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3Ldkの城・?
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1:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
?は、↓です。
http://bbs.yoasobiweb.com/test/mread.cgi/yomimono/1132987687/-52005-12-19 14:05:00 -
201:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
彼の離婚で、あたしは‥醜い自分を見てしまう。
『‥離婚してん』
電話越しに囁かれる言葉に、あたしは喜んでいた。
途切れながらも言葉を繋げ、理由を語る‥辛そうな声を、あたしは真剣に聞いてた。
‥‥真剣なフリをしてた。2005-12-26 05:07:00 -
202:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
本当は、嬉しかった。‥まだ好きやったから。
でも、また‥傷つきたくない。そう思う気持ちがあった。
だから、演じ続けた。2005-12-26 05:10:00 -
203:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
執着しないように‥心がけて。
でも、無理やった。
一緒に住んでから、あたしは‥演じることが出来なくなっていた。2005-12-26 05:13:00 -
204:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
得意だった泣き真似さえ出来なくなり、無意識に‥本当の涙ばかり流して。
執着しないって決めてたのに、気がつけば‥求めてる。
彼の表情や仕草‥ひとつひとつに、ドキドキしてた。2005-12-26 05:21:00 -
205:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
今までは、やばいなって思えば‥離れていた。離れることで、感情は薄らいでいくから。
でも、同じ屋根の下に身を置いてからは‥心の調節が出来なくなっていた。
陽平、もう‥無理やよ。
キスなんかされたら、期待してしまう。2005-12-26 05:28:00 -
206:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
‥好き。
陽平のことが、ほんまに好き。
2005-12-26 05:30:00 -
207:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
数年秘めていた想いは我慢を捨て、彼女の胸に広がっていく。
花は凛とした表情で、夕暮れを吸い込む月を眺めていた。
【つづく】2005-12-26 05:38:00 -
212:
ゅら
しおり☆頑張ってね(>ω
2005-12-27 00:53:00 -
214:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
シオリを付けてくれた『ゅらサン』、読んでくれてる方、ありがとうございます。
3Ldkも、あと4分の1になりました。
最後までお付き合いくださると嬉しいですo(_ _)o2005-12-27 03:35:00 -
215:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
数時間後、残業を終えた陽平は1人で会社を出た。強い風が頬を冷やし、彼は身を潜めた。
そして数歩‥先に目をやり、足を止める。
「何してん?」
「‥残業お疲れ」
ガードレールに腰掛け‥こちらを見る彼に声をかける。‥千草は、陽平の帰りを待っていた。2005-12-27 03:45:00 -
216:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
「待っててくれたん?‥コーヒーでも飲んで帰るか?」
彼の冷え切った白い顔を心配し、喫茶店へと誘う陽平。
少し先にある喫茶店へと歩く彼を、千草は黙って眺めた。
そして、軽く浮かせていた足を‥地につける。2005-12-27 03:50:00 -
217:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
「さっむいなぁ。だいぶ待っ‥」
「ぬけがけ?」
体を縮め、陽平の足は速くなる。千草は、喫茶店へと急ぐ彼の言葉を覆った。
‥ピタリと動きを止める足。
陽平は、ゆっくりと振り返る。2005-12-27 03:57:00 -
218:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
向かい風は追い風へと化し、後ろ首を冷やしていく。
目の前に立ち尽くす彼は、殺意を込めた瞳で睨んでいた。
陽平の背筋は凍りつく。
同時に、彼の台詞が何をさしているのかを‥瞬時に察した。2005-12-27 04:06:00 -
219:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
‥まばたきもしない瞳。
千草は、完全にキレている。
「‥寒いし、とりあえず喫茶店でも行こ」
弱々しい言葉しか出てこない。
陽平は、視線から逃れるかのように‥うつむいた。2005-12-27 04:10:00 -
220:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
‥だが、彼は動かない。
後ろめたさが、胸を締め付けていく。
陽平は、戸惑いながら‥再度彼を見上げた。
すると、千草はゆっくりと近づいてくる。2005-12-27 04:13:00 -
221:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
詰め寄るかのように歩いてくる彼に、陽平はポケットの中で拳を作った。
すると、千草は彼の隣を通り過ぎていく。そして、背後で立ち止まった。
殺気を感じ、陽平は振り返ることが出来ない。2005-12-27 04:20:00 -
222:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
「俺、引く気ないから」
その言葉は、勢いよく吹く風の音と交わった。
「頭悪いみたいやから、教えたるわ。‥幼なじみは、キスなんかせぇへんで」
向こうを向いたままの彼に、千草は強く言い放つ。
そして、彼を置いたまま‥木枯らしの中をすり抜けていった。2005-12-27 04:31:00 -
223:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
【つづく】
2005-12-27 04:35:00 -
224:
きさ
あと?分の?なんやぁ?もぅ少しやね?頑張ってね?完結まじ楽しみ?あたし的には千草と花が付き合ってほしいなぁ??(笑)
2005-12-27 10:47:00 -
226:
侍
陽平と花やろ???
2005-12-27 17:04:00 -
227:
名無しさん
千草、いいオトコ? 花みたぃな優柔不断な女にゎもったいない?
2005-12-27 17:29:00 -
228:
名無しさん
花ョリ男子のつくしと花がかぶるぅ??
2005-12-27 18:39:00 -
229:
名無しさん
この話したしかに引き込まれるけど、ありきたりな筋書きやね?1二人の男が一人の女を取り合う
2 片方の男はやさぐれててでも次第にヒロインに引かれていく
3 ヒロインにはつらい過去がある(家庭関係)
・・・ほぼ王道な?2005-12-27 18:43:00 -
230:
名無しさん
アフォな女が好きそーな話しだ
2005-12-27 18:50:00 -
233:
名無しさん
アフォな女デス。この話スキ。
2005-12-27 21:46:00 -
234:
名無しさん
私も好き?ずっとみてるし?文句あるなら見るなや?完結までガンバ??
2005-12-28 01:00:00 -
235:
名無しさん
完結頑張ってくださぃ??毎日楽しみに読んでましたょぉ???途中で終ゎるのゎ悲しぃょ??
2005-12-29 10:59:00 -
236:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
今忙しくて、なかなか書く時間が無いんです(>д
2005-12-29 11:12:00 -
237:
きさ
主さんがまた書いてくれるまで待ってます????
2005-12-30 01:34:00 -
240:
かな
主さん、どの小説にも中傷や荒らしはつきもの。ぅちはこの小説大好きです。荒らしなんかに負けずに頑張ってください。応援してます。
2005-12-30 20:59:00 -
241:
名無しさん
応援してるで?頑張って?
2005-12-31 08:42:00 -
243:
名無しさん
あげ
2006-01-03 23:55:00 -
244:
みぃ
仕事大変ゃろけど頑張ってねぇ????
めっちゃ待ってるしぃ???(*´∀`*)ノ゙アゲ?2006-01-04 10:07:00 -
246:
ぁ?チャン
茅衣????頑張ってネン???みんな応援してるカラ?ゅっくりでいぃカラさぁ??
2006-01-05 19:41:00 -
247:
名無しさん
http://xmbs.jp/oooaa/
2006-01-05 20:35:00 -
249:
名無しさん
まだぁ―??
2006-01-06 03:39:00 -
250:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
「あ、おかえりぃ」
玄関のドアを閉めると、花はスタスタと側に寄ってくる。
「遅かったなぁ。ご飯あるけど、先に風呂入る?」
彼女の表情は、夕方会ったときよりも‥すっきりしていた。
「‥陽平は残業?」2006-01-06 12:25:00 -
251:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
黙ったままの千草に、花は背を向けて‥キッチンへと歩いていく。
千草は、コンロに火をつける彼女をジッと眺めていた。
「先、ご飯食べいよ。温めるだけやから」
いつも通りに振る舞う姿。
千草の顔は険しく化していく。2006-01-06 12:34:00 -
252:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
なんで‥そんなにスッキリした顔なん?
“‥陽平は残業?”とか、アイツの帰りを待ってたかのような言葉。
俺のこと、全然見てくれてない。
いつも‥陽平ばっか。2006-01-06 12:39:00 -
253:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
千草は、落としていた視点をゆっくりと上げていく。
そして靴を脱ぎ、キッチンへと向かう。
淡いピンク色のジャージに、長い髪をまとめ上げた‥お団子頭。
淡々と夕食を作る後ろ姿を、静かに眺めた。2006-01-06 12:44:00 -
254:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
「‥キスしよ」
千草は、背後から静かに囁いた。
‥カタン。
動揺を表すかのように、物音をたてる彼女。
彼は、振り返らない背中へと近づいていく。2006-01-06 12:47:00 -
255:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
「花‥」
彼女の体を、後ろから抱きしめる。優しく‥そして強く。
静まり返った空間には、コンロと換気扇の音だけが響いている。
花は、肩を震わせて‥うつむいた。
「‥ごめん」2006-01-06 12:52:00 -
256:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
苦しげにつぶやく言葉が、胸に突き刺さる。
千草は、彼女の髪の毛に顔を埋めた。そして、彼女を抱く腕に力を込める。
「俺のこと‥見てや」
風呂上がりの彼女から薫る‥清楚な匂いが、悲しさを増していく。
「‥ごめ‥」2006-01-06 12:59:00 -
257:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
唇を噛みしめるかのように、息と共に流れていく‥答え。
千草は、瞳をまぶたで隠し‥眉間を寄せた。
「‥そんなに陽平がいい?」
小さな声で問いかける。2006-01-06 13:03:00 -
258:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
こうやって‥彼女の体を抱きしめることが出来ても、心までは手が届かない。
千草は、行き止まる自分を悔やんだ。
花は、少し間を置いて‥口を開けた。
「‥うん」
ハッキリと告げられた気持ち。2006-01-06 13:07:00 -
259:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
千草は、そっと目を開ける。
茶碗を持つ手は‥震えていた。
彼は、腕の力を緩めていく。
そして、何も言わず‥彼女から離れた。2006-01-06 13:10:00 -
260:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
素早く洗面所へと向かい、勢いよく水で顔を洗う彼。瞳からこぼれる想いを‥洗い流すかのように。
そして、タオルで水滴を取り‥鏡を見つめる。
‥赤く染まった瞳や鼻は、彼女への気持ちが本気だったことを表していた。
千草は、深く呼吸を整える。
そして、再度キッチンへと向かった。2006-01-06 13:18:00 -
261:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
彼はガタンと椅子に腰掛け、彼女を見上げた。
背を向けたままの彼女を眺めると、顔を見なくても‥表情が目に浮かんでくる。
「飯、まだぁ?」
何もなかったかのように、千草は平然と声をかけた。
花は、黙ったまま‥動かない。2006-01-06 13:22:00 -
262:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
小刻みに震える彼女に、喉は苦しくなる。
千草は、彼女から目を逸らし‥唇を噛んだ。
「腹‥減ったし」
ひじをつき、頬に手を当てる。
「ごめんっ」2006-01-06 13:27:00 -
263:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
目を手の甲で擦り、彼女は急いで用意をした。
恐る恐る‥前に出された手料理を、千草は黙々と口に含んでいく。
「‥うまい」
千草は、彼女に微笑んだ。
彼女の出した答えを、飲み込むかのように。2006-01-06 13:35:00 -
264:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
その優しい笑顔を前に、凍っていた彼女の表情は‥柔らかく解れていく。
花は、最後まで甘えさせてくれる彼に‥胸を痛めていた。
届かぬ想いは、無理やり作る表情と共に溶かしていく。
千草は、彼女から身を引くことを決意した。2006-01-06 13:41:00 -
265:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
【つづく】
2006-01-06 13:42:00 -
267:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
270サン、ありがとう。今日は、出来る限り更新しますね。ミナサンが優しく待っててくれたので、感謝の気持ちを込めてφ(..)
2006-01-06 14:57:00 -
268:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
‥あの夜、千草は優柔不断なあたしに笑いかけてくれた。
ミモザの花のような‥優しい表情をくれた彼。
彼をふったことを後悔しない為にも、あたしは素直にならなあかん。
あたしは、千草の優しさに誓った。
自分の本音と向き合うことを。2006-01-06 15:08:00 -
269:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
「俺、ツレと遊んでくるわ」
休日の午後、千草はリビングから離れていく。
コタツに身を暖める2人は、彼を黙って見送った。
あの日以来、3人でいると‥千草は絶対離れていく。
きっと、気を遣ってくれている。2006-01-06 15:13:00 -
270:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
花は、千草の行動を切ない瞳で眺めていた。
「俺、掃除しよ」
スクッと立ち上がる陽平。
花は、自分の部屋へと向かう彼をみた。2006-01-06 15:16:00 -
271:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
あのキス以来、陽平は2人になることを避けている。
千草の気遣いで2人になる度、彼は何かと離れていこうとする。
1人になり、花はため息をついた。2006-01-06 15:19:00 -
272:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
‥何を考えてるんか解らへん。
彼女は、意を決し‥彼の部屋へと足を運ぶ。
そして、ゴクリとツバを飲み‥ドアに手を伸ばした。2006-01-06 15:27:00 -
273:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
ドアを開けると、目に映ったのは‥腰を下ろした彼の横顔。
「‥何?」
彼は、こちらを見ずに‥問いかけてくる。
本棚を整理する手が止まらないことに、花は戸惑った。
‥どう切り出せばいいか‥わからない。2006-01-06 15:31:00 -
274:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
本を置く音だけが、2人の耳に流れていく。
花は、開きかけた唇を閉じて‥うつむいた。
陽平は、淡々と作業を進めている。
彼から滲み出る‥その空気は、彼女の言葉を封じるかのように壁を作っていた。2006-01-06 15:38:00 -
275:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
どう切り出せばいいのか‥わからない。
花は、勇気を出して‥彼をみた。
「‥き」
2006-01-06 15:43:00 -
276:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
掠れた言葉が、静かな部屋に落ちていく。
本を持つ手が、ピタリと止まる。
彼が初めて見せる自分への反応に、花は胸を熱くした。
「‥陽平のことが‥‥好き」
ずっと‥ずっと言えずにいた言葉。2006-01-06 15:49:00 -
277:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
陽平は、ずっと言わせてくれへんかった。
‥ううん、違う。
あたしが、言おうとせぇへんかったんや。
関係が崩れることを恐れて、前に踏み込めずにいたから。2006-01-06 15:54:00 -
278:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
でも、もう‥無理。
自分を守る為の我慢も、自分を苦しめているものってことに‥気づいたから。
‥伝えたかった。
ずっと‥言いたかった。2006-01-06 15:56:00 -
279:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
花は、真っ直ぐ彼を見つめた。
すると、陽平はジュウタンの上に本を置く。
そして、花を見上げた。2006-01-06 15:58:00 -
280:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
ふたつの視線が‥ゆっくりと合わさっていく。
張り裂けそうな胸。
花は、彼への視線に想いを込めた。
だが、彼の自分を見つめる瞳は‥冷たい氷のようだった。2006-01-06 16:03:00 -
281:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
「キスされて、その気になった?」
笑い声と共に‥言い放たれた台詞。
陽平は、彼女を馬鹿にするかのような目で見上げた。2006-01-06 16:06:00 -
282:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
黒目を浮かせた‥その白い瞳に、花の表情は曇りを見せていく。
陽平は、再度手を動かし‥本を取った。
「悪いけど、あれに意味はないから。‥気持ちなんかない」
本棚に手をつき、彼女を傷つけていく。2006-01-06 16:17:00 -
283:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
「からかっただけ」
立ち尽くす花を‥再度見上げて、彼は乾いた笑顔を見せた。
彼女は、彼を見下ろし‥口を開いたまま。
「てか、寒いから閉めてくれへん?ドア」2006-01-06 16:21:00 -
284:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
冷めきった顔で、彼女を突き放す彼。
花は、開いた口を閉じ‥部屋から出ていった。
何も言わずドアを閉め、自分の部屋へと歩いていく。
彼女は電気もつけずに、ドア際でしゃがみ込んだ。
真っ暗な冷たい空間に、絶望感が広がっていく。2006-01-06 16:29:00 -
285:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
花は、声を潜めて‥ヒザを濡らした。
一方、陽平は本棚を見つめたまま‥肩を落としていた。
そして、閉められたドアを見つめ‥表情を歪めていく。
【つづく】2006-01-06 16:32:00 -
286:
りな
早く,花と陽平くっついてほしいよぉ〜(>_
2006-01-06 19:23:00 -
287:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
リナサン(o^^o)イツモありがとう☆☆
2006-01-07 03:55:00 -
288:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
窓から差し込む陽射しを、カーテンで覆い被せる。
陽平は、襟元に通したネクタイを‥慣れた手つきで結いで、鏡の前に立った。
そして、スーツを手にしながら‥自分を見る。
枠を通して映す幻影は、目の前にいる男が傷つけた彼女の姿。
罪悪感が、袖を通す腕を静かに止めた。2006-01-07 04:15:00 -
289:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
身勝手な自分に‥後悔の雨が降り注ぐ。
だが、胸に秘めた決意を思い出し、鏡から目を背けた。
今、恋愛なんかしてる暇はない。
守らなければならない‥大切な存在が、乱れた思考を整えていく。
陽平は、ネクタイを軽く締め直し‥部屋を出た。2006-01-07 04:23:00 -
290:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
リビングへ足を踏み込むと、そこには‥いつもと同じ光景が流れていた。
テレビを眺めながら、パンを頬張る千草。そして‥
「おはよっ」
せわしなく動き回る花が、明るく自分に微笑んでくる。
陽平は、屈託のない‥その笑みに戸惑った。2006-01-07 04:31:00 -
291:
削除削除されますた
あぼ~ん -
292:
名無しさん
長い
2006-01-07 06:14:00 -
293:
削除削除されますた
あぼ~ん -
295:
ハナ
頑張ってくださぃ☆彡 1のときから密かに見てました(o^o^o)毎日更新楽しみにしてますッ♪
2006-01-07 09:41:00 -
296:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
名無しさん、書くのやめてください。
2006-01-07 10:21:00 -
298:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
【読者の皆様へ】
295と297は違う方です。申し訳ないのですが、落ち着くまでトリップを気にしながら読んで下さい。2006-01-07 11:11:00 -
299:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
「ちょっ、占い始まるから“目覚まし”かけてよぉ」
懐かしのアニメ番組にかじりつく千草に、彼女は足踏みをしながら‥歯を磨く。
昨日の出来事などなかったかのような‥変わらぬ光景を目にし、陽平は自分の記憶を疑った。
酷な台詞を並べ、わざと‥彼女を傷つけたはずなのに。
目の前で動く彼女は、軽快な表情で朝を過ごしている。2006-01-07 11:13:00 -
300:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
「今日寝坊したから、パンで許してな」
唖然と立ち尽くす陽平に、花はパンを入れ平らなカゴを指差した。
「‥あ、うん」
彼は、彼女のペースに流されるまま‥動いていく。
そのぎこちない態度を、千草はパンをかじりながら眺めていた。2006-01-07 11:20:00