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彼を変えたい…

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  • 1:

    彼と出会いもうどれくらいの年月がたつだろう。
    当時私〔琴美:ことみ〕は17才だった
    惚れた彼〔恭司:きょうじ〕は当時21才だった出会いの場所はキャバクラだった未成年の私は歳をごまかして働いていた。
    そのキャバクラで、一人のボーイの男が友達を店に呼んだのが始まりだった。怠そうにキャバクラに一元客として入って来たのが彼だった。

    2005-08-05 01:13:00
  • 401:

    琴美

    私は意味が解らず、聞こうとした時、店のエレベーター前からフロントにかけてボーイ達が大きな声で叫んだ。
    「いらっしゃいませ!!」続いて待機中の女の子達もいらっしゃいませ〜とお辞儀をして、私もつられて軽く頭を下げながら、上目づかいで、入って来たお客さんを目にした。

    2006-04-14 01:27:00
  • 402:

    琴美

    全員で四人…しかも見た事が…と思った瞬間、気付いた。
    さっきヘルプで行った時のお客さんだった。
    「琴美〜さっき〇〇店で、席に着いた人やろ?あの店チェックしてお前を指名で来てくれたみたいやわ!」店長に言われて、私は嬉しさと、現在私を指名で来てくれてる常連さんに申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

    2006-04-14 01:29:00
  • 403:

    琴美

    ところが、私が隣に座った人ではなくて、誕生日の子を指名していた人が、私を指名していた事を知らされビックリした。
    とりあえず席に着く…
    「さっきはどうも!」
    笑顔が優しい大人な魅力を漂わせる…彼は皆から瀬尾さんと呼ばれていて…皆に慕われている…。

    2006-04-14 01:32:00
  • 404:

    琴美

    「どうも〜!改めまして、琴美です。ってかめッちゃ少しの時間やったのに覚えててくれて嬉しい〜」
    私は素直に答えていた。
    横から割り込むように、私があの時接客していた男に「ビックリしたやろ(笑)実は指名してんのが俺じゃないってとこが!(笑)
    瀬尾さんめッちゃうるさかってんで〜琴美ちゃんが、久しぶりのヒットや!って今すぐチェックして行くぞ〜って!!」

    2006-04-14 01:35:00
  • 405:

    琴美

    と、説明してくれた。
    瀬尾さんは少し照れながら「いや…ホンマめッちゃ俺の、タイプやねん!そのきつそうな顔がたまらん!ホンマに綺麗やな〜★」
    と、直球で言ってくる。
    雰囲気的に、瀬尾さんは、いかにも金持ちそうで遊び慣れもしてそうで…キャバクラに来なくても普通に、モテるタイプだった。

    2006-04-14 01:37:00
  • 406:

    琴美

    「えぇぇ!?何これ??」私が驚いて聞くと、
    瀬尾さんは、それが当たり前のように答えた。

    「さっきの店で指名してた子が誕生日やって、その子にも、このシャンパンおろしてたし、そんなとこ琴美に見られたやろ?でも俺は琴美に一目ぼれしたから!だから、とりあえず三本で許して★」
    とクールなんだけど笑顔は凄く可愛く答えた。

    2006-04-14 01:41:00
  • 407:

    琴美

    続けて店長が口を割った…「琴美〜瀬尾さんさっきの店でシャンパン一本おろしただけで、琴美には数分しか会ってないのに三本や」と嬉しそうに、店長自身もビックリしながら言った。どうやら瀬尾さんは、
    この世界では、ちょっとした有名?らしく…店長よりもっと上の人間からも慕われている。
    瀬尾さんは、対した事ナイとしか言わないが、
    仕事で海外に行ってたり、外国の家具を扱う仕事だと周りは凄そうに言っていた

    2006-04-14 01:44:00
  • 408:

    琴美

    その日を境に、毎日毎日、瀬尾さんは飲みに来てくれた…私が呼ばなくても、
    いつも決まって
    「今日おるか?後から行くから!」
    とだけ電話をしてくる。
    そして決まって、閉店まで馬鹿騒ぎして50万〜100万近くの大金を使い込む。
    瀬尾さんは、私意外にも、暇そうな女の子がいれば、外見など構わずに誰でもを指名する日々だった。
    瀬尾さんには私がメインで一緒に来た後輩に大勢の女の子を付けるとゆう感じだった。

    2006-04-14 01:45:00
  • 409:

    琴美

    ほとんどの女の子が瀬尾さんを狙っているのも解る…店内で瀬尾さんの席だけが異様な盛り上がりのせいか他のお客さんたちは圧倒されていたのも解った…
    私を今まで指名してくれていた常連さん達も、毎回、来るたびに瀬尾さんの姿を見る為、店に来てくれる回数は徐々に減ってしまったし、私自身も他のお客さんに悪くてあまり呼べなくなっていた…。

    2006-04-14 01:46:00
  • 410:

    琴美

    そんな日々が続き、同時に恭司君との喧嘩も耐えなく家庭の雰囲気は悪くなっていた…。
    瀬尾さんが毎日のように飲みに来て、毎日のように、朝方まで居るから、私は、帰る時間がほとんど朝になっていた。優輝はその間も託児所で小さいなりにお迎えを待ちながら眠っている

    2006-04-14 01:48:00
  • 411:

    琴美

    いくら店長に早く帰りたいと行っても、もう少し…、あとちょっと…と言われ、瀬尾さんが酔っぱらって、眠くなったから帰る!というまで店長にも店に残らされていた…。
    恭司君からすれば、朝早くから仕事がある為、起きた頃に私が帰ってきたり、
    仕事に行く時もまだ帰ってなかったりする日々が急に続いたから、私が浮気してるとか、妄想から疑い出した。

    2006-04-14 01:49:00
  • 412:

    名無しさん

    更新めちゃうれしい?がんばてな?

    2006-04-14 05:23:00
  • 413:

    琴美

    ↑カキコミありがとうございます?喜んで頂けたら、書きがいがあります★これからも宜しくお願いしますまた夜中にでも更新しますね(・∀≦)жж☆★

    2006-04-14 16:48:00
  • 414:

    琴美

    私は実際、浮気もしていなかったし、一時間事の指名の本数と一時間事につく、時給だけしか考えていなかった。
    そして給料日には期待どうりで頑張ったかいがあった
    そんな喜びもつかの間で、相変わらず毎週、飲みに行く恭司君、毎日毎日スロット三昧…毎週、競馬…。
    その繰り返しだった。

    2006-04-14 21:56:00
  • 415:

    琴美

    普段託児所に預けている、自分の娘と、ちょっとでも一緒に居たいと思わんの?私は家庭の事も考えてるから、土日とかは絶対店休んでるのに…なんでその貴重な休みにまで、恭司君は、連絡も無しに遊びに行ってんの?
    恭司君が風呂に入ってる間に、絶対もう見ない…見たくない…見るのが怖い…。そう思っていた携帯電話に手をやった。

    2006-04-15 02:22:00
  • 416:

    琴美

    メールがそのまま残ってたり、文章が繋がらず、何個か消されていたり、
    アドレス帳には数人の女の子が登録されていたり……あきらかにキャバ壌らしき女の子からセクシーな写メが入っていたり…
    特定や断定は出来なかったけど…あきらかに誰かとは妖しかった…。
    過去のメル友浮気を思い出して苛立ちな感情を押さえながらも、携帯を元の状態に戻して、平然を装う…

    2006-04-15 02:23:00
  • 417:

    琴美

    一回浮気した奴は…ずっと繰り返す…。
    こんな言葉をよく聞いていたし、それは当たってるようで、そんな事もない…。私は半信半疑だった。
    [恭司君は前回で懲りているだろう…もう二度とナイだろう…]
    そんな強い信念が私には、情けない程あった…。

    2006-04-15 02:26:00
  • 418:

    琴美

    そして恭司君に遠回しで、カマをかけたり問いただしたり、私なりの嫉妬心を出したが、
    逆切れされるだけだったりお前が怪しいからそんなんゆうんやろ?とか言われたり…開き直られて、じゃあもう俺が浮気してるって、思ってたらええやん!とか私が聞きたい台詞ではない答えだった。

    2006-04-15 02:27:00
  • 419:

    琴美

    ただ一言だけでもいいねん俺にはお前だけや的な、
    恭司君の気持ちの確信が、欲しかっただけやのに…。何を言っても無駄な恭司君顔を会わせば喧嘩ばかり…隣で無邪気に笑う優輝を目にしては、なんでこんなに苦しい家庭なんやろ…。と涙がでた…金銭的に裕福になれたら、幸せになると思っていた…裕福過ぎても貧乏過ぎても何かは崩れる…ほんとなら1番いい普通が1番難しいのに…人間ってよく普通と言う言葉を口にするもんだ…

    2006-04-15 02:31:00
  • 420:

    琴美

    でもずっと思ってたんだ…普通って何やろ…普通になりたいって…。

    それからも恭司君はますます酷く飲みに行ったりする次の日の昼過ぎに帰ってきたり…ずっと電源が入っていなかったり…。
    今となっては過去の事だけど…確信をついてないぶんずっと…一生…胸の中にあるモヤモヤは消える事はないだろう…。

    2006-04-15 02:35:00
  • 421:

    琴美

    私の中で恭司君へのストレスはやっぱり仕事で癒された。綺麗に着飾って、夜の世界に足を踏み込めば、ちやほやされる。

    そしてその時、瀬尾さんの優しさや一途さ、大人な、魅力にだんだん惹かれ始めてしまっていた。

    2006-04-15 02:39:00
  • 422:

    琴美

    瀬尾さんはバツイチで子供が大好きだと、今でも子供に会いに行くなどと…結構深い話しを真面目にしたりしていた。飲んで遊んで、騒いでる瀬尾さんの父親としての裏の顔や、真面目に仕事の話しをする経営者としての顔…。そして私に、いつも言う台詞があった。

    2006-04-15 02:39:00
  • 423:

    琴美

    「琴美!俺はまだまだや…満足した時点で人間は終わるねん…琴美の生活はあんまり知らへんけど満足してるか?」
    「……満足してないし……することない…!」

    そう答えた私に笑って言う
    「そう!そんなお前が好きやねん!」
    「なんやそれ(笑)」

    2006-04-15 02:42:00
  • 424:

    琴美

    「でもな…俺はお前を満足させてやれるよ。」
    「……」
    あまりに強い言い方と表情に言葉を失った。そして…その言葉は恭司君から聞きたかったとも思った…。
    「ちなみに俺が満足感を得る時は、お前が満足を得た時かな★」

    2006-04-15 02:44:00
  • 425:

    琴美

    この人は凄い…いっけん、ただのキザやろーに思われるかもしれない…でも……自信に満ちた姿はただの、キザな奴ではなかった。
    「琴美って…最近めッちゃ顔が疲れてるぞ?お前の目は…笑ってない…とゆうより笑う事疲れてもうたか?(笑)」
    この人は…私の心を見透かしたようにズバズバと入ってくる。

    2006-04-15 02:46:00
  • 426:

    琴美

    「まぁ〜ええや★俺どっかのインチキ占い師のおっさんみたいな事ゆってる?(笑)とりあえず呑め呑め」と言って、シャパンやワインを飲ませてくれる。
    そしていつものように、
    盛り上がって、バツゲーム一気飲みの頭脳ゲームなどをした。

    2006-04-15 02:49:00
  • 427:

    琴美

    店長もかなり飲まされていて、営業が出来ない程で、貸し切り状態になっていた私は物凄いお酒は強い方でなかなか完全には酔わない飲みながらも、託児所に、優輝を迎えに行かないと!とゆう強い意識がある……そんな自信もつかの間で、その日は初めて気分が悪くなった。

    2006-04-15 02:52:00
  • 428:

    琴美

    精神力が弱まってる中で、立て続けにゲームに負けていき、ひたすら飲み続けていた。
    そしてそこからは、あんまり記憶に無かった状態だ。人生初めて記憶が飛ぶと言う経験だった。ぐてんぐでんの私を介抱してくれてたのは、瀬尾さんで意識が、復活しだした頃にはラブホテルだった。

    2006-04-15 02:55:00
  • 429:

    琴美

    「落ち着いたか?」
    「??×△□×??」
    私は完全に焦っていた。
    「お前めッちゃ大変やったから!!泣くわ叫ぶわ、笑うわ…強烈すぎ!!」
    「?ごめん…全く覚えてナイわ!」

    2006-04-15 02:58:00
  • 430:

    琴美

    「でも…めッちゃ可愛いかった…守りたいって思った…早く俺の女になってくれや…」
    そう言われて、流されるがままに、琴美…初めての
    浮気とゆう形が作られてしまった。
    意識が完全になり、真っ先に、優輝が託児所で待つ姿が浮かんだ…携帯は恭司君からの着信で埋まり尽くされている…。
    [早く帰らないと…]

    2006-04-15 03:01:00
  • 431:

    琴美

    焦りが事の重大さを気付かせる…
    ベットで眠りに着いている瀬尾さんを置いて、一人で帰ろうとしたが、精算をしなくては、ドアが開かないあいにく、持ち合わせも無くて、瀬尾さんを起こした
    寝ぼけながら私を抱きよせようとする瀬尾さんの腕を離した時に、瀬尾さんが、不思議そうに聞く…

    2006-04-15 03:04:00
  • 432:

    琴美

    「どうしたん?俺の事嫌になった?」
    「……ゴメン…私、すぐに帰らないと…」
    「?なんで?なんかあったんか?」
    「……いや…うん…ちょっと…」
    「なんやねん…言われへんの?」
    「……」
    「送るわ…」

    2006-04-15 03:06:00
  • 433:

    琴美

    それから二人は話す事もなく、ラブホテルを出た。
    車に乗って、とりあえず駅まで送って貰った。
    「夜…また行くから電話するから…」
    と言われ私は苦笑いで車を降りた。

    2006-04-15 03:09:00
  • 434:

    名無しさん

    あげ?

    2006-04-16 02:33:00
  • 435:

    名無しさん

    久しぶりにみたらめっちゃ更新されてた☆完結まで頑張ってね(*^ー^)ノ

    2006-04-16 22:48:00
  • 436:

    琴美

    ↑覗いてくれてありがとうございます(〃>νб)絶対完結させるんで長い目でお付き合いお願いします★

    2006-04-17 00:44:00
  • 437:

    琴美

    そしてすぐに優輝を迎えに行って、家に帰った。
    その間も、恭司君からの、着信は鳴り続けていて、
    私は家の電話から恭司君に電話をした。
    「お前何してんねん!!」怒り狂った恭司君に対して何故か…私は冷静だった。とゆうよりも冷静でいるしかなかった…

    2006-04-17 00:45:00
  • 438:

    琴美

    「ごめん…今帰ってきた」「だから何をしててんって聞いてんのじゃ!!!」
    「………私…浮気した…」私は隠す事もなんの言い訳もしなかった…。
    私の中で…酔っていたにしろ、そんな自分が表面化した事実は、全てを捨てる、覚悟があったのかも知れない…。

    2006-04-17 00:47:00
  • 439:

    琴美

    「……ハァ!?なんて?」「だから…私浮気してしまった…」
    「今すぐ帰るわ…」

    恭司君は信じられない!とゆうような、圧倒されてしまった雰囲気だった。
    間もなくして恭司君が帰宅した

    2006-04-17 00:48:00
  • 440:

    琴美

    「浮気って…なんやねん」「酔っ払ってた事実もあるけど、それが浮気の事実になってしまってん…。」

    恭司君は怒るどころか、
    一気に力が抜けたように、涙目で言う…。

    2006-04-17 00:50:00
  • 441:

    琴美

    「なんで…なんでお前は…そんな事ゆうの?俺は……どうしたらいいん?今だにお前が浮気したとか信じられへん…なぁ…嘘って言うてや…なんか言い訳してくれや…」
    「…ごめん…うちが悪い…こんなんで一緒におられへん…優輝にも悪い事したしうち一人で出て行くから…別れよう…」
    「…俺の気持ちはどうなんの?お前はそいつが好きなんか?」

    2006-04-17 00:51:00
  • 442:

    琴美

    「わからん。好きになりそうなんかも知れん…」
    「俺にはお前を責める事ができひん…お前が浮気するってゆうのはよっぽどやろうし…そうさせたのは俺が原因やとも思う。でも……お前が少しでも申し訳ない気持ちがあんねやったら、別れるじゃなく、今までみたいにここにおってくれ…俺にはお前が浮気した実感が、なんでか、せえへん…お願いやから…もう二度と言わんとって…俺忘れるから…」

    2006-04-17 00:53:00
  • 443:

    琴美

    「これだけは言わせて…、恭司君のせいなんかじゃないから…」

    2006-04-17 00:54:00
  • 444:

    琴美

    「いや…俺が不甲斐ナイからや…俺がお前をそうさせたと思ってなやり切れん」「……じゃあ…私はこの家に居てもいいん?」
    「…もう二度目はナイって信じてええ…?」
    そんな話し合いが、半日近く続いてた…私は絶対ボコボコにどつかれると思っていたけど…正直に言った事で恭司君は殴る事も出来なかったんだろう……結局、何事もなかったように暮らした。

    2006-04-17 00:57:00
  • 445:

    琴美

    でも人間、一度失った信用は、もう戻らない、信用すればするほど、壊れた時の辛さは二人共が経験した…キリがナイ程に、恭司君が次はまた浮気するんじゃないか…と、ずっと悪い方にしか考えられないし恭司君も同じように私を疑う。

    2006-04-17 00:59:00
  • 446:

    琴美

    それでも姑の借金の返済もまだ残っているのでそのまま、キャバクラで働いた…瀬尾さんからの電話をあんまり出なくなったが…
    瀬尾さんはそれ自体が納得行かない様子で、店に指名で来る。
    「俺の事嫌やったらはっきりゆって…しつこい男にはなりたくないし…」

    2006-04-17 01:01:00
  • 447:

    琴美

    「嫌とかじゃないよ…。」「じゃあなんで最近電話に出んくなったん?」
    「最近忙しくて、気付かんかったりするねん…」
    「そっかぁ…なぁ…お前は俺の女って思ってええ?」「いやいやいや…(笑)」「なんやねん…嫌なん?」「…………………………」「ええよ別に!俺は付き合ってる思うから!」

    2006-04-17 01:04:00
  • 448:

    琴美

    強引で我を主張する瀬尾さん…以前は確かに魅力を感じた…でも…あれからは反対にうっとーしくなっていた。恭司君をもう裏切りたくないから…そして恭司君の大切さを身に染みて感じてしまったから…
    この男より、恭司君の方がずっと大人だ。
    みんなの前で肩に手を回され、俺の女!とゆう偉そうな態度な瀬尾さんの隣で、この男とさえ出会ってなかったら…と改めてあの日を後悔した。

    2006-04-17 01:06:00
  • 449:

    琴美

    店が終わる頃には、
    「なぁ…今から…」
    と、ラブホに誘ってくるようになった。家にこいとも言われた。旅行にも行こうと言われる…。
    ひたすら断り続ける私に、「お前俺の事どう思う?」と聞かれ、
    「優しいお客さん…」
    と呟くように言った。

    2006-04-17 01:08:00
  • 450:

    琴美

    「あっそぅ…結局お前は、俺を一人の男としては見てくれてなかったんや…もう誘ったりせんわ…でもフラれたからって俺は指名変えたりせんから、安心して稼いでくれ(笑)都合のイイただの客になるわ」
    笑いながら言ってたが、瀬尾さんの微妙な嫌味を感じた。
    そんな会話をした日からは瀬尾さんが飲みに来る回数も減り、連絡もなくなった

    2006-04-17 01:10:00
  • 451:

    琴美

    どこかでベロベロになるまで飲んだあとで、突然来たりしていた。
    なんとなく気まづい空気を消すように、瀬尾さんは、私意外も指名していて、
    私はただ座ってるだけな子状態…瀬尾さんは別の女の子と盛り上がる。
    こんな指名いらんわ…。
    心から思った。こんな無駄時間が勿体ない…早く帰りたい…
    そんなふうに思っていた。

    2006-04-17 01:12:00
  • 452:

    琴美

    そんな日々がしばらく続いて、そしてそんな空気に店長から周りの女の子達にも何かが変わったと思われていた。そんな時、あるボーイが営業後に私に言った。「あの人ホンマ元気やなぁ毎日?飲んで女食いまくりで…羨ましいわ〜琴美も、気をつけろよ!あの人変な薬とか持ち歩いてるみたいやから…」

    2006-04-17 01:31:00
  • 453:

    琴美

    その話しを聞いて私の頭によぎった事は…もちろん、あの日の事だ…もしかして…酔っ払ったとゆうより…なんかの薬!?と疑った…まぁ理由や原因がなんであれ私が悪いんだけど…

    2006-04-17 01:31:00
  • 454:

    琴美

    そしてその次の日も日課のように瀬尾さんは、飲みに来るから、私のしんどさの限界で、瀬尾さんに「もう指名とかしてくれんでもいいで…」
    と言った。瀬尾さんは、
    「そんなん客の自由やん!もう俺につくのも嫌?」
    と聞かれた。
    「私もう店辞めようと思ってるから…」
    とっさに出た台詞だった。

    2006-04-17 01:34:00
  • 455:

    琴美

    でもあれから仕事はホントに辞めたくなっていた。長年働いてきたお水業界に自信たっぷりだった自分があの一夜の過ちから崩れてしまったから…。体を使ってしまったから…私が今まで唯一愛したお客さんは恭司君が最初で最後だとゆう形が崩れたから…瀬尾さんはびっくりして聞いてきた…

    2006-04-17 01:40:00
  • 456:

    琴美

    「なんで辞めるねん!?」「目的が達成しそうやからかな…」
    「なんの?」
    「自分の中での★」
    とだけ言っておいた。
    ホントはあと少しで返済が終了出来るからだった。
    あれから数ヶ月…相変わらず私はキャバクラ勤めをしていたが、それに伴い相変わらず恭司君はキャバクラに飲みに行っている。

    2006-04-17 01:43:00
  • 457:

    琴美

    恭司君が借金した額はいつまでたっても減る事はなかったが、これは俺の小遣いから返す!と以前タンカを切られているので、あえて突っ込まなかった。そしてキャバクラを辞めようと思っている事を恭司君に切り出した。
    「そろそろ…夜の仕事は、引退しようと思ってんねんけど…」
    「夜辞めてどうすんの?」恭司君は辞めて欲しくなさそうに冷たい口調で聞いてきた。

    2006-04-17 01:46:00
  • 458:

    琴美

    「優輝とも、もう夜は一緒に寝たいし、主婦になる」「…お前が?!お前なんか普通の暮らし出来る思ってんの?」
    「出来るよ!ってかそうやって行かな!」
    「そんなん簡単に言うな」恭司君自身が普通の生活が出来ないんやろな…と思った…なんやかんやと私のせいにしながら、恭司君が、私の給料をあてにして余裕のある生活から脱出したくないんやろな…と感じた。そんな会話を解ったのか、優輝が初めて自分なりの気持ちを言った。

    2006-04-17 01:48:00
  • 459:

    琴美

    「優輝…ママに夜居て欲しい…優輝…お昼の幼稚園はイイけど、夜のは嫌…ママとパパと一緒におりたい」と言った。
    私は涙が出そうになってしまった。優輝なりに凄く、我慢してたんやな…と。
    恭司君が優輝に言った。
    「優輝…でもママが夜働いてるから、オモチャとか、お菓子とか一杯買って貰えるんやで…」
    と…。恭司君は優輝を説得してでも、私にキャバクラを続けて欲しいのか?と…耳を疑った。

    2006-04-17 01:52:00
  • 460:

    琴美

    それでも優輝はさらに答える…
    「優輝…オモチャもお菓子もいらん…ガチャガチャもせーへんから…だからママに居て欲しい…優輝このおうちで、寝たい…」
    と、最後には泣きそうな声で言っていた。
    「優輝……」
    私は優輝をぎゅっと抱きしめて言った。
    「ママずっとおる!もう夜もおる!ママお仕事辞めるから…」
    優輝はとびきりの笑顔で、はしゃいで喜ぶ。
    それを見ていた恭司も、
    さすがに納得した。

    2006-04-17 01:55:00
  • 461:

    琴美

    普通なら一度でも浮気をされたキャバクラなんて、
    辞めさせるのが旦那や恋人だったりするのに…そうゆう事は一切口にしなかったなんで恭司君は、そんなに余裕なんやろ…。
    普通やったら辞める事を喜ぶべきなのに…
    昔から感情をあまり出さない人だから、反対に私が、感情的になってしまう…。

    2006-04-17 01:58:00
  • 462:

    琴美

    そうして次の給料が入ってから…キャバクラを辞めた…とゆうより飛んだ形で…そうでもしないと辞めさせてくれないから…
    もちろん店内はパニックだったに違いない…。
    めったに休まない遅刻もしない…仕事に対して真っ直ぐだった私が給料の次の日から連絡も無しに来なくなったから…と、同時に私は携帯電話番号もアドレスも変えたから…
    同時に様々なお客さんからも飛んだ状態になった…。完全に夜を断ち切った日となる。

    2006-04-17 02:00:00
  • 463:

    琴美

    もう戻れない…お世話になった、お客さん達の信頼も一気に失ったんだから…。結局瀬尾さんは私が店を辞めると行った頃ぐらいから海外へしばらく仕事で行く事にしたらしい…
    そして、新しい人生を家庭らしい生活を…母親らしい私になろう…幸せな家族になろう…そんな気持ちが、芽生えた。そして真っ先にしなくては行けない事…、姑への返済だった。

    2006-04-17 02:01:00
  • 464:

    名無しさん

    続き気になる?

    2006-04-17 16:52:00
  • 465:

    琴美

    恭司君は自分の実家なだけに、好きなテレビを自分のペースで見ていたり…
    ゴロゴロと寝転がりくつろいでいる。
    優輝は無邪気にはしゃいでじいちゃん、ばあちゃんと言って遊んでいる。
    私が焼肉の支度を終えて、夕方5時半…とゆうまだ早い時間にも関わらず、
    この家は晩御飯が早い…。

    2006-04-18 00:01:00
  • 466:

    琴美

    あまりお腹もすいてナイ中晩御飯となった。賑やかに焼肉を食べ終わり、皆、 一服をしている時、私は、本題を切り出した。
    「あの…お義母さん……」私の真剣な様子に姑も真顔に答える…その真顔はいつでも威圧感を与える…
    「何?琴美ちゃん?」
    「これ…残りの分なんですけど…一気に返せるようになったんで…長い間すみませんでした…」
    と言いながら封筒中身40万を差し出した。

    2006-04-18 00:04:00
  • 467:

    琴美

    「ああ…用意してきたの?一気に返してくれるみたいやけど生活は大丈夫?」
    「はい…なんとか!それで夜の仕事も、もう辞めたんです!」
    「そっかぁ…やっと辞めてくれたんやな…その方がイイよ〜あんたや恭司がよくても優輝に取ったら可哀相でしゃーないし…」
    「はい優輝にも最近寂しいみたいな事言われたんで」

    2006-04-18 00:06:00
  • 468:

    琴美

    「そらそうやわ〜せめて恭司が優輝の事見れるんやったらいいけどな、…恭司は自分勝手なとこあるしからうちのお父さんに似てギャンブルばっかりやろ?」
    「はぁ…」
    苦笑いで納得。
    「ホンマに琴美ちゃん……あんたには苦労かけさせるやろうけどな…あんたも、もう無理はしたらアカンよ優輝も昼の幼稚園行きだしたら、もっとあんたも母親らしくならなアカンし…」「はい…確かに…。」
    そして次に姑が優しく言う

    2006-04-18 00:08:00
  • 469:

    琴美

    「これは…あんたが頑張って貯めたお金やろ…毎月…少しづつでもちゃんと返してきてくれて…今日で終了やけど、私はもう充分やわお金を返すってゆう大切さを見失わんとって欲しかったから、黙ってたけど……もうこの残りはあんたが置いとき!」
    そう言って封筒を返された「いや…お義母さん…それはダメですよ…」
    と私は再度封筒を渡そうとするが、姑は受け取らずに首を横にふる。
    その様子を黙って見ていた恭司君が無神経に言う。

    2006-04-18 00:10:00
  • 470:

    琴美

    「せっかくもうええゆうてんねんし、貰っとけや!」姑は自分の息子の台詞に、呆れて笑いながら、
    「ちゃんと貯金しとくんやで琴美ちゃん!恭司に使われへんように(笑)」
    と言った。
    それからは私も素直に、
    「ありがとうございます」と言って封筒をなおした。

    2006-04-18 00:12:00
  • 471:

    琴美

    そして最後に姑が言う。
    「琴美ちゃん…あんたの、お母さんはどうしてる?」「いや連絡ナイままです」「…そっかぁ…まぁ仕方ない事やけど…でも次はあんたがお母さんから少しずつでも返して貰わなアカンね…」
    「………はい…」
    根拠のナイ返事をしたが、取りあえず遠回しにお母さんと連絡取ってあげ…と、言われてるような気がした

    2006-04-18 00:15:00
  • 473:

    名無しさん

    http://ezrk.jp/r/jump.php?z=siru2&u=olojg

    2006-04-18 01:52:00
  • 474:

    名無しさん

    2006-04-18 07:08:00
  • 475:

    琴美

    そしてしばらくして、私達は、自宅へと帰った。
    「めッちゃ嬉しいわ★」
    お金が残る事に思わず本音が出る…私に恭司君は解ってたかのように、言う。
    「俺は解ってたで!俺のオカンは、最終絶対もうええよってゆうて金受け取らないやろうなって!」
    「そうなんや…」
    家庭自体に余裕が出来て、もう仕事もしなくて良くて自然に穏やかな空気になる専業主婦として頑張る私はある決心をした…

    2006-04-19 17:55:00
  • 476:

    琴美

    「恭司君…あのお金で一気に借金返す?」
    「なんで急に…ええの?」「もうこの際やから一気に楽になりたいやん★」
    「…俺の給料だけで生活できるか?」
    「うん…普通に居てたらできるやろ★もう夜働いてないんやし…服もそんなに、いらんし…私自身が無駄なお金を使うきっかけもないもん…」

    2006-04-19 17:59:00
  • 477:

    琴美

    「お前がそうゆうなら頼むわ…俺やったら信用ナイやろうし、お前が返して来てや…最後にお前がカードはハサミ入れてしまえばええやろ?」

    「うん…あたりまえやん(笑)ってかそれで次、また同じ事したらホンマに知らんから…離婚やからな…」

    2006-04-19 17:59:00
  • 478:

    琴美

    「もう絶対ナイわ!俺も、後悔してるし…」
    そしてさっそく私は恭司君のかかえた借金50万を姑に返すはずだった40万プラスヘソクリ貯金から10万足して…一気に返済を終わらせた。
    それからと言う物、恭司君は全く飲みに行かなくなり小遣いからスロットをしに行っても、勝てば、私に、お小遣いとしてお金をくれるようにまでなった。

    2006-04-19 18:02:00
  • 479:

    琴美

    優輝がどうしても欲しがるおもちゃがあれば恭司君が黙って驚かすように買って来てくれたりも…
    優輝は今までよりさらに明るくなり、元気溢れながら昼の幼稚園に通うようになった。私も優輝を送り迎えする間家事に専念して主婦らしい主婦になっていた…

    2006-04-19 18:04:00
  • 480:

    琴美

    改めて…夜の仕事を辞めて正解だったと実感させられる日常は私の求めていた、普通…と言える生活だったそんな日常生活の中、皆で晩御飯を食べようと、
    我が家でお約束のいただきますコールを優輝筆頭に、しようとした時だった。

    2006-04-19 18:09:00
  • 481:

    琴美

    プルルルルル…?

    突然家の電話がなった……番号を登録していなかったから、誰の電話か解らなくて、取ろうか迷っていた為電話は切れた…私は一応携帯も見ることにした。
    案の定、携帯にも電話がなっている…それは私の弟だった…。弟が家にまでかけてくるなんて珍しく、慌てて電話をかけ直して見た。

    2006-04-19 23:14:00
  • 482:

    琴美

    プルルルルル… ピ…
    慌てて電話に出た弟の声は泣き声のような奮え声のような…
    「あ…お姉…?」
    「どうしたん?」
    「オカンが…オカ…ンが倒れた…」
    「うそやろ〜?!」
    私には信じられない事だった……
    「ホンマやって…………俺今すぐ大阪に行くから…」弟は地方で一人暮らしをしながら仕事をしていた。

    2006-04-19 23:15:00
  • 483:

    琴美

    「お前今からって2時間以上かかるんちゃうん?」
    私は別に今すぐ来なくても…と、そんなに対した事ナイやろ…と思っていた。
    「今大阪帰らな一生オカンに会われへん事になるかもしらんやん…」
    弟は深刻で今にも泣きそうな声で言う…
    「お姉…オカン脳梗塞やて…電話して見たら解るわ」 そう言って私の電話を切った…。

    2006-04-19 23:16:00
  • 484:

    名無しさん

    おかあさんがんばれ?

    2006-04-20 04:54:00
  • 485:

    琴美

    ↑ありがとうございます↑頑張ります(^∇⌒)-☆

    2006-04-20 22:52:00
  • 486:

    琴美

    私はだんだん妙な震えが出てきた。
    母にどれくらいぶりだろう…とりあえず電話をかけてみた。
    プルルルルルプルルルルルプルルルルル?
    やっと出た電話の奥では、確かに母の声なんだけど、全く何を言ってるか解らないような喋りだった…

    2006-04-20 22:53:00
  • 487:

    琴美

    「オカン?大丈夫?」
    「ぬういんいた………」
    入院した………
    かろうじて身内にしか聞き取れない喋り方…
    たまらず泣きそうになった私は「今から行くから!」とだけ大きな声で伝えて電話を切るしかなかった…

    2006-04-20 22:55:00
  • 488:

    琴美

    私の電話の様子を恭司君と優輝は心配そうに見ていた「何慌ててんねん…」
    これから食事だとゆうのを中断されたからか、冷たい口調で恭司君が言った。
    「オカンが脳梗塞で入院したんやって…今から行ってくるわ…」
    明らかに動揺している私…「……行くゆうてももう夜やぞ…何で行くつもり?」母は私達の家からは電車で約一時間前後かかる病院に救急車で運ばれていた。

    2006-04-20 22:56:00
  • 489:

    琴美

    いつもと違う様子に優輝は私を見つめる…
    「取りあえずご飯食べててや…」
    私なりに恭司君と優輝は、巻き込みたくなくて、一人で出かける用意をしていた
    恭司君が追い掛けるように私のところへやってくる…「会社の車で良かったら、乗っけて行ったろか…あんまり場所解らんけど…なんとか着くやろ…電車よりは夜やし早いと思うで…」
    と言ってくれた。

    2006-04-20 22:59:00
  • 490:

    琴美

    素直に嬉しかった。
    最低な私の母…娘の私でも憎みかけていた母…それでもやっぱり一人の母だから楽しかった頃の想い出の方が辛さより勝ってるから…でも…そんな思いは胸の内に秘め込んで、恭司君には母への想いを見せれば怒られそうな気がしていたし、ホントに連れて行ったるとゆう気持ちだけでも嬉しかった。
    優輝にも出掛ける用意をさせてる間、恭司君は会社の車を取りにガレージまで行ってくれた。

    2006-04-20 23:01:00
  • 491:

    琴美

    恭司君から電話が鳴って、優輝と車までへと急いだ。なんとなくの道を恭司君に説明しながら、病院の近所までには来ていたが、病院の場所自体が解らず、途中で車を止めて恭司君がガードマンなどに聞きに行き、私は地元の親友に電話をかけて、その地域に詳しい子だった為、なんとか病院に辿り着いた…。時間は9時を少しまわっており、
    病院は面会時間が終わっていて早くも消灯時間になっていた。

    2006-04-20 23:03:00
  • 492:

    琴美

    ナースステーションから、看護婦さんが出て来たので親子だとゆう事を説明して少しだけなら…とゆう事で部屋に入れて貰えた。
    うす暗い病室…私達が来たのを解ってたかのように、母がベットの上で座っている…
    「オカン……」

    2006-04-20 23:07:00
  • 493:

    琴美

    母の顔が半分斜めに曲がっていて、まるで妖怪のような…優輝が怖がってなくぐらいだった。
    世間一般でゆうと完全な、身体障害者になった姿の母だった。
    母は出す事さえも必死な声で、涙いっぱいになりながら、私達に両手を合わせてゆっくりゆっくり頭を下げながら言う。

    2006-04-20 23:09:00
  • 494:

    琴美

    「ご…めん…ね…ご……め…んね…め…いわ…く…かけ…て…ご…ごめ…んね」手も不自由になっている母一気にやつれた母…
    言語障害にもなっていて、身内にでもわかりにくい、話し片…それでも涙しながら必死に頭を下げる母に…「うん…うん。」
    と頷くだけしか出来ず私も涙が溢れた。
    恭司君も少し涙目で怖がる優輝を抱っこしながら黙って見ていた…

    2006-04-20 23:12:00
  • 495:

    琴美

    母は完全な脳梗塞だった。症状…半身不随…言語障害顔面麻痺…意識障害…など一生完璧に治る事のナイ、れっきとした身体障害者となった。
    あまり時間もなくこの日は「また明日きなおすから」とだけ伝えて帰る事になった。弟はまだ来ていなかったがどうやら私達が帰ったあと兄貴と二人で行ったらしい〔ちなみに兄貴も弟と地方に住んで居た。〕

    2006-04-20 23:15:00
  • 496:

    琴美

    帰りの車の中で優輝が、
    すっかり眠ってしまってるのもあって、車内はシーンとしている。小さな音で、FMラジオだけがかかって…私はショックで何も言えかった。
    家に着いて…恭司君から、話してきた。
    「これからの事…考える時が来たんちゃう?」
    「考えるって言われても」「もう元どうりの親には、戻らへんねんで!!お前の兄貴か、弟が親を介護できんの?」

    2006-04-20 23:19:00
  • 497:

    琴美

    私の家庭は母子家庭なのでもちろん父親とゆう存在は居ない…何かと金銭的にも苦労してきた家庭は家族もバラバラになり、兄弟も、自分達の生活でいっぱいいっぱいだった。

    2006-04-20 23:19:00
  • 498:

    琴美

    母には彼氏とゆう存在が居る事は知っていたが、私達兄弟からしたら、ただの、おっさんにしか過ぎない…特に、兄貴も弟も同棲なだけに、母の彼氏の存在を知ってから、口には出さないが、うっとーしいと言う思いで、自分達が個人で生きて行く為に家を出たのだ…

    2006-04-20 23:22:00
  • 499:

    琴美

    今回母が倒れたのも、その彼氏とゆうおっさんと、
    会社の寮に住み込みで働いていたらしく…母は現場職のオッサン連中、百人近い人数の掃除洗濯炊事などを全般にする、寮母として働いていたようで、過労を通りこして一気に倒れたらしい…ストレスも原因だった

    2006-04-20 23:22:00
  • 500:

    琴美

    私は恭司君になんて言えばいいのか解らなかった…。確かに母を見る義務があるのは、長男である兄貴…。もしくわ弟…私は嫁に行った娘…でも兄弟が母を見るわけがナイ…見れるわけもナイ…と私は解っていた…かといって私が見るなんて恭司君の身内の手前もあり恭司君自身にも言えない…その夜は、
    「オカンの彼氏がなんとかするんちゃう?」
    と、冷めたふりをして言うしかなかった。

    2006-04-20 23:25:00
  • 501:

    琴美

    次の日から優輝を朝幼稚園に送ったあとで、毎日のようにお見舞いに行った。
    面会表を見ると兄弟も来た形跡があった。
    私の姿を見るたびに母は涙する…色んな想いがきっと込み上げるんだろう…
    そんな母に怒りや憎しみももう沸くわけもなく…母は私達兄弟が母から離れてて淋しかったんやろな…と、色々考えた。

    2006-04-20 23:28:00
  • 502:

    琴美

    私は兄弟に電話をして、
    これからの話しをした。
    母が今後退院したらどうするか…
    兄貴…「俺は仕事が忙しい…短期出張とか何回もあるし…第一さぁ…オカンにはオッサンおるやん!」
    弟…「え〜俺も無理…会社のワンルームの寮にいくら親でも一緒に住まれへんし第一…毎月生活費も足りないぐらいやし…ってか……オッサンおんねやし、またオッサンとこの寮に住んでたらええだけやん…」

    2006-04-20 23:31:00
  • 503:

    琴美

    あっさり拒否する兄弟……オッサンに母は任せたとゆう、無責任な二人…そして母自身が俺ら兄弟よりオッサンを選ぶのも目に見えてるとゆう…母へ、子供としての断ち切りを感じさせられた…
    私だけが…淋しく感じた…断ち切れないのは私だけ…「所詮俺らには何もしてやられへん…ちょっとした、生活費や入院費とか金としてやったら渡してやれても、側で見るとかは無理やしそんなに心配なら琴美が…〔お姉が…〕見たらええやん!!」

    2006-04-20 23:36:00
  • 504:

    琴美

    兄弟に言われた台詞には、悲しいぐらい腹がたったが実際確かにそうかもしれない…私一人が真剣に悩んでてんてこ舞いで焦ってる…それなら自分で見たらええんやん!と、自分でも思った。家庭がある私…今は、ただの主婦…結局はまた、恭司君に頼らなければならないのか…。

    2006-04-20 23:41:00
  • 505:

    名無しさん

    更新楽しみにしてます?

    2006-04-24 03:09:00
  • 506:

    琴美

    取りあえずは、どうする事もしてやれない…ただ見舞いには毎日のように行くだけで…病院の帰りには決まって、落ち込む私。
    兄弟は仕事もなかなか休めず…往復するだけで電車賃も相当かかるとゆうのもあり、全くと行って来なくなていった。

    2006-04-24 23:31:00
  • 507:

    琴美

    母はまるで子供の遊びのような、リハビリに毎日頑張っている…粘土をこねたりあいうえおの発声練習をしたり、てすりを持ちながら一歩一歩の歩く練習をしたり…そんな入院生活で私が見舞いに行き、ゆっくり話したりする事…それが1番のリハビリになるらしく、母を回復へと近づけた。

    2006-04-24 23:31:00
  • 508:

    琴美

    よく笑うようになり、話しかたも、だいぶ理解出来るようなってきた頃…
    現実的な問題が焦らせる…来月には退院しても大丈夫でしょう…医者からの言葉退院…何処に?今まで通りの普通の生活は出来ませんそんな医者の忠告…誰が母を見るの…?
    母の彼氏は母を寮に戻す気でいた。母は行く宛てもないのでそれに着いて行くしかナイといった様子…。

    2006-04-24 23:36:00
  • 509:

    琴美

    でも会社の寮に何もせずにただで住ませて貰えるわけもない…ましてお金もナイ母…そして今後働く事も出来ない母…。そんな状態で再び寮に戻ったとしても、またすぐに倒れてしまうかもしれない…次に倒れてしまえば、一生寝たきりか、死ぬかだと医者には告げられていた。
    深く悩む私はどうにかなるわけでもナイのに、懲りずに兄弟に電話するが、兄弟はそれでも同じ事を言うか電話にさえ出てくれない…

    2006-04-24 23:37:00
  • 510:

    琴美

    恭司君が私の様子を見ながら、また新しい意見を出してくれる。
    「これから働かれへんねんし、体も不自由やねんからこっちに呼んだり…俺は、同居でもええで…オカンの傍に居てやりたいんやろ?それでもし…俺に気使うようなら、せめて近くに別でマンションでも借りてやったらええんちゃうかな??

    2006-04-24 23:40:00
  • 511:

    琴美

    それで生活的には、お前が区役所に駆け寄ってお前のオカンが生活保護受けれるようにしたれ…ってゆうか実際受けれるんやし…最悪お前自身が様子見にいったりすんのさえ疲れる時もあるやろうから、介護保険の手続きもしてあげといたら金銭的にも生活的にも楽になるやろ?」

    2006-04-24 23:41:00
  • 512:

    琴美

    恭司君はいつもそうだ…。最終的には救いの手を差し延べてくれる。私からお願いする事が出来ない性格を知ってくれてるのか、結局ギリギリのところで恭司君からおれてくれるんだ…

    嫁側の身内をこんなふうに助けてくれる旦那はなかなかいないだろうな…と改めて恭司君の優しさを実感…

    2006-04-24 23:43:00
  • 513:

    琴美

    私は嬉しくてその方向で、話しを進めようと思った。
    しばらく見舞いには行かず母に遠慮させない為にも、準備を整えてから母へ報告しようと動いていた。

    2006-04-24 23:46:00
  • 514:

    琴美

    まず区役所にかけより生活保護が受けれる条件を知る介護保険の手続きは脳梗塞だと医者に判断された時点で適用される為スムーズに受けれる。住居探しで不動産屋にも周り、生活保護が受けれる条件1番の家賃、四万五千円以下を捜す。 なかなかそんな家は見つからず、しかも病人の一人暮しともなれば不動産屋にも嫌がられてしまう…。

    2006-04-24 23:46:00
  • 515:

    琴美

    それでもめげずに探したら親切な不動産屋に出会った私達の家からすぐ近くの、ワンルームマンションだがセキュリティも万全で母には勿体ないくらいのマンションだった。家賃は五万六千円なんだけど、保護を受ける為にと、親切な店長さんが、区役所に提出する書類をごまかしてくれるとゆう…家賃四万五千円共益費一万一千円してくれた。
    全ての必要書類が揃って、私は母に話しをしにしばらくぶりに病院へ行く。

    2006-04-24 23:48:00
  • 516:

    琴美

    私の姿を見て泣く母…
    「来…てくれた…やね……やりが…とね…」
    「うん。ちょっと最近バタバタしてたから…でももう落ち着きそう…あとはオカンの答えを聞きたくて…」
    「ん…??」
    不思議そうに首をかしげる母に、一気に話しをした。恭司君が言ってくれた事で私が段取りの準備をしていた事…そしてその段取り通り進むかは、母の意志次第だと…。

    2006-04-24 23:50:00
  • 517:

    琴美

    「オカン…退院したら私らのところにおいで…恭司君も言ってくれてるし…もう、オカンがこっちに住めるように段取りも出来てるねん…退院してまたすぐ倒れてしまったらアカンから、傍に居てくれへん?私が毎日オカンの家の事もするから…」
    黙って頷きながらただ涙だけを流す母…
    その涙は嬉し泣き?申し訳なさ?それとも…彼氏と離れたくないとゆう辛さ?
    母の中には全ての感情が入り交じる涙だったんだろう

    2006-04-24 23:52:00
  • 518:

    琴美

    母はその事について答えを出さなかった…
    その時は諦めて、また別の日に改めて、母の元へと、母の彼氏宛てで書いた手紙を持って見舞いに行った。
    「なぁ…娘として言わせてオカンが心配やねん…今回は後遺症が残る程度で命には別状なかったけど…

    2006-04-24 23:55:00
  • 519:

    琴美

    もしも次倒れたら生きてられへんかも知らんねんで…不動産とかにも契約するなら返事しなアカンし…今日は答え聞かせて…彼氏の事が気になるんやろ?別に別れろとは言わへんで…ただ身体が、落ち着くまででも私の傍でゆっくりして欲しいねん…私がオカンを見るから…」

    2006-04-24 23:55:00
  • 520:

    琴美

    「ありが…とう…こと…みのキモチは嬉し…いけ…どあの人がさみし…がる…」なんでこんな時まで母は…そんなオッサンを選ぶん…「あの人に何ができるん?あの人が働いてる間にオカン一人で倒れたらどうするん?それこそ手遅れになるだけやん…」
    「お…母さ…んも…琴美のところ…に…行きたいよ…ただ…めい…わく…かけたくない…か…ら…」

    2006-04-24 23:58:00
  • 521:

    琴美

    「迷惑かけたくないなら、退院したらこっちに来て…寮に戻って、また倒れられた時の方が迷惑やわ!」

    私は少し苛々して強気で言った。そして母に彼氏宛てへの手紙を渡した。

    2006-04-24 23:58:00
  • 522:

    琴美

    その内容は、今まで母と、一緒に居てくれてありがとう…と感謝を込めた内容と母の娘として、子供として母が心配やから傍におらせたい…とゆうお願いを込めた手紙だ。そして最後に、ほんとに母を想うなら、離れても会えるとゆうふうに母を安心させて暖かく見送って下さい…。と書いた。その手紙を読んだ母は、
    泣きながら頭を下げる…。

    2006-04-25 00:00:00
  • 523:

    琴美

    「こと…み。よろし…く…ありがとう…。こんなお母さんの…為に…。」
    母は決意をしてくれた。
    とゆうより本当は、母自身解っていたんだ。こっちにくる方がいいとゆう事を…「じゃあ!今から帰ってすぐにでも、オカンのマンション契約してくるで!契約したら、住民表もうつしたりして、生活保護とか受けれる手続きも済ませてくる」「うん…ごめん…なぁ……あんたも…忙し…いのに」

    2006-04-25 00:03:00
  • 524:

    琴美

    「ええよ…別に!」
    そう笑顔で答えた私に負けないぐらいの笑顔で微笑む母は、ベッドの上でまるで子供のような姿だった。
    「じゃあ…今日は帰るし…また段取りが終わったら、来るわ!…手紙…彼氏に娘からって、渡しててや…」そう言って私は帰った。

    2006-04-25 00:06:00
  • 525:

    名無しさん

    ???

    2006-04-26 04:48:00
  • 526:

    琴美

    そして私は帰ってその夜に結果を恭司君に報告した。「こっちに来るってオカンが言うてくれたから……明日にでも不動産に契約とか、引越しの準備とかしないとアカンわ…。」
    「そっかぁ…まぁ退院までには終わらせなな…」
    「うん…。」
    保証金も引越し資金も、全て我が家が全額負担する…母の莫大な入院費も保証人も全て、恭司君がなってくれる…。

    2006-04-27 00:03:00
  • 527:

    琴美

    ほんとに恭司君には申し訳なさでいっぱいだった…。ほんとに頭が上がらない…翌日…母のマンションの、契約を済ませて、生活保護の手続きも済ませて、引越しの日取りも全てを決めた母の病院に電話をかけて、先生と相談をしながら退院の日を決めた。
    退院の日は私が母を迎えに行きますと言い、母にも、伝えて貰った。

    2006-04-27 00:04:00
  • 528:

    琴美

    そして一週間後…いよいよ退院の日が来て、私はまるまる一週間ぶりに母に会う一週間のうちに、母はまた回復しており、元気そうに病室の前から歩いてくる…「お世話になりました…」看護婦さん達に頭を下げる母の姿を見て安心してると病室から、母の荷物を持った男が出てきた。

    2006-04-27 00:06:00
  • 529:

    琴美

    彼氏だ…
    「あ…ことみ…」
    母が私に気付いて笑顔で手をふる…私の視線が母の後ろに立つ、彼氏を見てる事に気付いた母が言う。
    「今日は見送りに来てくれたんよ…」
    母の彼氏が頭をペコッと下げてから言う…
    「気をつけて帰ったってや…まだまだ身体は不自由やからな…」
    私は…そんなん言われんでも解ってる!と思いながらも…「はい…ありがとう」とだけ言った。

    2006-04-27 00:07:00
  • 530:

    琴美

    退院手続きを終わらせて、タクシーに乗る私と母…。外から見送る母の彼氏の姿はとても寂しそうだった。母は、声にならないような声を張り上げて、タクシーの中で泣きながら彼氏に、手をふる…。
    私はなんだか物凄く胸が痛かった…。私が二人を切り裂いたようで…隣で泣く母を見て、これで良かったんかな…と不安な気持ちになっていた。

    2006-04-27 00:09:00
  • 531:

    琴美

    母は実の父と離婚して以来女で一つで働いて、時にはお父さん役にもなり、女を捨てて生きて来た…。
    そんな中、私達子供は思春期の学生から社会に出て行く日が来ると共に、母の元から離れた…一人ぼっちになった母の淋しさなんて、当時の私には解らなかったそんな母がいつの間にか、恋をして女になっていて…そして私達子供より母は、子供になってた現実を改めて感じた…。
    「慣れるまで辛いかも知れんけど…すぐ新しい街にも慣れるし来て良かったって思えるよ…」
    励ますように、まるで私が母のように言って慰めた。

    2006-04-27 00:11:00
  • 532:

    琴美

    私達の住む街に来た母には誰一人として知り合いもいない…かといって働くわけにも行かないので知り合うきっかけもない…だから私が毎日母の一人暮しのマンションへ顔を出す優輝もばあちゃんばあちゃんと言って、なつくようになっていた…。母自身、昔のように元気になり、懐かしい話しなど、今までの人生の話しなどたくさんするようになった。近所だけど時々泊まり合ったりして親子とゆうよりもまるで友達、親友のようになっていた。

    2006-04-27 00:13:00
  • 533:

    琴美

    そんな新しい生活がしばらく続いたが、ある夜、
    恭司君がキレだした。

    俺だけ毎日働いて…お前らだけ毎日楽しんで…お前のオカンもお前も調子乗りすぎちゃう?

    とか…俺がお前ら家族を助けたったんや!

    とゆうような、態度がでかくなり、頻繁に嫌味を言われるようになった…

    2006-04-27 00:15:00
  • 534:

    琴美

    お前らのせいでストレスがたまる!と言い訳のように恭司君はまたギャンブルに明け暮れるが私には、もう何も言えなかった。
    母はそうなるんじゃないかと、最初から思っていたようで、私に…

    2006-04-27 00:15:00
  • 535:

    琴美

    「ことみ…あんた…恭司君にも構ったりや…お母さんにばっかりやったら恭司君もヤキモチ妬くんちゃう?お母さんのせいであんたらが喧嘩になるなら…お母さん…身体も安定してきたし今からでも寮に帰れるよ…あんたが離婚されたらどうすんの…?お母さんなんかほっとっても人生短いんやから…あんたは自分の家庭だけ考えて、いい奥さんして、幸せにならなアカンねんで…お母さんみたいには、なったらアカンよ…」

    2006-04-27 00:17:00
  • 536:

    琴美

    と悲しそうな顔で言った。恭司君の優しさは形だけ…心の優しさが私には見えない…「してやった!」と、恩義せられたような言い方が一番気にくわなかった…確かに恭司君が居なかったら、今の生活はない…。
    言葉として出した事はないが、感謝しきれない程の、感謝はある。
    でも…だからと言って
    恭司君の好きかってな行動を黙って文句も言わずにいないとダメかな?我慢して恭司君の言う事をきかないとダメかな?

    2006-04-27 00:19:00
  • 537:

    琴美

    私は私なりに不満は募りながら、母との距離を少しあけた。

    そして私も朝から昼過ぎまで、優輝が幼稚園の間だけ喫茶店でのバイトを始めた
    私なりに精一杯だった…。人生で初めての昼の仕事は夜の水商売より体力的にもしんどくて、朝も眠くて、

    2006-04-27 00:22:00
  • 538:

    琴美

    それなのに給料は安過ぎてそれでもそれが現実的だと割り切って、ホントに頑張っていたんだ…。
    実際安い給料でも一生懸命いちから覚えて行った昼の仕事の給料は金額とかじゃなくて、気分的に嬉しかったし初めてお金とゆう物を大事にしようと思えた。

    2006-04-27 00:22:00
  • 539:

    琴美

    そんな日常の中でも、
    「お前の仕事の何がしんどいねん!」
    とか…
    「もっと働けや…」
    とか…
    恭司君は私の仕事にまで、ケチをつける。
    一番認めて欲しい人に認めて貰えないのが現実だった

    2006-04-27 00:24:00
  • 540:

    琴美

    私は私で毎日疲れていて、いつの間にか…会話から逃げるように夫婦での会話が少なくなった。
    ただ優輝にだけは、明るいママとして振る舞える。
    普段…そんなに会話もナイ生活の中で仕事の休み前の週末には、必ずというほど、恭司君は体を求めてくる…その時だけはニコニコと笑顔で私に話しかける…。洗濯…炊事…お風呂の用意そして体…。
    恭司君の都合の良い家政婦さんのような私……。
    私は一体なんなんやろ…。

    2006-04-27 00:26:00
  • 541:

    琴美

    家族で遊びに行く事もなかったから、優輝に申し訳なかった。幼稚園の他の子供達は、パパとママとお出かけしたとゆう話しをする…そんな生活環境から…
    優輝が家族とゆう形的な物を求めだした日がきた…。「ねぇ…ママ…ゆき達は、どうして遊びに行かないの?ゆきママと公園行くのは好きやけど、パパとママと三人でお出かけとかしたいな〜」

    2006-04-27 00:30:00
  • 542:

    琴美

    優輝には赤ちゃんの頃から想い出らしい事をしてあげてない…家族でのお出かけは、恭司君の実家に帰る時ぐらいだった。
    優輝が望む遊園地や水族館ヒーローキャラクターなどのイベントのショーなど、幼稚園のお友達から話しを聞かされて優輝も行きたいと自己主張しだす…。
    「ねぇ…ママ、優輝のおうちはお金がないの?」

    2006-04-27 00:33:00
  • 543:

    琴美

    お金より家族愛がナイのかもしれない…なんて答えられないし…
    「パパがお仕事忙しいし…休みの日は疲れてるから、パパが疲れてナイ時なら、どこでも優輝の行きたいとこに行こう」
    と言うしかなかった。

    2006-04-27 00:33:00
  • 544:

    琴美

    そうゆう優輝の想いを私は恭司君に解ってもらおうと必死で伝えた…
    それでも恭司君の答えは、そんな願いさえ一瞬で潰す「そんなとこ遊びに行って何が楽しいん?」
    冷めた言い方の恭司君には何を言っても無駄な気がして、出来るだけ私一人でも優輝をどこかに連れて行ってやろうと決意したが、
    そんな私の想いとはうらはらに、優輝はパパを求めるパパとママとゆう家族でのお出かけだけを求めている

    2006-04-27 13:07:00
  • 545:

    琴美

    ただ優輝にはおばあちゃんが居た事で少しは救われていたんだ…。私の母も病気をしてから、すっかりおばあちゃんになり、優輝に会う事が生き甲斐になっていたようだ…。
    優輝にはパパのおばあちゃんと、ママのおばあちゃんが二人居てる。

    2006-04-27 13:10:00
  • 546:

    琴美

    まだ幼稚園の優輝にとっては、後者の方が喜ばしい事なのは、優輝のはしゃぎ方で解っていた。
    そこで育てられて来た私と恭司君の違いが解る…。
    私は幼い頃に愛情をいっぱい注がれて生きてきた。
    だから優輝にも…と自分の子供時代に重ねて考える。恭司君は幼い頃両親に遊んで貰った事も、家族での楽しいお出かけをしたなどの想い出がない…。ただ欲しい物は買って貰える家庭に育っていた……。

    2006-04-27 13:12:00
  • 547:

    琴美

    ある日の休日に恭司君のほうから、素朴な事を聞いてきた…
    「なぁ…愛って何かな…?お前と優輝を見てたらなんとなくやけど、これが愛ってゆうんやろなってゆうのは思えるけど…そうゆう愛の感情ってどんなん?」
    「愛の感情…?そんなん、考えた事もナイし自然に愛があったら出てくるもんなんちゃうの?例えば優輝が笑ってるとこ見るだけで、こっちが嬉しくなるとか…いつも笑顔で居て欲しいような、そんな感じかな…」

    2006-04-27 13:14:00
  • 548:

    琴美

    「ふ〜ん…じゃあお前から見てて俺は優輝に愛があると思う?」
    「……ナイと思う。」
    「そっかぁ…でも言い訳じゃないけど、実際俺は優輝に対しての接し方が解らんねん…かといって優輝が、嫌いとかじゃないし優輝を失う事考えても怖い…好きは好きやねんけど…お前みたいには優輝に接する事ができひんねんけど…それって愛がないって事かな?」

    2006-04-27 13:16:00
  • 549:

    琴美

    恭司君なりに深刻に悩んでいたんだ…ただそれだけで嬉しかった。
    「充分愛はあると思うよ…恭司君は不器用なだけやと思う…でもせめて声に出さないと子供には伝わらないと思う…優輝はパパが大好きやねんから、せめて答えてあげてや…」
    私が言った事から、恭司君は、優輝を抱っこしながら「よし!優輝!今度休みの時、三人でお出かけしようか!!」
    と笑顔で優輝に言った。

    2006-04-27 13:18:00
  • 550:

    琴美

    優輝はその言葉だけでおおはしゃぎ…まさかパパから言ってくれるとは思わなかったんだろう…。
    もちろん私もびっくりした恭司君が家庭のパパとして変わろうとしている様子が雰囲気から伝わってきた…その時から恭司君がギャンブルをする回数も減って、仕事から帰って来るのも、早くなってきた。
    今までは家庭とゆう場所に自分の居場所がナイと感じていたようだ。

    2006-04-27 13:20:00
  • 551:

    琴美

    もしかしたら今まで私自身が恭司君が優輝と私の間に入りづらい環境を作り出していたのかもしれない……そういえば優輝が産まれたばかりの頃もこんなような事があったんだ…まだ赤ちゃんの優輝を、抱っこもしようとしない恭司君に悩んでいた私を救ってくれた、ある助産婦さんの一言を、再び想いださされた。
    「男の人はいつまででも、子供だから…」とゆうような事…あの時のように私が恭司君に優輝を任せれば良かったんだ…。

    2006-04-27 13:27:00
  • 552:

    琴美

    きっと私が普通以上に優輝に構い過ぎていたんだ…。と気付いた。家族揃っての晩御飯や風呂は、当たり前の事だけど、それだけで幸せの、実感がわいてくる…自然に夫婦仲もよくなっていく家庭の雰囲気が優輝に取って何より嬉しい事なんだろう…。
    「ママとパパ最近仲良しになったから、ゆき嬉しいわゆきずっと三人でおりたいから…」
    と…子供なりにませてるような、可愛い事を言う。

    2006-04-27 13:31:00
  • 553:

    琴美

    そんな小さな幸せの中で、また私を絶望へと導く事が起きた。

    いつものように、幼稚園の帰りに優輝を連れて、母のところへ行った時だった…

    2006-04-27 13:32:00
  • 554:

    名無しさん

    いっつも読んでるで?がんばってな?

    2006-04-28 02:51:00
  • 555:

    琴美

    ↑の方、ありがとうございます(^∇⌒)-☆近々完結の予定で頑張ります☆

    2006-04-29 14:55:00
  • 556:

    琴美

    ピンポ〜ン…何度押しても出て来ない…私は念のためにとゆう事で持っていた合鍵で鍵を開けた…部屋には母の姿はなくて、近所に買い物にでも行ったのかと思い、しばらく部屋で待つ事にした。部屋に入ってすぐにテーブルの上に置かれた、メモのような手紙を見つけた。そして、その横には母の携帯電話が置かれている…病気になってから字を書く事がスラスラ出来ない母が何時間もかけて必死で書いた様子で子供のような汚い字の手紙を読んだ。

    2006-04-30 04:38:00
  • 557:

    琴美

    ※ことみへ
    今までありがとう。あんたには、ほんとにお世話になったね…お母さんは嬉しさと申し訳なさでいっぱいでした…でもね、お母さんの事を必要とする人がいつでも待っていてくれてるの…ことみには可愛い優輝も居て、優しい旦那さんも居るそろそろ自分の為だけに、生きて下さい…兄弟達のように…。お母さんは先が長くないんだから、残りの、人生はお母さんなりに幸せにやって行くからね…。
    色々考えて出したお母さんの最後のワガママをどうか許して…。ことみホントにありがとう。さようなら。

    2006-04-30 04:39:00
  • 558:

    琴美

    読み終わった私は唖然となるだけ…なんで急に?冗談やろ?どうゆう意味…??ばあちゃん遅いねぇ〜☆と無邪気な優輝の声を聞いた瞬間…全ての状況を把握して、やっと涙がこぼれた。母は毎日笑っていたが、
    彼氏と離れた事をずっと、ひきづっていたんだ。
    ホントはずっと寂しかったに違いない。母が幸せだと思ってたのは私だけ…??

    2006-04-30 04:42:00
  • 559:

    琴美

    母の生き甲斐は私達子供達ではなく、優輝でもなく、あの男…母の彼氏だったんだ…。母は全てを捨てて、彼氏の元へ行ったんだ…。

    2006-04-30 04:42:00
  • 560:

    琴美

    そして私が母に残された物…このマンションなどの解約手続き…あと片付け……そして保証人となっていた母の入院費などの病院への支払い…。
    そして何よりも恭司君への申し訳なさだけ…。
    母へ連絡のしようがない…母の携帯から母の彼氏へ、電話をかけてもずっと電源は入っていなかった。

    2006-04-30 04:44:00
  • 561:

    琴美

    恭司君になんて言おう…。なんて言われるやろ…。
    私はどうすればいいんやろダメ元で兄弟に電話をして見た…兄は電話に出なかったが、弟はすぐに電話に出た。

    2006-04-30 04:44:00
  • 562:

    琴美

    「どうしたん?お姉?」
    「オカン知らん?」
    「はぁ?そっちで楽しく暮らしてんちゃん?」
    「置き手紙だけ残して部屋もそのままで出て行った」「マジで?オカンが元気になった証拠やなぁ…」
    「いやそんな問題じゃなくて…」
    「しゃーないやん!どうせオッサンとこ行ったんやろ?俺はそんな気してたで!オカンは昔のオカンじゃないねん…俺ら子供らより、オッサンを選んだオカンの人生やし…俺らは俺らの、生活していかな…」

    2006-04-30 04:47:00
  • 563:

    琴美

    意外にもしっかりしている弟…とゆうよりも家族とゆう事への諦めが伝わってきた…。本当は嫁に行った私が断ち切らなければならないのに…私は弟と電話をきって、優輝に言う。
    「ばあちゃんな、遠くに、お出かけしてるみたいやから、少しの間会われへんから、今日は帰ろう…。」
    「うん☆じゃあママまた来ような☆ばあちゃんだけ、お出かけしてイイなぁ…、でもお土産買って来てくれるかも☆」

    2006-04-30 04:50:00
  • 564:

    琴美

    無邪気に納得する優輝…。いつの間にかばあちゃんっ子になっていた優輝には、もう会えないんだよ…とは言えない。

    2006-04-30 04:50:00
  • 565:

    琴美

    そしてその日は私も部屋をそのままにして自宅へと、帰った。
    そして夕飯時に、恭司君が帰宅…
    「優輝〜今日もばあちゃんと遊んで来たんか?」
    笑顔で優輝に聞く恭司君に対して、優輝が残念そうに答える。
    「今日はばあちゃんおらんかってん…なぁ〜ママ!」優輝が私に同意を求めると続いて恭司君が私に聞く…

    2006-04-30 04:52:00
  • 566:

    琴美

    「珍しいな〜お前のオカンどこに出掛けてたんや?」「……さぁ…わからん」
    私は優輝を寝かせてから、本当の事を話そうと思ってその場のがれをするように流して答えた。

    2006-04-30 04:53:00
  • 567:

    琴美

    そしていつものように、揃ってのご飯…お風呂を済ませた…優輝は寝る前の牛乳を飲んで、歯磨をして眠りについた。恭司君はリビングで珈琲を飲みながらTvを見ている…私も優輝を寝かせたので、リビングに向かった。
    「優輝はもう寝たん?」
    「うん…幼稚園で疲れてたんやろ…」
    「なんかあったんか?」
    「なんで?!」
    「なんとなく…お前の様子が変やから!オカンと喧嘩でもしたんか?(笑)」

    2006-04-30 04:56:00
  • 568:

    琴美

    喧嘩が出来る方がよっぽど良かった…

    「あのさぁ……今日な……オカンの家行ったらおらんかって…これだけ置かれててん…」
    母から私宛ての手紙と、
    連絡取れないように置いて行かれた携帯電話を恭司君に差し出した。
    恭司君はいたって冷静に、聞いてくる…

    2006-04-30 04:59:00
  • 569:

    琴美

    「で?お前はどうすん?」「どうするも何も…もう、どうにもできひんし…」
    「まぁ…そうやろな…この手紙がお前のオカンの本音やろうし…まぁお前は充分親孝行したんちゃうか!?もうええやろ…忘れろとは言わんけど…もう終わりやな…」
    「…うん」

    2006-04-30 04:59:00
  • 570:

    琴美

    てっきり恭司君に責められると思っていただけに、逆に励まされたようで余計心が痛かった。母の為に使ったお金…今後しばらく続く母の病院への支払い…また恭司君に迷惑をかけるだけになった…。翌日…さっそく母の部屋を片付けしにいき、解約手続きも済ませた一年もたっていない事に不動産屋も、不思議そうな様子だった。それからは家庭で母の話題は一切無くなった。何故か…優輝でさえばあちゃんの事を聞いてこようとしなかった。

    2006-04-30 05:03:00
  • 571:

    琴美

    複雑な心境のまま月日と共に、また嫌な出来事が起きたんだ…。
    それは優輝の幼稚園の運動会の日…
    恭司君と私は、恭司君の、身内と朝から運動会を見に行った時だった…。
    ゴザを敷いて座っていると恭司君はたばこを吸いに行くと言い、席を離れた…。

    2006-04-30 05:06:00
  • 572:

    琴美

    なかなか帰って来ないので恭司君のお兄さんとその嫁さんに、私も煙草を吸いに行くと行って席をたった。
    喫煙所に行くと見た事もナイ男の人と仲よさ気に話している恭司君がいて、入れない雰囲気なので、私は席に戻った。

    2006-04-30 05:06:00
  • 573:

    琴美

    「えらい早いな!」
    とお兄さんが突っ込んで来たので、恭司君が誰かと話してたとゆう事を言った。お兄さんは席をたって、
    恭司君が居る方を覗き込む「あっ!あいつ…恭司の、同級生やわ…なんでおんねやろ…」
    と言いながら席に座る…。その時は対して何も気にせずに、私は優輝の競技を見て、はしゃいでいたが、恭司君は席には運動会が終わるまで戻って来なかった。

    2006-04-30 05:09:00
  • 574:

    琴美

    運動会が終わって、家に帰った時、恭司君の口から、嫌な予感をさせるような事を言ってきた。恭司君本人は全く気にしていない様子だったが…。

    2006-04-30 05:10:00
  • 575:

    琴美

    「今日さぁ…めッちゃ偶然に同級生の連れに九年ぶりぐらいに会ってん!」
    「うん…見たよ!えらい長い事喋ってたなぁ…」
    「そうやねんけど…そいつ独身やねんで!それやのに運動会で逢うなんて不思議やろ?」
    「ほんまやな…なんで?」

    2006-04-30 05:13:00
  • 576:

    琴美

    「実はな、さらに同級生の女がおって、その女は結婚してるらしくて、優輝より一歳年上の子供がおるらしくて、優輝と同じ幼稚園やってん!そんで、その女とその男は学生時代からずっと連絡取り続けてて今だに友達付き合いしてるらしいねん!」

    2006-04-30 05:13:00
  • 577:

    琴美

    「そうなんや!めッちゃ偶然やな!ってかその女の人旦那さんおるのに、男友達って…ありえへんわ…」
    「そうやろ?その子供も、めッちゃその男に懐いてたし、なんか怪しかったで」「友達とかゆうて不倫してんちゃん!」
    そしてさらに恭司君は続けて言う…
    「ちなみにその女ってゆうのが、俺の元彼女やねん」「……!?ハァ?!」

    2006-04-30 05:17:00
  • 578:

    琴美

    「まぁ元彼女ゆうてもまだ中学の時やし、その頃の俺は、付き合うってゆう形にこだわってただけやから、好きでもなんでもなかったけどな!向こうに付き合ってって言われたからそのまま付き合っただけって感じやし、実際俺は連れらと、麻雀とかばっかりしてたから、その女とは二人っきりで遊んだ事もなければ、キスさえした事ないで(笑)最後は怠くなって別れたしな…」
    平然と言うが私のなかでは胸騒ぎがしてたまらない…

    2006-04-30 05:20:00
  • 579:

    琴美

    子供が同じ幼稚園って事はめッちゃすぐ近くにおるんや…内心話しを聞いてるだけで、イライラしたが、 恭司君がせっかく話してくれてるし…隠されてないだけ、まだマシだと思うようにして、会話を続けた…。「で…その女とは話したん?」
    「話したとゆうか…向こうが、久しぶり〜って感じできたから、オオ!みたいな挨拶程度やで!」

    2006-04-30 05:23:00
  • 580:

    琴美

    「ふーん…向こうは初恋の元彼にあえて今頃未練タラタラちゃう?」
    私は嫌味っぽく妬いてるような口調で答えた。

    2006-04-30 05:23:00
  • 581:

    琴美

    笑いながら否定する恭司君
    「そんなわけないやん(笑)何年立つ思ってんねん!!だいたい向こうも結婚して子供もおんねんから!」と言った。

    その後、度々その元彼女の存在が恭司君の周りをちらつくようになる。

    2006-04-30 05:24:00
  • 582:

    琴美

    恭司君の趣味はスロット…そして行き着けのパチンコ屋から帰ってきた恭司君…「今日またアイツらおったわ…」
    「アイツら!?」
    「運動会の時に会ったってゆうた二人やん…」
    「ああ…元カノと男友達の事?」
    「うん…最近、よく会うねん…あの女も、子供預けて夜に何してんねんって感じやけどな…ますますあの二人は怪しいわ…」

    2006-04-30 12:08:00
  • 583:

    琴美

    「不倫してるに決まってるやん…」

    「う〜ん…でも聞いたら、ただの友達やって言い切るからな〜」

    「そら〜不倫してるなんて言われへんやろ(笑)」
    「あっ!そういえばその女お前の事知ってるらしいで何回も買い物の時とか見た事あるみたい!たまたま、俺も一緒に買い物行ってた時とかに見てたらしいから同じ幼稚園なのも向こうは知ってたみたいやわ!」

    2006-04-30 12:10:00
  • 584:

    琴美

    「ハァ?なんなんそれ気持ち悪い!向こうに知られてて、こっちは知らんのって嫌やわ!だいたいなんで、いきなりスロットでまで逢うようになるん?」

    2006-04-30 12:10:00
  • 585:

    琴美

    「知らんやんそんなん…。向こうがかってに来てるだけやん…」
    明らかに…恭司君と接触しようとする元彼女に改めて怒りを覚えた…。
    「そのうち…携帯教えて〜とか言われるんちゃん?」「それは言わんやろ〜もし言われても教えへんし…」そんな何気ない恭司君の、言葉に唯一救われたんだ…

    2006-04-30 12:12:00
  • 586:

    琴美

    それからは元彼女の話しは聞かなくなった…同級生の男友達の話しはたまに出てくるが…。
    私は幼稚園に迎えに行くたびに、キョロキョロと周りのお母さん連中を見渡して恭司君から聞いていた特徴を元に、元カノの存在を、自然に探すようになった…そんな日が続いてたある日一人の女の人と目があった…とゆうよりも、ジーっと見られていたようで視線を感じたからだ。

    2006-04-30 12:13:00
  • 587:

    琴美

    とっさに目を反らした女は恭司君から聞いていた特徴と一致…あの人が元カノ…直感で解った…。幼稚園で見るのは初めてだった…見るところによると歳より若く見えて童顔だ…スタイルも結構良いし他の主婦よりは断トツで可愛いただ大人しそうな見た目と違って性格は悪そうだ…。

    2006-04-30 12:16:00
  • 588:

    琴美

    誰とも挨拶もせずに幼稚園から出て帰る姿は、とても寂しそうで友達も居ない様子だった。
    その夜は私の方から恭司君に元カノの話しを持ち出したが、恭司君の反応はいまいちで、元カノに対して、無関心のようだった…。

    2006-04-30 12:16:00
  • 589:

    琴美

    それからは私もあまり気にせずに普通に過ごしたが、ある日、恭司君が新しい、携帯に機種変した。
    古い方の携帯がリビングにほうり出されてる状態で、恭司君が仕事に行ってる間その携帯を久しぶりに全て見た。

    アドレス帳は男友達…身内そしてほとんどが会社の人メール送受信無し…着歴も全て消去されていた…。
    機種変するのにわざわざ、こっちの携帯の履歴消したりするのがオカシイと思った。だけど消去されてるので何も解らない…そして、最後の調べにかかる…。

    2006-04-30 12:18:00
  • 590:

    琴美

    メールの変換文字だ…。
    新規メール作成らんで、
    あいうえおから全部言葉を繋げて出した。我ながら、恐ろしい程のテクニック…ほんと…探偵にでもなりたいぐらい…
    何時間かかけて出て来た、言葉を予想しながら文章として理解した…。
    同級生の男とは確実にメールをしている様子だったが何よりピンと来たのは一人…元カノとメールをしてそうな内容が予測される…。

    2006-04-30 12:20:00
  • 591:

    琴美

    ただの被害妄想になれば、どれだけ幸せか…
    その日は一日中モヤモヤとイライラしていて、そんな時に限って、恭司君がスロットに行っており、帰って来たのは夜中の23時だ…。優輝はとっくに寝ているが私は寝るに眠れず、恭司君の帰りを待っていて、帰ってくるなり、私はキレた。

    2006-04-30 12:24:00
  • 592:

    琴美

    「ほんまにスロット行ってたん?!」
    「それ以外俺がどこ行くねん!!」
    「誰とスロットしてたん?一人じゃなかったやろ?」「おう…同級生の連れ…」「ふーん…また?どうせ、例の元カノもおったやろ」「ハァ?おらへんわ…だいたいもしおったらなんやねん…俺には関係ないわ…」「ふーん…メールとかして連絡取ってるくせに?!」

    2006-04-30 12:32:00
  • 593:

    琴美

    「……ハァ?だからなんやねん!対してメールもしてへんわ!向こうから入ってくるぶんに返事返してるだけやんけ!!」

    開き直り逆切れする恭司君にさらにキレた…

    2006-04-30 12:32:00
  • 594:

    琴美

    「連絡とらんゆうてたんちゃうん?なんでメールする必要があんの?だいたい、同じ幼稚園で私の存在も、その女は知ってるんやろ!それを解っててわざとか」「ええやんけ別に!友達なんやから!今更なんもないわ!二人で会ったわけでもないし、なんの約束もしてないし!スロットでたまに会うぐらいやけど同級生の男とその女が一緒に来てるんやから!」

    2006-04-30 12:35:00
  • 595:

    琴美

    「そんなん私にはわからん事やん!だいたいメールしてる時点でおかしいねん!しかもご飯誘われてんのも解ってんねん!」
    私は変換で出てきた文字を繋げて予想した事を自信持って言った。

    2006-04-30 12:36:00
  • 596:

    琴美

    「ハァ?ご飯?あぁ〜それは、なんかファミレスで夜中バイトしてるらしくて、そのファミレスにその男と一緒に食べにおいで〜って誘われただけや!実際行ってないし!」
    「実際行ったか行ってないかなんか知らんしこれから行くつもりやったかも知らんやん!」
    「そんなん言い出したら、キリないんちゃん?少しは信用したら?既成事実が、欲しいんか?じゃあ作ってきたろか?!ホンマにウザイでお前!」

    2006-04-30 12:38:00
  • 597:

    琴美

    私が言えば言う程呆れながらキレる恭司君。
    「学生時代に戻りたかったら戻ったらええやん…そのかわり私と別れてからにしてくれへん?」
    「ハァ誰も戻りたいなんかゆうてへんやろ!なんやねんお前!じゃあもうメールもせんし連絡とらへんわ!それで気済むんやろ?!」

    2006-04-30 12:41:00
  • 598:

    琴美

    「何その言い方…しかたなしに連絡取るのやめるぐらいやったら辞めていらんわってか…連絡取るの辞めたからってなんなん?元カノの方にも家庭あって旦那もおるくせに…人の家庭を壊そうとして…私がその女の旦那におんなじ事したるわってか幼稚園にもこられへんようにママさん連中に言いふらしたるから!」
    私は怒り狂った勢いでどうしても許せなかった…。

    2006-04-30 12:44:00
  • 599:

    琴美

    「ハァ!?お前自分のゆうてる事解ってんの?お前に関係ないやろアイツの家庭なんか!お前に他人の家庭潰せる権利なんかあんの?お前がそこまでするゆうんやったら、俺がお前の人生めちゃくちゃにしたるわ」元カノをかばう恭司君に、1番ムカついた。
    私以上にキレる恭司君は、我慢してたかのように、
    私の母の話しを出してきた

    2006-04-30 12:46:00
  • 600:

    琴美

    「だいたいお前のオカンも誰が助けたった思ってんねん!お前の兄弟はどこで何してんか知らんけど自由に生きて、どいつもこいつも俺に対して有り難みがナイねん!そのくせ、お前は、俺の行動にいちいち文句つけてきて!俺はお前のロボットじゃないんやで!俺ははっきりゆうて一切悪いなんて思ってへんし…信用せえへんお前に問題あるんちゃう?まぁ俺もお前なんか信用してへんけどな!もうはっきりゆうて信頼なんか戻る事はナイしな!」

    2006-04-30 12:50:00
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