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ちっちゃな黒猫の話。

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  • 1:

    せぇ

    なぁなんで?
    どこに行ったン?
    いつも一緒だったじゃん
    嬉しい時も悲しい時も
    あんたゎ何にも言わずに
    側にいてくれたよな。
    あたしゎあんたの顔を見ただけで
    あんたのふわふわの毛をなでるだけで
    心が温かくなるのを感じてん。
    なぁチビクロ
    なんであんたが先に死ぬん?
    人を幸せにするあんたが。

    2005-11-17 17:26:00
  • 377:

    せぇ

    「せ−ぇ!」チビクロを入れたカゴバックを揺らさないように胸に抱きながら、数分後に来た仁は、機嫌よさそうに「水野おらへんかったで!」と言って笑った。
    チビクロをカゴから出して、お昼ご飯を三人で食べる。チビクロはミルクを飲んだ後すぐに眠った。
    休み時間が終わる10分前にあの部室に向かう。

    2006-04-30 21:32:00
  • 378:

    せぇ

    ―カチャリ。 何ヶ月ぶりかに差し込まれた鍵は、少し大きな音を立てて開いた。
    明かりをつけたその部屋は、思っていた以上に広く、温かかった代わりに、思っていた以上にホコリっぽかった。置き去りにされていたゴザの上に、仁はあのプーさんのひざ掛けを開いて、その上に寝ているチビクロをそっと置いた。チビクロは少し目を開けたけど、眠たいのか、あたし達を見て安心したのか、またすぐに眠りに戻った。
    チビクロを間に挟んであたしたちも座る。あたしは、部屋中を見渡しながら、まるで始めて作った秘密基地にいる子供みたいに、わくわくしていた。

    2006-04-30 21:41:00
  • 379:

    せぇ

    仁が考えてくれた作戦は大成功だった。校舎から少し離れた部室には、よっぽどの用事がない限り先生たちは近づかなかったし、生徒たちですら、隣接する他の部室を使うのは、大抵あたしたちが登校する前の朝練と、あたしたちが帰った後の放課後だけで、まさか誰もいないラグビー部の部室に猫がいるなんて、誰も思ってなかったと思う。
    あの日から、一度だけ水野に「猫は連れてきてないやろうな」と釘をさされただけで、後は何事もなく、あたしたちは冬休みを迎えた。

    2006-04-30 21:52:00
  • 380:

    名無しさん

    あげ

    2006-05-05 01:16:00
  • 381:

    名無しさん

    あげ↑待ってます☆

    2006-05-05 13:50:00
  • 382:

    名無しさん

    持ちあげ↑

    2006-05-08 06:43:00
  • 383:

    名無しさん

    ぶちあげ?

    2006-05-14 08:47:00
  • 384:

    名無しさん

    あげ?

    2006-05-17 14:12:00
  • 385:

    名無しさん

    打ちあげ↑

    2006-05-19 21:01:00
  • 386:

    名無しさん

    2006-05-19 23:54:00
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