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∞ぽん酢∞
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1:
あたしの名前は御浜めい。友達には、マメって呼ばれたり呼ばれなかったり。昭和五十年後半に産声を上げてはや二十年は過ぎました。そんなの私の今までのお話。始まり始まり*。'・゚;*。・。
2005-12-12 17:01:00 -
350:
『……あたしな、この人の店にたまたまキャッチされて行ってん。』
----ゆっくりと話し出したアイリは、コウタを指してまたすぐに俯いた。
『…隆介と別れてから、何も手につかんくて、ホスト行き荒らしとってん。』2005-12-31 02:51:00 -
351:
----誰も、アイリの言葉に相槌は討たない。
一人ゆっくりと、己の速度で、アイリは続ける。
『そんな時、コウ君に知り合ってん。初回で行った時、話し上手やったし、あたし色とか嫌やったしコウ君は色ないし、口座にしたんやんか。』2005-12-31 02:55:00 -
352:
『ある日、隆介の話ししたんやん。忘れられへん人おるって。ほんなら、話し聞いたらコウ君も同じやってさぁ。元カノが忘れれへんとかゆーてな。それでお互い、元カレ元カノの事話し出してん。』
----さっきまで頭上に張り詰めていた不透明な疑心は、
アイリから吐き出される言葉の一つ一つによって、
まるで曇り空から晴天へと移り変わる様に、明るみへと導いて行く。2005-12-31 03:01:00 -
353:
『・・・・話してる途中からな、コウ君が隆介の特徴とか歳とか聞き出してん。ほんなら、コウ君の元カノはもしかしたら隆介の今カノかもしらんってなり出して、それで……』
----アイリの淡々と語っていた口は紡がれ、その表情はまた曇り、再度俯いた。
黙って、もたれかかったソファからその表情を伺うと、アイリは黙って深呼吸をしていた。2005-12-31 03:08:00 -
354:
そんな深呼吸に釣られて、静かにため息を吐き、
相対したソファの間に有る境界線のようなガラステーブルの携帯を手に取ろうと、豆はふと体を起こす。
『・・・・手ぇ組んで、二人を別れさせようとしてん。』2005-12-31 03:14:00 -
355:
───いきなり口を開いたアイリの言葉。
豆の目は、テーブルの上の携帯を捕らえたまま、しかし、しっかりとその言葉は豆の耳に入っていた。2005-12-31 03:17:00 -
358:
?名無しサン?二人共同じ方ですか???凄い嬉しい??ありがとうございます??嬉しいので料理?ゃヶドちょっとだけ更新します??ちょっとだけょ?
2005-12-31 15:53:00 -
359:
『…………。』
ちらっとアイリに傾けた目は、またすぐに携帯へ戻して、黙ったまま次の言葉を待った。
『……コウ君と、二人を別れさせようって…ゆってん…』2005-12-31 15:57:00 -
360:
『あたしは…隆介が欲しかっただけやねん!!』
----アイリは振り絞ったのか、勢いをつけて、さっきよりも大声で言い放った。
『隆介が、隆介が戻ってきてくれるんやったら………』2005-12-31 16:02:00 -
362:
そのあと心に芽生えた感情は、腹立たしさと言うよりも、
痛々しい程に共感してしまう気持ち。
恋敵だと言うのに、反比例した自分になにより腹立たしくて、涙を流すアイリを見つめるしか出来ずに黙っていた。2005-12-31 16:13:00 -
363:
『隆介ぇ…ズヒッ…別れたくなんかなかったァァ…ヒッ…なぁッッ隆介…うっ・・・うわぁあん』
あられもなく、けばけばしい
その女は泣き崩れた。2005-12-31 16:17:00 -
365:
名無しさん
ぅゎッッ??ホンマに更新してくれてるゃん??ありがとぅ??なんか感想スレがぁるらしぃから以後そっちに書くねぇ??
頑張ってなぁ?ぉまめちゃん???応援してまッ?2005-12-31 21:05:00 -
371:
名無しさん
あげょ??
2006-01-01 19:11:00 -
372:
『ズヒッ…隆介…隆介ぇ…隆介ッッ別れたくな……』
せがむようなかすれた泣き濡れた声は、
いつの間にか部屋の中全てを支配し、ギャラリーと化した豆を含めた3人は、黙って息を押し殺していた。2006-01-02 16:24:00 -
373:
『ごめん。』
━━━━━すがる赤子のようなアイリに対した隆介は、
優しい目であり、冷たく冷え切った口調だった。
『嫌…いややぁ…!!アイリは隆介しか無理やもん……アイリは隆介がおら…なッ…ッ』2006-01-02 16:28:00 -
374:
『なんでなんッッ!!アイリの…アイリの何が…何があかんのん…教え……』
----ため息をついた隆介はついに口を開く。
『メイを犯そうとした事がお前の最大の間違いや』
━━━━?━━?━━?2006-01-02 16:34:00 -
375:
『………ッ!!!』
----涙が一瞬にして枯れたかの様に、そのアイリの黒々しいヒジキ目は瞬時に少しだけ見開いた。
豆は、相変わらず黙ったまま、その光景に目をこらす。
『俺がなんもしらんと思ってたん?』2006-01-02 16:39:00 -
376:
『後輩のシンタや。シンタが、全部吐きよったから…』
『違うッッ!!アイリそんなん!!全く知ら……』
『違わんやろ。後輩に、シンタの連れらに、メイを犯すよーに写メ見せて話組んでたんやろ。だからわざわざメイの仕事先まで行った。』
『違う!!!違うもッッ!!』2006-01-02 16:44:00 -
377:
『写メのメイは、エプロン着てた。まだ違うんか』
----ソファの端から見えた隆介の手は、かすかにだか、震えていた。
必死に怒りを堪えた拳からは、虚しげに震えが込み上げる。2006-01-02 16:47:00 -
378:
『…………犯したら…犯したら二度と隆介には近付かへんって……思っ…』
ポツリポツリ。。。。白状されてゆく、醜くおぞましい言葉のカケラはどれもがアイリがついに現した本心だった。2006-01-02 16:52:00 -
379:
----横で黙っていたコウタと言えば
アイリの本心を知りさすがにびっくりしているのか、
それとも相変わらず他人に興味がないのか、
無表情に携帯のボタンを押し続けている。2006-01-02 16:56:00 -
380:
『………本気で…本気で邪魔やってん』
----涙すら枯れ果てたアイリはうっすらと笑みを浮かべて、奇妙な表情で一人静かな部屋で喋りつづける。
『死んでくれたらよかったのに……アイリから隆介を取ろうとする奴なんか…死んだらいいのに…』2006-01-02 17:00:00 -
381:
━━━━━バシャッッ!!
『!!隆介っ……隆介を!!返してえやッッ!!』
----ついに矛先は豆に向き、手にしたガラスコップの烏龍茶をアイリは豆にぶちまけた。2006-01-02 17:03:00 -
383:
ポタ…ポタ…と烏龍茶の雫が豆の体を這って床に落ちる。
『隆チャンは黙ってて』
ついに顔を上げた豆。----------------本当の戦いが、幕を切って始まる。2006-01-02 17:09:00 -
385:
『なんなん?黙ってんとなんかゆえや!!』
━━━立ち上がり、荒々しく声をわめき立てるアイリ。豆は黙って座ったまま、水滴の垂れる頬を手で拭い取った。
『聞いてんかコルァ!!』2006-01-03 04:47:00 -
386:
*+*+ガシャ────ン!!
アイリは、手にしたグラスを大きく振り下ろし、テーブルに叩きつけた。
無論、グラスは割れ、手には鋭く尖った割れたカケラが光る。
『アイリ!!えーかげ…』2006-01-03 04:50:00 -
387:
見兼ねた隆介が立ち上がり、アイリの腕を掴む。
『離して!!!』
『もーやめろや。まじで』
『…ッッ。じゃあアイリの彼氏に戻ってくれる!?なぁ隆介ぇ!!アイリと帰ろ?地元に帰…』2006-01-03 04:53:00 -
389:
--立っている隆介とアイリは、座って下をむいている後頭部しか見えない豆を見降ろした。
『隆チャンは返さへん』
━━━もたげていた頭をゆっくり起こすと、上方で眉間にシワを寄せているアイリをまっすぐに見上げ見つめた。2006-01-03 04:59:00 -
391:
『ハッ!なにゆーてるん』
フルフルと、生々しく震えるアイリの手でグラスの破片が光っている。
*+*+*尋常ではないようだ。2006-01-03 23:43:00 -
392:
『隆介?帰ッッ…帰ろ…なぁ!!地元帰ろ!!!なぁ!?』
『隆チャン、あたしは…』
『あんたの気持ちなんか聞いてへんわ!!!!隆介!隆介帰ろうや!!』
───震えは声にまで達したアイリの怒鳴るような金切り声が耳をつんざく。2006-01-03 23:47:00 -
396:
----向かいのソファに座って無表情に携帯をいじっていたコウタの声が耳に届いた頃。
『ハハハ…アハハハハハ!邪魔するからや!あたしと隆介の!邪魔するからやぁ!』
─・・・・覆いかぶさるようなアイリの狂喜に狂った笑い声が、刺された腕からしたたる血をより一層リアルなものと仕立て上げてゆく。2006-01-04 00:00:00 -
397:
『ッッ!お前!!ゴルァ!!』
──隆介の怒鳴り声が真横で聞こえる。
・・・ポタ・・ポタ・・ポッッ・・・ポタッ・・・・ポ・タッ・・
流血する当の本人、豆は、流れる血が白いファーの絨毯を少しずつだが均一に、染料の様に鮮明な朱へと染めて行くのを見ている。2006-01-04 00:10:00 -
398:
『アハハハハハ!!!血やぁ!血ぃ出てるやーん』
----闇雲にも、
アイリの狂った笑い声を聞いて『狂喜乱舞とはこのことか』なんてボンヤリ思っていた。
『大丈夫?手当てしよ』2006-01-04 00:15:00 -
399:
場慣れしているのか、根っからの性格なのか、隆介が血の滴る腕に触れた。
『あ、大丈夫大丈夫。』
----さすがに神経が逆立っているのか腕をよける。
『ヘタレやん!!隆介はなぁ?あんたみたいなヘタレやったらあかんわ!なぁ隆介?黒浜シバいて今地元しきってんねやん!やしな!あん…』
『アイリ!黙れや』2006-01-04 00:24:00 -
400:
『なんでなん!?シンタもゆってたんで!!隆介さん帰ってこーへんからおもんないって!こんな所住み出してから、地元にも帰ってこんくなったんやん!!この女のせいやろ!!』
『アイリ!』
『なぁ!帰ろやぁ・・・・地元帰ろうやぁ…みんな待ってるねん…帰ろうやぁ!!!』2006-01-04 00:31:00 -
405:
『帰ろうやぁ・・・昔みたいに…みんなで集まって…ズッ…なぁ隆介ぇ…』
──アイリは隆介の腕をひっつかみ、今にも崩れ落ちるかのようにすがる。
『って・・・』
冷静さを取り戻した豆は、渇いて少し黒くなった赤い腕を掴んで小さく呟く。2006-01-04 22:14:00 -
406:
『ごめんアイリ。悪いヶド許せんわ』
----冷たく切り捨てる隆介。
『嫌やぁ・・・・嫌や嫌や!!帰ろうやぁ!!!』
『しつこい。』2006-01-04 22:18:00 -
407:
『え・・・・』
──アイリが振り向いた先。。。。そこには豆が立っていた。
『しつこいねん。』
----流血女は、ボロボロになったヒジキ女を睨み上げた。2006-01-04 22:20:00 -
409:
『帰れってゆーてんねん。はよ帰れ』
『はぁ?あんたに関係な…』
『ここはあたしの家やん。それ以上ここにおるんやったら慰謝料くれ。』
『はッッ!!何この女。いきなりしゃしゃりトカ?うっざ』
『ウザくて結構。』2006-01-04 22:30:00 -
410:
『メイ、』
『あーぁもー。めんどいー。ホラ隆チャンも一緒に帰れ。もーいらん。』
『メイ*゚Д゚)!?』
『だいたいなぁ!?あんたも玉ついてんやろ。ったく。みみっちい。その上バカバカしい!!』2006-01-04 22:36:00 -
411:
『あ゛ー!!!痛い!お前ら全ッッ員痛い!!あたしも含めて糞ダルい。やめや。もーやめや。
地元やと!?んなもん、みんな有るわ。あんなぁ!?おいコラそこのヒジキ!聞いてんのか!よー聞けよ!
地元はな、みんな大事なん。そんなん誰しも一緒なん。あたしもあんたもコイツもみんなや。それでもな、みんな巣立って行くねん。
みんなそれぞれ自分の歩くべく路を生きていくねん。
生まれた巣で生きてきた様に、その先を、己の足で踏み締めて、己の頭で考えて、己って人間として生きて行くねん!2006-01-04 22:45:00 -
412:
ちゃうのんか!?いつかまた、自分がそこに生まれたように、あんたがそこに生まれたように繰り返して行くねん。
人はみんな淋しがりで弱いんやで。
あんただけちゃうねん。
あんたが淋しい様に、あたしも誰かもみんな淋しさに吹き飛ばされへんように、必死で
もがいて必死で踏ん張って、昨日生きた様に今日、今日が笑えたら明日、明日笑われへんかったらあさってって、みんなみんな生きてんねん2006-01-04 22:50:00 -
413:
んな事にも気付けんよーやったらいつまでもそんなんや。
バカバカしい!
隆介連れて帰れダホ!』
──ついに何かがブチ切れた。秘めていたモヤついていたた気持ちを一気に放出して、少し、呼吸困難になってむせる。ケホ。2006-01-04 22:58:00 -
415:
凛
ぁげぁげ
2006-01-05 02:15:00 -
416:
削除削除されますた
あぼ~ん -
417:
削除削除されますた
あぼ~ん -
418:
名無しさん
はァ?誰か知らんケロエヌエヌ?ッて人?とぉまめ?をぃっしょにすんなッ?ぉまめ?がかゎぃそぅ??何なん?ぁらしに気にせずぉまめ?かぃてくださいッ?
2006-01-05 04:31:00 -
419:
名無しさん
これ以上荒れ次第調べるわぁ?大体どのスレッドに書きこしてる奴かわかってるし?↑さん共々おーえんしてんよ??頑張って?
2006-01-05 04:38:00 -
420:
名無しさん
NNサン文才あるよー、かなりおもしろいし引き込まれるもん?
2006-01-05 04:40:00