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1:
あたしの名前は御浜めい。友達には、マメって呼ばれたり呼ばれなかったり。昭和五十年後半に産声を上げてはや二十年は過ぎました。そんなの私の今までのお話。始まり始まり*。'・゚;*。・。
2005-12-12 17:01:00 -
2:
−書き込みは感想スレへ−
◆本スレッドはsage進行です。
◆本編に書き込む場合はE-Mail欄に半角で「sage」と入力してからお願いします。
2005-12-12 17:04:00 -
3:
実家はお寺。父は坊さん。
生を授かった時、まだ母と父は世に言う『ラブラブ』と言われる奴だった。
3年の差で生まれた弟も、昔は間違いなく可愛かった。2005-12-12 17:05:00 -
5:
━━マメ━5歳━━
『ちょっと!!!ゆん!!!お姉ちゃんが先やんか(`Д´*)』
『メイ!!!弟いじめへん!!』
『だって!!ゆんが!!』2005-12-12 17:08:00 -
6:
『ゆんはまだちっちゃいでしょうが!!!』
母は兵庫の山奥も山奥過ぎるような寺の娘。父との出会いは大学時代。仏教大学に通う箱入り娘だった母は、ろくに授業にでないで釣りやら麻雀やらに精を出し、3年制大学に5年居た、ろくでなし父に恋をしたとか。2005-12-12 17:14:00 -
7:
カチャ……。
『ただいまー。ん(゚Θ゚・)メイ何やえらいぶっさいくな顔して。またすねとんか』
ろくでなしも丸くなり、一男一女に恵まれた。坊さんとして毎日ポッポコポッポコとスクーターを走らせる。2005-12-12 17:17:00 -
8:
━━マメ━14歳━━
『おとん!!!あたしのワキスプレーまた使たんか!!』
父はろくでなしが丸くなっただけでなく、私が年々背が伸びるにつれ、
比例の様に体も解体前の本マグロのように丸くなっていた。2005-12-12 17:21:00 -
9:
離婚もした。
我が家はみんなB型である。
関係あるのかないのかは知らないが、離婚しても案外仲良しな関係を築いている。
私は母のしていた馬鹿デカい寺の家事と、毎日の学業になんとか励んでいた。この頃はそんな頃(。´v`。)ノ2005-12-12 17:26:00 -
10:
やらしい話、金銭面は苦労しなかった。
ただ、楽な訳でもなかった。
『坊主丸儲け』
良く聞く言葉だが、実はこれは二つに別れる。
坊さんでも、法外な金額を檀家さん(お客さん)に出させる者も居れば、金額にこだわらずに善意でお参りを行う者もいる。2005-12-12 17:30:00 -
11:
自慢だが、父は後者だった。
そんな父が大好き。
なので、別に至って普通な暮らしをしていた。
贅沢は正月位なもんだった。2005-12-12 17:33:00 -
14:
名無しさん
?
2005-12-12 23:48:00 -
15:
━━マメ━16歳━━
豆少女は学校まで8?は軽くある通学路をマイ自転車でキーコキーコと通学に勤しんでいた。
電車は嫌い。バスは何故かかなり好き。
だが、バスで行こうものなら、電車も利用しなければならないので、豆少女は自転車を走らせる。2005-12-13 13:22:00 -
16:
友達はできた。先生もいい人ばかりだった。
でも失礼な話しだが、志望校ではなかった。
志望校受験の日、それは三月のとある日。
不運な花粉症の豆少女は、試験用紙で鼻水を拭こうかと思った位に、目と鼻水にいじめられていた。
試験の途中から自分の人生と生命の神秘なんか妄想しだしてしまい、確率としては先生の太鼓判を押された志望校に落ちた。2005-12-13 13:27:00 -
17:
テストはいつも百点だった。
そりゃそうだ。
テストは中学に入って1番最初に教えられる内容ばかりだったのだから。
それでも2点とかの生徒を見ると涙がちょちょ切れた。
それなりに楽しかった。なので『充分満喫した』と言う理由で16歳にして自主退学。2005-12-13 13:37:00 -
18:
滋賀県に行ってみた。
夢と希望にうちひしがれて電車をおりたら夢も希望もなくなった。
都会に行けば良かったと心から思った。
トボトボと歩く。
『なぁなぁどこ行くん!!?』2005-12-13 13:43:00 -
19:
『……大阪』
『まぁじで☆連れてったるわ☆乗りや☆』
小さい車からは二つの顔がニョっと出ていた。
カチャ。。。バタン!!!2005-12-13 13:45:00 -
20:
『何歳?彼氏おるん?』
こんな会話が飛び交う。
運転手のコンと言う男、見るからにチャラい。
助手席のよくわからない黒い男もチャラい。
『あ、俺ちょっと便所』2005-12-13 13:47:00 -
21:
バタンッッ!!!
運転手コンはトイレに出る。
突如、助手席の黒いのが後ろの豆少女の隣に。
『( ̄Θ ̄・)』
『なぁなぁ』と鼻息荒く豆少女に近寄る。2005-12-13 13:50:00 -
22:
『あの、意味がわからんのんですが』
乳を掴まれた豆少女は鼻息荒い黒いのに向かって問う。
『まぁまぁ』黒いのは乳を掴んだまま鼻息がより一層荒くなって行く。
『…………ハァ』
━━━━━━バキッッッ!!2005-12-13 13:52:00 -
23:
カチャ。。。
『え?あれ?なんでこいつのびてんの(゚Θ゚・)』
帰って来たコンが何故か助手席に居る豆少女を見て、後部座席の黒いのを見る。
『ちょっと。乳をね。触ったもんで』2005-12-13 13:56:00 -
24:
お伝え忘れていたが、
豆少女は合気道が一応師範級である。
後ろでのびてる黒いのを見て笑ったコンはさっさと豆少女を大阪に運んだ。
番号交換なんてしないが、この男とは、のちにまた出会う事となる。この時はお互い思いもしなかった事だが。
こうして豆少女の放浪旅は幕を閉じた。2005-12-13 14:00:00 -
27:
ジージージージー
それはせみも茹だるような暑い夏の日だった。
━━━ピンポ────ン━
『おいアホ〜!!!さりチャン来たど。暑い暑い』
我が家の本マグロが豆少女の部屋のフスマをウチワ片手に開けた。2005-12-14 12:17:00 -
28:
『お邪魔〜(。・v・。)ノ』
『…ん(pΘ`)………オハヨ』
『あんたもぅ昼過ぎやで!!』
『ホヒ。で、何?』
汗ばむ体を起こすと手探りで煙草を探した。2005-12-14 12:20:00 -
29:
この頃我が家は寺を本マグロの友人坊さんに手渡し、
マンション住まいを始めていた頃。
『あたしなー』
サリはライターを差し出す。
『ありがと。うん?』2005-12-14 12:23:00 -
31:
『いやまじで』
『ハッ(`Д´*)!!!あんた結婚してあんまたってないがな』
『うん。あ、ほんで懐妊☆』
『ハァ!!?』
当時17歳。2005-12-14 12:27:00 -
32:
うるさい耳障りなせみの鳴き声は静かになった6畳の部屋に響き渡る。
『まぁ、って事で(。・v・。)ノ報告☆』
『いやあんた、報告とか。え?あ?んー(。´_`。)』
『ま、何とかなるわ。』
『ならんわ』2005-12-14 12:30:00 -
33:
サリはこんな奴だ。今も昔も、多分この先も。
それからサリの腹はプクプクと膨れて行った。
当時は豆は将来性一切なく、ただただ小説を読み漁る日々を送っていた。
哲学書からエッセイ。何でも読んだ。なんせ暇だったから。2005-12-14 12:34:00 -
34:
それなりにヤンチャはした。
でも根がビビりな為、危ないお薬や葉っぱなんかは恐くてやらずに暮らしていた。
みんなと遊ぶより、
一人で家でゴソゴソして居るのが好きだった。
淋しい女である。2005-12-14 12:38:00 -
35:
季節が流れる、
春にはツクシを横目に散歩したり、
夏は澄み切った空を見たり、
秋には黄昏たり(。´v`。)ノ
冬は冬眠したり、とにかく一人遊びが好きな女である。2005-12-14 12:41:00 -
36:
いつの間にやら季節が流れ、サリは18歳を迎えてすぐの梅雨の時期。
はち切れんばかりに膨脹したサリの腹は、
妊婦さんと関わりのない豆少女には奇怪な物だった。
『そろそろ予定日や』
『ヒッヒッヒーしてるか!!?呼吸が大切ってたまごくらぶに書いてたんやから(*゚Д゚)』2005-12-14 12:45:00 -
37:
『ヒッヒッフーやでマメ。』
『あら。そっか』
『名前何にしよっかな』
『え(*゚Д゚)!!!決めてないの!?そんな酷い!!』
『顔みてからやな』2005-12-14 12:47:00 -
38:
『そんな(*゚Д゚)!!!ほな赤ちゃん産まれてすぐお母さんに『赤ちゃん』って呼ばれんのかい!!そんな切ない!!!あたしならグレちゃうね(`Д´*)!!!絶対グレちゃうね!!!』
『そんなもんやて』
『ヒャ(*゚Д゚)!!あんたの子供じゃなくて良かったよ。あたしゃ本当に。』
『あたしもあんたの母じゃなくて良かったよ』2005-12-14 12:51:00 -
39:
そんな会話をしていると、
『あ(。゚∀゚。)』
『何?』
『破水したぽい☆』
『ギャア(*Φ□Φ)!!!どどどどうするの!!ヒッヒッヒーか!!!』2005-12-14 12:54:00 -
40:
『だからヒッヒッフーね』
『ででで電話!!!救急車!!!』
恥ずかしいが、豆はこの時腰が抜けていた。
『タクシーでいいって』
『タタタタタタタタタタタタタタタ(*゚Д゚)』完全にテンパっていた。2005-12-14 12:57:00 -
41:
病院に着くと先生方が色々な処置をしていた。
バタバタ。。。。
つられて豆もバタバタ。。。
『お連れさん(`Д´*)!!?お静かに!!!』
怒られる。この後も何度か怒られた豆。だって心配なのですもの(。´д`。)2005-12-14 13:00:00 -
44:
名無しさん
??
2005-12-15 08:24:00 -
46:
『(*゚Д゚)ほんまに!!!』
『ほんまですよ(。´v`。)』
その場でわんわんと泣いた。あまりにも嬉しくて、歯痒いような不思議な気持ちだった。
気がつくと看護婦さんのハンカチをヘニョヘニョにしていた。2005-12-15 12:56:00 -
47:
新生児室のガラスにへばりついて猿のようなキノコのような、小さな生き物を何時間もずっと見ていた。
後、サリの経過はすこぶる良く、きっちり5日で退院。
毎日通っていたからか、退院の時の病院の記念写真には何故か豆も写して貰った。
その時にはまさかあんな小憎たらしい子供に育つなど思いもしなかった。
*+*+*凄く不思議で幸せな命の誕生の秘話。2005-12-15 13:01:00 -
49:
豆は2LDKの梅田から徒歩圏内マンションのエレベーターを待っていた。
♪♪♪リンコロ♪♪リンコロ♪♪♪
『はい?うんわかったって。さっきも聞いた』
ポチッッ。。。
『あー、だる。。。。』2005-12-15 13:09:00 -
50:
*+*+*+*ここからはちょっとの切ない恋のお話。ちなみに隆介も絡むのです(。´v`。)ノ
【☆裏☆烏龍茶】
では始まり始まり*+*+*+*2005-12-15 13:11:00 -
51:
『お疲れ様です』
『ちょっと待って。メイ、明日出勤してくれへんかな』
『え(`Д´*)明日はトルネコやるから無理ですって。シフト決めで言いました。』
『本田さん来るらしいねん。?1おらな都合悪いわ』
『知らん。トルネコがほこりかぶってるんです』2005-12-15 13:15:00 -
52:
『チッッ(。´∧`。)』
断れない性格、豆。
舌打ちをすると、長くたなびくロングコートを羽織り、足速に店を出る。
♪♪♪リンコロ♪♪リンコロ♪♪
『はい。あぁ、コウタ。え?いや帰る所やけど。まだ仕事始まったばっかりでしょ。え?熱?あらま。ほな早く帰ってきぃ』2005-12-15 13:20:00 -
53:
彼氏コウタ。
とあるホストクラブのホスト。知名度、実績、評価は4と言った所。
いわゆる売れっ子ホスト。
当時の彼氏。
当時『一生一緒に居たいと初めて思った男』2005-12-15 13:23:00 -
55:
会話なんてろくにない。
店でのコウタがどうかはしらないが、家では会話はほとんどない。ただ一緒に居る事が居心地が良いだけ。
空気感?が多分あうんだろう。
バタンッッ。。。
『はいポカリ』2005-12-15 13:28:00 -
57:
とんでもなく好きな男だったんだと思う。
ただ、二人の誓った
【一生一緒】
は叶う事はなかった。
知り合ったのは豆が17の夏。サリの出産直後、サリの紹介。4歳差の寡黙過ぎる男だった。しかもホストなんて、ちんぷんかんぷんな男だったが、自然と二人は付き合い始める。1年なんてあっという間だった。2005-12-15 13:35:00 -
58:
付き合って1年半の頃。
この頃から二人の間に有る歯車が狂い始めた。
コウタは仕事のストレスでだんだんと不安定になり、虚言癖になっていく。
躁欝病のようになり、狂ったように笑ったり、泣きながら豆を殴ったり、落ち着く事はなく、躁と欝の間は、死んだように何日も黙っていたり。
その度に豆は胃痙攣やストレスで下痢になったりしながら仕事をしていた。2005-12-15 13:41:00 -
59:
─その手を、振り払えばよかったのかもしれない─
食べても食べても何?も痩せて行く。
客や女の子の間でも噂が流れ、仕事にまで支障をきたしている事は、さらにストレスを加速させ、体は狂って行く。
挙げ句の果て、コウタの客からの嫌がらせまでがついに豆を壊してしまう。2005-12-15 13:46:00 -
60:
その日もコウタは泣きながら豆を殴っていた。
もう、抵抗もしない豆に気がつくと、コウタは子供のようにしゃくり上げて泣き出す。
『ごめんッッ。メイごめ…』
『………ね。』2005-12-15 13:49:00 -
61:
名無しさん
ァゲパン
2005-12-15 13:50:00 -
62:
『え…?メイ?…』
『……ねや。死ねや。ほら。手伝ったるから。』
━━━━━ナニカガキレテイタ。。。
『メイ…!?』
『ほら!!!はよ死ねやゴルァ!!なんやったら殺したるからや!!』2005-12-15 13:52:00 -
63:
─だからやっぱり早くに、その手を離してあげたらよかったのかもしれない─
我に返った時、カーテンからは緩やかに、そして温かい日が差し込む部屋に豆は一人でいた。一瞬、昼なのか朝なのか、それとも夕方なのかも解らずに広い部屋に一人。
座り込んで居た。2005-12-15 13:55:00 -
64:
?休憩?ちょっと生々しい話でごめんなさいよ??
>>47-65まで?
アゲパンサン読んでくれてありがとうございます(。・v・)ノよかったら感想スレにもヵキコしてくださいね?2005-12-15 13:58:00 -
67:
名無しさん
なんか好き?この小説好き?内容がイマイチわからなぃ?ごめん。けなしてるわけぢゃなぃの?だから好きなんかも?内容知ろぅとして入りこむのかな‥ いや。きっと何かあるねんて?
2005-12-15 21:17:00 -
69:
名無しさん
????????????
2005-12-15 22:02:00 -
70:
名無しさん
ぁげ
2005-12-15 23:36:00 -
72:
名無しさん
ァゲパン
2005-12-16 00:06:00 -
73:
ルナ
アンパン?
2005-12-16 00:46:00 -
77:
名無しさん
マリーさん?ヮラ
2005-12-16 07:29:00 -
78:
アゲパンサン?ルナサン?ヵキコありがとうございます??
名無しサン?sage協力本当ありがとうございます??
名無しサン?マリーサン?って誰ですか??マリーサンではナィです?気になる?またヵキコ待ってます?2005-12-16 10:09:00 -
79:
>>69さん?ヵキコありがとうございます??わからない時は聞いてくださいね??文章能力がないに等しいので解りにくいと思いますヶド最後までお付き合いして戴けると光栄デス????
2005-12-16 10:21:00 -
80:
立ち上がると同時によたよたと部屋を歩き回る。
『コウタ…?コウタどこ?…ごめん、カッとしただけやで?ごめん……なぁどこ隠れてるん?コウタ…?』
どこにも居ないコウタをひたすら探していた。2005-12-16 14:39:00 -
82:
♪♪♪リンコロ♪♪♪リンコロ♪♪
*゚Д゚)ハッ!!!
『………はい。』
何日たったのかもわからず、いきなり爆音で怒鳴るように鳴り出した携帯に驚き、全身が身震いする。2005-12-16 14:45:00 -
84:
電話を切ると、
枯れたはずの涙が太股にポタリポタリと落ちて行く。
二人の約束した『一生』は、それはそれはあまりに呆気なく簡単に、断絶された。
コウタとの関係は、思っていた以上に呆気ない物だった。2005-12-16 14:53:00 -
85:
それからは、
何かに取り付かれたように狂ったように働いた。
1日中、昼は喫茶店、夜は水商売。
時が立ち、季節が流れると、店長が彼氏になり、しかもゲイだったり。
笑ったり泣いたり。サリもホステスに復帰して、それなりに楽しく、たまに真剣になったりして毎日を過ごしていた。2005-12-16 14:57:00 -
86:
店長がゲイと知って、イボヂで店を辞め、
また時が巡ればマザコンホストと付き合ったり、
二十歳の頃には意味の解らない手切れ金をマザコンホストに貰った。
それなりに、楽しく切ない人生を送っていた豆。2005-12-16 15:00:00 -
88:
幸せ過ぎる毎日だったが、
『あの日』から、やっぱり心底は愛せないでいた。
そんな豆を、隆介はいつも変わらずに笑顔で頭を撫でてくれていた。
『俺がヨーロッパの貴婦人ならさしずめ君はペルシャ猫』これが彼の口癖だった。2005-12-16 15:05:00 -
89:
*+*+*ある日。
『メイの携帯ほんまボロいな。アプリ使えん。』
『そろそろ変えよかねぇ』
『パカパカがペロペロになってるから変えたらいかがか』
━━━━こんな会話が飛び交う木漏れ日。2005-12-16 15:08:00 -
92:
しずチャン
オマメちゃんの小説ォモロィし絶対完結してくれるッて信用ぁるから好きゃゎ??
2005-12-16 23:42:00 -
94:
ハロ??
?しずチャン?ありがとうございます???暇な女でごめんなさい??嬉しィィので更新します?デヘ?
?名無しサマ?sageしてくれてありがとうございます???読んでくれましたか??ォモンナィって??それはシィ?ですょ?2005-12-17 00:33:00 -
95:
♪♪♪リンコロ♪♪リンコロ♪♪
『*゚Д゚)ん?登録外……?誰やろ。』
豆はテロンテロンな古ぼけた携帯を持ち上げた。
ピッッッ。。『…はい?』2005-12-17 00:35:00 -
96:
*+*+*+*次の瞬間。
『。。。ッッ!!!』
豆の携帯を持つ手は、じんわりと汗が滲む。
『…?メィ……?』
小さなコソコソ声で隆介が豆を覗き込む。2005-12-17 00:38:00 -
98:
名無しさん
100━━━(゚∀゚)━━━!!
2005-12-17 00:42:00 -
99:
『メイ、まだこの携帯使ってたんや。』
『……コウタ…あんた、出てきたんやね。』
『長かったヶドなぁ。おかげさまで出所出来ました。弁当付きやヶド。』
『あ、そ。
…………おめ…でとう?』2005-12-17 00:43:00 -
100:
『なぁ、会いたいねんか。今どこ?行くわ』
そんな無理矢理で強引な所は変わっていなかった。
『え、ごめん。あたし今付き合ってるひとが…』
『どこ?』
『いや、だから…』2005-12-17 00:46:00 -
101:
『無理無理。』
『あたしが無理ですから』
----同い年の隆介にはない気迫と威圧感に操られそうになり下唇をキュッッと噛み締める。
『最後やったら最後でいいねんか。ケジメ位つけさしてや。謝りたいねん』
煙草の煙と一緒にため息が初春の空に舞う。2005-12-17 00:50:00 -
102:
『ほんまに最後やで』
まるでそれは自分に言い聞かすように豆は呟いた。
ニットコートに財布と携帯だけ握りしめ梅田の指定された喫茶店へ向かう。
少し震える手を何度も繰り返しきつく握り、乗り込んだタクシーから見える景色はどれもまともに視界には写らなかった。2005-12-17 00:56:00 -
104:
『まぁ、座りや』
『……あ、ミルクティあったかいので。』
注文を告げるとコウタの前に静かに座った。
------これから始まる出来事なんて予想すらしないで。。。2005-12-17 01:01:00 -
105:
今日はここまで?
>>82-106書きました??
名無しサマ?ヒャク獲得ありがとうございます??解りやすい区切りで嬉しいデス?よかったら読んでくださいね??2005-12-17 01:03:00 -
107:
?しずチャン?嬉しィィ??ありがとう??そんな覗ぃてくれてるんゃ????ちなみに感想スレが有るからそっちにヵキコくれたら嬉しぃです?本当ありがとう?
2005-12-17 10:31:00 -
108:
『お前ちょっと肉ついたね。幸せ太り?』
懐かしい、ちょっと皮肉めいた鋭い笑顔でコウタは豆を覗き込む。
湯気をくゆらせるティーカップに手を添えると、ピリピリと温かさが指を伝う。
『……あの、あた…』
『俺やっぱお前が居てな無理なんやん。』2005-12-17 11:26:00 -
109:
『*゚Д゚)!!?いや、最後ってゆうたや…』
『無理。ってかお前には俺しかいてへんやろ』
----また笑う。鋭い目に吸い込まれてしまいそうになる。頭に血が回らない。クラクラと何かが飛び出しそうになる。
『いや、無理…』
『無理ちゃうし。』2005-12-17 11:30:00 -
110:
不敵な笑みが体を縛る。
『部屋借りに行こっか。』
『は*゚Д゚)!!?』
『一緒に暮らすやろ。俺もこのへんに部屋借りな仕事出来んしや。』
『いや(*゚Д゚)ノ無理!!』2005-12-17 11:33:00 -
111:
ガタンッッ!!!
『無理やから!!かっかかかかかか彼氏おるから!!しかも幸せやから!!!バイバイ!!』
勢いよく立ち上がると千円をテーブルに叩きつけ走り出す。
店を出る時、うっすらと笑うコウタを見たが、すぐに目をそらし走る。2005-12-17 11:39:00 -
112:
タクシーに乗り込むと、来る時とは違った【震え】が身を巡った。
来る時よりもはっきりとした、【震え】を感じた。
家に着くのが異様に早く感じた2005-12-17 11:45:00 -
113:
『おかえりィィ(。゚∀゚。)』
『…ただいま』
『えらい遠くまで煙草買いに行ってたね』
『*゚Д゚)!!あ、うん。散歩してた。』
『ほぉ。いいね(。・v・。)』2005-12-17 11:48:00 -
114:
それからは、何もなかった様に毎日を過ごしていた。
コウタからの着信は拒否。
友達伝いにまたホストをしていると聞いたが、そんな事どーでもよかった。
大切な隆介をなにより大切にしたかった。2005-12-17 11:52:00 -
116:
ぁずき
しぉり?
2005-12-17 16:42:00 -
118:
豆は当時、
喫茶店アルバイト。
そう、
【特売インスタントコーヒーをこだわりと自負する店】
アルバイトとしてコツコツ働いていた。2005-12-17 23:34:00 -
121:
『……コウタ。』
『小さい店やなぁ。』
カウンターの豆の目の前に腰掛けると煙草をジャケットから取り出して置く。
静かに、大きなアーモンドの形をした切れ長目に捕われて動けない。
流した水は勢いよく豆の手を流れて行く。2005-12-17 23:44:00 -
122:
『ちょっ…何で…』
『何が?』
笑う顔は鋭く冷たい。
『こんな所まで…何でですか!?帰っ…』
次の瞬間。コウタはグッとカウンターから腕を引っ張る。2005-12-17 23:48:00 -
123:
『逃げんなや。』
掴まれた腕の手先からは冷たい水がカウンターに一滴、また一滴としたたり落ちる。
『離し…ッッ』
『離さんし』
また笑う。掴まれたまま動けなくなっても、水は無情にもしたたり落ちる。2005-12-17 23:50:00 -
124:
『ちょっッッ…と!!!痛いッッ!!離して!!』
我に返るとすぐに、キッと睨みつけ、グッと引き返そうと必死でもがく。
『ははッッ。そーそー、その顔。その顔かなり好き。』
掴む力は強くなり、次第に腕に鈍い痛みが、生暖かいコウタの手の温度と共に伝わってくる。2005-12-17 23:56:00 -
126:
『当たり前やろ!!はよ離…』
『いや。』
『ッッ!!!は!?』
『離したらまた逃げるんやろ。やし嫌。』
その言葉に反応して、ふとコウタに目を向けると、鋭い目は一瞬弱々しく淋しそうに見えた。2005-12-18 00:02:00 -
127:
『………離して』
『嫌。』
『…ッッ、こんなん、絶対間違えてるわ。コウタこーゆうやり方しか出来ひんの?コウ…』
『そーや。俺はこんなやり方しか知らんで?』
睨み逢ったまま、静かな店内は時計の秒針の音が、蛇口から流れる水と不協和音を奏でる。2005-12-18 00:10:00 -
132:
長い沈黙が続く。
『とりま、逃げんなよ。』
----パッと離されると、鬱血直前だった豆の腕は途端に血が巡る。
睨んだままの豆を見てコウタは笑って店を出て行った。2005-12-18 13:13:00 -
134:
『メイ〜(。゚∀゚。)仕事行ってきますよ〜!!!』
----その日は家で煮っころがしを作っていた。
『あ、いってら(´・∀・)ノ』2005-12-18 13:21:00 -
135:
『淋しいか(。´v`。)ノなぁなぁ淋しいかっ☆』
『うんうん淋しいな。いってらっしゃい』
*+*グツグツグツグツ*+*+*
煮っころがしが醤油の匂いを立ち込める。
『お前さん(`Д´*)!!ほんまに淋しいか!!?』2005-12-18 13:23:00 -
136:
『やかましい。はよ行け』
『アン(。´∧`。)ノ』
『いってらっしゃいってば。また夜遊び叩かれんよ』
『ブゥ(`ε´*)ほな行ってきますゥゥ!!!』
『今日も頑張って☆』2005-12-18 13:26:00 -
137:
隆介が出て行った部屋は煮っころがしの匂い。
『あたし天才。いつか道場六三郎を越えるな。うんまじで旨い(。゚∀゚。)ヒャ』
*+*+*ぶつぶつと一人喋り。
♪♪♪リンコロ♪♪リンコロ♪♪2005-12-18 13:52:00 -
140:
『…何』
『寒いって!!!開けて』
『…!!?』
『男出てったしええやん。あー寒!!ってかまたホストと付き合ってんのお前。ハハハ』2005-12-18 13:59:00 -
142:
『ちょっ…と、コウタ……何やっ…て』
『開けてって』
。。。コンコンコンコン!!
『まじでやめてや。あんた気狂ってんちゃうん。帰って』
『寒いから開けて?』2005-12-18 14:03:00 -
143:
『嫌。帰って。』
『ふーん。ほな朝また来よか?男どんな顔すんやろな』
『*゚Д゚)!!』
『お前に会いたいだけやねん。開けて。』
『………ッッ。』2005-12-18 14:05:00 -
144:
カチャ。。。
『あー寒かったァァ!!あ、なんか作ってんのー?醤油の匂い』
『入れへんし。』
----ドアから身を入れようとするコウタの腕を掴む。
『寒いって!!』2005-12-18 14:07:00 -
145:
『話しなら外できくから。出てや』
『入るってば』
『嫌ってゆーてんねん』
『いやー』
『やめてッッって!!!それ以上入んな』2005-12-18 14:18:00 -
147:
『なんでなん。あたしら終わってんで?もうやめよや…』
『嫌や。お前やないと俺無理やねん。なぁ?わかってやメイ。お願いやって』
『無理。今の男はあたしにとってほんまに大切やねん。ごめんな?でもな、ほんっま無理。わかって』
『……わかった…』2005-12-18 14:23:00 -
148:
その瞬間コウタの顔は豆の顔に重なろうと近付く。
『!!!?ッッ!!ちょっ!!』
振り払った途端、コウタは笑い出す。
『お前が嫌でも何してでも俺んとこ連れ戻すし』2005-12-18 14:26:00 -
149:
コウタの力は強くてさすがに太刀打ちできない。
玄関で押し倒され、冷たい腕がロンTに入ってくる
『嫌ッッ!!!やー!!!』
『嫌でもいい。俺の事キライでもいい。でも俺はお前しか無理やねん。』
背中をまさぐる手はブラのホックに気がつく。2005-12-18 14:32:00 -
150:
『や!!!オイ!!ちょっと待ってや!!!ちょっ…』
コウタの荒々しく熱い吐息が耳にかかる。
---ホックが弾かれた瞬間。
豆の頭でも何かか弾かれた。2005-12-18 14:35:00 -
151:
*+*ゴスッッ!!!
鈍い音と共にコウタが倒れて覆いかぶさる。
『っ痛ッッ…!!』
コウタから抜け出し起き上がると、豆はホックを止める。
『……。』2005-12-18 14:37:00 -
152:
*+*合気道は師範並である。
豆だって身の危険を察知すりゃ男一人位、お手のもの☆
ただ、コウタに対しては豆は、【トラウマ】めいたものが有った。なにより情も有ったので、手は出したくなかった。
でもホックが弾かれた瞬間、豆の頭は真っ白に。2005-12-18 14:43:00 -
154:
ぁずき
ぉひさですねー姉さん??育児が大変なもんで??また見にきまぁす??
2005-12-18 21:14:00 -
158:
『出てけ』
『………。』
----黙ってコウタは家を出て行った。
『…………。(*゚Д゚)ハァァァァびびった…。危うい危うい。』2005-12-19 10:39:00 -
159:
朝、愛おしい隆介は煮っころがしを食べるながら
『今日ピィちゃん来てな、旦那さんとやっとこさ仲直り出来てんて(。゚∀゚。)』
なんて嬉しそうに語るとスヤスヤと眠りに落ちていった。
*+*+*これ以上なにもありませんように。強く願った。2005-12-19 10:43:00 -
160:
---気がつくと寝ていた。
『(*゙Д゙)隆ちゃん?ォハョ。先起きたんや珍しい』
よっこらしょっと体を起こし、こんがらがった髪をてぐしでがさつに整える。
『ん。おはよ☆』2005-12-19 10:46:00 -
161:
『?隆チャン、不機嫌か?』
『え。ちゃうちゃう、考え事してた』
『何?』
『なんもナィー』
『気になる木(。´v`。)』2005-12-19 10:48:00 -
162:
隆介は見るからにおかしい態度で、
もしかしてコウタの事がバレたのかと不安になったが、
携帯にも履歴はないし、
昨夜も家には入れていないし大丈夫だろうと、
解釈し、隆介の朝ごはんを作り始めた。2005-12-19 10:52:00 -
163:
『行ってきます(。・v・。)』
『いってらっしゃい☆』
*+*+*パタンッッ。。。。
何事もなく送り出し、ソファでもたげながらテレビをぼんやりと眺めていた。2005-12-19 10:54:00 -
164:
突如。。。
ガンガンガンガンガンッッガンガンガンガンガンッッ!!!
物凄い勢いでドアを叩く音が響く。鳴り止まずにドアは金切り声に近い不快で奇妙な音を響かせ続ける。2005-12-19 10:57:00 -
165:
コウタであることに間違いなかった。
恐怖感が体を震わせる。
隆介が出て行ったのを見計らっての行為だろう。
震えながら携帯を手に取る。
───────────────────────────────────────────────────────────ガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンッッ!!!2005-12-19 11:00:00 -
166:
手先は冷たくなっていて、妙な脂汗がボタンを押そうとする指の邪魔をする。
『怖いって!!何やあいつは!!落ち着け自分ッッ!!隆チャン隆チャン…ドコや隆介(`Д´*)』
----カコカコと携帯画面にかじりつく。
『汗がッッ(*●Д●)!!隆チャン助けでぇぇ!!ビェー(。┰ж┰)』
恐怖が頂点に達した途端、涙が、わんさか溢れ出す。2005-12-19 11:08:00 -
167:
ガンガンガンガンガンガンガンガンガン…ガッ!!!
『*゚Д゚)!!?』
………………………………………………………………………………シ───ン。。。
『*゚Д゚)!!?え?音が…止まっ…た!?』
……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………2005-12-19 11:11:00 -
170:
名無しさん
なんか作文みたいワラ
2005-12-20 00:16:00 -
172:
?作文みたぃですか。下手くそでごめんなさい??でも?読んでくれたんですね??ありがとうございます?頑張るのでまた感想スレにでもヵキコ?して下さいね??
?後で更新します?2005-12-20 12:35:00 -
173:
そっと立ち上がると、玄関まですり足で向かう。
丸い覗き穴に手を添え顔を近づける。
『ん(゚Θ゚・?』
スーツを着た男がスエット姿の人間を掴んでいる。2005-12-20 14:10:00 -
176:
何故か女の子は泣いている。
スーツ姿のコウタが豆に気がつく。
『あ、メイ。』
『え?あの…何…!!?』
『ホラ、あんた。ちゃんと謝りや。』2005-12-20 14:15:00 -
177:
『グスッ。だっ…て…隆ッッ介がっ!!隆介が…』
----隆介(`Д´*)!!?
ますます混乱する。
ドアノブを支える手は、いつの間にか震えが治まっていた。2005-12-20 14:17:00 -
178:
混乱しながらも、ご近所さんへの迷惑になるのではと我に返り二人を部屋に入れる。
『ま、どーぞ。』
何故か茶を振る舞う。
『………』
異様に重々しい沈黙が部屋に充満して行く。2005-12-20 14:21:00 -
179:
『…………あのー…。』
豆は、口火をきってみる。
『グスッグスッ…隆介が、隆介が悪いねん…』
女の子は俯いたまま、綺麗にデコレーションされたキラキラと光る指先で涙を拭う。2005-12-20 14:25:00 -
181:
ドアが開くと、隆介がスーツ姿で部屋に入ってきた。
『ちょっとー!!俺ったら財布忘れ…(゚Θ゚・』
隆介は居間の三人を見て、凝固剤でも食ったかのように瞬時に固まった。
『…え。何』2005-12-20 14:32:00 -
182:
豆は隆介を見て気がつく。
隆介は、豆ではなく、
泣いている女の子に目が釘付けだった。
『………アイリ。』
ボソッッと呟いた声は蚊の鳴く声程小さかったが、静まり返った部屋には充分響いた。2005-12-20 14:36:00 -
183:
『ズッ……隆介…』
*゚Д゚){いやいや、全く意味が理解出来ませんのですが。誰!?この女の子は一体誰ですか!!ちなみにアイリって呼び捨てしちゃうって事はもしや、二股!!?え!!?
これって、修羅場ーーーー!!!?2005-12-20 14:39:00 -
184:
口には出来ずに、頭の中は今まさに膨らみ続けるドリームランド。
この状況、知ってか知らずか、コウタは悠長に煙草に火をつけ一服中。
見つめ合う隆介とアイリ。
この4人、今から始まる熾烈なトライアングル。
そんな事とは露知らず、豆は静かに丸まり茶をすすっていた。2005-12-20 14:45:00 -
186:
『…アイリ、何でここ来たん?俺ら別れたやん』
『ズッ…あたし隆介ッッ、隆介がおらな無理やもッッ…』
*゚Д゚){元カノかよッッ!!2005-12-20 16:53:00 -
187:
『いや、でも別れたやん?確かにいきなりで悪かったヶド、アイリも男と遊んだりしてたし、別れる時も、すんなり別れたやん。気になる奴出来たとかゆーてたやろ?』
『ッッズッ。。でもアイリやっぱり隆介が好きなんやもん』
ボーーーっと二人のやり取りを茶をすすりながら眺める、豆とコウタ。2005-12-20 16:58:00 -
188:
『ってか、メイ、そちらはどなた?』
隆介がため息を吐きながらコウタをちら見する。
『え*゚Д゚)!!あぁ、え?えーっと…んー…』
困る。そりゃそうだ。
『元カレでっす(。´v`。)ノ』なんて軽々言える訳がない。2005-12-20 17:01:00 -
189:
『あ、俺?元カレでっす』
*゚Д゚){おい!!!
『え、元カレ?なんで元カレがおるん?』隆介の顔に困惑の色が浮かび、眉を顰める。2005-12-20 17:03:00 -
190:
『いや…いろいろ有りまして。んー…。』
『てか隆介くんやっけ?元カノ泣いてんねんし元カノと話つけたら?ヨリ戻す?ほな俺メイとヨリ戻すし☆』
ファック!!コラ!!コウタ何言ってんだい!!!}(`Д´*
豆の目は瞳孔が今にも開きます状態。コウタを睨む。2005-12-20 17:07:00 -
191:
『は。メイどーゆー事?』
隆介は今まで見た事ないような顔で豆を見つめる。
『いや、だから、コウタは元カレやヶド、なんてゆーか…』
『好きなんやんか。俺。』2005-12-20 17:09:00 -
192:
コウタの一言で空気が固まった気がした。
『は?ちょっと意味が理解出来ひんねんヶド』
隆介は、強張った顔でコウタを睨みつける。コウタも目をそらさず隆介を見ている。
『理解とかいらんし。つまり隆介くんは、その子と仲直りしたらええやん』
『いやいや、俺はメイと付き合ってるんでー。』2005-12-20 17:14:00 -
193:
20年ほど、男運に恵まれず、モテた事なんて経験これっぽっちもないメイには、
『モテてモテて困っちゃう』
ではなく
『勘弁してくれ』
である。対応力がありません。2005-12-20 17:18:00 -
194:
『じゃあ隆介返してよ』
今度は隆介の元カノ、アイリが豆を睨む。
『嫌。あたしは隆ちゃんしか好きじゃな…』
『でも元カノは隆介くんとヨリ戻したいんやろー?』
*゚Д゚){!!?オイゴルァ!!コウタ!!今あたしめっちゃ隆介に愛かたってたやんか!!掻き消されたやないか!!2005-12-20 17:26:00 -
195:
『いや、あんたに聞いてへんから。』
隆介はコウタを睨み、コウタはアイリを見て、アイリは豆を睨んでいる。
*゚Д゚))))しゅらばって恐い。2005-12-20 17:28:00 -
199:
鳴り響いたのはコウタの電話だった。
『んー、はいはい。ってか面接どーやった今日の2人。あっそーなん。はいはーい。』
。。。ブチッ
『コウタ忙しいんやろ。帰りなされよ。』
豆が呟き放つ。2005-12-21 14:14:00 -
200:
『大丈夫大丈夫』
『遅刻やん』
『俺が規則やし大丈夫。』
『ん(*゚Д゚)?』
『あれ、言ってへんかったっけや。俺店長』2005-12-21 14:15:00 -
201:
『あ、そ。』
元カレの出世なんかより、また修羅場が始まる事へのウンザリ感でいっぱいの豆。
『俺行くわ』
隆介が背をむけた。2005-12-21 14:17:00 -
202:
『ちょっと、隆チャン…!!』
ハッとして立ち上がり、隆介のスーツを摘む
『俺は雇われホストなんで。遅刻罰金あるんで。』
隆介は冷たい目で豆を見た。
『アイリも帰る!!』2005-12-21 14:20:00 -
203:
立ち上がったアイリが豆の肩にぶつかり、振り向くと豆を見て笑う。
----まるで勝ち誇ったような笑顔に虫酸が走った。
アイリは隆介の後ろにピタリとくっつき玄関へ二人が歩いて行く2005-12-21 14:22:00 -
205:
『行ってもたな』
後ろのソファからコウタが言った。
『…………ちょっ…とォォ』
すするような女の声が部屋に流れる。
『え、泣いてんのメイ。』2005-12-21 14:31:00 -
206:
『泣いてるか。┰Д┰)!!』
『鼻声やん』
『っさい!!!ズッ…』
『あっハッッハ』
『何笑ってん!!コウタがッッ!!コウタのせいやねんで!!』2005-12-21 14:34:00 -
207:
震えっぱなしの、豆のビブラートした声は、鼻水と共に部屋に響く。
『まぁまぁ涙を拭いて』
ティッシュが横からニュッッと出て来た。
『やかましい!!出てけ!!』
払い落とす。2005-12-21 14:37:00 -
212:
『あの元カノは手強いよ』
『ハハッッ。うん。』
『彼氏もキレてたよねー』
『…うん。』
抱きしめてるコウタの腕が、小さく震えてる事に気付いた。不謹慎に輪をかけて不謹慎だが、居心地がよかった。2005-12-21 22:16:00 -
214:
『……………ッッ…。』
『…メイ、俺はほんまにお前すきやし。』
包まれていた温かい腕がほどかれる。
『ま…、考えとけ』
立ち上がり、ジャケットを取ると玄関へと向くコウタ。2005-12-21 22:22:00 -
215:
『…………コウ…』
綺麗にシワひとつない、細めのスーツに甘い香りを纏ったコウタの体が振り向く。
『ん?』
『……あ…、いや何もない…』2005-12-21 22:26:00 -
216:
『ハハ。何やそれ。ほな』
コウタを目で送る。
立ち上がる気力がなくて、座り込んだまま。
『じゃねー☆』
『ん。お疲れ。』2005-12-21 22:30:00 -
217:
…パタンッッ。。。。
隆介と元カノが出て行った時よりも、それはそれは柔らかい音で、
コウタを送り出したドアは部屋に音を響かせた。
『…ッハァァァァ。。。。まじヤバイって。どーしよぉ……』2005-12-21 22:34:00 -
219:
部屋にぽつんと一人。
『ってか寒。』
身震いすると、暖房をつけ、カーテンにくるまり、初春の夜空を見上げた。
『ハーァ。もー…。』
一人で見上げる夜空はあまりに大きくて、真っ暗な世界に一人ぼっちになってしまったかのような孤独が襲いかかってきそうで恐くて慌ててカーテンを閉めた。2005-12-22 01:31:00 -
220:
♪♪♪リンコロ♪♪リンコロ♪♪
『ん?鳴ってる*゚Д゚)?』
ソファに転がっている携帯を手に取る。
-------パカッッ。。。2005-12-22 01:33:00 -
221:
『メールか…。』
-----ピッ!!
『はぅッッ*゚Д゚)!!隆チャンから!!どどどーしよ!!別れるとかかカカカ!?』
-----ピッ!!
『……*゚_゚)ん?』2005-12-22 01:37:00 -
222:
【今日から、しばらくは実家帰るわ☆】
『…………。……こんなん…こんなん明らか修復不可能なんちゃうん…。いきなり実家とか、……ちょっ…と、もーぉ…』2005-12-22 01:41:00 -
225:
それから何日も、
魂がどっか行っちゃったみたいに抜け殻の様になりながら豆は生活をしていた。
バイトへ行き、職務をはたして家に帰る。
何日たったかも振り返らず、気の抜けた生活を送っていた。2005-12-22 14:18:00 -
226:
『は!?』
『だから、終わったって』
『それから隆介くんからの連絡は?』
『ん、ない。』
豆のバイト先に来てアイスティーを飲みながらサリは鏡を見ていた。2005-12-22 14:23:00 -
227:
『あんたは隆介くんに連絡しないん?』
『んー。ねぇ』
『いやいや、大丈夫なん?あんた!?』
『え、大丈夫やん。健康よ』
-----カウンターで向かい合いながら洗いものに集中して、サリの声も上の空。2005-12-22 14:26:00 -
228:
『まぁ、隆チャンは隆チャンなりに考えた結果なんちゃうか』
『他人事やな*゚Д゚)』
『だってねぇー。あたしがバタついても、隆チャンの気持ちはどーにもならんでひょ』
『せやけどやな』
----サリの顔はいつになく困った顔。ボーーっと眺める豆。2005-12-22 14:30:00 -
230:
『え(。゚∀゚。)』
サリは、カウンターの豆と、ドアに立ってる隆介の元カノ、アイリと友達の二人組をなぜか嬉しそうに見合わせる。
『しょっぼい店』
------小さな声でアイリの友達が言った。続けてアイリが鼻で笑う。
『……いらっしゃいませー。』2005-12-22 14:36:00 -
231:
『ご注文は?』
『ドンペリ』
『…アルコールはご提供してないんですよー。』
『じゃあピッチャーでオレンジジュース』
『アイリまじウケるってぇ☆あたしもピッチャーでぇ』2005-12-22 17:54:00 -
232:
ぶっ殺したい気持ちを押さえ、ヒクヒクしながら握る伝票は、今にも半分に割れそうになっていた。
『ってかァァ、ピッチャーもないトカぁ?』
『…………オレンジジュースですね。』
はち切れんばかりの血管が脈打ちながら、豆はカウンターに戻るなり食器棚の1番下を勢いよく開けた。2005-12-22 17:59:00 -
233:
『ってかアイリまじで!?』
無駄にでかい声が狭い店内に充満する。
『まーぁじで☆アイリなぁ隆介とヨリ戻ってぇん☆』
?(`Д´*!!?2005-12-22 18:03:00 -
234:
いち早く反応したのは、カウンターの下にしゃがみ込んでいる豆、
…ではなくカウンターに座っているサリだった。
『ちょっッッ豆っ!!!聞いた今!!?おい豆!!』
カウンターから身を乗り出してサリはしゃがみ込んでいる豆にぼそぼそ話しかける。2005-12-22 18:06:00 -
235:
『聞いた聞いた』
スッと立ち上がると、冷蔵庫から缶のオレンジジュースを両手いっぱい取り出す。
『ん*゚Д゚)豆?ジュース多くない??』
『(。゚∀゚。)いーのだ☆』
そんな中、アイリと、その友達は相変わらずボリュームMAXで会話を続ける。2005-12-22 18:12:00 -
236:
*+*+*スタスタスタスタ
『お待たせしました』
『早!!ピッチャーじゃないとアイリ飲まへんで〜ッッ☆』
『(。゚∀゚。)どーぞ』
━━━━━━━━━ドンッッ!!2005-12-22 18:15:00 -
237:
『ッッハァ!!?ちょっと!!何なんよこれ!!』
アイリと、その友達の前には並々とオレンジジュースの注がれた………花瓶。
『ダッヒャッヒャッヒャーーッッ!!』
サリが笑い出す。2005-12-22 18:18:00 -
238:
『意味不明やし!!あんた客馬鹿にしてんの!!?』
----アイリは黒いヒジキみたいな目で豆を睨み上げる。
『いえ(。゚∀゚。)お客様がピッチャーとオーダーしたんで。たらふく飲みたいのかと。』
----しれっと返答。2005-12-22 18:21:00 -
239:
『なめてんちゃうで!!』
幸い、客の居ない店内で、アイリの友達が怒鳴りながら立ち上がる。
『ダッヒャッヒャッ!!!いやいや!!君らが頼んだんやん☆』
サリがカウンターから立ち上がり近付く。2005-12-22 18:25:00 -
241:
『ほんなら、お前らの糞やかましい恋愛話しこそ聞いてへんしなぁ』
サリは笑いながら睨む。
『んやとコラ』
どうやらアイリの友達はヤンチャ娘みたい。
舌を回しながらサリに啖呵を切る。2005-12-22 18:30:00 -
243:
『………だぁっとったらイチビリやがって。しゃしゃってんちゃうぞゴラァ!!!』
いきなりの豆の怒鳴り声にサリ以外は一瞬びっくり。
サリは笑う。2005-12-22 18:34:00 -
246:
ここまで豆がキレたのはアイリの一言が引き金だった。
『隆介はホストやし〜。何気売れっ子やん☆地元でも昔から目立ってたし。あたしフラれた事なかったしまじ腹立ってなぁ☆まぁちょっと泣いたらホイホイ寄ってきたわ。』
これはアイリの友達がオレンジジュースをサリにぶっかける何分か前のアイリの一言。2005-12-23 13:50:00 -
247:
豆は豆なりに隆介を大切にしていた。
それをこんな女の安っぽい『見栄』と『プライド』に掻き乱されたんだと確信すると、なにかがブチ切れた。
『キャハハ!!まじキレてんのー?ってか顔こわぁッッ』
ブチ切れた。2005-12-23 13:53:00 -
248:
━━━━━━━━━━━━━━━━━
『ってッッ』
『豆かなり暴れたな』
『サリこそ。ッッいてて』
『泣いてたしな。なんやあれ。おもんない』2005-12-23 13:55:00 -
249:
サリの手から吹き出すマキロソが、豆の顔の赤々しい擦り傷にしみる。
『ってか、店これ大丈夫なん?かなり痛々しいで。』
『昨日から店長旅行行ってるしあさってまでに片付けたら何とかいけるやろ。サリこそ、ホステスが顔腫れてるとか大丈夫なん。』
『休み決定やわ』
『ヒャヒャ。ほんまやな。ごめんやで。』2005-12-23 14:00:00 -
250:
『謝んなって』
----このサリの言葉はマキロソより身に染みた。
それから何日かはまた、何にもなく平々凡々に流れて行った。2005-12-23 14:04:00