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新人キャバ嬢桃子の事件簿

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  • 1:

    あっf^_^;フィクションです。

    2005-06-01 21:51:00
  • 2:

    「いらっしゃいませ〜」
    「しおりちゃん3番号テーブルご指名です」ガヤガヤ…
    はぁぁ。私は思わずため息をついた。まだ、この雰囲気に慣れない。待機席から見る店内はいつも映画を見てるように遠い世界だった。

    2005-06-01 21:55:00
  • 3:

    私、野澤桃子がこの北野坂にあるキャバクラ『CURIOUS』で働き始めて2週間がたつ。きっと華やかで楽しいんだろうなぁと甘い考えで入った私だが、現実は超厳しかった。話し方、気配り、そして話術…キャバ嬢としての心得なんて全くない私にはすぐに仕事が苦痛になった。
    ヘルプにつけば何をしていいかわからず、おろおろしてメインの女の子にあきれられる。お酒なんて飲んだ事がないから水割りすら作れない。二週間たった私の居場所はつねに『待機席』だった。

    2005-06-01 22:10:00
  • 4:

    名無しさん

    「かおる〜東京の専門いくんだってぇ??すごいなぁぁ…なんかあんまり会えなくなるの淋しいよぉ↓↓」「そりゃかおるだって淋しいし不安だよ。でもさぁ、そこの学校授業がすごい充実してるんだよね。かおるはいつか自分のブランド立ち上げるのが夢だし、やっぱ早いほうがいいじゃん??ねぇ、桃子はどーすんの??」
    私は答えられなかった。ただなんとなく大学いこっかなぁくらいしか考えてなかったからだ。ずっと一緒にいたかおるが夢に向かって確実に進んでいる…うれしいけど、なんか取り残された気持ちになってしまった。

    2005-06-01 22:39:00
  • 5:

    それから、私はこれからの自分について考えることが多くなった。たしかに大学いって、そこから何かしたい事が見つかるかもしれない。でも私はこのまま地元にいたら家族や友達に甘えてしまう。一度家を出て自分で生活してみよう…ずっと考えた私の結論はそれだった。

    2005-06-01 22:45:00
  • 6:

    それから2日後、コンビニでたまたま立ち読みしていたヘアカタログに「関東最大のヘアサロン『ミュゼ』神戸に新店オープン」という記事を見つけた瞬間に心を奪われた。べつに美容師になりたいなんて一度も思ったことがない。でも今、未熟な私が自立していくのには適切な選択のような気がした。

    2005-06-01 23:00:00
  • 7:

    名無しさん

    よんでます?

    2005-06-01 23:54:00
  • 8:

    9サン、ありがとうございます$GPPPめちゃめちゃうれしいです(>_

    2005-06-02 00:32:00
  • 9:

    「はっ!?神戸!?」
    その夜私が美容師として神戸に行きたいと話したらパパは読んでいた新聞を落としそうなくらい驚いていた。かけていた眼鏡も落ちそうだ。
    「お前美容師になりたいなんて一回も聞いた事ないぞ!!しかも神戸なんて遠いところ絶対にダメだ!!」「私は一回自分でどこまでできるか試してみたいんだよ。パパ、お願い…」
    「桃子…あんた、本気なの??」
    ママも心配そうにこっちを見ている。私は二人に自分なりに考えた答えを話した。

    2005-06-02 00:43:00
  • 10:

    『ミュゼ』に入社してから3日間の事は、今思い出してもつらくて吐きそうだ。私達新卒の美容師見習いは3日間営業中はずっと通路の邪魔にならない所に立って声出し。ただそれだけ。もちろんお昼ご飯を食べる時間もくれない。そして営業が終わってから丸坊主のウィッグを使ってシャンプーの手の動きをずっと練習した。家に帰ればもう12時近くでこの3日で私と一緒に入った20人のうち17人も辞めていった。

    2005-06-02 01:03:00
  • 11:

    でも私は辞めなかった。美容師になりたいという気持ちがない分、がんばらなくてはという負けず嫌いな性格がでてきてただがむしゃらに仕事にうちこんだ。ただ、現実はどうしようもない…一ヶ月たった私の手元に届いた初給料は教育費や保険をひかれてたったの6万円だった。

    2005-06-03 00:12:00
  • 12:

    名無しさん

    たのしぃ?

    2005-06-03 01:03:00
  • 13:

    16サン、ありがとうございます$Gvv

    2005-06-03 01:18:00
  • 14:

    「麗央ちゃん!!れーおーちゃん☆」
    急に呼ばれてはっと我に帰った。
    「あっ…アリサさん。おはようございます。」
    「おっはー☆☆」
    待機席にすとんと座る。『CURIOUS』でナンバー2のアリサさんだ。私が初めてこの店に入ってからいろいろ気にかけてくれていた。私の東京弁(埼玉だけど)がバカにしてるみたいでむかつくってほかの女の子が陰口を言っていた時も「そんなん麗央ちゃんここ出身ちゃうから当たり前やろ。そんなんゆーてるヒマあるならもっと営業し!!」と女の子に一喝してくれたのだ。私にとって、お姉さんのような存在だった。

    2005-06-03 01:34:00
  • 15:

    「アリサさん今日出勤でしたっけ??」
    「それがさぁぁ、彼氏急に仕事呼ばれて今日の約束ドタキャンされてん。でヒマやし今日女の子少ないらしいから入ろっかなって思って。麗央ちゃんいてるしなぁ。」
    麗央とは私の源氏名だ。面接の時に店長に
    「今『れ』のつく女の子おれへんねんよなぁ。自分顔ハッキリしてるし桃子より麗央のほうがしっくりくるわ。そぉしぃ!!」
    と半分強引につけられた。まぁ、気に入ってるからいいけど。
    「慣れたぁ??」
    「まだ、全然です…何していいかわかんなくて…」
    「そっかぁ。今日フリーのお客さんきたら一緒に入ろうよ。店長に頼んでみるから。それでいろいろ見て覚えていったらええやん☆」ほんとにいい人だなぁ…

    2005-06-03 01:47:00
  • 16:

    その夜、私とアリサさんは新規のお客さんに2組ついた。アリサさんの接客は当たり前だけどカンペキだ。「アリサちゃんやったっけ??自分とおったらほんま楽しいわぁ。名刺ちょうだいよ。また来るから」
    「うん☆ありがとぉ。。メルアドも書いとくしまたメールしてやぁ。」
    新規のお客さんのハートもつかむアリサマジック。隣のボックスではナンバー1のまやさんがお客さんと楽しそうにしゃべっている。まやさんはこの店で断トツに美人だけど店の子とは仕事以外では一切しゃべらない。ただ、お客さんからの人気はものすごい。

    2005-06-03 02:00:00
  • 17:

    一瞬、まやさんと目があった。何かいいたそうな目。いったいどうしたんだろう…
    「じゃぁそろそろ帰るわぁ。」
    「あっ…ありがとうございました!!」
    お客さんがチェックを始めたので私はすぐに目線を戻した。

    2005-06-03 23:45:00
  • 18:

    今日は水曜でお客さんが少ないという事で、私とアリサさんは早上がりした。
    「なぁ、麗央ちゃん。今からヒマぁ??飲みにいかへん??」
    アリサさんがロッカーでドレスを脱ぎながら誘ってきた。
    「すいません…うれしいんですけど明日も朝から仕事なんです。」
    「えっ??麗央ちゃん昼間仕事してんの??」
    「一応、美容師を…まだ見習いですけど。」
    「すごいやん!!ほんなら1時間だけ相手してよ。すぐ帰るからさ。」
    結局私はアリサさんに連れられて東門にむかった。

    2005-06-03 23:54:00
  • 19:

    まるで迷路のような東門街を歩いて、一つのビルの前で止まった。
    「あっ、エレベーター止まってるわぁ。乗ろ。ここの3階やから。」
    私とアリサさんはエレベーターに乗った。
    ドアの向こうからカラオケの声と女の子達のはしゃぎ声。ドアには『百花繚乱』と書いてある。
    「アリサさん??ここ…」「あっ、ホスト。うちの彼氏働いてるねん。」
    ギイッ…アリサさんが重そうなドアを開けた。

    2005-06-04 00:03:00
  • 20:

    「はは。かわいいな。俺は大和といいます。はじめまして。」
    ヤマトさんはそう言ってアリサさんの隣に腰かけた。どうやらこの人がアリサさんの彼氏らしい。
    「麗央ちゃんはなんか飲む??」
    「あっ、大和。麗央ちゃん明日も朝から仕事やねんて。だから烏龍茶出したげて。」
    「了解☆☆」
    大和さんはカウンターの子に注文してくれた。

    2005-06-04 00:21:00
  • 21:

    眠い。私はまたひとつあくびを噛み殺した。寝ないで仕事はやっぱりきついわ。「自分眠そうやなぁ〜なんやぁ、彼氏寝かせてくれんのかぁ??」
    シャンプーしていたお客さんにそう言われて私はあわてた。
    「あっ、すいません…昨日つい借りたビデオ見てて…」
    とっさに嘘がでた。

    2005-06-05 22:24:00
  • 22:

    「彼氏おらんの??」
    なおもそのお客さんは聞いてきた。今まで何回か見た事がある。毎月カラーしにくるお客さんだ。目がくりくりしてて、笑うと八重歯が見える。
    「いないですよぉ。募集中です。」
    最近キャバクラの成果がでだしたわ。やっとお客さんとしゃべれるようになってきた。

    2005-06-05 22:31:00
  • 23:

    名無しさん

    略がだるくて読む気せーへん

    2005-06-05 22:32:00
  • 24:

    「ほな立候補するわ☆俺安藤恭平。19歳の学生やから。今度デートしてや。」
    きょとんとする私ににっと八重歯を見せてそのお客さんはシャンプー台からセット面に歩いていった。
    (さすが神戸の人は口説くのも慣れてるなぁ)と私はぽかんとしながらその姿を目で追っていた。

    2005-06-05 22:38:00
  • 25:

    最近、まやさんとすごく目があう。最初は気のせいかとも思ったけどこんなに多いとどうやら気のせいではないらしい。一度話をしたいけど終わる時間が違うからそれもできないままだ。ある日、待機席で隣にいたしおりさんに聞いてみた。

    2005-06-05 22:44:00
  • 26:

    「あのぉ、まやさんてどんな方なんですか?」
    しおりさんはこの店で1番古い。みんなのいい相談役だった。
    「ん??まやちゃん?あの子めっちゃいい子やで。明るいし、面倒見もいいし。だから下の子から慕われてたなぁ。」
    そうだったんだ。今のまやさんからは想像がつかない。
    「でもな、半年くらい前から今みたいに店の子とはしゃべらんくなったけど…」しおりさんは声をおとした。

    2005-06-05 22:51:00
  • 27:

    「ある日急にやからあたしも心配なってさ。どーしたん?て聞いてもなんでもないです、しか言わへんねん。まやちゃんがそんなんになる前あの子が可愛がってた子が次々辞めていったからショックでかなぁって思ったけど…」
    そうだったのか…でも、だとしたらまやさんは私に一体なんの用事なんだろう?私がもっとしおりさんに話を聞こうとした時、アナウンスで「麗央ちゃん5番テーブルお願いします。」と呼ばれた。

    2005-06-05 22:59:00
  • 28:

    私がついた席では、すでにありささんが楽しそうに笑っていた。
    「失礼しまぁす。はじめまして。麗央です。」
    若い団体さんだな。私は名刺を渡そうと手をのばした瞬間に固まった。見覚えのある顔…
    「あれっ!?自分、もしかして…」
    「しぃっ!!」
    私はあわてて人差し指を口にあてた。なんとそこには、安藤恭平が座っていたのだ。

    2005-06-05 23:08:00
  • 29:

    「なぁんやぁ恭平。こんなかわいい子と知り合いなんかぁ??」
    「いやぁ、人違いっすわ。似てただけやった。」
    彼はそうごまかして、私の隣に座り直し小声で聞いてきた。
    「自分『ミュゼ』の子やんなぁ?なんで夜しとん?」「給料が安くて生活できないからですよ。自活してるんで…。」

    2005-06-05 23:15:00
  • 30:

    「そっかぁ。それにしても女の子って変わるもんやなぁ。」
    恭平は私の姿をじろじろ眺める。そりゃそうだ。いつもはストレートな髪をコテでぐりんぐりんに巻いて、お姉雑誌で学習した濃いめのメイクにつけまつげ。アリサさんからもらった黒いひらひらのワンピを来た私はどっから見ても『夜の女』だ。

    2005-06-05 23:22:00
  • 31:

    「できたらお店には言わないでもらえるとありがたいんだけど…」
    私が申し訳なさそうにいうと、恭平は笑った。
    「言うつもりなんか元々ないから。それよりさぁ、自分月曜休みやろ?ほんならこないだの約束♪どっか行こやぁ。」
    明るく言う彼に、私はつられて笑い月曜日のデートをオッケーした。

    2005-06-08 23:51:00
  • 32:

    月曜日、私と恭平は国際会館の大階段で待ち合わせした。今日はなんだか早くに目が覚めたから私は待ち合わせの時間より30分も早く来てしまった。(なんかドキドキするなぁ…)天気は快晴で雲一つない。私は階段に腰かけてうっとりと目をつぶった。

    2005-06-09 00:00:00
  • 33:

    すると肩をぽんぽんたたかれた。はっと後ろを振り返るとそこには恭平がいた。「自分早いなぁ。まだ約束の時間まで20分あるやん。」
    そう言いながら私の横に腰かけた。
    「そういう恭平…さんだって早いじゃん。」
    「恭平でいいし。俺結構待つん好きやからなぁ。」
    恭平は煙草にしゅっと火をつけた。

    2005-06-09 00:06:00
  • 34:

    それにしても恭平ってよく見るとすごくかっこよかったんだ…。Tシャツからのびた腕は細いのに、しっかり筋肉がついていて昔何かスポーツをやっていたらしい体つきだった。きっと全身余分な肉なんかついてないだろう。私はつい恭平の体を想像してしまい、顔が赤くなった。

    2005-06-09 00:14:00
  • 35:

    「何一人でにやにやしてんねん。今日どないする?」恭平にそう言われ私は自分の想像がばれたんじゃないかとますます赤くなった。「な…何でもいい!!私まだよく神戸知らないし。」「そういや東京弁やもんな。ほんなら今日は俺がいろいろ連れてったるわ。」
    そう言って恭平は立ち上がると私の方を見た。
    「なぁ、てか自分の名前知らんわ。なんてゆーん?」「野澤桃子…」桃子。ダサい名前だ。自分でもイヤになる。
    「そっかぁ。ほな行くか、モモ☆」
    そんなふうに呼ばないでよ。なんか、ドキドキする…

    2005-06-09 00:22:00
  • 36:

    突然の恭平の申し出に私はすごくうれしくなった。実は私は、一回も海に行った事がないのだ。
    「えっ!!行きたい!!すぐ着く?」
    「ちょっと電車乗らなあかんけどすぐやで☆」
    あせる私をなだめて恭平はJRの駅まで連れていってくれた。

    2005-06-09 00:44:00
  • 37:

    恭平が連れてきてくれたのは須磨海岸だった。
    「すご〜い!!おっきぃ!!うわ、船が見える!!」「はしゃぎすぎやろ。でも連れてきたかいがあったわぁ。ほら、あっち明石大橋見えるで。」
    恭平が指差したほうに大きい吊橋があった。
    「あっ、これが世界一長い吊橋?」
    「せやったかなぁ??もうちょい暗くなったらライトアップするねんけど…」
    「えっ、じゃぁそれまで待ってようよ。私見たいかも。」
    私と恭平は砂浜に腰をおろした。

    2005-06-09 01:21:00
  • 38:

    時計を見ると6時半だった。今日は多分私が神戸に来て1番充実した日だ。
    「ありがとね、恭平。今日すごい楽しかった。」
    「なんやねん、急にそんなん言われたらびっくりするやん。」
    「だってこんなに時間過ぎるの早く感じたの久しぶりだもん。恭平と出会ってまだちょっとなのに、こんなに遊んでくれてまじ感謝してる。」
    その言葉に恭平は急に真顔になってこっちを向いた。「ちょっとちゃうで…俺、ずっとモモの事見てた。」

    2005-06-09 01:32:00
  • 39:

    「えっ…?」今…なんて?私がびっくりした顔で恭平を見ると恭平も見つめ返した。
    「俺がたまたま髪切りに店行った時、モモ店に入りたてでずっと立ってたやろ?ほかの奴らみんなしんどそうやったのにモモはにこにこしながら声だしとった。それで俺、なんか気になってん。今まで月一で美容院なんか行かんかったのに、モモ見たいから通ってた。」

    2005-06-09 01:41:00
  • 40:

    潮風がさぁっと恭平の髪をかきあげた。
    「ずっとしゃべってみたかってん。どんな子なんやろうってずっと考えてた。キャバ嬢やってたんわかった時はちょっと意外やったけど、親に頼らんと生活してるんわかってもっと好きなった。」
    好き…!?恭平今私のこと…
    「モモ。俺お前が好きや。俺の女になってくれ。」

    2005-06-09 23:21:00
  • 41:

    「恭平…」
    悲しくないのにいっぱい涙が出てきた。まだ私は恭平の事をよく知らない。でも、今日一日いて私は確実に彼に惹かれていた。まだ、現実味がない。恭平が私を好きだといってくれてるんだ…
    「泣くなや。モモ…やっぱムリか?」
    「ムリじゃない!!うれし…」

    2005-06-09 23:30:00
  • 42:

    私が最後まで言い終わる前に恭平が私の唇をふさいだ。初めてのキスは何の味もしない、だけどいっぱい気持ちが伝わるキスだった。二人が唇を離した瞬間に橋が明るくなった。
    「すごい綺麗だね…」
    幸せすぎて、私は恭平の手をぎゅっと握りしめた。

    2005-06-09 23:38:00
  • 43:

    好きな人がいるっていうだけでこんなにも毎日が充実するものだろうか。美容院ではスタッフやお客さんに「最近楽しそうやなぁ」と言われるくらい毎日顔が自然ににやけてくる。恭平と私は、キャバのバイトをしてない日はほぼ毎回会っていた。彼に早く会いたいから練習を朝練に切り替え、仕事中も先輩の技術を見て覚えていった。その結果、私は次回からカラーも任されるようになった。

    2005-06-09 23:48:00
  • 44:

    「麗央ちゃんさぁ、最近めっちゃかわいくなったよなぁ。」
    待機席でアリサさんが話しかけてきた。キャバで働き始めてもう3ヵ月たつ。最近、ちょこちょこ指名は増えてきたけどもやっぱり待機席が居場所だった。
    「えっ?そうですか?」
    「うん。お客さんとかほかの女の子も言いよったで。めっちゃかわいくなったなぁやって☆あっ?彼氏でもできた?」

    2005-06-12 01:19:00
  • 45:

    「…ふふっ☆」
    アリサさんの言葉に私は照れた。美容院でも仕事は順調だし、キャバではかわいくなったとほめられる。最近本当に幸せすぎて怖いくらいだった。
    「図星かぁ〜。ええなぁ。」
    「アリサさんだって大和さんとラブ×2じゃないですか。」
    アリサさんは一瞬ぴくっと眉を動かした

    2005-06-12 01:24:00
  • 46:

    「それが大和と今ケンカしてんねん。だからしばらく会ってないわぁ。」
    えっ?そうだったんだ…。初めて大和さんのお店に行って以来、私は何度かアリサさんとお店に飲みに言っていた。最近まですごく仲よさそうだったのに…。

    2005-06-12 01:30:00
  • 47:

    「あっ、でも二人仲いいからすぐ仲直りできますよ。」
    「なんも知らんくせに気休め言わんとってよ…」
    アリサさんが小声でつぶやいたのと、店内の音楽が大きかったのとで私はアリサさんがなんて言ってるか聞こえなかった。
    「えっ??」
    「なんでもないで☆麗央ちゃん彼氏大事にしいやぁ。」
    いつものアリサさんだ。この時、私は自分の事で有頂天になっていてたいして気にとめていなかった…。

    2005-06-12 01:41:00
  • 48:

    名無しさん

    続き書かないんですかぁ??
    書いて下さぃネ??

    2005-06-21 02:21:00
  • 49:

    55サンありがとうございます(>_

    2005-06-21 10:43:00
  • 50:

    上がる時間がアリサさんと一緒の日は必ず飲みに行ったりファミレスに行ったりしていたのだが今日のアリサさんは「じゃぁ麗央ちゃんお先に。」と早々と帰ってしまった。もしかして怒らせちゃったのかなぁ…。ちょっと私は憂鬱になった。

    2005-06-21 10:50:00
  • 51:

    季節は、もうすっかり夏だ。その日私はいつものように美容院が終わってからキャバに出勤した。今日のお客さんの出入りはいつもと変わらず私はいろんな席のヘルプでいったりきたりしていた。アリサさんもいつもと同じように明るい。

    2005-06-21 18:28:00
  • 52:

    「今日は平日やからもうお客さん来んなぁ。」
    店長が腕時計を見てそうつぶやいた。たしかに12時を過ぎるとお客さんの入りはガクッと減ってきた。私はまた待機席に逆戻りして名刺を書いている。
    「麗央〜、お前今日上がってええぞ。明日も仕事やろ?」
    「すいません、じゃぁお先でーす。」
    いつも平日のヒマな時は上がらせてもらっているので私はためらいなくロッカーにむかった。

    2005-06-22 00:34:00
  • 53:

    ロッカー室に行くとまやさんが着替えていた。
    「あっ、おつかれさまです…」「おつかれ」
    シーン…
    まやさんとは一回もしゃべった事がないからすごく気まずい空気が流れている。そんな空気の中まやさんが口を開いた。
    「麗央ちゃんさぁ…気ぃつけた方がええで」
    「はい?」
    何を言ってるの?私には何の事かわからない。きょとんとしている私を見ながらまやさんは続けた。

    2005-06-22 00:42:00
  • 54:

    「だからさ…ほら…」
    まやさんが言いかけた瞬間「おつかれ〜。」
    とバタンとドアを開けてアリサさんが入ってきた。
    「麗央ちゃんおつかれ。てかまやがこの時間に上がるん珍しいやん。」
    「アリサ…」
    まやさんはあきらめたようにつぶやいてかばんを持った。

    2005-06-22 00:47:00
  • 55:

    「お先に。」
    「えっ?まや麗央ちゃんとなんかしゃべってたんちゃうん??」
    アリサさんは着替えながらまやさんに聞いた。
    「いや、べつにたいした事ないしええねん。」
    まやさんはそう言って私の肩をぽんと叩いた。その時に「また明日話すわ…」
    と私しか聞こえないように呟いた。

    2005-06-22 00:52:00
  • 56:

    まやさんは何を言おうとしてたんだろう…気をつけるって何を?
    「まやも変わったなぁ。前はようしゃべってたのに。」
    アリサさんがそう言ってため息をついた。明日、まやさんに何の事かはっきりきこう。私はそう思ったのだがそれはムリだった。なぜならその日がまやさんを見た最後の日だったから…

    2005-06-22 00:59:00
  • 57:

    次の日。私は美容院の仕事が手につかなかった。まやさんの言葉がぐるぐる頭を回っている。
    「気をつけた方がええで」気をつけた方が…
    早く仕事が終わって『CURIOUS』に行きたい。今日ほどそう思った事はなかった。

    2005-06-23 00:57:00
  • 58:

    でもそんな日に限って受付時間ギリギリの予約がいっぱい入っていて、私は1時間も遅れて店に着いた。
    「おはようございます!!すいません、仕事が長引きました!!」
    「おぉ〜、電話もらってたみたいやしまぁ落ち着いてから用意してええぞ。」
    バックルームから店長がそう言って顔を出した。手にFAX用紙を持っているということは情報誌に載せる店の原稿を考えていたのだろう。

    2005-06-23 01:07:00
  • 59:

    「いやぁ、すぐ着替えてきます。」
    私はいそいそと店長の横を通り抜けてロッカー室に向かった。
    「なぁ麗央。お前今日まやがどないしてるか知ってるかぁ??」
    ふいに店長が後ろから聞いてきたので私は立ち止まってふりかえった。
    「えっ?まやさんまだ来てないんですか?」

    2005-06-23 01:12:00
  • 60:

    「そうやねん。あいついつも開店の1時間前には来て用意してるし無断欠勤も一回もないから気になってな。アリサもしおりも知らんゆーてるし、お前が知ってるはずないよなぁって思ったけど一応な。」
    店長はそう言って持っていた紙をくるくる丸めた。
    「まぁ今日は連絡できんくらい体調悪いとかあるかもしれんからな。麗央は麗央で今日頼んだで。」
    「はい…」

    2005-06-23 01:20:00
  • 61:

    私はがくっと体の力が抜けた。明日は夜出勤の日じゃない。じゃぁまやさんと話できるのはあさって以降になるのか…。もやもやした気持ちのまま私は着替えて待機席に座った。

    2005-06-23 01:25:00
  • 62:

    「麗央ちゃんおはよう。」「しおりさん。おはようございます。」
    待機席にはしおりさんだけが座っていた。
    「なぁ、まやちゃん今日来てへんやん?麗央ちゃん何も聞いてないやんなぁ?」しおりさんは私が座るなりそう尋ねた。
    「さっき店長にも言われたんですけど…私も何も聞いてないんです。」
    「そっかぁ…」
    しおりさんは煙草をくわえた。

    2005-06-23 01:31:00
  • 63:

    「私も昨日まやさんと約束してたから気になってるんですよ。」
    「そうなん?じゃぁなおさら今日来ぃひんの変やなぁ。昨日べつに体調悪くなさそうやったしな。」
    しおりさんは煙草の灰を落としながら心配そうにつぶやいた。
    「事故とかあってへんかったらいいねんけど…」
    私も不安になってうつむいた。でも、しおりさんの心配は現実になってしまった。その夜、自宅のマンションの浴室で死んでいるまやさんが管理人さんに発見された。

    2005-06-23 01:41:00
  • 64:

    名無しさん

    気になる?

    2005-06-23 01:43:00
  • 65:

    …棺の中のまやさんは、まるで人形のようだった。
    「まやさん…」
    私は棺の中にそっと花を入れて頬をなでた。
    まやさんが死んだ事を私達が知ったのは翌日になってからだった。マンションの大家さんが保証人の店長に連絡して、店長がすぐ女の子達に知らせたのだ。私にはわざわざ美容院まで電話してきてくれたので次の日の葬儀に来る事ができた。

    2005-06-23 23:34:00
  • 66:

    「なんでこんな事になってもたんや…」
    私の横で店長が小さくつぶやいた。お葬式には私より前に入った店の女の子は全員来ていた。みんな、まやさんをすごく慕っていたんだろう…。アリサさんも目を真っ赤にしてハンカチを握りしめている。しおりさんは出棺までずっとまやさんの側から離れなかった。

    2005-06-23 23:42:00
  • 67:

    「まや…起きてやぁ…はよせな店遅刻するで…」
    「しおりさん…」
    私はしおりさんの肩にそっと手を置いた。
    「麗央ちゃん…あたし信じられへん…この間まで一緒に働いてたのに…」
    しおりさんの肩は震えていた。
    「まやな、お酒にクスリ入れて飲んでたんやて…それでお風呂に入ったからアル中になって死んでしもてんて…なんでそんなあほな事したんやろ…」

    2005-06-23 23:50:00
  • 68:

    「えっ?まやさんが、クスリ…??」
    私は思わず耳を疑った。
    「病院で司法解剖したらそうやってんて。でも絶対なんかの間違いや…」
    しおりさんは私の方を向いてこう言った。
    「先週まやあたしにゆーてたもん。彼氏の子供できたって。だからお酒も煙草もやめなあかんなぁって。それやのにあの子がアル中で死ぬわけないやん!!」

    2005-06-24 00:01:00
  • 69:

    名無しさん

    続き読みたぁぃッ?主さん早く書いてねッ?楽しみですッ?

    2005-06-24 06:45:00
  • 70:

    77サンありがとうございます$O%%楽しみって待っててくださる人がいるってほんまにめっちゃうれしいものですね…$Gvこれからもがんばります$GPPP

    2005-06-25 02:00:00
  • 71:

    しおりさんはマスカラで黒く滲んだ涙を指で拭った。「あたしは聞いただけでまやの彼氏がどんな人かわからへん。うちらと同じ仕事してるゆーてたからボーイさんかホストやと思うねん。でもお通夜にも今日の葬儀にもそれらしい人はおらへんかった。」
    たしかに今日はそんな人は見当たらない。もしかしたらショックでこれなかったかもしれないけど…

    2005-06-25 02:12:00
  • 72:

    「麗央ちゃん、あたしな、まやの彼氏に会って確かめたいねん。なんであんな死にかたしたんか。ほんまに事故やったんかって…」
    「しおりさん…」
    私も気持ちは同じだった。プロのホステスが泥酔してお風呂に入ることなどありえないだろう。何があったのかちゃんと知りたかった。どうすればいいかわからないけど、それがまやさんの供養になる気がしていた…

    2005-06-25 02:23:00
  • 73:

    −それから2日がたった。やっぱりナンバー1が抜けたのは厳しい。店は空席が目立っている。
    「麗央ちゃんご指名のお客さまです。」
    急なアナウンスでびっくりした私はのろのろと向かった。一体誰が来たのだろうか。
    「…って、恭平!?」
    「よぅ、モモ。」
    ボックスには昨日会ったばっかりの恭平が座っていた。

    2005-06-25 02:32:00
  • 74:

    名無しさん

    続き気になる〜?

    2005-06-25 04:25:00
  • 75:

    82サンありがとうございます$O%%毎日ちょっとしか更新できないですけど…$Gx少しずつでも絶対完結させます☆☆☆

    2005-06-25 23:45:00
  • 76:

    「なんで来たの??電話してくれたら家まで行ったのに。」
    「バイトの給料入ったしたまにはキャバ嬢のモモも見よかなぁ思って。」
    恭平は私が作った水割りを一口すすった。
    「それにこの間店の人亡くなったんやろ?お前昨日も元気なかったし、ちょっと心配なってな。」
    「恭平…」

    2005-06-25 23:54:00
  • 77:

    私は恭平の優しさが本当にうれしかった。自分を思いやってくれる恋人…まやさんの彼氏もそうだったのだろうか?
    「ねぇ、恭平。」
    「ん?」
    「もし私が恭平の子供できちゃったらどうする?」
    恭平は水割りを吹き出した。
    「えぇっ?!俺もう親父になったん!?」
    「だからもしだってば。気が早いなぁ…」

    2005-06-26 00:00:00
  • 78:

    「そうやなぁ、今俺まだ学生やし楽はさせてやれんけど産んでほしいかな。」
    「ほんとに?」
    「俺はそうやな。でももしそうなったら生活苦しくてもモモにキャバ嬢はさせへんで。万が一の事があってほしくないからな。」
    私はそれを聞いて考えてしまった。

    2005-06-26 00:09:00
  • 79:

    「やっぱりそうだよね…まやさんはなんでやめなかったのかなぁ…彼氏に内緒にしてたとか…?」
    「モモ?何ぶつぶつゆーてるん?」
    恭平が私の顔を見ながら聞いた。
    「なんでもない。私は恭平が彼氏でよかった。」
    照れたらしく恭平のお酒を飲むピッチが早くなった。私はそんな彼を見ながら、まやさんの彼氏をなんとしても探そうと決心した。

    2005-06-26 00:16:00
  • 80:

    名無しさん

    気になるょ〜(>_

    2005-06-27 07:04:00
  • 81:

    ?

    ???

    2005-06-27 09:17:00
  • 82:

    88サン89サンありがとうございます$O%%%昨日一日寝てもたんで今日がんばっていきます$OPP

    2005-06-28 22:23:00
  • 83:

    それから私は店の女の子にさりげなくまやさんの彼氏について聞き出す日々が続いた。だが、まやさんは仕事中以外はほとんど女の子と口をきかないのでみんなまやさんのプライベートを知らなかった。
    「はぁぁ…」
    自然にため息が出た。もう疲れた…。今私がしてる事って意味があるんだろうか…打つ手がなくなった私はすごく無意味に時間が流れている気がしてきた。

    2005-06-28 22:32:00
  • 84:

    「麗央ちゃん…ちょっといい?」
    ある日仕事終わりにアリサさんが話しかけてきた。アリサさんはしばらく体調が悪かったらしくずっと店を休んでいたので話すのはお葬式以来だ。
    「どうしたんですか?」
    「さっき女の子達が麗央ちゃんがまやさんの彼氏どんな人か気にしてるって話してたから。私心当たりあるねん…」

    2005-06-28 22:38:00
  • 85:

    「ほんとですか!?」
    「うん。でもここやったらアレやから場所変えへん?」
    私とアリサさんはサンキタ通りの居酒屋に移動した。生中二つ、とアリサさんは店員に注文してバッグからマルメンを取り出した。
    「アリサさん、ほんとなんですか?」
    「うん…まやから聞いた話ちゃうから黙っとこうと思ったけどいずれ分かるやろうから。」

    2005-06-28 22:44:00
  • 86:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 87:

    その時店員がビールを持ってきたので私達は会話を中断してジョッキに口をつけた。今日も暑かったのでビールはするすると喉を通っていく。
    「誰から聞いたんですか?」
    私はジョッキを置いて会話を再開させた。
    「大和の店の子。後輩がアリサさんと同じ店で働いてる子と付き合ってるみたいやでって前ゆってきてん。」

    2005-06-28 22:51:00
  • 88:

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    削除されますた

    あぼ~ん
  • 89:

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    あぼ~ん
  • 90:

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    あぼ~ん
  • 91:

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    あぼ~ん
  • 92:

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    あぼ~ん
  • 93:

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    あぼ~ん
  • 94:

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    あぼ~ん
  • 95:

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    あぼ~ん
  • 96:

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    あぼ~ん
  • 97:

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    あぼ~ん
  • 98:

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    削除されますた

    あぼ~ん
  • 99:

    名無しさん

    そりゃ失せるよね?楽しみにしてるから頑張ってね?

    2005-06-29 05:31:00
  • 100:

    アリサさんは続けた。
    「大和の店の子にカズキってゆー子がおってさ。麗央ちゃん覚えてないかなぁ?初めて店に行った時にお酒持ってきてくれたちょっといかつい子。」
    あぁ…。あの大きい顔がちょっと恐い人…。
    「あの子とまやが付き合っててんて。カズキは遊びやったんやけどまやは本気やった。」

    2005-07-08 22:59:00
  • 101:

    「それで…?」
    「あたしは別れてほしかってん。店でカズキいい噂聞かんかったし…陰でドラッグ売ってるって話も聞いたし。でもそんな時にまやが妊娠したやろ?あんな事になってもたけど…」
    「まやさん、カズキって人ドラッグ売ってるって噂だったんですよね?まやさんてもしかして…」
    アリサさんはうつむいた。「大和の店の子やし疑いたくないけど。」

    2005-07-08 23:06:00
  • 102:

    絶対そうだ。カズキがまやさんにドラッグが入ったお酒を飲ませて殺したんだ。私はいてもたってもいられなくなって立ち上がった。「私大和さんの店まで行きます!!」
    アリサさんは首を横に振った。
    「ムリやで。カズキはまやが死んでから店に来てない。大和はカズキを探すって店閉めてるわ。」

    2005-07-08 23:11:00
  • 103:

    アリサさんは私を席に座らせた。
    「なぁ、うちらにも警察の取り調べがちょくちょく来よるやろ?その時に証言した方が早いわ。大和を信じてうちらは待ってようや。」
    「そうですね…」
    私は諦めて残ったビールを飲み干した。季節は夏だ。これから長い夏が始まる…

    2005-07-08 23:16:00
  • 104:

    「野澤さ〜ん!カラーのお客さんシャンプーしてくれる?」
    「あっ、はぁい。」
    警察にカズキの事を話してから、私はしばらくキャバクラを休んで美容院に専念する事にした。いろいろと最近ありすぎた。犯人(重要参考人!?)がわかった今、少し事件の事から離れたかったのだ。

    2005-07-08 23:25:00
  • 105:

    カラーのシャンプーはシャンプーボウルにお湯をため、生え際のカラー剤を少しふやかして泡立てるようにしてこする。そうするとカラー剤はまるでシャンプーのように泡立ってきれいに落ちるのだ。その後に2シャンしてPH調整剤をしてリンスしておしまい。私は染まった髪を見てお客さんに「きれいに染まりましたねぇ。」と声をかける。美容院の仕事は充実感があって嫌いじゃない。

    2005-07-08 23:33:00
  • 106:

    ただ自立したいって漠然とした気持ちでし始めた美容師なのに、私はこの仕事がだんだん好きになってきた。お客さんの髪というキャンパスにカラーで色をつけ、パーマで表情をだす。そして素敵な絵が完成する。キャバの仕事とはまた違う楽しみがあった。

    2005-07-09 23:05:00
  • 107:

    その電話がかかってきたのは私が本業に専念して事件を忘れかけた7月の終わり頃だった。
    「野澤さん。電話やで。なんか女の人が慌てて代わってくださいゆーて名前聞きそびれたわ。」
    店の人がそう言って子機を渡したので私はバックルームに移動した。
    「もしもし…。野澤ですが」
    【麗央ちゃんやんなぁ?あたし。しおり。】
    「しおりさん?なんでこの店がわかったんですか?」【どうしても伝えたい事があったから店長に聞いてん。あんな、まやの彼氏捕まったで。】

    2005-07-09 23:16:00
  • 108:

    「ほんとですか?」
    【うん。昨日の晩にな。なぁ、話したら長いから今日麗央ちゃん仕事終わったら会えへん?】
    もちろんそんなの気になる。私はしおりさんと9時に元町のバーで会う約束をして急いで電話を切った。

    2005-07-09 23:23:00
  • 109:

    名無しさん

    たのしみ?しぉり?

    2005-07-10 06:09:00
  • 110:

    名無しさん

    かかないん?

    2005-07-10 18:47:00
  • 111:

    117サン118サンありがとうございます(>_

    2005-07-11 01:15:00
  • 112:

    しおりさんと約束したバーは昔のアメリカっぽい内装で落ち着いた雰囲気の店だった。壁には昔のコカコーラや歌手のポスター、そして音楽はオールディーズ。思ったより早く着いたので私はカウンターに座ってバーテンにストロベリーダイキリを頼んだ。

    2005-07-11 01:22:00
  • 113:

    約束の時間に10分ほど遅れてしおりさんがやってきた。
    「ごめ〜ん!待ったやんなぁ?」
    しおりさんは急いで私の横に座った。外で会うとしおりさんはキャバ嬢というよりOLみたいだ。ドレスを着ている時はわからなかったがめちゃくちゃスタイルがよかった。

    2005-07-11 01:28:00
  • 114:

    「あ、私はジントニックで。…で麗央ちゃん、まやの彼氏の事やねんけど。」
    「はい…」
    「昨日の夜新開地でふらふらしてるのを風俗のボーイさんが不審がって警察に通報したら彼氏やってんて。警察の人がいくら話しかけてもクスリでラリってもて会話にならんかったらしい。…ただ…」
    しおりさんは一口お酒を飲んで言った。
    「俺は守った、ってずっと言ってたらしいわ。今日店に報告に来た警察の人が何のことやろうって不思議がってたわ。」

    2005-07-11 01:36:00
  • 115:

    「守った?」
    「そう。まやのお酒にクスリ入れたって疑いがかかってるのにな。まぁ、調べたら確実やろうけど…」
    しおりさんは煙草の煙をはきながらいった。
    「これでやっとまやの無念がはらせたな。あんな奴死刑になったらええのに。」私はしおりさんの言葉をお酒でぼぅっとした頭で聞いていた。なんか…変なの…次の日、警察から店にまやさんがお酒を飲んだグラスからカズキの指紋と入ってたドラッグと同じ物をカズキが持っていたとしてカズキは殺人罪で逮捕されたと連絡が来た。

    2005-07-11 01:57:00
  • 116:

    「これでやっと解決したなぁ。」
    店長はうれしそうに言った。私も久々に出勤した。まやさんの事件以来、お店のみんながこんなに笑ったのは初めてだった。
    「麗央ちゃん!今日終わったらお店の皆で飲み会やろって店長がゆーてるけど残るやろ?」
    「んー…明日も仕事だから遠慮しときます…ほら、楽しい途中で帰るのもいやじゃないですか。」
    私はしおりさんの誘いをそう言ってごまかした。

    2005-07-12 00:26:00
  • 117:

    本当はこの間の休みの日に違う美容院のヘルプに行ったので明日は代休だった。だが、私はカズキが言っていたという「俺は守った」という言葉がやけに気になっていたので、せっかくの飲み会も心から楽しめないと思って断ったのだ。
    「そっかぁ。そらしゃーないな。麗央ちゃん明日も仕事がんばりやぁ。」
    しおりさんはそう言って他の子を誘いに行った。すいません、しおりさん…私は心の中で謝った。

    2005-07-12 00:35:00
  • 118:

    「なんか意味深な発言やなぁ。」
    次の日私は恭平に会ってカズキの事を話した。
    「でしょ?ほんとなんの事か全然わかんないよぉ…」恭平は「せやな。」と言って考えこんでしまった。
    「だってカズキって話聞く限りまやさんにべつに本気じゃなかったっぽいしな。」
    「うん。アリサさんがそう言ってた。本人から聞いたんじゃないみたいだけど。」

    2005-07-12 00:43:00
  • 119:

    「そのカズキって人にはもう話聞けるんかなぁ?」
    「あっ、ムリみたい。捕まったときすでに薬物中毒ぽくてまだ警察病院で治療してるんだって。」
    「じゃぁあかんな…。」
    恭平はまた考えだした。自分と関係ないのにこんなに真剣になってくれてる姿を見て私はますます好きになった。素敵すぎだわ…。。

    2005-07-12 00:50:00
  • 120:

    「モモ…。もーもーこ!」「えっ!?なになに??」私はつい自分の世界に入ってしまったみたいだ。人は恋するとちょっとおバカになる。
    「なに人の顔みてにやにやしてるねん。怖いやん。だからさぁ、カズキがムリやったらその大和さんに聞いてみたら?もう捕まってるねんから店開けてるやろ。」
    「本当だ!!頭いいじゃん。」
    「フツーです。今日の夜行ってみるか。俺もついてくわ。」
    「でもホストクラブだよ?恭平行きにくくない?」

    2005-07-12 00:57:00
  • 121:

    その夜、私たちは東門のホストクラブ『百花繚乱』まで話を聞きに行った…はずだったのだが…
    「モモ!店の前なんか貼り紙してるで。」
    恭平は店のドアを見ながら言った。本当だ…「諸事情により、閉店させていただきます。長い間ご愛顧ありがとうございました」という貼り紙が貼ってあった。

    2005-07-14 23:46:00
  • 122:

    「店、辞めちゃったんだ…」
    「そうみたいやなぁ。これやったらムリやな。」
    私と恭平は頭を抱えて店の前に座りこんだ。大和さんの彼女のアリサさんだったらもっとカズキの事を知ってるかもしれないが、この間二人で話した時最後に「でもあたしまだ大和とケンカしてるねん。」と言っていたので聞くのもなんとなくためらってしまう。だから閉店はショックだった。

    2005-07-14 23:56:00
  • 123:

    名無しさん

    気になる?

    2005-07-16 02:42:00
  • 124:

    132サンありがとうございます$O%%%しばらく仕事が忙しくて書かなかったですけど、がんばります☆ほんとにありがとうございました$GPP

    2005-07-20 02:47:00
  • 125:

    すると、ガチャッとドアが開いて中から男の人が顔を出した。
    「すいません、もう店閉店したんですよ…あれ?てか自分しばらく前にアリサさんと来た子ちゃうん?」
    そう言って私のほうを見てその人はニカッと笑った。私は全然覚えてなかったが。
    「あっ、そうです。今日は大和さんに話聞きに来たんですけど…」
    「大和代表やったらとんでもたで。せっかくやから中入れば?そっちの人も。」

    2005-07-20 02:55:00
  • 126:

    そう言ってくれたので私達は店に入った。店内は驚くほどがらんとしていた。棚にあったお酒やグラスもない。この間来た時とまるで変わっていた。
    「せっかく来てくれたのになんもないねん。ごめんなぁ。俺も今日は置いてた荷物取りに来ただけやし。」その男の人はそう言って段ボールから缶の烏龍茶を出して「ぬるいけど」と私達にくれた。
    「で、代表になんの用事やったん?」

    2005-07-20 03:05:00
  • 127:

    「べつに用事ってほどじゃなかったんですけど、カズキさんのこと大和さんだったらよく知ってるだろうからちょっと聞きたい事があって…」
    「カズキくんかぁ。こないだ捕まってたなぁ。」
    その男の人(陽介さんというらしい)はそう言って自分も烏龍茶を開けた。
    「この店な、カズキくんが捕まって代表がどっかとんでもてからオーナーがやる気なくして閉めてん。」

    2005-07-20 03:13:00
  • 128:

    「とぶ?」
    恭平がきょとんとしていたので私は恭平に「急に音信不通になって店に来なくなったんだよ」と耳打ちした。
    「代表がカズキくん探すってしばらく休んでその間も店やっててんけど捕まってからもケータイはつながらんし店にもけぇへん。それにこの店は人殺しがおったってすぐにうわさが広がって…」
    「それで閉めちゃったんですか?」
    「せやで。まぁ他の従業員もしゃぁないって思ってたし。」

    2005-07-20 03:21:00
  • 129:

    「大和さん連絡つかないんですか?」
    私がそう尋ねると陽介さんは少し顔をしかめた。
    「ああ。従業員がこんなんになってしかも相手が彼女の店の子やったから代表の気持ちも分かるけど…でも俺らに電話ひとつくらいかけてほしかったわ。」
    陽介さんはそう言うと立ち上がった。
    「俺もう行かなあかんわ。明日から大阪でまたホストするねん。自分らも気ぃつけて帰り。」

    2005-07-20 23:25:00
  • 130:

    そう言われてはここにいてもしょうがない。私と恭平はお礼を言って店を出た。「結局なんにも分からずかぁ。」
    恭平は不満そうにつぶやいた。
    「だね。なんか付き合わせてごめん…」
    「いや、ええで。俺明日1限からやし終電で帰るわ。モモも明日仕事やろ?」
    「うん…じゃぁ気をつけてね。」
    恭平と別れた後も私は家に帰る気にならず、しばらく夜の三宮で一人立っていた。

    2005-07-20 23:33:00
  • 131:

    「野澤さん!自分何やってるん!?」
    次の日私は美容院で散々失敗をやらかした。指定されたパーマ液を間違え、シャンプーでお客さんにお湯をかけ、さらにカラーで放置時間を間違えてお客さんの髪を明るくしすぎてしまった。
    「普段はしっかりしてるのに今日のあんたはひどすぎやで。まだみんなうちらがフォローできる範囲やったからよかったけど…」

    2005-07-20 23:42:00
  • 132:

    「すいません…」
    なんだか今日は仕事が手につかない。昨日大和さんがとんでしまった事実を知ったショックからかな…
    「てか野澤さんめっちゃ体熱いやん!熱はかり!」
    先輩が差し出した体温計を私はのろのろと脇にはさんだ。39度2分。
    「こんな体で仕事してたらそら失敗するわ…もうはやく帰り!タクシー呼ぼか?」

    2005-07-20 23:48:00
  • 133:

    「いや、大丈夫です…すいません、すごい迷惑かけて…」
    「ええから早く病院行きや。」
    どうやら昨日いつのまにか風邪をひいてしまったらしい。私は先輩に頭を下げて裏口から外に出た。
    「てゆーか…カード入れロッカーの中だよ…」
    保険証やら診察券が入ったカード入れを私はうかつにも『CURIOUS』に忘れたみたいだ。

    2005-07-20 23:55:00
  • 134:

    ?

    ???

    2005-07-21 06:09:00
  • 135:

    今はまだ昼の3時だ。ボーイさんはもう出勤してるかもしれないし店は開いてるだろう。私はふらふらしながら店に向かった。
    「開いてたよ…」
    店内には数人のボーイさんがすでに出勤していた。
    「麗央ちゃんどーしたん?」
    口々に聞いてくる質問に無理矢理作った笑顔で答えながら私はロッカー室へ急いだ。

    2005-07-21 22:27:00
  • 136:

    鍵を開けてカード入れを取った私は、ついなんとなくほかのロッカーにも目がいった。まだ女の子は誰も来ていないのでロッカーのほとんどは鍵がついていた。「…」
    まやさんが使ってたロッカー、鍵開いてるかも…私はちょっと罪悪感にかられながらもまやさんのロッカーを開けてみた。

    2005-07-21 22:32:00
  • 137:

    ロッカーの中にはまやさんが着てたドレスやペンケースや名刺が入っていた。まだ遺品整理はされていないらしい。閉めようとした時、まやさんのドレスがひっかかって下に落としてしまった。
    「わぁ…いけない…」
    私は慌ててドレスを拾いロッカーにしまおうとした…??

    2005-07-21 22:52:00
  • 138:

    ドレスを持ったまま私は目をこらした。ドレスがあった時には隠れてて見えなかったが、ロッカーの奥の方に何か貼ってある。これは…プリクラ?暗くてよく見えないので私はケータイのライトで照らしながら見てみた。
    「ずーっと一緒$GBB5/4」まやさんと男の人が2ショットで写ってる。

    2005-07-21 22:58:00
  • 139:

    彼氏と撮ったプリクラか…
    !!!!!
    私は思わず自分の目を疑った。まやさんの隣に写ってる男の人、カズキじゃない!!この人は…私も知ってる…なんで?なんでなんで?
    私の意識はそこから記憶がない。熱が上がりすぎて気絶してしまったのだ。

    2005-07-22 00:03:00
  • 140:

    気がついたら病院のベッドの上だった。
    「麗央ちゃん…大丈夫?」病室にはしおりさんとアリサさんがいて、心配そうに見ている。
    「さっきまで店長おってんけど今入院の手続きしてるわ。あと美容院にも連絡しよる。」
    「えっ…美容院にも…?」「大丈夫やって。ちゃんとばれへんようにごまかしてくれてるから。キャバで働いてるの。」

    2005-07-23 00:29:00
  • 141:

    アリサさんはそう言ってにっこり笑った。
    「保険証ロッカーに忘れて取りに来てそのまま倒れたんやろ?ドジやなぁ。」
    しおりさんもそう言って笑った。私がまやさんのロッカーを開けたことはばれてないらしい。ホッとしたと同時にさっきのプリクラを思い出してまた少し気分が暗くなった。

    2005-07-23 00:38:00
  • 142:

    「どしたん?しんどいん?」
    私が急に静かになったのでアリサさんが聞いてきた。「なんでも…ない、です…」
    「まぁ2日くらいで退院できるみたいやしさ、ゆっくり休みや。彼氏にも連絡しよか?」
    「いいです!!絶対いい!」
    私は思わず思いきり否定した。今恭平の顔を見たら絶対泣く…そう思ったからだ。

    2005-07-23 00:47:00
  • 143:

    「ケンカしたん…?」
    急な私の剣幕に驚いてアリサさんはこわごわ聞いた。「すいません、なんか今日何ゆってるかわかんなくて…」
    「そうやな。アリサ、もう麗央ちゃんゆっくり休ませてあげよか。うちら出勤しよ。」
    しおりさんがそう言って立ち上がった。
    「じゃぁ麗央ちゃん早く風邪治しやぁ。」
    二人が出ていって急に病室は静かになった。

    2005-07-25 12:45:00
  • 144:

    それから店長が来て、しばらく話をして帰っていった。店長が言うには、私は疲労とストレスが原因で体調を壊したらしい。2日くらいで退院できるけど大事をとって美容院には1週間と言ってくれたようだ。
    「麗央の親戚のおじさんのふりして電話したからな。」
    店長の心遣いがうれしかった。

    2005-07-25 22:56:00
  • 145:

    「あ、あとお前のケータイの彼氏からの着信とってもたんやわぁ。で入院したこと言ったら慌てとって学校終わったらすぐ来るんやって。」
    て…店長…それはしてほしくなかったんですが…
    「ほな。」
    店長が帰ったのと入れ違いで恭平がやってきた。

    2005-07-25 23:02:00
  • 146:

    「モモ!大丈夫なんか?なんか食べれるんか?俺ゼリー買ってきたけど。」
    恭平は走ってきたらしく、汗をいっぱいかいていた。「もっと早く来たかってんけどテスト中やってどうしても抜けれんかってん。ごめんな。…お前なんで泣いてるん?」

    2005-07-25 23:08:00
  • 147:

    「なんでもない…」
    「なんでもないのに泣く訳ないやろ。何があったん?」
    だめだ。私はやっぱり恭平を見たら涙がでてきた。私は一瞬話そうか迷ったが、恭平のまっすぐこっちを見る目に負けて少しずつ話しだした。
    「あのね、今日私まやさんのロッカー見たの…」

    2005-07-26 00:11:00
  • 148:

    「それで?」
    「そしたらロッカーの奥にまやさんと男の人が写ったプリクラがあったの。でも、その人カズキじゃなくて私の知ってる男の人だった…」
    「誰なん?」
    私は一回深呼吸をし、ぽつりと言った。
    「大和さん。」

    2005-07-26 00:17:00
  • 149:

    「えっ?大和さんて、あの…」
    「そうだよ。アリサさんの彼氏でカズキの先輩の。しかも『ずっと一緒』って書いてあった。ねぇ、私どうしたらいいの?アリサさんさっきまでここにいて笑ってたのに。もしかして…」恭平は私の手を握ってくれた。
    「それを知ったアリサさんがまやさんやってもたかもしれへんてことか?」

    2005-07-26 00:25:00
  • 150:

    名無しさん

    ぁげ

    2005-08-05 05:32:00
  • 151:

    あぃちん

    続き見たい(T〜T)…

    2005-08-11 00:01:00
  • 152:

    名無しさん

    続きが見たぃッ?気きなる?

    2005-08-11 04:52:00
  • 153:

    名無しさん

    ?

    2005-08-16 04:13:00
  • 154:

    159サン、160サン、161サン、162サンありがとうございます$O//ケータイ道路に落として車に轢かれてもてやっと昨日新しいやつが来ました(>_

    2005-08-16 18:18:00
  • 155:

    私は小さくうなずいた。
    「なぁモモ。どっちにしろアリサさんと話はせなあかんのちゃうんか?大和さんがまやさんと付き合ってた事は事実やろ?お前の先輩でめっちゃ世話になった人やったらなおさら話せなあかんで。」
    恭平の言葉はまっすぐだ。私も逃げてちゃダメだ。
    「わかった。退院したらアリサさんと話してみる。」

    2005-08-16 18:28:00
  • 156:

    あいる

    気になる???

    2005-08-16 21:54:00
  • 157:

    あいるさんありがとうございます$Gvv

    2005-08-18 22:22:00
  • 158:

    2日後、私はすっかり元気になって退院した。恭平は私の荷物を持ちながら言った。
    「一回モモの家に荷物置くか。それで飯でも食いに行くか?」
    私はゆっくり首を横に振った。
    「もうすぐ夕方だし私このままアリサさんち行くよ。退院したし早く話ししなきゃね。」
    「そっかぁ…ほな俺アリサさんちの前まで送るわ。」私達はアリサさんのマンションがある西宮まで向かった。

    2005-08-18 22:36:00
  • 159:

    アリサさんの住んでいるマンションは8階建てのデザイナーズマンションだ。1フロアに部屋が2つしかなく、アリサさんの家を教えてくれたしおりさんが「4人家族が住めそう」と言ってたくらいに部屋が広いらしい。
    「じゃぁ、俺ここで待ってるから。長いこと出てこんかったら念のため警察に連絡する。」
    「そうならないでほしいよ…じゃぁ、行ってくる。」

    2005-08-18 22:44:00
  • 160:

    アリサさんが住んでいる6階までエレベーターで登り、ドキドキしながらチャイムを押した。
    ピンポン…応答がない。私はちらりとケータイを見た。5時半…もう出勤してしまったのだろうか?私はもう一度チャイムを鳴らした。『はい…?』
    しばらくしてからアリサさんの声がしたので私はチャイムにむかって言った。
    「アリサさん。麗央です。」

    2005-08-18 22:51:00
  • 161:

    名無しさん

    しおり

    2005-08-19 16:03:00
  • 162:

    名無しさん

    主さん…もぉ書かないの?
    犯人気になってしゃーなぃねん?

    2005-08-25 01:29:00
  • 163:

    名無しさん

    書かへんみたいやな

    2005-09-04 00:32:00
  • 164:

    名無しさん

    早く?????????

    2005-09-08 17:17:00
  • 165:

    名無しさん

    かいてぇ

    2005-09-13 05:10:00
  • 166:

    みなさんありがとうございます(>_

    2005-09-13 14:52:00
  • 167:

    「えっ…麗央ちゃん…!?」
    アリサさんは少し驚いた声を出してガチャッとインターホンを切った。バタバタ…しばらくしてアリサさんは玄関のドアを開けてくれた。
    「どうしたん??めっちゃびっくりしてんけど。退院したんやぁ。」
    「はい。さっき退院しました。アリサさん今日出勤ですか?」

    2005-09-13 15:00:00
  • 168:

    「そうやで。だから準備しとってチャイム気付かんかってん。ごめんなぁ。」
    たしかにアリサさんは部屋着のピンクのスエットだったが化粧と髪形はすっかり出来上がっていた。
    「で、どうしたん?」
    「いや、ちょっと話ししたいなぁって思って…店じゃ話しづらいんでしおりさんに家教えてもらいました。」

    2005-09-13 15:07:00
  • 169:

    「すごーい…なんか雑誌とかに出てそう…」
    「あはは。雑誌?」
    アリサさんはアイスティーを入れて私に出してくれた。リビングからあれは多分寝室につながるドアが見えた。ガリガリ…急にそのドアから物音がしたので私はアイスティーをこぼしそうになった。

    2005-09-13 15:20:00
  • 170:

    「今、なんか物音がした…」
    「あぁ、あたしペット飼ってるねん。ただあたしにしかなつかんくてお客さんに噛み付いたりするから部屋に閉じ込めてる。」
    アリサさんは私の向かい側に腰をおろした。
    「で、何なん?」
    ついに本題にきてしまった。話しづらいけど、もう家に来てしまったから後戻りはできない。私は覚悟を決めて話しはじめた。

    2005-09-13 15:26:00
  • 171:

    「アリサさん。大和さんって店飛んだんですよね?連絡とか来ますか?」
    アリサさんは首を横に振った。
    「ほら、前にも言ったやん?うちら喧嘩したって。その後飛んでもたから連絡はしてないよ。落ち着いたら来るんちゃう?」
    「なんでアリサさんはそんなに落ち着いていられるんですか?だって全然連絡来てないんですよ?本当に好きなんですか?」

    2005-09-13 17:45:00
  • 172:

    そう言った後でしまったと思った。アリサさんの顔がみるみる怒った顔になっていった。
    「はぁ!?そんな説教たれにわざわざ来たん?てか自分には関係ないやろ!?あたしと大和の事に口はさまんとってくれる!?」
    やばい。アリサさんは本気で怒っていた。
    「すいません…言い過ぎました。でも、ちょっと聞いてもらってもいいですか…?」
    「何?」

    2005-09-13 17:52:00
  • 173:

    「私、入院する前に保険証取りにCURIOUSに行ったんです。その時にいけないって思いながらもまやさんのロッカー開けたんです…」「で?」
    アリサさんの冷たい目線が突き刺さる。
    「そしたらロッカーの奥に大和さんとまやさんの映ったプリクラが貼ってました。恋人みたいに…」
    アリサさんは一瞬顔が青ざめたが、平静を保っていた。

    2005-09-14 00:20:00
  • 174:

    みぅ?

    最初から読みました??スゴイおもしろいですo(≧▽≦o)色々大変やと思いますけど頑張って買いてくださぃねっ?ちょーファンょりっ(*>3

    2005-09-14 01:57:00
  • 175:

    みうさんありがとうございます$Gvv今日仕事終わってこのレス見てうれしくてにやけてたら同じ職場の子にキモいって言われました(笑)最後までがんばりますね$O/本当にうれしいです(>_

    2005-09-14 23:45:00
  • 176:

    名無しさん

    まじ早く書いてほしい?めっちゃ?気になる??忙しいと思うけど早く読ましてください???

    2005-09-16 02:30:00
  • 177:

    186サン、ありがとうございます$Gv今から更新しますね$O//ほんまに楽しみにしてもらってうれしいです$GP

    2005-09-17 00:01:00
  • 178:

    「それほんまに大和やったん?麗央ちゃん一回しか会ってへんやん。それにまやの彼氏はカズキやろ。捕まったみたいやけど。」
    「間違いないです!だからアリサさんに嫌な思いさせてまで確かめに来たんです。」
    「はぁ?確かめる?」
    「アリサさんはまやさんと大和さんが付き合ってたの知ってたんじゃないですか?」

    2005-09-17 00:08:00
  • 179:

    アリサさんは私をすごく怖い目でにらんだ。
    「自分もしかしてあたしが大和とられた腹いせにまやを殺したとか思っとん?それ間違っとったら神戸歩けんくなるくらいじゃ済まさんで。」
    「違うって思いたいです!!だってアリサさんは店で1番最初に優しくしてくれた人だから…自分勝手かもしれないですけど直接聞いておきたかったんです。」

    2005-09-17 00:15:00
  • 180:

    その言葉にアリサさんは笑い出した。ただ、目は笑っていない。私はますます居心地の悪さを感じた。
    「自分みたいな田舎もんにほんまに親切にするはずないやん。あんたアホっぽいからあたしが優しくしたら客にもあの子優しいって言ってあたしの株があがって指名が増えると思ったからそうしただけ。実際そうやったし。」
    目の前のアリサさんはもう私の知ってるアリサさんじゃなかった。

    2005-09-17 00:24:00
  • 181:

    「気ぃ済んだ?もう帰ってくれる?悪いけど顔みたくないし店辞めてな。あんたナンバーにも入らんくらい成績悪いし店長も喜んで辞めさせてくれるわ。」
    「わかりました…」
    私は立ち上がりかけたが、もう一度座った。ここまで来たら肝心な事も聞いてしまおう。これから私とアリサさんが話すチャンスは多分もうない。
    「帰れって言ったん聞こえんかったん?」

    2005-09-17 00:32:00
  • 182:

    「最後に聞きたいんですけど…カズキさんは本当にまやさんの彼氏だったんですか?」
    「ばりうざい。そうって言ってるやろ。で殺したんやろ。」
    「私は二人が付き合ってるのアリサさんからしか聞いてませんでした。まやさんと仲良かったしおりさんも彼氏知らないって言ってたんですよ?それって変じゃないですか?まやさんの方がすごいカズキさん好きだったってアリサさん言ってましたよね?」

    2005-09-17 00:40:00
  • 183:

    「なんでそこでしおり姉出てくるん?言ってなかっただけちゃん?ほんま探偵ぶるんもたいがいにしぃや。」
    「しおりさんはまやさんが妊娠してたの知ってたんですよ。」
    「えっ…」
    一瞬アリサさんの動きが止まった。私の前にあるアイスティーは氷がすっかり溶けて薄い色の膜を表面にはっている。

    2005-09-17 00:46:00
  • 184:

    こんばんゎ???更新してくれてありがとござぃます(*^▽^*)ちょー嬉しかったぁ??まだまだ気になるとこゃから毎日見ますねっ?頑張ってくらさぁい(〃^ー^〃)

    2005-09-17 01:55:00
  • 185:

    名無しさん

    186です??書いてぁっる???めっちゃ嬉しいです?最後まで読みたいんで完結まで書いてね?マィペースでぃぃんでぉ願いします???

    2005-09-17 04:42:00
  • 186:

    §

    更新されてて嬉しい!
    すごい楽しみにしてます!頑張ってくださいね

    2005-09-17 04:43:00
  • 187:

    名無しさん

    更新して?

    2005-09-17 13:34:00
  • 188:

    みぅさん、195(186)さん、§さん、197さんほんまにありがとうございます$O%%めっちゃレスあってびっくりしたけどすごくうれしかったです$Gv絶対完結させますね$GPありがとうございます(>_

    2005-09-17 23:46:00
  • 189:

    「妊娠してるのを打ち明けるくらい仲良かったのにカズキさんの事知らないってなんか変だなって思ったんです。」
    「何が…言いたいん…」
    アリサさんはソファーに深くもたれた。声に生気がなくなってきていた。
    「まやさんがしおりさんにも彼氏の事を言わなかったのは秘密にしてたからじゃなくて、アリサさんの彼氏だったから言えなかったんです。カズキさんはまやさんの彼氏じゃない。」

    2005-09-17 23:58:00
  • 190:

    私は続けた。
    「あと、カズキさんが捕まった時に薬物中毒の状態で『俺は守った』って言ってたらしいんです。まやさんも、お腹の子供も死んじゃったのに何を守ったのか…それも疑問だったんです。」
    アリサさんはもう身動き一つしなくなった。顔も驚くほど無表情だ。これ以上ここにいてもしかたない。私はもう一度立ち上がった。

    2005-09-18 00:07:00
  • 191:

    「長居してすみませんでした。私、もう帰りますね。お店辞めるって今日店長に言っておきます。短い間だったし、たしかに売り上げあんまりよくなかったですけど…それでも私はアリサさんと働けて楽しかったです。」
    私はそう言って玄関に向かった。すると急に背後からアリサさんの声がした。
    「あの子めっちゃ美人やろ。」
    「えっ?」

    2005-09-18 00:16:00
  • 192:

    名無しさん

    更新してください

    2005-09-18 01:34:00
  • 193:

    名無しさん

    さっき最初から見ました??楽しみにしてるんで、頑張って更新して下さいね????

    2005-09-19 01:29:00
  • 194:

    みぅ?

    めちゃイィトコやぁ???気になる??(●´з`●)?頑張って完結してくらさぃ?みぅゎ今17才なんですケド蓮さんゎおいくつなんですかぁ??

    2005-09-19 01:59:00
  • 195:

    202さん、203さん、みぅさんありがとうございます$O$$楽しみにしてくれてるとか、ほんまに励みになります(>_

    2005-09-19 04:16:00
  • 196:

    名無しさん

    2005-09-19 04:36:00
  • 197:

    急な発言で私は理解が出来なかった。
    「まや。あの子美人やろ?」
    「まやさん…?はい…たしかにめっちゃ綺麗ですけど…?」
    アリサさんが何を言いたいかわからない。
    「じゃぁ、あたしとまやは?どっちのが美人?」
    私は答えにつまった。アリサさんもすごく綺麗だ。でも、まやさんは今まで私が見た事ないくらいの美人だった。事実、CURIOUSでも人気、容姿ともにナンバー1と言われていた。

    2005-09-19 23:29:00
  • 198:

    「そんな…比べられないです。どちらもそれぞれ違う魅力がありますから…」
    「比べられへん、か…」
    アリサさんは小さく笑った。
    「昔はまやなんかと比べるのはあたしに失礼やってよう言われてたのにな。」
    「?」
    アリサさんはぽつりと言った。
    「あの子、整形やで。」

    2005-09-19 23:38:00
  • 199:

    みぅ?

    わぁ?ぃd(*⌒▽⌒*)b更新されてゅ?蓮さんゎ21才ですかぁ。。人生の先輩ですねっ?? ?尊敬? この小説マヂスキスキ?やょっ(*>3

    2005-09-20 00:31:00
  • 200:

    名無しさん

    応援してるので頑張ってねッッ??この小説大好きやから???

    2005-09-21 10:58:00
  • 201:

    みぅ?

    お仕事忙しいのカナ?
    更新?楽しみにまってまぷ??

    2005-09-22 10:56:00
  • 202:

    みぅさん、210さんありがとうございます$Gjjちょっと仕事が忙しくて寝ちゃいました(*_*)完結までがんばって書きます$OPほんまに応援ありがとうございます$O$みぅさん、めっちゃ照れますね(>_

    2005-09-22 22:44:00
  • 203:

    「そうだったんですか…」私はまやさんが整形という事実にはあまり驚かなかった。それよりも、なんでアリサさんが急にこんな話をしだしたかの方がわからない。アリサさんはぽつりぽつりと話し始めた。
    「あたしとまやが初めて会ったんは18の時やった。その時あたしは16からやってたラウンジでナンバー1をずっとキープしててん。」

    2005-09-22 22:50:00
  • 204:

    「…」
    「ある日お客さんとのアフターで行った安っぽいスナックでそこで働いてたまやと出会ってん。貧乏くさい顔におどおどした態度の女やったわ。話してみたらお人よしで人を疑う事をまるで知らへん。この女は利用できるかもってあたしはまやに近づいていった。」
    アリサさんはそこで立ち上がり、一冊の手帳を持ってきて私に渡した。

    2005-09-22 22:58:00
  • 205:

    「これは?」
    「昔のプリ帳。見てみたら?」
    私はその手帳を開いた。ぎっしり貼られたプリクラには、今より少し若い顔のアリサさんと大和さんの2ショットや、アリサさんと大人しそうな女の子のプリクラが貼ってあった。
    「そのプリクラに写ってるんが昔のまややで。」
    「えっ!本当ですか!?」

    2005-09-22 23:03:00
  • 206:

    たしかに今と全然顔が違うまやさんがそこには写っていた。華やかに笑っているアリサさんの隣で同じように楽しそうに笑っていたが、お世辞にも綺麗とは言えなかった。
    「毎日一緒に遊んで家泊まり合いして。その時にはまやはすっかりあたしに心を開いてたわ。」

    2005-09-22 23:10:00
  • 207:

    アリサさんは苦笑いした。「『アリサとやったら心強いから私も今のスナック辞めてアリサと同じとこで働く』やって。そんな顔のキャバ嬢見た事ある?実際働き出してからまやはどんどん落ち込んでいったわ。『私可愛くないから人気ないんかなぁ?可愛くなりたい…』って。」

    2005-09-22 23:16:00
  • 208:

    みぅ?

    まぁーたまた見に来ちゃいました??更新されててみぅゎうれちぃ??o(≧▽≦o)みぅゎかわいくナィさぁ???でもそんなんゆってもらえて嬉しいデス??蓮さんを見習ってみぅも小説かこぉかなっ??

    2005-09-23 01:36:00
  • 209:

    のぁ

    今日初めていっきに読んだぁ??めっちゃぉもろぃし????ドキ?ハラ???みたぃな?頑張って完結させてなぁ??
    ってか↑みぅ?の小説も読んでみたぃ?

    2005-09-23 02:42:00
  • 210:

    みぅさん、のぁさん、ありがとうございます$O//私もみぅさんの小説読んでみたいです(>_

    2005-09-24 00:43:00
  • 211:

    アリサさんは馬鹿にしたようにつぶやいた。
    「あほな子やわ。キャバ嬢に限らんと世の中なんか可愛い子の勝ちやねん。だからあたしは前々から計画してたサイドビジネスにまやを誘ってん。この仕事で稼いだお金で整形して見返したったら?って。」
    「サイドビジネス?」
    私が尋ねるとアリサさんは笑って答えた。
    「ドラッグ。」

    2005-09-24 00:52:00
  • 212:

    「ドラッグ!?それって…!?」
    「あたしと大和はドラッグの売人みたいなことしててん。大和の知り合いから入手して、レイブとかクラブなんかでたまに売ってた。夜の仕事の給料と合わせたら結構いい暮らしできたし。エクスタシーとかスピードとかのアッパー系ドラッグは飛ぶように売れたしな。」

    2005-09-24 00:58:00
  • 213:

    ドラッグ。私にはあいまいな情報しかなかった。たまに見るテレビで麻薬売買という言葉は耳にするが、どこで売ってるとか、種類があるなんて全くわからない。しかしアリサさんは、それを仕事としてやっていたのだ。
    「まやは最初断ったよ。でもやっぱり自分変えたかったんやろ。結局あたしの誘いに乗って一緒にはじめた。」

    2005-09-24 01:09:00
  • 214:

    「それで整形したんですか?」
    「そう。顔全部変えてあんだけ美人にしたんやからめっちゃお金かかったけど。それからあたしとまやは今の店に移った。…ここまでやったらまだええ話で終わったけど。」
    アリサさんの顔から笑いが消えた。
    「あいつが整形してから少しずつ狂っていった。周りの反応も…大和も。」

    2005-09-24 23:46:00
  • 215:

    のぁ

    しぉり???

    2005-09-25 01:23:00
  • 216:

    名無しさん

    気になる?なりすぎる?

    2005-09-26 17:06:00
  • 217:

    みぅ?

    更新進んでたぁ????ほんまハラ?するにゃぁ?ヽ(゚▽゜*)/=з==з??みぅのん読んでくれりゅノン?!σ(´∀`●me)めちゃ嬉しぃさぁ★☆★のぁちゃんも蓮さんもありゃとぉっ!!まだ決めてナィけど書いたら絶対教えます(?ω??)♪♪長くなってゴメンちぃ??

    2005-09-27 00:33:00
  • 218:

    名無しさん

    ?

    2005-09-27 11:38:00
  • 219:

    ジャマィヵ

    一気に読みま∪t=ァ(?>ω

    2005-09-27 14:42:00
  • 220:

    名無しさん

    あげ

    2005-09-29 18:08:00
  • 221:

    のあさん、226さん、みぅさん、228さん、ジャマイカさん、230さんありがとうございます$Gv$O$こんなに書き込みがあったんでびっくりしたけどめっちゃうれしかったです(>_

    2005-09-29 23:56:00
  • 222:

    「CURIOUSに移ってあたしはすぐ人気がでだしたわ。まぁ、それに慣れてたから何とも思わんかったけど…違うのはまやの人気や。あの子は人なつっこい所があったし、顔もめっちゃ綺麗になったから入ってから1ヵ月でナンバー1になった。めっちゃ焦ったよ。あたしがナンバー1になれへんなんて初めてのことやったもん。」

    2005-09-30 00:03:00
  • 223:

    「それで…?」
    「みんなまやはすごい、まやは可愛い、そればっかり。周りはまやの事ベタ褒めしてたわ。あたしの方がほんまは可愛かったのに、あたしの方がすごいのに…」私はアリサさんの顔を見てびっくりした。アリサさんは泣いていたのだ。大粒の涙をこぼしながらのアリサさんを見て、私はなんとも言えない気持ちになった。

    2005-09-30 00:09:00
  • 224:

    アリサさんはすごく負けず嫌いなんだろう。私から見てもアリサさんの努力は並大抵じゃなかった。お客さんの好みや話した事を全て覚えるためにノートを作り、毎日経済新聞は欠かさず読んでエステには毎週足を運んでいた。(悔しかったんだろうな…)私は少しアリサさんの気持ちが分かる気がした。

    2005-09-30 00:30:00
  • 225:

    泣きながらアリサさんは言った。
    「大和もそうや。まやが大和の事好きなんはうすうす気付いてた。でも大和もあたしも相手にしてなかった。でもまやが整形してからは違う。大和の態度はがらっと変わって陰でこっそりまやと会ってた。遊びやろうって思って気付かんふりしてたけど…」

    2005-09-30 00:36:00
  • 226:

    アリサさんはひくっ、としゃくり上げた。
    「でもムカついたからまやに仕返しはしたった。あの子が店で仲良くしてた子ら片っ端から嫌がらせしてん。1番仲良かった子にはあたしの昔の仲間に頼んでレイプさせたし、それ以外の子らはドレスをめちゃめちゃに切り刻んだり免許証盗んで住所調べて実家にキャバで働いてるんばらしたりした。」

    2005-09-30 00:44:00
  • 227:

    「ひどい…!!」
    「何がひどいん?」
    アリサさんは私を睨んだ。「まやはそれ相応の事してんで?まやなんかと友達になった奴もそれだけであたしにとったらムカつくねん。しおり姉だけはあたしも世話になったから何もせんかったけど。」

    2005-09-30 00:48:00
  • 228:

    みぅ?

    いょ?クライマックス?!Σ(*゚□゚)☆続きが気になるなる〜☆蓮さん応援ちてまぷd(*⌒▽⌒*)b

    2005-09-30 02:58:00
  • 229:

    みぅさんいつも書き込みありがとうございます$O$$がんばって書きますね$Gv

    2005-10-02 22:40:00
  • 230:

    そうか…それでまやさんは店で心を閉ざしていったのだ。自分と仲良くなったらひどい事をされる。誰がしたかは分かっている。だけど責められない。なぜなら、その人の恋人を好きになってしまったから…きっと死ぬ前、まやさんはアリサさんと仲の良かった私に「アリサには気をつけて。私みたいにならんとって。」と忠告しようとしてくれたのだ。

    2005-10-02 22:46:00
  • 231:

    「あたしはまやに嫉妬してたんかもね。あの子は整形して人気も大和も手に入れた。人柄がいいから友達も増えた。でもあたしには顔と汚いお金しかない。」
    アリサさんは煙草に火をつけた。
    「そんなもやもやした状態の中でショックな話をまやと大和にされてん。」

    2005-10-02 23:00:00
  • 232:

    「それって妊娠の事ですか?」
    「そう。急に二人が話あるってここに来てん。二人であたしの前で土下座しながら言われたわ。『まやに子供が出来た。アリサの事は大事に思ってるけど今はまやを愛してる。ホストもドラッグの売人もやめる。すまんけど別れてくれ。』って…!」
    アリサさんは煙草を手で強く握りしめた。

    2005-10-02 23:07:00
  • 233:

    みぅ?

    最近ナカナカ忙しいのカナ?!けどみぅゎ気長に待ちまぁーす(*^▽^*)

    2005-10-03 02:51:00
  • 234:

    ジャマィヵ

    忙しぃんかなぁ???ぁ?∪もみぅ?サン見習って気長に待つゎァ???

    2005-10-03 09:06:00
  • 235:

    みぅ?

    またのぞいたョン??
    ぢゃぁヂャマイカたんと一緒に気長に待ってまぁ?(*^▽^*)??

    2005-10-04 01:22:00
  • 236:

    名無しさん

    ?

    2005-10-04 02:33:00
  • 237:

    みぅ?

    今日も楽しみに待ってまつ???

    2005-10-05 02:57:00
  • 238:

    名無しさん

    揚げ?

    2005-10-05 19:47:00
  • 239:

    みぅ?

    あげあげ???
    がぁんばって????

    2005-10-07 08:51:00
  • 240:

    ジャマィカ

    更新?されてなかったァ?忙しぃんかな???みぅ?サンと楽しみに待ってます??ワラ。みぅ?サンめちゃマメにチェック??してはるなァァ≧U≦??

    2005-10-07 15:08:00
  • 241:

    みぅ?

    この小説マヂ好きゃからめちゃ気になるねん??ゃからほぼ毎日見るべし?ワラ ヂャマイカたんも見てるゃん??一緒に見守りまちょぉ?(*^▽^*)?ワラ?

    2005-10-08 15:40:00
  • 242:

    ジャマィヵ?

    ぃらちのぁ?∪が見守る├ヵほんま珍しいッ≧□≦?ワラ。めちゃハマッてるゎァ???みぅ?サンのんびり待とぉなッ*^?^*?

    2005-10-08 21:08:00
  • 243:

    みぅ?

    蓮さんマヂ気になってるゃん??時間でけたら書いたってくらさぃねっ?? ノンビーーリ?ノンビーーリ?

    2005-10-11 03:27:00
  • 244:

    ジャマィヵ

    のんび?vノッ*??

    2005-10-11 10:42:00
  • 245:

    ジャマィヵ?

    ぁLナ〃ぁLナ〃??
    待ってまァァ??ピョ

    2005-10-13 13:08:00
  • 246:

    名無しさん

    2005-10-13 23:54:00
  • 247:

    みぅ?

    みぅもアゲ??アゲ???((ρ*≧▽)ゞ

    2005-10-18 01:33:00
  • 248:

    名無しさん

    めちゃ気になる〜?主さん書くん辞めてもぅたん?ぉ願いゃから書いてぇ〜??もぅ続き読まれへんとかショック過ぎぃ??毎日見て更新なぃ?て落ち込む?

    2005-10-25 10:58:00
  • 249:

    みぅ?

    みぅも毎日覗いてるょ?ヾ(>д

    2005-10-25 11:46:00
  • 250:

    みぅさんへ?

    毎日更新されてるかなぁ?て覗くけど更新されてへんから淋しいょね??主さん書くん辞めちゃったんかなぁ?淋しいょぉ??

    2005-10-26 15:32:00
  • 251:

    みぅ?

    260さん?ほんま気持ち一緒デス??まぢこの小説スキやから完結してほしぃょねっ??蓮さん?あたしらファンゎ待ってるんでちょっとでもいぃから更新していってほしぃですっ(*^▽^*)??

    2005-10-28 11:25:00
  • 252:

    名無しさん

    ほんま淋しいんで書いてください??なんかぁったんですか?の?んびりでぃぃんで更新してくださぃ?みぅさん一緒に主さん更新してくれるの待っとこ??いっか更新されるの楽しみにね?

    2005-10-28 12:42:00
  • 253:

    ジャマィヵ?

    久しぶりに覗ぃたケドまだ更新されてなぃなァ??涙。主サンのんびり待っちょるょ(?>ω

    2005-10-31 21:50:00
  • 254:

    ゅき

    初めてみたケドはまりました(*^?^)y━・~~主サン楽しみにしてます☆また更新みにきます!

    2005-11-01 00:39:00
  • 255:

    さぁか

    書ぃてくださぁぃ?楽しみにしてます?

    2005-11-05 10:39:00
  • 256:

    名無しさん

    ?

    2005-11-08 09:40:00
  • 257:

    名無しさん

    2005-11-08 13:18:00
  • 258:

    名無しさん

    もぉ書かんっぽい?

    2005-11-14 18:24:00
  • 259:

    みぅ?

    書かんとかマヂ淋しぃやぁ??ほんま楽しみに待ってます?書いてくださぃ???

    2005-11-21 01:38:00
  • 260:

    名無しさん

    2005-11-21 02:55:00
  • 261:

    名無しさん

    書いて?

    2005-12-06 08:08:00
  • 262:

    名無しさん

    気になるとこで終わらんとぃてよ…

    2005-12-06 08:58:00
  • 263:

    名無しさん

    主さぁ〜ん

    2005-12-07 23:39:00
  • 264:

    名無しさん

    ?

    2006-01-10 11:31:00
  • 265:

    名無しさん

    犯人だれ?

    2006-01-21 12:34:00
  • 266:

    名無しさん

    2006-03-21 00:13:00
  • 267:

    名無しさん

    2006-03-21 17:27:00
  • 268:

    名無しさん

    2006-03-28 06:01:00
  • 269:

    名無しさん

    2006-03-29 00:37:00
  • 270:

    名無しさん

    2006-03-29 00:38:00
  • 271:

    名無しさん

    主書いて?

    2006-06-23 02:44:00
  • 272:

    名無しさん

    2006-06-23 04:15:00
  • 273:

    名無しさん

    めっちゃ気になる??

    2006-06-23 06:10:00
  • 274:

    名無しさん

    読めた
    犯人はアリサ
    部屋入った時にがたって音したのは、ペットって言ったけどほんまは大和が監禁されてる
    モモも殺されかけるけど、話してる間に時間かなり経ってて、彼氏が通報して警察到着→解決
    まやの彼氏って言われてた人は利用された
    前からまやが好きで、大和とまやから相談聞いてて事情知ってたから、アリサがまやの家行ったのを知って助けようとしたけど、逆にそれを利用された。

    2006-06-23 07:59:00
  • 275:

    名無しさん

    主??

    2006-06-23 19:34:00
  • 276:

    名無しさん

    タイ━||Φ|(|´|Д|`|)|Φ||━ホ!!

    2007-09-26 14:24:00
  • 277:

    名無しさん

    (゚д゚)

    2007-09-26 15:21:00
  • 278:

    名無しさん

    最初から読んでておもろかったけど???めっちゃ放置されてる?続きがきになる??

    2007-09-26 16:48:00
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