小説掲示板あの頃。のスレッド詳細|夜遊びweb関西版

夜遊びweb掲示板 関西夜遊びweb掲示板 関西
エリア選択

夜遊び掲示板を検索する

スレッドタイトルを対象とした検索ができます。※スペースのあり、なしで検索結果は異なります。

掲示板リストメニュー

あの頃。

スレッド内検索:
  • 1:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    携帯の受信フォルダを開く。あの人からの嬉しいメールは全部保護してある。それを見るたび涙が溢れる。あの人からの指定着信音はもう鳴らない。
    失って初めて気付いた事。
    幸せやった。

    2005-12-21 02:45:00
  • 2:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    別れを選んでやっとわかった。あの人が好き。ほんまに好き。あの人がいたから笑えた。あの人が支えてくれた。あの人がいるから頑張れた。
    もう遅いのに。いまさら、遅いのに。
    神様が願いをひとつだけ叶えてくれるなら、間違いなく願う事。
    〈あの頃に戻りたい〉

    2005-12-21 02:49:00
  • 3:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    あの人はホスト。知らない人の方が少ない。私はあの人を本気で好きやったのにただ好きなふりをしていた。離れるまで自分でも気付かなかった。きっと、たくさんのホスト、色、枕、嫉妬に狂う女、自分を売ったお金で愛を表現し、愛を買おうとする女、嘘、偽り。夜の男と女の汚い世界を見すぎて知らず知らずの間に心が麻痺して本当に人を愛する事を忘れてたんやろう。

    2005-12-21 02:56:00
  • 4:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    私はホストが好き。初めてホストに出会って何人のホストを見てきたやろ。有名な店には、ほぼ行った。メインは必ずナンバー1か役職。ルックスの悪いホストは嫌い。ルックスのいいホストは接客もいい。売れっ子は私の心を癒してくれる。今もあの頃も変わらない私の中のホストの定義。お金を払うからには知名度もルックスも話術も兼ね備えたホストがいい。私の前ではプロでいてほしい。ありきたりな色でその場が楽しければいい。お金は払う。だから望んだ接客をして。私の心には入ってこやんといて。
    あの人に出会うまでは私にとってのホストってこんなもん。割り切って当然。
    そう思ってた。

    2005-12-21 03:08:00
  • 5:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    だけどあの人の前ではひとりの女の子になれた。有名風俗嬢とゆうレッテルを捨てれた。自分の事を源治名じゃなく本名で呼べた。私がグラビアデビューしてから出会ったホストの中で唯一、私の風俗業界での存在を知らなかったから。有名風俗嬢とゆう肩書きに食い付いてこなかったから。

    2005-12-21 03:24:00
  • 6:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    あの人と初めて会話した頃、私は自信に満ち溢れてた。出勤すれば予約でうまる。雑誌に出れば店の電話がパンクする。数々の有名ホストが指名で来る。毎月、雑誌の編集部から特集の依頼が来る。収入も普通の風俗嬢より多い。不動のナンバー1と言われ、客にもホストにもチヤホヤされた。当たり前。そう思って生きていた。傲慢な女やった。今思えば何の自慢にもならない。ホストは私じゃなくフードルの肩書きを背負った風俗嬢の私が好き。そう言い聞かせる事で仕事を頑張った。

    2005-12-21 03:34:00
  • 7:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    新規のホストクラブに遊びに行く時は必ず前もって決めたメインにメールする。私は「仕事は風俗。〇〇って店の〇〇やで」やりとりするうちにこう送る。返信は決まってる。「〇〇ちゃん、知ってるよ!よくヘヴンのってるやん」このメールを見て自分に念をおす。ほんまの姿は見せへん。風俗嬢〇〇やから。
    けど、あの人だけは違った。「ごめん、俺ヘヴンみーひんから風俗詳しくないねん」新鮮やった。あの人は若いけどベテランホスト。私はあの人が新人の頃から知ってる。でもその頃付き合ってた男にホスト一切禁止命令を出されて遊びにいけなかった。あの人が新人の頃に店に行ってたら今頃どうなってたんかな?もっと早く出会いたかった。私の心が麻痺する前に。心がすさむ前に。
    たくさんの風俗嬢やフードルを見て接客してきたはずのあの人が全盛期だったあの頃の私を知らなかった。私はメールを送ったその日に会いに行った。

    2005-12-21 03:49:00
  • 8:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    久しぶりに生で見る顔はストライクゾーンど真ん中。あの人が最初に私に言った言葉。「はじめましてのような違うような」自然に笑えた。私は「喋るのは、はじめまして。でも昔から知ってたよ。キャッチしてる頃知ってねんで」そう言うとあの人は「えっ?だいぶ前やん。キャッチとかバリはずいやん。」そう答えた。あの人はルックスと天性であっとゆうまにナンバー1になってキャッチなんかほとんどしてない。あの人の存在は知っててもあの人がキャッチをしてた姿を知ってる人はほとんどいないはず。あの人は今、某ホストクラブの代表やから。

    2005-12-21 04:03:00
  • 9:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    昔の時代のミナミやいろんな事話したなぁ。「何才?年令不詳よなぁ?」「顔出しした時からずっと公式年令変えてへんねん!サバ読んでるよぉ」ほんまの年令ゆったらびっくりしてたなぁ。私の趣味は若造り。スタイルも肌にも気を使ってたから嬉しかった。それからあの人はヘヴンを何冊か持ってきた。「すごいやん!アイドルやん!今の時代でこんな子おったんやぁ」嬉しかった。あの人の元彼か色彼かわからんけと、一瞬グラビアにのってたお客さんいててんな。今でもあの人とその子が関係あった事は有名。「ひさしぶりのフードルやわぁ。昔は何人かおったけど俺しらんだけで〇〇ちゃんてかなり有名なんやな」

    2005-12-21 05:26:00
  • 10:

    名無しさん

    おもろそうやからあげ?

    2005-12-21 19:40:00
  • 11:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    私は言った。「仮面かぶってるだけやで。本名は〇〇。やから本名で呼んでな!」自分でも不思議だった。自然に口から出た本名。いつもと違う感覚だった。私は彼のホストデビュー時代を知っている。あの頃の私は顔出しなんかしてないただの風俗嬢。彼氏はあの人も知ってるホスト。色枕で有名やったホスト。あの人はきっと思ったやろな。本営でがっつりひっぱられてたって。私は近づいた心の距離を一歩離す為に真実を語った。メインホストには絶対に内緒にしてきた事を。この時から私はあの人に恋のかけひきをしてたのかもしれない。私を特別扱いしてよ。私と他の客、一緒にしたらあかんよ。あなたにだけ過去を話すんやから。

    2005-12-21 22:19:00
  • 12:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    私は付き合ってたホストと結婚していた。最初は色彼。むしろ趣味。こいつの女好きは天下一品。寝る暇もおしんで女と会う。やる。その中のひとりだった。だけど私は惚れた。ほんまに惚れた。だから、こいつの女ぐせの悪さには泣かされた。家に行ったら趣味彼がいた事もある。ベットに裸で。あいつがはまってたRPGのゲームをロードしたら登場人物に色彼の名前がついていた。財布の中には色んな女とのプリクラ。キスしてるのは当たり前。結婚します!とかゆうコメントまであった。そのたびに私は発狂した。気が狂ったかのようにキレた。私はあいつにお金を落としてたから。自分よりお金を落としてない女に時間を使うあいつが憎かった。愛は憎しみと紙一重。その意味を19才で知った。あいつとは半同棲。帰ってこない日は色彼の家。色んな嘘をつくけどわかっていた。帰ってきた日はあいつが寝ている間に携帯チェック。ほんま嫌な女。見るたびに怒りで血の気がひく。鳥肌がたつ。こんな偽物の愛が続くはずなかった。

    2005-12-21 22:33:00
  • 13:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    身も心も疲れ果てた。今まで付き合った男はみんな私にはまった。浮気なんかされた事ない。男はいいなり。そう思ってた私が惚れた男にさんざん振り回された。お金と指名は簡単に手に入るのにあいつの愛は手に入れられへん。嫉妬だらけの嫌な女。色に溺れたバカ女。みっともないと思ってきた女の姿に自分がなった。ある日、私は見た。あいつが客でもない女と手をつないで歩いているとこを。我慢してきた心、少しだけ残っていた信じる心が壊れた。

    2005-12-21 22:42:00
  • 14:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    そのまま携帯番号を替えに行った。メルアドも替えた。あいつの荷物は全部捨てた。あいつが大事にしてたアルマーニのスーツもグッチの時計もシャツもベルトも。私が買ったエルメスのネクタイもカバンも。鍵の救急車を呼んで鍵も替えた。あいつのメモリーも受信メールも送信メールも消した。そして私も姿を消した。

    2005-12-21 22:46:00
  • 15:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    人生で初めて味わった挫折。敗北。私は精一杯愛した。言葉、行動、そしてお金。すべてをかけて表現した。それが伝わらなかった。がむしゃらに恋をした半年間の苦しみを痩せ細った体が語っていた。

    2005-12-21 22:50:00
  • 16:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    私は仕事に没頭した。何かに狂ったかのように働いた。信じるのはお金と自分だけ。忘れていた心のゆとりを取り戻した頃、あいつを目にした。風俗雑誌のホストページのグラビアで決め顔のあいつを。[不動のナンバーワン]と書かれていた。相変わらず女騙して、金しぼりとってんやな。あいつは人間じゃない。私から恋愛感情を奪った。あいつへの恨みを踏み台にして生きていた私はあいつのページを破り捨てた。
    私はあいつと離れて充実した生活を送ってた。仕事とクラブと遊びと。ホストなんか興味ない。普通の二十歳の女の子。ただ風俗嬢なだけ。この頃からかもしれない。私が客の前で本当の自分を隠して風俗嬢を演じるのを徹底したのは。客は金にしか見えない。お金さえ払えば夢を見させてあげる。体は売る。だけど心は売らない。作った笑顔。作ったセリフ。作った愛敬。気付いたらナンバー1になっていた。顔出しNGのナンバー1に。

    2005-12-21 23:05:00
  • 17:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    少し優しくすれば客は喜ぶ。泣いたふりすれば優しくしてくれる。週に1回の来店が2回、3回に増えて、客ははまる。風俗嬢の私に惚れる。なかには借金してまで通う客もいた。そんなん関係ない。惚れたら負け。私はあいつに惚れて負けた。惚れた相手の為なら何でもできる。それを知ってる私は強かった。客はつかみようのない私にはまっていく。おもしろいぐらいはまる。『バカ、お金が絡んでるから相手してんねん。』たまに素の自分がつぶやく。だけど私は風俗嬢。自分の体を売って生きてる風俗嬢。心も体も汚い。そんなの知ってる。一回汚れたものは同じ。お金がすべて。自分さえ、本当の自分さえ売らなければそれでいい。

    2005-12-21 23:15:00
  • 18:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    店ではいつも明るい子。バカキャラで送りの車の中ではムードメーカー。ナンバー1やのにつんけんしない。こう言われて店の女の子にも人気があった。やけど店の女の子の前でも風俗嬢〇〇。絶対に素は見せない。女の子達は相談してくる。「どうやったらそんなに指名が取れるんですか?」「ホストの彼氏が冷たいんですよ。他に女いるんですかね?」「○○さん、ホスクラいかないんですか?何の為に風俗してるんですか?」全部におきまりの言葉で答える。私が、ナンバー1の私がホストに色られてたなんか言えるわけがない。冷静でかっこいい女を演じていた。それがくせになっていた。

    2005-12-21 23:24:00
  • 19:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 20:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    ミズキに聞いた。「この店な、自分で選んだん?」ミズキはあっさりと「彼氏にね、ここが稼げるって教えてもらったんですよ。昔の彼氏のエースがここにいたらしいんですけど知ってますぅ?ルックスいいし金は使うけどかなり執着する痛い子やったみたいですけどね。」って言った。ブチ。久々に頭が音をたてるぐらいムカついた。あいつ私の事こんなんゆうてんやな。エースでしたか。そりゃどうも。今はこの店のエースですけどね。頭に血がのぼる。ミズキには「色んな女の子おったしわからんわぁ。ホストと付き合ってる子いっぱいやったし。とりあえず好きな人の為に頑張るなら一生懸命しやなな。」軽く言い放った。バカのミズキに痛い子って言われたし。まあいい。私を抜けるもんなら抜いてみろ。前にも増して私は指名を増やした。《誰にも負けない》

    2005-12-21 23:56:00
  • 21:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    ミズキは私になついてきた。「聞いてくださいよぉ〜」って近づいてきてあいつの話をする。うんざり。あいつの事を聞くたび惨めな自分を思い出す。吐き気がする事もあった。何回もミズキに「そいつ色枕趣味の女好きやで」って言いそうになった。ミズキは毎日あいつの店に通っていた。まあエースに近かった。毎日の稼ぎのほとんどを使っていた。愚痴は聞いても私は止めない。ホストにお金を使う女には一貫していた。はまってる時に何を言われても聞かない。私がそうやったから。あいつに狂ってた時期に親友を失った。私は親友が泣いて止めるのも聞かずにあいつに金を使った。それでも愛して欲しかったから。私の純粋な気持ちをあいつは裏切った。受けとめようともしなかった。いつか痛い目にあうやろな。過去は過去。あいつを恨む気持ちも忘れてたある日、ミズキがこう言った。

    2005-12-22 00:05:00
  • 22:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    「彼氏がね、前ここで働いてた元エースの事ばっかり言うんですよ。あいつは凄かったって。俺にあそこまで惚れた女はおらんって。俺のせいであいつはおかしなってん。もっと大切にしとけばよかったわぁって。彼氏、元エースの事好きやったんですよ。多分ね。私、元エースに負けたくないんですよ。別れて1年もたつのに彼氏は元エースの事忘れてないんですよ。むかつくでしょ?ミズキだって頑張ってるってわからせたいんですよ。」
    一瞬、頭が真っ白になった。誰の事かわからんかった。でもあいつのエースでこの店で働いてるのは私だけ。私の事に間違いない。あいつは私の事まだ覚えてる。一生懸命やった事わかってた。久しぶりに動揺した。

    2005-12-22 00:56:00
  • 23:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    プライベートで何があっても客には関係ない。接客は完璧にして当然。今もかわらないポリシー。そのポリシーがあの日は守れそうになかった。こんな状態では仕事したくなかった。何でこんなんなってんねん。あいつの事は忘れたはずやん。ぐちゃぐちゃの頭を整理する為に早退した。予約を全部けった。今なら簡単に答えが出る。まだあいつの事を忘れてなかった。好きやった。完全燃焼してない恋を無理矢理終わりにしてただけやった。あいつと別れて作り上げた偽りの強い自分でいる為にあいつを心の中から消したふりをしついただけやった。

    2005-12-22 01:03:00
  • 24:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    帰った私は酒を浴びた。あいつとの思い出がよぎる。消す為にまた飲む。もう1年もたつのにあいつの顔も声も体もしぐさも鮮明に浮かんでくる。酒を浴びても浴びてもあいつが出てくる。ミズキの入店がきっかけでわかった。きちんとけじめをつけなあかん。何も言わずに消えたんや。あの過去から逃げてたらあいつを完全にはふっきる事ができひん。

    2005-12-22 01:09:00
  • 25:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    私はミズキにメールした。【ミズキの彼氏の店、連れてってや。】酔った勢いもあって私はあいつの前に姿を現わす事にした。
    あいつの好みで伸ばしていたままの長い髪を念入りに巻いた。ロングのストレートが好きなあいつに反発するかのように。あいつが嫌いやったお姉系の服を着る。あいつと離れて買った時計、ブレス、ネック、リングをつける。あいつが嫌いだった香水をつける。バーキンを持つ。あいつが知らない私の姿になる。1年とゆう歳月は私の見た目も変えた。過去と決別するにはちょうどいい。あいつのタイプと正反対の格好。もう迷いはなかった。変わった自分を見せに行く。私はあいつといた時から働いてる店で今はナンバー1と伝えに行く。あんたの客と同じ店と教えてあげる。それから本当に愛してた事を話す。それで頭からあいつを完全消去する。

    2005-12-22 01:22:00
  • 26:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    ミズキとミナミで待ち合わせた。久しぶりにこの街にきた。二度と足を踏み入れる事はないと思った街。御堂筋の左側。ミズキと会ってあいつの店に迎う。ミズキは嬉しそうに場所を説明するけど私は知ってる。何回通ったか。この道を何回通ったか。あいつの店のビルが見えた時深呼吸した。ビルの下でミズキがあいつに電話する。あいつがもうすぐ降りてくる。もう一回深呼吸してナンバー1の〇〇になりきる。エレベーターがあいた。

    2005-12-22 01:28:00
  • 27:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    1年ぶりに会ったあいつはやつれてたように見えた。ミズキが私を紹介する。「ナンバー1の〇〇さんやで。お世話になってんねん。」あいつが私を見る。そして「初めまして」笑いながら言う。私はかけてたサングラスをはずして笑顔でゆった。「初めまして、〇〇です。よろしく。楽しませてね。ホスクラ来るの1年ぶりやから」本名は言わない。今の私には入り込ませない。あいつは目が点になっていた。ギャルだった私の変貌もやけど消えた女の出現にあきらかに動揺していた。だけどあいつもプロ。横には太客のミズキがいる。「こちらこそよろしく。エレベーター乗って下さい」冷静なふりをする。

    2005-12-22 01:36:00
  • 28:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    店に入る。席に座ると懐かしい顔がよってきた。かつて店ぐるみで私のヘルプをしていた子だ。私は初めましてと言う。どっかで見た事あると言われても初めましてで通した。1時間たった時にあいつがミズキを帰そうとした。私に話あるからって合図する。ミズキを帰してあいつは私の横に座った。

    2005-12-22 01:41:00
  • 29:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    「ほんまびっくりしたわぁ。〇〇やろ?マジあん時ごめん。俺ほんまに後悔してん。また会えて嬉しいわ。つーかお前変わったなぁ。きれいになったわ。」「私は変わったよ。あんたのおかげで強くなった。もう昔のきもい私は忘れて。あんな姿、恥以外の何でもないから。あの時はあんたが好きすぎて自分を見失ってたわ。嫌な女やったやろ?しつこくしてごめんな。でも私はあんたがほんまに好きやった。誰よりも愛してた。」目をそらす事なく伝えた。自分でも気付かないうちに強くなってたと再認識した。

    2005-12-22 01:49:00
  • 30:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    「俺な、ミズキからナンバー1がなって聞くたびにお前ちゃうんかって思っててん。今日ナンバー1と来るって聞いた時、お前が来るかもって気がしてん。だから俺なりにお前にいわなあかん事整理してた。お前は俺が生きてきた中で一番俺を愛してくれたわ。親よりもな。ホストしてたらいろんな女見るやん。軽がるしく好きゆう奴なんかいっぱいおったわ。確かに俺の為に風俗して金使う女がほとんどやわ。でもお前がくれた以上の愛は感じひんねん。俺あん時バカやったからな、お前傷つけて泣かせてもこいつは俺から離れへんって思っててん。お前の愛情にうぬぼれて勘違いしててんな。お前がおらんなった時、俺初めて気付いてん。お前の存在のでかさや、安心感にな。それとお前が好きって事にな。後悔したわぁ。最後の方なんかお前ガリガリやったやん。苦しめてんなあって。

    2005-12-22 02:00:00
  • 31:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    ホストやめようと思ったわ。惚れた女を幸せにできひんかった俺に何ができるねんって。悩んだわぁ。お前の家行ったもん。でもお前鍵変えてたやろ?俺、それ見てな思ってん。もうこいつを振り回したらあかんって。あんだけ自分を犠牲にして俺を愛した女が俺を拒絶してんねん、離れようとしてんねん、俺が現れたらあかんって。俺なあ、あん時はマジで泣いたぞ。泣きまくって開き直ってん。ナンバー1でおる事がお前がしてくれた事へのお返しやから、引退まで絶対誰にも負けへん。決めたら楽なったわ。やるしかないからな。趣味を一切やめたわ。俺に関わりたいなら金がいるでってな。お前がな、安売りすんな、時間使った分金使わせてってよくゆってたやろ?その意味がわかったわ。

    2005-12-22 02:10:00
  • 32:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    お前をほったらかして遊んだ女は全員風俗に沈めたわ。お前が泣いてる間えー思いしとってんから当然やって思ってな。値打ちこくようにしてん。そしたらな売り上げ3倍になったわ。欲しい物何でも買えるし、何でもできたわ。でもな、恋愛感情と情を失ってん。満たされへんねん。お前を好きやったって気付いた日から俺、女が金にしか見えへんなってん。最低やろ?」

    2005-12-22 02:17:00
  • 33:

    名無しさん

    オモろいからアゲ

    2005-12-22 02:28:00
  • 34:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    一気に喋ったあいつの目線は下をむいたまま。私は何から切り出せばいいかわからんかった。こいつは現役ホスト。口では何でもゆえる。絶対信じるか。信じるのは自分とお金だけ。大丈夫。今の私は大丈夫。だからこそ本音を言おう。  「私なけじめをつけに来てん。ミズキがうちの店来てからな、ううん、雑誌であんたのグラビア見た時からやわ、あんたを思い出すようになってん。そのたびにな、あんたと離れて築きあげた偽りの自分になって忘れようとしてん。忘れようとすればする程、自分を偽るねん。風俗嬢〇〇がどんどん完璧になっていくねん。指名はのびる一方やわな、お金にも困らんわ、やけど淋しいねん、心が。あん時必死やったからな、偽るなんて事知らんかってん。ありのままの私でぶつかってたやん。今はありのままの自分がわからんなってん。偽りすぎてな。それでよかってん。やからこそ、今の私をあんたに見せて過去を消し去ろうとして会いにきてん。過去を忘れれば今の私は偽りじゃなくなるやろ?やけどな今やっとわかった。あんたの話聞いてやっと気付いた。あん時があるから今があんねんな。あん時の私も輝いてたも

    2005-12-22 02:36:00
  • 35:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 36:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    私はすっとした。すっきりした。あいつに嘘も偽りもなく本音がゆえたから。過去の自分を認め、受け入れたこの日、私の人生は変わった。

    2005-12-22 03:16:00
  • 37:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    「帰るわ。チエックして。来てよかったわ。ありがとう。あんた頑張りね!お互い引退までナンバー1やで!」リズムにのって言った私にあいつが一言。「俺も帰るわ。」「はぁ?何ゆってんな?お客さんおるやろ?」「今、接客できる精神状態ちゃうねん。俺かなり動揺してるねん。お前が遠いねん。あんなに俺に惚れ込んでたお前がごっつい遠いねん。この1年、お前への後悔とお前からの愛にすがって頑張ってきたのに、突然現れて、あっさり楽なったわってふっきられて、俺明日から何を支えに頑張るねん?めっちゃ頭うったやんけ。お前泣かせた罰やな。お金はいらんわ。こんぐらい安いもんやわ。あと携帯教えてや。」「今は別々の人生やろ?電話とかいらんよ。送り出しもいらんで。さて明日からはもっと指名とれそやわぁ」私は席を立ってドアに向かった。一緒に出てきたあいつにここでいいって手で合図してエレベーターのボタンを押す。

    2005-12-22 03:30:00
  • 38:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    ドアがあいてのった瞬間あいつも乗り込んできた。 「びっくりした!いいよ。お客さんとこ戻りって」「今やっと昔のお前の顔したわ。今もきれいやけど俺は昔の顔が好きやな。」
    涙が出そうになった。あいつが、見苦しい私を見てきたあいつが過去の私を誉めた。消し去ろうとしていた過去の私の方がいいって言ってくれた。顔の事だけかもしれない。だけど私は嬉しかった。大好きだったあいつに大嫌いだった自分を誉められた事が。

    2005-12-22 03:37:00
  • 39:

    りん?

    ぉまめ?トコのスレ見て飛んで来たょ??
    おもしろいし、頑張って完結してね??応援してます??又?来るね???

    2005-12-22 05:33:00
  • 40:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    りん?ちゃん?ありがとね?長くなりそうやけどお付き合いお願いします?

    2005-12-22 05:38:00
  • 41:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    サングラスかけててよかった。本当の涙は誰にも見せない。あいつと離れた時に決めた事。あいつが手を握った。忘れてはない、体が覚えていたぬくもりと感触。完全に本当の自分に戻った気がした。だけど頭は素の私でいる事を許さなかった。「離して。私、タダじゃないねん。お金もらって触らせてる体やねん。商品やねん」体を売る事で、体をお金に変える事で存在価値を確認しすぎた私の口から勝手に出た言葉。あいつは悲しそうな顔をした。

    2005-12-22 05:50:00
  • 42:

    名無しさん

    めたぉもろぃ?はゃく読みたいな?頑張ってね?

    2005-12-22 06:00:00
  • 43:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    もう元の私には戻れない。過去を受け入れても、私は変わってしまった。だけど涙は溢れた。とめどなく溢れた。自分で自分がわからない。泣く事を忘れて生きてきた一年間。あいつの一言で、一瞬で泣いた。やのに体が拒否反応を起こす。あいつは私を抱き締めた。謝りながら強く抱き締めた。懐かしいにおいがした。私が好きだと言ってた香水のにおい。でも私は抱きつく事はしなかった。「今の私、そんなに安くないから。」腕を擦り抜けあいつから離れた。エレベーター止まったままや。1のボタンを押す。いつもの冷静な私に戻る。エレベーターが1階についた。「ちゃんとご飯食べるんよ!帰るな。堺筋でタク乗るからここでバイバイ!おやすみ!」完全に風俗嬢に戻っていた。作った笑顔。作った声。タクの中で考えた。出した答え。〈一生作られた今の自分で生きていこう。過去を認めても自分には戻れないってわかったんだから〉

    2005-12-22 06:07:00
  • 44:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    開き直ったら、なおさら楽になって爆睡した。目覚めは壮快。いつものようにシャワーを浴びて準備をする。今日も仕事頑張ろう。いつものように店に行く。予約の確認をする為にリストに入る。「今日は予約電話いつもより凄かったぞ。ラストまできっちり受付開始5分で埋まりましたよ!ナンバー1!」マネージャーが微笑む。こいつは女の子をおだてりゃいいと思ってるからたまにうざい。今日は金曜日。埋まって当たり前。「頑張るわ。」それだけ言って私の専用の部屋に行く。いつものようにセット完了してコールする。今日の1本目は誰やろ?作られた笑顔で客を待つ。私の前に、風俗嬢〇〇の前に現れたのはあいつだった。

    2005-12-22 06:18:00
  • 45:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    「きのう来てくれたから来た。めっちゃ電話したわ。一番に予約とれてよかった。俺、ちゃんとお金払ってる客やからな。」あいつは部屋に入るなり寝転んだ。「俺お前帰ってからすぐ早退してんやん。色々考えてんけどな、悩んでもしゃーないから、会いにきてん。」天井を見つめて言う。ここは店。あいつは今お客様。私はこの店のナンバー1。仕事。「ありがとう。でもミズキに見られたらどうするんよ?気をつけてよ。」言いながら寄り添う。

    2005-12-22 06:26:00
  • 46:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    「なぁ、腕まくらしながら抱き締めてや。お金払ってるからいいやろ?久しぶりに女に甘えたいねん。」そういや、よく腕まくらしたな。覚えてるんや。私は言われた通りする。きつくあいつを抱き締めた。きのうと同じにおいがする。ギャル男だったあいつもキレイ目と呼ばれる服装に変わってた。「相変わらずスーツしか似合わんな」おちょくる私にあいつはキスをした。何度も何度も唇を重ねた。

    2005-12-22 06:32:00
  • 47:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    私にとってキスはセックスより大事。今もずっと。エレチュウもうまく交わす。ホストとはセックスしてもキスはしない。私がキスの重みを知ったのがこの日。あいつとの一年ぶりのキス以来私は客とのキスをやめた。それで来なくなるならいい。絶対売らない物が二つになった。心とキス。キスをしない風俗嬢になった。

    2005-12-22 06:38:00
  • 48:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    あいつは次の日も店に来た。その次の日も。来ても脱がない。キスをして抱き合うだけ。離れてた時間をうめるかのように強く抱き合う。あいつが買った時間内だけ。あいつが帰ればキスをしない風俗嬢に戻る。あいつはいつも悲しい笑顔で帰る。

    2005-12-22 06:43:00
  • 49:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    5回目の来店であいつは私を貸し切った。7時間をお金で買った。今はいつでも家で帰りを待ってる私じゃない。呼ばれればすぐ行く私じゃない。あいつはそれをわかりきっていた。「俺めっちゃエースやん!お前の太客やん。何もしやんでいいし楽やろ?」「あんたがおらんくても指名でうまりますぅ!貸し切れただけありがたく思ってよ!やけど何がしたいん?私もうあんたの店いかんで?エースにはならんよ。」聞く私にあいつは「俺、信用ないなぁ。まだ疑うか?俺も一応ナンバー1やねん。ひとりの客の為にこんなに時間使うかぁ!俺はな、お前が他の男を接客すんの嫌やねん。お前の存在が今より遠くなりそうやねん。手の届かんとこにいくのが嫌やねん。これ以上自分作って風俗嬢になりきらせたくないねん。お前、よく笑うし笑顔かわいいけど、目、笑ってないやん。昔の笑顔と違うねん。お前のほんまの笑顔を奪ったんは俺やわ。やからお前をほんまに笑わすのも俺やねん。お前があん時みたいに笑うまで俺はここに来るから。」

    2005-12-22 06:56:00
  • 50:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    42さん?ありがとぉ?嬉しい?いっぱい書くから最後までよろしくね?

    2005-12-22 07:01:00
  • 51:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    「バカじゃないん?私、笑ってるし。あんたが毎日来たら他のお客さん困るやん!だいたい何でそこまでするん?一年たてば人間は成長するねん。過去は気にせんとこよ。いい思い出やし。惚れたら負けやん、恋愛は。あんたは悪くないよ」「じゃあ、俺、今、負けやな」えっ?笑いながら言われてもわからんやん。「俺、お前が好きやわ。絶対に好き。愛してる。もう離したくない。失いたくない。俺にとってお前が運命の女やねん。やり直して欲しい。それから風俗やめて。お金ならなんぼでもやるわ。やから、もう体売るな。売る必要ないから。」

    2005-12-22 07:11:00
  • 52:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    かりにもあいつはナンバー1ホスト。不動のナンバー1。私が体を売って稼いだお金でその地位を維持していた事もある男。そのあいつが仕事を辞めてと言っている。私を好きだと言っている。負けず嫌いが負けを認めた。私は正直困った。私はあいつと別れてから頑張って今の私を築き上げた。ナンバー1の座。そんなに簡単に捨てたくない。プライドだってある。何よりこの仕事を辞めたら存在価値に認識する場所がなくなる。

    2005-12-22 07:29:00
  • 53:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    色んな思いが交錯して戸惑う私にあいつはとどめを刺す。「俺はお前が必要やねん。お前がこの世におる事の大切さは誰より知ってるわ。お前の客の誰より知ってるわ。俺は風俗嬢のお前も元のお前も知ってるねん。二人のお前を知ってる奴俺以外におるか?全部受け入れるから。お前の傷ついた心も笑い方忘れた目も、売り続けた体も、作られたお前も全部。もちろん昔の嫉妬に狂ってたお前もな。全部全部わかって好きやねん。お前を幸せにできるのは俺だけや。お前の言う事なら何でもきいたる。望む事は何でもしたる。やから、風俗あがってくれ。俺のとこ帰ってこい。俺を好きじゃなくていい。時間がかかってもいいから。だから、もう体を売るな。俺がお前を買う。」

    2005-12-22 09:00:00
  • 54:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    2年半の月日が流れた。
    何不自由ない生活。あいつは私を世間でゆう幸せな女にしてくれた。目が笑うようにもなった。作る必要もなかった。平凡な毎日が当たり前に過ぎていく。あいつは浮気なんかしない。仕事以外で女と関わる事もない。誰もが羨ましがる夫婦だった。不満なんかない。
    けど私は
    離婚した。

    2005-12-22 09:48:00
  • 55:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    離婚で人生の歯車が狂う事も気付かずに。
    不幸になる事も気付かずに。
    私はわからない。なぜ離婚したのか。今、よく考えてもわからない。あの時の自分に聞きたい。何で?
    あの時の自分に言いたい。アホやろ?

    2005-12-22 09:51:00
  • 56:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    離婚してしばらくは遊んだ。ホストもいっぱい行った。楽しくなかった。中身のない男を相手に喋るのは疲れる。あげくにルックスがいまいちだと叫びたくなる。やっぱり自分の存在価値が知りたくなった。戻るところはただひとつ。
    風俗。
    私はソープデビューした。雑誌に顔出しする事に決めた。失う物は何もない。売るのは自分。私は商品。ならおおいに宣伝しよう。同じ商品だ。完売する方が価値がある。私はソープでナンバー1になる。そう決めた。離婚で何かがふっきれた。あんなに断り続けた、本番行為を当たり前にする。だってソープだから。女の武器をあますとこなく使ってお金にするところ。それがソープ。

    2005-12-22 10:01:00
  • 57:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    店は私をかわいがる。大事にする。指名を取るから。稼ぎ頭だから。不景気な時代に毎日MAXの指名が取れるソープ嬢は本当に少ない。色んな意味でソープ業界での地位を作った。名前はあの時と同じ。私にはこの名前しかない。ぴったりだ。

    2005-12-22 10:19:00
  • 58:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    ソープは思っていた何倍も重労働だった。1日12時間働いた。マットに慣れるまで大変だった。今ではマットが売り、得意プレイはマットって言えるようになったけど相当努力した。ヘルスの頃、努力なんかした事なかった。ソープは努力なしじゃ生き残れない。心以外売った私は完璧なソープ嬢を目指した。そしてまた思う。
    〈誰にも負けない〉

    2005-12-22 10:25:00
  • 59:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    4ヵ月後にはだんとつナンバー1になった。不動のナンバー1を倍近い指名本数で蹴散らした。努力なんか縁のない私が努力したんだ。負けるわけにはいかない。だけど気持ちに体がついてこない。ガリガリに痩せた体は体力の限界だった。ピルが体に合わず副作用がすごい。吐き気、めまい、頭痛、たちくらみ。慢性睡眠不足。気力だけで働いた。お金に不自由なんかしてない。だけど何かに追われるように働いた。よく店の社長に借金か?男か?そう聞かれていた。

    2005-12-22 10:33:00
  • 60:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    休みの日はひたすら寝る。だからお金を使う暇がない。銀行の常連。私の月収は3百万を越えていた。でも私は倒れた。過労、寝不足、栄養不足。2回目までは頑張れた。3回目で自分の限界に気付いた。このままじゃ死ぬ。復帰未定の長期休暇に入った。

    2005-12-22 10:38:00
  • 61:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    自分の体の弱さが憎らしかった。気持ちと体が伴わない。初めて仕事で味わう屈辱。ずっとナンバー1じゃないとあかんのに。まだこれからやのに。私にとって長期休暇なんか何の生きがいもない時間にしか過ぎない。早く復帰しよう。私は吐くまで食べた。太りたい。好きなだけ寝た。人間こんなに寝れるのかってゆうぐらい寝た。ジムにも通った。体力を戻すのひ必死だった。

    2005-12-22 10:45:00
  • 62:

    名無しさん

    そういえば今日、発売日や。先月撮影した写真がグラビアにのる。毎月、私は同じ雑誌を2冊買う。1冊は保存。もう1冊は自分のページを切り抜いてスクラップする。だいぶ増えたな。短期間でこれだけのグラビアを飾るソープ嬢は私ぐらいやろな。いつもの本屋に買いに行く。今月の表紙の子、かわいいやん。雑誌マニアは飛び付くやろな。オタクみたいだ。自分が顔出しするまでは全く興味なかったのに。とりあえず2冊買って帰る。相変わらず重い。先月より重いのはまた痩せた事を物語っていた。今月は気持ちも重い。いくら客が予約電話をしても私は休み。次回出勤未定やねんから。ため息をつきながらページをめくる。最初に見るのはもちろんソープページ。巻頭グラビアは私。ちょっと痩せすぎかな。でもこれは写りいい。絶対、電話とまらんわ。何で体こんなんなん?指名もったいない。はがゆいけど、今働ける体じゃない。来月頑張ろう。

    2005-12-22 13:34:00
  • 63:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    昼すぎに送ったメールにはすぐ返事が来た。さすが有名ホスティ。返信内容は慣れてるオーラ溢れる、当たり障りのない内容。絵文字の使い方がかわいくてテンションが上がる。名前、歳、仕事、住んでる所を教えた。バツ1以外隠す気はさらさらなかった。何人ものソープ嬢を見てきたんだろう。ソープ嬢やでってメールの返事は正直に教えてくれてありがとう。だった。さて、いっちょかまさなな。私、雑誌に顔出ししてるから隠してもバレるしさ。謙虚ぶって自分の存在をアピる。ソープ嬢〇〇だとゆう事を。知ってか知らずか最新号あるけど載ってる?ときた。巻頭グラビアだよ。さらっと返信。時間をおいて、マジ?〇〇ちゃん?本物?バリ嬉しいんやけど。予想通りの反応。ブームにのりまくりの〇〇が客でくれば、どのホスティも嬉しいよな。

    2005-12-22 13:53:00
  • 64:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    さっそく遊びに行った。接客は完璧。言う事なし。ホスクラのほんまの楽しみ方ってこんなんやったんや。気分いいしテンションあがるし。グラビアのりまくりの私の事はヘルプ達も知っててチヤホヤされたな。もちろん私はソープ嬢を演じる。あいつの時は捨てるように義務感でお金を使ってたけど今回は違う。ほんまに楽しかったから。何回か通ううちに色んな店に行ってみたくなった。もちろん雑誌を隅から隅まで見た。名前は聞いた事あるホストにメールしまくった。

    2005-12-24 01:45:00
  • 65:

    名無しさん

    2005-12-24 05:21:00
  • 66:

    りん?

    めっちゃおもしろい???
    更新楽しみにしてます??
    完結まで長いみたいケド、頑張ってね??

    2005-12-24 18:14:00
  • 67:

    名無しさん

    良いっすね?

    2005-12-25 03:27:00
  • 68:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    70さん?読みやすくしてくれてありがと?
    りん?ちゃん?ありがとね?読んでくれて嬉しい?まだあの人が出てくるまで長いけど、覗いてね?
    72さん?ありがと?マジ嬉しい?今日は更新できるか微妙やけど頑張るから応援してね?これからあの人に出会う前と出会ってからを詳しく書きますね?

    2005-12-25 13:03:00
  • 69:

    名無しさん

    ????????????

    2005-12-25 23:17:00
  • 70:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    74さん?ありがと??マーク大好き?今から更新します?

    2005-12-26 22:35:00
  • 71:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    有名ホスト達はすぐにメールを返信してくる。私は自分の値打ちと価値をあげる。復帰未定のソープ嬢〇〇の存在をホストが知っている事で安心をする。それ以外に自分の存在価値を認識する方法を知らなかった。有名ソープ嬢の肩書きを取ったらただの女の子。だけどこの時の私はもうただの女の子には戻れなかった。ただの女の子になれば誰にも必要とされない。

    2005-12-26 22:42:00
  • 72:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    有名ホスト達に順番に会いに行った。みんなそれぞれ個性がある。オーラもある。私の心を刺激してくれた。また、頂点に立って輝きたい。早く復帰したい。
    いきいきと仕事する姿は私を元気にさせてくれた。私は完全に割り切ってホストに接する。決して惚れる事なんかないと遠回しにアピールする。ただ笑いたいげけ。淋しい時間をうめてほしいだけ。話を聞いてほしいだけ。ソープ嬢〇〇を認めてほしいだけ。 そこには愛も情もいらない。

    2005-12-26 22:49:00
  • 73:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    私は遊びに行くホストクラブを決めた。笑いたい時はここ。癒してほしい時はここ。騒ぎたい時はここ。イチャイチャしたい時はここ。あいつの時みたいに強制で行くんじゃない。私が選んで行く。お金だってそれなりに落とす。有名ホスト達はアフターや営業をかけてくる。私がソープ嬢だから。お金を使うから。そんなのわかってる。だけど、それでいい。有名ホストと街を歩く。ご飯を食べる。セックスをする。優越感がたまらない。おかげで私は体力を取り戻して仕事に復帰した。

    2005-12-26 22:57:00
  • 74:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    1カ月半休んだ私をお客さんは忘れてなかった。予約でうまる毎日が戻ってきた。また雑誌にも毎月堂々とのる。私は完全に自分を消した。ソープ嬢〇〇でいたら生きてる意味がある。価値がある。だから、本名の自分はいらない。店でもホスクラでも必要としてくれる。さらに作り上げたソープ嬢〇〇は売れた。この頃から全国紙にも顔出しを始めた。有名ホストがメイン。私も有名じゃないとダメ。客以上にはなりたくない。だけど客の中で特別にされたい。私は有名ソープ嬢〇〇なんだから。
    こう思って自分にプレッシャーをかける。あとにはひけない自分を正当化する手段はこれしかなかった。

    2005-12-26 23:07:00
  • 75:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    しばらくホスト遊びをやめないといけなくなった。
    サイトの存在。
    メインのスレに私の事がいっぱい書かれた。詳しい事までいっぱい。どこの店に行っても書かれる。[ソープ嬢やん][実はばばあやん]私の事を書くのはかまわない。だけど[〇〇が本彼][〇〇とラブホ入っていくの見た][〇〇が嫁][〇〇の前だけデレデレしてる][〇〇は放置少ない][私、〇〇がおるなら店いかん]あきらかに私のせいでメインに迷惑がかかる書き込みが増えた。あげくにソープ掲示板に[〇〇はホスト狂い]って内容がたくさん書かれ始めた。私のお客さんも見ている掲示板。お客さんに聞かれまくった。うっとおしい。プライベートに入るな。女の嫉みと嫉妬は怖い。ホスクラに行くのを1ヵ月やめたら嫌がらせの潰しはおさまった。仕事を見ず知らずの人間に邪魔されたくない。ホストと仕事。選ぶのは仕事。当たり前。また仕事ばっかりの毎日に戻った。メインホスト達は気にするなって言うけど私が努力して築き上げたナンバー1ソープ嬢〇〇が[ホスト狂い]の一言でまとめられるのだけは許せなかった。

    2005-12-27 22:16:00
  • 76:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 77:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    ホストに狂った女を見ると思い出す。あいつに狂ってた自分を。気持ちがわかるから、私は身をひいた。ただの客だったのに身をひいた。優越感と現実逃避をくれたホスト達に別れをつげた。私の存在価値を認識する所をひとつ失った。それを埋める為にさらに雑誌に顔を出す。私はソープ嬢だから生きてる意味がある。価値をがある。普通の仕事なんてできるはずない。将来なんか考えない。今を生きてる意味さえわかればいい。ナンバー1じゃなくなったら引退しよう。
    こんなすさんだ考えで生きていた。今になって思えばただの人形。感情のない、人間という名の商品だった。

    2005-12-27 22:29:00
  • 78:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    ホスクラとゆう場所を失った事は思った以上にダメージが大きかった。ストレス発散の場所がない。自分を磨く事に手を抜いてしまう。グラビアにのっても、はりあいがない。私は崩れた。知らず知らずのうちにホストに精神を支えられていた。その支えがなくなった私は頑張る事ができなかった。人によりかかる事を覚えた私は弱くなっていた。どうでもよくなった私は店を辞めた。そしてひきこもった。一日中ベットでゴロゴロ。ボーっと過ごした。ガリガリだった私が自分で見てもわかるぐらい太った。肌もあれた。日に日にブサイクになっていく。墜ちていく自分。ソープ嬢の肩書きがなければこんなもん。精神を病んだ私は開き直るしかなかった。

    2005-12-27 22:40:00
  • 79:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    何も考えずに過ごした。きっと考える事を体が拒否していたんだろう。だけど、一度頂点を極めた快感はそう簡単に忘れられなかった。このままじゃあかん。また復帰しよう。マイナスだった考えが一気にプラスになった。そして自分を磨き直して再デビューした。消えていたグラビアアイドルはインタビューコーナーで復帰した。

    2005-12-27 22:45:00
  • 80:

    芹葉

    めっちゃハマりました?頑張って?

    2005-12-28 01:12:00
  • 81:

    名無しさん

    これいいわぁ??頑張れ?

    2005-12-28 03:14:00
  • 82:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    芹葉ちゃん?ありがとぅ?嬉しいやん?また覗いてね?最後までよろしく?
    86さん?テンションあがるコメント嬉しいです?なるべく早く更新するんで、読んでくださぁい?

    2005-12-28 07:22:00
  • 83:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    インタビューコーナーは完全やらせ。編集部が勝手に記事にする。私が話した内容なんかひとつものってない。まあいい。インタビューコーナーはグラビアの他に写真がたくさんのる。復帰一弾目にしては調度いい。またしても予約電話は殺到した。まだまだいける。ソープ嬢〇〇はトップでいられる。居場所がある。誰にも負けない。負けるはずがない。さらに強気になった私はたんたんと仕事をこなした。ホストがいなくても存在価値はある。次々来るお客さんは私を必要としている。私は前以上にお客さんを大事にした。指名はのびるのみ。

    2005-12-28 07:31:00
  • 84:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    ある日、たまたま開いた雑誌にあの人がのっていた。懐かしいなぁ。代表になったんや。久々に遊びに行きたいな。ホスクラずっと行ってへんしな。
    こんなささいなきっかけが私を大きく変える出会いになるなんて、この時は思ってもみなかった。

    2005-12-28 07:34:00
  • 85:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    あの人に会った私はごく自然体でいれた。居心地がよかった。今までメインにしてたホスト達とは違う何かを感じた。次の日も会いに行った。それからは毎日、電話とメールをした。必要以外にメールをしない私が仕事前に絵文字いっぱいでメールを送った。恋かも。こう思うまでに時間はかからなかった。私が休みの日にはご飯に連れて行ってくれる。ドライブにも行った。たまに店に迎えにも来てくれた。仲良くはなった。けどお互いどこかに壁を作っていた。ううん、私が距離が縮まるのを怖がっていた。

    2005-12-28 11:04:00
  • 86:

    芹葉

    書いてぇぇぇ??

    2005-12-30 00:11:00
  • 87:
    2005-12-30 04:07:00
  • 88:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    芹葉ちゃん?お待たせしました?今から書きます。なんかスランプはいっててんよぉ?

    2006-01-01 01:55:00
  • 89:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    あの人にマジ惚れするのが怖かった。惚れて自分の物にならなかった時、私のプライドもソープ嬢としてのプライドもズタズタになる。しかもあの人は色ホスト。信じるなんかできない。なら一線を置いてる方が楽。私はあんたの事はホストとしてしか見てないから、色恋なんて求めてないから。そんなオーラを全面に出した。だからプライベートなんか一切聞かない。むしろ聞けない。あの人が私を特別扱いしてるのはわかってた。だけど、どこかで売り上げの為やろって疑ってる自分がいた。

    2006-01-01 02:03:00
  • 90:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    あの人のスレには[前から付き合ってる女いてる][彼女いてるん有名やん]って書かれていた。まあいない方がおかしい。他のメインに彼女がいようが関係ない。だけどあの人だけは気になる。聞いたところで否定されるだけ。だから自然に壁を作ってしまってた。

    2006-01-01 02:08:00
  • 91:

    芹葉

    頑張って??

    2006-01-03 18:18:00
  • 92:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    芹葉ちゃん?いつもありがと?なんかうまく文章にできひんから、もうちょっと待ってね?

    2006-01-04 17:38:00
  • 93:

    ユカ

    待ってます??

    2006-01-06 15:22:00
  • 94:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    ユカちゃん?ありがと?

    2006-01-09 17:44:00
  • 95:

    名無しさん

    ひゃく

    2006-01-09 17:53:00
  • 96:

    名無しさん

    数多いおこずかいサイトの中でこのサイトわマジ稼げるで☆アタシ友達紹介とかホムペに唐チただけで一ヶ月で18万稼いだもん☆登録も無料やからパケホならやるしかないね☆http://hesomail.jp/?cid=intro&icode=583925

    2006-01-09 18:02:00
  • 97:

    名無しさん

    2006-01-09 23:06:00
  • 98:

    名無しさん

    はやく読みたい???

    2006-01-10 02:17:00
  • 99:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    100さん?ゲットありがと?

    2006-01-10 16:40:00
  • 100:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    102さん?読みやすくしてくれてありがと。
    103さん?読んでくれてありがと?続きかくね?

    2006-01-10 16:42:00
  • 101:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    確かに私はあの人が好きだった。あの頃の私はもそれに気付いてた。だけど、あいつの時みたいにがむしゃらになる事ができなかった。自分の心にストップをかけて素直に従う事ができなかった。だから聞きたい事も我慢した。言いたい事も我慢した。要求は一切しなかった。特別にされてても所詮は客。うざいと思われたくない。あいつの時みたいに痛い子になりたくない。

    2006-01-10 16:49:00
  • 102:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    お互いが一線を置くから距離は縮まらなかった。あの頃の私とあの人の関係を言葉にすれば、友達以上恋人未満。ぴったりの言葉。私が一番嫌いな中途半端な関係。彼女じゃないから、彼女ってゆう肩書きがないから、ありのままの自分を見せる事ができない。深く入り込めない。色彼にしてくれたらどんなに楽か。何回も何十回も思った。だけどあの人はふたりの関係を形にする言葉をゆってこなかった。初めて店に行って、休みを一緒に過ごすようになって2ヵ月もたってたのに。

    2006-01-10 17:02:00
  • 103:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    私が仕事中にあの人が何をしてるか全く知らなかった。あの人が仕事中に私が何をしてるか、あの人は聞いてこなかった。あの人は本当にわかりにくい。何を考えてるかわからない。だけど私の想像をはるかにこえるぐらい考えてる。わかってる。知ってる。それがわかるから私はあの人の言葉ひとつを重く深くとらえて色んな意味を考えた。色んな意味を考えて出る答えはいつもマイナス。今日、メールないけど忙しいんかな?寝てるんかな?本彼とおるんやわ。あの頃の私はあの人と連絡とれない時は絶対、本彼といると思い込むようにしてた。その方が楽やから。こんなに一緒にいるのにあの人が私に惚れないのは本彼がいるからや。そう思わないと私から自信とゆう無敵で最強に自分を支えるものがなくなる気がしたから。仮にも私はナンバー1ソープ嬢。自信を失ったら戦えない。

    2006-01-10 17:15:00
  • 104:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    あの人の中での自分の存在価値がわからなかったあの頃、仕事でさらにさらに存在価値を、存在する意味をみいだそうとした。あの人は私に仕事の事を聞かない。あれだけ有名ホストがチヤホヤした私を普通に扱う。私がグラビアに出ようが興味を示さない。ソープ嬢〇〇とゆう肩書きだけで十分自分をアピールしてきた私はあの人にどう接していいかわからなかった。

    2006-01-10 17:22:00
  • 105:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    あの人から連絡がなかった夜、私は一番通ったホスクラに行った。久々に来店した私を見てメインホストが言った。「痩せすぎやで。つーかやつれてる。大丈夫か?」確かに痩せたなとは思ってたけど、やつれたのには気付いてなかった。あの人の事で悩みすぎてたんやろう。だけど、この夜、私は自分の価値もレベルもプライドもハードルもさらにあげた。ソープ嬢〇〇がチヤホヤされたから。まだいけると実感したから。まだソープ嬢〇〇でいないとあかん、普通の女の子と同じように恋に悩んでる場合じゃない。自分を追い詰めた。

    2006-01-10 17:34:00
  • 106:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    それから私はあの人にまでソープ嬢として値打ちをこくようになった。聞かれてもない仕事の事を話すようになった。あんたの客の中で一番稼いでるねん。一番指名とってるねん。私、売れっ子やから他の客と一線にせんといて。あんたが今まで見てきた風俗嬢みたいに自分捨てたりせんから。あの頃の私はこんな、ひねくれた考えしかできなかった。死に物狂いでつかんだトップの座を守る事が大事だった。失ってしまえば、しょうもない肩書きやのに。気付けなかった。

    2006-01-10 17:42:00
  • 107:

    名無しさん

    2006-01-12 00:39:00
  • 108:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    あの頃、体はガリガリで体力もなく毎日疲れきっていた。けど私は前に長期休暇中におかしくなっている。休暇なんかとれない。体が弱る恐怖と苛立ちであの人に愚痴をこぼすようになっていた。それも喧嘩腰で。それがだんだんエスカレートして八つ当りまでしていた。いつも黙って聞いてくれていたあの人があの日は怒った。        「電話するたびに、しんどいばっかり言われてこっちまでしんどなるねん。だいたいお前愚痴りすぎやねん。そんなしんどいならやめろや!」

    2006-01-14 16:57:00
  • 109:

    名無しさん

    読んでるょ?

    2006-01-15 19:23:00
  • 110:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    114さん?ありがとぅ?明日の夜までには大量更新します?

    2006-01-16 03:23:00
  • 111:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    言われた瞬間私はブチギレた。あの人に怒った事のない私がキレた。いいたい放題。簡単に仕事を辞めろと言われた事に腹がたって仕方なかった。
    「あんたに何がわかんねん?辞めたらあんた養ってくれんか?だいたいあんた私を何やと思ってん?気付いてないフリしてやってたけどあんた女おんのバレバレやしな。私をどうしたいねん?金ならはっきりゆえや。女おるならゆったらえーやん。少なくともな、私がこんだけ体しんどい思いして稼いだ金があんたの金になってんのは事実やねん。何で愚痴ったらあかんねんな?あんたの色彼ちゃうわ。客やねん。何で客やのにホストに気、つかわなあかんねん。そこらへんのバカ女と一緒にすんなよ。プライド持って仕事しとんねん。どんだけ努力してるかわからんやろが。簡単にやめろなんか、ようゆうたな。私が仕事、大切なん知ってるやろ?もう顔みたないわ。関わらんとってや。」

    2006-01-16 05:19:00
  • 112:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    あの人は慌てて「どうしてん。落ち着けって。ごめんって。俺言いすぎたわ。今から行くから待っとけよ。」電話をきって15分後には私の家に来ていた。

    2006-01-16 16:26:00
  • 113:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    あの人が来ても、たまりにたまったストレスと愚痴を発散しかけた私が落ち着くはずはなかった。一番我慢していた二人の関係についても怒鳴るように言った。ただ、はっきりした言葉を聞くのが恐くて答えは求めなかった。私のイライラの原因はあの人と中途半端な事。どうゆう存在なのかわからないはがゆさだったのに。

    2006-01-16 16:32:00
  • 114:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    あの人は私の両手を握って「俺が守ったるから。何でも聞くから、ひとりじゃないからな。俺はお前が知ってるホストと違うねん。ソープ嬢としてみてるんじゃない。ひとりの女として見てる。〇〇なんて名前しらんから。だから、俺の前だけは素直でおっていいから」こう言って抱き締めてくれた。
    ただ、私が望んでた、「付き合おう」の一言はなかった。

    2006-01-17 05:11:00
  • 115:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    私は複雑だった。忙しい時間を削って私に会いにきてくれるあの人。デートもする。セックスもする。私が一番、大切なキスだってする。だけど、だけど彼女じゃない。あいつの時と決定的に違う事。裏切られ、傷つく恐怖を知っている私は、自分を守る為に心を開く事はしなかった。

    2006-01-17 05:15:00
  • 116:

    名無しさん

    2006-01-17 13:26:00
  • 117:

    名無しさん

    ???

    2006-01-29 02:59:00
  • 118:

    名無しさん

    もぅ書かんの??

    2006-01-29 10:26:00
  • 119:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    読んでくれてたみなさん、すいません?今から書きますね?

    2006-01-31 22:10:00
  • 120:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    私は自分の心が冷めきってしまっている事を再認識した。昔の私なら意地になって手にいれようとしたはず。だけど、私はこの時、はっきりわりきった。
    あの人はホスト。私は所詮客。彼女がいて当然。ホストクラブは私にとって、ただの遊び場。ホスト相手に感情を抱くのが間違ってる。
    この日から私はあの人を他のメインと同じように見て同じように接する事にした。本当の私は見せない。一線を常に置く。

    2006-01-31 22:17:00
  • 121:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    あの人に狂って自分が壊れるのが怖かった。今まで積み上げてきた地位もお金もすべて失ってしまうような気がした。あの人か自分か。天秤にかけた時、迷わず選んだのは自分。あの人にぶつかっていく賭けには出れなかった。感情を消してあの人に接したら、楽だった。仕事の愚痴も言わない。私のプライベートも言わない。ただ、バカな話をして飲むだけ。たいていあの人の店に行っても、あの人じゃなくて、私の仲良しの従業員と喋る。その方が楽しかった。

    2006-01-31 22:24:00
  • 122:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    ある日、あの人に言われた。「お前、俺おらん方がいいやろ?俺とはあんまり喋らんくせに従業員と喋ってる時はいつも笑ってるよな。俺おる意味ないやん。へこむわ。」そういえば、そうかも。あの人と喋る時、あんまり笑ってへんな。何の為にこの店に来てるんやろ?自分でも疑問に思った。だから、しばらく会うのをやめた。連絡も取らなかった。

    2006-01-31 22:29:00
  • 123:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    その間に久々に風俗雑誌の巻頭グラビアに載った。さらに忙しくなった。お客さんは私を必要としてくれる。私に会いたくて、実物の私を見たくて、何回も電話をして予約を取る。そんなお客さんの為にもナンバー1ソープ嬢でいないといけない。努力してつかみとったこの肩書きは簡単には捨てれない。捨てる時は死ぬ時。だから恋は絶対にしない。彼氏なんかいなくても私は生きてる価値がある。たくさんのお客さんに支えられて、必要とされてるんだ。私はこの体がつぶれるまで働こう。こう決めた。あの人に精神状態を揺るがされてる場合じゃない。あの人に私は必要ない。私にもあの人は必要ない。本当の私なんか知ってほしくない。ソープ嬢〇〇として扱ってくれる人以外いらない。

    2006-01-31 22:51:00
  • 124:

    名無しさん

    おもろい?

    2006-02-03 01:15:00
  • 125:

    名無しさん

    2006-02-10 08:23:00
  • 126:

    名無しさん

    あの人とかあいつとかばっかでよくわからんとこ多いねん?

    2006-02-11 17:50:00
  • 127:

    名無しさん

    2006-02-12 03:08:00
  • 128:

    名無しさん

    2006-02-12 03:28:00
  • 129:

    名無しさん

    ャバィはまった(*人´∀`)

    2006-02-13 04:37:00
  • 130:

    名無しさん

    いそがしいん?更新せんの?

    2006-02-14 14:06:00
  • 131:

    名無しさん

    2006-02-14 14:15:00
  • 132:

    名無しさん

    2006-02-14 14:55:00
  • 133:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    しばらく更新できなくてごめんなさい?今から書くのでまた読んでください?

    2006-02-14 16:41:00
  • 134:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    体が悲鳴をあげているのも無視して、私は仕事にあけくれた。精神状態は常にギリギリ。だけど居場所を失うよりマシだった。休みの日が怖かった。ナンバー1でいる事が当たり前のプレッシャー。休み明け、おそるおそる、指名グラフを見る。月末はご飯が食べれない日が続いた。だけど、店にもお客さんにも必要とされていたから、存在価値を確認できたから頑張れた。

    2006-02-14 16:49:00
  • 135:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    仕事が終わって携帯を見ると、たまに、あの人から着信があったりした。くたくたに疲れてる私は誰とも喋れる状態じゃないから、かけなおす事はしなかった。仕事をやりとげる事で必死だった私の頭はあの人の事を考える余裕なんか全くなかった。ただ1日の予約を完璧にこなす。いつ倒れるかわからないボロボロの体に不安を抱えながら、笑顔を作る。しんどい時ほど、たくさん笑う。いつのまにかくせになった私の体。この頃は水以外、受け付けなくてお客さんからのお土産を食べては吐くのを繰り返していた。雑誌の編集者がびっくりするぐらいにガリガリになっていた。

    2006-02-14 16:58:00
  • 136:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    ある日、あの人が突然、家に来た。モニターに映るあの人の顔が何か懐かしかった。私はあの人を家に入れた。私を見るなり、あの人は「お前、痩せすぎ。今から飯、行くぞ。全然食ってないやろ?」そのまま腕をつかんで連れ出された。久々にあの人と食べるご飯はおいしかった。むかいに座っていたあの人が横に移動して言った。

    2006-02-14 17:06:00
  • 137:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    「もう、お前の体は限界やろ?仕事ほんまに辞めろ。俺が責任持つから。見てられへんわ。俺の女になれよ。」
    あれだけ望んでたはずの言葉やったのにあの頃の私は素直になれなかった。今、仕事を辞めて結婚してた頃みたいな生活をしても、いつか終わりがくるはず。またソープに戻った時、今の場所までたどりつける保証はない。何より、こんな体になっても守ってきたナンバー1の肩書きを失うのが嫌だった。私は「仕事は辞められへん。仕事しながらいい彼女でおる自信もない。今、引退したら頑張ってきた意味がないんよ。半年待って。みんなが認める、間違いないナンバー1ソープ嬢になったら辞めるから。だから、今はごめん。」泣きながら言った。自分でもどうしたらいいかわからなかったんだと思う。甘える事がほんまに下手な女やった。

    2006-02-14 17:17:00
  • 138:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    あの人は何も言わなかった。ただ「これ以上は無理するな」それだけ言って帰っていった。あの人が帰って何時間かした時、私は背中に走る激痛に耐えきれず、救急車を呼んだ。目が覚めた時は両手に点滴をされていた。横にはあの人がいた。救急車の中で意識を失いながら、あの人に連絡するように救急隊員に言ったらしい。私の倒れた原因。
    急性膵炎。極度の過労と栄養不足で膵臓が機能しなくなっていた。一週間の絶食と入院を告げられた。私の頭は仕事の事でいっぱい。休んでる場合じゃない。ドクターに「入院は無理。仕事がある。」って言ったら「死にたいんですか?ほんまに体が衰弱してるんですよ。仕事できる体じゃないはずです。」って怒られた。あの人も怒っていた。「お前はアホか?そんなに仕事が大事か?体が元気じゃないと何もできひんやろ?とりあえず入院しろ。毎日来るから。店には俺が電話するわ。一ヵ月ぐらい休んでもお前なら、すぐナンバー1なるやろ?今は仕事は忘れろ。」そう言われて、しばらく休養する事にした。

    2006-02-14 17:35:00
  • 139:

    名無しさん

    待ってました????更新してくれてありがとなぁ?
    マイペースでええから完結マデ頑張ってなぁ????

    2006-02-15 02:09:00
  • 140:

    名無しさん

    自由人あんたの小説やないで?よみにくなるし長文やめてや

    2006-02-15 13:51:00
  • 141:

    名無しさん

    2006-02-15 13:56:00
  • 142:

    名無しさん

    実話なんですか?

    2006-02-15 15:57:00
  • 143:

    名無しさん

    …?
    更新は?
    もう終わっちゃったねかなあ

    2006-02-26 02:40:00
  • 144:

    名無しさん

    更新しないのかかりすぎじゃない?もう書くのやめたの?

    2006-02-26 17:45:00
  • 145:

    名無しさん

    主飛んだ

    2006-03-06 02:54:00
  • 146:

    名無しさん

    汚い体

    2006-03-06 03:36:00
  • 147:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    長い間ほったらかしてすいません。これを書き始めた頃と状況が変わってしまったので考えてた完結と違ってくるから、話をまとめて書きます。これは実話です。必ず完結させるので気がむいたらのぞいてください。

    2006-03-06 12:53:00
  • 148:

    ☆彡

    待ってます(^ー^)

    2006-03-16 08:18:00
  • 149:

    名無しさん

    やっぱり飛んだ?

    2006-03-30 15:14:00
  • 150:

    名無しさん

    2006-03-30 15:33:00
  • 151:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    あの人は毎日仕事が終わるとお見舞いに来てくれた。私はかなりの激痛でまともに喋る事ができない。あの人はただ手を握っていてくれた。「もう風俗やめろよ。ここまで頑張ったやん。退院したら温泉でも行ってゆっくりしよな」こうやって優しい言葉をかけてくれた。涙が自然にこぼれる。もう仕事辞めよう。決めたら気持ちが楽になった。
    だけど体は悪化していくばかりだった。

    2006-03-31 21:33:00
  • 152:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    だけど私は日に日にブサイクになっていった。髪はボサボサ、肌は荒れてる。ふと鏡を見た時にこんな姿はあの人に見られたくない、見せられへんと思った。あの人に退院するまで会いたくないから絶対にこんといて、今はしんどいからそっとしといてと言った。最初は納得しなかったあの人も最後にはわかってくれた。毎日メールする約束で。

    2006-03-31 21:47:00
  • 153:

    名無しさん

    おっ!更新されとー!主おかえりやす(^O^)

    2006-04-01 08:50:00
  • 154:

    名無しさん

    上げ?

    2006-04-21 21:50:00
  • 155:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
新規レスの投稿
名前 (8文字まで)
E-mail
必須本文 (750文字まで)
あの頃。を見ている人におすすめの掲示板

スレッドタイトルを対象とした検索ができます。
※スペースのあり、なしで検索結果は異なります。