいし…休みの日は疲れてるから、パパが疲れてナイ時なら、どこでも優輝の行きたいとこに行こう」
    と言うしかなかった。

    2006-04-27 00:33:00
  • 544:

    琴美

    そうゆう優輝の想いを私は恭司君に解ってもらおうと必死で伝えた…
    それでも恭司君の答えは、そんな願いさえ一瞬で潰す「そんなとこ遊びに行って何が楽しいん?」
    冷めた言い方の恭司君には何を言っても無駄な気がして、出来るだけ私一人でも優輝をどこかに連れて行ってやろうと決意したが、
    そんな私の想いとはうらはらに、優輝はパパを求めるパパとママとゆう家族でのお出かけだけを求めている

    2006-04-27 13:07:00
  • 545:

    琴美

    ただ優輝にはおばあちゃんが居た事で少しは救われていたんだ…。私の母も病気をしてから、すっかりおばあちゃんになり、優輝に会う事が生き甲斐になっていたようだ…。
    優輝にはパパのおばあちゃんと、ママのおばあちゃんが二人居てる。

    2006-04-27 13:10:00
  • 546:

    琴美

    まだ幼稚園の優輝にとっては、後者の方が喜ばしい事なのは、優輝のはしゃぎ方で解っていた。
    そこで育てられて来た私と恭司君の違いが解る…。
    私は幼い頃に愛情をいっぱい注がれて生きてきた。
    だから優輝にも…と自分の子供時代に重ねて考える。恭司君は幼い頃両親に遊んで貰った事も、家族での楽しいお出かけをしたなどの想い出がない…。ただ欲しい物は買って貰える家庭に育っていた……。

    2006-04-27 13:12:00
  • 547:

    琴美

    ある日の休日に恭司君のほうから、素朴な事を聞いてきた…
    「なぁ…愛って何かな…?お前と優輝を見てたらなんとなくやけど、これが愛ってゆうんやろなってゆうのは思えるけど…そうゆう愛の感情ってどんなん?」
    「愛の感情…?そんなん、考えた事もナイし自然に愛があったら出てくるもんなんちゃうの?例えば優輝が笑ってるとこ見るだけで、こっちが嬉しくなるとか…いつも笑顔で居て欲しいような、そんな感じかな…」

    2006-04-27 13:14:00
  • 548:

    琴美

    「ふ〜ん…じゃあお前から見てて俺は優輝に愛があると思う?」
    「……ナイと思う。」
    「そっかぁ…でも言い訳じゃないけど、実際俺は優輝に対しての接し方が解らんねん…かといって優輝が、嫌いとかじゃないし優輝を失う事考えても怖い…好きは好きやねんけど…お前みたいには優輝に接する事ができひんねんけど…それって愛がないって事かな?」

    2006-04-27 13:16:00
  • 549:

    琴美

    恭司君なりに深刻に悩んでいたんだ…ただそれだけで嬉しかった。
    「充分愛はあると思うよ…恭司君は不器用なだけやと思う…でもせめて声に出さないと子供には伝わらないと思う…優輝はパパが大好きやねんから、せめて答えてあげてや…」
    私が言った事から、恭司君は、優輝を抱っこしながら「よし!優輝!今度休みの時、三人でお出かけしようか!!」
    と笑顔で優輝に言った。

    2006-04-27 13:18:00
  • 550:

    琴美

    優輝はその言葉だけでおおはしゃぎ…まさかパパから言ってくれるとは思わなかったんだろう…。
    もちろん私もびっくりした恭司君が家庭のパパとして変わろうとしている様子が雰囲気から伝わってきた…その時から恭司君がギャンブルをする回数も減って、仕事から帰って来るのも、早くなってきた。
    今までは家庭とゆう場所に自分の居場所がナイと感じていたようだ。

    2006-04-27 13:20:00
  • 551:

    琴美

    もしかしたら今まで私自身が恭司君が優輝と私の間に入りづらい環境を作り出していたのかもしれない……そういえば優輝が産まれたばかりの頃もこんなような事があったんだ…まだ赤ちゃんの優輝を、抱っこもしようとしない恭司君に悩んでいた私を救ってくれた、ある助産婦さんの一言を、再び想いださされた。
    「男の人はいつまででも、子供だから…」とゆうような事…あの時のように私が恭司君に優輝を任せれば良かったんだ…。

    2006-04-27 13:27:00
  • 552:

    琴美

    きっと私が普通以上に優輝に構い過ぎていたんだ…。と気付いた。家族揃っての晩御飯や風呂は、当たり前の事だけど、それだけで幸せの、実感がわいてくる…自然に夫婦仲もよくなっていく家庭の雰囲気が優輝に取って何より嬉しい事なんだろう…。
    「ママとパパ最近仲良しになったから、ゆき嬉しいわゆきずっと三人でおりたいから…」
    と…子供なりにませてるような、可愛い事を言う。

    2006-04-27 13:31:00
  • 553:

    琴美

    そんな小さな幸せの中で、また私を絶望へと導く事が起きた。

    いつものように、幼稚園の帰りに優輝を連れて、母のところへ行った時だった…

    2006-04-27 13:32:00
  • 554:

    名無しさん

    いっつも読んでるで?がんばってな?

    2006-04-28 02:51:00
  • 555:

    琴美

    ↑の方、ありがとうございます(^∇⌒)-☆近々完結の予定で頑張ります☆

    2006-04-29 14:55:00
  • 556:

    琴美

    ピンポ〜ン…何度押しても出て来ない…私は念のためにとゆう事で持っていた合鍵で鍵を開けた…部屋には母の姿はなくて、近所に買い物にでも行ったのかと思い、しばらく部屋で待つ事にした。部屋に入ってすぐにテーブルの上に置かれた、メモのような手紙を見つけた。そして、その横には母の携帯電話が置かれている…病気になってから字を書く事がスラスラ出来ない母が何時間もかけて必死で書いた様子で子供のような汚い字の手紙を読んだ。

    2006-04-30 04:38:00
  • 557:

    琴美

    ※ことみへ
    今までありがとう。あんたには、ほんとにお世話になったね…お母さんは嬉しさと申し訳なさでいっぱいでした…でもね、お母さんの事を必要とする人がいつでも待っていてくれてるの…ことみには可愛い優輝も居て、優しい旦那さんも居るそろそろ自分の為だけに、生きて下さい…兄弟達のように…。お母さんは先が長くないんだから、残りの、人生はお母さんなりに幸せにやって行くからね…。
    色々考えて出したお母さんの最後のワガママをどうか許して…。ことみホントにありがとう。さようなら。

    2006-04-30 04:39:00
  • 558:

    琴美

    読み終わった私は唖然となるだけ…なんで急に?冗談やろ?どうゆう意味…??ばあちゃん遅いねぇ〜☆と無邪気な優輝の声を聞いた瞬間…全ての状況を把握して、やっと涙がこぼれた。母は毎日笑っていたが、
    彼氏と離れた事をずっと、ひきづっていたんだ。
    ホントはずっと寂しかったに違いない。母が幸せだと思ってたのは私だけ…??

    2006-04-30 04:42:00
  • 559:

    琴美

    母の生き甲斐は私達子供達ではなく、優輝でもなく、あの男…母の彼氏だったんだ…。母は全てを捨てて、彼氏の元へ行ったんだ…。

    2006-04-30 04:42:00
  • 560:

    琴美

    そして私が母に残された物…このマンションなどの解約手続き…あと片付け……そして保証人となっていた母の入院費などの病院への支払い…。
    そして何よりも恭司君への申し訳なさだけ…。
    母へ連絡のしようがない…母の携帯から母の彼氏へ、電話をかけてもずっと電源は入っていなかった。

    2006-04-30 04:44:00
  • 561:

    琴美

    恭司君になんて言おう…。なんて言われるやろ…。
    私はどうすればいいんやろダメ元で兄弟に電話をして見た…兄は電話に出なかったが、弟はすぐに電話に出た。

    2006-04-30 04:44:00
  • 562:

    琴美

    「どうしたん?お姉?」
    「オカン知らん?」
    「はぁ?そっちで楽しく暮らしてんちゃん?」
    「置き手紙だけ残して部屋もそのままで出て行った」「マジで?オカンが元気になった証拠やなぁ…」
    「いやそんな問題じゃなくて…」
    「しゃーないやん!どうせオッサンとこ行ったんやろ?俺はそんな気してたで!オカンは昔のオカンじゃないねん…俺ら子供らより、オッサンを選んだオカンの人生やし…俺らは俺らの、生活していかな…」

    2006-04-30 04:47:00
  • 563:

    琴美

    意外にもしっかりしている弟…とゆうよりも家族とゆう事への諦めが伝わってきた…。本当は嫁に行った私が断ち切らなければならないのに…私は弟と電話をきって、優輝に言う。
    「ばあちゃんな、遠くに、お出かけしてるみたいやから、少しの間会われへんから、今日は帰ろう…。」
    「うん☆じゃあママまた来ような☆ばあちゃんだけ、お出かけしてイイなぁ…、でもお土産買って来てくれるかも☆」

    2006-04-30 04:50:00
  • 564:

    琴美

    無邪気に納得する優輝…。いつの間にかばあちゃんっ子になっていた優輝には、もう会えないんだよ…とは言えない。

    2006-04-30 04:50:00
  • 565:

    琴美

    そしてその日は私も部屋をそのままにして自宅へと、帰った。
    そして夕飯時に、恭司君が帰宅…
    「優輝〜今日もばあちゃんと遊んで来たんか?」
    笑顔で優輝に聞く恭司君に対して、優輝が残念そうに答える。
    「今日はばあちゃんおらんかってん…なぁ〜ママ!」優輝が私に同意を求めると続いて恭司君が私に聞く…

    2006-04-30 04:52:00
  • 566:

    琴美

    「珍しいな〜お前のオカンどこに出掛けてたんや?」「……さぁ…わからん」
    私は優輝を寝かせてから、本当の事を話そうと思ってその場のがれをするように流して答えた。

    2006-04-30 04:53:00
  • 567:

    琴美

    そしていつものように、揃ってのご飯…お風呂を済ませた…優輝は寝る前の牛乳を飲んで、歯磨をして眠りについた。恭司君はリビングで珈琲を飲みながらTvを見ている…私も優輝を寝かせたので、リビングに向かった。
    「優輝はもう寝たん?」
    「うん…幼稚園で疲れてたんやろ…」
    「なんかあったんか?」
    「なんで?!」
    「なんとなく…お前の様子が変やから!オカンと喧嘩でもしたんか?(笑)」

    2006-04-30 04:56:00
  • 568:

    琴美

    喧嘩が出来る方がよっぽど良かった…

    「あのさぁ……今日な……オカンの家行ったらおらんかって…これだけ置かれててん…」
    母から私宛ての手紙と、
    連絡取れないように置いて行かれた携帯電話を恭司君に差し出した。
    恭司君はいたって冷静に、聞いてくる…

    2006-04-30 04:59:00
  • 569:

    琴美

    「で?お前はどうすん?」「どうするも何も…もう、どうにもできひんし…」
    「まぁ…そうやろな…この手紙がお前のオカンの本音やろうし…まぁお前は充分親孝行したんちゃうか!?もうええやろ…忘れろとは言わんけど…もう終わりやな…」
    「…うん」

    2006-04-30 04:59:00
  • 570:

    琴美

    てっきり恭司君に責められると思っていただけに、逆に励まされたようで余計心が痛かった。母の為に使ったお金…今後しばらく続く母の病院への支払い…また恭司君に迷惑をかけるだけになった…。翌日…さっそく母の部屋を片付けしにいき、解約手続きも済ませた一年もたっていない事に不動産屋も、不思議そうな様子だった。それからは家庭で母の話題は一切無くなった。何故か…優輝でさえばあちゃんの事を聞いてこようとしなかった。

    2006-04-30 05:03:00
  • 571:

    琴美

    複雑な心境のまま月日と共に、また嫌な出来事が起きたんだ…。
    それは優輝の幼稚園の運動会の日…
    恭司君と私は、恭司君の、身内と朝から運動会を見に行った時だった…。
    ゴザを敷いて座っていると恭司君はたばこを吸いに行くと言い、席を離れた…。

    2006-04-30 05:06:00
  • 572:

    琴美

    なかなか帰って来ないので恭司君のお兄さんとその嫁さんに、私も煙草を吸いに行くと行って席をたった。
    喫煙所に行くと見た事もナイ男の人と仲よさ気に話している恭司君がいて、入れない雰囲気なので、私は席に戻った。

    2006-04-30 05:06:00
  • 573:

    琴美

    「えらい早いな!」
    とお兄さんが突っ込んで来たので、恭司君が誰かと話してたとゆう事を言った。お兄さんは席をたって、
    恭司君が居る方を覗き込む「あっ!あいつ…恭司の、同級生やわ…なんでおんねやろ…」
    と言いながら席に座る…。その時は対して何も気にせずに、私は優輝の競技を見て、はしゃいでいたが、恭司君は席には運動会が終わるまで戻って来なかった。

    2006-04-30 05:09:00
  • 574:

    琴美

    運動会が終わって、家に帰った時、恭司君の口から、嫌な予感をさせるような事を言ってきた。恭司君本人は全く気にしていない様子だったが…。

    2006-04-30 05:10:00
  • 575:

    琴美

    「今日さぁ…めッちゃ偶然に同級生の連れに九年ぶりぐらいに会ってん!」
    「うん…見たよ!えらい長い事喋ってたなぁ…」
    「そうやねんけど…そいつ独身やねんで!それやのに運動会で逢うなんて不思議やろ?」
    「ほんまやな…なんで?」

    2006-04-30 05:13:00
  • 576:

    琴美

    「実はな、さらに同級生の女がおって、その女は結婚してるらしくて、優輝より一歳年上の子供がおるらしくて、優輝と同じ幼稚園やってん!そんで、その女とその男は学生時代からずっと連絡取り続けてて今だに友達付き合いしてるらしいねん!」

    2006-04-30 05:13:00
  • 577:

    琴美

    「そうなんや!めッちゃ偶然やな!ってかその女の人旦那さんおるのに、男友達って…ありえへんわ…」
    「そうやろ?その子供も、めッちゃその男に懐いてたし、なんか怪しかったで」「友達とかゆうて不倫してんちゃん!」
    そしてさらに恭司君は続けて言う…
    「ちなみにその女ってゆうのが、俺の元彼女やねん」「……!?ハァ?!」

    2006-04-30 05:17:00
  • 578:

    琴美

    「まぁ元彼女ゆうてもまだ中学の時やし、その頃の俺は、付き合うってゆう形にこだわってただけやから、好きでもなんでもなかったけどな!向こうに付き合ってって言われたからそのまま付き合っただけって感じやし、実際俺は連れらと、麻雀とかばっかりしてたから、その女とは二人っきりで遊んだ事もなければ、キスさえした事ないで(笑)最後は怠くなって別れたしな…」
    平然と言うが私のなかでは胸騒ぎがしてたまらない…

    2006-04-30 05:20:00
  • 579:

    琴美

    子供が同じ幼稚園って事はめッちゃすぐ近くにおるんや…内心話しを聞いてるだけで、イライラしたが、 恭司君がせっかく話してくれてるし…隠されてないだけ、まだマシだと思うようにして、会話を続けた…。「で…その女とは話したん?」
    「話したとゆうか…向こうが、久しぶり〜って感じできたから、オオ!みたいな挨拶程度やで!」

    2006-04-30 05:23:00
  • 580:

    琴美

    「ふーん…向こうは初恋の元彼にあえて今頃未練タラタラちゃう?」
    私は嫌味っぽく妬いてるような口調で答えた。

    2006-04-30 05:23:00
  • 581:

    琴美

    笑いながら否定する恭司君
    「そんなわけないやん(笑)何年立つ思ってんねん!!だいたい向こうも結婚して子供もおんねんから!」と言った。

    その後、度々その元彼女の存在が恭司君の周りをちらつくようになる。

    2006-04-30 05:24:00
  • 582:

    琴美

    恭司君の趣味はスロット…そして行き着けのパチンコ屋から帰ってきた恭司君…「今日またアイツらおったわ…」
    「アイツら!?」
    「運動会の時に会ったってゆうた二人やん…」
    「ああ…元カノと男友達の事?」
    「うん…最近、よく会うねん…あの女も、子供預けて夜に何してんねんって感じやけどな…ますますあの二人は怪しいわ…」

    2006-04-30 12:08:00
  • 583:

    琴美

    「不倫してるに決まってるやん…」

    「う〜ん…でも聞いたら、ただの友達やって言い切るからな〜」

    「そら〜不倫してるなんて言われへんやろ(笑)」
    「あっ!そういえばその女お前の事知ってるらしいで何回も買い物の時とか見た事あるみたい!たまたま、俺も一緒に買い物行ってた時とかに見てたらしいから同じ幼稚園なのも向こうは知ってたみたいやわ!」

    2006-04-30 12:10:00
  • 584:

    琴美

    「ハァ?なんなんそれ気持ち悪い!向こうに知られてて、こっちは知らんのって嫌やわ!だいたいなんで、いきなりスロットでまで逢うようになるん?」

    2006-04-30 12:10:00
  • 585:

    琴美

    「知らんやんそんなん…。向こうがかってに来てるだけやん…」
    明らかに…恭司君と接触しようとする元彼女に改めて怒りを覚えた…。
    「そのうち…携帯教えて〜とか言われるんちゃん?」「それは言わんやろ〜もし言われても教えへんし…」そんな何気ない恭司君の、言葉に唯一救われたんだ…

    2006-04-30 12:12:00
  • 586:

    琴美

    それからは元彼女の話しは聞かなくなった…同級生の男友達の話しはたまに出てくるが…。
    私は幼稚園に迎えに行くたびに、キョロキョロと周りのお母さん連中を見渡して恭司君から聞いていた特徴を元に、元カノの存在を、自然に探すようになった…そんな日が続いてたある日一人の女の人と目があった…とゆうよりも、ジーっと見られていたようで視線を感じたからだ。

    2006-04-30 12:13:00
  • 587:

    琴美

    とっさに目を反らした女は恭司君から聞いていた特徴と一致…あの人が元カノ…直感で解った…。幼稚園で見るのは初めてだった…見るところによると歳より若く見えて童顔だ…スタイルも結構良いし他の主婦よりは断トツで可愛いただ大人しそうな見た目と違って性格は悪そうだ…。

    2006-04-30 12:16:00
  • 588:

    琴美

    誰とも挨拶もせずに幼稚園から出て帰る姿は、とても寂しそうで友達も居ない様子だった。
    その夜は私の方から恭司君に元カノの話しを持ち出したが、恭司君の反応はいまいちで、元カノに対して、無関心のようだった…。

    2006-04-30 12:16:00
  • 589:

    琴美

    それからは私もあまり気にせずに普通に過ごしたが、ある日、恭司君が新しい、携帯に機種変した。
    古い方の携帯がリビングにほうり出されてる状態で、恭司君が仕事に行ってる間その携帯を久しぶりに全て見た。

    アドレス帳は男友達…身内そしてほとんどが会社の人メール送受信無し…着歴も全て消去されていた…。
    機種変するのにわざわざ、こっちの携帯の履歴消したりするのがオカシイと思った。だけど消去されてるので何も解らない…そして、最後の調べにかかる…。

    2006-04-30 12:18:00
  • 590:

    琴美

    メールの変換文字だ…。
    新規メール作成らんで、
    あいうえおから全部言葉を繋げて出した。我ながら、恐ろしい程のテクニック…ほんと…探偵にでもなりたいぐらい…
    何時間かかけて出て来た、言葉を予想しながら文章として理解した…。
    同級生の男とは確実にメールをしている様子だったが何よりピンと来たのは一人…元カノとメールをしてそうな内容が予測される…。

    2006-04-30 12:20:00
  • 591:

    琴美

    ただの被害妄想になれば、どれだけ幸せか…
    その日は一日中モヤモヤとイライラしていて、そんな時に限って、恭司君がスロットに行っており、帰って来たのは夜中の23時だ…。優輝はとっくに寝ているが私は寝るに眠れず、恭司君の帰りを待っていて、帰ってくるなり、私はキレた。

    2006-04-30 12:24:00
  • 592:

    琴美

    「ほんまにスロット行ってたん?!」
    「それ以外俺がどこ行くねん!!」
    「誰とスロットしてたん?一人じゃなかったやろ?」「おう…同級生の連れ…」「ふーん…また?どうせ、例の元カノもおったやろ」「ハァ?おらへんわ…だいたいもしおったらなんやねん…俺には関係ないわ…」「ふーん…メールとかして連絡取ってるくせに?!」

    2006-04-30 12:32:00
  • 593:

    琴美

    「……ハァ?だからなんやねん!対してメールもしてへんわ!向こうから入ってくるぶんに返事返してるだけやんけ!!」

    開き直り逆切れする恭司君にさらにキレた…

    2006-04-30 12:32:00
  • 594:

    琴美

    「連絡とらんゆうてたんちゃうん?なんでメールする必要があんの?だいたい、同じ幼稚園で私の存在も、その女は知ってるんやろ!それを解っててわざとか」「ええやんけ別に!友達なんやから!今更なんもないわ!二人で会ったわけでもないし、なんの約束もしてないし!スロットでたまに会うぐらいやけど同級生の男とその女が一緒に来てるんやから!」

    2006-04-30 12:35:00
  • 595:

    琴美

    「そんなん私にはわからん事やん!だいたいメールしてる時点でおかしいねん!しかもご飯誘われてんのも解ってんねん!」
    私は変換で出てきた文字を繋げて予想した事を自信持って言った。

    2006-04-30 12:36:00
  • 596:

    琴美

    「ハァ?ご飯?あぁ〜それは、なんかファミレスで夜中バイトしてるらしくて、そのファミレスにその男と一緒に食べにおいで〜って誘われただけや!実際行ってないし!」
    「実際行ったか行ってないかなんか知らんしこれから行くつもりやったかも知らんやん!」
    「そんなん言い出したら、キリないんちゃん?少しは信用したら?既成事実が、欲しいんか?じゃあ作ってきたろか?!ホンマにウザイでお前!」

    2006-04-30 12:38:00
  • 597:

    琴美

    私が言えば言う程呆れながらキレる恭司君。
    「学生時代に戻りたかったら戻ったらええやん…そのかわり私と別れてからにしてくれへん?」
    「ハァ誰も戻りたいなんかゆうてへんやろ!なんやねんお前!じゃあもうメールもせんし連絡とらへんわ!それで気済むんやろ?!」

    2006-04-30 12:41:00
  • 598:

    琴美

    「何その言い方…しかたなしに連絡取るのやめるぐらいやったら辞めていらんわってか…連絡取るの辞めたからってなんなん?元カノの方にも家庭あって旦那もおるくせに…人の家庭を壊そうとして…私がその女の旦那におんなじ事したるわってか幼稚園にもこられへんようにママさん連中に言いふらしたるから!」
    私は怒り狂った勢いでどうしても許せなかった…。

    2006-04-30 12:44:00
  • 599:

    琴美

    「ハァ!?お前自分のゆうてる事解ってんの?お前に関係ないやろアイツの家庭なんか!お前に他人の家庭潰せる権利なんかあんの?お前がそこまでするゆうんやったら、俺がお前の人生めちゃくちゃにしたるわ」元カノをかばう恭司君に、1番ムカついた。
    私以上にキレる恭司君は、我慢してたかのように、
    私の母の話しを出してきた

    2006-04-30 12:46:00
  • 600:

    琴美

    「だいたいお前のオカンも誰が助けたった思ってんねん!お前の兄弟はどこで何してんか知らんけど自由に生きて、どいつもこいつも俺に対して有り難みがナイねん!そのくせ、お前は、俺の行動にいちいち文句つけてきて!俺はお前のロボットじゃないんやで!俺ははっきりゆうて一切悪いなんて思ってへんし…信用せえへんお前に問題あるんちゃう?まぁ俺もお前なんか信用してへんけどな!もうはっきりゆうて信頼なんか戻る事はナイしな!」

    2006-04-30 12:50:00
  • 601:

    琴美

    一気に言われた私は堪えていた涙が出た…恭司君の前では泣きたくなかったのに私の中でこれ以上揉めても結果は離婚しかナイと思ったんだ…。恭司君の戻る事はナイと言った台詞が私の期待を全て砕いた…。

    2006-04-30 12:55:00
  • 602:

    琴美

    楽しい将来もナイ…幸せな家庭も平凡な生活も…ナイそして何より私達夫婦には始めの頃のような愛はナイ大袈裟だと言われてもイイ私はこの家庭への気力を失った…色んな事を積み上げて、色んな人生を乗り越えてきた…そうゆうの全てが無駄だったと……………。

    2006-04-30 12:55:00
  • 603:

    琴美

    例えこの話しが終わったとしても、また一つ心のわだかまりが増えるだけ…。
    もう離婚の?文字しか頭に浮かばない…。
    もしも私にあの母が居なかったら…もしも私の母や、兄弟がまともだったら…、私はもっと強気で出れたのかもしれない…これから先何があっても私は永遠に、私の身内を理由に恭司君になめられて生活して行かなければならないのかな…。私は冷静に離婚を切り出す

    2006-04-30 13:02:00
  • 604:

    琴美

    「なんでこんな事で!?」と、納得の行かない様子の恭司君…
    浮気したならともかく、何もやましい事もしてない!と言い続ける恭司君だが…私はそれが原因だと切り出したわけではないんだ…。信じる…とゆう夫婦の信頼性の問題で、信頼感のナイ夫婦を続けるのは精神的にしんどくなったからだ…。お互いにもう過去から正す事が出来ないなら離れた方が楽になると思ったんだ…

    2006-04-30 13:06:00
  • 605:

    琴美

    言い合うのも疲れた私達は結局、結論の出ないまま、朝になる…お互い眠気のピークもあり眠りについたがあっという間に恭司君は、仕事の時間…私も優輝を、幼稚園に送ってからバイトに行った。
    バイトの昼休憩時に、携帯を見ると、珍しくも恭司君からの、ロングメールが、届いていた。
    昨夜はお前の気持ちも考えずにごめん…とゆうような内容だった。そしてこれからも一緒にいたいとゆうような…。

    2006-04-30 13:08:00
  • 606:

    琴美

    そのメールが入らなければおそらく私は出て行ってただろう…もう一度だけいちからやり直して行こう……少しずつでもプラスの方に信じて行こうと思わせてくれたメールだった…。
    その日は帰ってから普段どうりに過ごしていると、
    恭司君が私に携帯を差し出した。お前の気が済むようにアドレス変えるなりしろと…。

    2006-04-30 13:12:00
  • 607:

    琴美

    私は恭司君のアドレスに、私と優輝の名前を加えて、恭司君のアドレスを変えたそして…恭司君の同級生の男…元カノと関わりを持つ張本人に、もう二度とあの女にアドレスを教えるなとメールした。

    2006-04-30 13:12:00
  • 608:

    琴美

    スッキリした私は自然に、笑顔が戻る。悪いように考えればそれでもキリがナイぐらいに疑う事は出来るが…これで終わった事にしとこうと、自分で前向きにコントールして行くしかない…それからとゆうもの…今だに、その元カノとは、よく目が会う…必ず向こうから目はそらすが…私は文句の一つや嫌味の一つぐらいは言いたいぐらいだった…。でもそれってただの惨めな私になると思い、何も知らないふりをして彼女とすれ違う…。

    2006-04-30 13:19:00
  • 609:

    琴美

    恭司君は、いいふうに変わってくれたり、最低な男に変わったり、波が激しい…でもホントは気付いたんだ彼を変えたいとゆうよりも1番かんじんな事…いつの間にか私が彼に変えられていたんだ…。支えてきたつもりが支えられてきたのかもしれない…危機を迎える度に…感情で突っ走る私を宥めてくれていた…そして1番大切な物…優輝が居るこの家族をそのままの形で置いていてくれていたんだ

    2006-04-30 13:23:00
  • 610:

    琴美

    まだまだ先は解らないし、またすぐに家庭の危機は、大小問わずあるかも知れない…もう乗り越えられない問題も出てくるかも知れない…でも確実に今までの、経験が今後の危機に立ち向かえる力にはなってるはずだと信じて生きて行こう…
    ☆完結☆

    2006-04-30 13:26:00
  • 611:

    琴美

    追伸:これまで読んでくれていた読者の方々…長々とありがとうございました。この小説は全て実話で過去から現在を元に書いた物になります。ほとんど自己満足&想い出にする為に恋愛から結婚…出産から家庭生活の話しを書きましたが、読者の方で独身の方や既婚者の方、平凡が1番幸せな事だと思える、家庭を築き上げて?さい☆ホントに、ありがとうございました☆

    2006-04-30 13:31:00
  • 612:

    ラッキ‐

    琴美ちゃんお疲れ様でした!!!!家族?人で仲良く頑張ってね??更新早くて読みやすかったよ?(^O^)/ありがとお☆♪いいお話でしたぁ☆(ノ><)ノ

    2006-05-01 16:56:00
  • 613:

    琴美

    ラッキーさん書き込みの方ありがとうございます☆☆まだ?人生先は長いだろうとは思いますがこれからも頑張って行きます☆イイ話しだなんて言ってもらえて物凄い嬉しく思い感謝します☆ありがとうございました

    2006-05-01 17:44:00
  • 614:

    ラッキ‐

    書き方も上手かったし、途中泣きそぉにもなッたケど私も琴美チァンみたいに強い人になりたいと思った☆(>_

    2006-05-02 02:53:00
  • 615:

    名無しさん

    2006-05-02 02:57:00
  • 616:

    名無しさん

    もう少しよんだら寝ようと思いながらも、おもしろいから途中でやめれなくて、結局?最後まで一気によんじゃいましたぁ??
    本当いい小説でした?
    読んでよかったです?
    家族3人幸せに頑張ってくださいね??
    いい小説をありがとう??

    2006-05-02 05:38:00
  • 617:

    名無しさん

    2006-05-02 08:09:00
  • 618:

    琴美

    名無しさんありがとうございました☆朝まで時間をかけて読んで下さったんですね[゚∀゚*]感激です☆強い人間だなんて言われたら、これからも頑張って生きて行けるって思わせて頂きました(^∇⌒)-☆ありがとうございました☆

    2006-05-02 09:27:00
  • 619:

    琴美

    ↑強い人間と言ってくれたのはラッキーさんでしたねすみません?( ̄□ ̄;)
    再び、書き込みありがとうございました☆ラッキーさんも大切な人、大切にしてくれる人と幸せになってください☆

    2006-05-02 09:31:00
  • 620:

    名無しさん

    2006-05-02 14:10:00
  • 621:

    名無しさん

    2006-05-02 22:47:00
  • 622:

    名無しさん

    >>210最低な人間やな。一回目堕ろしたときも産んであげれなかった子供よりも自分のことばっかやろ
    おまえみたいな奴しんだらいいんちゃう
    読んだだけで性格の悪さがにじみでてるわ

    2006-05-03 13:51:00
  • 623:

    名無しさん

    略おおくて読みにくい

    2006-05-17 06:48:00
  • 624:

    名無しさん

    これは良スレ

    2008-02-14 19:12:00
  • 625:

    名無しさん

    あげた!

    2008-10-08 03:28:00
  • 626:

    名無しさん

    ??

    2008-10-27 11:34:00
  • 627:

    名無しさん

    2008-10-29 08:39:00
  • 628:

    名無しさん

    アゲ

    2010-11-21 16:01:00
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