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彼氏依存症

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  • 1:

    素人

    ヘタクソすぎてムカつかせてしまったらすいません。小説というよりは、過去の回想です。

    2006-03-26 05:27:00
  • 150:

    素人

    息苦しいまま考えた。なにが私を追い込んだのだろう。平気なはずだった。けんさんの言葉を信じた事。マレーシアで友達みたいに接してくれたみんなに裏切られたこと。薬を飲まされたこと。彼がいつも私の期待を裏切ること。。。全て大した事じゃないのに、ちょっとずつちょっとずつ、心の負担になっていたこと。頭ではわかっていた。(精神って、こんなににもろいんだぁ…)どこか他人事のように分析する。私はいつも、自分に対してさえ第三者的な目で見てしまうところがあった。

    2006-04-09 13:35:00
  • 151:

    素人

    『すぐに向かうから』その言葉を信じて待ち続けた。彼の話では私の家からそう遠くない所にいるはずだったが、来たのはそれから二時間近くたってからだった。彼には〔時間〕というものが曖昧な物に思えるらしく、いつも無意識にわたしを不快にさせていた。それがどんなに辛い事か、彼には何度いっても伝わる事はなかった。

    2006-04-09 13:42:00
  • 152:

    素人

    『愛?大丈夫?』やっと会えた喜びと安心感で(遅いよ!なんでこんな時くらい側に着いててくれないの!?)といいたいのをこらえ『大丈夫。たぶんストレスかな?(苦笑)これ、お土産』そういってお土産を手渡す。

    2006-04-09 13:49:00
  • 153:

    素人

    『え?お土産あるの?そんな、お金使う事ないのに。ごめんな。ありがとうな。』箱を見て、なんとなく中身の検討がついたらしく『何かわかる?』という質問に『もしかしてベルトか?』とうれしそうに答えた。『欲しがってたでしょ?』〔あなたの事はなんでもわかるのよ。いつもあなたを思ってるのよ。〕そう、伝えたかった。

    2006-04-09 13:55:00
  • 154:

    素人

    久々に会えた喜びで、私の心は満たされていた。いつも彼にプレゼントしてもらっている分、心を込めて、わたしなりの精一杯のお返しをした。彼も喜んでくれて満足だった。

    2006-04-09 13:57:00
  • 155:

    素人

    なぜか、いつもそうだった。不満や不安がいっぱいで、文句や愚痴が喉まで出かかるのだけれど、彼を目の前にすると何も言葉が出てこなくなる。嫌われたくないから我慢するというよりは、やっと会えた喜びが、全てを帳消しにしてしまうのだろうか。彼のくったくのない笑顔や優しい口調。全てが私を(ま、いっか)と思わせてしまう。まるで魔法のように…きっと彼には無意識にそういう力があるのだろう。吐き出せなかった不平不満は、吐き出す場所を求めて肥大化する。それなのに彼の〔飴とムチ〕の使い方があまりにも達人で、ただその小さい飴欲しさに大きなムチの痛みに耐え続けた。まるで調教されるかのように。【依存】とは、そういう案外単純で無意識なものから始まるのかもしれない。

    2006-04-09 14:09:00
  • 156:

    素人

    【発覚】…引っ越したばかりでまだベットもなかったので、床に布団を敷いて一緒に寝た。なんとか一難を危機一髪で乗り越え、日本に戻り、愛する彼の腕のなかで眠る事は、壊れかかった心を癒してくれた。

    2006-04-09 14:19:00
  • 157:

    素人

    しばらくしてふと目が覚める。見ると彼は熟睡していた。まだ明け方は布団に入っていても肌寒い。彼を起こさないようにそっと布団をでてトイレにいった。

    2006-04-09 14:23:00
  • 158:

    素人

    ふと、テーブルに置かれている彼の携帯が目に入る。…魔が差した。

    2006-04-09 14:24:00
  • 159:

    素人

    恐る恐る彼の携帯を手に取る。あれから、彼の携帯を見るのは二度目。(ドキンドキンドキン)罪悪感と緊張感でくらくらする。

    2006-04-09 14:28:00
  • 160:

    素人

    〔カパ〕メールを見ようとするが、ロックがかかっている。怪しい。着信、発信。何人かの女の名前…やはり、ふにおちない。だからといって〔女の人と電話している=浮気〕と全てを決め付ける決定的な証拠もない。

    2006-04-09 14:35:00
  • 161:

    素人

    ロックがかかっていたのでみれる範囲が限られていたが、必死で〔何か〕を探した。嫌、〔何もない〕ことを証明できる〔何か〕をさがした。

    2006-04-09 14:38:00
  • 162:

    素人

    最後に(そうだ、写メ!)携帯の機種によって(?)、ロックがかかっていても見れる場合がある。恐る恐る写メ→閲覧

    2006-04-09 14:40:00
  • 163:

    素人

    (えっ!?!!) 思わず我が目を疑った。(あ、赤ちゃん…?)そこに写っていたのは生まれたての赤ちゃんばかりだった。病院だろうか?保育機のようなものに入れられたあかちゃんは、まだ焦点も定まっていない。

    2006-04-09 14:44:00
  • 164:

    素人

    日付をみる。かなり最近の物だ。その日付は、彼を朝まで待ち続けたが結局連絡のなかった、あの土曜日の日付の物も含まれていた。

    2006-04-09 14:47:00
  • 165:

    素人

    二人で一緒にとった写真は、綺麗さっぱり、残されてなんていなかった。

    2006-04-09 14:47:00
  • 166:

    素人

    (う、嘘…)あまりにも唐突すぎて、何が何だか飲み込めない。(こ、子供?純一の?)頭が真っ白になる。携帯を持つ手が一気に振るえる。

    2006-04-09 14:50:00
  • 167:

    名無しさん

    読みたあ-い?

    2006-04-12 02:14:00
  • 168:

    名無しさん

    続き気になる?頑張って?

    2006-04-12 03:00:00
  • 169:

    素人

    (…え?え?純一の子供?…純一は…結婚してるの!?う、うそでしょ!?)    今まで夢にも思わなかったシチュエーションが、一瞬にしてめまぐるしく頭を駆け巡る

    2006-04-12 21:03:00
  • 170:

    素人

    私達、結婚しようねって…彼女とは別れたって、わざわざ電話までしてきたのに?あの言葉は嘘だったの?私、ずっと騙され続けてたの?…信じられない。そんな事って…ある…?       写真の赤ちゃんはホントにホントに生まれたてで、小さくて、柔らかそうで、か弱くて、天使のようだった。

    2006-04-12 21:11:00
  • 171:

    素人

    今まで、納得できない事は多々あった。でも、でも…人が、そんな簡単に、優しい笑顔で、平気で嘘をつくものだなんて、私はしらなかった。

    2006-04-12 21:13:00
  • 172:

    素人

    今度はさっきよりも状態はひどい。心臓がすごいはやさで暴れてる。手足は氷つくように冷たくなり、血の気が引きすぎて寒気がする。息を吸っても吸っても息苦しくて呼吸が荒れる。

    2006-04-12 21:19:00
  • 173:

    素人

    そんなわけない!そんなわけない!そんなわけない!そんなわけ!ない!!愛してるっていってくれた!『俺のお母さんを頼むね』っていってくれた!結婚しようねっていってくれた!一緒にいる時間が増えるっていってくれた!大事にしなきゃねって言ってくれた!優しい笑顔で言ってくれた!全部嘘なんて…そんなはずない!!

    2006-04-12 21:25:00
  • 174:

    素人

    震える手で携帯をそっと閉じると、力なくその携帯をまたテーブルのうえに戻した。

    2006-04-12 21:27:00
  • 175:

    素人

    いろんな推察と、いろんな感情が一気に湧き過ぎてわけがわからない。

    2006-04-12 21:31:00
  • 176:

    素人

    いたたまれずに部屋を出て、泣きながら友達に電話をした。寒さと恐怖で震える。話しても話しても、わたしは心と頭の整理ができずにいた。

    2006-04-12 21:36:00
  • 177:

    名無しさん

    ?

    2006-04-14 07:40:00
  • 178:

    名無しさん

    全然読みやすいよ?がんばってね?

    2006-04-14 18:08:00
  • 179:

    名無しさん

    あげ?

    2006-04-20 14:55:00
  • 180:

    名無しさん

    楽しみにしてるんで早く書ぃて下さぃ?

    2006-04-26 20:44:00
  • 181:

    素人

    みなさま上げていただいてありがとうございますm(__)m本当に更新できる時間がなくてもうしわけないです?もう少ししたら少し時間がとれるかもしれませんので。ご迷惑をおかけしますm(__)m

    2006-04-27 00:49:00
  • 182:

    素人

    どれだけ冷たい風にさらされていたのだろう。裸足のあたしは凍るような指先に限界を感じ震えながら部屋に戻った。

    2006-04-27 21:57:00
  • 183:

    素人

    どうしたらよいのだろう…普通の人はこういう時どうするのだろうか?。。。気付かなかった振りをして様子をみる?

    2006-04-27 21:59:00
  • 184:

    素人

    いや。私にはそんな器用な事はできない。賢くないとわかっていても、やはり本人に確認したい。私はいつも、面と向かって馬鹿正直で、白か黒をはっきり確認しないと気が済まない性格だから。

    2006-04-27 22:01:00
  • 185:

    素人

    やはり、黙ってはいられない!意を決して彼の寝ている寝室に向かう。彼はいつになくぐっすりと熟睡していた。

    2006-04-27 22:02:00
  • 186:

    素人

    『ねぇ、ねぇ、純一?ねぇ、起きて?』熟睡している彼はなかなか起きない。心臓が暴れるように脈うちながら、私を崖っぷちにたたせる。

    2006-04-27 22:04:00
  • 187:

    素人

    『ん、ん〜?何?どうしたの?起きてたの?』やっと目だけはなんとか覚めた純一は、かすれるような声で返事する。私は、この動揺がばれないよう、冷静をよそおい、(平気よ)という風に聞いた。(なぜか私は辛いときやショックを受けた時、決まって強がる節があった。余裕でいたかった。それがいい女の要素でもあるとおもっていた。)

    2006-04-27 22:09:00
  • 188:

    素人

    『純一、子供いるの?』(たいした事ないわ)という風に言う。純一が本当の事を言いやすくなればという配慮もあった。

    2006-04-27 22:11:00
  • 189:

    素人

    さすがに寝起きの純一、寝呆け眼に寝耳に水。そんな事をいきなり言われたら、あわてふためいて嘘なんて付けないだろう。

    2006-04-27 22:13:00
  • 190:

    素人

    だが彼は、意外な反応(嫌、逆に理想の答え、わたしの求めていた返事なのかもしれない)を示した。

    2006-04-27 22:14:00
  • 191:

    素人

    顔色一つかえずにこういった。『いないよ?』優しく穏やかな声。驚きや動揺なんてかけらもなかった。静かにくびを横に振りながらあっさりと答えるど、なだめるようにこういった。『どうしちゃったの??』

    2006-04-27 22:16:00
  • 192:

    素人

    (いやいや、私は知ってるのよ。純一)否定された事に逆に私が混乱した。ある意味こんなにも私を屈辱的に追い込んだ男の開き直る姿はどんなものだろうとみてやりたかった。むしろ私の勝ちだと思っていたのに、否定した…?

    2006-04-27 22:21:00
  • 193:

    素人

    『だって、あたしみちゃったもん…。』(これで言い訳はできないだろう。)私は、必死に泣いて謝るなり、ムキになるなり、取り乱す姿を心のどこかで期待していた。

    2006-04-27 22:23:00
  • 194:

    素人

    『見たって、なにを?』 さらにとぼける。    『携帯だよ』さぁ、どうする?

    2006-04-27 22:24:00
  • 195:

    素人

    『ん?携帯?あ〜、あれ、俺の子じゃないよ。友達に子供が産まれんだよ』  冷静に、あたしを安心させるような言い方だった。

    2006-04-27 22:26:00
  • 196:

    素人

    『嘘ばっかり。人のこ、あんなにたくさんとるの?』普通に考えて、ありえない。そんな言い訳は通用しない。なのに、口ではそういうが、心の八割が安心へ向かい歩きだしてしいた。

    2006-04-27 22:28:00
  • 197:

    素人

    『子供好きだからね。それよりどうしたの?こんな時間に。大丈夫?やっぱり今日愛ちゃん変だね。疲れてるんだな。もう寝なよ。』

    2006-04-27 22:30:00
  • 198:

    素人

    逆に、そんな事疑うわたしの方がおかしいんじゃにいかと思えてしまうほどの余裕と気遣いのある台詞だった。

    2006-04-27 22:32:00
  • 199:

    素人

    汚れ無き私は、その夜、彼の腕の中で、安心して眠りについた。(私今日変だわ。。。)

    2006-04-27 22:33:00
  • 200:

    素人

    今でも思い出すと手が震え、血の気が引き寒気で体が震える。数々の嘘やごまかしは複雑に絡み合って最悪の結果となった。文など書いた事のない私に、この苦しみがここに書ききれるのだろうか。まわりの友達も、失恋しては一旦は落ち込むが、なんだかんだいってすぐに新しい彼をみつける。所詮そんなもんか。くだらない。私はこうやって普通に生活しているようにみえるけど、毎日が苦痛で、不安で淋しくて、無力で、一人ぽっち。あの時の薄れゆく記憶を何度も何度も思い出し、手に入らなかった純一との結婚生活を想像しては、現実にくるしんで。気を紛らわすために昼も夜も働く毎日。ここに、全てなんて書けない。

    2006-04-27 23:50:00
  • 201:

    素人

    最初に書いたように、これは小説というよりは私の半記になります。皆様が期待するような展開や結末になるかはわかりませんが、どうか御了承ください。

    2006-04-28 00:05:00
  • 202:

    名無しさん

    頑張って下さい!またかいてくれるのを待ってます

    2006-04-28 15:05:00
  • 203:

    名無しさん

    かかないのー?

    2006-04-28 18:46:00
  • 204:

    時間さえあれば書くつもりてす。応援してくれているかたがた、ありがとうございますm(__)m

    2006-04-28 20:39:00
  • 205:

    名無しさん

    2006-04-28 23:48:00
  • 206:

    ?

    応援してるよ?いつも更新楽しみにしてます??

    2006-04-29 14:15:00
  • 207:

    素人

    彼とはまともに喧嘩をしたことはない。情熱的で、感情をストレートに表現する私とは対照的に、彼はいつも何かを隠すような、本音がどこにあるかわからない人だった。私が感情をぶつけると、かれはそれをさらっとかわすか、もしくは逃げていた。その【逃げ】が私には恐怖だった。【逃げ】は時に【私への拒絶】として表現された。離れたくない。私が感情的になればなるほど、彼は離れていく。だから彼には感情的になってはいけない。。。いつの間にかそう擦り込まれていたのだろうか…無意識に私は彼のいいなりにならざるを得なかった。彼はそういう、相手を【コントロールする力】、【服従させる力】を、無意識に、先天的に持っているのかもしれない…(表面上は穏やかでひかえめ、決して無理強いをするのではなく、自らそうしたいとおもわせられる。そこが天才的だった。本人に悪意がない。だから余計に悪質なのだ)

    2006-04-30 06:23:00
  • 208:

    名無しさん

    更新楽しみにしてますッ?

    2006-05-12 13:40:00
  • 209:

    名無しさん

    読んでたのにガッカリや?

    2006-05-15 03:56:00
  • 210:

    素人

    更新遅くてすいません?近いうちに更新します。ご迷惑おかけしていますm(__)m

    2006-05-15 20:10:00
  • 211:

    素人

    人は極限まで追い込まれると、信じたい事だけを信じ、見たくないことは見なかった事にする。それが女の弱さなのだと、無我夢中に走っている間は、気付く事さえできない。

    2006-05-16 01:11:00
  • 212:

    素人

    あんな写真を目のあたりにし、馬鹿みたいな言い訳をされ、(そんな馬鹿な)と思いながらも、私は彼を信じていたかった。

    2006-05-16 01:14:00
  • 213:

    素人

    普通の状態であれば、普通に気付くだろう。99%あの赤ちゃんは彼の子だ。  だけど私には99%、あれは彼の(友達の子)だった。

    2006-05-16 01:17:00
  • 214:

    素人

    彼はお店に来るとき、いつもたくさんの仲間を連れてきてくれた。中でもぽっちゃりとした元同僚の(善)という男とくる事が多く、必然的に私たちは仲良くなっていった。

    2006-05-16 01:23:00
  • 215:

    素人

    私は純一を信じ、依存しながらも淋しさをまぎらわすために酒に頼って気を紛らわす事が増えていった。

    2006-05-16 01:25:00
  • 216:

    素人

    お酒はいい。弱い心を大きく、強くする力がある。 私は友達と彼の事をぐちりながらその日も飲んでいた。

    2006-05-16 01:26:00
  • 217:

    素人

    『なんか頼りないとこ多いしぃ、思い通りにならへんとかむかつくねんなぁ!』今までの男たちとは違い、私ではコントロールしきれないところがじれったく、そして魅力でもあった。

    2006-05-16 01:28:00
  • 218:

    素人

    99%を信じていた私は余裕があったし、彼を追い詰めてやりたいというか、必死になって私にすがる姿をみてやりたかった。

    2006-05-16 01:31:00
  • 219:

    素人

    たとえば、万が一あの子が彼の子なら?『私をだましてたの?最低やな』そういう私に泣きながら誤るなり引き止めるなりする彼を払い除けてやれる。そう思っていた。

    2006-05-16 01:33:00
  • 220:

    素人

    私は変わっているのだろうか?たとえあれが彼の子であったとしても、彼は私を愛している事に変わりはなく、私を泣いて引き止めるだろうという妄想、そして怒り狂いながらも私は彼を罵声し、痛め付け、それでもお互いが離れられない。そうしてむしろその障害が愛を深める。  本当に馬鹿みたいな話、今正直に恥を偲んで表現するとしたら、深層心理はそうだった。

    2006-05-16 01:38:00
  • 221:

    素人

    『イライラするわぁ!誰の子やねんなぁ(笑)』  強気な発言は得意だった。

    2006-05-16 01:41:00
  • 222:

    素人

    淋しさをまぎらわすためにのんだ酒は思いがけず私になおさらの淋しさと強がりを与えた。

    2006-05-16 01:42:00
  • 223:

    素人

    友達と別れ、一人ぽっちの家に帰る。あの時言っていた(たくさんあえる日)はなかなかこなかった。

    2006-05-16 01:43:00
  • 224:

    素人

    隠していた恐怖と不安がお酒の力で膨れ上がる。その反面強がりも倍にした。  (じれったい)私は酔った勢いとノリで、今までなぜか避けてきた事に、とうとう行動しようとしていた、それは彼の友達であり、私の友達でもある善に直接話を聞くことだった。

    2006-05-16 01:51:00
  • 225:

    素人

    まわりに私が本当はいっぱいいっぱいだと気付かれたくなかったし、今の、彼を取り囲む環境に刺激を与えたくなかった私はなかなかできずにいた事だった。

    2006-05-16 01:53:00
  • 226:

    素人

    善の性格は穏やかで、二人で深い話をした事があるわけではなかったが、なぜか嘘は言わない人だと思えた。でも私と知り合う随分前から、純一との友達だし、いくら仲良く接してくれても、善だって私をキャバ嬢という目でみているのはわかっていた。そこで善がどうでるかが難しい。その辺の駆け引きが大事だという事はわかっていた。

    2006-05-16 02:01:00
  • 227:

    素人

    善に電話をかけるのは初めてだった。きっとビックリするだろう。緊張が走る。

    2006-05-16 02:03:00
  • 228:

    素人

    プル、プルルル…    『はい?』知らない番号からかかった電話に、戸惑った声で善が電話をとる。『もしもぉし?善?あたしあたし!愛だよぉ』    『え?愛ちゃん?なんで番号知ってるん?』    『あ、美香(善の指名している子)に聞いたの!』

    2006-05-16 02:07:00
  • 229:

    素人

    『あっ、そうなんやぁ!?ビックリしたぁ!どうしたん?』すごい勢いで驚いていた。いくらあたしが陽気な声で取り繕ったところで、いきなりの善への電話は(なにかあった)という推測をごまかす事はできなかった。

    2006-05-16 02:11:00
  • 230:

    素人

    『別にぃ、なんもないけど、純一の子供見たことある?』あれは純一の子だという事を前提で話を進めた方が答えを出すのは早いと思った私の戦略。せこいあたしがたまに使う手だった。

    2006-05-16 02:15:00
  • 231:

    素人

    だが善だってただのお人好しではないし、いくら正直そうな人間に見えても、やはり彼と同類。汚い世界で長年生きてきたのだから、私の戦略にホイホイ乗ってくるほど馬鹿ではなかった。

    2006-05-16 02:17:00
  • 232:

    素人

    『ええ〜?子供ぉ?いるってゆってたのぉ?』白々しくとぼけて見せる。『だっておるやん?え?しらないの?』駆け引きがつづく。善もこの会話が駆け引きである事に気付いているようだった。

    2006-05-16 02:19:00
  • 233:

    名無しさん

    続き気になる〜?

    2006-05-16 12:34:00
  • 234:

    素人

    『え〜?だって見たもん』 『ん〜?見たってなにをお〜?』 『写真〜』      『…へぇ〜…。そぅんやぁ?で、純一はなんてゆってたぁん?』

    2006-05-16 22:09:00
  • 235:

    素人

    『なんもぉ〜。見ただけぇ。だってみたらわかるやん?』          善は私を騙したいがためにごまかしているのではなく、自分と純一の関係上、それから、自分が自ら自分の口で他人のプライベートをペラペラしゃべるという事を避ける人だった。

    2006-05-16 22:13:00
  • 236:

    素人

    『なぁ、…善、…わかるよ?…あんたの立場も…。』 『私は確かにただのキャバ嬢や…。』

    2006-05-16 22:16:00
  • 237:

    名無しさん

    2006-05-16 22:19:00
  • 238:

    素人

    『…せやけど…せやけど…』声が震えているのは、もう隠せくなっていた。   そして、今まで誤魔化してきた自分の気持ちさえも。。。

    2006-05-16 22:19:00
  • 239:

    素人

    『せやけど…あたしはキャバ嬢である前に、一人の人間やねん…』      『馬鹿みたいかもやけど…キャバ嬢である前に、普通の人間やねん……』

    2006-05-16 22:21:00
  • 240:

    素人

    キャバ嬢体験者は、少なからずも多少は経験あるだろう。キャバ嬢だというだけで、今までいろんな人達に傷つけられてきた。そこに悪意があろうがなかろうが、【キャバ嬢】という固定観念はいつも、私の人格を無視し、【鉄の様に強く、氷の様に冷たく、ドブのように淀んだ心を持つ悪女】というイメージの一人歩きで、自分の本当の人格とは関係なしで、いつもその狭間で苦しんでいた。

    2006-05-16 22:32:00
  • 241:

    名無しさん

    2006-05-16 22:33:00
  • 242:

    素人

    『田舎から一人で出てきて、こんな仕事してきて、ずっと一人ぼっちで途方にくれてて…やっと信じられるもの、生きる希望が現れてん!それなのに…それなのに…キャバ嬢には本当の事知る権利さえもないのかな…!?』

    2006-05-16 23:00:00
  • 243:

    素人

    『もう一回聞くわ…あとは善ちゃんの良心で、誠意をもって答えてな…』   『あれは、純一の子で、間違いないやんな?…』

    2006-05-16 23:19:00
  • 244:

    素人

    言葉を濁しながら答える『…俺の口からはっきりとは言われへんで?俺が言ったんじゃくて、俺は聞かれただけやから、わかる範囲で答えるだけやけど……』

    2006-05-16 23:23:00
  • 245:

    素人

    ドキン…ドキン…早く、早く、本当の事が知りたい…やっと、今まで知らないふりをしてごまかしてきたことに、ついに向き合う時がきた……

    2006-05-16 23:25:00
  • 246:

    名無しさん

    ?

    2006-05-17 02:02:00
  • 247:

    名無しさん

    2006-05-17 02:21:00
  • 248:

    素人

    『…多分…』      『…多分、そぅやと思うよ…』

    2006-05-18 23:22:00
  • 249:

    素人

    『………!!』     そんな…そんな…!?

    2006-05-18 23:25:00
  • 250:

    素人

    わかっていたはずなのに、知らないふりをしてきた。信じたい事だけを、信じたかったから、信じてきた。

    2006-05-18 23:27:00
  • 251:

    素人

    本当は気付いていたはずなのに、気付きたくなかった。

    2006-05-18 23:28:00
  • 252:

    素人

    その日は、彼がくるはずだったのに、連絡がつかないでいた。        積もりに積もったイライラと不安。        そして、とうとう真実をしった。

    2006-05-18 23:32:00
  • 253:

    素人

    『いやや!!いやや!!』『あたしはいったい何やったん!?』       そのままの勢いで、あたしは善ちゃんに激しく気持ちをぶつける。

    2006-05-18 23:34:00
  • 254:

    素人

    『だって、結婚しようっていってくれたよ!?お母さんに合わせてくれたよ!?それが全部嘘やったん!?』

    2006-05-18 23:36:00
  • 255:

    素人

    『なんで…なんでなん…』『あたし馬鹿やからわからん!あたし田舎者やからわからん!なんで…なんでなん…』

    2006-05-18 23:39:00
  • 256:

    素人

    彼との結婚をありありと、いつもリアルに心事きっていた私には、生きるか死ぬかというくらいショックだった。。。       大げさに聞こえるかもしれないけれど、その時はもうすでに、彼は私のすべてになっていた。

    2006-05-18 23:42:00
  • 257:

    素人

    わかっていた。誰が他人の赤ちゃんの写真を、彼女に内緒で何枚もとるだろうか?

    2006-05-18 23:43:00
  • 258:

    素人

    99%、あの子は彼の子だと気付いていた。だけど、ありもしない1%の可能性(あの子は彼の友達の子だという事)を100%信じてきた。。。

    2006-05-18 23:46:00
  • 259:

    素人

    『…さぁ…なんでかな。わかんない』       申し訳なさそうに善ちゃんが答える。

    2006-05-18 23:49:00
  • 260:

    素人

    あたしには、気持ちのやり場がなかった。     『死んだらいいねん!』 『あたしなんか死んだらいいねん!』       『どうせ誰にも必要とされてない!いなくなったほうがいいねん!アホくさくて笑えるわ!』

    2006-05-18 23:51:00
  • 261:

    素人

    『私が信じてきたものって何…?』        『…死んだらいいねん。。。死んだらいいねん。。。私なんか、いなくても、誰も、気付かない。。。』

    2006-05-18 23:54:00
  • 262:

    素人

    『馬鹿みたいやなぁ。田舎者が一人で出てきて、男に騙されて…』      『どこにでも、よくある話しやな…』

    2006-05-18 23:55:00
  • 263:

    素人

    『死んだらいいとかいわないのぉ』        善が気の毒がってくれていた

    2006-05-18 23:57:00
  • 264:

    素人

    あの時の、ミッキーとミニーのウェディングバージョンのぬいぐるみが、皮肉だった。

    2006-05-18 23:59:00
  • 265:

    素人

    あの時彼が言ってくれた【ずっと一緒にいられる日】は、来ないんだと、きづいた。

    2006-05-19 00:00:00
  • 266:

    素人

    善との電話をきりたくなかった。         一人になったら壊れそうだった。         こんなに一人ぽっちで打ち拉がれて、この世の終わりと思えるくらいつらいのに、善との電話をきってしまったら、私には、どこにも頼る場所がなかった

    2006-05-19 00:03:00
  • 267:

    素人

    延々と泣きわめきながら訴えつづける。。。    一人でやけ酒飲みながら泣きながら。。。

    2006-05-19 00:05:00
  • 268:

    素人

    『もぅ、いいわ…』   『もぅ生きる意味ないしな…』          気が付くと、酔った私の右手にはカミソリ。

    2006-05-19 00:06:00
  • 269:

    素人

    『死んだら、もう考えなくて済むよね?』     『え?本間にゆってるん?』
    『……』        『あかんで!?』

    2006-05-19 00:08:00
  • 270:

    素人

    『……』        『……』

    2006-05-19 00:09:00
  • 271:

    素人

    カミソリ        手首          カミソリ        手首          カミソリ        手首

    2006-05-19 00:10:00
  • 272:

    素人

    頭はもうそれしかなかった。カミソリと手首の事を考えるので忙しくて、ほかの事を考えなくていいような気がしてきた。

    2006-05-19 00:12:00
  • 273:

    素人

    『…え?…愛ちゃん?大丈夫…!?』       『……』

    2006-05-19 00:13:00
  • 274:

    素人

    なんだかわけがわからないうちに、勝手に右手が左手首にむかい…

    2006-05-19 00:14:00
  • 275:

    素人

    ースッ…ー       (…つっ!!)

    2006-05-19 00:16:00
  • 276:

    素人

    酒ののせいで血行がいいのか、それとも右手に込めた力のせいか。。。

    2006-05-19 00:18:00
  • 277:

    素人

    【ボトボトボト!!】  血が、あふれ出た。   (カミソリって、あんま深く切れないんやぁ…)カミソリにしては、これでもまだ深めに切れた方かな??

    2006-05-19 00:21:00
  • 278:

    素人

    本気で死のうとしたわけではない。手首を切ったところで、簡単に死ねるわけじゃない事もわかっていた。ただ、気持ちの行き場所がなかった。。。

    2006-05-19 00:22:00
  • 279:

    素人

    血を見て、余計にムキになった。         こんなんじゃ、だめ。。。もっと深く。      もっとたくさん。

    2006-05-19 00:23:00
  • 280:

    素人

    痛いとか、どうでもよかった。          【スッ…】       さっきよりも、より力を込めて、勢いを付けて。

    2006-05-19 00:25:00
  • 281:

    素人

    そしてそれよりもさらに深く、痛くを求めて       【スッ…】

    2006-05-19 00:27:00
  • 282:

    素人

    したたれ落ちる血を眺めてつぶやいた。      『あ…血ぃやぁ…』   『はは…痛ぁ〜い』

    2006-05-19 00:28:00
  • 283:

    名無しさん

    2006-05-19 00:40:00
  • 284:

    素人

    『なにしてんねやろ…あたし…』         呆然と傷口をみる。

    2006-05-19 13:55:00
  • 285:

    名無しさん

    最新してえ??

    2006-05-19 22:49:00
  • 286:

    名無しさん

    最新ちゃうやろ更新やろアフォかワラ

    2006-05-19 23:02:00
  • 287:

    素人

    『愛ちゃん?…愛ちゃん!?大丈夫!?なにしてるん!?』

    2006-05-21 16:27:00
  • 288:

    素人

    『へへへ。痛ぁ〜い。』 
    『え?痛いって何したん?もしかして切ったん!?』

    2006-05-21 16:32:00
  • 289:

    素人

    『えぇ〜?愛もぉなんもわからん〜ねん。ハハハ』 笑ったり、怒ったり、泣き叫んだり、情緒は目まぐるしくかわって、私はもぅ半狂乱だった。

    2006-05-21 16:35:00
  • 290:

    素人

    『ゥワァ〜ン!!ゥワァ〜ン!!ヒック、ヒック…』『善ちゃんが電話切ったら死んでやるもぉ〜ん』  
    『…ァハハハ!あたし何いってるんやろ?きもぃなぁ!笑』

    2006-05-21 16:39:00
  • 291:

    素人

    それまで七年間、田舎を離れ一人で突っ走って来た。無意識に心のどこかにあった、淋しやさ孤独さぇ気付かないくらい、無我夢中で走り続けてきた。

    2006-05-21 16:42:00
  • 292:

    素人

    そしてこの時ほど、自分の無力さ、馬鹿さ、小ささ、そしてなにより
        【孤独】
    という事を思い知らされた事はかった。

    2006-05-21 16:44:00
  • 293:

    素人

    …何もなくってしまったのだから…
    今まで何の支えもなく、暗やみをさまようように歩んできた水商売の世界。そこに光が差し込んだとき、あたしの未来はこれだと思った。ようやく、生きる希望を見いだせる、この暗やみから脱出できる!
    純一の差し入れた明るい光は、あたしにはとても眩しく、光輝いていた。今まで持つ事のできなかった、心の安らぎ、自分の居場所をやっと、やっと手に入れた。…そぅ思っていた。

    2006-05-21 16:52:00
  • 294:

    素人

    善が心配して家まできてくれる事になったが、あたしは泥酔し過ぎてほとんど何も覚えていない。    ただ、そのショックは、一日や二日、半月や半年泣いたところで楽になるほど軽いものではなかった。

    2006-05-21 17:12:00
  • 295:

    素人

    むしろ、わたしはその日から彼の呪縛にとりつかれていく事になる…

    2006-05-21 17:13:00
  • 296:

    素人

       ―???―    数時間後目が覚める。。。なぜか私は床の上に倒れこむように眠りについていた。体は自分の嘔吐物でドロドロで、服も髪も床もすごい事になっていた。【とりあえず帰ります。】善からの置き手紙が机の上にあった。

    2006-05-21 17:19:00
  • 297:

    素人

    【ズキッ!!】(痛!!)左手首に痛みが走る。  見ると、傷口には包帯が巻かれていた。      いつのまにか、善が簡単な手当てをしてくれていた。

    2006-05-21 17:21:00
  • 298:

    素人

    ―朝の10時になるところだった―         私は昨日に引き続き半狂乱だった。        (純一…なんで連絡くれないの?私がこんな状態になっても、純一ひな関係ない事なんだ…?)

    2006-05-21 17:24:00
  • 299:

    素人

    現実を知らされても、それでも純一を愛してた。  【そっか。子供いたんや。じゃぁあきらめるねバイバイ】と思えるほど簡単な恋愛感情では納まらなかった。

    2006-05-21 17:27:00
  • 300:

    素人

    【依存】の力は、簡単には振り払えない。     他に何も興味も希望もない私は、他に気を紛らわす場がなく、どっぷり彼に依存していた。

    2006-05-21 17:29:00
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